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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109310
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】植栽計画システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20240806BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014030
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】302060926
【氏名又は名称】株式会社フジタ
(74)【代理人】
【識別番号】100120592
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 崇裕
(74)【代理人】
【識別番号】100184712
【弁理士】
【氏名又は名称】扇原 梢伸
(74)【代理人】
【識別番号】100192223
【弁理士】
【氏名又は名称】加久田 典子
(72)【発明者】
【氏名】那須 崇利
(72)【発明者】
【氏名】神田 信孝
(72)【発明者】
【氏名】堀田 忠義
(72)【発明者】
【氏名】伊東 幸奈
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】植栽計画における在来種に関する作業の効率を向上する技術の提供。
【解決手段】植栽計画出システム1は、植栽に関するマスタ情報を記憶するマスタDB100とBIMツール上に実装された各機能部210~250等で構成される。植栽を計画するBIMモデルにて地域設定部220が提供する画面で自然分布地域が設定されると、入力補助部230が提供する樹木の配置に関する画面には、ユーザにより選択された情報と設定された地域とで絞り込まれたマスタ情報に基づく選択候補が表示され、樹種が選択されると、その樹種が設定された地域において在来種か否かが表示されるため、在来種に関する確認を容易に行える。また、集計表示部250が提供する画面には、配置された全ての樹木に関し、在来種か否か、数量、全体に占める割合が表示されるとともに、全ての樹木における在来種の割合が表示されるため、その時点での在来種の割合の確認を容易に行える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建造物及びその敷地を表した3次元モデルにおいて前記建造物の外構への植栽を計画するための植栽計画システムであって、
樹木に関するマスタ情報を記憶するマスタ情報記憶手段と、
前記マスタ情報を用いて前記外構への樹木の配置に要する情報の入力を補助し、ユーザによる樹木分類の選択に応じて、当該樹木分類に該当する樹種の一覧を表示し、前記一覧からの樹種の選択に応じて、当該樹種が前記建造物の施工地域における在来種であるか否かを表示するとともに当該樹種に関する情報の入力を受け付ける入力補助手段と、
少なくとも、配置された全ての樹木における在来種の割合を算出して表示する集計出力手段と
を備えた植栽計画システム。
【請求項2】
請求項1に記載の植栽計画システムにおいて、
在来種の自然分布地域に関する複数の選択肢を表示し、ユーザにより選択された自然分布地域を前記建造物の施工地域として設定する地域設定手段
をさらに備えた植栽計画システム。
【請求項3】
請求項1に記載の植栽計画システムにおいて、
前記樹木の配置に関して入力された情報を記憶するモデル情報記憶手段
をさらに備え、
前記集計出力手段は、
前記モデル情報記憶手段に記憶された情報に基づいて前記在来種の割合を算出する
ことを特徴とする植栽計画システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の植栽計画システムにおいて、
ユーザにより入力された情報に応じて配置される樹木を3次元で表した樹木モデルを前記3次元モデル上に作成する樹木モデル作成手段
をさらに備えた植栽計画システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物の外構への植栽を計画するための植栽計画システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、法面等の斜面の緑化においては、発芽率の高さや成長の早さ、入手のし易さ等から、国内外の外来種が多く利用されてきた。その結果、外来種が周辺環境に逸出して在来種の生育を脅かし、生態系の変化を引き起こすという問題が生じている。このような問題に対し、斜面保護基材として緑化する在来種で匍匐茎を有するものを用い、緑化基材として在来種の種子を用い、マルチング部材として木質系チップを用いることにより、斜面の安定と植物の生育を図って自然の植生を低コストで回復させる緑化方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、上述した生態系の問題は市街地の緑化においても同様に生じており、近年は、生物多様性の保全や向上を目指して、緑化や在来種の選定に関し独自の指針を作成する自治体や公益団体等も存在する(例えば、非特許文献1を参照)。非特許文献1においては、生物多様性に配慮した植栽の推進や在来動物の生息空間のネットワーク化を図る観点から、在来種の活用が推奨され、東京本土部における在来種が生活型毎にリストアップされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-167529号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】東京都環境局,「植栽時における在来種選定ガイドライン-生物多様性に配慮した植栽を目指して-」,平成26年5月発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
建造物の建造においても外構の緑化率が検討されるが、やはり生物多様性の観点から、外構への植栽に当たっては在来種を外来種に対し一定以上の割合で選定する必要がある。しかしながら、上記の非特許文献に掲載された在来種リストをみても明らかなように、在来種に該当する樹種の数が非常に多く、また、気候や地質等の違いから地域が異なれば在来種も異なるため、植栽する樹種を選定する際には、建造物の施工地域を踏まえて個々の樹種が在来種であるか否かを確認しなければならない。また、植栽する樹種を変更する場合には、その度に在来種の選定率を算出し直さなければならない。このように、建造物の外構への植栽を計画する上では、在来種にまつわる作業に困難性が伴い、多くの手間が発生するため、対策が求められている。
【0007】
そこで、本発明は、植栽計画における在来種に関する作業の効率を向上する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明は以下の植栽計画システムを採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0009】
すなわち、本発明の植栽計画システムは、建造物及びその敷地を表した3次元モデルにおいて建造物の外構への植栽を計画するための植栽計画システムであって、樹木に関するマスタ情報を記憶するマスタ情報記憶手段と、マスタ情報を用いて外構への樹木の配置に要する情報の入力を補助し、ユーザによる樹木分類の選択に応じて、当該樹木分類に該当する樹種の一覧を表示し、一覧から樹種の選択に応じて、当該樹種が建造物の施工地域における在来種であるか否かを表示するとともに当該樹種に関する情報の入力を受け付ける入力補助手段と、少なくとも、配置された全ての樹木における在来種の割合を算出して表示する集計出力手段とを備えている。
【0010】
この態様の植栽計画システムにおいては、入力補助手段がマスタ情報を用いてユーザによる情報の入力を補助し、ユーザによる樹木分類の選択(樹木分類選択画面における樹木分類の選択、又は、低木モデル一覧画面234w2を表示することの選択)に応じて、選択された樹木分類(常緑高木、落葉高木、常緑中木、落葉中木、低木のいずれか)に該当する樹種の一覧を表示し、ユーザによる一覧からの樹種の選択(樹種選択画面232w2、又は、低木モデル一覧画面234w2に表示される樹種の候補からの選択)に応じて、選択された樹種が建造物の施工地域における在来種であるか否かを表示する。
【0011】
したがって、この態様の植栽計画システムによれば、ユーザは、配置しようとする樹木が建造物の施工地域において在来種であるか否かを文献等で個別に調査することなく、表示される画面で容易に確認することができるため、在来種であるか否かの確認に従来要していた確認の手間を大幅に削減することができる。また、この態様の植栽計画システムによれば、集計出力手段が配置された全ての樹木における在来種の割合を算出して表示するため、ユーザが集計作業を行う必要がなく、集計作業に従来要していた手間を削減することができる。
【0012】
好ましくは、上述した態様の植栽計画システムにおいて、在来種の自然分布地域に関する複数の選択肢を表示し、ユーザにより選択された自然分布地域を建造物の施工地域として設定する地域設定手段をさらに備えている。
【0013】
この態様の植栽計画システムによれば、ユーザにより選択された自然分布地域が建造物の施工地域として設定され、入力補助手段がユーザによる情報の入力を補助する際には、マスタ情報から設定された地域で絞り込まれた情報を表示するため、ユーザが地域設定を行っておくことで、地域別の植栽データベースの情報に基づいて樹木の配置に要する情報を入力することが可能となる。
【0014】
より好ましくは、上述したいずれかの態様の植栽計画システムにおいて、樹木の配置に関して入力された情報を記憶するモデル情報記憶手段をさらに備え、集計出力手段は、モデル情報記憶手段に記憶された情報に基づいて配置された全ての樹木における在来種の割合を算出する。
【0015】
この態様の植栽計画システムによれば、外構に配置する樹木が設定された地域における在来種であるか否かを示す情報も含め、配置する樹木に関して入力された情報が全てモデル情報記憶手段に記憶されるため、集計出力手段は、モデル情報記憶手段に記憶された情報のみに基づいて、マスタ情報記憶手段に記憶されたマスタ情報を併せて参照することなく、配置された全ての樹木における在来種の割合を効率よく算出することができる。
【0016】
さらに好ましくは、上述したいずれかの態様の植栽計画システムにおいて、ユーザにより入力された情報に応じて配置される樹木を3次元で表した樹木モデルを上記の3次元モデル上に作成する樹木モデル作成手段をさらに備えている。
【0017】
この態様の植栽計画システムによれば、配置される樹木の大きさが反映された樹木モデルが作成されて3次元モデル(BIMモデル)上に表示されるため、ユーザは、2次元の外構図面では把握することが困難な植栽に関する高さ方向の寸法を、樹木モデルの外観から容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、建造物の外構への植栽計画における在来種に関する作業の効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】植栽計画システム1の構成例を示すブロック図である。
図2】地域設定画面の一例を示す図である。
図3】高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図(1/5)である。
図4】高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図(2/5)である。
図5】高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図(3/5)である。
図6】高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図(4/5)である。
図7】高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図(5/5)である。
図8】低木の配置に関する画面の一例を示す図(1/2)である。
図9】低木の配置に関する画面の一例を示す図(2/2)である。
図10】植栽された全ての樹木の一覧表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は植栽計画システムの好適な一例であり、本発明の実施の形態はこの例示に限定されない。
【0021】
〔植栽計画システムの構成〕
図1は、植栽計画システム1の構成例を示すブロック図である。
植栽計画システム1は、建造物の外構への植栽をその建造物及び敷地を表したBIMモデル上で計画するためのシステムである。植栽計画システム1は、主に、マスタデータベース100と、BIMツール200上に実装された各機能部210~250とで構成され、BIMツール200がインストールされた設計用コンピュータDCとマスタデータベース100が設けられたサーバSVとが通信可能な環境で動作する。
【0022】
マスタデータベース100は、植栽に関する各種のマスタ情報を記憶するデータベースであり、例えば、樹種マスタ110、単価リスト120、在来種選定リスト130、支柱マスタ140を有している。
【0023】
樹種マスタ110は、樹種の名称や寸法規格をはじめとした樹種に関するマスタ情報を記憶している。単価リスト120は、樹種マスタ110に記憶された各樹種の単価情報を記憶している。在来種選定リスト130は、在来種の自然分布の観点から日本列島を複数に分割した各地域に対し、樹種マスタ110に格納された樹種から在来種として選定された樹種のリスト、言い換えると、樹種マスタ110に格納された各樹種がいずれの自然分布地域において在来種に該当するかの情報を記憶している。支柱マスタ140は、樹木の幹周の寸法に応じた支柱の種類に関するマスタ情報を記憶している。
【0024】
また、BIMツール200は、例えば、モデル情報記憶部210、地域設定部220、入力補助部230、樹木モデル作成部240、集計出力部250を有している。本実施形態においては、これらの各機能部210~250がBIMツール200のアドインツールとして実装されている。
【0025】
モデル情報記憶部210は、地域設定部220及び入力補助部230が提供する画面を介してユーザにより入力される情報を記憶する記憶領域であり、植栽を計画するBIMモデル(以下、「対象のBIMモデル」と称する場合がある。)に関するモデルデータの一部をなす。すなわち、ユーザにより入力される情報は、対象のBIMモデルに紐付いたモデルデータとして記憶される。
【0026】
地域設定部220は、在来種の自然分布の観点から日本列島を複数の地域に分割した地図とともに地域の選択フォームを表示した地域設定画面を提供し、ユーザによる地域の選択を受け付ける。ユーザは、地域設定画面において、建造物の施工地域が該当するいずれかの自然分布地域を選択する。ユーザにより選択された自然分布地域は、モデル情報記憶部210内の地域情報212に記憶される。地域設定画面を介した自然分布地域の設定は、対象のBIMモデルの作成時や植栽計画の開始時に初期設定として行われるが、設定を行った後に、地域設定画面を介して自然分布地域の設定を変更することも可能である。
【0027】
入力補助部230は、必要に応じてマスタデータベース100からマスタ情報を取得しながら、BIMモデル上で外構に樹木を配置する際に必要な情報の入力を補助する画面を提供し、ユーザによる情報の入力を受け付ける。入力補助部230は、高木及び中木の配置に関する画面を提供する樹木入力部232と、低木(草を含む)の配置に関する画面を提供する低木入力部234とを有している。樹木入力部232が提供する画面を介して入力された情報は、モデル情報記憶部210内の樹木詳細情報214に記憶され、低木入力部234が提供する画面を介して入力された情報は、モデル情報記憶部210内の低木詳細情報216に記憶される。
【0028】
ところで、樹木詳細情報214及び低木詳細情報216には、配置された樹木が設定されている自然分布地域における在来種であるか否かを示す情報(以下、「在来種フラグ」と称する。)も併せて記憶される。対象のBIMモデルに樹木を配置した後に自然分布地域の設定が変更された場合には、地域設定部220は、樹木詳細情報214及び低木詳細情報216に記憶されている配置済みの樹木に関する在来種フラグを、変更後の地域に応じて変更する。
【0029】
樹木モデル作成部240は、入力補助部230が提供する画面を介したユーザによる情報の入力が完了すると、配置された樹木(高木、中木、低木)を入力された情報に応じて3次元で表した樹木モデルを作成して対象のBIMモデル上に追加する。
【0030】
本実施形態においては、高木及び中木の樹木モデルは、樹木入力部232が提供する画面を介して入力された情報に基づき、コンポーネントファミリ(独立した外部ファイルとして作成されロードされる読み込まれる要素)を用いて作成される。また、低木の樹木モデルは、低木入力部234が提供する画面を介して入力された情報に基づき、システムファミリ(BIMツール200に予め組み込まれている建物基本要素)の床ファミリを用いて作成される。低木の樹木モデルに床ファミリを用いるのは、低木をかたまりとして配置できその面積を取得可能な点において都合が良いためである。
【0031】
集計出力部250は、モデル情報記憶部210に記憶された情報に基づいて、対象のBIMモデルに配置された樹木を集計し、樹種毎に、配置数量や全体に占める割合、在来種フラグを一覧表示するとともに、配置された全ての樹木における在来種の割合を表示した画面を提供する。また、集計出力部250は、ユーザの操作に応じて、一覧表示された情報を外部ファイルに出力する。
【0032】
〔地域設定画面〕
図2は、地域設定画面220wの一例を示す図である。
地域設定画面220wは、地域設定部220により提供され、ユーザがアドインツールの[地域設定]ボタンを押下すると表示される。
【0033】
地域設定画面220wには、日本列島の上に自然分布地域の境界線を破線で示して各自然分布地域に番号を付した地図と、自然分布地域の選択フォームが表示される。選択フォームには、日本列島を構成する10の各自然分布地域に対応する選択肢と、自然分布地域の設定をリセットするための選択肢([未選択])との合計11個の選択肢が表示される。自然分布地域に対応する選択肢には、その地域に含まれる主要都市名も併せて表示されるため、ユーザは、地図だけではいずれの地域に該当するかの判別が困難な場合でも、表示された都市名を参考にしながら地域を選択することができる。
【0034】
選択フォームにおいては、既に自然分布地域が設定されている(地域情報212に自然分布地域が記憶されている)場合には、その自然分布地域に対応する選択肢が赤枠で囲まれた状態で表示され、ユーザがいずれかの選択肢を選択すると、その選択肢が赤枠で囲まれて選択中であることが明示される。また、ユーザがいずれかの選択肢を選択した状態で[OK]ボタンを押下すると、その選択肢に対応する自然分布地域が地域情報212に記憶される。一方、ユーザが[キャンセル]ボタンを押下すると、画面が閉じる(他の画面においても同様)。
【0035】
なお、[OK]ボタンを押下した時点で配置済みの樹木が存在する場合には、樹木詳細情報214及び低木詳細情報216に記憶されている配置済みの樹木に関する在来種フラグは、記憶された自然分布地域に応じて変更される。また、[未選択]に対応する情報が地域情報212に記憶された場合には、配置済みの樹木に関する在来種フラグは、全て在来種でない状態にリセットされる。
【0036】
〔高木及び中木の配置に関する画面〕
図3から図7は、高木及び中木の配置に関する画面の遷移の一例を示す図である。
高木及び中木の配置に関する画面は、樹木入力部232により提供され、ユーザがアドインツールの[樹木植栽]ボタンを押下すると、樹木分類選択画面232w1(図3)が表示される。
【0037】
図3に示された樹木分類選択画面232w1には、樹木分類の候補として、樹木の高さ(高木:3m以上、中木:3m未満)と種類(常緑、落葉)とを掛け合わせた4つの選択肢、具体的には[常緑高木]、[落葉高木]、[常緑中木(3m未満)]、[落葉中木(3m未満)]の4つが表示される。ユーザがいずれかの選択肢を選択すると、樹種選択画面232w2(図4)に進む。ここでユーザが「常緑高木」を選択した場合を想定する。
【0038】
図4に示された樹種選択画面232w2には、最上部の樹木分類エリアACに、樹木分類選択画面232w1(図3)において選択された樹木分類(図示の例においては「常緑高木」)が表示され、その下側に樹種の選択フォームが表示される。選択フォームには、選択された樹木分類に該当する樹種名が選択肢として羅列される。これらの樹種名は、樹木分類を検索キーとして樹種マスタ110から抽出されている。
【0039】
また、選択フォームの下側には、樹種の参考画像の表示エリアAP1~AP4が設けられている。選択フォームからいずれかの樹種名を選択すると、選択された樹種(図示の例においては「アラカシ」)のサムネイル、具体的には、例えば、成木エリアAP1に成木のサムネイル、葉エリアAP2に葉のサムネイル、実エリアAP3に実のサムネイル、花エリアAP4に花のサムネイルがそれぞれ表示され、各サムネイルをクリックすると、解像度の高い画像が表示される。
【0040】
これらの画像は、選択された樹種を検索キーとして樹種マスタ110から取得されており、対象の画像が樹種マスタ110に存在しない場合には、各エリアにその旨が表示される。参考画像が表示されることで、ユーザは、樹種名だけではどのような樹木であるかを判別することが困難な場合でも、表示される画像を参考にしながら樹種名を選択することができる。
【0041】
追加したい樹種が選択肢として表示されている場合には、ユーザがその選択肢を選択した状態で[OK]ボタンを押下すると、樹種詳細設定画面232w3(図5)に進む。なお、樹種選択画面232w2でユーザが[Back]ボタンを押下すると、樹木分類選択画面232w1(図3)に戻る。
【0042】
〔樹種が選択された場合〕
図5に示された樹種設定画面232w3においては、樹木分類エリアACに、樹木分類選択画面232w1(図3)において選択された樹木分類(図示の例においては「常緑高木」)が表示され、樹種名エリアAT1に、樹種選択画面232w2(図4)において選択された樹種名(図示の例においては「アラカシ」)が表示され、樹種記号エリアAT2に、選択された樹種に対応する記号が表示される。また、選択された樹種が設定されている自然分布地域において在来種であれば、在来種チェックボックスAT3はチェックONの状態で表示され、在来種でなければ、在来種チェックボックスAT3はチェックOFFの状態で表示される。なお、樹種設定画面232w3においては、在来種チェックボックスAT3は読み取り専用であり、ユーザがチェックの状態を変更することはできない。
【0043】
樹種記号は選択された樹種を検索キーとして樹種マスタ110から取得されており、在来種か否かの情報は、設定されている自然分布地域及び選択された樹種をキーとして在来種選定リスト130から取得されている。在来種チェックボックスAT3の表示状態により、ユーザは、選択した樹種が建造物の施工地域(設定されている自然分布地域)において在来種であるか否かを容易に確認することができ、その表示を確認した上で[Back]ボタンを押下して樹種選択画面232w2(図4)に戻れば、樹種を選択し直すことも可能である。
【0044】
樹種設定画面232w3にはさらに、選択された樹種の規格、支柱、根鉢に関する詳細設定フォームが表示される。詳細設定フォームには、H(樹高)エリアAS1に、選択可能な樹高寸法が表示されるHドロップダウンリスト、C(幹周)エリアAS2に、選択可能な幹周寸法が表示されるCドロップダウンリスト、W(枝張)エリアAS3に、選択可能な枝張寸法が表示されるWドロップダウンリストがそれぞれ配置されており、これらの下側に、株立ちの状態であるか否かがセットされる株立ちチェックボックスAS4が配置されている。また、支柱エリアAS5に、選択可能な支柱の種類が表示される支柱ドロップダウンリストが配置され、根鉢エリアAS6に、選択可能な根鉢形状の種類が表示される根鉢ドロップダウンリストが配置されている。
【0045】
規格に関する設定項目の選択候補には、樹種マスタ110から樹木分類及び樹種で絞り込まれた情報が表示される。また、詳細設定フォームに配置された各設定項目は相互に連動しており、いずれかの項目が選択されると、他の項目は選択可能な情報が絞り込まれた状態で表示される。以下、図6を参照しながら、項目間での連携の具体例を説明する。
【0046】
図6中(A):Hドロップダウンリストには、樹木分類「常緑高木」と樹種「アラカシ」とで樹種マスタ110から絞り込まれた樹高寸法(「3.0」、「3.5」、「4.0」、「5.0」、「8.0」)が選択候補として表示される。図示を省略するが、ここでユーザが「3.0」を選択すると、Cドロップダウンリストには、樹木分類「常緑高木」と樹種「アラカシ」と樹高「3.0」とで樹種マスタ110から絞り込まれることで、樹種寸法の選択候補として「0.12」、「0.21」が表示され、Wドロップダウンリストには、枝張寸法の選択候補として「0.8」のみが表示される。ここでさらにユーザがCドロップダウンリストから「0.21」を選択すると、Wドロップダウンリストには選択候補が表示されず空白になるとともに、株立ちチェックボックスはチェックONの状態になる。このようにして、ユーザが上から順番に各項目を選択していくと、その度に樹種マスタ110からデータが取得され、それ以降の項目の選択候補が更新される。
【0047】
図6中(B):ユーザが上記のような流れに沿って、Hドロップダウンリストから「3.5」を選択し、Cドロップダウンリストから「0.15」を選択し、Wドロップダウンリストから「0.80」を選択した場合を想定する。この場合には、株立ちチェックボックスはチェックOFFの状態になる。このとき、支柱ドロップダウンリストには、支柱マスタ140からCドロップダウンリストで選択された「0.15」で絞り込まれた支柱の種類(「二脚鳥居(添木付)」、「唐竹八掛け」、「丸太八掛け」、「唐竹帯掛け」、「丸太布掛け」)が選択候補として表示される。なお、規格に関する各項目が未選択の場合には、支柱ドロップダウンリストには選択候補が表示されず空白になる。また、支柱ドロップダウンリストからいずれかの候補を選択した後にCドロップダウンリストの選択が変更された場合には、支柱ドロップダウンリストの選択候補はリセットされる。
【0048】
図6中(C):根鉢ドロップダウンリストには、選択可能な根鉢形状の種類として、「貝尻鉢」、「皿鉢」、「並鉢」が表示される。ユーザが根鉢ドロップダウンリストからいずれかの候補を選択すると、詳細設定フォームに配置された全ての項目に対する設定が終了する。
【0049】
最後にユーザが[OK]ボタンを押下すると、配置する樹木(高木、中木)に関して一連の画面232w1~232w3を介して設定された詳細情報(樹種名、在来種フラグ、規格(H、C、W、株立ち)、支柱、根鉢等)が樹木詳細情報214に記憶されるとともに、配置する樹木を設定された規格に応じて3次元で表した樹木モデルが対象のBIMモデル上に作成されて、樹種設定画面232w3が閉じる。
【0050】
〔フリー入力の場合〕
一方、樹種選択画面232w2(図4)において、追加したい樹種が選択肢として表示されていない場合には、ユーザが[項目を入力して作成]を選択すると、樹種フリー入力画面232w4(図7)に進む。
【0051】
図7に示されるように、樹種フリー入力画面232w4は、その画面構成が上述した樹種設定画面232w2(図5)と同様であり、樹木分類エリアACに樹木分類選択画面232w1(図3)において選択された樹木分類(図示の例においては「常緑高木」)が表示され、それ以降に表示される情報項目も共通しているが、入力フォームの態様が異なっている。
【0052】
具体的には、樹種フリー入力画面232w4においては、樹種名エリアAT1に樹種名用のテキストボックスが表示され、樹種記号エリアAT2に記号用のテキストボックスが表示され、在来種チェックボックスAT3が変更可能な状態で表示される。樹種名用のテキストボックスに樹種名を入力すると、その先頭2文字が記号用のテキストボックスに自動的にセットされる。同一の記号が樹種マスタ110に存在する場合には、その旨を知らせて樹種を登録して問題がないかを確認するメッセージが表示される。また、在来種チェックボックスAT3にチェックがなされが、入力された樹種名が在来種選定リスト130に存在しない場合には、その旨を知らせて在来種として登録して問題がないかを確認するメッセージが表示される。これらのメッセージの表示により、ユーザに注意を促し、登録しようとしている樹種が本当に候補に含まれていないか、入力に誤りがないか等を改めて確認させることができる。
【0053】
なお、上記の例においては、記号用のテキストボックスに樹種名の先頭2文字を自動でセットしているが、セットする文字数や内容はこれに限定されない。また、自動でセットするのに代えて、所定の規則に沿った記号をユーザに手動で入力させてもよい。
【0054】
そして、H(樹高)エリアAS1に樹高寸法用のテキストボックスが表示され、C(幹周)エリアAS2に幹周寸法用のテキストボックスが表示され、W(枝張)エリアAS3に枝張寸法用のテキストボックスが表示され、株立ちチェックボックスAS4が変更可能な状態で表示される。そして、支柱エリアAS5に、支柱マスタ140の情報に基づく候補からの選択とフリー入力とが可能な支柱コンボボックスが表示され、根鉢エリアAS6に、予め用意された候補からの選択とフリー入力とが可能な根鉢コンボボックスが表示される。支柱コンボボックスに表示される選択候補は、幹周寸法の入力値に応じて更新される。
【0055】
ユーザが樹種フリー入力画面232w4での入力を終えて[OK]ボタンを押下すると、配置する樹木に関して入力された詳細情報が樹木詳細情報214に記憶されるとともに、配置する樹木を入力された規格に応じて3次元で表した樹木モデルが対象のBIMモデル上に作成されて、樹種フリー入力画面232w4が閉じる。なお、マスタデータベース100に登録がなくユーザがフリー入力を行った情報は、樹木詳細情報214にのみ記憶され、マスタデータベース100には反映されない。
【0056】
〔低木の配置に関する画面〕
図8及び図9は、低木の配置に関する画面の一例を示す図である。
低木の配置に関する画面は、低木入力部234により提供され、ユーザがアドインツールの[低木植栽]ボタンを押下すると、低木モデリング画面234w1(図8)が表示される。
【0057】
図8に示された低木モデリング画面234w1には、高さ入力用のテキストボックスAHが表示される。ユーザが対象のBIMモデル上の地盤面に対して植栽範囲(面積)の指定を行い、テキストボックスAHに高さを入力して、[モデリング実行]ボタンを押下すると、低木の樹木モデル(以下、「低木モデル」と称する。)が作成される。この時点では、低木に関する詳細情報は未設定の状態であり、樹種名には「樹種_N」との仮名称(Nは連番)がセットされ、大きさ(面積×高さ)が反映された低木モデルが対象のBIMモデル上に作成される。
【0058】
例えば、上記の手順を繰り返して低木モデルを3個作成した後に、アドインツールの[低木一覧]ボタンを押下すると、図9に示された低木モデル一覧画面234w2が表示される。
【0059】
図9中(A):低木モデル一覧画面234w2には、設定されている自然分布地域(図示の例においては「6 本州中部太平洋側区域」)が表示されるとともに、名称に「植栽」との文字が含まれる低木モデル(床ファミリ)の一覧が表示される。一覧表示された低木モデルの中からいずれか(図示の例においては「植栽_3」)を選択すると、この行の樹種名の入力欄がコンボボックス状に変化し、樹種マスタ110の情報に基づく樹種名の候補からの選択とフリー入力とが可能な状態になる。また、選択した低木モデルが対象のBIMモデルのビューにおいてハイライト表示されるため、ユーザは、どの低木モデルに対する情報を入力しようとしているのかを確認しながら作業することができる。
【0060】
ここでユーザが「クチナシ」を選択した場合を想定する。
図9中(B):ユーザがいずれかの樹種を選択したことに応じて、設定されている自然分布地域及び選択された樹種(「クチナシ」)をキーとして、在来種選定リスト130からその樹種が在来種であるか否かの情報が取得され、在来種であれば、在来種の欄に「○」が表示され、在来種でなければ、在来種の欄は空白のままとなる。続いて、ユーザがこの低木モデル(「クチナシ」)に関する植栽密度を入力すれば、この低木モデルに関する入力は完了となる。
【0061】
上記の手順に沿って、表示されている低木モデルに関する入力を行い、ユーザが[OK]ボタンを押下すると、入力または変更した内容が低木詳細情報216に記憶されて低木モデルに反映され、低木モデル一覧画面234w2が閉じる。一方、ユーザが[適用]ボタンを押下すると、入力または変更した内容が低木詳細情報216に記憶されて低木モデルに反映されるが、低木モデル一覧画面234w2は開いたまま維持される。
【0062】
低木に関して上記の低木モデリング画面234w1及び低木モデル一覧画面234w2を介して入力された詳細情報(樹種名、在来種フラグ、面積、高さ、植栽密度等)は、低木詳細情報216に記憶される。なお、低木モデル一覧画面234w2には表示されないが、低木モデルの作成時に指定された面積も低木詳細情報216に記憶されているため、面積及び植栽密度からその樹種の株数を算出することが可能である。
【0063】
〔一覧表示画面〕
図10は、植栽された全ての樹木を一覧表示する画面250wの一例を示す図である。
植栽樹木一覧画面250wは、集計出力部250により提供され、ユーザがアドインツールの[植栽集計]ボタンを押下すると表示される。
【0064】
植栽樹木一覧画面250wには、モデル情報記憶部210に記憶されている情報に基づいて配置された樹木に関し集計された結果が表示される。例えば、設定されている自然分布地域(図示の例においては「6 本州中部太平洋側区域」)が左上部に表示され、その下に、対象のBIMモデル上に配置された全ての樹木について、樹種名、設定されている自然分布地域において在来種であるか否か、数量の全体に占める割合、数量が一覧表示され、右上部に植栽された全ての樹木の数量に占める在来種の数量の割合が表示される。
【0065】
このような集計表示がなされることにより、ユーザは、現時点での在来種の割合を容易に確認することができ、在来種の割合が目標レベルに満たない場合には、樹種を追加/変更したり数量を調整したりすることができるため、植栽計画を効率よく進めることが可能となる。
【0066】
なお、植栽樹木一覧画面250wでユーザが[Export]ボタンを押下すると、画面に表示されている情報を外部ファイル(例えば、CSV形式のファイル等)として保存することができる。
【0067】
上述した実施形態の植栽計画システム1によれば、以下のような効果が得られる。
(1)植栽に関する各種のマスタ情報がマスタデータベース100に記憶されており、地域設定画面220w(図2)にて自然分布地域(建造物の施工地域)が設定されると、これ以降アドインツール側では、設定された自然分布地域に該当するマスタ情報のみを取得するため、アドインツールを個々のBIMモデル上で利用することで、マスタデータベース100を地域別の植栽データベースとして活用することができる。
【0068】
(2)アドインツールにより提供される画面に沿って樹木(高木、中木、低木)の配置に関する操作を行うことで、設定されている自然分布地域と樹木分類により選択可能な樹種が絞り込まれ、配置したい樹種が選択可能である場合には、その樹種を選択することで、その樹種が設定されている自然分布地域において在来種であるか否かが表示されるため、樹木に関する専門知識のないユーザであっても、在来種であるか否かについて文献や資料等を個別に調査することなく一目で容易に確認することができ、在来種であるか否かの確認に要していた確認の手間を大幅に削減することができる。
【0069】
(3)樹種選択画面232w2(図4)に配置したい樹種が表示されていれば、その樹種を選択して次の樹種詳細設定画面232w3(図5)に進み、規格、支柱、根鉢に関して自動的に絞り込み表示される選択候補の中からいずれかの候補を選択していくだけで、配置する樹木に関する詳細情報を全て入力することができるため、名称や寸法値をフリー入力する必要がなく、詳細情報の入力を容易に行うことができる。
【0070】
(4)ユーザの入力情報に応じて3次元で表される樹木モデルを対象のBIMモデル上に次々と配置することで、樹木の大きさが反映された植栽モデルを構築することができるため、2次元の外構図面からは把握しにくい植栽に関する高さ方向の寸法を、植栽モデルの外観から容易に把握することが可能となる。
【0071】
(5)植栽樹木一覧画面250w(図10)で、対象のBIMモデルに配置された個々の樹木の全体に占める割合や、全体における在来種の割合を確認することができるため、ユーザがこれらの数値を個別に算出する必要がなく、従来これらの数値の算出に要していた手間を削減することができる。また、この画面に表示された在来種の割合を参考にしながら、ユーザが樹種を追加/変更したり数量を調整したりすることができるため、植栽計画を効率よく進めることが可能となる。
【0072】
本発明は、上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。
【0073】
上述した実施形態においては、各機能部210~250がBIMツール200のアドインツールとして実装されているが、これに代えて、BIMツール200のAPI等を用いてアドインツール以外の態様により実装してもよい。また、BIMツール200に実装される機能部は上記のものに限定されず、さらなる機能部が実装されてもよい。
【0074】
上述した実施形態においては、BIMモデル上で建造物の外構への植栽計画を立案しているが、これに代えて、BIMモデル以外の3Dモデル上で植栽計画を立案してもよい。そのような構成とする場合には、設計用コンピュータには、BIMツールに代えて、3Dモデルを編集可能な3DCGツールがインストールされることとなる。
【0075】
上述した実施形態においては、マスタデータベース100が設計用コンピュータ(BIMツール200)と通信可能なサーバ上に設けられているが、マスタデータベース100は必ずしもサーバ上に設ける必要はなく、BIMツール200が何らかの形で読み込み可能な態様で設ければよい。例えば、マスタデータベース100の格納情報が予め記憶されたマスタファイルをBIMツール200が必要に応じて読み込む構成としてもよい。また、上述したマスタデータベース100の構成はあくまで一例であり、さらなるマスタ情報を記憶させてもよいし、マスタ情報の配置の態様を変更してもよい。
【0076】
その他、実施形態において図示とともに挙げたものはいずれも、飽くまで好ましい一例であり、本発明の実施に際して適宜に変形が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0077】
1 植栽計画システム
100 マスタデータベース (マスタ情報記憶手段)
210 モデル情報記憶部 (モデル情報記憶手段)
220 地域設定部 (地域設定手段)
230 入力補助部 (入力補助手段)
232 樹木入力部 (入力補助手段)
234 低木入力部 (入力補助手段)
240 樹木モデル作成部 (樹木モデル作成手段)
250 集計出力部 (集計出力手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10