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特開2024-109627ゴルフ・クラブ用の可変長シャフトおよび調節可能マス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109627
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】ゴルフ・クラブ用の可変長シャフトおよび調節可能マス
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/12 20150101AFI20240806BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240806BHJP
【FI】
A63B53/12 B
A63B102:32
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024074522
(22)【出願日】2024-05-01
(62)【分割の表示】P 2021507666の分割
【原出願日】2019-08-13
(31)【優先権主張番号】62/718,298
(32)【優先日】2018-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トラビス ディ. ミレマン
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー ディ. セラーノ
(72)【発明者】
【氏名】エリック ブイ. コール
(72)【発明者】
【氏名】ディビッド エス. クルタラ
(72)【発明者】
【氏名】ディビッド エル. ピーターセン
(72)【発明者】
【氏名】レス ジェー. ブライアント
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ディ. マクミラン
(72)【発明者】
【氏名】リック ソールスリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン エイ. ソルハイム
(72)【発明者】
【氏名】エバン アール. グリアー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ゴルフ・クラブの合計重量、スイング重量または見映えに実質的に影響を及ぼすことなくシャフト長さの調節可能性を改善することが、必要とされている。
【解決手段】ゴルフ・クラブは、クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフト22と、第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフト120と、第2のシャフトに連結されているグリップ34と、可変長シャフト・アッセンブリ800と、を備え、可変長シャフト・アッセンブリは、第2のシャフトによって受け入れられ、第1の構成において第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドし、第2の構成において第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドすることを制限するように構成される。グリップは、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドする際に第1のシャフトまたは第2のシャフト周りで回転することが制限される。
【選択図】図35
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ・クラブであって、
クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、
前記第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、
前記第2のシャフトに連結されているグリップと、
前記第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、
前記第1のシャフトの軸線方向端面に連結されているインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーを備える、前記インサートと、
前記インサートの前記ネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されるネジ部付きのスクリューを備える調節部材であって、前記調節部材は回転するように構成され、前記インサートは、前記調節部材が回転する際に前記調節部材に沿って移動するように構成され、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にして前記ゴルフ・クラブの長さを調節する、前記調節部材と、を備え、
前記グリップは、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドする際に、前記第1のシャフトまたは前記第2のシャフト周りで回転することが制限され、
前記インサートの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、ゴルフ・クラブ。
【請求項2】
前記可変長シャフト・アッセンブリが、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項3】
前記第2のシャフトの内表面および前記インサートの外表面は、前記第2のシャフトと前記インサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項4】
前記第2のシャフトの前記内表面および前記インサートの前記外表面は、六角形の断面形状を備える、請求項3に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項5】
前記インサートの前記複数のこぶ状突出部は、前記第2のシャフトの内表面に当接する、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項6】
前記インサートの内表面は、前記調節部材に係合する1つまたは複数のリブを備える、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項7】
前記ネジ部付きのスクリューの直径は、前記1つまたは複数のリブ間の開口部直径より大きい、請求項6に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項8】
前記調節部材は、リテイナーによって受け入れられ、
前記リテイナーは、前記第2のシャフトに対して静止し、前記調節部材の前記回転を可能にするように構成される、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項9】
前記リテイナーは、1つまたは複数のペグを備え、
前記ペグは、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される、請求項8に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項10】
第1のシャフトは、整合部材によって受け入れられ、
前記整合部材は、前記第2のシャフトの第1の端部の近くに位置決めされ、前記第2のシャフト内の前記第1のシャフトの同心性を改善するように構成される、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項11】
ゴルフ・クラブであって、
クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、
前記第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、
前記第2のシャフトに連結されているグリップと、
前記第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、
前記第1のシャフトの軸線方向端面に連結されたインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーを備える、前記インサートと、
前記インサートの前記ネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されるネジ部付きのスクリューを備える調節部材であって、前記調節部材は回転するように構成され、前記インサートは、前記調節部材が回転する際に前記調節部材に沿って移動するように構成され、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にして前記ゴルフ・クラブの長さを調節する、前記調節部材と、
前記第2のシャフトの突き合わせ端部に連結され、前記調節部材を受け入れるように構成されるリテイナーであって、前記第2のシャフトに対して静止し、前記調節部材の前記回転を可能にするように構成される、前記リテイナーと、を備え、
前記インサートは、伸びた構成において前記リテイナーから離れて位置決めされ、インサートは、完全に収縮された構成において前記リテイナーに当接し、
前記グリップは、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドする際に前記第1のシャフトまたは前記第2のシャフトの周りで回転することが制限され、
前記インサートの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、ゴルフ・クラブ。
【請求項12】
前記可変長シャフト・アッセンブリは、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項13】
前記第2のシャフトの内表面および前記インサートの外表面は、前記第2のシャフトと前記インサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項14】
前記第2のシャフトの前記内表面および前記インサートの前記外表面は、六角形の断面形状を備える、請求項13に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項15】
前記インサートの前記複数のこぶ状突出部は、前記第2のシャフトの内表面に当接する、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項16】
前記リテイナーの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項17】
前記インサートの内表面は、前記調節部材に係合する1つまたは複数のリブを備える、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項18】
前記調節部材の直径は、前記1つまたは複数のリブ間の開口部直径より大きい、請求項17に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項19】
第1のシャフトは、整合部材によって受け入れられ、
前記整合部材は、前記第2のシャフトの第1の端部の近くに位置決めされ、前記第2のシャフト内の前記第1のシャフトの同心性を改善するように構成される、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項20】
前記調節部材は、1つまたは複数のペグを備え、
前記ペグは、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される、請求項19に記載のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2015年5月28日出願の米国仮特許出願第62/167,833号、2015年9月17日出願の米国仮特許出願第62/220,013号、2015年11月23日出願の米国仮特許出願第62/258,837号、および2016年5月4日出願の米国仮特許出願第62/303,429号の便益を主張する、2016年5月26日出願の米国非仮特許出願第15/165,889号の一部継続出願である。本出願は、また、2018年8月13日出願の米国仮特許出願第62/718,298号の便益も主張する。上記のすべての開示の内容は、参照によってすべて本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ゴルフ・クラブに関し、より詳細には、クラブの選択的な延長または短縮を可能にする可変長シャフトを有するゴルフ・クラブに関する。それに加えて、本開示は、クラブの全重量を維持しながらクラブのスイング重量および慣性モーメントの選択的な調節を可能にする、ゴルフ・クラブ・シャフト内の調節可能マスに関する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフ・クラブは、たとえばウッド、ハイブリッド、アイアン、ウェッジ、またはパターなどのさまざまな形態をとり、これらのクラブは、一般的に、ヘッド形状および設計(たとえばウッドとアイアンとの間の相違)、クラブ・ヘッド材料、シャフト材料、クラブ長さおよびクラブ・ロフトにおいて異なる。
【0004】
一般的に、公知のゴルフ・クラブを組み立てるとき、シャフトは所望の長さに切断され、またはトリミングされる。ウッドおよびハイブリッドは、一般的に、アイアン、ウェッジ、およびパターより長いシャフトを有し、パターは、一般的に、最も短いシャフト長さを有する。シャフトが所望の長さにトリミングされた後、シャフトは、ホーゼルによってゴルフ・クラブ・ヘッドに取り付けられる。シャフトは、典型的には、エポキシまたは他の接着剤によってゴルフ・クラブ・ヘッドに取り付けられる。しかし、いくつかのゴルフ・クラブでは、シャフトは、アダプタに連結され、アダプタは、ホーゼル内の除去可能なねじ付き部材に係合して、シャフトをゴルフ・クラブ・ヘッドに固定する。グリップが、次いで、シャフト上に設置される。
【0005】
これらの公知のゴルフ・クラブの組み立て後、シャフト長さを調節することは難しい。第1のオプションは、元のシャフトを除去し、異なる長さの新しいシャフトに交換することである。残念なことに、このオプションは、結果として新しいシャフトのコストの追加をもたらす。第2のオプションは、グリップを除去し、シャフトの突き合わせ端部の一部(たとえば、ゴルフ・クラブ・ヘッドとは反対側のシャフトの端部)を切断してシャフトを短縮するか、またはシャフトの突き合わせ端部内にシャフト・エクステンションを設置してシャフトを延長し、次いで、新しいグリップを設置する。このオプションは、新しいグリップに関連する費用の追加を生じさせるだけでなく、突き合わせ端部においてシャフト長さを調節することは、ゴルフ・クラブのスイング重量を変更し(具体的には、短縮はスイング重量を低下させ、一方で延長はスイング重量を増加させる)、ゴルフ・クラブの合計重量を変更し(短縮は合計重量を低下させ、延長は合計重量を増加させる)、シャフト剛性を変更する(短縮は、一般的に、シャフト剛性を増加させ、一方で延長は、一般に、シャフト剛性を低減する)。いずれのオプションも、費用の追加、ゴルフ・クラブの修理または調節にかかる時間、および/またはゴルフ・クラブの合計重量、ゴルフ・クラブのスイング重量、および/またはシャフトの剛性に対する有害な変化により、一般的なゴルファーにとって望ましくないものである。
【0006】
これらはゴルフ・クラブ・シャフトを調節するための公知のオプションであるが、ゴルフ・クラブの合計重量、スイング重量または見映えに実質的に影響を及ぼすことなくシャフト長さの調節可能性を改善することが、必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1のシャフト長さ構成の可変長シャフト・アッセンブリを有するゴルフ・クラブの実施形態の立面図である。
図2】第1のシャフト長さ構成よりも長さが短い第2のシャフト長さ構成の可変長シャフト・アッセンブリを備えた、図1のゴルフ・クラブの立面図である。
図3図1のゴルフ・クラブとともに使用するための可変長シャフト・アッセンブリの第1の実施形態の斜視図である。
図4】グリップが除去されている状態の、図3の可変長シャフト・アッセンブリの第1の実施形態の斜視図である。
図5図4のボックス5-5の中に詳述されているような、グリップが除去されている状態の、図3の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の斜視図である。
図6】インサートを担持している内側シャフトを図示するためにグリップおよび外側シャフトが除去されている状態の、図3の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の斜視図である。
図7図3の線7-7に沿って見られた、図3の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の断面図である。
図8図3の可変長シャフト・アッセンブリとともに使用するためのトルク制限ツールの実施形態の斜視図である。
図9図1のゴルフ・クラブとともに使用するための可変長シャフト・アッセンブリの第2の実施形態の斜視図である。
図10】グリップが除去されている状態の、図9の可変長シャフト・アッセンブリの第2の実施形態の斜視図である。
図11図9の線11-11に沿って見た、図9の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の断面図である。
図12図11のボックス12-12の中に詳述されているような、および、グリップが除去されている状態の、図9の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の部分断面図である。
図13図11のボックス13-13の中に詳述されているような、および、グリップが除去されている状態の、図9の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の部分断面図である。
図14図1のゴルフ・クラブとともに使用するための可変長シャフト・アッセンブリの第3の実施形態の斜視図である。
図15】グリップが除去されている状態の、図14の可変長シャフト・アッセンブリの第3の実施形態の斜視図である。
図16図14の線16-16に沿って見た、図14の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の断面図である。
図17】アンロックされた位置にあるカム・ロック・アッセンブリの一部分を図示する、図15のボックス17-17の中に詳述されているような、図14の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の斜視図である。
図18】アンロックされた位置にあるカム・ロック・アッセンブリの一部分を図示する、図16の線18-18に沿って見た、図14の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の斜視図である。
図19】ロックされた位置にあるカム・ロック・アッセンブリの一部分を図示する、図18のカム・ロック・アッセンブリの一部分の斜視図である。
図20図1のゴルフ・クラブとともに使用するための調節可能マス・アッセンブリの一部分の断面図である。
図21図1のゴルフ・クラブとともに使用するための調節可能マス・アッセンブリの代替的な実施形態の一部分の断面図である。
図22】可変長シャフト・アッセンブリを製造する方法のフローチャートである。
図23】調節可能マス・アッセンブリを製造する方法のフローチャートである。
図24図1のゴルフ・クラブとともに使用するための可変長シャフト・アッセンブリの第4の実施形態の斜視図である。
図25】グリップが除去されている状態の、図24の可変長シャフト・アッセンブリの第4の実施形態の斜視図である。
図26】グリップおよび第2のシャフトが除去されている状態の、図24の可変長シャフト・アッセンブリの第4の実施形態の斜視図である。
図27図24の可変長シャフト・アッセンブリの第4の実施形態の第2のシャフトの断面図である。
図28】グリップが除去されている状態の、図24の可変長シャフト・アッセンブリの第4の実施形態の代替例の切り欠き側面図である。
図29】グリップが除去されている状態の、図14の可変長シャフト・アッセンブリの第3の実施形態の一部分の部分断面図である。
図30図1のゴルフ・クラブとともに使用するための可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態の斜視図である。
図31】グリップが除去されている状態の、図30の可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態の斜視図である。
図32図30の可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態のリテイナーの斜視図である。
図33】グリップが除去されている状態の、図30の可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態の第2のシャフトの断面図である。
図34】グリップおよび第2のシャフトが除去されている状態の、図20の可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態の斜視図である。
図35図30の線35-35に沿って見られた、図30の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の断面図である。
図36図35の詳細円に示されるような、図30の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の部分断面図である。
図37図35の詳細円に示されるような、図30の可変長シャフト・アッセンブリの一部分の部分断面図である。
図38図30の可変長シャフト・アッセンブリの第5の実施形態のインサートの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下で論じられる本発明の実施形態は、ゴルフ・クラブであって、クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、第2のシャフトに連結されているグリップと、第2のシャフトによって受け入れられ、第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される、可変長シャフト・アッセンブリと、を有するゴルフ・クラブを対象とする。可変長シャフト・アッセンブリは、インサートをさらに含み、インサートは、ネジ部付きのスクリューとの噛み合い係合を有する第1のシャフトの軸線方向端面に連結される。ネジ部付きのスクリューは、回転するように構成され、インサートおよび第1のシャフトは、ネジ部付きのスクリューに沿って一緒に並進するように構成され、ゴルフ・クラブの長さを調節する。インサートは、インサートの外表面上に位置決めされるこぶ状突出部と、インサートの内表面上に位置決めされるリブと、をさらに備え、可変長シャフト・アッセンブリの動作中、第1のシャフトと第2のシャフトとの間の左右方向または半径方向の移動を最小化する。
【0009】
1つの実施形態では、ゴルフ・クラブは、クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、第2のシャフトに連結されているグリップと、可変長シャフト・アッセンブリと、を有し、可変長シャフト・アッセンブリは、第2のシャフトに受け入れられ、第1の構成において第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドし、第2の構成において第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドすることを制限することを可能にするように構成される。グリップは、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドする際に、第1のシャフトまたは第2のシャフト周りで回転することが制限される。
【0010】
別の実施形態では、ゴルフ・クラブは、クラブ・ヘッドに連結されているシャフトと、第1のシャフトに連結されているグリップと、シャフトによって受け入れられ調節可能マス・アッセンブリと、を備え、調節可能マス・アッセンブリは、クラブ・ヘッドとグリップとの間でシャフト内を移動するように構成されるマスを有する。
【0011】
長さを調節可能なゴルフ・クラブを製造する方法は、第1のシャフトをクラブ・ヘッドに連結するステップと、リテイナーを第1のシャフトに連結するステップと、可変長シャフト・アッセンブリを第2のシャフトに連結するステップと、第1のシャフトを第2のシャフトに連結するステップとを含み、リテイナーは、可変長シャフト・アッセンブリに係合する。
【0012】
他の特徴および態様は、以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することによって、明らかになることとなる。本開示の任意の実施形態が詳細に説明される前に、本開示は、その適用において、以下の説明に述べられているような、または、図面に図示されているような、コンポーネントの詳細または構築および配置に限定されないということが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態をサポートすることが可能であり、さまざまな方式で実践または実施され得る。特定の実施形態の説明は、本開示の要旨および範囲の中に入るすべての修正例、均等物、および代替例をカバーすることから、本開示を限定することを意図していないということが理解されるべきである。また、本明細書で使用されている表現法および専門用語は、説明の目的のためのものであり、限定するものとして見なされるべきではないということが理解されるべきである。
【0013】
詳細な説明および特許請求の範囲の中の「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」などの用語は、それがある場合には、同様のエレメント同士の間を区別するために使用されており、必ずしも、特定のシーケンシャルなまたは時系列の順序を説明するために使用されているわけではない。そのように使用されている用語は、適当な状況下で入れ替え可能であり、本明細書で説明されている実施形態が、たとえば、本明細書で図示されているかまたはそうでなければ説明されているもの以外のシーケンスの動作が可能であるようになっているということが理解されるべきである。そのうえ、「含む」および「有する」という用語、ならびに、任意のそれらの変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されており、エレメントのリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、または装置が、必ずしもそれらのエレメントに限定されないが、明示的に列挙されていないか、または、そのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置に本来備わっている他のエレメントを含むことが可能であるようになっている。
【0014】
詳細な説明および特許請求の範囲の中の「左」、「右」、「前」、「後」、「上部」、「底部」、「上」、および「下」などの用語は、それがある場合には、説明目的のために使用されており、必ずしも、恒久的な相対位置を説明するために使用されているわけではない。そのように使用されている用語は、適当な状況下で入れ替え可能であり、本明細書で説明されている装置、方法、および/または、製造の物品の実施形態が、たとえば、本明細書で図示されているかまたはそうでなければ説明されているもの以外の他の配向での動作が可能であるようになっているということが理解されるべきである。
【0015】
「連結する」、「連結されている」、「連結」、および「連結している」などの用語は、幅広く理解されるべきであり、機械的にまたは別の方法で、2つ以上のエレメントを接続することを表している。連結(機械的でも、別の方法でも)は、たとえば、恒久的または半恒久的に、または、瞬間のみなど、任意の時間の長さに関するものであることが可能である。
【0016】
議論および理解を容易にするために、ならびに、説明の目的だけのために、以下の詳細な説明は、パターとしてゴルフ・クラブ10を図示している。パターは、ゴルフ・クラブのシャフト長さを増加または減少させる可変長シャフト・アッセンブリの説明目的のために提供されており、また、ゴルフ・クラブの合計重量を維持しながら、スイング重量および慣性モーメントを調節する調節可能マス・アッセンブリの説明目的のために提供されているということが認識されるべきである。開示されている可変長シャフト・アッセンブリおよび/または調節可能マス・アッセンブリは、任意の所望のドライバー、フェアウェイ・ウッド、ウッド一般、ハイブリッド、アイアン、ウェッジ、パター、または、他のゴルフ・クラブに関連して使用され得る。
【0017】
ここで図を参照すると、図1図2は、可変長シャフト・アッセンブリを組み込むゴルフ・クラブ10の実施形態を図示している。ゴルフ・クラブ10は、ホーゼル18を備えたクラブ・ヘッド14を含む。第1のシャフト22は、第1の端部または先端部26において、ホーゼル18に取り付けられており、一方、シャフト22の第2の端部または突き合わせ部30(図6に示されている)は、グリップ34によって受け入れられている。シャフト22は、軸線Aに沿って延びている。図1では、シャフト22は、第1のクラブ長さL1を有する第1のシャフト長さ構成で図示されており、シャフト22は、第1のバランス・ポイント38を有している。図2では、シャフト22は、第2のクラブ長さL2を有する第2のシャフト長さ構成で図示されており、シャフト22は、第2のバランス・ポイント42を有している。第2のクラブ長さL2は、第1のクラブ長さL1よりも小さい。より短いクラブ長さL2に起因して、シャフト22の第2のバランス・ポイント42は、より長いクラブ長さL1に関連付けられたシャフト22の第1のバランス・ポイント38よりも、クラブ・ヘッド14に近い。可変長シャフト・アッセンブリは、シャフト22およびグリップ34内に含有されており、一般的に、ゴルフ・クラブ10の外部から見ることができない。
【0018】
さまざまな実施形態では、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さは、任意の適切なまたは所望のクラブ長さであることが可能である。たとえば、クラブ長さは、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50インチ以上であることが可能である。本明細書で開示されているような可変長シャフト・アッセンブリは、任意の適切なまたは所望のクラブ長さの範囲の間でクラブ長さを調節することが可能である。たとえば、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ0~15インチ、0~14インチ、0~13インチ、0~12インチ、0~11インチ、0~10インチ、0~9インチ、0~8インチ、0~7インチ、0~6インチ、0~5インチ、0~4インチ、0~3インチ、0~2インチ、0~1インチ、または、クラブ長さの任意の他の適切な調節の範囲によって、クラブ長さを調節することが可能である。
【0019】
パターに関する非限定的な例として、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ36インチの第1のクラブ長さL1から、おおよそ30インチの第2のクラブ長さL2へ、クラブ長さを調節することが可能である。第1のクラブ長さL1および第2のクラブ長さL2は、本明細書で開示されている例示的なクラブ長さを含む、任意の適切なまたは所望のそれぞれのクラブ長さであることが可能であるということが認識されるべきである。
【0020】
この例では、クラブ長さは、0~6インチの間で調節可能である。他の例では、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ0~15インチ、0~14インチ、0~13インチ、0~12インチ、0~11インチ、0~10インチ、0~9インチ、0~8インチ、0~7インチ、0~5インチ、0~4インチ、0~3インチ、0~2インチ、0~1インチ、または、クラブ長さの任意の他の適切な調節の範囲によって、クラブ長さを調節することが可能である。
【0021】
ドライバーに関する非限定的な例として、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ48インチの第1のクラブ長さL1から、おおよそ44インチの第2のクラブ長さL2へ、クラブ長さを調節することが可能である。第1のクラブ長さL1および第2のクラブ長さL2は、本明細書で開示されている例示的なクラブ長さのいずれかを含む、任意の適切なまたは所望のそれぞれのクラブ長さであることが可能であるということが認識されるべきである。この例では、クラブ長さは、0~4インチの間で調節可能である。他の例では、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ0~15インチ、0~14インチ、0~13インチ、0~12インチ、0~11インチ、0~10インチ、0~9インチ、0~8インチ、0~7インチ、0~6インチ、0~5インチ、0~3インチ、0~2インチ、0~1インチ、または、クラブ長さの任意の他の適切な調節の範囲によって、クラブ長さを調節することが可能である。
【0022】
フェアウェイ・ウッドに関する非限定的な例として、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ44インチの第1のクラブ長さL1から、おおよそ38インチの第2のクラブ長さL2へ、クラブ長さを調節することが可能である。第1のクラブ長さL1および第2のクラブ長さL2は、本明細書で開示されている例示的なクラブ長さのいずれかを含む、任意の適切なまたは所望のそれぞれのクラブ長さであることが可能であるということが認識されるべきである。この例では、クラブ長さは、0~6インチの間で調節可能である。他の例では、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ0~15インチ、0~14インチ、0~13インチ、0~12インチ、0~11インチ、0~10インチ、0~9インチ、0~8インチ、0~7インチ、0~5インチ、0~4インチ、0~3インチ、0~2インチ、0~1インチ、または、クラブ長さの任意の他の適切な調節の範囲によって、クラブ長さを調節することが可能である。
【0023】
ハイブリッドに関する非限定的な例として、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ42インチの第1のクラブ長さL1から、おおよそ35インチの第2のクラブ長さL2へ、クラブ長さを調節することが可能である。第1のクラブ長さL1および第2のクラブ長さL2は、本明細書で開示されている例示的なクラブ長さのいずれかを含む、任意の適切なまたは所望のそれぞれのクラブ長さであることが可能であるということが認識されるべきである。この例では、クラブ長さは、0~7インチの間で調節可能である。他の例では、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ0~15インチ、0~14インチ、0~13インチ、0~12インチ、0~11インチ、0~10インチ、0~9インチ、0~8インチ、0~6インチ、0~5インチ、0~4インチ、0~3インチ、0~2インチ、0~1インチ、または、クラブ長さの任意の他の適切な調節の範囲によって、クラブ長さを調節することが可能である。
【0024】
1つまたは複数のアイアンまたはウェッジに関する非限定的な例として、可変長シャフト・アッセンブリは、おおよそ42インチの第1のクラブ長さL1から、おおよそ35インチの第2のクラブ長さL2へ、クラブ長さを調節することが可能である。第1のクラブ長さL1および第2のクラブ長さL2は、本明細書で開示されている例示的なクラブ長さのいずれかを含む、任意の適切なまたは所望のそれぞれのクラブ長さであることが可能であるということが認識されるべきである。
【0025】
本明細書で説明されているような可変長シャフト・アッセンブリによるクラブ長さの調節は、離散的ではないということが認識されるべきである。むしろ、本明細書で説明されている可変長シャフト・アッセンブリは、第1のクラブ長さL1と第2のクラブ長さL2との間の任意の長さまたは位置へのクラブ長さの調節を可能にする。
【0026】
図3図7は、可変長シャフト・アッセンブリ100の第1の実施形態を図示している。アッセンブリ100の第1の実施形態は、一般的に、ネジ部付きのスクリュー140を用いており、ネジ部付きのスクリュー140は、以下の追加的な詳細に開示されており、ゴルフ・クラブ10の長さを選択的に調節および維持する。図3を参照すると、グリップ34は、端面50においてアパーチャー46を画定している。アパーチャー46は、図4図5に示されている、多角形のソケット108を有する、回転するスクリュー・ヘッド104へのアクセスを提供している。グリップ34の中のアパーチャー46は、グリップ34の中のベント・ホールであることが可能である。しかし、他の実施形態では、アパーチャー46は、グリップを通る特別に設計されたホールまたはカスタム・ホールであり、ソケット108への十分なアクセスを提供することが可能である。非限定的な例として、アパーチャー46は、典型的なベント・ホールよりも大きいホールであることが可能であり、トルク・レンチを受け入れるのに十分なサイズのものであり、トルク・レンチとソケット108との係合を促進させる。ソケット108は、星形形状のソケットとして図示されているが、他の実施形態では、ソケット108は、三角形、正方形、スロット、Phillips(登録商標)、Torx(登録商標)、POSIDRIV(登録商標)、SUPADRIVE(登録商標)、五角形、六角形、または、対応するトルク・レンチまたは調節ツールに固定される任意の他の適切な多角形もしくは他の形状などのような、任意の適切な形状であることが可能である。
【0027】
図4図5を参照すると、スクリュー・ヘッド104は、リテイナー112によって受け入れられ、リテイナー112は、第2のシャフト120に対して静止しているが、スクリュー・ヘッド104の回転を可能にする。リテイナー112は、それ自身、第2のシャフト120の第2の端部または突き合わせ端部116によって受け入れられる。第2のシャフト120は、スロットまたはカットアウト124を含み、スロットまたはカットアウト124は、第2の端部116からクラブ・ヘッド14へ向かう方向に、軸線A(図4に示されている)に沿って延びる。図示されている実施形態では、スロット124は、おおよそ5インチの長さである。しかし、他の実施形態では、スロット124は、おおよそ1インチからおおよそ9インチの範囲にある長さを有することが可能であり、より具体的には、おおよそ2インチからおおよそ8インチの範囲にある長さ、より具体的には、おおよそ3インチからおおよそ7インチの範囲にある長さ、より具体的には、おおよそ4インチからおおよそ6インチの範囲にある長さ、または、ゴルフ・クラブ10の調節可能性の長さに対応し得る任意の適切なまたは所望の長さを有することが可能である。それに加えて、スロット124は、オープン・スロットとして図示されているが(すなわち、第2のシャフト120を通って延びる)、他の実施形態では、スロット124は、閉じたスロット、たとえば、それに限定されないが、チャネルまたはガイド・チャネルであることが可能である。さらに、スロット124は、第2の端部116において、第2のシャフト120を通って延びるように図示されているが、他の実施形態では、スロット124は、第2の端部116を通って延びる必要はなく、第2のシャフト120に沿って任意の場所に位置決めされ得、または、その他の方法で提供され得る。
【0028】
図5図6は、インサート128を示しており、インサート128は、第1のシャフト22の第2の端部30の中に受け入れられる。インサート128は、突出部132を有しており、突出部132は、第1のシャフト22の外周部を越えて延びている。突出部132は、スロット124によって受け入れられるように固定される。また、インサート128は、ネジ部付きのアパーチャー136を画定する。
【0029】
図7を参照すると、ネジ部付きのアパーチャー136は、スクリュー・ヘッド104から離れるように延びる対応するネジ部付きのスクリュー140を受け入れる。それに加えて、グリップ34は、第2のシャフト120に取り付けられ、第1のシャフト22には取り付けられない。第1のシャフト22は、第2のシャフト120によって受け入れられ、第1および第2のシャフト22、120が互いに対して軸線方向に移動することを可能にする。
【0030】
図7に図示されているように、第2のシャフト120は、グラファイトから作製され、一方でインサート128は、アルミニウムから作製される。これらの材料は、軽量であり、可変長シャフト・アッセンブリ100がゴルフ・クラブ10のスイング重量および合計重量に及ぼす影響を最小化する。他の実施形態では、リテイナー112、第2のシャフト120、およびインサート128は、それだけに限定されないが、アルミニウム、鋼、チタン、グラファイト、他の金属、複合材、金属合金、ポリマー、ポリウレタン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、強化ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイソブチレン、ポリビニルクロライド、ポリアミド、ナイロン66、または任意の他の材料を含む任意の適切な、または所望の材料から作製され得る。さらに、リテイナー112、第2のシャフト120、およびインサート128は、同じ材料から作製され得、またはリテイナー112、第2のシャフト120、およびインサート128は、異なる材料から作製され得る。1つの例では、第2のシャフト120およびインサート128は、ナイロン66から作製され得る。
【0031】
他の実施形態では、リテイナー112、第2のシャフト120、またはインサート128は、上記で説明された材料から作製され得、充填材をさらに含むことが可能である。充填材は、ガラス、炭素繊維、金属または任意の他の適切な充填材であることが可能である。リテイナー112、第2のシャフト120またはインサート128の材料は、充填材の体積百分率を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、リテイナー112、第2のシャフト120、またはインサート128の材料は、0~90%の充填材体積を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、リテイナー112、第2のシャフト120、またはインサート128の材料は、0~50%、または50~90%の充填材体積を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、リテイナー112、第2のシャフト120、またはインサート128の材料は、0~40%、10~50%、20~60%、30~70%、40~80%、50~90%、または60~100%の充填材体積を含むことが可能である。たとえば、リテイナー112、第2のシャフト120、またはインサート128の材料は、0%、10%、20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%または90%の充填材体積を含むことが可能である。さらなる例の場合、インサート128は、30%の炭素繊維充填材体積を有するナイロン66から作製され得る。さらなる例の場合、インサート128は、50%のガラス充填材体積を有するナイロン66から作製され得る。さらなる例の場合、リテイナー112は、50%のガラス充填材体積を有するナイロン66から作製され得る。さらなる例の場合、第2のシャフト120は、30%の炭素繊維充填材体積を有するナイロン66から作製され得る。
【0032】
可変長シャフト・アッセンブリ100の動作において、ユーザーは、グリップ34によって画定されるアパーチャー46の中へトルク・レンチの一部分を挿入し、トルク・レンチをスクリュー・ヘッド104のソケット108に係合させる。ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを増加させるために、ユーザーは、トルク・レンチを第1の方向に回転させて、リテイナー112内のスクリュー・ヘッド104および関連するスクリュー140を回転させる。スクリュー140のネジ部は、インサート128内のアパーチャー136のネジ部と噛み合う。突出部132は、第2のシャフト120に対するインサート128の回転位置を固定し、それにより、スクリュー140の回転は、スロット124に沿って軸線方向にインサート128を駆動する。スクリュー140が第1の方向に回転する際に、突出部132は、スロット124内で並進し、インサート128を第2の端部116から離れるように、そして第1のシャフト22を第2のシャフト120から離れるように移動させる。インサート128および第1のシャフト22は、スクリュー140が第1の方向に回転する際に、一緒にかつ第2の端部116から離れるように移動する。インサート128は、延長された、または膨張された構成において、第2の端部116から離れて位置決めされる。スロット124内の突出部132は、また、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限し、クラブ・ヘッド14に対するグリップ34の配向を維持する(または別の言い方をすれば、突出部132は、第1のシャフト22周りのグリップ34の回転を制限する)。これは、特定のクラブ、たとえばパドルグリップ34(すなわちグリップ34上に平坦な表面)を有するパターにとって、クラブ長さが増加する(または減少する)際にパドルがクラブ・ヘッド14とのその配向を維持するため、有利である。所望のクラブ長さが得られると、ユーザーは、スクリュー・ヘッド104からトルク・レンチを除去し、可変長シャフト・アッセンブリを所望のクラブ長さに一時的にロックする。
【0033】
同様に、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを減少させるために、ユーザーは、トルク・レンチをスクリュー・ヘッド104のソケット108に係合させ、第1の方向の反対の第2の方向にトルク・レンチを回転させる。スクリュー140が第2の方向に回転する際、インサート128は、第2の端部116に向けて移動し、第1のシャフト22は、第2のシャフト120に向けて移動する。インサート128および第1のシャフト22は、スクリュー140が第2の方向に回転する際、第2の端部116に向けて一緒に移動する。インサート128は、完全に収縮された構成において、リテイナー112に当接または隣接することが可能である。スロット124内の突出部132は、ここでも、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限し、クラブ・ヘッド14に対するグリップ34の配向を維持する(または第1のシャフト22周りのグリップ34の回転を制限する)。所望のクラブ長さが得られると、ユーザーは、スクリュー・ヘッド104からトルク・レンチを除去し、可変長シャフト・アッセンブリを所望のクラブ長さに一時的にロックする。
【0034】
ネジ部付きのスクリュー140は、単一のネジ部を有する一条スクリューであることが可能であり、またはネジ部付きのスクリュー140は、2つ以上のネジ部を有する多条スクリューであることが可能である。ネジ部付きのスクリュー140のネジ部は、ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿って連続的であることが可能である。他の実施形態では、ネジ部付きのスクリュー140のネジ部は、ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿って断続的であることが可能である。たとえば、ネジ部付きのスクリュー140は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または任意の他の数のネジ部を有することが可能である。ネジ部付きのスクリュー140が多条スクリューである実施形態では、長さ調節は、一条のネジ部付きのスクリューよりも少ないトルク・レンチの回転によって行われ得る。したがって、多条のネジ部付きのスクリューは、可変長シャフト・アッセンブリ100を有するゴルフ・クラブ10のより速い長さ調節を可能にし得る。ネジ部付きのスクリュー140は、ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿って通る少なくとも1つのチャネルを有し、モールド成形プロセスを容易にすることが可能である(図示せず)。ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿って通るチャネルは、ネジ部を1つまたは複数のネジ部付きの領域に分割することが可能である。1つまたは複数のネジ部付きの領域には、ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿ってネジ部のない領域が点在することが可能である(図示せず)。別の言い方をすれば、1つまたは複数のネジ部付きの領域は、ネジ部付きのスクリュー140の長さに沿ってネジ部のない領域によって分離され得る(図示せず)。1つの実施形態では、ネジ部付きのスクリュー140は、ネジ部付きのスクリューの長さに沿って通る少なくとも1つのチャネル、2つのチャネル、3つのチャネル、または4つのチャネルを有することが可能である。別の実施形態では、ネジ部付きのスクリュー140は、ネジ部付きのスクリュー140の両側のネジ部に切り込まれた2つのチャネルを有し、モールド成形プロセスを容易にすることが可能である。チャネルは、ネジ部付きのスクリュー140の長さの一部またはすべてにわたって通ることが可能である(図示せず)。
【0035】
ユーザーがゴルフ・クラブ10の長さを増加または減少させるときに、ユーザーがスクリュー・ヘッド104に過度のトルクを印加することを防止するために、トルク・レンチは、トルク制限ツール150であることが可能である。図8は、トルク制限ツール150の実施形態の例を図示している。ツール150は、ハンドル154を含み、ハンドル154は、トルク限定ジョイント162によって先端部158に取り付けられる。ユーザーが所定のトルクよりも大きいトルクをハンドル154に印加する際、ジョイント162は、スリップしまたは歯止めをかけ、先端部158への過度のトルクの伝達を防止し、可変長シャフト・アッセンブリ100のコンポーネントに対する可能性のある損傷を防止することが可能である。
【0036】
図示されている実施形態では、第2のシャフトは、スロットを含み、インサートは、突出部を含む。他の実施形態では、第2のシャフトは、2つ以上のスロットを含むことが可能であり、インサートは、2つ以上の突出部を含むことが可能である。第2のシャフトは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数のスロットなどのような、任意の数のスロットを有することが可能である。インサートは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数の突出部などのような、スロットの数に対応する任意の数の突出部を有することが可能である。たとえば、第2のシャフトは、インサートの上の3つの突出部に対応する3つのスロットを含むことが可能であり、または、第2のシャフトは、インサートの上の4つの突出部に対応する4つのスロットを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、スロットは、第2のシャフト周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。さらに、突出部は、インサート周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。
【0037】
さらに他の実施形態では、第2のシャフトは、1つまたは複数の突出部を含むことが可能であり、インサートは、1つまたは複数のスロットを含むことが可能である。これらのまたは他の実施形態では、第2のシャフトは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数の突出部などのような、任意の数の突出部を有することが可能である。これらのまたは他の実施形態では、インサートは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数のスロットなどのような、突出部の数に対応する任意の数のスロットを有することが可能である。たとえば、第2のシャフトは、インサート上の3つのスロットに対応する3つの突出部を含むことが可能であり、または、第2のシャフトは、インサート上の4つのスロットに対応する4つの突出部を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、突出部は、第2のシャフト周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。さらに、スロットは、インサート周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。
【0038】
図9図13は、可変長シャフト・アッセンブリ200の第2の実施形態を図示している。アッセンブリ200は、アッセンブリ100と共通のエレメントを有し、共通のエレメントは、同じ参照番号を与えられている。アッセンブリ200の第2の実施形態は、圧縮アッセンブリ204を含み、圧縮アッセンブリ204は、一般的に、弾性的な圧縮部材を用い、弾性的な圧縮部材は、以下の追加的な詳細に開示されており、ゴルフ・クラブ10の長さを選択的に調節および維持する。
【0039】
図9を参照すると、グリップ34は、第2の端部50においてアパーチャー46を画定する。アパーチャー46は、圧縮アッセンブリ204(図11図12に示されている)へのアクセスを提供し、より具体的には、ソケット108(図12に示されている)を担持する調節部材208(図11図12に示されている)へのアクセスを提供する。グリップ34は、第2のシャフト120(図10に示されている)に取り付けられるが、第1のシャフト22には取り付けられない。
【0040】
図10図11に示されているように、第1のシャフト22は、第2のシャフト120によって受け入れられ、第1および第2のシャフト22、120が互いに対して軸線方向に移動することを可能にする。インサート128は、第1のシャフト22の第2の端部30に固定される(図11に示されている)。また、インサート128は、突出部132を含み、突出部132は、第1のシャフト22の外周部を越えて延びる。第2のシャフト120は、スロット124を含み、スロット124は、第2の端部116からクラブ・ヘッド14に向かう方向に、第2のシャフト120に沿って軸線方向に延びる。突出部132は、スロット124によって受け入れられるように固定される。
【0041】
ここで図11図12を参照すると、圧縮アッセンブリ204は、調節部材208およびリテイナー212を含む。調節部材208は、部材またはシャフト部分220に接続されるヘッドまたはヘッド部分216を含む。部材220は、ヘッド216から離れるように第2のシャフト120の中へ延びる。図示されている実施形態では、ヘッド216は、全体的に部材220の直径よりも大きい直径を有する。しかし、他の実施形態では、ヘッド216は、部材220の直径とおおよそ同じサイズの直径、または、全体的に部材220の直径よりも小さい直径を有することが可能である。
【0042】
リテイナー212は、ウェル224を含み、ウェル224は、チューブ状の部分228に接続された凹部を画定する。チューブ状の部分228は、ウェル224から離れるように第2のシャフト120内へ延びる。また、チューブ状の部分228は、ウェル224の反対側のチューブ状の部分228の端部において、開口部または開口端部230(図11および図13に示されている)を画定する。リテイナー212は、第2の端部116を通して第2のシャフト120によって受け入れられる。それに加えて、リテイナー212、および、より具体的には、ウェル224は、第2の端部116において第2のシャフト120に取り付けられる。リテイナー212は、第2のシャフト120から独立して回転せず、または、その他の方法で移動しない。その代わりに、リテイナー212は、第2のシャフト120とともに移動する。図示されている実施形態では、ウェル224は、全体的にチューブ状の部分228の直径よりも大きい直径を有する。しかし、他の実施形態では、ウェル224は、チューブ状の部分228の直径とおおよそ同じサイズの直径、または、全体的にチューブ状の部分228の直径よりも小さい直径を有することが可能である。
【0043】
リテイナー212は、調節部材208をスライド可能に受け入れ、調節部材208がリテイナー212内でスライドするようになる。ウェル224は、ヘッド216をスライド可能に受け入れ、一方、チューブ状の部分228は、部材220をスライド可能に受け入れ、部材220は、チューブ状の部分228を通って開口端部230から外へ延びる。リテイナー212内での調節部材208のスライド可能な移動を促進させるために、チューブ状の部分228は、部材220の外径に相補的な内径を有する。同様に、ウェル224は、ヘッド216の外径に相補的な内径を有している。相補的なサイズは、軸線方向に、または、第1および第2のシャフト22、120に対しておおよそ平行な方向に、調節部材208がリテイナー212に対してスライドすることを可能にする。
【0044】
調節部材208は、付勢部材またはスプリング232によって、リテイナー212に弾性的に接続される。図示されている実施形態では、付勢部材232は、調節部材208に連結され、より具体的には、調節部材208のヘッド216に連結される。また、付勢部材232は、リテイナー212のウェル224によって受け入れられる。
【0045】
図11に戻って参照すると、インサート128は、アパーチャー236を画定する。アパーチャー236は、リテイナー212を受け入れ、より具体的には、リテイナー212のチューブ状の部分228を受け入れる。アパーチャー236は、リテイナー212の外径に相補的な内径を有し、インサート128がリテイナー212に沿ってスライドすることを可能にする。図示されている実施形態では、ゴルフ・クラブのシャフト長さの調節の間に、インサート128は、リテイナー212のチューブ状の部分228に沿ってスライドする。
【0046】
図11および図13に示されているように、圧縮アッセンブリ204は、変形可能なまたは弾性部材またはストッパー240を含む。弾性部材240は、第1のシャフト22とチューブ状の部分228との間に選択的な膨張力を提供し、圧縮アッセンブリ204、および、取り付けられる第2のシャフト120を、第1のシャフト22によって選択的に保持する。選択的な膨張力は、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の移動を制限する。図示されている実施形態では、弾性部材240は、圧縮アッセンブリ204によって、調節部材208とリテイナー212との間に保持される。
【0047】
図示されている実施形態では、弾性部材240は、概して円筒形状の形状を有し、中心チャネル244を含み、中心チャネル244は、圧縮アッセンブリ204を受け入れ、より具体的には、調節部材208を担持するリテイナー212を受け入れる。調節部材208は、好ましくは、完全に弾性部材240を通って延びる。弾性部材240の保持を支援するために、リテイナー212は、第1の圧縮部材リテイナー248を含み、一方、調節部材208は、第2の圧縮部材リテイナー252を含む。第1の圧縮部材リテイナー248は、リテイナー212のチューブ状の部分228から離れるように突出する複数のフィンまたは環状のリング状の部材であることが可能である。第1の圧縮部材リテイナー248は、リテイナー212と一体的に形成され得、または他の実施形態では、リテイナー248に取り付けられ得、またはその他の方法で接続され得る。好ましくは、第1の圧縮部材リテイナー248は、リテイナー212のチューブ状の部分228の直径または円周よりも大きいが、第1のシャフト22の内径または内周よりも小さい直径または円周を有する。
【0048】
第2の圧縮部材リテイナー252は、調節部材208の部材220から離れるように突出する環状のリング状の部材であることが可能である。第2の圧縮部材リテイナー252は、部材220を受け入れることが可能であり、ネジ部付きのスクリュー状の相互接続による接続を形成する。他の実施形態では、第2の圧縮部材リテイナー252は、部材220と一体的に形成され得、または、その他の方法で部材220に接続され得る。好ましくは、第2の圧縮リテイナー252は、部材220の直径または円周よりも大きいが、第1のシャフト22の内径または内周よりも小さい直径または円周を有する。
【0049】
調節部材208は、第2の圧縮部材リテイナー252によって、リテイナー212に対して適切な場所に保持されるので、付勢部材232は、調節部材208とリテイナー212との間にテンションを印加する。付勢部材232が付勢力を印加する際、第2の圧縮部材リテイナー252は、リテイナー212および/または弾性部材240を接触させ、付勢力に対抗し、テンションを発生させる。圧縮アッセンブリ204の他の実施形態では、付勢部材232は、調節部材208の任意の適切な部分とリテイナー212の任意の適切な部分との間に、テンションを印加することが可能である。たとえば、付勢部材232は、調節部材208とリテイナー212との間に、第2のシャフト120内に位置決めされ得る。この例では、調節部材208およびリテイナー212は、突出部をそれぞれ含むことが可能であり、突出部は、付勢部材232の反対側の端部に接触し、調節部材208とリテイナー212との間にテンションの印加を促進させる。それに加えて、他の実施形態では、付勢部材232は、調節部材208および/またはリテイナー212のうちの一方または両方に接続され得るか、または、接続されることができない。
【0050】
他のコンポーネントに対する第1および第2の圧縮部材リテイナー248、252の相対的なサイズ決めは、第1のシャフト22に対する圧縮アッセンブリ204(および、取り付けられる第2のシャフト120)の軸線方向のスライドも提供しながら、弾性部材240の保持を提供する。相対的なサイズ決めは、説明目的のために提供されている。他の実施形態では、弾性部材240および圧縮部材リテイナー248、252は、任意の適切なサイズ、形状、または、互いに対する位置決めのものであることが可能であり、圧縮アッセンブリ204が第1のシャフト22と圧縮アッセンブリ204との間に選択的に圧縮力を印加することを可能にし、圧縮アッセンブリ204、および、取り付けられた第2のシャフト120を、第1のシャフト22によって選択的に保持する。
【0051】
圧縮アッセンブリ204は、第1の構成と第2の構成との間で調節可能であり、第1の構成では、図11図13に図示されているように、圧縮アッセンブリ204が、選択的な圧縮力を弾性部材240に印加し、第2の構成(それは、図示されていない)では、圧縮アッセンブリ204は、選択的な圧縮力を弾性部材240に印加しない。具体的には、弾性部材240は、第2の構成のときよりも第1の構成のときに大きい外径を有する。より具体的には、圧縮アッセンブリ204が、第1の構成において、圧縮力を弾性部材240に印加するときに、弾性部材240は、第1および第2のシャフト22、120の軸線方向から半径方向外向きに膨張し、第1のシャフト22に係合する。第2の構成では、圧縮力が、弾性部材240から除去され、弾性部材240は、半径方向内向きに収縮し、緩和した状態または通常の状態に戻る。緩和した状態では、弾性部材240は、圧縮アッセンブリ204によって、第1のシャフト22の中での軸線方向の移動、または、軸線A(図1図2に示されている)におおよそ平行な方向の移動を可能にする、サイズを有する。
【0052】
図11に図示されているように、可変長シャフト・アッセンブリ200は、第1の構成で提供される。付勢部材232は、クラブ・ヘッド14から離れるように第1の方向256に、調節部材208のヘッド216に対して付勢力を印加する。付勢力は、第2の圧縮部材リテイナー252を第1の圧縮部材リテイナー248に向けて引っ張り、第1の圧縮部材リテイナー248と第2の圧縮部材リテイナー252との間の距離を減少させる。そして、第2の圧縮部材リテイナー252は、弾性部材240に圧縮力を印加し、圧縮アッセンブリ204から半径方向外向きに(および、第1および第2のシャフト22、120の軸線方向から半径方向外向きに)弾性部材240を膨張させ、第1のシャフト22に係合する。弾性部材240が、第1のシャフト22とリテイナー212のチューブ状の部分228との間で半径方向外向きに膨張する際に、弾性部材240は、第1のシャフト22に対するリテイナー212の軸線方向への移動を制限する。そして、第2のシャフト120がリテイナー212に取り付けられるので、弾性部材240は、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の移動を制限し、したがって、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さは調節されることができない。
【0053】
ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを調節するために、ユーザーは、グリップ34によって画定されるアパーチャー46の中へトルク・レンチを挿入し、トルク・レンチをヘッド216のソケット108に係合させる。次いで、ユーザーは、付勢力方向256の反対側の方向260に、トルク・レンチによって力を印加し、付勢力に十分に打ち勝ち、すなわち、それは、付勢部材232を圧縮する。付勢部材232が圧縮する際に、調節部材208は、リテイナー212内でスライドし、より具体的には、クラブ・ヘッド14に向けて第2の方向260にスライドする。ヘッド216は、クラブ・ヘッド14に向けて第2の方向260にウェル224内でスライドし、一方、第2の圧縮部材リテイナー252は、第1の圧縮部材リテイナー248から離れるように移動し、第1の圧縮部材リテイナー248と第2の圧縮部材リテイナー252との間の距離を増加させる。
【0054】
そして、第2の圧縮部材リテイナー252は、弾性部材240に対する圧縮力を引き去り、弾性部材240が第1および第2のシャフト22、120の軸線方向に向けて半径方向内向きに収縮することを可能にし、第1のシャフト22を解除する。弾性部材240が第1のシャフト22から解除されると、第1および第2のシャフト22、120は、互いに対して自由に移動することができ、ユーザーは、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを調節することが可能である。ここで、圧縮アッセンブリ204は、第2の構成になり、第2の構成は、図示されていない。
【0055】
より具体的には、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを調節するために、ユーザーは、トルク・レンチによって第2の方向260への力の印加を維持し、次いで、第2のシャフト120に対して第1のシャフト22をスライドさせる。ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを増加させるために、ユーザーは、第2のシャフト120から離れるように(第1の方向256に)第1のシャフト22をスライドさせ、第2のシャフト120から第1のシャフト22を引き出す。ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを減少させるために、ユーザーは、第2のシャフト120に向けて(第2の方向260に)第1のシャフト22をスライドさせ、第1のシャフト22を第2のシャフト120内へ挿入する。第1のシャフト22が、軸線方向に(第1の方向256または第2の方向260のいずれかに)移動するときに、取り付けられるインサート128が、第1のシャフト22とともに移動する。したがって、インサート128は、リテイナー212のチューブ状の部分228に沿って両方の軸線方向に移動し、スロット124は、インサート128の上の突出部132を保持して案内する。この組み合わせは、第2のシャフト120に対して第1のシャフト22を調節し、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを増加または減少させることを支援し、一方、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限し、クラブ・ヘッド14に対するグリップ34の配向を維持する(すなわち、第1のシャフト22周りのグリップ34の回転を制限する)。第2のシャフト120に対して第1のシャフト22をスライドさせることによるクラブ長さの調節は、説明目的のために提供されており、第1および第2のシャフト22、120のうちのいずれかが、他方に対してスライドすることが可能であるということが認識されるべきである。
【0056】
ユーザーが第1のシャフト22および/または第2のシャフト120をゴルフ・クラブ10の所望のクラブ長さに調節すると、ユーザーは、トルク・レンチによって第2の方向260への力の印加を引き去る。これは、圧縮アッセンブリ204が第2の構成から第1の構成へ移行して戻ることにつながる。付勢部材232は、調節部材208のヘッド216に第1の方向256に付勢力を印加し、第2の圧縮部材リテイナー252を第1の圧縮部材リテイナー248に向けて引っ張る。そして、第2の圧縮部材リテイナー252は、弾性部材240に圧縮力を印加し、弾性部材240を半径方向外向きに膨張させ、第1のシャフト22に係合し、軸線A(図1図2を参照)に沿って軸線方向への第1のシャフト22に対するリテイナー212の移動を制限する。そして、これは、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の移動を制限または最小化し、したがって、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さは調節されることができない。
【0057】
図示されている実施形態では、第2のシャフトは、スロットを含み、インサートは、突出部を含む。他の実施形態では、第2のシャフトは、2つ以上のスロットを含むことが可能であり、インサートは、2つ以上の突出部を含むことが可能である。第2のシャフトは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数のスロットなどのような、任意の数のスロットを有することが可能である。インサートは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数の突出部などのような、スロットの数に対応する任意の数の突出部を有することが可能である。たとえば、第2のシャフトは、インサートの上の3つの突出部に対応する3つのスロットを含むことが可能であり、または、第2のシャフトは、インサートの上の4つの突出部に対応する4つのスロットを含むことが可能である。いくつかの実施形態では、スロットは、第2のシャフト周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。さらに、突出部は、インサート周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。
【0058】
さらに他の実施形態では、第2のシャフトは、1つまたは複数の突出部を含むことが可能であり、インサートは、1つまたは複数のスロットを含むことが可能である。これらのまたは他の実施形態では、第2のシャフトは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数の突出部などのような、任意の数の突出部を有することが可能である。これらのまたは他の実施形態では、インサートは、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数のスロットなどのような、突出部の数に対応する任意の数のスロットを有することが可能である。たとえば、第2のシャフトは、インサートの上の3つのスロットに対応する3つの突出部を含むことが可能であり、または、第2のシャフトは、インサートの上の4つのスロットに対応する4つの突出部を含むことが可能である。いくつかの実施形態では、突出部は、第2のシャフト周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。さらに、スロットは、インサート周りに、等距離にまたは非対称に位置決めされ得る。
【0059】
図14図19は、可変長シャフト・アッセンブリ300の第3の実施形態を図示している。アッセンブリ300は、アッセンブリ100、200と共通のエレメントを有し、共通のエレメントは、同じ参照番号を与えられている。アッセンブリ300の第3の実施形態は、カム・ロック・アッセンブリ304を含み、カム・ロック・アッセンブリ304は、以下の追加的な詳細に開示されており、ゴルフ・クラブ10の長さを選択的に調節および維持する。
【0060】
図14を参照すると、グリップ34は、第2の端部50においてアパーチャー46を画定する。アパーチャー46は、カム・ロック・アッセンブリ304(図15図17に示されている)へのアクセスを提供しており、より具体的には、ソケット108(図15図17に示されている)を担持する調節部材308(図16に示されている)へのアクセスを提供している。グリップ34は、第2のシャフト120(図15図16に示されている)に取り付けられるが、第1のシャフト22には取り付けられない。
【0061】
図15図16に示されているように、第1のシャフト22は、第2のシャフト120によって受け入れられ、第1および第2のシャフト22、120が互いに対して軸線方向に移動することを可能にする。インサート128は、第1のシャフト22の第2の端部30に固定されている(図16に示されている)。また、インサート128は、突出部132を含み、突出部132は、第1のシャフト22の外周部を越えて延びる。第2のシャフト120は、スロット124(図15に示されている)を含み、スロット124は、第2の端部116(図16に示されている)からクラブ・ヘッド14に向かう方向に、第2のシャフト120に沿って軸線方向に延びる。突出部132は、スロット124によって受け入れられるように固定される。
【0062】
図16に示されているように、可変長シャフト・アッセンブリ300は、調節部材308およびリテイナー312を含む。調節部材308は、部材またはシャフト部分320に接続されるヘッドまたはヘッド部分316を含む。部材320は、ヘッド316から離れるように第2のシャフト120内へ延びる。図示されている実施形態では、ヘッド316は、全体的に部材320の直径よりも大きい直径を有する。しかし、他の実施形態では、ヘッド316は、部材320の直径とおおよそ同じサイズの直径、または、全体的に部材320の直径よりも小さい直径を有することが可能である。
【0063】
リテイナー312は、ウェル324を含み、ウェル324は、リテイナー312を通して提供されるチャネルまたはアパーチャー328につながる凹部を画定する。リテイナー312は、第2の端部116を通して第2のシャフト120によって受け入れられる。それに加えて、リテイナー312、および、より具体的には、ウェル324は、第2の端部116において第2のシャフト120に取り付けられる。リテイナー312は、第2のシャフト120から独立して回転せず、または、その他の方法で移動しない。その代わりに、リテイナー312は、第2のシャフト120とともに移動する。
【0064】
リテイナー312は、調節部材308をスライド可能に受け入れ、調節部材308がリテイナー312から独立してスライドする。より具体的には、凹部は、ヘッド316をスライド可能に受け入れ、一方、チャネル328は、部材320をスライド可能に受け入れている。リテイナー312内での調節部材308のスライド可能な移動を促進させるために、チャネル328は、部材320の外径に相補的な内径を有する。同様に、ウェル324は、ヘッド316の外径に相補的な内径を有する。相補的なサイズは、軸線方向に、または、第1および第2のシャフト22、120に対しておおよそ平行な方向に、調節部材308がリテイナー312に対してスライドすることを可能にする。
【0065】
調節部材308は、付勢部材またはスプリング332によって、リテイナー312に弾性的に接続されている。図示されている実施形態では、付勢部材332は、調節部材308に連結され、より具体的には、調節部材308のヘッド316に連結される。また、付勢部材332は、リテイナー312のウェル324によって受け入れられる。
【0066】
インサート128は、アパーチャー336を画定する。アパーチャー336は、調節部材308をスライド可能に受け入れ、より具体的には、調節部材308の部材320をスライド可能に受け入れる。アパーチャー336は、部材320の外径に相補的な内径を有し、インサート128が部材320に沿ってスライドすることを可能にする。
【0067】
ここで図17を参照すると、カム・ロック・アッセンブリ304は、カム部材340を含み、カム部材340は、調節部材308から突出する。図示されている実施形態では、カム部材340は、ヘッド316から突出する。カム部材340は、リテイナー312内に設けられたスロット344によって受け入れられる。スロット344は、第2の端部352の反対側に第1の端部348を含み、軸線A(図1図2に示されている)に対して所定の角度で設けられ、第2の端部352は、第1の端部348よりも第2のシャフト120の近くに位置決めされる。オフセット・ロッキング部分または溝部356が、スロット344に連通する。図示されている実施形態では、ロッキング部分356は、スロット344に対して所定の角度で、スロット344の第2の端部352に設けられる。それに加えて、ロッキング部分356は、第2のシャフト120から離れるように、第2の端部352よりも遠くに設けられる。
【0068】
図16図18、および図19を参照すると、インサート128は、また、クラブ・ヘッド14に向けて延びるエクステンション360を含む。インサート128は、エクステンション360によって、チャネル364を画定し、チャネル364は、調節部材308を受け入れ、より具体的には、カム部分368を形成する部材320を受け入れる。チャネル364は、カム・ロック・アッセンブリ304が第1の構成またはアンロックされた構成になる際に、調節部材308および関連のカム部分368がチャネル364内でスライドすることを可能にし、カム・ロック・アッセンブリ304が第2の構成またはロックされた構成になる際に、調節部材308および関連のカム部分368がチャネル364内でスライドすることを可能にしない、幾何学形状を有する。調節部材308は、カム部分368によって、リテイナー312に対して適切な場所に保持されるので、付勢部材332は、調節部材308とリテイナー312との間にテンションを印加する。付勢部材332が付勢力を印加する際、カム部分368は、チャネル364および/またはインサート128を接触させ、付勢力に対抗し、テンションを発生させる。可変長シャフト・アッセンブリ300の他の実施形態では、付勢部材332は、調節部材308の任意の適切な部分とリテイナー312の任意の適切な部分との間に、テンションを印加することが可能である。この例では、調節部材308およびリテイナー312は、第2のシャフト120内に突出部をそれぞれ含むことが可能であり、突出部は、付勢部材332の反対側の端部に接触し、調節部材308とリテイナー312との間にテンションの印加を促進させる。それに加えて、他の実施形態では、付勢部材332は、調節部材308および/またはリテイナー312のうちの一方または両方に接続され得るか、または、接続されることができない。
【0069】
図18は、第1の構成またはアンロックされた構成の調節部材308および関連のカム部分368を図示している。チャネル364は、カム部分368に相補的な幾何学形状を有し、カム部分368はチャネル364内で自由にスライドすることができる。そして、第1および第2のシャフト22、120は、互いに対して自由に移動され、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さの調節を可能にする。
【0070】
図19は、第2の構成またはロックされた構成の調節部材308および関連のカム部分368を図示している。カム部分368が第1の構成から第2の構成へ移動する際に、チャネル364は、対向するカム表面372を有し、カム表面372は、カム部分368にそれぞれ係合し、摩擦フィットまたは圧入または締まり嵌めを形成する。摩擦フィットは、インサート128に対して調節部材308を保持する。そして、これは、第2のシャフト120(リテイナー312によって調節部材308に連結される)を第1のシャフト22(インサート128に連結される)にロックし、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さの調節を制限する。チャネル364およびカム部分368の図示されている実施形態は、概して楕円形の断面形状で示されているが、他の実施形態では、チャネル364およびカム部分368は、任意の適切な相補的な幾何学形状を有することが可能であり、アンロックされた構成において、チャネル364内のカム部分368のスライド移動を可能にし、ロックされた構成において、カム部分368と1つまたは複数のカム表面372との間に摩擦フィットを形成することによって、チャネル364の中のカム部分368のスライド移動を可能にしない。
【0071】
図15図18に図示されているように、可変長シャフト・アッセンブリ300は、第1の構成またはアンロックされた構成で提供される。カム・ロック・アッセンブリ304は、アンロックされた構成になり、カム部材340は、第1の端部348の近位において、スロット344の中に位置決めされる。カム部材340をアンロックされた構成で維持することを支援するために、付勢部材332は、ウェル324を使用し、クラブ・ヘッド14から離れるように第1の方向376(図16に示されている)に、調節部材308のヘッド316に対して付勢力を印加する。調節部材のカム部分368は、インサート128のチャネル364に固定され、または整合され、カム部分368がチャネル364の中でスライドすることを可能にする。そして、第2のシャフト120は、取り付けられるリテイナー312によって調節部材308を担持しており、第2のシャフト120は、第1のシャフト22に対して移動可能であり、第1のシャフト22は、インサート128を担持している。したがって、アンロックされた構成では、第1および第2のシャフト22、120は、互いに対して軸線方向に移動され、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを調節することが可能である。
【0072】
ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを調節するために、ユーザーは、第2のシャフト120に対して第1のシャフト22を軸線方向にスライドさせることが可能である。ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを減少させるために、ユーザーは、第2のシャフト120に向けて(第1の方向376に)第1のシャフト22をスライドさせ、第2のシャフト120の中へ第1のシャフト22をさらに挿入する。ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを増加させるために、ユーザーは、第2のシャフト120から離れるように(図16に示されている第2の方向380に)第1のシャフト22をスライドさせ、第2のシャフト120から第1のシャフト22を引き出す。第1のシャフト22が、軸線方向に(第1の方向376または第2の方向380のいずれかに)移動する際に、取り付けられるインサート128が、第1のシャフト22とともに移動する。したがって、インサート128は、アパーチャー336によって調節部材308の部材320に沿って軸線方向に移動し、カム部分368は、インサート128によって画定されるチャネル364内を軸線方向に移動し、第2のシャフト120内のスロット124は、インサート128上の突出部132を保持して案内する。この組み合わせは、第2のシャフト120に対して第1のシャフト22を調節し、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さを増加または減少させることを支援する。スロット124内でスライドするように固定される突出部132は、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限し、クラブ・ヘッド14に対するグリップ34の配向を維持する。
【0073】
ユーザーが第1のシャフト22および/または第2のシャフト120をゴルフ・クラブ10の所望のクラブ長さに調節すると、ユーザーは、カム・ロック・アッセンブリ304をアンロックされた構成からロックされた構成へ移行させる。ユーザーは、グリップ34によって画定されるアパーチャー46内へトルク・レンチを挿入し、トルク・レンチをヘッド316のソケット108に係合させる。次いで、ユーザーは、トルク・レンチによって、第1の回転方向に回転力を印加し、第1の回転方向は、図示されている実施形態では、時計回りである。第1の回転方向へのトルク・レンチの回転は、ヘッド316、取り付けられるカム部材340、および、全体的に調節部材308を回転させる。
【0074】
回転の間に、カム部材340は、スロット344に沿ってスライドし、第1の端部348から第2の端部352に向けて移動する。スロット344は、トルク・レンチからの回転力を直線的な力に変換し、直線的な力は、付勢部材332によって付与される付勢力に打ち勝つ。これは、調節部材308が、軸線A(に示されている図1図2)に沿って、第2の方向380に(クラブ・ヘッド14に向けて)、リテイナー312およびインサート128の両方に対してスライドすることを結果として生じさせる。カム部分368は、アンロックされた構成(図18に示されている)からロックされた構成(図19に示されている)に向けて、チャネル364の中で同時に回転し、チャネル364の1つまたは複数のカム表面372が、カム部分368に係合する。
【0075】
図17を参照すると、カム部材340がスロット344の第2の端部352に到達する際、第1の回転方向へのトルク・レンチの継続した回転は、スロット348からオフセットされたロッキング部分356の中へカム部材340を導く。カム部材340がロッキング部分356内に受け入れられると、ユーザーは、もはや、ヘッド316によって調節部材308を回転させることはできない。付勢部材332によってヘッド316に対して第1の方向376(図16に示されている)に印加される付勢力は、ロッキング部分356の中にカム部材340を維持する。ここで、カム・ロック・アッセンブリ308は、ロックされた構成になっている。それに加えて、チャネル364の1つまたは複数のカム表面372は、カム部分368に係合し、摩擦フィットを形成し、摩擦フィットは、インサート128(および、取り付けられている第1のシャフト22)によって画定されるチャネル364に、調節部材308(および、取り付けられる第2のシャフト120)をロックする。ロックされた構成では、第1のシャフト22および第2のシャフト120の相対的移動は、制限または最小化させられ、したがって、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さは、調節されることができない。ユーザーは、ヘッド316のソケット108からトルク・レンチを自由に引き出すことができる。
【0076】
ロックされた構成からアンロックされた構成へカム・ロック・アッセンブリ304を移行させるために、ユーザーは、トルク・レンチをソケット208内へ挿入し、第2の方向380に(または、クラブ・ヘッド14に向けて)捩じり力および下向きの力を印加し、付勢部材332によってヘッド316に対して印加される付勢力に打ち勝つ。ヘッド316に下向きの力を印加する間に、ユーザーは、トルク・レンチを第2の回転方向に回転させ、第2の回転方向は、図示されている実施形態では、反時計回りである。これは、ロッキング部分356からカム部材340を解除し、スロット344の第2の端部352に向けてカム部材340を移動させる。第2の回転方向への継続した回転は、ヘッド316をさらに回転させ、第2の端部352から第1の端部348へスロット344に沿ってカム部材340を移動させる。付勢部材332によってヘッド316に印加される付勢力は、スロット344の第1の端部348へカム部材340を移動させることに貢献するということが認識されるべきである。ヘッド316が回転する際、カム部分368が、ロックされた構成(図19に示されている)からアンロックされた構成(図18に示されている)に向けて、チャネル364内でインサート124周りに回転し、チャネル364の1つまたは複数のカム表面372が、カム部分368を解除する。カム部材340がスロット344の第1の端部348に到達すると(図17に示されている)、カム・ロック・アッセンブリ304は、アンロックされた構成になる。このアンロックされた構成では、ゴルフ・クラブ10のクラブ長さが、以前に説明されているように、自由に調節され得る。
【0077】
カム・ロック・アッセンブリ304の幾何学形状、より具体的には、スロット344および関連のオフセット・ロッキング部分356の幾何学形状は、説明目的のために提供されているということが認識されるべきである。他の実施形態では、幾何学形状は、同じ機能を維持しながら調節され得る。たとえば、アンロックされた構成からロックされた構成へ調節部材308を回転させるために、ユーザーが、トルク・レンチを第1の回転方向に回転させ、第1の回転方向は、トルク・レンチの反時計回りの回転であるように、幾何学形状になることが可能である。同様に、ロックされた構成からアンロックされた構成へ調節部材308を回転させるために、ユーザーは、トルク・レンチを第2の回転方向に回転させ、第2の回転方向は、トルク・レンチの時計回りの回転である。
【0078】
また、他の実施形態では、可変長シャフト・アッセンブリ300の態様は、ゴルフ・クラブ10の長さを選択的に調節および維持し続けながら、修正され、追加され、または除去され得るということが認識されるべきである。たとえば、可変長シャフト・アッセンブリ300のある実施形態では、カム・ロック・アッセンブリ304は、付勢部材332、カム部材340、またはスロット344を含まない。その代わりに、カム・ロック・アッセンブリ304は、カム部分368を含み、カム部分368は、その他の方法で以前に説明されているように、アンロックされた構成(図18に示されている)とロックされた構成(図19に示されている)との間で、チャネル364の中で回転する。
【0079】
可変長シャフト・アッセンブリ300の別の実施形態では、カム・ロック・アッセンブリ304の付勢部材332、カム部材340、およびスロット344は、ヘッド316の外周部または周辺部の周りに延びる複数のネジ部によって交換され、その複数のネジ部は、ウェル324によって画定される凹部の周りに延びるネジ部と噛み合う。ヘッド316の回転は、軸線方向への調節部材308の並進運動を形成させる。
【0080】
可変長シャフト・アッセンブリ300の別の実施形態では、スロット344は、軸線A(図1図2に示されている)に対して垂直に位置決めされ、ヘッド316に関する移動限界を画定する。したがって、ヘッド316の回転は、調節部材308の回転を結果として生じさせるが、並進運動を生じさせない。
【0081】
図24図27は、可変長シャフト・アッセンブリ500の第4の実施形態を図示している。アッセンブリ500は、アッセンブリ100と共通のエレメントを有し、共通のエレメントは、同じ参照番号を与えられている。
【0082】
図24図25を参照すると、スクリュー・ヘッド104は、リテイナー112によって受け入れられ、リテイナー112は、第2のシャフト120に対して静止するが、スクリュー・ヘッド104の回転を可能にする。第2のシャフト120は、内表面122を含み、内表面122は、インサート128の外表面130を受け入れるように構成される。第2のシャフト120およびインサートの両方は、スロットおよび突出部を持っていない(図26図27を参照)。
【0083】
図26図27を参照すると、第2のシャフト22の内表面122は、実質的に六角形の断面形状を含む。インサート128の外表面130は、第2のシャフト120の内表面122に対応する実質的に六角形の断面形状を含む。第2のシャフト120の内表面122の断面形状、および、インサート128の外表面130は、可変長シャフト・アッセンブリ100の第1の実施形態の中のスロット124および突出部132と同様に、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限する。
【0084】
図示されている実施形態では、第2のシャフト120の内表面122およびインサート128の外表面130は、断面形状が実質的に六角形である。他の実施形態では、第2のシャフト120の内表面122およびインサートの外表面130の断面形状は、第2のシャフト120とインサート128との間の回転運動を制限することができる任意の形状であることが可能である。たとえば、第2のシャフト120の内表面122およびインサート128の外表面130の断面形状は、半円形、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、または、任意の他の形状などのような、少なくとも1つの湾曲した表面を備える多角形または形状であることが可能である。
【0085】
図25を参照すると、第2のシャフト120は、1つまたは複数のタブ126をさらに含む。タブ126は、第1のシャフト22に向けて角度を付けられ、第2のシャフト120と第1のシャフト22との間のしっかりとしたフィットを提供する。図示されている実施形態では、第2のシャフト120は、3つのタブ126を含む。3つのタブ126のそれぞれは、互いから等距離に間隔を置いて配置されている。他の実施形態では、第2のシャフト120は、任意の数のタブ126を含むことが可能である。たとえば、第2のシャフト120は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または、任意の他の数のタブ126を含むことが可能である。
【0086】
さらに、他の実施形態では、第2のシャフト120は、タブ126に加えて、または、タブ126の代わりに、ガスケットを含むことが可能である。第2のシャフト120は、ガスケット170を受け入れるための1つまたは複数の溝部(171)を有することが可能である。第2のシャフト120は、ガスケット170を受け入れるための1つ、2つ、3つ、または4つの溝部(171)を有することが可能である。ガスケット170は、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間にしっかりとしたフィットを提供することができる、ゴム、ポリウレタン、ポリマー材料、または、任意の他の材料から作製され得る(図28)。さらに、ガスケット170を有する第2のシャフト120は、ネジ部付きのスクリュー140の長さを移動することが可能であるが、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向の移動を限定する。
【0087】
さらに、他の実施形態では、第2のシャフト120は、オーバーモールドされたセクションを含むことが可能であり、オーバーモールドされたセクションは、第2のシャフト120と第1のシャフト22との間にしっかりとしたフィットを提供する(図示せず)。第2のシャフト120は、第2のシャフト120の底部0.5インチ、1.0インチ、1.5インチ、2.0インチ、または2.5インチの中に、オーバーモールドされたセクションを有することが可能である。このオーバーモールドされたセクションは、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間にしっかりとしたフィットを提供することができる、ポリマー材料、ゴム、ゴム状材料、または、任意の他の材料を含むことが可能である(図示せず)。さらに、オーバーモールドされたセクションを有する第2のシャフト120は、ネジ部付きのスクリュー140の長さを移動することが可能であり、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向の移動を限定する。
【0088】
本明細書で説明される可変長シャフト・アッセンブリ500は、上記で説明されたような可変長シャフト・アッセンブリ100と同じようにして動作され得、第2のシャフト120に対する第1のシャフト22の回転運動を制限することは、スロットおよび突出部機構の代わりに、第2のシャフト120の内表面122およびインサート128の外表面130の断面形状によって達成される。
【0089】
図30図38は、可変長シャフト・アッセンブリ800の第5の実施形態を示している。アッセンブリ800は、アッセンブリ100およびアッセンブリ500と共通のエレメントを有し、共通のエレメントには、同じ参照番号が与えられている。
【0090】
図31図34を参照すると、スクリュー・ヘッド104は、リテイナー812によって受け入れられ、リテイナー812は、第2のシャフト120に対して静止するが、スクリュー・ヘッド104の回転を可能にする。リテイナー812それ自体は、第2のシャフト120の第2の端部または突き合わせ端部116によって受け入れられる。第2のシャフト120は、第2の端部116の反対側に第1の端部118をさらに含む。第2のシャフト120は、内表面122を含み、内表面122は、リテイナー812の外表面114を受け入れるように構成される。
【0091】
図示されている実施形態では、リテイナー812は、2つの半円部片を含む。リテイナー812の2つの部片は、第2のシャフト120の第2の端部116内にスナップフィットし、第2のシャフト120内のネジ部付きのスクリュー140の同心性を改善する。改善された同心性は、第2のシャフト120内で第1のシャフト22をより良好に整合させる。改善された同心性を達成するために、リテイナー812の外表面114は、1つまたは複数のペグ818をさらに含む。1つまたは複数のペグ818は、リテイナー812の外表面114から外方向に延び、第2のシャフト120上に配置される1つまたは複数のアパーチャー820によって受け入れられるように構成される。ペグ818とアパーチャー820との間のインターロッキング形状は、リテイナー812が第2のシャフト120に対して静止したままであることを可能にするが、スクリュー・ヘッド104の回転を可能にする。
【0092】
第2のシャフト120の内表面122は、実質的に六角形の断面形状を含む。リテイナー812の外表面114は、第2のシャフト120の内表面122に対応する実質的に六角形の断面形状を含む。第2のシャフト120の内表面122、およびリテイナー812の外表面114の断面形状は、リテイナー812が、ネジ部付きのスクリュー140が回転することを依然として可能にしながら、第2のシャフト120内で静止したままであることを可能にする。
【0093】
他の実施形態では、リテイナー812の外表面114の断面形状は、リテイナー812が第2のシャフト120内で静止したままであることを可能にすることができる任意の形状であることが可能である。たとえば、リテイナー812の外表面114の断面形状は、半円形、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、または、任意の他の形状などのような、少なくとも1つの湾曲した表面を備える多角形または形状であることが可能である。
【0094】
さらに、図32および図34に図示されているように、リテイナー812の外表面114は、複数のこぶ状突出部814を含む。こぶ状突出部814は、リテイナー812の外表面114から外向きに延びる。こぶ状突出部814は、リテイナー812の外表面114から外向きに延びる点状突出部または突起部であることが可能である。こぶ状突出部814は、第2のシャフト120の内表面122に当接または圧接するように構成される。こぶ状突出部814は、リテイナー112と第2のシャフト120との間のしっかりしたフィットを提供する。こぶ状突出部814は、第2のシャフト120内のネジ部付きのスクリュー140の同心性をさらに改善する。
【0095】
図34に図示されているように、リテイナー812は、軸線方向端面816を含む。リテイナー812の軸線方向端面816は、第2のシャフト120の第2の端部116に隣接している。リテイナー812は、リテイナーの軸線方向端面816から、第2のシャフト120の第2の端部116から第1の端部118の方向に測定された軸線方向長さをさらに含む。いくつかの実施形態では、こぶ状突出部814は、リテイナーの軸線方向端面816の近くに位置することが可能である。他の実施形態では、こぶ状突出部814は、リテイナーの軸線方向端面816から離れて位置することが可能である。リテイナー812のこぶ状突出部814は、リテイナー812の軸線方向長さの少なくとも25%の場所に位置決めされ得る。他の実施形態では、リテイナー812のこぶ状突出部814は、リテイナー812の軸線方向長さの少なくとも30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、または80%の場所に位置決めされ得る。さらに他の実施形態では、リテイナー812のこぶ状突出部814は、六角形リテイナー812の少なくとも1つの側部に位置決めされ得る。他の実施形態では、リテイナー812のこぶ状突出部814は、六角形リテイナー812の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの側部に位置決めされ得る。
【0096】
こぶ状突出部814は、実質的に球形の形状を含むことが可能である。他の実施形態では、こぶ状突出部814は、第2のシャフト120の内表面122に当接または圧接することができる任意の形状であることが可能である。たとえば、こぶ状突出部814の形状は、半球、円筒形、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、多角形、または任意の他の形状などのような、少なくとも1つの湾曲した表面を備える半円または形状であることが可能である。
【0097】
図示されている実施形態では、リテイナー812の外表面114は、8つのこぶ状突出部814を含み、ここでは2つのこぶ状突出部814が、六角形リテイナー812の側部に位置決めされる。他の実施形態では、リテイナー812は、任意の数のこぶ状突出部814を含むことが可能である。たとえば、リテイナー812は、4~24、4~18、または4~12のこぶ状突出部814を含むことが可能である。他の例では、リテイナー812は、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24のこぶ状突出部814を含むことが可能である。
【0098】
図34図36は、第1のシャフト22の第2の端部30内に受け入れられるインサート828を描いている。インサート828は、また、ネジ部付きのアパーチャー136と、ネジ部の無い管状部分836と、を画定する。第2のシャフト120の内表面122は、インサート828の外表面130を受け入れるように構成される。インサート128は、第1のシャフト22の第2の端部30に連結され、取り付けられ、または固定されるように構成される。インサート828の外表面130は、第2の端部30において第1のシャフト22の内表面24に連結され、取り付けられ、または固定されるように構成される。別の言い方をすれば、インサート828は、第1のシャフト22の端面または軸線方向端面32に連結され、取り付けられ、または固定される。インサート828は、接着剤、エポキシ、のり、または任意の他の適切な接着剤によって第1のシャフト22に連結され、取り付けられ、または固定され得る。いくつかの実施形態では、インサート828は、第1のシャフト22の軸線方向端面32に永久的に連結され、取り付けられ、または固定される。
【0099】
インサート828は、第1の軸線方向端面838および第2の軸線方向端面840を画定する。第1の軸線方向端面838は、第2のシャフト120の第2の端部116の近くに位置する。第2の軸線方向端面840は、第2のシャフト120の第1の端部118の近くに位置する。インサート828は、第1のシャフト22の一部分内に延び、第1のシャフト22に係合し、ここでは第2の軸線方向端面840は、第1のシャフト22内に位置している。インサート828と第1のシャフト22との間の係合は、係合長さを規定する。係合長さは、第1のシャフト32の軸線方向端面32とインサート828の第2の軸線方向端面840との間の軸線方向長さとして規定される。インサート828と第1のシャフト22との間の係合長さは、可変シャフト長アッセンブリ800の剛性を改善し、それによって可変シャフト長アッセンブリ800の動作中、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向移動または半径方向移動を制限する。インサート828は、第1のシャフト22のより大きい部分に係合し、第2のシャフト120内の第1のシャフト22の整合を改善することが可能である。第1のシャフト22の良好な整合は、位置ずれを低減し、それによって第1のシャフト22が第2のシャフト120を干渉せずに自由に並進することを可能にする。
【0100】
図示されている実施形態では、インサート828と第1のシャフト22との間の係合長さは、5.0インチである。他の実施形態では、係合長さは、2~10インチであることが可能である。他の実施形態では、係合長さは、2~5または5~10インチであることが可能である。さらに他の実施形態では、係合長さは、2~6、3~7、4~8,5~9または6~10インチであることが可能である。たとえば、係合長さは、2、3、4、5、6、7、8、9、または10インチであることが可能である。
【0101】
図33を参照すると、インサート828の外表面130は、実質的に六角形の断面形状を含む。上記で説明されたように、第2のシャフト120の内表面122は、六角形の断面形状を含む。インサート128の外表面130は、第2のシャフト120の内表面122に対応する。第2のシャフト120の内表面122およびインサート828の外表面130の断面形状は、第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限する。断面形状によって第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限することは、可変長シャフト・アッセンブリ100のスロット124および突出部132が第1のシャフト22に対する第2のシャフト120の回転を制限する方法と同様であることが可能である。
【0102】
図示されている実施形態では、第2のシャフト120の内表面122およびインサート828の外表面130は、実質的に六角形の断面形状である。他の実施形態では、第2のシャフト120の内表面122およびインサートの外表面130の断面形状は、第2のシャフト120とインサート828との間の回転運動を制限することができる任意の形状であることが可能である。たとえば、第2のシャフト120の内表面122およびインサート828の外表面130の断面形状は、半円、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、または、任意の他の形状などのような、少なくとも1つの湾曲した表面を備える多角形または形状であることが可能である。
【0103】
図34および図38を参照すると、インサート828の外表面130は、複数のこぶ状突出部832をさらに含む。インサート828のこぶ状突出部832は、リテイナー812のこぶ状突出部814と同様であることが可能である。こぶ状突出部は、インサート828の外表面130から外向きに延びる点状突出部または突起部であることが可能である。こぶ状突出部832は、第2のシャフト120の内表面122に当接または圧接するように構成される。こぶ状突出部832は、インサート828と第2のシャフト120との間のしっかりしたフィットを提供する。さらに、こぶ状突出部832は、第1のシャフト22の内表面24に当接または圧接するように構成される。インサート828のこぶ状突出部832は、接着剤がこぶ状突出部832間に集まることを可能にすることによって良好な接着範囲を提供する。
【0104】
こぶ状突出部832は、実質的に球形の形状を含むことが可能である。インサート828のこぶ状突出部832は、リテイナー812のこぶ状突出部814と同様の形状を含むことが可能である。他の実施形態では、こぶ状突出部832は、第2のシャフト120の内表面122に当接または圧接することができる任意の形状であることが可能である。たとえば、こぶ状突出部832の形状は、半球、円筒形、三角形、正方形、矩形、五角形、六角形、多角形または任意の他の形状などのような、少なくとも1つの湾曲した表面を備える半円、または形状であることが可能である。
【0105】
図示されている実施形態では、インサート828の外表面130は、60のこぶ状突出部832を含み、ここでは24のこぶ状突出部832は、第2のシャフト120の内表面122に圧接または当接し、36のこぶ状突出部832は、第1のシャフト22の内表面24に当接または圧接する。他の実施形態では、インサート828は、任意の数のこぶ状突出部832を含むことが可能である。たとえば、インサート828は、10~100、10~90、10~80、10~70、または10~60のこぶ状突出部832を含むことが可能である。他の例では、インサート828は、10~50、20~60、30~70、40~80、50~90または60~100のこぶ状突出部832を含むことが可能である。さらに他の例では、インサート828は、10、20、30、40、50、60、70、80、90、または100のこぶ状突出部832を含むことが可能である。
【0106】
さらに、こぶ状突出部832は、高さを含むことが可能である。こぶ状突出部832の高さは、インサート828の外表面130からこぶ状突出部832の頂点まで、インサート828の外表面130に垂直な方向に測定される。インサート828のこぶ状突出部832の高さおよびリテイナー812のこぶ状突出部814の高さは、同様であることが可能である。こぶ状突出部832の高さは、0.005から0.015インチの範囲にあることが可能である。いくつかの実施形態では、こぶ状突出部832の高さは、0.005から0.01インチ、または0.01から0.015インチの範囲にあることが可能である。たとえば、こぶ状突出部832の高さは、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.011、0.012、0.013、0.014、または0.015インチであることが可能である。1つの例では、こぶ状突出部832の高さは、0.01インチである。
【0107】
図38を参照すると、インサート828は、また、内表面138を含む。インサート828は、インサート828の内表面138上に位置決めされる1つまたは複数のリブ834をさらに含むことが可能である。1つまたは複数のリブ834は、インサート828の管状部分836内の内表面138上に位置決めされ得る。リブ834は、インサート828の内表面138から外向きに延びる。リブ834は、管状部分836に沿って、第1の軸線方向端面838から第2の軸線方向端面840の方向に延びる。リブ834は、ネジ部付きのスクリュー140とインサート828との間のしっかりとしたフィットを提供する。図示されている実施形態では、インサート828は、3つのリブ834を含む。リブ834のそれぞれは、互いから等距離に間隔を置いて配置されている。他の実施形態では、インサート828は、任意の数のリブ834を含むことが可能である。たとえば、インサート828は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つまたは10のリブ834を含むことが可能である。以下により詳細に説明されるように、リブ834は、ネジ部付きのスクリュー140とインサート828との間のしっかりしたフィットを提供する。ネジ部付きのスクリュー140は、リブ834に割り込み、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向または半径方向の移動を最小化するように構成される。
【0108】
さらに、リブ834は、高さを含むことが可能である。リブ834の高さは、内表面138からリブ834の頂点まで、インサート828の内表面138に垂直な方向に測定される。リブ834の高さは、内表面138から半径方向に内向きの方向に、インサート828のネジ部付きのアパーチャー136および管状部分836を通って延びる中心線まで測定される。リブ834の高さは、0.001から0.01インチの範囲にあることが可能である。いくつかの実施形態では、リブ834の高さは、0.001から0.005インチ、または0.005から0.01インチの範囲にあることが可能である。たとえば、リブ834の高さは、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、または0.01インチであることが可能である。1つの例では、リブ834の高さは、0.005インチである。
【0109】
図35および図37を参照すると、可変シャフト長アッセンブリ800は、整合部材844をさらに含む。整合部材844は、第2のシャフト120の第1の端部118に位置決めされる。第1の端部118は、第2のシャフト120の第2の端部116の反対側にある。整合部材844は、1つまたは複数の突出部848を含む。1つまたは複数の突出部848は、整合部材から離れるように延び、第2のシャフト120上に配置される1つまたは複数のアパーチャー820によって受け入れられるように構成される。突出部848は、アパーチャー820と機械的にインターロックするように構成される。突出部848は、第2のシャフト120内の整合部材844の位置を固定する。整合部材844は、可変シャフト長アッセンブリ800の動作中、第2のシャフト120内で移動または並進しない。整合部材844は、可変シャフト長アッセンブリ800の動作中、第2のシャフト120内の第1のシャフト22の左右方向移動または半径方向移動を最小化する。整合部材844は、第2のシャフト120内の第1のシャフトの位置ずれを最小化し、それによって、第1のシャフト22が、可変シャフト長アッセンブリ800の動作中、第2のシャフト120を干渉せずに自由に並進することを可能にする。
【0110】
インサート828のネジ部付きのアパーチャー136は、ネジ部付きのスクリュー140を受け入れる。ネジ部付きのスクリュー140は、ネジ部付きのアパーチャー136との噛み合い係合を有するように構成される。可変シャフト長アッセンブリ100に関して上記で説明されたように、ネジ部付きのスクリュー140とネジ部付きのアパーチャー136との間の噛み合い係合は、第1のシャフト22および第2のシャフト120が互いに対して軸線方向に移動し、使用していないときに可変シャフト長アッセンブリを軸線方向に一時的にロックすることを可能にする。
【0111】
可変長シャフト・アッセンブリ800の動作中、スクリュー140のネジ部は、インサート828のアパーチャー136のネジ部と噛み合う。インサート828および第1のシャフト22が第2の端部116に向けて移動する際に、ネジ部付きのスクリュー140は、インサート828の管状部分836の一部分に重なる。スクリュー140のネジ部は、1つまたは複数のリブ834と噛み合い、インサート828とネジ部付きのスクリュー140との間のしっかりとしたフィットを提供する。スクリュー140のネジ部は、1つまたは複数のリブ834に割り込む。ネジ部付きのスクリュー140とリブ834との間の割り込み動作は、ネジ部付きのスクリュー140の直径および1つまたは複数のリブ834間の開口部直径によって達成される。
【0112】
図示されている実施形態では、ネジ部付きのスクリュー140の直径は、1つまたは複数のリブ834間の開口部直径より大きい。図示されている実施形態では、ネジ部付きのスクリュー140の直径は、0.25インチであり、1つまたは複数のリブ834間の開口部直径は、0.242インチである。しかし、ネジ部付きのスクリュー140および1つまたは複数のリブ834間の開口部の直径は、制限されず、ネジ部付きのスクリュー140が1つまたは複数のリブ834に割り込むのに適した任意の直径であることが可能である。ネジ部付きのスクリュー140と1つまたは複数のリブ834間の割り込み動作は、第2のシャフト120内の第1のシャフト22の左右方向移動または半径方向移動を最小化することによってしっかりとしたフィットを提供する。
【0113】
本明細書で説明される可変シャフト長アッセンブリ800は、上記で説明されたように、可変シャフト長アッセンブリ100または500と同じようにして動作され得、第2のシャフト120に対する第1のシャフト22の回転運動を制限することは、可変長シャフト・アッセンブリ500と同様に、第2のシャフト120の内表面122およびインサート128の外表面130の断面形状によって達成される。
【0114】
図20は、調節可能マス・アッセンブリ400の実施形態を図示している。図示されている実施形態では、グリップ34は、シャフト22に取り付けられ、シャフト22は、マス404を含有する。マス404は、調節アッセンブリ408に取り付けられ、調節アッセンブリ408は、マス404を所望の位置にロックもしながら、シャフト22内で、または、シャフト22に沿って(または、図1に示されている軸線Aに沿って)、マス404の軸線方向の移動を提供する。調節アッセンブリ408は、さらに下記に説明されているように、シャフト22の中でマス404を移動させるための任意の適切なアッセンブリであることが可能である。
【0115】
マス404は、1ピースの重みの付いた材料であり、それは、ゴム、金属、金属合金、複合材料、ポリウレタン、強化ポリウレタン、または、任意の他の適切な材料もしくは材料の組み合わせを含むことが可能である。マス404が、シャフト2内にフィットしており、シャフト22内で移動可能である限り、マス404は、任意の適切なサイズであることが可能である。マス404は、任意の適切なまたは所望の重量であることが可能であり、それは、たとえば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、または、20グラム以上を含むことが可能である。マス404は、シャフト22から除去可能であり得、また、異なる重量、サイズ、形状、または、それらの組み合わせを有する第2のマス404と交換可能であり得る。
【0116】
実施形態の1つまたは複数の例では、マス404は、同じまたは異なる重量、サイズ、形状、または、それらの組み合わせを有する複数のマス404を含むことが可能である。たとえば、複数のマス404は、シャフト22内に軸線方向に配置されまたは積層され得る。別の例として、複数のマス404が、シャフト22の中で半径方向にオフセットされた配置になることが可能である。さらなる他の実施形態では、マス404は、可撓性の材料を組み込むことが可能であり、可撓性の材料は、異なるまたは可変のシャフト直径を有するシャフト22の中でのマス404の軸線方向の移動を可能にし、結果として、シャフト剛性に対する影響を少なくする。
【0117】
さらなる別の実施形態では、マス404は、シャフト22を一緒に画定する複数の別々のシャフトセクションによって画定され得る。1つまたは複数のセクションは、異なるマスを有するセクション(たとえば、より大きいマスまたはより小さいマスを有するセクション)と取り替え可能または交換可能であることが可能である。セクションは、クラブ・シャフト22を画定するために、一緒に連結され得る。
【0118】
ここで図21を参照すると、調節可能マス・アッセンブリ400の実施形態が図示されている。実施形態では、調節アッセンブリ408は、可変長シャフト・アッセンブリ100のコンポーネントを含み、共通のエレメントは、同じ参照番号を与えられている。
【0119】
調節アッセンブリ408は、スクリュー・ヘッド104を含み、スクリュー・ヘッド104は、リテイナー112によって受け入れられ、シャフト22に対して静止する。リテイナー112は、それ自身、シャフト22の第2の端部または突き合わせ端部30によって受け入れられる。シャフト22は、スロットまたはカットアウト124を含み、スロットまたはカットアウト124は、第2の端部30からクラブ・ヘッド14へ向かう方向に、軸線A(図1図2に示されている)に沿って軸線方向に延びる。スロット124は、シャフト22の任意の所望の距離または長さに沿って軸線方向に延びる。
【0120】
マス404は、シャフト22内に受け入れられ、突出部132を含み、突出部132は、マス404から離れるように突出し、スロット124によって受け入れられるように固定さる。また、マス404は、ネジ部付きのアパーチャー136を画定する。ネジ部付きのアパーチャー136は、スクリュー・ヘッド104から離れるように延びる、対応するネジ部付きのスクリュー140を受け入れる。グリップ34は、シャフト22に取り付けられる。
【0121】
調節可能マス・アッセンブリ400の動作時に、ユーザーは、トルク・レンチをスクリュー・ヘッド104のソケット108に係合させる。シャフト22内のマス404の位置を調節するために、ユーザーは、トルク・レンチを第1の方向に回転させ、リテイナー112内のスクリュー・ヘッド104および関連のスクリュー140を回転させる。スクリュー140のネジ部は、マス404内のアパーチャー136のネジ部と噛み合う。突出部132は、シャフト22に対するマス404の回転位置を固定し、スクリュー140の回転が、スロット124に沿って軸線方向にマス404を駆動する。スクリュー140が第1の方向に回転する際に、マス404は、第2の端部30から離れるように駆動される。代替的に、ユーザーは、第1の方向の反対側の第2の方向にトルク・レンチを回転させ、シャフト22の中で第2の端部30に向けてマス404を移動させる。シャフト22内のマス404の所望の位置が得られると、ユーザーは、スクリュー・ヘッド104からトルク・レンチを除去する。
【0122】
調節可能マス・アッセンブリ400の別の実施形態では(図21と同様)、スロット124は、シャフト22の内部の上の軸線方向のレールと交換され、シャフト22内のマス404の軸線方向の移動距離を増加させる。突出部132の代わりに、マス404が、レールに固定され得る。レールは、シャフト22に対するマス404の回転位置を固定し、スクリュー140の回転に応答して、マス404を軸線方向に駆動する。レールは、スロット124よりも大きい構造的な剛性をシャフト22に提供することが可能であり、一方では、シャフト22のより大きい長さに沿って軸線方向に延び、シャフト22内により大きいマス404調節距離も提供する。
【0123】
図29は、調節可能マス・アッセンブリ400を有するゴルフ・クラブ・シャフトの別の実施形態を図示している。図示されている実施形態では、調節可能マス・アッセンブリ400は、調節可能マス404を含み、調節可能マス404は、シャフト22の突き合わせ部分またはグリップ34端部に位置される内部スクリューとして示されている。調節可能マス404は、ネジ部付きの本体部410およびスクリュー・ヘッド412を含む。ネジ部付きの本体部410は、スクリュー・ナット414内に受け入れられる。
【0124】
スクリュー・ナット414は、内表面ネジ部を有し、内表面ネジ部は、マス404のネジ部付きの本体部410に噛み合い係合する。スクリュー・ナット414の内表面416のネジ部は、マス404が回転される際に、シャフト22に対して軸線方向に移動するようにマス404を案内する。スクリュー・ナット414は、外表面418をさらに含み、外表面418は、シャフト22に沿って固定された場所において、シャフト22の内表面416に取り付けられる。スクリュー・ナット414は、エポキシ、のり、またはテープなどのような、接着剤によって、シャフト22の内表面に取り付けられ得る。
【0125】
マス404のスクリュー・ヘッド412は、ソケット108を含み、ソケット108は、シャフト22の突き合わせ部分において、アパーチャー46に露出される。トルク・レンチ150が、アパーチャー46を通して、スクリュー・ヘッド412のソケット108内へ挿入され、シャフト22内のマス404の位置を調節することが可能である。トルク・レンチ150を時計回り運動で回転させることは、シャフト22の下の方へ、またはクラブ・ヘッドの近くへ、マス404をシフトさせることになる。同様に、トルク・レンチ150を反時計回り運動で回転させることは、シャフト22の上の方へ、または、突き合わせ部分の近くへ、マス404をシフトさせることになる。マス404をシフトさせることは、ゴルフ・クラブ10の慣性モーメントおよびスイング重量に影響を与える。トルク・レンチ150の1回転あたりのマス404シフトの距離および重量は、ネジ部付きの本体部410のピッチに依存する。たとえば、4グラムの重量を有するマス404に関して、5回転だけトルク・レンチ150を回転させることは、マス404を1.25インチだけシフトさせることになり、スイング重量を0.1だけ変化させる。別の例では、8グラムの重量を有するマス404に関して、2回転半だけトルク・レンチ150を回転させることは、マス404を1.25インチだけシフトさせることになり、スイング重量を0.1だけ変化させることとなる。
【0126】
1つの例では、マス404は、4グラムの重量を有し、ゴルフ・クラブ10の中のカウンター・バランスになるように、クラブ・ヘッド14の中に位置付けされた2グラムの追加重量を備える。クラブ・ヘッド14に対するシャフトの突き合わせ部分内の調節可能マス404に関するカウンター・バランスは、約2:1の比率であり、シャフトの突き合わせ部分に追加される重量の2グラムごとに、追加的な1グラムが、クラブ・ヘッド14に追加されなければならない。他の実施形態では、シャフト22の突き合わせ部分内の調節可能マス404は、6グラムの重量を有することが可能であり、クラブ・ヘッド14は、3グラムの重量を有することが可能である。2:1のこのカウンター・バランス比率は、ゴルフ・クラブの同じスイング重量を維持することを助けることになる。
【0127】
他の実施形態では、調節アッセンブリ408は、可変長シャフト・アッセンブリ200、300のコンポーネントおよび態様を組み込むことが可能であり、位置を調節し、シャフト22内にマス404を保持する。たとえば、マス404は、弾性材料から形成され得、または、弾性材料を含むことが可能であり、弾性材料は、シャフト22の中の所望の位置にマス404を保持するように変形させられ得る。別の例として、マス404は、カム部分368を含むことが可能であり、カム部分368は、シャフト内のチャネル364内で回転し、カム部分368は、マス404がシャフト22内で軸線方向に移動させられ得る位置と、カム部分368が1つまたは複数のカム表面372に係合して、シャフト22内の所望の位置にマス404を保持する異なる位置との間で回転する。実施形態のこれらの例では、マス404は、軸線方向のスロット134に固定され得、または、部材320の端部に位置決めされ得るので、マス404がシャフト22内で軸線方向に調節させられ得る距離は、シャフト22の全体長さよりも小さくなるように制限され得る。
【0128】
他の実施形態では、調節可能マス・アッセンブリ400の態様は、上記に開示されている可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300と組み合わせて、ゴルフ・クラブ10の中へ組み込まれ得る。たとえば、それぞれの可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300は、入れ子になったスクリュー・アッセンブリを有し、シャフト長さおよびシャフトの中のマス404位置を別々に調節することが可能である。
【0129】
例として、可変長シャフト・アッセンブリ100のスクリュー・ヘッド104およびスクリュー140は、入れ子になった第2のスクリュー(図示せず)を受け入れることが可能である。スクリュー140の回転は、クラブ長さを調節し、一方、第2のスクリューだけの回転は、クラブ・シャフト内のマス404の位置を調節する。一般的に、スクリュー・ヘッド104は、ウェル224内に受け入れられ、付勢部材は、リテイナー112から離れる方向256、376に、スクリュー・ヘッド104に付勢力を印加する。付勢されている際に、スクリュー140および第2のスクリューは、一緒に回転し、クラブ長さを調節することが可能である。クラブ・シャフト内のマス404の位置を調節するために、ユーザーは、方向260、380(図11および図16を参照)に下向きの力を印加することが可能であり、付勢力に打ち勝ち、スクリュー・ヘッド104をウェル224に係合させる。ウェル224は、フィンガーまたはアパーチャーを含むことが可能であり、フィンガーまたはアパーチャーは、スクリュー・ヘッド104の上に設けられる関連のアパーチャーまたはフィンガーとインターロックする。インターロッキング・フィンガー/アパーチャーは、第2のスクリューの回転を可能にしながら、スクリュー・ヘッド104および関連のスクリュー140の回転を防止する。したがって、下向きの力および回転力の印加によって、第2のスクリューは、クラブ・シャフト内のマス404の位置を軸線方向に調節するように回転する。他の実施形態では、入れ子式の第2のスクリューは、それぞれの可変長シャフト・アッセンブリ200、300の調節部材208、308内へ組み込まれ得る。
【0130】
調節可能マス・アッセンブリ400の調節可能マス404を含むゴルフ・クラブ10の実施形態では、ゴルフ・クラブ10は、クラブ・ヘッド14の中に設けられた1つまたは複数の除去可能なまたは調節可能重量を含むことが可能である。クラブ・ヘッド14の中の調節可能マス404および調節可能重量は、慣性モーメント、合計重量、およびスイング重量などのような、ゴルフ・クラブ10の特性を一緒に調節することが可能である。
【0131】
調節可能マス404を含むゴルフ・クラブ10の他の実施形態では、マス404は、クラブ・シャフト22(および/または120)内で移動させられ、合計重量を維持しながら、スイング重量を調節することが可能である。たとえば、調節可能マス404をグリップ端部50の近くへ移動させることによって、スイング重量は、同じ合計重量を維持しながら減少することが可能である。調節可能マス404をクラブ・ヘッド14の近くへ移動させることによって、スイング重量は、同じ合計重量を維持しながら増加することが可能である。
【0132】
調節可能マス・アッセンブリ400の調節可能マス404を含むゴルフ・クラブ10の実施形態の1つまたは複数の他の例では、調節可能マス404は、クラブ・シャフト22(および/または120)の中で移動させられ、合計重量を維持しながら、慣性モーメントを調節することが可能である。一般的に、調節可能マス404をクラブ・ヘッド14の近くへ移動させることによって、慣性モーメントは、同じ合計重量を維持しながら増加することが可能である。クラブ・シャフト22(および/または120)の中で調節可能マス404を移動させることによって、慣性モーメントは、ゴルファーのプロファイル(たとえば、スイング・スタイル(アップライト、フラットなど)、強度、身長、腕の長さ、スイング速度、スイング・テンポ)に調節またはカスタマイズされ得、合計重量に実質的に影響を及ぼすことなく、所望のショット形状または分散パターンを実現するようになっている。
【0133】
調節可能マス404は、個々のゴルファーのゴルフ・スイングの回転の中心に対するマス分布を調節するために使用され得るということが認識されるべきである。所与のゴルフ・スイングの回転の中心の近くへ、または、回転の中心から遠くへ離れるように、マス404を調節することによって、ゴルフ・ボールへのクラブ・デリバリーが改善され得る。たとえば、マス404を調節することは、ゴルフ・ボールに向けてのアタック角度、スイング経路、またはスイング方向の一貫性を改善することが可能である。そして、これは、クラブ・ヘッド14とゴルフ・ボールとの間のより一貫した接触を結果として生じさせることが可能である。
【0134】
それに加えて、調節可能マス404は、ゴルフ・クラブ10とのコンタクトの後のゴルフ・ボールのラウンチ角度および/またはボール・フライトを調節するために使用され得るということが認識されるべきである。ゴルファーは、スイング・メカニクス、気象条件、および/またはコース・コンディションに対する変化に基づいて、ラウンチ角度またはゴルフ・ボール軌跡を変化させることを望む可能性がある。たとえば、調節可能マス404は、クラブ・シャフト内で第1の位置へ移動させられ、風の強い気象条件において、ラウンチ角度を低下させ、または、ゴルフ・ボール軌跡を低下させ、コンタクト後のゴルフ・ボールに対する風の影響を低減させることが可能である。別の例として、調節可能マス404は、ボール・フライトの終わりに転がるゴルフ・ボールからゴルファーが利益を得るリンクス・スタイル・ゴルフ・コースまたは同様のコース・コンディションにおいて、ラウンチ角度を低下させ、または、ゴルフ・ボール軌跡を低下させるために使用され得る。同様に、調節可能マス404は、クラブ・シャフト内で第2の位置へ移動させられ、ラウンチ角度を上昇させ、または、ゴルフ・ボール軌跡を増加させることが可能である。
【0135】
他の実施形態では、マス404は、シャフト22(および/またはシャフト120)に沿って、シャフト剛性を局所的に変化または増加させるために使用され得る。シャフト剛性は、シャフトを振動させてサイクル・パー・ミニット(CPM)の周波数を測定する機器によって、測定される。あまり容易には曲がらないシャフトは、硬いフレックスを有し、高い周波数を有すると考えられ、一方、容易に曲がるシャフトは、より柔らかいフレックスを有し、より低い周波数を有すると考えられる。シャフト22、120内のマス404の位置をクラブ・ヘッド14の近くへ調節することによって、測定されるCPMが低減され、より柔らかいまたは低減されたシャフト剛性を結果として生じさせる。逆に、シャフト22、120内のマス404の位置をクラブ・ヘッド14から離れるように遠くへ調節することは、測定されるCPMを増加させ、より硬めのまたは増加されたシャフト剛性を結果として生じさせる。ゴルファーのプロファイル(たとえば、スイング・スタイル(アップライト、フラットなど)、強度、身長、腕の長さ、スイング速度、スイング・テンポ)の観点における最適シャフト性能に基づいて、ならびに、スイング・メカニクス、気象条件、および/またはコース・コンディションに対する変化に基づいて、ゴルファーは、シャフト剛性を変化させることを望む可能性がある。
【0136】
調節可能マス404は、本明細書で開示されている可変長シャフトに加えて、ゴルフ・クラブ10の1つまたは複数の他の調節可能な態様とともに使用され得るということが認識されるべきである。たとえば、調節可能マス404は、アドレス位置(たとえば、オープン、スクエア、クローズド)における調節可能なクラブ・ロフト、調節可能なクラブ・ライ、調節可能なフェイス角度、および/または、クラブ・ヘッド14の上の調節可能な重量とともに使用され得、ゴルファーのプロファイル(たとえば、スイング・スタイル(アップライト、フラットなど)、強度、身長、腕の長さ、スイング速度、スイング・テンポ)に対するカスタマイゼーションを改善する。
【0137】
図22は、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500を有するゴルフ・クラブ10を製造する方法600を図示している。方法600は、第1のシャフト22を準備するステップ(ステップ602)と、第1のシャフト22をクラブ・ヘッド14に連結するステップ(ステップ604)と、リテイナー112を第1のシャフト22に係合させるステップ(ステップ606)と、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500を第2のシャフト120に連結するステップ(ステップ608)と、第1のシャフト22を第2のシャフト120に連結するステップであって、リテイナー112が、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500に係合しており、ステップ(ステップ610)と、グリップ34を第2のシャフト120に取り付けるステップ(ステップ612)とを含む。
【0138】
図23は、調節可能マス・アッセンブリ400を有するゴルフ・クラブ10を製造する方法700を図示している。方法700は、第1のシャフト22を準備するステップ(ステップ702)と、第1のシャフト22をクラブ・ヘッド14に連結するステップ(ステップ704)と、調節可能マス・アッセンブリ400を第1のシャフト22に連結するステップ(ステップ706)と、グリップ34を第1のシャフト22に取り付けるステップ(ステップ708)とを含む。
【0139】
本明細書で説明されているゴルフ・クラブ10を製造する方法は、単に例示的なものにすぎず、本明細書で提示されている実施形態に限定されない。方法は、本明細書で具体的には示されておらず、または説明されていない、多くの異なる実施形態または例の中で用いられ得る。いくつかの実施形態では、説明されている方法のプロセスは、任意の適切な順序で実施され得る。他の実施形態では、プロセスのうちの1つまたは複数は、組み合わせられ、分離され、またはスキップされ得る。
【0140】
可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500は、公知技術を上回る特定の利点を有している。たとえば、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500は、ゴルフ・クラブの外部から見ることができない。グリップ34は、第2のシャフト120に取り付けられ、第2のシャフト120に実質的に重なり、一方、第1のシャフト22は、第2のシャフト120によって受け入れられる。可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500および第2のシャフト120が、全体的に、ゴルフ・クラブ10の外部から見ることができないので、ゴルフ・クラブ10は、より視覚的に魅力的であり、より伝統的なゴルフ・クラブ10のように見える。それに加えて、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500は、より重量が軽く、ゴルフ・クラブ10のスイング重量および合計重量の両方に対して、アッセンブリが有する影響を低減させる。さらに、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500は、グリップ34の配向を維持しながら、クラブ長さの調節を可能にする(すなわち、それは、グリップ34の回転位置を変化させない)。また、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300は、トルク・レンチなどのような単一のツールによるクラブ長さの調節を可能にする。また、単一のツールは、クラブ・ヘッド14の上のウェイト、クラブ・ロフト、クラブ・ライ、クラブ・フェイス角度などのような、ゴルフ・クラブの他の態様を調節するために、および/または、シャフト22を交換するために、使用され得る。それに加えて、可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、500は、ゴルフ・クラブ10のシャフト長さが、ゴルファーの身長、腕の長さ、および/または、ナチュラル・アドレス位置などのような、ゴルファーのプロファイルにカスタマイズされることを可能にする。
【0141】
可変長シャフト・アッセンブリ800は、上記で説明された可変長シャフト・アッセンブリ100、200、300、および500の利点と同様の利点と、公知技術を上回るさらなる利点と、を有している。たとえば、可変長シャフト・アッセンブリ800は、第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向の移動または半径方向の運動を少なくとも70%低減する。インサート828およびリテイナー812のこぶ状突出部は、第2のシャフト120内の第1のシャフト22の同心性を改善する。さらに、ネジ部付きのスクリュー140とインサート828のリブ834との間の割り込み動作は、ネジ部付きのスクリュー140とインサート828との間のしっかりとしたフィットを提供し、それによって第1のシャフト22と第2のシャフト120との間の左右方向または半径方向の運動を低減する。整合部材844は、また、第2のシャフト120内の第1のシャフト22の同心性を改善する追加の手段を提供し、位置ずれを最小化し、第1のシャフト22が、可変長シャフト・アッセンブリ800の動作中に第2のシャフト120内で自由に並進することを可能にする。
【0142】
調節可能マス・アッセンブリ400は、公知技術を上回る特定の利点を有している。たとえば、クラブ・シャフト22(および/またはシャフト120)の中のマス404を調節することによって、クラブのスイング重量が、合計重量を維持しながら調節され得、慣性モーメントが、合計重量を維持しながら調節され得、および/または、シャフト剛性が、調節され得る。それに加えて、コンタクトが調節されることができた後に、ゴルフ・ボール軌跡が調節され得、それは、異なるコース・コンディション、気象条件、または、ゴルファーのスイングに対する機械的な変化にとって、望ましい可能性がある。さらに、クラブ・シャフト22(および/またはシャフト120)内のマス404を調節することは、ゴルファーのゴルフ・スイングの回転の中心に対するゴルフ・クラブ10のマス分布を調節し、ゴルフ・ボールに向けてのアタック角度、スイング経路、および/またはスイング方向の一貫性を改善し、クラブ・ヘッド14とゴルフ・ボールとの間のより一貫したコンタクトを結果として生じさせる。
【0143】
利点は、例の目的のために提供されており、包括的または限定的ではないということが認識されるべきである。
【0144】
1つまたは複数の特許請求されているエレメントの交換は、再構成を構成し、修理を構成しない。追加的に、利益、他の利点、および、課題に対する解決策が、特定の実施形態に関連して説明されてきた。しかし、利益、利点、課題に対する解決策、および、任意の利益、利点、または解決策が起こることまたはより顕著になることを引き起こし得る任意の1つまたは複数のエレメントは、そのような利益、利点、解決策、またはエレメントがそのような請求項の中に明示的に述べられていなければ、請求項のいずれかまたはすべての重要な、必要な、または必須の特徴またはエレメントとして解釈されるべきではない。
【0145】
ゴルフのルールはときどき変化する可能性があるので(たとえば、全米ゴルフ協会(USGA)、英国ゴルフ協会(R&A)などのような、ゴルフ標準化機構および/または管理機関によって、新しい規則が採用され、または、古いルールが排除または修正され得る)、本明細書で説明されている装置、方法、および、製造の物品に関連するゴルフ機器は、任意の特定の時間におけるゴルフのルールに準拠しているかまたは準拠していない可能性がある。したがって、本明細書で説明されている装置、方法、および、製造の物品に関連するゴルフ機器は、準拠しているかまたは準拠していないゴルフ機器として、宣伝され、販売のために提示され、および/または売られ得る。本明細書で説明されている装置、方法、および、製造の物品は、この点において限定されていない。
【0146】
上記の例は、ウッド・タイプ・ゴルフ・クラブ、フェアウェイ・ウッド・タイプ・ゴルフ・クラブ、ハイブリッド・タイプ・ゴルフ・クラブ、アイアン・タイプ・ゴルフ・クラブ、ウェッジ・タイプ・ゴルフ・クラブ、またはパター・タイプ・ゴルフ・クラブに関連して説明されている可能性がある。代替的に、本明細書で説明されている装置、方法、および、製造の物品は、ホッケー・スティック、テニス・ラケット、フィッシング・ポール、スキー・ポールなどのような、他のタイプのスポーツ機器に適用可能であり得る。
【0147】
そのうえ、本明細書で開示されている実施形態および限定は、その実施形態および/または限定が、(1)特許請求の範囲において明示的に特許請求されておらず、(2)均等論の下で特許請求の範囲の中のエレメントおよび/または限定の均等物であり、または潜在的な均等物である場合には、公有の原則(doctrine of dedication)の下で公衆に供されてはいない。
【0148】
(条項1)
ゴルフ・クラブであって、クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、第2のシャフトに連結されているグリップと、第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、可変長シャフト・アッセンブリは、第1のシャフトの軸線方向端面に連結されているインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーを備える、インサートと、インサートのネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されるネジ部付きのスクリューを備える調節部材であって、調節部材は回転するように構成され、インサートは調節部材が回転する際に調節部材に沿って移動するように構成され、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドすることを可能にしてゴルフ・クラブの長さを調節する、調節部材と、を備え、グリップは、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドする際に、第1のシャフトまたは第2のシャフト周りで回転することが制限される、ゴルフ・クラブ。
【0149】
(条項2)
可変長シャフト・アッセンブリは、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、条項1のゴルフ・クラブ。
【0150】
(条項3)
第2のシャフトの内表面およびインサートの外表面は、第2のシャフトとインサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、条項1のゴルフ・クラブ。
【0151】
(条項4)
第2のシャフトの内表面およびインサートの外表面は、六角形の断面形状を備える、条項3のゴルフ・クラブ。
【0152】
(条項5)
インサートの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、条項1のゴルフ・クラブ。
【0153】
(条項6)
インサートの内表面は、調節部材に係合する1つまたは複数のリブを備える、条項1のゴルフ・クラブ。
【0154】
(条項7)
ネジ部付きのスクリューの直径は、1つまたは複数のリブ間の開口部直径より大きい、条項6のゴルフ・クラブ。
【0155】
(条項8)
調節部材は、リテイナーによって受け入れられ、リテイナーは、第2のシャフトに対して静止し、調節部材の回転を可能にするように構成される、条項1のゴルフ・クラブ。
【0156】
(条項9)
リテイナーは、1つまたは複数のペグを備え、ペグは、第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される、条項8のゴルフ・クラブ。
【0157】
(条項10)
第1のシャフトは、整合部材によって受け入れられ、整合部材は、第2のシャフトの第1の端部の近くに位置決めされ、第2のシャフト内の第1のシャフトの同心性を改善するように構成される、条項1のゴルフ・クラブ。
【0158】
(条項11)
ゴルフ・クラブであって、クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、第2のシャフトに連結されているグリップと、第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、第1のシャフトの一部分が第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、可変長シャフト・アッセンブリは、第1のシャフトの軸線方向端面に連結されているインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーを備える、インサートと、インサートのネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されるネジ部付きのスクリューを備える調節部材であって、調節部材は回転するように構成され、インサートは、調節部材が回転する際に調節部材に沿って移動するように構成され、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドすることを可能にしてゴルフ・クラブの長さを調節する、調節部材と、第2のシャフトの突き合わせ端部に連結され、調節部材を受け入れるように構成されるリテイナーであって、第2のシャフトに対して静止し、調節部材の回転を可能にするように構成される、リテイナーと、を備え、インサートは、伸びた構成においてリテイナーから離れて位置決めされ、インサートが、完全に収縮された構成においてリテイナーに当接し、グリップは、第1のシャフトが第2のシャフトに対してスライドする際に第1のシャフトまたは第2のシャフト周りで回転することが制限される、ゴルフ・クラブ。
【0159】
(条項12)
可変長シャフト・アッセンブリは、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、条項11のゴルフ・クラブ。
【0160】
(条項13)
第2のシャフトの内表面およびインサートの外表面は、第2のシャフトとインサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0161】
(条項14)
第2のシャフトの内表面およびインサートの外表面は、六角形の断面形状を備える、条項13のゴルフ・クラブ。
【0162】
(条項15)
インサートの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0163】
(条項16)
リテイナーの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0164】
(条項17)
インサートの内表面は、調節部材に係合する1つまたは複数のリブを備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0165】
(条項18)
調節部材の直径は、1つまたは複数のリブ間の開口部直径より大きい、条項17のゴルフ・クラブ。
【0166】
(条項19)
第1のシャフトは、整合部材によって受け入れられ、整合部材は、第2のシャフトの第1の端部の近くに位置決めされ、第2のシャフト内の第1のシャフトの同心性を改善するように構成される、条項11のゴルフ・クラブ。
【0167】
(条項20)
整合部材が、1つまたは複数のペグを備え、ペグは、第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される、条項19のゴルフ・クラブ・ヘッド。
【0168】
(条項21)
インサートは、第1のシャフトの一部分に係合して係合長さを画定し、係合長さは、5.0インチである、条項11のゴルフ・クラブ。
【0169】
(条項22)
リテイナーの外表面は、複数のこぶ状突出部を備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0170】
(条項23)
リテイナーの外表面は、六角形の断面形状を備える、条項11のゴルフ・クラブ。
【0171】
(条項24)
第2のシャフトは、30%の炭素繊維充填材材料を有するナイロン66から形成される、条項11のゴルフ・クラブ。
【0172】
(条項25)
インサートおよび第1のシャフトは、調節部材が回転する際に一緒に移動する、条項11のゴルフ・クラブ。
【0173】
(条項26)
インサートのこぶ状突出部は、第2のシャフトの内表面に当接する、条項15のゴルフ・クラブ。
【0174】
(条項27)
リテイナーのこぶ状突出部は、第2のシャフトの内表面に当接する、条項22のゴルフ・クラブ。
【0175】
(条項28)
ネジ部付きのスクリューは、直径を含み、1つまたは複数のリブは、開口部直径を画定し、ネジ部付きのスクリュー直径は、1つまたは複数のリブ間の開口部直径より大きい、条項17のゴルフ・クラブ。
【0176】
(条項29)
ネジ部付きのスクリューの直径は、0.25インチであり、1つまたは複数のリブ間の開口部直径は、0.242インチである、条項28のゴルフ・クラブ。
【0177】
(条項30)
インサートは、第1のシャフトの軸線方向端面に永久的に連結される、条項11のゴルフ・クラブ。
【0178】
(条項31)
インサートは、接着剤によって第1のシャフトの軸線方向端面に連結される、条項30のゴルフ・クラブ。
【0179】
本開示のさまざまな特徴および利点は、以下の特許請求の範囲において述べられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図11
図12
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図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ・クラブであって、
クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、
前記第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、
前記第2のシャフトに連結されているグリップと、
前記第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、
前記第1のシャフトの軸線方向端面に連結されているインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーおよびネジ部のない管状部分を備える、前記インサートと、
前記インサートの前記ネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されており、回転するように構成されているネジ部付きのスクリューあって、前記ネジ部付きのスクリューの回転に応答して、前記インサートは、ネジ部付きのスクリューに沿って移動前記第1のシャフトを支持して前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にして前記ゴルフ・クラブの長さを調節する、前記ネジ部付きのスクリューと、を備え、
前記ネジ部付きのスクリューは、リテイナーによって受け入れられ、
前記リテイナーは、前記第2のシャフトに対して静止したままであるように構成され、前記ネジ部付きのスクリューの回転を可能にし、
前記インサートは、前記ゴルフ・クラブが伸びた構成において前記リテイナーから離れて位置決めされ、前記インサートは、前記ゴルフ・クラブが完全に収縮した構成において前記リテイナーに当接し、
前記インサートの外表面と前記リテイナーの外表面の少なくとも1つは、複数のこぶ状突出部を備え、
前記グリップは、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドする際に、前記第1のシャフトまたは前記第2のシャフト周りで回転することが制限されている、ゴルフ・クラブ。
【請求項2】
前記可変長シャフト・アッセンブリが、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項3】
前記可変長シャフト・アッセンブリは、第1の構成において、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にし、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、第2の構成において、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを制限する、請求項1または2に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項4】
前記第2のシャフトの内表面および前記インサートの前記外表面は、前記第2のシャフトと前記インサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項5】
前記第2のシャフトの前記内表面および前記インサートの前記外表面は、六角形の断面形状を備える、請求項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項6】
前記リテイナーは、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される1つまたは複数のペグを備える、請求項1から5のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項7】
前記管状部分の内表面は、前記ネジ部付きのスクリューに係合する1つまたは複数のリブを備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項8】
前記第1のシャフトは、整合部材によって受け入れられ、
前記整合部材は、前記第2のシャフトの部の近くに位置決めされ、前記第2のシャフト内の前記第1のシャフトの同心性を改善するように構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項9】
前記整合部材は、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される1つまたは複数のペグを備える、請求項8に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項10】
前記整合部材は、前記可変長シャフト・アッセンブリの動作中、前記第2のシャフト内で並進しない、請求項9に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項11】
ゴルフ・クラブであって、
クラブ・ヘッドに連結されている第1のシャフトと、
前記第1のシャフトの一部分にスライド可能に係合するように構成される第2のシャフトと、
前記第2のシャフトに連結されているグリップと、
前記第2のシャフト内に少なくとも部分的に位置決めされ、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にするように構成される可変長シャフト・アッセンブリと、を備え、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、
前記第1のシャフトの軸線方向端面に連結されたインサートであって、ネジ部付きのアパーチャーおよびネジ部のない管状部分を備える、前記インサートと、
前記インサートの前記ネジ部付きのアパーチャーに噛み合い係合するように構成されており、回転するように構成されているネジ部付きのスクリューあって、前記ネジ部付きのスクリューの回転に応答して、前記インサートおよび前記第1のシャフトは、互いに対して固定されており、前記ネジ部付きのスクリューに沿って移動して、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にして前記ゴルフ・クラブの長さを調節する、前記ネジ部付きのスクリューと、
前記第2のシャフトの端部の近くに位置決めされ、前記第2のシャフト内の前記第1のシャフトの同心性を改善するように構成される整合部材と、を備え、
前記ネジ部付きのスクリューは、リテイナーによって受け入れられ、
前記リテイナーは、前記第2のシャフトに対して静止したままであるように構成され、前記ネジ部付きのスクリューの回転を可能にし、
前記インサートは、前記ゴルフ・クラブが伸びた構成において前記リテイナーから離れて位置決めされ、前記インサートは、前記ゴルフ・クラブが完全に収縮た構成において前記リテイナーに当接し、
前記インサートの外表面と前記リテイナーの外表面の少なくとも1つは、複数のこぶ状突出部を備え、
前記グリップは、前記第1のシャフトが前記第2のシャフトに対してスライドする際に前記第1のシャフトまたは前記第2のシャフトの周りで回転することが制限され、ゴルフ・クラブ。
【請求項12】
前記可変長シャフト・アッセンブリは、ツールを受け入れるように構成されるソケットを含む、請求項11に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項13】
前記可変長シャフト・アッセンブリは、第1の構成において、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを可能にし、
前記可変長シャフト・アッセンブリは、第2の構成において、前記第1のシャフトの一部分が前記第2のシャフトに対してスライドすることを制限する、請求項11または12に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項14】
前記インサートおよび前記第1のシャフトは、互いに対して固定されており、前記ネジ部付きのスクリューの回転に応答して前記第2のシャフトに沿って移動する、請求項11から13のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項15】
前記第2のシャフトの内表面および前記インサートの前記外表面は、前記第2のシャフトと前記インサートとの間の回転運動を制限することができる形状を備える、請求項11から14のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項16】
前記第2のシャフトの前記内表面および前記インサートの前記外表面は、六角形の断面形状を備える、請求項1に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項17】
前記リテイナーは、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される1つまたは複数のペグを備える、請求項11から16のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項18】
前記管状部分の内表面は、前記ネジ部付きのスクリューに係合する1つまたは複数のリブを備える、請求項11から17のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【請求項19】
前記整合部材は、前記第2のシャフト上に配置される1つまたは複数のアパーチャーによって受け入れられるように構成される1つまたは複数のペグを備え、請求項11から18のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ
【請求項20】
前記整合部材は、前記可変長シャフト・アッセンブリの動作中、前記第2のシャフト内で並進しない、請求項11から19のいずれか一項に記載のゴルフ・クラブ。
【外国語明細書】