(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108623
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】給電制御システムおよび利用対象機器
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240805BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20240805BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H02J7/00 Y
H02H7/18
H02J7/00 302C
H02J7/00 P
H01M10/48 P
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013076
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼▲濱▼ 隆成
【テーマコード(参考)】
5G053
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
5G053AA12
5G053BA04
5G053CA01
5G053EC03
5G053FA05
5G503AA07
5G503BA03
5G503BB01
5G503BB02
5G503BB03
5G503CA11
5G503DA08
5G503EA08
5G503FA06
5G503FA16
5H030AA06
5H030AA10
5H030AS08
5H030FF22
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
(57)【要約】
【課題】バッテリの異常発生時に回路に設けられた電子部品への通電時間を抑制して、より適切な保護を行う。
【解決手段】実施形態の給電制御システムにおいて、直列に接続された複数のバッテリと、前記複数のバッテリから負荷への電力の供給を制御する電力制御部と、前記複数のバッテリからの電力の出力を遮断するか否かを切り替える切替部と、前記電力制御部における電圧値を計測する電圧計測部とを備え、前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された前記電圧値が閾値未満である場合に、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列に接続された複数のバッテリと、
前記複数のバッテリから負荷への電力の供給を制御する電力制御部と、
前記複数のバッテリからの電力の出力を遮断するか否かを切り替える切替部と、
前記電力制御部における電圧値を計測する電圧計測部とを備え、
前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された前記電圧値が閾値未満である場合に、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御する、
給電制御システム。
【請求項2】
前記バッテリの異常を検知した場合に、異常を検知したことを示す異常検知情報を前記電力制御部に出力する異常検知部を更に備え、
前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された前記電圧値が閾値未満である場合に、前記異常検知部から前記異常検知情報を取得したか否かにかかわらず、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御する、
請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項3】
前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された電圧値が前記閾値未満であり、且つ、前記電圧値が0より大きい場合に、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御する、
請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項4】
前記電力制御部は、前記電圧値が0である場合に、前記電圧計測部により計測された電圧値が前記閾値未満であっても前記電力の出力を遮断する制御を実行しない、
請求項1に記載の給電制御システム。
【請求項5】
前記電力制御部は、前記異常検知部により、前記複数のバッテリのうち少なくとも一つのバッテリに対する異常検知情報を取得した場合に、前記異常検知情報を他のバッテリに出力する、
請求項2に記載の給電制御システム。
【請求項6】
前記異常検知部は、前記複数のバッテリごとに設けられ、
前記複数のバッテリのうち異常が検知されたバッテリに設けられた異常検知部は、他のバッテリに前記異常検知情報を出力する、
請求項2に記載の給電制御システム。
【請求項7】
前記異常検知情報を受け付けた他のバッテリは、自己の電力の出力を遮断する、
請求項6に記載の給電制御システム。
【請求項8】
前記他のバッテリによる自己の電力の出力の遮断は、前記電力制御部による前記切替部の制御が実行されたか否かにかかわらず実行され、
前記電力制御部による前記切替部の制御は、前記他のバッテリによる自己の電力の出力の遮断が実行されたか否かにかかわらず実行される、
請求項7に記載の給電制御システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8のうち何れか1項に記載の給電制御システムを備えた利用対象機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電制御システムおよび利用対象機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。これに関連して、二次電池の異常が認識された場合に一方の接続回路を遮断して、他の接続回路を用いて電力供給を維持する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、二次電池に関する技術においては、複数のバッテリが直列で接続された回路構成で一方のバッテリに異常が発生した場合に、すぐに他のバッテリからの電力供給も遮断した方がよい場合がある。しかしながら、バッテリの異常検知部からの異常通知を制御側で受け付けてから電源遮断制御を行うと時間がかかるため、その間の通電によって回路に設けられた電子部品に負荷がかかる等の問題が生じる可能性があるということが課題であった。
【0005】
本願は、上記課題の解決のため、バッテリの異常発生時に回路に設けられた電子部品への通電時間を抑制して、より適切な保護を行うことを目的としたものである。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る給電制御システムおよび利用対象機器は、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る給電制御システムは、直列に接続された複数のバッテリと、前記複数のバッテリから負荷への電力の供給を制御する電力制御部と、前記複数のバッテリからの電力の出力を遮断するか否かを切り替える切替部と、前記電力制御部における電圧値を計測する電圧計測部とを備え、前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された前記電圧値が閾値未満である場合に、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御する、給電制御システムである。
【0007】
(2):上記(1)の態様において、前記バッテリの異常を検知した場合に、異常を検知したことを示す異常検知情報を前記電力制御部に出力する異常検知部を更に備え、前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された前記電圧値が閾値未満である場合に、前記異常検知部から前記異常検知情報を取得したか否かにかかわらず、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御するものである。
【0008】
(3):上記(1)の態様において、前記電力制御部は、前記電圧計測部により計測された電圧値が前記閾値未満であり、且つ、前記電圧値が0より大きい場合に、前記電力の出力を遮断するように前記切替部を制御するものである。
【0009】
(4):上記(1)の態様において、前記電力制御部は、前記電圧値が0である場合に、前記電圧計測部により計測された電圧値が前記閾値未満であっても前記電力の出力を遮断する制御を実行しないものである。
【0010】
(5):上記(2)の態様において、前記電力制御部は、前記異常検知部により、前記複数のバッテリのうち少なくとも一つのバッテリに対する異常検知情報を取得した場合に、前記異常検知情報を他のバッテリに出力するものである。
【0011】
(6):上記(2)の態様において、前記異常検知部は、前記複数のバッテリごとに設けられ、前記複数のバッテリのうち異常が検知されたバッテリに設けられた異常検知部は、他のバッテリに前記異常検知情報を出力するものである。
【0012】
(7):上記(6)の態様において、前記異常検知情報を受け付けた他のバッテリは、自己の電力の出力を遮断するものである。
【0013】
(8):上記(7)の態様において、前記他のバッテリによる自己の電力の出力の遮断は、前記電力制御部による前記切替部の制御が実行されたか否かにかかわらず実行され、前記電力制御部による前記切替部の制御は、前記他のバッテリによる自己の電力の出力の遮断が実行されたか否かにかかわらず実行されるものである。
【0014】
(9):本発明の他の態様に係る利用対象機器は、請求項1から請求項8のうち何れか1項に記載の給電制御システムを備えた利用対象機器である。
【発明の効果】
【0015】
上記(1)~(9)の態様によれば、バッテリの異常発生時に回路に設けられた電子部品への通電時間を抑制して、より適切な保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施形態に係る給電制御システム100が適用される車両10の構成の一例を示す図である。
【
図2】バッテリ150の構成の一例を示す図である。
【
図3】給電制御システム100の回路構成の一例を示す図である。
【
図4】給電制御システム100において、バッテリ150Aに異常が生じた直後の電流の流れについて説明するための図である。
【
図5】実施形態の給電制御システム100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の給電制御システムおよび利用対象機器の実施形態について説明する。なお、以下の例では、給電制御システムが車両に搭載されているものとして説明する。車両は、利用対象機器の一例である。利用対象機器は、車両に限定されるものではなく、例えば複数のバッテリ(二次電池)から供給される電力によって作動するあらゆる装置が含まれてよい。
【0018】
図1は、実施形態に係る給電制御システム100が適用される車両10の構成の一例を示す図である。車両10は、例えば、モータ(電動機)12と、駆動輪14と、ブレーキ装置16と、車両センサ20と、通信装置50と、制御装置60と、給電制御システム100とを備える。
図1に示した車両10は、走行用のバッテリ(二次電池)から供給される電力によって駆動される電動機(電動モータ)によって走行するBEV(Battery Electric Vehicle:電気自動車)である。代替的に、車両10は、ハイブリッド車両に外部充電機能を持たせたPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)又はPHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよい。なお、車両10は、例えば、鞍乗り型の二輪の車両であるが、これに限らず四輪の車両や、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両、アシスト式の自転車、さらには、電動船等、バッテリから供給される電力によって駆動される電動モータによって走行する移動体の全般が含まれる。
【0019】
モータ12は、例えば、三相交流電動機である。モータ12の回転子(ロータ)は、駆動輪14に連結される。モータ12は、バッテリ150が備える蓄電部から供給される電力によって駆動され、回転の動力を駆動輪14に伝達させる。また、モータ12は、車両10の減速時に車両10の運動エネルギーを用いて発電する。
【0020】
ブレーキ装置16は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、を備える。ブレーキ装置16は、ブレーキペダル(不図示)に対する車両10の利用者(運転者)による操作によって発生した油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてもよい。なお、ブレーキ装置16は、上記説明した構成に限らず、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
【0021】
車両センサ20は、例えば、アクセル開度センサと、車速センサと、ブレーキ踏量センサと、を備える。アクセル開度センサは、アクセルペダルに取り付けられ、運転者によるアクセルペダルの操作量を検出し、検出した操作量をアクセル開度として後述する制御装置60に出力する。車速センサは、例えば、車両10の各車輪に取り付けられた車輪速センサと速度計算機とを備え、車輪速センサにより検出された車輪速を統合して車両10の速度(車速)を導出し、制御装置60に出力する。ブレーキ踏量センサは、ブレーキペダルに取り付けられ、運転者によるブレーキペダルの操作量を検出し、検出した操作量をブレーキ踏量として制御装置60に出力する。
【0022】
通信装置50は、セルラー網やWi-Fi網を接続するための無線モジュールを含む。通信装置50は、Bluetooth(登録商標)等利用するための無線モジュールを含んでもよい。通信装置50は、無線モジュールにおける通信によって、車両10に係る種々の情報を、外部装置(例えば、情報管理装置やバッテリ交換装置)との間で送受信する。通信装置50は、例えば、車両10を識別する車両識別番号(vehicle identification number;VIN)又はバッテリ150を識別するバッテリIDに紐づけて、バッテリセンサ160によって計測されたバッテリ150の電流値、電圧値、温度や制御装置60によって算出されたSOC等の計測データを外部装置に送信する。
【0023】
制御装置60は、車両センサ20や通信装置50、給電制御システム100等から得られる情報に基づいて、車両10の各構成全体を制御する。例えば、制御装置60は、車両センサ20が備えるアクセル開度センサからの出力に基づいて、モータ12の駆動を制御する。また、制御装置60は、車両センサ20が備えるブレーキ踏量センサからの出力に基づいて、ブレーキ装置16を制御する。また、制御装置60は、PCU120に給電に関する制御情報を出力したり、車両10に係る種々の情報を通信装置50に送信させる等の制御を行う。
【0024】
給電制御システム100は、例えば、PCU(Power Control Unit)120と、バッテリ150と、バッテリセンサ160と、電圧センサ170とを備える。なお、
図1においては、これらの構成要素を給電制御システム100として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、給電制御システム100におけるこれらの構成要素は分散的に配置されてもよい。また、給電制御システム100には、他の構成要素が含まれてもよい。PCU120は、「電力制御部」の一例である。電圧センサ170は、「電圧計測部」の一例である。
【0025】
PCU120は、バッテリ150から負荷への電力の供給(放電)を制御する。負荷は、例えば、モータ12であるが、車両10に搭載され、電力の供給によって作動する他の機器(例えば、車両センサ20、通信装置50、制御装置60等)が含まれてよい。また、実施形態における負荷は、車両10に複数のバッテリ150が接続されている場合に、直列に接続されたバッテリ150の合計電圧値によって作動する機器であってもよい。また、PCU120は、バッテリ150の充電制御や、給電制御システム100内の電流の流れや電圧の制御、システム内の導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)の切替制御等を行ってもよい。PCU120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサや、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリを記憶部として含んで構成されてもよい。PCU120では、CPUが、記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、PCU120における各種の制御機能を実現する。
【0026】
図1の例において、PCU120は、例えば、変換器130と、VCU(Voltage Control Unit)34とを備えるが、他の構成(回路等)が含まれてよい。変換器130は、例えば、AC-DC変換器である。変換器130の直流側端子は、直流リンクDLに接続されている。直流リンクDLには、VCU140を介してバッテリ150が接続されている。変換器130は、モータ12により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力する。VCU140は、例えば、DC-DCコンバータである。VCU140は、バッテリ150から供給される電力を昇圧して直流リンクDLに出力する。
【0027】
例えば、制御装置60は、バッテリ150に接続されたバッテリセンサ160からの出力に基づいて、例えば、バッテリ150のSOC(State Of Charge;バッテリ充電率)を算出し、VCU140に出力する。VCU140は、制御装置60からの指示に応じて、直流リンクDLの電圧を上昇させる。
【0028】
バッテリ150は、例えば、車両10の動力の他、例えば家庭での電源としても活用できるバッテリである。バッテリ150は、例えば、車両10に対して着脱自在に装着されるカセット式等の着脱式バッテリであり、MPP(Mobile Power Pack;モバイルパワーパック)と称される場合がある。車両10には、複数のバッテリ150が搭載され、各バッテリ150からの電力が供給可能な構成になっている。また、複数のバッテリ150は、バッテリパックとして一体に構成されていてもよい。バッテリ150は、車両10の外部の充電設備(不図示)から供給される電力を蓄え、車両10の走行のための放電を行う。また、バッテリ150は、車両10が生成する回生エネルギーによって電力を蓄えてもよい。また、車両10に搭載されたバッテリ150は、他のバッテリ150との交換が可能である。
【0029】
バッテリセンサ160は、バッテリ150の電流や、電圧、温度等の物理量を計測する。バッテリセンサ160は、例えば、バッテリ150用の電流センサ、電圧センサ、温度センサを備える。バッテリセンサ160は、電流センサによってバッテリ150の電流を計測し、電圧センサによってバッテリ150の電圧を計測し、温度センサによってバッテリ150の温度を計測する。バッテリセンサ160は、計測したバッテリ150の電流値、電圧値、温度等の物理量のデータを制御装置60や通信装置50に出力する。バッテリセンサ160は、バッテリ150内に設けられてもよい。
【0030】
電圧センサ170は、PCU120における電圧(以下、「PCU電圧」と称する))を計測する。PCU電圧とは、例えば、PCU120の正極端子(+)と負極端子(-)との間(正負極端子間)の電圧である。PCU電圧は、例えばPCU120にコンデンサが設けられている場合には、そのコンデンサの電圧であってもよい。例えば、電圧センサ170は、所定周期で繰り返しPCU電圧を計測したり、PCU120等からの指示を受け付けてPCU電圧を計測する。計測されたPCU電圧は、PCU120に出力される。
【0031】
次に、バッテリ150の構成について説明する、
図2は、バッテリ150の構成の一例を示す図である。
図2に示すバッテリ150は、着脱式バッテリである。バッテリ150は、例えば、蓄電部151と、BMU(Battery Management Unit)152と、接続部153とを備える。BMU152は、「バッテリ管理部」の一例である。
【0032】
蓄電部151は、充電した電力の蓄電および蓄電した電力の放電をする蓄電池を含んで構成される。蓄電部151に含まれる蓄電池としては、例えば、鉛蓄電池やリチウムイオン電池、全固体電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ、または二次電池とキャパシタとを組み合わせた複合電池等である。
【0033】
BMU152は、蓄電部151の充電や放電を制御したり、電流の流れる方向や電圧値を制御したり、バッテリ150の異常検知を行ったり、バッテリ回路の導通状態と遮断状態とを切り替えるオンオフ制御を実行する。BMU152は、例えばPCU120の制御によって、上述の各種制御を実行してもよい。
【0034】
BMU152は、例えば、異常検知部152Aと、切替制御部152Bとを備える。異常検知部152Aは、例えば、バッテリセンサ160によって、計測された蓄電部151の電圧、蓄電部151が流す電流、蓄電部151を充電または蓄電部151が放電する際の温度等の蓄電部151の状態を表す計測値に基づいて、蓄電部151の異常を検知する(異常が生じているか否かを判定すると言い換えてもよい)。例えば、異常検知部152Aは、計測した電流値、電圧値、または温度のうち少なくとも一つの値が異常値である場合(予め決められた使用可能範囲に含まれない値である場合)に、バッテリ150に異常があると判定する。また、異常検知部152Aは、バッテリセンサ160からの計測値が所定時間以上取得できない場合(センサ異常)にバッテリ150に異常があると判定してもよい。また、異常検知部152Aは、異常値の大きさ(使用可能範囲からの乖離度合)や異常値である値の種類や数に応じた異常の度合を検知してもよい。異常検知部152Aは、異常が検知された場合に、異常が検知されたことを示す情報(異常検知情報)をPCU120に出力する。異常検知情報には、バッテリ150の識別情報や、異常の種類、異常の度合等の情報が含まれてよい。なお、異常検知部152Aは、PCU120に代えて(または加えて)、車両10に搭載された他のバッテリ150に異常検知情報を出力してもよい。
【0035】
切替制御部152Bは、バッテリ150の内部スイッチ回路の導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)とを切り替える。例えば、切替制御部152Bは、異常検知部152Aにより異常が検知された場合(異常があると判定された場合)、バッテリ150の内部スイッチ回路を導通状態から遮断状態に切り替え、負荷への電力供給を遮断する遮断制御を実行する。また、異常検知部152Aは、異常が検知されていない場合や異常が解消された場合に、内部スイッチ回路を遮断状態から導通状態に切り替え、負荷への電力供給を可能にする導通制御を行ってもよい。また、切替制御部152Bは、内部スイッチ回路に含まれる複数の素子ごとにオンオフ状態の切り替えを行い、電流の向きや大きさ(量)を調整してもよい。
【0036】
接続部153は、バッテリ150が車両10に装着された際に、モータ12等の負荷に蓄電部151に蓄電された電力を供給する接続部である。また、接続部153は、バッテリ150が外部に設けられたバッテリ交換装置(不図示)に設けられたスロットに収容された際に、スロット内の接続部と接続でき、収容後にバッテリ交換装置からの給電によって充電可能な構成であってもよい。なお、接続部153は、バッテリ150とバッテリ交換装置との間でやり取りするバッテリID、充電回数、および蓄電部151の状態を表す計測値等の情報の送信や電力を電送するための接続部であってもよい。
【0037】
[回路構成]
次に、給電制御システム100の回路構成の一例について具体的に説明する。
図3は、給電制御システム100の回路構成の一例を示す図である。なお、
図3では、2つのバッテリ150A、150Bが直列で接続された例を示すが、実施形態では、3以上のバッテリ150が直列で接続されてもよい。また、
図3の回路構成は、説明の便宜上、給電制御システム100の一部の構成を概略的に示したものであり、バッテリ150Aの回路構成についてもこれに限定されない。
【0038】
図3には、給電制御システム100の回路構成として、PCU120と、電圧センサ170と、主スイッチ回路(切替部の一例)180と、バッテリ150A、150Bとが示されている。また、
図3には、バッテリ150A、150Bからの電力が供給される負荷の一例としてモータ12が示されている。主スイッチ回路180は、直列で接続されたバッテリ150Aと150Bとの間に設けられる。モータ12は、バッテリ150A、150Bと直列で接続される。PCU120および電圧センサ170は、モータ12と、2つのバッテリ150A、150Bとの間にそれぞれ並列に接続される。なお、これらの各構成部は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。
【0039】
PCU120は、電圧センサ170により計測されたPCU電圧に基づいて、主スイッチ回路180のオンオフ状態を切り替えるための制御信号を主スイッチ回路180に出力する。主スイッチ回路180は、PCU120による制御により、オン状態(導通状態)とオフ状態(遮断状態)とを切り替える。例えば、主スイッチ回路180がオン状態である場合には、バッテリ150Aと150Bとのうち正常であるバッテリ(両方が正常であれば両方のバッテリ)からの電力がPCU120やモータ12に供給され、オフ状態である場合にバッテリからの電力が遮断される。なお、主スイッチ回路180は、PCU120からの制御の他、接続された他のバッテリから得られた情報に基づいてオンオフ制御を行ってもよい。
【0040】
次に、バッテリ150A、150Bの内部回路構成の一例について説明する。なお、バッテリ150Aと150Bは、同じ構成要素を備えるため、以下では、特に区別して説明する場合を除き、バッテリ150Aおよび150Bを「バッテリ150」と総称して纏めて説明する。また以下に示す各回路構成要素についても同様とする。バッテリ150は、例えば、蓄電部210と、調整回路220と、変動抑制回路230と、整流回路240とを備える。例えば、調整回路220と、変動抑制回路230と、整流回路240は、電子部品の一例である。なお、電子部品は、各回路内に設けられる一以上の素子であってもよい。調整回路220は、蓄電部210と直列に接続される。また、変動抑制回路230と整流回路240は、それぞれ蓄電部210と並列に接続される。蓄電部210は、上述した蓄電部151に相当するものである。
【0041】
調整回路220は、回路を通過する電力の電圧や電流を調整する。また、調整回路220は、蓄電部210の充電時における電流の流れ(向き)と、放電時における電流の流れ(向き)を調整する。また、調整回路220は、回路内の導通状態(オン状態)と遮断状態(オフ状態)とを切り替える機能を有する。調整回路220は、上述した内部スイッチ回路の一例である。調整回路220の各機能は、例えばBMU152の制御によって実行される。
【0042】
図3の例において、調整回路220には、第1調整回路222と、第2調整回路224と、第3調整回路226とが含まれ、それぞれの回路には、FET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)が含まれている。例えば、第1調整回路222は、C-FET(Complementary - FET)およびダイオードが含まれ、第2調整回路224は、D-FET(Dual gate - FET)およびダイオードが含まれ、第3調整回路226は、P-FET(p channel - FET)および抵抗が含まれているが、各回路における素子の構成はこれに限定されない。第2調整回路224と第3調整回路226とは並列に接続され、第1調整回路222は、並列に接続された第2調整回路224および第3調整回路226と直列に接続される。
【0043】
例えば、BMU152は、蓄電部210の充放電を行う場合に、切替制御部152Bにより、第1調整回路222および第2調整回路224をオン状態(導通状態)にし、第3調整回路226をオフ状態(遮断状態)にする。また、BMU152は、異常検知部152Aによりバッテリ150の異常を検知した場合に、切替制御部152Bにより少なくとも第1調整回路222および第2調整回路224をオフ状態にして蓄電部210の充放電ができない状態にする。また、BMU152は、例えば蓄電部210の温度が高温(閾値以上)になった場合には、第1調整回路222の充電方向の電流を遮断し(C-FETオフ状態)、第2調整回路224の放電方向の電流の流れは可能(D-FETオン状態)にして、モータ12への電力の供給(放電)のみが可能になるように制御してもよい。第3調整回路226は、例えば、蓄電部210からの電力により外部のインバータ内にある平滑コンデンサを充電(プリチャージ)するときに使用される。例えば、上記平滑コンデンサを充電する場合、BMU152は、切替制御部152Bにより第1調整回路222および第3調整回路226をオン状態にし、第2調整回路224をオフ状態にする。なお、充電されていない平滑コンデンサにP-FETを介して充電しようとすると大電流が流れてしまうため、第3調整回路226には電流を抑えるための抵抗が設けられている。
【0044】
変動抑制回路は、バッテリ150内の充放電による電圧変動を抑制する。
図3の例において、変動抑制回路230には、3つのコンデンサ232、234、236が含まれているが、構成についてはこれに限定されない。コンデンサ232は、バッテリ150内のバッテリ回路の正極側と負極側とに接続される。コンデンサ234は、一方が正極側に接続され、他方がコンデンサ236に接続される。また、コンデンサ236は、一方が負極側に接続され、他方がコンデンサ234に接続される。また、コンデンサ234と236との間は、アースに接続される。
【0045】
整流回路240は、電流の流れを一方通行に調整したり、電流の大きさを調整したり、電圧制御等を行う。整流回路240は、例えば、例えばダイオードであるが、これに限定されない。
【0046】
例えば、バッテリ150A、150Bの一方に異常が生じた場合、PCU120は、CAN通信線を介して異常が生じたバッテリ150から出力された異常検知情報を取得し、取得した後に主スイッチ回路180をオフ状態にしてモータ12への電力供給を遮断する制御(電源遮断制御)を行う。ここで、異常が生じた直後(主スイッチ回路180をオフ状態にする前)の電流の流れについて図を用いて説明する。なお、以下の説明では、バッテリ150A、150Bのうち、バッテリ150Aに異常が生じているものとして説明する。
【0047】
図4は、給電制御システム100において、バッテリ150Aに異常が生じた直後の電流の流れについて説明するための図である。
図4の例では、異常検知部152Aによる異常検知により、切替制御部152Bによってバッテリ150Aの調整回路220Aに含まれる第1調整回路222と第2調整回路224がオフ状態(遮断状態)になっている状況を示している。
【0048】
バッテリ150Aの異常を検知した場合は、バッテリ150AからPCU120に異常検知情報が出力され、CAN通信線を介して異常検知情報を受け付けたPCU120が主スイッチ回路180をオフ状態にして電流の流れを遮断する制御が実行される。しかしながら、上述の制御では、異常を検知してから電源遮断制御が完了までの遅延があるため、正常に動作中のバッテリ150Bから供給される電力によって、バッテリ150A内の整流回路240Aに電流が流れることになる。このように、異常が検知された場合であっても主スイッチ回路180がオフ状態になるまで、整流回路240Aが導通状態となるため、整流回路240Aに異常や劣化が生じる可能性がある。
【0049】
したがって、本実施形態では、PCU120は、バッテリ150Aに異常が生じたことをバッテリ150Aから出力される異常検知情報以外の情報によって取得し、異常検知情報の取得を待たずに主スイッチ回路180をオフ状態にする。
【0050】
上述制御を行うため、例えば、PCU120は、電圧センサ170により計測された電圧値に基づいて、バッテリ150A、150Bに異常が生じているか否かを判定する。例えば、バッテリ150Aと150Bとが直列に接続されている場合、PCU電圧は、各バッテリの電源電圧(蓄電部210A、210B)の加算値となる。したがって、PCU120は、直列で接続された各バッテリ150A、150Bの電圧の加算値(合計電圧値)に基づく閾値を設定し、電圧センサ170により計測された電圧値が閾値未満である場合に、直列で接続された複数のバッテリ150A、150Bのうち少なくとも一つに異常が生じていると判定する。なお、閾値は、接続されるバッテリ150の個数により設定されてもよく、バッテリ150の少なくとも一つに異常が生じた場合に減少する電圧値に基づいて設定されてもよく、固定値でもよい。また、閾値は、負荷が必要とする電圧値(作動可能な最小電圧値)に基づいて設定されてもよい。また、閾値は、充電回数等によるバッテリ150ごとの劣化度合に基づいて調整されてもよい。
【0051】
PCU120は、複数のバッテリ150A、150Bのうち、バッテリ150Aに異常が生じたと判定された場合に、バッテリ150Aから出力される異常検知情報の取得を待たずに主スイッチ回路180をオフ状態に切り替える制御を行うことで、異常検知情報の取得を待つよりも早く電源遮断制御を実行することができる。したがって、
図4に示すように電流が流れる時間を減少させることができるため、整流回路240Aの通電時間を抑制させることができ、整流回路240Aの負荷を低減できる。そのため、バッテリ150の回路内の電子部品の異常や劣化を抑制し、電子部品(
図4の例では、整流回路240A)を保護することができる。
【0052】
なお、PCU120は、主スイッチ回路180がオン状態であって、且つ電圧センサ170により計測されたPCU電圧が0[V]である場合には、給電制御システム100内の全てのバッテリ150に異常が生じていると判定し、主スイッチ回路180をオフ状態にする制御を行わなくてもよい。つまり、PCU120は、電圧センサ170により計測された電圧値が閾値未満であって、且つ、0[V]より大きい場合には主スイッチ回路180をオフ状態にして電源遮断制御を行い、電圧センサ170により計測された電圧が0[V]である場合には電圧センサ170により計測された電圧値が閾値未満であっても電源遮断制御を行わない(主スイッチ回路180をオフ状態にしない)ようにする。これにより、主スイッチ回路180に対する不要なオンオフ制御を抑制し、より適切な切替制御を実行することができる。
【0053】
<変形例>
また、PCU120は、接続された複数のバッテリ150のうち少なくとも一つで異常が検知され、異常が検知されたバッテリ150から出力された異常検知情報を取得した場合に、他のバッテリ(正常なバッテリ)に対して異常検知情報を出力してもよい。他のバッテリに出力される情報は、異常検知情報に代えて、単に異常が生じたバッテリが存在することを示す情報であってもよい。例えば、異常検知情報を取得した他のバッテリ(正常がバッテリ)のBMU152は、内部スイッチ回路(例えば、整流回路240)を遮断状態(オフ状態)にする制御を行う。これにより、正常なバッテリからの電力の出力が遮断されるため、異常を検知したバッテリ150に電流が流れるのを防止できる。したがって、異常を検知したバッテリの電子部品への通電時間を抑制し、電子部品を保護することができる。また、異常を検知したバッテリ150は、PCU120を介さずに、直列に接続された他のバッテリ(正常なバッテリ)に対して異常検知情報を直接出力してもよい。この場合にも、異常検知情報が通知された他のバッテリ(正常なバッテリ)のBMU152は、内部スイッチ回路(例えば、整流回路240)を遮断状態(オフ状態)にする制御を行うため、上述と同様の効果を得ることができる。
【0054】
例えば、給電制御システム100において、他のバッテリ(正常なバッテリ)による自己の電力の出力の遮断(内部スイッチ回路の遮断)は、PCU120による主スイッチ回路180の遮断制御が実行されたか否かにかかわらず実行され、PCU120による主スイッチ回路180の制御は、他のバッテリ(正常なバッテリ)による自己の電力の出力の遮断(内部スイッチ回路の遮断)が実行されたか否かにかかわらず実行される。これにより、異常が検知された場合により早く電力の出力(電流の流れ)を抑制(または防止)することができ、電子部品の異常や劣化を抑制することができる。したがって、バッテリの異常が検知された場合の安全性をより向上させることができる。
【0055】
また、実施形態において、PCU120は、電圧センサ170により所定周期で繰り返し計測されるPCU電圧を継続して監視(モニタリング)し、電圧値が閾値未満となる状態が連続して所定回数以上となった場合に、複数のバッテリ150のうち少なくとも一つに異常が生じたと判定してもよい。これにより、多少の遅延があるものの、より正確にバッテリ150の状態を把握することができ、より適切な給電制御を実行することができる。
【0056】
[処理フロー]
図5は、実施形態の給電制御システム100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図5の例では、給電制御システム100により実行される処理のうち、主にバッテリ150の異常検知時における制御処理を中心として説明する。また、
図5に示す処理の開始前において、給電制御システム100には複数のバッテリ150が直列に接続され、それぞれのバッテリ150は正常な状態で付加に電力を供給しているものとする。
図5の処理は、例えば、所定周期で連続して実行されてよい。
【0057】
図5の例において、電圧センサ170は、PCU120における電圧(PCU電圧)を計測する(ステップS100)。次に、PCU120は、計測された電圧値が閾値未満であるか否かを判定する(ステップS110)。電圧値が閾値未満でないと判定した場合、PCU120は、電力の供給状態(システム内の導通状態)を維持することで、バッテリ150の電力がモータ12等の負荷へ供給される(ステップS120)。
【0058】
また、電圧値が閾値未満であると判定した場合、PCU120は、電圧値が0[V]より大きいか否かを判定する(ステップS130)。電圧値が0[V]より大きいと判定した場合、バッテリ150からの電力の供給を遮断する制御(電源遮断制御)を実行する(ステップS140)。これにより、本フローチャートの処理は終了する。また、ステップS130の処理において、電圧値が0[V]より大きくない(0[V]である)と判定された場合、すでに負荷への電力供給は行われていないため(システム内に電流は流れていないため)、そのまま処理を終了する。
【0059】
以上説明した実施形態によれば、給電制御システム100において、直列に接続された複数のバッテリ150と、複数のバッテリ150から負荷への電力の供給を制御するPCU(電力制御部の一例)120と、複数のバッテリ150からの電力の出力を遮断するか否かを切り替える主スイッチ回路(切替部の一例)180と、PCU120における電圧値を計測する電圧センサ(電圧計測部の一例)とを備え、PCU120は、電圧センサ170により計測された電圧値が閾値未満である場合に、電力の出力を遮断するように主スイッチ回路180を制御することにより、バッテリの異常発生時に回路に設けられた電子部品への通電時間を抑制して、より適切な保護を行うことができる。
【0060】
例えば、実施形態によれば、直列に接続されたバッテリ150の一部に異常が生じると、内部スイッチ回路が遮断状態になるため、PCU120における電圧が減少する。したがって、この減少を取得した場合に、バッテリ150の異常を検知し、主スイッチ回路180を用いて電源遮断制御を行うことで、バッテリ150から出力される異常検知情報が取得されるのを待ってから遮断制御を行うよりも早いタイミングで電源遮断制御を実行することができる。したがって、バッテリの異常が生じてから電源遮断制御が完了するまでの時間を短くすることができ、電子部品の通電時間をより最小化させて、電子部品を保護することができる。また、実施形態によれば、エネルギーの効率化に寄与することができる。
【0061】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0062】
10 車両
12 モータ
14 駆動輪
16 ブレーキ装置
20 車両センサ
50 通信装置
60 制御装置
100 給電制御システム
120 PCU
130 変換器
140 VCU
150 バッテリ
151、210 蓄電部
152 BMU
153 接続部
160 バッテリセンサ
170 電圧センサ
180 主スイッチ回路
220 調整回路
230 変動抑制回路
240 整流回路