(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108859
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】真空包装装置、真空包装方法
(51)【国際特許分類】
B65B 11/52 20060101AFI20240805BHJP
B65B 31/02 20060101ALI20240805BHJP
B65B 57/00 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
B65B11/52
B65B31/02 Z
B65B57/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013470
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古瀬 義昭
【テーマコード(参考)】
3E051
3E053
【Fターム(参考)】
3E051AA04
3E051AA09
3E051AB03
3E051BA05
3E051BA12
3E051EA01
3E051EB01
3E051GA07
3E051HE01
3E051JA05
3E051LA04
3E051LB05
3E053AA10
3E053BA03
3E053BA05
3E053CA01
3E053CB02
3E053CB05
3E053CB08
3E053FA05
3E053GA19
3E053GA20
(57)【要約】
【課題】機能性の高い真空包装装置を提供する。
【解決手段】実施形態の真空包装装置は、被包装物に対してスキンパックを行う真空包装装置であって、真空ポンプ42と、一部に開口が設けられ、開口に対向するように被包装物が収容された状態において真空ポンプ42により内部が減圧可能な第1のチャンバと、スキンフィルムを軟化させるためのヒータブロック31と、スキンフィルムを軟化させた後、真空ポンプ42により第1のチャンバ内を減圧することにより被包装物に対向するスキンフィルムを被包装物に対して密着させるようにヒータブロック31及び真空ポンプ42を制御する制御装置50とを備え、制御装置50は、ヒータブロック31及び真空ポンプ42を、それぞれ作動時間が重ならないようにタイミングをずらして作動させることを特徴とした。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被包装物に対してスキンパックを行う真空包装装置であって、
真空ポンプと、
一部に開口が設けられ、前記開口に対向するように前記被包装物が収容された状態において前記真空ポンプにより内部が減圧可能な第1のチャンバと、
スキンフィルムを軟化させるためのヒータと、
前記スキンフィルムを軟化させた後、前記真空ポンプにより前記第1のチャンバ内を減圧することにより前記被包装物に対向する前記スキンフィルムを前記被包装物に対して密着させるように前記ヒータ及び前記真空ポンプを制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記ヒータ及び前記真空ポンプを、それぞれ作動時間が重ならないようにタイミングをずらして作動させる
ことを特徴とする真空包装装置。
【請求項2】
前記真空ポンプにより内部が減圧可能な第2のチャンバを更に備え、
前記ヒータは、前記第2のチャンバ内に設けられ、前記第2のチャンバ内が前記真空ポンプにより減圧された状態において、前記スキンフィルムを軟化させ、
前記制御部は、前記第2のチャンバ内の減圧に先立って、前記ヒータの加熱して所定の設定温度に到達させ、前記被包装物のスキンパックが終了するまで前記ヒータの加熱を停止する
ことを特徴とする請求項1記載の真空包装装置。
【請求項3】
軟化されて前記被包装物を覆った状態にあるスキンフィルムにおける、前記被包装物の周囲の余剰フィルム部分を切断するカッタを更に備え、
前記制御部は、前記カッタによる前記スキンフィルムのカットに先立って、前記真空ポンプを停止させる
ことを特徴とする請求項1記載の真空包装装置。
【請求項4】
前記ヒータは、前記スキンフィルムを軟化する目標温度よりも高温に設定される
ことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項記載の真空包装装置。
【請求項5】
被包装物に対してスキンパックを行う真空包装方法であって、
ヒータにより前記被包装物をスキンパックするためのスキンフィルムを加熱し、前記スキンフィルムを前記被包装物に対して密着可能に軟化させ、
一部に開口が設けられ、前記開口に対向するように前記被包装物が収容された第1のチャンバの前記開口を、前記スキンフィルムで閉塞して前記スキンフィルムと前記被包装物とを対向させ、
前記ヒータの停止後に、前記第1のチャンバ内を真空ポンプにより減圧し、前記スキンフィルムを前記被包装物に対して密着させる
ことを特徴とする真空包装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、真空包装装置、及びその真空包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
真空包装は、被包装物を入れた包装袋から空気を脱気して、密封する包装である。真空包装は、内容物の変質などを防止することができ、例えば食品業や工業の分野で広く利用されている。
【0003】
このような真空包装の一種として、近年スキンパック包装(以後、スキンパックと称する)が行われている。スキンパックは、食品に代表される被包装物をフィルムと台紙との間に挟み、これらの間をすき間なく熱で圧着することにより、完全に密封、つまり真空パックすることが可能な包装形態である。スキンパックは完全密封のため、食品保存時に食品から出る水分であるドリップが抑制され、食品の鮮度保持や賞味期限の延長等を実現する手法として広く実施されている。
【0004】
関連する技術に、上面部に開口を有し、この開口より適宜寸法落ち込む位置に環状段差面を有し、さらにこの環状段差面に囲まれて窪んでいるトレイ収容部を有し、さらに環状段差面とこの面以外の型外面に連通された脱気通路を有する型の前記トレイ収容部に、被包装物が収容されたトレイを収容し、次いで、前記トレイに対し密着側になる内層フィルムが、該トレイの内面との組み合わせにおいて該トレイの内面に対しヒートシール性はなく高ホットタック性を有し、かつ外層フィルムが、成形温度に加熱され軟化した状態で前記被包装物の外形に沿って立体的に延伸し冷却したときにその立体形状を保持する形状保持性を有する積層フィルムであるスキンフィルムを前記型の上面部に被せて前記トレイを取り巻く扁平空間を密閉し、次いで、前記脱気通路を通して前記トレイを取り巻く扁平空間内の脱気を行うと共に大気圧の作用下で、前記成形温度に加熱され軟化したスキンフィルムを、前記開口から落ち込むように延伸させトレイ内の前記被包装物に密着させると共に前記トレイの,該被包装物により占有されていない面に強密着させ、さらに前記トレイのフランジ部の少なくとも幅半分に強密着させ、次いで、前記型の上面部の開口に沿って、前記スキンフィルムの余剰周辺部を切り離し、その後に前記被包装物が収容されたトレイが前記スキンフィルムで包装されたスキンパック包装体を前記型から脱出させることを特徴とするスキンパック包装方法がある。この方法によれば、発泡スチ加圧遊動ローラー製のトレイの表面に凝集破壊が生じる虞が無く強密着し、通常の取り扱いではめくり上がらず閉封状態が維持され、容易に開封することができ、電子レンジ加熱食品の包装にも適するスキンパック包装袋を得ることができる(下記特許文献1参照)。
【0005】
また、関連する技術に、台材と加熱されたフィルムとの間に被包装物を介在させ、前記台材と前記フィルムとの間を脱気することによりスキンパック包装体を製造する、スキンパック包装体製造装置であって、前記フィルムを加熱する加熱部と、前記加熱部から前記フィルムを搬送するフィルム搬送部と、前記フィルムの搬送方向において前記加熱部の下流側に位置し、かつ、加熱された前記フィルムと前記台材との間に前記被包装物を介在させた状態で、前記台材と前記フィルムとの間を脱気する脱気部と、備えることを特徴とする、スキンパック包装体製造装置がある。この装置によれば、前記加熱部における加熱工程を終えた前記フィルムを搬送した後は、前記脱気部においてあるスキンパック包装体を製造するための脱気工程を行う際に、前記加熱部に次のスキンパック包装体を製造するためのフィルムを存在させておくことができる。これにより、前記加熱部における加熱工程と前記脱気部における脱気工程とを同時期に行うことが可能となり、前記脱気部における脱気工程が完全に終了するまでの間、前記加熱部を待機させておく必要がない。したがって、複数の前記スキンパック包装体をより効率良く製造することができる(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013-189243号公報
【特許文献2】特開2014-136605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
発明が解決しようとする課題は、機能性の高い真空包装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の真空包装装置は、被包装物に対してスキンパックを行う真空包装装置であって、真空ポンプと、一部に開口が設けられ、前記開口に対向するように前記被包装物が収容された状態において前記真空ポンプにより内部が減圧可能な第1のチャンバと、スキンフィルムを軟化させるためのヒータと、前記スキンフィルムを軟化させた後、前記真空ポンプにより前記第1のチャンバ内を減圧することにより前記被包装物に対向する前記スキンフィルムを前記被包装物に対して密着させるように前記ヒータ及び前記真空ポンプを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ヒータ及び前記真空ポンプを、それぞれ作動時間が重ならないようにタイミングをずらして作動させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態に係る上昇状態にある真空包装装置の斜視図である。
【
図2】第1の実施形態に係る上昇状態にある真空包装装置の正面図である。
【
図3】第1の実施形態に係る上昇状態にある真空包装装置の側面図である。
【
図4】第1の実施形態に係る下降状態にある真空包装装置の斜視図である。
【
図5】第1の実施形態に係る下降状態にある真空包装装置の正面図である。
【
図6】第1の実施形態に係る下降状態にある真空包装装置の側面図である。
【
図7】第1の実施形態に係る真空包装装置の内部構成を示す模式図である。
【
図8】第1の実施形態に係る環状カッタを示す概略図である。
【
図9】第1の実施形態に係る真空包装装置の制御系を示すブロック図である。
【
図10】第1の実施形態に係る真空包装装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【
図11】スキンフィルムによる下方チャンバの閉塞を説明するための図である。
【
図12】スキンフィルムによる下方チャンバの閉塞を説明するための図である。
【
図13】上方チャンバの下降を説明するための図である。
【
図14】上方及び下方チャンバの減圧を説明するための図である。
【
図15】環状カッタによるスキンフィルム切断を説明するための図である。
【
図16】カットヒータによるスキンフィルムの溶断を説明するための図である。
【
図17】上方チャンバの上昇及びスキンパック包装体の取り出しを説明するための図である。
【
図18】比較例に係る真空包装装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【
図19】第2の実施形態に係る環状カッタを示す概略図である。
【
図20】第2の実施形態に係る真空包装装置の制御系を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して本発明の実施形態の詳細について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
(全体構成)
まず、本実施形態に係る真空包装装置の全体構成について説明する。
図1~
図3は、本実施形態に係る上昇状態にある真空包装装置の斜視図、正面図、側面図であり、
図4~
図6は、下降状態にある真空包装装置の斜視図、正面図、側面図である。以後、真空包装装置の正面側を前方、背面側を後方と称し、前後方向及び上下方向に直交する方向を左右方向と称して説明を行う。なお、
図3及び
図6には、真空包装装置の左側面が示されている。また、
図1~
図6においては、後述するトレイT及び被包装物Wが真空包装装置1内にセットされた状態が示されている。
【0012】
図1~
図4に示されるように、本実施形態に係るスキンパック用の真空包装装置1は、内部に詳細は後述する真空ポンプ等を内蔵する略矩形の筐体10を備える。筐体10には、上面に開口201が形成されることにより、上方が開放された略箱状の下方チャンバ20が設けられている。下方チャンバ20は、その底面にスキンフィルムFを用いたスキンパックの対象となる被包装物W及びトレイTをセット(載置)することができる。本実施形態においては、下方チャンバ20は被包装物W及びトレイTをそれぞれ2つセット可能なサイズに形成されており、2つの被包装物Wを同時にスキンパックすることが可能となっている。
【0013】
本実施形態に係る真空包装装置1は、魚肉、牛肉、豚肉、鶏肉等の肉類、野菜類の他、調理食品、加工食品、冷凍食品等の食品から、基板といった工業製品等も被包装物Wとすることができ、つまりスキンパック可能なものであればどのようなものでもよい。
【0014】
スキンフィルムFは、例えばポリエチレン等の樹脂材料からなる積層フィルムであり、特にバリア性を有するものであることが好ましい。スキンフィルムFは、所定の温度以上(軟化温度)で所定時間加熱されると軟化し、少なくとも一方の面、具体的には被包装物Wに対向する面が被包装物W及びトレイTに対して貼り付き可能な状態となる。本実施形態においては、軟化温度が130℃、加熱時間が約10秒であるスキンフィルムFを用いる。このようなフィルムとしては、住友ベークライト株式会社製のスキンパック用フィルム等が挙げられる。
【0015】
トレイTは、被包装物Wが載置されるフラット形状の厚紙であり、スキンフィルムFと同様にバリア性を有するものであることが好ましい。コスト面及び断熱性の観点から、トレイTとしては、発泡スチロール等の樹脂材料からなるトレイを用いてもよいが、紙製のトレイであることが好ましい。このようなものとしては、凸版印刷株式会社製のグリーンフラット(登録商標)等が挙げられる。トレイTとしては、例えば170mm×260mmのサイズのものを用いることができる。
【0016】
筐体10の正面には、操作パネル11が設けられており、真空包装装置1の使用者はこの操作パネル11を操作することによりスキンパックの開始、終了を操作する。操作パネル11には、例えば真空包装装置1の電源ON/OFFを切り替える電源スイッチや、スキンパックを開始するスタートボタン、真空ポンプ42(
図9参照)における真空度や減圧待機時間などの真空条件、各種ヒータにおける加熱温度や加熱時間などの加熱条件を設定可能な設定ボタン、設定スイッチにより設定変更された設定値を表示可能な7セグメントディスプレイ等の表示器などが設けられるとよい。なお、操作パネル11は、上述した各種ボタンを操作可能なタッチパネルディスプレイとして構成してもよい。
【0017】
筐体10の背面側上面における左右方向両端部には、それぞれ板状のフレーム12が上下方向に延在するように設けられている。2つのフレーム12の上端部内方側の側面には、上端部が切り欠かれた支持フレーム121がそれぞれ設けられている。2つの支持フレーム121は、その切り欠き部分に、スキンフィルムFが巻解き可能に巻回されてなるフィルムロールFRの回転軸が挿通されてこれを相対回転可能に軸支する。
【0018】
筐体10の上方且つ2のフレーム12の間には、その下面に後述するヒータブロック31を有する略箱状の上方チャンバ30が設けられている。上方チャンバ30は、その前後方向及び左右方向のサイズが下方チャンバ20に対応するサイズに形成されており、
図2、
図3、
図5、及び
図6に示されるように、左右方向両端部それぞれが長尺に形成された板状の揺動フレーム13の一端に対して回動可能に軸支されている。揺動フレーム13の他端は、フレーム12の内方側側面に対して回動可能に軸支されている。これにより上方チャンバ30は、揺動フレーム13により支持された状態でこれを軸に上下に揺動自在となっている。上方チャンバ30は、
図3に示される最上昇方位置から
図5に示される最下降位置にまで揺動することができ、揺動の間、その上面が水平を維持するように構成されている。
【0019】
最下降位置に位置付けられた上方チャンバ30は、下方チャンバ20の開口201を気密に閉塞することができ、この状態において上方チャンバ30と下方チャンバ20とが互いに密閉される。つまり下方チャンバ20及び上方チャンバ30は、互いにとっての蓋部として機能する。上方チャンバ30の正面には取っ手301が設けられており、使用者が取っ手を把持することで上方チャンバ30の昇降操作を容易に行うことができる。なお、上方チャンバ30の昇降は手動でもよく、操作パネル11の操作に応じて後述する制御装置50(
図9参照)がモータ等の駆動装置を作動させて行うようにしてもよい。
【0020】
次に、下方チャンバ20及び上方チャンバ30の内部構成について説明する。
図7は、
図3に示されるA-A線概略断面図である。
図8は、本実施形態に係る環状カッタを示す概略図である。
図8に示される(a)は環状カッタ32の概略平面図であり、(b)はその概略側面図である。
【0021】
図7に示されるように、下方チャンバ20は、その底壁部202の上面にトレイ台21が設けられている。トレイ台21には、後述する環状カッタ32が一様に挿入可能な平面視略矩形をなす環状溝211が形成されている。環状溝211は、1つの被包装物Wに対して1つ設けられており、したがって2つの被包装物Wをスキンパック可能な本実施形態においては、2つの環状溝211が左右方向に離間して形成される。環状溝211は、後述するスキンフィルムFをカットするための環状カッタ32を受容する受容部として機能する。
【0022】
トレイ台21における、環状溝211により囲繞される部分は、トレイTが載置される載置部212となっている。載置部212は、トレイTと略同形状、またはそれ以上のサイズ、特に僅かに大きいサイズに形成されることが好ましい。使用者は、真空包装装置1へのトレイTのセット時、この載置部212にトレイTを載置するだけでよく、セット位置を間違えることなく確実に且つ簡単にトレイTを真空包装装置1へセットすることができる。
【0023】
上方チャンバ30は、その底壁部302に左右方向に並列する2つの開口が形成されており、その開口内にそれぞれヒータブロック31が配置されている。ヒータブロック31は、平面視略矩形の平板状に形成されており、後述する制御装置50により作動制御(通電)がなされることで発熱する。ヒータブロック31は、スキンフィルムFと当接した状態において発熱することでスキンフィルムFを軟化させることができる。ヒータブロック31には複数の吸気孔311が穿設されており、ヒータブロック31にスキンフィルムFが当接して上方チャンバ30内が減圧された際、ヒータブロック31にスキンフィルムFを貼り付かせることができる。
【0024】
また、本実施形態においてヒータブロック31は、その上面に柱状の連結部材312の下端部が連結されている。当該連結部材312は後述する支持プレート33を貫通して上端部が上方チャンバ30の上壁部303に連結されており、これによりヒータブロック31は上方チャンバ30内で支持される。なお、ヒータブロック31を支持する手法はこれに限定するものではなく、脱落不能に上方チャンバ30に設けられていればよい。
【0025】
2つのヒータブロック31それぞれと底壁部302との間に形成される2つの間隙304内には、
図7に示される上方チャンバ30が最上昇状態にある場合、それぞれ環状カッタ32の先端(下方側端部)が位置する。環状カッタ32は、スキンフィルムFを切断するものであり、
図8(a)に示されるように、間隙304内を接触することなく挿通可能な平面視略矩形の環状に形成されている。つまり、間隙304及び環状溝211と略同形状に形成されている。また、環状カッタ32は
図8(b)に示されるように、その下方側端部が刃先となっており、本実施形態においては突き刺し式の鋸刃321が一様に形成されている。
【0026】
環状カッタ32の上方側端部は支持プレート33に連結されており、支持プレート33は、シリンダ34におけるピストンロッド341の先端に連結されている。シリンダ34は、後述する制御装置50により駆動制御される不図示のコンプレッサにより圧縮空気といった圧縮流体が供給されることでピストンロッド341を進退動する。したがって環状カッタ32は、支持プレート33を介してシリンダ34により上下方向に進退動を行うことができる。
【0027】
環状カッタ32の周囲、例えば四隅近傍には、螺旋状のコイルスプリング35が複数設けられており、複数のコイルスプリング35の中空部分には、それぞれコイルスプリング35の伸縮を許容して屈曲を防止するピン36が設けられている。ピン36は、その下端部が底壁部302に連結されており、上端部が拡径されたヘッド361となっている。ヘッド361下方に支持プレート33が位置するようにピン36は支持プレート33を挿通しており、支持プレート33下面にコイルスプリング35の上端部が当接している。コイルスプリング35の下端部は底壁部302に当接している。
【0028】
したがって、環状カッタ32及び支持プレート33が下降する場合、コイルスプリング35の復元力に抗してピストンロッド341が下方に移動することとなる。一方、ピストンロッド341の下方への移動が解除、即ちシリンダ34への空圧または油圧が供給されなくなった際に、コイルスプリング35の復元力により環状カッタ32及び支持プレート33が元の基準位置(
図7に示される位置)に押し戻されることとなる。
【0029】
次に、本実施形態に係る真空包装装置1の制御系について説明する。
図9は、本実施形態に係る真空包装装置の制御系を示すブロック図である。
【0030】
図9に示されるように、上述した制御装置50は、真空包装装置1の制御を行うCPU(Central Processing Unit)501と、CPU501の作業領域として使用されるメモリを含み、真空包装装置1の各種プログラムや各種真空包装条件の設定値(減圧待機時間、真空度、ヒータ温度、軟化時間等)を格納する記憶装置502と、各信号の入出力処理を行うIF(InterFace)回路503等を備える。
【0031】
制御装置50は、上述した操作パネル11、ヒータブロック31、シリンダ34(シリンダ用コンプレッサ)の他、上方チャンバ30のリミットスイッチ37、温度センサ38、ロック機構41、真空ポンプ42、上方真空電磁弁43、上方大気導入弁44、下方真空電磁弁45、下方大気導入弁46、カットヒータ47、報知部48とに、IF回路503を介して各装置からの信号を入力及び/又は各装置を作動制御するための制御信号を出力可能に接続されている。
【0032】
ここでのリミットスイッチ37は、上方チャンバ30の開閉を検知する。温度センサ38は、ヒータブロック31の温度を検知する。ロック機構41は、上方チャンバ30が最下降位置に位置付けられて下方チャンバ20の開口201を閉塞した際に上方チャンバ30をロックして離間不能、つまり上昇不能とする。ロック機構41は、通電されていない状態でロックを維持し、通電がなされるとロックを解除するように構成される。ロックの手法は適宜であり、例えばラッチ機構におけるソレノイドロックを用いても良い。
【0033】
真空ポンプ42は、下方チャンバ20及び上方チャンバ30にそれぞれ連通する吸気流路に接続され、これら流路を介して2つのチャンバ内を減圧する。
【0034】
上方真空電磁弁43は、上方チャンバ30と真空ポンプ42との間の吸気流路に設けられ、上方チャンバ30と真空ポンプ42との流体的な接続を許容/解除する。上方大気導入弁44は、上方チャンバ30と上方真空電磁弁43との間に、吸気流路に設けられた真空開放分岐流路を介して設けられた電磁弁であり、当該電磁弁が開放されることにより、上方チャンバ30内を減圧状態から大気圧に戻すことができる。
【0035】
下方真空電磁弁45は、下方チャンバ20と真空ポンプ42との間の吸気流路に設けられ、下方チャンバ20と真空ポンプ42との流体的な接続を許容/解除する。下方大気導入弁46は、下方チャンバ20と下方真空電磁弁45との間に、吸気流路に設けられた真空開放分岐流路を介して設けられた電磁弁であり、当該電磁弁が開放されることにより、下方チャンバ20内を減圧状態から大気圧に戻すことができる。
【0036】
本実施形態においては、上方真空電磁弁43及び下方真空電磁弁45は、通電時に流路を開放し、上方大気導入弁44及び下方大気導入弁46は、通電時に流路を閉塞する。
【0037】
カットヒータ47は、フィルムロールFRから巻き解かれたスキンフィルムFを接触端子が高温で発熱し上下から挟み込むことにより、圧力及び熱により溶断する。なお、溶断に限定するものではなく、カッター刃により切断するように構成してもよい。報知部48は、スキンパックが終了したことを使用者に報知する。報知部48は、ブザーとして構成することが好ましいが、ランプとして構成して点滅させるようにしてもよい。
【0038】
(装置動作)
次に、本実施形態に係る真空包装装置1の動作について説明する。本実施形態に係る真空包装装置1は、処理動作として以下に説明する定格消費電力を低減したスキンパック処理をデフォルトで実行するよう設定されている。
図10は本実施形態に係る真空包装装置の動作を示すタイミングチャートであり、
図11~
図17はその動作を説明するための図である。
図11、
図13~
図15、
図17は
図3に示されるA-A線断面相当図であり、
図12及び
図16は左側面から見た真空包装装置1が示されている。なお、ここででは、予め真空包装装置1の管理者により各種真空包装条件、ヒータ温度等が所定の設定値に設定されているものとする。また、予めトレイ台21の載置部212に被包装物Wを載せたトレイTがセットされていることとする。
【0039】
図10に示されるように、先ず、電源が投入されると、ヒータブロック31の加熱が開始される(S1)。この時、制御装置50は温度センサ38の検知結果を取得し、ヒータブロック31が設定温度に到達した時点で温度が維持されるよう、ヒータのON/OFFを繰り返す制御を行う。加熱後、
図11及び
図12に示されるように、使用者はフィルムロールFRからスキンフィルムFを巻き解いて下方に牽引した後に手前(前方)に引き寄せ、引き寄せたスキンフィルムFにより下方チャンバ20の開口201を閉塞する。これによりスキンフィルムFと被包装物Wとが互いに対向することとなる。
【0040】
閉塞後、
図13に示されるように、使用者は上方チャンバ30を下降させて下方チャンバ20の開口201を上方チャンバ30により覆うように密着、具体的にはスキンフィルムFを介して密着させる(S2)。この時、
図10に示されるように、上方チャンバ30の下方チャンバ20との密着によりリミットスイッチ37が作動し、これに応じてロック機構41が働くことにより、上方チャンバ30の下方チャンバ20からの上方への離間を防止、つまり密着状態を維持するようロックがかかる。
【0041】
上方チャンバ30下降後、
図10に示されるように、上方大気導入弁44及び下方大気導入弁46が閉塞され、上方真空電磁弁43が開放されると共に真空ポンプ42により上方チャンバ30内が減圧される(S3)。この減圧に応じてスキンフィルムFは吸気孔311に引き寄せられてヒータブロック31に貼り付くこととなる。この貼り付きによってスキンフィルムFは、ヒータブロック31の熱により軟化し、下面が被包装物W及びトレイTに接着可能な状態となる。この時、ヒータブロック31は減圧に先立ってOFFとされており、余熱でスキンフィルムFを軟化させる。
【0042】
このことから、上方チャンバ30内の減圧開始時、ヒータブロック31の温度はスキンフィルムFが軟化する温度(本実施形態においては130℃)よりも高温、例えば数℃~10数℃等の僅かに高い温度となっていることが好ましい。したがって、予め設定するヒータブロック31の目標温度は、少なくとも軟化温度よりも高温とすることが好ましい。なお、スキンフィルムFの加熱時間は例えば10秒程度とするとよい。
【0043】
上方チャンバ30内の減圧後、
図10に示されるように、下方真空電磁弁45が開放され、下方チャンバ20内が減圧される(S4)。なお、この下方チャンバ20内の減圧は、上方チャンバ30内の減圧と同時に行うようにしてもよい。
【0044】
下方チャンバ20内の減圧開始後、上方真空電磁弁43を閉塞すると共に上方大気導入弁44を開放しながら、下方チャンバ20内の減圧を強める(S5)。この際、
図14に示されるように、軟化したスキンフィルムFは、減圧が進むにつれて被包装物W及びトレイTとスキンフィルムFとの間の空気が脱気され、徐々に下方に落ち込んでいき、さらに脱気が進むことで被包装物W、トレイT、及びトレイ台21それぞれの表面に気密に且つ確実に貼り付いて密着することとなる。上記のような下方チャンバ20内の減圧及び上方チャンバ30内の減圧/大気導入、つまりステップS3~S5は、開始から終了まで例えば合計45秒程度とするとよい。
【0045】
下方チャンバ20内の減圧を強めた後、シリンダ34によりピストンロッド341が下方に移動され、これに伴い支持プレート33及びピン36を介して環状カッタ32及び底壁部302が下方に移動する。下方への移動が継続されると、先ず底壁部302の下面がトレイ台21の上面にスキンフィルムFを介して当接する。これにより底壁部302がスキンフィルムFの移動を抑制する押えとして機能する。この状態においてピストンロッド341が更に下方に移動されると、底壁部302はこれ以上の移動が不能であるため、コイルスプリング35の復元力に抗して支持プレート33及び環状カッタ32が下方に移動することとなる。当該移動により、
図15に示されるように、環状カッタ32が環状溝211内に押し込まれる。これにより環状溝211上のスキンフィルムF、つまり被包装物W及びトレイTからはみ出した余分なスキンフィルムF(余剰フィルム部分)が、底壁部302により押さえられた状態でカットされる(S6)。当該カットにより、被包装物W及びトレイTを覆うスキンフィルムFと、余剰部分のスキンフィルムFとを分離することができる。
【0046】
この時、
図10に示されるように、シリンダ34が作動されるに先立って、真空ポンプ42が停止されると共に下方真空電磁弁45が閉塞される。真空ポンプ42が停止されたとしても、ある程度下方チャンバ20内の減圧状態は維持されるため、また、スキンフィルムFが被包装物W及びトレイT上に密着して確実に貼り付いた状態となっているため、フィルムカットを問題なく行うことができる。
【0047】
また、環状カッタ32によるスキンフィルムFの切断と同時またはその直後、
図16に示されるようにスキンフィルムFを上下で挟むように配置されたカットヒータ47が加熱されて、その接触端子がスキンフィルムFに向けて移動することでスキンフィルムFに接触し、溶断がなされる。なお、移動するカットヒータ47は、スキンフィルムFの上下のいずれか一方側に配置されてスキンフィルムFに向けて移動すればよく、いずれか他方側はスキンフィルムFを介してカットヒータ47が押し当てられる受け部として構成すればよい。なお、これらのカットヒータ47の移動は使用者が手動で行うようにしてもよく、制御装置50によりソレノイド等を用いて作動制御するようにしてもよい。
【0048】
スキンフィルムFのカット後、
図10に示されるように、下方大気導入弁46が開放されると共に、シリンダ34への圧縮流体の供給、カットヒータ47が停止され、ロック機構41がロックを解除する(S7)。シリンダ34への圧縮流体の供給が停止されると、
図17に示されるように、コイルスプリング35の復元力により支持プレート33及び環状カッタ32が上方に戻され、基準位置に位置付けられる。上記のようなスキンフィルムFのカット及び下方チャンバ20内の大気導入、つまりステップS6及びS7は、開始から終了まで例えば合計5秒程度とするとよい。
【0049】
下方大気導入弁46の開放により下方チャンバ20内が大気圧に戻され、ロックが解除された後、報知部48によりブザーが鳴り、上方チャンバ30が上昇可能な状態となる(S8)。ここでは
図17に示されるように、使用者は上方チャンバ30を上昇させて基準位置(最上昇位置)に位置付ける。なお、上方チャンバ30は不図示のバネ等の弾性体により常時上方に付勢されるように構成してもよい。このようにすることで、ロック解除後に弾性体の付勢力により上方チャンバ30を自動で上昇させることができる。この時、ヒータブロック31は目標温度よりも低い温度となっていることから、
図10に示されるように、次の被包装物Wをスキンパックするために再び加熱がなされる。また、上方チャンバ30が上昇することから、リミットスイッチ37がOFFとなる。
【0050】
上方チャンバ30の上昇後、使用者はスキンパックがなされ被包装物Wが密封されたスキンパック包装体SPを下方チャンバ20から取り出し、下方チャンバ20内に残されたカット後のスキンフィルムFの残存物を取り除くことで
図7に示される状態に戻すことができ、引き続き次の被包装物WをスキンパックするためにトレイTと共に下方チャンバ20内にセットする。
【0051】
図18は、比較例に係る真空包装装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
図18に示されるように、この比較例ではヒータブロック31のON/OFFが常時行われて目標温度(ここでは130℃)が維持される点で本実施形態に係るスキンパック処理とは異なる。また、真空ポンプ42が下方チャンバ20内に大気を導入する際まで作動し続けている。このことから、比較例に係るスキンパック処理と比較して本実施形態に係るスキンパック処理は、消費電力の高いヒータプレートの加熱がステップS3の上方チャンバ30内の減圧時に停止されており、同じく消費電力の高い真空ポンプと同時に作動することを回避している。また、真空ポンプ42はステップS6のフィルムカット時に停止されており、消費電力の更なる低減が実現されている。
【0052】
以上に説明した本実施形態によれば、主に消費電力の高いヒータブロック31及び真空ポンプ42の作動時間を低減でき、且つ消費電力の高いカットヒータ47を含め、これらの作動タイミングをずらすことで同時稼動を回避できる。そのため、定格消費電力を低減でき、低コスト化も実現可能であるという高い機能性を実現することができる。なお、場合によっては比較例に係るスキンパック処理も行うことができるよう、操作パネル11で処理の切り替えを行えるようにすることが好ましい。
【0053】
なお、本実施形態においては、シリンダ34を作動させるのに不図示のコンプレッサを用いると説明したが、これに限定するものではなく、真空ポンプ42による減圧効果を流用してシリンダ34を作動させるようにしてもよい。
【0054】
<第2の実施形態>
図19は、本実施形態に係る環状カッタを示す概略図である。
図20は、本実施形態に係る真空包装装置の制御系を示すブロック図である。
【0055】
図19及び
図20に示されるように、本実施形態に係る真空包装装置1Aは、その先端の刃先が鋸歯状に形成されておらず、一様に水平方向に延在する片刃322が形成されている環状カッタ32Aを環状カッタ32に代わり備える点、環状カッタ32Aのカッタ本体320に、制御装置50により加熱制御可能な環状のカッタヒータ60が設けられている点で第1の実施形態に係る真空包装装置1と異なる。
【0056】
カッタヒータ60は、カッタ本体320外周に沿って一様に周接して設けられており、これにより刃先に対してムラなく確実に熱を伝達することができる。また、環状カッタ32Aの上下方向長さが例えば40mmである場合、カッタヒータ60は、その下面が環状カッタ32Aの刃先よりも5mm程度上に位置するようカッタ本体320に取り付けられることが好ましい。このように刃先とカッタヒータ60との距離を設定することにより、熱を良好に刃先に伝達できると共に、スキンフィルムFのカット時にカットを阻害することを防止できる。この距離は、少なくともスキンフィルムFの厚み以上とすることが好ましい。
【0057】
第1の実施形態に係る環状カッタ32のような鋸刃321は、その刃を1つずつ仕立てることから非常に作製に手間がかかり、非常に高コストとなる。また、突き刺し式であることから、その切れ味の劣化は早い。しかしながら、本実施形態に係る環状カッタ32Aによれば、刃先の鋸刃への加工が必要なく、片刃322とするのみでよいため、作製が極めて容易であり、低コスト化を図れる。また、切れ味の劣化は鋸刃よりも当然ながら遅い。更に、カッタヒータ60により環状カッタ32が加熱されるため、スキンフィルムFのカットが一層容易となり、切れ味の劣化も一層遅らせることができる。したがって、環状カッタ32A及び/又はカッタヒータ60を備えることにより、真空包装装置1Aは従来と比較して高い機能性を有することができる。
【0058】
なお、カッタヒータ60は、環状カッタ32Aを加熱可能であればどのようなものを用いてもよく、例えばニクロム線が内蔵されたラバーヒータや、バンドヒータ、カートリッジヒータを用いてもよい。また、カッタヒータ60の設定温度は適宜であるが、ヒータブロック31の目標温度ほど高温とせずともよく、60℃~100℃の範囲で設定することが好ましい。なお、使用するスキンフィルムFの種類によっては、環状カッタ32Aの先端を片刃とせずにフラットな形状、つまり刃が形成されていなくてもよく、その場合はカッタヒータ60の熱及び環状カッタ32Aの押し込む圧力により、スキンフィルムFを溶断するようにしてもよい。
【0059】
なお、本実施形態においては環状カッタ32Aは、その刃先が片刃であると説明したがこれに限定するものではなく、両刃仕様としてもよい。また、カッタヒータ60は、環状カッタ32Aの外周に沿って一様に周接していると説明したが、外周に沿って一定間隔離間するように複数設けられるようにしてもよい。
【0060】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1,1A 真空包装装置
20 下方チャンバ(第1のチャンバ)
201 開口
30 上方チャンバ(第2のチャンバ)
31 ヒータブロック(ヒータ)
32,32A 環状カッタ(カッタ)
42 真空ポンプ
50 制御装置(制御部)
60 カッタヒータ(ヒータ)
F スキンフィルム
W 被包装物