(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109428
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報表示システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0485 20220101AFI20240806BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/34 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20240806BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
G06F3/0485
G09G5/00 510H
G09G5/14 A
G09G5/37 600
G09G5/34 A
G09G5/34 Z
G09G5/38 100
G09G5/00 550C
G09G5/373 100
G09G5/373 200
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014218
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】591215281
【氏名又は名称】トラスコ中山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】青山 幸史朗
(72)【発明者】
【氏名】田▲崎▼ 智行
【テーマコード(参考)】
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AB02
5C182AB08
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5C182BA06
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5C182BC25
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5C182CB13
5C182CB14
5C182CB42
5C182CB54
5C182CC02
5C182CC11
5C182CC17
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555CA02
5E555CA12
5E555CB07
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5E555CC05
5E555DB53
5E555DC02
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5E555DC21
5E555DC31
5E555DC45
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5E555DC77
5E555DC84
5E555DD06
5E555EA07
5E555EA08
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示画像をスクロールさせてコンテンツを検索する際に、一部のコンテンツ同士を比較しやすい環境をユーザに提供することが可能な技術を実現する。
【解決手段】表示制御部は、複数の表示エリア31をタイル状に配列して表示画面14に表示する基本表示処理と、スクロール指示41を受け付けた場合に複数の表示エリア31をスクロール方向Sにスクロールさせるスクロール処理と、いずれかの表示エリア31の固定指示を受け付けた場合に、当該固定指示がなされた表示エリア31を固定エリア32として表示画面14上での位置を固定する固定処理と、を実行可能である。表示制御部は、固定指示を受け付けた状態でスクロール指示41を受け付けた場合には、固定エリア32の表示画面14上での位置を固定したまま、固定エリア32以外の全ての表示エリア31をスクロール方向Sにスクロールさせる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に表示する表示画像を生成し、前記表示画像を前記表示画面に表示する制御を行う表示制御部と、
前記表示画面を見るユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備えた情報表示システムであって、
前記表示制御部は、
それぞれにコンテンツが表示される複数の表示エリアを、タイル状に配列して前記表示画面に表示する基本表示処理と、
前記操作受付部によりスクロール指示を受け付けた場合に、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアを、予め定められたスクロール方向にスクロールさせるスクロール処理と、
前記操作受付部により、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアのうちのいずれかの前記表示エリアの固定指示を受け付けた場合に、当該固定指示がなされた前記表示エリアを固定エリアとして前記表示画面上での位置を固定する固定処理と、を実行可能であり、
前記表示制御部は、前記固定指示を受け付けた状態で前記スクロール指示を受け付けた場合には、前記固定エリアの前記表示画面上での位置を固定したまま、前記固定エリア以外の全ての前記表示エリアを前記スクロール方向にスクロールさせる、情報表示システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された前記固定エリアの位置を移動させる移動指示を受け付けた場合に、当該移動指示がなされた前記固定エリアを指定された移動先に移動させると共に、前記移動先にあった前記表示エリアを異なる位置に移動させる固定エリア移動処理を実行する、請求項1に記載の情報表示システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記固定エリア移動処理において、前記固定エリアと前記移動先にあった前記表示エリアとの位置を入れ替える、請求項2に記載の情報表示システム。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記固定エリア移動処理において、前記固定エリアが抜けたスペースに、前記スクロール方向に隣接する位置にあった他の前記表示エリアを移動させると共に、前記移動先にあった前記表示エリアを前記スクロール方向に移動させることで空いたスペースに前記固定エリアを移動させる、請求項2に記載の情報表示システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記固定エリアを、前記固定エリア以外の前記表示エリアと区別可能な態様で前記表示画面に表示する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報表示システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記固定エリアの数が多くなるに従って、前記表示画面に表示される前記表示エリアの数を段階的に増加させる縮尺調整処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報表示システム。
【請求項7】
前記表示エリアに表示されるコンテンツは商品の要約情報であり、
前記表示制御部は、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアのうちのいずれかの前記表示エリアに対する詳細表示指示を受け付けた場合に、当該詳細表示指示がなされた前記表示エリアに対応する商品の詳細情報を、前記表示画面の一部のエリアに表示させる詳細情報表示処理を実行する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面に表示する表示画像を生成し、表示画像を表示画面に表示する制御を行う表示制御部と、表示画面を見るユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備えた情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような情報表示システムの一例が、特開2008-193531号公報(特許文献1)に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。特許文献1には、建築設備カタログを表示する情報表示システムが開示されている。そして、特許文献1の
図7には、オブジェクト(例えば、建築設備商品)の一覧(601)と、当該オブジェクトの一覧(601)をスクロールするためのスクロールボタン(603,604,605,606)とを含む表示画像が、表示画面に表示される様子が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の情報表示システムでは、ユーザは、表示画面に表示される表示画像をスクロールさせることで、コンテンツ(特許文献1では、建築設備商品等のオブジェクト)を検索することができる。このように表示画像をスクロールさせてコンテンツを検索する際に、ユーザが一部のコンテンツ同士を比較しようとすることが考えられる。この時、比較対象となる複数のコンテンツが一度に表示画面上に表示されない場合には、ユーザは、当該複数のコンテンツを見るために、表示画像のスクロールを繰り返し行う必要があり、ユーザが煩わしさを感じるおそれがある。
【0005】
そこで、表示画像をスクロールさせてコンテンツを検索する際に、一部のコンテンツ同士を比較しやすい環境をユーザに提供することが可能な技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る情報表示システムは、表示画面に表示する表示画像を生成し、前記表示画像を前記表示画面に表示する制御を行う表示制御部と、前記表示画面を見るユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備えた情報表示システムであって、前記表示制御部は、それぞれにコンテンツが表示される複数の表示エリアを、タイル状に配列して前記表示画面に表示する基本表示処理と、前記操作受付部によりスクロール指示を受け付けた場合に、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアを、予め定められたスクロール方向にスクロールさせるスクロール処理と、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアのうちのいずれかの前記表示エリアの固定指示を受け付けた場合に、当該固定指示がなされた前記表示エリアを固定エリアとして前記表示画面上での位置を固定する固定処理と、を実行可能であり、前記表示制御部は、前記固定指示を受け付けた状態で前記スクロール指示を受け付けた場合には、前記固定エリアの前記表示画面上での位置を固定したまま、前記固定エリア以外の全ての前記表示エリアを前記スクロール方向にスクロールさせる。
【0007】
本構成によれば、ユーザは、一部の表示エリアに対する固定指示を行うことで、当該一部の表示エリアの表示画面上での位置を固定することができる。そして、この状態でスクロール指示を行うことで、ユーザは、表示画面上での位置が固定された当該一部の表示エリア以外の表示エリアを、スクロールさせることができる。従って、ユーザは、固定指示を行った表示エリアに表示されるコンテンツと、別の表示エリア(別の固定指示を行った表示エリアと固定指示を行っていない表示エリアとの少なくとも一方)に表示されるコンテンツとを、一度に表示画面上に表示させることができる。これにより、表示画像をスクロールさせてコンテンツを検索する際に、一部のコンテンツ同士を比較しやすい環境をユーザに提供することが可能となっている。
【0008】
情報表示システムの更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報表示システムの概略構成を示すブロック図
【
図2】基本表示処理の実行後の表示画面の一例を示す図
【
図4】縮尺調整処理の実行後の表示画面の一例を示す図
【
図5】詳細情報表示処理の実行後の表示画面の一例を示す図
【
図6】スクロール処理に伴う表示画面の遷移の一例を示す図
【
図7】スクロール処理に伴う表示画面の遷移の別例を示す図
【
図8】固定エリア移動処理に伴う表示画面の遷移の第1例を示す図
【
図9】固定エリア移動処理に伴う表示画面の遷移の第2例を示す図
【
図10】固定エリア移動処理に伴う表示画面の遷移の第3例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
情報表示システムの実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する情報表示システムの種々の技術的特徴は、情報表示プログラム(情報表示システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラム)にも適用可能であり、そのようなプログラム、更には、そのようなプログラムが記録された記録媒体(光ディスクやフラッシュメモリ等の、コンピュータが読み取り可能な記録媒体)も、本明細書に開示されている。
【0011】
本実施形態では、情報表示システム100は、
図1に示すような端末装置1とサーバ2とを備えたシステムに適用されている。端末装置1として、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンを例示することができる。端末装置1とサーバ2とは、通信ネットワークNを介して互いに通信可能に構成されている。通信ネットワークNは、有線、無線、或いはこれらの組み合わせのいずれであってもよい。
【0012】
端末装置1は、第1演算装置10と、第1記憶装置11と、第1通信装置12と、を備えている。サーバ2は、第2演算装置20と、第2記憶装置21と、第2通信装置22と、を備えている。第1演算装置10及び第2演算装置20のそれぞれは、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置と、当該演算処理装置が直接参照可能なRAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、を備えている。第1記憶装置11及び第2記憶装置21のそれぞれは、データを記憶及び書き換え可能な記憶装置(補助記憶装置)である。補助記憶装置として、フラッシュメモリやハードディスクドライブを例示することができる。第1通信装置12及び第2通信装置22のそれぞれは、通信ネットワークNを介して他の通信装置とデータ通信を行う通信装置である。通信装置として、無線LAN(Local Area Network)を利用して通信ネットワークNに接続される無線通信装置や、LANケーブルを用いて通信ネットワークNに接続される有線通信装置を例示することができる。
【0013】
演算装置の機能は、当該演算装置(具体的には、当該演算装置が備える演算処理装置)が主記憶装置や補助記憶装置等の記憶装置に記憶されているプログラムを実行することで実現される。すなわち、演算装置の機能をコンピュータ(ここでは、当該演算装置が備える演算処理装置)に実現させるためのプログラムは、当該コンピュータが参照可能な記憶装置に記憶される。このプログラムは、例えば、記録媒体或いは通信ネットワークNを介して提供される。そして、演算装置の機能は、演算処理装置等のハードウェアと、当該ハードウェア上で実行されるプログラムとの協働により実現される。
【0014】
情報表示システム100は、表示画面14に表示する表示画像30を生成し、表示画像30を表示画面14に表示する制御を行う表示制御部3を備えている。本実施形態では、第1演算装置10が表示制御部3を備えており、表示制御部3の機能は、第1演算装置10によって実現される。なお、表示制御部3の機能は、第1演算装置10とは異なる装置(例えば、第2演算装置20)によって実現されてもよく、複数の装置の協働(例えば、第1演算装置10と第2演算装置20との協働)によって実現されてもよい。
【0015】
表示制御部3は、表示画像30が表示画面14に表示されるように表示装置13を制御する。表示装置13は、表示制御部3が生成した表示画像30を表示画面14(表示装置13の外面に設けられる画面、スクリーン等への投影画面等)に表示する。表示装置13として、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイを例示することができる。本実施形態では、端末装置1が表示装置13を備えている。
【0016】
情報表示システム100は、表示画面14を見るユーザからの操作を受け付ける操作受付部15を備えている。表示制御部3は、操作受付部15で受け付けられたユーザの操作内容を表す操作情報を取得し、ユーザの操作内容に応じた表示画像30を生成する。ユーザが表示画面14に対する操作を行った場合、当該操作が行われた座標(表示画面14上の位置)が計算されて、当該操作が行われた領域が判別される。操作受付部15として、キーボードやポインティングデバイス(マウス、タッチパッド、タッチパネル等)を例示することができる。本実施形態では、端末装置1が操作受付部15を備えている。
図3等では、表示装置13と操作受付部15とが一体化された装置(具体的には、表示装置13の外面に設けられた表示画面14がタッチパネルとして機能する装置)を端末装置1が備え、操作受付部15が、表示画面14に対するユーザの指によるジェスチャ操作を受け付ける場合を想定している。
【0017】
表示制御部3が表示画像30を生成するために必要な情報は、第1記憶装置11に記憶されていてもよいし、第2記憶装置21に記憶されていてもよい。本実施形態では、表示制御部3が表示画像30を生成するために必要な情報には、後述する商品の要約情報51(後述する表示エリア31に表示されるコンテンツの一例)と、後述する商品の詳細情報52とが含まれる。本実施形態では、表示制御部3は第1演算装置10に設けられているため、表示制御部3は、第1記憶装置11に記憶されている情報を、第1記憶装置11を参照して取得することができる。また、表示制御部3は、第2記憶装置21に記憶されている情報を、第1通信装置12と第2通信装置22との間の通信を介して、サーバ2から取得することができる。
【0018】
表示制御部3が表示画像30を生成するために必要な情報が第1記憶装置11に記憶されている場合には、情報表示システム100を、端末装置1のみで完結するシステムとすることもできる。すなわち、情報表示システム100は、
図1に示すようなサーバ2を備えるシステムではなく、サーバ2を備えないシステムにも適用することができる。なお、第1記憶装置11に記憶される情報が、予めサーバ2からダウンロードされる場合(すなわち、表示画像30を生成するためのコンテンツがダウンロード型コンテンツである場合)には、情報表示システム100を、サーバ2からの情報のダウンロードを行った後は端末装置1のみで完結するシステムとすることができる。
【0019】
表示制御部3は、基本表示処理とスクロール処理と固定処理と固定解除処理とを実行可能である。本実施形態では、表示制御部3は、更に、固定エリア移動処理と縮尺調整処理と詳細情報表示処理とを実行可能である。
【0020】
基本表示処理は、それぞれにコンテンツが表示される複数の表示エリア31を、タイル状に配列して表示画面14に表示する処理である。すなわち、基本表示処理は、複数の表示エリア31がタイル状に配列された表示画像30を生成して、当該表示画像30を表示画面14に表示する処理である。表示制御部3は、例えば、操作受付部15により、複数の表示エリア31を表示画面14に一覧表示する一覧表示モードの実行指示を受け付けた場合に、基本表示処理を実行する。
【0021】
複数の表示エリア31は、表示画面14上に設定された一覧表示エリア71において、タイル状に配列されて表示される。
図2~
図4に示す例では、表示画面14の全域が一覧表示エリア71に設定され、
図5に示す例では、表示画面14の一部の領域が一覧表示エリア71に設定され、残りの領域が後述する詳細表示エリア72に設定されている。
【0022】
図2に示すように、本実施形態では、基本表示処理において、上下方向及び左右方向の双方に表示エリア31が複数ずつ並ぶように、複数の表示エリア31がタイル状に配列される。言い換えれば、本実施形態では、複数の表示エリア31が直交格子状(タイル状の一例)に配列される。
図2は、基本表示処理の実行により、12個の表示エリア31が3行×4列のタイル状に配列されて表示画面14に表示されている様子を示している。表示画面14に表示される表示エリア31の数は、例えば、ユーザによる操作に応じて変更される。
図2に示すように、複数の表示エリア31は、互いに重ならないように並べられる。本実施形態では、表示エリア31は矩形状のエリアであり、全ての表示エリア31が互いに同じ大きさで表示画面14に表示される。
【0023】
図2~
図10では、複数の表示エリア31を区別するために、各表示エリア31に識別番号「MN」(Mはアルファベット、Nは整数)を付している。以下では、「表示エリア(MN)」は、識別番号がMNの表示エリア31を表し、「固定エリア(MN)」は、固定エリア32とされた状態の、識別番号がMNの表示エリア31を表す。例えば、「表示エリア(A1)」は、識別番号がA1の表示エリア31を表し、「固定エリア(A1)」は、固定エリア32とされた状態の表示エリア(A1)を表す。固定エリア32については後述する。
【0024】
本実施形態では、
図2に模式的に示すように、表示エリア31に表示されるコンテンツは、商品の要約情報51である。
図2に示す例では、表示エリア31に表示されるコンテンツには、商品の名称(ここでは、上記の識別番号で表している)と、当該商品の画像と、当該商品の簡単な説明(ここでは、文字を簡略化して“○”で表している)とが含まれている。なお、
図6~
図10では、各表示エリア31のコンテンツを省略している。基本表示処理では、例えば、同じカテゴリ(例えば、「切削工具」のカテゴリ)に属する複数の商品の要約情報51、又は、キーワード等で絞り込まれた複数の商品の要約情報51が、タイル状に並べられて表示画面14に表示される。
【0025】
表示制御部3は、操作受付部15により、表示画面14に表示された複数の表示エリア31のうちのいずれかの表示エリア31の固定指示42を受け付けた場合に、固定処理を実行する。固定処理は、固定指示42がなされた表示エリア31を固定エリア32として表示画面14上での位置を固定する処理である。固定指示42は、1つの表示エリア31に対して行われても、複数の表示エリア31に対して行われてもよい。
図3は、
図2に示す状態から、表示エリア(A1)及び表示エリア(C2)に対して固定指示42が行われた後の状態を示している。固定指示42は、例えば、表示エリア31に対する操作(ダブルタップ操作、ロングタップ操作、又はダブルクリック操作等)や、“固定”を表すボタンイメージに対する操作(タップ操作又はクリック操作等)とされる。
【0026】
表示制御部3は、操作受付部15により、表示画面14に表示された固定エリア32の固定解除指示を受け付けた場合に、固定解除処理を実行する。固定解除処理は、固定解除指示がなされた固定エリア32の表示画面14上での位置の固定を解除する処理(すなわち、固定エリア32としての指定を解除する処理)である。固定解除指示は、例えば、固定エリア32に対する操作(ダブルタップ操作、ロングタップ操作、又はダブルクリック操作等)や、“固定解除”を表すボタンイメージに対する操作(タップ操作又はクリック操作等)とされる。
【0027】
表示制御部3は、固定エリア32を、固定エリア32以外の表示エリア31(以下、「非固定エリア」という)と区別可能な態様で表示画面14に表示する。
図3に示す例では、固定エリア32にマーク60(ここでは、ピンの画像)を重ねて表示させることで、固定エリア32を非固定エリアと区別可能な態様で表示画面14に表示している。また、
図3に示す例では、固定エリア32の枠を、非固定エリアの枠(以下、「通常枠」という)よりも強調した強調枠61とすることで、固定エリア32を非固定エリアと区別可能な態様で表示画面14に表示している。強調枠61は、例えば、通常枠よりも枠を太くしたもの、通常枠とは色を異ならせたもの、これらを組み合わせたもの等とされる。図示は省略するが、固定エリア32を非固定エリアよりも大きく表示すること等で、固定エリア32を非固定エリアと区別可能な態様で表示画面14に表示させてもよい。
【0028】
縮尺調整処理は、固定エリア32の数が多くなるに従って、表示画面14に表示される表示エリア31の数を段階的に増加させる処理である。表示画面14に表示される表示エリア31の数の増加に伴い、各表示エリア31の寸法は小さくなる。表示制御部3は、固定エリア32の数の変化に応じて、縮尺調整処理を自動的に実行する。縮尺調整処理では、例えば、固定エリア32の数が設定数に達した場合に、タイル状の配列の行と列の数を増加させて、表示画面14に表示される表示エリア31の数を増加させる。
図4は、
図3に示す状態から、更に、表示エリア(B2)及び表示エリア(D3)に対して固定指示42が行われた後の状態を示している。この例では、固定エリア32の数が設定数である“4”に達することで、タイル状の配列の行と列の数がそれぞれ1つ増加されて(具体的には、3行×4列から4行×5列に増加されて)、表示画面14に表示される表示エリア31の数が“12”から“20”まで増加している。
【0029】
表示制御部3は、操作受付部15により、表示画面14に表示された複数の表示エリア31のうちのいずれかの表示エリア31に対する詳細表示指示44を受け付けた場合に、詳細情報表示処理を実行する。詳細情報表示処理は、詳細表示指示44がなされた表示エリア31に対応する商品の詳細情報52を、表示画面14の一部のエリアに表示させる処理である。詳細表示指示44は、例えば、表示エリア31に対する操作(タップ操作又はクリック操作等)や、“詳細情報表示”を表すボタンイメージに対する操作(タップ操作又はクリック操作等)とされる。詳細は省略するが、表示制御部3は、操作受付部15により、商品の詳細情報52の表示を解除する指示を受け付けた場合に、詳細情報表示処理を終了する。
【0030】
図5は、
図3に示す状態から、表示エリア(A1)に対して詳細表示指示44が行われた後の状態を示している。そのため、
図5では、表示エリア(A1)に対応する商品の詳細情報52が、表示画面14の一部に設定された詳細表示エリア72に表示されている。
図5に示す例では、商品の詳細情報52には、当該商品のバリエーションを示す表(例えば、発注コード、品番、価格、形状、寸法等をバリエーション毎に示す表)が含まれている。
【0031】
図5に示すように、詳細情報表示処理の実行中は、表示画面14における詳細表示エリア72以外の領域に一覧表示エリア71が設定され、一覧表示エリア71に、詳細表示指示44がなされた表示エリア31を含む複数の表示エリア31が、タイル状に配列されて表示される。
図5に示す例では、
図3に示す状態からの一覧表示エリア71の縮小に伴い、一覧表示エリア71に表示される表示エリア31の数が、“12”から“6”に減少している。
【0032】
表示制御部3は、操作受付部15によりスクロール指示41を受け付けた場合にスクロール処理を実行する。スクロール処理は、表示画面14に表示された複数の表示エリア31を、予め定められたスクロール方向Sにスクロールさせる処理である。スクロール指示41は、基本表示処理の実行により複数の表示エリア31が表示画面14に表示されている状態で行われる。スクロール指示41は、例えば、指等を表示画面14に接触させて移動させる操作(フリック操作又はスワイプ操作等)、スクロールバーを表すイメージに対する操作(指又はマウスによるドラッグ操作等)、或いは、マウスのスクロールホイールを回転させる操作とされる。なお、以下では、
図6~
図10を参照して、一覧表示エリア71が表示画面14の全域に設定されている場合(
図2参照)を例に説明するが、
図5に示す例のように表示画面14の一部の領域に一覧表示エリア71が設定されている場合には、当該一覧表示エリア71において以下に説明する各処理が行われる。
【0033】
スクロール処理の実行により、表示画面14に表示されていた複数の表示エリア31の少なくとも一部が表示画面14の外部に移動される(すなわち、表示画面14に表示されなくなる)と共に、表示画面14の外部にあった表示エリア31(すなわち、表示画面14に表示されていなかった表示エリア31)が、表示画面14に表示される。上述したように、本実施形態では、表示エリア31に表示されるコンテンツは、商品の要約情報51である。ユーザは、表示画面14に表示されていない商品の要約情報51を表示画面14に表示させるために、スクロール指示41を行う。
【0034】
スクロール方向Sは、上下方向、左右方向、及び、斜め方向のいずれであってもよいが、以下では、
図6~
図10に示すように、スクロール方向Sが上下方向である場合を例に説明する。なお、
図6~
図10では、スクロール処理に伴い表示画像30がスクロールされる様子を分かりやすくするために、表示画面14に表示されていない表示エリア31(言い換えれば、表示画面14の外部にある表示エリア31)を、破線で示している。また、
図6~
図10の各図において、左側の図は、ユーザによる操作がなされた時点の表示画面14を示し、右側の図は、当該操作に応じた処理が実行された後の表示画面14を、当該処理に伴う表示エリア31の動きを示す矢印と共に示している。
【0035】
図6は、表示画面14に表示されている表示エリア31のいずれもが固定エリア32でない状態でスクロール指示41を受け付けた場合の、スクロール処理に伴う表示画面14の遷移の様子を示している。ここでは、表示画像30を上側にスクロールさせるスクロール指示41がなされた場合を想定しており、スクロール処理の実行により、全ての表示エリア31が上側に(ここでは、1行分)スクロールされる(
図6の右側の図参照)。
【0036】
図7は、表示画面14に表示されている複数の表示エリア31に固定エリア32が含まれている状態でスクロール指示41を受け付けた場合の、スクロール処理に伴う表示画面14の遷移の様子を示している。ここでは、表示エリア(A1)及び表示エリア(C2)が固定エリア32である状態で、表示画像30を上側にスクロールさせるスクロール指示41がなされた場合を想定している。固定エリア32は表示画面14上での位置が固定されるため、スクロール処理の実行により、固定エリア32以外の表示エリア31が上側にスクロールされる(
図7の右側の図参照)。このとき、表示エリア31の移動先に固定エリア32が存在する場合には、表示エリア31は当該固定エリア32を超えた先に移動される。図示の例では、表示エリア(A3)の移動先に固定エリア(A1)が存在するため、表示エリア(A3)は、固定エリア(A1)を超えてその先(ここでは、表示画面14の外部)に移動される。
【0037】
このように、表示制御部3は、固定指示42を受け付けた状態でスクロール指示41を受け付けた場合には、固定エリア32の表示画面14上での位置を固定したまま、固定エリア32以外の全ての表示エリア31をスクロール方向Sにスクロールさせる。ここで、「固定指示42を受け付けた状態」とは、固定指示42を受け付けた後、固定指示42が解除されていない状態(固定指示42を複数受け付けた場合には、少なくともいずれかの固定指示42が解除されていない状態)を表す。よって、固定指示42を受け付けた状態でスクロール指示41を受け付けた場合には、表示画面14に表示されている複数の表示エリア31には、固定エリア32が少なくとも1つ含まれる。
【0038】
表示制御部3は、操作受付部15により、表示画面14に表示された固定エリア32の位置を移動させる移動指示43を受け付けた場合に、固定エリア移動処理を実行する。固定エリア移動処理は、移動指示43がなされた固定エリア32を指定された移動先に移動させると共に、移動先にあった表示エリア31を異なる位置に移動させる処理である。移動指示43は、例えば、固定エリア32に対する指又はマウスによるドラッグ操作とされる。
【0039】
図8、
図9、及び
図10は、固定エリア移動処理の3つの例を示している。
図8に示す例では、表示制御部3は、固定エリア移動処理において、固定エリア32と移動先にあった表示エリア31との位置を入れ替える。
図8では、固定エリア(A1)を表示エリア(B3)が表示されている位置に移動させる移動指示43がなされた場合を想定しており、固定エリア移動処理の実行により、固定エリア(A1)と表示エリア(B3)との位置が入れ替えられる(
図8の右側の図参照)。
【0040】
図9及び
図10に示す例では、表示制御部3は、固定エリア移動処理において、固定エリア32が抜けたスペースに、スクロール方向Sに隣接する位置にあった他の表示エリア31(以下、「第1表示エリア」という)を移動させると共に、移動先にあった表示エリア31(以下、「第2表示エリア」という)をスクロール方向Sに移動させることで空いたスペースに固定エリア32を移動させる。
図9及び
図10に示す例は、いずれも、固定エリア(A1)を表示エリア(B3)が表示されている位置に移動させる移動指示43がなされた場合を想定している。
【0041】
第1表示エリアは、固定エリア32が抜けたスペースに対してスクロール方向Sのいずれの側にあった表示エリア31でもよい。
図9に示す例では、固定エリア32が抜けたスペースに対して下側に隣接する位置にあった表示エリア(A2)が、第1表示エリアとされており、固定エリア移動処理の実行により、固定エリア(A1)と同じ列における固定エリア(A1)よりも下側にあった表示エリア31(ここでは、表示エリア(A2)、表示エリア(A3)、表示エリア(A4)、及び表示エリア(A5))が上側に移動される(
図9の右側の図参照)。
図10に示す例では、固定エリア32が抜けたスペースに対して上側に隣接する位置にあった表示エリア(A0)が、第1表示エリアとされており、固定エリア移動処理の実行により、固定エリア(A1)と同じ列における固定エリア(A1)よりも上側にあった表示エリア31(ここでは、表示エリア(A0))が下側に移動される(
図10の右側の図参照)。
【0042】
第2表示エリアは、スクロール方向Sのいずれの側に移動させてもよい。
図9に示す例では、第2表示エリアである表示エリア(B3)を上側に移動させる場合を想定しており、固定エリア移動処理の実行により、表示エリア(B3)と同じ列における表示エリア(B3)よりも上側にあった表示エリア31(ここでは、表示エリア(B0)、表示エリア(B1)、及び表示エリア(B2))が、表示エリア(B3)と共に、上側に移動される(
図9の右側の図参照)。
図10に示す例では、第2表示エリアである表示エリア(B3)を下側に移動させる場合を想定しており、固定エリア移動処理の実行により、表示エリア(B3)と同じ列における表示エリア(B3)よりも下側にあった表示エリア31(ここでは、表示エリア(B4)及び表示エリア(B5))が、表示エリア(B3)と共に、下側に移動される(
図10の右側の図参照)。
【0043】
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、基本表示処理において、全ての表示エリア31が互いに同じ大きさでタイル状に配列される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、タイル状に配列される複数の表示エリア31の中に、互いに大きさの異なる表示エリア31が含まれていてよい。例えば、表示画面14における中央部に表示される表示エリア31を、表示画面14における周辺部に表示される表示エリア31よりも大きく表示させる構成とすることができる。
【0044】
(2)上記の実施形態では、基本表示処理において、複数の表示エリア31が直交格子状に配列される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、複数の表示エリア31が、直交格子状以外のタイル状(例えば、行毎に左右方向の位置が互い違いにずれた千鳥状)に配列される構成とすることもできる。
【0045】
(3)上記の実施形態では、表示エリア31の形状が矩形状である構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、表示エリア31の形状を、矩形以外の形状(例えば、六角形状、菱形状、三角形状)とすることもできる。
【0046】
(4)上記の実施形態では、表示制御部3が、固定エリア移動処理と縮尺調整処理と詳細情報表示処理とを実行する構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、表示制御部3が、固定エリア移動処理、縮尺調整処理、及び詳細情報表示処理の一部又は全ての処理を実行しない構成とすることもできる。
【0047】
(5)上記の実施形態では、表示エリア31に表示されるコンテンツが、商品の要約情報51である構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、表示エリア31に、商品の要約情報51以外のコンテンツ(例えば、写真等の画像のサムネイル画像)が表示される構成とすることもできる。
【0048】
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
【0049】
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した情報表示システムの概要について説明する。
【0050】
情報表示システムは、表示画面に表示する表示画像を生成し、前記表示画像を前記表示画面に表示する制御を行う表示制御部と、前記表示画面を見るユーザからの操作を受け付ける操作受付部と、を備えた情報表示システムであって、前記表示制御部は、それぞれにコンテンツが表示される複数の表示エリアを、タイル状に配列して前記表示画面に表示する基本表示処理と、前記操作受付部によりスクロール指示を受け付けた場合に、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアを、予め定められたスクロール方向にスクロールさせるスクロール処理と、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアのうちのいずれかの前記表示エリアの固定指示を受け付けた場合に、当該固定指示がなされた前記表示エリアを固定エリアとして前記表示画面上での位置を固定する固定処理と、を実行可能であり、前記表示制御部は、前記固定指示を受け付けた状態で前記スクロール指示を受け付けた場合には、前記固定エリアの前記表示画面上での位置を固定したまま、前記固定エリア以外の全ての前記表示エリアを前記スクロール方向にスクロールさせる。
【0051】
本構成によれば、ユーザは、一部の表示エリアに対する固定指示を行うことで、当該一部の表示エリアの表示画面上での位置を固定することができる。そして、この状態でスクロール指示を行うことで、ユーザは、表示画面上での位置が固定された当該一部の表示エリア以外の表示エリアを、スクロールさせることができる。従って、ユーザは、固定指示を行った表示エリアに表示されるコンテンツと、別の表示エリア(別の固定指示を行った表示エリアと固定指示を行っていない表示エリアとの少なくとも一方)に表示されるコンテンツとを、一度に表示画面上に表示させることができる。これにより、表示画像をスクロールさせてコンテンツを検索する際に、一部のコンテンツ同士を比較しやすい環境をユーザに提供することが可能となっている。
【0052】
ここで、前記表示制御部は、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された前記固定エリアの位置を移動させる移動指示を受け付けた場合に、当該移動指示がなされた前記固定エリアを指定された移動先に移動させると共に、前記移動先にあった前記表示エリアを異なる位置に移動させる固定エリア移動処理を実行すると好適である。
【0053】
本構成によれば、ユーザは、スクロールさせない固定エリアの位置を移動させることができる。従って、ユーザは、固定エリアの元の表示位置にかかわらず、固定エリアに表示されるコンテンツを、所望の位置(例えば、比較対象のコンテンツに隣接する位置、ユーザが見やすい位置等)に移動させることができる。
【0054】
上記のように、前記表示制御部が前記移動指示を受け付けた場合に前記固定エリア移動処理を実行する構成において、一態様として、前記表示制御部は、前記固定エリア移動処理において、前記固定エリアと前記移動先にあった前記表示エリアとの位置を入れ替えると好適である。
【0055】
本構成によれば、固定エリアの位置を移動させたことによる他の表示エリアへの影響を少なく抑えることができる。従って、表示制御部の演算処理負荷を少なく抑えつつ、固定エリア移動処理を実行することができる。
【0056】
また、上記のように、前記表示制御部が前記移動指示を受け付けた場合に前記固定エリア移動処理を実行する構成において、別態様として、前記表示制御部は、前記固定エリア移動処理において、前記固定エリアが抜けたスペースに、前記スクロール方向に隣接する位置にあった他の前記表示エリアを移動させると共に、前記移動先にあった前記表示エリアを前記スクロール方向に移動させることで空いたスペースに前記固定エリアを移動させると好適である。
【0057】
本構成によれば、固定エリアを任意の位置に移動させることを可能としつつ、当該固定エリアの移動元及び移動先における各表示エリアの移動量を比較的少なく抑えることができる。従って、固定エリアの移動の前後における、ユーザの見やすさを確保しやすい。
【0058】
上記の各構成の情報表示システムにおいて、前記表示制御部は、前記固定エリアを、前記固定エリア以外の前記表示エリアと区別可能な態様で前記表示画面に表示すると好適である。
【0059】
本構成によれば、固定エリアとそれ以外の表示エリアとを区別して表示することができる。従って、注目したいコンテンツが含まれる可能性が高い固定エリアに対するユーザの見やすさを高めやすい。
【0060】
また、前記表示制御部は、前記固定エリアの数が多くなるに従って、前記表示画面に表示される前記表示エリアの数を段階的に増加させる縮尺調整処理を実行すると好適である。
【0061】
このような構成とは異なり、固定エリアの数にかかわらず表示画面に表示される表示エリアの数が同じとされる場合、固定エリアの数が多くなるに従ってスクロールされる表示エリアの数が少なくなり、新たなコンテンツを確認する効率が低下する可能性がある。これに対して、本構成によれば、固定エリアの数が多くなった場合でも、ユーザによる特段の操作を必要とせずにスクロールされる表示エリアの数が多く確保される。従って、固定エリアの数が多くなった場合でも新たなコンテンツを確認する効率の低下を抑えることができる。
【0062】
また、前記表示エリアに表示されるコンテンツは商品の要約情報であり、前記表示制御部は、前記操作受付部により、前記表示画面に表示された複数の前記表示エリアのうちのいずれかの前記表示エリアに対する詳細表示指示を受け付けた場合に、当該詳細表示指示がなされた前記表示エリアに対応する商品の詳細情報を、前記表示画面の一部のエリアに表示させる詳細情報表示処理を実行すると好適である。
【0063】
本構成によれば、複数の商品の要約情報を相互に比較することが容易であると共に、特定の商品の詳細情報を同じ表示画面上に表示させて確認することも容易な環境を、ユーザに提供することができる。従って、ユーザは、複数の商品の中から所望の商品を検索する作業を容易に行うことができる。
【0064】
本開示に係る情報表示システムは、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。
【符号の説明】
【0065】
3:表示制御部
14:表示画面
15:操作受付部
30:表示画像
31:表示エリア
32:固定エリア
41:スクロール指示
42:固定指示
43:移動指示
44:詳細表示指示
51:要約情報
52:詳細情報
100:情報表示システム
S:スクロール方向