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特開2024-108913印刷装置、データ転送方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108913
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】印刷装置、データ転送方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 5/30 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
B41J5/30 Z
【審査請求】有
【請求項の数】43
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013562
(22)【出願日】2023-01-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】小島 拓也
【テーマコード(参考)】
2C187
【Fターム(参考)】
2C187AC01
2C187AC08
2C187AE07
2C187BF13
2C187BF18
2C187FB11
2C187FB17
2C187FC08
2C187FD03
2C187FD14
2C187FD18
(57)【要約】
【課題】各ヘッドの制御回路が印刷データを読み込むことなく、自己の印刷データを格納することができる印刷装置等を提供する。
【解決手段】印刷装置は、主制御回路と、主制御回路に直列的に接続される副制御回路群とを備え、副制御回路群は、主制御回路に接続される第1副制御回路と、第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、主制御回路は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、第1副制御回路は第1副通信アドレス空間と、第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有し、第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを第1副メモリ領域に書き込み、第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを第1副通信アドレス空間に書き込む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御回路と、
前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、
前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群と
を備え、
前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、
前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、
前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、
前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有し、
前記第1副制御回路は、
前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、
前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間に書き込む
印刷装置。
【請求項2】
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第2副メモリ領域を有し、
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1副通信アドレス空間を介して前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2副メモリ領域に書き込む
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主通信アドレス空間は第3主通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2副通信アドレス空間に書き込む
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3副メモリ領域を有し、
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2副通信アドレス空間を介して、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第3副メモリ領域に書き込む
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記第1副通信アドレス空間は、第1副受信アドレス空間と、第1副送信アドレス空間とを有し、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第1受信空間と、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第2受信空間とを有し、
前記第1副送信アドレス空間は、前記第1受信空間に紐づけられた第1送信空間と、前記第2受信空間に紐づけられた第2送信空間とを有し、
前記第1副制御回路は、
前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1受信空間及び前記第1送信空間への書き込み、
前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2受信空間及び前記第2送信空間への書き込む
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記第2副通信アドレス空間は、第2副受信アドレス空間と、第2副送信アドレス空間とを有し、
前記第2副受信アドレス空間は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3受信空間を有し、
前記第2副送信アドレス空間は、前記第3受信空間に紐づけられた第3送信空間を有し、
前記第2副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第3受信空間及び前記第3送信空間への書き込む
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路に紐づけられた第1主メモリ領域を含む主メモリ領域を有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記第1主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって、前記第1主メモリ領域への書き込みを行い、
記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第1主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記主メモリ領域は前記第2副制御回路に紐づけられた第2主メモリ領域を含み、
前記第2副通信アドレス空間と前記第2主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記第2主メモリ領域への書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第2主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記主メモリ領域は前記第3副制御回路に紐づけられた第3主メモリ領域を含み、
前記第3副通信アドレス空間と前記第3主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記第3主メモリ領域への書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第3主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路及び前記第2副制御回路に紐づけられた共通メモリを有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記共通メモリとが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副通信アドレス空間と前記第1副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項10に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記共通メモリは、前記第3副制御回路と紐づけられており、
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記第3副通信アドレス空間と前記第2副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項11に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副レジスタを有し、
前記第1主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第1副制御回路は、前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第1副レジスタに書き込む
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第2副レジスタを有し、
前記第2主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第2副制御回路は、前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第2副レジスタに書き込む
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3副レジスタを有し、
前記第3主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第3副制御回路は、前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第3副レジスタに書き込む
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路及び前記第2副制御回路に紐づけられた共通レジスタを有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記共通レジスタとが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副通信アドレス空間と前記第1副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項16に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記共通レジスタは、前記第3副制御回路に紐づけられており、
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記第3副通信アドレス空間と前記第2副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項17に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記ヘッド群は、前記第1副制御回路によって駆動される第1ヘッドと、前記第2副制御回路によって駆動される第2ヘッドとを有し、
前記主制御回路は、
前記第1主通信アドレス空間に前記第1ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第1画像データを書き込み、
前記第2主通信アドレス空間に前記第2ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第2画像データを書き込む
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記ヘッド群は、前記第3副制御回路によって駆動される第3ヘッドを有し、
前記主制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に前記第3ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第3画像データを書き込む
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項21】
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第1副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項22】
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第1副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第1副通信アドレス空間から読み出す
請求項21に記載の印刷装置。
【請求項23】
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第2副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す、

請求項8に記載の印刷装置。
【請求項24】
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第2副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第2副通信アドレス空間から読み出す
請求項23に記載の印刷装置。
【請求項25】
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第3副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す
請求項9に記載の印刷装置。
【請求項26】
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第3副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第3副通信アドレス空間から読み出す
請求項25に記載の印刷装置。
【請求項27】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項10に記載の印刷装置。
【請求項28】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項11に記載の印刷装置。
【請求項29】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項12に記載の印刷装置。
【請求項30】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項31】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項32】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項33】
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項34】
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第2副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項35】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第3副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項36】
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項37】
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項38】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項39】
前記第1副制御回路は、前記第1副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項16に記載の印刷装置。
【請求項40】
前記第2副制御回路は、前記第2副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項17に記載の印刷装置。
【請求項41】
前記第3副制御回路は、前記第3副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項18に記載の印刷装置。
【請求項42】
主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて実行されるデータ転送方法であって、
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込む
データ転送方法。
【請求項43】
主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、
前記印刷装置に、
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込む処理
を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ヘッドから液体を吐出して印刷を行う印刷装置、並びに前記印刷装置にて実行されるデータ転送方法及びコンピュータプログラムである。
【背景技術】
【0002】
制御装置と、前記制御装置にディジーチェーン接続された複数の液体噴射ヘッドとを備える印刷装置が提案されている。各ヘッドは制御回路を備える。制御装置から最上流の制御回路に全ヘッドの印刷データが送信され、最下流の制御回路まで転送される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-184142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各制御回路は、全ての液体噴射ヘッドの印刷データを順に読み込み、自己の印刷データを抽出し、格納する。
【0005】
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、各ヘッドの制御回路が印刷データを読み込むことなく、自己の印刷データを格納することができる印刷装置、データ転送方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る印刷装置は、主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有し、前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間に書き込む。
【0007】
本開示の一実施形態に係るデータ転送方法は、主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて実行されるデータ転送方法であって、前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、前記印刷装置に、前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込む処理を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る印刷装置、データ転送方法及びコンピュータプログラムにあっては、主制御回路の第1主通信アドレス空間と、第1副制御回路の第1副メモリ領域とが紐づけられる。第1副制御回路は、第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを第1副メモリ領域に書き込む。第1副制御回路はデータを読み込むことなく、第1副メモリ領域に格納することができる。第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータは第1副通信アドレス空間に書き込まれる。第1副通信アドレス空間に書き込まれたデータは下流側に転送される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る印刷装置の略示平面図である。
図2】インクジェットヘッドの平面透視図である。
図3】制御装置及びインクジェットヘッドのブロック図である。
図4】通信アドレス空間、副受信アドレス空間、副送信アドレス空間及び副制御回路のメモリの関係を説明する説明図である。
図5】実施の形態2に係る主制御回路のメモリ、副受信アドレス空間及び副送信アドレス空間の関係を説明する説明図である。
図6】実施の形態3に係る主制御回路のメモリ、副受信アドレス空間及び副送信アドレス空間の関係を説明する説明図である。
図7】実施の形態4に係る通信アドレス空間、副受信アドレス空間、副送信アドレス空間及び副制御回路のレジスタの関係を説明する説明図である。
図8】実施の形態5に係る主制御回路のメモリ、副受信アドレス空間及び副送信アドレス空間の関係を説明する説明図である。
図9】実施の形態6に係る主制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
図10】実施の形態6に係る副制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
図11】実施の形態7に係る主制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
図12】実施の形態7に係る副制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
図13】実施の形態8に係る主制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
図14】実施の形態8に係る副制御回路による印刷処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る印刷装置を示す図面に基づいて説明する。図1は、印刷装置1の略示平面図である。図1において、記録用紙100の搬送方向は印刷装置1の前後方向に対応する。また記録用紙100の幅方向は印刷装置1の左右方向に対応する。また前後方向及び左右方向と直交する方向、即ち図1の紙面垂直方向は印刷装置1の上下方向に対応する。
【0012】
図1に示すように、印刷装置1は、ケース2内に収容されたプラテン3、四つのインクジェットヘッド4、二つの搬送ローラ5、6、及び制御装置7等を備える。プラテン3の上面を、記録用紙100が通過する。四つのインクジェットヘッド4は、プラテン3の上方において、搬送方向に並んでいる。各インクジェットヘッド4は、いわゆるラインタイプのヘッドである。インクジェットヘッド4には、インクタンク(図示略)からインクが供給される。四つのインクジェットヘッド4には、異なる色のインクが供給される。
【0013】
図1に示すように、二つの搬送ローラ5、6は、プラテン3に対して後側と前側にそれぞれ配置されている。二つの搬送ローラ5、6は、図示しないモータによってそれぞれ駆動され、プラテン3上の記録用紙100を前方へ搬送する。二つの搬送ローラ5、6は搬送部に対応する。制御装置7は、制御プログラムに基づいて、印刷装置1を制御する。制御装置7は、PC等の外部装置9とデータ通信可能に接続されており、外部装置9から送信された印刷データに基づいて、印刷装置1の各部を駆動させ、印刷を実行する。
【0014】
図2は、インクジェットヘッド4の平面透視図である。インクジェットヘッド4は複数のヘッド42を備える。ヘッド42はヘッドユニットに対応する。複数のヘッド42は、前後方向に2列で配置されている。前側の列では、左右方向に沿って4個のヘッド42が配置され、後側の列では、左右方向に沿って5個のヘッドが配置されている。ヘッド42の下面には複数のノズル42aが設けられている。なおヘッド42の数及び列数は限定されず、変更可能である。
【0015】
図3は、制御装置7及びインクジェットヘッド4のブロック図である。制御装置7は主制御回路7aを備える。主制御回路7aは制御部7b、メモリ7c、通信アドレス空間7d、及び通信インタフェース(I/F)7eを備える。制御部7bはロジック回路、例えばFPGAを備える。なお制御部7bはプロセッサ、例えばCPU、又はASIC等を備えてもよい。メモリ7cは、例えば主記憶装置である。通信アドレス空間7dは、例えば主記憶装置又は補助記憶装置の記憶領域を含む。通信アドレス空間7dは後述する副制御回路41との間で通信を行うために、主記憶装置又は補助記憶装置に確保される。通信アドレス空間7dは、仮想アドレス空間でもよいし、物理アドレス空間でもよい。通信アドレス空間7dは少なくとも一つのアドレスと、各アドレスに対応した記憶領域とを有する。通信アドレス空間7dは主通信アドレス空間に対応する。
【0016】
主記憶装置としては例えばRAMが挙げられる。補助記憶装置としては、例えばROM及び書き換え可能な記憶媒体、例えばEEPROM、EPROM、ハードディスク等が挙げられる。補助記憶装置に制御プログラムが記憶される。制御部7bは、例えば補助記憶装置から主記憶装置に制御プログラムを読み出して実行する。制御プログラムは記録媒体70(図1参照)、例えば光ディスク又は持ち運び可能なフラッシュメモリから補助記憶装置にインストールされてもよい。なお制御プログラムは、印刷装置1に通信ネットワークを介して接続されたサーバから補助記憶装置にダウンロードされてもよい。通信I/F7dはデータ通信路51に接続される。制御装置7は、制御プログラムに基づいて、印刷装置1を制御する。
【0017】
インクジェットヘッド4は、複数のヘッドモジュール40を備える。複数のヘッドモジュール40は、例えば左右方向に一列に並ぶ。複数のヘッドモジュール40は、例えば、第1ヘッドモジュール40(1)、第2ヘッドモジュール40(2)、・・・、第nヘッドモジュール40(n)を有する(nは自然数)。第1ヘッドモジュール40(1)は最も左に位置し、第nヘッドモジュール40(n)は最も右に位置する。第1ヘッドモジュール40(1)が全ヘッドモジュール40の中で制御装置7に最も近い位置にあり、第nヘッドモジュール40(n)が全ヘッドモジュール40の中で制御装置7から最も遠い位置にある。
【0018】
第1ヘッドモジュール40(1)~第nヘッドモジュール40(n)それぞれは、副制御回路41と、ヘッド42と、上流側I/F43aと、下流側I/F43bとを備える。複数のヘッドはヘッド群を構成する。副制御回路41は、制御部41a、メモリ41b、通信アドレス空間41cを備える。副制御回路41は、例えばASIC又はSoCを含む。副制御回路は、画像データに基づきヘッド42を駆動する。複数の副制御回路41は副制御回路群に対応する。各副制御回路41の各通信アドレス空間41cは第1~第3副通信アドレス空間に対応する。各副制御回路41の各メモリ41bは第1~第3副メモリ領域に対応する。
【0019】
制御部41aは副制御回路41の動作を制御する。制御部41aは例えばCPUを備えてもよく、FPGA等のロジック回路を備えてもよい。メモリ41bは、例えばEPROM又はEEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリである。
【0020】
通信アドレス空間41cは副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412を備える。副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412は、仮想アドレス空間でもよいし、物理アドレス空間でもよい。副制御回路41は1又は複数の記憶装置を備える。副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412はメモリ41bと同じ記憶装置に設けられてもよいし、異なる記憶装置に設けられてもよい。副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412は、主制御回路7aと、又は上流側及び下流側の副制御回路41との間で通信を行うために、記憶装置に確保される。副受信アドレス空間411は少なくとも一つのアドレスと、各アドレスに対応した記憶領域とを有する。副送信アドレス空間412は少なくとも一つのアドレスと、各アドレスに対応した記憶領域とを有する。
以下、第1ヘッドモジュール40(1)~第nヘッドモジュール40(n)それぞれの副制御回路41は、副制御回路41(1)~副制御回路41(n)とも称する。副制御回路41(1)~副制御回路41(n)は第1~第3副制御回路に対応する。
【0021】
各I/F7e、43a、43bは双方向通信可能なインタフェースであり、コネクタ及び通信ケーブル50によって、直列的に接続されている。各I/F7e、43a、43bは高速シリアルインタフェースの規格、例えばPCIeに基づく。I/F7eは印刷データに含まれる画像データを副制御回路41(1)のI/F43aに送信する。副制御回路41(1)のI/F43bは画像データを副制御回路(2)のI/F43aに転送し、副制御回路41(2)のI/F43bは副制御回路41(3)のI/F43aに送信する。このようにして、画像データは副制御回路41(n)のI/F43aまで順に転送される。
【0022】
図4は、通信アドレス空間7d、副受信アドレス空間411、副送信アドレス空間412及び副制御回路41のメモリ41bの関係を説明する説明図である。図4において、副制御回路41(1)~副制御回路41(n)の副受信アドレス空間を副受信アドレス空間411(1)~副受信アドレス空間411(n)と表記し、副制御回路41(1)~副制御回路41(n)の副送信アドレス空間を副送信アドレス空間412(1)~副送信アドレス空間412(n)と表記する。副制御回路41(1)~副制御回路41(n)のメモリをメモリ41b(1)~メモリ41b(n)と表記する。メモリ41b(1)~メモリ41b(n)は第1~第3副メモリ領域に対応する。
【0023】
主制御回路7a及び各副制御回路41(1)~41(n)は印刷を行う前に、例えば印刷装置1の起動時に、主制御回路7aは各副制御回路41(1)~41(n)と通信し、ヘッド42の数(ヘッドモジュール40の数又は副制御回路41の数)に応じた通信アドレス空間を確保する。本実施例においてはヘッド42の数はn個であり、n個のアドレス空間、即ち第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)を通信アドレス空間7dに確保する。第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)は第1~第3主通信アドレス空間に対応する。
【0024】
副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(1)に確保する。副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(1)に確保する。
【0025】
副制御回路41(2)は、第3通信アドレス空間7d(3)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副受信アドレス空間411(2)に確保する。副制御回路41(2)は、第3通信アドレス空間7d(3)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副送信アドレス空間412(3)に確保する。副制御回路41(3)~副制御回路41(n)についても同様にアドレス空間が確保される。
【0026】
即ち、副制御回路41(k)(kは1~n-1)は、第k+1通信アドレス空間7d(k+1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副受信アドレス空間411(k)に確保する。副制御回路41(k)は、第k+1通信アドレス空間7d(k+1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副送信アドレス空間412(k+1)に確保する。
【0027】
主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第1通信アドレス空間7d(1)と、メモリ41b(1)とを紐づける。即ち、第1通信アドレス空間7d(1)のアドレスをメモリ41b(1)に割り当てる。主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)それぞれと、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)のアドレスを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。副制御回路41(1)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0028】
副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間と、メモリ41b(2)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間のアドレスをメモリ41b(2)に割り当てる。副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれと、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0029】
即ち、副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)(kは1~n-2)は、副送信アドレス空間412(k)の第k+1対応アドレス空間と、メモリ41b(k+1)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k)の第k+1対応アドレス空間のアドレスをメモリ41b(k+1)に割り当てる。副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)は、副送信アドレス空間412(k)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれと、副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0030】
副制御回路41(n-1)及び副制御回路41(n)は、副送信アドレス空間412(n-1)の第n対応アドレス空間と、メモリ41b(n)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(n-1)の第n対応アドレス空間のアドレスをメモリ41b(n)に割り当てる。換言すれば、主制御回路7aの第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)それぞれは、副制御回路41(1)~41(n)のメモリ41b(1)~41b(n)それぞれに紐づけられる。
【0031】
アドレスの割当完了後、制御部7bは印刷を行うために副制御回路41(1)~41(n)のメモリ41b(1)~41b(n)それぞれに画像データを送信する。具体的には、制御部7bは外部装置から画像データを取得する。画像データは、各ヘッドモジュール40(1)~40(n)に対応した第1データ~第nデータを含む。制御部7bが第1データ~第nデータそれぞれを第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)それぞれに書き込むと、第1データ~第nデータそれぞれはメモリ41b(1)~41b(n)それぞれに書き込まれる。具体的には、第1通信アドレス空間7d(1)とメモリ41b(1)とが紐づけられているから、制御部7bが第1データを第1通信アドレス空間7d(1)に書き込むと、副制御回路41(1)が第1データをメモリ41b(1)に書き込む。
【0032】
第k通信アドレス空間7d(k)とメモリ41b(k)とは紐づけられているので、副制御回路41(k)は第k通信アドレス空間7d(k)に書き込まれたデータを、データにヘッダーを付けてデータの行き先を記載したり、副制御回路41(k)がヘッダーに記載されている行き先を確認したりすることなく、メモリ41b(k)に書き込む。即ち、制御部7bが第k通信アドレス空間7d(k)(kは自然数)に第kデータを書き込んだ場合、副制御回路41(k)はメモリ41b(k)に第kデータを書き込む。副制御回路41(k)はデータを読み込むことなく、メモリ41b(k)に第kデータを格納することができる。制御部7bによる第k通信アドレス空間7d(k)へのデータの書き込みは、あたかもメモリ41b(k)にデータを直接的に書き込んでいるかのような効果を生じさせる。
【0033】
副制御回路41(k)は第k+1データ~第nデータを副受信アドレス空間411(k)に書き込み、また副送信アドレス空間412(k)に書き込む。第k+1データ~第nデータ、即ち副送信アドレス空間412(k)に書き込まれたデータは下流側に転送される。副制御回路41(k)は第k+1データ~第nデータを、データにヘッダーを付けてデータの行き先を記載したり、制御回路41(k)がヘッダーに記載されている行き先を確認したりすることなく、下流側に転送する。即ち、副制御回路41(k)はデータを読み込むことなく、下流側に第k+1データ~第nデータを転送することができる。具体的には、第2通信アドレス空間7d(2)と副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間とが紐づけられ、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とが紐づけられ、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とメモリ41b(2)とが紐づけられているので、第2通信アドレス空間7d(2)とメモリ41b(2)とは紐づけられている。第2通信アドレス空間7d(2)とメモリ41b(2)とは紐づけられているから、制御部7bが第2データを第2通信アドレス空間7d(2)に書き込むと、副制御回路41(1)は第2データを副受信アドレス空間411(1)に書き込みまた副送信アドレス空間412(1)に書き込み、さらにメモリ41b(2)に書き込む。つまり、第2通信アドレス空間7d(2)に書き込まれた第2データは、メモリ41b(2)に書き込まれる。
【0034】
また、具体的には、第3通信アドレス空間7d(3)と副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間とが紐づけられ、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間とが紐づけられ、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とが紐づけられ、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とメモリ41b(3)とが紐づけられているので、第3通信アドレス空間7d(3)とメモリ41b(3)とは紐づけられている。第3通信アドレス空間7d(3)とメモリ41b(3)とは紐づけられているから、制御部7bが第3データを第3通信アドレス空間7d(3)に書き込むと、副制御回路41(1)は第3データを副受信アドレス空間411(1)に書き込みまた副送信アドレス空間412(1)に書き込み、副制御回路41(2)は第3データを副受信アドレス空間411(2)に書き込みまた副送信アドレス空間412(2)に書き込み、副制御回路41(3)は第3データを副受信アドレス空間411(3)に書き込みまた副送信アドレス空間412(3)に書き込み、さらにメモリ41b(3)に書き込む。つまり、第3通信アドレス空間7d(3)に書き込まれた第3データは、メモリ41b(3)に書き込まれる。
【0035】
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態1に係る印刷装置を示す図面に基づいて説明する。実施の形態2に係る構成のうち、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図5は、主制御回路7aのメモリ7c、副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412の関係を説明する説明図である。主制御回路7aは、印刷を行う前に、例えば印刷装置1の起動時に、各副制御回路41(1)~41(n)と通信し、ヘッド42の数に応じたメモリ領域をメモリ7cに確保する。
【0036】
副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(1)に確保する。副制御回路41(1)は、第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(1)に確保する。
【0037】
副制御回路41(2)は、第3通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(1)に確保する。副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(2)に確保する。
【0038】
即ち、副制御回路41(k)(kは1~n-1)は、第k+1通信アドレス空間7d(k+1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副受信アドレス空間411(k)に確保する。副制御回路41(k)は、第k通信アドレス空間7d(k)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副送信アドレス空間412(k)に確保する。副制御回路41(n)は、第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第n対応アドレス空間を、副送信アドレス空間412(n)に確保する。
【0039】
主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第1メモリ領域7c(1)~第nメモリ領域7c(n)と、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、第1メモリ領域7c(1)~第nメモリ領域7c(n)のアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。副制御回路41(1)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0040】
副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0041】
即ち、副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)(kは1~n-2)は、副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(k+1)は、副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0042】
副制御回路41(n-1)及び副制御回路41(n)は、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間のアドレスを副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0043】
副制御回路41(k)(kは1~n)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間への書き込みによって、メモリ7cの第kメモリ領域7c(k)への書き込みを行う。副制御回路41(k)による副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間へのデータの書き込みは、あたかもメモリ7cの第kメモリ領域7c(k)にデータを直接的に書き込んでいるかのような効果を生じさせる。また副制御回路41(k)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間からの読み出しによって、メモリ7cの第kメモリ領域からの読み出しを直接的に行う。副制御回路41(k)による副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間からのデータの読み出しは、あたかもメモリ7cの第kメモリ領域7c(k)からデータを直接的に読み出しているかのような効果を生じさせる。
【0044】
(実施の形態3)
以下本発明を実施の形態3に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態3に係る構成のうち、実施の形態1又は2と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図6は、主制御回路7aのメモリ7c、副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412の関係を説明する説明図である。メモリ7cは共通メモリ70cを含む。共通メモリ70cには、例えば各ヘッドモジュール40に共通のパラメータ(共通パラメータ)が記憶される。
【0045】
副制御回路41(1)は、第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(1)に確保する。副制御回路41(1)は第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(1)に確保する。
【0046】
副制御回路41(2)は、第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(2)に確保する。副制御回路41(2)は第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(2)に確保する。
【0047】
即ち、副制御回路41(k)(kは1~n-1)は、第k対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(k)に確保する。副制御回路41(k)は第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(k)に確保する。副制御回路41(n)は、第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(n)に確保する。
【0048】
主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通メモリ70cと、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、共通メモリ70cのアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間のアドレスを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。
【0049】
副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0050】
即ち、副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)(kは1~n-2)は、
副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(k+1)は、副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0051】
副制御回路41(n-1)及び副制御回路41(n)は、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間のアドレスを副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間に割り当てる。
【0052】
副制御回路41(k)(kは1~n)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間への書き込みによって、共通メモリ70cへの書き込みを行う。また副制御回路41(k)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間からの読み出しによって、共通メモリ70cからの読み出しを行う。副制御回路41(k)は、例えば第k対応アドレス空間に共通パラメータを書き込むことによって、共通メモリ70cに共通パラメータを書き込むことできる。副制御回路41(k)は、例えば第k対応アドレス空間に書き込まれた共通パラメータを読み出すことによって、共通メモリ70cに書き込まれた共通パラメータを読み出すことできる。
具体的には、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通メモリ70cと、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(2)及び副制御回路41(3)は、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間とを紐づけるので、共通メモリ70cは副送信アドレス空間412(3)と紐づけられている。共通メモリ70cは副送信アドレス空間412(3)と紐づけられているので、副制御回路41(3)が副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間にデータを書き込むことにより、副制御回路41(2)は副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間に書き込まれたデータを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とに書き込み、副制御回路41(1)は副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間に書き込まれたデータを副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間とに書き込み、主制御回路7aは副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間に書き込まれたデータを共通メモリ70cに書き込むので、副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間へデータを書き込むことによって共通メモリ70cに書き込みが行われる。
【0053】
また、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通メモリ70cと、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間とを紐づけるので、共通メモリ70cは副送信アドレス空間412(2)と紐づけられている。共通メモリ70cは副送信アドレス空間412(2)と紐づけられているので、副制御回路41(2)が副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間にデータを書き込むことにより、副制御回路41(1)は副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間に書き込まれたデータを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とに書き込み、主制御回路7aは副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間に書き込まれたデータを共通メモリ70cに書き込むので、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間へデータを書き込むことによって共通メモリ70cに書き込みが行われる。
【0054】
また主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通メモリ70cと、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間とを紐づける。共通メモリ70cは副送信アドレス空間412(1)と紐づけられているので、副制御回路41(1)が副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間にデータを書き込むことにより、主制御回路7aは副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間に書き込まれたデータを共通メモリ70cに書き込む。副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間へデータを書き込むことによって共通メモリ70cに書き込みが行われる。
【0055】
また副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間に書き込まれた共通パラメータを読み出すことによって、共通メモリ70cに書き込まれた共通パラメータを読み出すことでき、副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間に書き込まれた共通パラメータを読み出すことによって、共通メモリ70cに書き込まれた共通パラメータを読み出すことでき、副制御回路41(3)は、副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間に書き込まれた共通パラメータを読み出すことによって、共通メモリ70cに書き込まれた共通パラメータを読み出すことできる。
【0056】
(実施の形態4)
以下本発明を実施の形態4に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態4に係る構成のうち、実施の形態1~3と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図7は、通信アドレス空間7d、副受信アドレス空間411、副送信アドレス空間412及び副制御回路41のレジスタ41dの関係を説明する説明図である。副制御回路41はレジスタ41dを備える。以下、副制御回路41(1)~41(n)のレジスタを、レジスタ41d(1)~41d(n)とも称する。レジスタ41d(1)~41d(n)それぞれには、例えば各ヘッドモジュール40(1)~40(n)それぞれに対応した制御信号に関するデータが記憶される。制御信号に関するデータは共通パラメータとは異なるデータである。
【0057】
実施の形態1と同様に、副制御回路41(k)(kは1~n-1)は、第k+1通信アドレス空間7d(k+1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副受信アドレス空間411(k)に確保する。副制御回路41(k)は、第k+1通信アドレス空間7d(k+1)~第n通信アドレス空間7d(n)に対応した第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を、副送信アドレス空間412(k+1)に確保する。
【0058】
主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第1通信アドレス空間7d(1)と、レジスタ41d(1)とを紐づける。即ち、第1通信アドレス空間7d(1)のアドレスをレジスタ41d(1)に割り当てる。主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)それぞれと、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、第2通信アドレス空間7d(2)~第n通信アドレス空間7d(n)のアドレスを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。副制御回路41(1)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0059】
副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間と、レジスタ41d(2)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間のアドレスをレジスタ41d(2)に割り当てる。副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれと、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0060】
即ち、副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)(kは1~n-2)は、副送信アドレス空間412(k)の第k+1対応アドレス空間と、レジスタ41d(k+1)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k)の第k+1対応アドレス空間のアドレスをレジスタ41d(k+1)に割り当てる。副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)は、副送信アドレス空間412(k)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれと、副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0061】
副制御回路41(n-1)及び副制御回路41(n)は、副送信アドレス空間412(n-1)の第n対応アドレス空間と、レジスタ41d(n)とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(n-1)の第n対応アドレス空間のアドレスをレジスタ41d(n)に割り当てる。換言すれば、主制御回路7aの第1通信アドレス空間7d(1)~第n通信アドレス空間7d(n)それぞれは、副制御回路41(1)~41(n)のレジスタ41d(1)~41b(n)それぞれに紐づけられる。
【0062】
第k通信アドレス空間7d(k)とレジスタ41d(k)とは紐づけられているので、副制御回路41(k)は第k通信アドレス空間7d(k)に書き込まれたデータを、データにヘッダーを付けてデータの行き先を記載したり、制御回路41(k)がヘッダーに記載されている行き先を確認したりすることなく、レジスタ41d(k)に書き込む。即ち、制御部7bによる第k通信アドレス空間7d(k)への書き込みは、あたかもレジスタ41d(k)にデータを直接的に書き込んでいるかのような効果を生じさせる。
【0063】
具体的には、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、第2通信アドレス空間7d(2)と、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間と、レジスタ41d(2)とを紐づけるので、第2通信アドレス空間7d(2)とレジスタ41d(2)とは紐づけられる。第2通信アドレス空間7d(2)とレジスタ41d(2)とは紐づけられているので、主制御回路7aは制御信号に関するデータを第2通信アドレス空間7d(2)に書き込むと、副制御回路41(1)は制御信号に関するデータを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間とに書き込み、副制御回路41(2)は制御信号に関するデータをレジスタ41d(2)に書き込む。
【0064】
また、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は第3通信アドレス空間7d(3)と副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)は、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間と副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(2)は副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(2)及び副制御回路41(3)は副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とレジスタ41d(3)とを紐づけるので、第3通信アドレス空間7d(3)とレジスタ41d(3)とは紐づけられる。主制御回路7aは制御信号に関するデータを第3通信アドレス空間7d(2)に書き込むと、副制御回路41(1)は制御信号に関するデータを副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間とに書き込み、副制御回路41(2)は制御信号に関するデータを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とに書き込み、副制御回路41(3)は制御信号に関するデータをレジスタ41d(3)に書き込む。
【0065】
(実施の形態5)
以下本発明を実施の形態5に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態5に係る構成のうち、実施の形態1~4と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図8は、主制御回路7aのメモリ7c、副受信アドレス空間411及び副送信アドレス空間412の関係を説明する説明図である。メモリ7cは共通レジスタ71cを含む。例えば、いずれかのヘッドモジュール40がデータを共通レジスタ71cに記憶する。制御部7bは共通レジスタ71cにデータが記憶されたことを、他のヘッドモジュール40(共通レジスタ71cにデータを記憶したヘッドモジュール40とは異なるヘッドモジュール)に通知する。他のヘッドモジュール40は共通レジスタ71cにアクセスし、データを読み出す。
【0066】
実施の形態3と同様に、副制御回路41(k)(kは1~n-1)は、第k対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(k)に確保する。副制御回路41(k)は第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間を副受信アドレス空間411(k)に確保する。副制御回路41(n)は、第n対応アドレス空間を副送信アドレス空間412(n)に確保する。
【0067】
主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通レジスタ71cと、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、共通レジスタ71cのアドレスを副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間のアドレスを副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間に割り当てる。
【0068】
副制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0069】
即ち、副制御回路41(k)及び副制御回路41(k+1)(kは1~n-2)は、
副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(k)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副送信アドレス空間412(k+1)の第k+1対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。副制御回路41(k+1)は、副受信アドレス空間411(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副送信アドレス空間412(k+1)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれのアドレスを副受信アドレス空間411(2)の第k+2対応アドレス空間~第n対応アドレス空間それぞれに割り当てる。
【0070】
副制御回路41(n-1)及び副制御回路41(n)は、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間とを紐づける。即ち、副受信アドレス空間411(n-1)の第n対応アドレス空間のアドレスを副送信アドレス空間412(n)の第n対応アドレス空間に割り当てる。
【0071】
副制御回路41(k)(kは1~n)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間への書き込みによって、共通レジスタ71cへの書き込みを行う。また副制御回路41(k)は、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間からの読み出しによって、共通レジスタ71cからの読み出しを行う。副制御回路41(k)は、例えば第k対応アドレス空間にデータを書き込むことによって、共通レジスタ71cにデータを書き込むことできる。副制御回路41(k)による第k対応アドレス空間への書き込みは、あたかも共通レジスタ71cにデータを直接的に書き込んでいるかのような効果を生じる。副制御回路41(k)は、例えば第k対応アドレス空間に書き込まれたデータを読み出すことによって、共通レジスタ71cに書き込まれたデータを読み出すことできる。副制御回路41(k)による第k対応アドレス空間からの読み込みは、あたかも共通レジスタ71cからデータを直接的に読み込んでいるかのような効果を生じる。
【0072】
具体的には、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通レジスタ71cと、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間とを紐づける。即ち、共通レジスタ71cと副制御回路41(1)とは紐づけられている。そのため、副制御回路41(1)が副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間に書き込んだデータは、共通レジスタ71cに書き込まれる。また副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第1対応アドレス空間からの読み出しによって、共通レジスタ71cからの読み出しを行う。
【0073】
また、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通レジスタ71cと、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間を紐づけ、副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間と、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間とを紐づけ、制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間とを紐づけるので、共通レジスタ71cと副制御回路41(2)とは紐づけられている。そのため、副制御回路41(2)が副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間に書き込んだデータは、副受信アドレス空間411(1)の第2対応アドレス空間に書き込まれ、副送信アドレス空間412(1)の第2対応アドレス空間に書き込まれ、共通レジスタ71cに書き込まれる。また副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(2)の第2対応アドレス空間からの読み出しによって、共通レジスタ71cからの読み出しを行う。
【0074】
具体的には、主制御回路7a及び副制御回路41(1)は、共通レジスタ71cと、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間を紐づけ、副制御回路41(1)は、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間と、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、制御回路41(1)及び副制御回路41(2)は、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、副制御回路41(2)は、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間と、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間とを紐づけ、制御回路41(2)及び副制御回路41(3)は、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間と、副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間とを紐づけるので、共通レジスタ71cと副制御回路41(3)とは紐づけられている。そのため、副制御回路41(3)が副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間に書き込んだデータは、副受信アドレス空間411(2)の第3対応アドレス空間に書き込まれ、副送信アドレス空間412(2)の第3対応アドレス空間に書き込まれ、副受信アドレス空間411(1)の第3対応アドレス空間に書き込まれ、副送信アドレス空間412(1)の第3対応アドレス空間に書き込まれ、共通レジスタ71cに書き込まれる。また副制御回路41(3)は、副送信アドレス空間412(3)の第3対応アドレス空間からの読み出しによって、共通レジスタ71cからの読み出しを行う。
【0075】
実施の形態1~3及び5において副制御回路41(k)はレジスタ41d(k)を備えてもよい。実施の形態1~5において、実施の形態1は、実施の形態2~5の少なくとも一つの構成を備えてもよく、実施の形態2は、実施の形態1,3~5の少なくとも一つの構成を備えてもよく、実施の形態3は、実施の形態1,2,4、5の少なくとも一つの構成を備えてもよく、実施の形態4は、実施の形態1~3、5の少なくとも一つの構成を備えてもよく、実施の形態5は、実施の形態1~4の少なくとも一つの構成を備えてもよい。
【0076】
(実施の形態6)
以下本発明を実施の形態6に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態6に係る構成のうち、実施の形態1~5と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図9は、主制御回路7aによる印刷処理を説明するフローチャートである。例えば、フローチャートに示す印刷処理を、印刷装置1が省電力モード等、節電をしている状態で実行可能である。
【0077】
制御部7bは電源がオンになったか否か判定する(S1)。即ち起動したか否か判定する。制御部7bは電源がオンになっていないと判定した場合(S1:NO)、制御部7bは処理を終了する。電源がオンになったと判定した場合(S1:YES)、制御部7bは通信アドレス空間7d、副受信アドレス空間411、副送信アドレス空間412、メモリ7c、共通メモリ70c及び共通レジスタ71c等へのアドレスの割当を実行する(S2)。
【0078】
制御部7bは共通パラメータを各ヘッドモジュール40(1)~(n)に設定する(S3)。例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に共通パラメータを書き込むことによって、レジスタ41d(k)に共通パラメータを書き込むことができる(kは1~nの自然数)。そして、副制御回路41(K)はレジスタ41d(k)から共通パラメータを読み出す。共通パラメータとしては、例えばカラー印刷であるか又はモノクロ印刷であるかを示す情報が挙げられる。
【0079】
制御部7bは個別パラメータを各ヘッドモジュール40(1)~(n)に設定する(S4)。個別パラメータは各ヘッドモジュール40(1)~(n)に固有の個別に設定されるパラメータである。個別パラメータとしては、例えばヘッド42を駆動するための駆動波形が挙げられる。ヘッド42を駆動するための駆動波形は、各ヘッドモジュール40の特性によって異なるからである。例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に個別パラメータを書き込むことによって、レジスタ41d(k)に個別パラメータを書き込むことができる(kは1~nの自然数)。そして、副制御回路41(K)はレジスタ41d(k)から個別パラメータを読み出す。
【0080】
制御部7bは外部装置9から印刷ジョブを受信したか否か判定する(S5)。印刷ジョブを受信していないと判定した場合(S5:NO)、制御部7bはステップS5に処理を戻す。印刷ジョブを受信したと判定した場合(S5:YES)、制御部7bは画像データを各メモリ41b(k)(kは1~nの自然数)に書き込む(S6)。例えば、実施の形態1に示すように、制御部7bは各第k通信アドレス空間7d(k)(kは1~nの自然数)に各第kデータ(画像データ)を書き込むことによって、各メモリ41b(k)に画像データを書き込むことができる。
【0081】
制御部7bは、印刷ジョブが完了したか否か判定する(S7)。各メモリ41b(k)に書き込まれた画像データに基づいて、各ヘッド42による印刷が完了した場合、各副制御回路41(k)は主制御回路7aに印刷が完了したことを通知する。制御部7bは各副制御回路41(k)から通知を受信した場合、印刷ジョブが完了したと判定する。印刷ジョブが完了したと判定した場合(S7:YES)、制御部7bは処理を終了する。
【0082】
印刷ジョブが完了していないと判定した場合(S7:NO)、制御部7bはいずれかの副制御回路41からエラー通知を受信したか否か判定する(S8)。エラー通知を受信していないと判定した場合(S8:NO)、制御部7bはステップS6に処理を戻す。エラー通知を受信したと判定した場合(S8:YES)、制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込む(S9)。
【0083】
例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に印刷停止指示を書き込むことによって、レジスタ41d(k)に印刷停止指示を書き込むことができる。制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込んだ後、処理を終了する。
【0084】
図10は、副制御回路41(k)による印刷処理を説明するフローチャートである。制御部41aはメモリ41bに画像データが書き込まれているか否か判定する(S21)。メモリ41bに画像データが書き込まれていないと判定した場合(S21:NO)、制御部41aは処理を終了する。メモリ41bに画像データが書き込まれていると判定した場合(S21:YES)、制御部41aはメモリ41bから画像データを読み出し(S22)、ヘッド42を駆動して印刷を実行する(S23)。制御部7bが画像データを各メモリ41b(k)(kは1~nの自然数)に書き込むと(S6)、副制御回路41(k)は、メモリ41bに画像データが書き込まれていると判定し(S21:YES)、印刷を実行する(S23)。制御部7bが画像データを各メモリ41b(k)(kは1~nの自然数)に書き込まなくなると、メモリ41bに画像データが書き込まれていないと判定し(S21:NO)、印刷を終了する。
【0085】
制御部41aは副制御回路41(k)にエラーが発生しているか否か判定する(S24)。エラーが発生していない場合(S21:NO)、制御部41aはステップS21に処理を戻す。エラーが発生してる場合(S21:YES)、制御部41aはエラー発生情報を副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込み(S25)、処理を終了する。例えば実施の形態5(図8参照)に示すように、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込まれたエラー発生情報は共通レジスタ71cに書き込まれる。
【0086】
エラー発生情報が共通レジスタ71cに書き込まれた場合、図9のステップS8において、制御部7bはエラー通知を受信したと判定し(S8:YES)、制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込む(S9)。各副制御回路41(k)の制御部41aは各レジスタ41d(k)から印刷停止指示を読み込んだ場合、印刷を停止する。
【0087】
(実施の形態7)
以下本発明を実施の形態7に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態7に係る構成のうち、実施の形態1~6と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施の形態7においては、主制御回路7aと副制御回路41(1)との間、及び、副制御回路41(k)と副制御回路41(k+1)(kは1~n-1)との間に割込信号を伝送するための専用線が接続されている。即ち、専用線によって主制御回路7aと副制御回路41(1)~副制御回路41(n)とは直列的に接続される。
【0088】
図11は、主制御回路7aによる印刷処理を説明するフローチャートである。制御部7bは電源がオンになったか否か判定する(S31)。即ち起動したか否か判定する。制御部7bは電源がオンになっていないと判定した場合(S31:NO)、制御部7bは処理を終了する。電源がオンになったと判定した場合(S31:YES)、制御部7bは通信アドレス空間7d、副受信アドレス空間411、副送信アドレス空間412、メモリ7c、共通メモリ70c及び共通レジスタ71c等へのアドレスの割当を実行する(S32)。
【0089】
制御部7bは共通パラメータを各ヘッドモジュール40(1)~(n)に設定する(S33)。例えば、実施の形態3(図6参照)に示すように、制御部7bは共通メモリ70cに共通パラメータを書き込むことによって、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に共通パラメータを書き込むことができる(kは1~nの自然数)。共通パラメータとしては、例えばカラー印刷であるか又はモノクロ印刷であるかを示す情報が挙げられる。制御部7bは、共通パラメータが設定されたことを示す割込信号を、専用線を介して各ヘッドモジュール40に送信する(S34)。
【0090】
制御部7bは個別パラメータを各ヘッドモジュール40(1)~(n)に設定する(S35)。個別パラメータは各ヘッドモジュール40(1)~(n)に個別に設定されるパラメータである。パラメータとしては、例えばヘッド42を駆動するための駆動波形が挙げられる。ヘッド42を駆動するための駆動波形は、各ヘッドモジュール40の特性によって異なるからである。例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に個別パラメータを書き込むことによって、レジスタ41d(k)に個別パラメータを書き込むことができる(kは1~nの自然数)。
【0091】
制御部7bは外部装置9から印刷ジョブを受信したか否か判定する(S36)。印刷ジョブを受信していないと判定した場合(S36:NO)、制御部7bはステップS36に処理を戻す。印刷ジョブを受信したと判定した場合(S36:YES)、制御部7bは画像データを各メモリ41b(k)(kは1~nの自然数)に書き込む(S37)。例えば、実施の形態1に示すように、制御部7bは各第k通信アドレス空間7d(k)(kは1~nの自然数)に各第kデータ(画像データ)を書き込むことによって、各メモリ41b(k)に画像データを書き込むことができる。
【0092】
制御部7bは、印刷ジョブを完了したか否か判定する(S38)。各メモリ41b(k)に書き込まれた画像データに基づいて、各ヘッド42による印刷を完了した場合、各副制御回路41(k)は主制御回路7aに印刷を完了したことを通知する。制御部7bは各副制御回路41(k)から通知を受信した場合、印刷ジョブが完了したと判定する。印刷ジョブを完了したと判定した場合(S38:YES)、制御部7bは処理を終了する。
【0093】
印刷ジョブを完了していないと判定した場合(S38:NO)、制御部7bはいずれかの副制御回路41からエラー通知を受信したか否か判定する(S39)。エラー通知を受信していないと判定した場合(S39:NO)、制御部7bはステップS37に処理を戻す。エラー通知を受信したと判定した場合(S39:YES)、制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込む(S40)。
【0094】
例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に印刷停止指示を書き込むことによって、レジスタ41d(k)に印刷停止指示を書き込むことができる。制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込んだ後、処理を終了する。
【0095】
図12は、副制御回路41(k)による印刷処理を説明するフローチャートである。制御部41aは割込信号を受信したか否か判定する(S51)。割込信号を受信したと判定した場合(S51:YES)、制御部41aは副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間から共通パラメータを読み出す(S52)。上述のステップS33において、制御部7bによって副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に共通パラメータは書き込まれている。
【0096】
ステップS52の処理後、又は、ステップS51において割込信号を受信していないと判定した場合(S51:NO)、制御部41aはメモリ41bに画像データが書き込まれているか否か判定する(S53)。メモリ41bに画像データが書き込まれていないと判定した場合(S53:NO)、制御部41aは処理を終了する。メモリ41bに画像データが書き込まれていると判定した場合(S53:YES)、制御部41aはメモリ41bから画像データを読み出し(S54)、ヘッド42を駆動して印刷を実行する(S55)。
【0097】
制御部41aは副制御回路41(k)にエラーが発生しているか否か判定する(S56)。エラーが発生していない場合(S56:NO)、制御部41aはステップS53に処理を戻す。エラーが発生してる場合(S56:YES)、制御部41aはエラー発生情報を副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込み(S57)、処理を終了する。例えば実施の形態5(図8参照)に示すように、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込まれたエラー発生情報は共通レジスタ71cに書き込まれる。
【0098】
エラー発生情報が共通レジスタ71cに書き込まれた場合、図11のステップS39において、制御部7bはエラー通知を受信したと判定し(S39:YES)、制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込む(S40)。各副制御回路41(k)の制御部41aは各レジスタ41d(k)から印刷停止指示を読み込んだ場合、印刷を停止する。
【0099】
(実施の形態8)
以下本発明を実施の形態8に係る印刷装置1を示す図面に基づいて説明する。実施の形態8に係る構成のうち、実施の形態1~7と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図13は、主制御回路7aによる印刷処理を説明するフローチャートである。なおメモリ7cの第1メモリ領域7c(1)~第nメモリ領域7c(n)それぞれに共通パラメータ及び個別パラメータが予め書き込まれている。
【0100】
制御部7bは電源がオンになったか否か判定する(S61)。即ち起動したか否か判定する。制御部7bは電源がオンになっていないと判定した場合(S61:NO)、制御部7bは処理を終了する。電源がオンになったと判定した場合(S61:YES)、制御部7bは通信アドレス空間7d、副受信アドレス空間411、副送信アドレス空間412、メモリ7c、共通メモリ70c及び共通レジスタ71c等へのアドレスの割当を実行する(S62)。
【0101】
制御部7bは外部装置9から印刷ジョブを受信したか否か判定する(S63)。印刷ジョブを受信していないと判定した場合(S63:NO)、制御部7bはステップS63に処理を戻す。印刷ジョブを受信したと判定した場合(S63:YES)、制御部7bは画像データを各メモリ41b(k)(kは1~nの自然数)に書き込む(S64)。例えば、実施の形態1に示すように、制御部7bは各第k通信アドレス空間7d(k)(kは1~nの自然数)に各第kデータ(画像データ)を書き込むことによって、各メモリ41b(k)に画像データを書き込むことができる。
【0102】
制御部7bは、印刷ジョブを完了したか否か判定する(S65)。各メモリ41b(k)に書き込まれた画像データに基づいて、各ヘッド42による印刷を完了した場合、各副制御回路41(k)は主制御回路7aに印刷を完了したことを通知する。制御部7bは各副制御回路41(k)から通知を受信した場合、印刷ジョブを完了したと判定する。印刷ジョブを完了したと判定した場合(S65:YES)、制御部7bは処理を終了する。
【0103】
印刷ジョブを完了していないと判定した場合(S65:NO)、制御部7bはいずれかの副制御回路41からエラー通知を受信したか否か判定する(S66)。エラー通知を受信していないと判定した場合(S66:NO)、制御部7bはステップS64に処理を戻す。エラー通知を受信したと判定した場合(S66:YES)、制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込む(S67)。
【0104】
例えば、実施の形態4(図7参照)に示すように、制御部7bは第k通信アドレス空間7d(k)に印刷停止指示を書き込むことによって、レジスタ41d(k)に印刷停止指示を書き込むことができる。制御部7bは印刷停止指示を各レジスタ41d(k)に書き込んだ後、処理を終了する。
【0105】
図14は、副制御回路41(k)による印刷処理を説明するフローチャートである。制御部41aはアドレスの割当を完了したか否か判定する(S71)。アドレスの割当を完了したと判定していない場合(S71:NO)、ステップS71に処理を戻す。アドレスの割当を完了したと判定した場合(S71:YES)、制御部41aは共通パラメータを取得し(S72)、個別パラメータを取得する(S73)。例えば、実施の形態2(図5参照)に示すように、制御部41aは副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間から共通パラメータ及び個別パラメータを読み出して取得する。
【0106】
ステップS73の処理後、制御部41aはメモリ41bに画像データが書き込まれているか否か判定する(S74)。メモリ41bに画像データが書き込まれていないと判定した場合(S74:NO)、制御部41aは処理を終了する。メモリ41bに画像データが書き込まれていると判定した場合(S74:YES)、制御部41aはメモリ41bから画像データを読み出し(S75)、ヘッド42を駆動して印刷を実行する(S76)。
【0107】
制御部41aは副制御回路41(k)にエラーが発生しているか否か判定する(S77)。エラーが発生していない場合(S77:NO)、制御部41aはステップS74に処理を戻す。エラーが発生してる場合(S77:YES)、制御部41aはエラー発生情報を副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込み(S78)、処理を終了する。例えば実施の形態2(図5参照)に示すように、副送信アドレス空間412(k)の第k対応アドレス空間に書き込まれたエラー発生情報はメモリ7cの第kメモリ領域7c(k)に書き込まれる。
【0108】
エラー発生情報がメモリ7cの第kメモリ領域7c(k)に書き込まれた場合、図13のステップS66において、制御部7bはエラー通知を受信したと判定し(S66:YES)、制御部7bは印刷停止指示を第kメモリ領域7c(k)に書き込む(S67)。各副制御回路41(k)の制御部41aは各第kメモリ領域7c(k)から印刷停止指示を読み込んだ場合、印刷を停止する。
【0109】
なおコンピュータプログラムは、単一のコンピュータ上で、または1つのサイトに配置されるか、若しくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0110】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
【符号の説明】
【0111】
1 印刷装置
7a 主制御回路
7c メモリ(主メモリ領域)
7c(n) 第nメモリ領域(第1~第3主メモリ領域)
70c 共通メモリ
71c 共通レジスタ
7d 通信アドレス空間(主通信アドレス空間)
7d(n) 第n通信アドレス空間(第1~第3主通信アドレス空間)
41 副制御回路(第1~第3副制御回路)
41b メモリ(第1~第3副メモリ領域)
41c 通信アドレス空間(第1~第3副通信アドレス空間)
411 副受信アドレス空間(第1、第2副受信アドレス空間)
412 副送信アドレス空間(第1、第2副送信アドレス空間)
41d(n) レジスタ(第1~第3副レジスタ)
42 ヘッド(第1~第3ヘッド)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御回路と、
前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、
前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群と
を備え、
前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、
前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、
前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、
前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有し、
前記第1副通信アドレス空間は、第1副受信アドレス空間と、第1副送信アドレス空間とを有し、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第1受信空間を有し、
前記第1副送信アドレス空間は、前記第1受信空間に紐づけられた第1送信空間を有し、
前記第1副制御回路は、
前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、
前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間に書き込み、
前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1受信空間及び前記第1送信空間へ書き込
印刷装置。
【請求項2】
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第2副メモリ領域を有し、
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1副通信アドレス空間を介して前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2副メモリ領域に書き込む
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主通信アドレス空間は第3主通信アドレス空間を有し、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第2受信空間を有し、
前記主通信アドレス空間と前記第1副受信アドレス空間とには、複数の空間が割り当てられる
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主通信アドレス空間は第3主通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2副通信アドレス空間に書き込み、
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3副メモリ領域を有し、
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2副通信アドレス空間を介して、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第3副メモリ領域に書き込む
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主通信アドレス空間は第3主通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2副通信アドレス空間に書き込み、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第2受信空間を有し、
前記第1副送信アドレス空間は、前記第2受信空間に紐づけられた第2送信空間を有し、
前記第1副制御回路は、
記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第2受信空間及び前記第2送信空間へ書き込む
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記第2副通信アドレス空間は、第2副受信アドレス空間と、第2副送信アドレス空間とを有し、
前記第2副受信アドレス空間は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3受信空間を有し、
前記第2副送信アドレス空間は、前記第3受信空間に紐づけられた第3送信空間を有し、
前記第2副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第3主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第3受信空間及び前記第3送信空間へ書き込む
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路に紐づけられた第1主メモリ領域を含む主メモリ領域を有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記第1主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって、前記第1主メモリ領域への書き込みを行い、
記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第1主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記主メモリ領域は前記第2副制御回路に紐づけられた第2主メモリ領域を含み、
前記第2副通信アドレス空間と前記第2主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記第2主メモリ領域への書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第2主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記主メモリ領域は前記第3副制御回路に紐づけられた第3主メモリ領域を含み、
前記第3副通信アドレス空間と前記第3主メモリ領域とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記第3主メモリ領域への書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって、前記第3主メモリ領域からの読み出しを行う
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路及び前記第2副制御回路に紐づけられた共通メモリを有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記共通メモリとが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副通信アドレス空間と前記第1副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項10に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記共通メモリは、前記第3副制御回路と紐づけられており、
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記第3副通信アドレス空間と前記第2副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通メモリへの書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通メモリからの読み出しを行う
請求項11に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副レジスタを有し、
前記第1主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第1副制御回路は、前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第1副レジスタに書き込む
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記第2副制御回路は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第2副レジスタを有し、
前記第2主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第2副制御回路は、前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第2副レジスタに書き込む
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記第3副制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に紐づけられた第3副レジスタを有し、
前記第3主通信アドレス空間に書き込まれるデータは前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを含み、
前記第3副制御回路は、前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータを前記第3副レジスタに書き込む
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路及び前記第2副制御回路に紐づけられた共通レジスタを有し、
前記第1副通信アドレス空間と前記共通レジスタとが紐づけられており、
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第1副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項17】
前記第2副制御回路は、通信を行うために確保される第2副通信アドレス空間を有し、
前記第2副通信アドレス空間と前記第1副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第2副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項16に記載の印刷装置。
【請求項18】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し

前記共通レジスタは、前記第3副制御回路に紐づけられており、
前記第3副制御回路は、通信を行うために確保される第3副通信アドレス空間を有し、
前記第3副通信アドレス空間と前記第2副通信アドレス空間とが紐づけられており、
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間への書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行い、
前記第3副通信アドレス空間からの読み出しによって前記共通レジスタからの読み出しを行う
請求項17に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記ヘッド群は、前記第1副制御回路によって駆動される第1ヘッドと、前記第2副制御回路によって駆動される第2ヘッドとを有し、
前記主制御回路は、
前記第1主通信アドレス空間に前記第1ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第1画像データを書き込み、
前記第2主通信アドレス空間に前記第2ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第2画像データを書き込む
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記ヘッド群は、前記第3副制御回路によって駆動される第3ヘッドを有し、
前記主制御回路は、前記第3主通信アドレス空間に前記第3ヘッドの駆動によって形成される画像を示す第3画像データを書き込む
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項21】
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第1副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項22】
前記第1副制御回路は、
前記第1副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第1副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第1副通信アドレス空間から読み出す
請求項21に記載の印刷装置。
【請求項23】
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第2副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す、
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項24】
前記第2副制御回路は、
前記第2副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第2副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第2副通信アドレス空間から読み出す
請求項23に記載の印刷装置。
【請求項25】
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間から前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通する共通パラメータ又は前記第3副制御回路に固有の個別パラメータを読み出す
請求項9に記載の印刷装置。
【請求項26】
前記第3副制御回路は、
前記第3副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したか否か判定し、
前記第3副通信アドレス空間へのアドレス割当を完了したと判定した場合、前記共通パラメータ又は前記個別パラメータを前記第3副通信アドレス空間から読み出す
請求項25に記載の印刷装置。
【請求項27】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項10に記載の印刷装置。
【請求項28】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項11に記載の印刷装置。
【請求項29】
前記主制御回路は、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを前記共通メモリに書き込む
請求項12に記載の印刷装置。
【請求項30】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項31】
前記副制御回路群は、前記第2副制御回路よりも下流側に位置する第3副制御回路を有し、
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項32】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路、前記第2副制御回路及び前記第3副制御回路に共通するパラメータを含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項33】
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第1副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項34】
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第2副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項35】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、前記第3副制御回路に固有のパラメータを含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項36】
前記第1副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項13に記載の印刷装置。
【請求項37】
前記第2副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項38】
前記第3副メモリ領域に書き込まれるデータとは異なるデータは、印刷停止指示を含む
請求項15に記載の印刷装置。
【請求項39】
前記第1副制御回路は、前記第1副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項16に記載の印刷装置。
【請求項40】
前記第2副制御回路は、前記第2副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項17に記載の印刷装置。
【請求項41】
前記第3副制御回路は、前記第3副通信アドレス空間への異常発生を示すデータの書き込みによって前記共通レジスタへの書き込みを行う
請求項18に記載の印刷装置。
【請求項42】
主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて
実行されるデータ転送方法であって、
前記第1副通信アドレス空間は、第1副受信アドレス空間と、第1副送信アドレス空間とを有し、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第1受信空間を有し、
前記第1副送信アドレス空間は、前記第1受信空間に紐づけられた第1送信空間を有し、
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込み、
前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1受信空間及び前記第1送信空間へ書き込む
データ転送方法。
【請求項43】
主制御回路と、前記主制御回路に直列的に接続され、前記主制御回路からのデータを上流から下流に転送する副制御回路群と、前記データに基づき前記副制御回路群によって駆動されるヘッド群とを備え、前記副制御回路群は、前記主制御回路に接続される第1副制御回路と、前記第1副制御回路よりも下流側に位置する第2副制御回路とを有し、前記主制御回路は、前記副制御回路群との間で通信を行うために確保される主通信アドレス空間を有し、前記主通信アドレス空間は第1主通信アドレス空間及び第2主通信アドレス空間を有し、前記第1副制御回路は、通信を行うために確保される第1副通信アドレス空間と、前記第1主通信アドレス空間に紐づけられた第1副メモリ領域とを有する印刷装置にて実行されるコンピュータプログラムであって、
前記第1副通信アドレス空間は、第1副受信アドレス空間と、第1副送信アドレス空間とを有し、
前記第1副受信アドレス空間は、前記第2主通信アドレス空間に紐づけられた第1受信空間を有し、
前記第1副送信アドレス空間は、前記第1受信空間に紐づけられた第1送信空間を有し、
前記印刷装置に、
前記第1副制御回路は、前記第1主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第1主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副メモリ領域に書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1副通信アドレス空間へ書き込み、前記第2主通信アドレス空間にデータが書き込まれた場合、前記第2主通信アドレス空間に書き込まれたデータを前記第1受信空間及び前記第1送信空間へ書き込む処理
を実行させるコンピュータプログラム。