(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108685
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240805BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013180
(22)【出願日】2023-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】523034689
【氏名又は名称】株式会社GUD service
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】弁理士法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 徹
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】潜在化している求職者の就労サポートおよび訪問先に派遣する人材不足の解消を図ることが可能な人材派遣・紹介システムを提供する。
【解決手段】求職者が保持する求職者端末と、特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末と、人材派遣・紹介管理装置とを備え、前記人材派遣・紹介管理装置は、前記求職者端末から送信された求職者情報を保持するデータベース保持部と、前記施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報を抽出するマッチング処理部とを有し、前記データベース保持部は、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持する人材派遣・紹介システムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
求職者が保持する求職者端末と、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末と、
人材派遣・紹介管理装置とを備えた人材派遣・紹介システムであって、
前記人材派遣・紹介管理装置は、
前記求職者端末から送信された求職者情報を保持するデータベース保持部と、
前記施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報を抽出するマッチング処理部とを有し、
前記データベース保持部は、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持する
人材派遣・紹介システム。
【請求項2】
前記データベース保持部は、前記求職者情報として希望報酬額を保持する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項3】
前記データベース保持部は、前記求職者情報として免許および資格の少なくとも一方の情報を保持する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項4】
前記人材派遣・紹介管理装置は、
前記データベース保持部が保持する前記求職者情報の入力画面を前記求職者端末に対して開示する求職者登録処理部を有する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項5】
前記マッチング処理部は、前記抽出した求職者の求職者端末に対して、前記訪問要請情報を送信した施設端末からの締結書類をデータ送信する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項6】
前記マッチング処理部は、前記訪問要請情報を送信した施設端末に対し、前記抽出した求職者の求職者情報を開示する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項7】
前記データベース保持部は、前記マッチング処理部での抽出に基づいて前記求職者端末と前記施設端末との間で締結された前記訪問に関する訪問情報を保持し、
前記人材派遣・紹介管理装置は、前記データベース保持部に保持された前記訪問情報と前記求職者端末からの情報とに基づいて、前記訪問の進行状況を管理するステータス管理部を有する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項8】
前記求職者情報は、報酬額の振込口座に関する情報を含み、
前記ステータス管理部は、前記締結された訪問に関し、前記訪問要請情報を送信した施設端末から受け付けた前記振込口座への振り込み完了の情報を前記求職者端末に送信することにより、前記訪問の進行状況の管理を終了させる
請求項7に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項9】
前記人材派遣・紹介管理装置は、前記訪問情報に基づく前記訪問の実行中に、前記求職者端末から前記施設への通話を可能とする緊急対応処理部を有する
請求項7に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項10】
求職者が保持する求職者端末から送信された求職者情報を保持するデータベース保持部と、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報を抽出するマッチング処理部とを有し、
前記データベース保持部は、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持する
人材派遣・紹介管理装置。
【請求項11】
求職者が保持する求職者端末から送信された求職者情報を、データベース保持部が保持し、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報をマッチング処理部が抽出する人材派遣・紹介方法であって、
前記データベース保持部は、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持する
人材派遣・紹介方法。
【請求項12】
求職者が保持する求職者端末から送信された求職者情報を、データベース保持部に対して保持させる手順と、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報を、マッチング処理部に対して抽出させる手順とをコンピュータに実行させるための人材派遣・紹介プログラムであって、
前記求職者情報をデータベース保持部に対して保持させる手順において、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持させる
人材派遣・紹介プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
必要な人材の必要場所への訪問を管理するための技術として下記特許文献1、2に開示の技術がある。特許文献1には、「管理サーバは、患者情報に適合する医師を探索した後、患者情報及び適合する医師を記憶部に保存する。病院は、第3のクライアントコンピュータを利用して、記憶部に保存された患者情報及びこれに適合する医師を閲覧し、該医師に対して迅速に訪問診療を指示することができる」と記載されている。第3のクライアントコンピュータは、前記医者が契約に基づいて登録された病院(例えば、前記医者が非常勤医師として属する病院)に設置されているとしている。
【0003】
また、特許文献2には、「(医療機関の医師管理者が有する)医師管理者端末は必要な医師に関する情報を送信し、(医師の有する)医師端末は医師の情報を送信し、マッチング装置は、医師端末および医師管理者端末から送信される情報を受け付ける受付部と、医師端末および医師管理者端末に対して情報を送信する送信部と、受付部で受け付けた情報を格納する医師データベースと、医師データベースの中から医師管理者端末で受け付けた必要な医師を抽出する抽出手段とを含む」と記載されている。これにより、必要な医師を必要な医療機関に派遣できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-297151号公報
【特許文献2】特開2013-137645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、看護師免許を取得していながらも実務に従事していない潜在看護師が急増している。その一方で、医療や介護の需要は一段と高まり、特に高齢化の進行により在宅での訪問診療に携わる人材の人手不足が懸念されている。しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、既に医療機関に登録されている医師と訪問診療先の患者との適合に関する技術であり、また特許文献2に記載の技術は、医師と医療機関とのマッチング技術である。このため、特許文献1または特許文献2に記載の技術では、例えば時間的な制約により、就労をあきらめて潜在化している求職者の就労のサポートをすることはできない。
【0006】
そこで本発明は、潜在化している求職者の就労サポートおよび訪問先に派遣する人材不足の解消を図ることが可能な人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するための本発明は、求職者が保持する求職者端末と、特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末と、人材派遣・紹介管理装置とを備え、前記人材派遣・紹介管理装置は、前記求職者端末から送信された求職者情報を保持するデータベース保持部と、前記施設端末から送信された訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する求職者情報を抽出するマッチング処理部とを有し、前記データベース保持部は、前記求職者情報として訪問業務の可能日時を保持する人材派遣・紹介システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、潜在化している求職者の就労サポートおよび訪問先に派遣する人材不足の解消を図ることが可能な人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る人材派遣・紹介システムの全体構成図である。
【
図2】実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師の登録処理を示すフローチャートである。
【
図3】実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師情報の入力画面を示す図(その1)である。
【
図4】実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師情報の入力画面を示す図(その2)である。
【
図5】実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される看護師情報データベースを示す図である。
【
図6】実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される医療施設情報データベースを示す図である。
【
図7】実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるマッチング処理を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師検索画面を示す図である。
【
図9】
図7のフローチャートにおける抽出処理(S203)の詳細を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される訪問情報データベースを示す図である。
【
図11】実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるステータス管理を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるステータス管理画面を示す図である。
【
図13】実施形態に係る人材派遣・紹介方法における緊急対応処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで説明する人材派遣・紹介システム、人材派遣・紹介方法、人材派遣・紹介管理装置、および人材派遣・紹介プログラムは、主として特定の技能を有する求職者を、求人施設が訪問先に派遣する際の派遣・紹介システムである。特定の技能を有する求職者とは、典型的には医師、看護師、介護士、調理師、およびその他の免許および資格の少なくとも一方を有する求職者であるが、これに限定されることはない。また求人施設とは、例えば医療施設および介護施設などの、特定の技能を有する求職者を、特定の訪問先に派遣する施設である。また特定の訪問先とは、例えば患者、要支援、および要介護者、さらにはその他の支援を必要とする個人または団体であり、求人施設にとっての派遣先である。以下においては、説明を簡単にするため、求職者として看護師、求人施設として医療施設、訪問先(医療施設にとっての派遣先)として患者宅を例示して実施形態の説明を行う。なお、各図面において同一の構成要素には同一の符号を付して説明を行う。
【0011】
≪人材派遣・紹介システム≫
図1は、実施形態に係る人材派遣・紹介システム1の全体構成図である。
図1に示す人材派遣・紹介システム1は、医療施設端末10、看護師端末20、および人材派遣・紹介管理装置30を備えている。医療施設端末10は、各医療施設に設けられた端末装置であって、一般的なパーソナルコンピュータでもよいし、タブレット端末でもよい。看護師端末20は、求職者である各看護師が有する求職者端末であり、スマートフォンのような携帯端末装置であって、電話機能を有することが好ましい。また人材派遣・紹介管理装置30は、インターネット2を介して医療施設端末10および看護師端末20とネットワーク接続可能なサーバ装置である。
【0012】
このうち、人材派遣・紹介管理装置30は、人材派遣・紹介方法を実施するための人材派遣・紹介プログラムを、不揮発性の記憶部に保存する。このような人材派遣・紹介管理装置30は、看護師登録処理部31、施設登録処理部32、マッチング処理部33、ステータス管理部34、緊急対応処理部35、およびデータベース保持部36の各機能部を備える。これらの機能部は、次のようである。
【0013】
<看護師登録処理部31>
看護師登録処理部31は、看護師情報を入力するための入力画面を、求職者としての看護師が有する看護師端末20に対して開示する。看護師情報には、以降に説明するように、免許および資格の少なくとも一方を含む技能情報と、希望報酬額や訪問業務の可能スケジュールなどの希望条件とを含むこととする。また看護師登録処理部31は、看護師端末20から送信された看護師情報に基づいてアカウントを作成し、作成したアカウントに対応付けした看護師情報をデータベース保持部36に保持し、これにより求職者である看護師の登録処理を実施する。このような看護師登録処理部31による看護師の登録処理の詳細な手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0014】
<施設登録処理部32>
施設登録処理部32は、医療施設情報を入力するための入力画面を、求人施設としての医療施設が有する医療施設端末10に対して開示する。また、施設登録処理部32は、医療施設端末10から送信された施設情報に基づいてアカウントを作成し、作成したアカウントに対応付けした医療施設の登録情報をデータベース保持部36に保持することにより医療施設の踏力処理を実施する。このような施設登録処理部32による医療施設の登録処理の手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0015】
<マッチング処理部33>
マッチング処理部33は、医療施設端末10から送信された訪問の要請情報に基づいて、データベース保持部36に保持されている看護師情報データベースの中から、要請情報に適合する看護師情報を抽出する。またマッチング処理部33は、抽出した看護師情報の送信元である看護師端末20に対して、訪問情報を送信する。さらに、マッチング処理部33は、抽出結果を医療施設端末10に対して開示し、また医療施設と看護師との間で締結された訪問業務の締結書類を、看護師端末20に対しいてデータ送信する。このようなマッチング処理部33による処理の詳細な手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0016】
<ステータス管理部34>
ステータス管理部34は、締結書類をデータ送信した看護師端末20との間で、訪問業務の現在状況を管理する。このようなステータス管理部34によるステータス管理の詳細な手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0017】
<緊急対応処理部35>
緊急対応処理部35は、看護師端末20からの送信に基づいて、訪問先への訪問を依頼した医療施設に対しての通話を可能とするための処理を行う。このような緊急対応処理部35による処理の手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0018】
<データベース保持部36>
データベース保持部36は、看護師登録処理部31において処理した看護師情報を、看護師情報データベース36aに保存する。データベース保持部36は、施設登録処理部32において処理した医療施設情報を、医療施設情報データベース36bに保存する。データベース保持部36は、マッチング処理部33における処理に基づいて締結された訪問に関する訪問情報を、訪問情報データベース36cに保持する。これらの各データベースは、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。
【0019】
≪人材派遣・紹介方法≫
次に、上述した人材派遣・紹介システム1の人材派遣・紹介管理装置30に保持された人材派遣・紹介プログラムによって実施される人材派遣・紹介方法を説明する。ここで説明する人材派遣・紹介方法は、(1)看護師の登録処理、(2)医療施設の登録処理、(3)マッチング処理、(4)ステータス管理、および(5)緊急対応処理を含む。これらの各処理は、人材派遣・紹介管理装置30が備えている各機能部によって実行される。以下、各機能部によって実行される各処理を、
図1を参照しつつ、以下に示す各フローチャートに基づいて説明する。
【0020】
<(1)看護師の登録処理>
図2は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師の登録処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理の手順は、人材派遣・紹介管理装置30における看護師登録処理部31が、看護師端末20から入力された情報に基づいて実施する手順である。
図2のフローチャートにおける左列のフローは、看護師登録処理部31によって実施される処理を示し、右列のフローは未登録の看護師端末20によって実施される処理を示す。これらのフローは、看護師端末20から人材派遣・紹介管理装置30に対して、登録の要求がなされたことによって開始される。
【0021】
また
図3および
図4は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法における看護師情報の入力画面を示す図(その1)および(その2)であって、看護師登録処理部31が看護師端末20に対して開示する画面である。
【0022】
以下、
図2のフローチャートに示す順に、
図3および
図4、さらに
図1を参照して、看護師の登録処理について説明する。
【0023】
[ステップS101(
図2)]ステップS101において、複数の看護師端末20のうち、未登録の求職者が保有する未登録の看護師端末20は、看護師情報の一つであるアカウント作成情報を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。この際、未登録の看護師端末20は、看護師登録処理部31が開示した第1入力画面201(
図3参照)に対して入力したアカウント作成情報を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。なお、第1入力画面201(
図3参照)は、未登録の看護師端末20の要求にしたがって看護師登録処理部31が開示した画面である。また、アカウント作成情報とは、求職者である看護師の個人情報であって、看護師の氏名、住所の他、未登録の看護師端末20の連絡先である電話番号およびメースアドレスを含む。
【0024】
[ステップS102(
図2)]ステップS102において、人材派遣・紹介管理装置30の看護師登録処理部31は、未登録の看護師端末20から送信されたアカウント作成情報を受け付ける。
【0025】
[ステップS103(
図2)]ステップS103において、人材派遣・紹介管理装置30の看護師登録処理部31は、ワンタイムパスワードを生成して未登録の看護師端末20に送信する。この際、看護師登録処理部31は、ステップS102においてアカウント作成情報を受け付けた未登録の看護師端末20に対し、例えばSMS(Short Message Service)でワンタイムパスワードを送信する。
【0026】
[ステップS104(
図2)]ステップS104において、未登録の看護師端末20は、人材派遣・紹介管理装置30から送信されたワンタイムパスワードを受け付ける。
【0027】
[ステップS105(
図2)]ステップS105において、未登録の看護師端末20は、人材派遣・紹介管理装置30から送信されたワンタイムパスワードを人材派遣・紹介管理装置30に返信する。この際、看護師は、人材派遣・紹介管理装置30からSMS送信されたワンタイムパスワードを、看護師端末20に開示された第2入力画面202(
図3参照)に入力し、認証するボタンをタップすることで、人材派遣・紹介管理装置30にワンタイムパスワードを返信する。
【0028】
[ステップS106(
図2)]ステップS106において、人材派遣・紹介管理装置の看護師登録処理部31は、看護師端末20からのワンタイムパスワードを受け付け、受け付けたワンタイムパスワードをステップS103で送信したワンタイムパスワードと照合し、一致した場合に次に進む。
【0029】
[ステップS107(
図2)]ステップS107において、看護師登録処理部31は、ログインパスワードを入力するための第3入力画面203(
図3参照)を、未登録の看護師端末20に対して開示する。
【0030】
[ステップS108(
図2)]ステップS108において、未登録の看護師端末20は、第3入力画面203(
図3参照)に入力したログインパスワードを人材派遣・紹介管理装置30に送信する。なお、ここでは第3入力画面203(
図3参照)に示すように、看護師登録処理部31が未登録の看護師端末20のアドレスに対して送信したワンタイムパスワードも、同時に第3入力画面203に入力して人材派遣・紹介管理装置30に送信する構成としてもよい。これにより、セキュリティの強化が図られる。
【0031】
[ステップS109(
図2)]ステップS109において、看護師登録処理部31は、未登録の看護師端末20から送信されたログインパスワードを受け付ける。
【0032】
[ステップS110(
図2)]ステップS110において、看護師登録処理部31は、未登録の看護師端末20についてのアカウントを作成する。
【0033】
[ステップS111(
図2)]ステップS111において、看護師登録処理部31は、ステップS110でアカウントを作成した看護師端末20に対して、看護師情報の一つとして技能情報および希望条件を入力するための第4入力画面204~第10入力画面210(
図3および
図4参照)を開示する。
【0034】
図3および
図4に示すように、看護師登録処理部31は、求職者である看護師の技能情報として、看護師免許証を提出する第4入力画面204、本人確認書類を提出するための第5入力画面205、および本人確認用の顔写真を提出するための第6入力画面206を開示する。これらの第4入力画面204~第6入力画面206は、例えば証書および書類などを写真撮影してアップする構成としている。
【0035】
また看護師登録処理部31は、技能情報として、前職の勤務期間、病院名、診療科、施術経験、専門看護師資格の有無などを入力するための第7入力画面207を開示する。この第7入力画面207においては、看護師資格を有する入力がなされた場合に、資格の種類の入力部が開示される。また、自己アピールなどの入力欄を設けてもよい。
【0036】
また看護師登録処理部31は、求職者である看護師の希望条件として、希望報酬額、例えば15分毎の追加時間報酬の希望額を設定する第8入力画面208、報酬額の振込口座を設定する第9入力画面209、および訪問業務の可能スケジュールを設定する第10入力画面210を開示する。なお入力画面210に示す訪問業務の可能スケジュールは、日時情報であって、例えば1時間単位、30分単位、または10分単位で入力できることとする。この可能スケジュールは、訪問可能時間を含み、求職者が自宅を出発してから帰宅するまでの時間を含めてよい。
【0037】
[ステップS112(
図2)]ステップS112において、未登録の看護師端末20は、第4入力画面204~第10入力画面210(
図3および
図4参照)に入力した技能情報および希望条件を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0038】
[ステップS113(
図2)]ステップS113において、人材派遣・紹介管理装置30の看護師登録処理部31は、未登録の看護師端末20から送信された技能情報および希望条件を受け付ける。そして、ステップS102で受け付けたアカウント作成情報と、ステップS109で受け付けたログインパスワードとともに、本ステップS113で受け付けた技能情報および希望条件を、データベース保持部36が保持する看護師情報データベース36aに保存する。
【0039】
図5は、実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される看護師情報データベース36aを示す図である。この図に示すように、看護師情報データベース36aは、看護師登録処理部31での処理によって登録された複数の看護師情報を、各看護師端末20に付与した看護師IDに関連付けして保持する。これにより、未登録の看護師端末20の登録処理が終了する。
【0040】
<(2)医療施設の登録処理>
人材派遣・紹介管理装置30における施設登録処理部32は、例えば上述した看護師の登録処理で説明した手順とほぼ同様の手順で、医療施設端末10の登録処理を実施する。このためここでの詳細な説明は省略する。
図6は、実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される医療施設情報データベース36bを示す図である。この図に示すように、医療施設情報データベース36bは、施設登録処理部32での処理によって登録された複数の医療施設情報を、医療施設IDに関連付けして保持する。
【0041】
なお、医療施設情報データベース36bに保持された各医療施設情報は、情報の一つとして締結書類ひな形を有する。この締結書類ひな形は、次の説明するマッチング処理において、看護師端末20に送付される訪問業務の締結書類のひな型である。また、図示した医療施設情報データベース36bにはないが、各医療施設端末10に対しても、ログインパスワードの設定を要求することで、セキュリティの強化を図る構成としてもよい。
【0042】
<(3)マッチング処理>
図7は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるマッチング処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理の手順は、人材派遣・紹介管理装置30におけるマッチング処理部33が、医療施設端末10および看護師端末20から入力された情報に基づいて実施する手順である。
図7のフローチャートにおける左列のフローは、訪問要請の依頼元となる医療施設端末10によって実施される処理を示し、中央列のフローはマッチング処理部33によって実施される処理を示す。また、右列のフローは看護師端末20によって実施される処理を示す。これらのフローは、医療施設端末10から人材派遣・紹介管理装置30に対して、訪問の要請がなされたことによって開始される。
【0043】
また
図8は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法における訪問要請画面を示す図であって、マッチング処理部33が、訪問要請を依頼した医療施設端末10に対して開示する画面である。以下、
図7のフローチャートに示す順に、
図1、
図8、およびその他の必要図を参照してマッチング処理を説明する。
【0044】
[ステップS201(
図7)]ステップS201において、複数の医療施設端末10のうち、患者への訪問を依頼する医療施設端末10(以下、「依頼元の医療施設端末10」と称する)は、訪問要請情報を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。この際、依頼元の医療施設端末10は、マッチング処理部33が開示した訪問要請画面301(
図8参照)に入力した訪問要請情報を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0045】
図8に示すように、訪問要請情報は、明日以降の訪問の予約であるか、当日訪問のリアルタイムの要請であるかの選択情報である。また、患者宅への直接訪問であるか、医療施設に立ち寄って器具をピックアップしてからの訪問であるかの訪問方法の選択情報である。また、訪問希望日および時間の選択情報、さらに訪問先の住所、および施術内容の選択情報である。依頼元の医療施設端末10は、マッチング処理部33が開示した訪問要請画面301の検索ボタンをタップすることにより、訪問要請画面301に入力した訪問要請情報を、人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0046】
[ステップS202(
図7)]ステップS202において、人材派遣・紹介管理装置30のマッチング処理部33は、医療施設端末10からの訪問要請情報を受け付ける。
【0047】
[ステップS203(
図7)]ステップS203において、マッチング処理部33は、ステップS202で受け付けた訪問要請情報に基づいて、看護師情報データベース36a(
図5参照)の中から、訪問を要請することが可能な看護師を抽出する。
図9は、
図7のフローチャートのステップS203におけるにおける抽出処理(S203)の詳細を示すフローチャートである。以下、
図9にしたがって看護師の抽出処理を説明する。
【0048】
[ステップS203a(
図9)]ステップS203aにおいて、マッチング処理部33は、予約種別が一致しているか否かの判断を実施する。ここで予約種別とは、リアルタイムの当日訪問であるか、明日以降の予約であるかの何れかである。マッチング処理部33は、看護師情報データベース36a(
図5)の訪問可能スケジュールに当日の該当時間を含む看護師情報を一つでも抽出できた場合に、一致している(YES)と判断してステップS203bに進む。一方、一つもない場合には、一致していない(NO)と判断してステップS203eに進む。
【0049】
[ステップS203b(
図9)]ステップS203bにおいて、マッチング処理部33は、稼働可能日時が一致しているか否かの判断を実施する。この際、マッチング処理部33は、ステップS203aにおいて抽出した看護師情報の中に、訪問要請情報に示されている訪問希望日時を含む稼働可能スケジュール(
図4、
図5参照)を有する看護師情報を一つでも抽出できた場合には、稼働可能日が一致している(YES)と判断してステップS203cに進む。一方、一つもない場合には、稼働可能日が一致していない(NO)と判断してステップS203eに進む。
【0050】
[ステップS203c(
図9)]ステップS203cにおいて、マッチング処理部33は、対応可能施術が一致しているか否かの判断を実施する。この際、マッチング処理部33は、ステップS203cにおいて抽出した看護師情報の中に、訪問要請情報に示される施術を含む看護師情報を一つでも抽出できた場合には、対応可能施術が一致している(YES)と判断してステップS204(
図7)に進む。一方、一つもない場合には、一致していない(NO)と判断してステップS203eに進む。
【0051】
[ステップS203d(
図9)]ステップS203dにおいて、マッチング処理部33は、訪問要請の依頼元の医療施設および訪問先との距離が所定距離の範囲内であるか否かの判断を実施する。この際、マッチング処理部33は、訪問要請情報(
図8参照)に示す訪問方法がピックアップの場合には、ステップS203cにおいて抽出した看護師情報について、看護師情報の住所と、医療施設を経由した訪問先との間の距離を算出する。また、訪問方法が直行の場合には、ステップS203cにおいて抽出した看護師情報について、看護師情報の住所と、訪問先との間の距離を算出する。そして、所定距離(例えば50km)以内である住所を含む看護師情報を一つでも抽出できた場合には、所定距離以内である(YES)と判断してステップS204(
図7)に進む。一方、一つもない場合には、一致していない(NO)と判断してステップS203eに進む。なお、医療施設を経由以上のステップS203a~ステップS203dはどのような順序で実施してもよい。
【0052】
[ステップS203e(
図9)]ステップS203eにおいて、マッチング処理部33は、依頼元の医療施設端末10に対して、訪問要請可能な看護師の紹介が不可である情報を送信し、マッチング処理を終了させる。
【0053】
[ステップS204(
図7)]ステップS204において、マッチング処理部33は、ステップS203dで抽出した看護師情報を、依頼元の医療施設端末10に対して開示する。
【0054】
[ステップS205(
図7)]ステップS205において、依頼元の医療施設端末10は、ステップS204で開示された看護師情報の中から、適合する看護師情報を選択して人材派遣・紹介管理装置30に送信する。これにより、抽出された看護師情報が複数の場合に、複数の中から希望料金や技能を考慮した看護師を選択することができる。なお、開示された看護師情報が1つである場合、依頼元の医療施設端末10は、例えば報酬希望額を考慮して依頼を実施すると判断した場合に、人材派遣・紹介管理装置30に対して依頼の実施を送信する。また、看護師情報が開示されたものも、適合する看護師情報がない場合、この時点で医療施設端末10が依頼を終了させることもできる。
【0055】
[ステップS206(
図7)]ステップS206において、人材派遣・紹介管理装置30のマッチング処理部33は、ステップS205において依頼元の医療施設端末10から送信された選択情報を受け付け、その選択情報に対応する看護師端末20に対し、訪問要請情報を送信する。この訪問要請情報は、ステップS202で受け付けた訪問要請情報(
図8参照)に対応する方法である。
【0056】
[ステップS207(
図7)]ステップS207において、選択された看護師端末20は、訪問要請情報を受け付ける。
【0057】
[ステップS208(
図7)]ステップS208において、選択された看護師端末20は、ステップS207で受け付けた訪問要請を承諾するか否かの判断を入力し、承諾する(YES)と入力した場合にはステップS209に進み、承諾しない(NO)と判断した場合には、ステップS220に進む。
【0058】
[ステップS209(
図7)]ステップS209において、選択された看護師端末20は、訪問承諾情報を人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0059】
[ステップS210(
図7)]ステップS210において、人材派遣・紹介管理装置30のマッチング処理部33は、訪問承諾情報を受け付ける。
【0060】
[ステップS211(
図7)]ステップS211において、マッチング処理部33は、選択された看護師端末20に締結書類を電子データとしてデータ送信する。この締結書類は、
図6に示した医療施設情報データベース36bの中から、依頼元の医療施設端末10に対応付けされた医療施設情報の締結書類ひな形を利用して自動的に作成された書類の電子データである。この締結書類には、例えば訪問業務に対する報酬額が示されていることとする。この報酬額は、例えば看護師情報に示された希望報酬額であるか、または希望報酬額に対して交通費を追加した金額である。これにより、選択された看護師端末20は、依頼元の医療施設に出向くことなく、電子データとして締結情報を受けとることができる。
【0061】
[ステップS212(
図7)]ステップS201において、マッチング処理部33は、ステップS202で受け付けた訪問要請情報と、ステップS206で訪問要請情報を送信した看護師端末20に対応する情報とに基づいて訪問情報を作成する。そして、作成した訪問情報を、データベース保持部36が保持する訪問情報データベース36cに保存する。
【0062】
図10は、実施形態に係る人材派遣・紹介管理装置に保持される訪問情報データベース36cを示す図である。この図に示すように、訪問情報データベース36cは、複数の訪問情報を、予約IDに関連付けして保持する。これらの訪問情報は、マッチング処理部33での処理によって締結された訪問に関する情報である。この様な訪問情報を、訪問情報データベース36cに保存することにより、マッチング処理部33は、訪問要請のマッチング処理を終了させる。なお、
図10の訪問情報データベース36cに示される必要物品リストとは、訪問方法がピックアップの場合であれば医療施設に立ち寄ってピックアップする物品のリストである。一方、訪問方法が直行の場合であれば、事前に訪問先やその他の指定された場所に配送される物品のリストである。
【0063】
[ステップS220(
図7)]一方、ステップS220において、選択された看護師端末20は、訪問不承諾の情報を人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0064】
[ステップS221(
図7)]ステップS221において、人材派遣・紹介管理装置30のマッチング処理部33は、訪問承諾の情報を受け付ける。
【0065】
[ステップS222(
図7)]ステップS222において、マッチング処理部33は、訪問不承諾の情報を依頼元の医療施設端末10に送信する。これにより、依頼元の医療施設端末10は、訪問不承諾の情報を受け付け、訪問要請のマッチング処理が終了する。
【0066】
なお、マッチング処理部33は、ステップS204において抽出した抽出情報の中に、他の看護師情報がある場合には、医療施設端末10が再度、他の看護師情報の中から適合する看護師情報の1つを選択可能とする構成であってもよい。
【0067】
<ステータス管理処理>
図11は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるステータス管理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理の手順は、人材派遣・紹介管理装置30におけるステータス管理部34が、医療施設端末10および看護師端末20から入力された情報に基づいて実施する手順である。また、
図11のフローチャートにおける左列のフローは、依頼元の医療施設端末10によって実施される処理を示し、中央列のフローはステータス管理部34によって実施される処理を示す。また、右列のフローは訪問を承諾した看護師端末20によって実施される処理を示す。
【0068】
これらのフローは、人材派遣・紹介管理装置30の訪問情報データベース36c(
図10参照)に保存されている各訪問情報の中に、予約日時が前日となった訪問情報が発生したことによって開始される。以下、
図11のフローチャートに示す順に、他の必要図を参照してステータス管理処理を説明する。
【0069】
[ステップS300(
図11)]ステップS300において、人材派遣・紹介管理装置30のステータス管理部34は、予約日時が前日となった訪問情報を有する予約ID(以下、特定の予約IDと称する)について、以下のように出発確認処理を実施する。
【0070】
-ステップS301(
図11)-
先ずステップS301において、ステータス管理部34は、看護師端末20に対して出発リマインドを送信する。この際、ステータス管理部34は、特定の予約IDの訪問情報に示されている看護師IDを抽出する。そして、看護師情報データベース36a(
図5参照)を参照し、抽出した看護師IDに対応する看護師端末20を選択して出発リマインドを送信する。
【0071】
-ステップS302(
図11)-
ステップS302において、ステップS301から出発マインドが送信された看護師端末20は、出発リマインドを受け付ける。
図12は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法におけるステータス管理画面302を示す図であって、看護師端末20が受け付ける出発リマインドのためのステータス管理画面302である。
図12に示すように、このステータス管理画面302には、訪問方法が、訪問先への直接訪問であるか、施設で必要物をピックアップしてからも訪問であるかの情報を有する。また、訪問先への訪問日時、訪問先への派遣元である医療施設に関する情報、および訪問先の情報が示されている。特に訪問先の情報として、訪問スケジュール、施術の種別、および訪問先への地図が示されている。
【0072】
また、このステータス管理画面302には、現在ステータスの完了ボタン302a、緊急通報連絡ボタン302b、および訪問不能連絡ボタン302cが表示される。このうち現在ステータスの完了ボタン302aは、本ステップS302においては訪問先、または依頼元の医療施設への出発完了を知らせる出発の完了ボタンとなっている。また、緊急通報連絡ボタン302bは、例えば全てのステータスのステータス管理画面302に表示され、訪問不能連絡ボタン302cは、全てのステータスのステータス管理画面302のうちの出発ステータスの管理画面に表示される。
【0073】
-ステップS303(
図11)-
ステップS303において、看護師端末20は、出発完了ステータスを人材派遣・紹介管理装置30に送信する。この際、看護師が、自宅を出発する際に看護師端末20において出発の完了ボタン302a(
図12参照)をタップすることで、出発ステータスが送信される。
【0074】
-ステップS304(
図11)-
ステップS304において、人材派遣・紹介管理装置30のステータス管理部34は、特定の予約IDのステータスを出発に更新する。
【0075】
-ステップS305(
図11)-
ステップS305において、ステータス管理部34は、依頼元の医療施設端末10に出発ステータスを送信し、次のステップS400に進む。
【0076】
-ステップS306(
図11)-
これにより、ステップS306において、依頼元の医療施設端末10は、出発ステータスを受け付ける。これにより、特定の予約IDの依頼元である医療施設において、訪問業務のステータスの進行状況を確認できる。
【0077】
[ステップS400(
図11)]次いで、ステップS400において、ステータス管理部34は、受取確認処理を実施する。本ステップS400の受取確認処理は、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順によって実施されるため、ここでのフローの図示は省略した。このステップS400では、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順で、依頼元の医療施設端末10に受取ステータスを送信して次のステップ500に進む。
【0078】
[ステップS500(
図11)]次いで、ステップS500において、ステータス管理部34は、訪問先への到着確認処理を実施する。本ステップS500の到着確認処理は、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順によって実施されるため、ここでのフローの図示は省略した。このステップS500では、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順で、依頼元の医療施設端末10に到着ステータスを送信して次のステップ600に進む。
【0079】
[ステップS600(
図11)]次いで、ステップS600において、ステータス管理部34は、訪問先への業務完了確認処理を実施する。本ステップS600の業務完了確認処理は、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順によって実施される。このステップ600では、先に説明したステップS300の出発確認処理と同様の手順で、依頼元の医療施設端末10に到着ステータスを送信してステップS700に進む。ただし、次のステップS700は、依頼元の医療施設端末10が業務完了ステータスを受け付け(ステップS606)たことで開始が可能となる。
【0080】
[ステップS700(
図11)]ステップS700において、人材派遣・紹介管理装置30のステータス管理部34は、依頼元の医療施設端末10からの情報に基づいて、以下のように出発確認処理を実施する。
【0081】
-ステップS701(
図11)-
ステップS701において、依頼元の医療施設端末10は、振込完了ステータスを人材派遣・紹介管理装置30に送信する。この際、依頼元の医療施設端末10は、ステップS600の最終ステップであるステップS606において、業務完了ステータスを受け付ける。これにより依頼元の医療施設端末10を有する医療施設は、訪問要請した看護師の看護師情報に基づいて、銀行口座への報酬額の振り込みを実施し、その後、医療施設端末10から人材派遣・紹介管理装置30に対して、振込完了ステータスを送信する。なお、ここで振り込む報酬額は、締結書類に示された金額であって、例えば看護師情報に示された希望報酬額であるか、希望報酬額に対して交通費を追加した金額である。
【0082】
-ステップS702(
図11)-
ステップS702において、人材派遣・紹介管理装置30のステータス管理部34は、特定の予約IDのステータスを振込完了に更新する。
【0083】
-ステップS703(
図11)-
ステップS703において、ステータス管理部34は、選択された看護師端末20に対して、振込完了ステータスを送信する。
【0084】
-ステップS704(
図11)-
これにより、ステップS704において、選択された看護師端末20は、振込完了ステータスを受け付け、選択された看護師に振込の完了を通知してステータス管理の処理を終了させる。
【0085】
以上のようなステータス管理の実施により、依頼元の医療施設は、医療施設端末10によって訪問業務のステータスを確認することができる。また、依頼元の医療施設は、医療施設端末10の操作により、訪問業務を実施した看護師の看護師端末20に対して、報酬額の振り込みを知らせることができる。また訪問業務を実施した看護師は、看護師端末20への通知によって報酬額の振り込み完了を確認することができる。
【0086】
<緊急対応処理>
図13は、実施形態に係る人材派遣・紹介方法における緊急対応処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理の手順は、
図1に示す人材派遣・紹介管理装置30における緊急対応処理部35が、看護師端末20から入力された情報に基づいて実施する手順である。また、
図13のフローチャートにおける左列のフローは、依頼元の医療施設端末10によって実施される処理を示し、中央列のフローは緊急対応処理部35によって実施される処理を示し、右列のフローは看護師端末20によって実施される処理を示す。以下、
図13のフローチャートに示す順に、
図1を参照し、緊急看護師の登録処理を説明する。
【0087】
[ステップS801(
図13)]ステップS801において、訪問業務中の看護師の看護師端末20(訪問業務中の看護師端末20と称する)は、緊急通報を人材派遣・紹介管理装置30に送信する。この際、訪問業務中の看護師は、訪問先の患者の容態が変化するなどの不測の事態が生じた場合に、携帯する看護師端末20が受け付けたステータス管理画面302(
図12参照)の緊急通報連絡ボタン302bをタップすることで、緊急通報を人材派遣・紹介管理装置30に送信する。
【0088】
[ステップS802(
図13)]ステップS802において、人材派遣・紹介管理装置30の緊急対応処理部35は、看護師端末20からの緊急通報を受け付ける。
【0089】
[ステップS803(
図13)]ステップS803において、緊急対応処理部35は、ステップS801で緊急通報を送信した業務中の看護師端末20に対して、医療施設の電話番号を送信する。この際、緊急対応処理部35は、人材派遣・紹介管理装置30の訪問情報データベース36c(
図10参照)を参照し、緊急通報を送信した業務中の看護師端末20に対応する医療施設IDを抽出する。そして、医療施設情報データベース36b(
図6参照)を参照し、抽出した医療施設IDに対応して保持されている医療施設の電話番号を選択して業務中の看護師端末20に送信する。
【0090】
[ステップS804(
図13)]ステップS804において、訪問業務中の看護師端末20は、医療施設の電話番号を受け付ける。
【0091】
[ステップS805(
図13)]これにより、ステップS805において、訪問業務中の看護師端末20は、医療施設に対して電話の発信を実施する。この際、看護師端末20が受け付けた電話番号を看護師がタップすることにより、電話の発信が実行される。
【0092】
[ステップS806(
図13)]これにより、ステップS806において、医療施設端末10は、訪問業務中の看護師端末20から発信された電話を受け付け、緊急対応処理が終了する。このような緊急対応処理により、訪問業務中の看護師は、訪問先の患者の容態が変化した場合などの緊急時において、患者への訪問を依頼した医療施設に対して、対応の指示を受けることが可能となる。また、医療施設は、訪問先の患者のカルテなどを参照し、必要に応じて患者宅への救急要請を行うことができる。
【0093】
≪実施形態の効果≫
以上説明した実施形態によれば、データベース保持部36が保持する看護婦情報が訪問業務の可能スケジュールを含むことで、求職者である看護師が自身の都合に合わせた求職活動を実施することができる。このため時間的制約により、潜在化せざるを得なかった求職者(看護師)の就労をサポートすることが可能となる。またこれにより、潜在化している求職者の掘り起こしがなされるため、例えば医療施設から訪問先に派遣する人材(看護師)の不足を解消することが可能となる。また看護師情報(すなわち求職者情報)が希望報酬額を含むことにより、求職者が自身の訪問業務に対しての報酬を提示することが可能である。
【0094】
なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、
図9を用いて説明した訪問要請可能な看護師の抽出処理においては、看護師情報に含まれている希望報酬額による判断を追加してもよい。
【符号の説明】
【0095】
1…人材派遣・紹介システム
2…インターネット
10…医療施設端末
20…看護師端末(求職者端末)
30…人材派遣・紹介管理装置
31…看護師登録処理部(求職者登録処理部)
32…施設登録処理部
33…マッチング処理部
34…ステータス管理部
35…緊急対応処理部
36…データベース保持部
36a…看護師情報データベース
36b…医療施設情報データベース
36c…訪問情報データベース
201~210…第1入力画面~第10入力画面
301…訪問要請画面
302…ステータス管理画面
【手続補正書】
【提出日】2023-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
求職者が保持する求職者端末と、特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末と、前記求職者端末及び前記施設端末にネットワーク回線により接続される人材派遣・紹介管理装置と、を備えた人材派遣・紹介システムであって、
前記人材派遣・紹介管理装置は、
前記求職者端末から送信された前記求職者の訪問業務の可能日時と、報酬額の振込口座に関する情報を含む求職者情報を保持するデータベース保持部と、
前記施設端末から送信された前記求職者に対する訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する前記求職者情報を抽出するマッチング処理部と、
前記求職者による前記訪問業務の進行状況を管理するステータス管理部と、を有し、
前記データベース保持部は、さらに前記マッチング処理部における前記求職者情報の抽出に基づいて、前記求職者端末と前記施設端末との間で締結された前記求職者の前記訪問業務に関する訪問情報を保持し、
前記ステータス管理部は、前記データベース保持部に保持された前記訪問情報に基づいて、前記訪問業務の進行状況に応じた確認メッセージを前記求職者端末に送信し、前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を受信することによって、前記訪問業務の進行状況を更新するとともに、前記施設端末に対して前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を送信することで前記訪問業務の進行状況を管理し、前記訪問要請情報を送信した前記施設端末を備える前記施設が前記振込口座への前記訪問業務についての報酬額の振り込みを実施した場合に、前記施設から送信された前記振込口座への振り込み完了の情報を受信し、受信した前記振り込み完了の情報を前記求職者端末に送信することにより、前記訪問業務の進行状況の管理を終了させる
人材派遣・紹介システム。
【請求項2】
前記データベース保持部は、前記求職者情報として希望報酬額を保持する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項3】
前記データベース保持部は、前記求職者情報として免許および資格の少なくとも一方の情報を保持する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項4】
前記人材派遣・紹介管理装置は、
前記データベース保持部が保持する前記求職者情報の入力画面を前記求職者端末に対して開示する求職者登録処理部を有する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項5】
前記マッチング処理部は、前記抽出した求職者の求職者端末に対して、前記抽出した求職者と前記訪問要請情報を送信した施設端末を保持する施設との間で締結された訪問業務の締結書類をデータ送信する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項6】
前記マッチング処理部は、前記訪問要請情報を送信した施設端末に対し、前記抽出した求職者の求職者情報を開示する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項7】
前記人材派遣・紹介管理装置は、前記訪問情報に基づく前記訪問業務の実行中に、前記求職者端末からの要請にしたがって前記求職者端末を前記施設の通信装置に接続する緊急対応処理部を有する
請求項1に記載の人材派遣・紹介システム。
【請求項8】
求職者が保持する求職者端末から送信された前記求職者の訪問業務の可能日時と、報酬額の振込口座に関する情報を含む求職者情報を保持するデータベース保持部と、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された前記求職者に対する訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する前記求職者情報を抽出するマッチング処理部と、
前記求職者による前記訪問業務の進行状況を管理するステータス管理部と、を有し、
前記データベース保持部は、さらに前記マッチング処理部における前記求職者情報の抽出に基づいて、前記求職者端末と前記施設端末との間で締結された前記求職者の前記訪問業務に関する訪問情報を保持し、
前記ステータス管理部は、前記データベース保持部に保持された前記訪問情報に基づいて、前記訪問業務の進行状況に応じた確認メッセージを前記求職者端末に送信し、前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を受信することによって、前記訪問業務の進行状況を更新するとともに、前記施設端末に対して前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を送信することで前記訪問業務の進行状況を管理し、前記訪問要請情報を送信した前記施設端末を備える前記施設が前記振込口座への前記訪問業務についての報酬額の振り込みを実施した場合に、前記施設から送信された前記振込口座への振り込み完了の情報を受信し、受信した前記振り込み完了の情報を前記求職者端末に送信することにより、前記訪問業務の進行状況の管理を終了させる
人材派遣・紹介管理装置。
【請求項9】
求職者が保持する求職者端末から送信された、前記求職者の訪問業務の可能日時と報酬額の振込口座に関する情報を含む求職者情報を、データベース保持部が保持し、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された前記求職者に対する訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する前記求職者情報をマッチング処理部が抽出し、
前記求職者による訪問業務の進行状況をステータス管理部が管理する人材派遣・紹介方法であって、
前記データベース保持部は、さらに前記マッチング処理部における前記求職者情報の抽出に基づいて、前記求職者端末と前記施設端末との間で締結された前記求職者の前記訪問業務に関する訪問情報を保持し、
前記ステータス管理部は、前記データベース保持部に保持された前記訪問情報に基づいて、前記訪問業務の進行状況に応じた確認メッセージを前記求職者端末に送信し、前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を受信することによって、前記訪問業務の進行状況を更新するとともに、前記施設端末に対して前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を送信することで前記訪問業務の進行状況を管理し、前記訪問要請情報を送信した前記施設端末を備える前記施設が前記振込口座への前記訪問業務についての報酬額の振り込みを実施した場合に、前記施設から送信された前記振込口座への振り込み完了の情報を受信し、受信した前記振り込み完了の情報を前記求職者端末に送信することにより、前記訪問業務の進行状況の管理を終了させる
人材派遣・紹介方法。
【請求項10】
求職者が保持する求職者端末から送信された前記求職者の訪問業務の可能日時と報酬額の振込口座に関する情報を含む求職者情報を、データベース保持部に対して保持させる手順と、
特定の訪問先に人材を派遣する施設に設けられた施設端末から送信された前記求職者に対する訪問要請情報と、前記データベース保持部に保持された前記求職者情報とに基づいて、前記訪問要請情報に適合する前記求職者情報を、マッチング処理部により抽出させる手順と、
前記求職者による訪問業務の進行状況を、ステータス管理部により管理させる手順と、
前記マッチング処理部における前記求職者情報の抽出に基づいて前記求職者端末と前記施設端末との間で締結された前記訪問業務に関する訪問情報を前記データベース保持部に保持させる手順と、
前記データベース保持部に保持された前記訪問情報に基づいて、前記訪問業務の進行状況に応じた確認メッセージを前記求職者端末に送信させる手順と、
前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を受信することによって、前記訪問業務の進行状況を更新するとともに前記施設端末に対して前記確認メッセージに対する前記求職者端末からの応答を送信することで、前記訪問業務の進行状況を管理させる手順と、
前記訪問要請情報を送信した前記施設端末を備える前記施設が前記振込口座への前記訪問業務についての報酬額の振り込みを実施した場合に、前記施設から送信された前記振込口座への振り込み完了の情報を受信し、受信した前記振り込み完了の情報を前記求職者端末に送信することにより、前記訪問業務の進行状況の管理を終了させる手順と、
をコンピュータに実行させるための人材派遣・紹介プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
<施設登録処理部32>
施設登録処理部32は、医療施設情報を入力するための入力画面を、求人施設としての医療施設が有する医療施設端末10に対して開示する。また、施設登録処理部32は、医療施設端末10から送信された施設情報に基づいてアカウントを作成し、作成したアカウントに対応付けした医療施設の登録情報をデータベース保持部36に保持することにより医療施設の登録処理を実施する。このような施設登録処理部32による医療施設の登録処理の手順は、以降の人材派遣・紹介方法において詳細に説明する。