特開 2024-108952 草取機

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024108952

(43)【公開日】2024-08-13

(54)【発明の名称】草取機

(51)【国際特許分類】

   A01D 34/90 20060101AFI20240805BHJP

   A01B 39/18 20060101ALI20240805BHJP

【ＦＩ】

A01D34/90 Z

A01B39/18

【審査請求】未請求

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2023013637

(22)【出願日】2023-01-31

(71)【出願人】

【識別番号】306024805

【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所

(72)【発明者】

【氏名】林 慎一郎

(72)【発明者】

【氏名】林 和志郎

(72)【発明者】

【氏名】林 宏三郎

(72)【発明者】

【氏名】林 加奈子

【テーマコード（参考）】

2B034

2B083

【Ｆターム（参考）】

2B034AA07

2B034BA07

2B034BA10

2B034BB02

2B034HA14

2B034HA25

2B034HB01

2B034HB16

2B034HB36

2B034HB50

2B083AA01

2B083BA02

2B083CA03

2B083DA02

2B083DA03

2B083GA01

2B083HA60

(57)【要約】

【課題】 ある程度手入れされた畑や家庭菜園の比較的若い草木を容易に除去できる草取機を提供する。また、草木の芽をつぶし、及び／又は、根を刈り取ることで、草木の再生を効果的に防止又は抑制できる草取機を提供する。
【解決手段】 動力により回転する第一回転軸と、前記第一回転軸に植設された複数のバネを有する草取機とした。
【選択図】 図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

動力により回転する第一回転軸と、前記第一回転軸に植設された複数のバネを有する草取機。

【請求項2】

前記複数のバネが前記第一回転軸の軸方向の異なる位置に植設されている、請求項１の草取機。

【請求項3】

動力により回転する第二回転軸と、前記第二回転軸に植設された複数の爪を有する、請求項１又は２の草取機。

【請求項4】

前記複数の爪が前記第二回転軸の軸方向の異なる位置に植設されている、請求項３の草取機。

【請求項5】

前記爪が屈曲部を有する、請求項３の草取機。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、草木、雑草等の草取りをするための草取機に関する。

【背景技術】

【0002】

畑や家庭菜園において人力で草取りを行う場合、腰をかがめたり、中腰になったりしなければならず、足腰に負担がかかる。

【0003】

このため、従来から、外周に回転刃を設けた円盤を動力により回転させて、雑草等を刈払いする草刈り機が実用に供されている（例えば、特許文献１）。しかし、ある程度手入れされた畑や家庭菜園では、除去対象はまだ十分に成長していない若い及び／又は柔らかい草木であり、土壌も比較的柔軟な場合が多く、特許文献１のような草刈り機ではかえって除去が難しい。また、特許文献１のような草刈り機は、地上の腰のある葉や茎の刈り取りには適しているが、地中の根や草の芽の除去には不向きであり、残った根や芽やから草木が再生し易い問題もあった。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２０１９－００００５５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、ある程度手入れされた畑や家庭菜園の比較的若い草木等を容易に除去できる草取機を提供することを目的とする。また、草木の芽をつぶし、及び／又は、根を刈り取ることで、草木の再生を効果的に防止又は抑制できる草取機を提供することを目的とする。また、土中の根や茎を掘り起こして除去できる草取機を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本願には、動力により回転する第一回転軸と、前記第一回転軸に植設された複数のバネを有する草取機が開示される。

【図面の簡単な説明】

【0007】

【図1】本発明の１実施形態の草取機１。

【図2】バネ３２を示す。（ａ）は側面図。（ｂ）は軸方向から見た図。

【図3】爪４２を示す。（ａ）は側面図。（ｂ）は軸方向から見た図。

【図4】カバー３３，４３を付けた草取機１を示す。

【図5】バネ３２を覆うカバー３２ａを示す。

【発明を実施するための形態】

【0008】

図１に本発明の１実施形態の草取機１を示す。草取機１は、ハンドル１０と、シャフト２０と、シャフト２０の先端に取り付けられた第一フレーム３０、第一フレーム３０に対して回転可能に取り付けられた第一回転軸３１、シャフト２０の先端に取り付けられた第二フレーム４０、第二フレーム４０に対して回転可能に取り付けられた第二回転軸４１を有する。

【0009】

第一、第二回転軸３１，４１は、エンジン、モータ等の動力により回転可能である。エンジン、モータ等は、例えば、動力室２１等の任意の場所に配置可能である。動力室２１は、特許文献１のように、ハンドル１０の背後側に設けても良い。

【0010】

第一、第二回転軸３１，４１は、金属の棒やパイプ等で形成できる。

【0011】

第一回転軸３１には、複数のバネ３２が植設されている。バネ３２はコイルバネがよく、金属やプラスチック製がよい。バネ３２はネジやナット等で第一回転軸３１に取り付けて、摩耗等したときに取り替え可能とするとよい。バネ３２の個数は任意である。

【0012】

第二回転軸４１には、複数の爪４２が植設されている。爪４２は金属やプラスチック製がよい。爪４２はネジやナット等で第二回転軸４１に取り付けて、摩耗等したときに取り替え可能とするとよい。爪４２の個数は任意である。

【0013】

図２（ａ）のように、第一回転軸３１の軸方向（図２（ａ）の矢印方向）の異なる位置に複数のバネ３２を取り付けるとよい。図示のように、第一回転軸３１の同一位置に４本のバネ３２を取り付けとよい。当該４本のバネ３２は、第一回転軸３１の周りの９０度回転位置に取り付けるとよい。第一回転軸３１の軸方向の同一位置に２本のバネ３２を１８０度回転位置で設けてもよい。

【0014】

図３（ａ）のように、第二回転軸４１の軸方向（図３（ａ）の矢印方向）の異なる位置に複数の爪４２を取り付けるとよい。図示のように、第二回転軸４１の同一位置に２本の爪４２を取り付けとよい。当該２本の爪４２は、第二回転軸４１の周りの１８０度回転位置に取り付けるとよい。第二回転軸４１の軸方向に４本の爪４２を９０度回転位置で取り付けてもよい。爪４２は、基部４２ａと、基部４２ａの途中から折れ曲がった屈曲部４２ｂを有するとよい。爪４２、屈曲部４２ｂ等に刃付けするとよい。

【0015】

第一、第二回転軸３１，４１を回転させつつ、草木の生えた地面で草取機１を図１の矢印方向に進行させる。このとき、爪４２は一部又は全部が土中に侵入するとよい。土中で爪４２が回転することで根とともに草木が掘り起こされ、掘り起こされた根や草木は、後方のバネ３２に絡みつき、草木を根こそぎ除去することができる。また、バネ３２の回転により草木の芽をつぶすこともできる。

【0016】

バネ３２や爪４２の長さや大きさ、強さは用途に応じて変更するとよい。例えば、短い草の除去ならバネ３２や爪４２は短くてよく、長い草ならバネ３２や爪４２を長くするとよい。

【0017】

図４のように、第一、第二カバー３３，４３でバネ３２や爪４２を覆うことで、土や草木の飛散を防止するとよい。

【0018】

爪４２が土中に侵入し易くなるよう、第二フレーム４０や第二回転軸４１、第二カバー４３等を重量素材で構成し、あるいは、第二カバー４３等に錘等を取り付けるとよい。

【0019】

爪４２（及びその関連部品である第二フレーム４０、第二回転軸４１、第二カバー４３）は省略し、バネ３２だけで除草を行う草取機１とすることも可能である。この場合でも、草木をバネ３２に絡みつかせて根こそぎ除去し、あるいは、草木の芽をつぶすことができる。

【0020】

図５のように、草の種類（例えば、芋なのどの蔦植物）によって、バネ３２にカバー３２ａをつけてもよい。

【0021】

上記実施形態に記載した草取機やその要素の寸法、形状、配置、個数、材料等は例示であり、他の態様も可能である。

【符号の説明】

【0022】

１ 草取機
１０ ハンドル
２０ シャフト
２１ 動力室
３０ 第一フレーム
３１ 第一回転軸
３２ バネ
３２ａ カバー
３３ 第一カバー
４０ 第二フレーム
４１ 第二回転軸
４２ 爪
４２ａ 基部
４２ｂ 屈曲部
４３ 第二カバー

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】