(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108902
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】分析支援装置、及び分析支援方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240805BHJP
G06F 16/28 20190101ALI20240805BHJP
【FI】
G06Q10/00
G06F16/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013541
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】000233055
【氏名又は名称】株式会社日立ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 佳奈
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 陵介
(72)【発明者】
【氏名】会澤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】岸川 竜也
(72)【発明者】
【氏名】山田 裕子
【テーマコード(参考)】
5B175
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5B175FB04
5L010AA01
5L049AA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】既存のシステムを活用しつつ、業務に有用な情報を提供する分析支援装置及び方法を提供する。
【解決手段】分析装置、分析支援システム及び複数のユーザ端末間を通信ネットワークで接続する分析システムにおいて、分析支援装置40は、業務指標の値に関する条件と、業務指標及び条件に対応付けられた言葉と、業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを対応づけたデータを記憶する記憶装置及び所定の情報処理装置が出力した業務指標の値、データにおける条件とを比較することで、業務指標の値が満たす条件を特定し、データから、業務指標及び条件に対応付けられた言葉、業務指標の値が条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報及び要因に関する情報へのアクセス方法の情報を抽出し、抽出した言葉、要因に関する情報及びアクセス方法の情報を出力する処理装置を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務指標の値に関する条件と、前記業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉と、前記業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを対応づけたデータを記憶する記憶装置、及び、
所定の情報処理装置が出力した業務指標の値を取得する分析結果取得処理と、
前記取得した業務指標の値と、前記データにおける前記条件とを比較することにより、前記取得した業務指標の値が満たす条件を特定し、前記データから、前記取得した業務指標及び前記特定した条件に対応付けられた言葉と、前記取得した業務指標の値が前記特定した条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを抽出する分析観点判定処理と、
前記抽出した言葉、要因に関する情報、及びアクセス方法の情報を出力する出力処理とを実行する制御装置
を備える、分析支援装置。
【請求項2】
前記記憶装置は、前記データにおける前記アクセス方法の情報として、前記所定の情報処理装置が管理する前記要因に関する情報の記憶場所の情報を記憶し、
前記制御装置は、
前記分析観点判定処理において、前記データから、前記記憶場所の情報を抽出し、
前記出力処理において、前記抽出した言葉、要因に関する情報、及び記憶場所の情報を出力する、
請求項1に記載の分析支援装置。
【請求項3】
前記制御装置は、業務指標の値に関する条件と、前記業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉と、前記業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報とを含む各データの入力を管理者から受け付け、入力された各データを前記データに記憶する、
請求項1に記載の分析支援装置。
【請求項4】
前記記憶装置は、前記業務指標の値に関する条件として、前記業務指標の値が所定の閾値より大きいか、前記閾値と等しいか、又は前記閾値より小さいかの各条件を記憶し、
前記分析観点判定処理において、前記取得した業務指標の値の前記各条件に基づき、前記言葉を抽出する、
請求項1に記載の分析支援装置。
【請求項5】
前記記憶装置は、前記言葉として、前記取得した業務指標の値が前記特定した条件を満たしていることを示す文章を記憶し、
前記制御装置は、前記分析観点判定処理において、前記抽出した前記影響を与えた要因が、前記取得した業務指標の値が前記条件を満たすことに影響を与えた可能性があることを示す文章を抽出する、
請求項1に記載の分析支援装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記分析結果取得処理において、前記所定の情報処理装置が出力した業務指標の値の指定を入力装置により受け付ける、
請求項1に記載の分析支援装置。
【請求項7】
情報処理装置が、
業務指標の値に関する条件と、前記業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉と、前記業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを対応づけたデータを記憶し、
所定の情報処理装置が出力した業務指標の値を取得する分析結果取得処理と、
前記取得した業務指標の値と、前記データにおける前記条件とを比較することにより、前記取得した業務指標の値が満たす条件を特定し、前記データから、前記取得した業務指標及び前記特定した条件に対応付けられた言葉と、前記取得した業務指標の値が前記特定した条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを抽出する分析観点判定処理と、
前記抽出した言葉、要因に関する情報、及びアクセス方法の情報を出力する出力処理とを実行する、
分析支援方法。
【請求項8】
前記情報処理装置が、
前記データにおける前記アクセス方法の情報として、前記所定の情報処理装置が管理する前記要因に関する情報の記憶場所の情報を記憶し、
前記分析観点判定処理において、前記データから、前記記憶場所の情報を抽出し、
前記出力処理において、前記抽出した言葉、要因に関する情報、及び記憶場所の情報を出力する、
請求項7に記載の分析支援方法。
【請求項9】
前記情報処理装置が、業務指標の値に関する条件と、前記業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉と、前記業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報とを含む各データの入力を管理者から受け付け、入力された各データを前記データに記憶する、
請求項7に記載の分析支援方法。
【請求項10】
前記情報処理装置が、前記業務指標の値に関する条件として、前記業務指標の値が所定の閾値より大きいか、前記閾値と等しいか、又は前記閾値より小さいかの各条件を記憶し、
前記分析観点判定処理において、前記取得した業務指標の値の前記各条件に基づき、前記言葉を抽出する、
請求項7に記載の分析支援方法。
【請求項11】
前記情報処理装置が、
前記言葉として、前記取得した業務指標の値が前記特定した条件を満たしていることを示す文章を記憶し、
前記分析観点判定処理において、前記分析観点判定処理において、前記抽出した前記影響を与えた要因が、前記取得した業務指標の値が前記条件を満たすことに影響を与えた可能性があることを示す文章を抽出する、
請求項7に記載の分析支援方法。
【請求項12】
前記情報処理装置が、前記分析結果取得処理において、前記所定の情報処理装置が出力した業務指標の値の指定を入力装置により受け付ける、
請求項7に記載の分析支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析支援装置、及び分析支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるビッグデータ等、企業が扱うデータの量は近年益々増大している。これに伴い、企業等のデータの分析及び活用を支援するためのツールとして、BIツール(Business Intelligenceツール)が広く用いられるようになっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、所定店舗のPOS情報を取得するPOS情報取得部と、天気情報サーバから所定店舗が属する特定地域の天候及び気温に係る情報を取得する天気情報取得部と、POS情報並びに特定地域の天候及び気温に係る情報を取得して、取得した情報をカレンダー情報に対応付けて統合及び格納する情報格納部と、クライアント端末装置から指定される指定期間に基づいて、指定期間に対応するPOS情報、並びに特定地域の天候及び気温に係る情報を情報格納部から抽出する抽出部と、抽出部によって抽出された情報を取得してクライアント端末装置へ出力する出力部と、を具備する情報可視化処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
BIツールは、様々な分析結果をユーザに提供することができるが、これをどのように活用するかについては、ユーザの経験ないし知見によることになる。しかしながら、ユーザが必ずしも業務について充分な経験ないし知見を有しているとは限らない。BIツールによって提供される情報は多くても、例えば分析結果をどのように解釈して今後何をすべきかを検討することが難しい場合がある。
【0006】
一方で、より利便性の高い新たなBIツールが開発されたとしても、従来からBIツールを使用している企業にとっては、新たなBIツールを導入するコストや業務上の負担は決して小さくない。
【0007】
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、既存のシステムを活用しつつ、業務に有用な情報を提供することが可能な分析支援装置、及び分析支援方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するための本発明の一つは、業務指標の値に関する条件と、前記業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉と、前記業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを対応づけたデータを記憶する記憶装置、及び、所定の情報処理装置が出力した業務指標の値を取得する分析結果取得処理と、前記取得した業務指標の値と、前記データにおける前記条件とを比較することにより、前記取得した業務指標の値が満たす条件を特定し、前記データから、前記取得した業務指標及び前記特定した条件に対応付けられた言葉と、前記取得した業務指標の値が前記特定した条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報と、前記要因に関する情報へのアクセス方法の情報とを抽出する分析観点判定処理と、前記抽出した言葉、要因に関する情報、及びアクセス方法の情報を出力する出力処理とを実行する制御装置を備える、分析支援装置、である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、既存のシステムを活用しつつ、業務に有用な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る分析システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末の画面に出力される、分析装置が出力する分析結果群(ダッシュボード)の一例を示す図である。
【
図3】DBサーバが記憶するデータの一例を説明する図である。
【
図5】分析支援装置が備える主要な機能の一例を示す図である。
【
図6】分析システムにおける各情報処理装置が備えるハードウェア構成の一例を説明する図である。
【
図7】分析システムにおいて行われる分析処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図8】ガイド画面としての初期表示画面の一例を示す図である。
【
図9】分析システムにおいて行われる分析処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】分析観点抽出理処理の詳細を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態に係る分析システム1の構成の一例を示す図である。分析システム1は、分析装置10と、分析支援システム20と、1又は複数のユーザ端末30とを含んで構成される。
【0012】
分析装置10、分析支援システム20、及び各ユーザ端末30の間は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、又は専用線等の有線又は無線の通信ネットワーク5により接続される。
【0013】
ユーザ端末30は、ユーザ(企業等)が使用する情報処理装置である。ユーザ端末30は、後述する分析装置10及び分析支援システム20を用いて業務分析を行うための情報処理装置である。
【0014】
分析装置10は、ユーザが行った過去の業務の情報に基づき、業務指標の値を算出し、その算出結果をユーザに提示する。分析装置10は、例えば、BIツール(BI:Business Inteligence)である。
【0015】
具体的には、分析装置10は、所定の情報処理システム(基幹システム等)から取得した実績情報(例えば、過去の各月の来客人数)に関する検索条件の入力を受け付ける。分析装置10は、入力された情報に基づき、1又は複数種類の業務指標の値(例えば、過去所定時点から現在までの期間における来客人数の合計)を算出すると共に、実績情報(又は今後行う業務計画に関する情報でもよい)に関する統計計算(合計値、平均値、最大値、最小値等の算出)を行い、業務指標の値の情報及び統計計算の結果の情報(以下、両者をあわせて分析結果情報という)を、分析装置10が管理する所定のURL(Uniform Resource Locator)に出力し記憶する。
【0016】
また、分析装置10は、ユーザ端末30又は所定の情報処理システムから取得した、実績情報に関連した各種の関連情報(例えば、帳票データ)を記憶する。分析装置10は、これらの関連情報を、分析装置10が管理する所定のURLに出力して記憶する。関連情報は、業務指標の値に影響を与えた可能性ある各種の要素を含んだ情報である。
【0017】
ユーザ端末30は、上記の各URLにアクセスすることで、分析結果情報や関連情報を取得して画面に出力する。ユーザは、この画面を参照することで、業務分析を行う。
【0018】
以下、本実施形態では、業務指標は、ユーザが管理する所定の店舗への会員の来店客数であるものとする。ユーザが管理する店舗は複数存在し、また、会員には複数の種類があるものとする。
【0019】
図2は、ユーザ端末30の画面に出力される、分析装置10が出力する分析結果群(ダッシュボード)の一例を示す図である。同図に示すように、このダッシュボード200は、分析装置10が算出した各業務指標の値の情報を表示した1又は複数のワークシート210(210A、210B)を含んで構成される。各ワークシート210では、各業務指標の値がグラフによって表される。
【0020】
例えば、ワークシート210Aには、業務指標である来店客数に関する複数の棒グラフ220が表示される。ここで、業務指標は、複数の観点により算出される。すなわち、来店客数には、店舗ごと及び会員のタイプごとの来店客数がある。すなわち、各棒グラフ220は、店舗221ごとの棒グラフ220からなる。また、各棒グラフ220は、会員のタイプごとの構成部分222を有する。
【0021】
ここで、ユーザは、分析装置10によって提供されるワークシート210を見ても、ワークシート210に表示されているデータをどのように理解し、業務に今後どのように活用すべきかがわかりにくい場合がある。
【0022】
そこで、本実施形態の分析支援システム20は、分析装置10が出力したこのようなダッシュボード200の各ワークシート210の情報に対するユーザの理解を助けるガイド画面(詳細は後述)を提供することで、ユーザの業務を支援する。
次に、分析システム1における各装置の機能を説明する。
【0023】
図1に示したように、分析支援システム20は、DBサーバ50及び分析支援装置40を備える。このうちDBサーバ50は、分析支援装置40が管理するデータを記憶する。
図3は、DBサーバ50が記憶するデータの一例を説明する図である。DBサーバ50は、操作ログ管理DB60及び分析観点DB70を備える。
【0024】
操作ログ管理DB60は、ユーザ端末30が分析装置10又は分析支援装置40に表示された画面等への入力の履歴の情報を記憶し蓄積するデータベースである。操作ログ管理DB60には、例えば、ユーザから指定された(例えば、クリックされた)ガイド画面の部分若しくは、ガイド閾値又は表示内容等が指定された結果遷移したURLの情報が蓄積される。
【0025】
分析観点DB70は、ガイド画面の表示内容を規定したデータベースである。具体的には、分析観点DB70は、各種の業務指標の値に関する条件(以下、判定条件という)と、その業務指標及び条件に対応付けられた言葉(以下、ガイドテキストという。単語、句、又は文章等)と、業務指標の値が上記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報(前記した関連情報)と、関連情報へのアクセス方法の情報とを対応づけて記憶したデータベースである。なお、分析観点DB70のデータ形式はデータベースに限られず、任意のデータ形式であってよい。
【0026】
本実施形態では、関連情報は、分析装置10が記憶している情報であるとするが、外部の情報処理システムが記憶している情報であってもよい。
【0027】
また、本実施形態では、関連情報へのアクセス方法の情報は、関連情報の記憶場所の情報(すなわちURL)であるものとするが、その他のアクセス方法の情報であってもよい。
【0028】
(分析観点DB)
ここで、
図4は、分析観点DB70の一例を示す図である。この分析観点DB70は、ガイド画面に表示する情報の内容を、ガイド画面のパターンごとに記憶したデータベースである。具体的には、この分析観点DB70は、ガイドID71、初期表示フラグ72、ダッシュボード名称73、ワークシート名称74、判定対象メジャー75、表示対象ディメンション76、閾値77、閾値判定符号78、ガイド表示文言79、ガイド表示リンク文言80、及びガイド表示リンクURL81の各データ項目を有する、1以上のレコードで構成される。
【0029】
ガイドID71には、ガイド画面ごとに割り当てられたID(ガイドID)が設定される。
【0030】
初期表示フラグ72には、そのガイド画面が最初に表示される画面(初期表示画面)であるか否かを示す情報(TRUE又はFALSE)が設定される。
【0031】
ダッシュボード名称73には、ガイド画面が表示対象とするダッシュボードを特定する情報が設定される。
【0032】
ワークシート名称74には、ガイド画面が表示対象とするワークシートを特定する情報が設定される。
【0033】
判定対象メジャー75には、ガイド画面が表示対象とする業務指標(本実施形態では、来店客数)が設定される。
【0034】
表示対象ディメンション76には、後述するガイド表示文言79に埋め込まれるテキストの情報が、1又は複数設定される。表示対象ディメンション76には、例えば、業務指標を算出する基準となる観点(例えば、店舗、会員の種類)の情報が設定される。
【0035】
閾値77には、業務指標に関する条件たる閾値(以下、ガイド閾値という)が設定される。
【0036】
閾値判定符号78には、ガイド閾値に係る条件たる演算子(以下、ガイド閾値演算子という)が設定される。本実施形態では、「以上」(業務指標の値がガイド閾値以上である)、「より小さい」(業務指標の値がガイド閾値未満である)、「より大きい」(業務指標の値がガイド閾値を超える)、及び、「と等しい」(業務指標の値がガイド閾値と等しい)の各等号又は不等号があるものとするが、演算子の種類を限定する趣旨ではない。
【0037】
閾値77及び閾値判定符号78には、各業務指標の値に関して、例えば、業務指標が業務上問題が無い場合の値の条件、業務指標が業務上問題がある場合の値の条件、業務上注意すべき場合の業務指標の値の条件、等が設定される。閾値77及び閾値判定符号78は、例えば、業務又は業務指標に関して経験ないし知見を有するユーザ、分析装置10の使用方法に精通しているユーザによって設定される。
【0038】
ガイド表示文言79には、ガイド画面に表示するテキスト(ガイドテキスト)が設定される。ガイドテキストは、例えば、判定対象メジャー75に係る業務指標の値が、閾値77に係るガイド閾値及び閾値判定符号78に係るガイド閾値演算子により特定される条件を満たしていることを示す文章を含む。また、ガイドテキストは、例えば、関連情報が存在することを示す文章を含む。
【0039】
前記のように、ガイド表示文言79には表示対象ディメンション76の内容が埋め込み可能である。すなわち、表示対象ディメンション76の内容がガイドテキストに埋め込まれてガイド画面に表示される。
図4では、例えば、「{0}-{1}の来店客数が目標より少ないです!(500人以下)。至急対策が必要です。以下の原因が考えられます。」である({0}には店舗名、{1}には会員タイプが埋め込まれる)。
【0040】
なお、ガイド表示文言79には、表示対象ディメンション76以外に、判定対象メジャー75、閾値77、又は閾値判定符号78等の内容をガイドテキストに埋め込むための特殊記号を登録できるようにしてもよい。
【0041】
ガイド表示リンク文言80には、ガイド画面に表示する関連情報に対するタイトル文言(例えば、関連情報の名称)が設定される。
【0042】
ガイド表示リンクURL81には、ガイド画面に表示する、関連情報に係るURL(以下、関連情報URLという)が設定される。
【0043】
なお、以上の分析観点DB70のデータ構成は一例である。分析観点DB70には、例えば、ガイドのグループのID、グループの順番、管理者(テナント)、各レコードの作成者、作成日、更新者、更新日、及び、レコードを削除するか否かを示す情報(削除フラグ)が設定されてもよい。
【0044】
次に、
図5は、分析支援装置40が備える主要な機能の一例を示す図である。分析支援装置40は、認証部41、分析結果取得部42、分析観点判定部43、及び出力部44の各機能部を備える。
【0045】
認証部41は、ユーザ端末30から分析支援装置40に対するアクセスを許可するための認証を行う。
【0046】
分析結果取得部42は、分析装置10が出力した業務指標の値を含む分析結果情報を取得する。
【0047】
分析観点判定部43は、分析結果取得部42が取得した業務指標の値と、分析観点DB70の条件とを比較することにより、分析結果取得部42が取得した業務指標の値が満たす条件を特定する(例えば、「来客人数が500人より少ない」)。そして、分析観点判定部43は、分析観点DB70から、分析結果取得部42が取得した業務指標及び上記特定した条件に対応付けられた言葉(ガイドテキスト)と、分析結果取得部42が取得した業務指標の値が上記特定した条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報(関連情報)とを抽出する。
【0048】
出力部44は、分析観点判定部43が抽出したガイドテキスト、及び関連情報をユーザ端末30に出力させる。
【0049】
次に、
図6は、分析システム1における各情報処理装置(ユーザ端末30、分析支援装置40、及びDBサーバ50)が備えるハードウェア構成の一例を説明する図である。各情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置91(プロセッサ)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の主記憶装置92(メモリ)と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置93と、キーボード、マウス、タッチパネルなどからなる入力装置94と、モニタ(ディスプレイ)等からなる、画面表示を行う出力装置95と、NIC(Network Interface Card)、無線通信モジュール、USB(Universal Serial Interface)モジュール、又はシリアル通信モジュール等で構成される通信装置96を備える。
【0050】
各情報処理装置の機能は、各情報処理装置のハードウェアによって、もしくは、各情報処理装置の制御装置91が、主記憶装置92又は補助記憶装置93に記憶されている各プログラムを読み出して実行することにより実現される。また、これらのプログラムは、例えば、二次記憶デバイスや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSDなどの記憶デバイス、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの、情報処理装置で読み取り可能な記録媒体に格納される。なお、分析装置10及び分析支援装置40は、その全部または一部が、例えば、クラウドシステムによって提供される仮想サーバのように、仮想化技術やプロセス空間分離技術等を用いて提供される仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。また、分析装置10及び分析支援装置40によって提供される機能の全部または一部は、例えば、クラウドシステムがAPI(Application Programming Interface)等を介して提供するサービスによって実現してもよい。
次に、分析システム1において行われる処理について説明する。
【0051】
<処理>
図7、9は、分析システム1において行われる分析処理の一例を示すシーケンス図である(紙面の都合上、複数の図に分けている)。分析処理は、例えば、ユーザ端末30が起動した際に開始される。
【0052】
まず、
図7に示すように、ユーザ端末30は、実績情報に関する検索条件の入力をユーザから受け付け、入力された検索条件を、分析装置10(BIツール)に送信する(s1)。
【0053】
そして、分析装置10は、受信した検索条件に合致する実績情報(例えば、過去の各月の店舗ごとの来店客数の情報、及び、会員タイプごとの過去の各月の来店客数の情報)を所定の情報処理システム等から取得する(実績情報は予め記憶しておいてもよい)。分析装置10は、取得した実績情報に基づき、業務指標の値を算出すると共に、算出した業務指標の値を示した図を画面に表示するための画面データを生成する(s3)。また、分析装置10は、この実績情報に関連する帳票データを取得する。
【0054】
例えば、分析装置10は、過去の所定時間から現在までの来店客数を店舗ごとに合計することで、店舗ごとの合計来店客数を算出する。また、分析装置10は、過去の所定時間から現在までの来店客数を会員タイプごとに合計することで、会員タイプごとの合計来店客数を算出する。そして、分析装置10は、店舗ごとの合計来店客数を示すグラフを画面に表示するための画面データと、会員タイプごとの合計来店客数を示すグラフを画面に表示するための画面データとを生成する。
【0055】
分析装置10は、s3で算出した業務指標の値、帳票データ、及び画面データを、ユーザ端末30に送信する(s5)。
【0056】
ユーザ端末30は、分析装置10から受信した画面データに基づき、業務指標に関するグラフ(ダッシュボード及びワークシート)を画面に表示する(s7)。本実施形態では、ユーザ端末30は、
図2に示したダッシュボード200の各ワークシート210にグラフを表示する。
【0057】
その後、ユーザ端末30は、ユーザからの指示入力に基づき、分析支援装置40に、認証要求を送信する(s9)。分析支援装置40は、受信した認証要求に基づき、ユーザ端末30が所定の認証条件を満たしているか否かを判定する(s11)。ユーザ端末30が所定の認証条件を満たしている場合、ユーザ端末30は、分析支援装置40から認証が成功した旨の情報を受信する(s13)。また、ユーザ端末30は、s5で受信した業務指標の値を分析支援装置40に送信する。
【0058】
次にユーザ端末30は、ガイド画面の初期表示画面の取得要求を、分析支援装置40に送信する(s15)。分析支援装置40は、受信した取得要求に基づき、初期表示画面の画面データをユーザ端末30に送信する(s17)。
【0059】
例えば、分析支援装置40は、分析観点DB70から、取得要求に付帯するダッシュボードの情報がダッシュボード名称73に設定され、「TRUE」が初期表示フラグ72に設定されているレコードのガイド表示文言79の内容を取得し、取得したガイド表示文言79の内容をユーザ端末30に送信する。
【0060】
ユーザ端末30は、分析支援装置40から受信した情報に基づき、初期表示画面を表示する(s19)。
【0061】
(初期表示画面)
ここで、
図8は、初期表示画面800の一例を示す図である。まず、この初期表示画面800は、分析装置10が出力したダッシュボード811の各ワークシート812の情報が表示されるダッシュボード表示部810と、分析支援装置40が生成したデータに基づくガイド表示部820とを備える。
【0062】
ガイド表示部820には、s5で分析装置10から受信した情報が表示される。具体的には、ガイド表示部820には、ヘッダ821及びタイトル822に加えて、ガイドテキストとしての初期表示文言823が表示されている。
【0063】
なお、初期表示画面800のダッシュボード表示部810には、他の店舗管理システムへのリンク(URL等)が表示されてもよい。
【0064】
次に、
図9に示すように、ユーザ端末30は、初期表示画面を表示後、ユーザから、ダッシュボードのワークシートに表示されている業務指標(分析対象の業務指標)の指定を受け付ける(s21)。
【0065】
例えば、
図8に示すように、ユーザ端末30は、初期表示画面800に表示されているダッシュボード811のワークシート812の棒グラフ813における、ある店舗のある会員タイプの業務指標の構成部分814の選択をユーザから受け付ける。
【0066】
次に、
図9に示すように、ユーザ端末30は、s21で指定された業務指標が付帯した、当該業務指標に関するガイド画面を表示するための画面データの取得要求を、分析支援装置40に送信する(s23)。
【0067】
分析支援装置40は、データの取得要求を受信すると、上記付帯している業務指標に対応するガイドテキスト、関連情報、及び関連情報URL等を分析観点DB70から抽出し、ユーザ端末30に返信する画面データを生成する分析観点抽出理処理s25を実行する。分析観点抽出理処理s25の詳細は後述する。なお、分析支援装置40は、s21におけるユーザの選択内容を、DBサーバ50の操作ログ管理DB60に記憶する。
【0068】
分析支援装置40は、分析観点抽出理処理s25で生成した画面データをユーザ端末30に送信する(s27)。ユーザ端末30は、分析支援装置40から受信した画面データに基づき、ガイド画面を表示する(s29)。
【0069】
(ガイド画面)
ここで、
図10は、s29で表示されるガイド画面1000の一例を示す図である。このガイド画面1000は、ヘッダ1028及びタイトル1029が表示されるガイド表示部1020と、分析装置10が出力したダッシュボード811の各ワークシート812の情報が表示されるダッシュボード表示部1010とを備える。
【0070】
そして、ガイド表示部1020は、分析結果表示部1021と、1又は複数の原因情報表示部1022とを備える。なお、分析結果表示部1021及び原因情報表示部1022は、分析観点DB70のガイド表示文言79等の内容に応じていずれか一方のみが表示される場合もある。
【0071】
分析結果表示部1021には、分析対象の業務指標の値が満たしている条件(同図の例では、「500人以下」)を示したガイドテキストが表示される(分析観点DB70のガイド表示文言79に基づく)。このガイドテキストには、表示対象ディメンション76の特殊記号に基づき置換され、s21でユーザに選択された店舗の名称1023及び会員タイプの名称1024が表示されている。また、このガイドテキストには、原因情報表示部1022にて関連情報が存在することを示すテキスト1025も表示される。
【0072】
各原因情報表示部1022には、分析支援装置40が抽出した関連情報を説明するテキスト1026が表示される(ガイド表示文言79に基づく)。具体的には、このテキスト1026には、関連情報が示す要因が、分析対象の業務指標の値が分析結果表示部1021に表示されている条件が満たしているか否かに影響を与えた可能性があることを示す文章となっている。
【0073】
また、各原因情報表示部1022には、関連情報へのアクセス方法が存在することを示すタイトル文言1027が表示される(ガイド表示リンク文言80に基づく)。そして、このタイトル文言1027には、関連情報URLが埋め込まれる(ガイド表示リンクURL81に基づく)。
【0074】
ユーザは、このようなガイド画面1000を参照することにより、s21で選択した業務指標の値が何らかの条件を満たしているのか(何らかの問題があるのか)、業務指標がその条件を満たしているのはどのような要素に起因するのか、また、その要素の詳細情報へのアクセス先はどこであるか、といった情報を、業務指標の分析に関して深い知見を有していなくても知ることができる。そして、ユーザは、このような情報を確認することで、今後の業務の指針を立て意思決定の迅速化を図ることができる。また、ユーザは、このような情報の確認の経験を通じて、業務指標の値の評価方法、この評価に関連する要因の特定、及び特定した要因へのアクセスといった一連の業務分析の手法を習得することができる。
【0075】
次に、
図9に示すように、ユーザ端末30は、ユーザからの、ガイド画面に表示されているいずれかの関連情報の指定を待機する(s31)。例えば、ユーザ端末30は、ユーザからの、ガイド画面1000における原因情報表示部1022のタイトル文言1027の部分の指定(画面クリック等)を受け付ける。
【0076】
ユーザ端末30は、関連情報の指定を受け付けると、指定した関連情報が記憶されている場所の情報(関連情報URL)を分析支援装置40に送信する。分析支援装置40は、受信した関連情報URLを、DBサーバ50の操作ログ管理DB60に記憶する。なお、後述するように、関連情報URLは、分析装置10に係るURLに限らず、例えば、関連情報を検索ワードとして指定した外部のインターネット検索サーバ(関連情報の提供元となるシステム)のURLでもよい。
【0077】
さらに、ユーザ端末30は、関連情報の指定を受け付けると、関連情報の取得要求を、分析装置10(又は検索サーバ等)に送信する(s33)。例えば、ユーザ端末30は、関連情報URLを、分析装置10(又は検索サーバ等)に送信する。
【0078】
分析装置10(又は検索サーバ等)は、受信した取得要求に基づき、関連情報を表示する画面(関連情報画面)の画面データを生成し、生成した画面データをユーザ端末30に送信する(s35)。
【0079】
ユーザ端末30は、分析装置10(又は検索サーバ等)から受信した画面データに基づき、関連情報画面を表示する(s37)。関連情報画面には、例えば、帳票データの内容が表示される。その後は、s21以降の処理が繰り返される。
【0080】
<分析観点抽出理処理>
図11は、分析観点抽出理処理s25の詳細を説明するフロー図である。
【0081】
まず、分析支援装置40は、s21で選択された業務指標の値を取得する(s251)。なお、分析支援装置40は、ユーザ端末30が受信した分析結果情報から、s21で選択された業務指標の値を取得してもよいし、分析装置10から直接、s21で選択された業務指標の値を取得してもよい。
【0082】
そして、分析支援装置40は、分析観点DB70から、s251で取得した業務指標の値に対応するレコードを抽出する(s253)。
【0083】
具体的には、まず、分析支援装置40は、分析観点DB70を参照し、ダッシュボード名称73に現在ガイド画面に表示中のダッシュボードの名称が設定され、ワークシート名称74にそのダッシュボードにおいて業務指標の値が選択されたワークシートの名称が設定され、判定対象メジャー75にs251で取得した業務指標の名称が設定されているレコードを全て抽出する。そして、分析支援装置40は、取得した各レコードの閾値77及び閾値判定符号78を参照することにより、s251で取得した業務指標の値が満たすガイド閾値及びガイド閾値演算子を有するレコードを特定する。
【0084】
図4の例では、s251で取得した業務指標の算出値が「来店客数300人」である場合、分析支援装置40は、閾値77が「500」であり閾値判定符号78が「より小さい」である全てのレコード82、83、84を特定する。
【0085】
そして、分析支援装置40は、s253で特定した各レコードについて、ガイド画面に表示するテキストのデータを生成する(s255、s257)。
【0086】
具体的には、分析支援装置40は、各レコードのガイド表示文言79のデータを取得し、取得したデータのうち特殊記号の部分を、当該特殊記号が示す表示対象ディメンション76の内容で置換したテキストデータをそれぞれ生成する(s255)。
【0087】
また、分析支援装置40は、s251で特定したレコードのガイド表示リンク文言80及びガイド表示リンクURL81の各データを取得し、関連情報URLを埋め込んだ関連情報に係るテキストデータを生成する(s257)。
【0088】
分析支援装置40は、s255、s257で生成したデータをガイド画面に表示するための画面データを生成する(s259)。
【0089】
そして、分析支援装置40は、生成した画面データをユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信した画面データに基づき、ガイド画面1000を表示する。
【0090】
以上に説明したように、本実施形態の分析支援装置40は、分析装置10が出力した業務指標の値を取得し、取得した業務指標の値と、分析観点DB70の条件(閾値77及び閾値判定符号78)とを比較することにより、取得した業務指標の値が満たす条件を特定し、分析観点DB70から、取得した業務指標及び上記特定した条件に対応付けられたガイドテキストと、取得した業務指標の値が上記特定した条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報である関連情報と、関連情報へのアクセス方法の情報とを抽出し、抽出したガイドテキスト、関連情報、及びアクセス情報の情報を出力する。
【0091】
すなわち、分析支援装置40は、分析観点DB70を用いることにより、BIツールが出力した業務指標の値が満たす条件に応じたガイドテキストと、その業務指標が当該条件を満たす原因となった情報と、その情報へのアクセス方法とをユーザ端末30に提供する。
【0092】
これにより、ユーザは、業務指標が満たす値の条件に応じた業務分析の要否、そのような条件を満たすこととなった原因(仮説)、及び、この原因の検証先情報へのアクセス方法を一挙に知ることができる。すなわち、ユーザは、BIツールが出力した業務指標の値の評価について知見を有していなくても、その評価に関するテキストとその評価の根拠とを知り検討することができる。
【0093】
このように、本実施形態の分析支援装置40によれば、既存のシステムを活用しつつ、業務遂行に有用な情報を提供することができる。
【0094】
また、本実施形態の分析支援装置40は、分析観点DB70から、分析装置10が管理する関連情報の記憶場所の情報(URL)を抽出し、抽出した記憶場所の情報を出力する。
【0095】
これにより、ユーザは、関連情報の詳細情報に対して容易にアクセスすることができる。
【0096】
また、本実施形態の分析支援装置40は、業務指標の値に関する条件と、業務指標及び前記条件に対応付けられた言葉(テキスト)と、業務指標の値が前記条件を満たすか否かに影響を与える要因に関する情報とを含む各データの入力を管理者から受け付け、入力された各データを分析観点DB70に記憶する。
【0097】
このように、業務指標に関する各パラメータの入力を管理者から受け付ける構成とすることで、有用な分析支援を行うことができる。
【0098】
また、本実施形態の分析支援装置40は、業務指標の値に関する条件として、業務指標の値が所定の閾値より大きいか、閾値と等しいか、又は閾値より小さいかの各条件を記憶し、これらの条件に基づき、言葉(テキスト)、関連情報(関連情報URL)を抽出する。
【0099】
これにより、業務指標の値を客観的かつ細かく分類し、適切な言葉、関連情報、及びアクセス方法の情報を抽出することができる。
【0100】
また、本実施形態の分析支援装置40は、関連情報が、業務指標の値が各条件を満たすか否かに影響を与えた可能性があることを示す文章を抽出する。
【0101】
これにより、ユーザは、分析対象の業務指標にとって重要な関連情報を特定することができる。
【0102】
また、本実施形態の分析支援装置40は、分析装置10が出力した業務指標の値の指定を入力装置により受け付ける。
【0103】
これにより、ユーザは、業務にとって必要な分析を行うことができる。
【0104】
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
【0105】
例えば、本実施形態の各装置が備えるハードウェアの一部は、他の装置に設けてもよい。
【0106】
また、各装置の各プログラムは他の装置に設けてもよいし、あるプログラムを複数のプログラムからなるものとしてもよいし、複数のプログラムを一つのプログラムに統合してもよい。例えば、分析支援装置40の機能部を分析装置10に組み込んでもよい。
【0107】
また、本実施形態では、分析対象の業務指標の値が来客人数の場合を例に説明したが、本発明は、利益額又は売上高等の、営業上又は経営上の任意の業務指標の値(例えば、品質指標)に対して適用することができる。
【0108】
また、本実施形態では、ガイド画面1000の分析結果表示部1021及び複数の原因情報表示部1022のそれぞれには、主にテキスト(文章)が表示されるものとしたが、画像又は動画等のメディアが埋め込まれてもよい。
【0109】
また、本実施形態では、分析観点DB70における業務指標の値の条件として、閾値、等号、及び不等号を用いる場合を説明したが、その他の条件が用いられてもよい。例えば、所定の関数値を満たすか否か、又は、所定の値のパターンを満たすかといった条件が用いられてもよい。
【符号の説明】
【0110】
1 分析システム、10 分析装置、20 分析支援システム、40 分析支援装置