(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024109931
(43)【公開日】2024-08-14
(54)【発明の名称】キャリアフレーム
(51)【国際特許分類】
B62B 7/10 20060101AFI20240806BHJP
【FI】
B62B7/10
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024087796
(22)【出願日】2024-05-30
(62)【分割の表示】P 2022577361の分割
【原出願日】2021-07-02
(31)【優先権主張番号】202010628465.7
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジアリアン・ユアン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】単一の折り畳みプロセスを有するキャリアフレームを開発すること。
【解決手段】本発明は、第1の管状部材(1)と、第2の管状部材(2)と、第3の管状部材(3)と、第2の管状部材(2)に対して回動される第1のロッド(42)、結合ロッド(43)、第2のロッド(44)および回動フレーム(41)を含む折り畳みユニットと、を含むキャリアフレームを開示している。第1のロッド(42)は、第1の回動点および第2の回動点でそれぞれ、回動フレーム(41)に対して回動される。結合ロッド(43)は、第1の管状部材(1)に対して回動され、第3の回動点で回動フレーム(41)に対して回動される。第2のロッド(44)は、第3の管状部材(3)に対して回動され、第4の回動点で結合ロッド(43)に対して回動される。第2の回動点、第3の回動点および第4の回動点は同一の回動軸に配置されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の管状部材(1)と、
前記第1の管状部材(1)に対して回動される第2の管状部材(2)と、
前記第1の管状部材(1)および前記第2の管状部材(2)と協働して回動部(10)を形成するように、前記第2の管状部材(2)に対して回動される第3の管状部材(3)と、
を備えたキャリアフレーム(100)において、
前記キャリアフレーム(100)は、折り畳みユニット(4)を備え、前記折り畳みユニット(4)は、
前記回動部(10)および前記第2の管状部材(2)にそれぞれヒンジ結合された回動フレーム(41)と、
端部が第1の回動点で前記回動フレーム(41)に対して回動され、別の端部が第2の回動点で前記回動フレーム(41)に対して回動される第1のロッド(42)と、
端部が前記第1の管状部材(1)に対して回動され、別の端部が第3の回動点で前記回動フレーム(41)に対して回動される結合ロッド(43)と、
端部が前記第3の管状部材(3)に対して回動され、別の端部が第4の回動点で前記結合ロッド(43)に対して回動される第2のロッド(44)であって、前記結合ロッド(43)、前記回動フレーム(41)、前記第1のロッド(42)および前記第2のロッド(44)が、結合構造を形成する、第2のロッド(44)と、
を備えることを特徴とする、キャリアフレーム(100)。
【請求項2】
前記回動フレーム(41)は、第4のロッド(412)に接続された第3のロッド(411)、第5のロッド(413)に接続された前記第4のロッド(412)、および前記第5のロッド(413)を備え、前記第1のロッド(42)は、前記第1の回動点で前記第3のロッド(411)に対して回動され、前記第1のロッド(42)は、前記第2の回動点で前記第5のロッド(413)に対して回動され、前記第3のロッド(411)は前記回動部(10)に対して回動されることを特徴とする、請求項1に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項3】
前記結合ロッド(43)は、前記回動フレーム(41)が前記回動部(10)にヒンジ結合される位置を提供するための凹部(431)を有することを特徴とする、請求項1に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項4】
前記キャリアフレーム(100)はさらに、前記第3の管状部材(3)に対する前記第1の管状部材(1)の回転をロックするための第1のロックデバイス(7)を含み、前記第1のロックデバイス(7)は前記回動部(10)上に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項5】
前記キャリアフレーム(100)はさらに、前記第1の管状部材(1)に対して回動される第4の管状部材(5)を備え、前記第1の管状部材(1)に対する前記第4の管状部材(5)の折り畳みは前記第1のロックデバイス(7)を解放することを特徴とする、請求項4に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項6】
前記第1のロックデバイス(7)は、第1の引張部材(71)、押圧部材(72)、第1の取付ベース(73)、第2の取付ベース(74)、およびロック部材(75)を備え、前記第1の管状部材(1)は前記第1の取付ベース(73)に接続され、前記第3の管状部材(3)は前記第2の取付ベース(74)に接続され、前記第1の取付ベース(73)は前記第2の取付ベース(74)に対して回動され、前記ロック部材(75)は前記第1の取付ベース(73)と前記第2の取付ベース(74)との間に移動可能に配置され、
前記押圧部材(72)は、前記第1の取付ベース(73)と前記ロック部材(75)との間に配置され、前記押圧部材(72)および前記ロック部材(75)は互いに当接し、前記第1の引張部材(71)の端部は前記押圧部材(72)に接続され、前記第1の引張部材(71)が前記押圧部材(72)を引っ張る場合、前記押圧部材(72)は前記ロック部材(75)を押して、前記第2の取付ベース(74)から前記第1の取付ベース(73)を解放することを特徴とする、請求項5に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項7】
突起(731)が、前記第1の取付ベース(73)から前記押圧部材(72)に向けて延び、傾斜表面(721)が、前記突起(731)に対応して前記押圧部材(72)上に形成され、前記第1の引張部材(71)の前記端部が前記押圧部材(72)上に巻かれ、前記第1の引張部材(71)は、前記突起(731)を前記傾斜表面(721)に当接させるために回転するように前記押圧部材(72)を引っ張り、前記突起(731)は、前記押圧部材(72)が前記ロック部材(75)を押して移動させるように、前記傾斜表面構造(721)に当接することを特徴とする、請求項6に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項8】
前記第1のロックデバイス(7)はさらに、前記第2の取付ベース(74)と前記ロック部材(75)との間に配置された第1の弾性部材(76)を備えていることを特徴とする、請求項6に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項9】
前記ロック部材(75)は係合歯構造(751)を有し、第1の歯構造(732)が前記第1の取付ベース(73)上に形成され、第2の歯構造(741)が前記第2の取付ベース(74)上に形成され、前記第1の弾性部材(76)は、前記係合歯構造(751)を押し、それにより、前記係合歯構造(751)が前記第1の歯構造(732)および前記第2の歯構造(741)に係合して、前記第1の取付ベース(73)および前記第2の取付ベース(74)をロックし、
前記押圧部材(72)は前記係合歯構造(751)を押して、前記第1の弾性部材(76)の弾性力を克服し、前記第1の取付ベース(73)を前記第2の取付ベース(74)から解放することを特徴とする、請求項8に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項10】
前記第1のロックデバイス(7)はさらに、前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)を通して配置されかつ前記第4の管状部材(5)と係合される駆動部材(77)を備え、前記第1の引張部材(71)の別の端部は、前記駆動部材(77)上に巻かれ、前記第1の管状部材(1)に対する前記第4の管状部材(5)の折り畳みは、前記駆動部材(77)が回転し、前記第1の引張部材(71)を引っ張るのを可能にすることを特徴とする、請求項6に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項11】
前記キャリアフレーム(100)はさらに、折り畳み状態において前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)をロックするロック構造(8)を備えていることを特徴とする、請求項10に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項12】
前記ロック構造(8)はねじりばね(81)を備え、前記ねじりばね(81)の端部は前記駆動部材(77)上に取り付けられ、前記ねじりばね(81)の別の端部は係合フック(811)を有し、固定ピラー(11)が前記第1の管状部材(1)から外向きに延び、前記第4の管状部材(5)が前記第1の管状部材(1)上で折り畳まれる場合、前記駆動部材(77)は、前記係合フック(811)を前記固定ピラー(11)と係合させるように前記係合フック(811)を駆動することを特徴とする、請求項11に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項13】
前記キャリアフレーム(100)はさらに、前記第1の管状部材(1)に対する前記第4の管状部材(5)の回転をロックするために、前記第1の管状部材(1)と前記第4の管状部材(5)との間に配置された第2のロックデバイス(9)を備えていることを特徴とする、請求項5に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項14】
前記第2のロックデバイス(9)は、第2の引張部材(91)、係合部材(92)、噛合部材(93)、第1の固定部材(94)、第2の固定部材(95)および動作部材(96)を備え、前記第1の管状部材(1)は前記第1の固定部材(94)に接続され、前記第4の管状部材(5)は前記第2の固定部材(96)に接続され、前記第1の固定部材(94)は前記第2の固定部材(95)に接続され、前記噛合部材(93)は前記第1の固定部材(94)に接続され、前記係合部材(92)は前記第2の固定部材(95)上に摺動可能に配置され、前記係合部材(92)は拡張状態において前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)をロックするために、前記噛合部材(93)に係合され、前記第2の引張部材(91)の端部は前記動作部材(96)に接続され、前記第2の引張部材(91)の別の端部は前記係合部材(92)に接続され、前記動作部材(96)は、前記第2の引張部材(91)を介して前記噛合部材(93)から前記係合部材(92)を係合解除するように動作されることを特徴とする、請求項13に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項15】
前記第2のロックデバイス(9)はさらに、第2の弾性部材(97)を備え、前記第2の弾性部材(97)は前記係合部材(92)を前記噛合部材(93)に係合させるための弾性力を提供することを特徴とする、請求項14に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項16】
前記第4の管状部材(5)が前記第1の管状部材(1)上で折り畳まれる場合、前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)は協働して、支持脚部構造を形成することを特徴とする、請求項5に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項17】
第1の管状部材(1)と、
前記第1の管状部材(1)に対して回動され、前記第1の管状部材(1)に対して折り畳み可能である第4の管状部材(5)と、
前記第1の管状部材(1)に対する前記第4の管状部材(5)の回転をロックするための第2のロックデバイス(9)であって、前記第2のロックデバイス(9)は、係合部材(92)と、前記第1の管状部材(1)に接続された噛合部材(93)と、を備え、前記係合部材(92)は前記第4の管状部材(5)上に摺動可能に配置され、前記係合部材(92)は、拡張状態において、前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)をロックするために、前記噛合部材(93)に係合される、第2のロックデバイス(9)と、
を備えていることを特徴とする、キャリアフレーム(100)。
【請求項18】
前記第2のロックデバイス(9)は、第2の引張部材(91)、第1の固定部材(94)および第2の固定部材(95)をさらに備え、前記第1の管状部材(1)は前記第1の固定部材(94)に接続され、前記第4の管状部材(5)は前記第2の固定部材(96)に接続され、前記第1の固定部材(94)は前記第2の固定部材(95)に接続され、前記噛合部材(93)は前記第1の固定部材(94)に接続され、前記係合部材(92)は前記第2の固定部材(95)上に摺動可能に配置され、前記第2の引張部材(91)の端部は前記係合部材(92)に接続され、前記係合部材(92)は前記第2の引張部材(91)を介して前記噛合部材(93)から係合解除されることを特徴とする、請求項17に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項19】
前記第1の固定部材(94)および前記第2の固定部材(95)は、互いに嵌合されることを特徴とする、請求項18に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項20】
前記第2のロックデバイス(9)は、第2の弾性部材(97)をさらに備え、前記第2の弾性部材(97)は前記係合部材(92)を前記噛合部材(93)に係合させるための弾性力を提供することを特徴とする、請求項18に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項21】
ピラーが前記噛合部材(93)に向けて前記係合部材(92)から延び、係合穴構造が前記ピラーに対応して前記噛合部材(93)上に形成されている、請求項18に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項22】
前記第4の管状部材(5)が前記第1の管状部材(1)上で折り畳まれる場合、前記第1の管状部材(1)および前記第4の管状部材(5)は協働して、支持脚部構造を形成することを特徴とする、請求項17に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項23】
前記第2のロックデバイス(9)は、動作部材(96)をさらに備え、前記第2の引張部材(91)の別の端部は前記動作部材(96)に接続され、前記動作部材(96)は、前記第2の引張部材(91)を介して前記噛合部材(93)から前記係合部材(92)を係合解除するように動作される、請求項18に記載のキャリアフレーム(100)。
【請求項24】
前記第1の管状部材(1)に対して回動される第2の管状部材(2)と、
前記第2の管状部材(2)に対して回動される第3の管状部材(3)と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項17に記載のキャリアフレーム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1および請求項29におけるおいて書き部に記載のキャリアフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
キャリアフレームはしばしば、ユーザにとって容易に携帯可能な折り畳み可能設計を採用している。このように、キャリアフレームは、使用状態で完全に拡張させる、または保管もしくは携帯のために非使用状態で小型サイズに折り畳むことができる。
【0003】
従来のキャリアフレームは、キャリアフレームの前脚部、後脚部およびハンドルが折り畳まれるように動作させることができる。したがって、前脚部と後脚部との間、前脚部とハンドルとの間、または後脚部とハンドルとの間にそれぞれ折り畳み可能機構がある。このように、ユーザがキャリアフレームを折り畳みたい場合、ユーザは前脚部および後脚部を最初に折り畳み、その後、キャリアフレームの折り畳みを完了するようにハンドルを折り畳むために、屈まなくてはならない。その結果、前述の折り畳み可能設計は、ユーザが多数の折り畳み動作を行うために手を使用する必要があるので複雑な折り畳みプロセスを生じさせるだけではなく、キャリアフレームを折り畳むためにユーザが屈む必要があるのでユーザに多くの不便を生じさせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の問題を解決するために、単一の折り畳みプロセスを有するキャリアフレームを開発する必要がある。
【0005】
本発明の1つの目的は、同期して解放しかつ折り畳むことができるキャリアフレームであって、キャリアフレームが折り畳むのが容易であり、単純な構造を有し、操作するのに便利であるという利点を有する、キャリアフレームを提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、キャリアフレームの動作安定性を改善することができるキャリアフレームであって、キャリアフレームが折り畳むのが容易であり、単純な構造を有し、操作するのに便利であるという利点を有する、キャリアフレームを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これは、請求項1に記載のキャリアフレーム、および請求項29に記載のキャリアフレームによって達成される。従属請求項は、対応するさらなる開発および改良に関する。以下の詳細な記載からより明らかに分かるように、本発明によって提供される特許請求するキャリアフレームは、第1の管状部材、第2の管状部材、および第3の管状部材を含む。第2の管状部材は、第1の管状部材に対して回動される。第3の管状部材は、第1の管状部材および第2の管状部材と協働して回動部を形成するために、第2の管状部材に対して回動される。キャリアフレームはさらに、折り畳みユニットを含んでいる。折り畳みユニットは、回動フレーム、第1のロッド、結合ロッドおよび第2のロッドを含んでいる。回動フレームは、回動部および第2の管状部材にそれぞれヒンジ結合されている。第1のロッドの端部は、第1の回動点で回動フレームに対して回動される。第1のロッドの別の端部は、第2の回動点で回動フレームに対して回動される。結合ロッドの端部は、第1の管状部材に対して回動される。結合ロッドの別の端部は、第3の回動点で回動フレームに対して回動される。第2のロッドの端部は、第3の管状部材に対して回動される。第2のロッドの別の端部は、第4の回動点で結合ロッドに対して回動される。第2の回動点、第3の回動点および第4の回動点は、同じ回動軸に配置されている。第3の管状部材に対する第1の管状部材の折り畳みは、第2の管状部材に対して第3の管状部材を折り畳むように、回動フレームに対して折り畳まれるように結合ロッドを介して第2のロッドを駆動する。
【0008】
従来技術と比較して、本発明のキャリアフレームは、その上に配置された折り畳みユニットを有する。折り畳みユニットは、回動フレーム、第1のロッド、結合ロッドおよび第2のロッドを含む。回動フレームは、回動部および第2の管状部材に対して回動される。第1のロッドの端部は、第1の回動点で回動フレームに対して回動され、第1のロッドの別の端部は第2の回動点で回動フレームに対して回動され、それによって回動フレームおよび第1のロッドは四辺形構造を協働して形成することができる。結合ロッドの端部は第1の管状部材に対して回動され、結合ロッドの別の端部は第3の回動点で回動フレームに対して回動される。第2のロッドの端部は第3の管状部材に対して回動され、第2のロッドの別の端部は第4の回動点で結合ロッドに対して回動される。第2の回動点、第3の回動点および第4の回動点は、回動フレーム、第1のロッドおよび第2のロッドに結合構造を協働して形成させるように、同じ回動軸に配置されている。結合ロッドが第2のロッドを第3の管状部材に対する第1の管状部材の折り畳みによって回動フレームに対して折り畳まれるように駆動する設計を介して、第3の管状部材は同時に第2の管状部材に対して折り畳むことができ、それにより、第3の管状部材に対する第1の折り畳み管状部材の折り畳みが第3の管状部材を第2の管状部材に対して折り畳むように駆動することができる目的を達成する。このように、本発明のキャリアフレームは同期して解放しかつ折り畳むことができ、キャリアフレームが折り畳むのが容易であり、単純な構造を有し、操作するのに便利であるという利点を有する。
【0009】
回動フレームは、第4のロッドに接続された第3のロッド、第5のロッドに接続された第4のロッド、および第5のロッドを含んでいることが好ましい。第1のロッドは、第1の回動点で第3のロッドに対して回動される。第1のロッドは、第2の回動点で第5のロッドに対して回動される。第3のロッドは回動部に対して回動される。
【0010】
第2の管状部材は、第4のロッドが第5のロッドに接続されるジョイントに接続されていることが好ましい。
【0011】
回動フレームおよび第1のロッドは協働して、台形構造を形成することが好ましい。
【0012】
結合ロッドは、回動フレームが回動部にヒンジ結合される位置を提供するための凹部を有することが好ましい。
【0013】
キャリアフレームはさらに、ガイドレールを含んでいることが好ましい。ガイドレールは結合ロッドに接続され、ガイドレールは、第1の管状部材、第2の管状部材および第3の管状部材が互いに対して折り畳まれる場合に、上向きハンドル構造を形成することが好ましい。
【0014】
キャリアフレームはさらに、第3の管状部材に対する第1の管状部材の回転をロックするための第1のロックデバイスを含み、第1のロックデバイスは回動部上に配置されていることが好ましい。
【0015】
特に、キャリアフレームはさらに、第1の管状部材に対して回動される第4の管状部材を含み、第1の管状部材に対する第4の管状部材の折り畳みは第1のロックデバイスを解放する。
【0016】
特に、第1のロックデバイスは、第1の引張部材、押圧部材、第1の取付ベース、第2の取付ベース、およびロック部材を含む。第1の管状部材は第1の取付ベースに接続されている。第3の管状部材は第2の取付ベースに接続されている。第1の取付ベースは第2の取付ベースに対して回動される。ロック部材は、第1の取付ベースと第2の取付ベースとの間に移動可能に配置されている。押圧部材は、第1の取付ベースとロック部材との間に配置されている。押圧部材およびロック部材は互いに当接する。第1の引張部材の端部は押圧部材に接続され、第1の引張部材が押圧部材を引っ張る場合、押圧部材はロック部材を押して、第2の取付ベースから第1の取付ベースを解放する。
【0017】
特に、突起が第1の取付ベースから押圧部材に向けて延び、傾斜表面が突起に対応して押圧部材上に形成されている。第1の引張部材の端部が押圧部材上に巻かれている。第1の引張部材は、突起を傾斜表面に当接させるために回転するように押圧部材を引っ張り、突起は、押圧部材がロック部材を押して移動させるように、傾斜表面に当接する。
【0018】
特に、傾斜表面は押圧部材上に形成された螺旋状表面構造である。
【0019】
特に、第1の巻きスロットが第1の引張部材に対応して押圧部材上に形成され、第1の引張部材は第1の巻きスロット上に巻かれる。
【0020】
特に、第1のロックデバイスはさらに、第2の取付ベースとロック部材との間に配置された第1の弾性部材を含んでいる。
【0021】
特に、ロック部材は係合歯構造を有し、第1の歯構造が第1の取付ベース上に形成され、第2の歯構造が第2の取付ベース上に形成されている。第1の弾性部材は、係合歯構造を押し、それにより、係合歯構造が第1の歯構造および第2の歯構造に係合して、第1の取付ベースおよび第2の取付ベースをロックする。
【0022】
特に、押圧部材は係合歯構造を押して、第1の弾性部材の弾性力を克服して、第1の歯構造から係合解除され、第1の取付ベースを第2の取付ベースから解放する。
【0023】
特に、ロック部材は、第1の取付ベースと第2の取付ベースとの間で回動シャフトに沿って移動可能である。
【0024】
特に、押圧部材は、第1の取付ベースと第2の取付ベースとの間で回動シャフトに沿って移動可能である。
【0025】
特に、第1のロックデバイスはさらに、第1の管状部材および第4の管状部材を通して配置されかつ第4の管状部材と係合された駆動部材を含んでいる。第1の引張部材の別の端部は、駆動部材上に巻かれ、第1の管状部材に対する第4の管状部材の折り畳みは、駆動部材が回転し、第1の引張部材を引っ張るのを可能にする。
【0026】
特に、第2の巻きスロットが駆動部材上に形成され、第1の引張部材は第2の巻きスロット上に巻かれる。
【0027】
特に、キャリアフレームはさらに、折り畳み状態において第1の管状部材および第4の管状部材をロックするロック構造を含んでいる。
【0028】
特に、ロック構造はねじりばねを含んでいる。ねじりばねの端部は、駆動部材上に取り付けられている。ねじりばねの別の端部は係合フックを有する。固定ピラーが、第1の管状部材から外向きに延びている。第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれる場合、駆動部材は、係合フックを固定ピラーと係合させるように係合フックを駆動する。
【0029】
特に、ねじりばねに対応する挿入スロットが、駆動部材上に形成されている。
【0030】
特に、キャリアフレームはさらに、第1の管状部材に対する第4の管状部材の回転をロックするために、第1の管状部材と第4の管状部材との間に配置された第2のロックデバイスを含んでいる。
【0031】
特に、第2のロックデバイスは、第2の引張部材、係合部材、噛合部材(mating member)、第1の固定部材、第2の固定部材および動作部材を含んでいる。第1の管状部材は第1の固定部材に接続されている。第4の管状部材は第2の固定部材に接続されている。第1の固定部材は第2の固定部材に接続され、噛合部材は第1の固定部材に接続されている。係合部材は、第2の固定部材上に摺動可能に配置されている。係合部材は、拡張状態において第1の管状部材および第4の管状部材をロックするために、噛合部材に係合されている。第2の引張部材の端部は動作部材に接続されている。第2の引張部材の別の端部は係合部材に接続されている。動作部材は、第2の引張部材を介して噛合部材から係合部材を係合解除するように動作される。
【0032】
特に、第1の固定部材および第2の固定部材は、互いに嵌合および回動される。
【0033】
特に、第2のロックデバイスはさらに、第2の弾性部材を含んでいる。第2の弾性部材は、係合部材を噛合部材に係合させるための弾性力を提供する。
【0034】
特に、ピラーが噛合部材に向けて係合部材から延びている。係合穴構造が、ピラーに対応して噛合部材に形成されている。
【0035】
特に、第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれる場合、第1の管状部材および第4の管状部材は協働して、支持脚部構造を形成する。
【0036】
前述の目的を達成するために、本発明によって提供されるキャリアフレームは、第1の管状部材、第2の管状部材、第3の管状部材および第4の管状部材を含んでいる。第2の管状部材は第1の管状部材に対して回動される。第3の管状部材は第2の管状部材に対して回動される。第4の管状部材は第1の管状部材に対して回動される。第4の管状部材は第1の管状部材に対して折り畳み可能である。キャリアフレームはさらに、折り畳み状態に第1の管状部材および第4の管状部材をロックするロック構造を含んでいる。
【0037】
ロック構造はねじりばねを含んでいることが好ましい。ねじりばねの端部は、第4の管状部材に配置された駆動部材に取り付けられている。ねじりばねの別の端部は係合フックを有し、固定ピラーが第1の管状部材から外向きに延びている。第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれる場合、駆動部材は係合フックを固定ピラーに係合させるように駆動する。
【0038】
特に、挿入スロットがねじりばねを配置するために、駆動部材上に形成されている。
【0039】
特に、第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれた後、第1の管状部材および第4の管状部材は協働して支持脚部構造を形成する。
【0040】
従来技術と比較して、本発明のキャリアフレームが、折り畳み状態において第1の管状部材および第4の管状部材をロックするために第1の管状部材と第4の管状部材との間に配置されたロック構造を含むので、本発明は輸送プロセス中にキャリアフレームの予想外の拡張を防ぐことができ、キャリアフレームの折り畳み安定性を改善し、キャリアフレームが単純な構造を有し、使用するのが便利であるという利点を有する。
【0041】
以下において、本発明はさらに例として図示されて、その添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれ、第1の管状部材、第2の管状部材および第3の管状部材が本発明の一実施形態による折り畳みプロセス中である場合の、キャリアフレームの側面図である。
【
図2】第4の管状部材が第1の管状部材上で折り畳まれ、第1の管状部材、第2の管状部材および第3の管状部材が互いに対して折り畳まれる場合の、本発明のキャリアフレームの側面図である。
【
図3】第1の管状部材、第2の管状部材、第3の管状部材および第4の管状部材が折り畳み状態である場合の、本発明のキャリアフレームの側面図である。
【
図4】拡張状態における本発明のキャリアフレームの図である。
【
図5】別の視野角での拡張状態における本発明のキャリアフレームの図である。
【
図6】折り畳みプロセス中の本発明のキャリアフレームの図である。
【
図7】完全に折り畳まれた後の本発明のキャリアフレームの図である。
【
図8】拡張状態における本発明のキャリアフレームの側面図である。
【
図9】拡張状態における本発明のキャリアフレームの部分断面図である。
【
図10】
図9の領域「A」でのキャリアフレームの拡大図である。
【
図11】拡張状態における本発明のキャリアフレームの部分分解図である。
【
図12】
図10の領域「B」でのキャリアフレームの拡大図である。
【
図13】別の視野角での拡張状態における本発明のキャリアフレームの部分分解図である。
【
図14】拡張状態における本発明のキャリアフレームの部分分解図である。
【
図15】
図14の領域「C」でのキャリアフレームの拡大図である。
【
図16】本発明のキャリアフレームの押圧部材の図である。
【
図17】第4の管状部材が第1の管状部材に対して折り畳まれる場合の、本発明のキャリアフレームの図である。
【
図18】拡張状態における本発明のキャリアフレームの別の部分分解図である。
【
図19】本発明のキャリアフレームの駆動部材の図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
ここで、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する。
【0044】
図1~
図7を参照されたい。本発明によって提供されるキャリアフレーム100は、第1の管状部材1、第2の管状部材2、および第3の管状部材3を含む。第1の管状部材1は、第2の管状部材2に対して折り畳み可能であるように第2の管状部材2に対して回動される。第2の管状部材2は、第3の管状部材を第2の管状部材2に対して折り畳み可能であるようにするように、第3の管状部材3に対して回動される。第1の管状部材1、第2の管状部材2および第3の管状部材3は、回動部10を協働して形成するために、同じ点で回動される。キャリアフレーム100はさらに、折り畳みユニット4を含む。折り畳みユニット4は、回動フレーム41、第1のロッド42、結合ロッド43、および第2のロッド44を含んでいる。回動フレーム41は、回動部10および第2の管状部材2にヒンジ結合されている。回動フレーム41と回動部10との間の回動点、および回動フレーム41と第2の管状部材2との間の回動点は、互いに間隔をおいて配置されている。第1のロッド42の端部は、第1の回動点aで回動フレーム41に対して回動され、第1のロッド42の別の端部は、第2の回動点bで回動フレーム41に対して回動される。第1の回動点aおよび第2の回動点bは、第1の回動フレーム41および第1のロッド42を協働して四辺形構造を形成するように、互いに間隔をおいて配置されている。結合ロッド43の端部は、第1の管状部材1に対して回動され、結合ロッド43の別の端部は、第3の回動点で回動フレーム41に対して回動される。結合ロッド43はシート状構造であり、回動フレーム41が回動部10にヒンジ結合される位置を提供するための凹部431を有して、キャリアフレーム100の各構成部品をより小型にするように結合ロッド43と回動フレーム41との間の干渉を防ぐ。第2のロッド44の端部は第3の管状部材3に対して回動され、第2のロッド44の別の端部は第4の回動点で結合ロッド43に対して回動される。第2の回動点b、第3の回動点および第4の回動点は、同じ回動軸に配置されて、回動フレーム41、第1のロッド42および第2のロッド44が協働して結合構造を形成させる。第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みを介して、結合ロッド43は、第2の管状部材2に対して第3の管状部材3を折り畳むように、回動フレーム41に対して第2のロッド44を折り畳むことができる。このように、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みが第2の管状部材2に対して折り畳まれるように第3の管状部材3を同期して駆動することができる目的が達成される。キャリアフレーム100が折り畳まれる場合、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の回転は、キャリアフレーム100の折り畳み動作を完了するために互いに近づくように、第2の管状部材2および第3の管状部材3を同時に駆動することができる。したがって、ユーザが第1の管状部材1を回転させる必要があるだけであり、その後に第3の管状部材3を同期して第2の管状部材2に対して折り畳むことができるので、キャリアフレーム100の使用利便性を改善するように、第2の管状部材2および第3の管状部材3の折り畳みをさらに行う必要はない。本発明のキャリアフレーム100は、これに限らないが、足場、折り畳み梯子、折り畳み車椅子およびベビーカーなどの折り畳み可能デバイスに適切である。キャリアフレーム100が
図1~
図19に示すようなベビーカーに適用される一実施形態に対するより詳細な記載が、以下に提供される。本実施形態では、キャリアフレーム100の第1の管状部材1はベビーカーのハンドルであり、第2の管状部材2はベビーカーの前脚部であり、第3の管状部材3はベビーカーの後脚部である。このように、ユーザはキャリアフレーム100を折り畳むかまたは拡張するために、互いに近づくまたは互いに離れるように前脚部および後脚部を移動させるようにハンドルを回転させることができる。すなわち、ユーザがベビーカーの前脚部および後脚部を折り畳むために屈まなくてはならないという従来技術の問題を解消するように、キャリアフレーム100の折り畳みまたは拡張動作を完了するために、ユーザがハンドルを操作するだけでよい。したがって、ベビーカーの動作利便性が改善される。
【0045】
より詳細には、
図4~
図7を参照されたい。回動フレーム41は、第3のロッド411、第4のロッド412、および第5のロッド413を含む。第1のロッド42は第1の回動点aで第3のロッド411に対して回動され、第1のロッド42は第2の回動点bで第5のロッド413に対して回動され、第3のロッド411は回動部10に対して回動され、第2の管状部材2は第4のロッド412が第5のロッド413に接続されるジョイントに対して回動される。このような方法で、第1のロッド42、第2のロッド44、第3のロッド411、第4のロッド412、および第5のロッド413は協働して結合機構を形成することができる。このように、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みは、同期して第2の管状部材2に対して折り畳まれるように第3の管状部材3を駆動することができる。回動フレーム41は第1のロッド42と協働して台形構造を形成することができることが好ましい。本実施形態では、回動フレーム41および第1のロッド42は協働して、右側台形状構造を形成する。
【0046】
図1~
図4を参照されたい。本発明によって提供されるキャリアフレーム100はさらに、ガードレール6を含む。ガードレール6は結合ロッド43に接続されている。第1の管状部材1、第2の管状部材2、および第3の管状部材3が互いに対して共に折り畳まれる場合、ガードレール6は、キャリアフレーム100の使用利便性を改善するように、キャリアフレーム100の便利な輸送のために上向きハンドル構造(
図3に示す)を形成する。
【0047】
図8~
図16を参照されたい。キャリアフレーム100は、第1のロックデバイス7および第4の管状部材5をさらに含む。第1のロックデバイス7は、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の回転をロックするために使用される。第1のロックデバイス7は回動部10上に配置されている。第4の管状部材4は第1の管状部材1に対して回動される。第1のロックデバイス7は、第1の管状部材1に対する第4の管状部材5の折り畳みを介して解放することができる。すなわち、第1のロックデバイス7上に動作部材96を追加で配置する必要がなく、ユーザは第1のロックデバイス7を解放するために、第1の管状部材1および第4の管状部材5を回転させる必要があるだけであることを意味する。例えば、第1のロックデバイス7は、第1の引張部材71、押圧部材72、第1の取付ベース73、第2の取付ベース74、ロック部材75、および第1の弾性部材76を含む。第1の管状部材1は第1の取付ベース73に接続され、第3の管状部材3は第2の取付ベース74に接続され、第1の取付ベース73は第2の取付ベース74に対して回動される。このような方法で、第2の取付ベース74に対する第1の取付ベース73の回転は、第3の管状部材3に対して回転するように第1の管状部材1を駆動することができ、第1の取付ベース73および第2の取付ベース74をロックすることにより、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の回転をロックすることができる。ロック部材75は、第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間に移動可能に配置されている。押圧部材72は、第1の取付ベース73とロック部材75との間に配置されている。押圧部材72およびロック部材75は互いに当接する。第1の弾性部材76は、第2の取付ベース74とロック部材75との間に配置され、第1の取付ベース73に対してロック部材75を付勢する傾向があり、それによって、押圧部材72およびロック部材75を互いに対して当接させる。第1の引張部材71の端部は押圧部材72に接続されている。第4の管状部材5が第1の管状部材1に対して折り畳まれる場合、第1の引張部材71は、第1の回動ベース73と第2の回動ベース74との間で回動シャフトに沿ってロック部材75を移動させるように押圧部材72を引っ張る。押圧部材72は、第2の取付ベース74から第1の取付ベース73を解放するために、第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに沿って移動する。
【0048】
図8および
図10~
図16を参照されたい。突起731が第1の取付ベース73から押圧部材72に向けて延び、傾斜表面721が突起731に対応して押圧部材72上に形成されている。第1の引張部材71の端部が押圧部材72上に巻かれている。第1の引張部材71は、突起731を傾斜表面721に当接させるために回転するように押圧部材72を引っ張る。このように、傾斜表面721に対する突起731の当接によって、押圧部材72はロック部材75を押して移動させることができる。すなわち、押圧部材72の回転で、傾斜表面721に対する突起731の当接は、押圧部材72を第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに沿って移動させることができる。したがって、押圧部材72は、第1の取付ベース73および第2の取付ベース74をロックまたは解放するために、第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに沿って移動するようにロック部材75を押すことができる。傾斜表面721は押圧部材72上に形成された螺旋状表面構造である。本実施形態では、3つの突起731が第1の取付ベース73上に形成され、第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに対して対称に配置されている。3つの突起731は、第1の取付ベース73上で等しく間隔をおいて配置されている。これに応じて、3つの傾斜表面721が押圧部材72上に形成され、第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに対して対称に配置されている。3つの傾斜表面721は、押圧部材72上で等しく間隔をおいて配置されている。さらに、第1の巻きスロット722が第1の引張部材71に対応して押圧部材72上に形成され、第1の引張部材71は、キャリアフレーム100の各構成部品間の干渉を防ぐために第1の巻きスロット722上に巻かれて、キャリアフレーム100の各構成部品をより小型にする。第1の引張部材71はスチールワイヤロープであることが好ましいが、これに限るものではない。
【0049】
図13~
図15を参照されたい。ロック部材75は係合歯構造751を有し、第1の歯構造732が係合歯構造751に対応して第1の取付ベース73に形成され、第2の歯構造741が係合歯構造751に対応して第2の取付ベース74に形成されている。第1の弾性部材76は、第1の取付ベース73および第2の取付ベース74をロックするために、第1の歯構造732および第2の歯構造741と同時に係合されるように、係合歯構造751を押すことができる。もう一方では、押圧部材72は第1の弾性部材76の弾性力を克服するように係合歯構造751を押すことができ、したがって、係合歯構造751は、第1の取付ベース73を解放するために第1の歯構造732から係合解除することができる。すなわち、係合歯構造751が第1の歯構造732および第2の歯構造741と同時に係合する場合、係合歯構造751は、第1の取付ベース73が第2の取付ベース74に対して回転するのを防ぐために、第2の歯構造741に対する第1の歯構造732の位置をロックして、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の回動角度を固定することができる。係合歯構造751が、第1の歯構造732から係合解除され、その後、第2の歯構造741と完全に係合されるように、弾性力を克服するために押圧部材72によって押されると、係合歯構造751は、第2の歯構造741に対する第1の歯構造732の位置をもはや制限しない。その結果、第1の取付ベース73は、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の自由回転を達成するように、第2の取付ベース74に対して回転可能である。要するに、キャリアフレーム100は単純なロック設計を有し、操作するのが容易である。係合歯構造751は周方向分配で形成されていることが好ましい。これに応じて、第1の歯構造732および第2の歯構造741は周方向分配で形成されて、係合歯構造751のロックをより安定させる。
【0050】
図8~
図10および
図18~
図19を参照されたい。第1のロックデバイス7はさらに、駆動部材77を含む。第1の固定部材94は第1の管状部材1に接続され、第2の固定部材95は第4の管状部材5に接続されている。駆動部材77は、第1の固定部材94および第2の固定部材95を通して配置されている。駆動部材77は第4の管状部材5に係合されている。第1の引張部材71の別の端部は、駆動部材77上に巻かれている。第1の管状部材1に対する第4の管状部材5の折り畳みを介して、駆動部材77は第1の引張部材71を引っ張るためにこれに応じて回転することができ、したがって、第1の引張部材71は回転するように押圧部材72を引っ張ることができる。特に、第2の巻きスロット771が第1の引張部材71に対応して駆動部材77上に形成され、第1の引張部材71は、キャリアフレーム100の各構成部品間の干渉を防ぐために第2の巻きスロット771上に巻かれて、キャリアフレーム100の各構成部品をより小型にする。
【0051】
図18を参照されたい。本発明によって提供されるキャリアフレーム100はさらに、第1の管状部材1および第4の管状部材5を折り畳み状態にロックするためにロック構造8を含む。例えば、ロック構造8はねじりばね81を含んでいる。駆動部材77は第4の管状部材5に固定係合されている。第1の管状部材1に対する第4の管状部材5の回転は、回転するように駆動部材77を駆動することができる。ねじりばね81の端部は、第4の管状部材5上で駆動部材77に接続され、ねじりばね81の別の端部は係合フック811を有する。固定ピラー11が、係合フック811に対応して第1の管状部材1から外向きに延び、第1の固定部材94上に形成されている。第4の管状部材5が第1の管状部材上1に対して折り畳まれる場合、駆動部材77は、固定ピラー11と係合させるように係合フック811を駆動して、第1の管状部材1および第4の管状部材5をロックする。第1の管状部材1および第4の管状部材5は、第4の管状部材5が第1の管状部材1に対して折り畳まれた後に、耐先端支持脚部構造を協働して形成して、キャリアフレーム100が折り畳まれた後にひっくり返るのを効率的に防ぐことができる。特に、ねじりばね81に対応する挿入スロット772が、駆動部材77上に形成されている。ねじりばね81は、第1の引張部材71とねじりばね81との間の干渉を防ぐために、挿入スロット772を通して駆動部材77に取り付けることができる。
【0052】
図8および
図18を参照されたい。本発明によって提供されるキャリアフレーム100はさらに、第2のロックデバイス9を含む。第2のロックデバイス9は、第1の管状部材1に対する第4の管状部材5の回転をロックするために使用される。第2のロックデバイス9は、第1の管状部材1と第4の管状部材5との間に配置されている。例えば、第2のロックデバイス9は、第2の引張部材91、係合部材92、噛合部材93、第1の固定部材94、第2の固定部材95、動作部材96および第2の弾性部材97を含んでいる。第1の管状部材1は第1の固定部材94に接続されている。第4の管状部材5は第2の固定部材95に接続されている。第1の固定部材94は第2の固定部材95に嵌合され、これに対して回動される。噛合部材93は、第1の固定部材94内に嵌合され、第2の固定部材95に接続されている。第2の弾性部材97が第4の管状部材5に配置されている。第2の弾性部材97の端部は第4の管状部材5に接続され、第2の弾性部材97の別の端部は、係合部材92内に配置され、接続されている。係合部材92は、第2の固定部材95上に摺動可能に配置されている。第2の弾性部材97は、第1の管状部材1および第4の管状部材5を拡張状態でロックするために、係合部材92を噛合部材93に係合させるために弾性力を提供する。第2の引張部材91の端部は動作部材96に接続され、第2の引張部材91の別の端部は係合部材92に接続されている。第2の引張部材91は、第4の管状部材5の軸方向に沿って移動可能である。動作部材96は、第2の引張部材91を引っ張るように動作させることができる。したがって、第2の引張部材91は、第2の弾性部材97の弾性力を克服し、その後、噛合部材93から係合解除されるように係合部材92を引っ張ることができる。その結果、第2の固定部材95は、第4の管状部材5が第1の管状部材1に対して自由に回転することができるように、第1の固定部材94に対して自由に回転可能である。例えば、ピラーが噛合部材93に向けて係合部材92から延び、係合穴構造がピラーに対応して噛合部材93に形成されている。ピラーおよび係合穴構造は互いに係合させることができ、係合穴構造の横断面は矩形状である。
【0053】
要約すると、
図1~
図19を参照されたい。本発明のキャリアフレーム100の動作の詳細な記載が、以下に提供される。
【0054】
ユーザが
図4に示すような拡張状態でベビーカーを折り畳みたい場合、ユーザは、第2の弾性部材97の弾性力を克服するように第2の引張部材91を介して係合部材92を駆動するために、動作部材96を押すことができる。したがって、係合部材92は、第4の管状部材5が第1の管状部材1に対して自由に回転することができるように、第2の固定部材95を第1の固定部材94に対して自由回転可能にするために、噛合部材93から係合解除させることができる。このような方法で、第4の管状部材5は、
図7に示すような耐先端支持脚部構造を形成するように、第1の管状部材1に対して折り畳むことができる。第1の管状部材1に対する第4の管状部材5の折り畳み中に、駆動部材77はしたがって、固定ピラー11に係合されるように係合フック811を駆動するように回転して、第1の管状部材1および第4の管状部材5を折り畳み状態にロックする。同時に、駆動部材77の回転は、押圧部材72を引っ張るように第1の引張部材71を駆動することができ、それによって、押圧部材72は第1の取付ベース73と第2の取付ベース74との間で回動シャフトに沿って移動するようにロック部材75を押すことができる。係合歯構造751が、第1の歯構造732から係合解除され、その後、第2の歯構造741と完全に係合されるように、弾性力を克服するために押圧部材72によって押されると、係合歯構造751は、第1の取付ベース73を第2の取付ベース74に対して回転可能にするように第2の歯構造741に対する第1の歯構造732の位置をもはや制限せずに、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の自由回転を達成する。第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みは、結合ロッド43を介して回動フレーム41に対して折り畳まれるように第2のロッド44を駆動して、第2の管状部材2に対して第3の管状部材3を折り畳むことができる。このような方法で、第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みが第2の管状部材2に対して折り畳まれるように第3の管状部材3を同期して駆動することができるという目的が達成される。
【0055】
要するに、本発明のキャリアフレーム100は、上に配置された折り畳みユニット4を有する。折り畳みユニット4は、回動フレーム41、第1のロッド42、結合ロッド43および第2のロッド44を含んでいる。回動フレーム41は、回動部10および第2の管状部材2に対して回動される。第1のロッド42の端部は、第1の回動点aで回動フレーム41に対して回動され、第1のロッド42の別の端部は、第2の回動点bで回動フレーム41に対して回動され、したがって、回動フレーム41および第1のロッド42は協働して四辺形構造を形成することができる。結合ロッド43の端部は、第1の管状部材1に対して回動され、結合ロッド43の別の端部は、第3の回動点で回動フレーム41に対して回動される。第2のロッド44の端部は、第3の管状部材3に対して回動され、第2のロッド44の別の端部は、第4の回動点で結合ロッド43に対して回動される。第2の回動点b、第3の回動点および第4の回動点は、同じ回動軸に配置されて、回動フレーム41、第1のロッド42および第2のロッド44に協働して結合構造を形成させる。結合ロッド43が第2のロッド44を第3の管状部材3に対する第1の管状部材1の折り畳みによって回動フレーム41に対して折り畳まれるように駆動する設計を介して、第3の管状部材3は同時に第2の管状部材2に対して折り畳むことができ、それにより、第3の管状部材3に対する第1の折り畳み管状部材1の折り畳みが第2の管状部材2に対して折り畳まれるように第3の管状部材3を駆動することができるという目的を達成する。このような方法で、本発明のキャリアフレーム100は同期して解放しかつ折り畳むことができ、キャリアフレーム100が折り畳むのが容易であり、単純な構造を有し、操作するのに便利であるという利点を有する。
【0056】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、デバイスおよび方法の多くの変更および変形を行うことができることが直ぐに分かるだろう。したがって、上記開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ限定されると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0057】
1 第1の管状部材
2 第2の管状部材
3 第3の管状部材
4 折り畳みユニット
5 第4の管状部材
6 ガードレール
7 第1のロックデバイス
8 ロック構造
9 第2のロックデバイス
10 回動部
11 固定ピラー
41 回動フレーム
42 第1のロッド
43 結合ロッド
44 第2のロッド
71 第1の引張部材
72 押圧部材
73 第1の取付ベース
74 第2の取付ベース
75 ロック部材
76 第1の弾性部材
77 駆動部材
81 ねじりばね
91 第2の引張部材
92 係合部材
93 噛合部材
94 第1の固定部材
95 第2の固定部材
96 動作部材
97 第2の弾性部材
100 キャリアフレーム
411 第3のロッド
412 第4のロッド
413 第5のロッド
431 凹部
721 傾斜表面
722 第1の巻きスロット
731 突起
732 第1の歯構造
741 第2の歯構造
751 係合歯構造
771 第2の巻きスロット
772 挿入スロット
811 係合フック
a 第1の回動点
b 第2の回動点