(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010952
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112575
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中川 雅樹
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】都道府県警への報告用の複数の書類の作成に要する作業を削減可能な業務支援装置、業務支援方法、および業務支援管理プログラムを提供する。
【解決手段】本実施形態の業務支援装置は、メニューグループマスタと、WEBカテゴリマスタと、処理構成マスタと、処理グループマスタと、顧客データと、にアクセス可能であり、制御部は、前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として表示する入力画面構成手段と、前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出したデータを出力する出力部と、を備え、前記入力画面は、追加条件検索を可能とし、抽出条件を変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える業務支援装置であって、
メニューグループマスタと、
前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、
前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、
前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、
顧客情報を格納した顧客データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として表示する入力画面構成手段と、
前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段が抽出したデータを出力する出力部と、
を備え、
前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする業務支援装置。
【請求項2】
制御部を備える業務支援装置で実行される業務支援方法であって、
メニューグループマスタと、
前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、
前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、
前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、
顧客情報を格納した顧客データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として構成する入力画面構成ステップと、
前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出したデータを出力する出力ステップと、
を含み、
前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記入力画面構成ステップにおいて前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする業務支援方法。
【請求項3】
制御部を備える業務支援装置で実行される業務支援プログラムであって、
メニューグループマスタと、
前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、
前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、
前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、
顧客情報を格納した顧客データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として構成する入力画面構成ステップと、
前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出したデータを出力する出力ステップと、
をコンピュータで実行し、
前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記入力画面構成ステップにおいて前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車教習所には、公安委員会の定めた人的基準、物的基準、運営基準を満たす指定教習所と、上記の基準は満たしていないが届出により運営が認められた届出教習所がある。指定教習所は、仮免許試験や卒研を教習所内で受験可能であるが、仮免許試験や卒研の結果等を含む内容を都道府県警に報告する義務を有している。報告義務では、1つの業務に対し、複数書類を出力し報告をする必要があるが、書類出力の際、帳票画面を表示し、条件を入力、印刷するという流れを複数回行う必要があり、負担となっている。
【0003】
特許文献1では、教習所を利用する顧客の顧客情報を格納した顧客情報ファイルと、複数の教習所における教習業務情報を格納した教習情報ファイルと、前記情報を集約する情報集約手段と、集約した前記情報を基に、前記複数の教習所における教習管理及び顧客管理を集約して行う教習所管理手段とを備え、インターネットを用いて前記複数の教習所における前記教習管理及び前記顧客管理を集約するように構成したことを特徴とする教習所管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のシステムは、複数の教習所の教習管理と顧客管理を集約して行うことを目的とするものであって、都道府県警に対する報告の際の作業を削減するものではない。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、都道府県警への報告用の複数の書類の作成に要する作業を削減可能な業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、制御部を備える業務支援装置であって、メニューグループマスタと、前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、顧客情報を格納した顧客データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として構成する入力画面構成手段と、前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出したデータを出力する出力部と、を備え、前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る業務支援方法は、制御部を備える業務支援装置で実行される業務支援方法であって、メニューグループマスタと、前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、顧客情報を格納した顧客データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として構成する入力画面構成ステップと、前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出したデータを出力する出力ステップと、を含み、前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記入力画面構成ステップにおいて前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る業務支援プログラムは、制御部を備える業務支援装置で実行される業務支援プログラムであって、メニューグループマスタと、前記メニューグループマスタに格納されるメニュー毎に業務を紐づけて格納するWEBカテゴリマスタと、前記WEBカテゴリマスタに格納される業務毎に処理構成を紐づけて格納する処理構成マスタと、前記処理構成マスタに格納される処理構成毎にジョブを紐づけて格納する処理グループマスタと、顧客情報を格納した顧客データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記メニューグループマスタ、前記WEBカテゴリマスタ、前記処理構成マスタ、前記処理グループマスタにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて入力画面として構成する入力画面構成ステップと、前記顧客データの中から前記入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出したデータを出力する出力ステップと、をコンピュータで実行し、前記入力画面は、日付を含む追加条件検索を可能とし、前記入力画面構成ステップにおいて前記処理構成および前記ジョブを変更した際に選択した追加条件が引き継がれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、都道府県警への報告用の複数の書類の作成に要する作業を削減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本実施の形態に係る業務支援装置100の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、メニューグループマスタ106aの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、WEBカテゴリマスタ106bの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、処理構成マスタ106cの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、処理グループマスタ106dの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、入力画面MAの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、入力画面MBの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、入力画面MCの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、処理グループマスタ106d’の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る業務支援装置、業務支援方法、および業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る業務支援装置100の構成の一例を示す図である。
【0014】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0015】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ装置200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ装置200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置400および出力装置500が接続されている。出力装置500には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置400には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置500をモニタ500とし、入力装置400をキーボード400またはマウス400として記載する場合がある。出力装置500は、本実施の形態において出力部として機能する。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0019】
記憶部106は、例えば、メニューグループマスタ106a、WEBカテゴリマスタ106b、処理構成マスタ106c、処理グループマスタ106d、顧客データ106e等が格納されている。
【0020】
メニューグループマスタ106aには、
図2に一例を示すように、メニューID、グループ名、表示順等が格納されている。
【0021】
WEBカテゴリマスタ106bには、メニューグループマスタ106aに格納されるメニュー毎に業務が紐づけて格納されている。
図3は、
図2のメニューID「5」の「技能検定」に関連するWEBカテゴリマスタ106bの内容であり、
図2のメニューID「1」~「16」毎に、関連する業務がWEBカテゴリマスタ106b内に格納されている。WEBカテゴリマスタ106bには、カテゴリID、メニューID、業務名、表示順等が格納されている。
【0022】
処理構成マスタ106cには、WEBカテゴリマスタ106bに格納される業務毎に処理構成が紐づけて格納されている。
図4は、
図3のカテゴリID「Z002000」の「検定の準備」に関連する処理構成マスタ106cの内容であり、
図3のカテゴリID「Z001000」~「Z006000」毎に、関連する処理構成が処理構成マスタ106c内に格納されている。処理構成マスタ106cには、カテゴリID、グループID、処理構成名、表示順等が格納されている。
【0023】
処理グループマスタ106dには、処理構成マスタ106cに格納される処理構成毎にジョブが紐づけて格納されている。
図5は、
図4のグループID「Z002010」の「準備」に関連する処理グループマスタ106d-1、およびグループID「Z002020」の「修検書類」に関連する処理グループマスタ106d-2の内容を示している。
図4のグループID「Z002010」~「Z002090」毎に、関連するジョブが処理グループマスタ106c内に格納されている。処理構成マスタ106cには、カテゴリID、グループID、処理構成名、表示順等が格納されている。
【0024】
顧客データ106eには、顧客名、取得免許種別、学科教習履歴、技能教習履歴、模擬試験結果、学科検定結果、技能検定結果等の情報が格納されている。
【0025】
制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0026】
制御部102は、機能概念的に、入力画面構成部102a、抽出部102bなどを備える。
【0027】
入力画面構成部102aは、メニューグループマスタ106a、WEBカテゴリマスタ106b、処理構成マスタ106c、処理グループマスタ106dにそれぞれ格納される項目、すなわちグループ名、業務名、処理構成名、ジョブ名を、オペレータの選択に応じて入力画面として表示する。
【0028】
抽出部102bは、顧客データ106eの中から入力画面構成部102aが表示する入力画面によりオペレータが選択したジョブを満たすデータを抽出する。
【0029】
[2.処理]
ここでは、業務支援装置100で実行される処理の具体例について、
図2~10を参照して説明する。
【0030】
図6は、入力画面MAの一例を示す図である。入力画面MAは、メニューグループ選択領域MA-1と、WEBカテゴリ選択領域MA-2とからなる。入力画面構成部102aは、メニューグループ選択領域MA-1にメニューグループマスタ102aのグループ名を表示する。また、入力画面構成部102aは、WEBカテゴリ選択領域MA-2にWEBカテゴリマスタ106bの業務名を表示する。
図6の入力画面MAでは、メニューグループ選択領域MA-1のメニューのうち「技能検定」を選択し、WEBカテゴリ選択領域MA-2で「技能検定」の業務のうちの1つである「検定の準備」を選択した画面を示している。メニューグループ選択領域MA-1で他のメニューを選択した場合には、選択したメニューで設定される業務がWEBカテゴリ選択領域MA-2に表示され、その中から業務を選択することができる。
【0031】
図7は、入力画面MBの一例を示す図である。入力画面MBは、処理構成選択領域MB-1と、処理グループ選択領域MB-2と、条件設定領域MB-3とからなる。入力画面構成部102aは、処理構成選択領域MB-1に処理構成マスタ106cの処理構成名を表示する。また、入力画面構成部102aは、処理グループ選択領域MB-2に処理グループマスタ102dのジョブ名を表示する。条件設定領域MB-3では、検定区分、検定日時、開始期限の設定を行う。
図7の入力画面MBでは、処理構成選択領域MB-1には、
図6で選択した「検定の準備」の処理構成名が表示され、処理グループ選択領域MB-2には、処理構成選択領域MB-1で選択した「準備」のジョブ名が表示される。
【0032】
処理構成選択領域MB-1、および処理グループ選択領域MB-2で処理条件およびジョブを選択し、条件設定領域MB-3で検定区分、検定日付、開始時限を設定し、表示ボタンを押すと、抽出部102bが顧客データ106eの中からジョブを満たすデータを抽出する。抽手部102bが抽出した顧客データは処理グループ選択領域MB-2に表示され、プリンタ等の出力装置500で印刷可能となる。この出力したデータを各都道府県の報告用の資料とすることができる。
【0033】
図8は、入力画面MCの一例を示す図である。入力画面MCは、入力画面MBと同様に、処理構成選択領域MC-1と、処理グループ選択領域MC-2と、条件設定領域MC-3とからなる。
図8に示す入力画面MCは、処理構成選択領域MC-1において「終検書類」を処理構成として選択し、処理グループ選択領域MC-2において「検定受験者リスト」を選択した場合の入力画面である。
図8の入力画面MCにおいて、処理構成選択領域MC-1および処理グループ設定領域MC-2で
図7とは異なる処理構成およびジョブで必要書類を作成した場合でも、
図7での条件設定領域MB-3で設定した条件が引き継がれる。異なる条件に設定したい場合、オペレータは条件設定領域MC-3で再度条件設定を行う。
【0034】
例えば、
図7の入力画面MBにおいて、処理構成選択領域MB-1で「準備」を選択し、処理グループ選択領域MB-2で「検定」のジョブを選択し、条件設定領域MB-3で「検定区分」、「検定日時」、「開始時間」を設定し、顧客リスト106eから該当するデータを抽出し、報告用の必要書類を印刷する。その後、
図8の入力画面MCにおいて、処理構成選択領域MC-1および処理グループ選択領域MC-2で
図7とは異なる処理構成およびジョブを選択した場合でもあっても、
図7の入力画面MBで設定した「検定区分」、「検定日時」、「開始時間」は引き継がれる。すなわち、オペレータにより新たなジョブが選択されると、入力画面構成部102aは、
図7の条件設定領域MB-3で設定された条件を取得し、
図8の条件設定領域MC-3に表示する。これにより、同条件である場合は入力作業を簡素化することができる。また、本実施の形態によれば、入力画面を、メニューグループマスタ106a、WEBカテゴリマスタ106b、処理構成マスタ106c、処理グループマスタ106dにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて表示し、選択により入力画面および選択領域を切り換えて(入力画面MA→入力画面MB→入力画面MC等)表示することで一連の入力作業も容易となる。
【0035】
なお、各都道府県警への報告書類の様式は、都道府県警毎に異なる部分がある。異なる都道府県の教習所に業務支援装置100を導入する場合でも、各都道府県警用に標準マスタデータを容易することで、装置の納品効率を高めることができる。
【0036】
図9は、処理グループマスタ106d’の他の例(神奈川県用)を示す図であり、
図10は、入力画面MDの一例(神奈川県用)を示す図である。神奈川県用のメニューグループマスタ106a、WEBカテゴリマスタ106b、処理構成マスタ106cは、
図2~
図4に示す東京都用のメニューグループマスタ106a、WEBカテゴリマスタ106b、処理構成マスタ106cと同一であり、処理グループマスタ106d’のみ神奈川県用として用意される。また、メニューグループマスタ106aおよびWEBカテゴリマスタ106bのメニューおよび業務を選択する入力画面も入力画面MAとなる。
【0037】
入力画面MDは、入力画面MB、MCと同様に、処理構成選択領域MD-1と、処理グループ選択領域MD-2と、条件設定領域MD-3とからなる。入力画面構成部102aは、処理構成選択領域MD-1に処理構成マスタ106cの処理構成名を表示する。また、入力画面構成部102aは、処理グループ選択領域MD-2に処理グループマスタ106d’のジョブ名を表示する。
【0038】
図9に示すように、グループID「Z002020」の「修検書類」に関連する処理グループマスタ106d-2’のジョブの内容の一部(検定指示書、成績表)は、
図5に示す東京都用のグループID「Z002020」の「修検書類」に関連する処理グループマスタ106d-2のジョブの内容の一部(2号用紙、「東京都成績表」)と異なるものとなっている。このような場合でも、各都道府県警用に標準マスタデータを用意し、マスタデータにそれぞれ格納される項目を、オペレータの選択に応じて表示し、選択により入力画面を切り換えて表示することで一連の入力作業が容易となる。
【0039】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0040】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0041】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0042】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0043】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0044】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0045】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0046】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0047】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0048】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0049】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0050】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0051】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0052】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、特に、教習所などの業界において有用である。
【符号の説明】
【0054】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 入力画面構成部
102b 抽出部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a メニューグループマスタ
106b WEBカテゴリマスタ
106c 処理構成マスタ
106d 処理グループマスタ
106e 顧客データ
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置