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特開2024-108860コインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108860
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】コインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240805BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013471
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深瀬 利隆
(72)【発明者】
【氏名】中村 麻日奈
(72)【発明者】
【氏名】谷村 優
(72)【発明者】
【氏名】杉本 隆
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数をユーザーに付与することができるポイント付与方法およびポイント付与システムを提供する。
【解決手段】実施形態のコインランドリーのポイント付与方法は、コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与方法であって、前記集中精算機からの画面操作に応じて、利用するランドリー機器の選択、コース選択、決済処理を実行するステップと、決済成功により選択したランドリー機器の運転成功に応じて、前記集中精算機に前記ポイント数を付与するための識別コードを提供するステップと、ユーザーが所有する携帯機器によって前記識別コードの読み取り、その読取情報を受信して前記ポイント数を付与するステップと、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与方法であって、
前記集中精算機からの画面操作に応じて、利用するランドリー機器の選択、コース選択、決済処理を実行するステップと、
決済成功後の選択したランドリー機器の運転成功に応じて、前記集中精算機に前記ポイント数を付与するための識別コードを提供するステップと、
ユーザーが所有する携帯機器によって前記識別コードの読み取り、その読取情報を受信すると前記ポイント数を付与するステップと、
を有することを特徴とするコインランドリーのポイント付与方法。
【請求項2】
前記識別コードは、前記集中精算機の操作画面に表示されることを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーのポイント付与方法。
【請求項3】
前記識別コードは、前記集中精算機からの印刷操作に応じて印刷機によって印刷出力されることを特徴とする請求項1に記載のコインランドリーのポイント付与方法。
【請求項4】
前記識別コードには、少なくとも店舗ID、決済金額、決済金種の情報が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコインランドリーのポイント付与方法。
【請求項5】
コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与システムであって、
前記ランドリー店舗と紐づけされた携帯機器又は前記集中精算機からの機器選択、コース選択、支払い方法の操作入力に応じて前記ランドリー機器に向けて各種指令を送信する制御手段を有し、
前記制御手段は、
選択したコースの決済成功により選択したランドリー機器に対し運転開始を指令し、
前記選択したランドリー機器の運転成功により前記集中精算機に前記利用料金に応じた前記ポイント数を付与するための識別コードを提供し、
前記携帯機器から前記識別コードの読み取り情報を受信すると前記ポイント数を付与することを特徴とするコインランドリーのポイント付与システム。
【請求項6】
前記識別コードは、前記集中精算機の操作画面に表示されることを特徴とする請求項5に記載のコインランドリーのポイント付与システム。
【請求項7】
前記識別コードは、前記集中精算機からの印刷操作に応じて印刷機によって印刷出力されることを特徴とする請求項5に記載のコインランドリーのポイント付与システム。
【請求項8】
前記識別コードには、少なくとも店舗ID、決済金額、決済金種の情報が含まれていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコインランドリーのポイント付与システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コインランドリー店舗では、サービスの一環としてランドリー機器の利用料金に応じてポイントを付与する運営が行われている。その獲得したポイントは、ユーザー(利用者)が貯めているポイントカードに蓄積することができる。ポイントは、ランドリー機器の利用料金の支払いに使用できるし、当該ポイントカードの取扱店でも使用できる。
先行技術として、顧客サービス装置の支払い蓄積金額が多くなればなるほどポイント付与(還元)率が高くなるようにして、顧客満足度を高めることができる顧客サービスシステムのポイント付与方法及びコインランドリーシステムがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1では、ユーザーが所有するスマートフォン等の携帯機器にランドリーアプリケーション(以下、ランドリーアプリと称する)をインストールし、その携帯機器と店舗内の集中精算機とを紐づけして、当該ランドリーアプリから使用する機器の選択、コース選択等を行って利用料金を支払うと、その利用料金に応じたポイント数を携帯機器に登録しているポイントカードに付与(蓄積)することが開示されている。
【0004】
ところで、ランドリー機器を使用する方法として、コインランドリー店舗に設置される集中精算機の操作からでも利用することができる。ユーザーは、集中精算機の画面操作(タッチスクリーン)からランドリー機器の選択、およびコース選択、料金の支払い決済等の入力操作を行って、ランドリー機器を使用することができる。しかしながら、集中精算機からランドリー機器を使用した場合にはポイントサービスが行われておらず、携帯機器に登録しているポイントカードに付与(蓄積)することが出来なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-177641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数をユーザーに付与することができるポイント付与方法およびポイント付与システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコインランドリーのポイント付与方法は、コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数をユーザーの携帯機器に付与するポイント付与方法であって、前記集中精算機からの画面操作に応じて、利用するランドリー機器の選択、コース選択、決済処理を実行するステップと、決済成功後の選択したランドリー機器の運転成功に応じて、前記集中精算機に前記ポイント数を付与するための識別コードを提供するステップと、ユーザーが所有する携帯機器によって前記識別コードの読み取り、その読取情報を受信して前記ポイント数を付与するステップと、を有することを特徴とする。
【0008】
また実施形態のコインランドリーのポイント付与システムは、コインランドリー店舗に設置される集中精算機を使用してランドリー機器を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与システムであって、前記ランドリー店舗と紐づけされた携帯機器又は前記集中精算機からの機器選択、コース選択、支払い方法の操作入力に応じて前記ランドリー機器に向けて各種指令を送信する制御手段を有し、前記制御手段は、選択したコースの決済成功により選択したランドリー機器に対し運転開始を指令し、前記選択したランドリー機器の運転成功により前記集中精算機に前記利用料金に応じた前記ポイント数を付与するための識別コードを提供し、前記携帯機器から前記識別コードの読み取り情報を受信すると前記ポイント数を付与することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係るコインランドリーのポイント付与システムの構成の一例を示す図である。
図2】コインランドリーのポイント付与システムの動作を示した第1処理ルーチンを示す図である。
図3】コインランドリーのポイント付与システムの動作を示した第2処理ルーチンを示す図である。
図4】コインランドリーのポイント付与システムの動作を示した第3処理ルーチンを示す図である。
図5】コインランドリーのポイント付与システムの動作を示した第4処理ルーチンを示す図である。
図6】第1処理ルーチン中の集中精算機のタッチスクリーンに表示されるランドリー機器の選択画面の一例を示す図である。
図7】第1処理ルーチンで集中精算機のタッチスクリーンに表示される機器選択画面の一例を示す図である。
図8図7から布団乾燥機を選択した場合のタッチスクリーンに表示される機器選択確認画面の一例を示す図である。。
図9】布団乾燥機を選択した場合のタッチスクリーンに表示されるコース選択の第1画面の一例を示す図である。
図10】第2処理ルーチンで布団乾燥機を選択した場合のタッチスクリーンに表示されるコース選択画面の第2画面の一例を示す図である。
図11】第2処理ルーチンで洗濯乾燥機を選択した場合のタッチスクリーンに表示されるコース選択画面の一例を示す図である。
図12】第2処理ルーチンで集中精算機のタッチスクリーンに表示される支払い方法を選択する画面の一例を示す図である。
図13】第2処理ルーチンで集中精算機のタッチスクリーンに表示される決済端末によるクレジットカード決済の動作を案内する画面の一例を示す図である
図14】第3処理ルーチンで集中精算機のタッチスクリーンに表示される連携QRコード表示画面の一例を示す図である。
図15】第3処理ルーチンで集中精算機の印刷機で印刷したQRコードの一例を示す図である。
図16】第4処理ルーチンでタッチスクリーンのQRコード又は印刷機で印刷したQRコードを読み取るスマートフォンの画面の一例を示す図である。
図17】第4処理ルーチンでユーザーのスマートフォンに付与したポイント数を通知する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態のコインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のコインランドリーのポイント付与システム100の構成例を示す図である。図1において、コインランドリー店舗10には洗濯乾燥機、乾燥機、布団乾燥機(以下、これらをランドリー機器20と称する)が店舗の大きさに応じて多数設置されている。図1では、2連式乾燥機3台(20a)、中型洗濯乾燥機2台(20b)、大型洗濯乾燥機1台(20c)、布団乾燥機1台(20d)を例示している。
【0011】
コインランドリー店舗10には、複数台のランドリー機器20を制御するゲートウェイ(GW)50と、ランドリー機器20を使用するための入力操作、利用料金の決済、QRコード(登録商標)等の印刷等を行う集中精算機30が設けられる。集中精算機30は、ランドリー機器20と同じ建屋に設置しても良いし、別な建屋に設置しても良い。ゲートウェイ50は、複数台のランドリー機器20に対して各種の動作を指示すると共に、ランドリー機器20の動作を掌握する。集中精算機30には、タッチスクリーン40、現金の決済装置45、印刷機48、決済端末80が設けられる。
【0012】
集中精算機30は、ネットワーク(例えば、インターネット)を経由して管理装置60のAPI(アプリケーションインタフェース)63に接続されている。管理装置60は、API63と大容量のデータベース(DB)65を有するアプリサーバー(クラウドサーバーとも言う)67等を有して構成されている。また管理装置60は、有線又は無線でゲートウェイ50とも接続されている。
【0013】
集中精算機30の印刷機48は、後述するポイントレシートを印刷することができる。また印刷機48は、支払った利用料金の領収書やレシートの印刷も行うことができる。決済端末80は、後述する支払い処理時にクレジットカード等の読み取りに使用する。
【0014】
管理装置60のアプリサーバー67は、コインランドリー店舗10を管理する店舗管理機能部と、ユーザーの携帯機器70(例えば、スマートフォンやタブレット)とコインランドリー店舗10と紐づけしてランドリー機器20を利用する「ランドリーアプリケーション」(以下、ランドリーアプリと称する)を運営および管理する利用管理機能部とを有している。利用管理機能部には、本実施形態のポイント付与機能部が含まれている。なお、ポイント付与機能部を独立したモジュールとして構成しても良い。
【0015】
アプリサーバー67の店舗管理機能部は、コインランドリー店舗10のゲートウェイ50に各種指令を送信する。ゲートウェイ50は、その指令を受けて店舗内のランドリー機器20を制御する。ケートウェイ50は、ランドリー機器20からの応答を受信すると、その情報をアプリサーバー67に送信する。店舗管理機能部は、それらのやり取りした情報に基づきコインランドリー店舗10を管理運営する。
【0016】
アプリサーバー67の利用管理機能部は、利用者の携帯機器70(以下ではスマートフォンを例に説明する)にインストールされたランドリーアプリからの操作に応じて、ランドリー機器20が利用できるように管理運営する。スマートフォン70は、ネットワーク(例えば、インターネット)を経由して管理装置60のAPI63と接続されている。スマートフォン70はランドリーアプリを用いて、アプリサーバー67との通信によりランドリー機器20を利用するための操作を行うことができる。また、データベース65に格納されている情報の一つであるコインランドリー店舗10の利用により獲得したポイント数を見ることができる。
【0017】
アプリサーバー67のデータベース65内にはコインランドリー店舗10を利用するユーザーの情報を記憶するユーザー情報テーブル、利用者毎に利用履歴を記憶する履歴情報テーブル、獲得したポイント数とポイントランクを管理するポイント管理テーブル等(いずれも図示せず)が設けられる。
【0018】
図2乃至図5は、コインランドリーのポイント付与システム100の動作を示した処理ルーチンである。図6乃至14は、各処理ルーチンでの集中精算機30のタッチスクリーン40に表示される案内又は操作の画面例を示している。以下、図2乃至図14を参照して、実施形態のポイント付与システムの動作およびポイント付与方法について説明する。
【0019】
まず、コインランドリー店舗10に設置される集中精算機30のタッチスクリーン40には、図6に示すランドリー機器のホーム画面100が表示されている。ホーム画面100の左側に表示されるQRコード110は、スマートフォン70のQR読取機能により読み取られる。
QRコード110は、店舗情報(店舗ID)および発生日付時刻等が公開鍵により暗号化されたものである。集中精算機30のタッチスクリーン40には、一定時間ごとに(例えば、1分)、暗号コード内容がQRコード110として表示される。
【0020】
QRコード110を読み取ったスマートフォン70は、集中精算機30と紐づけされる。ユーザーは、コインランドリー店舗10を利用するランドリーアプリによる手続に従って、ランドリー機器20を使用するための各種操作(機器選択、コース選択、決済処理等)を行う。本実施形態では、スマートフォン70によるランドリー機器20の使用操作は関係しないので、これ以降の説明は省略する。
【0021】
ホーム画面100の右側に表示されるエリア120は、本実施形態で用いられる作業エリアである。エリア120には、コインランドリー店舗10内のランドリー機器20の運転状況を取得するためのアイコン(画像)が表示されている。ランドリーアプリを使用しないユーザーは、このエリア120をタッチしてランドリー機器20の使用をスタートする。
【0022】
ユーザーがエリア120内のどこかをタッチすると(図2のS100)、集中精算機30からAPI63を経由(以降、APIの説明は省略する)してアプリサーバー67にタッチ(機器運転状況取得)信号が送信される(図2のS110)。そのタッチ信号を受信したアプリサーバー67は、ゲートウェイ50に機器運転状況取得指令を送信する(図2のS120)。ゲートウェイ50は、コインランドリー店舗10内の全てのランドリー機器20(一つずつ又は同時に)に向けて機器運転状況を応答するように要求する(図2のS130)。
全てのランドリー機器20からの機器運転状況情報はゲートウェイ50に返信され、ゲートウェイ50からアプリサーバー67に送信される(図2のS140,S150)。それぞれの機器運転状況情報を受信したアプリサーバー67は、集中精算機30のタッチスクリーン40に図7に示す機器選択画面200を生成して表示する(図2のS160)。
【0023】
図7に示す機器選択画面200には、コインランドリー店舗10内に設置される全てのランドリー機器20の利用可否が分かるように表示される。例えば、機器選択画面200において、灰色で表示されている機器(例えば、2号機、5号機、6号機…)は他のユーザーによって使用(又は故障)していることを示し(使用不可)、白く表示されている機器(例えば、1号機、3号機、4号機…)は選択可能(使用可)な機器を示している。ユーザーは、同画面200から空き状態にある希望のランドリー機器(エリア内)をタッチ(選択)する(図2のS170)。
【0024】
例えば、機器選択画面200から4号機「布団乾燥機」が選択された場合、タッチスクリーン40の画面が図8に示す機器選択確認画面300に切り替わる。ユーザーは機器選択確認画面300に表示される機器で間違いなければ、「確認しました」ボタン310をタッチする。すると、集中精算機30は、選択された4号機「布団乾燥機」の機器選択信号をアプリサーバー67に送信する(図2のS180)。
【0025】
機器選択信号を受信したアプリサーバー67は、ゲートウェイ50に機器選択指令を送信する(図3のS190)。すると、ゲートウェイ50は、操作対象のランドリー機器20(4号機「布団乾燥機」)に機器選択を通知すると共に、コース情報を応答するよう要求する(図3のS200)。
操作対象のランドリー機器20(4号機の「布団乾燥機」)は、機器選択通知に応答して自機器のコース情報(図9および図10の表示情報)をゲートウェイ50に送信する(図3のS210)。ゲートウェイ50は、アプリサーバー67に取得したコース情報を送信する(図3のS220)。そして、アプリサーバー67から集中精算機30にコース情報が送信されると、集中精算機30のタッチスクリーン40には、図9に示すコース選択画面350が表示される(図3のS230)。
【0026】
図9に示すコース選択画面350には、操作対象のランドリー機器20(4号機の「布団乾燥機」)が有するコース情報が表示される。4号機の「布団乾燥機」は、「リフレッシュ」と「乾燥」の2つのコースしかないので、そのコース情報が表示される。なお、リフレッシュとは、水蒸気を洗濯物(布団)に吹掛けながら、布団類の乾燥を行うコースである。
例えば、コース選択画面350から「乾燥」ボタン360が選択された場合、集中精算機30のタッチスクリーン40には、図10に示すコース(時間/料金)選択画面380が表示される。ユーザーは、コース(時間/料金)選択画面380から希望する乾燥時間を選択する(図3のS240)。
【0027】
図11には、図7に示した機器選択画面200から1号機「小型洗濯乾燥機」が選択された場合のコース(時間/料金)選択画面400の一例を示している。
洗濯乾燥機(大きさを問わない)が選択された場合、洗濯乾燥コース410と、洗濯だけのコース420と、乾燥だけのコース430が予め用意されているので、ユーザーは希望するコースエリアをタッチ(選択)する。
なお、図10および図11は、アプリサーバー67が生成して集中精算機30に提供する方式でも良く、或いは集中精算機30が生成して表示する方式でも良い。
【0028】
図10に示すコース(時間/料金)選択画面380から、例えば5分/100円のコースが選択された場合、図12に示す金種選択画面500にタッチスクリーン40に表示される。
図12の金種選択画面500には、図10で選択したコースの利用料金を支払うための支払い先の情報が表示されている。例えば、支払い方法として、現金支払い510、クレジットでの支払い520、コード支払い530、電子マネー支払い540の中から、ユーザーが希望する支払先を選ぶことができる。金種選択画面500には、選択したコースと料金の表示エリア550、料金明細書発行の選択エリア560等も表示されている。ユーザーは、金種選択画面500から希望する支払い方法を選択する(図3のS250)。すると、集中精算機30は、タッチスクリーン40に図13に示す決済画面600を表示する。
【0029】
図13の決済画面600では、図12の金種選択画面500からクレジット支払い520を選択した時のクレジットカード支払いの案内を示している。
ユーザーは、決済画面600を参照して、集中精算機30に取り付けられている決済端末80(図1を参照)に所有するクレジットカードをかざして(又は挿入して)手続を行う。集中精算機30は、決済処理が正しく実行できたと判断(決済成功)すると、操作対象のランドリー機器(4号機「布団乾燥機」)20に向けて機器運転開始信号を送信する(図4のS260)。なお、決済処理が正しい実行できない場合、他の決済が可能であれば、一つ前に戻る操作で図12の画面からやり直す。また、例えば決済処理をリトライしても駄目な場合は、一旦これまでの操作を打ち切り(中止)、当該ユーザーには該当カードの対策をお願いする。
【0030】
集中精算機30から機器運転開始信号を受けたアプリサーバー67は、ゲートウェイ50に操作対象のランドリー機器20に対する運転開始指令を送信する(図4のS270)。ゲートウェイ50は、その運転開始指令に従い操作対象のランドリー機器(4号機「布団乾燥機」)20を稼働させる(図4のS280)。操作対象のランドリー機器(4号機「布団乾燥機」)20は、運転開始指示を受けて動作を開始すると、その結果情報(例えば、「正常」(運転成功))をゲートウェイ50に向けて応答する(図4のS290)。ゲートウェイ50は、その結果情報をアプリサーバー67に送信する(図4のS300)。
【0031】
アプリサーバー67は、操作対象のランドリー機器20の結果情報を受信すると決済IDを破棄する。また、結果「正常」(運転成功)を受信すると、図14に示すアプリ連携QRコード表示画面700を生成して、集中精算機30のタッチスクリーン40に提供(表示)する(図4のS310)。
【0032】
操作対象のランドリー機器20は、正常に動作しない場合は「エラー」(運転不成功)情報がゲートウェイ50を経由してアプリサーバー67に送信される。アプリサーバー67は、エラー情報の受信により、集中精算機30のタッチスクリ40に「エラー」を表示すると共に、決済した金額の返金処理を実行する。ユーザーは返金を確認し、操作対象のランドリー機器20が故障したと判断して、ホーム画面に戻り、他のランドリー機器20を選択する手順からやり直す。
【0033】
図14に示すアプリ連携QRコード表示画面700には、「アプリで二次元コードを読み込むとポイントが付与されます」のメッセージ710が表示されている。ユーザーは、そのメッセージに従い、所有するスマートフォン70のQR読取機能を立ち上げて、1回読取用の識別コード720(以下では、二次元のQRコードを例に説明する)を読み取る(図5のS320)。QRコード720は、他の利用者に悪用されないように、所定時間(例えば1分)経過後には消える。
【0034】
もしも、スマートフォン70を持参していない場合、或いは後でポイント処理したい場合は、「二次元コードを印刷する」ボタン730をタッチする。すると、集中精算機30の印刷機48から図15に示すポイントレシート800が印刷されて、ユーザーに提供される。ポイントレシート800には、1回読取用のQRコード810が印刷されている。なお、アプリ連携QRコード表示画面700で「領収書を印刷する」ボタン740をタッチすると、印刷機48から領収書が印刷出力される。また、「レシートを印刷する」ボタン750をタッチすると、印刷機48からレシートが印刷出力される。
【0035】
ユーザーは、ポイントレシート800を持ち帰り、自宅等で印刷されたQRコード810をスマートフォン70で読み取る。QRコード810には、システム側で有効期間(例えば、3日間)が設定され管理される。また、図14に示した1回読取用のQRコード720を読み取ってポイント付与作業を行った場合、印刷されたQRコード810は無効なものとする。若しくは、「二次元コードを印刷する」を無効にしても良い。
【0036】
図16は、図14のQRコード720、又は図13に示すポイントレシート800のQRコード810を読み取るスマートフォン70の画面850を示している。
QRコード720およびQRコード810には、例えば店舗ID、動かした機器ID、動かしたコース、決済金額、決済金種等の情報が記録されている。スマートフォン70からQRコード720又はQRコード810を読み込むと、スマートフォン70からアプリサーバー67に向けて読み取った上記情報が送信される(図5のS330)。すると、アプリサーバー67は、内蔵するポイント算出アプリにより、当日の利用料金に応じたポイント数を算出して付与する。アプリサーバー67は、付与したポイント数をスマートフォン70に通知する。ポイント算出アプリは、利用料金に対し一律のポイント率で付与する方式でも良い。また、所定期間(例えば、1年)の利用料金の蓄積額に応じてポイントランクを設定し、そのポイントランクが高くなればなるほどポイント率が高くなる方式でも良い。
【0037】
付与したポイント数は、アプリサーバー67のデータベース65(例えば、ポイント管理テーブル等)に格納される。従って、スマートフォン70からランドリーアプリを起動した時のホーム画面には、アプリサーバー67からユーザーが獲得している現在のポイント数とポイントランクが提供され表示される。
【0038】
アプリサーバー67は、機器運転状況である洗濯完了の通知と併せて、算出したポイント数を図17に示す画面900にてユーザーのスマートフォン70に通知(付与)する(図5のS340)。
スマートフォン70に表示される画面900には、洗濯完了を示す利用状況メッセージ910と共に、当日の利用料金に応じたポイント数920(例えば、80P)が表示されている。なお、獲得したポイント数は、専用のポイント通知画面を用いてスマートフォン70に通知するものでも良い。
【0039】
以上説明したように実施形態のコインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムによれば、コインランドリー店舗10に設置される集中精算機30を使用してランドリー機器20を使用した場合、アプリサーバー67によって集中精算機30に利用料金のポイント数を付与するための識別コード(QRコード)が提供できる。ユーザーは、所有するスマートフォンにて識別コード(QRコード)を読み取ることによって、ランドリーアプリに利用料金に応じたポイント数が獲得できる。これにより、集中精算機30からの利用操作であっても、その利用料金に応じたポイント数が付与される。そして、ユーザーのスマートフォン70に獲得したポイント数が通知されるので、ユーザーへのサービス向上となり、コインランドリー店舗の利用率向上に繋がる。
なお、ポイント付与システムは図1に限定されない。例えば、管理装置500にゲートウェイの機能を組み込んでも良い。そのようなシステム構成であっても、管理装置500が組み込んだゲートウェイ機能も実行するだけで、上述した実施形態の動作は変わらない。
【0040】
実施形態のコインランドリーのポイント付与方法は、コインランドリー店舗10に設置される集中精算機30を使用してランドリー機器20を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与方法であって、集中精算機30からの画面操作に応じて、利用するランドリー機器の選択、コース選択、決済処理を実行するステップと、決済成功後の選択したランドリー機器20の運転成功に応じて、集中精算機30にポイント数を付与するための識別コード(720、810)を提供するステップと、ユーザーが所有する携帯機器70によって識別コード(720、810)の読み取り、その読取情報を受信してポイント数を付与するステップと、を有する方法である。これにより、アプリサーバーから集中精算機に利用料金のポイント数を付与するための識別コードを提供し、ユーザーの携帯端末にて識別コードを読み取ることによって、ポイント数を付与(獲得)することができる。
【0041】
実施形態のコインランドリーのポイント付与システムは、コインランドリー店舗10に設置される集中精算機30を使用してランドリー機器20を使用した時、その利用料金に応じたポイント数を付与するポイント付与システムであって、ランドリー店舗10と紐づけされた携帯機器70又は集中精算機30からの機器選択、コース選択、支払い方法の操作入力に応じてランドリー機器20に向けて各種指令を送信する制御手段67を有し、制御手段67は、選択したコースの決済成功により選択したランドリー機器20に対し運転開始を指令し、選択したランドリー機器20の運転成功により集中精算機30に利用料金に応じたポイント数を付与するための識別コード(720,810)を提供し、携帯機器70から識別コード(720,810)の読み取り情報を受信するとポイント数を付与する構成である。これにより、アプリサーバーから集中精算機に利用料金のポイント数を付与するための識別コードを提供し、ユーザーの携帯端末にて識別コードを読み取ることによって、ポイント数を付与(獲得)することができる。
【0042】
実施形態のコインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムにおける識別コード(720、810)は、集中精算機30の操作画面40に表示される。これにより、ユーザーの携帯機器にて集中精算機の操作画面に表示される識別コードを読み取る操作だけでポイント数を獲得することができる。
【0043】
実施形態のコインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムにおける識別コード(720、810)は、集中精算機30からの印刷操作に応じて印刷機48によって印刷出力される。これにより、ユーザーの携帯機器にて印刷出力された識別コードを読み取る操作だけでポイント数を獲得することができる。
【0044】
実施形態のコインランドリーのポイント付与方法およびポイント付与システムにおける識別コード(720、810)には、少なくとも店舗ID、決済金額、決済金種の情報が含まれている。これにより、決済処理に従ってポイント数の算出が容易に行うことができる。
【0045】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0046】
10…コインランドリー店舗、 20…ランドリー機器、 30…集中精算機
40…タッチスクリーン、 45…決済装置、 48…印刷機
50…ゲートウェイ、 60…管理装置、 63…API
65…データベース、 67…アプリサーバー
70…携帯機器(例えば、スマートフォン)、 80…決済端末
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