(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109020
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/36 20060101AFI20240805BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240805BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240805BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20240805BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240805BHJP
G02F 1/1368 20060101ALN20240805BHJP
G02F 1/133 20060101ALN20240805BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 622A
G09G3/20 623A
G09G3/20 611C
G09F9/30 349Z
G06F3/041 412
G06F3/041 522
G06F3/044 124
G02F1/1368
G02F1/133 580
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023169134
(22)【出願日】2023-09-29
(31)【優先権主張番号】10-2023-0012955
(32)【優先日】2023-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ビョンウン
(72)【発明者】
【氏名】チェ, チェグォン
(72)【発明者】
【氏名】チョ, スンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジュンス
(72)【発明者】
【氏名】キム, ドンファン
【テーマコード(参考)】
2H192
2H193
5C006
5C080
5C094
【Fターム(参考)】
2H192AA24
2H192EA02
2H192EA22
2H192EA42
2H192EA43
2H192GB32
2H192GD23
2H192GD42
2H192JA06
2H192JA13
2H192JA33
2H193ZA04
2H193ZB07
2H193ZG03
2H193ZG04
2H193ZH21
2H193ZH30
2H193ZH53
2H193ZJ02
2H193ZJ11
2H193ZP04
2H193ZP13
2H193ZP15
2H193ZQ06
2H193ZQ11
2H193ZQ16
5C006AA11
5C006AF73
5C006BB15
5C006BB16
5C006BC03
5C006BC06
5C006BC11
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5C006BF25
5C006BF38
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5C006FA01
5C006FA18
5C006FA31
5C006FA47
5C080AA05
5C080AA06
5C080AA10
5C080BB05
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5C080DD26
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5C080JJ02
5C080JJ04
5C080JJ05
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5C094AA51
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DB05
5C094EA07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電磁波干渉の水準を改善できる表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の一実施例に係る表示装置は、画素及び少なくとも一つの共通電極を含む表示パネルであって、前記少なくとも一つの共通電極が、前記表示パネルの表示領域で前記画素のうち少なくとも一部と重畳する、表示パネル;前記画素にゲート信号を提供するゲート駆動部;前記画素にデータ信号を提供し、前記共通電極に共通電圧を提供するソース駆動集積回路;並びに前記表示パネル、前記ゲート駆動部、または前記ソース駆動集積回路のうち少なくとも1つに連結された複数のセンシング配線から複数のセンシング信号を受信し、前記複数のセンシング信号それぞれの位相が反転した信号に互いに異なる利得(gain)値を適用して複数の反転センシング信号を生成し、前記複数の反転センシング信号のうち少なくとも1つに基づきノイズ補償信号を生成するノイズ補償回路を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素及び少なくとも一つの共通電極を含む表示パネルであって、前記少なくとも一つの共通電極が、前記表示パネルの表示領域で前記複数の画素のうち少なくとも一部と重畳する、表示パネル;
前記複数の画素にゲート信号を提供するゲート駆動部;
前記複数の画素にデータ信号を提供し、前記共通電極に共通電圧を提供するソース駆動集積回路;並びに
前記表示パネル、前記ゲート駆動部、または前記ソース駆動集積回路のうち少なくとも1つに連結された複数のセンシング配線から複数のセンシング信号を受信し、前記複数のセンシング信号それぞれの位相が反転した信号に互いに異なる利得(gain)値を適用して複数の反転センシング信号を生成し、前記複数の反転センシング信号のうち少なくとも1つに基づきノイズ補償信号を生成するノイズ補償回路を含む、表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つの共通電極が前記表示領域に、複数の共通電極の行及び複数の共通電極の列に配置された複数の共通電極を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数のセンシング配線は、前記複数の共通電極の行のうち前記ソース駆動集積回路から最も遠い共通電極の第1行へと連結されている第1センシング配線と、前記複数の共通電極の行のうち前記ソース駆動集積回路に最も近い共通電極の第2行へと連結されている第2センシング配線と、前記ゲート駆動部に連結されている第3センシング配線とを含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
複数の第1スイッチであって、当該第1スイッチのそれぞれが、前記第1センシング配線と前記共通電極の第1行のうち対応する共通電極との間にある、複数の第1スイッチ;及び
複数の第2スイッチであって、当該第2スイッチのそれぞれが、前記第2センシング配線と前記共通電極の第2行のうち対応する共通電極との間にある、複数の第2スイッチ
をさらに含む、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
一つのフレーム期間は、前記複数の共通電極に共通電圧が供給されるディスプレイ駆動期間及び前記複数の共通電極にタッチ駆動信号が供給されるタッチ駆動期間を含み、
前記複数の第1スイッチ及び前記複数の第2スイッチは、前記ディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、前記タッチ駆動期間でターン-オフされる、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ゲート駆動部にゲートクロック信号を供給する複数のクロック信号配線であって、相互に離隔している第1クロック信号配線、第2クロック信号配線及び第3クロック信号配線を含む、複数のクロック信号配線;並びに
前記第3クロック信号配線に電気的に連結された複数のサブセンシング配線であって、前記第1クロック信号配線と前記第2クロック信号配線との間にある第1サブセンシング配線、及び前記第2クロック信号配線と前記第3クロック信号配線との間にある第2サブセンシング配線を含む、複数のサブセンシング配線
をさらに含む、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ノイズ補償回路は、
前記第1センシング配線から第1センシング信号を受信し、前記第1センシング信号の位相が反転した信号に第1利得値を適用して第1反転センシング信号を出力する第1インバーティング回路;
前記第2センシング配線から第2センシング信号を受信し、前記第2センシング信号の位相が反転した信号に第2利得値を適用して第2反転センシング信号を出力する第2インバーティング回路;
前記第3センシング配線から第3センシング信号を受信し、前記第3センシング信号の位相が反転した信号に第3利得値を適用して第3反転センシング信号を出力する第3インバーティング回路を含み、
前記ノイズ補償信号が、第1の時間における第1反転センシング信号、第2の時間における第2反転センシング信号、及び第3の時間における第3反転センシング信号のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1利得値の大きさが、前記第2利得値及び前記第3利得値よりも大きく、前記第3利得値の大きさが、前記第1利得値及び前記第2利得値よりも小さい、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数のセンシング配線は、前記複数の共通電極の行のうち前記ソース駆動集積回路から最も遠い共通電極の第1行に連結され、ただし、前記第1行のうち、前記複数の共通電極の列のうち共通電極の最後の列に含まれる共通電極を除いて連結されている第1センシング配線と、前記複数の共通電極の行のうち前記ソース駆動集積回路から最も近い共通電極の第2行に連結され、ただし、前記第2行のうち、前記共通電極の最後の列に含まれる共通電極を除いて連結されている第2センシング配線と、前記共通電極の最後の列に含まれる共通電極に連結されている第3センシング配線とを含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項10】
複数の第1スイッチであって、当該第1スイッチのそれぞれが、前記第1センシング配線と、前記共通電極の前記第1行のうち対応する共通電極との間にあり、ただし前記第1行のうち、前記共通電極の最後の列に含まれる共通電極を除く、複数の第1スイッチ;
複数の第2スイッチであって、当該第2スイッチのそれぞれが、前記第2センシング配線と、共通電極の第2列のうち対応する共通電極との間にあり、ただし前記第2列のうち、前記共通電極の最後の列に含まれる共通電極を除く、複数の第2スイッチ;及び
複数の第3スイッチであって、当該第3スイッチのそれぞれが、前記第3センシング配線と、前記共通電極の最後の列のうち対応する共通電極との間にある、複数の第3スイッチをさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
一つのフレーム期間は、前記複数の共通電極に共通電圧が供給されるディスプレイ駆動期間及び前記複数の共通電極にタッチ駆動信号が供給されるタッチ駆動期間を含み、
前記複数の第1スイッチ、前記複数の第2スイッチ、及び前記複数の第3スイッチそれぞれは、前記ディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、前記タッチ駆動期間でターン-オフされる、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記複数のセンシング配線は、前記少なくとも1つの共通電極に連結された第1センシング配線と、前記ソース駆動集積回路に含まれるマルチプレクサに連結された第2センシング配線と、前記ゲート駆動部に連結された第3センシング配線とを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記マルチプレクサにマルチプレクサクロック信号を供給する複数のクロック信号配線であって、第1クロック信号配線、及び前記第1クロック信号配線とは離隔している第2クロック信号配線を含む、複数のクロック信号配線;並びに
前記第2センシング配線に電気的に連結された第3サブセンシング配線であって、前記第1クロック信号配線と前記第2クロック信号配線との間にある、第3サブセンシング配線
をさらに含む、請求項12に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2023年1月31日に大韓民国で出願された大韓民国特許出願第10-2023-0012955号の利益及び優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
情報化時代に入るにつれ、ディスプレイ(display)分野が急速に発展してきており、これに応えて薄型化、軽量化、低消費電力化の優れた性能を有する種々の多様な表示装置(Display Device)が開発されている。このような表示装置の例としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display device;LCD)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device;OLED)等が挙げられる。
【0004】
表示装置は、映像を表示するための画素が配置される表示パネル、及び表示パネルに配置されるデータ配線にデータ信号を供給するデータ駆動部、表示パネルに配置されるゲート配線にゲート信号を順次に供給するゲート駆動部、及びデータ駆動部とゲート駆動部を制御するタイミング制御部等のような駆動回路を含むことができる。また、表示装置は、ユーザの入力(例えば、タッチ等)を検出するためのタッチ電極を含むことができ、タッチ電極に形成されるキャパシタンスの変化を感知してタッチされた地点を検出できる。
【0005】
表示装置のような電子機器では、電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)等により表示装置の性能が問題になり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明において解決しようとする課題は、電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)の水準を改善できる表示装置を提供することである。
【0007】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施例において、表示装置は、複数の画素及び少なくとも一つの共通電極を含む表示パネルであって、少なくとも一つの共通電極が、表示パネルの表示領域で複数の画素のうち少なくとも一部と重畳する、表示パネル;複数の画素にゲート信号を提供するゲート駆動部;複数の画素にデータ信号を提供し、共通電極に共通電圧を提供するソース駆動集積回路;並びに、表示パネル、ゲート駆動部、またはソース駆動集積回路のうち少なくとも1つに連結された複数のセンシング配線から複数のセンシング信号を受信し、複数のセンシング信号それぞれの位相が反転した信号に互いに異なる利得(gain)値を適用して複数の反転センシング信号を生成し、複数の反転センシング信号のうち少なくとも1つに基づきノイズ補償信号を生成するノイズ補償回路を含む。
【0009】
一実施例において、表示装置は、複数の画素及び共通電極を含む表示パネルであって、少なくとも一つの共通電極が複数の画素と重畳する、表示パネル;複数の画素にゲート信号を供給するゲート駆動部;複数の画素にデータ信号を供給し、共通電極に共通電圧を供給するソース駆動集積回路;それぞれが表示装置の異なる部分に連結された、複数のセンシング配線;並びに複数のセンシング配線から表示装置の異なる部分におけるノイズを示す複数のセンシング信号を受信し、複数のセンシング信号に基づいてノイズ補償信号を生成するように構成されたノイズ補償回路を含み、ここで共通電極に供給される共通電圧は、ノイズ補償信号に基づいて調整される。
【0010】
一実施例において、表示装置は、複数の画素及び共通電極を含む表示パネルであって、少なくとも一つの共通電極が複数の画素と重畳する、表示パネル;複数の画素にゲート信号を供給するゲート駆動部;複数の画素にデータ信号を供給し、共通電極に共通電圧を供給するソース駆動集積回路;表示装置の異なる部分に連結された複数のセンシング配線;並びに、複数のセンシング配線から振幅が異なる複数のセンシング信号を受信し、複数のセンシング信号を同じ振幅を有するように正規化し、正規化された複数のセンシング信号の少なくとも1つに基づいてノイズ補償信号を生成するように構成されたノイズ補償回路を含み、ここで共通電極に供給される共通電圧は、ノイズ補償信号に基づいて調整される。
【0011】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【0012】
本発明の実施例に係る表示装置は、複数のセンシング配線を利用してノイズ発生原因(例えば、画素、ゲート駆動部、および/またはマルチプレクサ)それぞれから発生するノイズをセンシングし、これに対して互いに異なる利得値を適用してノイズを相殺させるためのノイズ補償信号を生成できる。これによって、電磁波干渉の水準がより効果的に改善され得る。
【0013】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例に係る表示装置を示すブロック図である。
【
図2】本開示の例示的な実施例に係る
図1の表示装置の感知領域上に配置されるタッチ電極の構造の一例を示す図である。
【
図3】本開示の例示的な実施例に係る
図1の表示装置のディスプレイ駆動期間及びタッチ駆動期間の一例を説明するためのタイミング図である。
【
図4A】本開示の例示的な実施例に係る
図1の表示装置に含まれる表示パネルの一例を示す平面図である。
【
図4B】本開示の例示的な実施例に係る
図1の表示装置に含まれる表示パネルの一例を示す平面図である。
【
図5】本開示の例示的な実施例に係る
図1の表示装置に含まれるソース駆動集積回路(Integrated Circuit)の一例を示すブロック図である。
【
図6A】本開示の例示的な実施例に係る表示装置で発生する電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)を説明するための図である。
【
図6B】本開示の例示的な実施例に係る表示装置で発生する電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)を説明するための図である。
【
図7】本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【
図8】本開示の例示的な実施例に係る
図7の表示装置のディスプレイ駆動期間及びタッチ駆動期間で供給される信号の一例を説明するためのタイミング図である。
【
図9】本開示の例示的な実施例に係る
図7の表示装置に含まれるゲート駆動部の一例を示す図である。
【
図10】本開示の例示的な実施例に係る
図9に示されたI-I’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【
図11】本開示の例示的な実施例に係る
図9に示されたII-II’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【
図12】本開示の例示的な実施例に係る
図7の表示装置に含まれるノイズ補償部の一例を示すブロック図である。
【
図13】本開示の例示的な実施例に係る
図12のノイズ補償部に含まれるインバーティング回路の一例を示す回路図である。
【
図14】本開示の例示的な実施例に係る
図12のノイズ補償部の動作の一例を説明するためのタイミング図である。
【
図15】本発明の実施例に係る表示装置で電磁波干渉の水準を説明するための図である。
【
図16】本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【
図17】本開示の例示的な実施例に係る
図16の表示装置に含まれるノイズ補償部の一例を示すブロック図である。
【
図18】本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【
図19】本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【
図20】本開示の例示的な実施例に係る
図19の表示装置に含まれるマルチプレクサの一例を示す図である。
【
図21】本開示の例示的な実施例に係る
図20に示されたIII-III’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【
図22】本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0016】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「備える」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0017】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0018】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0019】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0020】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0021】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0022】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0023】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0024】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施例に係る表示装置を示すブロック図である。
【0026】
図1を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000は、表示パネル100、ゲート駆動部200、データ駆動部300、タイミング制御部400、及びタッチ駆動部500を含むことができる。
【0027】
表示パネル100(または、表示部、画素部)は、映像を表示する表示領域及び表示領域を除く非表示領域を含むことができる。画像は、非表示領域には表示されない。
【0028】
表示パネル100の表示領域上には、映像を表示するための画素PXが配置され得る。また、表示パネル100の表示領域上には、複数のゲート配線GL及び複数のデータ配線DLが配置され得る。ゲート配線GLは、一方向(例えば、第1方向DR1(
図4A参照))に配置され得、データ配線DLは、前記一方向と異なる方向(例えば、第2方向DR2(
図4A参照))に配置され得る。
【0029】
画素PXそれぞれは、ゲート配線GLのうち対応するゲート配線及びデータ配線DLのうち対応するデータ配線と連結され得る。これによって、ゲート配線とデータ配線を通してそれぞれの画素PXにゲート信号とデータ信号が印加され得る。そして、画素PXそれぞれは、印加されたゲート信号とデータ信号により階調を具現でき、最終的に、画素PXそれぞれが表示する階調によって表示パネル100の表示領域上に映像が表示され得る。
【0030】
表示パネル100の非表示領域上には、表示領域に配置される画素PXの動作を制御するための信号が伝達される各種の信号配線、電源配線、及びゲート駆動部200が配置され得る。
【0031】
一実施例において、表示パネル100は、ユーザのタッチ等を感知するための感知領域及び感知領域を除く非感知領域を含むことができる。即ち、表示パネル100は、タッチパネルの役割を共に果たすことができる。言い換えれば、タッチパネルは、表示パネル100のピクセルアレイ区域にインセル(In-cell)タッチ方式(例えば、AIT(Advanced In-cell Touch)方式)で内蔵されるように具現され得る。インセルタッチ方式で、表示装置1000(例えば、タッチ駆動部500)は、表示パネル100の内部に形成される電極等によりブロック(または、ポイント)形態に構成された電極をタッチ電極として利用して、ユーザのタッチ等を感知できる。
【0032】
表示パネル100の感知領域上には、ユーザのタッチ等を感知するための複数のタッチ電極が配置され得る。実施例によって、感知領域は、表示領域に対応し得る。例えば、感知領域は、表示領域と実質的に同じ面積を有し、同じ位置に配置され得る。この場合、非感知領域は、非表示領域に対応し得る。ただし、これは単に例示的なものであり、感知領域と表示領域は、互いに異なる面積を有するか、異なる位置に配置されてもよい。
【0033】
タイミング制御部400(または、タイミング制御回路)は、外部(例えば、ホストシステム)から入力映像信号DATA1及び入力制御信号CSを受信できる。
【0034】
タイミング制御部400は、入力映像信号DATA1に基づいて画素PXの動作条件に対応する映像データDATA2を生成してデータ駆動部300に提供できる。
【0035】
タイミング制御部400は、入力制御信号CSに基づいてゲート駆動部200とデータ駆動部300を制御するための制御信号を生成できる。例えば、入力制御信号CSは、クロック信号、水平同期信号、垂直同期信号、及びデータイネーブル信号等のタイミング信号を含むことができる。ここで、水平同期信号は、画面の一水平線を表示するのにかかる時間を示す信号であり、垂直同期信号は、一フレームの画面を表示するのにかかる時間を示す信号であり、データイネーブル信号は、画素PXにデータ信号を供給する期間を示す信号に該当し得る。
【0036】
タイミング制御部400は、入力制御信号CSに含まれるタイミング信号を利用してゲート駆動部200の動作タイミングを制御するためのゲート制御信号GCSを生成してゲート駆動部200に提供できる。
【0037】
また、タイミング制御部400は、入力制御信号CSに含まれるタイミング信号を利用してデータ駆動部300の動作タイミングを制御するためのデータ制御信号DCSを生成してデータ駆動部300に提供できる。
【0038】
ゲート駆動部200(または、ゲート駆動回路、スキャン駆動部、スキャン駆動回路)は、タイミング制御部400からゲート制御信号GCSを受信し、ゲート制御信号GCSに応答してゲート配線GLにゲート信号を順次に提供できる。このために、ゲート駆動部200それぞれは、シフトレジスタ、レベルシフタ等を含むことができる。ゲート制御信号GCSは、ゲート信号生成のためのゲートスタート信号、複数のクロック信号を含むことができる。
【0039】
データ駆動部300(または、データ駆動回路)は、タイミング制御部400からデータ制御信号DCSを受信し、データ制御信号DCSに応答して映像データDATA2をアナログデータ信号(例えば、データ電圧)に変換できる。データ駆動部300は、データ信号をデータ配線DLに出力して、画素PXに供給できる。
【0040】
タッチ駆動部500は、表示パネル100上に配置される複数のタッチ電極と連結される複数のタッチ配線TLを通してユーザのタッチの有無及びタッチ位置を検出できる。例えば、ユーザが表示パネル100の感知領域のうち一部の領域をタッチする場合、タッチ駆動部500は、タッチ配線TLを通して表示パネル100上に配置されるタッチ電極のタッチ信号を感知して、ユーザのタッチの有無及びタッチ位置を検出できる。
【0041】
より具体的に、タッチ駆動部500は、タッチ駆動信号を表示パネル100上に配置されるタッチ電極に供給し、タッチ電極からタッチセンシング信号の印加を受けることができる。タッチ駆動部500は、前記印加されたタッチセンシング信号を利用してユーザのタッチの有無及びタッチ位置を検出できる。例えば、タッチ駆動部500は、タッチ電極の相互静電容量の変化を利用する相互静電容量方式(Mutual-Capacitance Type)またはタッチ電極の自己静電容量の変化を利用する自己静電容量方式(Self-Capacitance Type)を通してユーザのタッチの有無及びタッチ位置を判断できる。
【0042】
一方、
図1においては、データ駆動部300とタッチ駆動部500が別途の構成であるものと示されているが、これは説明の便宜のためのものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、データ駆動部300とタッチ駆動部500は、一つの集積回路(例えば、
図4Aのソース駆動集積回路SIC)に構成され得る。
【0043】
一方、本発明の実施例に係る表示装置1000は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)、プラズマ表示装置(Plasma Display Device)、量子ドット表示装置(Quantum Dot Display Device)等の多様なタイプの表示装置であってよい。
【0044】
例えば、本発明の実施例に係る表示装置1000が液晶表示装置である場合、表示パネル100は、2枚の基板(例えば、上部基板及び下部基板)の間に形成される液晶層を含み、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In Plane Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード等、公知になったいかなるモードでも動作され得る。
【0045】
表示パネル100の上部基板には、ブラックマトリックス、カラーフィルタ等が形成され、表示パネル100の下部基板上には、薄膜トランジスタ、画素PX等が形成され得る。表示パネル100は、COT(Color filter On TFT)構造に具現され得、この場合、ブラックマトリックスとカラーフィルタは、表示パネル100の下部基板上に形成され得る。
【0046】
また、共通電圧が供給される共通電極は、表示パネル100の上部基板または下部基板上に形成され得る。表示パネル100の上部基板と下部基板には、それぞれ偏光板が貼り付けられ、液晶と接する内面に液晶の傾斜(Tilt)角度を設定するための配向膜が形成され得る。
【0047】
表示パネル100の上部基板と下部基板との間には、液晶セルのセルギャップ(Cell gap)を維持するためのカラムスペーサーが形成され得る。液晶表示装置の場合、表示パネル100の下部偏光板の背面の下部には、バックライト(back light)ユニットが配置され、バックライトユニットは、エッジ型(edge type)または直下型(direct type)等に具現され得る。
【0048】
ここで、液晶表示装置において、表示パネル100上に配置され、ユーザのタッチ等を感知するための複数のタッチ電極は、ディスプレイ駆動のための共通電圧が印加される共通電極であってよい。
【0049】
一実施例において、共通電極(タッチ電極)に印加される共通電圧は、タッチ駆動部500からタッチ配線TLを通して供給され得る。
【0050】
他の例として、本発明の実施例に係る表示装置1000が有機発光表示装置である場合、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)を構成する第1電極(アノード電極)、有機発光層、第2電極(カソード電極)、密封機能を有する封止層(Encapsulation Layer)、及びタッチセンサ金属層(Touch Sensor Metal Layer)を含むことができる。
【0051】
ここで、有機発光表示装置において、表示パネル100上に配置され、ユーザのタッチ等を感知するための複数のタッチ電極は、タッチセンサ金属層に形成されていてもよく、有機発光ダイオードのカソード電極を構成する第2電極層に形成されていてもよい。
【0052】
一方、共通電極またはタッチ電極に印加される共通電圧は、表示装置1000の駆動期間内で表示パネル100に供給されるデータ信号のレベルが変更されるとき、一定の時間の間、特定の電圧のレベルで印加される直流電圧に設定され得る。また、共通電極またはタッチ電極に印加される共通電圧は、液晶表示装置または有機発光表示装置等の種類によって、ディスプレイ電圧やその他の別の名称で使用されることもあり得るだろう。
【0053】
一方、表示装置1000内でノイズが発生し得るので、電磁波は、表示パネル100の画素PXにより発生し得、電磁波は、ゲート駆動部200により発生し得、および/または電磁波は、上述したソース駆動集積回路(例えば、ソース駆動集積回路に含まれるマルチプレクサ)により発生し得る。このように、表示装置1000内で発生し得るノイズ、即ち、電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)の影響により、表示装置1000のシステム安定性が低下し得る。この場合、表示装置1000のタッチ入力感知時に得られるタッチセンシング信号(電圧)等に影響が及ぼされ、表示装置1000のタッチセンシング性能が低下するか、表示装置1000の映像表示に必要な他の信号(電圧)にも影響を及ぼしてディスプレイ性能が低下し得る。
【0054】
これによって、本発明の実施例に係る表示装置1000は、表示装置1000内で発生し得るノイズとして、電磁波をセンシングし、これに基づいてノイズ補償信号NCS(
図7参照)を生成できる。例えば、表示装置1000は、表示パネル100の画素PXにより発生する電磁波、ゲート駆動部200により発生する電磁波、および/または上述したソース駆動集積回路(例えば、ソース駆動集積回路に含まれるマルチプレクサ)により発生する電磁波をセンシングできる。また、表示装置1000は、これに基づいてノイズ補償信号NCS(
図7参照)を生成し、これを共通電圧を生成する電圧生成部VG(
図7参照)に提供できる。これによって、表示装置1000の電磁波干渉の水準が改善され得る。
【0055】
このために、一実施例において、表示装置1000は、ノイズ補償部NCP(
図7参照)をさらに含むことができ、これについては、
図7以下を参照してより具体的に説明する。
【0056】
図2は、
図1の表示装置の感知領域上に配置されるタッチ電極の構造の一例を示す図である。
【0057】
図1及び
図2を参照すると、上述したように、本発明の実施例に係る表示装置1000において、タッチパネルは、表示パネル100のピクセルアレイ区域にインセルタッチ方式(例えば、AIT(Advanced In-cell Touch)方式)で内蔵されるように具現され得る。インセルタッチ方式で、タッチ駆動部500は、表示パネル100の内部にブロックまたはポイント形態に構成された共通電極CEをタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4といて利用して、ユーザのタッチ等を感知できる。
【0058】
例えば、インセルタッチ方式の表示パネル100内で、表示パネル100の内部に形成された複数の画素PXのうち少なくとも一部の画素PXに対応する共通電極CEがタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4のうち一つのタッチ電極をなすようになる。即ち、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4それぞれは、表示パネル100内で分離形成された共通電極CEにより定義され得る。ここで、表示パネル100内で分離形成された共通電極CEに対応するタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4それぞれは、一つの共通電極セグメント(segment)を形成することができる。前記一つの共通電極セグメントは、複数の画素PXに共通して連結されることで、連結された前記複数の画素PXに共通電圧Vcomを印加することができる。
【0059】
複数のタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4は、表示パネル100の感知領域(または、表示領域)上に横列に配置され得(即ち、第1方向DR1及び第2方向DR2に沿って配置される)、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4それぞれには、タッチ駆動信号TDSが供給され、タッチセンシング信号を受信するためのタッチ配線TLが連結され得る。
【0060】
タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4それぞれは、キャパシタンス基盤のタッチセンシング方式でタッチ入力を感知するタッチセンサに具現され得る。このとき、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4それぞれは、ディスプレイ駆動期間の間に対応する画素PXに共通電圧Vcomを供給し、タッチ駆動期間の間にタッチ駆動信号TDSの入力を受けることができる。
【0061】
一方、
図1を参照して説明したように、本発明の実施例に係る表示装置1000が有機発光表示装置である場合、表示パネル100内で分離形成された共通電極CEにより定義されるタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4は、有機発光ダイオードのカソード電極として構成され得る(言い換えれば、
図2の共通電極CEは、有機発光ダイオードのカソード電極の少なくとも一部を構成できる)。
【0062】
図3は、一実施例に係る
図1の表示装置の表示駆動期間及びタッチ駆動期間の一例を説明するためのタイミング図である。
【0063】
図1乃至
図3を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000は、一つのフレーム期間(Frame Period)内に定義されたディスプレイ駆動期間DPの間、映像表示のためのディスプレイ駆動を遂行し、一つのフレーム期間内に定義されたタッチ駆動期間TPの間、ユーザによるタッチ入力をセンシングするためのタッチ駆動を遂行することができる。
【0064】
このために、表示装置1000は、画素PXの駆動のための共通電極CEをタッチ感知のための電極としても共に使用することができる。これによって、ディスプレイ駆動期間DPの間には、共通電極CEに連結された薄膜トランジスタに共通電圧Vcomが供給され、タッチ駆動期間TPの間には、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4として動作する共通電極CEにタッチ駆動信号TDSが供給され得る。
【0065】
ディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPは、時間的に同一または重畳される期間であってもよく、時間的に分離された期間であってもよい。
【0066】
一方、ディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPが時間的に分離される場合を時間分割駆動(Time Division Driving)といえる。これに対して、ディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPが時間的に同一である場合、ディスプレイ駆動とタッチ駆動が同時になされ得、このような駆動方式を時間フリー駆動(Time Free Driving)といえる。
【0067】
時間分割駆動の場合、ディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPは交互に進行し得る。
【0068】
このように、ディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPが交互に時間的に分離される場合、タッチ駆動期間TPは、ディスプレイ駆動が遂行されないブランク期間(Blank Period)に該当し得る。
【0069】
一方、表示装置1000は、ハイレベルとローレベルにスイングされるタッチ同期信号Tsyncを発生させ、これを通してディスプレイ駆動期間DPとタッチ駆動期間TPを識別するか制御できる。即ち、タッチ同期信号Tsyncは、タッチ駆動期間TPを定義するタイミング制御信号となり得る。
【0070】
例えば、タッチ同期信号Tsyncのハイレベル区間(または、ローレベル区間)は、ディスプレイ駆動期間DPに対応し得、タッチ同期信号Tsyncのローレベル区間(または、ハイレベル区間)は、タッチ駆動期間TPに対応し得る。
【0071】
この場合、タッチ駆動部500は、タッチ同期信号Tsyncに基づいて、タッチ駆動期間TPでタッチ駆動信号TDSをタッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4に印加し、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4から受信されるタッチセンシング信号を利用して、タッチの有無及びタッチ位置を検出できる。
【0072】
一方、一つのディスプレイフレーム期間(Display Frame)内でディスプレイ駆動期間DP及びタッチ駆動期間TPを割り当てる方式と関連して、一つのディスプレイフレーム期間(Display Frame)が一つのディスプレイ駆動期間DPと一つのタッチ駆動期間TPに分割され、一つのディスプレイ駆動期間DPの間、ディスプレイ駆動が進行し、ブランク期間(Blank Period)に該当する一つのタッチ駆動期間TPの間、ユーザのタッチ入力をセンシングするためのタッチ駆動が進行し得る。
【0073】
即ち、表示装置1000は、表示パネル100の画面変更周期(Refresh Rate)またはフレーム周波数の1周期であるディスプレイフレーム期間(Display Frame)の間、タッチのための駆動が1回なされ得る。
【0074】
例えば、フレーム周波数が60Hzである場合は、1/60秒(sec)の期間内でディスプレイ駆動が進行した後、一定の間隔の間、タッチセンシングのためのタッチ駆動期間TPが進行し得る。この場合、タッチ感知頻度(Touch Report Rate)は、60Hzに対応し得る。
【0075】
他の例として、一つのディスプレイフレーム期間(Display Frame)が二以上のディスプレイ駆動期間DPと二以上のタッチ駆動期間TPに分割され、一つのディスプレイフレーム期間(Display Frame)内に、二以上のディスプレイ駆動期間DPの間、ディスプレイ駆動が進行し、二以上のタッチ駆動期間TPの間、画面の全領域または一部の領域でユーザのタッチ入力を1回または2回以上センシングするためのタッチ駆動が進行してもよい。
【0076】
図4Aは、一実施例に係る
図1の表示装置に含まれる表示パネルの一例を示す平面図である。
【0077】
図4Bは、一実施例に係る
図1の表示装置に含まれる表示パネルの一例を示す平面図である。
【0078】
図5は、一実施例に係る
図1の表示装置に含まれるソース駆動集積回路(Integrated Circuit)の一例を示すブロック図である。
【0079】
図1、
図2、
図3、及び
図4Aを参照すると、表示パネル100は、基板SUB(例えば、下部基板)、複数の画素PX、ゲート配線GL、データ配線DL、電源配線PL、ゲート制御配線GCL、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC、及びデータ連結配線DLLを含むことができる。
【0080】
図1を参照して説明したように、表示パネル100は、映像が表示される表示領域DA及び非表示領域NDAを含むことができる。一方、実施例によって、表示領域DAは、ユーザのタッチ入力を感知するための感知領域SAに対応し得、非表示領域NDAは、非感知領域NSAに対応し得る。ただし、本発明の実施例は、これに限定されず、例えば、非表示領域NDAのうち一部が感知領域SAに対応してもよい。
【0081】
表示領域DA(または、感知領域SA)は、第1方向軸(例えば、第1方向DR1に延びる軸)及び第2方向軸(例えば、第2方向DR2に延びる軸)が定義する面と平行であり得る。表示面の法線方向、即ち、表示パネル100の厚さ方向は、第3方向DR3と定義され得る。
【0082】
以下において説明される表示装置1000(または、表示パネル100)の各部材またはユニットの前面(または、上面)と背面(または、下面)は、第3方向DR3に沿って区分され得る。しかし、本明細書上において示された第1~第3方向DR1、DR2、DR3は例示に過ぎず、第1~第3方向DR1、DR2、DR3は、相対的な概念であって他の方向に変換され得る。以下においては、説明の便宜のために、第1~第3方向DR1、DR2、DR3に対してそれぞれ同じ図面符号を参照する。
【0083】
一方、本明細書上において「重畳される」と表現すると、他の定義のない限り、二構成が表示装置1000(または、表示パネル100)の厚さ方向(即ち、第3方向DR3)に重畳(overlap)されることを意味する。
【0084】
一方、
図4A及び
図4Bにおいては、表示パネル100が一つの長辺と一つの短辺が交差するコーナー部分でラウンドになった形状を有するものと示されているが、これは単に例示的なものであり、表示パネル100の形状は、これに制限されるものではない。例えば、表示パネル100は、一つの長辺と一つの短辺が交差するコーナー部分で角張った形状等を有してもよい。
【0085】
一実施例において、表示パネル100は、平面型の表示領域DAを含むことができるが、これに制限されるものではない。例えば、表示パネル100は、曲面型の表示領域または立体型の表示領域を含んでもよい。
【0086】
表示領域DA上には、複数の画素PXが配置され得る。画素PXそれぞれは、ゲート配線GLのうち対応するゲート配線、データ配線DLのうち対応するデータ配線、及び電源配線PLに接続され得る。実施例によって、画素PXそれぞれは、駆動トランジスタ、少なくとも一つのスイッチングトランジスタ、発光素子、及びストレージキャパシタ等を含むことができる。
【0087】
表示パネル100は、ゲート配線GL、データ配線DL、及び電源配線PLを含むことができる。
【0088】
一実施例において、ゲート配線GLは、第1方向DR1に延び、データ配線DLは、第2方向DR2に延び得る。電源配線PLは、第1方向DR1に延びる少なくとも一つの配線と、前記少なくとも一つの配線から第1方向DR1に分枝した複数の配線を含むことができる。
【0089】
一実施例において、表示パネル100上には、ソース駆動集積回路SIC、ゲート駆動部GIP、ゲート制御配線GCL、及びデータ連結配線DLLがさらに配置され得る。ソース駆動集積回路SIC、ゲート駆動部GIP、ゲート制御配線GCL、及びデータ連結配線DLLは、非表示領域NDA(または、非感知領域NSA)上に配置され得る。
【0090】
一方、
図4Aにおいては、ゲート駆動部GIPが表示領域DAの一側に対応する非表示領域NDA上に配置されたものを例示したが、これは単に例示的なものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、表示領域DAの両側に対応する非表示領域NDA上に2個のゲート駆動部GIPが配置されてもよい。
【0091】
一方、ゲート駆動部GIPは、
図1を参照して説明したゲート駆動部200と実質的に同一または類似し得る。
【0092】
ソース駆動集積回路SICは、データ連結配線DLLを通してデータ配線DLにデータ信号を供給できる。また、ソース駆動集積回路SICは、ゲート制御配線GCLを通してゲート駆動部GIPを制御するためのゲート制御信号を生成し、ゲート駆動部GIPに供給できる。
【0093】
一実施例において、ソース駆動集積回路SICは、集積回路(Integrated Circuit;IC)で構成され、COG(chip on glass)方式、COP(chip on plastic)方式、または超音波接合方式等で基板SUB上に貼り付けられ得る。
【0094】
一方、
図1を参照して説明したように、ソース駆動集積回路SICは、
図1を参照して説明したデータ駆動部300及びタッチ駆動部500が一つの集積回路に構成されたものであってよい。即ち、ソース駆動集積回路SICは、データ連結配線DLLを通してデータ配線DLにデータ信号を供給するだけではなく、共通電極CE(または、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4)に共通電圧Vcom(または、タッチ駆動信号TDS)を供給できる。
【0095】
一実施例において、ソース駆動集積回路SICは、マルチプレクサMUXを含むことができる。例えば、ソース駆動集積回路SICに含まれるタッチ駆動部500は、マルチプレクサMUXを利用して感知領域SA上でタッチの有無によってセンシング値で差が出るタッチセンシング信号を選択的に検出できる。この場合、タッチセンシングにおける電力消耗が低減され得る。
【0096】
一方、これは単に例示的なものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、
図4Bをさらに参照すると、
図4Bに示されたように、表示パネル100_1に含まれるソース駆動集積回路SIC_1は、マルチプレクサを含まないように構成されてもよい。
【0097】
一実施例において、
図1乃至
図3を参照して説明したように、ソース駆動集積回路SIC(例えば、タッチ駆動部500)は、タッチ配線TLを通して表示領域DA(または、感知領域SA)に配置される共通電極CEに共通電圧Vcomを供給できる。
【0098】
例えば、
図5を参照すると、ソース駆動集積回路SICは、電圧生成部VG(例えば回路)をさらに含むことができる。電圧生成部VGは、タッチ配線TLを通して共通電極CE(または、タッチ電極TE1、TE2、TE3、TE4)に共通電圧Vcomを供給できる。
【0099】
一方、
図1を参照して説明したように、表示装置1000内で発生し得るノイズ、即ち、電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)の影響により、表示装置1000のシステム安定性が低下して、表示装置1000のタッチセンシング性能とディスプレイ性能が低下し得る。
【0100】
このために、本発明の一実施例に係る表示装置1000(例えば、ノイズ補償部NCP(
図7参照))は、センシングされたノイズ(例えば、電磁波)に基づいてノイズ補償信号NCS(
図7参照)を生成できる。例えば、ノイズ補償信号NCS(
図7参照)は、センシングされたノイズの逆信号が個別の強度に調節されて生成された信号であって、電圧生成部VGに提供され得る。これによって、表示装置1000の電磁波干渉の水準が改善され得る。
【0101】
図6A及び
図6Bは、
図5表示装置で発生する電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)を説明するための図である。
【0102】
図6A及び
図6Bを参照すると、表示装置において多様な原因によりノイズが発生し得る。
【0103】
例えば、
図6A及び
図6Bを参照すると、表示装置内でノイズが発生し得るので、表示パネルに配置される画素PXにより発生する電磁波(
図6Bに「EMI3」と示される)、ゲート駆動部GIPにより発生する電磁波(
図6Bに「EMI1」と示される)、および/またはソース駆動集積回路に含まれるマルチプレクサMUXにより発生する電磁波(
図6Bに「EMI2」と示される)があり得る。
【0104】
ここで、
図6Bに示されたように、それぞれのノイズはパルスタイプであってノイズ発生原因(例えば、画素PX、ゲート駆動部GIP、またはマルチプレクサMUX)によって、表示領域DA(または、感知領域SA)上の特定の地点(
図6A及び
図6Bに「センシングポイント1」及び「センシングポイント2」と示される)に伝達される強度が全て異なり得る。これによって、それぞれのノイズに対して互いに異なる利得値(Gain)を適用してノイズを相殺させるための補償信号が生成される必要がある。
【0105】
これによって、本発明の実施例に係る表示装置1000は、それぞれのノイズ発生原因によって、画素PX、ゲート駆動部GIP、及びマルチプレクサMUXそれぞれから発生するノイズをセンシングし、ノイズそれぞれに対して互いに異なる利得値を適用してノイズを相殺させるためのノイズ補償信号NCS(
図7参照)を生成できる。これについてより具体的に説明するために、以下においては、
図7乃至
図22が参照され得る。
【0106】
図7は、本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0107】
図8は、一実施例に係る
図7の表示装置の表示駆動期間及びタッチ駆動期間で供給される信号の一例を説明するためのタイミング図である。
【0108】
図9は、一実施例に係る
図7の表示装置に含まれるゲート駆動部の一例を示す図である。
【0109】
図10は、一実施例に係る
図9に示されたI-I’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0110】
図11は、一実施例に係る
図9に示されたII-II’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0111】
図12は、一実施例に係る
図7の表示装置に含まれるノイズ補償部の一例を示すブロック図である。
【0112】
図13は、一実施例に係る
図12のノイズ補償部に含まれるインバーティング回路の一例を示す回路図である。
【0113】
図14は、一実施例に係る
図12のノイズ補償部の動作の一例を説明するためのタイミング図である。
【0114】
図15は、本発明の実施例に係る表示装置で電磁波干渉の水準を説明するための図である。
【0115】
一方、
図7においては、ノイズ補償部NCPと関連して、ノイズ補償信号NCSを生成する構成を説明するための最小限の構成を示している。
【0116】
一方、重複した説明を避けるために、
図7乃至
図14においては、
図1乃至
図6Bを参照して説明した内容と重複しない内容を中心に説明し、特に説明しない部分は上述した実施例に従い、同じ番号は同じ構成要素を、類似した番号は類似した構成要素を示す。
【0117】
図1、
図2、
図4A、
図5、及び
図7を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される複数の共通電極CE、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC、及びノイズ補償部NCPを含むことができる。
【0118】
複数の共通電極CEは、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に横列に配置され得る。例えば、共通電極CEは、複数の行R1~Rn(但し、nは0より大きい整数)及び複数の列C1~Cm(但し、mは0より大きい整数)上でマトリックス形態に配置され得る。
【0119】
一実施例において、共通電極CEのうち少なくとも一部は、第1スイッチSW1と連結され、共通電極CEのうち他の少なくとも一部は、第2スイッチSW2と連結され得る。例えば、複数の行R1~Rnのうち第1行R1に配置される共通電極CEそれぞれは、第1スイッチSW1と連結され、第n行Rnに配置される共通電極CEそれぞれは、第2スイッチSW2と連結され得る。
【0120】
一方、
図7においては、複数の行R1~Rnのうち第1行R1に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結されるものと示されているが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、第2~第n行R2~Rnのうち任意の行に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結され得る。一方、上述した例示のうち、複数の行R1~Rnのうち第n行Rnに配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結される場合、複数の行R1~Rnのうち第1~第n-1行R1~Rn-1のうち任意の行に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結され得る。
【0121】
これと類似するように、
図7においては、複数の行R1~Rnのうち第n行Rnに配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結されるものと示されているが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、第1~第n-1行R1~Rn-1のうち任意の行に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結され得る。一方、上述した例示のうち、複数の行R1~Rnのうち第1行R1に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結される場合、複数の行R1~Rnのうち第2~第n行R2~Rnのうち任意の行に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結され得る。
【0122】
一方、
図7においては、複数の行R1~Rnのうち一つの行(即ち、第1行R1)に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結されるものと示されているが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、第1~第n行R1~Rnのうち少なくとも2個の行に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結され得る。一方、上述した例示のうち、複数の行R1~Rnのうち第n行Rnを含む少なくとも2個の行に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結される場合、複数の行R1~Rnのうち前記第1スイッチSW1に連結される共通電極CEが配置される行を除く任意の行に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結され得る。
【0123】
これと類似するように、
図7においては、複数の行R1~Rnのうち一つの行(即ち、第n行Rn)に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結されるものと示されているが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、第1~第n行R1~Rnのうち少なくとも2個の行に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結され得る。一方、上述した例示のうち、複数の行R1~Rnのうち第1行R1を含む少なくとも2個の行に配置される共通電極CEが第2スイッチSW2に連結される場合、複数の行R1~Rnのうち前記第2スイッチSW2に連結される共通電極CEが配置される行を除く任意の行に配置される共通電極CEが第1スイッチSW1に連結され得る。
【0124】
一実施例において、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれは、表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置され得る。ただし、本発明の実施例は、これに制限されるものではなく、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2のうち少なくとも一部は、非表示領域NDA(または、非感知領域NSA)上に配置されてもよい。
【0125】
実施例によって、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2それぞれは、表示パネル100の第1領域上に配置される共通電極CE及び第2領域上に配置される共通電極CEに連結され得る。より具体的に、表示パネル100の表示領域DAが上側と下側に区分されて第1及び第2領域(例えば、上側領域に対応する第1領域及び下側領域に対応する第2領域)に区分される場合、複数の行R1~Rnのうち前記第1領域上に配置される行のうち少なくとも一つの行(例えば、第1行R1)に配置される共通電極CEに第1スイッチSW1が連結され、複数の行R1~Rnのうち前記第2領域上に配置される行のうち少なくとも一つの行(例えば、第n行Rn)に配置される共通電極CEに第2スイッチSW2が連結され得る。
【0126】
実施例によって、第1スイッチSW1が連結される共通電極CEが配置される行(例えば、第1行R1)は、第2スイッチSW2が連結される共通電極CEが配置される行(例えば、第n行Rn)より上部に位置され得るが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。
【0127】
一方、後述するように、第2スイッチSW2と連結される第2センシング配線SL2を通してノイズ補償部NCPはマルチプレクサMUXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。このために、一実施例において、第2スイッチSW2に連結される共通電極CEは、マルチプレクサMUXと隣接するように配置され得る。例えば、複数の行R1~Rnのうち第2スイッチSW2に連結される共通電極CEが配置される行(例えば、第n行Rn)は、マルチプレクサMUXと隣接するように位置し得る。この場合、マルチプレクサMUXで発生するノイズ(電磁波)を正常に検出するために、第1スイッチSW1と連結される共通電極CE(または、第1スイッチSW1と連結される共通電極CEが配置される行)は、第2スイッチSW2と連結される共通電極CE(または、第2スイッチSW2と連結される共通電極CEが配置される行)とマルチプレクサMUXとの間に配置されなくてよい(即ち、第1スイッチSW1と連結される共通電極CEは、第2スイッチSW2と連結される共通電極CEの上部に配置される)。
【0128】
一方、実施例によって、複数の行R1~Rnのうち第1スイッチSW1が連結される共通電極CEが配置される行と第2スイッチSW2が連結される共通電極CEが配置される行との間には、少なくとも一つの行が配置され得る。例えば、複数の行R1~Rnのうち第1スイッチSW1が連結される共通電極CEが配置される行と第2スイッチSW2が連結される共通電極CEが配置される行との間には、いかなるスイッチとも連結されない共通電極CEが配置される少なくとも一つの行が配置され得る。ただし、これは例示的なものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではなく、複数の行R1~Rnのうち第1スイッチSW1が連結される共通電極CEが配置される行と第2スイッチSW2が連結される共通電極CEが配置される行は、隣接するように配置されてもよい。
【0129】
また、第1スイッチSW1は、第1センシング配線SL1と連結され、第2スイッチSW2は、第2センシング配線SL2と連結され得る。これによって、第1スイッチSW1にターン-オンレベルの第1スイッチ制御信号が提供されると、第1スイッチSW1がターン-オンされて第1行R1に配置される共通電極CEは第1センシング配線SL1と連結され得る。また、第2スイッチSW2にターン-オンレベルの第2スイッチ制御信号が提供されると、第2スイッチSW2がターン-オンされて第n行Rnに配置される共通電極CEは第2センシング配線SL2と連結され得る。
【0130】
一実施例において、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2は、表示装置1000が駆動される一つのフレーム期間のうちディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、タッチ駆動期間でターン-オフされ得る。
【0131】
例えば、
図8をさらに参照すると、第1スイッチSW1に提供される第1スイッチ制御信号SWCS1と第2スイッチSW2に提供される第2スイッチ制御信号SWCS2は、それぞれ、フレーム期間のうちディスプレイ駆動期間DPでターン-オンレベル(例えば、ハイレベル)を有し、タッチ駆動期間TPでターン-オフ(例えば、ローレベル)を有し得る。
【0132】
これによって、それぞれが第1スイッチSW1と連結される共通電極CE、即ち、第1行R1に配置される共通電極CEは、ディスプレイ駆動期間DPで第1センシング配線SL1と電気的に連結され、タッチ駆動期間TPで第1センシング配線SL1と連結されず、電気的にオープン(open)され得る。
【0133】
類似するように、それぞれが第2スイッチSW2と連結される共通電極CE、即ち、第n行Rnに配置される共通電極CEは、ディスプレイ駆動期間DPで第2センシング配線SL2と電気的に連結され、タッチ駆動期間TPで第2センシング配線SL2と連結されず、電気的にオープン(open)され得る。
【0134】
ノイズ補償部NCPは、表示装置1000内で発生し得るノイズ(例えば、電磁波)をセンシングできる。例えば、ノイズ補償部NCPは、第1センシング配線SL1を通して第1センシング信号SS1を受信し、第1センシング信号SS1に基づいて表示パネル100の画素PXにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。また、ノイズ補償部NCPは、第2センシング配線SL2を通して第2センシング信号SS2を受信し、第2センシング信号SS2に基づいてソース駆動集積回路SIC(例えば、ソース駆動集積回路SICに含まれるマルチプレクサMUX)により発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。また、ノイズ補償部NCPは、第3センシング配線SL3を通して第3センシング信号SS3を受信し、第3センシング信号SS3に基づいてゲート駆動部GIPにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0135】
より具体的に、ディスプレイ駆動期間DPで、ノイズ補償部NCPは、第1センシング配線SL1及びターン-オンされた第1スイッチSW1を通して第1行R1に配置される共通電極CEと電気的に連結され、共通電極CEから発生するノイズ(電磁波)に対応する第1センシング信号SS1を受信することができる。例えば、ディスプレイ駆動期間DPでディスプレイ駆動のために共通電極CEに供給される共通電圧Vcomにより画素PXからノイズ(電磁波)が発生し得る。これによって、ノイズ補償部NCPは、ディスプレイ駆動期間DPで、第1センシング配線SL1を通して第1センシング信号SS1を受信し、前記画素PXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0136】
一方、上述したように、タッチ駆動期間TPで第1スイッチSW1はターン-オフされ得る。これは、共通電極CEは、タッチ駆動期間TPでタッチ駆動信号TDSが印加されるタッチ電極として活用されるので、タッチ駆動期間TPで第1行R1に配置される共通電極CE(即ち、タッチ電極)が第1センシング配線SL1と電気的に連結されることでタッチ駆動性能が低下することを防止するためである。
【0137】
また、ディスプレイ駆動期間DPで、ノイズ補償部NCPは、第2センシング配線SL2及びターン-オンされた第2スイッチSW2を通して第n行Rnに配置される共通電極CEと電気的に連結され、共通電極CEから発生するノイズ(電磁波)に対応する第2センシング信号SS2を受信することができる。例えば、マルチプレクサMUXの場合、マルチプレクサMUXに提供されるクロック信号(例えば、マルチプレクサクロック信号)等によりノイズ(電磁波)が発生し得る。これによって、ノイズ補償部NCPは、ディスプレイ駆動期間DPで、共通電極CEのうちマルチプレクサMUXと隣接して配置される第n行Rnに配置される共通電極CEを通してマルチプレクサMUXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。即ち、ノイズ補償部NCPは、ディスプレイ駆動期間DPで第2センシング配線SL2を通して第2センシング信号SS2を受信し、前記マルチプレクサMUXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0138】
一方、上述したように、タッチ駆動期間TPで第2スイッチSW2はターン-オフされ得る。これは、共通電極CEは、タッチ駆動期間TPでタッチ駆動信号TDSが印加されるタッチ電極として活用されるので、タッチ駆動期間TPで第n行Rnに配置される共通電極CE(即ち、タッチ電極)が第2センシング配線SL2と電気的に連結されることでタッチ駆動性能が低下することを防止するためである。
【0139】
一方、上述したように、マルチプレクサMUXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングするための第2センシング配線SL2は、マルチプレクサMUXと隣接するように配置される共通電極CE、即ち、第n行Rnに配置される共通電極CEと連結され得る(例えば、第2スイッチSW2がターン-オンされる区間で連結される)。ここで、ノイズ補償部NCPが第1センシング配線SL1を通して画素PXから発生するノイズ(電磁波)をより正確にセンシングするためには、マルチプレクサMUXにより発生するノイズ(電磁波)の影響が最も少ない領域(または、地点)で前記ノイズ(電磁波)をセンシングする必要がある。これによって、上述したように、画素PXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングするための第1センシング配線SL1は、マルチプレクサMUXから最も遠くに配置される共通電極CE、即ち、第1行R1に配置される共通電極CEと連結され得る(例えば、第1スイッチSW1がターン-オンされる区間で連結される)。これによって、上述したノイズ(例えば、画素PXから発生するノイズ及びマルチプレクサMUXから発生するノイズ)がより正確にセンシングされ得る。
【0140】
また、ノイズ補償部NCPは、第3センシング配線SL3を通して第3センシング信号SS3を受信し、ゲート駆動部GIPにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。例えば、ゲート駆動部GIPの場合、ゲート制御配線GCLを通して供給されるクロック信号(例えば、ゲートクロック信号)等によりノイズ(電磁波)が発生し得る。これによって、ノイズ補償部NCPは、ゲート駆動部GIPと連結された第3センシング配線SL3を通して受信される第3センシング信号SS3に基づいて、前記ゲート駆動部GIPにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0141】
より具体的に説明するために、
図9をさらに参照すると、ゲート駆動部GIPは、
図1を参照して説明したゲート信号の生成のために必要な第1ゲートクロック信号、第2ゲートクロック信号、及び第3ゲートクロック信号をそれぞれ第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3を通して供給を受けることができる。
【0142】
第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3それぞれは、第2方向DR2に延びて、第1方向DR1に沿って相互離隔して配置され得る。
【0143】
一実施例において、ゲート駆動部GIP内に第1サブセンシング配線SSL1及び第2サブセンシング配線SSL2がさらに配置され得る。第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2は、第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3と離隔して、第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3の間に配置され得る。例えば、第1サブセンシング配線SSL1は、第1クロック信号配線CLKL1と第2クロック信号配線CLKL2との間に配置され、第2サブセンシング配線SSL2は、第2クロック信号配線CLKL2と第3クロック信号配線CLKL3との間に配置され得る。
【0144】
また、第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2は、下部に配置される少なくとも一つの層(例えば、層間絶縁層等)を貫通するコンタクトホール(例えば、CNT1またはCNT2)を通して相互連結され得る。
【0145】
例えば、
図10をさらに参照すると、
図10には、基板SUB、バッファ層BUF、ゲート絶縁層GI、層間絶縁層ILD、第1~第3クロック信号配線CLKL1、CLKL2、CLKL3、第1及び第2サブセンシング配線SSL1、SSL2、及び第1連結電極CTE1が示されている。
【0146】
基板SUBは、表示パネル100のベース基材であって、実質的に透明な透光性基板であってよい。基板SUBは、プラスチック材質のフレキシブル基板(flexible substrate)であってよい。ここで、フレキシブルな特性は、曲げることができる(bendable)、壊れない(unbreakable)、巻くことができる(rollable)、折り畳むことができる(foldable)特性等と同じ意味で解釈され得る。
【0147】
例えば、基板SUBは、プラスチックを含むことができ、この場合、基板SUBは、プラスチックフィルムまたはプラスチック基板とも称され得る。例えば、基板SUBは、ポリエステル系高分子、シリコン系高分子、アクリル系高分子、ポリオレフィン系高分子、及びこれらの重合体からなる群から選択された少なくとも一つを含むことができる。一例として、基板SUBは、ポリイミド(polyimide;PI)を含むことができる。
【0148】
一方、これは例示的なものであり、基板SUBの材質は、これに制限されるものではない。例えば、基板SUBは、ガラスまたは強化ガラスを含む硬性基板(rigid substrate)であってもよい。
【0149】
バッファ層BUFは、基板SUB上に配置され得る。一方、
図10においては、別に示されていないが、バッファ層BUF上には、表示パネル100の表示領域DAに対応してそれぞれの画素PXに含まれる少なくとも一つの薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、及び発光素子のための構成が配置され得る。
【0150】
バッファ層BUFは、基板SUB上に配置され、基板SUBから流出されるアルカリイオン等のような不純物から画素PXに含まれる構成(例えば、薄膜トランジスタ等)を保護する役割を果たすことができる。例えば、バッファ層BUFは、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸化物(SiOx)、またはこれらの多重層からなり得る。また、バッファ層BUFは、その上部に形成される層と基板SUB間の接着力を向上させ、基板SUBを通して浸透する水分または酸素等を遮断する役割を果たすことができる。
【0151】
ゲート絶縁層GIは、バッファ層BUF上に配置され得る。一方、
図10に別に示されてはいないが、バッファ層BUF上には、表示領域DAに配置される画素PXに含まれる薄膜トランジスタの半導体層(または、半導体パターン、アクティブ層)、半導体層と重畳するゲート電極、ソース電極、及びドレイン電極が配置され得、ゲート絶縁層GIは、前記薄膜トランジスタの半導体層とゲート電極を絶縁させることができる。例えば、ゲート絶縁層GIは、シリコン酸化物(SiO
x)、シリコン窒化物(SiN
x)等のような絶縁性無機物を含むことができるが、これは例示的なものであり、ゲート絶縁層GIは、この他にも絶縁性有機物等を含んでもよい。
【0152】
ゲート絶縁層GI上には、第1連結電極CTE1が配置され得る。第1連結電極CTE1は、導電性の金属物質を含むことができる。
【0153】
層間絶縁層ILDは、ゲート絶縁層GI上に配置され得る。例えば、層間絶縁層ILDは、第1連結電極CTE1をカバーするようにゲート絶縁層GIの上部に配置され得る。
【0154】
層間絶縁層ILDは、窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0155】
層間絶縁層ILD上には、第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3が第1方向DR1に沿って相互離隔して配置され、第1クロック信号配線CLKL1、第2クロック信号配線CLKL2、及び第3クロック信号配線CLKL3の間に第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2が配置され得る。
【0156】
第1サブセンシング配線SSL1は、層間絶縁層ILDを貫通する第1コンタクトホールCNT1を通して第1連結電極CTE1と電気的に連結され得る。また、第2サブセンシング配線SSL2は、層間絶縁層ILDを貫通する第2コンタクトホールCNT2を通して第1連結電極CTE1と電気的に連結され得る。これによって、第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2が電気的に連結され得る。
【0157】
また、第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2は、下部に配置される少なくとも一つの層(例えば、層間絶縁層等)を貫通するコンタクトホール(例えば、CNT3、CNT4、またはCNT5)を通して第3センシング配線SL3と連結され得る。
【0158】
例えば、
図11を参照すると、第3センシング配線SL3は、第1及び第2サブセンシング配線SSL1、SSL2及び第1~第3クロック信号配線CLKL1、CLKL2、CLKL3と離隔して層間絶縁層ILD上に配置され得る。一例として、第3センシング配線SL3は、第1クロック信号配線CLKL1の一側に配置され得る。また、ゲート絶縁層GI上には、第2連結電極CTE2が配置され得る。第2連結電極CTE2は、導電性の金属物質を含むことができる。
【0159】
第1サブセンシング配線SSL1は、層間絶縁層ILDを貫通する第3コンタクトホールCNT3を通して第2連結電極CTE2と電気的に連結され得る。また、第2サブセンシング配線SSL2は、層間絶縁層ILDを貫通する第4コンタクトホールCNT4を通して第2連結電極CTE2と電気的に連結され得る。また、第3センシング配線SL3は、層間絶縁層ILDを貫通する第5コンタクトホールCNT5を通して第2連結電極CTE2と電気的に連結され得る。これによって、第1サブセンシング配線SSL1と第2サブセンシング配線SSL2は、第3センシング配線SL3と電気的に連結され得る。
【0160】
このように、ゲート駆動部GIPのノイズ(電磁波)発生原因であるゲートクロック信号を提供するための第1~第3クロック信号配線CLKL1、CLKL2、CLKL3の間に配置される第1及び第2サブセンシング配線SSL1、SSL2及びこれと電気的に連結された第3センシング配線SL3を通して、ノイズ補償部NCPは、第3センシング信号SS3を受信してゲート駆動部GIPで発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0161】
また
図7を参照すると、一実施例において、ノイズ補償部NCPは、第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3に基づいてノイズ補償信号NCSを生成できる。例えば、ノイズ補償部NCPは、第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3それぞれの逆信号を互いに異なる利得(gain)値を用いて個別の強度に調節し、調節した逆信号のそれぞれをノイズ補償信号NCSとして異なる時間に出力できる。ここで一実施例において、逆信号は、位相が反転した信号を意味し得る。このように、ノイズ信号の逆信号は、ノイズ信号の位相に対して反転した位相を有するノイズ信号である。
【0162】
より具体的に説明するために、
図12をさらに参照すると、一実施例において、ノイズ補償部NCPは、第1インバーティング回路IVT1、第2インバーティング回路IVT2、及び第3インバーティング回路IVT3を含むことができる。ノイズ補償部NCPに提供される第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3は、それぞれ第1インバーティング回路IVT1、第2インバーティング回路IVT2、及び第3インバーティング回路IVT3に連結され得る。
【0163】
第1インバーティング回路IVT1、第2インバーティング回路IVT2、及び第3インバーティング回路IVT3それぞれは、提供を受けた信号の位相を反転、即ち、第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3の位相を反転させ、その強度を調節して出力できる。
【0164】
例えば、
図13をさらに参照すると、インバーティング回路IVT(例えば、第1インバーティング回路IVT1、第2インバーティング回路IVT2、または第3インバーティング回路IVT3)は、入力抵抗Rin、出力抵抗Rout、及び増幅器OPを含む反転増幅器を含むことができる。これによって、入力端子を通して提供される入力信号IN(例えば、第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、および/または第3センシング信号SS3)に対して位相が反転して出力端子を通して出力信号OUT(例えば、第1反転センシング信号SS1_C、第2反転センシング信号SS2_C、及び第3反転センシング信号SS3_C)が出力され得る。
【0165】
より具体的に説明するために、
図14をさらに参照すると、第1インバーティング回路IVT1は、第1センシング信号SS1の入力を受けて、その位相を反転させた後、第1利得値K1を適用することでその強度(例えば振幅)を制御して、第1反転センシング信号SS1_Cを出力できる。例えば、第1センシング信号SS1と第1反転センシング信号SS1_Cの位相は互いに反対であり、第1反転センシング信号SS1_Cの強度(大きさ)は、第1センシング信号SS1の強度(大きさ)に第1利得値K1が乗算された値と同一であり得る。
【0166】
また、第2インバーティング回路IVT2は、第2センシング信号SS2の入力を受けて、その位相を反転させた後、第2利得値K2を適用することでその強度を制御して、第2反転センシング信号SS2_Cを出力できる。例えば、第2センシング信号SS2と第2反転センシング信号SS2_Cの位相は互いに反対であり、第2反転センシング信号SS2_Cの強度(大きさ)は、第2センシング信号SS2の強度(大きさ)に第2利得値K2が乗算された値と同一であり得る。
【0167】
また、第3インバーティング回路IVT3は、第3センシング信号SS3の入力を受けて、その位相を反転させた後、第3利得値K3を適用することでその強度を制御して、第3反転センシング信号SS3_Cを出力できる。例えば、第3センシング信号SS3と第3反転センシング信号SS3_Cの位相は互いに反対であり、第3反転センシング信号SS3_Cの強度(大きさ)は、第3センシング信号SS3の強度(大きさ)に第3利得値K3が乗算された値と同一であり得る。
【0168】
図14に示すように、第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3は、振幅(強度)が異なる。ノイズ補償部NCPは、反転した第1~第3センシング信号に異なる利得値を適用することにより、第1~第3センシング信号の振幅が同じになるように正規化する。
【0169】
一方、
図7を参照して説明したように、画素PXから発生するノイズ(電磁波)をセンシングするための第1センシング配線SL1は、共通電極CEのうち一部(例えば、第1行R1に配置される共通電極CE)に連結され得る。このように、画素PXのうち一部の画素(例えば、第1行R1に配置される共通電極CEと重畳して配置される画素)から発生するノイズ(電磁波)に対応して、第1センシング信号SS1が検出され得る。また、第1センシング配線SL1が第1行R1に配置される共通電極CEに連結されるので、他のセンシング配線(例えば、第2センシング配線SL2、第3センシング配線SL3)に比してその長さが長くなり得る。従って、第1センシング信号SS1は、第1センシング配線SL1を通して検出される過程でその大きさの減衰が発生し得る。
【0170】
また、
図7乃至
図11を参照して説明したように、ゲート駆動部GIPのゲートクロック信号により発生するノイズ(電磁波)をセンシングするための第3センシング配線SL3は、ゲートクロック信号が提供される第1~第3クロック信号配線CLKL1、CLKL2、CLKL3の間に直接配置される第1及び第2サブセンシング配線SSL1、SSL2と連結されることで、第3センシング信号SS3がセンシングされ得る。これに対して、マルチプレクサMUXのマルチプレクサクロック信号により発生するノイズ(電磁波)をセンシングするための第2センシング配線SL2は、マルチプレクサMUXに直接連結されず、表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される共通電極CEと電気的に連結されることで、間接的に第2センシング信号SS2がセンシングされ得る。これによって、第2センシング信号SS2の大きさは、第3センシング信号SS3の大きさより小さくなり得る。
【0171】
このように、第1センシング配線SL1、第2センシング配線SL2、及び第3センシング配線SL3により検出される第1センシング信号SS1、第2センシング信号SS2、及び第3センシング信号SS3の大きさは異なり得る。例えば、上述した内容のように、第1センシング信号SS1の大きさがセンシング信号のうち最も小さく、第3センシング信号SS3の大きさがセンシング信号のうち最も大きくなり得る。
【0172】
これによって、本発明の実施例に係るノイズ補償部NCPは、互いに異なる利得値K1、K2、K3を適用して、同じ大きさ(強度)を有する第1反転センシング信号SS1_C、第2反転センシング信号SS2_C、及び第3反転センシング信号SS3_Cを生成できる。
【0173】
即ち、一実施例において、第1利得値K1、第2利得値K2、及び第3利得値K3は、互いに大きさが異なり得る。例えば、第1センシング信号SS1に対応してその位相が反転した信号に適用される第1利得値K1の大きさが利得値のうち最も大きく、第3センシング信号SS3に対応してその位相が反転した信号に適用される第3利得値K3の大きさが利得値のうち最も小さくなり得る。
【0174】
一方、第1利得値K1、第2利得値K2、及び第3利得値K3は、インバーティング回路IVTに含まれる出力抵抗Routの大きさによって決定され得る。
【0175】
また
図12を参照すると、インバーティング回路IVT1、IVT2、IVT3から出力される反転センシング信号SS1_C、SS2_C、SS3_Cは、それぞれが異なる時間におけるノイズ補償信号NCSになり得る。すなわち、センシング信号SS1、SS2及びSS3は、異なる時間に検出可能であり、その結果、インバーティング回路IVT1、IVT2及びIVT3はそれぞれ、対応する反転センシング信号を異なる時間に出力する。次にノイズ補償部NCPは、反転センシング信号の1つを、ノイズ補償信号NCSとして出力し得る。例えば、第1インバーティング回路IVT1は、第1の時間(1)に反転センシング信号SS1_Cを出力することができ、反転センシング信号SS1_Cは、第1の時間におけるノイズ補償信号NCSである。第2インバーティング回路IVT2は、第1の時間(1)とは異なる第2の時間(2)に反転検知信号SS2_Cを出力することができ、反転センシング信号SS2_Cは、第2の時間におけるノイズ補償信号NCSである。最後に、第3のインバーティング回路IVT3は、第1の時間(1)及び第2の時間(2)とは異なる第3の時間(3)に反転センシング信号SS3_Cを出力することができ、反転したセンシング信号SS3_Cは、第3の時間におけるノイズ補償信号NCSである。一方、この場合、
図6A及び
図6Bを参照して説明したように、ノイズ発生原因によってノイズ、即ち、センシング信号SS1、SS2、SS3のピーク(peak)が発生する地点が異なるため、ノイズ補償信号NCSの生成において、反転センシング信号SS1_C、SS2_C、SS3_Cの強度(大きさ)に互いに影響を及ぼさないので、それぞれのノイズ(電磁波)を相殺するためのノイズ補償信号NCSが正常に生成され得る。
【0176】
ノイズ補償信号NCSは、電圧生成部VGに提供され得る。即ち、それぞれのノイズ(電磁波)を相殺するためのノイズ補償信号NCSであって、センシングされたノイズの逆信号に対応する反転センシング信号SS1_C、SS2_C、SS3_Cのピーク値を含むノイズ補償信号NCSが電圧生成部VGに提供され得る。電圧生成部VGは、ノイズ補償信号NCSに基づいて共通電圧Vcomを生成する。一実施例において、電圧生成部VGは、所定の共通電圧とノイズ補償信号NCSとを合計して、調整された共通電圧Vcomを生成する。上述のように、反転センシング信号SS1_C、SS2_C及びSS3_Cのそれぞれは、異なる時間におけるノイズ補償信号NCSであってよく、それぞれが逆振幅(例えば、負の値)を有する。このように、電圧生成部VGは、所定の共通電圧にノイズ補償信号NCSを加算して所定の共通電圧の大きさを低減し、調整された共通電圧Vcomを生成する。例えば、第1の時間において電圧生成生部VGは、第1の時間において所定の共通電圧と反転センシング信号SS1_Cとを合計して、第1の時間における、調整された共通電圧Vcomを生成し得る。第2の時間において電圧生成部VGは、第2の時間において所定の共通電圧と反転検知信号SS2_Cとを合計し、第2の時間における、調整された共通電圧Vcomを生成し得る。最後に、第3の時間において電圧生成部VGは、第3の時間において所定の共通電圧と反転センシング信号SS3_Cとを合計し、第3の時間における、調整された共通電圧Vcomを生成し得る。これによって、表示装置1000の電磁波干渉(Electro Magnetic Interference;EMI)の水準が改善され得る。
【0177】
例えば、
図15を参照すると、
図15に示されたように、別途のノイズ補償を遂行していない比較例に係る電磁波干渉EMI_Cの水準に比して、本発明の実施例に係る表示装置1000の場合、ノイズ補償信号NCSにより電磁波干渉EMIの水準が顕著に改善され得る。
【0178】
特に、本発明の実施例に係る表示装置1000は、ノイズ発生原因によって互いに異なるセンシング配線SL1、SL2、SL3を使用してノイズ(電磁波)を検出し、これに基づいてノイズ補償信号NCSを生成することで、電磁波干渉の水準をより効果的に改善できる。
【0179】
図16は、本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0180】
図17は、
図16の表示装置に含まれるノイズ補償部の一例を示すブロック図である。
【0181】
一方、
図16及び
図17は、ノイズ補償部NCP_1と関連して
図7乃至
図15を参照して説明した実施例に対する変形実施例を示し、重複した説明を避けるために上述した実施例と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は上述した実施例に従い、同じ番号は同じ構成要素を、類似した番号は類似した構成要素を示す。
【0182】
図16及び
図17を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000_1は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される複数の共通電極CE、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC_1、及びノイズ補償部NCP_1を含むことができる。
【0183】
一方、
図16の表示装置1000_1において、ソース駆動集積回路SIC_1は、
図4Bを参照して説明したソース駆動集積回路SIC_1であってよい。即ち、
図16の表示装置1000_1に含まれるソース駆動集積回路SIC_1は、マルチプレクサを含まなくてよい。
【0184】
これによって、表示装置1000_1は、
図7を参照して説明したマルチプレクサから発生するノイズ(電磁波)をセンシングするためのセンシング配線(例えば、第2センシング配線SL2)を含まないように構成され得る。
【0185】
これによって、
図16及び
図17に示されたように、ノイズ補償部NCP_1は、第1センシング信号SS1及び第3センシング信号SS3を、第1のセンシング信号SS1及び第3のセンシング信号SS3のリアルタイムセンシングにより異なる時間で受信し、インバーティング回路IVT1、IVT3により出力される第1反転センシング信号SS1_C及び第3反転センシング信号SS3_Cのいずれかをノイズ補償信号NCS_1として、センシング信号SS1及びSS3が検知されるタイミングにより異なる時間に出力する。例えば、第1インバーティング回路IVT1は、第1の時間(1)に反転センシング信号SS1_Cを出力することができ、反転検出信号SS1_Cは、第1の時間におけるノイズ補償信号NCSである。第3インバーティング回路IVT3は、第1の時間(1)とは異なる第2の時間(2)に反転センシング信号SS3_Cを出力することができ、反転センシング信号SS3_Cは、第2の時間におけるノイズ補償信号NCSである。
【0186】
図18は、本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0187】
一方、
図18は、センシング配線SL1_1、SL2_1、SL3_1と関連して
図7乃至
図15を参照して説明した実施例に対する変形実施例を示し、重複した説明を避けるために上述した実施例と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は上述した実施例に従い、同じ番号は同じ構成要素を、類似した番号は類似した構成要素を示す。
【0188】
図18を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000_2は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される複数の共通電極CE、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC、及びノイズ補償部NCPを含むことができる。
【0189】
一方、
図18において、表示装置1000_2に含まれるゲート駆動部GIPは、表示領域DAの両側(例えば、左側または右側)のいずれか一つに配置されるか、両側のいずれにも配置され得る。以下においては、別途の説明のない限り、ゲート駆動部GIPが表示領域DAの右側(
図18に「GIP1」と示される)に配置されることを基準に説明するが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。
【0190】
複数の共通電極CEは、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に横列に配置され得る。
【0191】
一実施例において、共通電極CEのうち少なくとも一部は、第1スイッチSW1と連結され、共通電極CEのうち他の少なくとも一部は、第2スイッチSW2と連結され、共通電極CEのうちまた他の少なくとも一部は、第3スイッチSW3と連結され得る。
【0192】
例えば、複数の行R1~Rnのうち第1行R1に配置され、複数の列C1~Cmの最後の列である第m列Cmを除く列C1~Cm-1に配置される共通電極CEそれぞれは、第1スイッチSW1と連結され得る。また、複数の行R1~Rnのうち第n行Rnに配置され、複数の列C1~Cmの最後の列である第m列Cmを除く列C1~Cm-1に配置される共通電極CEそれぞれは、第2スイッチSW2と連結され得る。また、複数の列C1~Cmのうち第m列Cmに配置される共通電極CEそれぞれは、第3スイッチSW3と連結され得る。
【0193】
また、第1スイッチSW1は、第1センシング配線SL1_1と連結され、第2スイッチSW2は、第2センシング配線SL2_1と連結され、第3スイッチSW3は、第3センシング配線SL3_1と連結され得る。これによって、第1スイッチSW1にターン-オンレベルの第1スイッチ制御信号が提供されると、第1スイッチSW1がターン-オンされて第1行R1及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEは第1センシング配線SL1_1と連結され得る。また、第2スイッチSW2にターン-オンレベルの第2スイッチ制御信号が提供されると、第2スイッチSW2がターン-オンされて第n行Rn及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEは第2センシング配線SL2_1と連結され得る。また、第3スイッチSW3にターン-オンレベルの第3スイッチ制御信号が提供されると、第3スイッチSW3がターン-オンされて第m列Cmに配置される共通電極CEは第3センシング配線SL3_1と連結され得る。
【0194】
一実施例において、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3は、表示装置1000_2が駆動される一つのフレーム期間のうちディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、タッチ駆動期間でターン-オフされ得る。例えば、
図8を参照して説明したように、第1スイッチSW1に提供される第1スイッチ制御信号、第2スイッチSW2に提供される第2スイッチ制御信号、及び第3スイッチSW3に提供される第3スイッチ制御信号は、それぞれ、フレーム期間のうちディスプレイ駆動期間DPでターン-オンレベル(例えば、ハイレベル)を有し、タッチ駆動期間TPでターン-オフ(例えば、ローレベル)を有し得る。
【0195】
これによって、それぞれが第1スイッチSW1と連結される共通電極CE、即ち、第1行R1及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEは、ディスプレイ駆動期間DPで第1センシング配線SL1_1と電気的に連結され、タッチ駆動期間TPで第1センシング配線SL1_1と連結されず、電気的にオープン(open)され得る。
【0196】
類似するように、それぞれが第2スイッチSW2と連結される共通電極CE、即ち、第n行Rn及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEは、ディスプレイ駆動期間DPで第2センシング配線SL2_1と電気的に連結され、タッチ駆動期間TPで第2センシング配線SL2_1と連結されず、電気的にオープン(open)され得る。
【0197】
類似するように、それぞれが第3スイッチSW3と連結される共通電極CE、即ち、第m列Cmに配置される共通電極CEは、ディスプレイ駆動期間DPで第3センシング配線SL3_1と電気的に連結され、タッチ駆動期間TPで第3センシング配線SL3_1と連結されず、電気的にオープン(open)され得る。
【0198】
一実施例において、ノイズ補償部NCPは、表示装置1000_2内で発生し得るノイズ(例えば、電磁波)をセンシングできる。例えば、ノイズ補償部NCPは、第1センシング配線SL1_2を通して第1センシング信号SS1を受信し、第1センシング信号SS1に基づいて表示パネル100の画素PXにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。また、ノイズ補償部NCPは、第2センシング配線SL2_2を通して第2センシング信号SS2を受信し、第2センシング信号SS2に基づいてソース駆動集積回路SIC(例えば、ソース駆動集積回路SICに含まれるマルチプレクサMUX)により発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。また、ノイズ補償部NCPは、第3センシング配線SL3_1を通して第3センシング信号SS3を受信し、第3センシング信号SS3に基づいてゲート駆動部GIPにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0199】
より具体的に、
図7を参照して説明した内容と実質的に類似するように、ディスプレイ駆動期間DPで、ノイズ補償部NCPは、第1センシング配線SL1_1及びターン-オンされた第1スイッチSW1を通して第1行R1及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEと電気的に連結され、共通電極CEから発生するノイズ(電磁波)に対応する第1センシング信号SS1を受信して、画素PXから発生するノイズ(電磁波)を検出できる。
【0200】
また、ディスプレイ駆動期間DPで、ノイズ補償部NCPは、第2センシング配線SL2_1及びターン-オンされた第2スイッチSW2を通して第n行Rn及び第1~第m-1列C1~Cm-1に配置される共通電極CEと電気的に連結され、共通電極CEから発生するノイズ(電磁波)に対応する第2センシング信号SS2を受信して、マルチプレクサMUXから発生するノイズ(電磁波)を検出できる。
【0201】
また、ディスプレイ駆動期間DPで、ノイズ補償部NCPは、第3センシング配線SL3_1及びターン-オンされた第3スイッチSW3を通して第m列Cmに配置される共通電極CEと電気的に連結され、共通電極CEから発生するノイズ(電磁波)に対応する第3センシング信号SS3を受信して、ゲート駆動部GIPから発生するノイズ(電磁波)を検出できる。
【0202】
一方、
図18においては、複数の列C1~Cmのうち第m列Cmに配置される共通電極CEが第3スイッチSW3に連結されるものと示されているが、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、第1~第m-1列C1~Cm-1のうち少なくとも一つの行に配置される共通電極CEが第3スイッチSW3に連結され得る。
【0203】
一方、一実施例において、ゲート駆動部GIPで発生するノイズ(電磁波)を検出するための第3センシング配線SL3_1と連結される第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、ゲート駆動部GIPと隣接するように配置され得る。例えば、上述したように、
図18において、ゲート駆動部GIPが表示領域DAの右側に配置される場合、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、ゲート駆動部GIPと隣接した第m列Cm上に配置され得る。
【0204】
一方、これとは異なり、ゲート駆動部GIPが表示領域DAの左側に配置される場合(
図18に「GIP2」と示される)、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、ゲート駆動部GIPと隣接するように配置され得る。例えば、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、ゲート駆動部GIPに最も隣接した最後の列C1上に配置され得る。
【0205】
また、
図4Aを参照して説明したように、2個のゲート駆動部GIPが表示領域DAの両側に配置され得る(
図18に「GIP1」及び「GIP2」と示される)。このような場合、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、2個のゲート駆動部GIPのいずれか一つと隣接するように配置され得る。例えば、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、右側に配置されるゲート駆動部GIP2と隣接するように配置されるか(例えば、第m列Cm上に配置される)、左側に配置されるゲート駆動部GIP1と隣接するように配置され得る(例えば、第1列C1上に配置される)。ただし、これは単に例示的なものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、2個のゲート駆動部GIPが表示領域DAの両側に配置される場合、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、2個の列上に配置され得る。例えば、第3スイッチSW3と連結される共通電極CEは、両側に配置される2個のゲート駆動部GIPそれぞれと隣接した列(例えば、第1列C1及び第m列Cm)上のいずれにも配置され得る。
【0206】
図19は、本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0207】
図20は、本開示の例示的な実施例に係る
図19の表示装置に含まれるマルチプレクサの一例を示す図である。
【0208】
図21は、本開示の例示的な実施例に係る
図20に示されたIII-III’線に沿って切断した一例を示す断面図である。
【0209】
一方、
図19乃至
図21は、共通電極CE_1及びマルチプレクサMUX_1と関連して
図7乃至
図15を参照して説明した実施例に対する変形実施例を示し、重複した説明を避けるために上述した実施例と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は上述した実施例に従い、同じ番号は同じ構成要素を、類似した番号は類似した構成要素を示す。
【0210】
一方、
図19の表示装置1000_3は、上述したインセルタッチ方式(例えば、AIT(Advanced In-cell Touch)方式)で内蔵されるように具現されるタッチパネルを含まなくてよい。即ち、表示装置1000_3に含まれる共通電極CE_1は、ディスプレイ駆動のための共通電圧Vcomを印加するための電極として使用され、タッチ駆動信号TDSを印加するためのタッチ電極としては使用されなくて済む。
【0211】
本発明の実施例に係る表示装置1000_3は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される共通電極CE_1、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC_2、及びノイズ補償部NCPを含むことができる。
【0212】
共通電極CE_1は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置され得る。共通電極CE_1は、共通電圧配線COMLを通してソース駆動集積回路SIC_2(例えば、ソース駆動集積回路SIC_2に含まれる電圧生成部VG)に連結され、共通電圧Vcomの提供を受けることができる。
【0213】
一方、
図19においては、一つの共通電極CE_1が表示領域DA上に配置されるものが示されているが、これは単に例示的なものであり、本発明の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、表示領域DA上に少なくとも2個の共通電極CE_1が配置されてもよい。
【0214】
一実施例において、共通電極CE_1は、第1センシング配線SL1_2と連結され得る。これによって、ノイズ補償部NCPは、共通電極CE_1と電気的に連結される第1センシング配線SL1_2を通して第1センシング信号SS1を受信し、表示装置1000_3内で発生し得るノイズ(電磁波)のうち画素PXから発生するノイズ(電磁波)を検出できる。
【0215】
また、ノイズ補償部NCPは、第2センシング配線SL2_2を通して第2センシング信号SS2を受信し、マルチプレクサMUX_1により発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0216】
例えば、マルチプレクサMUX_1の場合、マルチプレクサMUX_1に供給されるクロック信号(例えば、マルチプレクサクロック信号)等によりノイズ(電磁波)が発生し得る。これによって、ノイズ補償部NCPは、マルチプレクサMUX_1と連結された第2センシング配線SL2_2を通して受信される第2センシング信号SS2に基づいて、前記マルチプレクサMUX_1により発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0217】
より具体的に説明するために、
図20をさらに参照すると、マルチプレクサMUX_1は、駆動(動作)のために必要な第1マルチプレクサクロック信号及び第2マルチプレクサクロック信号をそれぞれ第4クロック信号配線CLKL4及び第5クロック信号配線CLKL5を通して供給を受けることができる。
【0218】
第4クロック信号配線CLKL4及び第5クロック信号配線CLKL5それぞれは、第1方向DR1に延びて、第2方向DR2に沿って相互離隔して配置され得る。
【0219】
一実施例において、マルチプレクサMUX_1内に第3サブセンシング配線SSL3がさらに配置され得る。第3サブセンシング配線SSL3は、第4クロック信号配線CLKL4及び第5クロック信号配線CLKL5と離隔して、第4クロック信号配線CLKL4及び第5クロック信号配線CLKL5の間に配置され得る。例えば、第3サブセンシング配線SSL3は、第4クロック信号配線CLKL4と第5クロック信号配線CLKL5との間に配置され得る。
【0220】
また、第3サブセンシング配線SSL3は、下部に配置される少なくとも一つの層(例えば、層間絶縁層等)を貫通するコンタクトホール(例えば、CNT6またはCNT7)を通して第2センシング配線SL2_2と連結され得る。
【0221】
例えば、
図21をさらに参照すると、
図21には、基板SUB、バッファ層BUF、ゲート絶縁層GI、層間絶縁層ILD、第4及び第5クロック信号配線CLKL4、CLKL5、第3サブセンシング配線SSL3、及び第3連結電極CTE3が示されている。
【0222】
ゲート絶縁層GI上には、第3連結電極CTE3が配置され得る。第3連結電極CTE3は、導電性の金属物質を含むことができる。
【0223】
層間絶縁層ILD上には、第4クロック信号配線CLKL4及び第5クロック信号配線CLKL5が第2方向DR2に沿って相互離隔して配置され、第4クロック信号配線CLKL4と第5クロック信号配線CLKL5との間に第3サブセンシング配線SSL3が配置され得る。
【0224】
第2センシング配線SL2_2は、第3サブセンシング配線SSL3、第4及び第5クロック信号配線CLKL4、CLKL5と離隔して層間絶縁層ILD上に配置され得る。一例として、第2センシング配線SL2_2は、第5クロック信号配線CLKL5の一側に配置され得る。
【0225】
第3サブセンシング配線SSL3は、層間絶縁層ILDを貫通する第6コンタクトホールCNT6を通して第3連結電極CTE3と電気的に連結され得る。また、第2センシング配線SL2_2は、層間絶縁層ILDを貫通する第7コンタクトホールCNT7を通して第3連結電極CTE3と電気的に連結され得る。これによって、第3サブセンシング配線SSL3は、第2センシング配線SL2_2と電気的に連結され得る。
【0226】
このように、マルチプレクサMUX_1のノイズ(電磁波)発生原因であるマルチプレクサクロック信号を提供するための第4及び第5クロック信号配線CLKL4、CLKL5の間に配置される第3サブセンシング配線SSL3及びこれと電気的に連結された第2センシング配線SL2_2を通して、ノイズ補償部NCPは、第2センシング信号SS2を受信してマルチプレクサMUX_1で発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。
【0227】
また、ノイズ補償部NCPは、第3センシング配線SL3を通して第3センシング信号SS3を受信し、ゲート駆動部GIPにより発生するノイズ(電磁波)をセンシングできる。これについては、
図7を参照して説明した内容と実質的に同一または類似するので、重複した説明は繰り返さないこととする。
【0228】
図22は、本発明の実施例に係る表示装置を示す図である。
【0229】
一方、
図22は、ノイズ補償部NCP_2と関連して
図19乃至
図21を参照して説明した実施例に対する変形実施例を示し、重複した説明を避けるために上述した実施例と異なる点を中心に説明し、特に説明しない部分は上述した実施例に従い、同じ番号は同じ構成要素を、類似した番号は類似した構成要素を示す。
【0230】
図22を参照すると、本発明の実施例に係る表示装置1000_4は、表示パネル100の表示領域DA(または、感知領域SA)上に配置される共通電極CE_1、ゲート駆動部GIP、ソース駆動集積回路SIC_3、及びノイズ補償部NCP_2を含むことができる。
【0231】
一方、
図22の表示装置1000_4において、ソース駆動集積回路SIC_3は、
図4Bを参照して説明したソース駆動集積回路SIC_1と実質的に同一であり得る。即ち、
図22の表示装置1000_4に含まれるソース駆動集積回路SIC_3は、マルチプレクサを含まなくてよい。
【0232】
これによって、表示装置1000_4は、
図19乃至
図21を参照して説明したマルチプレクサから発生するノイズ(電磁波)をセンシングするためのセンシング配線(例えば、第2センシング配線SL2_2)を含まないように構成され得る。
【0233】
これによって、
図22に示されたように、ノイズ補償部NCP_2は、第1センシング信号SS1及び第3センシング信号SS3を、第1センシング信号SS1及び第3センシング信号SS3のリアルタイムセンシングにより異なる時間に受信し、インバーティング回路(例えば、第1及び第3インバーティング回路IVT1、IVT3)により出力される第1反転センシング信号SS1_C及び第3反転センシング信号SS3_Cのいずれかをノイズ補償信号NCS_2として、検出信号SS1及びSS3が検知されるタイミングにより異なる時間に、出力する。例えば、第1インバーティング回路IVT1は、第1の時間(1)に反転センシング信号SS1_Cを出力することができ、反転検出信号SS1_Cは、第1の時間におけるノイズ補償信号NCSである。第3インバーティング回路IVT3は、第1の時間(1)とは異なる第2の時間(2)に反転センシング信号SS3_Cを出力することができ、反転センシング信号SS3_Cは、第2の時間におけるノイズ補償信号NCSである。
【0234】
以上において説明したように、本発明の実施例に係る表示装置は、複数のセンシング配線を利用してノイズ発生原因(例えば、画素、ゲート駆動部、および/またはマルチプレクサ)それぞれから発生するノイズをセンシングし、これに対して互いに異なる利得値を適用してノイズを相殺させるためのノイズ補償信号を生成できる。これによって、電磁波干渉の水準がより効果的に改善され得る。
【0235】
本発明の実施態様は、下記のように記載することもできる。本発明の多様な実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0236】
本発明の態様によれば、前述したような課題を解決するために、本発明の一実施例に係る表示装置は、複数の画素及び前記画素のうち少なくとも一部と重畳する少なくとも一つの共通電極が配置される表示領域を含む表示パネル、前記画素にゲート信号を提供するゲート駆動部、前記画素にデータ信号を提供し、前記共通電極に共通電圧を提供するソース駆動集積回路、及び複数のセンシング配線から複数のセンシング信号を受信し、前記センシング信号それぞれの位相が反転した信号に互いに異なる利得(gain)値を適用して複数の反転センシング信号を生成し、前記反転センシング信号に基づきノイズ補償信号を生成するノイズ補償部を含むことができる。
【0237】
一実施例において、前記表示領域の第1~第n(但し、nは0より大きい整数)行及び第1~第m(但し、mは0より大きい整数)列上に複数の共通電極が配置され得る。
【0238】
一実施例において、前記複数のセンシング配線は、第1~第3センシング配線を含むことができる。
【0239】
前記第1センシング配線は、前記共通電極のうち前記第1行に配置される共通電極と連結され、前記第2センシング配線は、前記共通電極のうち前記第n行に配置される共通電極と連結され、前記第3センシング配線は、前記ゲート駆動部と連結され得る。
【0240】
一実施例において、前記表示装置は、前記第1センシング配線と前記第1行に配置される共通電極の間にそれぞれ配置される複数の第1スイッチ、及び前記第2センシング配線と前記第n行に配置される共通電極の間にそれぞれ配置される複数の第2スイッチをさらに含むことができる。
【0241】
一実施例において、一つのフレーム期間は、前記共通電極に共通電圧が供給されるディスプレイ駆動期間及び前記共通電極にタッチ駆動信号が供給されるタッチ駆動期間を含むことができる。前記第1スイッチ及び前記第2スイッチそれぞれは、前記ディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、前記タッチ駆動期間でターン-オフされ得る。
【0242】
一実施例において、前記表示装置は、それぞれが前記ゲート駆動部にゲートクロック信号を提供し、相互離隔して配置される第1~第3クロック信号配線、及び前記第1~第3クロック信号配線の間に配置される第1及び第2サブセンシング配線をさらに含むことができる。前記第1及び第2サブセンシング配線は、前記第3センシング配線と電気的に連結され得る。
【0243】
一実施例において、前記表示装置は、基板、前記基板上に配置されるバッファ層、前記バッファ層上に配置されるゲート絶縁層、前記ゲート絶縁層上に配置される第1連結電極と第2連結電極、及び前記ゲート絶縁層上で、前記第1連結電極と第2連結電極を覆うように配置される層間絶縁層をさらに含むことができる。前記第1~第3クロック信号配線及び前記第1及び第2サブセンシング配線は、前記層間絶縁層上に相互離隔して配置され得る。
【0244】
一実施例において、前記第1サブセンシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第1コンタクトホールを通して前記第1連結電極と連結され、前記第2サブセンシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第2コンタクトホールを通して前記第1連結電極と連結され得る。
【0245】
一実施例において、前記第1サブセンシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第3コンタクトホールを通して前記第2連結電極と連結され、前記第2サブセンシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第4コンタクトホールを通して前記第2連結電極と連結され、前記第3センシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第5コンタクトホールを通して前記第2連結電極と連結され得る。
【0246】
一実施例において、前記ノイズ補償部は、前記第1センシング配線から第1センシング信号を受信し、前記第1センシング信号の位相が反転した信号に第1利得値を適用して第1反転センシング信号を出力する第1インバーティング回路、前記第2センシング配線から第2センシング信号を受信し、前記第2センシング信号の位相が反転した信号に第2利得値を適用して第2反転センシング信号を出力する第2インバーティング回路、前記第3センシング配線から第3センシング信号を受信し、前記第3センシング信号の位相が反転した信号に第3利得値を適用して第3反転センシング信号を出力する第3インバーティング回路を含むことができ、第1~第3反転センシング信号をそれぞれ異なる時間に、ノイズ補償信号として出力することができる。
【0247】
一実施例において、前記第1~第3利得値のうち前記第1利得値の大きさが最も大きく、前記第3利得値の大きさが最も小さくなり得る。
【0248】
一実施例において、前記複数のセンシング配線は、第1~第3センシング配線を含むことができる。前記第1センシング配線は、前記共通電極のうち前記第1行及び前記第1~第m-1列に配置される共通電極と連結され、前記第2センシング配線は、前記共通電極のうち前記第n行及び前記第1~第m-1列に配置される共通電極と連結され、前記第3センシング配線は、前記共通電極のうち前記第m列に配置される共通電極と連結され得る。
【0249】
一実施例において、前記表示装置は、前記第1センシング配線と前記第1行及び前記第1~第m-1列に配置される共通電極の間にそれぞれ配置される複数の第1スイッチ、前記第2センシング配線と前記第n行及び前記第1~第m-1列に配置される共通電極の間にそれぞれ配置される複数の第2スイッチ、及び前記第3センシング配線と前記第m列に配置される共通電極の間にそれぞれ配置される複数の第3スイッチをさらに含むことができる。
【0250】
一実施例において、一つのフレーム期間は、前記共通電極に共通電圧が供給されるディスプレイ駆動期間及び前記共通電極にタッチ駆動信号が供給されるタッチ駆動期間を含むことができる。前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、及び前記第3スイッチそれぞれは、前記ディスプレイ駆動期間でターン-オンされ、前記タッチ駆動期間でターン-オフされ得る。
【0251】
一実施例において、前記複数のセンシング配線は、第1~第3センシング配線を含むことができる。
【0252】
前記第1センシング配線は、前記少なくとも一つの共通電極と連結され、前記第2センシング配線は、前記ソース駆動集積回路に含まれるマルチプレクサと連結され、前記第3センシング配線は、前記ゲート駆動部と連結され得る。
【0253】
一実施例において、前記表示装置は、それぞれが前記マルチプレクサにマルチプレクサクロック信号を提供し、相互離隔して配置される第4及び第5クロック信号配線、及び前記第4及び第5クロック信号配線の間に配置される第3サブセンシング配線をさらに含むことができる。前記第3サブセンシング配線は、前記第2センシング配線と電気的に連結され得る。
【0254】
一実施例において、表示装置は、基板、前記基板上に配置されるバッファ層、前記バッファ層上に配置されるゲート絶縁層、前記ゲート絶縁層上に配置される第3連結電極、及び前記ゲート絶縁層上で、前記第3連結電極を覆うように配置される層間絶縁層をさらに含むことができる。前記第4及び第5クロック信号配線及び前記第3サブセンシング配線は、前記層間絶縁層上に相互離隔して配置され得る。
【0255】
一実施例において、前記第3サブセンシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第6コンタクトホールを通して前記第3連結電極と連結され、前記第2センシング配線は、前記層間絶縁層を貫通する第7コンタクトホールを通して前記第3連結電極と連結され得る。
【0256】
本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。