(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010980
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
B60K 20/02 20060101AFI20240118BHJP
B60K 20/08 20060101ALI20240118BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20240118BHJP
G06F 3/02 20060101ALI20240118BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240118BHJP
G06F 3/048 20130101ALI20240118BHJP
【FI】
B60K20/02 G
B60K20/08
G06F3/041 580
G06F3/02 F
G06F3/16 660
G06F3/048
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112620
(22)【出願日】2022-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 誠
(72)【発明者】
【氏名】稲村 友峰
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 琢也
【テーマコード(参考)】
3D040
5B020
5E555
【Fターム(参考)】
3D040AA10
3D040AA14
3D040AA33
3D040AA35
3D040AA40
3D040AB01
3D040AC36
3D040AD04
3D040AD05
3D040AD15
3D040AF29
5B020DD27
5B020GG03
5E555AA26
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC01
5E555CB22
5E555DA13
5E555DA23
5E555DD06
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】運転操作を安全にする。
【解決手段】シフトスイッチ22の操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、不足しているブレーキ操作を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に報知することで、ブレーキ操作の不足によりシフトスイッチ22の操作が禁止されていることが報知される。そのため、ドライバは、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に、不足しているブレーキ操作を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作手の接触により操作指示を与えるシフトスイッチと、
前記シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、不足している前記車両状態を、操作手の前記シフトスイッチへの接触の前に報知する報知部と、
を備えるシフト装置。
【請求項2】
前記シフトスイッチへの操作手の接近を検知する接近検知部を備え、
前記報知部は、前記接近検知部の検知情報に基づいて、報知する
請求項1に記載のシフト装置。
【請求項3】
前記所定の車両状態は、ブレーキ操作状態である
請求項1に記載のシフト装置。
【請求項4】
前記所定の車両状態は、車速に関する状態である
請求項1に記載のシフト装置。
【請求項5】
前記報知部は、前記所定の車両状態を示すアイコンである
請求項1に記載のシフト装置。
【請求項6】
前記アイコンは、前記シフトスイッチと並んで配置されている
請求項5に記載のシフト装置。
【請求項7】
前記シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、禁止されている前記シフトスイッチを、操作手の前記シフトスイッチへの接触の前に報知する第2報知部を備える
請求項1に記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライバの操作手の接触によって、シフトレンジポジションを切り替え可能なシフトバイワイヤ式のシフト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、ドライバが複数のボタンのいずれか1つを操作して、所望のギアシフトステージを選択することにより、ギアシフトステージを変更可能なボタン式電子ギアシフト装置が開示されている。
【0004】
ところで、このようなシフト装置では、運転操作を安全にすることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0363214号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、運転操作を安全にすることができるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様のシフト装置は、操作手の接触により操作指示を与えるシフトスイッチと、前記シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、不足している前記車両状態を、操作手の前記シフトスイッチへの接触の前に報知する報知部と、を備える。
【0008】
本発明の第2態様のシフト装置では、本発明の第1態様のシフト装置において、前記シフトスイッチへの操作手の接近を検知する接近検知部を備え、前記報知部は、前記接近検知部の検知情報に基づいて、報知する。
【0009】
本発明の第3態様のシフト装置では、本発明の第1態様又は第2態様のシフト装置において、前記所定の車両状態は、ブレーキ操作状態である。
【0010】
本発明の第4態様のシフト装置では、本発明の第1態様から第3態様のいずれか1つのシフト装置において、前記所定の車両状態は、車速に関する状態である。
【0011】
本発明の第5態様のシフト装置では、本発明の第1態様から第4態様のいずれか1つのシフト装置において、前記報知部は、前記所定の車両状態を示すアイコンである。
【0012】
本発明の第6態様のシフト装置では、本発明の第5態様のシフト装置において、前記アイコンは、前記シフトスイッチと並んで配置されている。
【0013】
本発明の第7態様のシフト装置では、本発明の第1態様から第6態様のいずれか1つのシフト装置において、前記シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、禁止されている前記シフトスイッチを、操作手の前記シフトスイッチへの接触の前に報知する第2報知部を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第1態様のシフト装置では、シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、不足している車両状態を、操作手のシフトスイッチへの接触の前に報知することで、所定の車両状態の不足により、シフトスイッチの操作が禁止されていることが報知される。そのため、ドライバは、操作手のシフトスイッチへの接触の前に、不足している車両状態を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。そのため、運転操作を安全にすることができる。
【0015】
本発明の第2態様のシフト装置では、報知部は、接近検知部の検知情報に基づいて、報知することで、操作手がシフトスイッチに接近した場合に報知される。そのため、シフトスイッチを選択する直前に、不足している所定の車両状態を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0016】
本発明の第3態様のシフト装置では、所定の車両状態をブレーキ操作状態とすることで、ブレーキ操作が不足していることが報知される。そのため、ドライバは、操作手のシフトスイッチへの接触の前に、ブレーキ操作が不足していることを知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0017】
本発明の第4態様のシフト装置では、所定の車両状態を車速に関する状態とすることで、車速が遅い又は車速が速いことが報知される。そのため、ドライバは、操作手のシフトスイッチへの接触の前に、車速が遅い又は車速が速いことを知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0018】
本発明の第5態様のシフト装置では、報知部は、所定の車両状態を示すアイコンとすることで、不足している車両状態がアイコンによって報知される。そのため、ドライバは、報知されたアイコンを見て、不足している車両状態を認識することができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0019】
本発明の第6態様のシフト装置では、アイコンは、シフトスイッチと並んで配置されることで、シフトスイッチの周辺において、不足している車両状態がアイコンによって報知される。その結果、ドライバは、シフトスイッチを操作する際に、アイコンが確認しやすくなる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0020】
本発明の第7態様のシフト装置では、シフトスイッチの操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、禁止されているシフトスイッチを、操作手のシフトスイッチへの接触の前に報知することで、シフトスイッチを選択する前に、禁止されているシフトスイッチが報知される。そのため、ドライバは、シフトスイッチを選択する前に、禁止されているシフトスイッチを知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第1実施形態に係るシフト装置が設けられたインストルメントパネルを車室内から車両前方を見て示す概略図である。
【
図2】第1実施形態に係るシフト装置を示す斜視図である。
【
図3】第1実施形態に係るシフト装置を示す断面図であり、
図2のA-A断面を示す。
【
図4】第1実施形態に係るシフト装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係るシフト装置の報知処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係るシフト装置のリバーススイッチに操作手を接近させた状態を示す斜視図である。
【
図7】第2実施形態に係るシフト装置の報知処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】第2実施形態に係るシフト装置のリバーススイッチに操作手を接近させた状態を示す斜視図である。
【
図9】別の実施形態に係るシフト装置のリバーススイッチに操作手を接近させた状態を示す斜視図である。
【
図10】別の実施形態に係るシフト装置のリバーススイッチに操作手を接近させた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
〔第1実施形態〕
以下、第1実施形態に係るシフト装置20について、図面を参照して説明する。第1実施形態では、シフト装置20を、シフトスイッチを選択することでシフト操作をするシフトバイワイヤ式の車両用シフト装置とする例を説明する。
【0023】
なお、各図において、矢印UPは、車両上方を示し、矢印RHは、車両右方を示し、矢印Dは、シフト装置20の長手方向Dを示している。また、単に一端側及び他端側を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シフト装置20の長手方向Dに対するものとする。
【0024】
[車両の構成]
図1に示すように、第1実施形態に係る車両10には、ブレーキペダル18と、アクセルペダル19と、ブレーキペダル18に設けられたブレーキ操作検知部34と、車輪15に設けられた車速検知部36と、が設けられている。
【0025】
ブレーキ操作検知部34は、ブレーキ操作されたことを検知する。ブレーキ操作検知部34は、ブレーキペダル18に設けられたストロークセンサとすることができる。車速検知部36は、車両10の速度を検知する。
【0026】
[シフト装置の構成]
図1に示すように、第1実施形態に係るシフト装置20は、車両10の車室内の前側に設けられたインストルメントパネル14に配置されている。シフト装置20は、ステアリングホイール12の車両右側に、車両幅方向に延在したガーニッシュ16に沿って設けられている。
【0027】
図2に示すように、シフト装置20は、長手方向Dの一端側から他端側に、シフトスイッチ22としてのパーキングスイッチ22Aと、リバーススイッチ22Bと、ニュートラルスイッチ22Cと、ドライブスイッチ22Dと、が並んで配置されている。運転席に着座したドライバの操作手(手指)Fがシフトスイッチ22に接触することで、シフトレンジポジションとしてのパーキングポジションPと、リバースポジションRと、ニュートラルポジションNと、ドライブポジションDと、を切り替える。
【0028】
図3に示すように、シフト装置20は、アッパーハウジング21と、接近検知部としての静電センサ24と、プリント基板28と、光出力部26と、ケース29と、を備えている。
【0029】
(アッパーハウジング21)
アッパーハウジング21は、一辺が開口した矩形の箱状に形成されている。アッパーハウジング21は、意匠面を構成する天板21Aに、Pの文字を形成した文字部分Pと、Rの文字を形成した文字部分Rと、Nの文字を形成した文字部分Nと、Dの文字を形成した文字部分Dと、が形成されている。
【0030】
文字部分Pは、パーキングスイッチ22Aを構成し、文字部分Rは、リバーススイッチ22Bを構成し、文字部分Cは、ニュートラルスイッチ22Cを構成し、文字部分Dは、ドライブスイッチ22Dを構成する。
【0031】
また、アッパーハウジング21は、意匠面を構成する天板21Aに、所定の車両状態を示すアイコン32が形成されている。アイコン32は、シフトスイッチ22の長手方向Dの他端側に並ぶように配置されている。
【0032】
アイコン32は、第1アイコン32Aと第2アイコン32Bとを備えている。
【0033】
第1アイコン32Aは、ブレーキ操作状態を示すものである。第2アイコン32Bは、車速に関する状態を示すものである。第2アイコン32Bは、例えば、車速が速いことを示すものとすることができる。なお、第2アイコン32Bは、車速が遅いことを示すものとしても、車速が速いことと車速が遅いことの両方を示すものとしてもよい。
【0034】
パーキングスイッチ22A、リバーススイッチ22B、ニュートラルスイッチ22C、ドライブスイッチ22D、第1アイコン32A及び第2アイコン32Bは、長手方向Dに並んでフラット面に配置されている。
【0035】
アッパーハウジング21は、文字部分P、文字部分R、文字部分N、文字部分D、第1アイコン32A及び第2アイコン32Bが透明に形成されている。アッパーハウジング21は、例えば、透明な樹脂材で形成され、文字部分P、文字部分R、文字部分N、文字部分D、第1アイコン32A及び第2アイコン32B以外に不透明な塗料が塗布されることで形成することができる。なお、アッパーハウジング21は、透明な樹脂材で形成され、文字部分P、文字部分R、文字部分N、文字部分D、第1アイコン32A及び第2アイコン32Bが切り欠かれた不透明なフィルムが貼付されるようにしてもよい。
【0036】
(ケース29及びプリント基板28)
ケース29は、アッパーハウジング21の開口を塞ぐように配置されている。プリント基板28は、ケース29の上面に配置されている。
【0037】
(静電センサ24)
静電センサ24は、例えば、透明に形成され、アッパーハウジング21の天板21Aの裏面に取り付けられている。静電センサ24は、文字部分Pに対応する位置に配置された第1静電センサ24Aと、文字部分Rに対応する位置に配置された第2静電センサ24Bと、文字部分Nに対応する位置に配置された第3静電センサ24Cと、文字部分Dに対応する位置に配置された第4静電センサ24Dと、で構成されている。
【0038】
第1静電センサ24Aは、文字部分Pへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。すなわち、第1静電センサ24Aは、パーキングスイッチ22Aへの操作手Fの接近を検知する。第2静電センサ24Bは、文字部分Rへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。すなわち、第2静電センサ24Bは、リバーススイッチ22Bへの操作手Fの接近を検知する。第3静電センサ24Cは、文字部分Nへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。すなわち、第3静電センサ24Cは、ニュートラルスイッチ22Cへの操作手Fの接近を検知する。第4静電センサ24Dは、文字部分Dへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。すなわち、第4静電センサ24Dは、ドライブスイッチ22Dへの操作手Fの接近を検知する。
【0039】
(光出力部26)
光出力部26は、プリント基板28の上面に配置されている。光出力部26は、光を出力するLED(light-emitting diode)とすることができる。光出力部26は、文字部分Pに対応する位置に配置された第1光出力部26Aと、文字部分Rに対応する位置に配置された第2光出力部26Bと、文字部分Nに対応する位置に配置された第3光出力部26Cと、文字部分Dに対応する位置に配置された第4光出力部26Dと、で構成されている。また、光出力部26は、第1アイコン32Aに対応する位置に配置された第5光出力部26Eと、第2アイコン32Bに対応する位置に配置された第6光出力部26Fと、で構成されている。
【0040】
第1光出力部26Aが発光すると、文字部分Pが光り、第2光出力部26Bが発光すると、文字部分Rが光り、第3光出力部26Cが発光すると、文字部分Nが光り、第4光出力部26Dが発光すると、文字部分Dが光るようになっている。また、第5光出力部26Aが発光すると、第1アイコン32Aが光り、第6光出力部26Bが発光すると、第2アイコン32Bが光るようになっている。
【0041】
第5光出力部26E、第6光出力部26F、及びこれらによって光るアイコン32は、報知部を構成する。第1光出力部26A~第4光出力部26Dは、第2報知部を構成する。
【0042】
[シフト装置の機能構成]
図4に示すように、シフト装置20は、機能的には、静電センサ24の検知情報と、ブレーキ操作検知部34の検知情報と、車速検知部36の検知情報とが、制御部40に入力され、制御部40によって処理された情報が、光出力部26と車両制御装置50に出力されるようになっている。
【0043】
第1静電センサ24Aは、文字部分Pへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。第1静電センサ24Aの測定情報は制御部40に入力される。第2静電センサ24Bは、文字部分Rへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。第2静電センサ24Bの測定情報は制御部40に入力される。第3静電センサ24Cは、文字部分Nへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。第3静電センサ24Cの測定情報は制御部40に入力される。第4静電センサ24Dは、文字部分Dへの操作手Fの接近による静電容量の変化を測定する。第4静電センサ24Dの測定情報は制御部40に入力される。
【0044】
ブレーキ操作検知部34は、ブレーキ操作がされたことを検知する。ブレーキ操作検知部34の検知情報は、制御部40に入力される。車速検知部36は、車両10の速度を検知する。車速検知部36の検知情報は、制御部40に入力される。
【0045】
制御部40は、静電容量取得部41と、ポジション判定部42と、接近判定部43と、接触判定部44と、車速判定部45と、ブレーキ判定部46と、光出力指示部47と、シフトポジション指示部48と、を備えている。
【0046】
静電容量取得部41は、各静電センサ24が検知した静電容量を取得する。
【0047】
ポジション判定部42は、静電容量を検知した静電センサ24に基づいて、シフトレンジポジションを判定する。具体的には、第1静電センサ24Aが静電容量の変化を検知した場合、ポジション判定部42は、シフトレンジポジションをパーキングポジションPと判定する。第2静電センサ24Bが静電容量の変化を検知した場合、ポジション判定部42は、シフトレンジポジションをリバースポジションRと判定する。第3静電センサ24Cが静電容量の変化を検知した場合、ポジション判定部42は、シフトレンジポジションをニュートラルポジションNと判定する。第4静電センサ24Dが静電容量の変化を検知した場合、ポジション判定部42は、シフトレンジポジションをドライブポジションDと判定する。
【0048】
接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量に基づいて、操作手Fがシフトスイッチ22に所定の距離(例えば、2~3cm)まで接近したか否かを判定する。具体的には、接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Aより大きいか否かを判定する。
【0049】
接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量に基づいて、操作手Fがシフトスイッチ22に接触したか否かを判定する。具体的には、接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Bより大きいか否かを判定する。
【0050】
車速判定部45は、車両10の速度が所定の速度Cより遅いか否かを判定する。
【0051】
ブレーキ判定部46は、ブレーキ操作検知部34の検知情報に基づいて、ブレーキ操作がされているか否かを判定する。
【0052】
光出力指示部47は、ポジション判定部42の判定結果と接近判定部43の判定結果とに基づいて、第1光出力部26A~第4光出力部26Dの何れかを点灯又は点滅させる。
【0053】
具体的には、ポジション判定部42が、パーキングポジションPと判定し、接近判定部43が、操作手Fがシフトスイッチ22に所定の距離(例えば、2~3cm)まで接近したと判定した場合、光出力指示部47は、第1光出力部26Aに対して出力指示を与える。ポジション判定部42が、リバースポジションRと判定し、接近判定部43が、操作手Fがシフトスイッチ22に所定の距離(例えば、2~3cm)まで接近したと判定した場合、光出力指示部47は、第2光出力部26Bに対して出力指示を与える。ポジション判定部42が、ニュートラルポジションNと判定し、接近判定部43が、操作手Fがシフトスイッチ22に所定の距離(例えば、2~3cm)まで接近したと判定した場合、光出力指示部47は、第3光出力部26Cに対して出力指示を与える。ポジション判定部42が、ドライブポジションDと判定し、接近判定部43が、操作手Fがシフトスイッチ22に所定の距離(例えば、2~3cm)まで接近したと判定した場合、光出力指示部47は、第4光出力部26Dに対して出力指示を与える。
【0054】
また、光出力指示部47は、ポジション判定部42の判定結果と、車速判定部45の判定結果、又はブレーキ判定部46の判定結果と、に基づいて、第5光出力部26E又は第6光出力部26Fを点灯する。
【0055】
シフトポジション指示部48は、ポジション判定部42の判定結果と接触判定部44の判定結果とに基づいて、所定の指示を車両制御装置50に与える。
【0056】
具体的には、ポジション判定部42が、パーキングポジションPと判定し、接触判定部44が、操作手Fがシフトスイッチ22に接触したと判定した場合、シフトポジション指示部48は、車両制御装置50に対して、パーキングポジションPの指示を与える。ポジション判定部42が、リバースポジションRと判定し、接触判定部44が、操作手Fがシフトスイッチ22に接触したと判定した場合、シフトポジション指示部48は、車両制御装置50に対して、リバースポジションRの指示を与える。ポジション判定部42が、ニュートラルポジションNと判定し、接触判定部44が、操作手Fがシフトスイッチ22に接触したと判定した場合、シフトポジション指示部48は、車両制御装置50に対して、ニュートラルポジションNの指示を与える。ポジション判定部42が、ドライブポジションDと判定し、接触判定部44が、操作手Fがシフトスイッチ22に接触したと判定した場合、シフトポジション指示部48は、車両制御装置50に対して、ドライブポジションDの指示を与える。
【0057】
[シフト装置による報知処理の流れ]
以下では、シフト装置20の報知処理の一例として、シフトレンジポジションがパーキングポジションPにある状態において、操作手FがリバースポジションRを選択する場合について説明する。
【0058】
図5に示すように、報知処理が開始されると、静電容量取得部41は、静電センサ24が検知した静電容量を取得する(ステップS101)。
【0059】
次いで、ポジション判定部42は、静電容量を検知した静電センサ24に基づいて、シフトレンジポジションを判定する(ステップS102)。
【0060】
次いで、ブレーキ判定部46は、ブレーキ操作検知部34の検知情報に基づいて、ブレーキ操作がされているか否かを判定する(ステップS103)。ブレーキ操作がされていると判定された場合(ステップS103でYES)、ステップS104に進む。一方、ブレーキ操作がされていないと判定された場合(ステップS103でNO)、ステップS108に進む。
【0061】
ステップS104に進むと、接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Aより大きいか否かを判定する(ステップS104)。静電容量が所定の閾値Aより大きいと判定された場合(ステップS104でYES)、ステップS105に進む。一方、静電容量が所定の閾値Aより小さいと判定された場合(ステップS104でNO)、ステップS104に戻る。
【0062】
ステップS105に進むと、光出力指示部47は、第2光出力部26Aに対して点灯の出力指示を与える。これにより、第1光出力部26Aは、リバーススイッチ22Bを明示して報知する(
図6参照)。
【0063】
次いで、接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Bより大きいか否かを判定する(ステップS106)。静電容量が所定の閾値Bより大きいと判定された場合(ステップS106でYES)、ステップS107に進む。一方、静電容量が所定の閾値Bより小さいと判定された場合(ステップS106でNO)、ステップS106に戻る。
【0064】
ステップS107に進むと、シフトポジション指示部48は、リバースポジションRの指示を車両制御装置50に与え、報知処理を終了する。
【0065】
一方、ステップS108に進むと、接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Aより大きいか否かを判定する(ステップS108)。静電容量が所定の閾値Aより大きいと判定された場合(ステップS108でYES)、ステップS109に進む。一方、静電容量が所定の閾値Aより小さいと判定された場合(ステップS108でNO)、ステップS108に戻る。
【0066】
ステップS109に進むと、光出力指示部47は、第2光出力部26Aに対して、点滅の出力指示を与える。すなわち、光出力指示部47は、リバーススイッチ22Bの操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、操作が禁止されているリバーススイッチ22Bを、操作手Fのリバーススイッチ22Bへの接触の前に報知する(
図6参照)。
【0067】
次いで、光出力指示部47は、第5光出力部26Eに対して、点灯の出力指示を与える(ステップS110)。これにより、第1アイコン32Aが光る(
図6参照)。すなわち、光出力指示部47は、リバーススイッチ22Bの操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、不足しているブレーキ操作を、操作手Fのリバーススイッチ22Bへの接触の前に報知する(
図6参照)。
【0068】
次いで、接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Bより大きいか否かを判定する(ステップS111)。静電容量が所定の閾値Bより大きいと判定された場合(ステップS111でYES)、ステップS112に進む。一方、静電容量が所定の閾値Bより小さいと判定された場合(ステップS111でNO)、ステップS111に戻る。
【0069】
ステップS112に進むと、シフトポジション指示部48は、リバースポジションRの指示を車両制御装置50に与えないで、報知処理を終了する。
【0070】
[第1実施形態の作用]
第1実施形態のシフト装置20は、操作手Fの接触により操作指示を与えるシフトスイッチ22と、シフトスイッチ22の操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、不足している所定の車両状態としてのブレーキ操作を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に報知する報知部としてのアイコン32と、を備える(
図6参照)。
【0071】
ところで、レバー式のシフト装置においては、シフトロック等で操作不能を認識することができた。一方、タッチ式のシフトスイッチの場合、所定の車両状態の不足により、シフトスイッチが操作不能となっていることを、ドライバが理解することが困難となる可能性がある。
【0072】
第1実施形態では、シフトスイッチ22の操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、不足しているブレーキ操作を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に報知することで、ブレーキ操作の不足によりシフトスイッチ22の操作が禁止されていることが報知される。そのため、ドライバは、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に、不足しているブレーキ操作を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。そのため、運転操作を安全にすることができる。
【0073】
第1実施形態のシフト装置20では、シフトスイッチ22への操作手Fの接近を検知する接近検知部としての静電センサ24を備え、アイコン32は、静電センサ24の検知情報に基づいて、報知する(
図3参照)。
【0074】
アイコン32が静電センサ24の検知情報に基づいて報知することで、操作手Fがシフトスイッチ22に接近した場合に、報知される。そのため、シフトスイッチ22を選択する直前に、不足しているブレーキ操作を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0075】
第1実施形態のシフト装置20では、アイコン32は、シフトスイッチ22と並んで配置されている(
図6参照)。
【0076】
アイコン32は、シフトスイッチ22と並んで配置されることで、シフトスイッチ22の周辺において、不足しているブレーキ操作がアイコン32によって報知される。その結果、ドライバは、シフトスイッチ22を操作する際に、アイコン32が確認しやすくなる。そのため、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0077】
第1実施形態のシフト装置20では、シフトスイッチ22の操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、禁止されているシフトスイッチ22を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に報知する第2報知部としての第1光出力部26A~第4光出力部26Dを備える(
図6参照)。
【0078】
シフトスイッチ22の操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合、禁止されているシフトスイッチ22を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に報知することで、シフトスイッチ22を選択する前に、操作が禁止されているシフトスイッチ22が報知される。そのため、ドライバは、シフトスイッチ22を選択する前に、操作が禁止されているシフトスイッチ22を知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0079】
〔第2実施形態〕
第2実施形態のシフト装置は、不足している車両状態が異なる点で、第1実施形態のシフト装置と相違する。
【0080】
以下、第2実施形態のシフト装置の構成を説明する。なお、第1実施形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については、同一用語又は符号を用いて説明する。
【0081】
[シフト装置による報知処理の流れ]
以下では、シフト装置20の報知処理の一例として、シフトレンジポジションがパーキングポジションPにある状態において、操作手FがリバースポジションRを選択する場合について説明する。
【0082】
図7に示すように、報知処理が開始されると、静電容量取得部41は、静電センサ24が検知した静電容量を取得する(ステップS201)。
【0083】
次いで、ポジション判定部42は、静電容量を検知した静電センサ24に基づいて、シフトレンジポジションを判定する(ステップS202)。
【0084】
次いで、車速判定部45は、車両10の速度が所定の速度Cより遅いか否かを判定する(ステップS203)。車両10の速度が所定の速度Cより遅いと判定された場合(ステップS203でYES)、ステップS204に進む。一方、車両10の速度が所定の速度Cより速いと判定された場合(ステップS203でNO)、ステップS208に進む。
【0085】
ステップS204に進むと、接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Aより大きいか否かを判定する(ステップS204)。静電容量が所定の閾値Aより大きいと判定された場合(ステップS204でYES)、ステップS205に進む。一方、静電容量が所定の閾値Aより小さいと判定された場合(ステップS204でNO)、ステップS204に戻る。
【0086】
ステップS205に進むと、光出力指示部47は、第2光出力部26Aに対して点灯の出力指示を与える。これにより、第1光出力部26Aは、リバーススイッチ22Bを明示して報知する(
図8参照)。
【0087】
次いで、接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Bより大きいか否かを判定する(ステップS206)。静電容量が所定の閾値Bより大きいと判定された場合(ステップS206でYES)、ステップS207に進む。一方、静電容量が所定の閾値Bより小さいと判定された場合(ステップS206でNO)、ステップS206に戻る。
【0088】
ステップS207に進むと、シフトポジション指示部48は、リバースポジションRの指示を車両制御装置50に与え、報知処理を終了する。
【0089】
一方、ステップS208に進むと、接近判定部43は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Aより大きいか否かを判定する(ステップS208)。静電容量が所定の閾値Aより大きいと判定された場合(ステップS208でYES)、ステップS209に進む。一方、静電容量が所定の閾値Aより小さいと判定された場合(ステップS208でNO)、ステップS208に戻る。
【0090】
ステップS209に進むと、光出力指示部47は、第2光出力部26Aに対して、点滅の出力指示を与える。すなわち、光出力指示部47は、車速が速いことにより、リバーススイッチ22Bの操作が禁止されている場合、操作が禁止されているリバーススイッチ22Bを、操作手Fのリバーススイッチ22Bへの接触の前に報知する(
図8参照)。
【0091】
次いで、光出力指示部47は、第6光出力部26Fに対して、点灯の出力指示を与える(ステップS210)。これにより、第2アイコン32Bが光る(
図8参照)。すなわち、光出力指示部47は、車速が速いことにより、リバーススイッチ22Bの操作が禁止されている場合、車速が速いことを、操作手Fのリバーススイッチ22Bへの接触の前に報知する(
図8参照)。
【0092】
次いで、接触判定部44は、静電容量取得部41が取得した静電容量が所定の閾値Bより大きいか否かを判定する(ステップS211)。静電容量が所定の閾値Bより大きいと判定された場合(ステップS211でYES)、ステップS212に進む。一方、静電容量が所定の閾値Bより小さいと判定された場合(ステップS211でNO)、ステップS211に戻る。
【0093】
ステップS212に進むと、シフトポジション指示部48は、リバースポジションRの指示を車両制御装置50に与えないで、報知処理を終了する。
【0094】
[第2実施形態の作用]
第2実施形態のシフト装置20では、不足している所定の車両状態は、車速に関する状態である(
図8参照)。
【0095】
不足している所定の車両状態を車速に関する状態とすることで、車速が遅い又は車速が速いことが報知される。そのため、ドライバは、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の前に、車速が遅い又は車速が速いことを知ることができる。その結果、ドライバは、戸惑うことなくシフト操作をすることができる。
【0096】
なお、他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と略同様であるので説明を省略する。
【0097】
以上、本発明のシフト装置を、第1実施形態及び第2実施形態に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更などは許容される。
【0098】
第1実施形態及び第2実施形態では、操作が禁止されているシフトスイッチ22に操作手Fが接近した場合、操作手Fが接近したシフトスイッチ22が点滅する例を示した。しかし、
図9(A)に示すように、操作が禁止されているシフトスイッチ22(例えば、リバーススイッチ22B)に操作手Fが接近した場合、現在選択されているシフトスイッチ22(例えば、パーキングスイッチ22A)を点灯させてもよい。
【0099】
また、
図9(B)に示すように、操作が禁止されているシフトスイッチ22(例えば、リバーススイッチ22B)に操作手Fが接近した場合、操作手Fが接近したシフトスイッチ22(例えば、パーキングスイッチ22A)を示すインジケータ52を光らせてもよい。
【0100】
また、
図10(A)に示すように、シフト装置20がタッチパネルにされて、操作が禁止されているシフトスイッチ22(例えば、リバーススイッチ22B)に操作手Fが接近した場合、操作手Fが接近したシフトスイッチ22(例えば、パーキングスイッチ22A)を拡大して表示してもよい。
【0101】
また、シフト装置20がタッチパネルにされて、操作が禁止されているシフトスイッチ22(例えば、リバーススイッチ22B)に操作手Fが接近した場合、操作手Fが接近したシフトスイッチ22(例えば、パーキングスイッチ22A)の色を変えて光らせてもよい。
【0102】
また、シフト装置20がタッチパネルにされて、操作が禁止されているシフトスイッチ22(例えば、リバーススイッチ22B)に操作手Fが接近した場合、全てのシフトスイッチ22を点滅又は点灯させてもよい。
【0103】
第1実施形態及び第2実施形態では、報知部を所定の車両状態を示すアイコン32とする例を示した。しかし、
図10(B)に示すように、報知部は、音を出力する音出力部126とすることもできる。この場合、例えば、リバーススイッチ22Bの操作がブレーキ操作の不足により禁止されている場合に、操作が禁止されているリバーススイッチ22Bに操作手Fが接近した際、音出力部126は、「ブレーキを踏んでください」と音声を出力することもできる。
【0104】
第1実施形態及び第2実施形態では、シフトスイッチ22の操作が所定の車両状態の不足により禁止されている場合、不足している車両状態を、操作手Fのシフトスイッチ22への接近時に報知する例を示した。しかし、不足している車両状態を、操作手Fのシフトスイッチ22への接触の後に報知してもよい。また、シフト操作に関わらず、例えば、ブレーキ操作がされてない場合や、車速が遅い又は車速が速い場合に、アイコンを点灯してもよい。
【0105】
第1実施形態では、ブレーキ操作がされていない場合、リバーススイッチ22Bの操作が禁止される例を示した。しかし、ブレーキ操作がされていない場合、ニュートラルスイッチ22C及びドライブスイッチ22Dの操作が禁止されてもよい。
【0106】
第2実施形態では、車両10の速度が所定の速度Cより速い場合、リバーススイッチ22Bの操作が禁止される例を示した。しかし、車両10の速度が所定の速度Cより速い場合、パーキングスイッチ22Aの操作が禁止されてもよい。また、車両10の速度が所定の速度Cより遅い場合、マニュアルスイッチ(Mスイッチ)の操作が禁止されてもよい。
【0107】
第1実施形態及び第2実施形態では、所定の車両状態を、ブレーキ操作状態又は車速に関する状態とする例を示した。しかし、所定の車両状態は、この態様に限定されるものではない。
【0108】
第1実施形態及び第2実施形態では、シフトスイッチ22及びアイコン32は、車両幅方向に並んで配置される例を示した。しかし、シフトスイッチは、車両上下方向に並んで配置されてもよいし、L字状、十字状、環状に配置されてもよい。また、アイコンは、シフトスイッチ22とは別の場所(例えば、メータパネル)に設けられてもよい。
【0109】
第1実施形態及び第2実施形態では、接近検知部を静電センサ24とする例を示した。しかし、接近検知部は、シフトスイッチ22への操作手Fの接近を検知できるものであればよく、例えば、カメラとすることもできる。
【0110】
上記実施形態では、シフト装置20は、インストルメントパネル14に配置されている例を示した。しかし、シフト装置は、センターコンソール、ステアリングその他の車室内の部品に配置することができる。
【符号の説明】
【0111】
10・・・車両、20・・・シフト装置、22・・・シフトスイッチ、24・・・静電センサ(接近検知部の一例)、26A・・・第1光出力部26A(第2報知部の一例)、26B・・・第2光出力部26B(第2報知部の一例)、26C・・・第3光出力部26C(第2報知部の一例)、26D・・・第4光出力部26D(第2報知部の一例)、32・・・アイコン(報知部の一例)、F・・・操作手