(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109115
(43)【公開日】2024-08-13
(54)【発明の名称】ディスプレイパネルおよびディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20240805BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240805BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20240805BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240805BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20240805BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20240805BHJP
H05B 33/12 20060101ALI20240805BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20240805BHJP
H10K 50/115 20230101ALI20240805BHJP
H10K 50/858 20230101ALI20240805BHJP
H10K 50/813 20230101ALI20240805BHJP
H10K 59/121 20230101ALI20240805BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20240805BHJP
H10K 50/86 20230101ALI20240805BHJP
H01L 29/786 20060101ALN20240805BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09F9/30 338
G09F9/30 349Z
G09F9/30 365
G09F9/30 349C
G09F9/302 C
G09G3/20 670J
G09G3/20 624B
G09G3/20 680D
G09G3/20 680H
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G09G3/3266
G09G3/20 611H
G09G3/20 611F
H05B33/14 Z
H05B33/12 B
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H10K50/115
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H10K59/35
H10K50/86
H01L29/78 612B
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024013601
(22)【出願日】2024-01-31
(31)【優先権主張番号】10-2023-0012894
(32)【優先日】2023-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ムン, ビョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, アジョン
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
5F110
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
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5F110QQ19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】視野角が固定された第1領域と視野角の制御が可能な第2領域を含み、第1領域の発光領域および寿命を改善することができるディスプレイパネル。
【解決手段】ディスプレイパネル100は、第1タイプサブピクセルSP11が配置された第1領域DA1と、第2タイプサブピクセルSP21が配置された第2領域DA2とに区分されたディスプレイ領域を具備し、第1タイプサブピクセルSP11と第2タイプサブピクセルSP21のそれぞれが、第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子EL11、および第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子EL12を含み、第1タイプサブピクセルSP11の第1および第2発光素子EL11、EL12はアノード電極AE1を共有することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タイプサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプサブピクセルが配置された第2領域に区分されたディスプレイ領域を具備し、
前記第1タイプサブピクセルと前記第2タイプサブピクセルのそれぞれが、
第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、並びに
第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子を含み、
前記第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子は、アノード電極を共有する、ディスプレイパネル。
【請求項2】
前記第1タイプサブピクセルが、
前記第1タイプサブピクセルの第1発光素子の第1-1発光領域上に配置された第1-1レンズ領域、および
前記第1タイプサブピクセルの第2発光素子の第1-2発光領域上に配置された第1-2レンズ領域を含み、
前記第1-1レンズ領域と前記第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角に制御する、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
前記第2タイプサブピクセルが、
前記第2タイプサブピクセルの第1発光素子の第2-1発光領域上に配置された第1レンズ領域、および
前記第2タイプサブピクセルの第2発光素子の第2-2発光領域上に配置された第2レンズ領域を含み、
前記第1レンズ領域は、前記第1方向の視野角を広視野角に制御し、
前記第2レンズ領域は、前記第1方向の視野角を前記広視野角より狭い第3角度を有する狭視野角に制御する、請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記第1タイプサブピクセルが、
前記第1-2発光領域に隣接する非発光領域上に配置され、前記第1方向の視野角を制限するバリア層をさらに含み、
前記第1-1レンズ領域は、前記第1方向の視野角を第1角度で制御し、前記第1-2レンズ領域は、前記第1方向の視野角を第2角度で制御し、前記第2角度は前記第1角度より小さく、前記第3角度は前記第1角度および前記第2角度より小さい、請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
前記第1発光制御トランジスタを制御する第1発光制御信号が活性化される場合、
前記第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、前記第2タイプサブピクセルの第1発光素子が発光し、
前記第1および第2領域が、広視野角モードで駆動する、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
前記第2発光制御トランジスタを制御する第2発光制御信号が活性化される場合、
前記第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、前記第2タイプサブピクセルの第2発光素子が発光し、
前記第1領域が、前記広視野角モードで駆動し、前記第2領域は、狭視野角モードで駆動する、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
前記第1タイプサブピクセルと前記第2タイプサブピクセルのそれぞれが、
前記第1および第2発光制御トランジスタに共通に接続された駆動トランジスタ、
前記駆動トランジスタのゲート電極に連結したストレージキャパシタ、
第1ゲートラインの第1スキャン信号に応答してデータラインのデータ電圧を前記ストレージキャパシタの第1電極に供給する第1スイッチングトランジスタ、
第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して前記駆動トランジスタをダイオード構造に連結する第2スイッチングトランジスタ、
第3ゲートラインの発光制御信号に応答して初期化電圧ラインの初期化電圧を前記ストレージキャパシタの第1電極に供給する第3スイッチングトランジスタ、
前記第2ゲートラインの前記第2スキャン信号に応答して前記初期化電圧ラインの前記初期化電圧を前記第1発光素子のアノード電極に供給する第4スイッチングトランジスタ、および
前記第2ゲートラインの前記第2スキャン信号に応答して前記初期化電圧ラインの前記初期化電圧を前記第2発光素子のアノード電極に供給する第5スイッチングトランジスタをさらに含む、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
前記第1タイプサブピクセルが、第1-1色サブピクセル、第1-2色サブピクセル、および第1-3色サブピクセルを含み、
前記第1-1色、第1-2色、第1-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第1-1発光領域上に配置される第1-1レンズ領域の大きさが、他のサブピクセルの第1-1レンズ領域の大きさとは異なり、
前記第1-1色、第1-2色、第1-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第1-2発光領域の数は、他のサブピクセルの第1-2発光領域の数と異なる、請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記第2タイプサブピクセルが、第2-1色サブピクセル、第2-2色サブピクセル、および第2-3色サブピクセルを含み、
前記第2-1色、第2-2色、第2-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第2-1発光領域上に配置される第1レンズ領域の大きさは、他のサブピクセルの第1レンズ領域の大きさとは異なり、
前記第2-1色、第2-2色、第2-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第2-2発光領域上に配置される第2レンズ領域の数は、他のサブピクセルの第2レンズ領域の数とは異なる、請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
第1タイプサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプサブピクセルが配置された第2領域に分けられたディスプレイ領域を含むディスプレイパネル、並びに
前記ディスプレイパネルの前記ディスプレイ領域の外側のベゼル領域に配置され、前記第1タイプサブピクセルと前記第2タイプサブピクセルとに連結したゲートラインを駆動するゲートドライバを含み、
前記第1タイプサブピクセルと前記第2タイプサブピクセルのそれぞれが、
第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、および
第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子を含み、
前記第1タイプサブピクセルの前記第1および第2発光素子はアノード電極を共有し、
前記ゲートドライバは、前記第1および第2発光制御トランジスタを制御する発光制御ドライバを含む、ディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第1タイプサブピクセルが、
前記第1タイプサブピクセルの第1発光素子の第1-1発光領域上に配置された第1-1レンズ領域、および
前記第1タイプサブピクセルの第2発光素子の第1-2発光領域上に配置された第1-2レンズ領域を含み、
前記第1-1レンズ領域と前記第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角に制御する、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記第2タイプサブピクセルが、
前記第2タイプサブピクセルの第1発光素子の第2-1発光領域上に配置された第1レンズ領域、および
前記第2タイプサブピクセルの第2発光素子の第2-2発光領域上に配置された第2レンズ領域を含み、
前記第1レンズ領域が、前記第1方向の視野角を前記広視野角に制御し、
前記第2レンズ領域は、前記第1方向の視野角を前記広視野角より狭い第3角度を有する狭視野角に制御する、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第1タイプサブピクセルが、
前記第1-2発光領域に隣接する非発光領域上に配置され、前記第1方向の視野角を制限するバリア層をさらに含み、
前記第1-1レンズ領域は、前記第1方向の視野角を第1角度で制御し、前記第1-2レンズ領域は、前記第1方向の視野角を第2角度で制御し、前記第2角度は前記第1角度より小さく、前記第3角度は前記第1角度および前記第2角度より小さい、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第1発光制御トランジスタを制御する第1発光制御信号が活性化される場合、
前記第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、前記第2タイプサブピクセルの第1発光素子が発光し、
前記第1および第2領域は、広視野角モードで駆動する、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第2発光制御トランジスタを制御する第2発光制御信号が活性化される場合、
前記第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、前記第2タイプサブピクセルの第2発光素子が発光し、
前記第1領域は前記広視野角モードで駆動し、前記第2領域は狭視野角モードで駆動する、請求項14に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1タイプサブピクセルと第2タイプサブピクセルのそれぞれが、
前記第1および第2発光制御トランジスタに共通に接続された駆動トランジスタ、
前記駆動トランジスタのゲート電極に連結したストレージキャパシタ、
第1ゲートラインの第1スキャン信号に応答してデータラインのデータ電圧を前記ストレージキャパシタの第1電極に供給する第1スイッチングトランジスタ、
第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して前記駆動トランジスタをダイオード構造に連結する第2スイッチングトランジスタ、
前記発光制御ドライバから第3ゲートラインに供給される発光制御信号に応答して、初期化電圧ラインの初期化電圧を前記ストレージキャパシタの第1電極に供給する第3スイッチングトランジスタ、
前記第2ゲートラインの前記第2スキャン信号に応答して前記初期化電圧ラインの前記初期化電圧を前記第1発光素子のアノード電極に供給する第4スイッチングトランジスタ、および
前記第2ゲートラインの前記第2スキャン信号に応答して前記初期化電圧ラインの前記初期化電圧を前記第2発光素子のアノード電極に供給する第5スイッチングトランジスタをさらに含む、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ゲートドライバが、
前記第1および前記第2ゲートラインに前記第1および前記第2スキャン信号を出力するスキャンドライバをさらに含む、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、視野角制御が可能なディスプレイパネル及びディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
様々な分野の電子装置は、映像を表示するディスプレイ装置を含んでいる。例えば、自動車には、運転者と同乗者に所望の情報やコンテンツを提供するための複数のディスプレイ装置を適用することができる。
【0003】
自動車に搭載されるディスプレイ装置のうち、ダッシュボードの中央に配置されるディスプレイ装置は、大型化が進んでいる。このディスプレイ装置は、自動車の運転状況に応じて運転者および/または同乗者に選択的に情報やコンテンツを提供する必要がある。そのためには、ディスプレイ装置は、視野角を制御する必要がある。
【0004】
上で説明した背景技術の内容は、本明細書の発明者が本明細書の例を導出するために保持していたか、または本明細書の例を導出する過程で習得した技術情報であり、必ずしも本明細書の出願前に一般公衆に公開された公知技術とは言えない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は、視野角が固定された第1領域と視野角制御が可能な第2領域とを含み、第1領域の発光領域および寿命を改善することができるディスプレイパネルおよびディスプレイ装置を提供する。
【0006】
本明細書の様々な実施例で解決しようとする課題は、上で言及した課題に限定されず、言及していないその他の課題は、以下の記載内容から本明細書の技術思想が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
いくつかの実施例に係るディスプレイパネルは、第1タイプのサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプのサブピクセルが配置された第2領域とに区分されたディスプレイ領域を具備し、第1タイプサブピクセルと第2タイプサブピクセルのそれぞれは、第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、および第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子とを含み、第1タイプのサブピクセルの第1および第2発光素子は、アノード電極を共有することができる。
【0008】
いくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、第1タイプのサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプのサブピクセルが配置された第2領域に分けられたディスプレイ領域を含むディスプレイパネル、およびディスプレイパネルのディスプレイ領域外側のベゼル領域に配置され、第1タイプサブピクセルおよび第2タイプサブピクセルと連結したゲートラインを駆動するゲートドライバを含み、第1タイプサブピクセルと第2タイプサブピクセルのそれぞれは、第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、および第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子を含み、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子は、アノード電極を共有し、ゲートドライバは、第1および第2発光制御トランジスタを制御する発光制御ドライバを含むことができる。
【0009】
上で言及した課題の解決手段以外の様々な実施例による具体的な事項は、以下の記載内容および図に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
いくつかの実施例に係るディスプレイパネルおよびディスプレイ装置は、広視野角モードの第1領域において、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が、アノード電極を共有して同時に発光することができる。これにより、ディスプレイパネルおよびディスプレイ装置は、第1タイプサブピクセルの発光領域を増加させることができ、発光領域の増加によって電流密度を減少させることができるので、第1タイプサブピクセルの発光素子の電流密度を低減して寿命を増加させることができる。
【0011】
いくつかの実施例に係るディスプレイパネルおよびディスプレイ装置は、第1領域における電流密度の減少によって発光素子の劣化が低減され、劣化による輝度および色感不良を改善することができ、劣化補償のための消費電力を低減することができる。
【0012】
上で言及した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、特許請求の範囲の本質的な特徴を特定するものではないので、特許請求の範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下に添付した図は、本明細書の実施例に関する理解を助けるためのものであり、詳細な説明と共に実施例を提供する。ただし、本実施例の技術的特徴は、特定の図に限定されるものではなく、各図に開示されている特徴は、互いに組み合わせて新しい実施例に構成することができる。
【
図1】一実施例に係るディスプレイ装置の構成を概略的に示す図である。
【
図2】一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域のサブピクセル構成を例示する図である。
【
図3】一実施例に係るディスプレイ装置が自動車に適用された構成を例示した図である。
【
図4】一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域の映像を例示した図である。
【
図5】一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域のピクセル構造を例示する平面図である。
【
図6A】一実施例に係るディスプレイパネルの第1及び第2レンズ構造を例示する斜視図である。
【
図6B】一実施例に係るディスプレイパネルの第1及び第2レンズ構造を例示する斜視図である。
【
図7】
図5に示したI-I’線に沿った第1-1サブピクセルの断面図である。
【
図8】
図5に示したII-II’線に沿った第2-1サブピクセルの断面図である。
【
図9】
図5に示したIII-III’線に沿った第1-1発光素子及び第1レンズ領域の概略断面図である。
【
図10】
図5に示したIV-IV’線に沿った第1-2発光素子及び第1レンズ領域の概略断面図である。
【
図11】
図5に示したV-V’線に沿った第2-2発光素子及び第2レンズ領域の概略断面図である。
【
図12】一実施例に係るディスプレイパネルの視野角制御方法を例示した図である。
【
図13】一実施例に係るディスプレイパネルの視野角制御方法を例示した図である。
【
図14】一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2サブピクセル構成を例示した等価回路図である。
【
図15】一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2サブピクセルの駆動波形を例示した図である。
【
図16】一実施例に係るディスプレイ装置の寿命改善効果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点および特徴、ならびにそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述される実施例を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本明細書は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示が完全になるようにし、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者に、発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は特許請求の範囲によって定義されるだけである。
【0015】
本明細書の実施例を説明するための図に開示された形状、大きさ、比率、角度、数などは例示的なものであり、本明細書が図に示された事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照番号は同じ構成要素を指称することができる。なお、本明細書の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本明細書の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するにおいて、誤差の範囲に対する別途の明示的な記載がなくても、誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0018】
時間関係に対する説明の場合、例えば、「~後に」、「~に続き」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」という表現が使用されていない限り、連続的でない場合も含むことができる。
【0019】
第1、第2などは、様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
【0020】
本明細書の構成要素を説明する際に、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によってその構成要素の性質、順番、順序、または数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」すると記載されている場合、その構成要素は他の構成要素に直接的に連結または接続することができるが、特に明示的な記載がなく間接的に連結または接続することができる各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」し得ることを理解されなければならない。
【0021】
「少なくとも1つ」は、関連する構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むと理解しなければならない。例えば、「第1、第2、第3構成要素の少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素のみならず、第1、第2、および第3構成要素の2つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0022】
本明細書のいくつかの実施例の各々の特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに対して独立して実施することもでき、連関関係で一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、添付の図及び実施例を通じて本明細書の実施例を見ると次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜のために実際とは異なるスケールを有するので、図に示したスケールに限定されない。
【0024】
図1は、一実施例に係るディスプレイ装置の構成を概略的に示すブロック図であり、
図2は、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域のサブピクセル構成を例示した図である。
【0025】
一実施例に係るディスプレイ装置は、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode;OLED)ディスプレイ装置、量子ドッド発光ダイオード(Quantum-dot Light Emitting Diode)ディスプレイ装置、または無機発光ダイオード(Inorganic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置を含む、電界発光ディスプレイ装置(Electroluminescent Display)であり得る。
【0026】
図1を参照すると、一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル100、ディスプレイパネル100に内蔵されたゲートドライバ200、ディスプレイパネル100に接続したデータドライバ300、ゲートドライバ200およびデータドライバ300を制御するタイミングコントローラ400、ガンマ電圧生成部600、電源管理回路700を含むことができる。一実施例では、ディスプレイ装置は、タイミングコントローラ400およびゲートドライバ200の間に接続したレベルシフタ500をさらに含むことができる。一実施例では、データドライバ300、タイミングコントローラ400、ガンマ電圧生成部600、レベルシフタ500は、ディスプレイドライバに統合することができる。
【0027】
ディスプレイパネル100は、リジッド(Rigid)ディスプレイパネルであるか、折り畳み式(Foldable)、ベンダブル(Bendable)、ローラブル(Rollable)、ストレッチャブル(Strechable)ディスプレイパネルなどの形状変形が可能なフレキシブル(Flexible)ディスプレイパネルであり得る。
【0028】
ディスプレイパネル100は、映像を表示するディスプレイ領域(DA)と、ディスプレイ領域(DA)を囲んで外郭部に位置するベゼル領域(BZ1~BZ4)とを含むことができる。
【0029】
ディスプレイパネル100は、複数のサブピクセル(SP)がマトリクス形態に配列されたディスプレイ領域(DA)を用いて映像を表示することができる。ディスプレイ領域(DA)に配置されたピクセルマトリクスは、第1方向(X)に配列された複数のサブピクセル(SP)からなる複数の行(Row)ライン及び第2方向(Y)に配列された複数のサブピクセル(SP)からなる複数の列(Column)ラインを含むことができる。
【0030】
各サブピクセル(SP)は、赤色光を放出する赤色サブピクセル、緑色光を放出する緑色サブピクセル、青色光を放出する青色サブピクセル、白色光を放出する白色サブピクセルの中のいずれか1つであり得る。単位ピクセルは、少なくとも2つのサブピクセル(SP)を含むことができる。
【0031】
ディスプレイパネル100には、各サブピクセル(SP)に接続したデータライン22、ゲートライン12、16、電源ライン24、32、34を含む複数の信号ラインを配置することができる。
【0032】
データライン22は、データドライバ300から供給されたデータ電圧(Vdata)を各サブピクセル(SP)に供給することができる。
【0033】
ゲートライン12、16の中の少なくともいずれか1つのゲートライン12は、ゲートドライバ200から供給されたスキャン信号(SCAN)を各サブピクセル(SP)に供給することができ、少なくともいずれか1つのゲートライン200は、ゲートドライバ12から供給された発光制御信号(EM)を各サブピクセル(SP)に供給することができる。
【0034】
電源ライン24、32、34の中の初期化電圧ライン24は、電源管理回路700から供給された初期化電圧(Vref)を各サブピクセル(SP)に供給することができ、第1電源ライン32は、第1電源電圧(高電位電源電圧)(EVDD)を、第2電源ライン34は、共通電極(カソード電極)を介して、第2電源電圧(低電位電源電圧)(EVSS)を各サブピクセル(SP)に供給することができる。
【0035】
図2を参照すると、一実施例に係るディスプレイパネル100のディスプレイ領域(DA)は、広視野角モードで映像を表示する第1領域(DA1)と、広視野角モードと狭視野角モードを切り替えることができる第2領域(DA2)に区分することができる。広視野角モードは、共有モード(Share Mode)として表現することができる。広視野角モードよりも視野角が狭い狭視野角モードは、プライバシーモード(Privacy Mode)として表現することができる。第2領域(DA2)は、共有モードとプライバスモードとを切り替えることができるスイッチャブルプライバシーモード(Switchable Privacy Mode)として表現することができる。
【0036】
第1領域(DA1)に配置される第1タイプサブピクセル(SP11)は、アノード電極(AE1)を共有する第1発光素子(EL11)及び第2発光素子(EL12)と、第1及び第2発光素子(EL11、EL12)をそれぞれ駆動する複数のトランジスタからなるピクセル回路と、第1及び第2発光素子(EL11、EL12)上にそれぞれ配置される第1レンズ領域(LZ1)とを含むことができる。
【0037】
第2領域(DA2)に配置される第2タイプサブピクセル(SP21)は、第1アノード電極(AE21)を含む第1発光素子(EL21)、第2アノード電極(AE22)を含む第2発光素子(EL22)、第1及び第2発光素子(EL21、EL22)をそれぞれ駆動する複数のトランジスタからなるピクセル回路と、第1発光素子(EL21)上に配置される第1レンズ領域(LZ1)、第2発光素子(EL22)上に配置される第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。
【0038】
第1領域(DA1)の第1タイプサブピクセル(SP11)は、第1及び第2発光素子(EL11、EL12)がアノード電極(AE1)を共有して同時に発光し、第1レンズ領域(LZ1)を介して広視野角モードまたは共有モード(Share Mode)を具現することができる。これに関する具体的な説明は、後述することにする。
【0039】
第2領域(DA2)の第2タイプサブピクセル(SP21)は、第1発光素子(EL21)を駆動する際に第1レンズ領域(LZ1)を介して、広視野角モードまたは共有モードを具現することができる。第2領域(DA2)の第2タイプサブピクセル(SP21)は、第2発光素子(EL22)を駆動する際に、第2レンズ領域(LZ2)を介して視野角を制限する狭視野角モードまたはプライバシーモード(Privacy Mode)を具現することができる。これに関する具体的な説明は、後述することにする。
【0040】
一実施例に係るディスプレイパネル100は、ディスプレイ領域(DA)に配置されて使用者のタッチを感知するタッチセンサスクリーンをさらに含むことができる。
【0041】
一実施例に係るディスプレイパネル100は、タッチセンサアレイを内蔵したタッチディスプレイパネルであり得る。例えば、一実施例に係るディスプレイパネル100は、基板上に配置された複数のトランジスタを含む回路素子層、および回路素子層上に配置された複数の発光素子を含む発光素子層を含むピクセルアレイ、ピクセルアレイ上に発光素子層を封止するように配置された封止層、封止層上に配置された複数のタッチ電極を含むタッチセンサアレイ、タッチセンサアレイ上に配置された第1および第2レンズを含むレンズアレイを含むことができる。一実施例に係るディスプレイパネル100は、レンズアレイ上に順次配置された光学フィルム、光学透明接着剤(Optical Clear Adhesive;OCA)、カバー基板、保護フィルムなどをさらに含むことができる。一実施例に係るディスプレイパネル100は、タッチセンサアレイとレンズアレイの間に配置されたカラーフィルタとブラックマトリクスを含むカラーフィルタアレイをさらに含むことができる。
【0042】
ゲートドライバ200は、ディスプレイ領域(DA)の外郭部に位置する複数のベゼル領域(BZ1~BZ2)のうちの少なくともいずれか1つに配置することができる。例えば、ゲートドライバ200は、ディスプレイ領域(DA)を挟んで対向する第1及び第2ベゼル領域(BZ1、BZ2)のうちのいずれか1つに配置するか、第1及び第2ベゼル領域(BZ1、BZ2)両側に配置することができる。ゲートドライバ200は、ディスプレイ領域(DA)に配置されるトランジスタと同一工程で形成されたトランジスタで構成されるGIP(Gate In Panel)タイプで配置することができる。
【0043】
ゲートドライバ200は、各ピクセル行ラインのサブピクセル(SP)に接続した複数のゲートライン12、16のうち、少なくともいずれか1つのゲートライン12を駆動するスキャンドライバ210と、少なくとも1つのゲートライン16を駆動する発光制御ドライバ220を含むことができる。
【0044】
各ピクセル行(Row)ラインのサブピクセル(SP)と接続するゲートライン12、16の数、スキャンドライバ210の数、発光制御ドライバ220の数は、
図1に示した数に限定されず、各サブピクセル(SP)を構成するピクセル回路の詳細構成に応じて様々に変更することができる。
【0045】
スキャンドライバ210および発光制御ドライバ220のそれぞれは、タイミングコントローラ400からレベルシフタ500を介して供給される複数のゲート制御信号を受けて動作することができる。一実施例では、スキャンドライバ210および発光制御ドライバ220のそれぞれは、タイミングコントローラ400から複数のゲート制御信号の供給を受けることができる。
【0046】
レベルシフタ500は、タイミングコントローラ400から制御信号の供給を受け、レベルシフティングまたはロジック処理することにより、複数のゲート制御信号を生成してスキャンドライバ210および発光制御ドライバ220に供給することができる。
【0047】
スキャンドライバ210は、レベルシフタ500またはタイミングコントローラ400から供給された複数のゲート制御信号を用いて、複数のピクセル行ラインのそれぞれに少なくとも1つのスキャン信号(SCAN)を供給することができる。スキャンドライバ210は、各ピクセル行ラインのサブピクセル(SP)に接続した複数のゲートライン12、16のうちの少なくとも1つのゲートライン12にスキャン信号(SCAN)を供給することができる。
【0048】
発光制御ドライバ220は、レベルシフタ500またはタイミングコントローラ400から供給された複数のゲート制御信号を用いて、複数のピクセルラインのそれぞれに複数の発光制御信号を供給することができる。発光制御ドライバ220は、各ピクセル行ラインのサブピクセル(SP)に接続した複数のゲートライン12、16のうちの少なくとも1つのゲートライン16に発光制御信号(EM)を供給することができる。
【0049】
一実施例に係る発光制御ドライバ220は、各サブピクセル(SP)に複数の発光制御信号を供給することができる。発光制御ドライバ220は、複数の発光制御信号を用いて第1領域(DA1)の第1タイプサブピクセル(SP11)において、第1及び第2発光素子(EL11、EL12)の同時駆動を制御することができる。また、第2領域(DA2)の第2タイプサブピクセル(SP21)において、第1発光素子(EL21)と第2発光素子(EL22)の駆動を選択的に制御することができる。これに関する具体的な説明は、後述することにする。
【0050】
ディスプレイパネル100のディスプレイ領域(DA)と、ゲートドライバ200を含むベゼル領域(BZ1~BZ4)に配置される複数のトランジスタには、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon、LTPS)半導体を用いるLTPSトランジスタ、金属酸化物半導体を利用するオキシドトランジスタのうちの少なくともいずれか1つを適用することができる。一実施例に係るディスプレイパネル100には、消費電力を低減するためにLTPSトランジスタとオキシドトランジスタが共存するように構成することができる。
【0051】
ガンマ電圧生成部600は、電圧レベルが互いに異なる複数のリファレンスガンマ電圧を生成して、データドライバ300に供給することができる。ガンマ電圧生成部600は、タイミングコントローラ400の制御によってディスプレイ装置のガンマ特性に対応する複数のリファレンスガンマ電圧を生成して、データドライバ300に供給することができる。一実施例では、ガンマ電圧生成部600は、タイミングコントローラ400から供給されたガンマデータによってリファレンスガンマ電圧レベルを調整してデータドライバ300に出力することができる。
【0052】
データドライバ300は、タイミングコントローラ400からデータ制御信号と共に供給されたデジタルデータをアナログデータ信号に変換して、ディスプレイパネル100の各データライン22に各データ電圧(Vdata)を供給することができる。データドライバ300は、ガンマ電圧生成部600から供給された複数のリファレンスガンマ電圧を細分化し、細分化したガンマ電圧を用いてデジタルデータをアナログデータ電圧に変換することができる。
【0053】
データドライバ300は、ディスプレイパネル100に配置された複数のデータライン(DL)を駆動する少なくとも1つのデータドライブIC(Integrated Circuit)を含むことができる。各データドライブICは、各回路フィルムに実装され、ディスプレイパネル100と接続することができる。データドライブICが実装された回路フィルムは、異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film;ACF)を介して、ディスプレイパネル100のパッド領域が配置されたベゼル領域(BZ3)にボンディングおよび接続することができる。回路フィルムには、COF(Chip On Film)、FPC(Flexible Printed Circuit)またはFFC(Flexible Flat Cable)を用いることができる。
【0054】
タイミングコントローラ400は、ホストシステムから供給されたタイミング制御信号と内部に貯蔵したタイミング設定情報とを用いて、ゲートドライバ200およびデータドライバ300を制御することができる。
【0055】
一実施例に係るタイミングコントローラ400は、ゲートドライバ200の駆動タイミングを制御する複数のゲート制御信号を生成してゲートドライバ200に供給することができる。一実施例に係るタイミングコントローラ400は、レベルシフタ500で複数のゲート制御信号を生成してゲートドライバ200に供給することができるようにタイミング制御のための制御信号を生成してレベルシフタ500に供給することができる。
【0056】
タイミングコントローラ400は、データドライバ300の駆動タイミングを制御する複数のデータ制御信号を生成してデータドライバ300に供給することができる。一実施例に係るタイミングコントローラ400は、入力映像データの供給を受けて画質補正、劣化補正、消費電力低減のための輝度補正などを含む様々な映像処理を行うことができ、映像処理されたデータをデータドライバ300に供給することができる。
【0057】
電源管理回路700は、入力電圧を用いてディスプレイ装置の全ての回路構成の動作に必要な複数の駆動電圧を生成して供給することができる。電源管理回路700は、第1電源電圧(EVDD)、第2電源電圧(EVSS)、初期化電圧(Vref)、リファレンス電圧を生成して、ディスプレイパネル100に供給することができる。電源管理回路700は、ゲートドライバ200、データドライバ300、タイミングコントローラ400、レベルシフタ500、ガンマ電圧生成部600の動作に必要な各種駆動電圧を生成して供給することができる。
【0058】
図3は、一実施例に係るディスプレイ装置を自動車に適用した構成を例示した図であり、
図4は、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域の映像を例示した図である。
【0059】
図3および
図4を参照すると、一実施例に係るディスプレイ装置1000は、自動車ダッシュボードの中央に配置され、運転者と助手席の同乗者の両方に映像を提供することができる。ディスプレイ装置1000のディスプレイパネル100は、第1領域(DA1)と第2領域(DA2)を含むことができる。
【0060】
一実施例では、ディスプレイパネル100の第1領域(DA1)は、中央情報ディスプレイ(Center Information Display;CID)領域または共有モード(Share Mode)領域として表現することができ、第2領域(DA2)は、コドライバディスプレイ(Co-driver Display;CDD)領域またはスイッチャブルプライバシーモード(Switchable Privacy Mode)領域として表現することができる。
【0061】
図2及び
図4を参照すると、ディスプレイパネル100の第1領域(DA1)は、第1タイプサブピクセル(SP11)を含み、第2領域(DA2)は、第2タイプサブピクセル(SP21)を含むことができる。
【0062】
ディスプレイパネル100の第1領域(DA1)において、第1タイプサブピクセル(SP11)は、アノード電極(AE1)を共有する第1及び第2発光素子(EL11、EL12)が同時に発光し、第1レンズ領域(LZ1)を介して広視野角モードまたは共有モードを具現することができる。
【0063】
これにより、ディスプレイパネル100の第1領域(DA1)は、運転者と助手席同乗者に左右方向に広視野角を有する第1映像(IM1)を提供することができる。
【0064】
ディスプレイパネル100の第2領域(DA2)において、第2タイプサブピクセル(SP21)は、第1発光素子(EL21)が駆動するとき、第1レンズ領域(LZ1)を介して広視野角モードまたは共有モードを具現することができ、第2発光素子(EL22)が駆動するときに第2レンズ領域(LZ2)を介して視野角を制限する狭視野角モードまたはプライバシーモードを具現することができる。
【0065】
これにより、ディスプレイパネル100の第2領域(DA2)は、運転者の運転を妨げないように左右方向に狭視野角を有する第2映像(IM2)を助手席同乗者に提供することができる。一実施例において運転者が運転していないとき、ディスプレイパネル100の第2領域(DA2)は、使用者の要求やコンテンツによって左右方向に広視野角を有する第2映像(IM2)を運転者及び同乗者に提供することができる。
【0066】
一実施例に係るディスプレイ装置1000は、自動車用ディスプレイ装置に限定されず、モバイル用ディスプレイ、IT用ディスプレイ、TV用ディスプレイなどの様々なディスプレイ装置に適用することができる。
【0067】
図5は、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2領域のピクセル構造を例示する平面図であり、
図6A及び
図6Bは、一実施例に係るディスプレイパネルの第1及び第2レンズ構造を例示する斜視図である。
図7は、
図5に示したI-I’線に沿った第1タイプサブピクセルの断面図であり、
図8は、
図5に示したII-II’線に沿った第2タイプサブピクセルの断面図である。
図9は、
図5に示したIII-III’線に沿った第1-1発光素子および第1レンズ領域の概略的な断面図であり、
図10は、
図5に示したIV-IV’線に沿った第1-2発光素子および第1レンズ領域の概略的な断面図であり、
図11は、
図5に示したV-V’線に沿った第2-2発光素子および第2レンズ領域の概略的な断面図である。
【0068】
図5を参照すると、一実施例に係るディスプレイパネルの第1領域(DA1)は、第1タイプピクセル領域(PXA1)または第1タイプピクセルを含み、第2領域(DA2)は、第2タイプピクセル領域(PXA2)または第2タイプのピクセルを含むことができる。
【0069】
第1領域(DA1)に配置される第1タイプピクセル領域(PXA1)は、赤色光を放出する第1タイプ赤色(以下R)サブピクセル領域(RPA1)、緑色光を放出する第1タイプ緑色(以下G)サブピクセル領域(GPA1)、青色光を発する第1タイプ青色(以下B)サブピクセル領域(BPA1)を含むことができる。第1タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA1、GPA1、BPA1)の各々は、第1-1タイプサブピクセル、第1-2タイプサブピクセル、第1-3タイプサブピクセルとして表すことができる。
【0070】
第1タイプのRサブピクセル領域(RPA1)は、第1発光素子(EL11)の第1発光領域(RE11)及び第1発光領域(RE11)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子(EL12)の第2発光領域(RE12)、および第2発光領域(RE12)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)を含むことができる。第1発光素子(EL11)の第1発光領域(RE11)及び第2発光素子(EL12)の第2発光領域(RE12)は、アノード電極(RAE1)を共有することができる。第1発光領域(RE11)の大きさは、第2発光領域(RE12)の大きさより大きいことがあり得る。
【0071】
第1タイプのGサブピクセル領域(GPA1)は、第1発光素子の第1発光領域(GE11)及び第1発光領域(GE11)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子の複数の第2発光領域(GE12)、および第2発光領域(GE12)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)を含むことができる。第1発光素子の第1発光領域(GE11)及び第2発光素子の第2発光領域(GE12)は、アノード電極(GAE1)を共有することができる。第1タイプのGサブピクセル領域(GPA1)は、1つの第1発光領域(GE11)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含み、複数の第2発光領域(GE12)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含むことができる。第1発光領域(GE11)の大きさは、複数の第2発光領域(GE12)の大きさより大きいことがあり得る。
【0072】
第1タイプのBサブピクセル領域(BPA1)は、第1発光素子の第1発光領域(BE11)及び第1発光領域(BE11)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子の第2発光領域(BE12)および第2発光領域(BE12)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)とを含むことができる。第1発光素子の第1発光領域(BE11)及び第2発光素子の第2発光領域(BE12)は、アノード電極(BAE1)を共有することができる。第1タイプのBサブピクセル領域(BPA1)は、1つの第1発光領域(BE11)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含み、複数の第2発光領域(BE12)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含むことができる。第1発光領域(BE11)の大きさは、複数の第2発光領域(BE12)の大きさより大きいことがあり得る。
【0073】
第2領域(DA2)に配置される第2タイプピクセル領域(PXA2)は、第2タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA2、GPA2、BPA2)を含むことができる。第2タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA2、GPA2、BPA2)は、それぞれ、第2-1タイプサブピクセル、第2-2タイプサブピクセル、第2-3タイプサブピクセルとして表現することができる。
【0074】
第2タイプのRサブピクセル領域(RPA2)は、第1発光素子(EL21)の第1発光領域(RE21)及び第1発光領域(RE21)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子(EL22)の第2発光領域(RE22)、および第2発光領域(RE22)上に重畳配置された第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第2タイプのRサブピクセル領域(RPA2)は、1つの第1発光領域(RE21)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含み、少なくとも1つの第2発光領域(RE22)上に配置された1つの第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第1発光領域(BE21)の大きさは、複数の第2発光領域(BE22)の大きさより大きいことがあり得る。
【0075】
第2タイプのGサブピクセル領域(GPA2)は、第1発光素子の第1発光領域(GE21)及び第1発光領域(GE21)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子の第2発光領域(GE22)および第2発光領域(GE22)上に重畳配置された第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第2タイプのGサブピクセル領域(GPA2)は、1つの第1発光領域(GE21)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含み、複数の第2発光領域(GE22)上にそれぞれ配置された複数の第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第1発光領域(GE21)の大きさは、複数の第2発光領域(GE22)の大きさより大きいことがあり得る。
【0076】
第2タイプのBサブピクセル領域(BPA2)は、第1発光素子の第1発光領域(BE21)及び第1発光領域(BE21)上に重畳配置された第1レンズ領域(LZ1)と、第2発光素子の第2発光領域(BE22)および第2発光領域(BE22)上に重畳配置された第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第2タイプのBサブピクセル領域(BPA2)は、1つの第1発光領域(BE21)上に配置された1つの第1レンズ領域(LZ1)を含み、複数の第2発光領域(BE22)上にそれぞれ配置された複数の第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。第1発光領域(BE21)の大きさは、複数の第2発光領域(BE22)の大きさより大きいことがあり得る。
【0077】
図6Aを参照すると、第1レンズ領域(LZ1)は、第1方向(X)に長い半円筒型レンズ(Half-Cylindrical Lens)を含むことができる。
図6Bを参照すると、第2レンズ領域(LZ2)は、半球状レンズ(Half-Spherical Lens)を含むことができる。
【0078】
図6Aおよび
図6Bにおいて、第1方向(X)は、左右方向、横方向、水平方向、またはX軸方向で表すことができる。第2方向(Y)は、上下方向、縦方向、垂直方向、またはY軸方向で表すことができる。第3方向(Z)は、前後方向、ディスプレイパネル100の厚さ方向、またはZ軸方向で表すことができる。
【0079】
第1レンズ領域(LZ1)と第2レンズ領域(LZ2)は、左右方向(X)の視野角を異なるように制御(制限)し、上下方向(Y)の視野角を等しく制御(制限)することができる。
【0080】
例えば、第1レンズ領域(LZ1)は、発光素子(EL11、EL12、EL21)のそれぞれから放出された光の進行経路を左右方向(X)において特定の角度以内に制限せず、視野角を広視野角に制御することができ、第2レンズ領域(LZ2)は、各発光素子(EL22)から放出された光の進行経路を左右方向(X)において特定の角度以内に制限して視野角を狭視野角に制御することができる。
【0081】
第1レンズ領域(LZ1)と第2レンズ領域(LZ2)は、いずれも上下方向(Y)において光進行経路を特定の角度以内に制限して視野角を狭視野角に制御することができる。これにより、一実施例においてディスプレイ装置1000が、
図3のように自動車に適用された場合、ディスプレイパネル100の第1及び第2領域(DA1、DA2)に表示される映像が自動車の前面ガラスによって反射して運転者の視界を妨げることを防止することができる。
【0082】
第1レンズ領域(LZ1)の大きさは、発光領域(RE11、GE11、BE11、RE12、GE12、BE12、RE21、GE21、BE21)のそれぞれの大きさより大きく設定され、発光領域(RE11、GE11、BE11、RE12、GE12、BE12、RE21、GE21、BE21)それぞれで発生した光の放出効率を向上させることができる。
【0083】
第2レンズ領域(LZ2)の大きさは、発光領域(RE22、GE22、BE22)のそれぞれの大きさより大きく設定され、発光領域(RE22、GE22、BE22)のそれぞれで発生した光の放出効率を向上させることができる。
【0084】
実施例では、各ピクセル領域(PXA1、PXA2)の第2発光領域(RE12、GE12、BE12、RE22、GE22、BE22)のそれぞれは、同じ面積を有することができ、サブピクセル領域(RPA1、RPA2、GPA1、GPA2、BPA1、BPA2)のカラー別に第2発光領域(RE12、GE12、BE12、RE22、GE22、BE22)の数が異なり得る。例えば、Gサブピクセル領域(GPA1、GPA2)の第2発光領域(GE12、GE22)の数及びBサブピクセル領域(BPA1、BPA2)の第2発光領域(BE12、BE22)の数は、Rサブピクセル領域(RPA1、RPA2)の第2発光領域(RE12、RE22)の数より多いことがあり得る。Bサブピクセル領域(BPA1、BPA2)の第2発光領域(BE12、BE22)の数は、Gサブピクセル領域(GPA1、GPA2)の第2発光領域(GE12、GE22)の数より多いことがあり得る。これにより、各ピクセル領域(PXA1、PXA2)における第2R、G、B発光素子の効率偏差は、第2発光領域(RE12、GE12、BE12、RE22、GE22、BE22)の数によって補うことができる。
【0085】
実施例では、各ピクセル領域(PXA1、PXA2)の第1発光領域(RE11、GE11、BE11、RE21、GE21、BE21)の大きさは、カラー別に異なり得る。例えば、Gサブピクセル領域(GPA1、GPA2)の第1発光領域(GE11、GE21)の大きさ及びBサブピクセル領域(BPA1、BPA2)の第1発光領域(BE11、BE21)の大きさは、Rサブピクセル領域(RPA1、RPA2)の第1発光領域(RE11、RE21)の大きさより大きいことがあり得る。Bサブピクセル領域(BPA1、BPA2)の第1発光領域(BE11、BE12)の大きさは、Gサブピクセル領域(GPA1、GPA2)の第1発光領域(GE11、GE21)の大きさより大きいことがあり得る。これにより、各ピクセル領域(PXA1、PXA2)における第1R、G、B発光素子の効率偏差は、第1発光領域(RE11、GE11、BE11、RE21、GE21、BE21)の数によって補うことができる。
【0086】
一実施例に係るディスプレイパネル100は、
図7及び
図8に示すように基板101と、基板101上に配置されるトランジスタ(ET1、ET2)を含む回路素子層、回路素子層上に配置された発光素子(EL11、EL12、EL21、EL22)を含む発光素子層、発光素子層上に配置される封止層800、封止層800上に配置されるレンズ(LZ1、LZ2)を含むレンズ層を含むことができる。一実施例に係るディスプレイパネル100は、封止層800とレンズ層の間に配置されるタッチセンサ層900をさらに含むことができる。一実施例に係るディスプレイパネル100は、タッチセンサ層900とレンズ層の間に配置されるカラーフィルタおよびブラックマトリクスを含むカラーフィルタ層(未図示)をさらに含むことができる。
【0087】
図7を参照して、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA1、GPA1、BPA1)のうち、Rサブピクセル領域(RPA1)の断面構造を例に説明することにする。第1タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA1、GPA1、BPA1)は、同じ断面構造を有することができる。
図8を参照して、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第2タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA2、GPA2、BPA2)のうち、Rサブピクセル領域(RPA2)の断面構造を例に説明することにする。第2タイプのR、G、Bサブピクセル領域(RPA2、GPA2、BPA2)は、同じ断面構造を有することができる。
【0088】
一実施例に係るディスプレイパネルの第1タイプサブピクセル領域(RPA1)は、
図7に示す複数の第1レンズ領域(LZ1)を含むことができ、第2タイプサブピクセル領域(RPA2)は、
図8に示す第1及び第2レンズ領域(LZ1、LZ2)を含むことができる。
【0089】
図7を参照すると、第1タイプサブピクセル領域(RPA1)は、ピクセル回路の第1発光制御トランジスタ(ET1)、および第2発光制御トランジスタ(ET2)、第1発光制御トランジスタ(ET1)と接続した第1-1発光素子(EL11)、第2発光制御トランジスタ(ET2)と接続した第1-2発光素子(EL12)、第1-1発光素子(EL11)上の第1-1発光領域(RE11)と重畳して配置された第1レンズ領域(LZ1)、第1-2発光素子(EL12)上の第1-2発光領域RE12と重畳して配置された第1レンズ領域(LZ1)を含むことができる。
【0090】
図8を参照すると、第2タイプサブピクセル領域(RPA2)は、ピクセル回路の第1発光制御トランジスタ(ET1)及び第2発光制御トランジスタ(ET2)、第1発光制御トランジスタ(ET1)と接続した第2-1発光素子(EL21)、第2発光制御トランジスタ(ET2)と接続した第2-2発光素子(EL22)、第2-1発光素子(EL21)上の第2-1発光領域(RE21)と重畳して配置された第1レンズ領域(LZ1)、第2-2発光素子(EL22)上の第2-2発光領域(RE22)と重畳して配置された第2レンズ領域(LZ2)を含むことができる。
【0091】
一実施例に係るディスプレイパネルにおいて基板101上に配置される回路素子層は、基板101上に積層された複数の絶縁層を含むことができる。例えば、複数の絶縁層は、バッファ層110、ゲート絶縁層120、層間絶縁層130、保護層140、平坦化層150を含むことができる。
【0092】
基板101は、ガラスまたはプラスチックなどの絶縁物質を含むことができる。プラスチック基板は、フレキシブル材質で形成することができる。例えば、基板101は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シロキサン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂のうちの少なくともいずれか1つの有機絶縁物質を含むことができる。
【0093】
バッファ層110は、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)、酸化アルミニウム(Al2O3)などの無機絶縁物質を含む単一層または多重層構造を有することができる。バッファ層110は、基板101を介して半導体層211、221に水素などの不純物が流入することを防止することができる。
【0094】
バッファ層110上に、トランジスタ(ET1、ET2)を配置することができる。
【0095】
実施例によれば、バッファ層110は、マルチバッファ層とアクティブバッファ層を含むことができる。このような場合、基板101上にマルチバッファ層を配置し、マルチバッファ層上にアクティブバッファ層を配置することができる。マルチバッファ層とアクティブバッファ層の間に遮光層(または遮光金属、またはBSM)を配置することができる。
【0096】
第1発光制御トランジスタ(ET1)は、バッファ層110上に配置された半導体層211、ゲート電極213、ソース電極215及びドレイン電極217を含む。第2発光制御トランジスタ(ET2)は、バッファ層110上に配置された半導体層221、ゲート電極223、ソース電極225及びドレイン電極227を含む。半導体層211、221とゲート電極213、223の間にゲート絶縁層120が配置される。ゲート電極213、223とソース及びドレイン電極215、217、225、227の間に層間絶縁層130が配置される。第1発光制御トランジスタ(ET1)のソース電極215及びドレイン電極217は、層間絶縁層130及びゲート絶縁層120を貫通するコンタクトホールのそれぞれを介して、半導体層211のソース領域およびドレイン領域とそれぞれ接続することができる。第2発光制御トランジスタ(ET2)のソース電極225及びドレイン電極227は、層間絶縁層130及びゲート絶縁層120を貫通するコンタクトホールのそれぞれを介して、半導体層221のソース領域およびドレイン領域とそれぞれ接続することができる。
【0097】
半導体層211、221は、多結晶シリコンを含むか、または酸化半導体物質を含むことができる。半導体層211、221は、低温ポリシリコン(LTPS)を含むことができる。半導体層211、221は、IZO(InZnO)系、IGO(InGaO)系、ITO(InSnO)系、IGZO(InGaZnO)系、IGZTO(InGaZnSnO)系、GZTO(GaZnSnO)系、GZO(GaZnO)系およびITZO(InSnZnO)系の中の少なくとも1つの酸化半導体物質を含むことができる。半導体層211、221の下部に、遮光層(未図示)をさらに配置することができる。
【0098】
ゲート絶縁層120は、酸化シリコン(SiOx)および窒化シリコン(SiNx)などの無機絶縁物質を含むことができる。ゲート絶縁層120は、高い誘電率を有する物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁層120は、酸化ハフニウム(HfO)などのHigh-K物質を含むことができる。ゲート絶縁層120は、多重層構造を有することができる。
【0099】
ゲート絶縁層120上には、ゲート電極213、223に連結するゲートライン(未図示)を配置することができる。
【0100】
層間絶縁層130は、酸化シリコン(SiOx)および窒化シリコン(SiNx)などの無機絶縁物質を含むことができる。層間絶縁層130は、多重層構造を有することができる。
【0101】
層間絶縁層130上には、ソース電極215、225またはドレイン電極217、227に連結するデータライン(未図示)および電源ライン(未図示)を配置することができる。
【0102】
第1及び第2発光制御トランジスタ(ET1、ET2)上に保護層140と平坦化層150を積層することができる。保護層140は、酸化シリコン(SiOx)および窒化シリコン(SiNx)などの無機絶縁物質を含むことができる。平坦化層150は、保護層140とは異なる有機絶縁物質を含むことができ、平坦な表面を提供することができる。
【0103】
平坦化層150上に、第1-1、第1-2、第2-1、第2-2発光素子(EL11、EL12、EL21、EL22)を含む発光素子層を配置することができる。
【0104】
第1-1及び第1-2発光素子(EL11、EL12)は、平坦化層150上に配置された第1共有アノード電極(RAE1)、第1共有アノード電極(RAE1)上に配置された発光層312、発光層312上に配置されたカソード電極313を含む。第2-1及び第2-2発光素子(EL21、EL22)は、平坦化層150上に配置された第2-1アノード電極(RAE21)、第2-2アノード電極(RAE22)、第2-1アノード電極(RAE21)及び第2-2アノード電極(RAE22)のそれぞれ上に発光層322、発光層322上に配置されたカソード電極323を含む。各サブピクセル領域(RPA1、RPA2)に配置された第1-1及び第1-2発光素子(EL11、EL12)と第2-1及び第2-2発光素子(EL21、EL22)は、同じ色の光を放出することができる。
【0105】
第1-1発光素子(EL11)の第1共有アノード電極(RAE1)は、平坦化層150及び保護層140を貫通するコンタクトホールを介して、第1発光制御トランジスタ(ET1)のソース電極215およびドレイン電極217の中のいずれか1つと接続することができる。第1-2発光素子(EL12)の第1共有アノード電極(RAE1)は、平坦化層150及び保護層140を貫通するコンタクトホールを介して、第2発光制御トランジスタ(ET2)のソース電極225およびドレイン電極227の中のいずれか1つと接続することができる。第2-1発光素子(EL21)の第1アノード電極(RAE21)は、平坦化層150及び保護層140を貫通するコンタクトホールを介して、第1発光制御トランジスタ(ET1)のソース電極215およびドレイン電極217の中のいずれか1つと接続することができる。第2-2発光素子(EL22)の第1アノード電極(RAE22)は、平坦化層150及び保護層140を貫通するコンタクトホールを介して、第2発光制御トランジスタ(ET2)のソース電極225およびドレイン電極227の中のいずれか1つと接続することができる。
【0106】
共有アノード電極(RAE1)およびアノード電極(RAE21、RAE22)は、高い反射率を有する導電性物質を含むことができる。共有アノード電極(RAE1)およびアノード電極(RAE21、RAE22)は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタン(Ti)、銀-パラジウム-銅(APC)合金などの金属を含むことができる。共有アノード電極(RAE1)およびアノード電極(RAE21、RAE22)は、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電物質をさらに含むことができる。例えば、共有アノード電極(RAE1)及びアノード電極(RAE21、RAE22)は、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)の多重層構造(Ti/Al/Ti)、ITOとアルミニウム(Al)の多重層構造(ITO/Al/ITO)、またはITOとAPCの多重層構造(ITO/APC/ITO)を有することができる。
【0107】
発光層312、322は、発光物質を含む発光物質層(Emission Material Layer;EML)を含むことができる。発光物質は、有機物質、無機物質、またはハイブリッド物質を含むことができる。第1-1発光素子(EL11)の発光層312と第1-2発光素子(EL12)の発光層312とは、離隔するかまたは互いに連結することができる。第2-1発光素子(EL21)の発光層322と第2-2発光素子(EL22)の発光層322とは、離隔することができる。
【0108】
発光層312、322は、多重層構造を有することができる。例えば、発光層312、322は、正孔注入層(Hole Injection Layer;HIL)、正孔輸送層(Hole Transport Layer;HTL)、電子輸送層(Electron Transport Layer;ETL)および電子注入層(Electron Injection Layer;EIL)のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0109】
カソード電極313、323は共通電極であり得、光を透過する導電性物質を含むことができる。カソード電極313、323は、ITOまたはIZOなどの透明な導電性物質を含むことができる。カソード電極313、323は、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、銀(Ag)、またはそれらの合金を含むことができ、光を透過することができる薄い厚さを有することができる。したがって、発光層312、322のそれぞれで生成された光は、カソード電極313、323のそれぞれを介して放出され得る。
【0110】
第1-1及び第1-2発光素子(EL11、EL12)の共有アノード電極(RAE1)上に、バンク絶縁層160が位置することができる。第2-1発光素子(EL21)の第2-1アノード電極(RAE21)は、第2-2発光素子(EL22)の第2-2アノード電極(RAE22)と離隔し、第2-1及び第2-2アノード電極(RAE21、RAE22)の間に、バンク絶縁層160が位置し得る。バンク絶縁層160は、共有アノード電極(RAE1)と第2-1及び第2-2アノード電極(RAE21、RAE22)のそれぞれの端部を覆うことができる。バンク絶縁層160は、有機絶縁物質を含むことができる。バンク絶縁層160は、平坦化層150とは異なる有機物質を含むことができ、単一層または二重層構造を有することができる。
【0111】
バンク絶縁層160は、第1-1及び第1-2発光素子(EL11、EL12)の共有アノード電極(RAE1)が露出する複数の開口部を具備し、複数の発光領域(RE11、RE12)を定義することができる。第1-1及び第1-2発光素子(EL11、EL12)の発光層312及び第2電極313は、バンク絶縁層160の開口部によって露出した共有アノード電極(RAE1)上に積層することができる。
【0112】
バンク絶縁層160は、第2-1及び第2-2発光素子(EL21、EL22)の第2-1及び第2-2アノード電極(RAE21、RAE22)がそれぞれ露出する開口部を具備し、第2-1及び第2-2発光領域(RE21、RE22)を定義することができる。第2-1及び第2-2発光素子(EL21、EL22)の発光層322及び第2電極323は、バンク絶縁層160の開口部によって露出した第2-1及び第2-2アノード電極(RAE21、RAE22)上に積層することができる。
【0113】
サブピクセル領域(RPA1、RPA2)の発光素子(EL11、EL12、EL21、EL22)を含む発光素子層上に、封止層800が位置することができる。封止層800は、外部からの水分および衝撃による発光素子(EL11、EL12、EL21、EL22)の損傷を防止することができる。封止層800は、多重層構造を有することができる。例えば、封止層800は、順に積層された第1封止層810、第2封止層820、および第3封止層830を含むことができ、本明細書の実施例は、これに限定されない。第1封止層810、第2封止層820、および第3封止層830は、絶縁物質を含むことができる。第2封止層820は、第1封止層810および第3封止層830とは異なる物質を含むことができる。例えば、第1封止層810および第3封止層830は、無機絶縁物質を含む無機封止層であり、第2封止層820は、有機絶縁物質を含む有機封止層を含むことができる。これにより、ディスプレイ装置の発光素子(EL1、EL20)は、外部からの水分や衝撃による損傷をより効果的に防止することができる。
【0114】
サブピクセル領域(RPA1、RPA2)の封止部材800上に、タッチセンサ層900を配置することができる。タッチセンサ層900は、封止層800上に配置されたタッチ絶縁層910、タッチ絶縁層910上に配置されたブリッジ電極920、ブリッジ電極920を覆うブラックマトリクス930、ブラックマトリクス930を覆うタッチ層間絶縁層940、タッチ層間絶縁層940上に配置されたタッチセンサ電極950、タッチセンサ電極950を覆うタッチ保護膜960を含むことができる。ブリッジ電極920、ブラックマトリクス930、タッチセンサ電極950は、バンク絶縁層160と重畳する非発光領域に配置することができる。
【0115】
タッチセンサ層900上に、第1レンズ領域(LZ1)および第2レンズ領域(LZ2)を含むレンズ層を配置することができる。
【0116】
第1レンズ領域(LZ1)は、第1-1発光素子(EL11)の第1-1発光領域(RE11)、第1-2発光素子(EL12)の第1-2発光領域(RE12)、第2-1発光素子(EL21)の第2-1発光領域(RE21)上にそれぞれ配置され、第1-1発光領域(RE11)、第1-2発光領域(RE12)、第2-1発光領域(RE21)で生成された光の進行経路を制御することができる。
【0117】
第1レンズ領域(LZ1)は、第1-1発光領域(RE11)、第1-2発光領域(RE12)、第2-1発光領域(RE21)それぞれで生成された光の進行経路を、左右方向(X)において第1特定角度を有する広視野角に制御することができ、上下方向(Y)において第1特定角度よりも小さい第2特定角度を有する狭視野角に制御することができる。
【0118】
一実施例では、第1-1発光素子(EL11)の第1-1発光領域(RE11)、第2-1発光第2-1素子(EL21)の第2-1発光領域(RE21)とそれぞれ重畳する第1レンズ領域(LZ1)は、
図9のように左右方向(X)に第1特定角度を有する広視野角の光(L1)を放出することができる。
【0119】
一実施例では、第1-2発光領域(RE12)とそれぞれ重畳する第1レンズ領域(LZ1)は、
図10のようにブラックマトリクス930と重畳するバリア層970によって左右方向(X)の視野角が制限され、第3特定角度を有する光(L2)を放出することができる。第3特定角度は、第1特定角度より小さく、第2特定角度よりも大きいことがあり得る。バリア層970は、タッチセンサ層900上に第1レンズ領域(LZ1)と重畳するように配置され、ブラックマトリクス930とも重畳するように配置することができる。
【0120】
第2レンズ領域(LZ2)は、第2-2発光素子(EL22)の第2-2発光領域(RE22)上に配置され、第2-2発光領域(RE22)で生成された光の進行経路を制御することができる。
【0121】
第2レンズ領域(LZ2)は、第2-2発光領域(RE22)で生成された光の進行経路を、左右方向(X)及び上下方向(Y)における第1特定角度よりも小さい第2特定角度を有する狭視野角で制御することができる。
【0122】
一実施例では、第2-2発光領域(RE22)とそれぞれ重畳する第2レンズ領域(LZ2)は、
図11のようにブラックマトリクス930と重畳するバリア層970によって左右方向(X)の視野角が制限され、第2特定角度の狭視野角を有する光(L3)を放出することができる。バリア層970は、タッチセンサ層900上に第2レンズ領域(LZ2)に隣接して配置され、ブラックマトリクス930と重畳するように配置することができる。
【0123】
第1レンズ領域(LZ1)及び第2レンズ領域(LZ2)上には、レンズ保護層600が位置することができる。レンズ保護層600は、有機絶縁物質を含むことができる。レンズ保護層600の屈折率は、第1レンズ領域(LZ1)の屈折率および第2レンズ領域(LZ2)の屈折率より小さいことがあり得る。これにより、第1レンズ領域(LZ1)および第2レンズ領域(LZ2)を通過した光が、レンズ保護層600との屈折率差によって基板101方向に反射されないことがあり得る。
【0124】
図12及び
図13は、一実施例に係るディスプレイパネルの視野角制御方法を例示した図である。
【0125】
図12を参照すると、第2領域(DA2)に配置された第2タイプのピクセル領域(PXA2)は、広視野角モードで活性化された第1発光制御信号の制御に応答して、第2-1発光素子の第2-1発光領域(RE21、GE21、BE21)が発光することにより、第1レンズ領域(LZ1)を介して左右方向(X)の視野角を広視野角に制御することができる。
【0126】
第1領域(DA1)の第1タイプのピクセル領域(PXA1)は、第2領域(DA2)と同じ第1発光制御信号の制御に応答して、共有アノード電極(RAE1、GAE1、BAE1)に連結した第1-1及び第1-2発光素子の第1-1及び第1-2発光領域(RE11、GE11、BE11、RE12、GE12、BE12)が発光することにより、第1レンズ領域(LZ1)を介して左右方向(X)の視野角を広視野角に制御することができる。
【0127】
図13を参照すると、第2領域(DA2)に配置された第2タイプのピクセル領域(PXA2)は、狭視野角モードで活性化された第2発光制御信号の制御に応答して、第2-2発光素子の第2-2発光領域(RE22、GE22、BE22)が発光することにより、第2レンズ領域(LZ2)を介して左右方向(X)の視野角を狭視野角に制御することができる。
【0128】
第1領域(DA1)の第1タイプのピクセル領域(PXA1)は、第2領域(DA2)と同じ第2発光制御信号の制御に応答して、共有アノード電極(RAE1、GAE1、BAE1)に連結した第1-1及び第1-2発光素子の第1-1及び第1-2発光領域(RE11、GE11、BE11、RE12、GE12、BE12)が発光することにより、第1レンズ領域(LZ1)を介して左右方向(X)の視野角を広視野角に制御することができる。
【0129】
図14は、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2サブピクセル構成を例示した等価回路図であり、
図15は、一実施例に係るディスプレイパネルにおける第1及び第2サブピクセルの駆動波形を例示する図である。
【0130】
図14を参照すると、第1領域(DA1)に配置される第1タイプのサブピクセル(SP1)と、第2領域(DA2)に配置される第2タイプのサブピクセル(SP2)のそれぞれは、複数のトランジスタ(DT、ST1~ST5、ET1、ET2)と、第1及び第2発光素子(EL1、EL2)とを含むピクセル回路を具備することができる。第1タイプのサブピクセル(SP1)の第1及び第2発光素子(EL1、EL2)は、アノード電極が連結した構造を有することができ、第2タイプのサブピクセル(SP2)の第1及び第2発光素子(EL1、EL2)は、アノード電極が分離した構造を有することができる。第1タイプのサブピクセル(SP1)の第1及び第2発光素子(EL1、EL2)のそれぞれの発光領域上には、第1レンズ領域(LZ1)を配置することができる。第2タイプのサブピクセル(SP2)の第1発光素子(EL1)上には、第1レンズ領域(LZ1)が配置され、第2発光素子(EL2)上には、第2レンズ領域(LZ2)を配置することができる。
【0131】
図14に示すサブピクセル(SP1、SP2)の各々のピクセル回路は、5個のスイッチングトランジスタ(ST1~ST5)、駆動トランジスタ(DT)、ストレージキャパシタ(Cst)、第1及び第2発光制御トランジスタ(ET1、ET2)、第1及び第2発光素子(EL1、EL2)を含むことができ、この構成に限定されない。
【0132】
図14を参照すると、サブピクセル(SP1、SP2)の各ピクセル回路は、各フレーム期間(N、N+1)ごとに初期化期間、サンプリング(Sampling)及びプログラム(Program)期間、発光(Emision)期間を含むように駆動することができる。フレーム期間(N、N+1)のそれぞれは、垂直同期信号(Vsync)に同期して区分され、ブランク(Blank)期間及びアクティブ(Active)期間を含むことができる。
【0133】
図15を参照すると、モード制御信号(MODE)の電圧レベルが広視野角モード又は共有モード(SH)を指示する場合、第1発光制御信号(EM1)が各フレーム期間の初期化期間及び発光期間にゲートオン電圧(VON)で活性化され、第2発光制御信号(EM2)は、ゲートオフ電圧(VOFF)で非活性化され得る。第1発光制御信号(EM1)は、各フレーム期間のサンプリング及びプログラム期間にゲートオフ電圧(VOFF)で非活性化され得る。
【0134】
モード制御信号(MODE)の電圧レベルが、狭視野角モードまたはプライバシーモード(PR)を指示する場合、第2発光制御信号(EM2)が各フレーム期間の初期化期間および発光期間に、ゲートオン電圧(VON)で活性化され、第1発光制御信号(EM1)は、ゲートオフ電圧(VOFF)で非活性化され得る。第2発光制御信号(EM2)は、各フレーム期間のサンプリング及びプログラム期間に、ゲートオフ電圧(VOFF)で非活性化され得る。
【0135】
発光制御信号(EM0)は、各フレーム期間の初期化期間および発光期間にゲートオン電圧(VON)で活性化され、サンプリングおよびプログラム期間にゲートオフ電圧(VOFF)で非活性化され得る。
【0136】
モード制御信号(MODE)によって、ブランク期間において第1及び第2発光制御信号(EM1、EM2)の電圧レベルを反転させることができる。
【0137】
サブピクセル(SP1、SP2)のそれぞれにおいて、第1発光素子(EL1)は、第1発光制御信号(EM1)によって制御される第1発光制御トランジスタ(ET1)によって発光が制御され、第2発光素子(EL2)は、第2発光制御信号(EM2)によって制御される第2発光制御トランジスタ(ET2)によって発光を制御することができる。
【0138】
サブピクセル(SP1、SP2)のトランジスタ(DT、ST1~ST5、ET1、ET2)のそれぞれは、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を含む。ソース電極およびドレイン電極は固定されず、ゲート電極に印加される電圧および電流の方向によって変更され得るので、ソース電極およびドレイン電極のいずれか1つを第1電極で表し、残りの一方を第2電極で表すことができる。サブピクセル(SP1、SP2)のトランジスタ(DT、ST1~ST5、ET1、ET2)は、ポリシリコン半導体、アモルファスシリコン半導体、酸化物半導体の中の少なくともいずれか1つを用いることができる。トランジスタは、P型またはN型かまたはP型およびN型を混用することができる。
【0139】
発光素子(EL1、EL2)の各々は、発光制御トランジスタ(ET1、ET2)のそれぞれと個別に接続したアノード(anode)電極、第2電源ライン34から第2電源電圧(EVSS)の供給を受けるカソード(cathode)電極、アノード電極およびカソード電極間の発光層を具備することができる。発光素子(EL1、EL2)のそれぞれは、発光制御トランジスタ(ET1、ET2)のそれぞれを介して駆動トランジスタ(DT)から駆動電流が供給されると、カソード電極からの電子が発光層に注入され、アノード電極からの正孔が有機発光層に注入され、発光層において電子と正孔の再結合により蛍光または燐光物質を発光させることにより、駆動電流の電流値に比例する明るさの光を発生させることができる。
【0140】
駆動トランジスタ(DT)の第1電極は、第1電源電圧(EVDD)を供給する第1電源ライン32と接続することができる。第1電源電圧(EVDD)は、電源管理回路700から供給を受けることができる。駆動トランジスタ(DT)の第2電極は、第1及び第2発光制御トランジスタ(ET1、ET2)の第1電極と共通接続することができる。駆動トランジスタ(DT)は、第1発光制御トランジスタ(ET1)を介して第1発光素子(EL1)を駆動するか、第2発光制御トランジスタ(ET2)を介して第2発光素子(EL2)を駆動することができる。駆動トランジスタ(DT)は、ストレージキャパシタ(Cst)の駆動電圧(Vgs)によって、駆動電流(Ids)を制御することにより、第1発光制御トランジスタ(ET1)または第2発光制御トランジスタ(ET2)を介して第1発光素子(EL1)または第2発光素子(EL2)の発光強度を制御することができる。
【0141】
ストレージキャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極および 第1スイッチングトランジスタ(ST1)の第1電極の間に接続され、データ電圧(Vdata)に相応する駆動電圧(Vgs)を充電することができる。ストレージキャパシタ(Cst)は、充電した駆動電圧(Vgs)を、第1スイッチングトランジスタ(ST1)がオフする発光期間ホールディングして、駆動トランジスタ(DT)に供給することができる。
【0142】
第1スイッチングトランジスタ(ST1)は、N番目(Nは自然数)のピクセル行ラインに配置される第1ゲートライン12に供給される第1スキャン信号(SCAN1)に応答して、ターンオンまたはターンオフすることができる。第1スイッチングトランジスタ(ST1)は、第1スキャン信号(SCAN1)に応答して、サンプリング及びプログラム期間中、データライン22を介して供給されたデータ電圧(Vdata)をストレージキャパシタ(Cst)の第1電極に供給することができる。第1スキャン信号(SCAN1)は、スキャンドライバ210(
図1)から供給を受けることができる。
【0143】
第2、第4、第5スイッチングトランジスタ(ST2、ST4、ST5)は、N番目のピクセル行ラインに配置される第2ゲートライン14に供給される第2スキャン信号(SCAN2)に応答して、ターンオンまたはターンオフすることができる。第2スキャン信号(SCAN2)は、スキャンドライバ210(
図1)から供給を受けることができる。
【0144】
第2スイッチングトランジスタ(ST2)は、第2スキャン信号(SCAN2)に応答して、初期化期間とサンプリング及びプログラム期間中、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極と第2電極(又はドレイン電極)を連結することにより、駆動トランジスタ(DT)をダイオード構造に連結させることができる。第2スイッチングトランジスタ(ST2)は、ストレージキャパシタ(Cst)に駆動トランジスタ(DT)のしきい値電圧(Vth)を充電して補償することができる。これにより、ストレージキャパシタ(Cst)は、サンプリング及びプログラム期間中に駆動トランジスタ(DT)のしきい値電圧(Vth)が補償されたデータ電圧(Vdata+Vth)を充電することができる。
【0145】
第4スイッチングトランジスタ(ST4)は、第2スキャン信号(SCAN2)に応答して、初期化期間とサンプリング及びプログラム期間中、初期化電圧ライン24を介して供給された初期化電圧(Vref、又はリファレンス電圧)を、第1発光素子(EL1)のアノード電極に供給することができる。
【0146】
第5スイッチングトランジスタ(ST5)は、第2スキャン信号(SCAN2)に応答して、初期化期間とサンプリング及びプログラム期間中、初期化電圧ライン24を介して供給された初期化電圧(Vref)を、第2発光素子(EL2)のアノード電極に供給することができる。
【0147】
第3スイッチングトランジスタ(ST3)は、N番目のピクセル行ラインに配置される第3ゲートライン20に供給される発光制御信号(EM0)に応答して、ターンオンまたはターンオフすることができる。発光制御信号(EM0)は、発光制御ドライバ220(
図1)から供給を受けることができる。
【0148】
第3スイッチングトランジスタ(ST3)は、発光制御信号(EM0)に応答して初期化期間及び発光期間中、初期化電圧ライン24を介して供給された初期化電圧(Vref)を、ストレージキャパシタ(Cst)の第1電極に供給することができる。
【0149】
第1発光制御トランジスタ(ET1)は、第4ゲートライン16に供給される第1発光制御信号(EM1)によって制御され、ターンオンまたはターンオフすることができ、第2発光制御トランジスタ(ET2)は、第5ゲートライン18に供給される第2発光制御信号(EM2)によって制御され、ターンオンまたはターンオフすることができる。
【0150】
広視野角モードまたは共有モードの場合、第1発光制御トランジスタ(ET1)は、第1発光制御信号(EM1)がゲートオン電圧(VON)で活性化される初期化期間および発光期間中、駆動トランジスタ(DT)と第1発光素子(EL1)を接続させることができる。これにより、第1発光素子(EL1)が、駆動トランジスタ(DT)からの駆動電流によって駆動して発光することができる。これにより、第2タイプサブピクセル(SP2)は、第1発光素子(EL1)の発光によって第1レンズ(LZ1)を介して広視野角で光を放出することができ、第1タイプサブピクセル(SP1)は、第1及び第2発光素子(EL1、EL2)の発光により、第1レンズ(LZ1)を介して広視野角で光を放出することができる。
【0151】
狭視野角モードまたはプライバシーモードの場合、第2発光制御トランジスタ(ET2)は、第2発光制御信号(EM2)がゲートオン電圧(VON)で活性化される初期化期間および発光期間中、駆動トランジスタ(DT)と第2発光素子(EL2)を接続させることができる。これにより、第2発光素子(EL2)を駆動トランジスタ(DT)からの駆動電流によって駆動して発光することができる。これにより、第2タイプサブピクセル(SP2)は、第2発光素子(EL2)の発光によって第2レンズ(LZ2)を介して狭視野角で光を放出することができ、第1タイプサブピクセル(SP1)は、第1及び第2発光素子(EL1、EL2)の発光により、第1レンズ(LZ1)を介して広視野角で光を放出することができる。
【0152】
図16は、一実施例に係るディスプレイ装置の寿命改善効果を示すグラフである。
【0153】
図16を参照すると、第1タイプサブピクセルにおいて第1及び第2発光素子のアノード電極が分離された場合、第2発光領域が小さい第2発光素子の常温寿命トレンド1310、第2発光領域よりも大きな第1発光領域を有する第1発光素子の常温寿命トレンド1320は、発光領域が小さく、電流密度が増加することにより寿命スペック基準(SPEC)より低いことが分かる。
【0154】
一方、一実施例に係るディスプレイ装置のように、第1タイプサブピクセルにおいて、第1及び第2発光素子がアノード電極を共有する場合、第1及び第2発光素子が同時に発光して第1及び第2発光領域に発光領域が増加し、発光領域の増加によって電流密度が減少することにより、常温寿命トレンド1330が寿命スペック基準(SPEC)より向上することが分かる。
【0155】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルおよびディスプレイ装置は、広視野角モードの第1領域における第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が、アノード電極を共有して同時に発光するので、第1タイプサブピクセルの発光領域を増加させることができ、発光領域を増加させることによって電流密度を減少させることができるので、第1タイプサブピクセルの発光素子の低減および寿命を増加させることができる。
【0156】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルおよびディスプレイ装置は、第1領域における電流密度の減少によって発光素子の劣化が低減され、劣化による輝度および色感不良を改善し、劣化補償のための消費電力を低減することができる。
【0157】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルは、第1タイプサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプサブピクセルが配置された第2領域に区分されたディスプレイ領域を具備し、第1タイプサブピクセルと第2サブピクセルのそれぞれは、第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、および第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子を含み、第1タイプサブピクセルの第1及び第2発光素子は、アノード電極を共有することができる。
【0158】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第1タイプサブピクセルは、第1タイプサブピクセルの第1発光素子の第1-1発光領域上に配置された第1-1レンズ領域、および第1タイプサブピクセルの第2発光素子の第1-2上に配置された第1-2レンズ領域を含み、第1-1レンズ領域、第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角で制御することができる。
【0159】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第2タイプサブピクセルは、第2タイプサブピクセルの第1発光素子の第2-1の発光領域上に配置された第1レンズ領域、および第2タイプサブピクセルの第2発光素子の第2-2発光領域上に配置された第2レンズ領域を含み、第1レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角に制御し、第2レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角より狭い第3角度を有する狭視野角に制御することができる。
【0160】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第1タイプサブピクセルは、第1-2発光領域に隣接する非発光領域上に配置され、第1方向の視野角を制限するバリア層 をさらに含むことができる。 第1-1レンズ領域は、第1方向の視野角を第1角度で制御し、 第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を第2角度で制御し、第2角度は第1角度より小さく、第3角度は第1角度および第2角度より小さい。
【0161】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第1発光制御トランジスタを制御する第1発光制御信号が活性化される場合、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、第2タイプサブピクセルの第1発光素子が発光し、第1および第2領域は、広視野角モードで駆動することができる。
【0162】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第2発光制御トランジスタを制御する第2発光制御信号が活性化される場合、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、第2タイプサブピクセルの第2発光素子は発光し、第1領域は広視野角モードで駆動し、第2領域は狭視野角モードで駆動することができる。
【0163】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第1タイプおよび第2タイプサブピクセルのそれぞれは、第1および第2発光制御トランジスタに共通に接続された駆動トランジスタ、駆動トランジスタのゲート電極に連結したストレージキャパシタ、第1ゲートラインの第1スキャン信号に応答してデータラインのデータ電圧をストレージキャパシタの第1電極に供給する第1スイッチングトランジスタ、第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して駆動トランジスタをダイオード構造に連結する第2スイッチングトランジスタ、第3ゲートラインの発光制御信号に応答して初期化電圧ラインの初期化電圧をストレージキャパシタの第1電極に供給する第3スイッチングトランジスタ、第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して初期化電圧ラインの初期化電圧を第1発光素子のアノード電極に供給する第4スイッチングトランジスタ、および第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して、初期化電圧ラインの初期化電圧を第2発光素子のアノード電極に供給する第5スイッチングトランジスタをさらに含むことができる。
【0164】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第1タイプサブピクセルは、第1-1色サブピクセル、第1-2色サブピクセル、および第1-3色サブピクセルを含み、第1-1色、第1-2色、第1-3色サブピクセルのうち少なくとも1つのサブピクセルの第1-1発光領域上に配置される第1-1レンズ領域の大きさは、他のサブピクセルの第1-1レンズ領域の大きさとは異なり、第1-1色、第1-2色、第1-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第1-2発光領域の数は、他のサブピクセルの第1-2発光領域の数と異なることができる。
【0165】
いくつかの実施例によるディスプレイパネルでは、第2タイプサブピクセルは、第2-1色サブピクセル、第2-2色サブピクセル、および第2-3色サブピクセルを含み、第2-1色、第2-2色、第2-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第2-1発光領域上に配置される第1レンズ領域の大きさは、他のサブピクセルの第1レンズ領域の大きさとは異なり、第2-1色、第2-2色、第2-3色サブピクセルのうちの少なくとも1つのサブピクセルの第2-2発光領域上に配置される第2レンズ領域の数は、他のサブピクセルの第2レンズ領域の数と異なることができる。
【0166】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置は、第1タイプサブピクセルが配置された第1領域と、第2タイプサブピクセルが配置された第2領域に区分されたディスプレイ領域を含むディスプレイパネル、およびディスプレイパネルのディスプレイ領域の外側のベゼル領域に配置され、第1タイプサブピクセルおよび第2タイプサブピクセルに連結したゲートラインを駆動するゲートドライバを含み、第1タイプサブピクセルと第2タイプサブピクセルのそれぞれは、第1発光制御トランジスタを介して駆動する第1発光素子、および第2発光制御トランジスタを介して駆動する第2発光素子を含み、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子はアノード電極を共有し、ゲートドライバは、第1および第1発光制御トランジスタを制御する発光制御ドライバを含むことができる。
【0167】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、第1タイプサブピクセルは、第1タイプサブピクセルの第1発光素子の第1-1発光領域上に配置された第1-1レンズ領域、および第1タイプサブピクセルの第2発光素子の第1-2上に配置された第1-2レンズ領域を含み、第1-1レンズ領域、第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角に制御することができる。
【0168】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、第2タイプサブピクセルは、第2タイプサブピクセルの第1発光素子の第2-1発光領域上に配置された第1レンズ領域、および第2タイプサブピクセルの第2発光素子の第2-2発光領域上に配置された第2レンズ領域を含み、第1レンズ領域は、第1方向の視野角を広視野角に制御し、第2レンズ領域は、第1方向の視野角を 広視野角より狭い第3角度を有する狭視野角に制御することができる。
【0169】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、第1タイプサブピクセルは、第1-2発光領域に隣接する非発光領域上に配置され、第1方向の視野角を制限するバリア層をさらに含むことができる。第1-1レンズ領域は、第1方向の視野角を第1角度で制御し、第1-2レンズ領域は、第1方向の視野角を第2角度で制御し、第2角度は第1角度より小さく、第3角度は第1角度および第2角度より小さい。
【0170】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、発光制御ドライバが第1発光制御トランジスタを制御する第1発光制御信号が活性化される場合、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、第2タイプサブピクセルの第1発光素子が発光し、第1および第2領域は、広視野角モードで駆動することができる。
【0171】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、発光制御ドライバが第2発光制御トランジスタを制御する第2発光制御信号が活性化される場合、第1タイプサブピクセルの第1および第2発光素子が同時に発光し、第2タイプサブピクセルの第2発光素子が発光し、第1領域は広視野角モードで駆動し、第2領域は狭視野角モードで駆動することができる。
【0172】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、第1タイプおよび第2タイプサブピクセルのそれぞれは、第1および第2発光制御トランジスタに共通に接続された駆動トランジスタ、駆動トランジスタのゲート電極に連結したストレージキャパシタ、第1ゲートラインの第1スキャン信号に応答してデータラインのデータ電圧をストレージキャパシタの第1電極に供給する第1スイッチングトランジスタ、第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して駆動トランジスタをダイオード構造に連結する第2スイッチングトランジスタ、発光制御ドライバから第3ゲートラインに供給される発光制御信号に応答して、初期化電圧ラインの初期化電圧をストレージキャパシタの第1電極に供給する第3スイッチングトランジスタ、第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して初期化電圧ラインの初期化電圧を第1発光素子のアノード電極に供給する第4スイッチングトランジスタ、および第2ゲートラインの第2スキャン信号に応答して初期化電圧ラインの初期化電圧を第2発光素子のアノード電極に供給する第5スイッチングトランジスタをさらに含むことができる。
【0173】
いくつかの実施例によるディスプレイ装置では、ゲートドライバは、第1および第2ゲートラインに第1および第2スキャン信号を出力するスキャンドライバをさらに含むことができる。
【0174】
上述した本明細書の様々な例に記載された特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも1つの例に含まれ、必ずしも1つの例にのみ限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも1つの例に例示された特徴、構造、効果などは、本明細書の技術思想が属する分野の通常の知識を有する者によって他の例に対しても組み合わせまたは変形して実施可能である。したがって、そのような組み合わせおよび変形に関連する内容は、本明細書の技術範囲または権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
【0175】
以上で説明した本明細書は、上述した実施例及び添付の図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想から逸脱しない範囲内で種々の置換、変形及び変更が可能であることが、本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、およびその等価概念から導出されるすべての変更または変形形態が本明細書の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0176】
100:ディスプレイパネル
200:ゲートドライバ
210:スキャンドライバ
220:発光制御ドライバ
300:データドライバ
(BZ1~BZ4):ベゼル領域
400:タイミングコントローラ
500:レベルシフタ
600:ガンマ電圧生成部
700:電源管理回路
1000:ディスプレイ装置
DA:ディスプレイ領域
DA1:第1領域
DA2:第2領域
EL11、EL12、EL21、EL22、EL1、EL2:発光素子
BPA1、RPA1、GPA1、BPA2、RPA2、GPA2:サブピクセル領域
BE11、RE11、RE11、BE21、RE21、RE21:第1発光領域
BE12、RE12、GE12、BE22、RE22、GE22:第2発光領域
RAE1、GAE1、BAE1:共有アノード電極
RAE21、GAE21、BAE21:第1アノード電極
RAE22、GAE22、BAE22:第2アノード電極
ET1、ET2:発光制御トランジスタ
LZ1、LZ2:レンズ領域
12、14、16、18、20:ゲートライン
22:データライン
24:初期化電圧ライン
32:第1電源ライン
34:第2電源ライン