(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109252
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240806BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20240806BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023013958
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】深谷 心
(57)【要約】
【課題】ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、指定受付部と抽選実行部とを備える。指定受付部は、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け可能に制御する。抽選実行部は、複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定受付部と抽選実行部とを備え、
前記指定受付部は、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け可能に制御し、
前記抽選実行部は、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、前記複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する、
情報処理装置。
【請求項2】
ゲーム媒体管理部をさらに備え、
前記ゲーム媒体管理部は、前記第1ユーザに付与するゲーム媒体として決定された第1ゲーム媒体が前記第1ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって前記第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らし、前記第1ゲーム媒体が前記第2ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって前記第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らさない、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
抽選要求受付部をさらに備え、
前記抽選要求受付部は、所定の順番に従って前記複数のユーザから抽選要求を受け付け可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記抽選実行部は、第1回目の前記第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において前記第1ユーザから抽選要求が受け付けられずに前記第1ユーザ以外のユーザに順番が移された場合、前記第1ユーザから抽選要求が受け付けられた場合と比べて、前記第1回目より後の第2回目の前記第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において前記第1ユーザから抽選要求が受け付けられて前記抽選を実行する際、前記第1ユーザに付与するゲーム媒体として、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を大きくする、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記抽選要求受付部は、前記第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において前記第1ユーザから所定時間以上抽選要求を受け付けなかった場合、前記第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御し、かつ、前記第1ユーザの次の順番の第2ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
抽選要求受付部をさらに備え、
前記抽選要求受付部は、前記第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が1以上である場合、前記第1ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御し、前記第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が0である場合、前記第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
抽選要求受付部をさらに備え、
前記抽選要求受付部は、前記第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が1回以上である場合、前記第1ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御し、前記第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が0回である場合、前記第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記複数のユーザに含まれ前記第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体を、前記第1ユーザが識別可能に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体を、前記複数のユーザに含まれ前記第1ユーザ以外のユーザが所持しているか否かについて、前記第1ユーザが識別可能に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1ゲーム媒体群は、前記複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体と、前記複数のユーザの指定によらないゲーム媒体とを含み、
前記抽選実行部は、前記複数のユーザに含まれ前記第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体と、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体とが同一である場合、同一でない場合と比べて、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が前記複数のユーザの指定によらないゲーム媒体として前記第1ゲーム媒体群に含まれる数を大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記抽選実行部は、前記第1ユーザにより所定価値が消費された場合、前記所定価値が消費されなかった場合と比べて、前記複数のユーザに含まれ前記第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を小さくして抽選を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記抽選は、第1抽選と、前記第1抽選の後に実行される第2抽選とを含み、
前記抽選実行部は、前記第1ゲーム媒体群および前記第2ゲーム媒体群の何れかを決定する前記第1抽選を実行し、前記第1抽選で前記第1ゲーム媒体群が決定された場合、前記第1ゲーム媒体群の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する前記第2抽選を実行し、前記第1抽選で前記第2ゲーム媒体群が決定された場合、前記第2ゲーム媒体群の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する前記第2抽選を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ゲーム媒体管理部をさらに備え、
前記ゲーム媒体管理部は、前記複数のユーザに含まれ前記第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定された場合、当該ゲーム媒体を前記第1ゲーム媒体群に補充し、前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定されなかった場合、当該ゲーム媒体を前記第1ゲーム媒体群に補充しない、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記抽選実行部は、前記抽選を実行する際、前記第1ユーザに付与するゲーム媒体として前記第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を、前記第1ユーザに指定されていないゲーム媒体が決定される確率よりも大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
ゲーム媒体管理部と提示部をさらに備え、
前記ゲーム媒体管理部は、前記複数のユーザから指定された複数のゲーム媒体と、ランダムに決定されたゲーム媒体とを含む前記第1ゲーム媒体群を管理し、
前記提示部は、前記ランダムに決定されたゲーム媒体を前記複数のユーザに提示し、
前記指定受付部は、前記提示部による提示が行われた後に、前記複数のユーザからゲーム媒体の指定を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
ゲーム媒体管理部をさらに備え、
前記ゲーム媒体管理部は、前記複数のユーザから指定された複数のゲーム媒体と、ランダムに決定されるゲーム媒体とを含む前記第1ゲーム媒体群を管理し、前記複数のユーザの数が多くなるにつれて、前記第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体として、前記ランダムに決定されるゲーム媒体の数を少なくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
プロセッサが、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け、
プロセッサが、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、前記複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する、
情報処理方法。
【請求項18】
プロセッサに、
複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け、
前記複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、前記複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ゲーム内で、ガチャと呼ばれる抽選を行うことが可能なゲームが知られている。抽選を行うことで、ユーザは、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザの入力操作に応じてゲームを進行させ、予め定められた項目がユーザのゲームプレイにより達成されることにより、達成された項目に応じてゲームポイントをユーザに付与し、ユーザに付与されるゲームポイントが一定量に到達する都度、抽選権をユーザに付与するゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、ユーザに対して、抽選を行う動機付けを与える点において改善の余地を残しているという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、
指定受付部と抽選実行部とを備え、
前記指定受付部は、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け可能に制御し、
前記抽選実行部は、前記複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、前記複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から前記第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
【
図2】ユーザ端末の表示部に表示される抽選要求画面の一例である。
【
図3】ユーザ端末の表示部に表示される抽選結果画面の一例である。
【
図4】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図7】ユーザ端末の表示部に表示される指定状況表示画面の一例である。
【
図8】ユーザ端末の表示部に表示される所持状況表示画面の一例である。
【
図9】ユーザ端末の表示部に表示されるキャラクタ表示画面の一例である。
【
図10】サーバが行う抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】各ユーザにおけるキャラクタの当選確率を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0011】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。
図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20d)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0012】
グループGは、ゲームシステム1により提供されるゲームを利用することが可能であり、複数のユーザUによって構成されるグループである。つまり、複数のユーザUは、同一のグループGに関連付けられている。グループGを構成するための最低ユーザ数は、例えば2ユーザ等に設定される。本実施形態では、グループGは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4により構成されるグループである。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4は、例えば、互いに交友関係があるユーザUであって、そのユーザU同士で互いに承認したユーザU(フレンドとも言う)である。
【0013】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3、ユーザU4をそれぞれユーザUと表現する。
【0014】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c、ユーザ端末20dをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0015】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は4つに限られず、少なくとも2つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0016】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0017】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されても良い。
【0018】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲーム(以下、バトルゲームとも言う)の概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所持している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテム等(ゲーム媒体)を入手することができる。また、ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0019】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに報酬が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0020】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。
【0021】
本実施形態のゲームは、複数のユーザUが各々のユーザ端末20を操作して共同してプレイすることが可能なマルチプレイゲームである。すなわち、ユーザUは、単独プレイ(ソロプレイ)することは勿論、他のユーザUと共に共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(共同プレイともいう)も可能である。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。
【0022】
このマルチプレイでは、特定のクエストに対してマルチプレイを主催して仲間を募集するユーザU(以下、ホストユーザという)と、その募集に応募してマルチプレイに参加するユーザU(以下、ゲストユーザという)とにより、共同関係が形成され、プレイの進行がマルチプレイを行うユーザU(ホストユーザ、ゲストユーザ)間で同期される。なお、ユーザU(ホストユーザ)は、メッセージアプリを介し、他のユーザU(ゲストユーザ候補)に対して招待メッセージを送ることによって、当該他のユーザUをマルチプレイに直接誘うこともできる。
【0023】
マルチプレイは、各ユーザUのユーザ端末20の通信機能を通じて行われる。一例として、あるゲストユーザが、マルチプレイを主催して仲間を募集するホストユーザとのマッチング要求を行い、その要求に応じて表示された1以上のホストユーザを確認する。そして、ゲストユーザは、所望のホストユーザが募集するマルチプレイに対して参加の申込を行い、ホストユーザがその申込を許可すると、ゲストユーザとホストユーザとの間にマルチプレイ用の通信経路が確立される。なお、マルチプレイの申込資格は、特に限定されず、任意に設定することができる。例えば、申込みを行うゲストユーザから所定距離の範囲内に居るホストユーザの募集に対して申込を行うことができるとしても良いし、あるユーザUと交友関係がある他のユーザUであって、ユーザU同士で互いに承認したフレンド(ゲストユーザ)が申込を行うことができるとしても良い。
【0024】
その後、マルチプレイに要する各種データの送受信が、公知の通信方式にしたがって実施される。このときのデータは、サーバ10を介したクライアント・サーバ方式であっても良く、サーバ10を介さないP2P(ピア・ツー・ピア)方式であっても良い。また、マルチプレイの様式は、完全同期型および非同期型に分類されるが、何れの様式を採用しても良い。
【0025】
なお、マルチプレイゲームには、複数のユーザUが協力する協力プレイゲーム、および、ユーザU同士が対戦する対戦ゲームが含まれるが、何れのタイプであっても良い。また、一回のマルチプレイにおけるユーザU数の上限(最大プレイ人数)については、特に限定されず任意の数に設定しても良いが、例えば最大で4人程度に設定するのが良い。
【0026】
ユーザUは、ゲーム中の様々な場面(例えばクエストをクリアした場合等)でキャラクタを入手することができる。また、ユーザUは、名ゲームの中で、ユーザUに付与する付与候補として任意のゲーム媒体(キャラクタまたはアイテム)を決定する抽選を行う(くじを引く)ことができる。任意のゲーム媒体が決定される抽選を行う(くじを引く)ことは、「ガチャ」とも呼ばれる。ユーザUは、ゲーム内価値(通貨)を消費すること、または、ゲームにて受け取れるゲーム内アイテムである抽選券を消費すること等で、当該抽選を行うことができる。例えばゲーム内価値の単位が「オーブ」である場合、1オーブの消費で1回の抽選を行うことができる。
【0027】
各ゲーム媒体には、抽選で当選する確率に対応したレアリティ度(希少性)が付与されている。レアリティ度は例えばレベル1からレベル6まで設定されており、レベル1が最も当選する確率が高く、レベル2、レベル3、レベル4、レベル5、レベル6の順に当選する確率が低くなる。
【0028】
本実施形態では、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4(本発明の「複数のユーザ」に相当)は、共同で抽選(マルチガチャ)を行うことができる。まず、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4はそれぞれ、使用するユーザ端末20の表示部24に表示されるキャラクタ指定画面(図示せず)に対する操作を介して、例えばレアリティ度がレベル6であるキャラクタのうち入手を所望する1体のキャラクタを指定する。そして、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4は、所定の順番(例えば、ランダムに決定された順番、グループGに関連付けられた順番)、例えばユーザU1→ユーザU2→ユーザU3→ユーザU4→ユーザU1・・・の順番に従って抽選要求を行い、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから指定された4体のキャラクタを含む第1ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル6である複数体のキャラクタで構成されるキャラクタ群)と、第2ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル5であるキャラクタ100体で構成されるキャラクタ群)との少なくとも一方の中から、抽選要求を行ったユーザUに付与する例えば10体のキャラクタを決定する抽選(10連ガチャ)を行う。
【0029】
本実施形態では、当該抽選は、第1抽選と、第1抽選の後に実行される第2抽選とを含む。第1抽選では、第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の何れかが抽選によって決定される。第2抽選では、第1抽選で第1ゲーム媒体群が決定された場合、第1ゲーム媒体群の中からユーザUに付与するキャラクタが抽選によって決定され、第1抽選で第2ゲーム媒体群が決定された場合、第2ゲーム媒体群の中からユーザUに付与するキャラクタが抽選によって決定される。ここで、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されたキャラクタが第1ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数は減らされる一方、キャラクタが第2ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数は減らされない。第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタについては、第2ゲーム媒体群に含まれるキャラクタと異なり、抽選によって付与可能な残り回数(残数)が管理されており、1つのキャラクタがユーザUに付与される(排出される)たびに、第1ゲーム媒体群に含まれる当該キャラクタの数が1つ減少する。そのため、ユーザUが入手を所望するキャラクタが第1ゲーム媒体群に含まれている場合、抽選によって第1ゲーム媒体群からキャラクタが排出され続けることにより、ユーザUにとって、入手を所望するキャラクタを入手できることが保証されている。
【0030】
本実施形態では、第1ゲーム媒体群には、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから指定された4体のキャラクタと、サーバ10によりランダムに決定された16体のキャラクタとが含まれる。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4はそれぞれ、抽選要求を例えば3回行う権利を有し、抽選要求が可能な自身の順番において抽選要求を行わずに次の順番のユーザUが抽選要求を行うことができる状態にする(スキップする)ことも可能である。この場合、スキップしたユーザUについて、抽選要求を行うことが可能な回数は減らない。
【0031】
本実施形態では、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタを抽選によって付与可能な数が1以上である場合、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け可能であるが、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタを抽選によって付与可能な数が0である場合、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け不可能となり、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4により共同で行われる抽選(マルチガチャ)は終了する。また、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が抽選要求可能な残り回数が1回以上である場合、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け可能であるが、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が抽選要求可能な残り回数が0回である場合、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け不可能となり、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4により共同で行われる抽選(マルチガチャ)は終了する。
【0032】
図2は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選要求画面の一例を示す図である。
図2に示す抽選要求画面は、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が共同で抽選(マルチガチャ)を行う際、抽選要求を行うことが可能な順番がユーザU(例えば、ユーザU1)に回ってきた場合、当該ユーザUが使用するユーザ端末20の表示部24に表示される。以下で説明する各種画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信された画面表示データに基づいて表示される。
【0033】
抽選要求画面には、抽選要求ボタン40および抽選要求スキップボタン42等が表示される。ユーザU(例えば、ユーザU1)によって抽選要求ボタン40が押下されると、ユーザUは、抽選要求を行い、ユーザUに付与する例えば10体のキャラクタを決定する抽選(10連ガチャ)を行うことができる。ユーザUによって抽選要求スキップボタン42が押下されると、抽選要求を行わずに次の順番のユーザU(例えば、ユーザU2)が抽選要求を行うことができる状態にする(スキップする)ことができる。この場合、抽選要求を行うことが可能な順番が回ってきたユーザU(例えば、ユーザU2)が使用するユーザ端末20の表示部24に、
図2に示す抽選要求画面が表示される。
【0034】
図3は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選結果画面の一例を示す図である。
図3に示す抽選結果画面は、
図2に示す抽選要求画面で抽選要求ボタン40が押下されて抽選が実行され、ユーザU(例えば、ユーザU1)に付与するキャラクタが1体決定される毎に表示される。抽選結果画面には、ユーザU(例えば、ユーザU1)に付与するキャラクタとして決定されたキャラクタ(例えば、キャラクタA)のキャラクタ画像50、当該キャラクタの名前およびレアリティ度を示すキャラクタ情報52(図示例では、キャラクタA、レベル6)等が表示される。
【0035】
(サーバ10のハードウェア構成)
図4は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0036】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0037】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0038】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0039】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0040】
本実施形態では、記憶部12は、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタ毎に、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数を管理する付与可能回数情報と、共同で抽選(マルチガチャ)を行うユーザU毎に、抽選要求可能な残り回数を管理する抽選要求可能回数情報とを記憶する。
【0041】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0042】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0043】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0044】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図5は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0045】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0046】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0047】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0048】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0049】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0050】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0051】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0052】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0053】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0054】
図6は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、制御部11は、機能構成として、指定受付部11a、抽選実行部11b、抽選要求受付部11c、ゲーム媒体管理部11d、表示制御部11eおよび提示部11fを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0055】
指定受付部11aは、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が共同で抽選(マルチガチャ)を行う際、ユーザ端末20の表示部24に表示されるキャラクタ指定画面(図示せず)に対する操作を介して、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから、例えばレアリティ度がレベル6であるキャラクタのうち入手を所望する1体のキャラクタ(本発明の「ゲーム媒体」に相当)の指定を受け付け可能に制御する。
【0056】
ゲーム媒体管理部11dは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから指定された4体のキャラクタを含む第1ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル6である複数体のキャラクタで構成されるキャラクタ群)と、第2ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル5であるキャラクタ100体で構成されるキャラクタ群)とを管理する。ここで、第1ゲーム媒体群には、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから指定された4体のキャラクタの他に、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4の指定によらずにランダムに決定された16体のキャラクタが含まれる。
【0057】
ゲーム媒体管理部11dは、共同で抽選(マルチガチャ)を行うユーザUの数が例えば3人→4人に多くなるにつれて、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタとして、ランダムに決定されるキャラクタの数を例えば17体→16体に少なくする。これにより、共同で抽選(マルチガチャ)を行う複数のユーザUの数が多くなるにつれて、複数のユーザUは自身で指定したキャラクタを第1ゲーム媒体群の中から入手できる確率が増大するため、共同で抽選を行う複数のユーザUに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0058】
ゲーム媒体管理部11dは、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が共同で抽選(マルチガチャ)を行う際、第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群を、マルチガチャの抽選対象集合として生成する。
【0059】
抽選実行部11bは、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に含まれるユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)から抽選要求ボタン40(
図2を参照)の押下により抽選要求が発生した場合、第1ゲーム媒体群または第2ゲーム媒体群の中からユーザUに付与する例えば10体のキャラクタを決定する抽選を実行する。そして、抽選実行部11bは、決定された例えば10体のキャラクタをユーザUに付与する。
【0060】
本実施形態では、抽選実行部11bは、ユーザUに付与する1体のキャラクタを決定する際、第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の何れかを決定する第1抽選(レアリティ度に関する抽選)を実行し、第1抽選で第1ゲーム媒体群が決定された場合、第1ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル6であるキャラクタで構成されるキャラクタ群)の中からユーザUに付与するキャラクタを決定する第2抽選を実行し、第1抽選で第2ゲーム媒体群が決定された場合、第2ゲーム媒体群(例えば、レアリティ度がレベル5であるキャラクタで構成されるキャラクタ群)の中からユーザUに付与するキャラクタを決定する第2抽選を実行する。なお、抽選実行部11bは、第1抽選および第2抽選(2回の抽選)を実行するのではなく、第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の中からユーザUに付与する例えば10体のキャラクタを1回の抽選で決定しても良い。
【0061】
ゲーム媒体管理部11dは、ユーザUに付与するキャラクタとして決定されたキャラクタ(本発明の「第1ゲーム媒体」に相当)が第1ゲーム媒体群に含まれる場合、記憶部12に記憶される付与可能回数情報を更新することによって、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数を減らし、当該キャラクタが第2ゲーム媒体群に含まれる場合、記憶部12に記憶される付与可能回数情報を更新せず、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数を減らさない。つまり、ゲーム媒体管理部11dは、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタの残数を管理する一方、第2ゲーム媒体群に含まれるキャラクタの残数を管理しない。第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタの残数(付与可能回数)が0になると、当該キャラクタがユーザUに付与するキャラクタとして決定されることはなくなる。第2ゲーム媒体群に含まれるキャラクタは、残数(付与可能回数)が0になることはなく、当該キャラクタがユーザUに付与するキャラクタとして決定されることはなくならない。
【0062】
抽選要求受付部11cは、所定の順番(例えば、ランダムに決定された順番、グループGに関連付けられた順番)に従ってユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け可能に制御する。抽選要求受付部11cは、ユーザU(例えば、ユーザU1)によって、抽選要求画面に表示される抽選要求ボタン40(
図2を参照)が押下された場合、ユーザUから抽選要求を受け付ける。
【0063】
抽選要求受付部11cは、ユーザU(例えば、ユーザU1)によって、抽選要求画面に表示される抽選要求スキップボタン42(
図2を参照)が押下された場合、抽選要求を行わずに次の順番のユーザU(例えば、ユーザU2)が抽選要求を行うことができる状態にする(スキップする)。
【0064】
なお、抽選要求受付部11cは、抽選要求を行うことが可能な順番でないユーザU(例えば、ユーザU3)によって、抽選要求画面に表示される抽選要求ボタン40が押下されても、そのユーザUから抽選要求を受け付けない。抽選要求受付部11cは、抽選要求を行うことが可能な順番でないユーザU(例えば、ユーザU3)によって、抽選要求画面に表示される抽選要求ボタン40を押下不可能に制御しても良い。
【0065】
抽選要求受付部11cは、記憶部12に記憶される付与可能回数情報を参照し、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタを抽選によって付与可能な数が1以上である場合、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)から抽選要求を受け付け可能に制御し、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタを抽選によって付与可能な数が0である場合、第1のユーザUが抽選要求可能な残り回数に関係なく、第1のユーザUから抽選要求を受け付け不可能に制御する。
【0066】
抽選要求受付部11cは、記憶部12に記憶される抽選要求可能回数情報を参照し、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)が抽選要求可能な残り回数が1回以上である場合、第1のユーザUから抽選要求を受け付け可能に制御し、第1のユーザUが抽選要求可能な残り回数が0回である場合、第1のユーザUから抽選要求を受け付け不可能に制御する。
【0067】
表示制御部11eは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に含まれ第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)以外のユーザ(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)に指定されたキャラクタを、第1のユーザUが識別可能に表示させる。
【0068】
図7は、第1のユーザUが使用するユーザ端末20の表示部24に表示される指定状況表示画面の一例を示す図である。
図7に示す指定状況表示画面は、ユーザ端末20の表示部24に対する第1のユーザU(例えばユーザU1)の操作を介して指定状況の表示要求が発生した場合に表示される。指定状況表示画面には、第1のユーザU(例えばユーザU1)以外のユーザ(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)に指定されたキャラクタを示す指定状況情報60等が表示される。第1のユーザU(例えばユーザU1)は、指定状況表示画面に表示される指定状況情報60を参照することにより、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に指定されたキャラクタがそれぞれキャラクタB、キャラクタCおよびキャラクタDであることを把握した上で自身が指定するキャラクタを決定することができ、抽選に戦略性を持たせることができる。なお、指定受付部11aは、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4によるキャラクタの指定を確定する操作が行われていない場合、指定状況表示画面に表示される指定状況情報60を参照したユーザU(例えばユーザU1)からキャラクタの指定を変更する操作を受け付け、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4によるキャラクタの指定を確定する操作が行われた場合、指定状況表示画面に表示される指定状況情報60を参照したユーザU(例えばユーザU1)からキャラクタの指定を変更する操作を受け付けないようにしても良い。
【0069】
表示制御部11eは、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)に指定されたキャラクタを、複数のユーザU(ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4)に含まれ第1のユーザU(例えばユーザU1)以外のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)が所持しているか否かについて、第1のユーザUが識別可能に表示させる。
【0070】
図8は、第1のユーザUが使用するユーザ端末20の表示部24に表示される所持状況表示画面の一例を示す図である。
図8に示す所持状況表示画面は、ユーザ端末20の表示部24に対する第1のユーザU(例えばユーザU1)の操作を介して所持状況の表示要求が発生した場合に表示される。所持状況表示画面には、第1のユーザU(例えばユーザU1)に指定されたキャラクタ(例えば、キャラクタA)を、第1のユーザU以外のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3、ユーザU4)が所持しているか否かについて示す所持状況情報70等が表示される。第1のユーザU(例えばユーザU1)は、所持状況表示画面に表示される所持状況情報70を参照することにより、第1のユーザU(例えばユーザU1)に指定されたキャラクタAを、ユーザU3は所持しているものの、ユーザU2およびユーザU4は所持していないこと(つまり、自分が指定したキャラクタAを自分以外のユーザUが指定する可能性)を把握した上で自身が指定するキャラクタを確定することができ、抽選に戦略性を持たせることができる。
【0071】
提示部11fは、第1ゲーム媒体群に含まれ、ランダムに決定されたキャラクタをユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が使用するユーザ端末20の表示部24に表示させることによって、当該キャラクタをユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に提示する。そして、指定受付部11aは、提示部11fによる提示が行われた後に、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4からキャラクタの指定を受け付ける。なお、ランダムに決定されたキャラクタの提示態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで聴覚的に通知する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで視覚的に通知する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで触覚的に通知する態様等であっても良い。
【0072】
図9は、第1のユーザU(例えばユーザU1)が使用するユーザ端末20の表示部24に表示されるキャラクタ表示画面の一例を示す図である。
図9に示すキャラクタ表示画面は、ユーザ端末20の表示部24に対する第1のユーザU(例えばユーザU1)の操作を介して、ランダムに決定されたキャラクタの表示要求が発生した場合に表示される。キャラクタ表示画面には、第1ゲーム媒体群に含まれ、ランダムに決定されたキャラクタを示す決定キャラクタ情報80等が表示される。第1のユーザU(例えばユーザU1)は、キャラクタ表示画面に表示される決定キャラクタ情報80を参照することにより、第1ゲーム媒体群に含まれ、ランダムに決定された16体のキャラクタがキャラクタA,C,E,F,G,H,I,J,K,L,N,O,Q,S,T,Uであることを把握した上で自身が指定するキャラクタを決定することができ、抽選に戦略性を持たせることができる。
【0073】
図10は、本実施形態において、グループGに関連付けられているユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4が共同で抽選(マルチガチャ)を行う際、サーバ10が行う抽選処理(本発明の「情報処理方法」に相当)の一例を示すフローチャートである。
【0074】
まず、指定受付部11aは、ユーザ端末20の表示部24に表示されるキャラクタ指定画面(図示せず)に対するユーザUの操作を介して、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから、例えばレアリティ度がレベル6であるキャラクタのうち入手を所望する1体のキャラクタの指定を受け付ける(ステップS100)。
【0075】
次に、ゲーム媒体管理部11dは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4のそれぞれから指定された4体のキャラクタを含む第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群を、マルチガチャの抽選対象集合として生成する(ステップS110)。
【0076】
次に、抽選要求受付部11cは、所定の順番(例えば、ランダムに決定された順番、グループGに関連付けられた順番)に従って、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4からの抽選要求の受け付けを開始する(ステップS120)。
【0077】
次に、抽選要求受付部11cは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3またはユーザU4からの抽選要求を受け付けたか否かについて判定する(ステップS130)。判定の結果、抽選要求を受け付けていない場合(ステップS130、NO)、処理はステップS160に遷移する。
【0078】
一方、抽選要求を受け付けた場合(ステップS130、YES)、抽選実行部11bは、第1抽選および第2抽選を介して第1ゲーム媒体群または第2ゲーム媒体群の中からユーザUに付与する例えば10体のキャラクタを決定する抽選を実行する(ステップS140)。そして、抽選実行部11bは、決定されたキャラクタをユーザUに付与する(ステップS150)。その後、処理はステップS160に遷移する。
【0079】
ステップS160では、抽選要求受付部11cは、記憶部12に記憶される付与可能回数情報や抽選要求可能回数情報を参照し、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4からの抽選要求の受け付けを終了する抽選要求終了条件を満たすか否かについて判定する。ここで、抽選要求終了条件とは、第1ゲーム媒体群に含まれるキャラクタについて抽選によって付与可能な数が0であることや、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4について抽選要求可能な残り回数が0回であることである。
【0080】
判定の結果、抽選要求終了条件を満たさない場合(ステップS160、NO)、処理はステップS130の前に戻る。一方、抽選要求終了条件を満たす場合(ステップS160、YES)、抽選要求受付部11cは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4からの抽選要求の受け付けを終了、つまり、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4から抽選要求を受け付け不可能に制御する。これにより、サーバ10は
図10に示す抽選処理を終了する。
【0081】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、指定受付部11aと抽選実行部11bとを備える。指定受付部11aは、複数のユーザUのそれぞれからキャラクタの指定を受け付け可能に制御する。抽選実行部11bは、複数のユーザUに含まれる第1のユーザUから抽選要求が発生した場合、複数のユーザUのそれぞれから指定された複数のキャラクタを含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から第1のユーザUに付与するキャラクタを決定する抽選を実行する。
【0082】
このように構成した本実施形態によれば、複数のユーザU(ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4)において、自分で指定したキャラクタが含まれる抽選が実行可能になるため、複数のユーザUに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0083】
なお、上記実施形態において、抽選実行部11bは、第1回目の第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)の抽選要求を受け付ける順番において第1のユーザUから抽選要求が受け付けられずに第1のユーザU以外の第2のユーザU(例えばユーザU2)に順番が移された(スキップした)場合、第1のユーザUから抽選要求が受け付けられた(スキップしない)場合と比べて、第1回目より後の第2回目の第1のユーザUの順番において第1のユーザUから抽選要求が受け付けられて抽選を実行する際、第1のユーザUに付与するキャラクタとして、第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定される確率を大きくしても良い。これにより、第1のユーザUにとって、第1回目で抽選要求を行うか、または、第2回目で抽選要求を行うかの戦略性を高めることができる。なお、所定人数(例えば、2人)より多くのユーザU(例えば、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3)が連続でスキップした場合、先にスキップした所定人数のユーザU(例えば、ユーザU1、ユーザU2)に対してのみ、指定されたキャラクタが決定される確率を大きくする効果が与えられるようにしても良い。また、共同で抽選(マルチガチャ)を行うユーザU毎に、スキップ可能な残り回数が設定されても良い。この場合、記憶部12は、共同で抽選(マルチガチャ)を行うユーザU毎に、スキップ可能な残り回数を管理するスキップ可能回数情報を記憶しても良い。
【0084】
また、抽選要求受付部11cは、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)の順番において第1のユーザUから所定時間(例えば、1分)以上抽選要求を受け付けなかった場合、第1のユーザUから抽選要求を受け付け不可能に制御し、かつ、第1のユーザUの次の順番の第2のユーザU(例えばユーザU2、本発明の「第2ユーザ」に相当)から抽選要求を受け付け可能に制御する、つまり第1のユーザUの順番を強制的にスキップしても良い。この場合、第1のユーザUが抽選要求を行うことを放棄しているとも解されるため、1つ前の段落に記載の効果、つまり第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定される確率を大きくする効果が第1のユーザUに対して与えられないようにすることが好ましい。
【0085】
また、上記実施形態において、抽選実行部11bは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に含まれ第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)以外のユーザU(例えばユーザU2)に指定されたキャラクタと、第1のユーザUに指定されたキャラクタとが同一である場合、同一でない場合と比べて、第1のユーザUに指定されたキャラクタがユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4の指定によらないキャラクタとして第1ゲーム媒体群に含まれる数を大きくしても良い。これにより、複数のユーザUで同じキャラクタを指定することにより、そのキャラクタの当選確率を増大させることができ、複数のユーザUに対して、互いにコミュニケーションを積極的にとって抽選を行う動機付けをより与えることができ、抽選の趣向性をより向上させることもできる。
【0086】
抽選実行部11bは、第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)により所定価値(例えば、ゲーム内通貨、アイテム)が消費された場合、所定価値が消費されなかった場合と比べて、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に含まれ第1のユーザU(例えばユーザU1)以外のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3およびユーザU4)に付与するキャラクタとして、第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定される確率を小さくして抽選を実行しても良い。これにより、所定価値を消費することにより、自分が指定したキャラクタが他人に当選する確率を減少させる(つまり、他人に入手させないようにする)ことができ、所定価値を消費したユーザUに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0087】
また、上記実施形態において、ゲーム媒体管理部11dは、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に含まれ第1のユーザU(例えばユーザU1)以外のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3またはユーザU4)に付与するキャラクタとして、第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定された場合、当該キャラクタを第1ゲーム媒体群に補充し(つまり、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数を減らさない)、第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定されなかった場合、当該キャラクタを第1ゲーム媒体群に補充しなくても良い(つまり、抽選によって当該キャラクタを付与可能な残り回数を減らす)。これにより、第1のユーザU(例えばユーザU1)以外のユーザU(例えばユーザU2、ユーザU3またはユーザU4)に付与するキャラクタとして、第1のユーザUに指定されたキャラクタが決定された場合(つまり、自分が指定したキャラクタが他人に当選して抽選を行う動機付けが減少する可能性が生じる場合)でも、第1ゲーム媒体群にキャラクタを補充することで、第1のユーザUにとって抽選を行う動機付けを維持させることができる。
【0088】
また、上記実施形態において、抽選実行部11bは、抽選を実行する際、例えば第1ゲーム媒体群の中から第1のユーザU(例えばユーザU1、本発明の「第1ユーザ」に相当)に付与するキャラクタとして第1のユーザUに指定されたキャラクタ(例えば、キャラクタA)が決定される確率を、第1のユーザUに指定されていないキャラクタ(例えば、キャラクタB、キャラクタC)が決定される確率よりも大きくしても良い。これにより、第1のユーザUに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0089】
図11は、各ユーザUにおけるキャラクタの当選確率を示す図である。
図11に示すように、ユーザU1に付与するキャラクタとしてユーザU1に指定されたキャラクタAが決定される確率(10%)は、ユーザU1に指定されていないキャラクタ(キャラクタA以外)が決定される確率(5%)よりも大きく設定されている。また、ユーザU2に付与するキャラクタとしてユーザU2に指定されたキャラクタBが決定される確率(10%)は、ユーザU2に指定されていないキャラクタ(キャラクタB以外)が決定される確率(5%)よりも大きく設定されている。また、ユーザU3に付与するキャラクタとしてユーザU3に指定されたキャラクタCが決定される確率(10%)は、ユーザU3に指定されていないキャラクタ(キャラクタC以外)が決定される確率(5%)よりも大きく設定されている。また、ユーザU4に付与するキャラクタとしてユーザU4に指定されたキャラクタDが決定される確率(10%)は、ユーザU4に指定されていないキャラクタ(キャラクタD以外)が決定される確率(5%)よりも大きく設定されている。これにより、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3およびユーザU4に対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0090】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0091】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、抽選の興趣性を向上させることである。
【0092】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け可能に制御する指定受付部と、複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する抽選実行部とを備える。
上記の情報処理装置によれば、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0093】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザに付与するゲーム媒体として決定された第1ゲーム媒体が第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の何れに含まれるかに応じて、抽選によって第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らすか否かを異ならせることである。
[付記2]第1ユーザに付与するゲーム媒体として決定された第1ゲーム媒体が第1ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らし、第1ゲーム媒体が第2ゲーム媒体群に含まれる場合、抽選によって第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らさないゲーム媒体管理部をさらに備える、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザに付与するゲーム媒体として決定された第1ゲーム媒体が第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の何れに含まれるかに応じて、抽選によって第1ゲーム媒体を付与可能な残り回数を減らすか否かを異ならせることができる。
【0094】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、所定の順番に従って複数のユーザから抽選要求を受け付け可能にすることである。
[付記3]所定の順番に従って複数のユーザから抽選要求を受け付け可能に制御する抽選要求受付部をさらに備える、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、所定の順番に従って複数のユーザから抽選要求を受け付けることができる。
【0095】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において第1ユーザから抽選要求が受け付けられずに第1ユーザ以外のユーザに順番が移された場合、第1ユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を大きくすることである。
[付記4]抽選実行部は、第1回目の前記第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において第1ユーザから抽選要求が受け付けられずに第1ユーザ以外のユーザに順番が移された場合、第1ユーザから抽選要求が受け付けられた場合と比べて、第1回目より後の第2回目の第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において第1ユーザから抽選要求が受け付けられて抽選を実行する際、第1ユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を大きくする、付記3に記載の情報処理装置。
これにより、第1回目の第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において第1ユーザから抽選要求が受け付けられずに第1ユーザ以外のユーザに順番が移された場合、第2回目の第1ユーザの順番において第1ユーザから抽選要求が受け付けられて抽選を実行する際、第1ユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を大きくすることができる。
【0096】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザの順番において所定時間以上抽選要求を受け付けなかった場合、第1ユーザの次の順番の第2ユーザから抽選要求を受け付け可能にすることである。
[付記5]抽選要求受付部は、第1ユーザの抽選要求を受け付ける順番において第1ユーザから所定時間以上抽選要求を受け付けなかった場合、第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御し、かつ、第1ユーザの次の順番の第2ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御する、付記3に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザの順番において第1ユーザから所定時間以上抽選要求を受け付けなかった場合、第1ユーザから抽選要求を受け付けずに、第1ユーザの次の順番の第2ユーザから抽選要求を受け付けることができる。
【0097】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が1以上であるか否かに応じて、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能にするか否かを制御することである。
[付記6]第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が1以上である場合、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御し、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が0である場合、第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御する抽選要求受付部をさらに備える、付記1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体を抽選によって付与可能な数が1以上であるか否かに応じて、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能にするか否かを制御することができる。
【0098】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が1回以上であるか否かに応じて、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能にするか否かを制御することである。
[付記7]第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が1回以上である場合、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能に制御し、第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が0回である場合、第1ユーザから抽選要求を受け付け不可能に制御する抽選要求受付部をさらに備える、付記1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザが抽選要求可能な残り回数が1回以上であるか否かに応じて、第1ユーザから抽選要求を受け付け可能にするか否かを制御することができる。
【0099】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体を、第1ユーザに識別させることである。
[付記8]複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体を、第1ユーザが識別可能に表示させる表示制御部をさらに備える、付記1~7の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体を、第1ユーザに識別させることができる。
【0100】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザに指定されたゲーム媒体を、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザが所持しているか否かについて、第1ユーザに識別させることである。
[付記9]第1ユーザに指定されたゲーム媒体を、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザが所持しているか否かについて、第1ユーザが識別可能に表示させる表示制御部をさらに備える、付記1~8の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザに指定されたゲーム媒体を、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザが所持しているか否かについて、第1ユーザに識別させることができる。
【0101】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体と、第1ユーザに指定されたゲーム媒体とが同一である場合、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が複数のユーザの指定によらないゲーム媒体として第1ゲーム媒体群に含まれる数を大きくすることである。
[付記10]抽選実行部は、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体と、第1ユーザに指定されたゲーム媒体とが同一である場合、同一でない場合と比べて、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が複数のユーザの指定によらないゲーム媒体として第1ゲーム媒体群に含まれる数を大きくする、付記1~9の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに指定されたゲーム媒体と、第1ユーザに指定されたゲーム媒体とが同一である場合、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が複数のユーザの指定によらないゲーム媒体として第1ゲーム媒体群に含まれる数を大きくすることができる。
【0102】
[付記11]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザにより所定価値が消費された場合、第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を小さくすることである。
[付記11]抽選実行部は、第1ユーザにより所定価値が消費された場合、所定価値が消費されなかった場合と比べて、複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を小さくして抽選を実行する、付記1~10の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザにより所定価値が消費された場合、第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を小さくすることができる。
【0103】
[付記12]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲーム媒体群および前記第2ゲーム媒体群の何れかを決定する第1抽選を実行した後、第1抽選で決定された第1ゲーム媒体群または第2ゲーム媒体群の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する第2抽選を実行することである。
[付記12]抽選実行部は、第1ゲーム媒体群および第2ゲーム媒体群の何れかを決定する第1抽選を実行し、第1抽選で第1ゲーム媒体群が決定された場合、第1ゲーム媒体群の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する第2抽選を実行し、第1抽選で第2ゲーム媒体群が決定された場合、第2ゲーム媒体群の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する第2抽選を実行する、付記1~11の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲーム媒体群および前記第2ゲーム媒体群の何れかを決定する第1抽選を実行した後、第1抽選で決定された第1ゲーム媒体群または第2ゲーム媒体群の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する第2抽選を実行することができる。
【0104】
[付記13]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定されたか否かに応じて、当該ゲーム媒体を第1ゲーム媒体群に補充するか否かを異ならせることである。
[付記13]複数のユーザに含まれ第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定された場合、当該ゲーム媒体を第1ゲーム媒体群に補充し、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定されなかった場合、当該ゲーム媒体を第1ゲーム媒体群に補充しないゲーム媒体管理部をさらに備える、付記1~12の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザ以外のユーザに付与するゲーム媒体として、第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定されたか否かに応じて、当該ゲーム媒体を第1ゲーム媒体群に補充するか否かを異ならせることができる。
【0105】
[付記14]に対応する課題
本発明の目的の1つは、抽選を実行する際、第1ユーザに付与するゲーム媒体として第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を、第1ユーザに指定されていないゲーム媒体が決定される確率よりも大きくすることである。
[付記14]抽選実行部は、抽選を実行する際、第1ユーザに付与するゲーム媒体として第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を、第1ユーザに指定されていないゲーム媒体が決定される確率よりも大きくする、付記1~13の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、抽選を実行する際、第1ユーザに付与するゲーム媒体として第1ユーザに指定されたゲーム媒体が決定される確率を、第1ユーザに指定されていないゲーム媒体が決定される確率よりも大きくすることができる。
【0106】
[付記15]に対応する課題
本発明の目的の1つは、第1ゲーム媒体群に含まれ、ランダムに決定されたゲーム媒体を複数のユーザに提示した後に、複数のユーザにゲーム媒体を指定させることである。
[付記15]複数のユーザから指定された複数のゲーム媒体と、ランダムに決定されたゲーム媒体とを含む第1ゲーム媒体群を管理するゲーム媒体管理部と、ランダムに決定されたゲーム媒体を複数のユーザに提示する提示部とをさらに備え、指定受付部は、提示部による提示が行われた後に、複数のユーザからゲーム媒体の指定を受け付ける、付記1~14の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、第1ゲーム媒体群に含まれ、ランダムに決定されたゲーム媒体を複数のユーザに提示した後に、複数のユーザにゲーム媒体を指定させることができる。
【0107】
[付記16]に対応する課題
本発明の目的の1つは、複数のユーザの数が多くなるにつれて、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体として、ランダムに決定されるゲーム媒体の数を少なくすることである。
[付記16]複数のユーザから指定された複数のゲーム媒体と、ランダムに決定されるゲーム媒体とを含む第1ゲーム媒体群を管理し、複数のユーザの数が多くなるにつれて、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体として、ランダムに決定されるゲーム媒体の数を少なくするゲーム媒体管理部をさらに備える、付記1~15の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、複数のユーザの数が多くなるにつれて、第1ゲーム媒体群に含まれるゲーム媒体として、ランダムに決定されるゲーム媒体の数を少なくすることができる。
【0108】
[付記17]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることである。
[付記17]本実施形態に係る情報処理方法において、プロセッサが、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け、プロセッサが、複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する。
上記の情報処理方法によれば、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【0109】
[付記18]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることである。
[付記18]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサに、複数のユーザのそれぞれからゲーム媒体の指定を受け付け、複数のユーザに含まれる第1ユーザから抽選要求が発生した場合、複数のユーザのそれぞれから指定された複数のゲーム媒体を含む第1ゲーム媒体群と、第2ゲーム媒体群との少なくとも一方の中から第1ユーザに付与するゲーム媒体を決定する抽選を実行する処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、ユーザに対して、抽選を行う動機付けをより与えることができる。
【符号の説明】
【0110】
1:投票システム、10:サーバ、11:制御部、11a:指定受付部、11b:抽選実行部、11c:抽選要求受付部、11d:ゲーム媒体管理部、11e:表示制御部、11f:提示部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、40:抽選要求ボタン、42:抽選要求スキップボタン、50:キャラクタ画像、52:キャラクタ情報、60:指定状況情報、70;所持状況情報、80;決定キャラクタ情報、U,U1,U2,U3,U4:ユーザ