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特開2024-109606情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109606
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240806BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024073047
(22)【出願日】2024-04-26
(62)【分割の表示】P 2024005864の分割
【原出願日】2023-02-01
(71)【出願人】
【識別番号】517233391
【氏名又は名称】株式会社RECEPTIONIST
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】真弓 貴博
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA11
(57)【要約】
【課題】登録処理を受付端末装置で実行しなくとも、受付時に入力が必要な来訪者情報の
少なくとも一部の入力を省略することが可能となる情報処理装置、または、プログラム、
情報処理方法を提供する。
【解決手段】本発明は、受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置で
あって、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、
予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると判定された場
合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する受付処理部と
、を備える。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置であって、
受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、予め登
録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とを比較して一致すると判定された
場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する受付処理部
と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置が受け付けた来訪者情報に紐づけて、来訪者画像を前記来訪者登録画
像として登録する登録部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記登録部は、前記受付端末装置を介して受け付けた来訪者情報に紐づけて、前記受付
端末装置から取得する来訪者画像を前記来訪者登録画像として登録する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記登録部は、来訪者が有する来訪者端末装置を介して受け付けた来訪者情報に紐づけ
て、前記来訪者端末装置から取得する来訪者画像を前記来訪者登録画像として登録する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受付処理部は、前記情報処理装置に登録されている利用者の画像である利用者登録
画像を前記来訪者登録画像として参照して前記比較を行う、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置に実行させるプログラム
であって、
前記情報処理装置において、
受付処理部により、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者
取得画像と、予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると
判定された場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する
ステップを実行させる、プログラム。
【請求項7】
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置において実行する情報処
理方法であって、
前記情報処理装置において、
受付処理部により、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者
取得画像と、予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると
判定された場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する
ステップを実行する、情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業の受付応対において、来訪者が訪問した際の受付業務の一部又は全てをIT
化するケースが増えている。具体的には、これまで人(例えば、受付嬢など)が来訪者を
受け付けし、訪問相手である担当者へ取り次いでいた部分において、来訪者による受付端
末画面からの来訪受付の指定入力を受け付けて、担当者へ来訪者が訪問した旨の通知を自
動で行うことでITに受付業務の一部を行わせる企業が増えている。
【0003】
ところが、来訪受付をIT化することで来訪管理が改善するものの、実際に来訪者がこ
のような企業の受付を来訪した際には、来訪者自身で氏名や社名、訪問先などの情報を受
付端末を介して入力する必要が生じる。
【0004】
このような問題に対し、例えば、特許文献1には、受付用端末とサーバとユーザ端末と
を備えた受付システムであって、ユーザ端末において来訪予定者情報および担当者情報が
入力されてサーバに登録されると、サーバが、受付用2次元コードおよび来訪予定日時情
報を来訪予定者の連絡先である来訪予定者端末へ送信し、前記来訪予定者が訪問した際に
受付用端末のカメラによって受付用2次元コードが入力されてサーバに送信されると、サ
ーバが、担当者の連絡先である担当者端末へ来訪ありの旨のメッセージを送信するまたは
電話発信する構成である受付システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021―002100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このように2次元コードにより受付の簡略化を行ったとしても、2次元
コードの管理をする必要があり、さらなる受付の簡略化が望まれる。また、自社でも来訪
先と同じ受付システムを利用している場合に、来訪先の受付システムを利用する際の利益
が得られることも望まれる。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、登録されたユーザの顔画像に基づき受付操作を簡
略化する情報処理装置、プログラム及び情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処
理装置であって、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得
画像と、予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とを比較して一致す
ると判定された場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略
する受付処理部と、を備える。
【0009】
本発明に係るプログラムは、受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理
装置に実行させるプログラムであって、前記情報処理装置において、受付処理部により、
受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、予め登録
されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると判定された場合に、受
付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略するステップを実行させる
【0010】
本発明に係る情報処理方法は、受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処
理装置において実行する情報処理方法であって、前記情報処理装置において、受付処理部
により、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、
予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると判定された場
合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略するステップを実
行する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の情報処理装置、プログラム及び情報処理方法によれば、来訪者画像に基づき受
付操作を簡略化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示すシステム図である。
図2】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの概略を示す模式図である。
図3】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図5】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図7】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図8】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図9】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の画面例を示す画面図である。
図10】本発明の実施の形態に係る受付端末装置の機能構成を示すブロック図である。
図11】本発明の実施の形態に係る利用者端末装置の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置であって、
受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、予め登
録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とを比較して一致すると判定された
場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する受付処理部
と、を備える情報処理装置。
[項目2]
前記情報処理装置が受け付けた来訪者情報に紐づけて、来訪者画像を前記来訪者登録画
像として登録する登録部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
[項目3]
前記登録部は、前記受付端末装置を介して受け付けた来訪者情報に紐づけて、前記受付
端末装置から取得する来訪者画像を前記来訪者登録画像として登録する、
請求項2に記載の情報処理装置。
[項目4]
前記登録部は、来訪者が有する来訪者端末装置を介して受け付けた来訪者情報に紐づけ
て、前記来訪者端末装置から取得する来訪者画像を前記来訪者登録画像として登録する、
請求項2に記載の情報処理装置。
[項目5]
前記受付処理部は、前記情報処理装置に登録されている利用者の画像である利用者登録
画像を前記来訪者登録画像として参照して前記比較を行う、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[項目6]
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置に実行させるプログラム
であって、
前記情報処理装置において、
受付処理部により、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者
取得画像と、予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると
判定された場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する
ステップを実行させる、プログラム。
[項目7]
受付端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置において実行する情報処
理方法であって、
前記情報処理装置において、
受付処理部により、受付時に前記受付端末装置から取得する来訪者の画像である来訪者
取得画像と、予め登録されている前記来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると
判定された場合に、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する
ステップを実行する、情報処理方法。
【0014】
<実施の形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態による情報処理システム(以下、単に「システム」という)
ついて、図面を参照しながら説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同
一または類似の参照符号及び名称が付され、各実施形態の説明において同一または類似の
要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、
互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0015】
図1は、本発明の一実施態様における情報処理システムのシステム構成を示すシステム
図である。
【0016】
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置200、受付端末装置4
00、利用者端末装置500を含む。情報処理装置200は、ネットワークNWを介し、
受付端末装置400、利用者端末装置500と接続される。
【0017】
なお、図1において、説明を簡単にするために、情報処理装置200、受付端末装置4
00を2台、利用者端末装置500を1台(図2に例示するように、例えば、企業Aの受
付端末装置400と企業Aの利用者端末装置500、企業Bの受付端末装置400など)
が示されているが、それぞれの数量についてはこれに限定されない。
【0018】
また、情報処理システム100は、訪問予約情報や管理空間利用予約情報を含めたスケ
ジュールの登録やカレンダー表示を実現するスケジュール管理システム(不図示)や管理
空間の予約を管理する管理空間管理システム(不図示)と連携してもよいし、スケジュー
ル管理システムまたは管理空間管理システムの少なくとも一部機能は、本情報処理システ
ム100内にて実現されていてもよい。
【0019】
情報処理装置200は、各機能の処理等のための情報処理能力のあるコンピュータ機器
であればどのような電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メイ
ンフレーム、その他電子機器であってもよいし、或いはクラウド・コンピューティングに
よって論理的に実現されてもよい。
【0020】
情報処理装置200は、図3に例示されるように、プロセッサ(制御部210)によっ
て装置全体が制御されている処理装置であってもよい。当該プロセッサには、バスを介し
て、RAM及びハードディスクドライブ等の記憶装置(記憶部230)、入出力インタフ
ェース、通信インタフェース等が接続されて構成されている。当該記憶装置は、制御部2
10における各種処理に必要となる各種処理データやプログラムを記憶する機能を有して
いる。当該入出力インタフェースには、ディスプレイ、キーボード、マウス、外付け記憶
媒体等の入出力装置が接続されている。当該通信インタフェースには、ネットワークNW
が接続されている。詳細については後述する。
【0021】
また、情報処理装置200は、情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウ
ェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、
Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜
用いてもよい。
【0022】
受付端末装置400は、企業のエントランス付近の受付エリア等に備えられる、来訪者
が訪問受付などの際に操作する端末装置であり、例えば、パーソナルコンピュータやタブ
レット端末、スマートフォン、携帯端末等の情報処理装置であってもよい。
【0023】
利用者端末装置500は、本情報処理システムの利用者であって、来訪者と打ち合わせ
をする利用者(例えば、企業内の担当者)が有する端末装置であり、例えば、パーソナル
コンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯端末等の情報処理装置であっても
よい。
【0024】
ネットワークNWは、IPネットワークであれば無線でも有線であってもよく、例えば
、無線による通信であれば、受付端末装置400や利用者端末装置500は、無線LAN
アクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介して情報処理装置200
と通信してもよい。また、ネットワークNWは、これらの例に限られず、例えば、公衆交
換電話網やブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、光回線、ADSL
回線、衛星通信網などであってもよい。
【0025】
ここで、図2は、本システムにおける使用例を模式的に示す図の一例である。
【0026】
図2に例示するように、情報処理システム100は、一例として、エントランス等の受
付エリアにおいて、来訪者からの訪問受付として来訪者情報の入力を受付端末装置400
で受け付けると、情報処理装置200において来訪情報を受信して来訪者の来訪を検知す
る。
【0027】
「来訪情報」とは、来訪者が受付端末装置400により入力した来訪者情報に基づき生
成される。来訪情報は、例えば、来訪者情報(受付コード、来訪者名、来訪者の会社名な
ど)、来訪受付日時、来訪を受付けた端末の端末識別情報(例えば、受付端末装置400
が複数ある場合など)等の少なくともいずれかを含んで構成してもよい。
【0028】
受付端末装置400における来訪者からの訪問受付表示の一例を、図4を用いて説明す
る。図4(a)に示すように、情報処理システム100は、受付端末装置400の表示出
力部において、「受付コードを入力する」、「担当者の名前を検索する」、「面接の方は
こちら」、「投資家の方はこちら」、「総合受付」、「配達業者さま専用」、といったよ
うに来客状況に合わせた訪問受付の入力ボタンを表示することができる。本例では、「受
付コードを入力する」ボタンを押下した際の受付コードを入力することで、訪問受付を入
力する際の例を示す。
【0029】
図4(b)で示すように、「受付コードを入力する」ボタンを入力すると、受付端末装
置400の表示出力部において、受付コードを入力する画面が表示される。図4(b)に
示すように、予め来訪者に連絡された受付コードを入力して実行ボタン(横矢印が表記さ
れた下部に示されたボタン)を押下すると、受付端末装置400の表示入力部において、
受付コードの入力が受け付けられる。なお、受付コードはコードの入力による構成を例示
しているが、これに限らず、これに代えて、または、加えて、一次元コードや二次元コー
ドなどの受付コード画像の読み取りによる入力機能や来訪者端末装置(不図示。利用者端
末装置500と同様であってもよい。)との無線通信による入力機能を含んでいてもよく
、後述の来訪者画像に基づく来訪者情報の入力機能を含む場合においても、上述の他の入
力機能のいずれかを含んでいてもよい。
【0030】
図4(c)で示すように、来訪者情報の入力が受け付けられると、事前に情報処理装置
200の記憶部に登録される利用者による予約処理により登録された訪問予約情報のうち
、入力された来訪者情報に関連する訪問予約情報が記憶部から抽出され、抽出された訪問
予約情報に含まれる予約日時、会議目的、担当者などの情報を表示出力部に表示する。こ
こで下部に示された「以上の担当者を呼び出します。よろしいでしょうか?」と表示され
たメッセージの下の「OK」ボタンを押下すると、表示入力部において、来訪者からの訪
問受付の入力が受け付けられ、情報処理装置200へ来訪情報が送信される。
【0031】
また、情報処理装置200は、受付端末装置400から来訪情報を受け付けると、担当
者の保有する利用者端末装置500に来訪者の来訪を示す来訪メッセージを通知する。当
該メッセージは、情報処理システム100に設けたチャット機能、又は、情報処理システ
ム100と連携するチャットシステムを利用して担当者に通知される。
【0032】
ここで「情報処理システムに設けたチャット機能」とは、具体的には、情報処理システ
ム100の利用者端末装置500の表示入力部と表示出力部と通信部とが実現するネット
ワークNWを介したリアルタイムに文字ベースの会話を行う機能をいう。
【0033】
「訪問予約情報」とは、来訪者と担当者との対応付けを含む来訪者の訪問予約の内容を
示す情報であり、具体的には、例えば、受付コード、予約日時情報、会社名情報、来訪者
情報(来訪予定者情報ともいえる)、担当者情報、予約者情報、訪問目的情報、現在の訪
問状況情報、利用予定管理空間(会議室等)情報などを含んだテーブルで構成される。
【0034】
また、図4(a)に示す「担当者の名前を検索する」ボタンを選択した場合には、図4
(b)に代えて受付端末装置400の表示出力部において、来訪先の担当者の名前を入力
する画面(入力フォームと、必要に応じてソフトウェアキーボードなど)が表示される。
名前を入力すると検索が実行され、受付端末装置400の表示入力部において、候補の担
当者情報(例えば、名前や所属、プロフィール画像など)が表示される。ここで候補の担
当者の中から来訪先の担当者を選択すると、続いて、表示入力部において、来訪者情報を
入力する画面(各入力フォームと、必要に応じてソフトウェアキーボードなど)が表示さ
れる。そして、来訪者情報(特に、名前であって、会社名、肩書などを含んでいてもよい
)の入力の完了を検出すると、受付端末装置400の表示入力部において、「以上の担当
者を呼び出します。よろしいでしょうか?」と最終確認のメッセージが表示される。ここ
で、「OK」ボタンを押下すると、来訪者からの訪問受付の入力が受け付けられ、情報処
理装置200へ来訪情報が送信される。
【0035】
なお、図4(a)に示す「担当者の名前を検索する」ボタンを選択した場合における来
訪者情報の入力は、来訪先の担当者の名前を入力する画面を表示する前の工程としてもよ
い。また、図4(a)に示す「受付コードを入力する」ボタンを選択した場合にも、誤入
力対策やセキュリティ対策の目的で、抽出した訪問予約情報の来訪者情報と比較するため
に、来訪者情報を入力する画面を図4(b)の受付コードを入力する画面の前、または、
後において表示するようにしてもよい。
【0036】
(情報処理装置)
図3は、本発明の一実施態様における情報処理装置200の機能構成例を示す図である
【0037】
情報処理装置200は、図3に例示されるように、制御部210、通信部220、記憶
部230を含んで構成される。
【0038】
制御部210は、情報受付部211、受付処理部212、通知部213、登録処理部2
14、情報送信部215を備え、情報処理装置200の各機能部を制御する機能を有する
プロセッサであり、CPU(Central Processing Unit)やGP
U(Graphics Processing Unit)等から構成される。
【0039】
制御部210は、一例として、受付端末装置400、利用者端末装置500または情報
処理装置200の各機能部からの処理要求に基づいて、演算処理を行い、記憶部230に
記憶されている各種情報を参照、更新又は削除処理等を行う。
【0040】
制御部210は、当該処理結果を受付端末装置400、利用者端末装置500または情
報処理装置200の各機能部に対して出力するための出力情報を生成してもよい。この場
合、生成した出力情報は、通信部220及びネットワークNWを介して受付端末装置40
0、利用者端末装置500に適宜送信される。
【0041】
情報受付部211は、受付端末装置400、または、利用者端末装置500から、来訪
情報等の所定の情報を、通信部220を介して受信する。
【0042】
受付処理部212は、来訪者からの訪問受付として受付端末装置400で受け付ける来
訪者情報に基づき、受付処理を行う。
【0043】
具体的な一例としては、受付処理部212は、例えば図4(a)で示す「担当者の名前
を検索する」ボタンが選択された場合には、受付端末装置400の表示出力部において、
来訪先の担当者の名前を入力する画面(入力フォームと、必要に応じてソフトウェアキー
ボードなど)を表示させて受付処理を開始する。名前を入力すると検索が実行され、受付
端末装置400の表示出力部において、候補の担当者情報(例えば、名前や所属、プロフ
ィール画像など)を表示させる。ここで候補の担当者の中から来訪先の担当者を選択する
と、続いて、表示出力部において、来訪者情報を入力する画面(各入力フォームと、必要
に応じてソフトウェアキーボードなど)を表示させる。そして、来訪者情報(特に、名前
であって、会社名、肩書などを含んでいてもよい)の入力の完了を検出すると、受付端末
装置400の表示入力部において、「以上の担当者を呼び出します。よろしいでしょうか
?」と最終確認のメッセージを表示させる。ここで、「OK」ボタンが押下されると、受
付端末装置400から来訪情報を受け付け、受付処理が終了される。
【0044】
具体的な他の例としては、受付処理部212は、図4(a)で示す「受付コードを入力
する」ボタンが選択された場合には、受付端末装置400の表示出力部において、受付コ
ードを入力する画面を表示する。受付処理部212は、図4(b)に示すように、予め来
訪者に連絡された受付コードが入力され実行ボタン(横矢印が表記された下部に示された
ボタン)が押下されると、受付端末装置400の表示入力部において、受付コードの入力
を受け付ける。受付処理部212は、来訪者からの訪問受付として受付コードの入力を受
付端末装置400で受け付けると、事前に情報処理装置200の記憶部に登録される利用
者による予約処理により登録された訪問予約情報のうち、入力された受付コードに関連す
る訪問予約情報を記憶部から抽出する。続いて、受付処理部212は、表示出力部におい
て、来訪者情報を入力する画面(各入力フォームと、必要に応じてソフトウェアキーボー
ドなど)を表示させる。そして、来訪者情報(特に、名前であって、会社名、肩書などを
含んでいてもよい)の入力の完了を検出すると、訪問予約情報に含まれる来訪者情報と受
付端末装置400に入力された来訪者情報とを比較し、一致した場合には、図4(c)に
示すように、抽出した訪問予約情報に含まれる予約日時、会議目的、担当者などの情報を
表示出力部に表示する。なお、一致しなかった場合には、例えば、一致しなかった旨のメ
ッセージを表示後、図4(a)の画面に戻す。最後に、受付処理部212は、図4(c)
の下部に示された「以上の担当者を呼び出します。よろしいでしょうか?」と表示された
メッセージの下の「OK」ボタンが押下されると、受付端末装置400から来訪情報を受
け付け、受付処理が終了される。
【0045】
通知部213は、受付処理部212が来訪情報を受け付けると、呼び出し対象の担当者
(例えば、検索された担当者や、抽出した訪問予約情報に対応する担当者)の利用者端末
装置500へ来訪メッセージ情報を通知する。当該メッセージは、情報処理システム10
0に設けたチャット機能、又は、情報処理システム100と連携するチャットシステムを
利用して担当者に通知される。
【0046】
登録処理部214は、情報処理装置200が受け付けた来訪者情報に紐づけて、来訪者
画像の登録処理を実行する。
【0047】
登録処理部214は、情報処理装置200が来訪者情報を受け付けた後に、来訪者画像
の登録を開始するための来訪者画像登録画面を受付端末装置400へ表示させる。
【0048】
ここで、受付端末装置400における来訪者画像登録画面の一例を、図5に例示する。
例えば、図4などを例に説明したような処理工程や訪問予約情報の予約処理などにより来
訪者の名前などの来訪者情報を情報処理装置200にて受け付けた後のいずれかのタイミ
ング(例えば、情報処理装置200へ来訪情報が送信されて訪問者を呼び出すタイミング
や、来訪者情報の入力が完了した直後のタイミングなどの受付端末装置400を操作して
いるタイミングなど)において、登録処理部214は、受付端末装置400の表示出力部
において、先に入力した来訪者情報(図5においては、来訪者の名前)に紐づけて来訪者
画像を登録するかどうかを確認するメッセージを含む来訪者画像登録画面を表示する。そ
して、「はい」ボタンが選択された場合にはさらなる登録処理へと進み、「いいえ」ボタ
ンが選択された場合には登録処理を終了する。
【0049】
登録処理部214は、「はい」ボタンが選択された場合にはさらなる登録処理として、
来訪者画像の撮影処理を行う。来訪者画像は、本例では来訪者の顔を含む画像であり得る
が、これに限らず、後述の来訪者画像に基づく来訪者情報入力操作において来訪者を特定
可能な画像であれば、どのような画像であってもよい。具体的な撮影処理の例としては、
登録処理部214は、まず受付端末装置400が備える撮影装置(受付端末装置400に
有線または無線により接続されている撮影装置を含む)を起動し、図6に示すように撮影
装置の映像を移す撮影枠を来訪者画像登録画面に表示し、来訪者の顔を撮影しやすいよう
に「枠に顔を近づけてください。」などというように撮影枠に来訪者の顔が入るように促
すメッセージを表示させる。次に、登録処理部214は、図7に示すように撮影枠に来訪
者の顔が入ったタイミングで「そのまま維持してください」などというように撮影枠に来
訪者の顔が所定期間入るように促すメッセージを表示させる。そして、登録処理部214
は、撮影枠内などにカウントダウンを表示させ、カウントがゼロになるタイミングなどに
自動的に来訪者の顔画像を撮影させる。最後に、登録処理部214は、図8に示すように
撮影した来訪者画像が確認可能なように撮影枠外などに来訪者画像を表示させる。なお、
撮影処理は、来訪者画像(特に来訪者の顔画像)を取得可能であれば、上記工程に限らず
既知の撮影画像取得方法で実行されてもよい。
【0050】
登録処理部214は、取得した来訪者画像を、対応する来訪者情報に紐づけて来訪者登
録画像として記憶部230に記憶する登録処理を実行する。
【0051】
ここで、登録処理後の受付処理について説明する。受付処理部212は、受付時に受付
端末装置400から取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、予め登録されている
来訪者の画像である来訪者登録画像とが一致すると判定された場合に、受付時(特に、少
なくとも初回受付時)に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略する。
【0052】
具体的な一例としては、受付処理部212は、例えば図4(a)で示す「担当者の名前
を検索する」ボタンが選択された場合には、受付端末装置400の表示出力部において、
来訪先の担当者の名前を入力する画面を表示させて受付処理を開始する。名前を入力する
と検索が実行され、受付端末装置400の表示出力部において、候補の担当者情報(例え
ば、名前や所属、プロフィール画像など)を表示させる。ここで候補の担当者の中から来
訪先の担当者を選択すると、続いて、受付処理部212は、表示出力部において、来訪者
の画像(特に顔画像)を取得するために、受付端末装置400が備える撮影装置(受付端
末装置400に有線または無線により接続されている撮影装置を含む)を起動し、図6
同様に撮影装置の映像を移す撮影枠を来訪者画像取得画面に表示し、来訪者の顔を撮影し
やすいように「枠に顔を近づけてください。」などというように撮影枠に来訪者の顔が入
るように促すメッセージを表示させる。来訪者画像取得画面は、来訪者の選択操作により
担当者の選択から移行されてもよいし、担当者の選択から自動的に移行するがスキップ可
能であってもよい。来訪者画像取得画面でスキップ操作が行われた場合には、来訪者情報
入力画面を表示してもよい。次に、受付処理部212は、撮影枠内の来訪者の画像を来訪
者取得画像として取得し、記憶部230に登録されている複数の来訪者登録画像と比較す
る。受付処理部212は、当該比較の結果、一致すると判定された場合に、例えば図9
示すように、受付端末装置400の表示出力部において、一致すると判定された来訪者の
登録されている来訪者情報及び来訪者登録画像を抽出し来訪者画像確認画面として表示す
る。ここで、「はい」が選択されると、受付処理部212は、入力が必要な来訪者情報の
少なくとも一部(例えば、名前、会社名など)の入力を省略し、受付端末装置400の表
示入力部において、「以上の担当者を呼び出します。よろしいでしょうか?」と最終確認
のメッセージを表示させる。ここで、「OK」ボタンが押下されると、受付端末装置40
0から来訪情報を受け付け、受付処理が終了される。
【0053】
具体的な他の例としては、受付処理部212は、図4(a)で示す「受付コードを入力
する」ボタンが選択された場合には、受付端末装置400の表示出力部において、受付コ
ードを入力する画面を表示する。受付処理部212は、図4(b)に示すように、予め来
訪者に連絡された受付コードが入力され実行ボタン(横矢印が表記された下部に示された
ボタン)が押下されると、受付端末装置400の表示入力部において、受付コードの入力
を受け付ける。受付処理部212は、来訪者からの訪問受付として受付コードの入力を受
付端末装置400で受け付けると、事前に情報処理装置200の記憶部に登録される利用
者による予約処理により登録された訪問予約情報のうち、入力された受付コードに関連す
る訪問予約情報を記憶部から抽出する。続いて、受付処理部212は、表示出力部におい
て、来訪者の画像(特に顔画像)を取得するために、受付端末装置400が備える撮影装
置を起動し、図6と同様に撮影装置の映像を移す撮影枠を来訪者画像取得画面に表示し、
来訪者の顔を撮影しやすいように「枠に顔を近づけてください。」などというように撮影
枠に来訪者の顔が入るように促すメッセージを表示させる。次に、受付処理部212は、
撮影枠内の来訪者の画像を来訪者取得画像として取得し、記憶部230に登録されている
複数の来訪者登録画像と比較する。受付処理部212は、当該比較の結果、一致すると判
定された場合に、例えば図9に示すように、受付端末装置400の表示出力部において、
一致すると判定された来訪者の登録されている来訪者情報及び来訪者登録画像を抽出し来
訪者画像確認画面として表示する。ここで、「はい」が選択されると、受付処理部212
は、入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部(例えば、名前、会社名など)の入力を省
略し、訪問予約情報に含まれる来訪者情報と抽出した来訪者登録画像に対応する来訪者情
報とを比較し、一致した場合には、図4(c)に示すように、抽出した訪問予約情報に含
まれる予約日時、会議目的、担当者などの情報を表示出力部に表示する。最後に、受付処
理部212は、図4(c)の下部に示された「以上の担当者を呼び出します。よろしいで
しょうか?」と表示されたメッセージの下の「OK」ボタンが押下されると、受付端末装
置400から来訪情報を受け付け、受付処理が終了される。
【0054】
このように、来訪者は、来訪者画像をそれ以前に受付端末装置400を介して情報処理
装置200に登録しておくことで、登録後に受付端末装置400にて受付を行う場合には
、受付時に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略することが可能となる
【0055】
情報送信部215は、受付端末装置400、または、利用者端末装置500へ、来訪検
知情報や来訪メッセージ情報等の所定の情報を、通信部220を介して送信する。
【0056】
通信部220は、制御部210の制御に従って、ネットワークNWを介して受付端末装
置400または利用者端末装置500との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有
線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信
プロトコルを用いてもよい。通信部220は、具体的には、例えば、受付端末装置400
または利用者端末装置500に出力するための出力情報を送信したり、受付端末装置40
0または利用者端末装置500から入力された入力情報を受信したりする。
【0057】
記憶部230は、制御部210の制御によって、情報処理装置200が動作する際に必
要な各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部230は、
具体的には、来訪情報、訪問予約情報、管理空間利用予約情報、その他の出力情報、入力
情報等を記憶する。記憶部230は、具体的には、例えば、ROM及びRAMで構成され
る主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、HDD(Hard Disc Drive
)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等各種の記録媒体によって構成さ
れる。
【0058】
(受付端末装置400)
受付端末装置400は、図10に示すように、制御部410、通信部420、記憶部4
30、入力部440、出力部450を含んで構成される。
【0059】
制御部410は、一例として、入力部440や情報処理装置200からの処理要求に基
づいて、演算処理を行い、記憶部430に記憶されている各種情報を参照、更新又は削除
処理等を行ってもよい。
【0060】
情報受付部411は、情報処理装置200から通信部420を介して、または、入力部
440から、来訪者情報や訪問予約情報等の所定の情報を受信する。
【0061】
情報送信部412は、情報処理装置200へ通信部420を介して、または、出力部4
50へ、来訪者情報や来訪情報等の所定の入力情報を送信する。
【0062】
画面情報生成部413は、受付端末装置400のユーザインターフェースを介して表示
される画面情報を生成する。例えば、記憶部430に格納された画像及びテキストデータ
を素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストを配置すること
で生成されるユーザインターフェース画面を構成するための情報を生成する。画面情報生
成部413に関連する処理は、GPUによって実行することもできる。
【0063】
通信部420は、制御部410の制御に従い、ネットワークNWを介して、情報処理装
置200との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、
また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
通信部420は、具体的には、例えば、制御部410の制御に従い、情報処理装置200
から送信される出力情報を受信してもよく、また、情報処理装置200に送信する入力情
報を送信してもよい。
【0064】
記憶部430は、制御部410の制御に従って、受付端末装置400が動作する際に必
要な各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部430は、
具体的には、例えば、来訪情報、訪問予約情報、管理空間利用予約情報、入力情報、出力
情報等を記憶する。記憶部430は、具体的には、例えば、ROM及びRAMで構成され
る主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、HDD、SSD、フラッシ
ュメモリ等各種の記録媒体によって構成される。
【0065】
入力部440は、図4等に例示したように、制御部410の制御に従って、来訪した事
を示す来訪情報の入力を受け付ける機能を有する。例えば、タッチパネル等のソフトキー
あるいはハードキーにより実現されたり、受付端末装置400に内蔵または外付けされる
マイク(音声入力)により実現される入力操作部を備えていてもよい。また、情報処理シ
ステム100に連携する通話システム(不図示)に対する発呼要求又は着呼通知のための
ポップアップ表示又は操作入力ボタンを備えて、担当者が使用する通話システムに連携し
てもよい。さらに、入力部440は、図6等に例示したように、制御部410の制御に従
って、撮影画像を取得するための撮影装置を有する。
【0066】
出力部450は、制御部410の制御に従って、受付端末装置400から各種情報を出
力する機能を有する。例えば、受付端末装置400に備わるLCD(Liquid Crystal Dis
play)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organi
c Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される表示部や、受付端末装置40
0に内蔵または外付けされるスピーカ等により実現される音出力部を備えていてもよい。
【0067】
(利用者端末装置500)
利用者端末装置500は、図11に示すように、制御部510、通信部520、記憶部
530、入力部540、出力部550を含んで構成される。
【0068】
制御部510は、一例として、入力部540や情報処理装置200からの処理要求に基
づいて、演算処理を行い、記憶部530に記憶されている各種情報を参照、更新又は削除
処理等を行ってもよい。
【0069】
情報受付部511は、情報処理装置200から通信部520を介して、または、入力部
540から、来訪メッセージ情報、訪問予約情報、管理空間利用予約情報等の所定の情報
を受信する。
【0070】
情報送信部512は、情報処理装置200へ通信部520を介して、または、出力部5
50へ、所定の情報を送信する。
【0071】
画面情報生成部513は、利用者端末装置500のユーザインターフェースを介して表
示される画面情報を生成する。例えば、記憶部530に格納された画像及びテキストデー
タを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストを配置するこ
とで生成されるユーザインターフェース画面を構成するための情報を生成する。画面情報
生成部513に関連する処理は、GPUによって実行することもできる。
【0072】
通信部520は、制御部510の制御に従い、ネットワークNWを介して、情報処理装
置200との通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれでもよく、
また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
通信部520は、具体的には、例えば、制御部510の制御に従い、情報処理装置200
から送信される出力情報を受信してもよく、また、情報処理装置200に送信する入力情
報を送信してもよい。
【0073】
記憶部530は、制御部510の制御に従って、利用者端末装置500が動作する際に
必要な各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部530は
、具体的には、例えば、来訪メッセージ情報、訪問予約情報、管理空間利用予約情報、入
力情報、出力情報等を記憶する。記憶部530は、具体的には、例えば、ROM及びRA
Mで構成される主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、HDD、SS
D、フラッシュメモリ等各種の記録媒体によって構成される。
【0074】
入力部540は、制御部510の制御に従って、所定の情報の入力を受け付ける機能を
有する。例えば、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現されたり、
利用者端末装置500に内蔵または外付けされるマイク(音声入力)により実現される入
力操作部を備えていてもよい。また、情報処理システム100に連携する通話システム(
不図示)に対する発呼要求又は着呼通知のためのポップアップ表示又は操作入力ボタンを
備えて、受付端末装置400が使用する通話システムに連携してもよい。
【0075】
出力部550は、制御部510の制御に従って、利用者端末装置500から各種情報を
出力する機能を有する。例えば、利用者端末装置500に備わるLCD(Liquid Crystal
Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Or
ganic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される表示部や、利用者端末装
置500に内蔵または外付けされるスピーカ等により実現される音出力部を備えていても
よい。
【0076】
情報処理装置200及び受付端末装置400、利用者端末装置500の各機能部をソフ
トウェアにより実現する場合、情報処理装置200及び受付端末装置400、利用者端末
装置500は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU
、当該プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録さ
れたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、当該
プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コン
ピュータ(又はCPU)が当該プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することに
より、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」
、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを
用いることができる。また、当該プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送
媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本
発明は、当該プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデ
ータ信号の形態でも実現され得る。
【0077】
なお、当該プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスク
リプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言
語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
【0078】
<他の実施の形態1>
上述の実施の形態においては、受付処理部212は、受付時に受付端末装置400から
取得する来訪者の画像である来訪者取得画像と、予め登録されている来訪者の画像である
来訪者登録画像との比較を行っているが、これに代えて、または、加えて、同情報処理シ
ステム100の利用者として情報処理装置200に登録されている利用者の画像である利
用者登録画像を来訪者登録画像として参照して比較を行ってもよい。
【0079】
より具体的には、例えば、本情報処理システム100を利用する利用者は、利用者情報
(担当者情報)を登録する際に、利用者情報として利用者画像(特に、利用者の顔を含む
画像)を利用者登録画像として登録してもよい。例えば、図2に示されるように、企業A
のシステム利用者が、同情報処理システム100を利用している企業Bを来訪する際に、
受付時に来訪者取得画像と来訪者登録画像を比較する際に、情報処理装置200に登録さ
れている利用者の画像である利用者登録画像を来訪者登録画像として比較対象の登録画像
としてもよい。
【0080】
これによって、同情報処理システム100を利用している利用者同士が来訪することで
、登録処理を受付端末装置400で実行しなくとも、受付処理部212により受付時に入
力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略することが可能となる。
【0081】
<他の実施の形態2>
上述の実施の形態においては、登録処理部214は、取得した来訪者画像を、対応する
来訪者情報に紐づけて来訪者登録画像として記憶部230に記憶する登録処理を実行して
いるが、これに代えて、または、加えて、訪問予約処理に関連して来訪者登録画像の登録
処理を行ってもよい。
【0082】
より具体的には、例えば、来訪者の訪問予約処理を行う際に、利用者端末装置500に
おいて来訪者情報(例えば、名前、会社名、送付先情報(メールアドレスなど)など)を
予約処理画面にて入力して訪問予約を情報処理装置200に登録すると、情報処理装置2
00から来訪者端末装置(不図示)に受付コード等の訪問予約情報の少なくとも一部が含
まれるメッセージ(例えばメールなど)が送付される。もしくは、利用者端末装置500
において来訪者の送付先情報を予約処理画面に入力して訪問予約を情報処理装置200に
登録すると、情報処理装置200から来訪者端末装置に来訪者情報入力画面にアクセス可
能なリンクなどを含むメッセージを送付し、来訪者端末装置からの来訪者情報の入力に基
づいて訪問予約が情報処理装置200に登録されてもよい。ここで、来訪者端末装置にお
いて、情報処理装置200から送付されたメッセージに来訪者画像登録画面へアクセス可
能なリンク(来訪者情報入力画面へのリンクと同一であってもよい)を含んでいてもよい
。そして、来訪者端末装置により、来訪者画像登録画面にアクセスし、登録処理を行う。
登録処理は、上述の登録処理と同様であってもよい。
【0083】
これによって、来訪者は、来訪者端末装置に備えられた撮影装置を利用して登録処理部
214により登録処理を行うことで、来訪よりも前に来訪者画像を登録することが可能と
なり、登録処理を受付端末装置400で実行しなくとも、受付処理部212により受付時
に入力が必要な来訪者情報の少なくとも一部の入力を省略することが可能となる。
【0084】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定
して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良
することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0085】
100 情報処理システム
200 情報処理装置
400 受付端末装置
500 利用者端末装置
NW ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11