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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108722
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】製造装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/00 20210101AFI20240805BHJP
   G01S 7/497 20060101ALN20240805BHJP
【FI】
G02B7/00 D
G01S7/497
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013243
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】596041928
【氏名又は名称】株式会社PFA
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129573
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 博正
(72)【発明者】
【氏名】三宅 秀穂
(72)【発明者】
【氏名】内海 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】須河 信吾
【テーマコード(参考)】
2H043
5J084
【Fターム(参考)】
2H043AD02
2H043AD11
2H043AD19
2H043AD20
5J084AA05
5J084AC02
5J084AD01
5J084CA03
5J084EA31
(57)【要約】
【課題】より短時間に、より確実に調整する。
【解決手段】製造装置は、受光部の受光素子の受光面の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する第1の撮像手段と、第1の撮像手段の位置を変位させる撮像変位手段と、それぞれ所定の位置から撮像された、受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、フレームに対する受光面の角度であって、反射光の光路に対するあおり方向の角度を算出する受光面あおり角度算出手段と、算出された受光面の角度から、フレームに対する所望の角度に受光部を変位させる受光部変位手段とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する投光部、前記レーザー光の反射光を受光素子の受光面で受光する受光部並びに前記投光部および前記受光部を支えるフレームを含むセンサの前記フレームに対する前記投光部および前記受光部の位置および角度を調整して前記センサを製造する製造装置において、
前記受光部の前記受光素子の前記受光面の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する第1の撮像手段と、
前記第1の撮像手段の位置を変位させる撮像変位手段と、
それぞれ所定の位置から撮像された、前記受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、前記フレームに対する前記受光面の角度であって、前記反射光の光路に対するあおり方向の角度を算出する受光面あおり角度算出手段と、
算出された前記受光面の角度から、前記フレームに対する所望の角度に前記受光部を変位させる受光部変位手段と、
前記投光部から照射されたレーザー光を前記受光部の前記受光素子の前記受光面に向かって反射する反射手段と、
前記投光部から前記反射手段までの前記レーザー光の光路および前記反射手段から前記受光部までの前記レーザー光の前記反射光の光路を外れた位置に設けられている、前記受光部の前記受光素子の前記受光面を撮像する第2の撮像手段と、
前記第2の撮像手段で撮像された前記受光面の画像から、前記フレームに対する前記受光面の位置および角度を算出する受光面位置/角度算出手段と
を含み、
前記受光部変位手段は、前記受光面位置/角度算出手段で算出された前記受光部の前記受光面の位置および角度から、前記フレームに対する所望の位置または角度に前記受光部を変位させ、
さらに、 前記第2の撮像手段で撮像された前記受光面の画像であって、前記受光面上の複数の点に、前記投光部から照射されて前記反射手段で反射された前記レーザー光の前記反射光が入射している前記受光面の画像から、前記フレームに対する前記投光部の位置および角度を算出する投光部位置/角度算出手段と、
前記投光部位置/角度算出手段で算出された前記投光部の位置および角度から、前記フレームに対する所望の位置または角度に前記投光部を変位させる投光部変位手段と
を含む製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は製造装置に関し、特に、センサを製造するための製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー光を対象に照射して、対象からの反射光を受光するまでの時間を計測し、対象までの距離を求めるLiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)が自動車に採用されるようになってきた。
【0003】
車速に応じて検知対象とする距離を設定し、その距離だけ離れた位置に路面に垂直なサーチ面を定義して、サーチ面における路面との距離が所定値以下である領域におけるレーザー光の照射密度を他の領域よりも高くするLiDAR装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、シャインプルーフ光学系を用いた光学式変位センサの投光ビームの調整方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-52270号公報
【特許文献2】特開2012-78152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、レーザー光を照射する位置および角度並びにレーザー光の反射光の受光の位置および角度を調整することは極めて困難であり、手間がかかり、また時間がかかる。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より短時間に、より確実に調整できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面の製造装置は、レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する投光部、レーザー光の反射光を受光素子の受光面で受光する受光部並びに投光部および受光部を支えるフレームを含むセンサのフレームに対する投光部および受光部の位置および角度を調整してセンサを製造する製造装置であって、受光部の受光素子の受光面の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する第1の撮像手段と、第1の撮像手段の位置を変位させる撮像変位手段と、それぞれ所定の位置から撮像された、受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、フレームに対する受光面の角度であって、反射光の光路に対するあおり方向の角度を算出する受光面あおり角度算出手段と、算出された受光面の角度から、フレームに対する所望の角度に受光部を変位させる受光部変位手段と、投光部から照射されたレーザー光を受光部の受光素子の受光面に向かって反射する反射手段と、投光部から反射手段までのレーザー光の光路および反射手段から受光部までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置に設けられている、受光部の受光素子の受光面を撮像する第2の撮像手段と、第2の撮像手段で撮像された受光面の画像から、フレームに対する受光面の位置および角度を算出する受光面位置/角度算出手段とを含み、受光部変位手段は、受光面位置/角度算出手段で算出された受光部の受光面の位置および角度から、フレームに対する所望の位置または角度に受光部を変位させ、さらに、第2の撮像手段で撮像された受光面の画像であって、受光面上の複数の点に、投光部から照射されて反射手段で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面の画像から、フレームに対する投光部の位置および角度を算出する投光部位置/角度算出手段と、投光部位置/角度算出手段で算出された投光部の位置および角度から、フレームに対する所望の位置または角度に投光部を変位させる投光部変位手段とを含む。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、より短時間に、より確実に調整できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態のアライメント装置11の構成の概要を説明する図である。
図2】ワーク101の構成の例を示す図である。
図3】制御部25のハードウェアの構成の例を示す図である。
図4】プログラムを実行する制御部25により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。
図5】位置の調整の処理を説明するフローチャートである。
図6】受光部保持部35による受光部123の保持および投光部グリッパ34による投光部122の保持の状態を説明する図である。
図7】受光部の受光面の位置の調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。
図8】顕微鏡カメラ81の動作を説明する図である。
図9】顕微鏡カメラ81が撮像する領域を説明する図である。
図10】フォーカス評価値と受光面502の傾きを説明する図である。
図11】受光部の受光面の位置の微調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。
図12】アライメントカメラ82の配置を説明する図である。
図13】アライメントカメラ82で撮像される画像のあおり補正を説明する図である。
図14】アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像の例を示す図である。
図15】アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像の例を示す図である。
図16】投光部の位置の調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。
図17】投光部122から照射されてミラー24で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面502の画像の例を示す図である。
図18】受光部および投光部の接着の処理の詳細を説明するフローチャートである。
図19】接着剤141-1乃至接着剤141-5の塗布の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0012】
本発明の一側面の製造装置は、レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する投光部、レーザー光の反射光を受光素子の受光面で受光する受光部並びに投光部および受光部を支えるフレームを含むセンサのフレームに対する投光部および受光部の位置および角度を調整してセンサを製造する製造装置(例えば、図1のアライメント装置11)であって、受光部の受光素子の受光面の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する第1の撮像手段(例えば、図1の顕微鏡カメラ81)と、第1の撮像手段の位置を変位させる撮像変位手段と、それぞれ所定の位置から撮像された、受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、フレームに対する受光面の角度であって、反射光の光路に対するあおり方向の角度を算出する受光面あおり角度算出手段(例えば、図4の受光面傾き算出部342)と、算出された受光面の角度から、フレームに対する所望の角度に受光部を変位させる受光部変位手段(例えば、図1のメインステージ32および図6の受光部保持部35)と、投光部から照射されたレーザー光を受光部の受光素子の受光面に向かって反射する反射手段(例えば、図1のミラー24)と、投光部から反射手段までのレーザー光の光路および反射手段から受光部までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置に設けられている、受光部の受光素子の受光面を撮像する第2の撮像手段(例えば、図1のアライメントカメラ82)と、第2の撮像手段で撮像された受光面の画像から、フレームに対する受光面の位置および角度を算出する受光面位置/角度算出手段(例えば、図4の受光面位置/角度算出部343)とを含み、受光部変位手段は、受光面位置/角度算出手段で算出された受光部の受光面の位置および角度から、フレームに対する所望の位置または角度に受光部を変位させ、さらに、第2の撮像手段で撮像された受光面の画像であって、受光面上の複数の点に、投光部から照射されて反射手段で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面の画像から、フレームに対する投光部の位置および角度を算出する投光部位置/角度算出手段(例えば、図4の投光部位置/角度算出部346)と、投光部位置/角度算出手段で算出された投光部の位置および角度から、フレームに対する所望の位置または角度に投光部を変位させる投光部変位手段(例えば、図1の投光部グリッパ34)とを含む。
【0013】
以下、図1乃至図19を参照して、本発明の実施の形態の製造装置について説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態のアライメント装置11の構成の概要を説明する図である。アライメント装置11は、製造装置の一例であり、レーザー光を対象に照射して、対象からのレーザー光の反射光を受光するセンサであるワーク101の光軸を調整する。より詳細には、アライメント装置11は、レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する投光部、レーザー光の反射光を受光する受光部並びに投光部および受光部を支えるフレームを含むワーク101のフレームに対する投光部および受光部の位置および角度を調整する。ワーク101は、センサの一例である。
【0015】
なお、ワーク101がレーザー光を照射する方向を左側として、左右方向をX軸で図示し、上下の方向をZ軸で図示し、前後の方向をY軸で図示する。また、以下、Y軸方向のうち、図1中の下側を単に前側と称し、Y軸方向のうち、図1中の上側を単に奥側と称する。さらに、以下、X軸方向のうち、図1中の左側を単に左側と称し、X軸方向のうち、図1中の右側を単に右側と称する。さらにまた、以下、Z軸方向のうち、図1中の手前側を単に上側と称し、Z軸方向のうち、図1中の奥側を単に下側と称する。なお、奥側がY軸の正の方向であり、右側がX軸の正の方向であり、上側がZ軸の正の方向である。また、Z軸方向を、単に上下方向とも称し、X軸およびY軸に平行な面に沿う方向を単に水平方向とも称する。さらに、水平方向に対して比較的小さい角度を挟む方向および水平方向を横方向とも称し、上下方向に対して比較的小さい角度を挟む方向および上下方向を縦方向とも称する。以下の図においても同様である。
【0016】
アライメント装置11は、ワークセットステージ21、アライメントカメラ部22、マルチヘッド23、ミラー24および制御部25を含み構成されている。ワークセットステージ21は、ワーク101のフレームを保持する。
【0017】
ここで、ワーク101の構成を説明する。図2は、ワーク101の構成の例を示す図である。ワーク101は、アライメント装置11により測定、調整または製造されるセンサの一例である。例えば、ワーク101は、LiDARである。ワーク101は、フレーム121、投光部122および受光部123を含む。フレーム121は、平板状または所定の立体的な形状に形成されていて、投光部122および受光部123を支える。投光部122は、レーザー光を対象に照射する。例えば、投光部122は、レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する。例えば、投光部122は、赤外線のレーザー光を照射する。投光部122は、発光素子、筐体、基板、レンズおよびFPC(flexible printed circuits)などを含む。例えば、投光部122の筐体は、直方体状に形成されている。受光部123は、レーザー光の反射光を受光素子の受光面で受光する。受光部123の受光素子の受光面は、平面状に形成されていて、受光面上の位置ごとに反射光を検知する。受光部123は、受光素子、筐体、基板およびFPCなどを含む。例えば、受光部123の筐体は、直方体状に形成されている。
【0018】
投光部122および受光部123は、それぞれ、フレーム121に載置されているなど、フレーム121に対して位置および角度を変位させることができる。例えば、投光部122および受光部123は、それぞれ、フレーム121の溝などに変位可能に嵌め込まれている。投光部122および受光部123の位置および角度の基準になる基準位置は、フレーム121のいずれかの面の所定の位置とされる。例えば、基準位置は、ワークセットステージ21に当接するフレーム121の下面の所定の位置とされる。投光部122および受光部123の位置および角度は、それぞれ、ワーク101の設計値や仕様などに定められている、基準位置に対しての規定の位置(以下、規定位置と称する。)となるように調整される。投光部122および受光部123の位置および角度が、規定位置になった場合、投光部122から所定の位置に照射されたレーザー光の反射光が受光部123の所定の位置に入射される。
【0019】
なお、投光部122の筐体または受光部123の筐体は、直方体状に限らず、錘状、球状または楕球状など所望の形状とすることができる。
【0020】
図2における、接着剤141-1乃至接着剤141-5は、フレーム121に投光部122および受光部123を固定するものであり、アライメント装置11によって、フレーム121に対する投光部122および受光部123の位置および角度が調整された後に、塗布される。接着剤141-1乃至接着剤141-5は、ワーク101の製造のためにワーク101がアライメント装置11に装着される時、ワーク101に塗布されていない。例えば、接着剤141-1乃至接着剤141-5は、紫外線硬化樹脂である。例えば、接着剤141-1乃至接着剤141-3が、フレーム121と投光部122とに塗布されて硬化されると、投光部122がフレーム121に固定される。例えば、接着剤141-4乃至接着剤141-5が、フレーム121と受光部123とに塗布されて硬化されると、受光部123がフレーム121に固定される。
【0021】
図1に戻り、ワークセットステージ21は、ワーク101を保持し、フレーム121に対して投光部122および受光部123を変位させる。アライメントカメラ部22は、ワーク101の受光部123の受光素子の受光面を撮像する。マルチヘッド23は、ワーク101を撮像するか、フレーム121までの距離を測るか、フレーム121に対して投光部122および受光部123を接着する接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布するか、または塗布した接着剤141-1乃至接着剤141-5を硬化させる。ミラー24は、反射手段の一例であり、金属反射鏡やスパッタリングミラーなどの金属ミラーやガラス鏡など、平面の表面鏡からなり、投光部122から照射されたレーザー光を受光部123の受光素子の受光面に向かって反射する。例えば、ワークセットステージ21からミラー24までの距離は、500mm程度とされ。例えば、ワーク101は、ミラー24と水平になるようにワークセットステージ21に保持される。制御部25は、専用の制御装置、PLC(Programmable Logic Controller)、ファクトリコンピュータまたはパーソナルコンピュータなどからなり、ワークセットステージ21、アライメントカメラ部22、マルチヘッド23を制御し、または駆動する。
【0022】
次に、ワークセットステージ21、アライメントカメラ部22、マルチヘッド23および制御部25のそれぞれの詳細について説明する。ワークセットステージ21は、ステージ31、メインステージ32、投光部グリッパ34および受光部保持部35(図1に図示せず)を含む。ステージ31は、メインステージ32、投光部グリッパ34および受光部保持部35を支え、直動軸41により、Y軸方向にメインステージ32、投光部グリッパ34および受光部保持部35の位置を変位できる。例えば、ステージ31の上面は、平たく形成されている。メインステージ32は、フレーム位置/角度変位手段の一例であり、ステージ31に支えられて、ワーク101のフレーム121を保持し、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれに直動する軸と、ロール方向(X軸を中心として回動する角度方向である。以下、角度をθで表す。)、ピッチ方向(Y軸を中心として回動する角度方向である。以下、角度をφで表す。)およびヨー方向(Z軸を中心として回動する角度方向である。以下、角度をψで表す。)のそれぞれに回動する軸とによりワーク101の位置または角度を変位できる。より詳細には、メインステージ32は、クランプを備えていて、フレーム121の基準位置のある基準面がメインステージ32の所定の面に当接している状態で、ワーク101のフレーム121を挟持して保持する。なお、メインステージ32によるワーク101のフレーム121の保持の方式は、挟持(把持)するもの、磁気によるもの、負圧による吸着によるものなど、いずれの方式でもよい。
【0023】
投光部グリッパ34は、投光部位置/角度変位手段の一例であり、投光部122の筐体を把持または吸着して保持し、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれに直動する軸と、ロール方向およびピッチ方向のそれぞれに回動する軸により投光部122の位置または角度を変位できる。また、投光部グリッパ34は、直動軸42により、X軸方向に位置を変位できる。受光部保持部35は、受光部保持手段の一例であり、受光部123の筐体を把持または吸着して保持する。
【0024】
なお、メインステージ32および受光部保持部35は、受光部変位手段の一例であり、メインステージ32および投光部グリッパ34は、投光部変位手段の一例である。
【0025】
アライメントカメラ部22は、顕微鏡カメラ81およびアライメントカメラ82を含む。顕微鏡カメラ81は、第1の撮像手段の一例であり、顕微鏡を通して対象物を撮像する。顕微鏡カメラ81の倍率は、20乃至50倍とされている。顕微鏡カメラ81は、固定焦点(フォーカス位置が固定)でもよく、また、焦点の位置を変えられるもの(顕微鏡カメラ81から合焦する位置までの距離を変えられる)であってもよい。顕微鏡カメラ81は、直動軸91により、X軸方向に変位でき、また、直動軸92により、Y軸方向に変位できる。直動軸91および直動軸92は、撮像変位手段の一例である。アライメントカメラ82は、第2の撮像手段の一例であり、ワークセットステージ21のメインステージ32に保持されているワーク101の受光部123の受光素子の受光面を撮像する。アライメントカメラ82は、メインステージ32に保持されているワーク101の光軸を外れた位置、すなわち、投光部122からミラー24までのレーザー光の光路およびミラー24から受光部123までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置に設けられている。例えば、アライメントカメラ82の光学系は、シャインプルーフ光学系とされている。例えば、アライメントカメラ82の光学系の被写界深度は、ワーク101の受光部123の受光素子の受光面の全体に合焦できるものとされている。また、例えば、アライメントカメラ82は、ワーク101の受光部123の全体を撮像できるものとされている。例えば、アライメントカメラ82は、レンズを斜めに傾けピントの合う範囲を調整できるティルト機構およびレンズを水平または垂直方向にずらして歪みを矯正できるシフト機構を備える。なお、アライメントカメラ82がシフト機構を備える場合、後述するあおり補正は省略できる。
【0026】
すなわち、アライメントカメラ82は、投光部122からミラー24までのレーザー光の光路およびミラー24から受光部123までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置からワーク101の受光部123の受光素子の受光面を撮像した場合、アライメントカメラ82の受光素子に受光部123の受光素子の受光面の像が結像するように構成されている。このようにすることで、アライメントカメラ82は、受光部123の受光素子の受光面への光の入射、特に、受光部123の受光素子の受光面へのレーザー光の反射光の入射を妨げることなく、受光部123の受光素子の受光面の全体に焦点を合わせた画像を撮像することができる。
【0027】
マルチヘッド23は、マルチヘッドカメラ61、距離センサ62、シリンジ63およびUV(ultraviolet)照射ヘッド64を含む。マルチヘッドカメラ61、距離センサ62、シリンジ63およびUV照射ヘッド64は、支持部51により支持されている。直動軸71は、X軸方向に支持部51の位置を変位できる。また、直動軸72は、Z軸方向に支持部51の位置を変位できる。マルチヘッドカメラ61は、ワーク101の上側から、フレーム121、投光部122および受光部123を撮像する。距離センサ62は、ワーク101の上側から、フレーム121の上面までの距離を検出する。シリンジ63は、硬化される前の液状の接着剤141-1乃至接着剤141-5をフレーム121と投光部122とに塗布するかまたはフレーム121と受光部123とに塗布する。シリンジ63が塗布する接着剤141-1乃至接着剤141-5は、いわゆる、UV硬化樹脂である。UV照射ヘッド64は、シリンジ63によって塗布された接着剤141-1乃至接着剤141-5に紫外線を照射して、接着剤141-1乃至接着剤141-5を硬化させる。
【0028】
次に、図3および図4を参照して、制御部25について説明する。図3は、制御部25のハードウェアの構成の例を示す図である。コンピュータである制御部25において、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read only memory)202,RAM(Random access memory)203は、バス204により相互に接続されている。
【0029】
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、アライメントカメラ82、顕微鏡カメラ81、マルチヘッドカメラ61または距離センサ62などから所定のデータや信号を入力する入力部206、ステージ31、メインステージ32、投光部グリッパ34、受光部保持部35、マルチヘッド23、顕微鏡カメラ81または投光部122などに所定の指令などの信号や座標値などのデータなどを出力する出力部207、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。なお、出力部207は、アライメントカメラ82、顕微鏡カメラ81またはマルチヘッドカメラ61に撮像を指令し、制御する信号を供給する。
【0030】
以上のように構成される制御部25では、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
【0031】
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
【0032】
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208にあらかじめ記憶しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
【0033】
図4は、プログラムを実行する制御部25により実現される機能の構成の例を示すブロック図である。制御部25がプログラムを実行することにより、軸動作制御部301、撮像制御部302、画像処理部303、変位目標算出部304、接着処理部305および投光部制御部306が実現される。
【0034】
軸動作制御部301は、アライメント装置11の各種の軸の変位を制御する。撮像制御部302は、アライメントカメラ82、顕微鏡カメラ81またはマルチヘッドカメラ61による撮像を制御する。画像処理部303は、アライメントカメラ82、顕微鏡カメラ81またはマルチヘッドカメラ61により撮像された画像を処理する。変位目標算出部304は、投光部122または受光部123を変位させる目標を算出する。接着処理部305は、シリンジ63およびUV照射ヘッド64の動作を制御して、シリンジ63およびUV照射ヘッド64にフレーム121と投光部122または受光部123とを接着させる。投光部制御部306は、投光部122によるレーザー光の照射を制御する。
【0035】
軸動作制御部301は、ステージ制御部321、投光部グリッパ制御部322、受光部保持部制御部323、マルチヘッド軸制御部324および顕微鏡カメラ軸制御部325を含む。ステージ制御部321は、直動軸41およびメインステージ32の軸のそれぞれを制御し、駆動して、ステージ31をY軸方向の位置に変位させるか、またはメインステージ32をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれの位置に変位させるか、ロール方向、ピッチ方向およびヨー方向のそれぞれの角度に変位させる。
【0036】
投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34の把持または吸着および軸のそれぞれを制御し、駆動して、さらに、直動軸42を制御し、駆動して、投光部グリッパ34が把持または吸着する投光部122をX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれの位置に変位させるか、ロール方向およびピッチ方向のそれぞれの角度に変位させる。受光部保持部制御部323は、受光部保持部35の把持または吸着を制御し、駆動して、受光部123の位置および角度を保持させる。マルチヘッド軸制御部324は、直動軸71および直動軸72のそれぞれを制御し、駆動して、支持部51をX軸方向およびZ軸方向のそれぞれの位置に変位させる。顕微鏡カメラ軸制御部325は、直動軸91および直動軸92のそれぞれを制御し、駆動して、顕微鏡カメラ81をX軸方向およびY軸方向のそれぞれの位置に変位させる。
【0037】
撮像制御部302は、顕微鏡カメラ撮像制御部331、アライメントカメラ撮像制御部332およびマルチヘッドカメラ撮像制御部333を含む。顕微鏡カメラ撮像制御部331は、顕微鏡カメラ81を制御して、顕微鏡カメラ81に受光部123の受光素子の受光面の複数の部分の領域のそれぞれを撮像させる。アライメントカメラ撮像制御部332は、アライメントカメラ82を制御して、受光部123の受光素子の受光面を撮像させる。マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61を制御して、マルチヘッドカメラ61に、ワーク101の上側から、フレーム121、投光部122および受光部123を撮像させる。
【0038】
画像処理部303は、フォーカス評価値算出部341、受光面傾き算出部342、受光面位置/角度算出部343、受光面あおり角度算出部344、判定部345、投光部位置/角度算出部346、隙間認識部347、接着剤認識部348および硬化認識部349を含む。フォーカス評価値算出部341は、顕微鏡カメラ81がそれぞれ所定の位置から撮像した、受光部123の受光素子の受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスが領域に合っているかを示すフォーカス評価値を算出する。例えば、フォーカス評価値算出部341は、画像のコントラストからフォーカス評価値を算出する。例えば、フォーカス評価値算出部341は、画像の周波数成分からフォーカス評価値を算出する。受光面傾き算出部342は、受光面あおり角度算出手段の一例であり、フォーカス評価値からフレーム121の基準位置に対する受光部123の受光素子の受光面のあおり方向(ピッチ方向またはヨー方向)の傾きを算出する。すなわち、受光面傾き算出部342は、それぞれ所定の位置から撮像された、受光部123の受光素子の受光面の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、フレーム121に対する受光面の角度であって、反射光の光路に対するあおり方向の角度(ピッチ方向角度φまたはヨー方向角度ψ)を算出する。
【0039】
受光面位置/角度算出部343は、受光面位置/角度算出手段の一例であり、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子の受光面の画像から、フレーム121の基準位置に対する受光面のX軸方向の位置、Y軸方向の位置およびロール方向角度θを算出する。すなわち、受光面位置/角度算出部343は、アライメントカメラ82で撮像された受光面の画像から、フレーム121に対する受光面の位置および角度を算出する。受光面あおり角度算出部344は、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子の受光面の画像から、フレーム121の基準位置に対する受光面のピッチ方向角度φまたはヨー方向角度ψを算出する。
【0040】
判定部345は、フォーカス評価値算出部341、受光面傾き算出部342、受光面位置/角度算出部343、受光面あおり角度算出部344、投光部位置/角度算出部346または隙間認識部347で算出された各種の値と所定の閾値とを比較するなどして、各種の判定をする。
【0041】
投光部位置/角度算出部346は、投光部位置/角度算出手段の一例であり、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子の受光面の画像であって、投光部122から複数の点、線または2次元の所定形状にレーザー光が照射されている場合の画像から、フレーム121の基準位置に対する投光部122のX軸方向の位置、Y軸方向の位置およびロール方向角度θを算出する。すなわち、投光部位置/角度算出部346は、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子の受光面の画像であって、受光面上の複数の点に、投光部122から照射されてミラー24で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面の画像から、フレーム121に対する投光部122の位置および角度を算出する。
【0042】
隙間認識部347は、アライメントカメラ82で撮像された投光部122およびフレーム121の画像から、投光部122とフレーム121との隙間を認識する。また、隙間認識部347は、アライメントカメラ82で撮像された受光部123およびフレーム121の画像から、受光部123とフレーム121との隙間を認識する。接着剤認識部348は、マルチヘッドカメラ61で撮像されたフレーム121、投光部122、受光部123および接着剤141-1乃至接着剤141-5の画像から、フレーム121、投光部122および受光部123に塗布された接着剤141-1乃至接着剤141-5を認識する。硬化認識部349は、マルチヘッドカメラ61で撮像されたフレーム121、投光部122、受光部123および接着剤141-1乃至接着剤141-5の画像から、フレーム121、投光部122および受光部123に塗布された接着剤141-1乃至接着剤141-5の硬化を認識する。
【0043】
変位目標算出部304は、受光部変位目標算出部361および投光部変位目標算出部362を含む。受光部変位目標算出部361は、受光面傾き算出部342、受光面位置/角度算出部343または受光面あおり角度算出部344により算出された受光部123の受光素子の受光面の位置または角度から、受光部123の位置または角度を規定位置にするための、受光部123の位置および角度の変位の目標を算出する。受光部123を、受光部変位目標算出部361により算出された変位の目標だけ位置および角度を変位させると、受光部123の位置または角度は規定位置になる。また、受光部変位目標算出部361は、隙間認識部347で認識された受光部123とフレーム121との隙間から、適切な隙間になるようにまたは隙間をなくすように、受光部123の位置の目標を算出する。
【0044】
投光部変位目標算出部362は、投光部位置/角度算出部346により算出されたフレーム121の基準位置に対する投光部122のX軸方向の位置、Y軸方向の位置およびロール方向角度θから、投光部122の位置または角度を規定位置にするための、投光部122の位置および角度の変位の目標を算出する。投光部122を、投光部変位目標算出部362により算出された変位の目標だけ位置および角度を変位させると、投光部122の位置または角度は規定位置になる。
【0045】
また、投光部変位目標算出部362は、隙間認識部347で認識された投光部122とフレーム121との隙間から、適切な隙間になるようにまたは隙間をなくすように、投光部122の位置の目標を算出する。
【0046】
接着処理部305は、接着位置高さ算出部371、塗布制御部372および紫外線照射制御部373を含む。接着位置高さ算出部371は、マルチヘッドカメラ61で撮像された画像または距離センサ62で検出された距離から、フレーム121の基準位置に対する接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布する位置の高さ(Z軸方向の距離)を算出する。塗布制御部372は、シリンジ63を制御して、シリンジ63に、硬化される前の液状の接着剤141-1乃至接着剤141-5をフレーム121と投光部122とに塗布させるかまたはフレーム121と受光部123とに塗布させる。紫外線照射制御部373は、UV照射ヘッド64を制御して、UV照射ヘッド64に、フレーム121および投光部122またはフレーム121および受光部123に塗布された液状の接着剤141-1乃至接着剤141-5に紫外線を照射させて、接着剤141-1乃至接着剤141-5を硬化させる。
【0047】
次に、アライメント装置11の動作について説明する。図5は、位置の調整の処理を説明するフローチャートである。位置の調整の処理の実行の前に、ワーク101が、ワークセットステージ21のメインステージ32にセットされる(載置される)。なお、ワーク101をメインステージ32にセットしたとき、ワーク101の投光部122は、制御部25と電気的に接続される。
【0048】
位置の調整の処理が開始されると、ステップS11において、ステージ制御部321は、メインステージ32でワーク101をクランプして、メインステージ32にワーク101を固定させてから、直動軸41を駆動させて、ステージ31を移動させることにより、ワーク101を調整位置に移動させる。ステップS12において、マルチヘッド軸制御部324は、直動軸71および直動軸72を駆動させて、支持部51をメインステージ32の上に移動させて、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61にメインステージ32を撮像させる。画像処理部303は、マルチヘッドカメラ61で撮像されたメインステージ32の画像からワーク101を認識する。ワーク101が所定の位置の範囲に入っている場合、手続きはステップS13に進む。
【0049】
ステップS13において、受光部保持部制御部323は、受光部保持部35を制御して、受光部保持部35に受光部123を保持させる。ステップS14において、投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34を制御して、投光部グリッパ34に投光部122を保持させる。
【0050】
図6は、受光部保持部35による受光部123の保持および投光部グリッパ34による投光部122の保持の状態を説明する図である。投光部グリッパ34は、アーム401および吸着部402を備える。アーム401は、左右方向に長い梁状の部材であり、投光部グリッパ34の本体から左側に延びている。アーム401の右側の端部は、投光部グリッパ34の本体に固定されている。吸着部402は、アーム401の左側の端部に設けられている。吸着部402は、真空吸着または磁気による吸着などにより、投光部122の筐体の上面に吸着する。
【0051】
受光部保持部35は、アーム421および吸着部422を備える。アーム421は、上下方向に長い梁状の部材であり、ステージ31から上側に延びている。吸着部422は、アーム421の上側の端部に設けられている。吸着部422は、真空吸着または磁気による吸着などにより、受光部123の筐体の前側面に吸着する。
【0052】
なお、吸着部402または吸着部422のそれぞれに代えて、エアハンドを用いるようにしてもよい。この場合、吸着部402または吸着部422のそれぞれは、投光部122または受光部123を把持することで保持する。
【0053】
図5に戻り、ステップS15において、ステージ制御部321は、直動軸41またはメインステージ32の軸を駆動させて、ステージ31またはメインステージ32を移動させることにより、受光部123の位置を大まかに調整する。これにより、受光部123は、位置または角度を調整可能な範囲の概ね中央部分に配置される。
【0054】
ステップS16において、受光部の受光面の位置の調整の処理が行われる。図7は、受光部の受光面の位置の調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS31において、顕微鏡カメラ軸制御部325は、直動軸91および直動軸92を制御して、顕微鏡カメラ81を所定の位置に配置して、顕微鏡カメラ撮像制御部331は、顕微鏡カメラ81に受光部123の受光素子の受光面の複数の所定の部位を撮像させる。この場合、図8に示されるように、顕微鏡カメラ81は、受光部123の受光素子の受光面の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する。直動軸91および直動軸92は、顕微鏡カメラ81が受光素子の受光面の1つの領域を撮像する場合、その領域を撮像するための位置に、顕微鏡カメラ81を移動させる。
【0055】
図9は、顕微鏡カメラ81が撮像する領域を説明する図である。受光素子501は、受光部123に設けられている、投光部122から照射されたレーザー光の反射光を受光する素子である。受光素子501は、受光した反射光に応じた信号を出力する。受光面502は、受光素子501のうち、レーザー光の反射光を感知できる面の範囲を示す。受光素子501は、受光面502の外側に入射した反射光を感知することはできない。
【0056】
撮像領域521-1乃至撮像領域521-4は、それぞれ、顕微鏡カメラ81によって撮像される範囲を示す。撮像領域521-1乃至撮像領域521-4は、それぞれ、受光面502の境界を含む。例えば、撮像領域521-1乃至撮像領域521-4は、それぞれ、直方形の受光面502の四隅のいずれかを含む。撮像領域521-1乃至撮像領域521-4に受光面502の境界を含ませるようにしたのは、受光面502は光を吸収するので、より正確なフォーカス評価値を得られるようにするためである。すなわち、受光面502の境界の部分から、よりコントラストの大きい画像が得られる。
【0057】
より詳細には、顕微鏡カメラ81は、撮像領域521-1を撮像する場合、直動軸91および直動軸92により、撮像領域521-1に近接した第1の位置に配置される。また、顕微鏡カメラ81は、撮像領域521-2を撮像する場合、直動軸91および直動軸92により、撮像領域521-2に近接した第2の位置に配置される。同様に、顕微鏡カメラ81は、撮像領域521-3を撮像する場合、直動軸91および直動軸92により、撮像領域521-3に近接した第3の位置に配置される。また、顕微鏡カメラ81は、撮像領域521-4を撮像する場合、直動軸91および直動軸92により、撮像領域521-4に近接した第4の位置に配置される。
【0058】
図7に戻り、ステップS32において、フォーカス評価値算出部341は、撮像領域521-1乃至撮像領域521-4の画像ごとに、フォーカスが領域に合っているかを示すフォーカス評価値を算出する。例えば、顕微鏡カメラ81が焦点の位置を変えられるもの(顕微鏡カメラ81から合焦する位置までの距離を変えられる)である場合、ステップS31において、顕微鏡カメラ撮像制御部331は、顕微鏡カメラ81に合焦の位置を連続的に変化させながら撮像させ、ステップS32において、フォーカス評価値算出部341は、合焦の位置を連続的に変化させながら撮像した画像からフォーカス評価値を算出する。また、例えば、顕微鏡カメラ81が固定焦点(フォーカス位置が固定)である場合、ステップS31において、顕微鏡カメラ軸制御部325は、直動軸91に、撮像している顕微鏡カメラ81の位置をX軸方向に連続的に変化させ、ステップS32において、フォーカス評価値算出部341は、顕微鏡カメラ81の位置を連続的に変化させながら撮像した画像からフォーカス評価値を算出する。例えば、画像のコントラストが大きい場合、フォーカス評価値が大きくなる。フォーカスが合っている場合、フォーカス評価値は最大になる。
【0059】
図10は、フォーカス評価値と受光面502の傾きを説明する図である。図10中の平面551は、顕微鏡カメラ81が撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれを撮像するときに顕微鏡カメラ81が配置される位置を示す平面である。言い換えれば、平面551は、顕微鏡カメラ81が受光素子501の受光面502の撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のいずれかを撮像するときの顕微鏡カメラ81の位置を示す点であって、複数の点から特定される平面である。顕微鏡カメラ81の被写界深度は、極めて浅く、アライメントカメラ82またはマルチヘッドカメラ61の被写界深度に比較して浅い。これにより、受光素子501の受光面502の傾きをより正確に知ることができる。
【0060】
図10において、平面551は、受光面502が調整して配置される規定位置における受光面502に対して平行であって、X軸方向に所定の距離の仮想的な面である。
【0061】
図10(A)に示されるように、位置が調整される前の受光面502と平面551とのチルト方向の角度が所定の値より大きい場合、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像した撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像からフォーカス評価値をそれぞれに算出すると、図10(B)に示されるように、それぞれのフォーカス評価値が最大値になる位置は互いに異なる。すなわち、平面551から受光素子501上の撮像領域521-1乃至撮像領域521-4までの距離は、それぞれ、異なる。この場合、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像された撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像から算出されたフォーカス評価値は、最大にならない。
【0062】
一方、図10(C)に示されるように、平面551と受光面502とが平行である場合、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像した撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像からフォーカス評価値をそれぞれに算出すると、図10(D)に示されるように、それぞれのフォーカス評価値が最大値になる位置は一致する。すなわち、平面551から受光素子501上の撮像領域521-1乃至撮像領域521-4までの距離は、一致する。この場合、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像された撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像から算出されたフォーカス評価値は、最大になる。
【0063】
このように、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像された撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像から算出されたフォーカス評価値のすべてが最大になる場合、受光面502は、平面551に対して平行になり、平面551上の位置から顕微鏡カメラ81で撮像された撮像領域521-1乃至撮像領域521-4のそれぞれの画像から算出されたフォーカス評価値のいずれかが最大でない場合、受光面502は、平面551に対して平行ではない。
【0064】
ステップS33において、判定部345は、すべてのフォーカス評価値が最大であるか否かを判定する。ステップS33において、すべてのフォーカス評価値が最大でないと判定された場合、手続きはステップS34に進み、受光面傾き算出部342は、フォーカス評価値からフレーム121の基準位置に対する受光部123の受光素子501の受光面502のあおり方向の傾きを算出する。ステップS35において、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、メインステージ32を変位させて、規定位置に対して(フレーム121の基準位置に対して)、受光素子の受光面の傾きを少なくするように、受光部123の角度を変えて、手続きは、ステップS31に戻る。
【0065】
ステップS35において、ステージ制御部321は、図10(C)に示されるように、平面551と受光面502とが平行により近くなるように、メインステージ32を変位させて、受光面502の規定位置に対して、受光面502のあおり方向の角度をより小さくする。
【0066】
ステップS33において、すべてのフォーカス評価値が最大であると判定された場合、受光部123の受光面の位置の調整の処理は終了し、手続きは、ステップS16に戻る。
【0067】
図5に戻り、手続きはステップS17に進み、受光部の受光面の位置の微調整の処理が行われる。図11は、受光部の受光面の位置の微調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS51において、アライメントカメラ撮像制御部332は、アライメントカメラ82を制御して、アライメントカメラ82に、メインステージ32に保持されているワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502を撮像させる。
【0068】
この場合、図12に示されるように、アライメントカメラ82は、投光部122からミラー24までのレーザー光の光路およびミラー24から受光部123までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置からワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502を撮像する。言い換えれば、アライメントカメラ82は、メインステージ32に保持されているワーク101の光軸を外れた位置から受光部123の受光素子501の受光面502を撮像する。
【0069】
例えば、アライメントカメラ82は、メインステージ32に保持されているワーク101の光軸に対して、下側に光軸を外れた位置から受光部123の受光素子501の受光面502を撮像する。なお、アライメントカメラ82は、メインステージ32に保持されているワーク101の光軸に対して、上側に光軸を外れた位置から受光部123の受光素子501の受光面502を撮像するようにしてもよく、また、アライメントカメラ82の位置は、左右方向に外れた位置にしてもよい。
【0070】
図12の点線の矢印に示されるように、投光部122から照射されたレーザー光は、ミラー24で反射されて、ミラー24で反射されたレーザー光の反射光が受光部123に入射する。
【0071】
ステップS52において、受光面位置/角度算出部343は、ステップS51においてアライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像から、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θを求める。なお、受光面位置/角度算出部343は、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θを求める前に、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像をあおり補正(パース調整)する。
【0072】
図13は、アライメントカメラ82で撮像される画像のあおり補正を説明する図である。反射光601は、投光部122から照射されたレーザー光がミラー24で反射された反射光のうち、受光部123の受光素子501の受光面502に入射した反射光であって、受光部123の受光素子501の受光面502の上下方向の中心を水平に広がる反射光である。反射光602は、投光部122から照射されたレーザー光がミラー24で反射された反射光のうち、受光部123の受光素子501の受光面502に入射した反射光であって、受光部123の受光素子501の受光面502の水平方向の中心を上下に広がる反射光である。
【0073】
図13(A)は、アライメントカメラ82で撮像される画像であって、あおり補正前の画像を示す。アライメントカメラ82が下側に光軸を外れた位置から受光素子501の受光面502を撮像すると、受光素子501の受光面502の形状が直方形状であっても、アライメントカメラ82から受光面502の上側の部分までの距離がアライメントカメラ82から受光面502の下側の部分までの距離よりも長いので、アライメントカメラ82で撮像される画像の上側は下側よりも小さくなる。
【0074】
受光面位置/角度算出部343によるあおり補正では、アライメントカメラ82で撮像される画像の上側を画像の下側と同様の大きさに補正するので、図13(B)に示されるように、あおり補正後の画像においては、受光素子501の受光面502の形状が本来の直方形状となる。
【0075】
図14は、ロール方向角度θに傾いている、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像の例を示す図である。中心線701-1は、画像における受光面502の横方向の中央を示す線であって、縦方向に長い線である。中心線701-2は、画像における受光面502の縦方向の中央を示す線であって、横方向に長い線である。中心線701-1および中心線701-2は、受光面502の姿勢を示している。
【0076】
目標線711-1および目標線711-2は、ワーク101に定められている受光部123の規定位置を示す。すなわち、目標線711-1および目標線711-2は、受光部123の位置および角度を調整する場合の位置および角度の目標を示す。目標線711-1は、画像における受光面502の水平方向の中央の位置を示す、上下方向に長い線である。目標線711-2は、画像における受光面502の上下方向の中央の位置を示す、水平方向に長い線である。
【0077】
中心線701-1が目標線711-1に重なり、中心線701-2が目標線711-2に重なるように、受光面502の位置および角度を変位させれば、受光部123は、規定位置に配置されたことになる。
【0078】
例えば、ステップS52において、受光面位置/角度算出部343は、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像から、中心線701-1および中心線701-2を求めることで、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θを求める。
【0079】
図11に戻り、ステップS53において、判定部345は、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれが、規定位置から閾値未満であるか否かを判定する。この場合、例えば、規定位置は、目標線711-1および目標線711-2で示される位置および角度である。ステップS53において、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれが、規定位置から閾値未満でないと判定された場合、手続きはステップS54に進み、まず、受光部変位目標算出部361は、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θから、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれを規定位置に一致させる受光面502のX軸上の位置の変位の値(変位量)、Y軸上の位置の変位の値(変位量)およびロール方向角度θの変位の値(変位量)のそれぞれを算出する。
【0080】
そして、ステップS54において、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、算出された受光面502のX軸上の位置の変位の値、Y軸上の位置の変位の値およびロール方向角度θの変位の値だけ、メインステージ32を変位させる。言い換えれば、ステージ制御部321は、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θと規定位置との差を小さくするように、メインステージ32の位置および角度を変位させる。すなわち、このとき、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、メインステージ32に保持されているフレーム121の位置および角度を、受光部保持部35で保持されている受光部123に対して変位させることで、規定位置に対する受光面502のX軸上の距離、Y軸上の距離およびロール方向角度θを小さくするように、受光部123の位置および角度を変える。
【0081】
言い換えれば、ステージ制御部321は、目標線711-1および目標線711-2で示される位置および角度と受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θとの差を小さくするように、フレーム121の基準位置に対して受光部123の位置および角度を変える。そして、手続きは、ステップS55に進む。
【0082】
ステップS53において、受光面502のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれが、規定位置から閾値未満であると判定された場合、受光部123の位置および角度を変える必要はないので、ステップS54はスキップされて、手続きはステップS55に進む。
【0083】
ステップS55において、アライメントカメラ撮像制御部332は、アライメントカメラ82を制御して、アライメントカメラ82に、メインステージ32に保持されているワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502を撮像させる。ステップS56において、受光面あおり角度算出部344は、ステップS55においてアライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像をあおり補正してから、撮像した画像の受光面502の左右の辺の平行度から、受光面502のピッチ方向角度φを求める。
【0084】
ステップS57において、判定部345は、受光面502のピッチ方向角度φが、規定位置から閾値未満であるか否かを判定する。ステップS57において、受光面502のピッチ方向角度φが規定位置から閾値未満でないと判定された場合、手続きはステップS58に進み、受光部変位目標算出部361は、受光面502のピッチ方向角度φから、受光面502のピッチ方向角度φを規定位置に一致させる受光面502のピッチ方向角度φの変位の値(変位量)を算出して、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、算出された受光面502のピッチ方向角度φの変位の値だけ、メインステージ32を変位させる。言い換えれば、ステージ制御部321は、規定位置に対する受光面502のピッチ方向角度φを小さくするように、メインステージ32の角度を変位させる。すなわち、このとき、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、メインステージ32に保持されているフレーム121の角度を、受光部保持部35で保持されている受光部123に対して変位させることで、規定位置に対する受光面502のピッチ方向角度φを小さくするように、受光部123の角度を変える。
【0085】
すなわち、ステージ制御部321は、ピッチ方向角度φの規定位置と受光面502のピッチ方向角度φとの差を小さくするように、フレーム121の基準位置に対して受光部123の角度を変える。そして、手続きは、ステップS59に進む。
【0086】
ステップS57において、受光面502のピッチ方向角度φが規定位置から閾値未満であると判定された場合、受光部123の角度を変える必要はないので、ステップS58はスキップされて、手続きはステップS59に進む。
【0087】
ステップS59において、アライメントカメラ撮像制御部332は、アライメントカメラ82を制御して、アライメントカメラ82に、メインステージ32に保持されているワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502を撮像させる。ステップS60において、受光面あおり角度算出部344は、ステップS59においてアライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像をあおり補正してから、撮像した画像の受光面502の上下の辺の平行度から、受光面502のヨー方向角度ψを求める。
【0088】
ステップS61において、判定部345は、受光面502のヨー方向角度ψが、規定位置から閾値未満であるか否かを判定する。ステップS61において、受光面502のピッチ方向角度φが規定位置から閾値未満でないと判定された場合、手続きはステップS62に進み、受光部変位目標算出部361は、受光面502のヨー方向角度ψから、受光面502のヨー方向角度ψを規定位置に一致させる受光面502のヨー方向角度ψの変位の値(変位量)を算出して、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、算出された受光面502のヨー方向角度ψの変位の値だけ、メインステージ32を変位させる。言い換えれば、ステージ制御部321は、規定位置に対する受光面502のヨー方向角度ψを小さくするように、メインステージ32の角度を変位させる。すなわち、このとき、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、メインステージ32に保持されているフレーム121の角度を、受光部保持部35で保持されている受光部123に対して変位させることで、規定位置に対する受光面502のヨー方向角度ψを小さくするように、受光部123の角度を変える。
【0089】
すなわち、ステージ制御部321は、ヨー方向角度ψの規定位置と受光面502のヨー方向角度ψとの差を小さくするように、フレーム121の基準位置に対して受光部123の角度を変える。そして、手続きは、ステップS63に進む。
【0090】
ステップS61において、受光面502のヨー方向角度ψが規定位置から閾値未満であると判定された場合、受光部123の角度を変える必要はないので、ステップS62はスキップされて、手続きはステップS63に進む。
【0091】
図15は、ヨー方向角度ψに傾いている、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像の例を示す図である。上辺延長線731は、画像における受光面502の上側の辺に接する線であって、横方向に長い線である。下辺延長線732は、画像における受光面502の下側の辺に接する線であって、横方向に長い線である。上辺延長線731および下辺延長線732は、受光面502の姿勢を示している。
【0092】
目標線741-1および目標線741-2は、ワーク101に定められている受光部123の規定位置を示す。すなわち、目標線741-1および目標線741-2は、ヨー方向角度ψを調整する場合の受光部123のヨー方向角度ψの目標を示す。目標線741-1は、画像における受光面502の上辺の角度の基準となる、水平方向に長い線である。目標線741-2は、画像における受光面502の下辺の角度の基準となる、水平方向に長い線である。
【0093】
上辺延長線731が目標線741-1に重なり、下辺延長線732が目標線741-2に重なるように、受光面502の角度を変位させれば、受光部123は、規定位置に配置されたことになる。
【0094】
例えば、ステップS60において、受光面あおり角度算出部344は、アライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像から、上辺延長線731および下辺延長線732を求めることで、受光面502のヨー方向角度ψを求める。
【0095】
なお、受光面502のピッチ方向角度φについても同様なので、その説明は省略する。
【0096】
図11に戻り、ステップS63において、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61に、フレーム121および受光部123を撮像させる。このとき、マルチヘッド軸制御部324は、直動軸71および直動軸72を駆動させて、マルチヘッド23をワークセットステージ21の上側に移動させて、マルチヘッドカメラ61に、ワーク101の上側からフレーム121および受光部123を撮像させる。
【0097】
ステップS64において、隙間認識部347は、マルチヘッドカメラ61で撮像されたフレーム121および受光部123の画像から、フレーム121と受光部123との隙間を認識する。ステップS65において、判定部345は、フレーム121と受光部123との間に隙間があるか否かを判定する。ステップS65において、フレーム121と受光部123との間に隙間があると判定された場合、手続きはステップS66に進み、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、例えば、フレーム121に対して受光部123を下側または上側に変位させるように、メインステージ32を変位させる。すなわち、このとき、ステージ制御部321は、メインステージ32の軸を駆動させて、メインステージ32に保持されているフレーム121の位置を、受光部保持部35で保持されている受光部123に対して変位させることで、フレーム121と受光部123との間に隙間を小さくするように、受光部123の位置を変えて、手続きはステップS17に戻る。
【0098】
ステップS65において、フレーム121と受光部123との間に隙間がないと判定された場合、ステップS66はスキップされて、手続きはステップS17に戻る。
【0099】
図5に戻り、手続きはステップS18に進み、投光部の位置の調整の処理が行われる。図16は、投光部の位置の調整の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS81において、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に複数の点、線または2次元の所定の形状にレーザー光を照射させる。投光部122から照射されたレーザー光は、ミラー24で反射される。ミラー24は、投光部122からのレーザー光を受光部123の受光素子501の受光面502に向かって反射するので、レーザー光の反射光が受光面502に入射する。
【0100】
ステップS82において、アライメントカメラ撮像制御部332は、アライメントカメラ82を制御して、アライメントカメラ82に、メインステージ32に保持されているワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502を撮像させる。
【0101】
図17は、投光部122から照射されてミラー24で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面502の画像の例を示す図である。図17(A)は、投光部122の位置にずれまたは傾きがある場合の受光面502の画像の例を示す図である。図17(B)は、投光部122の位置にずれまたは傾きがない場合の受光面502の画像の例を示す図である。反射光761-1は、投光部122から照射されたレーザー光がミラー24で反射された反射光のうち、受光部123の受光素子501の受光面502に入射した反射光であって、受光部123の受光素子501の受光面502の横方向の中央部分で縦方向に広がる反射光である。目標線771-1は、受光部123の受光素子501の受光面502の中心点を通り上下方向に長い仮想的な線である。この場合、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に、受光部123の受光素子501の受光面502の中心点を通り上下方向に垂直に広がる反射光が入射されるようにレーザー光を照射させる。換言すれば、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に、受光部123の目標線771-1に反射光が入射されるようにレーザー光を照射させる。反射光761-1と目標線771-1とのずれ、すなわち、反射光761-1の受光面502における中心点からのずれおよび垂直からの傾きは、規定位置に対する投光部122の位置のずれまたは傾きによるものである。
【0102】
反射光761-2は、投光部122から照射されたレーザー光がミラー24で反射された反射光のうち、受光部123の受光素子501の受光面502に入射した反射光であって、受光部123の受光素子501の受光面502の縦方向の中央部分で横方向に広がる反射光である。目標線771-2は、受光部123の受光素子501の受光面502の中心点を通り水平方向に長い仮想的な線である。この場合、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に、受光部123の受光素子501の受光面502の中心点を通り水平に広がる反射光が入射されるようにレーザー光を照射させる。換言すれば、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に、受光部123の目標線771-2に反射光が入射されるようにレーザー光を照射させる。反射光761-2と目標線771-2とのずれ、すなわち、反射光761-2の受光面502における中心点からのずれおよび水平からの傾きは、規定位置に対する投光部122の位置のずれまたは傾きによるものである。
【0103】
なお、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122に複数の点、線または2次元の所定の形状にレーザー光を照射させるが、受光面502上の複数の点に反射光が入射するように投光部122にレーザー光を照射させれば、受光面502の画像から、規定位置に対する投光部122の位置のずれおよび傾きを求めることができる。
【0104】
図16に戻り、ステップS83において、投光部位置/角度算出部346は、ステップS82においてアライメントカメラ82で撮像された受光部123の受光素子501の受光面502の画像から、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θを求める。すなわち、投光部位置/角度算出部346は、アライメントカメラ82で撮像された受光面502の画像であって、受光面502上の複数の点に、投光部122から照射されてミラー24で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面502の画像から、フレーム121の基準位置に対する投光部122の位置および角度を算出する。
【0105】
この場合、例えば、投光部位置/角度算出部346は、反射光761-1および反射光761-2のそれぞれの、受光面502における中心点からのずれおよび傾きから、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θを求める。
【0106】
ステップS84において、判定部345は、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれが、規定位置から閾値未満であるか否かを判定する。
【0107】
ステップS84において、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれが、規定位置から閾値未満でないと判定された場合、手続きはステップS85に進み、投光部変位目標算出部362は、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θから、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれを規定位置に一致させる投光部122のX軸上の位置の変位の値(変位量)、Y軸上の位置の変位の値(変位量)およびロール方向角度θの変位の値(変位量)のそれぞれを算出する。または、投光部変位目標算出部362は、撮像された画像における反射光761-1および反射光761-2の受光面502上の位置から、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのそれぞれを規定位置に一致させる投光部122のX軸上の位置の変位の値、Y軸上の位置の変位の値およびロール方向角度θの変位の値のそれぞれを算出する。
【0108】
そして、投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34の軸を駆動させて、算出された投光部122のX軸上の位置の変位の値、Y軸上の位置の変位の値およびロール方向角度θの変位の値だけ、投光部122を変位させる。言い換えれば、投光部グリッパ制御部322は、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θと規定値との差を小さくするように投光部122の位置および角度を変位させる。すなわち、このとき、投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34の軸を駆動させて、メインステージ32に保持されているフレーム121に対して、投光部グリッパ34で保持されている投光部122の位置または角度を変位させることで、規定位置に対する投光部122のX軸上の距離、Y軸上の距離およびロール方向角度θを小さくする。そして、手続きはステップS86に進む。
【0109】
ステップS84において、投光部122のX軸上の位置、Y軸上の位置およびロール方向角度θのすべてが、目標から閾値未満であると判定された場合、投光部122の位置または角度を変える必要はないので、ステップS85はスキップされて、手続きはステップS86に進む。
【0110】
ステップS86において、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61に、フレーム121および投光部122を撮像させる。このとき、マルチヘッド軸制御部324は、直動軸71および直動軸72を駆動させて、マルチヘッド23をワークセットステージ21の上側に移動させて、マルチヘッドカメラ61に、ワーク101の上側からフレーム121および投光部122を撮像させる。
【0111】
ステップS87において、隙間認識部347は、マルチヘッドカメラ61で撮像されたフレーム121および投光部122の画像から、フレーム121と投光部122との隙間を認識する。ステップS88において、判定部345は、フレーム121と投光部122との間に隙間があるか否かを判定する。ステップS88において、フレーム121と投光部122との間に隙間があると判定された場合、手続きはステップS89に進み、投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34の軸を駆動させて、フレーム121に対して投光部122を下側または上側に変位させる。すなわち、このとき、投光部グリッパ制御部322は、投光部グリッパ34の軸を駆動させて、投光部グリッパ34で保持されている投光部122の位置を、メインステージ32に保持されているフレーム121に対して変位させることで、フレーム121と投光部122との間に隙間を小さくするように、投光部122の位置を変えて、手続きはステップS90に進む。
【0112】
ステップS88において、フレーム121と投光部122との間に隙間がないと判定された場合、ステップS89はスキップされて、手続きはステップS90に進む。
【0113】
ステップS90において、投光部制御部306は、投光部122を制御して、投光部122にレーザー光の照射を停止させ、手続きは、ステップS18に戻る。
【0114】
図5に戻り、手続きはステップS19に進み、受光部および投光部の接着の処理が行われる。図18は、受光部および投光部の接着の処理の詳細を説明するフローチャートである。ステップS121において、マルチヘッド軸制御部324は、直動軸71および直動軸72を駆動させて、マルチヘッド23をワークセットステージ21の上側に移動させる。そして、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61に、フレーム121、投光部122および受光部123を撮像させる。ステップS122において、接着位置高さ算出部371は、ステップS121の手続きで撮像されたフレーム121、投光部122および受光部123の画像から、または距離センサ62を動作させて、距離センサ62で検出された距離から、接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布する位置の高さ(Z軸方向の距離)を求める。
【0115】
ステップS123において、塗布制御部372は、シリンジ63を制御して、シリンジ63に、硬化される前の液状の接着剤141-1乃至接着剤141-3をフレーム121と投光部122とに塗布させ、また、硬化される前の液状の接着剤141-4および接着剤141-5をフレーム121と受光部123とに塗布させる。
【0116】
図19は、接着剤141-1乃至接着剤141-5の塗布の例を示す図である。図19においては、接着剤141-3および接着剤141-5は図示されていない。シリンジ63は、フレーム121、投光部122および受光部123の上側から、図19中の点線の矢印に示されるように、フレーム121、投光部122および受光部123のそれぞれの間を下向きに侵入して、シリンジ63の下側に設けられているニードルから接着剤を吐出して、接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布する。
【0117】
なお、シリンジ63は、水平方向にニードルを侵入させて、フレーム121、投光部122および受光部123に接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布するようにしても、フレーム121、投光部122および受光部123の上面または側面に対して所定の角度で交差する方向から斜めにニードルを侵入させて、フレーム121、投光部122および受光部123に接着剤141-1乃至接着剤141-5を塗布するようにしてもよい。
【0118】
図18に戻り、ステップS124において、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61に、フレーム121、投光部122および受光部123に塗布された接着剤141-1乃至接着剤141-5を撮像させる。ステップS125において、接着剤認識部348は、ステップS124の手続きで撮像された画像から、フレーム121、投光部122、受光部123および接着剤141-1乃至接着剤141-5を認識させる。ステップS125の手続きで、投光部122、受光部123および接着剤141-1乃至接着剤141-5が認識できない場合、停止するなどのエラー処理が実行される。
【0119】
ステップS125の手続きで、投光部122、受光部123および接着剤141-1乃至接着剤141-5が認識できた場合、手続きはステップS126に進む。ステップS126乃至ステップS129の手続きは、ステップS51乃至ステップS54の手続きと同様なのでその説明は省略する。
【0120】
ステップS130において、紫外線照射制御部373は、UV照射ヘッド64を制御して、UV照射ヘッド64に、接着剤141-1乃至接着剤141-5に紫外線を照射させる。接着剤141-1乃至接着剤141-5は、紫外線が照射されると、硬化する。ステップS131において、マルチヘッドカメラ撮像制御部333は、マルチヘッドカメラ61に、硬化した接着剤141-1乃至接着剤141-5を撮像させる。ステップS132において、硬化認識部349は、ステップS131の手続きで撮像された画像から、接着剤141-1乃至接着剤141-5の硬化を認識し、確認する。例えば、硬化認識部349は、硬化した接着剤141-1乃至接着剤141-5からの所定の周波数の蛍光を検知することで、接着剤141-1乃至接着剤141-5の硬化を認識する。ステップS132の手続きで、接着剤141-1乃至接着剤141-5の硬化が認識できない場合、停止するなどのエラー処理が実行される。ステップS132の後、手続きは、ステップS19に戻る。
【0121】
図5に戻り、手続きはステップS20に進み、ステージ制御部321は、直動軸41を駆動させて、ステージ31を移動させることにより、ワーク101を取り外し位置に移動させて、メインステージ32にワーク101のクランプを解除させて、位置の調整の処理は終了する。
【0122】
このように、より短時間に、より確実に調整できるようになる。
【0123】
なお、メインステージ32を固定して、受光部保持部35にX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれに直動する軸と、ロール方向、ピッチ方向およびヨー方向のそれぞれに回動する軸とを設けるようにしても良い。
【0124】
なお、ワーク101の受光部123は、ミラー24からの反射光が直接または間接に入射すればよく、ミラー24からの反射光が直接入射するものに限らない。
【0125】
なお、フレーム121、投光部122および受光部123の固着は、接着に限らず、レーザー光により溶接や粘着や接着と溶接と粘着との組み合わせなどであってもよい。
【0126】
なお、顕微鏡カメラ81に代えて、レーザー距離センサなどにより、ワーク101の受光部123の受光素子501の受光面502のあおり方向の傾きを検出するようにしてもよい。
【0127】
なお、ミラー24は、金属反射鏡やスパッタリングミラーなどの金属ミラーやガラス鏡など、平面の表面鏡などであると説明したが、これに限らず、レーザー光を反射できればよく、樹脂製の鏡や裏面鏡、またはダイクロイックミラーやプリズムなどとすることもできる。
【0128】
このように、アライメント装置11は、レーザー光を所定の範囲に含まれる複数の位置のそれぞれに向けて照射する投光部122、レーザー光の反射光を受光素子501の受光面502で受光する受光部123並びに投光部122および受光部123を支えるフレーム121を含むセンサであるワーク101のフレーム121に対する投光部122および受光部123の位置および角度を調整してセンサであるワーク101を製造する。ミラー24は、投光部122から照射されたレーザー光を受光部123の受光素子501の受光面502に向かって反射する。
【0129】
アライメントカメラ82は、投光部122からミラー24までのレーザー光の光路およびミラー24から受光部123までのレーザー光の反射光の光路を外れた位置に設けられている。アライメントカメラ82は、受光部123の受光素子501の受光面502を撮像する。
【0130】
受光面位置/角度算出部343は、アライメントカメラ82で撮像された受光面502の画像から、フレーム121に対する受光面502の位置および角度を算出する。メインステージ32および受光部保持部35は、受光面位置/角度算出部343で算出された受光部123の受光面502の位置および角度から、フレーム121に対する所望の位置または角度に受光部123を変位させる。
【0131】
投光部位置/角度算出部346は、アライメントカメラ82で撮像された受光面502の画像であって、受光面502上の複数の点に、投光部122から照射されてミラー24で反射されたレーザー光の反射光が入射している受光面502の画像から、フレーム121に対する投光部122の位置および角度を算出する。メインステージ32および投光部グリッパ34は、投光部位置/角度算出部346で算出された投光部122の位置および角度から、フレーム121に対する所望の位置または角度に投光部122を変位させる。
【0132】
顕微鏡カメラ81は、受光部123の受光素子501の受光面502の複数の部分の領域をそれぞれに撮像する。直動軸91および直動軸92は、顕微鏡カメラ81の位置を変位させる。受光面傾き算出部342は、それぞれ所定の位置から撮像された、受光面502の複数の部分の領域のそれぞれの画像のフォーカスの位置から、フレーム121に対する受光面502の角度であって、反射光の光路に対するあおり方向の角度を算出する。メインステージ32および受光部保持部35は、算出された受光面502の角度から、フレーム121に対する所望の角度に受光部123を変位させる。
【0133】
受光面位置/角度算出部343は、アライメントカメラ82で撮像された受光面502の画像をあおり補正してから、フレーム121に対する受光面502の位置および角度を算出する。
【0134】
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0135】
11 アライメント装置, 101 ワーク, 21 ワークセットステージ, 22 アライメントカメラ部, 23 マルチヘッド, 24 ミラー, 25 制御部, 31 ステージ, 32 メインステージ, 34 投光部グリッパ, 35 受光部保持部, 41および42 直動軸, 61 マルチヘッドカメラ, 62 距離センサ, 63 シリンジ, 64 UV照射ヘッド, 71および72 直動軸, 81 顕微鏡カメラ, 82 アライメントカメラ, 91および92 直動軸, 201 CPU, 2002 ROM, 203 RAM, 204 バス, 205 入出力インタフェース, 206 入力部, 207 出力部, 208 記憶部, 209 通信部, 210 ドライブ, 211 リムーバブルメディア, 301 軸動作制御部, 302 撮像制御部, 303 画像処理部, 304 変位目標算出部, 305 接着処理部, 306 投光部制御部, 321 ステージ制御部, 322 投光部グリッパ制御部, 323 受光部保持部制御部, 324 マルチヘッド軸制御部, 325 顕微鏡カメラ軸制御部, 331 顕微鏡カメラ撮像制御部, 332 アライメントカメラ撮像制御部, 333 マルチヘッドカメラ撮像制御部, 341 フォーカス評価値算出部, 342 受光面傾き算出部, 343 受光面位置/角度算出部, 344 受光面あおり角度算出部, 345 判定部, 346 投光部位置/角度算出部, 347 隙間認識部, 348 接着剤認識部, 349 硬化認識部, 361 受光部変位目標算出部, 362 投光部変位目標算出部, 371 接着位置高さ算出部, 372 塗布制御部, 373 紫外線照射制御部, 401 アーム, 402 吸着部, 421 アーム, 422 吸着部, 501 受光素子, 502 受光面, 521-1乃至521-4 撮像領域, 601および602 反射光, 701-1および701-2 中心線, 711-1および711-2 目標線, 731 上辺延長線, 732 下辺延長線, 741-および741-2 目標線
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