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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010857
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】受付システムとその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112406
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】519210295
【氏名又は名称】株式会社NSD先端技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100141221
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 和明
(74)【代理人】
【識別番号】100091764
【弁理士】
【氏名又は名称】窪谷 剛至
(74)【代理人】
【識別番号】100103366
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 礼至
(72)【発明者】
【氏名】ソロビヨフ・イワン
(72)【発明者】
【氏名】峰 亮太朗
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA20
(57)【要約】
【課題】受付時に非接触で、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行う。
【解決手段】予め応接者[A]側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置する。来訪者[B]が受付に来訪した際、携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者[B]のメールアドレスが入力されると、予め登録された予定情報I-apと照合して、予定情報I-apと合致すると、応接者[A]に来訪者[B]の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者[A]が取り次ぎを確認すると、来訪者[B]の携帯端末に応接者[A]に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージMs2、Ms3を、受付用Webページを通じて表示させるようにしている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、
予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置し、
来訪者が受付に来訪して携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行うことを特徴とする受付システム。
【請求項2】
来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、
応接者側で単一で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、
コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、
応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、
作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、
受付に配置された二次元コードが来訪者の携帯端末により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、
来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備えたことを特徴とする受付システム。
【請求項3】
応接者が来訪者と応接者との予定情報を書き込み可能な予定表作成手段と、
予定情報が書き込まれると、その予定情報を登録する予定情報登録手段と、
受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別し、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許すとともに、
予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させる予定情報照合手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の受付システム。
【請求項4】
予定情報登録手段は、来訪者の特定情報が初回受付時に一旦登録されると、その特定情報を取り次ぎ手段に記録し、
取り次ぎ手段は、予定情報登録手段から当該来訪者の特定情報の登録済み情報を受け取ると、当該来訪者が以後来訪した際、テキストメッセージ送信手段に、来訪者の特定情報入力要求なしで応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぐことを特徴とする請求項3に記載の受付システム
【請求項5】
二次元コード化手段は、二次元コードにデザインを表示可能にしたことを特徴とする請求項2ないし4のうちいずれか1に記載の受付システム。
【請求項6】
特定情報が来訪者のメールアドレスであることを特徴とする請求項2ないし5のうちいずれか1に記載の受付システム。
【請求項7】
固有の応接者側受付用URLが単一であって、来訪者の携帯端末に表示される受付用Webページが来訪者と応接者との共通のWebページであることを特徴とする2ないし6のうちいずれか1に記載の受付システム。
【請求項8】
コード化された二次元コードは、プリントされて受付に掲示されるか、受付に設置された表示装置に表示されることを特徴とする請求項2ないし7のうちいずれか1に記載の受付システム。
【請求項9】
来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、
予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第1のステップと、
この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置する第2のステップと、
来訪者が受付に来訪し携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させる第3のステップと、
来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行う第4のステップとを有することを特徴とする受付方法。
【請求項10】
来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、
応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、
コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、
応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、
作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、
受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、
来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備え、
二次元コード化手段により、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する第1のステップと、
配置手段により、コード化された二次元コードを受付に配置する第2のステップと、
受付用Webページ作成手段により、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第3のステップと、
テキストメッセージ送信手段により、作成された受付用Webページと連携し、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させる第4のステップと、
Webページ表示手段により、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させる第5のステップと、
取り次ぎ手段により、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる第6のステップとを有することを特徴とする受付方法。
【請求項11】
応接者が来訪者と応接者との予定情報を書き込み可能な予定表作成手段と、
予定情報が書き込まれると、その予定情報を登録する予定情報登録手段と、
受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別し、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許すとともに、
予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させる予定情報照合手段とを備え、
第6のステップで、予定情報照合手段により、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許し、予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させることを特徴とする請求項10に記載の受付方法。
【請求項12】
第6のステップで、予定情報登録手段は、来訪者の特定情報が初回受付時に一旦登録されると、その特定情報を取り次ぎ手段に記録し、
取り次ぎ手段は、予定情報登録手段から当該来訪者の特定情報の登録済み情報を受け取ると、当該来訪者が以後来訪した際、テキストメッセージ送信手段に、来訪者の特定情報入力要求なしで応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぐことを特徴とする請求項11に記載の受付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、企業や施設を訪問した際に受付窓口で担当者に取次ぐ受付システムとその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、企業や施設では、受付窓口の無人化が進んでいる。このような組織の無人窓口では、訪問時、担当者に取り次いでもらう際、窓口に設置された内線電話やインターホン等の機器を通じて担当者に連絡して取り次ぐようになっている。しかしながら、伝染性病原体の蔓延防止のため、多数が接触する機器のボタンや受話器を通じて取次ぎを行うことは避けることが望ましい。このため、非接触で受付窓口から担当者に取り次いでもらうシステムとして、従来、来訪者が操作する無人受付装置を受付場所に設置することなく来訪者の受付を行う受付システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の受付システムでは、応接者が、来訪者毎に固有のアドレスが割り当てられた来訪者の到着入力を受け付ける受付画面を生成して、その受付画面をメールを通じて来訪者に送るようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-40625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、応接者は、来訪者毎に固有のアドレスが割り当てられた来訪者の到着入力を受け付ける受付画面を生成する必要があり、来客者毎に面談案内メールを予め来訪者のメールアドレスあてに送信しておかなければならない。このため、来訪者が応接者の受付に到着すると、何日か前に受け取ったメールを探し出し、そのメールの受付画面から到着を知らせる必要があり、来訪者に手間をかけさせてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、簡素な構成で、受付時に非接触で受付を行うことができるだけでなく、来訪者が受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる受付システムとその方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る受付システムは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置し、来訪者が受付に来訪して携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行うことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項1に係る受付システムでは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置し、来訪者が受付に来訪して携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行うことにより、来訪者は受付に到着して、受付に配置された二次元コードを読み取るだけで携帯端末には、受付用Webページが表示され、この受付用Webページで来訪を知らせるだけで、応接者に取り次ぎが行われる。このため、来訪者は受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0008】
本発明の請求項2に係る受付システムは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、応接者側で単一で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者の携帯端末により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に係る受付システムでは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、応接者側で単一で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者の携帯端末により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備えたことにより、来訪者は受付に到着して、受付に配置された二次元コードを読み取るだけで携帯端末には、受付用Webページが表示される。そして、この受付用Webページで来訪者が自己の特定情報を入力すると、取り次ぎ手段が特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて来訪者の携帯端末に表示させる。このため、来訪者は受付に着いた際、受付用Webページで自己の特定情報を入力するだけで、応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを受け取ることができ、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0010】
本発明の受付システムは、応接者が来訪者と応接者との予定情報を書き込み可能な予定表作成手段と、予定情報が書き込まれると、その予定情報を登録する予定情報登録手段と、受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別し、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許すとともに、予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させる予定情報照合手段とを備えるようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者の特定情報が入力されると、予め登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別するようにしているので、判別の精度が高まる。また、予定情報に合致していない場合には、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させるので、たとえ、予定なしに来訪した来訪者であっても、受付担当者が対応するので、来訪者を困惑させることがない。また、本発明の受付システムは、予定情報登録手段は、来訪者の特定情報が初回受付時に一旦登録されると、その特定情報を取り次ぎ手段に記録し、取り次ぎ手段は、予定情報登録手段から当該来訪者の特定情報の登録済み情報を受け取ると、当該来訪者が以後来訪した際、テキストメッセージ送信手段に、来訪者の特定情報入力要求なしで応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぐようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者が2回目以降に来訪した際には、特定情報を入力する必要がなくなる。さらに、二次元コード化手段は、二次元コードにデザインを表示可能にすることが好ましい。係る構成とすることにより、会社のロゴや特色、イラスト、ユニークなデザインを二次元コードに表示することができるので、来訪者に応接者側の組織のイメージやポリシーに対して好印象を与えることができる。また、本発明の受付システムは、特定情報が来訪者のメールアドレスであることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者が忘れにくい情報を入力するようにしているので、円滑に取り次ぎを行うことができる。さらに、本発明の受付システムは、固有の応接者側受付用URLが単一であって、来訪者の携帯端末に表示される受付用Webページが来訪者と応接者との共通のWebページであることが好ましい。係る構成とすることにより、単一の応接者側受付用URLを用いることにより、異なる多数の来訪者が来訪しても、単一の受付用Webページを作成するだけなので簡素化が図られる。しかも、共通のWebページを通じて来訪者と応接者との取り次ぎを行うことができるので、即時即応で取り次ぎを行うことができる。また、本発明の受付システムは、コード化された二次元コードは、プリントされて受付に掲示されるか、受付に設置された表示装置に表示されるようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者は、受付で、プリントされた二次元コードか、表示装置に表示された二次元コードを見つければ読み取りを行うだけで、携帯端末に受付用Webページを表示して取り次ぎの手続を行うことができる。
【0011】
本発明の請求項9に係る受付方法は、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第1のステップと、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置する第2のステップと、来訪者が受付に来訪し携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させる第3のステップと、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行う第4のステップとを有することを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項9に係る受付方法では、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第1のステップと、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置する第2のステップと、来訪者が受付に来訪し携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させる第3のステップと、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行う第4のステップとを有することにより、来訪者は受付に到着して、受付に配置された二次元コードを読み取るだけで携帯端末には、受付用Webページが表示され、この受付用Webページで来訪を知らせるだけで、応接者に取り次ぎが行われる。このため、来訪者は受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0013】
本発明の請求項10に係る受付方法は、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備え、二次元コード化手段により、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する第1のステップと、配置手段により、コード化された二次元コードを受付に配置する第2のステップと、受付用Webページ作成手段により、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第3のステップと、テキストメッセージ送信手段により、作成された受付用Webページと連携し、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させる第4のステップと、Webページ表示手段により、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させる第5のステップと、取り次ぎ手段により、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる第6のステップとを有することを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項10に係る受付方法では、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備え、二次元コード化手段により、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する第1のステップと、配置手段により、コード化された二次元コードを受付に配置する第2のステップと、受付用Webページ作成手段により、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第3のステップと、テキストメッセージ送信手段により、作成された受付用Webページと連携し、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させる第4のステップと、Webページ表示手段により、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させる第5のステップと、取り次ぎ手段により、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる第6のステップとを有することにより、来訪者は受付に到着して、受付に配置された二次元コードを読み取るだけで携帯端末には、受付用Webページが表示される。そして、この受付用Webページで来訪者が自己の特定情報を入力すると、取り次ぎ手段が特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて来訪者の携帯端末に表示させる。このため、来訪者は受付に着いた際、受付用Webページで自己の特定情報を入力するだけで、応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを受け取ることができ、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0015】
本発明の受付方法は、応接者が来訪者と応接者との予定情報を書き込み可能な予定表作成手段と、予定情報が書き込まれると、その予定情報を登録する予定情報登録手段と、受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別し、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許すとともに、予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させる予定情報照合手段とを備え、第6のステップで、予定情報照合手段により、予定情報に合致していると判別されると、取り次ぎ手段に応接者への取り次ぎを許し、予定情報に合致していないと判別した場合、取り次ぎ手段に、テキストメッセージ送信手段を通じて、来訪者の携帯端末に来訪者の所属先と名前の入力を求めるメッセージを送信し、来訪者の所属先と名前とが入力されると、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者の特定情報が入力されると、第6のステップで、予め登録された予定情報と照合して予定情報に合致しているか否かを判別するようにしているので、判別の精度が高まる。また、予定情報に合致していない場合には、受付担当者に会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者の携帯端末に受付担当者に取り次いだ旨のメッセージを送信させるので、たとえ、予定なしに来訪した来訪者であっても、受付担当者が対応するので、来訪者を困惑させることがない。また、本発明の受付方法は、第6のステップで、予定情報登録手段は、来訪者の特定情報が初回受付時に一旦登録されると、その特定情報を取り次ぎ手段に記録し、取り次ぎ手段は、予定情報登録手段から当該来訪者の特定情報の登録済み情報を受け取ると、当該来訪者が以後来訪した際、テキストメッセージ送信手段に、来訪者の特定情報入力要求なしで応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぐようにすることが好ましい。係る構成とすることにより、来訪者が2回目以降に来訪した際には、特定情報を入力する必要がなくなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の請求項1に係る受付システムでは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置し、来訪者が受付に来訪して携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行うようにしたので、来訪者は受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0017】
また、本発明の請求項2に係る受付システムでは、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、応接者側で単一で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者の携帯端末により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備えるようにしたので、来訪者は受付に着いた際、受付用Webページで自己の特定情報を入力するだけで、応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを受け取ることができ、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0018】
さらに、本発明の請求項9に係る受付方法では、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第1のステップと、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置する第2のステップと、来訪者が受付に来訪し携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させる第3のステップと、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行う第4のステップとを有するようにしたので、来訪者は受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【0019】
また、本発明の請求項10に係る受付方法では、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付方法であって、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する二次元コード化手段と、コード化された二次元コードを受付に配置する配置手段と、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する受付用Webページ作成手段と、作成された受付用Webページに連携されるとともに、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させるテキストメッセージ送信手段と、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させるWebページ表示手段と、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる取り次ぎ手段とを備え、二次元コード化手段により、応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コード化する第1のステップと、配置手段により、コード化された二次元コードを受付に配置する第2のステップと、受付用Webページ作成手段により、応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成する第3のステップと、テキストメッセージ送信手段により、作成された受付用Webページと連携し、受付用Webページ上でテキストメッセージを表示させる第4のステップと、Webページ表示手段により、受付に配置された二次元コードが来訪者により読み取られると、作成された受付用Webページを来訪者の携帯端末に表示させる第5のステップと、取り次ぎ手段により、来訪者の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者の特定情報が入力されると、特定情報を判別し、予め登録された情報と合致すると、テキストメッセージ送信手段を通じて、応接者に来訪者の到着のメッセージを取り次ぎ、応接者が取り次ぎを確認すると、来訪者の携帯端末に応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを、受付用Webページを通じて表示させる第6のステップとを有するようにしたので、来訪者は受付に着いた際、受付用Webページで自己の特定情報を入力するだけで、応接者に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージを受け取ることができ、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る受付システムの全体構成を示すシステム構成図である。
図2図2は、図1の受付システムの作用を、順を追って示すフローチャートである。
図3図3は、図1の受付システムにおいて来訪者が受付で二次元コードの読み取りから取り次ぎのメッセージを受け取るまでのフローチャートである。
図4図4は、図1の受付システムにおいて、来訪者側が受付用Webページ上で受付用Webページを通じて受け取るテキストメッセージの例を示す説明図である。
図5図5の(A)ないし(F)はそれぞれ、来訪者側が受付用Webページ上で受け取るテキストメッセージの例を示す説明図である。
図6図6の(A)、(B)はそれぞれ、応接者と来訪者との間で面会予定の情報を調整する手段を示す説明図および応接者が来訪者と予定情報登録部を介して予定情報のメールを送信する説明図である。
図7図7は、受付に予定情報に登録された来訪者が到着した際の受付用Webページを通じて受け取るテキストメッセージの例を示す説明図である。
図8図8は、受付に予定情報に登録されていない来訪者が到着した際の受付用Webページを通じて受け取るテキストメッセージの例を示す説明図である。
図9図9は、受付システムにおける来訪者の受付から応接者の確認までの動作を概念的に説明する説明図である。
図10図10は、生成される二次元コードの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に示す一実施形態により本発明を説明する。本発明の一実施形態に係る受付システム2は、図1および図2に示すように、来訪者が受付に来訪すると、応接者側の受付手段により応接者に取り次ぐ受付システムであって、予め応接者側で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて受付用Webページを作成するとともに、この応接者側受付用URLを二次元コード化して受付に配置し、来訪者が受付に来訪して携帯端末によりこの二次元コードを読み取ると、その携帯端末に受付用Webページを表示させ、来訪者はこの受付用Webページを通じて応接者に来訪を知らせて取り次ぎを行うようにしたものである。つまり、受付時に非接触で受付を行うことができるだけでなく、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができるものである。
【0022】
本実施形態に係る受付システム2は、図1に示すように、中央演算処理部(CPU、情報処理部)4と入出力部5と送信部6と登録部7と記憶部(データベース)8とを有するサーバ(クラウドコンピュータ)3を例に説明する。サーバ3には、後述する動作を行うソフトウェア(プログラム)が収納される。
【0023】
本実施形態に係る受付システム2は、二次元コード化部(二次元コード化手段)11と、配置部(配置手段)12と、受付用Webページ作成部(受付用Webページ作成手段)13と、テキストメッセージ送信部(テキストメッセージ送信手段)14と、Webページ表示部(ブラウザ、Webページ表示手段)15と、取り次ぎ部(取り次ぎ手段)16とを備えて構成される。また、この受付システム2は、予定表作成部(予定表作成手段)17と、予定情報登録部(予定情報登録手段)18と、予定情報照合部(予定情報照合手段)19とを備えている。
【0024】
二次元コード化部(二次元コード化手段)11は、システム管理者または応接者[A](応接者側)で単一で固有の応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLを二次元コードに変換するようになっている。配置部12は、変換された二次元コードを、受付に設置される表示装置20に表示させるようになっている。また、配置部12は、変換された二次元コードを、プリンタ21を通じて紙にプリントすることもできるようになっている。二次元コードがプリントされた用紙は、受付に貼り出されて配置される。
【0025】
受付用Webページ作成部13は、応接者側により応接者側受付用URLが設定されると、この応接者側受付用URLに基づいて、受付用Webページを作成するようになっている。この受付用Webページには、初めての来訪者[B]に対しては、来訪者[B]のメールアドレス(来訪者[B]の特定情報)を入力する欄(図示せず)が設けられており、来訪者[B]がメールアドレスを入力すると、そのメールアドレスの情報が予定情報と照合されるようになっている。テキストメッセージ送信部14は、作成された受付用Webページに連携されるとともに、来訪者[B]に対しては、受付用Webページ上で受付用メッセージMs1を表示させるようになっている(図4図5(A)参照)。また、このテキストメッセージ送信部14は、受付用Webページに予め定められたテキストメッセージMs1~Ms11を送信して表示させるようになっている。Webページ表示部15は、来訪者[B]が携帯端末で受付に配置された二次元コードを読み取ると、作成された受付用Webページをブラウザでその携帯端末に表示させるようになっている。
【0026】
テキストメッセージ送信部14は、図9に示すように、Teams(登録商標)のBot利用アプリで、クラウドから応接者側各人がインストールするようになっている。利用開始にあたりユーザー利用登録操作を行うと、Teams(登録商標)でBot利用アプリが使用可能となり、ユニークIDが割り当てられる。Botは割り当てられたIDに向けて通知を行う(例えば、ユニークID-Aは、Aさん)。
【0027】
取り次ぎ部16は、来訪者[B]の携帯端末に表示された受付用Webページを通じて来訪者[B]のメールアドレス(特定情報)が入力されると、メールアドレスを判別し、予め登録された予定情報I-ap(図6の(B)参照)と合致すると、テキストメッセージ送信部14を通じて、応接者[A](または応接者側の各応接者[A1]、[A2]~[An])に来訪者[B]の到着のメッセージを取り次ぐようになっている。そして、応接者[A]が取り次ぎを確認すると、来訪者[B]の携帯端末に、応接者[A]に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージMs2、Ms3を、受付用Webページを通じて表示させるようになっている(図4図5(B)、図7参照)。
【0028】
予定表作成部17は、図6の(A)に示すように、予め応接者[A]と来訪者[B]が、電話や電子メールで打ち合わせの日程調整を行い、予定情報I-apが決定し、応接者[A]がこの予定情報I-apを予定表作成部17に入力して書き込むと、予定情報I-apを、来訪者[B]のメールアドレスあてにメールM1で送信するとともに、予定情報登録部18に出力するようになっている。予定情報I-apには、打ち合わせの「タイトル」、「予定開始時刻」、「予定終了時刻」、「来訪者氏名」、「来訪者メールアドレス」、「応接者ID(各応接者ID)」の各情報が含まれる。この予定表作成部17は、例えばOutlook(登録商標)の「予定表」機能を用いるようにしている。なお、このようなスケジューリング機能を有するアプリであれば、他のアプリの予定表作成部であってもよい。
【0029】
予定情報登録部18は、予定表作成部17から予定情報I-apを受け取ると、登録部7を通じて記憶部(データベース)8に格納するようになっている。予定情報照合部19は、受付用Webページを通じて来訪者[B]のメールアドレスが入力されると、記憶部8に登録された予定情報I-apと照合して予定情報I-apのうち来訪者[B]のメールアドレスに合致しているか否かを判別し、予定情報I-apに合致していると判別すると、取り次ぎ部16に応接者[A]への取り次ぎを許すようになっている。つまり、予定情報照合部19は、来訪者[B]のメールアドレスが予定情報I-apと合致すると、取り次ぎ部16を通じて、応接者[A](または応接者側の各応接者[A1]、[A2]~[An])に来訪者[B]の到着のメッセージを取り次ぎ、先ず、来訪者[B]の携帯端末に呼び出し中のメッセージMs2を表示させ、応接者[A]が来訪者[B]の到着を確認すると、取り次ぎ済みメッセージMs3を表示するようになっている。また、予定情報照合部19は、来訪者[B]のメールアドレスが予定情報I-apとして登録されている来訪者[B]のメールアドレスのみに合致せず、予定情報I-apそのものが存在していると判別した場合、取り次ぎ部16に、テキストメッセージ送信部14を通じて、来訪者[B]の携帯端末に正確なメールアドレスの入力を求めるメッセージを送信するようになっている。なお、呼び出し中のメッセージMs2は、呼び出し中の対象者について、応接者側の人物を、全応接者とするか、全応接者のうち担当者とするか、予定情報を登録した人か選択することができるようになっている。
【0030】
さらに、予定情報照合部19は、受付用Webページを通じて来訪者[B]のメールアドレスが入力され、記憶部8に登録された予定情報I-apと来訪者[B]のメールアドレスが合致していると判別すると、取り次ぎ部16に、テキストメッセージ送信部14を通じて、来訪者[B]に、応接者[A]の電話番号を表示して電話による呼び出しを求めるメッセージMs4、Ms5も表示させることができるようになっている(図4図5(C)参照)。また、応接者[A]の所属部署宛てに到着のメッセージMs6も表示させることができるようになっている(図4図5(D)、図7参照)。これらは、来訪者[B]が、予定情報I-apの予定時間外に受付に到着した際、表示させ、対応することができるようになっている。なお、メッセージMs4のような表示をすることにより、検索する行為が可能な時間を減らすことができる。
【0031】
さらに、予定情報照合部19は、受付用Webページを通じて来訪者[B]のメールアドレスが入力され、予定情報I-apに合致していない、すなわち、登録された予定情報I-apが存在しないと判別すると、取り次ぎ部16に、テキストメッセージ送信部14を通じて、来訪者[B]の携帯端末に来訪者[B]の所属先と名前の入力を求めるメッセージMs7を送信し、来訪者[B]の所属先と名前とが入力されると、受付担当者RCに会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者[B]の携帯端末に受付担当者RCに取り次いだ旨のメッセージMs8を送信させるようになっている(図4図5(E)、図8参照)。
【0032】
また、予定情報登録部18は、来訪者[B]のメールアドレスが初回受付時に一旦登録されると、そのメールアドレスを取り次ぎ部16に記録するようになっている。そして、取り次ぎ部16は、予定情報登録部18から来訪者[B]のメールアドレスの登録済み情報を受け取ると、当該来訪者[B]が2回目以降に来訪した際、テキストメッセージ送信部14に、来訪者[B]のメールアドレスの入力要求なしのメッセージで、来訪者[B]に予定情報を確認するメッセージMs9を送信して表示させるようになっている(図4図5(F)参照)。取り次ぎ部16は、来訪者[B]が確認の入力を行うと、応接者[A]に来訪者[B]の到着のメッセージを取り次ぎ、来訪者[B]の携帯端末に、応接者[A]に取り次いだ旨の取り次ぎ済みメッセージMs2、Ms3を、受付用Webページを通じて表示させるようになっている(図4図5(B)参照)。
【0033】
また、取り次ぎ部16は、来訪者[B]が予定情報の確認要求に対して予定情報なしの入力を行うと、受付用Webページを通じて来訪者[B]の所属先と名前の入力を求めるメッセージMs7を送信し、来訪者[B]の所属先と名前とが入力されると、受付担当者RCに会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者[B]の携帯端末に受付担当者RCに取り次いだ旨のメッセージMs8を送信させるようになっている(図4図5(E)参照)。
【0034】
また、テキストメッセージ送信部14は、応接者[A]側で各応接者[A1][A2]~[An]とテキストチャットのようにメッセージを送信するように構成される。このようにすることにより、各応接者[A1][A2]~[An]が異なる場所にいても速やかに来訪者[B]の到着に対応できる。
【0035】
なお、上記実施形態では、来訪者[B]の特定情報をメールアドレスとしているが、これに限られるものではなく、来訪者とメールアドレスと携帯電話番号とを連携させ、特定情報として携帯電話番号を用いてもよい。また、固有の応接者側受付用URLは応接者側で統一された単一のものであることが好ましい。さらに、受付用Webページは、来訪者[B]と応接者[A]との単一で共通のWebページであることはいうまでもない。
【0036】
次に、本発明に係る受付方法について、上記実施形態に係る受付システム2の作用に基づいて説明する。本実施形態に係る受付システム2は、叙上の如く、二次元コード化部11と、配置部12と、受付用Webページ作成部13と、テキストメッセージ送信部14と、Webページ表示部(ブラウザ)15と、取り次ぎ部16と、予定表作成部17と、予定情報登録部18と、予定情報照合部19とを備えて構成される。まず、最初に、受付システム2の導入後、システムの管理者または応接者[A](応接者側)が、予め単一で固有の応接者側受付用URLを設定して、受付に二次元コードを配置するようになっている(図2のステップS1、図3のステップS11参照)。この応接者側受付用URLが設定されると、二次元コード化部11によりこの応接者側受付用URLが二次元コードに変換される(図2のステップS1参照)。そして、配置部12により、変換された二次元コードは、受付に設置された表示装置20に表示される(図2のステップS2参照)。また、システム管理者または応接者[A]により応接者側受付用URLが設定されると、受付用Webページ作成部13によりこの応接者側受付用URLに基づいて、受付用Webページが作成される(図2のステップS3参照)。つまり、この受付システム2の導入時に、一旦、応接者側受付用URLが設定されさえすれば、どの来訪者も単一で固有の応接者側受付用URLに基づいた二次元コードを読み取ることになる。このため、来訪者毎に二次元コードを生成する必要はなく、来訪者は最初に受付でメールアドレスを入力しさえすれば、それが登録され、2回目以降は、Webページで打ち合わせの確認を行うだけで受付を済ませることができる。つまり、受付システム2の導入時に、二次元コードが受付に貼り出されるか、受付の表示装置やサイネージ(電子化された看板やポスター)に表示されていれば、受付処理および取り次ぎが可能となっている。
【0037】
図6の(A)に示すように、応接者[A]と来訪者[B]とで予め会議や打ち合わせの予定情報I-ap(場所:応接者側の会社、タイトル:XYZの件、予定開始時刻:○○時○○分、予定終了時刻:△△時△△分、来訪者[B]メールアドレス:bii-kenichi@△△.co.jp、応接者ID:ID-A)をすりあわせ、決定すると、図6の(B)に示すように、応接者[A]は、予定表作成部17(Outlook(登録商標)の「予定表」)に予定情報I-apのスケジュールを登録する。すると、この予定情報I-apは、来訪者[B]のメールアドレスあてにメールM1で送信されるとともに、予定情報登録部18に出力される。予定情報登録部18は、予定表作成部17から予定情報I-apを受け取ると、登録部7を通じて記憶部8に格納する。
【0038】
そして、来訪者[B]が受付に到着し、携帯端末で二次元コードを読み取ると(図3のステップS12参照)、Webページ表示部15は、作成された受付用WebページMs1をブラウザでその携帯端末に表示させる(図2のステップS5、図3のステップS13参照)。来訪者[B]が初回の来訪の際には、受付用Webページに来訪者[B]のメールアドレスを入力する欄が設けられており、来訪者[B]がメールアドレスを入力すると(図3のステップS14参照)、予定情報照合部19は登録された予定情報I-apと照合し(図3のステップS15参照)、合致している場合、取り次ぎ部16を通じて、応接者[A](または応接者側の各応接者[A1]、[A2]~[An])に来訪者[B]の到着のメッセージを取り次ぎ、先ず、来訪者[B]の携帯端末に呼び出し中のメッセージMs2を表示させ、応接者[A]が来訪者[B]の到着を確認すると、取り次ぎ済みメッセージMs3を表示する(図2のステップS6、図3のステップS16参照)。予定情報I-apと合致しない場合、来訪者[B]の携帯端末に来訪者[B]の所属先と名前の入力を求めるメッセージMs7を送信し、来訪者[B]の所属先と名前とが入力されると、受付担当者RCに会議の予定情報に合致しない来訪者の到着のメッセージを送信し、来訪者[B]の携帯端末に受付担当者RCに取り次いだ旨のメッセージMs8を送信して表示させる(図3のステップS17参照)。
【0039】
なお、来訪者[B]が予定情報I-apに登録されたメールアドレスを誤って入力した場合には、メールアドレスの再入力を求めるメッセージ(図4のMs10参照)を送り、合致していれば、呼び出し中のメッセージMs2を表示させる(図3のステップS16参照)。さらに、来訪者[B]が受付時間終了後に来訪した際には、受け付け終了と応接者に直接連絡を取るよう求めるメッセージMs11を表示する(図4のMs11参照)。
【0040】
さらに、来訪者[B]が2回目以降に来訪する場合、すでにメールアドレスは登録済みなので、来訪者[B]のメールアドレスの入力要求なしで、来訪者[B]に予定情報を確認するメッセージMs9を表示させ、応接者[A]に取り次ぐようになっている(図4図5(F)参照)。
【0041】
このように、本実施形態に係る受付システムを用いた受付方法では、来訪者[B]の来訪時、二次元コードの読み取りにより受付用Webページを携帯端末に表示させ、メッセージを受付用Webページ上で表示させて取り次ぎをおこなうようにしているので、簡素な構成で、受付時に非接触で受付を行うことができるだけでなく、来訪者が受付に着いた際、迅速かつ容易に来訪者から応接者への取り次ぎを行うことができる。また、登録された予定情報I-apに基づいて、初回時にはメールアドレスで来訪者[B]の特定を行い、2回目以降は、メールアドレスの入力なしで予定の確認だけで取り次ぎを行うことができるので、来訪者にとってもストレスフリーで受付を行うことができる。なお、二次元コード化部11は、二次元コードにデザインを表示可能にすることが好ましい(図10参照)。つまり、単なる二次元コードの生成に加えて、企業のロゴや特色を示すデザインや彩色されたデザインを重ねた二次元コードも生成することが可能となっている。このような構成とすることにより、会社のロゴやユニークなデザインを二次元コードに表示することができるので、来訪者に応接者側の組織のイメージやポリシーに対して好印象を与えることができる。さらに、このようなデザインを含む二次元コードは、携帯端末やパソコンの画面、サイネージにも投影可能になっている。また、応接者側受付用URLの設定は、応接者側の組織のシステム管理者が行ってもよいし、応接者[A]が行ってもよいし、応接者側のものであれば誰が行ってもよい。
【符号の説明】
【0042】
2 受付システム
11 二次元コード化部
12 配置部
13 受付用Webページ作成部
14 テキストメッセージ送信部
15 Webページ表示部
16 取り次ぎ部
17 予定表作成部
18 予定情報登録部
19 予定情報照合部
Ms1~Ms11
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10