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▶ 株式会社 林物産発明研究所の特許一覧

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  • 特開-草取機 図1
  • 特開-草取機 図2
  • 特開-草取機 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024108953
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】草取機
(51)【国際特許分類】
   A01D 34/90 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
A01D34/90 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013638
(22)【出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
(72)【発明者】
【氏名】林 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 和志郎
(72)【発明者】
【氏名】林 宏三郎
(72)【発明者】
【氏名】林 加奈子
【テーマコード(参考)】
2B083
【Fターム(参考)】
2B083AA02
2B083BA02
2B083CA03
2B083CA13
2B083CA28
2B083DA02
2B083DA03
2B083FA18
2B083HA60
(57)【要約】
【課題】 ある程度手入れされた畑や家庭菜園の比較的若い草木を容易に除去できる草取機を提供する。また、草木の芽をつぶし、及び/又は、根を刈り取ることで、草木の再生を効果的に防止又は抑制できる草取機を提供する。
【解決手段】 動力により回転する回転盤と、回転盤の下面に取り付けられたバネを有する草取機とした。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力により回転する回転盤と、回転盤の下面に取り付けられた複数のバネを有する草取機。
【請求項2】
前記バネが取替可能である、請求項1に記載の草取機。
【請求項3】
前記回転盤の下面に取り付けられた複数の台座をさらに有し、前記バネが前記台座に取り付けられており、前記台座の個別の取替により、前記台座上の前記バネを一括して取替可能である、請求項1に記載の草取機。
【請求項4】
前記回転盤の下面に取り付けられた刃をさらに有する、請求項1の草取機
【請求項5】
前記刃が前記回転盤の下面に植設されたボルトと、前記ボルトの先端の刃部分を有する、請求項1の草取機
【請求項6】
前記回転盤の外周にブレードをさらに有する、請求項1~5のいずれかの草取機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、草木、雑草等の草取りをするための草取機に関する。
【背景技術】
【0002】
畑や家庭菜園において人力で草取りを行う場合、腰をかがめたり、中腰になったりしなければならず、足腰に負担がかかる。
【0003】
このため、従来から、外周に回転刃を設けた円盤を動力により回転させて、雑草等を刈払いする草刈り機が実用に供されている(例えば、特許文献1)。しかし、ある程度手入れされた畑や家庭菜園では、除去の対象はまだ十分に成長していない若い及び/又は柔らかい草木であることが多く、土壌も比較的柔軟な場合が多く、特許文献1のような草刈り機ではかえって除去が難しい。また、このような草刈り機は、地上の腰のある葉や茎の刈り取りは得意であるが、地中の根や草の芽の除去には不向きであり、残った根や芽やから草木が再生し易い問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-000055公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、ある程度手入れされた畑や家庭菜園の比較的若い草木等を容易に除去できる草取機を提供することを目的とする。また、草木の芽をつぶし、及び/又は、根を刈り取ることで、草木の再生を効果的に防止又は抑制できる草取機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願には、動力により回転する回転盤と、回転盤の下面に取り付けられたバネを有する草取機が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の1実施形態の草取機1。(a)は草取機1の全体図。(b)は側面図。(c)は底面図。
図2】本発明の他の実施形態の草取機2。(a)は側面図。(b)は底面図。(c)は切断片60の拡大図。
図3】本発明の他の実施形態の草取機3。(a)は底面図。(b)は側方断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1に、本発明の1実施形態の草取機1を示す。草取機1は、ハンドル10と、シャフト20と、シャフト20の先端の回転盤30を有する。回転盤30は、エンジン、モータ等の動力により回転可能である。エンジン、モータ等は、例えば、動力室40等の任意の場所に配置可能である。動力室40は、特許文献1のように、ハンドル10の背後側に設けても良い。
【0009】
回転盤30の下面にはバネ50が取り付けられている。バネ50はコイル状のがよく、金属やプラスチック製がよい。バネ50はネジやナット等で回転盤30に取り付けて、摩耗等したときに取り替え可能とするとよい。バネ50の個数は任意である。
【0010】
草取機1では、地表近くで回転盤30を回転させることで地表の草木がバネ50に絡みつき、草木を根こそぎ除去し、又は、柔らかい芽をつぶすことができる。柔らかい土壌なら、バネ50又は回転盤30の全体を土中で回転させることで草木や根を効果的に除去できる。バネ50に絡まった草木は、回転盤30を止めてから除去するとよい。バネ50の長さや大きさ、強さは用途に応じて変更するとよい。例えば、短い草の除去ならバネ50は短くてよく、長い草ならバネ50を長くするとよい。
【0011】
図2に、他の実施形態の草取機2を示す。草取機2は、回転盤30の下面に、バネ50及び切断片60が取り付けられている。切断片60は金属製がよい。バネ50及び切断片60の個数や大きさは任意である。
【0012】
草取機2では、切断片60を有するため、茎や根などを切断しやすくなる。切断した茎や根はバネ50にからめて効率的に除去できる。
【0013】
本例の切断片60は回転盤30に植設されたロッド部61と、ロッド部61先端の刃部62を有する。ロッド部61は回転盤30に対して概略垂直がよく、刃部62は回転盤30に対して概略水平がよい。各ロッド部61に複数の刃部62を設けてもよい。切断片60を設けることで土中の根を切断できる。刃部62は、単なる金属板でもよいが、刃付けするとさらによい。
【0014】
図3に、本発明の他の実施形態の草取機3を示す。草取機3では、回転盤30の下面に台座31が取り付けられ、各台座31に複数のバネ50が取り付けられている。本図で示すように、本発明のバネ50は弾性のあるゴムやプラスチックの棒でもよい。台座31、バネ50はネジやナットで取り付け可能である。草取機3では、台座31を取替ることで台座31上の複数のバネ50をまとめて取替可能である。個別にバネ50の取替を可能にしてもよい。図3の草取機3は、回転盤50の下面に金属等からなる切断片70を有する。切断片70は、根元のロッド部71と先端の屈曲部72を有する。この場合も、土壌を掘り起こしにて土中の根等を切断/除去等することが可能である。切断片70に刃付けしてもよい。この場合、草取機2と同様、土中の根の切断が容易になる。
【0015】
草取機1~3の回転盤30の外周等に、特許文献1の草刈刃3のようなブレード状の草刈刃を設けると、通常の草刈機としての使用も可能になる。
【0016】
上記実施形態に記載した草取機やその要素の寸法、形状、配置、個数、材料等は例示であり、他の態様も可能である。
【符号の説明】
【0017】
1,2,3・・・草取機
10・・・ハンドル
20・・・連結杆
30・・・回転盤
31・・・台座
40・・・動力室
50・・・バネ
60・・・切断片
61・・・ロッド部
62・・・刃部
70・・・切断片
71・・・ロッド部
72・・・屈曲部
図1
図2
図3