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特開2024-109017動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステム
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  • 特開-動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステム 図1
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  • 特開-動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステム 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109017
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/262 20110101AFI20240805BHJP
   H04N 21/8549 20110101ALI20240805BHJP
【FI】
H04N21/262
H04N21/8549
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023147796
(22)【出願日】2023-09-12
(62)【分割の表示】P 2023013328の分割
【原出願日】2023-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】白石 千晶
(72)【発明者】
【氏名】小坂 祥子
(72)【発明者】
【氏名】折田 芳和
(72)【発明者】
【氏名】平田 大輔
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MC03P
5C164SC11S
5C164SC21P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】 放送中の生放送のコンテンツを効果的にアピールできる動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステムを提供する。
【解決手段】 実施形態による動画配信装置は、生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、を備える。
【選択図】 図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、
を備える動画配信装置。
【請求項2】
前記紹介動画配信部は、前記選択コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項3】
前記紹介動画配信部は、前記生放送コンテンツを配信するための情報を前記視聴者端末に送信する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項4】
前記視聴者の前記生放送コンテンツを配信するための情報の選択操作に基づいて、前記生放送コンテンツを配信するコンテンツ配信部をさらに備える、
請求項3に記載の動画配信装置。
【請求項5】
前記紹介動画処理部は、所定の時間間隔で前記番組紹介動画を作成する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項6】
前記紹介動画処理部は、前記生放送コンテンツにおいて所定の条件に基づいて番組紹介動画を作成する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項7】
前記紹介動画配信部は、所定のタイミングで前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項8】
前記コンテンツ配信部は、前記生放送コンテンツをコンテンツの最初から前記視聴者端末に配信する、
請求項4に記載の動画配信装置。
【請求項9】
前記紹介動画配信部は、前記視聴者が前記選択コンテンツを視聴している間、前記番組紹介動画を前記視聴者端末に表示可能にするように前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項10】
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得ステップと、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理ステップと、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信ステップと、
を備える動画配信方法。
【請求項11】
コンピュータを、
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得手段、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理手段、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信手段、
として機能させる動画配信プログラム。
【請求項12】
動画配信装置と情報処理端末を備えるシステムであって、
前記動画配信装置は、
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
前記番組紹介動画を取得する取得部と、
前記番組紹介動画を表示する表示制御部と、
を備えるシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークを介した生放送のコンテンツの配信が一般的に行われている。生放送は、一般に放送開始前に予告を行い、予告を知ったユーザが放送開始時刻に視聴するものが多い。この場合、予告を知らず、コンテンツが生放送されることを知らないユーザに対して、現在放送中の生放送のコンテンツを、効果的にアピールする方法は限られている。
【0003】
特許文献1では、ユーザからのリクエスト情報に基づいて、生放送のコンテンツの放送中に生放送のコンテンツをレコメンドする情報をユーザに提供する技術が提案されている。しかしながら、特許文献1では、現在放送中の生放送の内容をユーザにアピールすることはできない。
【0004】
非特許文献1では、コンテンツの配信中に、他のコンテンツ等に関する情報をユーザに提供する技術が提案されている。しかしながら、非特許文献1では、現在放送中の生放送の内容をユーザにアピールすることはできない。
【0005】
非特許文献2では、現在放送中の生放送のコンテンツについてレコメンドする情報を他のコンテンツの放送中に表示させる技術が提案されている。しかしながら、非特許文献2では、現在放送中の生放送の内容をユーザにアピールすることはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第7134662号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】VIDWEB「YouTube Liveにおける広告表示とは?収益化を有効にする要件や配信方法を解説」、[online]、令和5年1月10日検索、インターネット<URL: https://vidweb.co.jp/column/5669/>
【非特許文献2】ニコニ広告「もっと見てほしい!もっと応援したい!そんなときはニコニコ広告しよう」、[online]、令和5年1月10日検索、インターネット<URL: https://nicoad.nicovideo.jp/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の技術では、現在放送中の生放送のコンテンツの内容をユーザに知らせ、生放送のコンテンツの魅力を効果的にユーザにアピールすることはできない。
【0009】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、放送中の生放送のコンテンツを効果的にアピールできる動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1態様による動画配信装置は、生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、を備える。
【0011】
本発明の第2態様による動画配信装置においては、前記紹介動画配信部は、前記選択コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する。
【0012】
本発明の第3態様による動画配信装置においては、前記紹介動画配信部は、前記生放送コンテンツを配信するための情報を前記視聴者端末に送信する。
【0013】
本発明の第4態様による動画配信装置は、前記視聴者の前記生放送コンテンツを配信するための情報の選択操作に基づいて、前記生放送コンテンツを配信するコンテンツ配信部をさらに備える。
【0014】
本発明の第5態様による動画配信装置においては、前記紹介動画処理部は、前記所定の時間間隔で番組紹介動画を作成する。
【0015】
本発明の第6態様による動画配信装置においては、前記紹介動画処理部は、前記生放送コンテンツにおいて所定の条件に基づいて番組紹介動画を作成する。
【0016】
本発明の第7態様による動画配信装置においては、前記紹介動画配信部は、所定のタイミングで前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する。
【0017】
本発明の第8態様による動画配信装置においては、前記コンテンツ配信部は、前記生放送コンテンツをコンテンツの最初から前記視聴者端末に配信する。
【0018】
本発明の第9態様による動画配信装置においては、前記紹介動画配信部は、前記視聴者が前記選択コンテンツを視聴している間、前記番組紹介動画を前記視聴者端末に表示可能にするように前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する。
【0019】
本発明の第10態様による動画配信方法は、生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得ステップと、前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理ステップと、前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信ステップと、を備える。
【0020】
本発明の第11態様による動画配信プログラムは、コンピュータを、生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得手段、前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理手段、前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信手段、として機能させる。
【0021】
本発明の第12態様によるシステムは、動画配信装置と情報処理端末を備えるシステムであって、前記動画配信装置は、生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、を備え、前記情報処理端末は、前記番組紹介動画を取得する取得部と、前記番組紹介動画を表示する表示制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、放送中の生放送のコンテンツを効果的にアピールできるサービスを提供する動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
図2図2は、実施形態の動画配信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、実施形態の視聴者端末に表示される動画配信画像の表示例を概略的に示す図である。
図4図4は、実施形態の動画配信装置において、番組紹介動画を作成する情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図5図5は、実施形態の動画配信装置において、番組紹介動画を配信する情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、実施形態の動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム、及びシステムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、実施形態の動画配信装置を含む動画配信システムの概略的構成を示す図である。
【0026】
動画配信システムは、動画配信装置1、配信者端末2、及び視聴者端末3を備えている。動画配信装置1は、ネットワークを介して配信者端末2及び視聴者端末3と通信可能に接続され得る。なお、図1では、3台の配信者端末2、及び3台の視聴者端末3が図示されているが、配信者端末2の数、及び視聴者端末3の数は図示した数に限定されるものではない。
【0027】
動画配信装置1は、ネットワークを介して動画配信サービスを提供するサーバ装置である。動画配信装置1は、コンピュータを含む電子機器である。動画配信装置1は、配信者端末2から受信したコンテンツデータに基づいて、コンテンツデータを視聴者端末3に配信する。コンテンツデータは、動画データ、生放送の動画データ、及び静止画データ等の画像データを含み得る。生放送の動画データは、生放送コンテンツともいう。動画データは、動画コンテンツともいう。動画データ、及び静止画データは、単にコンテンツともいう。動画配信装置1は、生放送コンテンツ、及びコンテンツの進行を管理し、配信者端末2と視聴者端末3にコンテンツの進行過程に応じたデータを送信する。進行過程は、時刻又は経過時間に基づくコンテンツの進行状況を示す。
【0028】
配信者端末2は、例えばビデオカメラ等のコンテンツソースに接続可能なコンピュータを含む電子機器である。配信者端末2は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC(Personal Computer)、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR(Virtual Reality)端末、AR(Augmented Reality)端末等であり得るが、これらに限られない。
【0029】
配信者端末2は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0030】
視聴者端末3は、コンピュータを含む電子機器である。視聴者端末3は、例えば、テレビ受像機(インターネットテレビを含む)、PC、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォン、ポータブルゲーム機、デジタルミュージックプレイヤー、電子書籍リーダ等)、VR端末、AR端末等であり得るが、これらに限られない。視聴者端末3は、情報処理端末の一例である。
【0031】
視聴者端末3は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記憶されたメモリと、を備え、ソフトウエアにより又はソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより種々の機能を実現可能に構成されている。
【0032】
視聴者端末3は、動画配信装置1からコンテンツデータを受信し、図示しない表示手段や音響手段等により視聴者へコンテンツを提示することが可能である。
【0033】
図2は、実施形態の動画配信装置1の一構成例を概略的に示すブロック図である。
図1に示す動画配信装置1は、図2に示すように制御部11と、通信部12と、記憶部13と、計時部14と、を備えている。
【0034】
制御部11は、動画配信装置1の中枢部分に相当するコンピュータを構成する。制御部11は、1以上のプロセッサを備える。プロセッサは、典型的にはCPU(Central Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)であるが、マイコン、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はDSP(Digital Signal Processor)等であってもよい。制御部11は、メモリを備える。メモリは、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を備える。メモリは、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を備える。プロセッサは、ROM、又は記憶部13に記憶されているプログラムをRAMに展開する。プロセッサがRAMに展開されるプログラムを実行することで、制御部11は、動画配信装置1の全体の動作を制御する。
【0035】
通信部12は、有線通信、又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部12は、ネットワークを介して、配信者端末2及び視聴者端末3と通信を行う。
【0036】
記憶部13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶媒体で実現され得る。記憶部13は、配信者端末2から受信したコンテンツデータを記憶する。コンテンツデータは、リアルタイム配信用の生放送コンテンツデータ、タイムシフト配信の動画コンテンツデータ等の画像データを含み得る。タイムシフト配信は、録画された動画コンテンツをユーザの要求に応じてコンテンツの最初から配信することを含む。タイムシフト配信は、アーカイブ配信ともいう。タイムシフト配信は、オンデマンド配信ともいう。記憶部13は、コンテンツデータをコンテンツ識別情報と関連付けて記憶する。コンテンツ識別情報は、各コンテンツを識別可能な情報であり、コンテンツID、又はコンテンツ名等の情報を含む。コンテンツ識別情報は、コンテンツの種類、又はジャンル等を識別するジャンル情報等を含んでもよい。コンテンツ識別情報は、コンテンツに含まれるキーワード等を示すキーワード情報等を含んでもよい。コンテンツ識別情報は、コンテンツにアクセスするための情報を含んでもよい。記憶部13は、コンテンツデータを配信者又は配信者端末2の識別情報(ユーザ識別情報)と関連付けて記憶してもよい。
【0037】
記憶部13は、視聴者又は視聴者端末3のユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、視聴者又は視聴者端末3の識別情報(ユーザ識別情報)、ユーザの趣味や嗜好を示す好み情報、コンテンツの視聴履歴、及び生放送の主催履歴等を含み得る。ユーザ識別情報は、ユーザID、ユーザ名、又はユーザを示すアイコン等であり得る。コンテンツの視聴履歴は、過去に視聴したコンテンツの情報を含む。生放送の主催履歴は、過去に生放送を主催者として配信したことを示す情報を含む。記憶部13は、視聴者又は視聴者端末3のユーザ情報と同様に、配信者又は配信者端末2のユーザ情報を記憶し得る。以下の説明において、「配信」するは、「送信」すると読み替えてもよい。
【0038】
記憶部13は、紹介データを記憶する。紹介データは、商品等を紹介する商品紹介データ、配信者により配信されるコンテンツを紹介するコンテンツ紹介データ等を含む。コンテンツ紹介データは、テキスト情報によるコンテンツ紹介データ、静止画像によるコンテンツ紹介データ、動画によるコンテンツ紹介データ等を含む。動画によるコンテンツ紹介データは、タイムシフト配信の動画コンテンツに基づくコンテンツ紹介データ、及び生放送コンテンツに基づくコンテンツ紹介データを含む。生放送コンテンツに基づくコンテンツ紹介データは、番組紹介動画の一例である。番組紹介動画は、番組紹介動画データともいう。番組紹介動画は、後述する紹介動画処理部112により作成されるコンテンツ紹介データを示す。番組紹介動画は、生放送コンテンツを紹介するための動画を示す。番組紹介動画は、生放送コンテンツのコンテンツデータの少なくとも一部を含む。番組紹介動画は、生放送コンテンツの一部を抽出した部分コンテンツを示す。番組紹介動画は、紹介するコンテンツのコンテンツ識別情報を含み得る。番組紹介動画は、紹介動画処理部112により番組紹介動画が作成される毎に記憶部13に記憶されてもよい。番組紹介動画は、紹介動画処理部112により番組紹介動画が作成される毎に更新されてもよい。記憶部13は、番組紹介動画の優先度を他の紹介データよりも高く設定してもよい。記憶部13は、記憶された番組紹介動画が、同様の方法でコンテンツの視聴者へ配信される一般的な紹介データよりも優先して配信されるように、個々の番組紹介動画について優先度を設定してもよい。例えば、重要な生放送であるためプロモーションが必要となる番組等、何らかの理由により視聴者を多く集めたい生放送等に関する番組紹介動画は、優先度が高く設定されてもよい。
【0039】
計時部14は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部14はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。なお、制御部11は、計時部14がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。また、制御部11は、計時部14が計時する時刻に基づいて、コンテンツの開始時点からの経過時間をカウントしたり、予め定められた時間を経過したか否かを判別したりする。
【0040】
以下、制御部11の機能的な構成を説明する。制御部11は、コンテンツ取得部110、コンテンツ配信部111、紹介動画処理部112、紹介動画配信部113、及びユーザ情報取得部114として機能する。各部は、制御部11、又はプロセッサと読み替え可能である。
【0041】
コンテンツ取得部110は、通信部12を介して配信者端末2から生放送コンテンツデータを取得する。コンテンツ取得部110は、通信部12を介して配信者端末2からタイムシフト配信の動画コンテンツデータを取得する。コンテンツ取得部110は、コンテンツデータを記憶部13に記憶する。以下の説明において、「取得」するは、「受信」すると読み替えてもよい。生放送コンテンツデータは、生放送コンテンツともいう。
【0042】
コンテンツ配信部111は、通信部12を介して視聴者端末3にコンテンツデータを配信する。例えば、コンテンツ配信部111は、ネットワークを介して視聴者端末3からの配信要求を取得する。コンテンツ配信部111は、視聴者端末3から受信した配信要求に応答して、配信要求を受けたコンテンツデータを記憶部13から取得し、視聴者端末3へコンテンツデータを配信する。視聴者端末3からの配信要求は、ユーザ識別情報と、コンテンツ識別情報とを含み得る。ユーザ識別情報は、配信要求を入力したユーザを識別する情報である。配信要求を受けたコンテンツデータは、視聴コンテンツともいう。視聴コンテンツは、視聴者端末3の視聴者に選択された選択コンテンツともいう。
【0043】
コンテンツ配信部111は、例えば、計時部14から得られる時間情報と、コンテンツデータの配信時刻に基づいて、コンテンツデータの配信の開始及び終了を管理してもよい。なお、コンテンツ配信部111は、生放送コンテンツデータが受信されたことにより、リアルタイムでコンテンツの配信を開始し、生放送コンテンツデータが終了したことによりコンテンツの配信を終了するように、リアルタイム配信の開始及び終了を管理してもよい。
【0044】
コンテンツ配信部111は、通信部12を介して、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴者端末3に配信する。コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画の選択操作がされたか否かを判定する。コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者による番組紹介動画の選択操作に基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴者端末3に配信する。番組紹介動画の選択操作は、生放送コンテンツを配信するための情報の選択操作の一例である。番組紹介動画の選択操作は、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画を選択する入力操作を含む。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画を選択する入力操作に基づいて、番組紹介動画の選択操作がされたか否かを判定する。番組紹介動画を選択する入力操作は、例えば、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツにアクセス可能なリンク情報を選択する操作を含む。番組紹介動画を選択する入力操作は、例えば、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツにアクセス可能なボタン等を選択する操作を含む。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画の選択操作がされたと判定したことに基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴者端末3に配信する。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画を選択する入力操作に基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツをリアルタイムで視聴者端末3に配信する。例えば、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画を選択する入力操作がされた時点が生放送コンテンツの配信開始から10分後である場合、コンテンツ配信部111は、生放送コンテンツの配信開始から10分後からのコンテンツを視聴者端末3に配信する。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画を選択する入力操作に基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツをコンテンツの最初から視聴者端末3に配信してもよい。この場合、コンテンツ配信部111は、生放送コンテンツをタイムシフト配信により視聴者端末3に配信する。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画を選択する入力操作に基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを、視聴コンテンツに代えて配信してもよい。
【0045】
コンテンツ配信部111は、番組紹介動画が終了したか否かを判定する。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画が終了したことに基づいて、視聴コンテンツを配信する。コンテンツ配信部111は、番組紹介動画に代えて視聴コンテンツを配信してもよい。番組紹介動画が終了したことは、番組紹介動画の再生時間が終了すること、視聴者端末3の視聴者により強制終了されることを含む。強制終了されることは、視聴者端末3の視聴者によるスキップ操作がされることを含む。スキップ操作は、番組紹介動画をスキップするための操作である。スキップ操作は、視聴コンテンツの配信を要求する操作を含む。スキップ操作は、視聴者端末3の視聴者により、スキップボタン等の入力操作がされることを含む。
【0046】
なお、コンテンツ配信部111は、配信済みのコンテンツデータを直ちに破棄してもよいが、例えば、リプレイ、又はスローモーション再生を可能とするために所定期間バッファリングしていてもよい。
【0047】
紹介動画処理部112は、生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する。紹介動画処理部112は、所定のタイミングで番組紹介動画を作成する。所定のタイミングは、生放送コンテンツの開始時刻、生放送コンテンツの開始から所定時間経過後、生放送コンテンツの開始後、所定の時間間隔等を含む。所定時間は、例えば、5分等である。所定の時間間隔は、例えば、10分毎等である。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの進行に基づいて、所定のタイミングを満たすか否かを判定する。紹介動画処理部112は、例えば、生放送コンテンツの配信が開始されたことに基づいて、番組紹介動画を作成してもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの配信が開始された後、5分経過後に番組紹介動画を作成してもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの配信が開始された後、10分経過毎に番組紹介動画を作成してもよい。
【0048】
紹介動画処理部112は、生放送コンテンツから所定の時間分のコンテンツデータを切り出す。所定の時間は、例えば、30秒等である。紹介動画処理部112は、例えば、生放送コンテンツの配信の開始時から30秒間のコンテンツデータを切り出す。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの配信の開始時から所定の時間間隔で、所定の時間分のコンテンツデータを切り出してもよい。紹介動画処理部112は、例えば、生放送コンテンツの配信開始時から10分毎に30秒間のコンテンツデータを切り出す。
【0049】
紹介動画処理部112は、生放送コンテンツにおける所定の条件に基づいて番組紹介動画を作成してもよい。所定の条件は、例えば、生放送コンテンツの音声の切れ目、シーンの切れ目等のコンテンツの区切りであってもよい。コンテンツの区切りに基づいてコンテンツデータを切り出すことにより、視聴しやすい番組紹介動画を作成することができる。所定の条件は、例えば、生放送コンテンツの盛り上がりであってもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの盛り上がりを、生放送コンテンツに対する視聴者からのコメントの数、又は音量等により判定してもよい。コンテンツの盛り上がりに基づいてコンテンツデータを切り出すことにより、視聴者が興味を持ちやすい番組紹介動画を作成することができる。
【0050】
紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータに基づいて、番組紹介動画を作成する。紹介動画処理部112は、例えば、切り出したコンテンツデータに番組紹介動画であることが認識可能な情報を加える。紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータに番組紹介動画であることを示すジングル、テキスト情報、画像、アイコン等を合成してもよい。ジングルは、例えば、番組紹介動画が始まることを示す効果音等であってもよい。テキスト情報は、例えば、「こんな番組やってるよ」等の生放送コンテンツを紹介するための情報を含んでもよい。紹介動画処理部112は、コンテンツデータを複数切り出した場合、複数の切り出したコンテンツデータを結合して番組紹介動画を作成してもよい。
【0051】
紹介動画処理部112は、作成した番組紹介動画を記憶部13に保存する。紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成する毎に番組紹介動画を記憶部13に保存してもよい。紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成する毎に番組紹介動画を更新してもよい。紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成した時間情報を番組紹介動画と関連付けて保存してもよい。
【0052】
紹介動画配信部113は、番組紹介動画で紹介する生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末3に番組紹介動画を配信する。紹介動画配信部113は、例えば、タイムシフト配信の動画コンテンツを視聴する視聴者端末3に番組紹介動画を配信する。紹介動画配信部113は、番組紹介動画で紹介する生放送コンテンツとは異なる選択生放送コンテンツを視聴する視聴者端末3に番組紹介動画を配信してもよい。紹介動画配信部113は、静止画コンテンツを視聴する視聴者端末3に番組紹介動画を配信してもよい。視聴者端末3は、番組紹介動画を取得する。視聴者端末3のプロセッサが番組紹介動画を取得する取得部を実現する。視聴者端末3は、取得した番組紹介動画を図示しない表示デバイスに表示する。視聴者端末3のプロセッサが番組紹介動画を表示する表示制御部を実現する。
【0053】
紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が配信要求を行ったコンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を当該視聴者端末3に配信する。視聴者端末3の視聴者が配信要求を行ったコンテンツは、視聴コンテンツともいう。視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツは、関連生放送コンテンツともいう。紹介動画配信部113は、ジャンル情報に基づいて関連生放送コンテンツを決定してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツとジャンルが共通する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。具体的には、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者がアニメを視聴しようとしている場合、アニメに関連する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。紹介動画配信部113は、キーワード情報に基づいて関連生放送コンテンツを決定してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツと共通するキーワードを含む生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。具体的には、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が「ポメラニアン」をキーワード情報として有するコンテンツを視聴しようとしている場合、「ポメラニアン」をキーワード情報として有する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。視聴コンテンツは、少なくとも1つの関連生放送コンテンツと関連付けられていてもよい。
【0054】
紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報に基づいて関連生放送コンテンツを決定してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者の視聴履歴に基づいて、過去に視聴したコンテンツに関連する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。具体的には、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が過去に動物に関するコンテンツを視聴していた場合、動物に関する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。紹介動画配信部113は、ユーザの好み情報に基づいて関連生放送コンテンツを決定してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が「猫」を好み情報として設定している場合、「猫」に関する生放送コンテンツを関連生放送コンテンツとしてもよい。紹介動画配信部113は、関連生放送コンテンツに基づいて作成された番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。
【0055】
紹介動画配信部113は、所定のタイミングを満たすか否かを判定する。紹介動画配信部113は、判定結果に基づいて、所定のタイミングを満たした場合に番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。所定のタイミングは、例えば、視聴コンテンツの配信開始前、視聴コンテンツ配信開始時から所定時間経過後、一定時間毎等を含む。視聴コンテンツの配信開始前は、視聴コンテンツの開始前ともいう。紹介動画配信部113は、視聴コンテンツの開始前に番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、視聴コンテンツの開始後、15分経過したタイミングで番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、視聴コンテンツの開始後、10分毎に番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。
【0056】
紹介動画配信部113は、視聴者が視聴コンテンツを視聴している間、番組紹介動画を視聴者端末3に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3において視聴コンテンツを表示する領域とは異なる表示領域に番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、PinP(Picture-in-Picture)形式で番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、視聴コンテンツの表示画面にバナー表示として番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。
【0057】
紹介動画配信部113は、複数の番組紹介動画を視聴者端末3に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、複数の番組紹介動画を順次視聴者端末3に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、複数の番組紹介動画のそれぞれを表示画面の異なる領域に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、PinP形式で複数の番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、複数の番組紹介動画のそれぞれをサムネイル画像として表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、視聴者端末3において、視聴する動画コンテンツを選ぶための一覧表示等の画面に複数の番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。この場合、番組紹介動画は、視聴コンテンツと関連しない生放送コンテンツに基づく番組紹介動画であってもよい。紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報等に基づく複数の番組紹介動画を表示可能にするように視聴者端末3に配信してもよい。この例によれば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が視聴コンテンツを選択する前に、生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を配信することができる。視聴者は、コンテンツを選択する際に、番組紹介動画に基づいて興味を持った生放送コンテンツを視聴することができる。そのため、動画配信装置1は、生放送コンテンツを視聴者端末3の視聴者に効率的にアピールすることができる。
【0058】
紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツの番組紹介動画が作成されていない場合、通常の紹介データを視聴者端末3に配信してもよい。生放送コンテンツの番組紹介動画が作成されていないことは、記憶部13に番組紹介動画が保存されていないことを含む。通常の紹介データは、商品紹介データ、タイムシフト配信の動画コンテンツに基づくコンテンツ紹介データを含む。
【0059】
ユーザ情報取得部114は、通信部12を介して視聴者のユーザ情報を視聴者端末3から取得する。ユーザ情報取得部114は、通信部12を介して配信者のユーザ情報を配信者端末2から取得する。
【0060】
番組紹介動画が表示される動画配信画像について説明する。図3は、視聴者端末3に表示される動画配信画像の表示例を概略的に示す図である。
【0061】
図3に示した例では、動画配信画像は、番組紹介動画を表示するエリアA1を含む。動画配信画像は、番組紹介表示であることを認識可能に表示するエリアA2、番組紹介動画の詳細を表示可能にするための入力キーB1、及び番組紹介動画を強制終了するための入力キーB2を少なくとも含む。エリアA2は、「番組紹介」等のテキスト情報を表示してもよい。エリアA2は、番組紹介動画に関する時間情報を表示してもよい。時間情報は、番組紹介動画の残り時間を示すカウントダウン表示を含んでもよい。時間情報は、番組紹介動画の経過時間を示す表示を含んでもよい。エリアA2は、番組紹介動画であることを示す表示であれば、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等の任意の表示態様により表示されてもよい。
【0062】
入力キーB1は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを配信するための情報を含む。入力キーB1は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツにアクセス可能なリンク情報を含んでもよい。入力キーB1は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを配信させるための配信指示を入力するためのボタンであってもよい。図3において、入力キーB1は、「詳細」ボタンである。入力キーB1は、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等の任意の表示態様により表示されてもよい。番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを配信させるための配信指示は、番組紹介動画の選択操作の一例である。例えば、ユーザは、入力キーB1を選択することにより、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴することができる。ユーザによる入力キーB1の選択操作に基づいて、動画配信装置1は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴者端末3に配信してもよい。
【0063】
入力キーB2は、「紹介をスキップ」等のテキスト情報を表示してもよい。入力キーB2は、テキスト表示、アイコン表示、記号表示等の任意の表示態様により表示されてもよい。入力キーB2は、視聴コンテンツを配信させるための配信指示を入力するためのボタンであってもよい。例えば、ユーザは、入力キーB2を選択することにより、番組紹介動画を強制終了させることができる。ユーザは、入力キーB2を選択することにより、視聴コンテンツを視聴することができる。ユーザによる入力キーB2の選択操作に基づいて、動画配信装置1は、番組紹介動画の配信を終了してもよい。ユーザによる入力キーB2の選択操作に基づいて、動画配信装置1は、視聴コンテンツを視聴者端末3に配信してもよい。なお、入力キーB2は、番組紹介動画の残り時間を示すカウントダウン表示を含んでもよい。動画配信装置1は、所定のタイミングで入力キーB2を表示してもよい。所定のタイミングは、例えば、番組紹介動画を強制終了させることができるタイミングである。所定のタイミングは、例えば、番組紹介動画の開始から所定時間経過後である。
【0064】
図3により、動画配信装置1から供給される番組紹介動画に基づく視聴者端末3の表示例について説明したが、視聴者端末3における表示例はこれに限定されるものではない。
【0065】
動画配信装置1の動作について説明する。
以下で説明する処理手順は一例にすぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。処理手順は、実施形態に応じて各処理の省略または置換が可能であり、新たな処理の追加も可能である。
【0066】
図4は、実施形態の動画配信装置1において、番組紹介動画を作成する情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、生放送コンテンツの配信が開始されたことに基づいて実行されるものとする。
【0067】
紹介動画処理部112は、所定のタイミングを満たすか否かを判定する(ステップS1)。一例では、所定のタイミングは、生放送コンテンツの配信開始時である。別の例では、所定のタイミングは、生放送コンテンツの開始から所定時間経過後である。例えば、所定のタイミングは、生放送コンテンツの配信開始から5分経過後である。さらに別の例では、所定のタイミングは、生放送コンテンツの開始後、所定の時間間隔である。例えば、所定のタイミングは、生放送コンテンツの配信が開始後10分経過毎である。以下の説明では、所定のタイミングが生放送コンテンツの配信が開始後10分経過毎であるものとする。紹介動画処理部112により所定のタイミングを満たすと判定された場合(ステップS1:YES)、処理は、ステップS1からステップS2に遷移する。紹介動画処理部112により所定のタイミングを満たさないと判定された場合(ステップS1:NO)、処理は、ステップS1を繰り返す。
【0068】
紹介動画処理部112は、所定のタイミングを満たしたことに基づいて、生放送コンテンツからコンテンツデータを切り出す(ステップS2)。
一例では、紹介動画処理部112は、生放送コンテンツから所定の時間分のコンテンツデータを切り出す。例えば、紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの配信が開始後10分経過毎に生放送コンテンツから30秒間のコンテンツデータを切り出す。この例によれば、紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの進行に合わせて番組紹介動画を作成することができる。
別の例では、紹介動画処理部112は、所定の条件に基づいて生放送コンテンツからコンテンツデータを切り出す。例えば、所定の条件は、生放送コンテンツの音声の切れ目、シーンの切れ目等のコンテンツの区切りである。この場合、紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの音声、又はシーンの切れ目に基づいて、生放送コンテンツからコンテンツデータを切り出す。例えば、紹介動画処理部112は、生放送コンテンツの音声が切り替わるタイミングで生放送コンテンツからコンテンツデータを切り出してもよい。音声が切り替わるタイミングは、発話者の発話の停止、発話の中断、発話の終了、異なる発話者による発話の開始、効果音の挿入等を含む。紹介動画処理部112は、シーンが切り替わるタイミングで生放送コンテンツからコンテンツデータを切り出してもよい。所定の条件は、生放送コンテンツの盛り上がりであってもよい。生放送コンテンツの盛り上がりは、例えば、視聴者からのコメントの数が所定の数を超えることであってもよい。生放送コンテンツの盛り上がりは、生放送コンテンツの音量が所定の数値を超えることであってもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツから盛り上がり部分のコンテンツデータを切り出してもよい。
【0069】
紹介動画処理部112は、生放送コンテンツに対して視聴者端末3から入力されたコメントを含むコンテンツデータを切り出してもよい。視聴者端末3から入力されたコメントは、公知の技術により生放送コンテンツに合成又は重畳され得る。この場合、紹介動画処理部112は、コメントが生放送コンテンツに合成又は重畳されたコンテンツデータを切り出してもよいし、コメントを切り出したコンテンツデータに合成又は重畳して番組紹介動画を作成してもよい。
【0070】
紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータに基づいて、番組紹介動画を作成する(ステップS3)。ステップS3では、例えば、紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータを編集して番組紹介動画を作成してもよい。紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータに番組紹介動画であることが認識可能な情報を加える。例えば、紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータにジングル等を合成する。紹介動画処理部112は、切り出したコンテンツデータに、生放送コンテンツに関する情報を追加してもよい。生放送コンテンツに関する情報は、例えば、生放送コンテンツを配信するためのリンク情報等を含む。生放送コンテンツに関する情報は、生放送コンテンツを紹介する情報であってもよい。生放送コンテンツを紹介する情報は、例えば、「こんな番組やってるよ。」、「XXについての番組だよ。」等を含む。
【0071】
紹介動画処理部112は、作成した番組紹介動画を記憶部13に保存する(ステップS4)。ステップS4では、例えば、紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成する毎に番組紹介動画を記憶部13に保存してもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツについて複数の番組紹介動画を記憶部13に保存してもよい。紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成する毎に番組紹介動画を更新してもよい。紹介動画処理部112は、生放送コンテンツについて順次更新された番組紹介動画を記憶部13に保存してもよい。紹介動画処理部112は、番組紹介動画を作成した時間情報を番組紹介動画と関連付けて保存してもよい。
【0072】
図5は、実施形態の動画配信装置1において番組紹介動画を配信する情報処理動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0073】
以下の処理では、視聴者端末3の視聴者により、タイムシフト配信の動画コンテンツが視聴される場合を想定する。なお、以下の処理は、生放送の動画コンテンツ、静止画データ等にも適用可能である。視聴者端末3の視聴者は、所望のコンテンツを視聴コンテンツとして選択して視聴を開始する。
【0074】
コンテンツ配信部111は、通信部12を介して視聴者端末3にコンテンツデータを配信する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、コンテンツ配信部111は、視聴者端末3から視聴コンテンツの配信要求を取得する。コンテンツ配信部111は、配信要求に応答して、視聴コンテンツのコンテンツデータを視聴者端末3に配信する。視聴コンテンツのコンテンツデータは、単に視聴コンテンツともいう。
【0075】
紹介動画配信部113は、所定のタイミングを満たすか否かを判定する(ステップS12)。1つ目の例では、所定のタイミングは、視聴コンテンツの配信開始前である。視聴コンテンツの配信開始前は、視聴コンテンツの配信時刻、又は視聴コンテンツの配信からの経過時間が「0:00」であることを示す。2つ目の例では、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信開始時から所定時間経過後である。例えば、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信開始時から15分経過後等である。3つ目の例では、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信開始後、一定時間毎である。例えば、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信開始後、10分経過毎である。4つ目の例では、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信終了後である。以下の例では、所定のタイミングは、視聴コンテンツ配信開始後、10分経過毎であるとして説明する。
【0076】
紹介動画配信部113により所定のタイミングを満たすと判定された場合(ステップS12:YES)、処理は、ステップS12からステップS13に遷移する。紹介動画配信部113により所定のタイミングを満たさないと判定された場合(ステップS12:NO)、処理は終了する。
【0077】
紹介動画配信部113は、所定のタイミングで視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を記憶部13から取得する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画の最新の番組紹介動画を記憶部13から取得する。なお、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画をすべて取得してもよい。この場合、紹介動画配信部113は、時間情報等に基づいて配信する番組紹介動画を決定してもよい。紹介動画配信部113は、時間情報等に基づいて、現在時刻に一番近い時間情報を有する番組紹介動画を配信する番組紹介動画として決定してもよい。
【0078】
紹介動画配信部113は、取得した番組紹介動画を視聴者端末3に配信する(ステップS14)。ステップS14では、例えば、紹介動画配信部113は、番組紹介動画を視聴コンテンツとは別に視聴者端末3に配信する。なお、紹介動画配信部113は、番組紹介動画を視聴コンテンツに合成して視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113により番組紹介動画が配信されている間、コンテンツ配信部111は、視聴コンテンツの配信を停止してもよい。紹介動画配信部113は、例えば、生放送コンテンツの配信開始後10分経過毎に作成された番組紹介動画を、視聴コンテンツの配信開始後10分経過毎に視聴者端末3に配信することで、視聴者に生放送コンテンツの進行に従った番組紹介動画を順次配信することができる。この例によれば、動画配信装置は、生放送コンテンツをほぼリアルタイムで番組紹介動画として視聴者に配信することができる。視聴者は、生放送コンテンツの進行を番組紹介動画で確認することができるため、生放送コンテンツの進行状況に基づいて生放送コンテンツを視聴するか否かを決定することができる。
【0079】
紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに代えて番組紹介動画を視聴者端末3に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、視聴者端末3において、視聴コンテンツの表示と切り替えて番組紹介動画を表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。視聴者端末3は、視聴コンテンツの代わりに番組紹介動画を表示する。
【0080】
なお、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツが記憶部13に保存されていない場合、通常の紹介データを視聴者端末3に配信してもよい。視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツが記憶部13に保存されていない場合は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツの配信が開始されていない場合を含む。視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツが記憶部13に保存されていない場合は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツの配信が終了している場合を含む。紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツと通常の紹介データが記憶部13に保存されている場合、生放送コンテンツに関する番組紹介動画を、通常の紹介データに優先して視聴者端末3に配信してもよい。
【0081】
なお、紹介動画配信部113は、視聴コンテンツに関連する生放送コンテンツが複数ある場合、複数の生放送コンテンツに関する番組紹介動画を順次視聴者端末3に配信してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、第1の生放送コンテンツに関する第1の番組紹介動画を視聴者端末3に配信し、第1の番組紹介動画に続けて、第2の生放送コンテンツに関する第2の番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。紹介動画配信部113は、複数の生放送コンテンツに関する番組紹介動画を並行して視聴者端末3に配信してもよい。例えば、紹介動画配信部113は、第1の番組紹介動画を視聴者端末3の表示領域のうち第1の表示領域に表示可能にするように配信し、第2の番組紹介動画を視聴者端末3の表示領域のうち第2の表示領域に表示可能にするように視聴者端末3に配信してもよい。第1の表示領域と第2の表示領域は、視聴者端末3の表示領域に設けられた異なる表示領域であってもよい。第1の表示領域と第2の表示領域は、PinP形式で画像を表示可能な領域であってもよい。第1の番組紹介動画と第2の番組紹介動画は、サムネイル画像として視聴者端末3の表示領域に表示されてもよい。
【0082】
コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画の選択操作がされたか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15では、例えば、コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者により生放送コンテンツを配信するための情報が選択された場合、番組紹介動画の選択操作がされたと判定する。例えば、コンテンツ配信部111は、ユーザにより番組紹介動画に合成又は重畳して表示される生放送コンテンツにアクセス可能なリンク情報が選択された場合、番組紹介動画の選択操作がされたと判定する。図3の例では、ユーザは、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴したい場合、「詳細」ボタンを選択する。コンテンツ配信部111は、ユーザにより「詳細」ボタンが選択されたことに応答して、番組紹介動画の選択操作がされたと判定する。
【0083】
コンテンツ配信部111により番組紹介動画の選択操作がされたと判定された場合(ステップS15:YES)、処理は、ステップS15からステップS16に遷移する。コンテンツ配信部111により番組紹介動画の選択操作がされていないと判定された場合(ステップS15:NO)、処理は、ステップS15からステップS17に遷移する。なお、番組紹介動画の選択操作がされたか否かの判定は、紹介動画配信部113が行ってもよい。この場合、紹介動画配信部113は、判定結果をコンテンツ配信部111に出力してもよい。判定結果は、番組紹介動画の配信指示を含み得る。番組紹介動画の選択操作がされたか否かの判定は、視聴者端末3により行われてもよい。この場合、視聴者端末3は、判定結果を動画配信装置1に出力してもよい。判定結果は、番組紹介動画の配信指示を含み得る。
【0084】
コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画の選択操作がされたことに基づいて、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツを視聴者端末3に配信する(ステップS16)。ステップS16では、例えば、コンテンツ配信部111は、生放送コンテンツの進行に従って生放送コンテンツをリアルタイムで視聴者端末3に配信する。なお、コンテンツ配信部111は、生放送コンテンツをコンテンツの最初から配信するタイムシフト配信として視聴者端末3に配信してもよい。この例によれば、視聴者は、生放送コンテンツを視聴開始したタイミングにかかわらず最初から視聴することができる。なお、ステップS12における所定のタイミングが視聴コンテンツの配信開始前である場合、番組紹介動画の選択操作がされたことに基づいて、コンテンツ配信部111は、視聴コンテンツを配信せず、生放送コンテンツを視聴者端末3に配信する。
【0085】
コンテンツ配信部111は、番組紹介動画が終了したか否かを判定する(ステップS17)。一例では、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画の再生時間が終了したことに基づいて、番組紹介動画が終了したと判定する。別の例では、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画の再生が視聴者端末3の視聴者により強制終了されたことに基づいて、番組紹介動画が終了したと判定する。なお、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画の再生時間が終了した場合、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツの閲覧数をカウントアップしてもよい。例えば、視聴者端末3の視聴者が、番組紹介動画を再生終了まで視聴した場合、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツの閲覧数を「1」追加する。なお、コンテンツ配信部111は、視聴者端末3の視聴者により番組紹介動画が閲覧された場合に番組紹介動画に関連する生放送コンテンツの閲覧数をカウントアップしてもよい。例えば、視聴者端末3の視聴者が、番組紹介動画の視聴を開始した場合、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツの閲覧数を「1」追加する。
【0086】
コンテンツ配信部111により番組紹介動画が終了したと判定された場合(ステップS17:YES)、処理は、終了する。コンテンツ配信部111により番組紹介動画が終了していないと判定された場合(ステップS17:NO)、処理は、ステップS17からステップS15に遷移する。
【0087】
なお、コンテンツ配信部111は、番組紹介動画が終了したことに基づいて、番組紹介動画に代えて視聴コンテンツを視聴者端末3に配信する。コンテンツ配信部111は、視聴コンテンツの視聴者端末3への配信を再開してもよい。
【0088】
なお、所定のタイミングが、視聴コンテンツ配信開始後、10分経過毎である場合、視聴コンテンツ配信開始後10分経過したタイミング(第1のタイミング)と、その後10分経過したタイミング(第2のタイミング)では、紹介動画配信部113は、同一の生放送コンテンツに関する番組紹介動画の異なる番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。この場合、第1のタイミングで配信する番組紹介動画と第2のタイミングで配信する番組紹介動画は、生放送コンテンツのうちの異なるタイミングで切り取られたコンテンツデータを含む。そのため、視聴者端末3の視聴者は、同一の生放送コンテンツの異なるタイミングのコンテンツを切り取った番組紹介動画を視聴することができる。例えば、紹介動画配信部113は、第1のタイミングでは、同一の生放送コンテンツの開始時から30秒間のコンテンツを含む番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。紹介動画配信部113は、第2のタイミングでは、同一の生放送コンテンツの開始時から10分後の30秒間のコンテンツを含む番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。そのため、視聴者端末3の視聴者は、同一の生放送コンテンツの進行に従って、異なる番組紹介動画を視聴することができ、生放送コンテンツの進行を知ることができる。また、視聴者端末3の視聴者は、生放送コンテンツの進行に従って、盛り上がっているタイミング等を知ることができるため、生放送コンテンツに興味を持ちやすくなる。視聴者端末3の視聴者は、興味を持ったタイミングで、視聴コンテンツから生放送コンテンツへの視聴に切り替えることができる。
【0089】
紹介動画配信部113は、第1のタイミングと第2のタイミングで、異なる生放送コンテンツに関する番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。この場合、第1のタイミングで配信する番組紹介動画と第2のタイミングで配信する番組紹介動画は、異なる生放送コンテンツから切り取られたコンテンツデータを含む。そのため、視聴者端末3の視聴者は、視聴コンテンツを視聴している間、異なる生放送コンテンツに関する番組紹介動画を視聴することができる。例えば、紹介動画配信部113は、第1のタイミングでは、視聴コンテンツに関連付けられた第1の生放送コンテンツの開始時から30秒間のコンテンツを含む番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。紹介動画配信部113は、第2のタイミングでは、視聴コンテンツに関連付けられた第2の生放送コンテンツの開始時から30秒間のコンテンツを含む番組紹介動画を視聴者端末3に配信する。紹介動画配信部113は、第2のタイミングでは、視聴コンテンツに関連付けられた第2の生放送コンテンツの開始時から10分後の30秒間のコンテンツを含む番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。そのため、視聴者端末3の視聴者は、同一の視聴コンテンツの視聴中に、異なる生放送コンテンツの番組紹介動画を視聴することができる。視聴者端末3の視聴者は、視聴コンテンツに関連付けられた複数の生放送コンテンツの番組紹介動画を視聴することができるため、生放送コンテンツに興味を持ちやすくなる。視聴者端末3の視聴者は、興味を持った生放送コンテンツの番組紹介動画を視聴したタイミングで、視聴コンテンツから生放送コンテンツへの視聴に切り替えることができる。
【0090】
なお、紹介動画配信部113は、ステップS14において、番組紹介動画を視聴コンテンツの表示と並行してPinP形式等で表示可能にするように視聴者端末3に配信してもよい。この場合、ステップS14において、コンテンツ配信部は、視聴コンテンツの視聴者端末3への配信を継続する。
【0091】
なお、紹介動画配信部113は、番組紹介動画終了後、視聴コンテンツの表示画面にバナー表示として表示するように、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツに関する情報を視聴者端末3に配信してもよい。この場合、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツに関する情報は、生放送コンテンツにアクセス可能なリンク情報であってもよい。この例によれば、紹介動画配信部113は、視聴者が視聴コンテンツを視聴している間、任意のタイミングで番組紹介動画にアクセスできるように生放送コンテンツに関する情報を視聴者端末3に配信することができる。視聴者は、任意のタイミングで生放送コンテンツの視聴を開始することができる。
【0092】
なお、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者のユーザ情報に基づいて関連生放送コンテンツを決定する場合、以下のように番組紹介動画を視聴者端末3に配信してもよい。一例では、視聴者端末3の視聴者が複数の異なる視聴コンテンツを順次視聴する際、複数の視聴コンテンツを視聴している間に、同一の関連生放送Aに基づく番組紹介動画を配信してもよい。この例では、紹介動画配信部113は、同一の関連生放送Aの異なるタイミングのコンテンツデータに基づいて作成された番組紹介動画を順次配信してもよい。この例によれば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が異なる複数の視聴コンテンツを視聴している間に、関連生放送Aの進行を番組紹介動画として視聴することができる。そのため、視聴者は、異なる視聴コンテンツを視聴していても、関連生放送Aに興味を持ったタイミングで関連生放送Aの視聴をすることができる。別の例では、視聴者端末3の視聴者が複数の異なる視聴コンテンツを順次視聴している間に、異なる関連生放送A及びBに基づく番組紹介動画を配信してもよい。この例では、紹介動画配信部113は、関連生放送Aに基づく番組紹介動画と関連生放送Bに基づく番組紹介動画を順番に配信してもよい。紹介動画配信部113は、関連生放送Aの配信中には関連生放送Aに基づく番組紹介動画を配信し、関連生放送Aの配信が終了後、関連生放送Bの配信中には関連生放送Bに基づく番組紹介動画を配信してもよい。この例によれば、紹介動画配信部113は、視聴者端末3の視聴者が異なる複数の視聴コンテンツを視聴している間に、複数の関連生放送を番組紹介動画として視聴することができる。そのため、視聴者は、異なる関連生放送の番組紹介動画を視聴することができ、興味のある生放送を見つけやすくなる。
【0093】
なお、紹介動画配信部113は、同一の関連生放送に基づく番組紹介動画を同一の視聴者端末3に複数回配信する場合、2回目以降に作成された番組紹介動画に、過去の関連生放送の
コンテンツデータを含むダイジェスト動画を含めて配信してもよい。
【0094】
なお、紹介動画配信部113は、番組紹介動画に代えて、所定の時間分の生放送コンテンツを視聴者端末3に配信してもよい。この場合、紹介動画配信部113は、生放送コンテンツの進行に従って、視聴コンテンツの配信に代えて生放送コンテンツを視聴者端末3に配信してもよい。
【0095】
上記のように、本実施形態によれば、動画配信装置は、生放送コンテンツを配信者端末から取得し、生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する。これにより、動画配信装置は、生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者に放送中の生放送コンテンツの内容を紹介することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツを生放送コンテンツの放送を知らない視聴者等、生放送コンテンツを視聴していない視聴者に効果的にアピールすることができる。
【0096】
本実施形態によれば、動画配信装置は、コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を視聴者端末に配信する。そのため、動画配信装置は、視聴者が興味を持ったコンテンツに関連する生放送コンテンツの内容を紹介することができる。これにより、視聴者は、番組紹介動画に関連する生放送コンテンツに興味を持ちやすくなる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツを視聴者に効果的にアピールすることができる。
【0097】
本実施形態によれば、動画配信装置は、生放送コンテンツを配信するための情報を視聴者端末に送信する。そのため、視聴者には、番組紹介動画に基づいて生放送コンテンツを視聴するきっかけが生まれる。動画配信装置は、番組紹介動画により生放送コンテンツに興味を持った視聴者を生放送コンテンツの視聴に導入することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツを視聴者に効果的にアピールすることができる。
【0098】
本実施形態によれば、動画配信装置は、視聴者の生放送コンテンツを配信するための情報の選択操作に基づいて、生放送コンテンツを配信する。そのため、視聴者は、興味を持った生放送コンテンツを容易に視聴することができる。また、視聴者は、番組紹介動画により生放送コンテンツを視聴前に確認することができる。そのため、視聴者は、番組紹介動画で得た印象を裏切られることなく生放送コンテンツの視聴を開始することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツを視聴者に効果的にアピールすることができる。
【0099】
本実施形態によれば、動画配信装置は、所定の時間間隔で番組紹介動画を作成する。そのため、動画配信装置は、生放送コンテンツの進行に従って番組紹介動画を作成することができる。これにより、動画配信装置は、生放送コンテンツをほぼリアルタイムで番組紹介動画として視聴者に配信することができる。視聴者は、生放送コンテンツの進行を番組紹介動画で確認することができるため、生放送コンテンツの進行状況に基づいて生放送コンテンツを視聴するか否かを決定することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツを視聴者に効果的にアピールすることができる。
【0100】
本実施形態によれば、動画配信装置は、生放送コンテンツにおいて所定の条件に基づいて番組紹介動画を作成する。例えば、動画配信装置は、生放送コンテンツを音声やシーンの切れ目に基づいて番組紹介動画を作成することで、視聴者にとって視聴しやすい番組紹介動画を作成することができる。また、動画配信装置は、生放送コンテンツをコンテンツの盛り上がり等に基づいて番組紹介動画を作成することで、視聴者にとってより興味を持ちやすい番組紹介動画を作成することができる。これにより、動画配信装置は、生放送コンテンツの魅力をより効果的に視聴者にアピールすることができる。
【0101】
本実施形態によれば、動画配信装置は、所定のタイミングで番組紹介動画を視聴者端末に配信する。例えば、動画配信装置は、視聴コンテンツの配信前、配信後に番組紹介動画を配信することができる。そのため、動画配信装置は、視聴者が視聴コンテンツから生放送コンテンツに視聴を切り替えやすいタイミングで番組紹介動画を配信することができる。これにより、動画配信装置は、生放送コンテンツをより効果的に視聴者にアピールすることができ、視聴者に生放送コンテンツの視聴を効果的に促すことができる。また、動画配信装置は、一定時間毎に番組紹介動画を配信することができる。そのため、動画配信装置は、視聴者に生放送コンテンツの進行に従った番組紹介動画を順次配信することができる。これにより、動画配信装置は、生放送コンテンツをほぼリアルタイムで番組紹介動画として視聴者に配信することができる。視聴者は、生放送コンテンツの進行を番組紹介動画で確認することができるため、生放送コンテンツの進行状況に基づいて生放送コンテンツを視聴するか否かを決定することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツをより効果的に視聴者にアピールすることができ、視聴者に生放送コンテンツの視聴を効果的に促すことができる。
【0102】
本実施形態によれば、動画配信装置は、生放送コンテンツをコンテンツの最初から視聴者端末に配信する。そのため、視聴者は、生放送コンテンツを視聴開始したタイミングにかかわらず最初から視聴することができる。これにより、動画配信装置は、視聴者の視聴ニーズに合わせて生放送コンテンツを配信することで、視聴者に生放送コンテンツの視聴を効果的に促すことができる。
【0103】
本実施形態によれば、動画配信装置は、視聴者がコンテンツを視聴している間、番組紹介動画を視聴者端末に表示可能にするように番組紹介動画を視聴者端末に配信する。そのため、視聴者は、視聴コンテンツを視聴している間、生放送コンテンツの進行を番組紹介動画で確認することができる。これにより、視聴者は、任意のタイミングで生放送コンテンツの視聴を開始することができる。このように、動画配信装置は、放送中の生放送のコンテンツをより効果的に視聴者にアピールすることができ、視聴者に生放送コンテンツの視聴を効果的に促すことができる。
【0104】
上述の実施形態は、以下のように表されてもよい。
[1] 生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、
を備える動画配信装置。
[2] 前記紹介動画配信部は、前記選択コンテンツに関連する生放送コンテンツに基づく番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
[1]に記載の動画配信装置。
[3] 前記紹介動画配信部は、前記生放送コンテンツを配信するための情報を前記視聴者端末に送信する、
[1]に記載の動画配信装置。
[4] 前記視聴者の前記生放送コンテンツを配信するための情報の選択操作に基づいて、前記生放送コンテンツを配信するコンテンツ配信部をさらに備える、
[3]に記載の動画配信装置。
[5] 前記紹介動画処理部は、所定の時間間隔で前記番組紹介動画を作成する、
[1]に記載の動画配信装置。
[6] 前記紹介動画処理部は、前記生放送コンテンツにおいて所定の条件に基づいて番組紹介動画を作成する、
[1]に記載の動画配信装置。
[7] 前記紹介動画配信部は、所定のタイミングで前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
[1]に記載の動画配信装置。
[8] 前記コンテンツ配信部は、前記生放送コンテンツをコンテンツの最初から前記視聴者端末に配信する、
[4]に記載の動画配信装置。
[9] 前記紹介動画配信部は、前記視聴者が前記選択コンテンツを視聴している間、前記番組紹介動画を前記視聴者端末に表示可能にするように前記番組紹介動画を前記視聴者端末に配信する、
[1]に記載の動画配信装置。
[10] 生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得ステップと、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理ステップと、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信ステップと、
を備える動画配信方法。
[11] コンピュータを、
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得手段、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理手段、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信手段、
として機能させる動画配信プログラム。
[12] 動画配信装置と情報処理端末を備えるシステムであって、
前記動画配信装置は、
生放送コンテンツを配信者端末から取得するコンテンツ取得部と、
前記生放送コンテンツに基づいて、番組紹介動画を作成する紹介動画処理部と、
前記生放送コンテンツとは異なる選択コンテンツを視聴する視聴者の視聴者端末に前記番組紹介動画を配信する紹介動画配信部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
前記番組紹介動画を取得する取得部と、
前記番組紹介動画を表示する表示制御部と、
を備えるシステム。
【0105】
なお、この発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0106】
なお、動画配信装置1が記憶部13を備える例について説明したが、これに限定されない。記憶部13は、動画配信装置1とは異なる装置に含まれていてもよい。
【0107】
なお、動画配信装置は、動画配信装置1を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、複数の装置に機能を分散させたシステムによって実現されてもよい。
【0108】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0109】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0110】
1…動画配信装置、2…配信者端末、3…順次視聴者端末、3…視聴者端末、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…計時部、110…コンテンツ取得部、111…コンテンツ配信部、112…紹介動画処理部、113…紹介動画配信部、114…ユーザ情報取得部、A1~A2…エリア、B1~B2…入力キー。

図1
図2
図3
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図5