(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109087
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】着色粘着テープ
(51)【国際特許分類】
B32B 27/00 20060101AFI20240805BHJP
C09J 7/38 20180101ALI20240805BHJP
C09J 7/22 20180101ALI20240805BHJP
【FI】
B32B27/00 M
C09J7/38
C09J7/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024010681
(22)【出願日】2024-01-29
(31)【優先権主張番号】P 2023013223
(32)【優先日】2023-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】黒田 健二郎
(72)【発明者】
【氏名】村田 芳綱
(72)【発明者】
【氏名】内田 徳之
(72)【発明者】
【氏名】大城 昭幸
(72)【発明者】
【氏名】川本 友也
【テーマコード(参考)】
4F100
4J004
【Fターム(参考)】
4F100AA20E
4F100AA20H
4F100AA37C
4F100AA37H
4F100AK01D
4F100AK25B
4F100AK25C
4F100AK41C
4F100AK41E
4F100AK42A
4F100AK42D
4F100AR00B
4F100AR00C
4F100AR00E
4F100AT00A
4F100BA05
4F100BA07
4F100BA10A
4F100BA10E
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4F100EH46C
4F100EH46E
4F100JL10C
4F100JL10E
4F100JL13B
4F100JL14A
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4F100YY00
4J004AA10
4J004AB01
4J004CA06
4J004CB03
4J004CC03
4J004DB02
4J004FA01
(57)【要約】
【課題】より均一な表面を有しグロス値が安定した着色粘着テープを提供する。
【解決手段】着色粘着テープ1は、剥離フィルム6と、粘着層5と、着色層4と、樹脂フィルム層3と、艶消し層2とがこの順に積層された着色粘着テープであって、艶消し層2は、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とし、艶消し剤はシリカを含み、厚さが0.5μm以上3μm以下の層であり、着色層4は、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分とする層である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離フィルムと、粘着層と、着色層と、樹脂フィルム層と、艶消し層とがこの順に積層された着色粘着テープであって、
前記艶消し層は、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とし、当該艶消し剤はシリカを含み、厚さが0.5μm以上3μm以下の層であり、
前記着色層は、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分とする層であることを特徴とする着色粘着テープ。
【請求項2】
前記粘着層と前記着色層と前記樹脂フィルム層と前記艶消し層との積層体の光線透過率が5%以下であることを特徴とする請求項1に記載の着色粘着テープ。
【請求項3】
前記艶消し層側の表面の60°グロス値が3以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着色粘着テープ。
【請求項4】
前記艶消し層は着色されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着色粘着テープ。
【請求項5】
放熱シートの表面保護用であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着色粘着テープ。
【請求項6】
磁性シートの表面保護用であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着色粘着テープ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着色粘着テープに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、着色フィルム及び着色粘着テープは、装飾、表示、隠蔽、反射、遮光等の目的で、各種産業分野にて利用されている。なかでも、パーソナルコンピュータやデジタルビデオカメラ、さらには、電子手帳、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、スマートフォン、ゲーム機器、電子書籍等の携帯電子端末においては、特に小型化や薄型化の要請が高い分野において、部品の固定や部品の保護と同時に、黒色着色による遮光効果や、白色着色による輝度の向上、部品の外観上の欠点(ムラ、点欠点等)の目隠しや外観の向上等の性能を併せ持たせることで使用する部品点数の低減が図られることから、各種の着色粘着テープが使用されている。また、携帯電子端末において、放熱目的で設置されるグラファイトシートの保護などを目的として粘着シートが用いられることもある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の粘着シートは、最外層にマット層を設け、「マット層/黒着色層/PETフィルム/粘着層/剥離フィルム」という積層構造を有している。このように「マット層/黒着色層/PETフィルム/粘着層/剥離フィルム」という積層構造を有する粘着シートは、黒着色層の上にグラビア印刷を行ってマット層となる樹脂等を塗工することによって、マット層を形成している。そのため、マット層を形成する際に、黒着色層の表面を、溶剤によって荒らしてしまい、均一な表面を有するマット層を得にくい、という問題がある。そのため、マット層のグロス値が不安定となる。
【0005】
本発明は、上記のような点に着目してなされたものであり、より均一な表面を有しグロス値が安定した着色粘着テープを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る着色粘着テープによれば、剥離フィルムと、粘着層と、着色層と、樹脂フィルム層と、艶消し層とがこの順に積層された着色粘着テープであって、前記艶消し層は、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とし、当該艶消し剤はシリカを含み、厚さが0.5μm以上3μm以下の層であり、前記着色層は、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分とする層である着色粘着テープが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、表面がより均一でありグロス値が安定した着色粘着テープを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る着色粘着テープの一例を、模式的に示す断面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る着色粘着テープを放熱シート又は磁性シートに適用した場合の一例を、模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0010】
(着色粘着テープの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る形態に係る着色粘着テープ1を模式的に示す断面図である。着色粘着テープ1は、
図1に示すように、艶消し層2と、樹脂フィルム層3と、着色層4と、粘着層5と、剥離フィルム6とを備え、着色粘着テープ1は、これら各層が剥離フィルム6側から順に積層されて形成される。
【0011】
(艶消し層)
艶消し層2は、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とし、艶消し剤としてシリカを含む層である。イソシアネートとしては、例えばHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)等の脂肪族イソシアネートを用いることができる。艶消し層2に、イソシアネートを含むことによって、基材としての樹脂フィルム層3との接着性を向上させることができる。十分なマット感を得る観点から、艶消し層2の厚さは、0.5μm以上であることが好ましい。また、艶消し層2の厚さに上限はないが、3μmあれば十分なマット感を得られるため、3μm以下であることが好ましい。
なお、本明細書中では層中の成分のうち50重量%以上を占める成分を主成分といい、「ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とする」とは、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤との合計含有量が層中の成分のうち50重量%を超えることを意味する。
【0012】
艶消し層2は、着色されていなくてもよく、着色されていてもよい。艶消し層2を着色することによって、着色粘着テープ1の意匠性を向上させることができる。艶消し層2を着色する場合には、例えば、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とする艶消し層2形成用の塗料に顔料を混ぜることにより着色する。
艶消し剤として例えば硫酸バリウムが用いられることがあるが、硫酸バリウムだけを艶消し剤として、艶消し層2形成用の塗料に添加した場合には、艶消し層2を後述のPET樹脂からなる樹脂フィルム層3に直接塗工するとマット感が出にくい。また、硫酸バリウムは比重が大きく、また沈殿しやすく、さらに塗工が比較的難しく粒径も小さいため、マット感を出すためには、硫酸バリウムを多めに添加する必要がある。本実施形態では、比較的比重が小さく、比較的粒径が大きいシリカを艶消し剤として用いているため、より少ない添加量で十分マット感を出すことができる。
【0013】
艶消し層2は、樹脂フィルム層3とは逆側の面の60°グロス値が3以下であることが好ましい。このように、グロス値が制限されている表面は、耐アルコール性を有する表面であり得る。「耐アルコール性を有する」とは、アルコール(例えばエタノール)に曝されたときに、表面の外観変化(例えば、グロス値や、色味又は遮光性の変化)が抑制されている表面のことをいう。これによって、着色粘着テープ1の表面、つまり艶消し層2の樹脂フィルム層3とは逆側の面が汚染された場合に、意匠性を低下させる懸念なく、アルコールを用いて汚染を拭き取ることができる。そのため、防汚性及び意匠性を確保することができる。
【0014】
また、着色粘着テープ1に防汚性を付与する観点から、艶消し層2の、樹脂フィルム層3とは逆側の面は、その水接触角が80°以上であることが好ましい。水接触角は、市販の接触角測定装置を用いて、JIS R 3257:1999に準拠して測定すればよい。例えば、下記の条件で測定することができる。
水接触角測定条件
測定装置: 接触角測定器 FACE CA-X型(協和界面化学社製)
測定雰囲気:23℃、50%RH
測定液体: 蒸留水
測定時間: 着滴1500ms後
【0015】
(樹脂フィルム層)
樹脂フィルム層3は、基材として用いられる層であって、特に限定されないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PI(ポリイミド)樹脂などから形成される。樹脂フィルム層3の厚みは1μm以上であると着色層及びマット層の積層を良好に行うことができる。また、3μm以下であると、着色粘着テープ1が十分な柔らかさを備えるため、使用時に細かい加工が可能となる。樹脂フィルム層3の幅は限定されるものではないが、例えば1050mm幅を有する。
【0016】
(着色層)
着色層4は、黒着色層であって、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分として含む。樹脂としては、ポリエステル系樹脂又はアクリル系樹脂が好ましい。イソシアネートとしては、例えばHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)等の脂肪族イソシアネートを用いることができる。着色層4に、イソシアネートを含むことによって、樹脂フィルム層3との接着性を向上させることができる。着色層4は、着色剤として公知のカーボンブラックを含む。なお、着色層4の色合わせなどのために、他の色の着色剤を含んでいてもよい。
なお、「樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分とする」とは、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料との合計含有量が層中の成分のうち50重量%を超えることを意味する。
着色層4は、十分な隠蔽性を確保する観点から、2μm以上4μm以下の厚みであることが好ましい。着色層4の厚みが4μm以上の場合、その厚みによる隠蔽性の変化度合は比較的小さく、着色層4の厚みの増加に対して得られる隠蔽性の変化が小さいため、着色層4の厚みを2μm以上4μm以下とすることによって、着色層4の厚みの増加を抑制しつつ十分な隠蔽性を得ることができる。
【0017】
(粘着層)
粘着層5を構成する粘着剤は特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。なかでも、分子量、架橋度等を調整しやすく、耐熱性、耐候性、コスト等に優れる観点から、(メタ)アクリル系ポリマーを含有するアクリル系粘着剤が好ましい。
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、(メタ)アクリル系モノマーに由来する構成単位を含有するポリマーである。
【0018】
上記(メタ)アクリル系モノマーは特に限定されず、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2-オクチル(メタ)アクリレート、2-エチルへキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル系モノマーは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0019】
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、更に、架橋性官能基含有モノマーに由来する構造を含有することが好ましい。
上記(メタ)アクリル系ポリマーが上記架橋性官能基含有モノマーに由来する構造を含有することで、架橋性官能基の架橋によって上記粘着層5の凝集力を調整することができるため、耐熱性を向上させることができる。上記架橋性官能基は架橋されていても架橋されていなくてもよいが、架橋されていることがより好ましい。ただし、架橋されていない構造のままであったとしても、官能基間の相互作用により上記粘着層5の凝集力が高まる。
【0020】
上記架橋性官能基含有モノマーとしては、例えば、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基、二重結合、三重結合、アミノ基、アミド基、ニトリル基等を含有するモノマーが挙げられる。これらの架橋性官能基含有モノマーは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。なかでも、カルボキシル基含有モノマー及び水酸基含有モノマーからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。イソシアネート系架橋剤による架橋によって上記粘着層5の耐熱性が調整されやすいことから、水酸基含有モノマーがより好ましい。
なお、上記架橋性官能基含有モノマーは、更に、アルキル基、エーテル基、カルボニル基、エステル基、カーボネート基、アミド基、ウレタン基等を含んでいてもよい。
【0021】
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸等の(メタ)アクリル酸系モノマーが挙げられる。上記水酸基含有モノマーとしては、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記エポキシ基含有モノマーとしては、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記二重結合含有モノマーとしては、アリル(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記三重結合含有モノマーとしては、プロパルギル(メタ)アクリレート等が挙げられる。上記アミド基含有モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0022】
上記(メタ)アクリル系ポリマー中、上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構造の含有量は特に限定されないが、上記粘着層5の粘着力及び耐熱性を調整する観点から、上記構成単位の含有量の好ましい下限は0.05重量%であり、好ましい上限は30重量%である。上記構成単位の含有量のより好ましい下限は0.1重量%であり、より好ましい上限は25重量%である。
また、上記(メタ)アクリル系ポリマー中、上記水酸基含有モノマーに由来する構造の含有量は特に限定されないが、上記粘着層5の粘着力及び耐熱性を調整する観点から、上記構成単位の含有量の好ましい下限は0.05重量%であり、好ましい上限は5重量%である。上記構成単位の含有量のより好ましい下限は0.08重量%であり、より好ましい上限は1重量%である。
【0023】
上記(メタ)アクリル系ポリマーは、生物由来の炭素を含むモノマーに由来する構成単位を含むことが好ましい。上記(メタ)アクリル系ポリマーが生物由来の炭素を含むモノマーに由来する構成単位を含むことにより、上記粘着層5における生物由来の炭素の含有率が高まり、得られる粘着テープによる環境負荷をより低減することができる。
また、本明細書において「生物由来の炭素を含む」とは、ASTM D6866-22によって測定した化合物のバイオベース炭素含有率が1%以上であることを意味する。
上記(メタ)アクリル系ポリマーを得るには、上記(メタ)アクリル系モノマー、上記架橋性官能基含有モノマー等を含むモノマー混合物を、重合開始剤の存在下にてラジカル反応させ、共重合すればよい。上記モノマー混合物をラジカル反応させる方法、即ち、重合方法としては、従来公知の方法が用いられ、例えば、溶液重合(沸点重合又は定温重合)、乳化重合、懸濁重合、塊状重合等が挙げられる。
【0024】
上記(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、好ましい上限が200万である。上記重量平均分子量(Mw)が200万以下であれば、粘着層5が薄くても被着体への初期貼り付け性が良好となる。上記重量平均分子量(Mw)のより好ましい上限は150万、更に好ましい上限は130万である。
上記重量平均分子量(Mw)の下限は特に限定されないが、上記粘着層5の粘着力、形状保持性等の観点から、好ましい下限は40万、より好ましい下限は50万である。
なお、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、例えば、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法により標準ポリスチレン換算にて求めることができる。より具体的には、例えば、測定機器としてWater社製「2690 Separations Module」、カラムとして昭和電工社製「GPC KF-806L」、溶媒として酢酸エチルを用い、サンプル流量1mL/min、カラム温度40℃の条件で測定することができる。
【0025】
上記粘着層5は、粘着付与樹脂を含有してもよい。
上記粘着付与樹脂として、例えば、ロジンエステル系樹脂、水添ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、脂環族飽和炭化水素系樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5-C9共重合系石油樹脂等が挙げられる。これらの粘着付与樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記粘着付与樹脂の含有量は特に限定されないが、上記粘着層5が薄くても被着体への初期貼り付け性が良好となり、且つ十分な粘着力を発揮する観点から、上記粘着層5の主成分となる樹脂(例えば、(メタ)アクリル系ポリマー)100重量部に対する好ましい上限は50重量部、好ましい下限は10重量部、より好ましい上限は35重量部、より好ましい下限は20重量部である。
【0026】
粘着層5は、架橋剤により架橋されていてもよい。架橋剤は特に限定されず、粘着層5を構成する粘着剤に合わせて適宜選択される。例えば、粘着層5を構成する粘着剤がアクリル系粘着剤の場合、架橋剤として、例えば、イソシアネート架橋剤、エポキシ架橋剤、アジリジン架橋剤、金属キレート架橋剤等が挙げられる。なかでも、粘着テープが被着体への密着性に優れるにより優れるものとなることから、イソシアネート架橋剤、アジリジン架橋剤、エポキシ架橋剤のいずれかが好ましく、イソシアネート系架橋剤が好ましい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。イソシアネート架橋剤の市販品として、例えば、コロネートHX(日本ポリウレタン社製)、タケネートD-101E(三井化学社製)等が挙げられる。エポキシ架橋剤の市販品として、例えば、テトラッド-Cやテトラッド-X(三菱ガス化学社製)等が挙げられる。金属キレート架橋剤の市販品として、例えば、アルミキレートA(川研ファインケミカル社製)等が挙げられる。
架橋剤の含有量は特に限定されないが、粘着剤固形分100重量部に対する好ましい下限が0.1重量部、好ましい上限が5重量部であり、より好ましい下限が0.3重量部、より好ましい上限が3重量部である。
【0027】
上記粘着層5は、さらに、ヒュームドシリカ等の無機フィラー、顔料などの着色剤、可塑剤、樹脂、界面活性剤、ワックス、微粒子充填剤等の公知の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記粘着層5のゲル分率は特に限定されないが、好ましい下限が10重量%、好ましい上限が70重量%である。上記ゲル分率が10重量%以上であれば、上記粘着層5の耐熱性が向上する。上記ゲル分率が70重量%以下であれば、上記粘着層5が薄くても十分な粘着力を発揮する。上記ゲル分率のより好ましい下限は15重量%、より好ましい上限は65重量%であり、更に好ましい下限は20重量%、更に好ましい上限は60重量%である。
【0028】
なお、粘着層5のゲル分率は、以下の方法により測定することができる。
着色粘着テープから粘着層(粘着剤組成物)のみを0.1g取り出し、酢酸エチル50mL中に浸漬し、振とう機で温度23度、200rpmの条件で24時間振とうする。振とう後、金属メッシュ(目開き#200メッシュ)を用いて、酢酸エチルと酢酸エチルを吸収し膨潤した粘着剤組成物を分離する。分離後の粘着剤組成物を110℃の条件下で1時間乾燥させる。乾燥後の金属メッシュを含む粘着剤組成物の重量を測定し、下記式(1)を用いて粘着層のゲル分率を算出する。
ゲル分率(重量%)=100×(W1-W2)/W0……(1)
(W0:初期粘着剤組成物重量、W1:乾燥後の金属メッシュを含む粘着剤組成物重量、W2:金属メッシュの初期重量)
【0029】
ただし、上記粘着層が酢酸エチルで溶けきらない場合は、酢酸エチルの代わりにトルエンやヘキサン、水等の溶媒を用いる。具体的には粘着層が、例えば、スチレン系エラストマーを含有する場合はトルエンやヘキサンを用い、ポリビニルアルコールを含有する場合は90℃の熱水を用いる。
上記粘着層5のガラス転移温度(Tg)は特に限定されないが、粘着層5の厚みが薄くても貼り付け性を良好にしつつ、耐熱性を持たせられる観点から、好ましい下限は-70℃、好ましい上限は25℃である。上記ガラス転移温度(Tg)のより好ましい下限は-65℃、より好ましい上限は15℃である。
【0030】
なお、上記粘着層5のガラス転移温度(Tg)は、例えば、各温度における貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により下記条件にて測定し、各温度のtanδを算出し、tanδがピーク値を取る温度をガラス転移温度(Tg)として求めることができる。
測定モード:せん断
昇温速度:5℃/分
測定温度範囲:-30℃~150℃
設定歪み:0.1%
振動数:1Hz
【0031】
粘着層5の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は1μm、好ましい上限は4μmである。粘着層5の厚みが1μm未満であると、粘着層5の粘着性が低下し、被着体から剥離してしまうことがある。粘着層5の厚みが4μmを超えると、着色粘着テープ1が厚くなり、携帯電子端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は1.5μm、より好ましい上限は3.5μmである。
【0032】
(剥離フィルム)
剥離フィルム6は、使用時まで粘着層5を保護するためのものであり、その材料は特に限定されない。剥離フィルム6の粘着層5と接する側の面は、離型処理が施された面であり、例えばシリコーン離型剤を塗布したPETフィルムで構成される。また、剥離フィルム6の粘着層5とは逆側の面の粗さ曲線要素の平均高さRcは、500nmよりも大きいことが好ましい。粗さ曲線要素の平均高さRcが500nmよりも大きいことで、着色粘着テープ1の搬送時にロールとの摩擦力が低減し、蛇行やシワの発生を抑制することができる。
【0033】
(着色粘着テープ)
着色粘着テープ1の総膜厚は、4.5μm以上とすることで、構成する各層の機能を発揮するために必要な膜厚を確保できる。また、着色粘着テープ1の総膜厚は、好ましくは13μm以下、より好ましくは10μm以下である。これにより、細かい部材の接着を精密に行うことができる。なお、ここでいう着色粘着テープ1の総膜厚とは、剥離フィルム6を除く、粘着層5と着色層4と樹脂フィルム層3と艶消し層2とからなる積層体1′全体の厚みのことをいう。
【0034】
着色粘着テープ1は、十分な遮光性や被着体のマスク性(隠蔽性)を得る観点から、着色粘着テープ1を構成する積層体のうち、剥離フィルム6を除く層からなる、艶消し層2と樹脂フィルム層3と着色層4と粘着層5との積層体1′の光線透過率が5%以下であることが好ましい。このような着色粘着テープ1は、被着体(例えばグラファイトシート)の色味を程よく反映させて、所望の色味や質感、意匠性を付与することができる。
このような構成を有する着色粘着テープ1は、極めて薄型でありながら耐熱性が良好であるため、例えば、
図2に示すように、着色粘着テープ1において剥離フィルム6を剥離した状態の着色粘着テープ1′の粘着層5側を、使用により熱を発生する電子部品に貼り付けられる放熱シートや磁性シート10の表面に貼ることによって、表面保護用のテープとして特に好適に使用することができる。
【0035】
(着色粘着テープの製造方法)
着色粘着テープ1の製造方法は特に限定されず、例えば、以下の方法が挙げられる。
まず、樹脂フィルム層3の一方の面の上に着色層4を形成する。例えば、グラビア印刷等により、樹脂フィルム層3の一方の面に、カーボンブラックを含む着色層用塗料を塗布し、着色層4を形成する。
次に、樹脂フィルム層3の他方の面の上に、グラビア印刷等により艶消し層用塗料を塗布し、艶消し層2を形成する。
【0036】
次に、剥離フィルム6の離型処理された面に、キャスティング法等により粘着層5を形成する。キャスティング法としては、例えばグラビア法、ロールコート法、等を用いて粘着層5となる樹脂溶液を塗工した後、加熱乾燥する方法が挙げられる。
次に、着色層4の樹脂フィルム層3とは逆側の面と、粘着層5の剥離フィルム6とは逆側の面とを貼り合わせる。
これにより、剥離フィルム6、粘着層5、着色層4、樹脂フィルム層3、及び艶消し層2がこの順に積層された着色粘着テープ1が形成される。
【0037】
(本実施形態に係る着色粘着テープの効果)
着色粘着テープ1は、樹脂フィルム層3の一方の面に艶消し層2を形成し、他方の面に着色層4を形成している。そのため、着色粘着テープ1の表面、すなわち艶消し層2の樹脂フィルム層3とは逆側の面が、不均一な面となることを回避し、表面が均一である着色粘着テープ1を得ることができる。つまり、仮に着色粘着テープを、「艶消し層2/着色層4/樹脂フィルム層3/粘着層5/剥離フィルム6」という積層構造に形成した場合、樹脂フィルム層3の上に着色層4を形成し、さらに着色層4の上にグラビア印刷により艶消し層2形成用の塗料を塗工する際に、着色層4の表面が、艶消し層2形成用の塗料に含まれる溶剤によって荒らされ、その結果、着色層4の上に形成される艶消し層2の表面が均一にならなかったり、グロス値が不安定となったりする可能性がある。これに対し、本実施形態では、着色粘着テープ1を、「艶消し層2/樹脂フィルム層3/着色層4/粘着層5/剥離フィルム6」の順に積層された構成としている。そのため、艶消し層2の一方の面が、着色粘着テープ1の表面となり、艶消し層2は樹脂フィルム層3の上に形成している。樹脂フィルム層3の表面は平面であり、樹脂フィルム層3の表面に艶消し層2を形成する際に、樹脂フィルム層3の表面が荒らされる可能性は低い。そのため、樹脂フィルム層3の表面に形成された艶消し層2の表面が、樹脂フィルム層3の表面形状によって不均一となることが回避され、その結果、艶消し層2側の表面が均一な着色粘着テープを得ることができる。
【0038】
また、着色粘着テープの表面の不均一性を防止する方法として、艶消し層2を設けずに、着色層に艶消し剤を添加することでマット感を得ることも考えられるが、この場合、着色層のグロス値が安定せず、また、着色層内の艶消し剤と顔料とが混合しているため、着色層の層厚や着色層の乾燥の仕方によって着色層のグロス値が変化しやすいという問題がある。
【0039】
また、艶消し層2を設けずに、着色粘着テープを「樹脂フィルム層3/着色層4/粘着層5/剥離フィルム6」という積層構造に形成した場合には、マット感を得ることができず、着色粘着テープを「艶消し層2/樹脂フィルム層3/着色剤を添加した粘着層5/剥離フィルム6」という積層構造に形成した場合には、粘着層5において粘着性能と黒色の濃度との両立が難しく、さらに、着色粘着テープを「艶消し層2/着色剤を添加した樹脂フィルム層3/粘着層5/剥離フィルム6」という積層構造に形成した場合には、十分な黒色濃度を得ることができないという問題がある。
【0040】
上述のように、本実施形態における着色粘着テープ1は、着色剤を他の層に添加することなく、各層を適切な順に積層することによって、表面形状が均一な着色粘着テープを得ることができる。
【実施例0041】
以下に、本発明に係る着色粘着テープの実施例について説明する。
なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
以下の手順で、評価用の着色粘着テープとして実施例1~12、比較例1~3の着色粘着テープを作成し、評価を行った。評価用の着色粘着テープそれぞれの構成を表1-1、表1-2、表2に示し、評価用の着色粘着テープそれぞれの評価結果を表3に示す。なお、各着色粘着テープはA4サイズで作製した。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
(実施例1)
(1)アクリル共重合体Aの製造(溶液重合)
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、ブチルアクリレート56.9重量部、2-エチルヘキシルアクリレート40重量部、アクリル酸3重量部及び2-ヒドロキシルエチルアクリレート0.1重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体A含有溶液を得た。
【0046】
得られたアクリル共重合体A含有溶液をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液を、フィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過し、測定サンプルを調製した。この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(Waters社製、2690 Separations Model)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル共重合体Aのポリスチレン換算分子量を測定して求めた重量平均分子量は128万であった。
得られたアクリル共重合体A含有溶液に、アクリル共重合体A100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(荒川化学工業社製、ペンセルD-135)を25重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を4重量部加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤aという。)を得た。
【0047】
(2)着色粘着テープの製造
樹脂フィルム層としてPETフィルムを用意し、バーコータを用いて、樹脂フィルム層の一方の面に着色層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯8であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させて、着色層を形成した。乾燥後の着色層の厚さは2.5μmであった。
次に、一方の面に着色層を形成した樹脂フィルム層の他方の面に、バーコータを用いて艶消し層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯5であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させた後、40℃のオーブン中で1日間エージングを行って艶消し層を形成した。エージング後の艶消し層の厚みは1.5μmであった。
【0048】
次に、剥離フィルムとしてシリコーン離型処理面を有する厚み38μmのPETフィルムを用意し、アプリケータを用いて剥離フィルムのシリコーン離型処理面に粘着層形成用のアクリル系粘着剤を塗工した。塗工後、110℃のオーブン中で2分間乾燥させて、粘着層を形成した。粘着層の厚みは2μmであった。
次に、樹脂フィルム層の着色層側の面と、剥離フィルムの粘着層側の面とを対向させて、ローラーで貼り合わせた後、40℃のオーブン中で2日間エージングを行った。これにより、「艶消し層/樹脂フィルム層/着色層/粘着層/剥離フィルム」の積層体からなる着色粘着テープを得た。
【0049】
このとき、艶消し層形成用の塗料、樹脂フィルム層、着色層形成用の塗料、粘着層形成用のアクリル系粘着剤、剥離フィルムとして、以下の材料を用いた。
艶消し層
樹脂:ポリエステル系樹脂(バイロン200 東洋紡株式会社製)
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
艶消し剤:シリカ(サイロホービック100 富士シリシア化学社製)
顔料:無し
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:艶消し剤:溶剤:顔料=20:3:5:72:0」
【0050】
樹脂フィルム層
2μmポリエステルフィルム(ルミラー 2-F51 東レ株式会社製)
着色層
樹脂:ポリエステル系樹脂(バイロン200 東洋紡株式会社製)
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
顔料:カーボンブラック
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:顔料:溶剤=20:3:15:62」
粘着層
アクリル系粘着剤a
【0051】
なお、アクリル系粘着剤aから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、35%であった。またガラス転移温度(Tg)を下記の方法で測定したところ、3℃であった。
アクリル系粘着剤aから得られた粘着層のガラス転移温度(Tg)は、各温度における貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を、高分子動的粘弾性測定装置「itkDVA-200」(アイティー計測制御社製)により下記条件にて測定し、各温度のtanδを算出し、tanδがピーク値を取る温度をTgとして測定した。
測定モード:せん断
昇温速度:5℃/分
測定温度範囲:-30~150℃
設定歪み:0.1%
振動数:1Hz
【0052】
測定試料は、アクリル系粘着剤aを、粘着層の形成時と同じ条件で加熱乾燥、エージングし、最終的に得られる試料形状が厚み1mm、幅6mm、長さ10mmとなるように成形することにより作製した。
剥離フィルム
シリコーン離型処理PETフィルム(SP3000 東洋クロス株式会社製)
【0053】
(実施例2)
実施例1において、着色層形成用の塗料が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例2における着色層形成用の塗料の材料は以下のとおりである。
着色層
樹脂:ポリエステル系樹脂(バイロン200 東洋紡株式会社製)
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
顔料:カーボンブラック15部、フタロシアニンブルー1部
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:顔料:溶剤=20:3:16:62」
【0054】
(実施例3)
実施例1において、着色層形成用の塗料が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例3における着色層形成用の塗料の材料は以下のとおりである。
着色層
樹脂:アクリル系樹脂
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
顔料:カーボンブラック
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:顔料:溶剤=20:3:16:62」
【0055】
(実施例4)
実施例1において、艶消し層形成用の塗料の材料が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例4における艶消し層形成用の塗料の材料は以下のとおりである。
艶消し層
樹脂:ポリエステル系樹脂(バイロン200 東洋紡株式会社製)
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
艶消し剤:シリカ(サイロホービック100 富士シリシア化学社製)
顔料:カーボンブラック
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:艶消し剤:溶剤:顔料=20:3:5:72:1」
【0056】
(実施例5)
実施例1において、艶消し層形成用の塗料の量が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例5では艶消し層を以下の手順で形成した。
一方の面に着色層を形成した樹脂フィルム層の他方の面に、バーコータを用いて艶消し層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯8であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させた後、40℃のオーブン中で1日間エージングを行って艶消し層を形成した。エージング後の艶消し層の厚みは3.0μmであった。
【0057】
(実施例6)
実施例1において、艶消し層形成用の塗料の量が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例6では艶消し層を以下の手順で形成した。
一方の面に着色層を形成した樹脂フィルム層の他方の面に、バーコータを用いて艶消し層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯3であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させた後、40℃のオーブン中で1日間エージングを行って艶消し層を形成した。エージング後の艶消し層の厚みは0.5μmであった。
【0058】
(実施例7~12)
実施例1において、粘着層形成用の粘着剤が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを得た。実施例7~12では、粘着層形成用の粘着剤として、表1-2に示した粘着剤を使用した。すなわち、実施例7~12では、それぞれ粘着層形成用の粘着剤としてアクリル系粘着剤b~gを用いた。これらアクリル系粘着剤b~gは、それぞれ以下の手順で作製した。
【0059】
(1-1)アクリル共重合体Bの製造(溶液重合)
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、n-ヘプチルアクリレート96.6重量部、アクリル酸2.9重量部及び2-ヒドロキシルエチルアクリレート0.5重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体B含有溶液を得た。
【0060】
得られたアクリル共重合体B含有溶液をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液を、フィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過し、測定サンプルを調製した。この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(Waters社製、2690 Separations Model)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル共重合体Bのポリスチレン換算分子量を測定して求めた重量平均分子量は100万であった。
【0061】
得られたアクリル共重合体B含有溶液に、アクリル共重合体B100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を14重量部、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE359)を10重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を0.5重量部加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤bという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤bから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、35%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、-8℃であった。
【0062】
(1-2)アクリル共重合体Cの製造(溶液重合)
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、n-ヘプチルアクリレート95.1重量部、アクリル酸4.8重量部及び2-ヒドロキシルエチルアクリレート0.1重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体C含有溶液を得た。
【0063】
得られたアクリル共重合体C含有溶液をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液を、フィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過し、測定サンプルを調製した。この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(Waters社製、2690 Separations Model)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル共重合体Cのポリスチレン換算分子量を測定して求めた重量平均分子量は120万であった。
【0064】
得られたアクリル共重合体C含有溶液に、アクリル共重合体C100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を14重量部、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE359)を10重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を2.5重量部加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤cという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤cから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、35%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、-1℃であった。
【0065】
得られたアクリル共重合体C含有溶液に、アクリル共重合体C100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を24重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を2.5重量部加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤dという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤dから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、30%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、0℃であった。
【0066】
得られたアクリル共重合体C含有溶液に、アクリル共重合体C100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を14重量部、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE359)を10重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、エポキシ系架橋剤(綜研化学社製、A-EX 固形分5%)の固形分が0.1重量部となるように加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤eという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤eから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、55%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、1℃であった。
【0067】
得られたアクリル共重合体C含有溶液に、アクリル共重合体C100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を14重量部、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE359)を10重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を1.2重量部、エポキシ系架橋剤(綜研化学社製、A-EX 固形分5%)の固形分が0.05重量部となるように加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤fという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤fから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、65%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、2℃であった。
【0068】
得られたアクリル共重合体C含有溶液に、アクリル共重合体C100重量部に対して、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル(水酸基価:46、軟化点:152℃)を14重量部、水添ロジンエステル(荒川化学工業社製、KE359)を10重量部、テルペンフェノール(ヤスハラケミカル社製、G150)を10重量部と、イソシアネート系架橋剤(三井化学社製、タケネートD-101E)を2.5重量部と、顔料(大日精化工業社製、マルチラックA903 固形分55%)を固形分が1重量部となるように加え、アクリル系粘着剤(以下、アクリル系粘着剤gという。)を得た。
なお、アクリル系粘着剤gから得られた粘着層のゲル分率を、上記(1)式を用いた方法によって測定したところ、35%であった。また粘着層のガラス転移温度(Tg)を実施例1における測定方法と同様の方法で測定したところ、-1℃であった。
【0069】
(比較例1)
実施例1において、艶消し層形成用の塗料の量が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを作成した。比較例1では艶消し層を以下の手順で形成した。
一方の面に着色層を形成した樹脂フィルム層の他方の面に、バーコータを用いて下記艶消し層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯3であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させた後、40℃のオーブン中で1日間エージングを行って艶消し層を形成した。エージング後の艶消し層の厚みは0.3μmであった。
艶消し層
樹脂:ポリエステル系樹脂(バイロン200 東洋紡株式会社製)
イソシアネート:脂肪族イソシアネート HDI
艶消し剤:シリカ(サイロホービック100 富士シリシア化学社製)
顔料:無し
溶剤:「トルエン:MEK=1:1」
配合:「樹脂:イソシアネート:艶消し剤:溶剤:顔料=20:3:5:90:0」
【0070】
(比較例2)
実施例1において、着色層と樹脂フィルム層との積層順が異なること以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを作成した。比較例2では着色粘着テープを以下の手順で作成した。
樹脂フィルム層としてPETフィルムを用意し、バーコータを用いて、樹脂フィルム層の一方の面に着色層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯8であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させて、着色層を形成した。乾燥後の着色層の厚さは2.5μmであった。
【0071】
次に、着色層の上に、バーコータを用いて艶消し層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯5であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させた後、40℃のオーブン中で1日間エージングを行って艶消し層を形成した。エージング後の艶消し層の厚みは1.5μmであった。
次に、剥離フィルムとしてシリコーン離型処理面を有する厚み38μmnPETフィルムを用意し、アプリケータを用いて剥離フィルムのシリコーン離型処理面に粘着層形成用のアクリル系粘着剤を塗工した。塗工後、110℃のオーブン中で2分間乾燥させて、粘着層を形成した。粘着層の厚みは2μmであった。
次に、樹脂フィルム層の着色層側の面と、剥離フィルムの粘着層側の面とを対向させて、ローラーで貼り合わせた後、40℃のオーブン中で2日間エージングを行った。これにより、「艶消し層/着色層/樹脂フィルム層/粘着層/剥離フィルム」の積層体からなる着色粘着テープを得た。
【0072】
(比較例3)
実施例1において、艶消し層を持たないこと以外は、実施例1と同様の手順で着色粘着テープを作成した。比較例3では着色粘着テープを以下の手順で作成した。
樹脂フィルム層としてPETフィルムを用意し、バーコータを用いて、樹脂フィルム層の一方の面に着色層形成用の塗料を塗工した。このとき用いたワイヤーバーの番手は♯8であった。塗工後、80℃のオーブン中で2分間乾燥させて、着色層を形成した。乾燥後の着色層の厚さは2.5μmであった。
【0073】
次に、剥離フィルムとしてシリコーン離型処理面を有する厚み38μmのPETフィルムを用意し、アプリケータを用いて剥離フィルムのシリコーン離型処理面に粘着層形成用の塗料を塗工した。塗工後、110℃のオーブン中で2分間乾燥させて、粘着層を形成した。粘着層の厚みは2μmであった。
次に、樹脂フィルム層の着色層側の面と、剥離フィルムの粘着層側の面とを対向させて、ローラーで貼り合わせた後、40℃のオーブン中で2日間エージングを行った。これにより、「樹脂フィルム層/着色層/粘着層/剥離フィルム」の積層体からなる着色粘着テープを得た。
【0074】
(評価方法)
実施例1~12及び比較例1~3の評価用の着色粘着テープに対し、総膜厚と、透過率と、グロス値と、面性と、色相とのそれぞれについて評価を行った。
(総膜厚)
着色粘着テープ全体の厚みを総膜厚として測定した。
総膜厚は、厚みが5μm以上10μm未満の場合を○、この範囲外となる場合を×とした。
【0075】
(透過率)
各着色粘着テープにおいて剥離フィルムを除いた積層体の光線透過率(全光線透過率)を測定した。光線透過率の測定は、JIS K7105に準じ、村上色彩技術研究所製「HR-100」にて測定した。
光線透過率が5%以下の場合を○、5%よりも大きい場合を×とした。
(グロス値)
着色粘着テープの艶消し層側の表面のグロス値を測定した。グロス値の測定は、市販の光沢計(例えば堀場製作所社製の商品名「高光沢グロスチェッカIG-410」)を用いて測定角60°の条件で測定した。
測定角60℃におけるグロス値が3.0以下である場合を○、3.0よりも大きい場合を×とした。
【0076】
(面性)
着色粘着テープの剥離フィルムとは逆側の面である着色粘着テープの表面を目視により観察し、着色粘着テープの表面の面性を評価した。着色粘着テープ表面が均一であるか、むらがないかを評価した。
着色粘着テープ表面が均一である場合を○、均一でない場合、むらがある場合を×とした。
(色相)
着色粘着テープ表面の色相を目視により観察し、実施例1における着色粘着テープとの色相の違いを観察した。
【0077】
【0078】
表3に示すように、艶消し層と、樹脂フィルム層と、着色層と、粘着層と、剥離フィルムとが剥離フィルム側から順に積層された構成を有し、且つ、艶消し層の厚さが0.5μm以上3μm以下を満足する実施例1~12の着色粘着テープは、光線透過率が2.5%、60°グロス値が、実施例1~4及び実施例7~12の場合には1.5、実施例5の場合には0.9、実施例6の場合には2.9であり、良好な色味、質感及びマット感を有し、均一でむらのない表面を有することが確認された。また、実施例7~12に示すように、粘着層を構成する成分が異なる場合であっても、良好な色味、質感及びマット感を有し、均一でむらのない表面を有することが確認された。
【0079】
また、実施例2の着色粘着テープは、着色層の顔料としてカーボンブラックだけでなくフタロシアニンブルーも用いているため、得られた着色粘着テープの青みが増加した。さらに、着色層として、ポリエステル系樹脂に替えてアクリル系樹脂を用いた実施例3の場合であっても、ポリエステル系樹脂を用いた実施例1と同等の効果が得られることが確認された。アクリル系樹脂を用いた場合にはさらにブロッキング性の向上も期待することができる。また、艶消し層に顔料としてカーボンブラックを添加した実施例4では、艶消し層に顔料を添加しない実施例1の着色粘着シートに比較して黒さが増加していることが確認された。
【0080】
また、艶消し層の厚さが0.3μmである比較例1の場合、60°グロス値が大きいことからマット感を得にくく、また、欠陥検査に用いる検査光源が艶消し層表面で反射してしまうため欠陥を見つけにくい。一方、艶消し層の厚さが3.0μmである実施例5の場合、十分なマット感が得られた。
また、着色層の上に直接艶消し層を積層した比較例2の着色粘着テープは、艶消し層中の溶剤の影響で着色層の艶消し層と接する面が荒れ、その結果、着色粘着テープの、剥離フィルムとは逆側の表面、つまり艶消し層側の表面にムラが多く、意匠性が低下している。
【0081】
さらに、艶消し層を設けていない比較例3の着色粘着テープは、グロス値が113であり、マット感が得られず、また、欠陥検査に用いる検査光源が樹脂フィルム層表面で反射してしまうため比較例1よりさらに欠陥を見つけにくい。
なお、実施例1~4について、JIS R 3257:1999に準拠して水接触角を測定したところ、105°であって、十分に防汚性が高いことが確認された。
【0082】
なお、本発明は、例えば、以下のような構成をとることができる。
(1)
剥離フィルムと、粘着層と、着色層と、樹脂フィルム層と、艶消し層とがこの順に積層された着色粘着テープであって、
前記艶消し層は、ポリエステル系樹脂とイソシアネートと艶消し剤とを主成分とし、当該艶消し剤はシリカを含み、厚さが0.5μm以上3μm以下の層であり、
前記着色層は、樹脂とイソシアネートとカーボンブラックを含む顔料とを主成分とする層であることを特徴とする着色粘着テープ。
(2)
前記粘着層と前記着色層と前記樹脂フィルム層と前記艶消し層との積層体の光線透過率が5%以下であることを特徴とする上記(1)に記載の着色粘着テープ。
(3)
前記艶消し層側の表面の60°グロス値が3以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の着色粘着テープ。
(4)
前記艶消し層は着色されていることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の着色粘着テープ。
(5)
放熱シートの表面保護用であることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の着色粘着テープ。
(6)
磁性シートの表面保護用であることを特徴とする上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の着色粘着テープ。