(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010948
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】車両用カバー
(51)【国際特許分類】
B62J 19/00 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
B62J19/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112569
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黒田 耕介
(72)【発明者】
【氏名】浅川 英二郎
(72)【発明者】
【氏名】池▲崎▼ 昌彦
(57)【要約】
【課題】作業性に優れた車両用カバーを提供すること。
【解決手段】車両用カバー10は、車両(1)を覆うカバー本体20と、カバー本体20を、車両(1)の所定部分(2)を基準にして、車両(1)を覆う状態に展開可能に、カバー本体20を所定部分(2)に取り付ける取付部材(33)とを備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(1)を覆うカバー本体(20)と、
前記カバー本体(20)を、前記車両(1)の所定部分を基準にして、前記車両(1)を覆う状態に展開可能に、前記カバー本体(20)を前記所定部分に取り付ける取付部材(33)とを備える
車両用カバー。
【請求項2】
前記所定部分は、前記車両(1)の前後一方に位置する部分であり、
前記取付部材(33)は、前記カバー本体(20)を、前記車両(1)の前後他方に位置する部分を覆う状態へ展開可能に、前記カバー本体(20)を前記所定部分に取り付ける
請求項1に記載の車両用カバー。
【請求項3】
前記車両(1)は、鞍乗り型車両であり、
前記所定部分は、前記鞍乗り型車両の車輪(2,3)である
請求項2に記載の車両用カバー。
【請求項4】
前記カバー本体(20)を収納する収納袋(30)と、
前記収納袋(30)と前記カバー本体(20)の一部とを、前記収納袋(30)から前記カバー本体(20)を出し入れ自在に連結する連結部(40)とを備え、
前記取付部材(33)は、少なくとも前記収納袋(30)を前記所定部分に取り付ける
請求項1に記載の車両用カバー。
【請求項5】
前記取付部材(33)は、前記収納袋(30)の車体側の面から延出して車体に締結される締結部(33A)を有する
請求項4に記載の車両用カバー。
【請求項6】
前記取付部材(33)と前記収納袋(30)の取付範囲と、前記収納袋(30)と前記カバー本体(20)の連結範囲とは少なくとも一部が重なる
請求項4に記載の車両用カバー。
【請求項7】
前記取付部材(33)は、前記収納袋(30)に対し、この収納袋(30)の開口部(31K)を上方に向けて上下3等分したときの中間部(30M)に取り付けられる
請求項4に記載の車両用カバー。
【請求項8】
前記カバー本体(20)の前後両方に、前記取付部材(33)を取付/取外可能な選択的取付部(20H,20HR)が設けられる
請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用カバー。
【請求項9】
前記取付部材(33)によって前記収納袋(30)を前記所定部分に取り付けた場合、前記収納袋(30)の開口部(31K)は車体上方を向く
請求項4に記載の車両用カバー。
【請求項10】
前記収納袋(30)は、前記カバー本体(20)の展開時と収納時で表裏の形態変更はなく、前記所定部分に取り付けられ、
前記カバー本体(20)の展開時に、前記カバー本体(20)は前記収納袋(30)を覆う
請求項4に記載の車両用カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
車両用カバーには、鞍乗り型車両を覆うカバー本体だけの場合と、カバー本体と、カバー本体を収納する収納袋とを備える場合とがある。特許文献1には、収納袋は、カバー本体の収納時における外側面が反転されて内側面となった状態でカバー本体の使用時における内側面上に取り付けられ、カバー本体の取り外し時には、袋の中に片手を入れて、その片手にカバー本体をコンパクトに集めた後、袋の表裏を反転させながら包み込むことで、カバー本体を袋に収納することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カバー本体を車体に取り付ける場合、カバー本体が車体に対して前方や後方にずれてしまい、カバー本体を適正位置に修正するためにユーザが車体の前後に行ったり来たりすることがある。さらに、特許文献1記載の技術では、カバーの収納時に、収納袋の表裏を反転させる作業が必要になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、作業性に優れた車両用カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両を覆うカバー本体と、前記カバー本体を、前記車両の所定部分を基準にして、前記車両を覆う状態に展開可能に、前記カバー本体を前記所定部分に取り付ける取付部材とを備える車両用カバーを提供する。
【発明の効果】
【0006】
車両に対するカバー本体のずれを抑えることができるので、カバー本体を車両に着脱する作業を行う際に、ユーザが車両の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。これにより、作業性に優れた車両用カバーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施の形態に係る車両用カバーの使用状態を示す図である。
【
図3】収納袋を鞍乗り型車両の前輪に取り付けた状態を示す図である。
【
図4】収納袋からカバー本体を取り出す状況を示す図である。
【
図5】
図3に示す状態を車体前方から模式的に示した図である。
【
図6】カバー本体の前部とベルトの連結の説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右、及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ、鞍乗り型車両1の車体に対する方向と同一である。また、車両用カバー10に対する各方向の記載は、車両用カバー10を車体に装着した場合の車体に対する方向と同一である。各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用カバー10の使用状態を示す図である。
車両用カバー10は、鞍乗り型車両1を覆うカバー本体20と、不使用時にカバー本体20を収納する収納袋30(
図2)とを備えている。
鞍乗り型車両1は、自動二輪車である。カバー本体20は、鞍乗り型車両1を前輪2及び後輪3を含めて上方から覆うことが可能なシート部材である。カバー本体20を展開した場合、カバー本体20は、鞍乗り型車両1の前後長と略同様の長さを有し、下方が開口する大型の袋形状となる。
【0010】
カバー本体20は、可撓性を有するシート材で形成される。そのため、カバー本体20は折り曲げや折り畳みが可能であり、カバー本体20をコンパクト化して収納袋30に収納可能である。カバー本体20のシート材は、例えば、ポリエステル及びナイロン等の合成繊維製のシートである。これらシートの表面には防水や撥水のためのコーティング等が適宜に施される。これにより、カバー本体20の少なくとも表面は、耐候性、及び防水性等を備えている。
カバー本体20の表面とは、カバー本体20で鞍乗り型車両1を覆った場合に、外部に露出する面である。カバー本体20の表面の反対側の面は、カバー本体20の裏面と表記する。
【0011】
カバー本体20の前部、より具体的には、鞍乗り型車両1の前輪2を覆う部分には、前輪ロック用のロック部材を通すための左右一対のロック用孔部21が設けられる。また、カバー本体20の後部、より具体的には、鞍乗り型車両1の後輪3を覆う部分には、後輪ロック用のロック部材を通す左右一対のロック用孔部22が設けられる。各ロック部材は例えばU字ロックである。
【0012】
カバー本体20には、ユーザが把持可能な複数の把持部23が設けられる。これら把持部23は、カバー本体20の表面から突出する部材である。本構成の把持部23は、わっか状の紐部材であり、ユーザが容易に把持したり、指を引っ掛けたりすることが可能である。但し、把持部23は、わっか状の紐部材に限定されず、ユーザが把持可能な部材を広く適用可能である。
【0013】
これら把持部23は、カバー本体20を鞍乗り型車両に着脱する作業や、カバー本体20を収納袋30から出し入れする作業をする際に、ユーザが把持することで作業性が向上する位置に設けられる。本構成では、把持部23は、カバー本体20の前部、前上部、後上部、及び後部に相当する位置にそれぞれ左右一対で設けられる。
【0014】
上記把持部23によって、カバー本体20の各部の位置をユーザが目視確認し易くなる、といったメリットも得られる。例えば、カバー本体20が非展開状態の場合、ユーザが把持部23を視認することで、カバー本体20の前部、前上部、後上部、及び後部のいずれかの位置であることを特定できる。さらに、カバー本体20を収納袋30から取り出す作業の場合にも、把持部23をユーザが把持することで作業性が向上する。
【0015】
なお、把持部23が設けられるカバー本体20の前部及び後部は、前輪2及び後輪3を覆う部分である。また、把持部23が設けられるカバー本体20の前上部は、鞍乗り型車両1のハンドルを覆う部分である。また、把持部23が設けられるカバー本体20の後上部は、鞍乗り型車両1のテールライト等を覆う部分である。但し、これら把持部23の位置や数は適宜に変更してもよい。
【0016】
図2は、収納袋30を示す図である。なお、
図2中の符号A,Bは収納袋30を異なる方向から示した図である。以下、収納袋30を、単に「袋30」と表記する。
袋30は、カバー本体20を非展開状態(本構成では折り畳んだ状態)で収容することで、カバー本体20をコンパクト化した状態に保持し、持ち運び等を容易にする。この袋30は、開口部31Kを有する袋本体31と、開口部31Kを開閉する開閉部材32とを備えている。袋本体31は、可撓性を有する素材で形成され、例えば、ポリエステル及びナイロン等の合成樹脂製のシートで形成される。本構成において、袋本体31は、カバー本体20を収納した場合に
図2に示すような略直方体の形状になり、カバー本体20を収納していない場合、薄型の任意の形状となり、折り曲げや折り畳みも可能である。
【0017】
開閉部材32は、コード32Aと、コードストッパ32Bとを備える。コード32Aは、袋本体31の開口部31Kの縁に通され、コード32Aを外部に引き出すことで、袋本体31の開口部31Kが閉じる。コードストッパ32Bは、袋本体31からのコード32Aの引出量を調整する。コードストッパ32Bを使用することで、袋本体31の開口部31Kを閉じた状態に保持できる。但し、開閉部材32は、上記の構成に限定されず、開口部31Kを開閉可能な部材を広く適用可能である。
【0018】
図2に示すように、袋本体31には、一対の穴31Hが設けられ、これら穴31Hにベルト33が通される。ベルト33の両端は、袋本体31外に露出し、コネクタ33Aによって連結可能である。ベルト33は、車両用カバー10の使用時に、カバー本体20と、袋30と、鞍乗り型車両1の車輪(前輪2,後輪3)とを固定する。また、ベルト33は、車両用カバー10の不使用時(カバー本体20を袋30に収納した場合)に、カバー本体20と袋30とを固定することで、カバー本体20と袋30とを分離させない。ベルト33の長さは調整可能である。
【0019】
図3は、袋30を鞍乗り型車両1の前輪2に取り付けた状態を示す図である。
図3に示すように、ベルト33は、前輪ホイール2Wのスポーク間に空く隙間に通され、前輪ホイール2W側にてコネクタ33Aによって連結される。より具体的には、ベルト33は、フロントフォーク5前方にて、前輪ホイール2Wのスポーク、及びブレーキディスク6との間に空く隙間に通される。このような隙間は、一般的な鞍乗り型車両が備えるので、任意の鞍乗り型車両であっても、袋30の取り付けが可能である。また、コネクタ33Aは、容易な操作で連結を解除できる。そのため、ユーザは容易な作業で、袋30を鞍乗り型車両1に着脱できる。
【0020】
図3に示すように、袋30は、前輪2に対し、開口部31Kを上方に向けた姿勢で取り付けられる。そのため、
図4に示すように、ユーザ(
図4中、符号URを付して示す)は、袋30からカバー本体20を取り出す作業が容易である。また、前輪2という車体の端部に袋30が取り付けられるため、ユーザが車幅方向ではなく前輪2の前方に位置を取ることができる。そのため、車幅方向の幅が狭い状況であっても袋30からカバー本体20を容易に出し入れ可能である。
【0021】
次に、ベルト33の位置について説明する。
図3に示すように、ベルト33は、袋30に対し、開口部31Kを上方に向けて上下三等分したときの中間部30Mに取り付けられる。そのため、前輪2の前面に袋30をベルト33で取り付けた場合に、袋30の開口部31Kを上方に向けた姿勢にでき、かつ、開口部31Kの高さを、ユーザがアクセスし易い高さにできる。さらに、袋30からカバー本体20を取り出した場合に、袋30の開口部31Kを上方に向けた姿勢に維持し易くなる。
【0022】
仮に、ベルト33を、袋30の最下部30L(
図3)に取り付けた場合、開口部31Kを上方に向けた姿勢に維持し難くなる。しかも、袋30からカバー本体20を取り出した場合に、重力の作用により、袋30の開口部31Kが下方を向いた状態になり、カバー本体20を袋30に入れ難くなる。
また、仮に、ベルト33を袋30の最上部30H(
図3)に取り付けた場合、袋30の開口部31Kを上方に向けた姿勢に維持し易くなるものの、開口部31Kの高さが低くなってしまい、ユーザがカバー本体20から袋30を出し入れし難くなる可能性が生じる。
したがって、作業性向上の観点からは、ベルト33を中間部30Mに設けることが好ましい。但し、中間部30Mに限定しなくてもよく、例えば、ベルト33を最上部30H等に設けるようにしてもよい。
【0023】
本構成では、袋30とカバー本体20の一部が連結されることによって、袋30とカバー本体20との間の位置ずれが防止される。この連結構造について説明する。
図5は、
図3に示す状態を車体前方から模式的に示した図である。説明の便宜上、カバー本体20とベルト33のそれぞれを二点鎖線で示している。なお、
図5に示すように、ベルト33は、袋30の車体側(前輪2側)の面に取り付けられている。
袋30からカバー本体20を取り出した場合、袋30は、前輪2の前面に沿った形状となる。そのため、
図5に示すように、開口部31Kは上方かつ前方に開口すると共に、開口部31Kの範囲内に袋本体31の裏面(内側の面)が露出する。
【0024】
図6は、カバー本体20の前部を示す図である。
図6中の符号Aは、ベルト33を取り付ける前のカバー本体20の前部を示し、
図6中の符号Bは、ベルト33を取り付けた状態のカバー本体20の前部を示している。
図6に示すように、カバー本体20の前部には、左右一対の開口部20Hが設けられている。これら開口部20Hには、ベルト33を貫通することが可能である。また、開口部20Hは、袋30を鞍乗り型車両1の前輪2に取り付けた状態で、カバー本体20を鞍乗り型車両1に被せることが可能な位置に設けられている。ベルト33を開口部20Hに貫通させることによって、カバー本体20と袋本体31とを固定することができる。
【0025】
袋本体31とカバー本体20の固定は、ベルト33の貫通に加えて、
図5に示す連結部40によっても行われる。なお、ベルト33が、袋本体31とカバー本体20を固定するための主の固定部材であり、連結部40が副の固定部材である。
ベルト33に関しては、袋本体31とカバー本体20のそれぞれの開口部31H,20Hにベルト33が貫通しているので、コネクタ33Aが接続されている限り、袋本体31とカバー本体20とは分離しない。また、車両用カバー10の使用時には、ベルト33とコネクタ33Aによって、前輪2、袋本体31及びカバー本体20がまとめて固定される。これらにより、袋本体31及びカバー本体20を別々に前輪2等に固定する場合と比べ、作業性が向上し、かつ、強風等の影響で袋本体31及びカバー本体20の一方が飛散する事態を防止できる。
【0026】
連結部40は、互いに着脱可能な一対の面ファスナー41,42を有し、一方の面ファスナー41(
図1)が袋本体31の裏面に設けられている。
図1に示すように、他方の面ファスナー42は、カバー本体20の前部の裏面に設けられ、カバー本体20の前部を袋本体31に連結できる。したがって、ベルト33が貫通していなかったり、カバー本体20が袋30から取り出されたりしても、カバー本体20の一部(前部)が、袋30に設定された位置に固定された状態にできる。
【0027】
図5に示すように、ベルト33と袋30の取付範囲と、袋30とカバー本体20の連結範囲(面ファスナー41の範囲)とは、一部が重なる。換言すると、車両用カバー10は、ベルト33によって鞍乗り型車両1に固定される範囲と、面ファスナー41によって袋30とカバー本体20との位置ずれが防止される範囲とが重なる。これにより、袋本体31とカバー本体20をベルト33のみで開口部31H,20Hを貫通して固定した場合に発生する、開口部31H,20Hの左右間で起こる袋本体31とカバー本体20の位置ずれ、及び/又は、偏りを防止できる。また、鞍乗り型車両1に対する袋30及びカバー本体20の位置決め精度の向上に有利である。さらに、ベルト33、カバー本体20及び面ファスナー41が袋30の変形を妨げる範囲が重なるので、袋30の形状が保たれ、カバー本体20の取り出しが容易になる。
なお、
図5に示したように、カバー本体20を、鞍乗り型車両1を覆う状態に展開した場合でも、カバー本体20を袋30に収納した場合(
図3参照)と同様に、袋30の表裏の形態変化はない。したがって、カバー本体20の収納時と展開時との間で、袋30の表裏を反転させる作業は不要である。
【0028】
図7は、カバー本体20の展開手順(使用手順と言うこともできる)を示す図である。
ユーザがカバー本体20を展開する場合、まず、カバー本体20を収納した袋30を、鞍乗り型車両1の前輪2に取り付ける(ステップS1)。次に、袋30からカバー本体20を上方へ向けて取り出し(ステップS2)、カバー本体20を車体後方に拡げながら、カバー本体20を、鞍乗り型車両の前部、及びハンドル周辺に被せる(ステップS3)。次いで、カバー本体20を更に車体後方に拡げながら、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の後上部、及び後部に被せる(ステップS4,S5)。
【0029】
ステップS2~S4の間、カバー本体20及び袋30の一部が鞍乗り型車両1の前輪2に取り付けられているので、カバー本体20及び袋30が鞍乗り型車両1から離れてしまう事態が防止される。
しかも、カバー本体20を、前輪2を基準にして、鞍乗り型車両1を覆うカバー状態へ展開することができるので、鞍乗り型車両1に対するカバー本体20の前後のずれを抑えつつ、カバー本体20を鞍乗り型車両1に被せることができる。この場合、ユーザは、カバー本体20を前輪2側から後輪3側へと拡げながら、鞍乗り型車両1の各部を覆うようにカバー本体20の形状を微修正すればよい。
【0030】
そのため、ユーザは、鞍乗り型車両1の前輪2側から後輪3側へと略一方向に移動しながら、カバー本体20を鞍乗り型車両1に被せる作業を完了できる。これにより、ユーザは、鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。しかも、カバー本体20が鞍乗り型車両1から離脱しないので、カバー本体20がユーザに接触する事態を抑制でき、カバー本体20の汚れがユーザの衣服に付着する事態を抑制できる。さらに、カバー本体20の前後を間違えて鞍乗り型車両1に被せるといった事態も回避できる。
【0031】
図8は、カバー本体20の取り外し手順(収納手順と言うこともできる)を示す図である。
まず、ユーザは、カバー本体20の後部を、鞍乗り型車両1の後部上方に移動し、車体前方に向けて移動させることで(ステップS11,S12)、カバー本体20の後部及び後上部を、鞍乗り型車両1のハンドルの上まで移動させる(ステップS13)。次に、カバー本体20の後部及び後上部を、さらに車体前方かつ上方に向けて移動することによって、鞍乗り型車両1の最上部であるハンドル周辺から、カバー本体20を取り外す(ステップS14)。次いで、カバー本体20を、ハンドル前方から前輪2に向けて丸めていき、袋30内に収容する(ステップS15)。その後、コネクタ33Aによる連結を解除することで、カバー本体20が収納された袋30を、鞍乗り型車両1から取り外す(ステップS16)。
【0032】
つまり、カバー本体20は、前輪2という車体の端部に位置決めされており、このカバー本体20を、車体の反対型の端部に位置する後輪3側から、前輪2に向かって、鞍乗り型車両1から取り外し、折り畳んでコンパクト化していくことによって、カバー本体20の取り外しが完了する。この場合、ユーザは、鞍乗り型車両1の後輪3側から前輪2側へと略一方向に移動しながら、カバー本体20を鞍乗り型車両1から取り外す作業を行えばよい。また、前輪2側でカバー本体20を袋30に収納するので、カバー本体20を袋30に収納する作業までスムーズに行うことができる。
【0033】
したがって、カバー本体20を取り外す場合も、カバー本体20を使用する場合と同様に、ユーザは、鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。しかも、カバー本体20が鞍乗り型車両1から離脱せず、カバー本体20がユーザに接触する事態を抑制できる。したがって、カバー本体20を、迅速かつ容易に鞍乗り型車両1から展開/取り外しでき、袋30からの出し入れも容易であり、かつ、ユーザの衣服が汚れる事態も回避できる。
【0034】
なお、カバー本体20及び袋30を、鞍乗り型車両1の前輪2に取り付ける場合を説明したが、後輪3に取り付けることも可能である。
図1に示すように、カバー本体20の後部には、ベルト33を通す左右一対の開口部20HRが設けられる。さらに、カバー本体20の後部の裏面には、袋本体31に設けられた面ファスナー41に着脱可能な面ファスナー42が設けられる。そのため、ベルト33によって、カバー本体20の後部と、袋30と、鞍乗り型車両1の後輪3とを固定できると共に、後輪3へ固定していない場合でもカバー本体20と袋30とを分離させない。また、面ファスナー42によって、カバー本体20の後部と袋30との間の位置ずれが防止される。
【0035】
カバー本体20及び袋30を後輪3に取り付ける場合、袋30は、開口部31Kを上方に向けた状態で後輪3の後方に取り付ける。そして、ユーザが、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の後輪3を基準にして展開することで、カバー本体20を鞍乗り型車両1に被せることができる。この場合、ユーザは、後輪3側から前輪2側へと略一方向に移動しながら、カバー本体20を鞍乗り型車両1に被せる作業を行えばよい。
したがって、カバー本体20及び袋30を鞍乗り型車両1の前輪2に取り付ける場合と同様に、ユーザは、鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に行ったり来たりする頻度を低減できる、等の効果が得られる。
【0036】
また、カバー本体20を取り外す場合、取り付け時とは逆に、ユーザは前輪2側から後輪3側に移動しながら、鞍乗り型車両1からカバー本体20を取り外し、コンパクト化して袋30に収納する作業を行えばよい。したがって、カバー本体20を取り外す場合も、ユーザは、鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。
このように、本構成では、カバー本体20及び袋30を、鞍乗り型車両1の後輪3に取り付ける場合も、これらを前輪2に取り付ける場合と同様に、カバー本体20を、迅速かつ容易に鞍乗り型車両1から展開/取り外しでき、袋30からの出し入れも容易であり、かつ、ユーザの衣服が汚れる事態も回避できる。
【0037】
本構成の車両用カバー10は、カバー本体20及び袋30の固定位置を、前輪2及び後輪3のいずれかから選択できるので、鞍乗り型車両1の駐車状況に合わせて、固定位置を変更する態様が可能である。
具体例を挙げると、ユーザが前輪2にアクセスし易い駐車環境の場合、カバー本体20及び袋30の固定位置を、前輪2にすることで、袋30の着脱作業、及びカバー本体20を展開する作業が容易になる。一方、ユーザが後輪3にアクセスし易い駐車環境の場合、カバー本体20及び袋30の固定位置を、後輪3にすることで、袋30の着脱作業、及びカバー本体20を展開する作業が容易になる。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の車両用カバー10は、鞍乗り型車両1を覆うカバー本体20と、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の所定部分(本構成では前輪2又は後輪3)を基準にして、鞍乗り型車両1を覆う状態に展開可能に、カバー本体20を上記所定部分に取り付けるベルト33とを備えている。
この構成によれば、カバー本体20を鞍乗り型車両1に着脱する作業を行う際に、ユーザが鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。したがって、作業性に優れた車両用カバー10を提供できる。なお、ベルト33は本発明の「取付部材」に相当する。但し、取付部材はベルト33に限定しなくてもよい。
【0039】
しかも、ベルト33は、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の前輪2又は後輪3を基準にして、鞍乗り型車両1の少なくとも後輪3又は前輪2を覆う状態に展開可能に、カバー本体20を前輪2又は後輪3に取り付ける。これにより、鞍乗り型車両1の前後一方から前後他方の部分へとカバー本体20を展開させる、といった簡易な動作で、カバー本体20で鞍乗り型車両1を適切に覆うことができる。
【0040】
さらに、カバー本体20を収納する袋30と、袋30とカバー本体20の一部とを、袋30からカバー本体20を出し入れ自在に連結する連結部40とを備え、ベルト33は、少なくとも袋30を所定部分(本構成では前輪2又は後輪3)に取り付ける。この構成によれば、所定部分を基準にして、袋30からカバー本体20を取り出す作業、及び、カバー本体20を、鞍乗り型車両1に被せる作業等をスムーズに行い易くなる。また、展開したカバー本体20を袋30に収納する作業もスムーズに行い易くなる。
【0041】
また、ベルト33は、袋30の車体側の面から延出して車体に締結される締結部として機能するコネクタ33Aを備えている。この構成によれば、袋30からカバー本体20を出し入れする際に、締結部が邪魔にならず、カバー本体20を出し入れする作業が容易になる。また、ベルト33を車体に取り付ける作業もし易くなる。
【0042】
図5に示したように、ベルト33と袋30の取付範囲と、袋30とカバー本体20の連結範囲とは少なくとも一部が重なる。これにより、袋30とカバー本体20をベルト33のみで開口部31H,20Hを貫通して固定した場合に発生する、開口部31H,20Hの左右間で起こる袋30とカバー本体20の位置ずれ、及び/又は、偏りを防止できる。また、鞍乗り型車両1に対する袋30及びカバー本体20の位置決め精度の向上に有利である。さらに、ベルト33、カバー本体20及び面ファスナー41が袋30の変形を妨げる範囲が重なるので、袋30の形状が保たれ、カバー本体20の取り出しが容易になる。
【0043】
また、ベルト33は、袋30に対し、この袋30の開口部31Kを上方に向けて上下3等分したときの中間部30Mに取り付けられる。この構成によれば、袋30の開口部31Kを上方に向けた姿勢に維持し易く、かつ、開口部31Kの高さが低くなり過ぎる事態を回避できる。
【0044】
また、カバー本体20の前後両方に、袋30を取付/取外可能な開口部20H,20HRをそれぞれ有している。これら開口部20H,20HRにより、カバー本体20の前後両方にベルト33を取り付けることができる。したがって、駐車時の空きスペース等に合わせて、鞍乗り型車両1に対するカバー本体20及び袋30の取付位置を変更でき、車両用カバー10の取り付け、及び展開等の作業をし易くなる。
なお、開口部20H,20HRは、本発明の「取付部材を取付/取外可能な選択的取付部」に相当する。但し、選択的取付部は、開口部20H,20HRのような穴形状に限定されず、ベルト33等の取付部材を取付/取外可能な構成を広く適用可能である。
【0045】
また、ベルト33によって袋30を前輪2又は後輪3に取り付けた場合、袋30の開口部31Kは車体上方を向くので、袋30へのカバー本体20の出し入れ作業がし易くなる。
さらに,本構成では、袋30は、カバー本体20の展開時と収納時で表裏の形態変更はなく、前輪2又は後輪3に取り付けられる。カバー本体20の展開時や収納時に袋30の表裏を反転させる作業が不要な分、作業性が向上する。また、カバー本体20の展開時に、カバー本体20は袋30を覆うので、袋30への雨水等の浸入を防ぐことができる。
【0046】
上記実施形態は本発明の一態様を示すものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、車体に締結される締結部として、コネクタ33Aを使用する場合を説明したが、コネクタ33A以外の部材でもよい。
例えば、上記ベルト33に代えて、袋本体31、及び/又はカバー本体20から延出する紐状部材を使用し、この紐状部材を、鞍乗り型車両1の車輪に結ぶことによって、袋本体31、及び/又はカバー本体20を、鞍乗り型車両1の車輪に連結することができる。つまり、紐状部材は、本発明の「取付部材、及び締結部」を兼用する部材となる。
【0047】
また、袋30とカバー本体20を連結する連結部40に面ファスナーを使用する場合を説明したが、これに限定されず、面ファスナー以外の部材を使用してもよい。面ファスナーを使用しない場合、固めの芯材を、袋30とカバー本体20のそれぞれの開口部31H,20H間に装着することで、開口部31H,20Hの間で起こる袋30とカバー本体20の位置ずれ、及び/又は、偏りを防止するようにしてもよい。この固めの芯材は、連結部40を兼用してもよいし、連結部40とは別の部材でもよい。また、面ファスナーに加えて、上記固めの芯材を設けることで、上記位置ずれ、及び/又は、偏りをより防止するようにしてもよい。
また、本発明を、カバー本体20と袋30を備える車両用カバー10に適用する場合を説明したが、袋30を備えない車両用カバー10に本発明を適用してもよい。例えば、カバー本体20を、折り曲げや折り畳みによってコンパクト化した状態で、ベルト33等の取付部材を使用して、鞍乗り型車両1の所定部分(例えば前輪2又は後輪3)にカバー本体20を取り付ける。そして、カバー本体20を、所定部分を基準にして鞍乗り型車両1を覆う状態に展開できるようにすればよい。
【0048】
また、カバー本体20及び又は袋30を、鞍乗り型車両1の前後いずれかの車輪に取り付ける場合を説明したが、車輪以外の場所に取り付けるようにしてもよい。例えば、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の前後一方に位置する部分(例えば、ヘッドライト周辺やハンドル周辺の部分)に取り付け、鞍乗り型車両1の前後他方に向けて、カバー本体20を展開可能にする。この場合も、ユーザは、鞍乗り型車両1の前後一方から前後他方へとカバー本体20を展開させる、といった簡易な動作で、カバー本体20で鞍乗り型車両1を適切に覆うことが可能になる。
【0049】
また、カバー本体20を、鞍乗り型車両1の前後一方に位置する部分に取り付けず、前後一方以外の部分に取り付けるようにしてもよい。この場合でも、鞍乗り型車両1に対するカバー本体20のずれを抑えることができるので、その分、ユーザが鞍乗り型車両1の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減でき、カバー本体20の展開等の作業性を向上できる。つまり、本発明の「所定部分」は、作業性等に好適な任意の位置を適用可能である。
【0050】
また、本発明を、
図7等に示す自動二輪車用の車両用カバーに適用する場合を説明したが、これに限定されず、本発明を、他の二輪車、及び、三輪タイプや四輪タイプを含む鞍乗り型車両用の車両用カバーに適用可能である。さらに、本発明を、鞍乗り型車両以外の車両に使用される車両用カバーに適用してもよい。例えば、いわゆる自動車用の車両用カバーに適用する場合、自動車のグリルやバンパー部を基準にして、車両を覆う状態に展開可能にカバー本体を取り付けるようにしてもよい。
【0051】
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
【0052】
(構成1)車両を覆うカバー本体と、前記カバー本体を、前記車両の所定部分を基準にして、前記車両を覆う状態に展開可能に、前記カバー本体を前記所定部分に取り付ける取付部材とを備える車両用カバー。
この構成によれば、車両に対するカバー本体のずれを抑えることができるので、カバー本体を車両に着脱する作業を行う際に、ユーザが車両の前後に行ったり来たりする必要がないか、前後に移動する頻度を低減できる。したがって、カバー本体を袋に収納する構成か否かに依らず、作業性に優れた車両用カバーを提供できる。
【0053】
(構成2)前記所定部分は、前記車両の前後一方に位置する部分であり、前記取付部材は、前記カバー本体を、前記車両の前後他方に位置する部分を覆う状態へ展開可能に、前記カバー本体を前記所定部分に取り付ける構成1に記載の車両用カバー。
この構成によれば、鞍乗り型車両の前後一方の車輪から前後他方の車輪へとカバー本体を展開させる、といった簡易な動作で、カバー本体を鞍乗り型車両に取り付けできる。
【0054】
(構成3)前記車両は、鞍乗り型車両であり、前記所定部分は、前記鞍乗り型車両の車輪である構成1又は2に記載の車両用カバー。
この構成によれば、車両用カバーを鞍乗り型車両に取り付ける作業がし易く、かつ、鞍乗り型車両の前後一方の車輪から前後他方の車輪へとカバー本体を展開させる、といった簡易な動作で、カバー本体を鞍乗り型車両に取り付けできる。
【0055】
(構成4)前記カバー本体を収納する収納袋と、前記収納袋と前記カバー本体の一部とを、前記収納袋から前記カバー本体を出し入れ自在に連結する連結部とを備え、前記取付部材は、少なくとも前記収納袋を前記所定部分に取り付ける構成1から3のいずれか一項に記載の車両用カバー。
この構成によれば、所定部分を基準にして、収納袋からカバー本体を取り出す作業、及び、カバー本体を車両に被せる作業等をスムーズに行い易くなる。また、展開したカバー本体を収納袋に収納する作業もスムーズに行い易くなる。
【0056】
(構成5)前記取付部材は、前記収納袋の車体側の面から延出して車体に締結される締結部を有する構成4に記載の車両用カバー。
この構成によれば、収納袋からカバー本体を出し入れする際に、締結部が邪魔にならず、カバー本体を出し入れする作業が容易になる。
【0057】
(構成6)前記取付部材と前記収納袋の取付範囲と、前記収納袋と前記カバー本体の連結範囲とは少なくとも一部が重なる構成4又は5に記載の車両用カバー。
この構成によれば、収納袋とカバー本体をベルトのみで複数の開口部を貫通して固定した場合に発生する、開口部の間で起こる収納袋とカバー本体の位置ずれ、及び/又は、偏りを防止できる。また、鞍乗り型車両に対する収納袋及びカバー本体の位置決め精度の向上に有利である。さらに、取付部材、カバー本体及び連結部材が収納袋の変形を妨げる範囲が重なるので、収納袋の形状が保たれ、カバー本体の取り出しが容易になる。
【0058】
(構成7)前記取付部材は、前記収納袋に対し、この収納袋の開口部を上方に向けて上下3等分したときの中間部に取り付けられる構成4から6のいずれか一項に記載の車両用カバー。
この構成によれば、収納袋の開口部を上方に向けた姿勢に維持し易く、かつ、開口部の高さが低くなり過ぎる事態を回避できる。
【0059】
(構成8)前記カバー本体の前後両方に、前記取付部材を取付/取外可能な選択的取付部が設けられる構成1から7のいずれか一項に記載の車両用カバー。
この構成によれば、駐車時の空きスペース等に合わせて、取付部材の取付位置を変更し、車両用カバーの展開、収納等の作業性を向上させることができる。
【0060】
(構成9)前記取付部材によって前記収納袋を前記所定部分に取り付けた場合、前記収納袋の開口部は車体上方を向く構成4から7のいずれか一項に記載の車両用カバー。
この構成によれば、収納袋へのカバー本体の出し入れ作業がし易くなる。
【0061】
(構成10)前記収納袋は、前記カバー本体の展開時と収納時で表裏の形態変更はなく、前記所定部分に取り付けられ、前記カバー本体の展開時に、前記カバー本体は前記収納袋を覆う4から7及び9のいずれか一項に記載の車両用カバー。
この構成によれば、展開時や収納時に収納袋の表裏を反転させる作業が不要な分、作業性が向上する。また、収納袋への雨水等の浸入を防ぐことができる。
【符号の説明】
【0062】
1 鞍乗り型車両
2 前輪
3 後輪
10 車両用カバー
20 カバー本体
20H,20HR 開口部(選択的取付部)
30 収納袋
30H 最上部
30M 中間部
30L 最下部
31 袋本体
31K 開口部
33 ベルト(取付部材)
33A コネクタ(締結部)
40 連結部
41,42 面ファスナー