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特開2024-109437プログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109437
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】プログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/155 20200101AFI20240806BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20240806BHJP
   H05B 47/125 20200101ALI20240806BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20240806BHJP
   H05B 47/165 20200101ALI20240806BHJP
【FI】
H05B47/155
H05B45/10
H05B47/125
H05B47/16
H05B47/165
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014234
(22)【出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】稲村 公孝
(72)【発明者】
【氏名】松本 豊明
(72)【発明者】
【氏名】小林 瑞樹
(72)【発明者】
【氏名】田島 和真
(72)【発明者】
【氏名】竹村 陸
(72)【発明者】
【氏名】松浦 侑香
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA10
3K273QA09
3K273QA21
3K273RA02
3K273RA12
3K273RA15
3K273RA17
3K273SA11
3K273SA21
3K273SA38
3K273SA46
3K273SA57
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA18
3K273TA22
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA32
3K273TA39
3K273TA40
3K273TA54
3K273TA57
3K273TA62
3K273TA66
3K273TA78
3K273TA79
3K273UA02
3K273UA05
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA22
3K273UA23
(57)【要約】
【課題】省エネルギー効果を高めながら、室内の滞在人に違和感を与えずに室内を照らすことができるプログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】室内Rに設けられた照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cに対して壁側の照明装置1wから中央側の照明装置1cに向かうに従い調光率を順次に下げて調光するように制御する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内に配設された複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記壁に沿って配設された複数の壁際照明装置を夫々同じ調光率で調光し、前記壁際照明装置と中央側に配設された中央照明装置との間に配設された複数の中間照明装置を夫々同じ調光率で調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記壁際照明装置から前記中央照明装置に向かって、前記中間照明装置が複数周に亘って配設されており、
前記壁際照明装置から前記中央照明装置に向かうに従い前記中間照明装置の調光率を徐々に下げて調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記壁際照明装置と、隣接する前記中間照明装置との調光率の差が5-30%以内となり、
各周の前記中間照明装置間の調光率の差が5-30%以内となり、
前記中央照明装置と、隣接する前記中間照明装置との調光率の差が5-30%以内となるよう制御する
処理をコンピュータに実行させる請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
全ての照明装置を同一の調光率で調光する通常モード、前記壁際照明装置から前記中央照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第1省エネモード、又は、前記第1省エネモードよりも低い調光率で、前記壁際照明装置から前記中央照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第2省エネモードにより各照明装置を調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項2から4の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
タイムスケジュールに応じて前記通常モード、前記第1省エネモード及び前記第2省エネモードの何れかのモードを選択し、
選択したモードに応じて各照明装置を調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
気象データを取得し、
取得した気象データに応じて前記通常モード、前記第1省エネモード及び前記第2省エネモードの何れかのモードを選択し、
選択したモードに応じて各照明装置を調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記室内の人数データを取得し、
取得した人数データに応じて前記通常モード、前記第1省エネモード及び前記第2省エネモードの何れかのモードを選択し、
選択したモードに応じて各照明装置を調光する
処理をコンピュータに実行させる請求項5に記載のプログラム。
【請求項9】
時刻データ、気象データ又は室内の人数データを含む条件と、該条件に対応して選択されたモードの履歴とを取得し、
前記モードの履歴、及び前記条件を入力した場合に、前記モードに関するモード情報を出力するよう学習されたモデルに、前記条件を入力して、前記モード情報を出力し、
出力したモード情報に応じたモードで各照明装置を調光する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項10】
室内に配設された複数の照明装置と、各照明装置の調光を行う制御装置とを含む照明システムであって、
前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる制御を行う制御部を備える照明システム。
【請求項11】
室内に配設された複数の照明装置の調光を行う制御装置であって、
前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる制御を行う制御部を備える制御装置。
【請求項12】
室内に配設された複数の照明装置の調光を行う制御装置に指示を行う指示装置であって、
時刻に応じて、全ての照明装置を同一の調光率で調光する通常モード、壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第1省エネモード、又は、前記第1省エネモードよりも低い調光率で、前記壁側の照明装置から前記中央側の照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第2省エネモードの何れかのモードの選択を受け付ける受付部と、
選択されたモードを前記制御装置に送信する送信部とを備える指示装置。
【請求項13】
選択された被選択モードと、各被選択モードに応じた各照明装置の調光率及び省エネの程度を示す情報とを出力する出力部を備える請求項12に記載の指示装置。
【請求項14】
室内に配設された複数の照明装置を制御する制御方法であって、
前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
室内の天井等に設置された複数の照明装置を制御装置によって点灯制御する照明システムが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1には、点灯を指示された中央エリアの照明装置の周辺の照明装置に対して中央エリアの照明装置よりも低い調光度にて調光することによって、調光度のグラデーションを持たせるグラデーション制御を行なう照明システムについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-060818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、脱炭酸の実現に向けて省エネ性の重要度が高まっている。しかしながら、上述したような照明システムは、省エネ性については工夫しておらず、省エネルギー効果が十分とは言えない。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、省エネルギー効果を高めながら、室内の滞在人に違和感を与えずに室内を照らすことができるプログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るプログラムは、室内に配設された複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる処理をコンピュータに実行させる。
【0008】
本発明に係る照明システムは、室内に配設された複数の照明装置と、各照明装置の調光を行う制御装置とを含む照明システムであって、前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる制御を行う制御部を備える。
【0009】
本発明に係る制御装置は、室内に配設された複数の照明装置の調光を行う制御装置であって、前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる制御を行う制御部を備える。
【0010】
本発明に係る指示装置は、室内に配設された複数の照明装置の調光を行う制御装置に指示を行う指示装置であって、時刻に応じて、全ての照明装置を同一の調光率で調光する通常モード、壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第1省エネモード、又は、前記第1省エネモードよりも低い調光率で、前記壁側の照明装置から前記中央側の照明装置に向かうに従い調光率を徐々に下げて調光する第2省エネモードの何れかのモードの選択を受け付ける受付部と、選択されたモードを前記制御装置に送信する送信部とを備える。
【0011】
本発明に係る制御方法は、室内に配設された複数の照明装置を制御する制御方法であって、前記複数の照明装置に対して壁側の照明装置から中央側の照明装置に向かうに従い調光率を順次に下げる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、室内の滞在人に違和感を与えずに、省エネルギー効果を高めつつ、室内を照らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態1に係る照明システムの構成例を示すブロック図である。
図2】室内における複数の照明装置の配置を説明する配置図である。
図3】実施の形態1に係る照明システムの構成例を示す機能ブロック図である。
図4】実施の形態1における照明システムの制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図5】照明システムの制御装置による点灯制御を例示する例示図である。
図6】実施の形態2における照明システムの制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図7】照明システムの制御装置による点灯制御を例示する例示図である。
図8】実施の形態2に係る照明システムにおける照明装置の点灯制御を説明するフローチャートである。
図9】本発明の実施の形態3に係る照明システムの構成例を示すブロック図である。
図10】実施の形態3における照明システムの携帯端末の構成例を示す機能ブロック図である。
図11】実施の形態3に係る照明システムにおける照明装置の点灯制御を説明するフローチャートである。
図12】配灯図の一例を示す例示図である。
図13】タイムスケジュールを概念的に説明する説明図である。
図14】本発明の実施の形態4に係る照明システムの構成例を示すブロック図である。
図15】天気対応制御テーブルを概念的に説明する説明図である。
図16】本発明の実施の形態5に係る照明システムの構成例を示すブロック図である。
図17】人数対応制御テーブルを概念的に説明する説明図である。
図18】検出装置の配置を説明する配置図である。
図19】本発明の実施の形態6に係る照明システムの構成例を示すブロック図である。
図20】実施の形態6に係る照明システムの情報提供サーバの構成例を示す機能ブロック図である。
図21】訓練データDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図22】モード決定モデルの構成例を示す模式図である。
図23】モード決定モデルの生成処理の手順を示すフローチャートである。
図24】実施の形態6に係る照明システムにおける照明装置の点灯制御を説明するフローチャートである。
図25】照明システムの変形例を例示する例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態に係るプログラム、照明システム、制御装置、指示装置及び制御方法について図面に基づいて詳述する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明システム100の構成例を示すブロック図である。実施の形態1の照明システム100は、複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。
【0016】
複数の照明装置1は、例えば室内Rの天井等に設置されており、室内Rの適所を各々が照らすように配置されている。複数の照明装置1は、室内Rにおいて、壁面、床面等に設置されていてもよい。
【0017】
例えば、複数の照明装置1は夫々同様の構成であり、互いにメッシュネットワークによって通信接続されている。制御装置2は、複数の照明装置1のID(Identification)を用いて、照明装置1のメッシュネットワークを含む無線通信ネットワークを構築する。斯かる無線通信ネットワークを介して、制御装置2と複数の照明装置1とはブロードキャスト通信が可能である。
【0018】
メッシュネットワークを構築するための無線通信規格等は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)を含むBluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などがある。また、前記無線通信ネットワークにおける無線通信は、電波干渉による信号の欠落を抑えるために、複数の周波数による送信を行うことが好ましい。例えば、2.40GHz、2.44GHz、2.48GHzの3種類の周波数でブロードキャスト通信を順次実行する。
【0019】
図2は、室内Rにおける複数の照明装置1の配置を説明する配置図である。
複数の照明装置1は、例えば4つの壁を有する平面視矩形の室内Rの天井に所定間隔にて配置されている。以下では、説明の便宜上、列をなして壁に沿って並設された照明装置1を照明装置1w(壁際照明装置)と称し、室内Rの天井の中央部に配置され、照明装置1の群を成す照明装置1を照明装置1c(中央照明装置)と称する。また、照明装置1w及び照明装置1cの間に配設され、照明装置1wの列に沿って照明装置1wよりも中央側に並設された照明装置1を照明装置1nw(中間照明装置)と称し、照明装置1cと照明装置1nwの間において照明装置1nwの列に沿って並設された照明装置1を照明装置1nc(中間照明装置)と称する。
【0020】
即ち、照明装置1wから照明装置1cまでの間には、照明装置1nw及び照明装置1ncが複数周に亘って配設されている。照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cは夫々同じ調光率で調光される。
なお、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cをまとめて照明装置1とも言う。
【0021】
上述の如く、複数の照明装置1は同じ構成であり、以下では一つの照明装置1の構成について説明し、他の照明装置1については説明を省略する。
図3は、実施の形態1に係る照明システム100の構成例を示す機能ブロック図である。照明装置1は、光源部11、制御部12、記憶部13、無線通信部14及び電源部15を備える。
【0022】
光源部11は、例えば、基板と当該基板に列をなして搭載された複数のLED、複数の有機ELなどからなる。また、照明装置1は、光源部11からの光を透過させる透明又は半透明のカバー(図示略)を有する。
【0023】
制御部12は、制御装置2からの指示信号等に基づいて、照明装置1の点灯を制御する。制御部12、例えばCPUからなる。記憶部13は、例えば半導体メモリからなり、自装置のID等、制御部12の制御処理に必要な情報を記憶する。斯かるIDは、例えばMAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス、機器IDが用いられる。なお、前記IDは、例えば無線通信部14に記憶されていてもよい。なお、記憶部13は、照明装置1の外側に設けられてもよい。
【0024】
無線通信部14は、制御装置2との無線通信、及び、照明装置1同士間の無線通信を行う。無線通信部14は、上述の如く、例えば920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯等にて、BLE(Bluetooth Low Energy)を含むBluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Wi‐Fi(登録商標)などの無線通信を行う。
【0025】
電源部15は、光源部11、制御部12及び無線通信部14等に動作に必要な電力を供給する。電源部15は、例えば商用の交流100V又は200V電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータである。
【0026】
図4は、実施の形態1における照明システム100の制御装置2の構成例を示す機能ブロック図である。制御装置2は、表示部21、制御部22、記憶部23、無線通信部24及び電源部25を備える。
【0027】
制御装置2は、複数の照明装置1の点灯制御を行う。制御装置2は、複数の照明装置1が設置されている室内Rに設置されていてもよいし、室内Rの外部又は別場所に設置されていてもよい。上述の如く、本実施の形態では、制御装置2と複数の照明装置1とは無線通信を行うが、無線通信だけでなく、有線通信と無線通信とを利用して互いに通信する構成であってもよい。
【0028】
表示部21は、制御装置2の初期設定、メンテナンス等に用いられる。表示部21は、例えば液晶ディスプレイ等であり、タッチパネル機能を有してもよい。また、制御装置2が、キーボードを別途備えていてもよい。なお、制御装置2において、表示部21は必須ではなく省略できる。
【0029】
制御部22は、室内Rに配設された複数の照明装置1に対して照明装置1wから照明装置1cに向かうに従い調光率を順次に下げる点灯制御を行う。制御部22は、記憶部23に記憶されている、後述の第1省エネモードにて複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0030】
また、制御部22は制御装置2の各部を制御する。例えば、制御部22は、無線通信部24が外部から受信した指示信号、又は表示部21(タッチパネル)を介してユーザから受け付けた指示に基づいて、複数の照明装置1へ制御信号を送信するように、無線通信部24に制御信号を送る。制御部22は、例えばCPUからなる。
【0031】
記憶部23は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部22の上述した制御に必要な制御プログラムP1、設定条件等の情報を記憶している。また、上述の如く、記憶部23は、制御部22による複数の照明装置1の制御パターンである、通常モード及び第1省エネモードを記憶している。
【0032】
ここで、通常モードでは、全ての照明装置1が同一の調光率で調光され、例えば、制御部22は、全ての照明装置1を、100%、50%、30%の同一の調光率で調光する。また、第1省エネモードでは、照明装置1wから照明装置1cに向かうに従い調光率が順次に下がる。即ち、制御部22は、第1省エネモードにて複数の照明装置1の点灯制御を行い、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率を徐々に下げて調光する。
【0033】
即ち、記憶部23は、通常モード及び第1省エネモードにおける照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cそれぞれの調光率を記憶している。
【0034】
更に、記憶部23は、複数の照明装置1を照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1c毎にグルーピングした属性テーブルを記憶している。斯かる属性テーブルでは、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの夫々に属する照明装置1のIDが対応付けられている。
【0035】
図5は、照明システム100の制御装置2による点灯制御を例示する例示図である。図5では、制御装置2が複数の照明装置1を第1省エネモードにて点灯制御する場合を例示している。また、図5において、各照明装置1に記載された数値は調光率を示している。
【0036】
制御装置2は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cをそれぞれ100%、90%、80%及び70%の調光率で調光している。これによって、室内Rは、壁側の照明装置1wから中央側の照明装置1cに向かうに従い調光率が順次に下がっている。
【0037】
この際、照明装置1w及び照明装置1wと隣接する照明装置1nw間の調光率の差は5-30%以内であり、また、照明装置1nw及び照明装置1nwと隣接する照明装置1nc間の調光率の差が5-30%以内であり、更に、照明装置1nc及び照明装置1ncと隣接する照明装置1c間の調光率の差が5-30%以内となるよう制御される。
【0038】
無線通信部24は、複数の照明装置1と無線通信を行う。無線通信部24の周波数帯、無線通信の規格は、上述の照明装置1の無線通信部14と同様であり、詳しい説明は省略する。無線通信部24は、制御部22から複数の照明装置1への制御信号を送信する。また、無線通信部24は、制御装置2からの制御信号を受信した各照明装置1からの応答信号(アクノリッジ信号)を受信する。
【0039】
電源部25は、表示部21、制御部22及び無線通信部24等に動作に必要な電力を供給する。電源部25は、例えば商用の交流100V又は200V電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータである。
【0040】
以上のような構成を有する照明システム100における複数の照明装置1の点灯制御について説明する。例えば、複数の照明装置1を第1省エネモードにて点灯制御する場合を例に説明する。
【0041】
制御装置2装置は、前記無線通信ネットワークを介して、複数の照明装置1に各々の動作条件を含む制御信号を送信する。ここで、動作条件は、第1省エネモードに係る照明装置1毎の調光率である。
【0042】
即ち、制御装置2の制御部22が、複数の照明装置1のID及び動作条件を含む制御信号を生成し、無線通信部24が斯かる制御信号を、複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信によって送信する。斯かる制御信号は、無線通信ネットワークを介して各照明装置1に順次送信され、複数の照明装置1は無線通信部14によって制御信号を受信する。
【0043】
各照明装置1の制御部12は、受信した制御信号(以下、受信制御信号と称する)に含まれるIDと、自装置のIDとを比較照合し、受信制御信号に含まれるIDが自装置のIDとは異なる場合、無線通信ネットワーク上の次の照明装置1に受信制御信号を転送する。また、各照明装置1の制御部12は、受信制御信号に含まれるIDが自装置のIDと一致した場合、受信制御信号に含まれる動作条件を記憶部13に記憶する。
【0044】
以降、各照明装置1では、制御部12が制御装置2から受信して記憶部13に記憶された調光率に応じて自装置の光源部11を調光する。これによって、図5に示すように、室内Rの複数の照明装置1は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率が徐々に下がる、第1省エネモードにて点灯する。
【0045】
このように、実施の形態1の照明システム100では、複数の照明装置1を第1省エネモードにて点灯制御することによって、室内Rの滞在人に違和感を与えずに、省エネルギー手法によって、室内Rを適宜照らすことができる。即ち、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率が徐々に下がるので、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cを100%の調光率にした場合に比べて、消費電力を削減でき、省エネルギー効果を奏する。
【0046】
また、室内Rの壁際の照明装置1wの調光率が他の照明装置1よりも高いので、照明装置1wが最も明るく、照明装置1wの明るい光が壁に反射して室内Rを照らす。よって、省エネルギー手法にて、かつ効率的に室内Rを照らすことができる。
【0047】
かつ、実施の形態1の照明システム100では、照明装置1w及び照明装置1nw間の調光率の差、照明装置1nw及び照明装置1nc間の調光率、並びに、照明装置1nc及び照明装置1c間の調光率の差が何れも5-30%以内となるように、調光率が徐々に下がる。よって、上述した、調光率下げによる省エネルギー効果と、室内Rに滞在中の人が照明装置1の調光率の変化に気づかず、違和感を与えないという効果が両立できる。
【0048】
以上においては、室内Rが4つの側壁によって囲まれた空間である場合、即ち室内Rの天井が四角である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。室内Rの天井は互角又は六角であっても良く、円形であっても良い。
【0049】
以上においては、照明装置1wから照明装置1cまでの間に、複数周(照明装置1nw及び照明装置1nc)に亘って照明装置1が配設されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、照明装置1w又は照明装置1cが複数周に亘って配設されている構成であっても良い。
また、以上においては、照明装置1cが複数である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、照明装置1cが1つであっても良い。
【0050】
以上においては、制御装置2が、室内R、又は、室内Rの外部に設置されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御装置2としてクラウドサーバーを用いる構成であっても良い。
【0051】
以上においては、制御装置2が、複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
【0052】
無線通信ネットワークで接続された複数の照明装置1のうち所定照明装置1を、他の複数の照明装置1と制御装置2との無線通信を中継する通信モジュールとして用いる構成であっても良い。所定照明装置1は、照明装置として動作するか、通信モジュールとして動作するかを切り替えできるように構成しても良い。
【0053】
この場合、制御装置2の制御信号が、制御装置2から所定照明装置1に送信される。制御信号を受信した所定照明装置1から、制御信号が無線通信ネットワークを介して各照明装置1に順次送信される。
【0054】
(実施の形態2)
実施の形態1の照明システム100においては、複数の照明装置1が通常モード又は第1省エネモードに応じて点灯制御される場合について説明したが、これに限定されるものではない。
【0055】
実施の形態1と同様、実施の形態2に係る照明システム100も、無線通信ネットワークを成す複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。照明装置1及び複数の照明装置1から構築された無線通信ネットワークについては既に説明しており、説明を省略する。
【0056】
図6は、実施の形態2における照明システム100の制御装置2の構成例を示す機能ブロック図である。制御装置2は、表示部21、制御部22、記憶部23、無線通信部24及び電源部25を備える。表示部21、無線通信部24及び電源部25は実施の形態1と同じであり、詳しい説明を省略する。
【0057】
制御装置2は、複数の照明装置1の点灯制御を行う。制御装置2は、複数の照明装置1が設置されている室内Rに設置されていてもよいし、室内Rの外部又は別場所に設置されていてもよい。また、制御装置2と複数の照明装置1とは有線通信又は無線通信を利用して互いに通信してもよい。
【0058】
制御部22は、室内Rに配設された複数の照明装置1に対して照明装置1wから照明装置1cに向かうに従い調光率を順次に下げる点灯制御を行う。制御部22は、記憶部23に記憶されている、通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードにて選択的に複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0059】
また、制御部22は、例えばCPUからなり、制御装置2の各部を制御する。例えば、制御部22は、無線通信部24が外部から受信した指示信号、又は表示部21を介してユーザから受け付けた指示に基づいて、複数の照明装置1へ制御信号を送信するように、無線通信部24に制御信号を送る。
【0060】
記憶部23は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部22の上述した制御に必要な制御プログラムP1、設定条件等の情報を記憶している。また、上述の如く、記憶部23は、制御部22による複数の照明装置1の制御パターンである、通常モード、第1省エネモード及び第2省エネモードを記憶している。通常モード及び第1省エネモードについては実施の形態1にて既に説明しており、詳しい説明を省略する。
【0061】
ここで、第2省エネモードでは、前記第1省エネモードよりも低い調光率で、照明装置1wから照明装置1cに向かうに従い調光率が徐々に下がる。
即ち、制御部22は、第1省エネモードにて複数の照明装置1の点灯制御を行い、図5の如く、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率を徐々に下げて調光する。また、制御部22は、第2省エネモードにて、前記第1省エネモードよりも低い調光率で、複数の照明装置1の点灯制御を行い、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率を徐々に下げて調光する。
【0062】
図7は、照明システム100の制御装置2による点灯制御を例示する例示図である。図7では、制御装置2が複数の照明装置1を第2省エネモードにて点灯制御する場合を例示している。また、図7において、各照明装置1に記載された数値は調光率を示している。
【0063】
制御装置2は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cをそれぞれ80%、70%、60%及び50%の調光率で調光している。これによって、室内Rは、壁側の照明装置1wから中央側の照明装置1cに向かうに従い調光率が順次に下がっている。
【0064】
第2省エネモードにおいても、第1省エネモードと同様、照明装置1w及び照明装置1wと隣接する照明装置1nw間の調光率の差は5-30%以内であり、また、照明装置1nw及び照明装置1nwと隣接する照明装置1nc間の調光率の差が5-30%以内であり、更に、照明装置1nc及び照明装置1ncと隣接する照明装置1c間の調光率の差が5-30%以内となるよう制御される。
【0065】
図8は、実施の形態2に係る照明システム100における照明装置1の点灯制御を説明するフローチャートである。以下では、説明の便宜上、ユーザが表示部21(タッチパネル)を操作して何れかの点灯モードを選択することによって、制御装置2がユーザから指示を受け付けて、照明装置1の点灯制御を行う場合を例に挙げて説明する。
【0066】
上述の如く、制御部22は、表示部21を介して、何れかの点灯モードを選択する指示を受け付ける(ステップS101)。
【0067】
制御部22は、受け付けた指示に係る点灯モードが通常モードであると判定した場合(ステップS102:YES)、記憶部23に記憶されている属性テーブルを読み出し(ステップS103)、無線通信部24を介して、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの夫々に属する各照明装置1に制御信号を送信する(ステップS104)。この際、制御信号は各照明装置1のIDと、同じ調光率とを含む。以降、処理は終了する。
なお、制御装置2から制御信号を受信した各照明装置1は同じ調光率に調光を行う。
【0068】
また、制御部22は、受け付けた指示に係る点灯モードが通常モードでないと判定した場合(ステップS102:NO)、受け付けた指示に係る点灯モードが第1省エネモードであるか否かを判定する(ステップS105)。
【0069】
制御部22は、受け付けた指示に係る点灯モードが第1省エネモードであると判定した場合(ステップS105:YES)、記憶部23に記憶されている属性テーブルを読み出し(ステップS106)、無線通信部24を介して、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの夫々に属する各照明装置1に制御信号を送信する(ステップS107)。この際、制御信号は各照明装置1のIDと、第1省エネモードに対応する調光率とを含む。斯かる調光率は、当該照明装置1(ID)が照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの何れに属するかによって異なる(図5参照)。以降、処理は終了する。
なお、制御装置2から制御信号を受信した各照明装置1は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1c毎に異なる調光率にて調光を行う。即ち、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率を徐々に下げて調光する。
【0070】
また、制御部22は、受け付けた指示に係る点灯モードが第1省エネモードでないと判定した場合(ステップS105:NO)、即ち受け付けた指示に係る点灯モードが第2省エネモードである場合、記憶部23に記憶されている属性テーブルを読み出し(ステップS108)、無線通信部24を介して、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの夫々に属する各照明装置1に制御信号を送信する(ステップS109。この際、制御信号は各照明装置1のIDと、第2エネモードに対応する調光率とを含む。斯かる調光率は、当該照明装置1(ID)が照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの何れに属するかによって異なる(図7参照)。以降、処理は終了する。
なお、制御装置2から制御信号を受信した各照明装置1は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1c毎に異なる調光率にて調光を行う。即ち、第1省エネモードよりも低い調光率にて、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cのこの順に調光率を徐々に下げて調光する。
【0071】
このように、実施の形態2の照明システム100では、必要に応じて選択的に、複数の照明装置1を第1省エネモード又は第2省エネモードにて点灯制御することによって、省エネルギー手法によって、室内Rを適宜照らすことができる。即ち、第1省エネモードにて室内Rの複数の照明装置1を調光した場合、複数の照明装置1を100%の調光率にした場合に比べて、消費電力を削減でき、省エネルギー効果を奏する。更に、第2省エネモードにて室内Rの複数の照明装置1を調光した場合は、第1省エネモードよりも消費電力を削減でき、省エネルギー効果を更に高めることができる。
【0072】
また、第2省エネモードにおいても、室内Rの壁際の照明装置1wの調光率が他の照明装置1よりも高く、照明装置1wの明るい光が壁に反射して室内Rを照らすことによって、省エネルギー手法にて、かつ効率的に室内Rを照らすことができる。
【0073】
かつ、第2省エネモードでも、照明装置1w及び照明装置1nw間の調光率の差、照明装置1nw及び照明装置1nc間の調光率、並びに、照明装置1nc及び照明装置1c間の調光率の差が何れも5-30%以内となるように、調光率が徐々に下がる。よって、室内Rに滞在中の人は照明装置1の調光率の変化に気づかず、違和感を与えることを防止できる。
【0074】
照明装置1の配置等、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0075】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る照明システム100の構成例を示すブロック図である。実施の形態3の照明システム100は、実施の形態1及び2と同様、無線通信ネットワークを成す複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。更に、実施の形態3の照明システム100は、携帯端末50(指示装置)を含む。
【0076】
制御装置2は、複数の照明装置1の点灯制御を行う。制御装置2は、携帯端末50から受信した指示信号に基づいて、室内Rの複数の照明装置1に制御信号を伝達する。制御装置2、照明装置1、及び、複数の照明装置1から構築された無線通信ネットワークについては既に説明しており、説明を省略する。
【0077】
図10は、実施の形態3における照明システム100の携帯端末50の構成例を示す機能ブロック図である。
【0078】
携帯端末50は、室内Rの照明装置1の点灯制御においてユーザから指示を受け付ける端末である。携帯端末50は、例えばタブレット、スマートフォン、ノートPC等である。携帯端末50は、表示部51(出力部)、制御部52、記憶部53、無線通信部55、電源部56及び指示受付部54を備える。
【0079】
表示部51は、携帯端末50の操作等に必要な情報、画像、及び後述する設定画面を表示する。表示部51は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。
【0080】
指示受付部54は、表示部51に装着されたタッチパネル部であり、ユーザのタッチ操作によって照明装置1の点灯制御に係る設定指示をユーザから受け付ける。例えば、指示受付部54は、室内Rの配灯図511図12参照)の表示指示、照明装置1の選択指示、並びに、通常モード、第1省エネモード、及び第2省エネモードの選択指示等を受け付ける。
【0081】
制御部52は、例えばCPUからなり、携帯端末50の各部を制御する。制御部52は、表示部51(指示受付部54)に対してユーザが行った操作に基づいて照明装置1の点灯制御に係る指示信号を生成し、照明装置1の点灯制御に用いられるタイムスケジュールを生成する。
【0082】
記憶部53は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部52の制御に必要なプログラム、設定条件の情報、配灯図の画像データ等を記憶している。配灯図の画像データは、例えば無線通信部55、又は図示しない有線通信部からダウンロードされて、記憶部53に記憶される。
【0083】
また、記憶部53は、ペアリング情報を記憶している。斯かるペアリング情報は、上述の如く、表示部51に表示される配灯図511に表記された各照明装置1を特定する特定情報と、室内Rに配設された全ての照明装置1(図2参照)のIDとを対応付けたものである。
【0084】
無線通信部55は、指示受付部54が受け付けたユーザからの指示に応じて、制御装置2へ複数の照明装置1の点灯制御に係る指示信号を送信する。無線通信部55の周波数帯、無線通信の規格は、上述した照明装置1の無線通信部14、又は制御装置2の無線通信部24と同様である。なお、無線通信部55は、例えば携帯端末50に内蔵された無線通信モジュールであってもよく、USB端子等に接続された外付けの無線通信モジュールであってもよい。
【0085】
電源部56は、表示部51、制御部52、指示受付部54及び無線通信部55等に動作に必要な電力を供給する。電源部56は、例えば充電可能なバッテリーである。
【0086】
図11は、実施の形態3に係る照明システム100における照明装置1の点灯制御を説明するフローチャートである。
【0087】
まず、ユーザは携帯端末50(タッチパネル)を適宜操作することによって、表示部51に配灯図511を表示するよう指示し、携帯端末50は指示受付部54を介して配灯図511の表示指示を受け付ける(ステップS201)。ここで、配灯図511とは、室内Rにおける照明装置1の配置を模式的に示したものである。
【0088】
ユーザから配灯図511の表示指示を受けて、制御部52は記憶部53から配灯図の画像データを読み出して表示部51に表示する(ステップS202)。図12は、配灯図511の一例を示す例示図である。配灯図511では、各照明装置1を区別するために所定符号が付けられている。
【0089】
ユーザは、表示部51に配灯図511が表示されると、設定(点灯制御)の対象となる1つの照明装置1を指先Hでタッチして選択する。これによって1つの照明装置1が選択されると、詳細の設定画面512がポップアップ表示される(図12参照)。また、ユーザのタッチ操作によって選択された照明装置1は所定色に変わるなど、選択されたことが視認できる。以下、本実施の形態では、照明装置A4が選択されたものとする。
【0090】
ユーザは、設定画面512から、時刻範囲、調色、調光(率)、点灯モードを選択できる。詳しくは、図12に示すように、設定画面512には、「点灯」及び「消灯」のボタン、選択された照明装置1(照明装置A4)を所定の点灯モードに維持する時刻範囲を受け付けるための時刻入力窓と、選択された照明装置1の希望する調色を受け付けるための調色入力窓と、選択された照明装置1の希望する調光率を受け付けるための調光入力窓と、選択された照明装置1の希望する点灯モードを受け付けるためのモード入力窓とが設けられている。
【0091】
ユーザは、配灯図511から指先Hで希望する照明装置1(照明装置A4)をタッチし、「点灯」のボタンをタッチした後、前記時刻入力窓に時刻の数字を入力する。また、ユーザは昼光色(6500K)~昼白色(5000K)~温白色(3500K)~電球色(2700K)の範囲の照明色を表すイメージを参考にスライドバー(図12参照)を利用して調色を入力し、調光入力窓に0~100%の間で調光率の数字を入力する。
【0092】
そして、ユーザは通常モード、第1省エネモード及び第2省エネモードから何れかの点灯モードを選択する。デフォルトとして、通常モードの調光率は予め定められている。また、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1c毎に、第1省エネモード及び第2省エネモードの調光率が予め定められている。よって、ユーザが何れかの点灯モードを選択すると、選択された照明装置1が照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの何れかに属するのかによって、調光率が定まる。なお、ユーザが何れかの点灯モードを選択せず、調光率(数値)を直接入力することもできる。
【0093】
入力が完了されると、ユーザの入力内容に基づいて制御部52が消費電力削減率及びCO排出量の計算を行い、配灯図511(設定画面512)の消費電力削減率の表示窓及びCO排出量の表示窓には、計算結果が表示される。
なお、記憶部53が点灯モード毎に照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの消費電力削減率及びCO排出量を予め記憶しても良い。
【0094】
このような入力操作は、照明装置1毎に繰り返して行われ、全ての照明装置1に対する入力を完了させることによって、設定が完了する。
なお、斯かる設定は、照明装置1毎に行われず、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cに対して一律的に同じ内容が設定されるように構成してもよい。
【0095】
以上のように、ユーザの設定が完了すると、制御部52は指示受付部54を介して斯かる設定を受け付け(ステップS203)、記憶部53に記憶する。
【0096】
次いで、制御部52はユーザから受け付けた設定の内容及び前記ペアリング情報に基づいて、照明装置1の点灯制御に用いられるタイムスケジュールを生成する(ステップS204)。タイムスケジュールは、時系列に各照明装置1(ID)と、調光率、調色及び点灯モードとを対応付けたものである。
【0097】
図13は、タイムスケジュールを概念的に説明する説明図である。
図13の如く、各照明装置1のID毎(1番目のカラム)に、時系列に沿って点灯モードが対応付けられている。通常モードでは、全ての照明装置1が同一の調光率(30%)で調光され、第1省エネモードに比べて第2省エネモードでは調光率が下がっている。
【0098】
制御部52は生成したタイムスケジュールを含む指示信号を、無線通信部55を介して制御装置2に送信する(ステップS205)。
この際、制御装置2は無線通信部24を介して携帯端末50からの指示信号を受信する(ステップS301)。受信された指示信号に含まれたタイムスケジュールは記憶部23に記憶される(ステップS302)。
【0099】
以降、制御装置2は受信したタイムスケジュールに応じて室内Rの複数の照明装置1に対する点灯制御を行う。
【0100】
即ち、制御装置2の制御部22は計時部(図示せず)の計時結果に基づいてタイムスケジュールに設定された時刻であるか否かを判定する(ステップS303)。タイムスケジュールに設定された時刻でないと判定した場合(ステップS303:NO)、制御部22はタイムスケジュールに設定された時刻まで斯かる判断を繰り返して行う。
【0101】
タイムスケジュールに設定された時刻であると判定した場合(ステップS303:YES)、例えば、図13に例示したタイムスケジュールでは、7時、9時、16時、19時、又は、21時である場合、制御部22は、前記タイムスケジュールに基づいて各照明装置1に対する制御信号を生成し、無線通信部24を介して複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信によって送信する(ステップS304)。斯かる制御信号には各照明装置1のID及び何れかの点灯モードが含まれている。なお、無線通信ネットワーク上における照明装置1同士の通信については既に説明しており、詳しい説明を省略する。
以降、各照明装置1では、制御装置2から受信した制御信号に含まれている点灯モード(調光率)に応じて制御部12が自装置の光源部11を調光する。
【0102】
ステップS303~ステップS304の処理は、斯かるタイムスケジュールが終了するまで繰り返して行われる。
【0103】
制御部22はタイムスケジュールに基づいて、タイムスケジュールが終了したか否かを判定する(ステップS305)。タイムスケジュールが終了していないと判定した場合(ステップS305:NO)、制御部22は制御処理をステップS303に戻す。また、タイムスケジュールが終了したと判定した場合(ステップS305:YES)、制御部22は制御処理を終了する。
【0104】
このように、実施の形態3の照明システム100では、ユーザが必要に応じて選択的に、複数の照明装置1を通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードに点灯制御することができる。よって、ユーザの希望に応じて、省エネルギー手法で室内Rを適宜照らすことができ、省エネルギー効果を更に高めることができる。
【0105】
また、実施の形態3の照明システム100では、ユーザに選択された点灯モードに応じた各照明装置1の消費電力削減率及びCO排出量が設定画面512に表示されるので、ユーザの省エネルギー意識を高めることができる。
【0106】
以上では、携帯端末50の制御部52にて、照明装置1の点灯制御に用いられるタイムスケジュールを生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。ユーザが行った操作に基づいて携帯端末50から送られる情報(指示信号)に基づいて制御装置2が前記タイムスケジュールを生成するように構成してもよい。
【0107】
また、以上では、携帯端末50の記憶部53がペアリング情報を記憶している場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。斯かるペアリング情報は、制御装置2が記憶してもよい。この場合、制御装置2が、ペアリング情報に基づいて、携帯端末50からの指示信号に含まれる照明装置1の特定情報に対応する照明装置1のIDを検索し、点灯制御の対応となる照明装置1を特定すればよい。
【0108】
照明装置1の配置など、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0109】
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4に係る照明システム100の構成例を示すブロック図である。実施の形態4の照明システム100は、実施の形態1~3と同様、無線通信ネットワークを成す複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。照明装置1及び複数の照明装置1から構築された無線通信ネットワークについては既に説明しており、説明を省略する。
【0110】
制御装置2は、実施の形態1,2と同様、表示部21、制御部22、記憶部23、無線通信部24及び電源部25を備える(図4,6参照)。表示部21、無線通信部24及び電源部25は実施の形態2と同じであり、詳しい説明を省略する。
【0111】
制御部22は、室内Rに配設された複数の照明装置1に対して、通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードによって点灯制御を行う。制御部22は、記憶部23に記憶されている、通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードにて選択的に複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0112】
記憶部23は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部22の上述した制御に必要なプログラム、設定条件等の情報を記憶している。また、上述の如く、記憶部23は、制御部22による複数の照明装置1の制御パターンである、通常モード、第1省エネモード及び第2省エネルモードに係る各照明装置1の調光率を記憶している。また、記憶部23には、後述する天気対応制御テーブルが記憶されている。
【0113】
実施の形態4の照明システム100において、制御装置2は外側の天気に応じて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う。以下、説明する。
【0114】
制御装置2の制御部22は、無線通信部24を介して、外部の気象情報提供サーバ60から、現況の気象情報を取得する。気象情報を取得した制御部22は、取得した気象情報及び記憶部23に記憶されている天気対応制御テーブルに基づいて、室内Rの複数の照明装置1に対する制御信号を生成する。
【0115】
図15は、天気対応制御テーブルを概念的に説明する説明図である。天気対応制御テーブルは、各照明装置1(ID)及び点灯モードが対応付けられたものである。
図15の如く、各照明装置1のID毎(1番目のカラム)に、天気に応じて、点灯モードが対応付けられている。通常モードでは、全ての照明装置1が同一の調光率(100%)で調光され、第1省エネモードに比べて第2省エネモードでは調光率が下がっている。
【0116】
制御装置2が天気に応じて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う処理について説明する。
制御部22は、定期的に、無線通信部24を介して、外部の気象情報提供サーバ60から、室内Rに係る建物を含む地域の現況の気象情報を取得し、取得した気象情報と、記憶部23に記憶されている前記天気対応制御テーブルに基づいて、各照明装置1に対する制御信号を生成する。斯かる制御信号には各照明装置1のID及び何れかの点灯モードが含まれている。制御部22は、生成した制御信号を、無線通信部24を介して複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信によって送信する。無線通信ネットワーク上における照明装置1同士の通信については既に説明しており、詳しい説明を省略する。
【0117】
例えば、外部の気象情報提供サーバ60からの気象情報が「晴れ」である場合、各照明装置1に対する制御信号には通常モードが含まれ、「曇り」である場合、各照明装置1に対する制御信号には第1省エネモードが含まれ、「雨/雪」である場合、各照明装置1に対する制御信号には第2省エネモードが含まれる。
以降、各照明装置1は、制御装置2から受信した制御信号に含まれている点灯モードに応じて、自装置の光源部11の点灯モードを維持又は切り替える調光を行う。
【0118】
このように、実施の形態4の照明システム100では、現況の天気に応じて選択的に、複数の照明装置1を通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードに点灯制御することができる。よって、天気によって室内Rの明るさが変動することに対応しつつ、室内Rを適宜照らすことができ、省エネルギー効果を更に高めることができる。
【0119】
照明装置1の配置など、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0120】
(実施の形態5)
図16は、本発明の実施の形態5に係る照明システム100の構成例を示すブロック図である。実施の形態5の照明システム100は、実施の形態1~3と同様、無線通信ネットワークを成す複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。照明装置1及び複数の照明装置1から構築された無線通信ネットワークについては既に説明しており、説明を省略する。
【0121】
制御装置2は、実施の形態1,2と同様、表示部21、制御部22、記憶部23、無線通信部24及び電源部25を備える(図4,6参照)。表示部21、無線通信部24及び電源部25は実施の形態2と同じであり、詳しい説明を省略する。
【0122】
制御部22は、室内Rに配設された複数の照明装置1に対して、通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードによって点灯制御を行う。制御部22は、記憶部23に記憶されている、通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードにて選択的に複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0123】
記憶部23は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部22の上述した制御に必要なプログラム、設定条件等の情報を記憶している。また、上述の如く、記憶部23は、制御部22による複数の照明装置1の制御パターンである、通常モード、第1省エネモード及び第2省エネルモードに係る各照明装置1の調光率を記憶している。また、記憶部23には、後述する人数対応制御テーブルが記憶されている。
【0124】
実施の形態5の照明システム100において、制御装置2は室内Rの滞在人数、即ち混雑状況に応じて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う。以下、説明する。
【0125】
制御装置2の制御部22は、無線通信部24を介して、外部の情報提供サーバ80から、現況の室内Rの滞在人数情報を取得する。滞在人数情報を取得した制御部22は、取得した滞在人数情報及び記憶部23に記憶されている人数対応制御テーブルに基づいて、室内Rの複数の照明装置1に対する制御信号を生成する。
【0126】
図17は、人数対応制御テーブルを概念的に説明する説明図である。人数対応制御テーブルは、各照明装置1(ID)及び点灯モードが対応付けられたものである。
図17の如く、各照明装置1のID毎(1番目のカラム)に、滞在人数に応じて、室内Rが混雑であるか、通常であるか、閑散であるかに応じて、点灯モードが対応付けられている。通常モードでは、全ての照明装置1が同一の調光率(100%)で調光され、第1省エネモードに比べて第2省エネモードでは調光率が下がっている。
【0127】
制御装置2が滞在人数に応じて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う処理について説明する。
制御部22は、定期的に、無線通信部24を介して、外部の情報提供サーバ80から、室内Rに現況滞在する滞在人数情報を取得し、取得した滞在人数情報と、記憶部23に記憶されている前記人数対応制御テーブルに基づいて、各照明装置1に対する制御信号を生成する。
【0128】
即ち、記憶部23には、室内Rが「混雑」か、「通常」か、又は「閑散」かの混雑状況判定を行うための滞在人数の閾値が記憶されている。制御部22は、取得した滞在人数情報を前記閾値と対比して「混雑」、「通常」、又は「閑散」の混雑状況判定を行い、斯かる判定の結果に基づいて、前記人数対応制御テーブルから何れかの点灯モードを選択し、各照明装置1に対する制御信号を生成する。
【0129】
詳しくは、室内Rが「混雑」である場合、各照明装置1に対する制御信号には通常モードが含まれ、「通常」である場合、各照明装置1に対する制御信号には第1省エネモードが含まれ、「閑散」である場合、各照明装置1に対する制御信号には第2省エネモードが含まれる。
【0130】
制御装置2の制御部22が、外部の情報提供サーバ80から、現況の室内Rの滞在人数情報を取得する方法について説明する。
【0131】
図16に示すように、室内Rの出入り口には人の出入を検出する検出装置70が設けられている。また、図18は、検出装置70の配置を説明する配置図である。図18では、便宜上、室内Rに係る4つの壁に夫々出入り口Et1~Et4が設けられており、各出入り口Et1~Et4に検出装置70が設けられているとする。
【0132】
検出装置70は、例えば電波レーダ、LiDAR(Light Detection And Ranging)などの測距センサであり、各出入り口Et1~Et4を出入りする人Pの数をカウントする。例えば、検出装置70は2つのレーダを平行して出力しており、室内Rに入る移動なのか、室内Rから出る移動なのかを検出できる。また、検出装置70がカメラであり、映像分析を用いて検出を行うようにしても良い。各検出装置70はカウント結果(人数)を定期的(例えば3分毎)に情報提供サーバ80に送信する。
【0133】
情報提供サーバ80は、制御部81、記憶部82、無線通信部83及び電源部(図示せず)を備えている。
【0134】
制御部81は、例えばCPUからなり、情報提供サーバ80の各部を制御する。制御部81は、無線通信部83を介して、各出入り口Et1~Et4の検出装置70から、出入りする人数のカウント結果を取得し、全てのカウント結果を用いて加減算を実行することによって、時系列の室内Rの滞在人数及び滞在人数の増減を計算する。
【0135】
記憶部82は、例えば半導体メモリ、ハードディスクドライブ等からなり、制御部81の制御に必要なプログラム、設定条件の情報等を記憶している。また、記憶部82は、制御部81による計算結果、即ち、室内Rの滞在人数及び増減人数を時系列に記憶している。
【0136】
無線通信部83は、各検出装置70からカウント結果のデータ(人数)を受信し、制御部81による計算結果のデータ(室内Rの滞在人数及び増減人数)を制御装置2へ送信する。無線通信部83の周波数帯、無線通信の規格は、上述した照明装置1の無線通信部14、又は制御装置2の無線通信部24と同様である。
【0137】
生成された制御信号には各照明装置1のID及び何れかの点灯モードが含まれている。制御部22は、生成した制御信号を、無線通信部24を介して複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信によって送信する。無線通信ネットワーク上における照明装置1同士の通信については既に説明しており、詳しい説明を省略する。
以降、各照明装置1は、制御装置2から受信した制御信号に含まれている点灯モードに応じて、自装置の光源部11の点灯モードを維持又は切り替える調光を行う。
【0138】
このように、実施の形態5の照明システム100では、室内Rの現況の混雑状況(滞在人数)に応じて選択的に、複数の照明装置1を通常モード、第1省エネモード又は第2省エネモードに点灯制御することができる。よって、室内Rの現況の混雑状況に応じて室内Rの明るさを変動させて、省エネルギー効果を効率的に高めることができる。
【0139】
以上では、制御装置2にて、滞在人数に基づいて室内Rの混雑状況判定を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。斯かる混雑状況判定を情報提供サーバ80で行い、混雑状況判定の結果のみを制御装置2に送信するように構成してもよい。
【0140】
また、以上では、検出装置70が室内Rの各出入り口Et1~Et4を出入りする人Pの人数をカウントする場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、各照明装置1がビーコン信号の受信部を備えるように構成する。斯かる受信部は室内Rに滞在する人Pか携帯するスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)などのウェアラブルデバイス、又はタブレット等の携帯端末に搭載されたBLE(Bluetooth Low Energy)を利用するBLEビーコンから送信されるビーコン信号を受信する。ビーコン信号は一定値(例えば、-40dBm~+10dBmの範囲の値)の電波強度(RSSI)の無線信号であり、各携帯端末のIDを含む。
【0141】
例えば、各照明装置1が、所定の時間間隔にて、ユーザの携帯端末から出力されたビーコン信号を受信することによって、室内Rに滞在する人Pの人数をカウントすることができる。
【0142】
以上においては、時刻(タイムスケジュール)、天気、又は、室内Rの滞在人数に応じて、室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、時刻、天気、及び滞在人数の組み合わせに基づいて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行うようにしても良い。例えば、時刻毎に天気及び滞在人数(時間当たりの平均値)を対応付けたテーブルを記憶部23が記憶しておき、制御部22が斯かるテーブルに基づいて室内Rの複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0143】
照明装置1の配置等、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0144】
(実施の形態6)
図19は、本発明の実施の形態6に係る照明システム100の構成例を示すブロック図である。実施の形態1,2と同様、実施の形態6に係る照明システム100も、無線通信ネットワークを成す複数の照明装置1及び制御装置2を含んでいる。更に、実施の形態6の照明システム100は、情報提供サーバ80を備えている。制御装置2、照明装置1、及び、複数の照明装置1から構築された無線通信ネットワークについては既に説明しており、説明を省略する。
【0145】
情報提供サーバ80は、検出装置70から室内Rを出入りする人数を取得し、気象情報提供サーバ60から気象情報を取得する。
検出装置70は、上述の如く、例えば電波レーダ、LiDAR(Light Detection And Ranging)などの測距センサであり、室内Rの各出入り口Et1~Et4を出入りする人Pの数をカウントしてカウント結果を情報提供サーバ80に提供する(図18参照)。また、気象情報提供サーバ60は、上述の如く、室内Rに係る建物を含む地域の現況の気象情報を情報提供サーバ80に提供する。
【0146】
また、情報提供サーバ80は、時刻、天気及び滞在人数の条件データを取得する。情報提供サーバ80は、取得した条件データを、過去所定期間における条件データと、斯かる条件データに対応する照明装置1の点灯モード(通常モード、第1省エネモード、第2省エネモード)との関係を学習した学習モデルに入力して、室内Rにて以降に実施すべき点灯モード(以下、実施点灯モードと称する)を出力(決定)する。なお、学習モデルに関しては後述する。情報提供サーバ80は、出力した実施点灯モードを制御装置2に送信する。
【0147】
図20は、実施の形態6に係る照明システム100の情報提供サーバ80の構成例を示す機能ブロック図である。情報提供サーバ80は、制御部81、記憶部82、無線通信部83、電源部84、表示部85、読取部86、大容量記憶部87及び計時部88を含む。各構成はバスで接続されている。
【0148】
制御部81はCPU、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部82に記憶された制御プログラムP2を読み出して実行することにより、情報提供サーバ80に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、制御プログラムP2は、単一のコンピュータ上で、又は1つのサイトにおいて配置されるか、もしくは複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。なお、実施の形態6では制御部81を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであってもよい。
【0149】
記憶部82はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部81が処理を実行するために必要な制御プログラムP2又はデータ等を記憶している。また、記憶部82は、制御部81が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
無線通信部83は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークを介して、制御装置2との間で情報の送受信を行う。表示部85は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部81の指示に従い各種情報を表示する。また、計時部88は、現在の時刻を制御部81に通知する。
【0150】
読取部86は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体200aを読み取る。制御部81が読取部86を介して、制御プログラムP2を可搬型記憶媒体200aより読み取り、大容量記憶部87に記憶してもよい。また、ネットワーク等を介して他のコンピュータから制御部81が制御プログラムP2をダウンロードし、大容量記憶部87に記憶してもよい。更に、半導体メモリ200bから、制御部81が制御プログラムP2を読み込んでもよい。
【0151】
大容量記憶部87は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部87は、モード決定モデル871、訓練データDB(database)872及び学習モデル管理DB873を含む。
【0152】
モード決定モデル871は、過去所定期間における条件(時刻、天気、滞在人数)データに基づいて以降における前記実施点灯モードを決定(出力)する予測器であり、機械学習により生成された学習済みの学習モデルである。
訓練データDB872は、モード決定モデル871を構築(作成)するための訓練データを記憶している。学習モデル管理DB873は、学習済みの学習モデルに関する情報を記憶している。
【0153】
なお、実施の形態6において記憶部82及び大容量記憶部87は一体の記憶装置として構成されていてもよい。また、大容量記憶部87は複数の記憶装置により構成されていてもよい。更に、大容量記憶部87は情報提供サーバ80に接続された外部記憶装置であってもよい。なお、情報提供サーバ80はコンピュータ単体で構成してもよいし、複数のコンピュータで分散して構成してもよいし、仮想マシンで分散して実行してもよい。
【0154】
図21は、訓練データDB872のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。訓練データDB872は、訓練ID列、入力列及び出力列を含む。
【0155】
訓練ID列は、各訓練データを識別するために、一意に特定される訓練データのIDを記憶している。入力列は、過去所定期間における条件データを記憶している。出力列は、過去所定期間における前記条件データに対応して選択された照明装置1の点灯モード(履歴)を記憶している。
【0156】
詳しくは、入力列は過去の特定時刻における室内Rの外部の天気、室内Rの滞在人数、モード切替履歴を記憶している。ここで、モード切替履歴とは、特定時刻の前において点灯モードを切り替えた履歴である。例えば、点灯モードの予測に係る特定時刻から数時間前までの間に行われた時系列毎の点灯モードの履歴である。
【0157】
また、出力列は斯かる特定時刻、天気、滞在人数及びモード切替履歴という条件にて選択された照明装置1の点灯モードを記憶している。また、出力列に係る点灯モードは、売り上げが大きかった時の点灯モード、御客滞在時間が長かった時の点灯モード、従業員の業務アウトプットが大きかった時の点灯モード等である。斯かる出力列の点灯モードは、後述するように、教師データ(選択点灯モード)として用いられる。
なお、このような訓練データDB872は、照明装置1w、照明装置1nw、照明装置1nc及び照明装置1cの夫々に対して設けられている。
【0158】
学習モデル管理DB873は、学習済みのモード決定モデル871のファイル、学習モデルを生成した日時情報等を記憶している。また、学習モデル管理DB873は、既にモード決定モデル871によって出力された点灯モードの履歴、即ちモード切替履歴を記憶している。
【0159】
以上のように、モード決定モデル871は、制御装置2が記憶している、時刻データ、気象データ、滞在人数データ及びモード切替履歴データを含む条件と、該条件に対応して選択された点灯モードの履歴とを、制御装置2から取得し、前記条件を入力した場合に、前記点灯モードを出力するよう学習されている。情報提供サーバ80は、モード決定モデル871に、現時点における前記条件を入力して、前記実施点灯モードを出力させ、出力された実施点灯モードを制御装置2に送信する。情報提供サーバ80から実施点灯モードを受信した制御装置2は、受信した実施点灯モードにて、室内Rの複数の照明装置1の点灯制御(調光)を行う。
【0160】
現時点の時刻データは計時部88から取得され、現時点の気象データは気象情報提供サーバ60から取得される。また、現時点の滞在人数データは、実施の形態5で説明したように室内Rの各出入り口Et1~Et4に設けられた検出装置70から、出入りする人数のカウント結果を取得し、全てのカウント結果を用いて加減算を実行することによって、時系列の室内Rの滞在人数を得ることができる。
【0161】
図22は、モード決定モデル871の構成例を示す模式図である。
実施の形態6において情報提供サーバ80は、過去所定期間における条件データ(以下、過去条件データ)と、斯かる条件データに対応して選択された点灯モード(以下、選択点灯モード)(履歴)との関係を学習する機械学習を行い、モード決定モデル871を生成(作成)する。
【0162】
モード決定モデル871は、複数のニューロン(ノードともいう)が結合されたニューラルネットワークにより構成されている。モード決定モデル871は、上述の条件(時刻、天気、滞在人数、モード切替履歴)データを入力した場合、前記実施点灯モードに関するデータを出力するよう学習されている。モード決定モデル871を構成するニューラルネットワークの種類は任意であり、入力する条件データの形式や出力すべき実施点灯モードの形式に応じて適宜選択される。例えば、CNN(Convolutional Neural Networks)、RNN(Recurrent Neural Networks)、LSTM(Long Short Term Memory)、GAN(Generative Adversarial Network)、オートエンコーダなどがモード決定モデル871のニューラルネットワークとして用いられる。
【0163】
モード決定モデル871は、入力層、中間層(隠れ層)、及び出力層を備える。各層は複数のニューロンを備える。入力層が備える各ニューロンには、入力データ(条件)に含まれる各入力要素の値が入力される。実施の形態6では、時刻データ、天気データ、滞在人数データ及びモード切替履歴の値が入力層の各ニューロンに入力される。中間層は1又は複数の層により構成される。中間層の各層が備える個々のニューロンは、前後に設けられた層のニューロンに結合されている。各ニューロンにおける内部活性度(単に活性度ともいう)やニューロン間の結合の強さ(重み係数)は、学習の過程で定められる。各層のニューロンは、重み係数と活性度とに基づいて計算される値を、後段のニューロンへ出力する。出力層は、中間層から入力される値を基にソフトマックス関数を用いて実施点灯モードを出力する。上述の如く、モード決定モデル871は、前記過去条件データと、前記選択点灯モード(履歴)との関係について学習されており、出力層は、入力データに応じて通常モード、第1省エネモード及び第2省エネモードの何れかの点灯モードを出力する。
【0164】
図23は、モード決定モデル871の生成処理の手順を示すフローチャートである。図23に基づき、機械学習を行ってモード決定モデル871を生成する処理について説明する。
【0165】
情報提供サーバ80の制御部81は、時刻データ、気象データ、滞在人数データ及びモード切替履歴データを含む前記過去条件データと、前記選択点灯モードとが対応付けられた訓練データ(図21参照)を大容量記憶部87の訓練データDB872から複数取得する(ステップS401)。制御部81は、取得した過去条件データ、及び、該過去条件データに対応する選択点灯モードを入力として、前記実施点灯モードを出力とするモード決定モデル871を生成する(ステップS402)。
【0166】
詳しくは、制御部81は、過去条件データをモード決定モデル871に順次入力し、前記実施点灯モードを順次出力させる。制御部81は、出力された実施点灯モードを、訓練データに含まれる教師データである選択点灯モードと比較し、両者が近似するように中間層の各種パラメータを最適化して、モード決定モデル871を生成する。
【0167】
制御部81は、生成したモード決定モデル871を大容量記憶部87の学習モデル管理DB873に記憶し(ステップS403)、一連の処理を終了する。具体的には、制御部81は、生成したモード決定モデル871に対してモデルIDを割り振り、割り振ったモデルIDに対応付けて、モード決定モデル871のファイル及び生成日時を一つのレコードとして学習モデル管理DB873に記憶する。
【0168】
図24は、実施の形態6に係る照明システム100における照明装置1の点灯制御を説明するフローチャートである。実施の形態6に係る照明システム100では、上述したように学習されたモード決定モデル871を用いて複数の照明装置1の点灯制御を行う。
【0169】
まず、情報提供サーバ80の制御部81は、計時部88に現時刻データを要求し、計時部88から現時刻データを取得する(ステップS501)。また、制御部81は、外部の気象情報提供サーバ60から室内Rに係る建物を含む地域の現況の気象情報を取得する(ステップS502)。そして、制御部81は、検出装置70から室内Rを出入りする人数のカウント結果を取得し、全てカウント結果を用いて加減算を実行することによって滞在人数を取得する(ステップS503)。なお、制御部81は、学習モデル管理DB873から現時刻に係るモード切替履歴を取得する。
【0170】
次いで、制御部81は、ステップS501~ステップS503で取得した時刻(データ)、天気(データ)、滞在人数(データ)及びモード切替履歴(データ)と、 学習モデル管理DB873から取得したモード切替履歴(データ)とを、上述の如く、学習済みのモード決定モデル871に入力し、モード決定モデル871は実施点灯モードを出力する。これによって、実施点灯モードが決定される(ステップS504)。
【0171】
次いで、制御部81は出力(決定)された実施点灯モードを含む指示信号を、無線通信部83を介して制御装置2に送信する(ステップS505)。
【0172】
この際、制御装置2は無線通信部24を介して情報提供サーバ80からの指示信号を受信する(ステップS601)。受信された指示信号に含まれた実施点灯モードは記憶部23に記憶される(ステップS602)。
【0173】
以降、制御装置2は受信した実施点灯モードに応じて室内Rの複数の照明装置1に対する点灯制御を行う。
【0174】
即ち、制御装置2の制御部22は、前記実施点灯モードに基づいて各照明装置1に対する制御信号を生成し、無線通信部24を介して複数の照明装置1が接続された無線通信ネットワークにブロードキャスト通信によって送信する(ステップS603)。斯かる制御信号には各照明装置1のID及び何れかの点灯モードが含まれている。以降、各照明装置1では、制御装置2から受信した制御信号に含まれている点灯モード(調光率)に応じて制御部12が自装置の光源部11を調光する。
【0175】
このように、照明装置1の点灯制御にモード決定モデル871によって決定された点灯モードを用いることによって、より効果的に省エネルギー効果を得ることができる。
例えば、モード決定モデル871の機械学習の際、売り上げが大きかった時の点灯モード、御客滞在時間が長かった時の点灯モード等を教師データとする訓練データを用いることにより、高い営業利益を期待できる最適な点灯モードにて照明装置1を制御できる。
また、モード決定モデル871の機械学習の際、従業員の業務アウトプットが大きかった時の点灯モード、従業員のウェアラブルセンサから得られるバイラル指数(心拍数・血圧等)が安定した時の点灯モード等を教師データとする訓練データを用いることにより、高い業績を期待できる最適な点灯モードにて照明装置1を制御できる。
【0176】
以上においては、情報提供サーバ80がモード決定モデル871を有し、実施点灯モードを決定する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。制御装置2がモード決定モデル871を有し、実施点灯モードを決定するように構成してもよい。
【0177】
また、以上においては、条件データとして、時刻データ、天気データ、滞在人数データが用いられる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、季節データを更に加えてもよく、時刻データ、天気データ、滞在人数データ、及びモード切替履歴データの一部を省略しても良い。
【0178】
照明装置1の配置等、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0179】
実施の形態1~6では、照明装置1wの各照明装置、照明装置1nwの各照明装置、照明装置1ncの各照明装置、及び、照明装置1cの各照明装置が同じ調光率で調光される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、局所的に照明装置が異なる調光率で調光されるように構成してもよい。
【0180】
(変形例)
以上では、室内Rの壁際から中央側に向かうに従い、照明装置1の調光率が徐々に下がるように制御される場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、室内Rを複数のエリアに分けて、エリア毎に異なる調光率にて照明装置1の点灯制御を行ってもよい。また、商品棚、通路、入り口などの室内Rのレイアウトに応じて室内Rを複数のエリアに分けてもよい。
【0181】
具体的には、室内Rの壁際のエリアの照明装置1に対しては最も高い調光率にて調光し、他のエリアの照明装置1に対しては徐々に変化する調光率にて調光してもよい。
【0182】
図25は、照明システム100の変形例を例示する例示図である。また、以下の説明では、室内Rをエリア1、エリア2、エリア3、及び、エリア4に分けた場合を例に説明する。また、エリア1、エリア2、エリア3、及び、エリア4の順に調光率が高いとする。
【0183】
例えば、室内Rの壁際にエリア1を設け、入り口G及び入り口Gとの対向壁の対向方向にエリア2、エリア3、及び、エリア4を設けてもよい。
図25Aのように、前記対向方向において、入り口Gから遠ざかることに伴い、エリア2、エリア3、エリア4、エリア3、及び、エリア2が順次設けられてもよい。また、図25Bのように、前記対向方向において、入り口Gから遠ざかることに伴い、エリア2、エリア3、エリア4が順次設けられてもよい。図25Bの例においては、エリア2、エリア3、及び、エリア4の順に面積が狭くなる。
【0184】
更に、室内Rの壁際にエリア1を設け、前記対向方向と直交する方向(以下、直交方向と称する)にエリア2、エリア3、及び、エリア4を設けてもよい。
図25Cのように、前記直交方向に、エリア2、エリア3、エリア4、エリア3、及び、エリア2を順次設けてもよい。また、図25Dのように、前記直交方向において、エリア2、エリア3、エリア4が順次設けられてもよい。図25Dの例においては、エリア2及びエリア3の面積が同じ面積であって、エリア4の面積よりも広い。
【0185】
照明装置1の配置等、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0186】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0187】
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。
【符号の説明】
【0188】
1,1w,1nw,1nc,1c 照明装置
2 制御装置
22 制御部
50 携帯端末
51 表示部
54 指示受付部
60 気象情報提供サーバ
80 情報提供サーバ
100 照明システム
871 モード決定モデル
P1,P2
R 室内
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25