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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109124
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1333 20060101AFI20240806BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240806BHJP
   H04N 5/645 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G02F1/1333
G09F9/00 350Z
H04N5/645
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013689
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】川嶋 健太
【テーマコード(参考)】
2H189
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA54
2H189AA55
2H189AA62
2H189AA64
2H189AA70
2H189AA72
2H189AA79
2H189HA16
5G435AA17
5G435BB12
5G435EE04
5G435EE13
5G435EE32
5G435EE36
5G435EE47
5G435KK02
(57)【要約】
【課題】表示パネルの近くに駆動基板を保持することができる表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動基板と、前記表示パネルを保持するシャーシと、前記シャーシに取り付けられ、前記駆動基板を保持する保持構造と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルを駆動する駆動基板と、
前記表示パネルを保持するシャーシと、
前記シャーシに取り付けられ、前記駆動基板を保持する保持構造と、
を備える表示装置。
【請求項2】
前記保持構造は、
前記駆動基板を保持する第1の保持部品と、
前記第1の保持部品を保持し、前記シャーシに取り付けられる第2の保持部品と、
を備える
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記駆動基板は、短辺を有する矩形状の平面形状を有し、
前記第2の保持部品は、前記短辺が伸びる方向と平行をなす方向に伸びる長手方向を有する板状の形状を有する
請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記シャーシに取り付けられ、前記駆動基板を保持する複数の保持構造を備え、
前記複数の保持構造は、
前記駆動基板を保持し、互いに離される複数の第1の保持部品と、
前記複数の第1の保持部品をそれぞれ保持し、前記シャーシに取り付けられ、互いに離される複数の第2の保持部品と、
を備える請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示パネルを前記駆動基板に接続し、互いに離される複数のフレキシブル基板を備え、
前記保持構造は、前記複数のフレキシブル基板に含まれる隣接するふたつのフレキシブル基板の間に配置される
請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【請求項6】
前記表示パネルは、端面を有し、
前記保持構造は、前記端面を支持する
請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【請求項7】
前記保持構造は、前記端面に直接的に接触する
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記端面及び前記保持構造により挟まれる緩衝材を備える
請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記保持構造の前記シャーシへの取り付け位置は、可変である
請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【請求項10】
前記保持構造は、一体物である
請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【請求項11】
前記保持構造は、開閉する環状の形状を有し閉じた場合に前記駆動基板が挿入される孔を形成するホルダを備える
請求項1から3までのいずれかに記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、液晶表示装置を開示する。当該液晶表示装置においては、液晶パネル及びソース基板が、フレキシブル基板を介して互いに接続される。また、バックライト装置が、液晶パネルに光を照射する。当該バックライト装置においては、LED、LED基板及び反射シートが、シャーシ内に収容される。LED、LED基板及び反射シートは、シャーシの面に配置される。ソース基板は、シャーシの、当該面とは反対側の外面に配置される(段落0011,0012,0015,0016及び0017)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-34584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶表示装置において、シャーシの、LED等が配置される面とは反対側の外面にソース基板を配置することが困難である場合がある。例えば、フレキシブル基板が短い場合、大型の液晶パネルを支持するための補強等のために液晶パネルから当該外面までの距離が長い場合等においては、当該外面にソース基板を沿わせることが困難である。このため、当該外面にソース基板を配置することが困難である。
【0005】
本開示の一態様は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、表示パネルの近くに駆動基板を保持することができる表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルを駆動する駆動基板と、前記表示パネルを保持するシャーシと、前記シャーシに取り付けられ、前記駆動基板を保持する保持構造と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の表示装置を正面側の左上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図2】第1実施形態の表示装置を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図3】第1実施形態の表示装置を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する分解斜視図である。
図4】第1実施形態の表示装置に備えられるシャーシ及び複数の保持構造を正面側の左下から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。
図5】第1実施形態の表示装置に備えられるシャーシ、複数の保持構造及び複数の駆動基板を正面側の左下から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。
図6】第1実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図7】第1実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、複数の駆動基板、複数のフレキシブル基板及び複数の保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図8】第1実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図9】第1実施形態の第2の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、複数の駆動基板、複数のフレキシブル基板及び複数の保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。
図10】第1実施形態の第2の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図11】第1実施形態の第3変形例の表示装置に備えられるシャーシ及び第2の保持部品を模式的に図示する下面図である。
図12】第2実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図13】参考例の表示装置を模式的に図示する斜視断面図である。
図14】第2実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図15】第3実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
図16】第3実施形態の表示装置に備えられる保持構造を模式的に図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
1 第1実施形態
1.1 表示装置
図1は、第1実施形態の表示装置を正面側の左上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。図2は、第1実施形態の表示装置を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。図3は、第1実施形態の表示装置を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する分解斜視図である。
【0010】
図1図2及び図3に図示される表示装置1は、入力された信号に応じた映像を表示する。表示装置1は、液晶表示装置である。表示装置1が、液晶表示装置以外の表示装置であってもよい。
【0011】
図1図2及び図3に図示されるように、表示装置1は、表示パネル11、シャーシ12、バックライト13、バックライトシャーシ14及びベゼル15を備える。
【0012】
表示パネル11は、液晶表示パネルである。表示パネル11は、複数の画素を備える。複数の画素は、表示パネル11の広がり方向にマトリクス状に配列される。複数の画素が、非マトリクス状に配列されてもよい。複数の画素は、表示パネル11に入力された映像信号及び走査信号に応じた光透過率を有する。これにより、表示パネル11は、入力された映像信号及び走査信号にしたがって表示パネル11の背面に入射した光を変調し、変調した光を表示パネル11の表示面11aから出射させる。これにより、表示パネル11は、入力された映像信号及び走査信号に応じた映像を表示パネル11の表示面11aに表示する。表示パネル11の表示面11aは、表示装置1の正面方向を向く。表示パネル11の背面は、表示装置1の背面方向を向く。表示装置1の正面方向及び背面方向は、互いに反対の方向である。表示パネル11は、矩形状の平面形状を有する。
【0013】
シャーシ12は、表示パネル11を保持する。シャーシ12は、表示パネル11の端面に沿って配置される。シャーシ12は、矩形枠状の形状を有する。
【0014】
バックライト13は、光を発し、発した光で表示パネル11の背面を照射する。これにより、バックライト13は、光を表示パネル11の背面に入射させる。
【0015】
バックライトシャーシ14は、バックライト13を保持する。
【0016】
ベゼル15は、表示パネル11の表示面11aの縁部を覆う。ベゼル15は、表示パネル11の表示面11aの縁部に沿って配置される。ベゼル15は、矩形枠状の形状を有する。
【0017】
1.2 表示パネルの端面に沿う要素
図4は、第1実施形態の表示装置に備えられるシャーシ及び複数の保持構造を正面側の左下から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。図5は、第1実施形態の表示装置に備えられるシャーシ、複数の保持構造及び複数の駆動基板を正面側の左下から見上げた状態を模式的に図示する斜視図である。図6は、第1実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
【0018】
図4図5及び図6に図示されるように、表示装置1は、複数の駆動基板21、複数のフレキシブル基板22及び複数の保持構造23を備える。
【0019】
複数の駆動基板21は、表示パネル11を駆動する。複数の駆動基板21は、表示パネル11に入力される映像信号及び走査信号を出力することにより、表示パネル11を駆動する。複数の駆動基板21は、表示パネル11の端面に沿って配置される。表示パネル11の矩形状の平面形状の長辺に沿って配置される駆動基板21は、映像信号を出力する。表示パネル11の矩形状の平面形状の短辺に沿って配置される駆動基板21は、走査信号を出力する。
【0020】
各駆動基板21は、矩形状の平面形状を有する。各駆動基板21の矩形状の平面形状の長辺は、表示パネル11の矩形状の平面形状の、各駆動基板21が沿う辺と平行をなす。各駆動基板21の矩形状の平面形状の短辺は、表示パネル11の表示面11aと垂直をなす。これにより、複数の駆動基板21が表示パネル11の表示面11aと垂直をなす方向へ大きく突出することを抑制することができる。これにより、表示装置1の厚さを薄くすることができる。
【0021】
複数のフレキシブル基板22は、表示パネル11を複数の駆動基板21に接続する。これにより、複数のフレキシブル基板22は、複数の駆動基板21から表示パネル11まで映像信号及び走査信号を伝送する。これにより、複数の駆動基板21により出力された映像信号及び走査信号が表示パネル11に入力される。複数のフレキシブル基板22は、互いに離される。表示装置1においては、ふたつ以上のフレキシブル基板22が表示パネル11をひとつの駆動基板21に電気的に接続する。ふたつ以上のフレキシブル基板22は、表示パネル11の矩形状の平面形状の、ひとつの駆動基板21が沿う辺と平行な方向に互いに離される。
【0022】
複数の保持構造23は、複数の駆動基板21を保持する。複数の保持構造23は、シャーシ12に取り付けられる。これにより、複数の駆動基板21を表示パネル11の近くに保持することができる。これにより、複数のフレキシブル基板22の長さが短い、表示パネル11からバックライトシャーシ14の背面14aまでの距離が長い等の事情により背面14a上に複数の駆動基板21を保持することが困難である場合であっても、複数の駆動基板21を保持することができる。表示装置1においては、ふたつ以上の保持構造23がひとつの駆動基板21を保持する。
【0023】
1.3 保持構造
図6に図示されるように、各保持構造23は、第1の保持部品51及び第2の保持部品52を備える。
【0024】
第1の保持部品51は、各駆動基板21を保持する。第2の保持部品52は、第1の保持部品51を保持する。第2の保持部品52は、シャーシ12に取り付けられる。これにより、第1の保持部品51及び第2の保持部品52を備える各保持構造23は、シャーシ12に取り付けられ、各駆動基板21を保持する。
【0025】
図6に図示されるように、第1の保持部品51は、ホルダ61を備える。
【0026】
ホルダ61は、開閉する環状の形状を有する。このため、ホルダ61には、環状の形状が閉じた場合に、孔61aが形成される。孔61aは、表示パネル11の矩形状の平面形状の、各保持構造23が沿う辺と平行をなす方向に第1の保持部品51を貫通する。孔61aは、各駆動基板21の断面形状に適合する断面形状を有する。このため、孔61aには、各駆動基板21を挿入することができる。第1の保持部品51は、各駆動基板21が孔61aに挿入された状態で各駆動基板21を保持する。各駆動基板21が孔61aに挿入された状態においては、表示パネル11の矩形状の平面形状の、各保持構造23が沿う辺と垂直をなす方向への各駆動基板21の移動が規制される。ホルダ61が、各駆動基板21が挿入される孔61aが形成された構造以外の構造を有してもよい。例えば、ホルダ61が、各駆動基板21が挿入される溝が形成された構造を有してもよい。
【0027】
図6に図示されるように、ホルダ61は、フック71及び挿抜部72を備える。
【0028】
フック71は、挿抜部72に挿抜される。フック71が挿抜部72に挿入された場合は、環状の形状が閉じる。フック71が挿抜部72から抜去された場合は、環状の形状が開く。
【0029】
挿抜部72には、挿抜孔72aが形成される。フック71は、V字状の断面形状を有する。フック71は、V字状の断面形状の幅方向に弾性的に押しつぶすことができる。挿抜孔72aは、フック71が幅方向に弾性的に押しつぶされている間は、フック71を通過させることができ、フック71が幅方向に弾性的に押しつぶされていない場合は、フック71を通過させることができない。このため、フック71が幅方向に弾性的に押しつぶされた状態でフック71が挿抜孔72aを通過させられた後にフック71が幅方向に弾性的に押しつぶされていない状態に戻されることにより、フック71を挿抜部72に挿抜することができる。
【0030】
第2の保持部品52は、板状の形状を有する。このため、第2の保持部品52は、一方の主面52a及び他方の主面52bを有する。一方の主面52aは、シャーシ12に接触する。他方の主面52bは、第1の保持部品51に接触する。
【0031】
第2の保持部品52の板状の形状は、各駆動基板21の矩形状の平面形状の短辺と平行をなす方向に延びる長手方向を有する。これにより、第2の保持部品52の長手方向の長さを抑制することができる。
【0032】
複数の保持構造23は、互いに離される。このため、複数の保持構造23にそれぞれ備えられる複数の第1の保持部品51は、表示パネル11の矩形状の平面形状の辺と平行をなす方向に互いに離される。複数の保持構造23にそれぞれ備えられる複数の第2の保持部品52は、表示パネル11の矩形状の平面形状の辺と平行をなす方向に互いに離される。これにより、当該方向について、各駆動基板21が存在する範囲の一部のみに保持構造23が配置される。これにより、小さい重量しか有しない保持構造23により各駆動基板21を保持することができる。これにより、表示装置1の重量が小さくなる。
【0033】
各保持構造23は、複数のフレキシブル基板22に含まれる隣接するふたつのフレキシブル基板22の間に配置される。望ましくは、各保持構造23は、隣接するふたつのフレキシブル基板22の中間に配置される。これにより、各保持構造23が複数のフレキシブル基板22に干渉することを抑制することができる。
【0034】
シャーシ12は、L字状の断面形状を有する。このため、図6に図示されるように、シャーシ12は、互いに垂直をなす第1の板状部81及び第2の板状部82を備える。第1の板状部81は、表示パネル11の背面と平行をなす。第2の板状部82は、表示パネル11の背面と垂直をなす。第1の板状部81は、表示パネル11の背面の縁部と対向する。第2の板状部82の正面方向側の端部は、第1の板状部81の外周側の端部に接続される。このため、第2の板状部82は、第1の板状部81の外周側の端部から背面方向側へ突出する。表示パネル1は、第1の板状部81の正面方向側の面に接続される。複数の保持構造23は、第2の板状部82の外周面に接続される。これにより、表示パネル1を複数の保持構造23により保持される複数の駆動基板21に接続する複数のフレキシブル基板22を短くすることができる。複数の保持構造23が、第2の板状部82の内周面に接続されてもよい。
【0035】
第2の保持部品52及び第2の板状部82は、ネジにより接続される。第2の保持部品52及び第2の板状部82が、ネジ以外の接続媒体により接続されてもよい。例えば、第2の保持部品52及び第2の板状部82が、接着剤硬化物、両面テープ等により接続されてもよい。
【0036】
図6に図示されるように、表示装置1は、第1の両面テープ101、第2の両面テープ102及び第3の両面テープ103を備える。
【0037】
第1の両面テープ101は、ベゼル15を表示パネル11の表示面11aの縁部に接続する。第2の両面テープ102は、第1の板状部81を表示パネル11の背面の縁部に接続する。第3の両面テープ103は、バックライトシャーシ14を第1の板状部81に接続する。
【0038】
図7は、第1実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、複数の駆動基板、複数のフレキシブル基板及び複数の保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。図8は、第1実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
【0039】
図7及び図8に図示されるように、第1実施形態の第1の変形例においては、第2の板状部82の略全体が、第1の保持部品51の背面方向側の先端を超えるまで背面方向側に延ばされる。第2の板状部82がこのように延ばされた場合は、第2の保持部品52を省略し、第2の板状部82により第1の保持部品51を保持することができる。しかし、第2の板状部82がこのように延ばされた場合は、シャーシ12の重量が大きくなる。このため、表示装置1の重量が大きくなる。
【0040】
これに対して、図6に図示されるように、上述した望ましい例においては、第2の板状部82が、第1の保持部品51の正面方向側の先端の付近までしか延ばされない。このため、シャーシ12の重量が小さくなる。このため、表示装置1の重量が小さくなる。この場合は、第1の保持部品51は、シャーシ12から背面方向側に突出する。
【0041】
図9は、第1実施形態の第2の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、複数の駆動基板、複数のフレキシブル基板及び複数の保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視図である。図10は、第1実施形態の第2の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
【0042】
図9及び図10に図示されるように、第1実施形態の第2の変形例においては、シャーシ12に備えられる第2の板状部82の一部が、第1の保持部品51の背面方向側の先端を超えるまで背面方向側に延ばされる。第2の板状部82がこのように延ばされた場合は、第2の保持部品52を省略し、第2の板状部82の背面方向側に延ばされた部分により第1の保持部品51を保持することができる。第2の板状部82がこのように延ばされた場合は、シャーシ12の重量が著しく大きくならない。このため、表示装置1の重量が著しく大きくならない。しかし、第2の板状部82がこのように延ばされた場合は、第1の保持部品51を配置することができる位置が、第2の板状部82が背面方向側に延ばされた位置に限られる。このため、複数のフレキシブル基板22が配置される位置が変更され、第1の保持部品51を配置する位置を変更しなければならない場合に、シャーシ12の形状を変更しなければならない。
【0043】
これに対して、図6に図示されるように、上述した望ましい例においては、第1の保持部品51を配置することができる位置が、特定の位置に限られない。このため、複数のフレキシブル基板22が配置される位置が変更され、第1の保持部品51を配置する位置を変更しなければならない場合に、シャーシ12の形状を変更しなくてもよい。
【0044】
図11は、第1実施形態の第3変形例の表示装置に備えられるシャーシ及び第2の保持部品を模式的に図示する下面図である。
【0045】
図11に図示されるように、第1実施形態の第3変形例においては、第2の保持部品52にネジ孔が形成される。また、第2の板状部82に、複数のネジ孔82cが形成される。また、ネジ91の軸が、第2の保持部品52に形成されたネジ孔を貫通し、複数のネジ孔82cから選択されたネジ孔82cに螺合する。これにより、ネジ91の頭及び第2の板状部82が第2の保持部品52を挟む。これにより、ネジ91は、第2の保持部品52を第2の板状部82に接続する。第2の保持部品52が取り付けられる位置は、選択されるネジ孔82cを変更することにより変更することができる。このため、各保持構造23のシャーシ12への取り付け位置は、可変である。
【0046】
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
【0047】
図12は、第2実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
【0048】
図12に図示されるように、第2実施形態においては、第2の保持部品52が、表示パネル11の端面上まで延びる。第2の保持部品52は、表示パネル11の端面に直接的に接触する。これにより、第2の保持部品52は、表示パネル11の端面を支持する。これにより、第2の保持部品52を備える各保持構造23は、表示パネル11の端面を支持する。
【0049】
第2の保持部品52の一方の主面52aが接触する表示パネル11の端面及び第2の板状部82の外周面は、同一平面を構成する。このため、第2の保持部品52は、第2の保持部品52の一方の主面52aが平坦であっても、表示パネル11の端面を支持することができる。すなわち、第2の保持部品52は、第2の保持部品52が平板であっても、表示パネル11の端面を支持することができる。
【0050】
図13は、参考例の表示装置を模式的に図示する斜視断面図である。
【0051】
図13に備えられるように、参考例においては、各駆動基板21が、バックライトシャーシ14の背面14a上に保持される。また、シャーシ12が、表示パネル11の端面を支持するリブ111を備える。シャーシ12が樹脂により構成される場合は、リブ111を備えるシャーシ12を作製することは容易である。しかし、シャーシ12が板金材料により構成される場合は、リブ111を備えるシャーシ12を作製することは困難である。
【0052】
これに対して、図12に図示されるように、第2実施形態においては、シャーシ12が板金材料により構成される場合でも、第2の保持部品52が表示パネル11の端面を支持することができる。
【0053】
図14は、第2実施形態の第1の変形例の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。
【0054】
図14に図示されるように、第2実施形態の第1変形例においては、第2の保持部品52が、表示パネル11の端面上まで延びる。表示装置1は、緩衝材121を備える。緩衝材121は、表示パネル11の端面及び第2の保持部品52により挟まれる。第2の保持部品52は、緩衝材121を介して表示パネル11の端面に接触する。これにより、第2の保持部品52は、緩衝材121を介して表示パネル11の端面を支持する。これにより、第2の保持部品52を備える各保持構造23は、表示パネル11の端面を支持する。緩衝材121は、弾性体等により構成される。弾性体は、ゴム、発砲スポンジ等である。
【0055】
表示パネル11の端面及び第2の板状部82の外周面は、同一平面を構成する。このため、第2の保持部品52は、正面方向側において、緩衝材121の厚さ分だけ外周側に曲げられる。
【0056】
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
【0057】
図15は、第3実施形態の表示装置に備えられる表示パネル、シャーシ、バックライトシャーシ、ベゼル、駆動基板及び保持構造を背面側の右上から見下ろした状態を模式的に図示する斜視断面図である。図16は、第3実施形態の表示装置に備えられる保持構造を模式的に図示する斜視図である。
【0058】
第3実施形態においては、図15及び図16に図示されるように、各保持構造23は、一体物である。このため、各保持構造23は、第1の保持部品51及び第2の保持部品52を一体化した形状と同様の形状を有する。これにより、1種類の部品で各駆動基板21を保持することができる。
【0059】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 表示装置、11 表示パネル、11a 表示面、12 シャーシ、13 バックライト、14 バックライトシャーシ、14a 背面、15 ベゼル、21 駆動基板、22 フレキシブル基板、23 保持構造、51 第1の保持部品、52 第2の保持部品、52a 一方の主面、52b 他方の主面、61 ホルダ、61a 孔、71 フック、72 挿抜部、72a 挿抜孔、81 第1の板状部、82 第2の板状部、82c ネジ孔、91 ネジ、101 第1の両面テープ、102 第2の両面テープ、103 第3の両面テープ、111 リブ、121 緩衝材。
図1
図2
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