(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109125
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】ヤエンとヤエンを使用してイカを釣る方法
(51)【国際特許分類】
A01K 85/00 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
A01K85/00 301A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013690
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA04
2B307BA12
2B307BA22
2B307BA28
2B307BA60
(57)【要約】
【課題】 ヤエンがイカに到着すると竿先に僅かな変化があるが分からないことが多い。またイカがヤエンを避けるように動くこともありベテランでもヤエンの到着を感じるのが難しいものであるので、確実に到着を検知できるヤエンを開発する課題とヤエンだけ引くことが出来るようにする課題もある。
【解決手段】 本発明のヤエン101は、水中に投入されたのちにイカに到達したことを検知するラインbの一端を結びつける留め部4を有しているのでヤエン101が進んでいるうちはラインbが水面から沈み続けるが、イカに到着するとラインbが停止し目視で確実に到着を検知できる。また、到着した後にラインbを引くことが可能な構造なのでヤエン101だけを引くことも出来るようになりイカがさらに掛かりやすい。ヤエンに別のラインを結び付ける釣法は存在せず、新しい釣法を実施できるヤエンでもあり課題が克服されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸に掛け針と、エサに繋がるラインaへ吊り下げるための複数のガイドと、を持つヤエンであって、前記ヤエンが水中に投入されたのちにイカまで到達したことを検知する為のラインbの一端を結びつける留め部を前記主軸または前記ガイドに有することを特徴とするヤエン
【請求項2】
エサに繋がるラインaにヤエンを吊り下げ水中に投入するイカを釣る方法において、前記ラインaとは繋がっていないラインbの一端を前記ヤエンに結び付けておくことで、前記ヤエンのイカへの到達を前記ラインbの他端側の沈降の停止により検知することを特徴とするイカを釣る方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
イカを釣るために水中に投入するヤエンとイカを釣る方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生きた餌にラインを係止して泳がせ、イカがその魚を捉える。ラインの動きを見て捉えられたことを判断し、ラインにヤエンを吊り下げて水中にヤエンを投入する。水中に投入されたヤエンがイカに到着したことを僅かな竿先の変化で釣り人が感じ、竿を引くことでイカにヤエンの掛け針を掛けている。まずこのヤエンの到着を感じることがイカを釣りあげることにつながる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】2023.01.29インターネット検索 ヤエンストッパーURL‘https://www.katsuichi.co.jp/images/ikakura/pdf/K2022_yaenparts.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヤエンがイカに到着すると竿先に僅かな変化があるが、経験が浅いうちは分からないことが多く、またイカがヤエンを避けるように動くこともありヤエンの到着を感じるのがベテランにも難しいものである。到着したヤエンをイカの近辺に留めておくための部品が発売されてはいるが到着自体を検知できるのもではなく、確実に到着を検知できるヤエン及び釣る方法を開発する課題がある。さらには、餌とイカをまるごと引いて合わせるのでなくヤエンだけ引くことが出来ればイカを掛けやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、主軸に掛け針と、エサに繋がるラインaへ吊り下げるための複数のガイドと、を持つヤエンであって、前記ヤエンが水中に投入されたのちにイカまで到達したことを検知する為のラインbの一端を結びつける留め部を前記主軸または前記ガイドに有することを特徴とするヤエンである。
【0006】
本発明は、エサに繋がるラインaにヤエンを吊り下げ水中に投入するイカを釣る方法において、前記ラインaとは繋がっていないラインbの一端を前記ヤエンに結び付けておくことで、前記ヤエンのイカへの到達を前記ラインbの他端側の沈降の停止により検知することを特徴とするイカを釣る方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、主軸に掛け針と、エサに繋がるラインaへ吊り下げるための複数のガイドと、を持つヤエンであって、前記ヤエンが水中に投入されたのちにイカまで到達したことを検知する為のラインbの一端を結びつける留め部を前記主軸または前記ガイドに有することを特徴とするヤエンなので、留め部があることでラインbがヤエン上を滑り結び目が移動したり、脱落したりすることがない。よってヤエンが進んでいるうちはラインbが水面から沈み続けるが、イカに到着するとラインbが停止するので目視で確実に到着を検知できる。さらには、到着後にラインbを引くことでヤエンだけを引くことも出来るのでイカがさらに掛かりやすい。この時ラインbの結び目に高い負荷が掛かるのは言うまでもく、この留め部は必須な部位であり、新しい釣り方を実現できる。
【0008】
本発明は、エサに繋がるラインaにヤエンを吊り下げ水中に投入するイカを釣る方法において、前記ラインaとは繋がっていないラインbの一端を前記ヤエンに結び付けておくことで、前記ヤエンのイカへの到達を前記ラインbの他端側の沈降の停止により検知することを特徴とするイカを釣る方法なので、ヤエンのイカへの到着を竿先の僅かな変化を見る必要がなく、ラインbの沈降が停止するのを目視で容易に見ることが出来る。つまり、イカへのヤエン到着が明白になる。また、ヤエンだけを引いてイカを効率よく掛けることが出来るようになっている。ヤエン自体に別のラインを結び付ける釣法は存在せず、本発明は新しい釣法であり多くの釣り人がイカを釣るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は本発明のヤエンの実施例1を説明する図である。
【
図2】
図2は本発明の釣る方法のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
下記の実施例をもって発明を実施するための形態を説明する。
【実施例0011】
図1は、本発明の実施例1である。ヤエン101は主軸1に掛け針2と二つのガイド3(支柱と挿通部からなる)を有し、ガイド3はライン(
図2ではラインa)に吊り下げるためのものである。ヤエン101には、さらに別ライン(
図2ではラインb)を結びつけるための留め部4(この留め部4は針金の先端をリング状に曲げたものであるが、支柱は有りでも無しでも構わない)がある。支柱を上方へ長くすればヤエンだけ引いたときにヤエンのバランスが崩れにくい。また、この留め部は主軸1やガイド3の一部を曲げた屈曲部あるいはラインの結びが滑るのを止めるための凸部であっても構わない。
【0012】
図2は、本発明の釣る方法を説明するイメージ図である。本発明の実施例1であるヤエン101はラインa5に吊り下げられ水中を進む。ラインb6(材質は問わないがPEラインにすれば水面に浮くので目視しやすい)はヤエン101に引かれて沈んで行くが、ヤエン101がイカに到着し停止すればラインb6の沈降も停止し到着を釣り人が目視確認できる。ラインb6の他端はラインa5とは異なる竿に繋がっており(竿無しとして手引きも可)、ラインb6はテンションが掛かっていないフリー状態が理想である。また、到着した後にラインb6を引けばヤエンだけを引くことも出来るのでイカがさらに掛かりやすい。さらには、イカはヤエンが到着する直前に危険を察知し餌を離して近くで餌を監視していることもあるが、ヤエンだけ回収しておけば違和感がないので再度イカが餌を捉えることになる。イカの状況によってラインa5またはラインb6で合わせたり、両方で合わせたり選択も出来る。現在、ヤエンに別のラインを結び付ける釣法は存在せず、新しい釣法である。