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特開2024-109805ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109805
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/20 20180101AFI20240806BHJP
   G16H 80/00 20180101ALI20240806BHJP
【FI】
G16H10/20
G16H80/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024083840
(22)【出願日】2024-05-23
(62)【分割の表示】P 2021510213の分割
【原出願日】2019-08-26
(31)【優先権主張番号】62/722,933
(32)【優先日】2018-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】594202615
【氏名又は名称】ヘモネティクス・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Haemonetics Corporation
【住所又は居所原語表記】125 Summer Street Boston MA 02110 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】タン,メルヴィン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】遠隔地から血漿ドナーの人口統計情報や健康履歴情報を取得システム及び方法を提供する。
【解決手段】ドナー情報を遠隔的に取得するためのコンピュータが行う方法は、遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取った後、ドナーを識別し、血漿センターにおいて、ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいてドナー質問票を読み出すことと、質問票からの少なくとも1つの質問を遠隔地にいるドナーに提示し、ドナーから質問に対する少なくとも1つの回答を受け取ることと、回答を受け取ると、血漿センターにおいて回答を処理し、処理された回答の結果を評価して、少なくとも1つの回答に基づく結果の評価を達成することと、を含む。評価は、合格評価又は不合格評価の何れかである。方法はまた、評価が合格評価である場合、評価をエンコードし、エンコードされた評価をドナーに提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドナー情報を遠隔的に取得するためのコンピュータが行う方法であって、
遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取った後、前記ドナーを識別し、
血漿センターにおいて、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいてドナー質問票を読み出し、
前記質問票からの少なくとも1つの質問を前記遠隔地にいる前記ドナーに提示し、
前記ドナーから前記少なくとも1つの質問に対する少なくとも1つの回答を受け取り、
前記血漿センターにおいて、前記少なくとも1つの回答を処理し、
前記処理された回答の結果を評価して、前記少なくとも1つの回答に基づく結果の評価を達成し、前記評価が、合格評価又は不合格評価の何れかであり、
前記評価が合格評価である場合、前記評価をエンコードし、前記エンコードされた評価を前記ドナーに提供すること
を含む、方法。
【請求項2】
前記ドナー固有情報は、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓、ドナー番号、及びドナーIDからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ドナー固有情報は、生体認証技術によって受け取られる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記生体認証技術は、指紋スキャン、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、及び肥満度指数からなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記質問票に対する前記ドナーの回答は、所定の期間にわたって有効である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記評価が不合格評価である場合、前記不合格評価を前記ドナーに通知すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エンコードされた評価は、バーコード、RFID、及び確認番号からなる群から選択された少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記エンコードされた評価は、所定の期間にわたって有効である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ドナーが前記血漿センターに到着したときに、前記血漿センターにおいて、前記エンコードされた評価を受け取り、
前記受け取ったエンコードされた評価に基づいて、記入済みのドナー質問票を読み出すこと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記エンコードされた評価を受け取ることは、前記血漿センターにおいてバーコードをスキャンすることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記エンコードされた評価を受け取ることは、前記血漿センターの電子キオスクを介して前記エンコードされた評価を受け取ることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記エンコードされた評価の有効期限を生成すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ドナー固有情報、前記ドナーからの前記少なくとも1つの回答、前記結果、及び/又は前記エンコードされた結果からなる群から選択された少なくとも1つをデータ記憶装置に記憶すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステムであって、
遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取り、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいて、ドナー質問票を読み出すように構成されたサーバーであって、前記サーバーが、前記ドナーから前記ドナー質問票に対する少なくとも1つの回答を受け取るようにさらに構成されている、サーバーと;
前記サーバーと通信し、前記少なくとも1つの回答を処理し、前記処理された少なくとも1つの回答の結果を評価して、結果の評価を達成するように構成されたプロセッサであって、前記結果の評価が、合格評価又は不合格評価の何れかである、プロセッサと、
前記サーバー及び前記プロセッサと通信するエンコーダであって、前記エンコーダは、前記評価が合格評価である場合、前記少なくとも1つの回答、前記ドナー固有情報、及び前記評価からなる群から選択された少なくとも1つをエンコードするように構成され、前記サーバーは、前記エンコードされた情報を前記ドナーに提供するよう構成されている、エンコーダと
を含む、システム。
【請求項15】
データ記憶装置をさらに含み、前記データ記憶装置は、ドナー固有情報、前記ドナーからの前記少なくとも1つの回答、前記評価、及び/又は前記エンコードされた結果からなる群から選択された少なくとも1つを記憶するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記データ記憶装置、前記サーバー、及び前記エンコーダは、血漿センター内に配置されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ドナー固有情報は、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓、ドナー番号、及びドナーIDからなる群から選択される、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記サーバーから遠隔に配置された少なくとも1つのドナー装置
をさらに含み、前記ドナー装置は、前記ドナーがドナー固有情報及び前記少なくとも1つの回答を入力することを可能にするように構成されたインターフェースを有している、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記インターフェースは、生体認証リーダーを含み、前記ドナー固有情報は、生体認証技術により入力される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記生体認証技術は、指紋スキャン、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、及び肥満度指数からなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記質問票に対する前記ドナーの少なくとも1つの回答は、所定の期間にわたって有効である、請求項14に記載のシステム。
【請求項22】
前記サーバーは、前記評価が不合格評価であるか否かを前記ドナーに通知するようにさらに構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項23】
前記エンコードされた情報は、バーコード、RFID、及び確認番号からなる群から選択された少なくとも1つである、請求項14に記載のシステム。
【請求項24】
前記エンコードされた評価は、所定の期間にわたって有効である、請求項14に記載のシステム。
【請求項25】
血漿センター内に配置され、前記ドナーが前記血漿センターに到着したときに、前記エンコードされた情報を受け取るように構成された電子キオスク
をさらに含み、前記電子キオスクは、前記サーバーと通信し、前記電子キオスクは、前記受け取ったエンコードされた情報に基づいて、記入済みのドナー質問票を読み出すように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項26】
前記電子キオスクは、前記エンコードされた情報をスキャンするように構成されたバーコードスキャナを含む、請求項25に記載のシステム。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権]
このPCT特許出願は、代理人整理番号130670-09401(従前は1611/C94)が割り当てられ、メルビン・タンを発明者として2018年8月26日に出願された「Plasma Online Questionnaire」と題する米国仮出願第62/722,933号に基づく優先権を主張するものであり、このPCT特許出願の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明は、血漿ドナー(血漿提供者)の健康履歴情報に関し、より具体的には、遠隔地から血漿ドナーの人口統計情報や健康履歴情報を取得すること、及びその方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血漿献血は、人間のドナーに基づくものであり、血漿献血では、ドナーから全血が引き出され、血漿のような個々の血液成分になるように処理される。血漿を提供しようとするドナーは、血漿献血手順の承認を受ける前に、血漿献血センターによってスクリーニングされる。スクリーニングは、ドナーから提供された履歴情報及び健康情報に基づいて実施され、その後、この情報は、コンピュータシステム及び/又はスタッフによって評価され、そのドナーが血漿を提供する資格があるか否かが決定される。血漿を提供するドナーの適格性を評価するために必要なすべてのドナー情報は、血漿センターへのドナーの訪問中にドナーから収集される。
【0004】
上記のように、スクリーニングに必要なドナー情報は、ドナーが血漿センターにいる間にドナーから収集される。場合によっては、スクリーニングプロセスの最初の部分は、電子キオスクで血漿ドナーによって実施され、電子キオスクでは、種々の質問がドナーに提示され、ドナーから回答が電子キオスクに入力される。質問は、テキスト、写真、音声、又はビデオのいずれの形態であってもよい。血漿ドナーが必要なすべての質問に回答すると、コンピュータキオスクは、回答を処理することで、ドナーの献血の適格性を評価する。あるいは、コンピュータキオスクは、この評価の全部又は一部を血漿センターのスタッフに委任する場合がある。このスクリーニングプロセスに参加するには、プロセス全体を通して、ドナーが血漿センターに物理的に存在していなければならない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[実施形態の概要]
本発明のいくつかの実施形態では、血漿ドナーは、血漿センターを訪れることなくスクリーニングプロセスを実施することができる。血漿ドナーは、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、タブレット、又は同様のWeb接続コンピューティングデバイスのような、血漿ドナーのコンピューティングデバイスを使用して、遠隔地からスクリーニングの質問に対する回答を提供し、前処理に備えて、回答を血漿センターに提出することができる。
【0006】
システムは、血漿ドナーに適当な質問を与えることができるように、まず、ドナーを特定することによってプロセスを開始することができる。識別情報は、ドナーが知っている1つ以上の一意の情報(例えば、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓)や、ドナーに提供された情報(例えば、ドナー番号、ドナーIDカード、社会保障番号)からなる場合がある。識別情報は、指紋、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、肥満度指数、又は同様の生理学的特性評価技術のような生体認証技術を含む場合がある。
【0007】
ドナーに与えられる質問は、血漿センターを訪れている間にドナーに与えられる質問と全体的又は部分的に類似していてもよいし、異なっていてもよい。質問の回答は、テキスト回答、多肢選択式回答、多肢選択回答、音声、画像、写真、ビデオ、又はシステムと互換性のある任意の形態の電子媒体やマルチメディアを含む如何なる形態をとってもよい。
【0008】
システムは、時間に基づく制限を課すことにより、スクリーニングの質問に答えてから血漿ドナーが血漿センターに姿を見せるまでの経過時間をコントロールすることができる。例えば、スクリーニングの質問に対する回答は、当日中のみ有効とされ、センターが営業終了するまで、又は午前零時までのうちの何れか早い方まで有効とされる。別の例では、スクリーニングの質問に対する回答は、ドナーが当日にセンターを訪れたか翌日にセンターを訪れたかに関係なく、献血前最大24時間にわたって有効とされる。
【0009】
システムは、前処理と評価のために血漿ドナーの回答を血漿センターに送信することができる。血漿センターによる質問票の評価の結果は、ドナーに提示するために使用されてもよい。結果に応じて、ドナーは、1つ以上のフォローアップアクションを実行できる場合がある。
【0010】
システムが血漿センターから合格の評価結果を受け取った場合、システムは、評価、及び/又はドナーから収集された質問と回答を、バーコード、RFID、確認番号、又は同様のパッシブストレージ技術のようなエンコード技術でエンコードする。次に、エンコードされた結果は、血漿ドナーが印刷し、自分のパーソナルコンピューティングデバイスに保存し、又は血漿ドナーが指定した宛先に送信したりできるようにされる。
【0011】
ドナー情報に変更があった場合、ドナーは、いつでも、質問票に再回答することができる。ただし、各質問票の結果は、質問票の制限時間内で、1回の訪問中のみ有効とされる。
【0012】
血漿ドナーが血漿センターを訪れると、エンコードされた結果を読み出し、血漿センターが提供している電子キオスク又は同様の受付システムでスキャンし、又はそこに入力することによって、ドナーがすでに記入した質問票への回答を迅速に読み出すことができる。この時点では、血漿ドナーは、質問票に再回答できない場合がある。
【0013】
本発明の他の実施形態では、質問の回答は、システムにのみ記録され、管理され、処理のために血漿センターに送信されることはない。この方法では、血漿ドナーに結果が返されないが、システムは、その場合も、上記の方法を使用して質問票の回答をエンコードする。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、ドナー情報を遠隔的に取得するための方法は、遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取った後、前記ドナーを識別し、血漿センターにおいて、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいてドナー質問票を読み出すことを含む。次に、前記方法は、前記質問票からの少なくとも1つの質問を前記遠隔地にいる前記ドナーに提示し、前記ドナーから前記少なくとも1つの質問に対する少なくとも1つの回答を受け取ることを含む場合がある。前記方法は、前記血漿センターにおいて、前記少なくとも1つの回答を処理し、前記処理された回答の結果を評価して、前記少なくとも1つの回答に基づく結果の評価を達成することを含む場合がある。前記評価は、合格評価又は不合格評価の何れかである場合がある。前記方法は、前記評価が合格評価である場合、前記評価をエンコードし、前記エンコードされた評価を前記ドナーに提供することを含む場合がある。前記方法は、前記評価が不合格評価である場合、前記不合格評価を前記ドナーに通知することを含む場合がある。
【0015】
前記ドナー固有情報は、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓、ドナー番号、及びドナーIDカードからなる群から選択される場合がある。追加的又は代替的に、前記ドナー固有情報は、生体認証技術によって受け取られる場合がある。前記生体認証技術は、指紋スキャン、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、及び肥満度指数を含む場合がある。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記質問票及び/又は前記エンコードされた評価に対する前記ドナーの回答は、所定の期間にわたって有効にされる場合がある。前記エンコードされた評価は、バーコード、RFID、及び/又は確認番号である場合がある。前記ドナーは、前記エンコードされた評価を前記血漿センターに持参することができ、前記血漿センターは、前記エンコードされた評価を受け取り(例えば、前記血漿センターの電子キオスクを介して、及び/又は、前記血漿センターにおいてバーコードをスキャンすることによって)、前記受け取ったエンコードされた評価に基づいて、記入済みのドナー質問票を読み出す場合がある。
【0017】
さらなる実施形態によれば、ドナー情報を遠隔的に取得するための方法は、遠隔地にいるドナーからドナー固有情報(例えば、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓、ドナー番号)を受け取った後、前記ドナーを識別し、血漿センターにおいて、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいてドナー質問票を読み出すことを含む場合がある。次に、前記方法は、前記質問票からの質問を前記遠隔地にいる前記ドナーに提示し、前記ドナーから前記少なくとも1つの質問に対する回答を受け取ることを含む場合がある。前記方法は、前記回答を受け取った後、前記血漿センターにおいて、前記少なくとも1つの回答を処理し、前記処理された回答(複数可)の結果を評価して、前記少なくとも1つの回答に基づく結果の評価を達成することを含む場合がある。前記評価は、合格評価又は不合格評価の何れかである場合がある。前記方法は、前記評価が合格評価である場合、前記評価をエンコードし、前記エンコードされた評価を前記ドナーに提供することを含む場合がある。前記方法は、前記評価が不合格評価である場合、前記不合格評価を前記ドナーに通知する場合がある。
【0018】
前記ドナー固有情報は、生体認証技術によって受け取られる場合がある。前記生体認証技術は、例えば、指紋スキャン、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、及び肥満度指数を含む場合がある。前記質問票に対する前記ドナーの回答は、所定の期間にわたって有効にされる場合がある。前記エンコードされた評価は、バーコード、RFID、及び/又は確認番号である場合があり、所定の期間にわたって有効にされる場合がある。例えば、前記方法は、前記エンコードされた評価の有効期限を生成する場合がある。
【0019】
他の実施形態では、前記方法は、(1)前記ドナーが前記血漿センターに到着したときに、前記血漿センターにおいて、前記エンコードされた評価を受け取り、(2)前記受け取ったエンコードされた評価に基づいて、記入済みのドナー質問票を読み出すことを含む場合がある。例えば、前記エンコードされた評価を受け取ることは、前記血漿センターにおいてバーコードをスキャンすること、及び/又は前記血漿センターの電子キオスクを介して前記エンコードされた評価を受け取ることを含む場合がある。追加的又は代替的に、前記方法は、前記ドナー固有情報、前記ドナーからの少なくとも1つの回答、前記結果、及び/又は前記エンコードされた結果をデータ記憶装置に記憶する場合がある。
【0020】
さらなる実施形態によれば、ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステムは、サーバー、プロセッサ、及びエンコーダを含む。前記サーバーは、遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取り、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいて、ドナー質問票を読み出す場合がある。また、前記サーバーは、前記ドナーから前記ドナー質問票に対する回答を受け取る場合がある。前記プロセッサは、前記サーバーと通信し、前記回答(複数可)を処理し、前記処理された回答(複数可)の結果を評価して、結果の評価を達成する場合がある。前記結果の評価は、合格評価又は不合格評価の何れかである場合がある。前記エンコーダは、前記サーバー及び前記プロセッサと通信する場合があり、前記評価が合格評価である場合、前記回答(複数可)、前記ドナー固有情報、及び/又は前記評価をエンコードする場合がある。前記サーバーは、前記エンコードされた情報を前記ドナーに提供し、及び/又は、前記不合格評価を前記ドナーに提供する場合がある。
【0021】
前記システムは、前記ドナー固有情報、前記ドナーからの前記回答(複数可)、前記評価、及び/又は前記エンコードされた結果を記憶することができるデータ記憶装置をさらに含む場合がある。前記データ記憶装置、前記サーバー、及び前記エンコーダは、血漿センター内に配置される場合がある。前記ドナー固有情報は、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓、ドナー番号、及び/又はドナーIDを含む場合がある。
【0022】
前記システムは、前記サーバーから遠隔に配置されたドナー装置をさらに含む場合がある。前記ドナー装置は、前記ドナーがドナー固有情報及び前記少なくとも1つの回答を入力することを可能にするインターフェースを有する場合がある。前記インターフェースは、生体認証リーダーを含む場合があり、前記ドナー固有情報は、生体認証技術により入力される場合がある。前記生体認証技術は、指紋スキャン、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、及び/又は肥満度指数を含む場合がある。
【0023】
さらなる実施形態では、前記質問票に対する前記ドナーの回答(複数可)は、所定の期間にわたって有効にされる場合がある。追加的又は代替的に、前記エンコードされた情報は、バーコード、RFID、及び確認番号である場合があり、前記エンコードされた評価は、所定の期間にわたって有効にされる場合がある。前記システムは、血漿センター内に配置された電子キオスクをさらに含む場合がある。前記電子キオスクは、前記ドナーが前記血漿センターに到着したときに、前記エンコードされた情報を受け取る場合があり、前記サーバーと通信する場合がある。前記電子キオスクは、前記受け取ったエンコードされた情報に基づいて、記入済みのドナー質問票を読み出す場合があり、前記エンコードされた情報をスキャンするためのバーコードスキャナを含む場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
種々の実施形態の上記特徴は、以下の添付の図面を参照して下記の詳細な説明を参照することにより、より容易に理解されるであろう。
図1】本発明の様々な実施形態による、ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステムを概略的に示す図である。
図2】本発明のいくつかの実施形態による、遠隔地から血漿センターに接続して実施されるオンライン質問票のフロー図を概略的に示す図である。
図3】本発明のいくつかの実施形態による、遠隔地から血漿センターとの接続なしで実施されるオンライン質問票のフロー図を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[具体的実施形態の詳細な説明]
例示的実施形態によれば、システム及び方法は、ドナーが寄付センターに到着し、例えば血液処理装置を使用して献血手順を受ける前に、ドナーからドナー情報を遠隔的に取得することができる。例えば、システム及び方法は、ドナー固有情報を使用してドナーを識別し、記入すべき質問票をドナーに提示することができる。システム/方法は、受け取ったドナーの回答に基づいて、結果を処理及び評価し、ドナーが合格評価を受け取る場合、エンコードされた評価を提供することができる。
【0026】
上記のように、血漿提供の前には、ドナーが適当なドナーであることを確認するために、ドナーをスクリーニングしなければならない。また、ドナーの身体的特徴及び個人データ/情報から、収集してもよい血漿(又は全血又はその他の血液成分)の量を決めることができる。例えば、FDAは現在、所与のドナーから収集してもよい血漿(及び、場合によっては他の血液成分)の量をドナーの体重に基づいて決めることに関するガイドラインを提供するノモグラムを公開している。さらに、一部の血漿収集システム(又は同様のアフェレーシスシステム)は、収集する血漿(又は他の血液成分)の量を、限定はしないが、身長、体重、BMI、ヘマトクリット値、総血液量、及び/又は総血漿量を含むさまざまな患者基準に基づいて決定している。場合によっては、必要なすべてのドナー情報を、ドナーが献血センターに到着したときに収集する場合がある。ただし、この情報を献血センターで収集することにより、ドナーは、必要な質問票や情報フォームに記入をするために、献血の予定時刻よりも早く/事前に到着していなければならない。そのため、これによって、ドナーが献血センターにいなければならない全体的時間は、増大することになり、ドナーにとっての不便さは、増大することになる。
【0027】
図1は、ドナー情報を遠隔的に取得するためのシステム10を示している。例えば、システム10は、インターネットのようなグローバルデータ通信ネットワーク110を含む場合がある。システム10は、グローバル通信ネットワーク110と通信するサーバー120であって、場合によっては、血漿センター130内に配置されるサーバー120をさらに含む場合がある(例えば、血漿センターコンピュータ115内に)。いくつかの実施形態では、サーバー120は、以下でより詳細に説明するように、ドナーから必要な情報を取得するように設計された複数のウェブページからなるウェブサイトをサポートする。システム10は、ドナーの家庭内にあるワークステーション/コンピュータのような1つ以上の顧客端末140をさらに含む場合がある。追加的又は代替的に、端末は、ドナーのラップトップ、携帯電話、タブレット、又は同様のウェブ接続されたコンピューティングデバイスであってもよい。
【0028】
顧客端末140は、グローバル通信ネットワーク110と通信することができ、顧客端末140及びドナーがサーバー120及び/又はウェブサイトにアクセスできるようにする。例えば、サーバー120及び/又はウェブサイトは、グローバル通信ネットワーク110を介して、端末140からアクセスされ、端末140に(例えば、端末140のインターフェース上に)表示される場合がある。また、端末140は、グローバル通信ネットワーク110を介して情報をサーバー120に送り返すことができる。以下でより詳細に説明するように、データ(例えば、ドナーから受け取ったデータ、以前のアフェレーシス手順に関連するデータ、ドナー情報、血漿センター情報など)は、データベース180(例えば、データ記憶装置)内に記憶されてもよい。さらに、システム10は、ドナーから受け取ったデータ及び/又はサーバー120(又はサーバー120/血漿センターコンピュータ115内のプロセッサ)により実行された分析の結果をエンコードするエンコーダ170を含む場合がある。エンコーダ170は、血漿センター130内(例えば、血漿センターコンピュータ115内)に配置されてもよいし、又は血漿センター130から遠隔に配置されてもよい。
【0029】
システム10は、血漿センター130内に、上で説明したような複数のアフェレーシス装置(例えば、血漿収集システム100)を含む場合があり、それらが所与のドナーに割り当てられ、それらを使用して所望のアフェレーシス手順を実施する場合がある。血漿収集システム100の各々は、実施された手順の各々に関するデータを、血漿センターコンピュータ115及びサーバー120(又は血漿センター130から離れたサーバー/データベース)に提供することができる。いくつかの実施形態では、サーバー120は、以前の献血に関する情報をユーザー/ドナーに返す(例えば、質問票プロセスの際に端末140に表示させる)ことができる。
【0030】
図2は、例えば、ドナー情報を取得するために、血漿センター130から離れた場所で実施されるオンライン質問票のフロー図/方法200を概略的に示している。まず、ドナーになる可能性のある者は、オンライン質問票にログオンすることができ、又は、他の方法でオンライン質問票にアクセスすることができる(210)。上記のように、ドナーは、限定はしないが、ドナーのパーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、タブレット、又は同様のウェブ接続されたコンピューティングデバイスを含む任意数の装置を使用して(例えば、端末140を使用して)、サーバー120及び/又はオンライン質問票にアクセスすることができる。このプロセスの一環として、ドナーは、いくつかの識別情報及び/又はドナー固有情報を提供し、システム10/方法200が、ユーザーを確認し、確実に適当な質問をドナーに提示できるようにする場合がある。例えば、ドナーは、ドナーが知っている1つ以上の固有の情報(例えば、生年月日、社会保障番号、名、姓、旧姓)及び/又はドナーに与えられた情報(例えば、ドナー番号、ドナーIDカード、社会保障番号)を提供する場合がある。追加的又は代替的に、ドナーは、指紋、手のひらスキャン、網膜スキャン、静脈スキャン、顔認識、肥満度指数、又は同様の生理学的特性評価技術のような生体認証技術を使用して、識別情報を提供する場合がある。
【0031】
次に、システム10/方法200は、識別情報/ドナー固有情報をサーバー120及び/又は血漿センター130(又は他の献血センター)に送信することができる。識別情報/ドナー固有情報を受信すると、方法200/システム10(例えば、血漿センター130及び/又はサーバー120)は、識別情報/ドナー固有情報に基づいて適当な質問票を読み出し(ステップ215)、例えばウェブサイト及び/又は端末140上のディスプレイを通して、それらの質問をドナーに対して表示する(ステップ220)。ドナーに与えられる質問は、ドナー自身が血漿センター130を訪れているときにドナーに通常与えられる質問と(全体的又は部分的に)類似していてもよいし、異なっていてもよい。質問の回答は、任意の形態をとることができ、サーバーl20/オンライン質問票にアクセスするためにドナーが使用する装置のタイプによって異なる場合がある。例えば、質問及び/又は回答は、テキスト回答、多肢選択式回答、多肢選択回答、音声、画像、写真、ビデオ、又はシステム10と互換性のある任意の形態の電子媒体やマルチメディアを含む場合がある。
【0032】
次に、ドナーは、質問に回答し(ステップ225)、端末140上で質問票に記入する(ステップ230)ことができる。例えば、質問は、すべて1つのページ/フォーム上に表示される場合があり、ユーザーは、必要な情報のすべてを入力し、各質問に回答する場合がある。あるいは、ユーザーには、ページごとに1つの質問のみが提示され、記入すると、ユーザーは、次の質問に進むことができる場合がある。次に、質問票を記入するために、ユーザーは、ウェブサイト及び/又は端末140のディスプレイ上で、記入及び/又は提出の選択肢を選択することができる。
【0033】
次に、システム10/方法200は、ドナーの回答及び/又は記入済みの質問票を血漿センター130及び/又はサーバー120に送信することができる。サーバー120(又はプロセッサ)は、回答/記入済みの質問票を受信すると、それらを処理し(ステップ235)、データを評価して、献血に対するドナーの適格性を判定する(ステップ240)。サーバー120が評価を完了すると、システム10/方法200は、ドナーが結果を見ることができるように、結果をドナーに送信することができる(ステップ245)。評価が、ドナーに献血の適格性がないことを示すものであった場合(例えば、評価が不合格であった場合)、不合格の結果が、ドナーに通知される(ステップ250)。評価が、ドナーに適格性があることを示すものである場合、システム10/方法200は、エンコーダ170を使用して、その結果及び/又はドナーから収集された回答をエンコードし(ステップ260)、エンコードされた結果をユーザーが見ることができるように表示することができる(ステップ265)。エンコードされた結果は、ドナーから提供された情報の全体のエンコードされたもの、ドナーから提供された情報の一部のエンコードされたもの、又は、ドナー識別情報として機能し、サーバー120が後にドナーから提供されたデータを例えばデータベース180から読み出せるようにするエンコードされた「コード」を含む場合がある。
【0034】
評価及び/又は回答は、限定はしないが、バーコード、RFID、確認番号、及び/又は同様のパッシブストレージ技術を含む任意数の手段でエンコードされる場合がある。結果を受け取った後、血漿ドナーは、結果を印刷し、結果をパーソナルコンピューティングデバイスに保存し、及び/又は、結果を血漿ドナーが指示した宛先に送信することができる。ステップ260における結果のエンコードは、任意数の場所で実施されてよいことに留意されたい。例えば、図2に示されるように、ユーザー/ドナーの装置140が、結果をエンコードする場合がある。あるいは、血漿センター130(例えば、サーバー120)が、結果をドナーの装置140に送信する前に、結果をエンコードする場合がある。
【0035】
サーバー120(又はプロセッサ)は、ドナーが入力した複数の基準に基づいて、ドナーの適格性を判定することができる。ほんの数例を挙げると、サーバー120は、例えば、年齢、体重、身長、BMI、全体的な健康状態、病歴、ドナーの最後の献血の日付、又は任意のデータの組み合わせに基づいて、ドナーの適格性を判定する場合がある。サーバー120が、上記の基準のうちの1つ以上に基づいてドナーに適格性がないと判定した場合(例えば、ドナーの健康状態がよくない、ドナーが体重の閾値を下回っている、ドナーが献血したのが最近すぎる場合など)、サーバー120は、「不合格評価」の通知をドナーに提供する場合がある。
【0036】
システム10は、ドナーから受け取った回答、ならびに未加工の結果及び/又はエンコードされた結果を記憶することができることに留意されたい。例えば、システム10/方法200は、情報をサーバー120及び/又はデータ記憶装置180内に記憶することができる。これにより、システム10/方法200は、ドナーが血漿センター130に到着した後、例えばドナーの身元を確認するために、結果及び/又はドナー情報/識別情報を、必要に応じて簡単に検索することができる。
【0037】
場合によっては、評価結果(特に合格結果)の有効性に時間制限を設けることが有益な場合がある。その目的のために、システム10/方法200は、スクリーニングの質問に回答してから血漿ドナーが血漿センター130に現れるまでの経過時間をコントロールするために、時間に基づく制限を生成することができる(例えば、システムは、有効期限の日付/時刻を生成する場合がある)。例えば、スクリーニングの質問に対する回答は、当日中のみ有効とされ、センターが営業終了するまで、又は午前零時までのうちの何れか早い方まで有効とされる場合がある。あるいは、スクリーニングの質問に対する回答は、ドナーが当日にセンターを訪れたか翌日にセンターを訪れたかに関係なく、献血前最大24時間にわたって有効とされる場合がある。制限時間は、評価を用いてエンコードされる場合があり、その情報は、ドナーが献血センターに到着したときにスキャンされる場合がある。あるいは、制限時間は、データ記憶装置180内に記憶されてもよく、その後、ドナーが献血センターに到着したときに読み出される場合がある。
【0038】
血漿提供センターに到着する前であればいつでも、ドナー情報に変更があった場合、ドナーは、質問票に再回答できることに留意されたい。これにより、有効期限がリセットされる場合があるが、各質問票の結果は、質問票の制限時間内で、1回の訪問中のみ有効とされる場合がある。
【0039】
ドナーがエンコードされた結果を受け取った後、有効期限前に、ドナーは、エンコードされた結果を血漿センター130に持参して、血漿センター130で、エンコードされた結果を読み出し(例えば、サーバー120及び/又はデータベース180から)、スキャンし(キオスク150のスキャナで)、又は他の方法で、血漿センター130が提供している電子キオスク150又は同様の受付システムに入力することができる。血漿センターは、エンコードされた結果を使用して、サーバー120及び/又はデータベース180内に記憶されたドナーの記入済み質問票及び回答を読み出すことができる。さらに、システム10/方法200は、この機会を利用して、キオスク150から入力された情報を、サーバー120及び/又はデータベース180から読み出された情報と照合することにより、ドナーの身元を確認することができる。例えば、システム10/方法200は、エンコードされた結果を受け取ると、エンコードされた結果を、サーバー120及び/又はデータベース180内に記憶された情報(例えば、ドナーのリスト)と照合することができる。一致があった場合、システム10/方法200は、ドナーを特定のアフェレーシス装置100に割り当て、ドナー情報を割り当てられたアフェレーシス装置100に送信することができる。これによって、ドナーの受付けが促進される。いくつかの実施形態では、ドナーは、この時点では、質問票に再回答できない場合があることに留意されたい。
【0040】
エンコードされた結果及び/又はドナーの身元を確認した後、ドナーは、割り当てられたアフェレーシス装置100に案内され、場合によっては、装置100において、ドナーの身元がもう一度確認される場合がある。次に、ドナーは、装置100に接続され、装置100は、適切なアフェレーシスプログラムを選択し、手順(例えば、血漿収集手順)を実行することができる。
【0041】
上記のシステム10/方法200は、ドナーが血漿センター130との間に接続性を有する(例えば、プロセス全体を通してドナーと血漿センター130との間で活発な情報交換が行われる)システム/方法であるが、他の実施形態は、そのような接続性を必要としない。例えば、図3に示されるように、ドナーは、血漿センター130との間で情報を送受信することなく、及び血漿センター130による処理なしに(例えば、サーバー120との間で情報を送受信することなく、サーバー120がデータを分析することなく、及び、エンコーダ170が結果をエンコードすることなく)、質問票にアクセスして記入することができる。そのようなシステム/方法300では、ユーザーが、オンライン質問票を開始すると(ステップ310)、質問をユーザーに表示することができる(ステップ320)(例えば、端末140上のソフトウェア、端末140によってアクセスされるソフトウェア、又は、献血センターとは別のスタンドアロンのシステムによって)。次に、ドナーは、質問に回答し(ステップ330)、質問票に記入することができる(ステップ340)。質問票が記入されると、システム/方法300は、結果をエンコードし、上記と同様の形で有効期限の日付/時刻を生成することができる(ステップ350)。次に、システム/方法300は、エンコードされた結果をドナーに対して表示することができる(ステップ360)。次に、ドナーは、エンコードされた結果を血漿センター130に持参して、上記のようにキオスク150にチェックインすることができる。この実施形態では、質問票の結果がドナーに提供されても提供されなくてもよいことに留意されたい。上記の様々な実施形態は、血漿収集及び血漿センター130に関連して説明されているが、システム10/方法200、300は、任意数の献血センター及び/又は医療センターに使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、全血献血センターや、赤血球の献血、あるいは、血液及び/又は血液成分の献血に関係のない他の医療センターに使用されてもよい。
【0042】
当業者は、本明細書に記載された装置、システム、及び方法が、中央処理装置、パケット処理モジュール、及び短期メモリのような他の多くの物理的及び機能的構成要素を有する場合があることを理解すべきことに留意することが重要である。したがって、上記の説明は、本明細書に記載された様々な実施形態がシステム10/方法200のすべての要素を表すことを示すことを決して意図するものではない。
【0043】
図は、それらの各構成要素を概略的に示しているにすぎないことにも留意すべきである。当業者は、これらの構成要素の各々が、様々な従来の態様で実施されてもよく、1以上の他の機能コンポーネントにわたって、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実施されてもよいことを理解すべきである。例えば、構成要素のうちの1つ以上は、ファームウェアを実行する複数のマイクロプロセッサを使用して実施されてもよい。別の例として、構成要素は、1つ以上の特定用途向け集積回路(すなわち、「ASIC」)と関連ソフトウェアを使用して実施されてもよいし、ASIC、個別の電子部品(例えば、トランジスタ)、及びマイクロプロセッサの組み合わせを使用して実施されてもよい。したがって、単一のボックス内の構成要素の表現は、単に単純化を目的としている。実際、いくつかの実施形態では、構成要素は、必ずしも同じ装置内にある必要はなく、複数の異なる機械及び/又は場所に分散されていてもよい。
【0044】
本発明の様々な実施形態は、少なくとも部分的に、任意の従来のコンピュータプログラミング言語で実施されてよい。例えば、いくつかの実施形態は、手続き型プログラミング言語(例えば、「C」)、又はオブジェクト指向プログラミング言語(例えば、「C++」)で実施される場合がある。本発明の他の実施形態は、事前構成された要素、スタンドアロンのハードウェア要素、及び/又は事前プログラムされたハードウェア要素(例えば、特定用途向け集積回路、FPGA、及びデジタルシグナルプロセッサ)として実施される場合があり、あるいは、他の関連構成要素として実施される場合がある。
【0045】
代替実施形態では、開示された装置、システム、及び方法(例えば、上記の様々なフロー図を参照)は、コンピュータシステムと共に使用するためのコンピュータプログラム製品として実施されてもよい。そのような実施形態は、コンピュータ読み取り可能媒体(例えば、ディスケット、CD-ROM、ROM、又は固定ディスク)のような有形又は非一時的な媒体に固定された一連のコンピュータ命令を含む場合がある。一連のコンピュータ命令は、システムに関して本明細書において上で説明した機能の全部又は一部を具体化することができる。
【0046】
当業者は、そのようなコンピュータ命令が、多くのコンピュータアーキテクチャ又はオペレーティングシステムと共に使用するための多くのプログラミング言語で書かれてもよいことを理解すべきである。さらに、そのような命令は、半導体メモリデバイス、磁気メモリデバイス、光メモリデバイス又は他のメモリデバイスのような任意のメモリデバイスに記憶することができ、光通信技術、赤外線通信技術、マイクロ波通信技術、又は他の通信技術のような任意の通信技術を使用して伝送することができる。
【0047】
とりわけ、そのようなコンピュータプログラム製品は、印刷された文書や電子文書(例えば、圧縮包装されたソフトウェア)と共にリムーバブル媒体として配布されてもよいし、コンピュータシステム(例えば、システムROMや固定ディスク上に)にプリロードされてもよいし、又は、ネットワーク(例えば、インターネットやワールドワイドウェブなど)を介してサーバーや電子掲示板から配信されてもよい。実際、いくつかの実施形態は、SAAS(「Software as a Service」)モデル、又はクラウドコンピューティングモデルで実施される場合がある。もちろん、本発明のいくつかの実施形態は、ソフトウェア(例えば、コンピュータプログラム製品)とハードウェアの両方の組み合わせとして実施されてもよい。本発明のさらに他の実施形態は、完全にハードウェアとして、又は完全にソフトウェアとして実施される。
【0048】
「コントローラ」、「プロセッサ」、及び「サーバー」といった用語は、本発明の特定の実施形態で使用できる装置を説明するために本明細書で使用される場合があるが、文脈上、別段の必要がない限り、それらを、本発明を何らかの特定タイプの装置やシステムに限定するものと解釈するべきではないことにも留意されたい。したがって、システムは、限定されることなく、クライアント、サーバー、コンピュータ、アプライアンス、又は他のタイプの装置を含む場合がある。そのような装置、通常、通信ネットワークを介して通信するための1つ以上のネットワークインターフェースと、装置及び/又はシステムの機能を実施するように構成されたプロセッサ(例えば、メモリ及び他の周辺機器を備えたマイクロプロセッサ、及び/又は特定用途向けハードウェア)とを含む。通信ネットワークには、一般に、パブリックネットワーク及び/又はプライベートネットワークが含まれ、ローカルエリア、ワイドエリア、メトロポリタンエリア、ストレージ、及び/又は他のタイプのネットワークが含まれる場合がある。通信ネットワークは、限定はしないが、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術、ネットワーク技術、及びインターネットワーキング技術を含む種々の通信技術を採用することができる。
【0049】
制御プログラムの様々な構成要素は、個別に実施されてもよいし、組み合わせて実施されてもよい。例えば、各構成要素は、専用サーバーとして実施されてもよいし、分散された形で構成された一組のサーバーとして実施されてもよい。
【0050】
また、装置は、通信プロトコル及びメッセージ(例えば、システムによって生成、送信、受信、記憶、及び/又は処理されたメッセージ)を使用することができ、そのようなメッセージは、通信ネットワークによって伝達されても、媒体によって伝達されてもよいことにも留意されたい。文脈上、別段の必要がない限り、本発明を、何らかの特定の通信メッセージタイプ、通信メッセージフォーマット、又は通信プロトコルに限定されるものと解釈するべきではない。したがって、限定されることなく、通信メッセージには、一般に、フレーム、パケット、データグラム、ユーザーデータグラム、セル、又は他のタイプの通信メッセージが含まれる場合がある。文脈上、別段の必要がない限り、特定の通信プロトコルへの言及は例示であり、必要に応じて、代替実施形態は、そのような通信プロトコルのバリエーション(例えば、時折行われることがあるプロトコルの変更や拡張)、又は既知の他のプロトコル若しくは将来開発される他のプロトコルを採用することができることを理解されたい。
【0051】
種々のロジックフローが、本発明の様々な態様を例示するために本明細書に記載される場合があるが、それらを、本発明を何らかの特定のロジックフロー又はロジック実施形態に限定するものと解釈するべきではないことにも留意されたい。記載されたロジックは、全体的結果を変更することなく、別の形で本発明の真の範囲から逸脱することもなく、異なるブロック(例えば、プログラム、モジュール、インターフェース、関数、又はサブルーチン)に分割されてもよい。多くの場合、ロジック要素は、全体的結果を変更することなく、別の形で本発明の真の範囲から逸脱することもなく、追加され、変更され、省略され、異なる順序で実施され、又は異なるロジック構造(例えば、ロジックゲート、ループプリミティブ、条件付きロジック、及び他のロジック構造)を使用して実施されてよい。
【0052】
本発明は、多くの異なる形態で具体化されてよく、限定はしないが、そうした形態には、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、又は汎用コンピュータ)と共に使用するためのコンピュータプログラムロジック、プログラマブルロジックデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)その他のプログラマブルロジックデバイス(PLD))、個別部品、集積回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))、又はそれらの組み合わせを含む任意の他の手段が含まれる。本発明のいくつかの実施形態では、主に、記載されたロジックのすべてが一組のコンピュータプログラム命令として実施され、それがコンピュータ実行可能形式に変換され、コンピュータ読み取り可能媒体等に記憶され、オペレーティングシステムの制御下でマイクロプロセッサによって実行される。
【0053】
本明細書において上に記載した機能の全部又は一部を実施するコンピュータプログラムロジックは、様々な形態で具体化されてよく、限定はしないが、そうした形態には、ソースコード形態、コンピュータ実行可能形態、及び様々な中間形態(例えば、アセンブラ、コンパイラ、リンカー、又はロケーターにより生成される形態)が含まれる。ソースコードは、様々なオペレーティングシステム又はオペレーティング環境と共に使用するための様々なプログラミング言語(例えば、オブジェクトコード、アセンブリ言語、又は、FORTRAN、C、C++、JAVA(登録商標)若しくはHTMLのような高級言語)のうちの何れかで実施される一連のコンピュータプログラム命令を含む場合がある。ソースコードは、様々なデータ構造及び通信メッセージを定義し、使用する場合がある。ソースコードは、コンピュータ実行可能な形態(例えば、インタプリタによって)であってもよし、あるいは、ソースコードは、コンピュータ実行可能形態に変換されてもよい(例えば、トランスレータ、アセンブラ、又はコンパイラによって)。
【0054】
コンピュータプログラムは、半導体メモリデバイス(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、又はフラッシュプログラマブルRAM)、磁気メモリデバイス(例えば、ディスケットや固定ディスク)、光メモリデバイス(例えば、CD-ROM)、PCカード(例えば、PCMCIAカード)、又は他のメモリデバイスのような有形の記憶媒体に、永久的又は一時的に、任意の形態(例えば、ソースコード形態、コンピュータ実行可能形態、又は中間形式)で固定することができる。コンピュータプログラムは、様々な通信技術のうちの何れかを使用してコンピュータに送信可能な任意の形態の信号の形で固定することができ、限定はしないが、そうした通信技術には、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術、ネットワーキング技術、及びインターネットワーキング技術が含まれる。コンピュータプログラムは、印刷された文書や電子文書(例えば、圧縮包装されたソフトウェア)と共にリムーバブル記憶媒体のような任意の形態で配布されてもよいし、コンピュータシステム(例えば、システムROMや固定ディスク上に)にプリロードされてもよいし、又は、通信システム(例えば、インターネットやワールドワイドウェブ)を介してサーバーや電子掲示板から配信されてもよい。
【0055】
本明細書において上に記載した機能の全部又は一部を実施するハードウェアロジック(プログラマブルロジックデバイスと共に使用するためのプログラマブルロジックを含む)は、従来の手動による方法を使用して設計されてもよいし、あるいは、コンピュータ支援設計(CAD)、ハードウェア記述言語(例えば、VHDLやAHDL)、又はPLDプログラミング言語(例えば、PALASM、ABEL、又はCUPL)のような様々なツールを使用して電子的に設計され、キャプチャされ、シミュレーションされ、又は文書化されてもよい。
【0056】
プログラマブルロジックは、半導体メモリデバイス(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、又はフラッシュプログラマブルRAM)、磁気メモリデバイス(例えば、ディスケットや固定ディスク)、光メモリデバイス(例えば、CD-ROM)、又は他のメモリデバイスのような有形の記憶媒体に、永久的又は一時的に固定することができる。プログラマブルロジックは、様々な通信技術のうちの何れかを使用してコンピュータに送信可能な信号の形で固定することができ、限定はしないが、そうした通信技術には、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術(例えば、ブルートゥース(登録商標))、ネットワーキング技術、及びインターネットワーキング技術が含まれる。プログラマブルロジックは、印刷された文書や電子文書(例えば、圧縮包装されたソフトウェア)と共にリムーバブル記憶媒体として配布されてもよいし、コンピュータシステム(例えば、システムROMや固定ディスク上に)にプリロードされてもよいし、又は、通信システム(例えば、インターネットやワールドワイドウェブ)を介してサーバーや電子掲示板から配信されてもよい。もちろん、本発明のいくつかの実施形態は、ソフトウェア(例えば、コンピュータプログラム製品)とハードウェアの両方の組み合わせとして実施されてもよい。本発明のさらに他の実施形態は、完全にハードウェアとして、又は完全にソフトウェアとして実施される。
【0057】
上記の本発明の実施形態は、単に例示的であることを意図している。当業者には、多数の変形及び修正が明らかになるであろう。そのような変形及び修正はすべて、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内にあることが意図されている。


図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドナー情報を遠隔的に取得するためのコンピュータが行う方法であって、
遠隔地にいるドナーからドナー固有情報を受け取った後、前記ドナーを識別し、
血漿センターにおいて、前記ドナー固有情報に少なくとも部分的に基づいてドナー質問票を読み出し、
前記質問票からの少なくとも1つの質問を前記遠隔地にいる前記ドナーに提示し、
前記ドナーから前記少なくとも1つの質問に対する少なくとも1つの回答を受け取り、
前記血漿センターにおいて、前記少なくとも1つの回答を処理し、
前記処理された回答の結果を評価して、前記少なくとも1つの回答に基づく結果の評価を達成し、前記評価が、合格評価又は不合格評価の何れかであり、
前記評価が合格評価である場合、前記評価をエンコードし、前記エンコードされた評価を前記ドナーに提供すること
を含む、方法。