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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108501
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】ドレンポンプ装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/22 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
F24F1/0007 361F
F24F13/22 222
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023012904
(22)【出願日】2023-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-19
(71)【出願人】
【識別番号】393024717
【氏名又は名称】オーケー器材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087985
【弁理士】
【氏名又は名称】福井 宏司
(72)【発明者】
【氏名】坂井 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】黒田 佳伸
(72)【発明者】
【氏名】中田 春男
(72)【発明者】
【氏名】今西 優斗
【テーマコード(参考)】
3L050
【Fターム(参考)】
3L050BF02
(57)【要約】
【課題】ドレンポンプユニットの上部に配置されている制御部に対して作業を行い易い、ドレンポンプ装置を提供する。
【解決手段】ドレンポンプ装置10は、壁7に固定されるブラケット16と、ブラケット16において固定位置に着脱可能に取り付けられるドレンポンプユニット17と、を備える。ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプと、ドレンパンと、制御部24と、ブラケット16に係合する第1係合部35と、を有する。ブラケット16は、第1係合部35が係合する第2係合部57を有する。ドレンポンプユニット17は、第1係合部35が第2係合部57に係合することによって、ブラケット16に仮置きされる。ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプユニット17が固定位置に固定されるときのドレンポンプユニット17の固定位置よりも低い位置に配置される。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気調和機の室内機(1)に外付けされるドレンポンプ装置(10)であって、
壁(7)に固定されるブラケット(16)と、前記ブラケット(16)において固定位置に着脱可能に取り付けられるドレンポンプユニット(17)と、を備え、
前記ドレンポンプユニット(17)は、ドレンポンプ(22)と、ドレンパン(23)と、前記ドレンポンプ(22)の上に配置される制御部(24)と、前記ブラケット(16)に係合する第1係合部(35)と、を有し、
前記ブラケット(16)は、前記第1係合部(35)が係合する第2係合部(57)を有し、
前記ドレンポンプユニット(17)は、前記第1係合部(35)が前記第2係合部(57)に係合することによって、前記ブラケット(16)に仮置きされ、
前記ドレンポンプユニット(17)が前記ブラケット(16)に仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニット(17)は、前記ドレンポンプユニット(17)が前記固定位置に固定されるときの前記ドレンポンプユニット(17)の前記固定位置よりも低い位置に配置される、
ドレンポンプ装置。
【請求項2】
前記ドレンポンプユニット(17)は、前記ドレンポンプ(22)、前記ドレンパン(23)、および前記制御部(24)を含むドレンポンプユニット本体(21)を含み、
前記ドレンポンプユニット(17)の前記第1係合部(35)は、前記ドレンポンプユニット本体(21)における背面部(21A)に設けられる、
請求項1に記載のドレンポンプ装置。
【請求項3】
前記ブラケット(16)は、前記壁(7)に固定されるベース部(51)と、前記ベース部(51)から突出する底板部(52)とを有し、
前記第2係合部(57)は、前記底板部(52)において前記壁(7)から遠い端部に設けられる、
請求項1または2に記載のドレンポンプ装置。
【請求項4】
前記第1係合部(35)は、前記ドレンポンプユニット本体(21)において、前記ドレンポンプユニット(17)が前記ブラケット(16)に仮置きされるときに前記ドレンポンプユニット(17)の上面が前に傾くような位置に設けられる、
請求項2に記載のドレンポンプ装置。
【請求項5】
前記ドレンポンプユニット(17)が前記ブラケット(16)に仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニット(17)の一部が前記壁(7)に接触する
請求項4に記載のドレンポンプ装置。
【請求項6】
前記ドレンパン(23)は、止水ゴム(23A)が付けられた排水管接続部(23B)を有し、
前記ドレンポンプユニット(17)が前記ブラケット(16)に仮置きされるとき、前記ドレンパン(23)の前記排水管接続部(23B)の前記止水ゴム(23A)が前記壁(7)に接触する、
請求項5に記載のドレンポンプ装置。
【請求項7】
前記ドレンポンプユニット(17)が前記ブラケット(16)に仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニット(17)の底部は、前記壁(7)から離れる、
請求項4に記載のドレンポンプ装置。
【請求項8】
前記ドレンポンプユニット(17)は、第3係合部(36)によって前記固定位置で前記ブラケット(16)に係合し、
前記第3係合部(36)は、前記第1係合部(35)によって構成される、
請求項1または2に記載のドレンポンプ装置。
【請求項9】
前記室内機(1)に繋がる冷媒配管(3)の一部を収容する収容部(60)を備え、
前記収容部(60)は、前記ブラケット(16)と前記ドレンポンプユニット(17)との間に設けられる、
請求項1または2に記載のドレンポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空気調和機の室内機に設けられるドレンポンプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内機が壁に設置される空気調和機が知られている。壁に設置される室内機において、外付けのドレンポンプ装置が設けられる場合がある(例えば、特許文献1)。外付けのドレンポンプ装置は、壁において室内機の横に取り付けられる。室内機および外付けのドレンポンプ装置は、天井の近くに配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-175213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドレンポンプ装置は、信号配線および電源配線が接続される制御部を有する。制御部は、ドレンポンプ装置の構造上、ドレンポンプ装置の上部に配置される。ドレンポンプ装置のこのような構造のために次の問題がある。ドレンポンプ装置は、天井近くに配置されているため、ドレンポンプ装置と天井との間のスペースは狭い。制御部は、ドレンポンプ装置の上部に配置されている。このため、ドレンポンプの設置時、点検または修理時において、作業者は、このような狭いスペースにおいて制御部に対して作業を行う必要がある。このような作業は、作業者にとって負担が大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決する第1観点のドレンポンプ装置は、空気調和機の室内機に外付けされるドレンポンプ装置であって、壁に固定されるブラケットと、前記ブラケットにおいて固定位置に着脱可能に取り付けられるドレンポンプユニットと、を備え、前記ドレンポンプユニットは、ドレンポンプと、ドレンパンと、前記ドレンポンプの上に配置される制御部と、前記ブラケットに係合する第1係合部と、を有し、前記ブラケットは、前記第1係合部が係合する第2係合部を有し、前記ドレンポンプユニットは、前記第1係合部が前記第2係合部に係合することによって、前記ブラケットに仮置きされ、前記ドレンポンプユニットが前記ブラケットに仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニットは、前記ドレンポンプユニットが前記固定位置に固定されるときの前記ドレンポンプユニットの前記固定位置よりも低い位置に配置される。
【0006】
この構成によれば、ドレンポンプユニットが固定位置に固定されるときのドレンポンプユニットの位置よりも低い位置にドレンポンプユニットを仮置きできる。ドレンポンプユニットの仮置きによって、ドレンポンプユニットの上の空間が広がる。このため、ドレンポンプユニットの上部に配置されている制御部に対して作業を行い易い。
【0007】
第2観点のドレンポンプ装置は、第1観点のドレンポンプ装置において、前記ドレンポンプユニットは、前記ドレンポンプ、前記ドレンパン、および前記制御部を含むドレンポンプユニット本体を含み、前記ドレンポンプユニットの前記第1係合部は、前記ドレンポンプユニット本体における背面部に設けられる。
【0008】
この構成によれば、第1係合部がドレンポンプユニット本体の上部に設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニットをブラケットに仮置きし易い。
【0009】
第3観点のドレンポンプ装置は、第1または第2観点のドレンポンプ装置において、前記ブラケットは、前記壁に固定されるベース部と、前記ベース部から突出する底板部とを有し、前記第2係合部は、前記底板部において前記壁から遠い端部に設けられる。
【0010】
この構成によれば、第2係合部が底板部よりも高い位置に設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニットを低い位置に配置できる。
【0011】
第4観点のドレンポンプ装置は、第2観点のドレンポンプ装置において、前記第1係合部は、前記ドレンポンプユニット本体において、前記ドレンポンプユニットが前記ブラケットに仮置きされるときに前記ドレンポンプユニットの上面が前に傾くような位置に設けられる。
【0012】
この構成によれば、ドレンポンプユニットをブラケットに仮置きすると、ドレンポンプユニットの上面が前に傾く。このため、ドレンポンプユニットの上部が見やすくなるため、作業を行い易い。
【0013】
第5観点のドレンポンプ装置は、第3または第4観点のドレンポンプ装置において、前記ドレンポンプユニットが前記ブラケットに仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニットの一部が前記壁に接触する。この構成によれば、ドレンポンプユニットがブラケットに仮置きされた仮置き状態において、ドレンポンプユニットが揺れ動かないように安定させることができる。
【0014】
第6観点のドレンポンプ装置は、第5観点のドレンポンプ装置において、前記ドレンパンは、止水ゴムが付けられた排水管接続部を有し、前記ドレンポンプユニットが前記ブラケットに仮置きされるとき、前記ドレンパンの前記排水管接続部の前記止水ゴムが前記壁に接触する。この構成によれば、ドレンポンプユニットがブラケットに仮置きされた仮置き状態において、ドレンパンの排水管接続部の止水ゴムが壁に接触するため、壁に傷が付くことを抑制できる。
【0015】
第7観点のドレンポンプ装置は、第3または第4観点のドレンポンプ装置において、前記ドレンポンプユニットが前記ブラケットに仮置きされるとき、前記ドレンポンプユニットの底部は、前記壁から離れる。この構成によれば、ドレンポンプユニットがブラケットに仮置きされた仮置き状態において、ドレンポンプユニットは壁から離れた位置に配置されるため、壁に汚れまたは傷が付くことを抑制できる。
【0016】
第8観点のドレンポンプ装置は、第1~第7観点のいずれか1つの観点のドレンポンプ装置において、前記ドレンポンプユニットは、第3係合部によって前記固定位置で前記ブラケットに係合し、前記第3係合部は、前記第1係合部によって構成される。この構成によれば、第1係合部および第3係合部が設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニットの構造を簡略化できる。
【0017】
第9観点のドレンポンプ装置は、第1~第8観点のいずれか1つの観点のドレンポンプ装置において、前記室内機に繋がる冷媒配管の一部を収容する収容部を備え、前記収容部は、前記ブラケットと前記ドレンポンプユニットとの間に設けられる。この構成によれば、冷媒配管の一部をドレンポンプユニットによって隠すことができるため、冷媒配管が配置される部分の空間の乱雑さを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】壁に取り付けられた室内機およびドレンポンプ装置の正面図である。
図2】ドレンポンプ装置の斜視図である。
図3図2のドレンポンプ装置における3-3線に沿う断面図である。
図4図2のドレンポンプ装置における4-4線に沿う断面図である。
図5図2のドレンポンプ装置の分解斜視図である。
図6図5に示されるドレンポンプユニットを背面からみた斜視図である。
図7図5に示されるブラケット組立体の分解斜視図である。
図8】参考例のドレンポンプ装置の設置作業を説明する図である。
図9】本実施形態のドレンポンプ装置の設置作業を説明する図である。
図10】第1変形例に係るドレンポンプ装置について、ドレンポンプユニットの仮置き状態を示す図である。
図11】第2変形例に係るドレンポンプ装置について、ドレンポンプユニットの仮置き状態を示す図である。
図12】第3変形例に係るドレンポンプ装置について、ドレンポンプユニットの仮置き状態を示す図である。
図13】第4変形例に係るドレンポンプ装置について、ブラケットの部分拡大図である。
図14】第5変形例に係るドレンポンプ装置について、第1係合部を示す図である。
図15】第5変形例に係るドレンポンプ装置について、ブラケットの部分拡大図である。
図16】第6変形例に係るドレンポンプ装置について、ブラケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1図9を参照して、ドレンポンプ装置10について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るドレンポンプ装置10は、空気調和機の室内機1に外付けされる。外付けのドレンポンプ装置10は、ドレンポンプを有しない室内機1、または、ドレン水の汲み上げ能力低いドレンポンプを有する室内機1に取り付けられる。外付けのドレンポンプ装置10は、例えば、次のような状況において使用される。
【0020】
室内機1のドレン水は、排水管2を介して排出される。排水管2は、ドレン水が流れるように、室内機1から下方に延ばされる。しかし、室内における室内機1の設置場所によって、排水管2を自由に敷設できない場合がある。例えば、室内の外観の向上のために、排水管2が天井裏6Sに配置される場合がある。この場合、排水管2は、室内機1の排水口よりも上に配置されるため、水を汲み上げるためにドレンポンプ装置10が必要になる。本実施形態では、排水管2および冷媒配管3がともに天井裏6Sに配置される例について説明する。
【0021】
<ドレンポンプ装置>
図2図4に示されるように、ドレンポンプ装置10は、上面部10Aと、下面部10Bと、第1側面部10Cと、第2側面部10Dと、正面部10Eと、背面部10Fとを有する。上面部10A、下面部10B、第1側面部10C、第2側面部10D、正面部10E、および、背面部10Fそれぞれは、後述のカバー40の部分を示す。第2側面部10Dは、ドレンポンプ22において第1側面部10Cと反対側の部分である。
【0022】
上面部10Aには、冷媒配管3および排水管2が通る第1開口部11が設けられる。第1側面部10Cおよび第2側面部10Dそれぞれには、第2開口部12を設けるための開口部用切込み溝13が設けられる。開口部用切込み溝13に沿ってカバー40を切断することによって第2開口部12が形成される。なお、図2には、第2開口部12が形成されていない状態のドレンポンプ装置10が示されている。
【0023】
第2開口部12には、冷媒配管3、室内機排水管5、および、配線4が通される。室内機排水管5は、室内機1とドレンポンプ装置10とを繋ぐ配管である。室内機排水管5にはドレン水が流れる。配線4は、電力配線および信号配線を含む。電力配線は、ドレンポンプ22を駆動させる電力供給用の配線である。信号配線は、室内機1の動作を制御する制御信号を伝える配線である。電力配線は、室内機1の電源に接続されてもよいし、商用電源のコンセントに接続されてもよい。信号配線は、ドレンポンプユニット17の制御部24と室内機1の室内機制御部とを接続する。
【0024】
図3図6を参照して、ドレンポンプ装置10の構造を説明する。ドレンポンプ装置10は、建築物の壁7に固定されるブラケット16と、ドレンポンプユニット17と、を備える。ドレンポンプユニット17は、ブラケット16において固定位置に着脱可能に取り付けられる。
【0025】
ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプユニット本体21と、ブラケット16に係合する第1係合部35と、を備える(図5参照)。
【0026】
図3および図4に示されるように、ドレンポンプユニット本体21は、ドレンポンプ22と、ドレンパン23と、ドレンポンプ22の上に配置される制御部24とを含む。ドレンポンプ22は、モータおよび羽根車を有するポンプ部26と、ドレンパン23に溜まる水の水位を検出する水位検出部27とを有する。ポンプ部26の吐出口26Aには、排水管2が接続される。ドレンパン23は、室内機1から流出するドレン水を貯留する。制御部24は、水位検出部27から出される信号に基づいてポンプ部26または室内機1の動作を制御する。制御部24は、水に濡れないように、ドレンパン23およびポンプ部26よりも上に配置される。
【0027】
図6に示されるように、ドレンパン23は排水管接続部23Bを有する。排水管接続部23Bは、ドレンパン23の底部から突出する。本実施形態では、ドレンパン23には、2個の排水管接続部23Bが設けられている。正面からみてドレンポンプ装置10の両サイドそれぞれに排水管接続部23Bが設けられる。これによって、ドレンポンプ装置10は、室内機1に対して右側および左側のいずれにも設置可能になっている。2個のうちの一方の排水管接続部23Bには、室内機排水管5が接続される。他方の排水管接続部23Bの接続口には、その接続口を塞ぐように止水ゴム23Aが付けられる。止水ゴム23Aが排水管接続部23Bの接続口に設けられることによってドレンパン23から水が漏れることを防止する。排水管接続部23Bに設けられる止水ゴム23Aの一部は、ドレンポンプユニット17の背面よりも後ろ側に位置する。このため、ドレンポンプユニット17の仮置きにおいて、ドレンパン23が壁7に近づくようにドレンポンプユニット17が傾く場合、止水ゴム23Aが壁7に接触する。
【0028】
図3図5に示されるように、ドレンポンプユニット本体21は、さらに、支持フレーム31と、制御部24を覆う制御カバー32とを備える。支持フレーム31は、ドレンパン23よりも上に配置される上板31Aと、上板31Aから下方に延びてドレンパン23に接続される側板部31Bとを有する。支持フレーム31は、上板31Aよりも下に配置されるポンプ部26および水位検出部27を支持する。また、支持フレーム31の上板31Aの上面には制御部24が設けられる。
【0029】
<第1係合部>
第1係合部35は、ドレンポンプユニット17をブラケット16に仮置きするための部分である。上述のように、第1係合部35は、ブラケット16に係合する。
【0030】
図6に示されるように、第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21に設けられる。第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21においてブラケット16に係合できる部分に設けられる。第1係合部35は、様々な形態をとり得る。第1係合部35は、支持フレーム31の一部として構成されてもよい。第1係合部35は、制御カバー32の一部として構成されてもよい。
【0031】
本実施形態では、第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21において、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるときにドレンポンプユニット17の上面が前に傾くような位置に設けられる(図9参照)。
【0032】
例えば、第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21における背面部21Aに設けられる。一例では、第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21の背面部21Aを構成する背面部材33に設けられる。背面部材33は、支持フレーム31にねじまたは溶接で固定される。
【0033】
第1係合部35は、背面部材33の上部に設けられる貫通孔として構成される。背面部材33は、背面部材本体33Aと、背面部材本体33Aから上に延びる2個の延長部33Bとを有する。延長部33Bは、背面部材本体33Aにおいて第1幅方向D1の両端それぞれから上に延びる。第1係合部35は延長部33Bの上端部に設けられる。第1幅方向D1は、ドレンポンプユニット17がブラケット16の固定位置に配置された状態(以下、ユニット配置状態)において水平に沿う方向として定義される。ドレンポンプユニット17のユニット配置状態ではドレンパン23は制御部24よりも下に位置する。第1係合部35は、ドレンポンプユニット17のユニット配置状態において、制御部24よりも上に位置する。
【0034】
<第3係合部>
図6に示されるように、背面部材33は、ブラケット16に係合する第3係合部36を有する。第3係合部36は、ドレンポンプユニット17をブラケット16において所定の固定位置に配置するための部分である。ドレンポンプユニット17は、固定位置で第3係合部36によってブラケット16に係合する。
【0035】
第3係合部36は、貫通孔として構成される。背面部材33の背面部材本体33Aには、2個の第3係合部36が設けられる。2個の第3係合部36は、背面部材本体33Aの側端付近に設けられる。第3係合部36は、ドレンポンプユニット17のユニット配置状態において、制御部24よりも下に位置する。
【0036】
<カバー>
図5に示されるように、ドレンポンプ装置10は、カバー40を備えてもよい。カバー40は、ブラケット16およびドレンポンプユニット17を覆う。カバー40は、第1カバー41および第2カバー42を備える。第1カバー41と第2カバー42とによって構成される空間に、ブラケット16およびドレンポンプユニット17が収容される。第1カバー41は、ドレンポンプユニット17の正面、側面、上面、および底面を覆う。第2カバー42は、ブラケット16を覆う。第2カバー42の内面にブラケット16が取り付けられる。以下では、ブラケット16と第2カバー42とが一体になった組立体を「ブラケット組立体43」と言う。ブラケット組立体43は、ねじまたはボルトによって壁7に固定される。ブラケット16は、第2カバー42とともに壁7に固定される。ブラケット16は、第2カバー42を伴わずに壁7に直接に固定されてもよい。
【0037】
ドレンポンプユニット17は、壁7に固定されたブラケット組立体43のブラケット16に固定される。第1カバー41は、ブラケット組立体43に固定されたドレンポンプユニット17を覆う。第1カバー41は、ドレンポンプユニット17がブラケット組立体43に固定された状態において、ブラケット16に係合する。
【0038】
<ブラケット>
図7に示されるように、ブラケット16は、ベース部51と、ベース部51から突出する底板部52とを有する。ベース部51は、壁7に沿うように配置される。底板部52は、ベース部51の下端から水平に突出する。ブラケット16は金属によって構成される。ブラケット16は、例えば、ステンレス、鉄、またはアルミニウムによって構成される。ベース部51は、第2カバー42を介して壁7に固定される。
【0039】
ブラケット16は、さらに、2個の縦板部53を有する。縦板部53は、ベース部51の2個のベース側端51Aそれぞれに設けられる。ベース側端51Aは、ブラケット16が壁7に固定された状態において、第2幅方向D2におけるベース部51の端を示す。第2幅方向D2は、ブラケット16が壁7に固定された状態において水平に沿う方向として定義される。縦板部53は、ベース部51から突出する。2個の縦板部53および底板部52は、ベース部51に対して同じ方向に突出する。2個の縦板部53および底板部52の水平方向における長さは、冷媒配管3、排水管2、および、室内機排水管5のいずれの直径よりも大きい。
【0040】
2個の縦板部53は、ドレンポンプユニット17を固定位置で支持する。縦板部53には、ドレンポンプユニット17が取り付けられる取付部54が設けられる。取付部54は、縦板部53においてベース部51と反対側の端部に設けられる。ドレンポンプユニット17がブラケット16において固定位置に固定される場合、ドレンポンプユニット17の背面部材33がブラケット16の取付部54に接触するように配置される。そして、ドレンポンプユニット17の背面部材33とブラケット16の取付部54とが係合する。また、ねじまたはボルトによってドレンポンプユニット17の背面部材33とブラケット16の取付部54とが締結される。
【0041】
ブラケット16の取付部54には、第3係合部36が係合する第4係合部58が設けられる。第4係合部58は、ドレンポンプユニット17をブラケット16において固定位置に配置するための部分である。第4係合部58は、2個の縦板部53それぞれの取付部54に設けられる。第4係合部58は、取付部54から突出する。第4係合部58は、第3係合部36として構成される貫通孔に挿通出来るように構成される。第4係合部58は、取付部54から水平に延びる水平部58Aと、水平部58Aの端から上に延びる立ち上がり部58Bとを有する。
【0042】
<第2係合部>
図7に示されるように、ブラケット16は、第1係合部35が係合する第2係合部57を有する。第2係合部57は、ブラケット16の一部として、ブラケット16と一体に構成される。ブラケット16は、例えば、ステンレス、鉄、またはアルミニウムによって構成される。第2係合部57は、ドレンポンプユニット17をブラケット16に仮置きするための部分である。第2係合部57は、底板部52に設けられる。第2係合部57は、ブラケット16が壁7に固定された状態において底板部52において壁7から遠い端部に設けられる。底板部52には、2個の第2係合部57が設けられる。底板部52において、第2幅方向D2における両端部分それぞれに第2係合部57が設けられる。第2係合部57は、底板部52から突出する突起として構成される。第2係合部57は、第1係合部35として構成される貫通孔に挿通出来るように構成される。第2係合部57は、斜め上に延びる。2個の第2係合部57の間には、第1カバー41と結合するカバー結合部55が設けられている。カバー結合部55には、ねじ孔が設けられる。
【0043】
<収容部>
図3に示されるように、ドレンポンプ装置10は、室内機1に繋がる冷媒配管3の一部を収容する収容部60を備える。収容部60は、ブラケット16とドレンポンプユニット17との間に設けられる。
【0044】
具体的には、収容部60は、ブラケット16と、ドレンポンプユニット17の背面部材33とによって構成される。収容部60は、ブラケット16において固定位置にドレンポンプユニット17が配置されることによって、ブラケット16とドレンポンプユニット17との間に構成される。収容部60には、冷媒配管3の一部が収容される。
【0045】
<作用>
図8および図9を参照して、本実施形態の作用を説明する。図8および図9は、ドレンポンプ装置10の設置作業の様子を示す。図8は、参考例である。図9は、本実施形態の例である。
【0046】
ドレンポンプ装置10の設置では、ドレンポンプ装置10の制御部24に配線4を接続する。配線作業は、ドライバーなどの道具を使って行われる。ドレンポンプ装置10は、室内機1の横に配置されるため、作業者は、脚立を使って作業を行う。
【0047】
図8の参考例のドレンポンプ装置10Xは、ドレンポンプユニット17Xの仮置き構造を有しない。このため、作業者は、ドレンポンプ装置10Xを壁7に設置した状態で、制御部24Xと配線4とを接続する。ドレンポンプ装置10Xは天井6の近くに配置されているため、天井6と制御部24Xとの間のスペースが狭い。天井6と制御部24Xとの間のスペースは、ドライバーなどの道具を自由に動かすためには十分ではないことが多い。また、制御部24Xは、天井6の近いところに配置されているため、作業者は制御部24Xを目視し難い。
【0048】
図9に示されるように、本実施形態に係るドレンポンプ装置10は、ドレンポンプユニット17の仮置き構造を有する。具体的には、ドレンポンプユニット17は、第1係合部35を有する。ドレンポンプユニット17の第1係合部35が第2係合部57に係合することによって、ドレンポンプユニット17はブラケット16に仮置きされる。
【0049】
第2係合部57は、ブラケット16において底板部52に設けられている。このため、ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプユニット17の固定位置よりも低い位置に配置される。
【0050】
本実施形態では、第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21の背面部材33に設けられる。このため、ドレンポンプユニット17の第1係合部35をブラケット16の第2係合部57に係合すると、ドレンポンプユニット17の自重によって、ドレンポンプユニット17は、上面が前に傾斜するように傾く。そして、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンポンプユニット17の一部が壁7に接触する。具体的には、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンパン23の排水管接続部23Bの止水ゴム23Aが壁7に接触する。このように、止水ゴム23Aが壁7に接触するため、仮置き状態において、ドレンポンプユニット17が揺れずに安定する。また、止水ゴム23Aが壁7に接触するため、壁7の傷が付くことが抑制される。
【0051】
<効果>
本実施形態の効果を説明する。
(1)ドレンポンプユニット17は、第1係合部35が第2係合部57に係合することによって、ブラケット16に仮置きされる。ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンポンプユニット17は、ドレンポンプユニット17が固定位置に固定されるときのドレンポンプユニット17の固定位置よりも低い位置に配置される。
【0052】
この構成によれば、ドレンポンプユニット17が固定位置に固定されるときのドレンポンプユニット17の位置よりも低い位置にドレンポンプユニット17を仮置きできる。ドレンポンプユニット17の仮置きによって、ドレンポンプユニット17の上の空間が広がる。このため、ドレンポンプユニット17の上部に配置されている制御部24に対して作業を行い易い。
【0053】
(2)ドレンポンプユニット17の第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21における背面部21Aに設けられる。この構成によれば、第1係合部35がドレンポンプユニット本体21の上部に設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニット17をブラケット16に仮置きし易い。
【0054】
(3)ブラケット16は、壁7に固定されるベース部51と、ベース部51から突出する底板部52とを有する。第2係合部57は、底板部52において壁7から遠い端部に設けられる。この構成によれば、第2係合部57が底板部52よりも高い位置に設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニット17を低い位置に配置できる。
【0055】
(4)ドレンポンプユニット17の第1係合部35は、ドレンポンプユニット本体21において、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるときにドレンポンプユニット17の上面が前に傾くような位置に設けられる。
【0056】
この構成によれば、ドレンポンプユニット17をブラケット16に仮置きすると、ドレンポンプユニット17の上面が前に傾く。このため、作業者にとってドレンポンプユニット17の上部が見やすくなるため、作業を行い易い。
【0057】
(5)本実施形態では、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンポンプユニット17の一部が壁7に接触する。この構成によれば、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされた仮置き状態において、ドレンポンプユニット17が揺れ動かないように安定させることができる。
【0058】
(6)ドレンパン23は、止水ゴム23Aが付けられた排水管接続部23Bを有する。ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされるとき、ドレンパン23の排水管接続部23Bの止水ゴム23Aが壁7に接触する。この構成によれば、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされた仮置き状態において、ドレンパン23の排水管接続部23Bの止水ゴム23Aが壁7に接触するため、壁7に傷が付くことを抑制できる。
【0059】
(7)ドレンポンプ装置10は、室内機1に繋がる冷媒配管3の一部を収容する収容部60を備える。収容部60は、ブラケット16とドレンポンプユニット17との間に設けられる。この構成によれば、冷媒配管3の一部をドレンポンプユニット17によって隠すことができるため、冷媒配管3が配置される部分の空間の乱雑さを低減できる。
【0060】
<変形例>
本開示のドレンポンプ装置10は、上記実施形態以外に、例えば以下に示される変形例、及び相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例を組み合わせた形態としてもよい。
【0061】
(第1変形例)
図10を参照して、ドレンポンプ装置10の第1変形例を説明する。実施形態では、第1係合部35は、ドレンポンプユニット17のユニット配置状態において制御部24よりも上に位置するが、第1係合部35の位置はこれに限定されない。例えば、実施形態のドレンポンプユニット17において第1係合部35は、背面部材33において制御部24と同じ高さのところに設けられてもよい。この場合、図10に示されるように、ドレンポンプユニット17の仮置きの位置は、実施形態の場合に比べて高くなる。このため、室内機排水管5をドレンポンプユニット17に接続し易い。
【0062】
(第2変形例)
図11を参照して、ドレンポンプ装置10の第2変形例を説明する。ブラケット16に設けられる第2係合部57の位置は、実施形態の例に限定されない。実施形態において、第2係合部57は、ブラケット16の縦板部53に設けられてもよい。一例では、第4係合部58が第2係合部57を兼ねる。第4係合部58の構造は、実施形態と同じであってもよい。
【0063】
このような構成の場合、ドレンポンプユニット17の第1係合部35がブラケット16の第2係合部57に係合すると、ドレンポンプユニット17の背面部材33がブラケット16の底板部52の端部に接触する。このように、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされると、ドレンポンプユニット17の底部は壁7から離れる。
【0064】
この構成によれば、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされた仮置き状態において、ドレンポンプユニット17は壁7から離れた位置に配置されるため、壁7に汚れまたは傷が付くことを抑制できる。
【0065】
(第3変形例)
図12を参照して、ドレンポンプ装置10の第3変形例を説明する。ブラケット16に設けられる第2係合部57は、次のように設けられてもよい。例えば、実施形態において、底板部52は、ドレンポンプユニット17の下まで延びるように、延長部52Xを有してもよい。この場合、第1カバー41の下板は省略される。そして、第2係合部57は、底板部52の延長部52Xの先に設けられる。
【0066】
このような場合、ドレンポンプユニット17の第1係合部35がブラケット16の第2係合部57に係合することによってドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされると、ドレンポンプユニット17の底部は壁7から離れる。
【0067】
この構成によれば、ドレンポンプユニット17がブラケット16に仮置きされた仮置き状態において、ドレンポンプユニット17は壁7から離れた位置に配置されるため、壁7に汚れまたは傷が付くことを抑制できる。
【0068】
(第4変形例)
図13を参照して、ドレンポンプ装置10の第4変形例を説明する。実施形態では、第2係合部57は、ブラケット16の一部として、ブラケット16と一体に構成されているが、第2係合部57はこれに限定されない。第2係合部57は、ブラケット16の本体と別の部品として構成されてもよい。第2係合部57は、折り畳み可能であってもよい。例えば、第2係合部57は、ヒンジ61を介してブラケット16の底板部52に設けられる。第2係合部57は、コイルばねによって底板部52に向かって折り畳まれるように付勢されてもよい。
【0069】
(第5変形例)
図14および図15を参照して、ドレンポンプ装置10の第5変形例を説明する。実施形態では、第1係合部35は、背面部材33に設けられる貫通孔として構成されているが、第1係合部35の形態はこれに限定されない。例えば、図14に示されるように、第1係合部35は、背面部材33の延長部33Bから突出する爪のように構成されてもよい。この場合、図15に示されるように、ブラケット16に設けられる第2係合部57は、底板部52に貫通孔として構成される。
【0070】
(第6変形例)
図16を参照して、ドレンポンプ装置10の第7変形例を説明する。本実施形態では、背面部材33に第1係合部35と第3係合部36とが設けられているが、両係合部を1つの纏めることもできる。例えば、第3係合部36は、第1係合部35によって構成されてもよい。この場合は、第1係合部35は、ドレンポンプユニット17をブラケット16において固定位置に配置するための係合部として機能するとともに、仮置きための係合部としても機能する。
【0071】
この場合、ブラケット16に設けられる第4係合部58は、ドレンポンプユニット17がブラケット16において固定位置に配置されたときに、第1係合部35と係合できるような位置に配置される。
【0072】
例えば、図16に示されるように、ブラケット16に設けられる第4係合部58は、ドレンポンプユニット17が固定位置に配置されるときに第1係合部35に対応する部分に設けられる。この構成によれば、第1係合部35および第3係合部36が別々に設けられる場合に比べて、ドレンポンプユニット17の構造を簡略化できる。
【0073】
以上、ドレンポンプ装置10について実施形態およびその変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載されたドレンポンプ装置10の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0074】
1…室内機、3…冷媒配管、7…壁、10…ドレンポンプ装置、10F…背面部、16…ブラケット、17…ドレンポンプユニット、21…ドレンポンプユニット本体、21A…背面部、22…ドレンポンプ、23…ドレンパン、23A…止水ゴム、23B…排水管接続部、24…制御部、35…第1係合部、36…第3係合部、51…ベース部、52…底板部、57…第2係合部、60…収容部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16