(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109502
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】片手で操作可能なビー玉封入型容器と使用方法
(51)【国際特許分類】
B65D 51/14 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
B65D51/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023062313
(22)【出願日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】18/162,839
(32)【優先日】2023-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523130017
【氏名又は名称】エフルブス リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100148253
【弁理士】
【氏名又は名称】今枝 弘充
(72)【発明者】
【氏名】ブラディーミル ブイ.スターコフ
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB04
3E084DA01
3E084DB13
3E084EA05
3E084EC06
3E084FA01
3E084FA06
3E084FC08
3E084GA06
3E084GB06
3E084HA03
3E084HB04
3E084HC01
3E084HD03
3E084LA26
3E084LB01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】最小限の、または少なくとも軽減された労力で容易に開閉できるビー玉封入型容器を提供する。
【解決手段】容器は、ネック、蓋、ネック内の1つまたは複数の可撓性のフランジ内に配置されたビー玉、バネ、および/または可撓性の戻り止めを備えた容器本体を含むことができる。ネックは、容器内に貯蔵された内容物を分配するための開口部を含むことができる。いくつかの実施形態では、容器は液体を貯蔵する。いくつかの実施形態では、容器は、ビー玉の下の可撓性のフランジの下縁から延在する非溶解性膜を含む。いくつかの実施形態では、ビー玉の少なくとも一部は、容器本体に貯蔵された液体に溶解可能である。いくつかの実施形態では、ビー玉が溶解すると、液体内容物は色が変化し、風味および/または栄養素が液体内容物に放出される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、
開口部を有する容器ネックを含む容器本体と、
前記開口部で前記容器本体に接続された蓋であって、開位置と閉位置との間で移動するように構成される、蓋と、
前記容器ネック内に配置された少なくとも1つの可撓性のフランジと、
前記少なくとも1つの可撓性のフランジ内の前記容器ネックに配置されたビー玉であって、前記少なくとも1つの可撓性のフランジによって動きが阻止される、ビー玉と、
前記ビー玉の上で前記容器ネック内に配置されたバネであって、圧縮状態と非圧縮状態との間で動く、バネと
前記蓋の下側に取り付けられた可撓性の戻り止めであって、前記バネを前記圧縮状態に保持するように構成される、可撓性の戻り止めと、を備え、
前記蓋が前記閉位置から前記開位置に移動するとき、前記可撓性の戻り止めは前記バネを前記非圧縮状態に解放する、容器。
【請求項2】
前記容器が液体を貯蔵する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
非溶解性膜が、前記ビー玉の下の前記少なくとも1つの可撓性のフランジの下縁から延在する、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記ビー玉の少なくとも一部が、前記容器本体に貯蔵された前記液体に溶解可能である、請求項2に記載の容器。
【請求項5】
前記ビー玉が溶解すると、前記液体が色を変える、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記ビー玉が溶解すると、前記液体の風味が変化する、請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記ビー玉が溶解すると、栄養素が前記液体の中に放出される、請求項4に記載の容器。
【請求項8】
前記ビー玉の上かつ前記蓋の下に配置された可動格子をさらに備え、前記可動格子は、前記容器から前記ビー玉の除去を防止する、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
前記ビー玉の上かつ前記蓋の下に配置された固定格子をさらに含み、前記固定格子が前記容器からの前記ビー玉の除去を防止する、請求項1に記載の容器。
【請求項10】
容器であって、
ネックを含む容器本体であって、前記ネックが前記容器内に貯蔵された内容物を分配するための開口部を含む、容器本体と、
前記ネックに取り付けられたキャップであって、前記キャップは小穴を中心に回転可能な蓋を含み、前記蓋は開位置と閉位置との間で移動するように構成されている、キャップと、
前記ネックの前記開口部から下方に延在する少なくとも1つの可撓性のフランジと、
前記少なくとも1つの可撓性のフランジ内に配置されたビー玉であって、前記少なくとも1つの可撓性のフランジによって動きが阻止される、ビー玉と、
前記ビー玉の上の前記キャップの内側に配置されたバネと、
前記蓋の下側に配置され、前記蓋が前記閉位置にあるとき、前記バネを圧縮状態に保持するように構成された可撓性の戻り止めと、とを備え、
前記蓋が前記開位置に移動すると、前記可撓性の戻り止めが前記バネを非圧縮状態に開放する、容器。
【請求項11】
前記容器の前記内容物が液体を含む、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記ビー玉の少なくとも一部が、前記容器本体に貯蔵された前記液体に溶解可能である、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
前記少なくとも1つの可撓性のフランジが円形フランジである、請求項11に記載の容器。
【請求項14】
前記ビー玉の上かつ前記蓋の下に配置された可動格子をさらに備え、前記可動格子は、前記容器から前記ビー玉の除去を防止する、請求項10に記載の容器。
【請求項15】
前記ビー玉の上かつ前記蓋の下に配置された固定格子をさらに含み、前記固定格子が前記容器から前記ビー玉の除去を防止する、請求項10に記載の容器。
【請求項16】
非溶解性膜が、前記ビー玉の下の前記少なくとも1つの可撓性のフランジの下縁から延在する、請求項11に記載の容器。
【請求項17】
前記ビー玉が溶解すると、前記液体が色を変える、請求項12に記載の容器。
【請求項18】
前記ビー玉が溶解すると、前記液体の風味が変化する、請求項12に記載の容器。
【請求項19】
前記ビー玉が溶解すると、栄養素が前記液体の中に放出される、請求項12に記載の容器。
【請求項20】
前記少なくとも1つの可撓性のフランジが円形フランジである、請求項1に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本主題は、一般に、例えば飲料または他の液体を貯蔵するために使用されるビー玉封入型容器に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願への相互参照
本出願は、2022年2月2日に出願された「Marble-Sealed Container with One Hand Activation」という発明の名称の米国仮特許出願第63/305,914号による優先権を主張する。前記米国仮特許出願第63/305,914号は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
いくつかの実施形態では、ビー玉封入型容器は、容器に取り付けられた可撓性シールに対して保持される中実の球体、例えばビー玉を含む閉鎖機構を利用する。いくつかの実施形態では、ビー玉および可撓性シールは、漏れ止めシールを提供する。
【0004】
「コッドボトル(Codd bottle)」は、もともと、ハイラム・コッドによって設計され、ネックにビー玉とゴム製ワッシャー/ガスケットを封入したものである。ボトルは逆さまに充填され、ボトル内のガス(炭酸ガスなど)の圧力によってビー玉がウォッシャーに押し付けられ、炭酸ガスを密閉している。ボトルは、ボトルを開けた後にビー玉が押し込まれるチャンバーを提供する特別な形にすぼまっており、飲料を注いだり飲んだりするときにビー玉がネックを塞ぐことを防ぐ。
【0005】
従来のコッドボトルを開けるには、ビー玉を力で取り除くために強固な表面とかなりの圧力が必要である。そのためコッドボトルトルは、移動中の人、高齢者、子供、および/または障害のある人にとって特に開けにくい。また、コッドボトルは、開栓後、再度栓をすることができない。
【0006】
したがって、開栓することと再度栓をすることとが容易で、および/または新しいタイプの飲料に使用できるビー玉封入型容器が必要とされている。ビー玉封入型容器の例は、米国特許第10,450,110号および米国特許第11,001,416号に見ることができ、これらは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第10,450,110号明細書
【特許文献2】米国特許第11,001,416号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、当技術分野における以前の密閉容器を改善する技術に関する。いくつかの実施形態では、本開示は、最小限の、または少なくとも軽減された労力で容易に開閉できるビー玉封入型容器を含む。少なくともいくつかの実施形態では、開示された発明は、必要に応じて片手だけを使用してビー玉封入型容器の開閉動作を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
いくつかの実施形態では、容器は、開口部を備えた容器ネックを有する容器本体と、開口部で容器本体に接続された蓋と、容器ネック内に配置された少なくとも1つの可撓性のフランジと、可撓性のフランジ内の容器ネックに配置されたビー玉と、ビー玉の上にある容器ネックの内側に配置されたバネと、および/または蓋の下側に取り付けられた可撓性の戻り止めと、を含むことができる。少なくともいくつかの実施形態では、ネックは、容器内に貯蔵された内容物を分配するための開口部を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、複数の可撓性のフランジが使用される。いくつかの実施形態では、フランジは円形フランジである。
【0011】
いくつかの実施形態では、蓋は、開位置と閉位置との間で移動するように構成される。いくつかの実施形態では、可撓性のフランジがビー玉の動きを阻止する。いくつかの実施形態では、バネは、圧縮状態と非圧縮状態との間で移動する。いくつかの実施形態では、可撓性の戻り止めは、バネを圧縮位置に保持するように構成される。いくつかの実施形態では、蓋が閉位置から開位置に移動すると、可撓性の戻り止めが圧縮されていない状態にバネを解放する。いくつかの実施形態では、可撓性の戻り止めは、蓋の下側に配置される。
【0012】
いくつかの実施形態では、可撓性のフランジは、ネックの開口部から下方に延在し、蓋が閉位置にあるとき、バネを圧縮状態に保持するように構成されている。
いくつかの実施形態では、容器はキャップを含む。いくつかの実施形態では、キャップは小穴を中心に回転可能な蓋を含み、蓋は開位置と閉位置との間で移動するように構成される。いくつかの実施形態では、ビー玉の上のキャップの下側にバネが配置される。
いくつかの実施形態では、容器は液体を貯蔵する。
いくつかの実施形態では、容器は、ビー玉の下の可撓性のフランジの下縁から延在する非溶解性膜を含む。
いくつかの実施形態では、ビー玉の少なくとも一部は、容器本体に貯蔵された液体に溶解可能である。
いくつかの実施形態では、ビー玉の少なくとも一部が非溶解性膜で覆われている。
いくつかの実施形態では、ビー玉が溶解すると、液体内容物の色が変化する。
いくつかの実施形態では、ビー玉が溶解すると、液体内容物は風味が変化する。
いくつかの実施形態では、ビー玉が溶解すると、栄養素が液体内容物に放出される。
いくつかの実施形態では、容器は、ビー玉の上かつ蓋の下に配置された可動格子を含み、可動格子は、容器からのビー玉の除去を防止または少なくとも抑止する。
いくつかの実施形態では、容器は、ビー玉の上かつ蓋の下に配置された固定格子を含み、固定格子は、容器からのビー玉の除去を防止または少なくとも抑止する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】ビー玉封入型容器の一実施形態の側断面図である。
【
図2】
図1のビー玉封入型容器の側断面図であり、ビー玉封入型容器の開封動作を示す図である。
【
図3】ビー玉封入型容器の別の実施形態の側断面図である。
【
図4】
図3のビー玉封入型容器の側断面図であり、ビー玉封入型容器の開封動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面は、本概念による1つまたは複数の実施を、限定ではなく例としてのみ示している。図面において、同様の参照符号は、同じまたは同様の要素を指す。
本開示の少なくとも一部は、ビー玉の特徴を保ちながら、場合によっては片手で開け、再び栓をすることが容易で、および/またはビー玉封入型容器に保存された内容物を注ぐことが妨げられないビー玉封入型容器を対象とする。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションを使用して、ビー玉封入型容器に対する消費者の関与を改善することができる。
いくつかの実施形態では、開示された容器の少なくともいくつかの1つの利点は、使用者がビー玉封入型容器を片手でも容易に開けることを可能にすることである。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、容器は、子供、年長者、および/または障害のある人々によって容易に開けることができる。
少なくともいくつかの実施形態では、容器は、開封後に再び栓をすることができる。少なくともいくつかの実施形態では、移動中のユーザに訴求する。
【0015】
図1及び
図2は、ビー玉封入型容器の実施形態の一例を示す。いくつかの実施形態では、ビー玉封入型容器1は、ボトル10とキャップ14とを備える。いくつかの例では、キャップ14は、回転可能に取り付けられた蓋11で構成される。
いくつかの実施形態では、蓋11は、キャップ14に取り付けられた
図1に示される閉位置と、
図2に示される開位置との間を移動するために、キャップ14に取り付けられた小穴(eye let)15の周りを回転する。
【0016】
引き続き
図1に示すように、ビー玉封入型容器1は、ボトル10のネック18内に配置されたビー玉20を含むことができる。いくつかの実施形態では、ビー玉20は、ボトル10のネック18内で、キャップ14の下で可撓性のフランジ22によってビー玉封入型容器1内の液体のレベルより上に保持される。いくつかの実施形態では、可撓性のフランジ22は、ネック18の上縁とキャップ14との間に配置されたベース部分から延在する。いくつかの実施形態では、フランジ22は、ネック18、キャップ14、または蓋11と一体であり得る。いくつかの実施形態では、フランジ22は、ビー玉20の形状を補完する湾曲した形状を有することができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、非溶解性膜24は、ボトル10内の液体からビー玉20を保護するために、可撓性のフランジ22の下縁に沿ってビー玉20を全体的に、または少なくともビー玉20を部分的に取り囲む。少なくともいくつかの実施形態では、非溶解性膜24は、ビー玉20の表面がビー玉封入型容器1に貯蔵される液体にビー玉20の表面が露出することから防ぐためのバリアとして機能する。
【0018】
いくつかの実施形態では、キャップ14は、フランジ22を通してビー玉20を押し出すバネ13を含むことができる。いくつかの実施形態では、キャップ14またはネック18は、ビー玉20上のキャップ14の円形開口部17から下向きに延在する環状リング16を含むことができる。いくつかの実施形態では、バネ13は、環状リング16の周りに配置され、蓋11が閉位置にあるときに蓋11の下側に固定される可撓性戻り止め12によって圧縮状態に保持される。
【0019】
図2には、ビー玉封入型容器1の開封機構が示されている。いくつかの実施形態では、ビー玉封入型容器1を開くために、使用者は、小穴15の反対側の蓋11の端またはその近くの点に上向きの圧力を加え、蓋11を小穴15の周りで回転させる。いくつかの例では、ボトル10を保持する使用者の手の親指の圧力は、片手操作を可能にする開口動作を完了するのに十分な圧力を提供する。蓋11に圧力が加えられると、蓋11は円形開口部17から離れ、戻り止め12は蓋11と共に移動し、バネ13を圧縮状態から解放する。いくつかの実施形態では、バネ13は非圧縮状態に伸び、ビー玉20を押し下げる。いくつかの実施形態では、ビー玉20の圧力がフランジ22の圧力に打ち勝ち、膜24を破壊する。いくつかの実施形態では、ビー玉20が膜24を破壊すると、ビー玉20は、可撓性のフランジ22を通過し、ビー玉封入型容器1を満たす液体中に放出される。キャップ14からビー玉20を除去すると、ビー玉封入型容器1から液体を注ぎ出すことができる開口部が提供される。
【0020】
再び
図1を参照すると、蓋11、キャップ14、ビー玉20、可撓性のフランジ22、および非溶解性膜24を組み合わせたボトル10は、容器内の液体がこぼれることを防ぐ液密シールを生成し、同時にユーザが片手でキャップ14を容易に開けることができる開口機構も提供する。
【0021】
少なくともいくつかの実施形態では、ボトル10は、飲料などであるがこれに限定されない液体を貯蔵するように構成される。いくつかの実施形態では、ビー玉封入型容器は、飲料での使用に限定されない。例えば、いくつかの実施形態では、ボトル10を使用して洗浄剤を貯蔵することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、ビー玉20は、ガラス、プラスチック、金属、食用材料、またはそれらの組み合わせでできている。いくつかの実施形態では、ビー玉20は中実である。いくつかの実施形態では、ビー玉20は可溶性材料でできている。いくつかの実施形態では、ビー玉20は、完全ではないにしても、少なくとも部分的に可溶性である。
【0023】
引き続き
図1を参照すると、上で簡単に論じたように、ビー玉20は可溶性材料を含むことができる。ビー玉20が可溶性材料を含むいくつかのそのような実施形態では、膜24は非溶解性である。
【0024】
上記で簡単に述べたように、いくつかの実施形態では、ビー玉がビー玉封入型容器1に保持された液体と徐々に接触するようになると、ビー玉20は、ビー玉20が液体可溶性材料または不溶性物質を含むかどうかに応じて、完全に溶解しないとしても、部分的に溶解することができる。いくつかの実施形態では、溶解可能なビー玉20は、さまざまな利点を提供する。例えば、ビー玉封入型容器1が開いたときにビー玉20が液体と接触して溶解し始めると、ビー玉20はもはやビー玉封入型容器1から注ぐまたは飲むことを妨げない。第2に、溶解するビー玉20の新規性は、ユーザにとって魅力的で楽しいものとなり得る。例えば、いくつかの実施形態では、ビー玉20は、飲料物に溶解して色彩効果を表示することができる。あるいは、またはそれに加えて、ビー玉20は溶解して追加の成分を飲料に放出することができる。一例では、ビー玉は溶解して、風味、色、ビタミン、ミネラル、および/または他の栄養素を放出することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、ビー玉封入型容器1は、キャップ14との水密シールを形成する点まで回転可能な蓋11を下げることによって閉じることができる。
【0026】
図3に進んで、格子30を含むビー玉封入型容器1の実施形態が示されている。いくつかの実施形態では、格子30は、ビー玉20がビー玉封入型容器1から脱落するのを防止するように構成される。いくつかの実施形態では、格子30は容器内に固定される。いくつかの実施形態では、格子30を容器内で移動させることができる。いくつかの実施形態では、格子30は、バネ13と一体化することができる。いくつかの実施形態では、格子30は、キャップ14、可撓性の戻り止め12、可撓性のフランジ22の一部として、または
図3および
図4に示すように別個の特徴として構成されることができる。いくつかの実施形態では、格子30は、バネ13の設計の一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、格子30は、布、プラスチック、金属、および/または他の適切な材料を含むことができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、ユーザが製品および/または製品に関連するビジネスに関わることを可能にする。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、とりわけ、ビー玉の溶解の進行を追跡し、開封後の飲み物の色の強度の変化および/または風味の変化を追跡し、球体落下効果(ball drop effect)を探知し、および/またはそれらの組み合わせを実行することができる。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、ソーシャルメディア機能、ゲーム機能、および/または製品プロモーション機能を含むことができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、コンピュータデバイス(例えば、携帯電話、タブレット、ラップトップ、スマートウォッチなど)のユーザーインターフェイスでのユーザの動作によって起動することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、製品(例えば、ボトル、缶、容器、包装容器)を開くことによって起動することができる。いくつかの実施形態では、これは、ユーザが製品を開くと特定の信号を送信するようにプログラムされた無線送信機を製品に埋め込むことによって達成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、送信機をボトルキャップに埋め込むことができる。いくつかの実施形態では、送信機は、容器ネック、ボトル本体、缶本体、缶の蓋、硬質の容器、可撓性の容器、箱、パウチ、缶に取り付けられたプルタブ、および/またはフィルム、ホイルなどの保護材料、および/または包装容器に使用されるその他のラッピング材料などであるがこれらに限定されない、製品の包装容器の他の部分に埋め込むことができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、限定はしないが、製品を製造および/または流通させる事業体が製品ユーザに関する情報を収集できるようにする機能を含むことができる。いくつかの実施形態では、そのような情報には、ユーザの地理的位置、製品が使用された日付および/または時間、および/またはモバイルアプリケーションが使用された日付および/または時間が含まれるが、これらに限定されない。
【0031】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、製品ユーザがとった動作に関連するデータを収集および送信することができる。いくつかの実施形態では、このデータには、製品ユーザが関与したモバイルアプリケーションの機能、製品ユーザが視聴することを選択した広告または販売促進コンテンツ、および/または、ユーザ装置ID、IPアドレス、および/またはユーザ装置内のクッキーによって収集および保存されたデータを含めることができるが、これらに限定されない。
【0032】
いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、製品ユーザを識別するデータ、および/またはソーシャルネットワークおよび/または他のソフトウェアアプリケーションを介して製品ユーザにひも付けられた個人を識別するデータを取得することができる。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、製品ユーザを識別するデータ、および/またはソーシャルネットワークおよび/または他のソフトウェアアプリケーションを介して製品ユーザにひも付けられた個人を識別するデータを送信することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のシステムおよび方法の態様は、1つまたは複数の制御装置によって制御することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の制御装置は、さまざまなアプリケーションプログラムを実行し、関連するデータベースへのアクセスおよび記憶データを含む、データにアクセスして格納し、および/または本明細書で説明するように1つまたは複数の相互作用を可能にするように適合させてもよい。少なくともいくつかの実施形態では、制御装置は、1つまたは複数のプログラム可能なデータ処理デバイスによって実装される。いくつかの実施形態では、そのようなデバイスのハードウェアの要素、オペレーティングシステム、および/またはプログラミング言語は、実際は、従来のものである。
【0034】
例えば、いくつかの実施形態では、制御装置は、中央処理装置(CPU)、メモリ、および相互接続バスを利用する中央制御処理システムのPCベースの機器であり得る。いくつかの実施形態では、CPUは単一のマイクロプロセッサを含むことができる。いくつかの実施形態では、CPUは、CPUをマルチプロセッサシステムとして構成するための複数のマイクロプロセッサを含むことができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)およびキャッシュなどのメインメモリ、ならびにプログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能およびプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、FLASH-EPROMなどのような読み取り専用メモリを含むことができる。いくつかの実施形態では、システムは、揮発性および/または不揮発性メモリの形態を含むことができる。動作のいくつかの実施形態では、メモリは、CPUによる実行のための命令の少なくとも一部と、実行された命令に従って処理するためのデータとを格納する。
【0036】
いくつかの実施形態では、制御装置は、さらに、1つまたは複数の処理システムと通信するための1つまたは複数の入力/出力インターフェイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のそのようなインターフェイスをは、例えば、電子的に命令を送受信できるようにするネットワークを介した通信を可能にする。通信リンクは有線または無線でもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、制御装置は、制御装置の1つまたは複数のユーザーインターフェイスとして機能する、モニタ、プリンタ、タッチスクリーン、モーションセンシング入力デバイスなどであるがこれらに限定されない1つまたは複数の出力機構、および/または、キーボード、マウス、音声、タッチスクリーン、生体電気デバイス、磁気リーダー、無線自動識別(RFID)リーダー、バーコードリーダー、モーションセンシング入力デバイスなどであるがこれらに限定されない1つまたは複数の入力機構を、相互接続するための適切な入力/出力ポートを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、制御装置は、出力機構を駆動するグラフィックサブシステムを含むことができる。いくつかの実施形態では、システムへの周辺機器のリンクは、有線接続および/または無線通信を使用することができる。
【0038】
説明を簡単にするためにパーソナルコンピュータ(PC)タイプの実装として上記で要約したが、制御装置は、ホストコンピュータ、サーバ、ワークステーション、ネットワーク端末などであるがこれらに限定されないシステムを包含することもできる。いくつかの実施形態では、制御装置は、スマートフォンまたはタブレットコンピュータなどのモバイル電子デバイスなどのデバイスで具現化することができる。制御装置という用語の使用は、当技術分野で知られている構成要素の広いカテゴリを表すことを意図している。
【0039】
したがって、本明細書で提供されるシステムおよび方法の態様は、関連する機能を制御するためのハードウェアおよびソフトウェアを包含する。ソフトウェアは、制御装置または他のプログラム可能な機器に関連するステップを実行させるためのコードまたは実行可能な命令の形式をとることができる。この場合、コードまたは命令は、制御装置または他の装置によって、送信され、または読み取り可能な媒体に記憶される。そのような操作を実装するための命令またはコードは、任意の有形の読み取り可能な媒体に格納または送信される、任意の形式(ソースコード、オブジェクトコード、解釈されたコードなど)のコンピュータ命令の形式にすることができる。
【0040】
本明細書で使用される場合、コンピュータまたは装置「読み取り可能な媒体」などの用語は、実行のためにプロセッサに命令を提供することに関与する媒体を指す。そのような媒体は、多くの形態をとることができる。不揮発性記憶媒体には、コンピュータの記憶装置などの光学ディスクまたは磁気ディスクが含まれるが、これらに限定されない。揮発性記憶媒体は、そのようなコンピュータプラットフォームのメモリなどの動的メモリを含むことができる。したがって、コンピュータ読取可能媒体の一般的な形式は、たとえば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、その他の磁気媒体、CD-ROM、DVD、その他の光学媒体、パンチカード紙テープ、その他の穴のパターンを有する物理媒体、RAM、PROMおよびEPROM、FLASH-EPROM、その他のメモリチップまたはカートリッジ、または制御装置がプログラミングコードおよび/またはデータを読み取ることができるその他の媒体を含むことができる。これらの形態のコンピュータ読取可能媒体の多くは、実行のためにプロセッサに1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを送信することに関与することができる。
【0041】
本明細書に記載された実施形態に対する様々な変更および修正は、当業者には明らかであることに留意されたい。このような変更および修正は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、また付随する利点を損なうことなく行うことができる。例えば、システムおよび方法のさまざまな実施形態は、本明細書で提供される主題からの特徴および機能のさまざまな組み合わせに基づいて提供され得る。