(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110049
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】仮囲い安全通路
(51)【国際特許分類】
E04G 21/32 20060101AFI20240807BHJP
E04B 1/343 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
E04G21/32 Z
E04B1/343 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014376
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】519362321
【氏名又は名称】南都産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北口 祐介
(57)【要約】
【課題】従来と同様の部材を用いながら、基準風速(18m/s以上)に耐えることができる仮囲い安全通路を提供する。
【解決手段】仮囲い安全通路10は矩形状のパイプ11で構成され、作業員が通行可能である。矩形状のパイプ11の4角は剛構造である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状のパイプで構成された仮囲い安全通路であって、
前記矩形状のパイプの4角は剛構造である、仮囲い安全通路。
【請求項2】
前記矩形状のパイプは、垂直方向に延びる支柱パイプと、
前記支柱パイプに接続するように設けられた逆C字状のC型パイプと、を含む、請求項1に記載の仮囲い安全通路。
【請求項3】
前記支柱パイプと前記C型パイプとを地面に固定する固定部材を含む、請求項2に記載の仮囲い安全通路。
【請求項4】
前記安全通路の高さは3mであり、
前記安全通路の支柱間隔が1.8mであり、
前記安全通路で囲まれる保守空間は、幅0.8m以上でかつ高さ1.8m以上であり、
前記安全通路で使用される前記矩形状のパイプは単管φ48.6(t=2.4)のSTK500で構成され、
任意形平面骨組解析ソフトに前記安全通路の寸法および前記パイプ材料を入力したとき、前記安全通路の耐風力は、基準風速18m/sを満たす、請求項1または2に記載の仮囲い安全通路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は仮囲い安全通路に関し、特に、所定の耐風荷重を有する仮囲い安全通路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の仮囲い安全通路が、例えば、特開2011-144613号公報(特許文献1)に開示されている。同公報によれば、略倒立J字型形状の安全通路フレームを対向させて地面に差し込んで固定し、建築現場におけるアーチ型の仮囲い安全通路を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-144613号公報(要約等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の建築現場における仮囲い安全通路は上記のように構成されていた。
【0005】
しかしながら、上記のような従来の仮囲い安全通路では、安全通路を構成する部材がモーメントを受けることができず、所定の基準風速(18m/s以上)では、耐えられないという問題があった。
【0006】
この発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、従来と同様の部材を用いながら、基準風速(18m/s以上)に耐えることができる仮囲い安全通路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る仮囲い安全通路は、矩形状のパイプで構成され、作業員が通行可能な仮囲い安全通路である。矩形状のパイプの4角は剛構造である。
【0008】
好ましくは、矩形状のパイプは、垂直方向に延びる支柱パイプと、支柱パイプに接続するように設けられた逆C字状のC型パイプと、を含む。
【0009】
さらに好ましくは、支柱パイプとC型パイプとを地面に固定する固定部材を含む。
【0010】
この発明の一実施の形態によれば、安全通路の高さは3mであり、安全通路の支柱間隔が1.8mであり、安全通路で囲まれる保守空間は、幅0.8m以上でかつ高さ1.8m以上であり、安全通路で使用される矩形状のパイプは単管φ48.6(t=2.4)のSTK500で構成されている。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、仮囲い安全通路は矩形状のフレームで、その4角は剛構造である。その結果、従来と同様の部材を用いながら、基準風速に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】この発明の実施の形態に係る、仮囲い安全通路を示す図である。
【
図3】仮囲い通路にかかる荷重計算を示す図である。
【
図7】
図4~
図6のフレーム計算における格点DATAの格点NO.1~7を特定した図である。
【
図8】ケース1におけるフレームにかかる曲げモーメントを示す図である。
【
図9】ケース1におけるフレームにかかるせん断力を示す図である。
【
図10】ケース1におけるフレームにかかる軸力を示す図である。
【
図11】ケース1におけるフレームにかかる変位図である。
【
図12】ケース2におけるフレームにかかる曲げモーメントを示す図である。
【
図13】ケース2におけるフレームにかかるせん断力を示す図である。
【
図14】ケース2におけるフレームにかかる軸力を示す図である。
【
図15】ケース2におけるフレームにかかる変位図である。
【
図16】自在型クランプを用いた固定接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係る、仮囲い板の横に設けられた作業員が通る安全通路を示す図である。
図1(A)は、安全通路10を通路側から見た図であり、
図1(B)は
図1(A)に直交する側から見た図であり、
図1(A)において、矢印1B-1Bで示す部分の矢視図である。
図1(A)および
図1(B)を参照して、安全通路10は、地面に垂直に延びる支柱パイプ12と、支柱パイプ12に取付けられた逆C字状のC型パイプ11とを含み、支柱パイプ12は仮囲い板13を胴縁パイプ17a~17cで保持している。支柱パイプ12とC型パイプ11とはその逆C字状の上部及び下部に直線部を有し、その部分をクランプ19a,19bおよびクランプ20a,20bで支柱パイプ12に接続されている。
【0014】
すなわち、C型パイプ11と支柱パイプ12とはクランプ19a,19bおよびクランプ20a,20bで一体化されており、それによって、C型パイプ11と支柱パイプ12とで形成される安全通路10は矩形状のフレームを構成し、その4角が剛結合の構造になっている。剛結合はモーメントを伝達できるため、フレームの部材の負担を広げることができる。その結果、従来と同様の部材を用いながら、所定の基準風速に耐えることができる。
【0015】
なお、ここでは、参考までに、安全通路10の寸法を、作業員が安心して通行できるように幅800mm×高さ1800mm(図中1点鎖線で示している)としているが、この寸法はあくまで一例であり、この寸法に限るものではない。
【0016】
支柱パイプ12とC型パイプ11とは、クランプ20a,20bの近傍で水平方向に延びるつなぎパイプ14に接続されている。ここで、つなぎパイプ14は、C型パイプ11と支柱パイプ12との下端部で接続され、つなぎパイプ14はその水平方向の両端部で捨てパイプ15a、15bに接続され、捨てパイプ15a,15bは地面22に挿入されて安全通路10を固定している。また、つなぎパイプ14の上には作業者が通行するための踏み板16が設けられている。支柱パイプ12の安全通路の延びる方向における支柱パイプ12とC型パイプ11との間隔Bは1.8mであり、上下胴縁材から仮囲い板端部までの距離(胴縁パイプ17cと地面22との距離)l0は0.15mである。
【0017】
次に、この実施の形態における安全通路10の設計条件について説明する。
図2は安全通路10の基本構造と風荷重を示す図である。
図2を参照して、安全通路10となる仮囲いの構造寸法は次の通りである。仮囲い高さHは3mであり、C型パイプ11の高さhは2.35mであり、胴縁パイプ17a~17cの間隔lは1.35mであり、C型パイプ11の幅寸法は0.89mであり、胴縁パイプ17a~17cの3カ所(上から支点P1~P3という)に風荷重P1~P3がかかるものとする。
【0018】
なお、仮囲い板13、胴縁パイプ17、捨てパイプ15は、ここでの計算書の対象外である。
【0019】
次に、安全通路10の使用材料について説明する。安全通路10には、直径φ=4.86cmで板厚t=2.4mmの単管が使用される。単管の材質はSTK500であり、断面積A=3.48cm、断面係数Z=3.83cm3、断面二次半径i=1.64cm、許容圧縮応力 fc=237N/mm、許容曲げ応力 fb=237N/mm2、許容せん断応力 fs=135N/mm2である。
【0020】
また緊結金具(クランプ)19a、19b、および20a,20bは、自在クランプであり耐力は、3.43kN/個である。なお、風荷重に対する検討の場合、上記許容値は1.3倍とする。
【0021】
次に、風荷重について説明する。風荷重は下記条件により計算する。
【0022】
基準風速 18m/s
台風割増 1.0
対象地域 大都市市街地、一般市街地、郊外及び森
設置場所 崖上や傾斜地以外の場所
なお、参考基準として、「足場・型枠支保工設計指針」 (社)仮設工業会、および「風荷重に対する足場の安全技術指針」 (社)仮設工業会を使用した。
【0023】
また、「足場・型枠支保工設計指針」には、鋼材の許容応力、許容座屈応力、許容引張応力、緊結金具の許容耐力、および鉛直荷重の組み合わせ等が規定されている。
【0024】
また、「風荷重に対する足場の安全技術指針」には、材料・部材の許容応力度等、風荷重に対する許容応力度の割増し、および部材算定等を規定している。
【0025】
次に、設計結果について説明する。ここで、設計条件の計算は、「TITLE C型パイプフレーム計算」という、任意形平面骨組解析ソフト(商品名「フレームG」)を用いて行なった。
【0026】
表1は上記のソフトで計算したときの結果を示す表である。
【0027】
【0028】
応力は
図6に示す通りであり、応力度は後に説明する。
【0029】
ここで例えば、曲げの場合、σb(発生応力度)がσba(許容応力度)以下であり、せん断、軸力の全ての発生応力度が許容応力度以下であるためOKと判断される。
【0030】
次に風荷重の計算について説明する。
【0031】
Wp=qz・C
=369.1×1.2=442.9N/m2=0.44kN/m2
ここに、Wpは風荷重(N/m2)であり、
qzは設計用速度圧であり、以下の通り、369.1N/m2であり、
Cは風力係数であり、1.2である。
【0032】
設計用速度圧の計算は次の通りである。
【0033】
qz=5×Vz2/8
=5×24.32/8=369.1N/m2
ここに、Vzは地上における設計風速で、24.3m/sである。
【0034】
設計風速は次の計算で求められる。
【0035】
Vz=V0×Ke×S×Eb
=18×1.0×1.35×1.0=24.3m/s
ここに、V0は基準風速(m/s) で18m/s
Keは台風時割増係数 で1.0(九州地方、沖縄、山口以外)
Sは地上Zにおける瞬間風速分布係数で1.35(地域区分III以上、Z<5m)
Ebは近接高層建築物による割増係数で1.0(近接していない場合)である。
【0036】
次に風力係数Cの計算について説明する。風力係数Cは次の式で求められる。
【0037】
C=(0.11+0.09γ+0.945C0・R)・F
=(0.11+0.09×0+0.945×2×0.6)×1
=1.2
ここに、γは第2構面風力低減係数 で0(第1構面のみγ=0)
C0は防音パネルの基本風力係数 で2(充実率φ=1)
Rは防音パネルの縦横比による形状補正係数で0.6(延長B=6m以上)
Fは設置位置による補正係数 で1.0(独立設置)
【0038】
次に断面力の算定について説明する。この場合のモデル図は、
図2に示した通りである。
【0039】
断面性能は次の通りである。
【0040】
単管パイプ φ48.6mm(t=2.4mm)
A=3.48cm2=3.48E-04m2=348mm2
I=9.32cm4=9.32E-08m4=93200mm4
Z=3.83cm3=3.83E-06m3=3830mm3
E=210×106kN/m2=210×103N/m2
降伏強度F=355N/m2
【0041】
次に荷重計算について説明する。
図3は
図2と同様の図であり、荷重計算を説明する図である。
図3を参照して、ここで支柱間距離は1.8mである。また、風荷重Wpは上記したように0.44kN/m
2である。
【0042】
支点P1およびP3は、
P1,3=0.44×1.80×(1.35/2+0.15)=0.65kN
支点P2は、
P2=0.44×1.80×(1.35/2+1.35/2)=1.07kN
【0043】
次にC型フレームの計算について説明する。参考までに、C型フレーム計算の一部を
図4~
図6に示す。ここで、「TITLE C型パイプフレーム計算」というのは、この計算を、任意形平面骨組解析ソフト(商品名「フレームG」)を用いて行なった際の出力を示す表示である。
【0044】
ここで、
図4~
図6のフレーム計算における格点DATAの格点NO.1~7を特定した図を
図7に示す。ここで、格点1~7は
図7のa~gに対応する。
【0045】
以下に、フレーム計算で得られた結果について説明する。C型フレームは両側からそれぞれ風を受けるため、風荷重がC型フレームの右側に向いて作用する場合をCASE(ケース)1といい、風荷重がC型フレームの左側に向いて作用する場合をCASE(ケース)2という。まず、CASE1について説明する。
【0046】
図8はCASE1におけるフレーム計算で得られた曲げモーメントを示す図である。
図8を参照して、上下左右の4本の剛結合されたフレームにかかる曲げモーメントを示している。4本のフレームの外部に表示されているのが外部にかかるモーメントであり、4本のフレームの内部に表示されているのが内部にかかるモーメントである。ここで、力を与える位置や大きさが同じであれば、最大モーメントのでる位置はフレームの形状によって決まり、フレームの形状が同じであれば、力を与える位置、部材の長さ、部材の固定方法などで最大モーメントは変化する。
【0047】
また、この場合の計算データを
図6に示す。なお、
図6において、枠で囲んだ部材5のM(曲げ)、S(せん断)、および部材6のN(軸力)が最も危険であるため、表1の「応力」欄に示している。
【0048】
図9はせん断応力を示す図である。ここでも、4本のフレームの外部に表示されているのが外部にかかるせん断応力であり、4本のフレームの内部に表示されているのが内部にかかるせん断応力である。
【0049】
図10は軸力図である。フレームを構成する4本の軸に係る力を示している。図に示す数値の+値が引張、-値が圧縮を示している。
【0050】
図11は変位図である。フレームにかかる変位を示している。
【0051】
次にCASE2について説明する。
図12~
図15はCASE2における、CASE1における
図8~
図11に対応する図である。
【0052】
図12はC型パイプのフレーム計算で得られた曲げモーメントを示す図である。
図12を参照して、上下左右の4本の剛結合されたフレームにかかる曲げモーメントを示している。4本のフレームの外部に表示されているのが外部にかかるモーメントであり、4本のフレームの内部に表示されているのが内部にかかるモーメントである。
【0053】
図13はせん断応力を示す図である。ここでも、4本のフレームの外部に表示されているのが外部にかかるせん断応力であり、4本のフレームの内部に表示されているのが内部にかかるせん断応力である。
【0054】
図14は軸力図である。フレームを構成する4本の軸に係る力を示している。図に示す数値の+値が引張、-値が圧縮を示している。
【0055】
図15は変位図であり、フレームにかかる変位を示している。
【0056】
次に、許容応力度について説明する。
【0057】
単管パイプはφ48.6mm(t=2.4mm)である。
【0058】
A=3.48cm2=3.48E-04m2=348mm2
I=9.32cm4=9.32E-08m4=93200mm4
Z=3.83cm3=3.83E-06m3=3830mm3
E=210×106kN/m2=210×103N/m2
降伏強度F=355N/m2
【0059】
許容座屈応力度は次のようになる。
【0060】
部材の有効座屈長 l=2350mm
部材の断面二次半径 r=1.64cm=16.4mm
【0061】
限界細長比Aは次の式で求められる。
【0062】
A=√(π2×E/(0.6×F))
=√(π2×210×103/(0.6×355F))
=98.6
l/r =2350/16.4=143.29>98.6
l/rAの場合
fk=0.29×F/((l/r)/A))2=49N/mm2
許容曲げ応力度
fb=237N/mm2
許容せん断応力
fs=135N/mm2
【0063】
最大断面力は次の通りである。
【0064】
【0065】
次に応力度の計算について説明する。
【0066】
軸圧縮応力は次の通りである。
【0067】
σc=N/A=1.50×103/348=4.3N/mm2<49×1.3=64N/mm2(OK)
【0068】
曲げ圧縮応力度は次の通りである。
【0069】
σb=M/Z=1.13×106/3830=295N/mm2<237×1.3
308N/mm2(OK)
【0070】
せん断応力度は次の通りである。
【0071】
τ=2S/A=2×2.49×103/348=14.3N/mm2<135×1.3=176N/mm2(OK)
【0072】
次に、
図1に示したC型パイプ11と支柱パイプ12とを接続するクランプ19a,19bと20a,20bについて説明する。ここで使用するクランプ19a,19bと20a,20bは自在型クランプと呼ばれるものであり、これを用いた固定接続(剛結合)について説明する。
図16は、これを説明するための図である。一般的に、クランプで固定した箇所においてはピン接合と考える。これは、クランプ自体が曲げ抵抗できる構造になっていないためである。
【0073】
自在型クランプにおいても、回転する構造となっており曲げ抵抗は0である。そこで、クランプを2個使うことで
図16に示すように固定接続が可能になる。
【0074】
図16において、縦方向に延びる支柱は支柱パイプ12を示し、横構はC型パイプ11の上部を示し、2つのクランプは
図1に示したクランプ19a、19bやクランプ20a、20bを示す。
【0075】
この場合、固定接続を可能と考える際には、クランプ間隔が重要であり、固定接続と考えるに当たり必要な間隔を計算する。
【0076】
いずれにおいても、クランプが接続する2本分のフレームのせん断力で持たせている。
【0077】
図16参照して、曲げ伝達式は以下のようになる。
M=P×L
ここに、Mは固定接合部に発生するモーメントであり、Pはクランプに発生する引張力であり、Lはクランプ間隔である。
【0078】
単管パイプの曲げ耐力は、
M0=fc×Z=237×3830=0.91×106N/mm=0.91kN/m
ここに、M0は単管パイプの曲げ耐力であり、
fcは単管パイプの許容応力度(237N/mm2)であり、
Zは単管パイプの断面係数(3830mm3)である。
【0079】
自在型クランプの許容引張力であるP0=3.43kNである。
【0080】
その結果、必要クランプ間隔は、
L≧M0/P0=0.91/3.43=0.27m=270mm
すなわち、Lが270mm以上であれば、C型パイプ11と支柱パイプ12とは固定接続されることになり、この実施の形態においては、そのような寸法としている。
【0081】
上記実施の形態においてはC型フレームを用いた場合について説明したが、これに限らず、安全通路を構成するフレームの4角が剛構造であればどのような形状であっても良い。
【0082】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示する実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0083】
10 安全通路
11 C型パイプ
12 支柱パイプ
13 仮囲い板
14 つなぎパイプ
15 捨てパイプ
16 踏み板
17 胴縁パイプ
19,20 クランプ
22 地面