(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109843
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】販売方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240806BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024084641
(22)【出願日】2024-05-24
(62)【分割の表示】P 2023089819の分割
【原出願日】2019-05-24
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】廓 健一郎
(57)【要約】 (修正有)
【課題】イベント会場等での商品販売を効率化することが可能な販売方法を提供する。
【解決手段】販売システムにおいて、決済処理方法は、レジ端末がユーザIDを読取るステップS303と、ユーザが選択した商品を識別する情報をユーザIDとともにサーバに送信するステップS304と、サーバが、レジ端末から送信された商品を識別する情報及びユーザIDを購入予定情報として記憶するステップと、ユーザ毎の決済情報を生成するステップS305と、決済情報をレジ端末に送信するステップS306と、レジ端末が、ユーザIDを読取るステップと、読み取ったユーザIDに該当する決済情報をサーバから取得するステップと、取得した決済情報に基づいて決済処理を行うステップS308と、を含む。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を掲示する商品掲示装置と、レジ端末と、サーバとがネットワークを介して通信接続された販売システムにおける販売方法であって、
前記商品掲示装置がユーザIDを読取るステップと、
前記商品掲示装置が、ユーザが選択した商品を識別する情報を前記ユーザIDとともにサーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記商品掲示装置から送信された商品を識別する情報及びユーザIDを購入予定情報として記憶するステップと、
前記サーバが、ユーザ毎の決済情報を生成するステップと、
前記サーバが、前記決済情報をレジ端末に送信するステップと、
前記レジ端末が、ユーザIDを読取るステップと、
前記レジ端末が、読み取ったユーザIDに該当する決済情報を前記サーバから取得するステップと、
前記レジ端末が、取得した決済情報に基づいて決済処理を行うステップと、
を含むことを特徴とする販売方法。
【請求項2】
前記商品掲示装置は、商品毎に設けられたユーザID読取部を備え、
前記商品掲示装置の前記ユーザIDを読取るステップは、ユーザIDが記憶されたICカードまたはコードを前記ユーザID読取部にかざすことにより、ユーザIDを読取り、
前記商品掲示装置の前記送信するステップは、前記ユーザID読取部により読み取ったユーザIDと、当該ユーザID読取部に対応する商品を識別する情報を前記サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売方法。
【請求項3】
前記コードは、紙媒体に印刷される、または、携帯端末に表示されることを特徴とする請求項2に記載の販売方法。
【請求項4】
前記商品掲示装置の前記送信するステップは、商品に対応する前記ユーザID読取部に前記ICカードまたは前記コードをかざした回数を、当該商品の購入個数として前記サーバに送信し、
前記サーバの前記記憶するステップは、前記購入予定情報として、送信された前記商品の前記購入個数を記憶する
ことを特徴とする請求項2に記載の販売方法。
【請求項5】
ネットワークを介して通信接続された修正端末または前記レジ端末は、
前記商品掲示装置により読み取ったユーザIDに該当する購入予定情報を前記サーバから取得するステップと、
前記サーバから取得した購入予定情報を表示するステップと、
表示された購入予定情報の修正を入力するステップと、
修正された購入予定情報を前記サーバに送信するステップと、
を含み、
前記サーバは、
前記修正端末または前記レジ端末から送信された修正された購入予定情報に基づいて記憶されている購入予定情報を更新する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売方法。
【請求項6】
前記レジ端末は、
前記商品の決済処理が完了すると前記サーバに対し決済完了の情報を送信するステップと、を含み、
前記サーバは、
前記レジ端末から決済完了の情報を受信すると、記憶されている購入予定情報に決済完了の情報を反映するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の販売方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売方法に関し、詳細にはイベント会場等での商品販売を効率化する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ICカードを商品の販売に利用する販売形態としては、例えば、売り場に商品の見本のみを陳列し、購入される商品をバックヤード等に保管する販売形態において、会員IDが記憶された会員カード(非接触ICカード)を電子棚札(ID読取器)により読取り、その商品の購入予約を行う商品販売システム等が提案されている(特許文献1)。この商品販売システムでは、顧客による商品予約の操作が簡単なだけでなく、購入予約数が更新されると在庫数を自動で更新することができるため、在庫管理が容易となり販売の効率が向上する。
【0003】
ところで、スポーツ観戦やコンサート等のイベント会場において、試合やイベントの当日にグッズや写真等の商品を販売するサービスが提供されている。この会場販売という販売形態は、行列が発生したり、売り切れで商品を購入できないこともあるが、購入者の購入意識が強く、会場に集まるファン同士の交流の場ともなるため、会場販売自体がイベントとして親しまれる傾向がある。また、実物を確認してグッズを購入することができるというメリットもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、現状の会場販売では、商品カタログサイネージや壁や棚等に写真、ポスター、キーホルダー等の商品を表示または陳列し、顧客がこれらの商品を閲覧しながら所定の注文用紙に注文を記入したり、欲しい商品を口頭で窓口のスタッフに伝えたりしている。窓口では、スタッフが注文用紙を確認したり口頭で確認したりしながらバックヤードに配置された商品を揃え、金額計算を行って会計を行う。これらの作業はスタッフによる手作業で行われることが多く、時間がかかるだけでなく、数量や金額のミスが発生しやすい状況であった。そこで、会場販売において効率の良い販売形態が要望されている。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、イベント会場等での商品販売を効率化することが可能な販売方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための本発明は、商品を掲示する商品掲示装置と、レジ端末と、サーバとがネットワークを介して通信接続された販売システムにおける販売方法であって、前記商品掲示装置がユーザIDを読取るステップと、前記商品掲示装置が、ユーザが選択した商品を識別する情報を前記ユーザIDとともにサーバに送信するステップと、前記サーバが、前記商品掲示装置から送信された商品を識別する情報及びユーザIDを購入予定情報として記憶するステップと、前記サーバが、ユーザ毎の決済情報を生成するステップと、前記サーバが、前記決済情報をレジ端末に送信するステップと、前記レジ端末が、ユーザIDを読取るステップと、前記レジ端末が、読み取ったユーザIDに該当する決済情報を前記サーバから取得するステップと、前記レジ端末が、取得した決済情報に基づいて決済処理を行うステップと、を含むことを特徴とする販売方法である。
【0008】
また、前記商品掲示装置は、商品毎に設けられたユーザID読取部を備え、前記商品掲示装置の前記ユーザIDを読取るステップは、ユーザIDが記憶されたICカードまたはコードを前記ユーザID読取部にかざすことにより、ユーザIDを読取り、前記商品掲示装置の前記送信するステップは、前記ユーザID読取部により読み取ったユーザIDと、当該ユーザID読取部に対応する商品を識別する情報を前記サーバに送信するようにしてもよい。
【0009】
また、前記コードは、紙媒体に印刷される、または、携帯端末に表示されるようにしてもよい。
【0010】
また、前記商品掲示装置の前記送信するステップは、商品に対応する前記ユーザID読取部に前記ICカードまたは前記コードをかざした回数を、当該商品の購入個数として前記サーバに送信し、前記サーバの前記記憶するステップは、前記購入予定情報として、送信された前記商品の前記購入個数を記憶するようにしてもよい。
【0011】
また、ネットワークを介して通信接続された修正端末または前記レジ端末は、前記商品掲示装置により読み取ったユーザIDに該当する購入予定情報を前記サーバから取得するステップと、前記サーバから取得した購入予定情報を表示するステップと、表示された購入予定情報の修正を入力するステップと、修正された購入予定情報を前記サーバに送信するステップと、を含み、前記サーバは、前記修正端末または前記レジ端末から送信された修正された購入予定情報に基づいて記憶されている購入予定情報を更新するようにしてもよい。
【0012】
また、前記レジ端末は、前記商品の決済処理が完了すると前記サーバに対し決済完了の情報を送信するステップと、を含み、前記サーバは、前記レジ端末から決済完了の情報を受信すると、記憶されている購入予定情報に決済完了の情報を反映するステップと、を含むようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、イベント会場等での商品販売を効率化することが可能な販売方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1の実施の形態の販売システム1の全体構成を示す図
【
図3】ICカード2の非接触ICチップ21の内部構成を示す図
【
図4】ICカード2の記憶部25に記憶されるデータの例
【
図5】商品パネル3の制御装置(パネル制御装置31)のハードウェア構成の一例を示す図
【
図6】パネル制御装置31の記憶部102に記憶される商品IDリスト(RW IDリスト)34の一例を示す図
【
図8】サーバ6の記憶部602に記憶されるデータの例。(a)購入予定情報621、(b)決済情報622
【
図9】修正端末4のハードウェア構成の一例を示す図
【
図10】レジ端末5のハードウェア構成の一例を示す図
【
図11】レジ端末5の記憶部502に記憶されるデータの例。(a)商品IDリスト(RW IDリスト)521、(b)商品価格情報522の一例を示す図
【
図13】商品選択時の処理の流れを示すフローチャート
【
図14】購入予定商品の修正処理の流れを示すフローチャート
【
図16】第2の実施の形態の販売システム1Aの全体構成を示す図
【
図17】第3の実施の形態の販売システム1Bの全体構成を示す図
【
図18】携帯端末8のハードウェア構成の一例を示す図
【
図19】第3の実施の形態の販売システム1Bの機能構成を示す図
【
図20】携帯端末8、サーバ6、及びレジ端末5に記憶される商品情報82、623、531の一例を示す図
【
図21】サーバ6の記憶部602に記憶されるデータの例。(a)購入予定情報621、(b)決済情報622
【
図22】商品選択時の処理の流れを示すフローチャート(第3の実施の形態)
【
図24】購入予定商品の修正処理の流れを示すフローチャート(第3の実施の形態)
【
図26】決済処理の流れを示すフローチャート(第3の実施の形態)
【
図27】携帯端末8に表示されるコード(QRコード(登録商標))の一例
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る販売システム1を示す図である。以下の説明では、イベント会場等で開催されるグッズ販売を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態の販売システム1は、ユーザID251が記憶されたICカード2と、ICカード2に記憶されたユーザID251を読み取るユーザID読取部32a、32b、32c、…を備えた商品パネル3と、修正端末4と、レジ端末5と、サーバ6とを備える。商品パネル3、修正端末4、及びレジ端末5はネットワーク7を介してサーバ6に通信接続される。
【0017】
ICカード2は、購入者が販売システム1を利用する際に所持する非接触ICカードであり、例えば、会員証や入館証等として利用されるICカードやイベント会場で配布されるICカード等である。
図2~
図4を参照してICカード2の構成を説明する。
【0018】
図2に示すように、ICカード2は、内部に非接触ICチップ21及びアンテナ27を有する。非接触ICチップ21は、
図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only
Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)25、及びI/F(Interface)26等を備えて構成される。
【0019】
CPU22は、ROM23またはEEPROM25に格納されるプログラムをRAM24上のワークメモリ領域に呼び出して実行する。ROM23は、読み出し専用のメモリであり、プログラム、データ等を恒久的に保持する。RAM24は、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、CPU22が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0020】
EEPROM25は、データの書き換えが可能な不揮発性メモリであり、
図4に示すように、ユーザID251を記憶する記憶エリアを有する。ユーザID251は、ユーザを識別する情報であり、例えば、販売システム1を利用する際に登録する登録番号やファンクラブの会員番号、その他の識別情報である。
【0021】
ICカード2のI/F26は、非接触ICカード用のインターフェースであり、例えばISO18092規格に基づくものである。非接触ICチップ21のCPU22は、I/F26及び
図2のアンテナ27を介して、商品パネル3のユーザID読取部32a~32f、レジ端末5のユーザID読取部51、または修正端末4のユーザID読取部41との間で情報を送受信する。アンテナ27は、基板内を周回してその両端が非接触ICチップ21に接続される。
【0022】
次に、商品パネル3の構成について説明する。
商品パネル3は、イベント会場内に設置される商品掲示装置であり、商品または商品の画像を掲示する商品掲示部30と、パネル制御装置31と、1または複数のユーザID読取部32a、32b、32c、…とを有する。
【0023】
パネル制御装置31は、商品掲示部30に掲示された各商品を識別する情報(商品ID)を記憶する記憶部312を有するとともに、複数のユーザID読取部32a、32b、32c、…の動作を制御する制御部311を備える。
図5は、パネル制御装置31として利用するコンピュータの構成を示す図である。
図5に示すように、パネル制御装置31は、制御部311、記憶部312、通信部313、入力部314、表示部315、及び周辺機器I/F部316等がバス317を介して接続されて構成される。周辺機器I/F部316には、
図1に示すユーザID読取部32a、32b、32c、…であるICカードR/W(Reader/Writer)が接続されている。但し、パネル制御装置31の構成は用途に応じて適宜変更可能である。
【0024】
制御部311は、CPU、ROM、RAM等から構成される。CPUは、記憶部312、ROM等の記憶媒体に格納されたプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部312、ROM等からロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部311が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0025】
記憶部312は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際しパネル制御装置31が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS等が格納される。これらのプログラムやデータは、制御部311により必要に応じて読み出され実行される。パネル制御装置31の記憶部312には、商品IDリスト34(またはRW IDリスト)が記憶されている。
【0026】
図6は商品IDリスト34(RW IDリスト)の一例を示す図である。商品IDリスト34は、各商品にそれぞれ設けられたユーザID読取部(ICカードR/W)32a、32b、…と商品とを対応づける情報であり、ユーザID読取部(ICカードR/W)32a、32b、…を識別する情報であるRW IDと、商品を識別する情報である商品IDとが対応づけられている。例えば、RW IDが「01」のICカードR/W(ユーザID読取部)32には、商品ID「a」が対応づけられ、RW IDが「02」のICカードR/W(ユーザID読取部)32には、商品ID「b」が対応づけられ、RW IDが「03」のICカードR/W(ユーザID読取部)32には、商品ID「c」が対応づけられ、RW IDが「04」のICカードR/W(ユーザID読取部)32には、商品ID「d」が対応づけられている。このように、各商品にそれぞれユーザID読取部(ICカードR/W)32a、32b、…が設けられている場合は、RW ID及び商品IDはいずれも商品を識別する情報といえる。
【0027】
パネル制御装置31の通信部313は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワーク7を介した通信を媒介する通信インターフェースである。パネル制御装置31はネットワーク7を介してサーバ6等と通信接続し、各種のデータを送受信可能である。ネットワーク7は、LAN(Local Area Network)や、より広域に通信接続されたWAN(Wide
Area Network)、またはインターネット等の公衆の通信回線等を含む。
【0028】
入力部314は、例えば、キーボードやマウス等のポインティングデバイス、或いはディスプレイと一体的に設けられたタッチパネルであり制御部311に対してデータを入力する。
表示部315は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部311の制御により入力された表示用データをディスプレイ装置上に表示させる。
周辺機器I/F部316は、ICカードR/W(ユーザID読取部)32a、32b、…等の周辺機器を接続させるためのポートである。
【0029】
ICカードR/W(Reader/Writer)32a、32b、…は、ICカード2との間でデータの読出し及び書込みを行う。
【0030】
商品パネル3は、購入者が商品掲示部30に掲示された商品または商品の画像に対してそれぞれ設けられているユーザID読取部(ICカードR/W)32a、32b、…に対してICカード2をかざすことにより、ICカード2に記憶されているユーザID251を読み取るとともに、ICカード2の情報を読み取ったユーザID読取部32の識別情報であるRW ID(またはRW IDに対応付けて記憶されている商品ID)を、読み取ったユーザID251と対応づけて購入予定情報621としてサーバ6に送信する。なお、本実施の形態では、購入者がユーザID読取部(ICカードR/W)32に対してICカード2を1回かざすと、商品1個の購入予定情報621として、該購入者のユーザIDとRW ID(商品ID)とがサーバ6に送信される。同じ商品のユーザID読取部(ICカードR/W)32に対して同じICカード2を2回かざすと、2個の購入予定情報621として、該購入者のユーザIDとRW ID(商品ID)とがサーバ6に送信される。サーバ6は、商品パネル3(パネル制御装置31)から送信された情報(ユーザID、商品ID(またはRW ID)、個数)を記憶部62の購入予定情報621に追加記憶する。
【0031】
次に、サーバ6の構成について説明する。
サーバ6は、
図1に示すように、商品を掲示する商品パネル3(商品掲示装置)、修正端末4、及びレジ端末5とネットワーク7を介して通信接続されており、販売システム1において各ユーザの購入予定情報621や決済情報622を記憶、管理する装置である。サーバ6は、例えば
図7に示すように、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、表示部605、周辺機器I/F部606等がバス607を介して接続されたコンピュータ等により構成される。制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、表示部605、周辺機器I/F部606の構成は、パネル制御装置31の制御部311、記憶部312、通信部313、入力部314、表示部315、周辺機器I/F部316と同様の構成であるための説明を省略する。但し、サーバ6の構成は用途に応じて適宜変更可能である。
【0032】
販売システム1においてサーバ6の制御部601は、商品パネル3から送信された商品を識別する情報(商品IDまたはRW
ID)及びユーザIDを購入予定情報621として記憶部602に記憶する。また、サーバ6の制御部601は、ユーザ毎の決済情報622を生成し、レジ端末5からの要求に応答して送信する。これらの処理の詳細については後述する。
【0033】
サーバ6の記憶部602には、購入予定情報621及び決済情報622が記憶される。購入予定情報621は、
図8(a)に示すように、「ユーザID」、「商品ID(またはRW ID)」、「個数」、「決済」のデータ項目を有するレコードが蓄積された情報である。商品パネル3のパネル制御装置31からユーザID、商品ID(またはRW
ID)、及び個数の情報が送信されると、サーバ6の制御部601は購入予定情報621に新規レコードを追加し、受信したユーザID、商品ID(またはRW ID)、及び個数の情報をデータ項目「ユーザID」、「商品ID(またはRW
ID)」、「個数」にそれぞれ入力して記憶する。また、データ項目「決済」の情報はレジ端末5から決済完了の通知を受信するまでは「未」として記憶する。
図8の例では、購入予定情報621の1レコード目には、ユーザID「0001」に対してRW ID「a」、個数「1」、及び決済「未」が対応付けて記憶されている。また2レコード目には、ユーザID「0002」に対してRW ID「a」、個数「1」、及び決済「未」が対応付けて記憶されている。また3レコード目には、ユーザID「0002」に対してRW ID「b」、個数「1」、及び決済「未」が対応付けて記憶されている。また4レコード目には、ユーザID「0001」に対してRW ID「c」、個数「2」、及び決済「未」が対応付けて記憶されている。このように、商品パネル3からユーザID、商品ID(またはRW
ID)、及び個数の情報が送信される都度、サーバ6の購入予定情報621に順次記憶されていく。
【0034】
決済情報622は、未決済の購入予定情報621をユーザID毎にまとめた情報であり、
図8(b)に示すように、ユーザID、商品ID(またはRW ID)、個数の情報が記憶される。サーバ6は、レジ端末5からユーザID251とともに決済情報取得要求を受信すると、該当するユーザID251の決済情報622を生成して要求元のレジ端末5に返す。レジ端末5では、受信した決済情報622及び記憶部502に記憶されている商品価格情報522に基づいて合計金額を算出し、決済処理を行う。
【0035】
次に、修正端末4の構成について説明する。
修正端末4は、購入者がサーバ6の記憶部602に記憶された購入予定情報621の内容の確認や修正を行う際に利用される端末であり、会場内に1または複数台設置される。修正端末4は、例えば、
図9に示すように、制御部401、記憶部402、通信部403、入力部404、表示部405、周辺機器I/F部406等がバス407を介して接続されたコンピュータ等により構成される。周辺機器I/F部406には、ユーザID読取部41であるICカードR/Wが接続される。制御部401、記憶部402、通信部403、入力部404、表示部405、周辺機器I/F部406の構成は、パネル制御装置31の制御部311、記憶部312、通信部313、入力部314、表示部315、周辺機器I/F部316と同様の構成であるための説明を省略する。但し、修正端末4の構成は用途に応じて適宜変更可能である。
【0036】
販売システム1において修正端末4の制御部401は、ICカード2からユーザID251を読取り、読み取ったユーザID251に該当する購入予定情報621をサーバ6から取得する。修正端末4の制御部401は、取得した購入予定情報621を表示部405に表示してユーザが確認できるようにする。また、購入予定情報621の修正を受付け、修正された購入予定情報621をサーバ6に送信する。また、修正端末4の制御部401は、購入予定情報621に含まれる商品の合計金額を算出して表示することが望ましい。これらの処理の詳細については後述する。
【0037】
修正端末4の記憶部402には、レジ端末5に記憶される商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522と同一の商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522が記憶される(
図11参照)。
【0038】
次に、レジ端末5の構成について説明する。
レジ端末5は、購入者がサーバ6の記憶部602に記憶された商品について会計(決済)を行う際に利用される端末であり、会場内に1または複数台設置される。レジ端末5は、例えば、
図10に示すように、制御部501、記憶部502、通信部503、入力部504、表示部505、周辺機器I/F部506、つり銭処理部507、レシートプリンタ508等がバス510を介して接続されて構成される。周辺機器I/F部506には、ユーザID読取部51であるICカードR/Wが接続される。但し、レジ端末5の構成は用途に応じて適宜変更可能である。制御部501、記憶部502、通信部503、周辺機器I/F部506の構成は、パネル制御装置31の制御部311、記憶部312、通信部313、周辺機器I/F部316と同様の構成であるための説明を省略する。
【0039】
レジ端末5の記憶部502及び修正端末4の記憶部402には、
図11に示すように、商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522が記憶されている。商品IDリスト521は、
図11(a)に示すように、商品パネル3に掲示された商品を識別する情報である商品IDと商品パネル3の対応するユーザID読取部32(ICカードR/W)を識別する情報であるRW IDとが対応付けられた情報である。レジ端末5及び修正端末4に記憶される商品IDリスト521は、商品パネル3に記憶されている商品IDリスト34(
図6)と同一のデータが記憶される。
【0040】
商品価格情報522は、
図11(b)に示すように、商品パネル3に掲示された各商品に関する情報として、少なくとも価格情報が商品IDと対応づけて記憶されている。
【0041】
つり銭処理部507は、商品の代金及び入金額に基づいてつり銭額を算出し、出金する装置である。
入力部504は、テンキーやキーボード等の入力装置を備え、制御部401に対してデータを入力する。
表示部505は、店員が利用する主ディスプレイと、顧客側に表示画面を有するカスタマディスプレイとを有し、制御部501の制御により入力された表示用データを各ディスプレイ装置上に表示させる。
レシートプリンタ508は、販売した商品の商品名や価格、預り金やおつりの金額等を所定のレシート用紙に印刷するプリンタである。
ICカードR/W51は、購入者が所持するICカード2に記憶されているユーザID251を読み取るユーザID読取部51である。ICカードR/W51はICカード2から読み取ったユーザIDを制御部501へ入力する。
【0042】
レジ端末5の制御部501は、ICカード2から読み取ったユーザID251に該当する決済情報622をサーバ6から取得し、商品価格情報522を参照して合計金額を算出し、表示部505に表示する。また、現金、クレジットカード、または電子マネー等による決済処理を行う。また、レジ端末5において、購入予定情報621の修正を行えるようにしてもよい。
【0043】
次に、
図12を参照して、第1の実施の形態の販売システム1の機能構成について説明する。
図12に示すように、販売システム1において、商品パネル3は、記憶部312、ユーザID読取部32、及び購入予定情報送信部33等を有する。記憶部312には商品IDリスト34(RW IDリスト)が記憶されている。また、ICカード2は、ユーザID251を記憶する記憶部25を備える。サーバ6は、通信部61、記憶部602、決済情報生成部63、決済情報送信部64、及び決済完了処理部65等を備える。記憶部602には購入予定情報621及び決済情報622が記憶される。
【0044】
修正端末4は、記憶部402、ユーザID読取部41、購入予定情報取得部42、購入予定情報表示部43、修正部44、修正情報送信部45、及び合計金額表示部46等を備える。レジ端末5はユーザID読取部51、決済情報取得部52、記憶部502、決済処理部54、決済完了情報送信部55等を備える。修正端末4の記憶部402とレジ端末5の記憶部502には、商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522が記憶される(
図11)。
【0045】
商品パネル3の記憶部312(
図5の記憶部312)には、1または複数の商品について各商品を識別する情報である商品IDまたは商品に設けられたユーザID読取部32を識別する情報であるRW IDのリストである商品IDリスト(RW IDリスト)34が記憶される。
【0046】
ユーザID読取部32は、ユーザがICカード2をかざすと、ICカード2に記憶されているユーザID251を読取る。ユーザID読取部32は、
図1のユーザID読取部32a、32b、32c、…、
図5のICカードR/W32a、32b、32c、…に該当する。
【0047】
ICカード2は、ユーザID251を記憶する記憶部25を備える。記憶部25は、
図3のEEPROM25に該当する。
【0048】
サーバ6の通信部61は、商品パネル3及び修正端末4との間で購入予定情報621やその修正情報等のデータを送受信する。
サーバ6の記憶部602は、購入予定情報621及び決済情報622を記憶する。
決済情報生成部63は、購入予定情報621からユーザIDをキーに情報を抽出し、ユーザID毎の決済情報を生成する。
決済情報送信部64は、決済情報生成部63により生成された決済情報をレジ端末5に送信する。
決済完了処理部65は、レジ端末5から送信された決済完了情報を受信すると、購入予定情報621に決済完了の情報を反映する処理を行う。
【0049】
レジ端末5のユーザID読取部51は、ICカード2に記憶されているユーザID251を読み取る。ユーザID読取部51は、
図1及び
図10のICカードR/W51に該当する。
決済情報取得部52は、ユーザID読取部51により読み取ったユーザID251に対応する決済情報622をサーバ6に要求し、取得する。
レジ端末5の記憶部502は、1または複数の商品について各商品を識別する情報である商品IDまたは商品に設けられたユーザID読取部32を識別する情報であるRW IDのリストである商品IDリスト(RW IDリスト)521を記憶する。また、各商品の価格情報である商品価格情報522を記憶する(
図11)。
【0050】
決済処理部54は、決済情報取得部52が取得した決済情報622及び商品価格情報522等に基づいて決済情報622に含まれる商品の合計金額を算出し、決済処理を行う。
決済完了情報送信部55は、決済処理部54において商品の決済処理が完了すると、サーバ6に決済完了の旨の通知を送信し、記憶部602に記憶されている購入予定情報621に決済完了の情報を反映させる。
【0051】
なお、レジ端末5は決済情報取得部52により取得した決済情報622に含まれる商品について個数の変更や商品の削除、追加等の修正を行う修正部(不図示)を備えてもよい。その場合、決済処理部54は、修正部により修正された決済情報に基づいて商品の決済処理を行う。
【0052】
修正端末4の記憶部402は、1または複数の商品について各商品を識別する情報である商品IDまたは商品に設けられたユーザID読取部32を識別する情報であるRW IDのリストである商品IDリスト(RW IDリスト)521を記憶する。また、各商品の価格情報である商品価格情報522を記憶する(
図11)。修正端末4に記憶される商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522は、レジ端末5に記憶される商品IDリスト(RW IDリスト)521及び商品価格情報522と同一のものである。
【0053】
修正端末4のユーザID読取部41は、ICカード2に記憶されているユーザID251を読み取る。ユーザID読取部41は、
図1及び
図9のICカードR/W41に該当する。
購入予定情報表示部43は、ユーザID読取部41により読み取ったユーザID251に該当するユーザの購入予定情報621をサーバ6から取得し、表示部405に表示する。
修正部44は、サーバ6から取得した購入予定情報621に対して修正の入力を受け付ける。例えば、商品の削除や追加、個数の変更等の修正を受け付ける。
修正情報送信部45は、修正部44により修正された内容をサーバ6に送信し、サーバ6に記憶されている購入予定情報621を更新させる。
合計金額表示部46は、購入予定情報取得部42がサーバ6から取得した購入予定情報621に含まれる商品の合計金額を、記憶部402に記憶されている商品価格情報522を参照して算出し、表示部405に表示する。
【0054】
次に、第1の実施の形態の販売システム1における処理の流れを説明する。
図13は、商品選択時の処理の流れを示すフローチャートである。
【0055】
商品パネル3において、ユーザ(購入者)が欲しい商品に設けられているユーザID読取部(ICカードR/W)32に対してICカード2をかざす(ステップS101)。すると、ICカード2はユーザID読取部(ICカードR/W)32に対して記憶部25に記憶されているユーザID251を送信する(ステップS102)。商品パネル3のパネル制御装置31の制御部311は、ICカード2からユーザID251を取得する(ステップS103)。
【0056】
商品パネル3のパネル制御装置31の制御部311は、ユーザID251を読み取ったユーザID読取部(ICカードR/W)32のRW IDまたは商品IDを記憶部312から取得する(ステップS104)。例えば、ユーザ(購入者)が商品ID「a」の商品に設けられているユーザID読取部(RW
ID「01」とする)32aに対してICカード2をかざした場合は、制御部311は、ユーザID読取部(ICカードR/W)32aのRW ID「01」を取得するか、または記憶部312の商品IDリスト34を参照してユーザID読取部(ICカードR/W)32aのRW
ID「01」に対応する商品の商品ID「a」を読み出す。
【0057】
商品パネル3のパネル制御装置31の制御部311(購入予定情報送信部33)は、ステップS103で取得したユーザID251と、ステップS104で取得した商品IDまたはRW
IDと、個数の情報を購入予定情報621としてサーバ6に送信する(ステップS105)。なお、ICカード2の1タッチで、商品1個としてカウントされるものとする。
【0058】
サーバ6は、商品IDまたはRW IDとその個数(1タッチであれば1個)をユーザIDとともに受信すると、記憶部602の購入予定情報621に受信した情報を追加記憶する(ステップS106;
図8(a)参照)。この段階では購入予定情報621の「決済」項目は、「未」として記録される。
【0059】
ユーザ(購入者)は操作を繰り返し、欲しい商品のユーザID読取部32にICカード2をかざす。商品パネル3のパネル制御装置31はその都度、取得したユーザID251と商品ID(またはRW
ID)と、個数の情報を購入予定情報621としてサーバ6に送信し、サーバ6に記憶させる。
【0060】
サーバ6に送信した商品の内容や個数を確認したい場合、購入者は、修正端末4の元へ行き、修正端末4で商品の内容や個数を確認したり修正したりすることができる。
【0061】
図14を参照して修正処理について説明する。
ユーザ(購入者)が修正端末4の読取部41(ICカードR/W41)に対してICカード2をかざす(ステップS201)。すると、ICカード2に記憶されているユーザID251がICカード2から修正端末4に送信される(ステップS202)。修正端末4はユーザID251を取得する(ステップS203)。
【0062】
修正端末4の制御部401(購入予定情報取得部42)は、ICカード2から読み取ったユーザIDとともに購入予定情報取得要求をサーバ6に送信する(ステップS204)。サーバ6は、修正端末4から購入予定情報取得要求及びユーザIDを受信すると、受信したユーザIDに該当する購入予定情報621を記憶部602から取得し(ステップS205)、要求元の修正端末4に送信する(ステップS206)。修正端末4の制御部401(購入予定情報表示部43)は購入予定情報621を受信すると(ステップS207)、購入予定情報621の内容を表示部405に表示する。このとき、制御部401(購入予定情報表示部43)は購入予定情報621に含まれる商品の商品情報(商品名、価格、画像等)や、個数、合計金額等の情報を表示部405に表示することが望ましい。この場合、修正端末4の記憶部402には、商品ID(RW
ID)に対応する商品の商品名、価格、画像等の商品情報が記憶されているものとする。制御部401(購入予定情報表示部43)は、記憶部402に記憶されている商品情報を取得して購入予定情報621に含まれる商品の商品名、価格、個数、画像を表示部405に表示するとともに、合計金額を算出して表示部405に表示する。
【0063】
修正端末4の制御部401(修正部44)は、購入予定情報621の修正を受け付ける。購入者は、修正端末4の入力部404を介して、修正する商品を選択し、個数の変更や商品の追加や削除を行う(ステップS208)。修正が行われると、修正端末4の制御部401(合計金額表示部46)は修正後の内容に基づいて商品の合計金額を算出し、表示部405に表示する(ステップS209)。購入者が、表示された合計金額を確認し、修正した内容を反映するよう指示が入力されるまで(ステップS210;No→ステップS208)、修正を受け付ける。修正端末4の制御部401(合計金額表示部46)は購入予定情報621の内容が修正される都度、商品の合計金額を算出し、表示部405に表示する(ステップS209)。
【0064】
その後、購入者が修正した内容を反映するよう指示を入力すると(ステップS210;Yes)、修正端末4の制御部401(修正情報送信部45)は、修正された購入予定情報621をサーバ6に送信する(ステップS211)。サーバ6は、修正された購入予定情報621を受信すると、記憶部602の購入予定情報621を更新記憶する(ステップS212)。
【0065】
次に、
図15を参照して決済処理について説明する。
ユーザ(購入者)がレジ端末5のユーザID読取部(ICカードR/W)51に対してICカード2をかざす(ステップS301)。すると、ICカード2に記憶されているユーザID251がICカード2からレジ端末5に送信される(ステップS302)。レジ端末5はユーザID251を取得する(ステップS303)。
【0066】
レジ端末5の制御部501(決済情報取得部52)は、ICカード2から読み取ったユーザIDとともに決済情報取得要求をサーバ6に送信する(ステップS304)。サーバ6は、レジ端末5から決済情報取得要求及びユーザID251を受信すると、受信したユーザID251に該当する購入予定情報621を記憶部602から取得し、決済情報622を生成する(ステップS305)。そして、要求元のレジ端末5に送信する(ステップS306)。レジ端末5の制御部501(決済情報取得部52)は決済情報622を受信すると(ステップS307)、受信した決済情報622に基づいて決済処理を行う(ステップS308)。ステップS308において、レジ端末5の制御部501(決済処理部54)は決済情報622に含まれる商品ID(RW
ID)に対応する価格情報を記憶部502に記憶されている商品価格情報522から取得する。また制御部501(決済処理部54)は商品の価格及び個数に基づき商品の合計金額を算出する。レジ端末5の制御部501(決済処理部54)は、表示部505に合計金額を表示して、購入者に知らせる。レジ端末5では、現金、クレジットカード、または電子マネー等による決済処理を行う。決済処理では、レシートプリンタ508から商品名、個数、価格、合計金額、つり銭額等が印刷されたレシートが出力される。
【0067】
決済処理が終了すると、レジ端末5の制御部501(決済完了情報送信部55)は、決済完了情報をサーバ6に送る(ステップS309)。サーバ6の制御部601(決済完了処理部65)は、決済が完了した商品について記憶部602に記憶されている購入予定情報621の「決済」項目を「未」から「済」にするか、或いは、決済が終了した商品のレコードを購入予定情報621から削除する(ステップS310)。レジスタッフは、レジ端末5から出力されたレシートを購入者に渡し、商品受け取り窓口へ誘導する。購入者は、商品受け取り窓口に行き、購入した商品を一括して受け取る。
【0068】
なお、レジ端末5において、修正を受け付けることも可能である。その場合は、レジ端末5は、
図14のステップS201からステップS210の処理を実行する。そして、ステップS308の決済処理では、修正した決済情報622に基づいて決済処理を行う。
【0069】
以上説明したように、第1の実施の形態の販売システム1によれば、商品毎にそれぞれユーザID読取部32が設けられた商品パネル3を備え、購入者が欲しい商品に対応するユーザID読取部(ICカードR/W)32にICカード2をかざすと、その商品の識別情報(商品IDまたはRW
ID)がユーザID251とともにサーバ6に送信され、ユーザの購入予定情報621として記憶される。レジ端末5では、ICカード2から読み取ったユーザID251に該当する決済情報622をサーバ6から取得し、商品の価格情報等に基づいて商品の合計額を算出し、決済処理を行う。これにより、ユーザ(購入者)が欲しい商品(のユーザID読取部32)にICカード2をかざすという動作1つで、商品の指定と商品IDの記録の両方を行えるため、購入者は、欲しい商品のメモを取ったり、レジスタッフに口頭で伝えたりする必要が無く、商品の購入が円滑となる。また、サーバ6に購入予定情報621が書き込まれるため、ICカード2にはユーザIDのみを記憶しておけばよく、ICカード2の記憶容量を問わず利用できる。
【0070】
なお、上述の説明では、ユーザ(購入者)が欲しい商品のユーザID読取部32にICカード2をかざす操作を行う都度、商品パネル3のパネル制御装置31がユーザID251を取得し、ユーザIDと商品ID(またはRW
ID)と個数の情報をサーバ6に送信し、購入予定情報621としてサーバ6に記憶させる手順としたが、この手順に限定されない。例えば、ユーザが複数の商品(ユーザID読取部32)について連続的にICカード2をかざした場合、それらの商品についてまとめて商品ID(またはRW
ID)と個数の情報をユーザIDとともにサーバ6に送信する手順としてもよい。
【0071】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の販売システム1Aの全体構成を
図16に示す。
図16に示すように、第2の実施の形態の販売システム1Aは、QRコード(登録商標)等のコードが印刷されたカード(以下、QRカード2Aという)と、QRカード2Aに記録されたユーザID251を読み取るユーザID読取部37a、37b、37c、…を備えた商品パネル3Aと、修正端末4と、レジ端末5と、サーバ6とを備える。商品パネル3A、修正端末4、レジ端末5はネットワーク7を介してサーバ6と通信接続されている。
【0072】
第1の実施の形態の販売システム1と異なる点は、ユーザID251を保持する媒体としてICカード2に代えてQRカード2Aを用いる点と、ユーザID読取部として、ICカードR/W32、41、51に代えてコードリーダ37、47、57が用いられる点である。商品パネル3Aには各商品に対しそれぞれコードリーダ37a、37b、37c、…が備えられる。また、修正端末4にはコードリーダ47が備えられ、レジ端末5にはコードリーダ57が備えられている。コードリーダ37、47、57は、いずれもQRカード2Aに印刷されているコードに対応するコードリーダであり、カメラやコードスキャナ等の光学的読取装置である。
【0073】
QRカード2Aは、販売システム1Aを利用するユーザに対し配布されるカード状の媒体であり、材質は紙、プラスチック等を用いることができる。例えば、チケット、入場券、会員カード等にユーザIDの情報を有するコードが印刷されたものである。なお、コードはQRコード(登録商標)に限定されない。バーコードやカラーコード等、印刷可能でありユーザIDを保持できるコードであればどのコードを利用してもよい。
【0074】
第2の実施の形態の販売システム1Aにおいて、商品パネル3A、サーバ6、修正端末4、及びレジ端末5のハードウェア構成、機能構成、及び動作は、ユーザIDをQRカード2Aに印刷されたコードから読み取る点を除き第1の実施の形態と同様である。
【0075】
第2の実施の形態の販売システム1Aのように、ユーザIDを保持する媒体として紙媒体等に印刷され、光学的に読み取り可能なコードを用いるため、ICカード2を利用する場合と比較して、より安価に本発明の販売システム1Aを提供できる。
【0076】
なお、第2の実施の形態の販売システム1Aでは、紙媒体等に印刷されたQRコード(登録商標)を用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。QRコード(登録商標)は携帯端末の表示部に表示されたものでもよい。
【0077】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の販売システム1Bの全体構成を
図17に示す。
図17に示すように、第3の実施の形態の販売システム1Bは、携帯端末8と、携帯端末8に表示されたコードを読み取るコード読取部57を備えたレジ端末5と、サーバ6とを備え、携帯端末8及びレジ端末5はネットワーク7を介してサーバ6に通信接続されている。
【0078】
第1の実施の形態の販売システム1と異なる点は、ユーザIDを保持する媒体としてICカード2に代えて携帯端末8がユーザIDを保持している点である。また、ユーザID読取部として、ICカードR/Wに代えてコードリーダ57が用いられる点である。また、第3の実施の形態では、携帯端末8に商品の画像を表示して商品の選択や購入依頼、選択された商品の修正等を行う。そのため、商品パネル3や修正端末4は不要である。
【0079】
レジ端末5のコードリーダ57は携帯端末8に表示されたコードを読み取り可能なコードリーダであり、カメラやコードスキャナ等の光学的読取装置である。なお、コードはQRコード(登録商標)に限定されず、バーコードやカラーコード等、印刷可能でありユーザIDを保持できるコードであればどの形態のコードを利用してもよい。
【0080】
サーバ6及びレジ端末5のハードウェア構成、機能構成、及び動作は、ユーザIDを携帯端末8に表示されたコードから読み取る点を除き第1の実施の形態と同様である。
【0081】
第3の実施の形態の販売システム1Bの携帯端末8について説明する。
図18は、携帯端末8のハードウェア構成を示す図である。
携帯端末8は、ユーザ(購入者)が利用する携帯端末であり、スマートフォン、携帯電話、タブレット、ゲーム機、ノートPC等である。携帯端末8は、
図18に示すように、制御部801、記憶部802、通信部803、入力部804、表示部805、カメラ806、音声処理部807等がバス809を介して接続されて構成される。
【0082】
制御部801、記憶部802、通信部803、入力部804、表示部805については、第1の実施の形態のパネル制御装置31の制御部311、記憶部312、通信部313、入力部314、表示部315と同様である。記憶部802には、表示部805に表示するユーザID81及び販売システム1Bで販売される商品の商品情報82(商品ID、商品画像、商品名、価格等)が記憶される。
【0083】
カメラ806は、例えばCCD(Charge
Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を用いたカメラであり、撮像した画像を制御部801に送出する。音声処理部807は、音声を制御部801に入力するマイク及び制御部801から入力された音声データを出力するスピーカを備える。
【0084】
携帯端末8の記憶部802には、販売システム1Bを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)が予め記憶されているものとする。制御部801は、アプリを記憶部802から読み出して実行する。上述のアプリには、商品購入機能や修正機能、決済機能等が含まれる。携帯端末8の各機能について、
図19を参照して説明する。
【0085】
図19は、第3の実施の形態の販売システム1Bの機能構成を示す図である。
携帯端末8は、記憶部802、QRコード(登録商標)表示部83、商品表示部84、購入商品入力部85、購入予定情報送信部86、購入予定情報取得部87、修正部88、及び修正情報送信部89等を有する。記憶部802には、ユーザID81及び商品情報82が記憶されている。
【0086】
サーバ6は、通信部61、記憶部602、決済情報生成部63、決済情報送信部64、決済完了処理部65等を有する。記憶部602には、購入予定情報621、決済情報622、及び商品情報623が記憶されている。
【0087】
レジ端末5は、ユーザID読取部57、決済情報取得部52、記憶部502、決済処理部54、及び決済完了情報送信部55等を備える。記憶部502には商品情報531が記憶されている。
【0088】
携帯端末8の記憶部802に記憶されるユーザID81は、携帯端末8を利用するユーザ(購入者)のユーザIDである。例えば、アプリをインストールする際に、携帯端末8のユーザIDが発行されて記憶される。商品情報82は、
図20に示すように、販売システム1Bで販売する商品の商品ID、商品名、価格、商品画像等を含む情報である。携帯端末8に記憶される商品情報82と同一の商品情報が、サーバ6の記憶部602に商品情報623として記憶され、レジ端末5の記憶部502に商品情報531として記憶される。
【0089】
QRコード(登録商標)表示部83は、ユーザID81をQRコード(登録商標)等のコードの形態に変換して表示する。レジ端末5において決済処理を行う際に、ユーザ(購入者)は携帯端末8にユーザIDを示すQRコード(登録商標)を表示させる。
商品表示部84は、アプリの購入画面851(
図23)において、販売システム1Bで販売される商品の画像等を選択可能に表示部805に表示する。
購入商品入力部85は、商品表示部84により表示された商品から購入する商品の選択及び個数の入力を受け付ける。商品の選択及び個数の入力は、入力部804を介して行われる。
【0090】
購入予定情報送信部86は、購入商品入力部85において選択された商品の識別情報(商品ID)と個数の情報を、記憶部802に記憶されているユーザID81とともにサーバ6に送信する。
購入予定情報取得部87は、アプリの修正画面853(
図25)において、サーバ6に対して購入予定情報621の取得要求をユーザIDと共に送信し、サーバ6から購入予定情報621を取得する。
修正部88は、購入予定情報取得部87により取得した購入予定情報621を表示部805に表示し、修正の入力受け付ける。
修正情報送信部89は、修正部88により修正された内容をサーバ6に送信し、サーバ6に記憶されている購入予定情報621を更新させる。
【0091】
サーバ6の通信部61は、携帯端末8に対して購入予定情報621や購入予定情報621の修正情報等を送受信する。記憶部602は、購入予定情報621、決済情報622、及び商品情報623を記憶する。
【0092】
購入予定情報は、
図21(a)に示すように、「ユーザID」、「商品ID」、「個数」、「決済」等のデータ項目を有するレコードが蓄積された情報である。携帯端末8からユーザID、商品ID、個数の情報が送信されると、サーバ6の制御部601は購入予定情報621に新規レコードを追加し、受信したユーザID、商品ID、個数の情報をデータ項目「ユーザID」、「商品ID」、「個数」にそれぞれ入力して記憶する。また、「決済」の情報はレジ端末5から決済完了の通知を受信するまでは「未」として記憶する。
【0093】
決済情報622は、未決済の購入予定情報621をユーザID毎にまとめた情報であり、
図21(b)に示すように、ユーザID、商品ID、個数の情報が記憶される。
【0094】
商品情報623は、上述したように、販売システム1Bで販売する商品の商品ID、商品名、価格、商品画像等を含む情報である(
図20)。
【0095】
決済情報生成部63は、購入予定情報621に基づいてユーザID毎の決済情報622を生成する。
決済情報送信部64は、決済情報生成部63により生成された決済情報622をレジ端末5に送信する。
決済完了処理部65は、レジ端末5から送信された決済完了情報を受信し、購入予定情報621に反映する処理を行う。
【0096】
レジ端末5のユーザID読取部57は、携帯端末8に表示されたQRコード(登録商標)855(
図27)を読取り、ユーザID81を取得する。
ユーザID読取部57は、
図17のコード読取部57に該当する。決済情報取得部52は、コード読取部57により読み取ったユーザID81に対応する決済情報622をサーバ6に対して要求し、取得する。
【0097】
記憶部502は、商品情報531を記憶する。商品情報531は、上述したように、販売システム1Bで販売する商品の商品ID、商品名、価格、商品画像等を含む情報である(
図20)。決済処理部54は、決済情報取得部52が取得した決済情報622及び商品情報531等に基づいて商品の合計金額を算出し、決済処理を行う。
決済完了情報送信部55は決済処理部54において商品の決済処理が完了すると、サーバ6に記憶されている購入予定情報621に決済完了の旨の通知を送信し、決済完了の情報を反映させる。
【0098】
次に、
図22のフローチャートを参照して、第3の実施の形態における商品選択時の処理の流れを説明する。
【0099】
ユーザ(購入者)がアプリを起動し、購入画面851の表示指示を入力すると、携帯端末8の制御部801(商品表示部84)は、
図23に示すような購入画面851を携帯端末8の表示部805に表示する(ステップS401)。購入画面851には、販売される商品の画像851a、851cや、購入を希望する際に操作される購入ボタン851b、851d等が表示される。なお、購入画面851には、商品の画像851a、851cの他、商品の名称や説明、価格等の情報が表示されることが望ましい。購入画面851に表示する商品の情報は、記憶部802に商品情報82として記憶されている。なお、携帯端末8の制御部801は、アプリを起動する際にサーバ6にアクセスし、最新の商品情報82(623)をサーバ6から受取り、記憶部802に更新記憶するものとする。制御部801(購入商品入力部85)は、購入画面851においてユーザからの商品の選択(購入ボタン851b、851dのタッチ操作)を受け付ける。
【0100】
ユーザが欲しい商品を選択し、個数を入力すると(ステップS402)、携帯端末8の制御部801(購入予定情報送信部86)は選択された商品の商品IDと個数をユーザIDとともにサーバ6に送信する(ステップS403)。サーバ6は、商品ID、個数、及びユーザIDを受信すると、記憶部602の購入予定情報621に新規レコードを追加し、データ項目「ユーザID」、「商品ID」、「個数」に受信したユーザID、商品ID、個数を入力して記憶する。「決済」項目はこの段階では「未」として記憶される(ステップS404;
図21(a))。
【0101】
図24の修正処理を行うことで、ユーザ(購入者)は、サーバ6に記憶されている購入予定情報621を確認したり、修正したりすることができる。以下、修正処理について
図24及び
図25を参照して説明する。
【0102】
ユーザ(購入者)が携帯端末8に対して購入予定情報621の表示指示を入力すると(ステップS501)、携帯端末8の制御部801(購入予定情報取得部87)は記憶部802に記憶されているユーザID81とともに購入予定情報取得要求をサーバ6に送信する(ステップS502)。サーバ6は携帯端末8からの購入予定情報取得要求に応答して、ユーザID81に該当する購入予定情報621を記憶部602から取得し(ステップS503)、携帯端末8に送信する(ステップS504)。
【0103】
携帯端末8の制御部801は購入予定情報621を受信すると(ステップS505)、受信した購入予定情報621を修正画面853に表示する(ステップS506)。修正画面853には、
図25に示すように、購入予定情報621に含まれる商品の画像853a、853cが表示されるとともに、追加購入する際に操作される購入ボタン853bや削除する際に操作される削除ボタン853dや数量変更入力欄(不図示)等が表示される。なお、修正画面853には、商品の画像853a、853cの他に、商品の名称や説明、価格等の情報が表示されることが望ましい。また、制御部801は記憶部802に記憶されている商品情報82に基づいて購入予定情報621に含まれる商品の合計金額を算出し、修正画面853に表示するようにしてもよい。
【0104】
携帯端末8の制御部801(修正部88)は、修正の入力を受け付ける。購入者は、携帯端末8の入力部804を介して、修正する商品を選択したり、個数を変更したり、商品の追加や削除を行う(ステップS507)。修正が入力されると、携帯端末8の制御部801は修正された内容に基づいて商品の合計金額を算出し、表示部805に表示する(ステップS508)。購入者が、表示された合計金額を確認して修正した内容を反映するよう指示が入力されるまで(ステップS509;No)、修正を受け付ける。携帯端末8の制御部801は購入予定情報621の内容が修正される都度、商品の合計金額を算出し、表示部405に表示する。
【0105】
その後、購入者が修正した内容を反映するよう指示を入力すると(ステップS509;Yes)、携帯端末8の制御部801(修正情報送信部89)は、修正された購入予定情報621をサーバ6に送信する(ステップS510)。サーバ6は、修正された購入予定情報621を受信すると、記憶部602の購入予定情報621を更新記憶する(ステップS511)。
【0106】
次に、第3の実施の形態の販売システム1Bにおける決済処理について、
図26を参照して説明する。
まず、ユーザは携帯端末8を操作してユーザID81を示すQRコード(登録商標)855を表示部805に表示する。携帯端末8の制御部801(QRコード(登録商標)表示部83)は、記憶部802に記憶されているユーザID81をQRコード(登録商標)の形態に変換して表示部805に表示する(ステップS601)。
図27はQRコード(登録商標)855を携帯端末8の表示部805に表示した状態の一例を示す図である。なお、表示部805にはQRコード(登録商標)855とともにユーザID81を表示するようにしてもよい。これによりコード読取部57に不具合が生じた場合等でもユーザID81をレジ端末5に手入力することで対処できる。
【0107】
ユーザ(購入者)がレジ端末5のコード読取部57に対して携帯端末8に表示されるQRコード(登録商標)855をかざす(ステップS602)。レジ端末5のコード読取部57はQRコード(登録商標)855を読取り、ユーザID81を取得する(ステップS603)。
【0108】
レジ端末5の制御部501(決済情報取得部52)は、取得したユーザIDとともに決済情報取得要求をサーバ6に送信する(ステップS604)。サーバ6は、レジ端末5から決済情報取得要求及びユーザID81を受信すると、受信したユーザID81に該当する購入予定情報621を記憶部602から取得し、決済情報622を生成する(ステップS605)。そして、要求元のレジ端末5に決済情報622を送信する(ステップS606)。レジ端末5の制御部501(決済情報取得部52)は決済情報622を受信すると(ステップS607)、受信した決済情報622に基づいて決済処理を行う(ステップS608)。レジ端末5の制御部501(決済処理部54)は決済情報622に含まれる商品IDに対応する価格情報を記憶部502に記憶されている商品情報531から取得する。また制御部501(決済処理部54)は商品の価格及び個数に基づき商品の合計金額を算出する。レジ端末5の制御部501(決済処理部54)は、表示部505に合計金額を表示して、購入者に知らせる。レジ端末5では、現金、クレジットカード、または電子マネー等による決済処理を行う。決済処理では、レシートプリンタ508から商品名、個数、価格、合計金額、つり銭額等が印刷されたレシートが出力される。
【0109】
決済処理が終了すると、レジ端末5の制御部501(決済完了情報送信部55)は、決済完了情報をサーバ6に送り、反映させる(ステップS609)。例えば、サーバ6の制御部601は、決済が完了した商品について記憶部602に記憶されている購入予定情報621の「決済」項目を「未」から「済」にする。或いは、決済が終了した商品のレコードを購入予定情報621から削除する(ステップS610)。レジスタッフは、レシートを購入者に渡し、商品受け取り窓口へ誘導する。
【0110】
購入者は、商品受け取り窓口に行き、購入した商品を一括して受け取る。
【0111】
なお、レジ端末5において、決済情報622に含まれる商品の修正を受け付けることも可能である。その場合は、レジ端末5は、
図24のステップS501からステップS510の処理を実行する。そして、ステップS608の決済処理では、レジ端末5は修正した決済情報622に基づいて決済処理を行う。
【0112】
以上説明したように、第3の実施形態の販売システム1Bによれば、ユーザは携帯端末8で購入する商品を選択することができる。選択された商品や個数の情報はサーバ6に送信され、購入予定情報621としてサーバ6で管理される。また、商品の決済を行う際は、ユーザID81を示すQRコード(登録商標)855を携帯端末8の表示部805に表示してレジ端末5のコード読取部57で読み取ることでユーザID81をレジ端末5に入力する。レジ端末5は、サーバ6からユーザID81に該当する決済情報622を取得して決済を行うことができる。これにより、ユーザはグッズ等の販売会場でレジ列に並んでいる間に携帯端末8で欲しい商品を選択してサーバ6に送信しておき、レジ端末5では携帯端末8にQRコード(登録商標)81を表示させて読み取らせるだけで、円滑に商品の決済を行って商品を受け取ることができる。購入者は、欲しい商品を選ぶために会場内を歩き回ったり、レジスタッフに口頭で欲しい商品を伝えたりする必要が無く、商品の購入が円滑となる。また、第3の実施の形態では、第1の実施の形態の販売システム1や第2の実施の形態の販売システム1Aのように、商品パネル3や修正端末4を備える必要はなく、陳列した商品にそれぞれ読取部(ICカードR/Wやコードリーダ)を配置する必要もないため、装置構成が簡略化されコストを抑えることができる。
【0113】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0114】
1、1A、1B・・・・販売システム
2・・・・・・・・・・ICカード
2A・・・・・・・・・QRカード
3、3A・・・・・・・商品パネル
4・・・・・・・・・・修正端末
5・・・・・・・・・・レジ端末
6・・・・・・・・・・サーバ
7・・・・・・・・・・ネットワーク
21・・・・・・・・・非接触ICチップ
25・・・・・・・・・記憶部(EEPROM)
31・・・・・・・・・パネル制御装置
32、32a~32f・・・ユーザID読取部(ICカードR/W)
33・・・・・・・・・購入予定情報送信部
37、37a~37f・・・ユーザID読取部(コードリータ)
41・・・・・・・・・ユーザID読取部(ICカードR/W)
42・・・・・・・・・購入予定情報取得部
43・・・・・・・・・購入予定情報表示部
44・・・・・・・・・修正部
45・・・・・・・・・修正情報送信部
46・・・・・・・・・合計金額表示部
51・・・・・・・・・ユーザID読取部(ICカードR/W)
52・・・・・・・・・決済情報取得部
54・・・・・・・・・決済処理部
55・・・・・・・・・決済完了情報送信部
57・・・・・・・・・ユーザID読取部(コードリータ)
61・・・・・・・・・通信部
63・・・・・・・・・決済情報生成部
64・・・・・・・・・決済情報送信部
65・・・・・・・・・決済完了処理部
81・・・・・・・・・ユーザID(携帯端末)
82・・・・・・・・・商品情報
83・・・・・・・・・QRコード(登録商標)表示部
84・・・・・・・・・商品表示部
85・・・・・・・・・購入商品入力部
86・・・・・・・・・購入予定情報送信部
87・・・・・・・・・購入予定情報取得部
88・・・・・・・・・修正部
89・・・・・・・・・修正情報送信部
251・・・・・・・・ユーザID
34、521・・・・・商品IDリスト(RW IDリスト)
522・・・・・・・・商品価格情報
621・・・・・・・・購入予定情報
622・・・・・・・・決済情報
623・・・・・・・・商品情報