(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109515
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】プリンタ蓋開け構造
(51)【国際特許分類】
B41J 29/13 20060101AFI20240806BHJP
B41J 3/36 20060101ALI20240806BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240806BHJP
【FI】
B41J29/13
B41J3/36 Z
H05K5/03 C
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023203126
(22)【出願日】2023-11-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-08
(31)【優先権主張番号】202310075132.X
(32)【優先日】2023-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521052089
【氏名又は名称】珠海芯▲イェ▼電子科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHUHAI XPRINTER TECHNOLOGY GROUP
【住所又は居所原語表記】5th Floor, No. 613 Factory Building, Huawei Road, Qianshan Industrial Zone, Xiangzhou District, Zhuhai City, Guangdong Province, China 519000
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】劉丹
【テーマコード(参考)】
2C055
2C061
4E360
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C061AQ04
2C061BB10
2C061CD07
2C061CD11
4E360BA04
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB19
4E360BB26
4E360BC05
4E360GA46
4E360GA51
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】プリンタ蓋開け構造は、中枠とフリップカバーとを含み、中枠の両側は、突出部を介してフリップカバーの両側に回転可能に接続され、突出部は、互いに接続された第1段ボスと第2段ボスとを含み、第1段ボスは、第2段ボスと同軸ではなく、第1段ボスの外径は、第2段ボスの外径よりも小さく、第1段ボスは、中枠とフリップカバーとの相対回転を実現するために使用され、第2段ボスは、中枠とフリップカバーとの間の相互摩擦を実現するために使用され、第2段ボスによって実現される中枠とフリップカバーとの間の相互摩擦は、フリップカバーを徐々に反転して開くにつれて大きくなって、緩衝効果が強くなる。
【効果】フリップカバーの瞬間的な開放によって機械全体に与える衝撃を回避することができ、また機械全体の先端が反り、機械全体が後方に移動したり、傾倒したりすることを回避することができ、ユーザーの体験感を高めることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中枠(100)とフリップカバー(200)とを含み、前記中枠(100)の両側は、突出部(300)を介して前記フリップカバー(200)の両側に回転可能に接続され、前記突出部(300)は、互いに接続された第1段ボス(310)と第2段ボス(320)とを含み、前記第1段ボス(310)は、前記第2段ボス(320)と同軸ではなく、前記第1段ボス(310)の外径は、前記第2段ボス(320)の外径よりも小さく、前記第1段ボス(310)は、前記中枠(100)と前記フリップカバー(200)との相対回転を実現するために使用され、前記第2段ボス(320)は、前記中枠(100)と前記フリップカバー(200)との間の相互摩擦を実現するために使用され、前記第2段ボス(320)によって実現される前記中枠(100)と前記フリップカバー(200)との間の相互摩擦は、前記フリップカバー(200)を徐々に反転して開くにつれて、大きくなる
前記突出部(300)は、前記中枠(100)の内部の両側に設けられ、前記フリップカバー(200)の外部の両側には、退避位置が設けられ、前記退避位置は、第1段退避位置(210)と第2段退避位置(220)とを含み、前記第1段退避位置(210)は、前記第1段ボス(310)と同軸であるとともに、回転可能に接続され、前記第2段退避位置(220)は、直径が異なるとともに先端と末端が互いに接する2つの円弧を含み、直径が大きい円弧は、前記第2段ボス(320)と同軸であり、直径が小さい円弧と前記第2段ボス(320)とは、前記フリップカバー(200)を徐々に反転して開くにつれて、徐々に摩擦されるとともに、摩擦力が徐々に大きくなる
ことを特徴とするプリンタ蓋開け構造。
【請求項2】
前記突出部(300)は、前記第2段ボス(320)に接続された第3段ボス(330)をさらに含み、前記第1段ボス(310)、前記第2段ボス(320)、及び前記第3段ボス(330)は、順次分布されるとともに、外径が順次大きくなる
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ蓋開け構造。
【請求項3】
前記第1段ボス(310)は、前記第3段ボス(330)と同軸である
ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ蓋開け構造。
【請求項4】
前記フリップカバー(200)の内部の両側には、取付柱(230)が設けられ、前記取付柱(230)には、トーションスプリング(400)がスリーブされ、前記トーションスプリング(400)の2つの足は、それぞれ前記フリップカバー(200)と前記中枠(100)に当接され、前記フリップカバー(200)を反転して開く弾性力を形成するために使用される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリンタ蓋開け構造。
【請求項5】
前記フリップカバー(200)の先端は、係合フック(120)を介して前記中枠(100)の先端に着脱可能に接続され、前記中枠(100)の側部には、前記係合フック(120)に接続された蓋開け押しボタン(130)が設けられ、前記蓋開け押しボタン(130)を押下すると、前記フリップカバー(200)の先端が前記中枠(100)の先端から外れるように、前記蓋開け押しボタン(130)が前記係合フック(120)を回転駆動する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリンタ蓋開け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ技術分野に関し、具体的には、プリンタ蓋開け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の一部のサーマルプリンタは、フリップカバーと中枠とが回転可能に接続され、フリップカバーと中枠との間にはトーションスプリングが接続されている。蓋を開くとき、フリップカバーの先端が中枠から外れ、トーションスプリングの作用で、フリップカバーが自動的に瞬間的に弾けて開かれる。フリップカバーが自動的に弾けて開かれるときの速度がより速く、フリップカバーが最大角度まで後方に弾けて開かれるとき、慣性の作用で、フリップカバーが中枠に衝突し、機械全体に衝撃を与える。一部の軽量なサーマルプリンタは、フリップカバーが自動的に弾けて開かれるとき、機械全体の先端が反ってから戻ってきたり、機械全体が後方に移動したり、機械全体が倒れたりして、ユーザーに悪い体験を与える。
【0003】
関連技術では、一部のメーカーは中枠に1つのギアを追加し、フリップカバーがギアに触れることでフリップカバーを停止させ、フリップカバーの機械全体に対する衝撃をある程度減らすことができるが、フリップカバーが瞬間的に開放されるとき、依然として機械全体の先端が反り、機械全体が滑ったり倒れたりすることがある。一部のメーカーは、中枠又はフリップカバーに緩衝スポンジを追加し、フリップカバーの慣性の機械全体に対する衝撃をある程度緩和することができるが、フリップカバーを開けた後の機械全体の外観に影響を与え、ユーザーにローエンドの感覚を与える。もう一部のメーカーは中枠に減速ギアを設けて、フリップカバーをゆっくり開くことができるようにするが、金型の生産、生成、組み立てコスト、機械全体の寸法が増加し、フリップカバーの開きが遅すぎて、ユーザーに悪い体験をもたらす。
【発明の概要】
【0004】
従来技術の不足を克服するために、本発明は、フリップカバーの瞬間的な開放によって機械全体に与える衝撃を回避することができ、ユーザーの体験感を高めることができるプリンタ蓋開け構造を提供することを目的とする。
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明が採用した技術的解決案は以下のようである。プリンタ蓋開け構造は、中枠とフリップカバーとを含み、前記中枠の両側は、突出部を介して前記フリップカバーの両側に回転可能に接続され、前記突出部は、互いに接続された第1段ボスと第2段ボスとを含み、前記第1段ボスは、前記第2段ボスと同軸ではなく、前記第1段ボスの外径は、前記第2段ボスの外径よりも小さく、前記第1段ボスは、前記中枠と前記フリップカバーとの相対回転を実現するために使用され、前記第2段ボスは、前記中枠と前記フリップカバーとの間の相互摩擦を実現するために使用され、前記第2段ボスによって実現される前記中枠と前記フリップカバーとの間の相互摩擦は、前記フリップカバーを徐々に反転して開くにつれて大きくなる。
【0006】
従来技術と比較すると、本発明の有益な効果は、以下のようである。上記プリンタ蓋開け構造の構造は、より簡単でコンパクトであり、加工と製造が容易であり、生産コストを下げることができる。フリップカバーを開くときに、第1段ボスは中枠とフリップカバーとの相対回転を実現することができ、フリップカバーを中枠に対して徐々に反転させて開くことができる。フリップカバーを一定の角度だけ反転させて開くと、第2段ボスが中枠とフリップカバーとの間の相互摩擦を実現し始め、フリップカバーの反転開放に対して緩衝の役割を果たす。フリップカバーを徐々に反転して開くにつれて、第2段ボスによって実現される中枠とフリップカバーとの間の相互摩擦が大きくなって、緩衝効果が強くなり、それによって、フリップカバーの瞬間的な開放によって機械全体に与える衝撃を回避することができ、また機械全体の先端が反り、機械全体が後方に移動したり、機械全体が傾倒したりすることを回避することができ、ユーザーの体験感を高めることができる。
【0007】
上記のプリンタ蓋開け構造によると、前記突出部は、前記第2段ボスに接続された第3段ボスをさらに含み、前記第1段ボス、前記第2段ボス、及び前記第3段ボスは、順次分布されるとともに、外径が順次大きくなる。
【0008】
上記のプリンタ蓋開け構造によると、前記第1段ボスは、前記第3段ボスと同軸である。
【0009】
上記のプリンタ蓋開け構造によると、前記突出部は、前記中枠の内部の両側に設けられ、前記フリップカバーの外部の両側には、退避位置が設けられ、前記退避位置は、第1段退避位置と第2段退避位置とを含み、前記第1段退避位置は、前記第1段ボスと同軸であるとともに、回転可能に接続され、前記第2段退避位置は、直径が異なるとともに先端と末端が互いに接する2つの円弧を含み、直径が大きい円弧は、前記第2段ボスと同軸であり、直径が小さい円弧と前記第2段ボスとは、前記フリップカバーを徐々に反転して開くにつれて、徐々に摩擦されるとともに、摩擦力が徐々に大きくなる。
【0010】
上記のプリンタ蓋開け構造によると、前記フリップカバーの内部の両側には、取付柱が設けられ、前記取付柱には、トーションスプリングがスリーブされ、前記トーションスプリングの2つの足は、それぞれ前記フリップカバーと前記中枠に当接され、前記フリップカバーを反転して開く弾性力を形成するために使用される。
【0011】
上記のプリンタ蓋開け構造によると、前記フリップカバーの先端は、係合フックを介して前記中枠の先端に着脱可能に接続され、前記中枠の側部には、前記係合フックに接続された蓋開け押しボタンが設けられ、前記蓋開け押しボタンが押下されると、前記フリップカバーの先端が前記中枠の先端から外れるように、前記蓋開け押しボタンが前記係合フックを回転駆動する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下、図面と具体的な実施形態を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。
【
図1】本発明の実施例のプリンタ蓋開け構造の構造全体の概略図である。
【
図2】本発明の実施例の中枠の構造の概略図である。
【
図4】本発明の実施例のフリップカバーの構造の概略図である。
【
図7a】本発明の実施例の突出部と退避位置の嵌合前の構造の概略図である。
【
図7b】本発明の実施例の突出部と退避位置の嵌合後の構造の概略図である。
【
図8a】本発明の実施例のフリップカバーが閉じられた時の第2段ボスと第2段退避位置の嵌合関係図である。
【
図8b】本発明の実施例のフリップカバーを一定の角度だけ開いたときの第2段ボスと第2段退避位置の嵌合関係図である。
【
図8c】本発明の実施例のフリップカバーを完全に開いたときの第2段ボスと第2段退避位置の嵌合関係図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例を詳細に説明し、
図1から
図8cを参照すると、本発明の実施例は、プリンタ蓋開け構造を提供し、当該プリンタ蓋開け構造は、中枠100とフリップカバー200とを含み、中枠100の両側は、突出部300を介してフリップカバー200の両側に回転可能に接続され、突出部300は、互いに接続された第1段ボス310と第2段ボス320とを含み、第1段ボス310は、第2段ボス320と同軸ではなく、第1段ボス310の外径は、第2段ボス320の外径よりも小さく、第1段ボス310は、中枠100とフリップカバー200との相対回転を実現するために使用され、第2段ボス320は、中枠100とフリップカバー200との間の相互摩擦を実現するために使用され、第2段ボス320によって実現される中枠100とフリップカバー200との間の相互摩擦は、フリップカバー200を徐々に反転して開くにつれて、大きくなる。
【0014】
本プリンタ蓋開け構造の構造は、より簡単でコンパクトであり、加工と製造が容易であり、生産コストを下げることができる。フリップカバー200を開くときに、第1段ボス310は中枠100とフリップカバー200との相対回転を実現することができ、フリップカバー200を中枠100に対して徐々に反転させて開くことができる。フリップカバー200を一定の角度だけ反転して開くと、第2段ボス320は中枠100とフリップカバー200との間の相互摩擦を実現し始め、フリップカバー200の反転開放に対して緩衝の役割を果たす。フリップカバー200を徐々に反転して開くにつれて、第2段ボス320によって実現される中枠100とフリップカバー200との間の相互摩擦が大きくなって、緩衝効果が強くなり、それによって、フリップカバー200の瞬間的な開放によって機械全体に与える衝撃を回避することができ、また機械全体の先端が反り、機械全体が後方に移動したり、機械全体が傾倒したりすることを回避することができ、ユーザーの体験感を高めることができる。また、突出部300の構造もより簡単で、加工が容易であり、部品加工コストや機械全体の組み立てコストがあまり発生せず、突出部300はフリップカバー200と中枠100の回転接続部に隠れ、フリップカバー200が開いたときの機械全体の美観に影響を与えない。
【0015】
さらに、突出部300は、中枠100の内側または外側に設けられてもよいし、フリップカバー200の内側または外側に設けられてもよい。好ましくは、
図2~
図6に示されたように、突出部300は、中枠100の内部の両側に設けられ、フリップカバー200の外部の両側には、退避位置が設けられ、退避位置は、第1段退避位置210と第2段退避位置220とを含み、第1段退避位置210と第1段ボス310とは、同軸であるとともに、回転可能に接続され、第2段退避位置220は、直径が異なるとともに先端と末端が互いに接する2つの円弧を含み、直径が大きい円弧は、第2段ボス320と同軸であり、直径が小さい円弧と第2段ボス320とは、フリップカバー200を徐々に反転して開くにつれて、徐々に摩擦されるとともに、摩擦力が徐々に大きくなる。直径が大きい円弧が第1円弧221であり、直径が小さい円弧が第2円弧222であると仮定する。
図8aを参照すると、このとき、フリップカバー200は閉じられた状態にあり、第2円弧222は第2段ボス320に接触していない。
図8bを参照すると、このとき、フリップカバー200は一定の角度だけ反転して開けられ、第1円弧221が第2段ボス320に対して同軸回転するにつれて、第2円弧222は第2段ボス320に接触し始め、フリップカバー200が
図8cの位置まで徐々に反転する過程で、第2円弧222と第2段ボス320との接触の摩擦力が徐々に大きくなり、フリップカバー200の開放時の緩衝作用が強いほど、フリップカバー200の開放速度が徐々に緩やかになり、そのため、機械全体に衝撃を与えることはない。ここで、
図8a、
図8b、及び
図8cでは、第1円弧221と第2円弧222とを良く区別するために、第2円弧222は点線で示す。
【0016】
さらに、
図2と
図3を参照すると、突出部300は、第2段ボス320に接続された第3段ボス330をさらに含み、第1段ボス310、第2段ボス320、及び第3段ボス330は、順次分布されるとともに、外径が順次大きくなり、第1段ボス310は、第3段ボス330と同軸である。
図7aと
図7bに示されたように、第1段退避位置210と第1段ボス310とは、同軸であるとともに、回転可能に接続され、第2段退避位置220は、第2段ボス320に接続される。
図7bは、フリップカバー200の閉じられた状態であり、このとき、第2円弧222と第2段ボス320との間に隙間があり、接触していない状態であることがはっきりと分かる。そして、第3段ボス330は、中枠100とフリップカバー200との間に位置し、中枠100とフリップカバー200とを分離することができ、フリップカバー200を開く過程でフリップカバー200の側面と中枠100の側面との摩擦を回避することができる。
【0017】
さらに、
図6~
図7bを参照すると、フリップカバー200の内部の両側には、取付柱230が設けられ、取付柱230には、トーションスプリング400がスリーブされ、トーションスプリング400の2つの足は、それぞれフリップカバー200と中枠100に当接され、フリップカバー200を反転して開く弾性力を形成するために使用される。フリップカバー200の先端は、係合フック120を介して中枠100の先端に着脱可能に接続され、中枠100の側部には、係合フック120に接続された蓋開け押しボタン130が設けられ、蓋開け押しボタン130を押下すると、フリップカバー200の先端が中枠100の先端から外れるように、蓋開け押しボタン130が係合フック120を回転駆動する。具体的には、
図1に示されたように、フリップカバー200の先端には、印字ヘッドローラ240が設けられ、中枠100の先端には、印字ヘッド本体110が設けられ、係合フック120は、印字ヘッド本体110に設けられる。フリップカバー200が閉じられた時、係合フック120は印字ヘッドローラ240を引っ掛けることができ、係合フック120が張り出す一端に蓋開け押しボタン130が設けられ、蓋開け押しボタン130を押下すると、係合フック120が回転し、印字ヘッドローラ240が印字ヘッド本体110から外れて、フリップカバー200と中枠100とが分離され、このとき、トーションスプリング400の弾性力の作用で、フリップカバー200が自動的に弾けて開かれ、弾けて開かれる過程で、徐々に突起部の摩擦力を受け、フリップカバー200が弾けて開かれる過程が緩衝されて、機械全体に衝撃を与えないようにする。
【0018】
なお、本発明の説明において、上、下、前、後、左、右などで示す方向や位置関係などの向きの記載がある場合、図面に示された方向や位置関係に基づくものであり、あくまでも本発明の説明や説明の簡略化の便宜を図るためのものであり、言及される装置や要素が特定の向きでなければならないこと、特定の向きで構築または動作することなどを示したり暗示したりするものではなく、本発明に対する制限として理解することはできない。
【0019】
本発明の説明において、「いくつか」の意味は1つまたは複数であり、複数の意味は2つ以上であり、「よりも大きい」、「よりも小さい」、「を超える」などは本数を含まないものと理解され、「以上」、「以下」、「以内」などは本数を含むものと理解される。「第1」や「第2」などの記載は、技術的特徴を区別することをのみを目的としており、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数を暗示したり、示された技術的特徴の優先順位を暗示したりすると理解できない。
【0020】
本発明の説明において、特に明確な限定がない限り、設置、取付、接続などの用語は、広義に理解されるものとし、当業者は、技術的解決案の具体的な内容を組み合わせて、本発明における上記の用語の具体的な意味を合理的に判断することができる。
【0021】
上記の実施形態は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれによって限定されるものではなく、本発明に基づいて当業者が行ったいかなる非実質的な変更および置換は、いずれも本発明が要求する保護の範囲に属する。
【符号の説明】
【0022】
100 中枠、110 印字ヘッド本体、120 係合フック、130 蓋開け押しボタン、200 フリップカバー、210 第1段退避位置、220 第2段退避位置、221 第1円弧、222 第2円弧、230 取付柱、240 印字ヘッドローラ、300 突出部、310 第1段ボス、320 第2段ボス、330 第3段ボス、400 トーションスプリング。