(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108574
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】バッテリユニット及び移動体
(51)【国際特許分類】
H01M 50/296 20210101AFI20240805BHJP
H01M 50/51 20210101ALI20240805BHJP
H01M 50/574 20210101ALI20240805BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20240805BHJP
H01M 10/6567 20140101ALI20240805BHJP
H01M 10/6557 20140101ALI20240805BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20240805BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20240805BHJP
【FI】
H01M50/296
H01M50/51
H01M50/574
H01M10/613
H01M10/6567
H01M10/6557
H01M50/284
H01M50/249
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013006
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】石原 裕也
【テーマコード(参考)】
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H031AA09
5H031KK08
5H040AA03
5H040AA28
5H040AS04
5H040AY03
5H040AY06
5H040DD08
5H043AA09
5H043FA08
5H043FA22
5H043GA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】機器の配置のレイアウトの制限を低減できるバッテリユニットを提供する。
【解決手段】バッテリユニット10は、4つのバッテリモジュール22a~22dから成るバッテリモジュール列12と、ジャンクションボックス16と、を備え、ジャンクションボックスは、バッテリモジュール列の端に位置するバッテリモジュールである第1バッテリモジュール22aに接続された第1端子28aと、第1バッテリモジュールに隣接する第2バッテリモジュール22bに接続された第2端子28bとを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリモジュールと、
前記バッテリモジュールから供給される電力を出力する出力部と、
を備え、
前記バッテリモジュールは、積層された複数のバッテリセルを有し、
複数の前記バッテリモジュールは、前記バッテリセルの積層方向と交差する方向に配列されるとともに、直列接続されており、
複数の前記バッテリモジュールから成るバッテリモジュール列は、4つ以上の前記バッテリモジュールを含み、
前記出力部は、前記バッテリモジュール列の端に位置する前記バッテリモジュールである第1バッテリモジュールに接続された第1端子と、前記第1バッテリモジュールに隣接する第2バッテリモジュールに接続された第2端子とを備える、バッテリユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のバッテリユニットにおいて、
前記バッテリモジュールの一方の端部には、正極端子が備えられ、前記バッテリモジュールの他方の端部には、負極端子が備えられる、バッテリユニット。
【請求項3】
請求項2に記載のバッテリユニットにおいて、
前記第1バッテリモジュールの前記正極端子と前記第2バッテリモジュールの前記負極端子とが隣接する、バッテリユニット。
【請求項4】
請求項1に記載のバッテリユニットにおいて、
複数の前記バッテリモジュールのうちの第3バッテリモジュールと、複数の前記バッテリモジュールのうちの第4バッテリモジュールとの間の電気的な接続を遮断し得るサービスプラグを更に備える、バッテリユニット。
【請求項5】
請求項1に記載のバッテリユニットにおいて、
前記出力部から出力される電圧より低い電圧で駆動される低電圧回路を更に備え、
前記出力部と前記低電圧回路との間に前記バッテリモジュール列が位置する、バッテリユニット。
【請求項6】
請求項5に記載のバッテリユニットにおいて、
前記バッテリモジュールを冷却する冷却水路を更に備え、
前記出力部は、前記バッテリセルの前記積層方向における前記バッテリモジュール列の一方側に位置する第1側部に備えられ、
前記低電圧回路は、前記バッテリセルの前記積層方向における前記バッテリモジュール列の他方側に位置する第2側部に備えられ、
前記冷却水路に備えられた給排ポートは、前記第2側部に備えられる、バッテリユニット。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のバッテリユニットを備える、移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリユニット及び移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1にはバッテリパックが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されたバッテリユニット(バッテリパック)では、1列に並んだ4つのバッテリモジュールのうち、内側に位置する2つのバッテリモジュールの総プラス端子と総マイナス端子とがジャンクションボックスに接続される。そのため、サービスプラグは、1列に並んだ4つのバッテリモジュールのうち、外側に位置する2つのバッテリモジュールの中間プラス端子と中間マイナス端子とに接続される。中間プラス端子と中間マイナス端子との間に、ジャンクションボックスが配置される。すなわち、ジャンクションボックスが中央部に配置されるため、機器の配置のレイアウトに制約が生ずる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様のバッテリユニットは、複数のバッテリモジュールと、前記バッテリモジュールから供給される電力を出力する出力部と、を備え、前記バッテリモジュールは、積層された複数のバッテリセルを有し、複数の前記バッテリモジュールは、前記バッテリセルの積層方向と交差する方向に配列されるとともに、直列接続されており、複数の前記バッテリモジュールから成るバッテリモジュール列は、4つ以上の前記バッテリモジュールを含み、前記出力部は、前記バッテリモジュール列の端に位置する前記バッテリモジュールである第1バッテリモジュールに接続された第1端子と、前記第1バッテリモジュールに隣接する第2バッテリモジュールに接続された第2端子とを備える。
【0007】
本発明の第2の態様の移動体は、上記第1の態様のバッテリユニットを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、機器の配置のレイアウトの制限を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本実施形態のバッテリユニットの各部材の接続関係を示す図である。
【
図2】
図2は、バッテリモジュール列及び冷却水路を示す模式斜視図である。
【
図3】
図3は、航空機に搭載された状態のバッテリユニットを示す模式図である。
【
図4】
図4は、比較例のバッテリユニットの各部材の接続関係を示す図である。
【
図5】
図5は、比較例のバッテリユニット内の各部材の配置を示すイメージ図である。
【
図6】
図6は、本実施形態のバッテリユニット内の各部材の配置を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔一実施形態〕
一実施形態によるバッテリユニット及び移動体について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のバッテリユニット10の各部材の接続関係を示す図である。バッテリユニット10は、飛行機、船舶、自動車等の移動体に搭載される。
【0011】
バッテリユニット10は、バッテリモジュール列12、冷却水路14、ジャンクションボックス16、サービスプラグ18及びバッテリコントロールユニット20を有する。ジャンクションボックス16は、本発明の出力部に相当する。バッテリコントロールユニット20は、本発明の低電圧回路に相当する。
【0012】
図2は、バッテリモジュール列12及び冷却水路14を示す模式斜視図である。バッテリモジュール列12は、4つのバッテリモジュール22を含む。バッテリモジュール22は、複数のバッテリセル24を積層することによって構成されている。
図2に示すバッテリモジュール22は17枚のバッテリセル24を積層することによって構成されているが、これに限定されない。例えば、17枚以上のバッテリセル24が積層されることによってバッテリモジュール22が構成されてもよい。互いに隣接するバッテリセル24の間には、冷却水路14が設けられる。冷却水路14の内部を冷却水が循環し、バッテリセル24を冷却する。
【0013】
4つのバッテリモジュール22は、バッテリセル24の積層方向と交差する方向に1列に配列される。以下、各バッテリモジュール22を、
図1の右から順に、第1バッテリモジュール22a、第2バッテリモジュール22b、第3バッテリモジュール22c及び第4バッテリモジュール22dと記載することがある。
【0014】
バッテリモジュール22は、一方の端部に正極端子26aを有し、他方の端部に負極端子26bを有する。極性が異なる端子どうしが互いに隣接するように各バッテリモジュール22が配置される。
【0015】
すなわち、第1バッテリモジュール22aの正極端子26aと第2バッテリモジュール22bの負極端子26bとが隣り合う。第2バッテリモジュール22bの正極端子26aと第3バッテリモジュール22cの負極端子26bとが隣り合う。第3バッテリモジュール22cの正極端子26aと第4バッテリモジュール22dの負極端子26bとが隣り合う。また、第1バッテリモジュール22aの負極端子26bと第2バッテリモジュール22bの正極端子26aとが隣り合う。第2バッテリモジュール22bの負極端子26bと第3バッテリモジュール22cの正極端子26aとが隣り合う。第3バッテリモジュール22cの負極端子26bと第4バッテリモジュール22dの正極端子26aとが隣り合う。
【0016】
ジャンクションボックス16は、第1端子28a及び第2端子28bを有する。第1端子28aは第1バッテリモジュール22aの正極端子26aに接続され、第2端子28bは第2バッテリモジュール22bの負極端子26bに接続される。ジャンクションボックス16から出力された電力は、不図示のパワーコントロールユニット等に送られる。パワーコントロールユニットは、DC-DCコンバータ、DC-ACコンバータ、インバータ等を有する。パワーコントロールユニットから出力された電力により、前述の移動体に搭載された各機器が駆動される。ジャンクションボックス16は、パワーコントロールユニット等への電力の供給を遮断するコンタクタ等を有する。
【0017】
サービスプラグ18は、第3バッテリモジュール22cの正極端子26aと第4バッテリモジュール22dの負極端子26bとを繋ぐ中間配線30に設けられる。サービスプラグ18をオペレータが操作することにより、第3バッテリモジュール22cと第4バッテリモジュール22dとの間の電気的な接続を遮断できる。第3バッテリモジュール22cと第4バッテリモジュール22dとの間の電気的な接続が遮断された場合、第1バッテリモジュール22a及び第2バッテリモジュール22bからジャンクションボックス16に電力が供給されない。これにより、オペレータがジャンクションボックス16等の機器のメンテナンス等を行う場合、オペレータの安全を確保できる。
【0018】
バッテリコントロールユニット20は、互いに隣り合うバッテリセル24間の電圧を監視する。また、バッテリコントロールユニット20は、ジャンクションボックス16のコンタクタ等を制御する。バッテリコントロールユニット20は、ジャンクションボックス16から出力される電圧よりも低い電圧で駆動する。
【0019】
ジャンクションボックス16とバッテリコントロールユニット20との間にバッテリモジュール列12が配置される。また、サービスプラグ18とバッテリコントロールユニット20との間にバッテリモジュール列12が配置される。
【0020】
すなわち、バッテリユニット10の第1側部32には、ジャンクションボックス16及びサービスプラグ18が配置される。第1側部32は、バッテリセル24の積層方向におけるバッテリモジュール列12の一方側に位置する。また、バッテリユニット10の第2側部34には、バッテリコントロールユニット20が配置される。第2側部34は、バッテリセル24の積層方向におけるバッテリモジュール列12の他方側に位置する。
【0021】
これにより、比較的高電圧が出力されるジャンクションボックス16を、バッテリユニット10の第1側部32に配置できる。また、比較的低電圧で駆動するバッテリコントロールユニット20を、バッテリユニット10の第2側部34に配置できる。
【0022】
前述の冷却水路14は、冷却水を給排水する給排ポート36を有する。給排ポート36は、バッテリユニット10の第2側部34に配置される。
【0023】
図3は、航空機38に搭載された状態のバッテリユニット10を示す模式図である。バッテリユニット10は、航空機38の機内に設けられた収容室40に収容される。収容室40は、航空機38の機内に設けられた通路42に隣接して形成される。収容室40は、通路42に向かって開口する開口部44を有する。開口部44は、不図示のカバーにより閉塞されていてもよい。
【0024】
図3に示すように、収容室40にバッテリユニット10が収容された状態で、ジャンクションボックス16及びサービスプラグ18は、開口部44に向かい合う位置に配置される。このため、オペレータがサービスプラグ18の操作をする場合、又は、オペレータがジャンクションボックス16のメンテナンス等を行う場合、オペレータは容易に作業できる。
【0025】
[作用効果]
図4は、比較例のバッテリユニット100の各部材の接続関係を示す図である。
図5は、比較例のバッテリユニット100内の各部材の配置を示すイメージ図である。
図5は、バッテリモジュール列12、ジャンクションボックス16及びサービスプラグ18の配置を示す。
【0026】
図4に示すように、比較例のバッテリユニット100では、ジャンクションボックス16の第1端子28aは、第3バッテリモジュール22cの正極端子26aに接続される。さらに、ジャンクションボックス16の第2端子28bは、第2バッテリモジュール22bの負極端子26bに接続される。第2バッテリモジュール22b及び第3バッテリモジュール22cは、共にバッテリモジュール列12の内側に位置する。
【0027】
また、比較例のバッテリユニット100では、サービスプラグ18は、第1バッテリモジュール22aの正極端子26aと第4バッテリモジュール22dの負極端子26bとを繋ぐ中間配線30に設けられる。第1バッテリモジュール22a及び第4バッテリモジュール22dは、共にバッテリモジュール列12の端に位置する。
【0028】
図5に示すように、比較例のバッテリユニット100では、ジャンクションボックス16は、バッテリモジュール列12の中央部に配置される。その結果、ジャンクションボックス16に隣接する空間A、空間Bの面積を確保できない。そのため、空間A及び空間Bには、比較的小型の部材しか配置できず、バッテリユニット100の配置のレイアウトに制限が生じる。
【0029】
また、比較例のバッテリユニット100では、
図4の丸Cの箇所において、ジャンクションボックス16の第1端子28a及び第2端子28bと中間配線30とが交差する。そのため、第1端子28aと中間配線30との短絡のおそれがある。また、第2端子28bと中間配線30との短絡のおそれがある。
【0030】
図6は、本実施形態のバッテリユニット10内の各部材の配置を示すイメージ図である。
図6は、バッテリモジュール列12、ジャンクションボックス16及びサービスプラグ18の配置を示す。
【0031】
図1に示すように、本実施形態のバッテリユニット10では、ジャンクションボックス16の第1端子28aは第1バッテリモジュール22aの正極端子26aに接続される。さらに、ジャンクションボックス16の第2端子28bは第2バッテリモジュール22bの負極端子26bに接続される。第1バッテリモジュール22aはバッテリモジュール列12の端に位置し、第2バッテリモジュール22bは第1バッテリモジュール22aと隣り合う。
【0032】
また、本実施形態のバッテリユニット10では、サービスプラグ18は、第3バッテリモジュール22cの正極端子26aと第4バッテリモジュール22dの負極端子26bとを繋ぐ中間配線30に設けられる。第4バッテリモジュール22dはバッテリモジュール列12の端に位置し、第3バッテリモジュール22cは第4バッテリモジュール22dと隣り合う。
【0033】
そのため、
図6に示すように、本実施形態のバッテリユニット10では、ジャンクションボックス16は、バッテリモジュール列12の中央部からオフセットした位置に配置される。その結果、ジャンクションボックス16に隣接する空間Dの面積は、比較例のバッテリユニット100の空間A、空間Bの面積に比べて大きくできる。これにより、空間Dには、比較的大型の部材を配置でき、バッテリユニット10の配置のレイアウトの制限を低減できる。
【0034】
また、本実施形態のバッテリユニット10では、
図1に示すように、ジャンクションボックス16の第1端子28a及び第2端子28bと中間配線30とが交差しない。そのため、第1端子28aと中間配線30との短絡、又は、第2端子28bと中間配線30との短絡を防止できる。
【0035】
本実施形態のバッテリユニット10では、バッテリユニット10の第1側部32にジャンクションボックス16及びサービスプラグ18が配置され、バッテリユニット10の第2側部34にバッテリコントロールユニット20が配置される。
【0036】
これにより、比較的高電圧が出力されるジャンクションボックス16と、比較的低電圧で駆動するバッテリコントロールユニット20とを離間して配置できる。
【0037】
本実施形態のバッテリユニット10では、冷却水路14の給排ポート36がバッテリユニット10の第2側部34に配置される。第2側部34には比較的低電圧で駆動するバッテリコントロールユニット20が配置され、ジャンクションボックス16が第1側部32に配置される。第1側部32は、上述したように、第2側部34の反対側に位置する。これにより、万一、給排ポート36から冷却水が漏れたとしても、バッテリユニット10の破損を防止できる。
【0038】
〔実施形態から得られる発明〕
上記実施形態から把握しうる発明について、以下に記載する。
【0039】
バッテリユニット(10)は、複数のバッテリモジュール(22)と、前記バッテリモジュールから供給される電力を出力する出力部(16)と、を備え、前記バッテリモジュールは、積層された複数のバッテリセル(24)を有し、複数の前記バッテリモジュールは、前記バッテリセルの積層方向と交差する方向に配列されるとともに、直列接続されており、複数の前記バッテリモジュールから成るバッテリモジュール列(12)は、4つ以上の前記バッテリモジュールを含み、前記出力部は、前記バッテリモジュール列の端に位置する前記バッテリモジュールである第1バッテリモジュール(22a)に接続された第1端子(28a)と、前記第1バッテリモジュールに隣接する第2バッテリモジュール(22b)に接続された第2端子(28b)とを備える。これにより、バッテリユニットの配置のレイアウトの制限を低減できる。
【0040】
上記のバッテリユニットにおいて、前記バッテリモジュールの一方の端部には、正極端子(26a)が備えられ、前記バッテリモジュールの他方の端部には、負極端子(26b)が備えられる。これにより、バッテリユニットの配置のレイアウトの制限を低減できる。
【0041】
上記バッテリユニットにおいて、前記第1バッテリモジュールの前記正極端子と前記第2バッテリモジュールの前記負極端子とが隣接してもよい。
【0042】
上記のバッテリユニットにおいて、バッテリユニットは、複数の前記バッテリモジュールのうちの第3バッテリモジュール(22c)と、複数の前記バッテリモジュールのうちの第4バッテリモジュール(22d)との間の電気的な接続を遮断し得るサービスプラグ(18)を更に備えてもよい。これにより、作業員の安全を確保できる。
【0043】
上記のバッテリユニットにおいて、バッテリユニットは、前記出力部から出力される電圧より低い電圧で駆動される低電圧回路(20)を更に備え、前記出力部と前記低電圧回路との間に前記バッテリモジュール列が位置してもよい。これにより、出力部と低電圧回路とを離間して配置できる。
【0044】
上記のバッテリユニットにおいて、バッテリユニットは、前記バッテリモジュールを冷却する冷却水路(14)を更に備え、前記出力部は、前記バッテリセルの前記積層方向における前記バッテリモジュール列の一方側に位置する第1側部(32)に備えられ、前記低電圧回路は、前記バッテリセルの前記積層方向における前記バッテリモジュール列の他方側に位置する第2側部(34)に備えられ、前記冷却水路に備えられた給排ポート(36)は、前記第2側部に備えられてもよい。これにより、バッテリユニットの破損を防止できる。
【0045】
移動体(38)は、上記のバッテリユニットを備える。これにより、バッテリユニットの配置のレイアウトの制限を低減できる。
【0046】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【符号の説明】
【0047】
10…バッテリユニット 12…バッテリモジュール列
14…冷却水路 16…ジャンクションボックス(出力部)
18…サービスプラグ
20…バッテリコントロールユニット(低電圧回路)
22…バッテリモジュール 22a…第1バッテリモジュール
22b…第2バッテリモジュール 22c…第3バッテリモジュール
22d…第4バッテリモジュール 24…バッテリセル
26a…正極端子 26b…負極端子
28a…第1端子 28b…第2端子
32…第1側部 34…第2側部
36…給排ポート 38…航空機(移動体)