(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110089
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20240807BHJP
【FI】
H01R13/52 301E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014446
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】内田 将司
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE14
5E087FF02
5E087GG15
5E087LL03
5E087LL13
5E087RR12
5E087RR36
(57)【要約】
【課題】ナットの位置決め精度を向上させ、もって防水機能を確保できるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10は、ハウジング20と、端子アッセンブリと、を備え、ハウジング20は、第1方向D1に貫通する貫通孔21Aを有するハウジング本体部21を備え、端子アッセンブリは、端子32と、端子32とともに貫通孔21Aに挿入される保持部品31と、端子32に直接取り付けられて貫通孔21Aの内壁と端子32との間をシールするシール部材と、保持部品31に取り付けられて仮保持されるナット35と、を備え、保持部品31は、端子32が挿通される端子挿通孔31B4と、端子挿通孔31B4に挿通された端子32を位置決めする端子位置決め部と、端子位置決め部に連なって設けられナット35を位置決めするナット位置決め部と、を有し、ハウジング20は、ナット35をナット位置決め部によって位置決めされた状態に保持するナット保持壁23を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
端子アッセンブリと、を備え、
前記ハウジングは、第1方向に貫通する貫通孔を有するハウジング本体部を備え、
前記端子アッセンブリは、端子と、前記端子とともに前記貫通孔に挿入される保持部品と、前記端子に直接取り付けられて前記貫通孔の内壁と前記端子との間をシールするシール部材と、前記保持部品に取り付けられて仮保持されるナットと、を備え、
前記保持部品は、前記端子が挿通される端子挿通孔と、前記端子挿通孔に挿通された前記端子を位置決めする端子位置決め部と、前記端子位置決め部に連なって設けられ前記ナットを位置決めするナット位置決め部と、を有し、
前記ハウジングは、前記ナットを前記ナット位置決め部によって位置決めされた状態に保持するナット保持壁を有する、コネクタ。
【請求項2】
前記ナット保持壁は、前記端子との間に前記ナットを配置して前記ナットの離脱を抑制する基板部を有する、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ナット保持壁は、前記ナットの外周面に係合することで前記ナットを回り止めする側板部を有する、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記側板部は、被係止部を有し、
前記保持部品は、前記被係止部に係止することで前記端子アッセンブリを前記ハウジング本体部に取り付けられた状態に保持する係止部を有する、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記保持部品は撓み可能な撓み片を有し、前記撓み片に前記係止部が設けられている、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ナット位置決め部は、前記ナットを前記第1方向から挟んで仮保持する仮保持リブを有する、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハウジング内部への水、油等の液体の浸入を防ぐコネクタとして、例えば特開2012-243636号公報(下記特許文献1)に記載のコネクタが知られている。このコネクタは、ハウジングと、端子と、Oリングと、締結具と、Oリングホルダと、を備え、Oリングが端子に直接取り付けられている。ハウジングには端子挿入孔が形成され、この端子挿入孔に端子が挿入されている。また、ハウジングには端子挿入孔と連通するOリング装着凹部が設けられている。Oリングは端子の全周を囲うように端子に装着され、端子が端子挿入孔に挿入されると、OリングがOリング装着凹部に嵌め込まれて端子挿入孔の内部が封止されてシールされる。
【0003】
端子の端部には締結孔が形成されている。端子が端子挿入孔に挿入された状態では、締結孔がハウジングの締結部に配置される。ハウジングの締結部には締結ナットが圧入によって固定されている。一方、端子の接続相手である相手側端子には挿通孔が形成されている。相手側端子を端子に接続するには、相手側端子の挿通孔と端子の締結孔とが連通するように、相手側端子を端子に重ね合わせた後、締結ネジを挿通孔及び締結孔に挿し込むとともに締結ナットへねじ込んで締結することで端子と相手側端子とが接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、締結ナットの圧入時に位置ずれが発生した場合、締結ナットが位置ずれしたまま固定され、位置ずれした締結ナットを基準として締結ネジ及び端子が締結される結果、端子に直接取り付けられたOリングも位置ずれし防水機能の低下が懸念される。
【0006】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ナットの位置決め精度を向上させ、もって防水機能を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のコネクタは、ハウジングと、端子アッセンブリと、を備え、前記ハウジングは、第1方向に貫通する貫通孔を有するハウジング本体部を備え、前記端子アッセンブリは、端子と、前記端子とともに前記貫通孔に挿入される保持部品と、前記端子に直接取り付けられて前記貫通孔の内壁と前記端子との間をシールするシール部材と、前記保持部品に取り付けられて仮保持されるナットと、を備え、前記保持部品は、前記端子が挿通される端子挿通孔と、前記端子挿通孔に挿通された前記端子を位置決めする端子位置決め部と、前記端子位置決め部に連なって設けられ前記ナットを位置決めするナット位置決め部と、を有し、前記ハウジングは、前記ナットを前記ナット位置決め部によって位置決めされた状態に保持するナット保持壁を有する、コネクタである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ナットの位置決め精度を向上させ、もって防水機能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、コネクタを斜め上前方から見た斜視図である。
【
図6】
図6は、ハウジングに第1端子アッセンブリを取り付ける前の様子を斜め上前方から見た斜視図である。
【
図7】
図7は、端子に絶縁部材と第3シール部材を取り付ける前の様子を斜め上前方から見た斜視図である。
【
図8】
図8は、保持部品に端子を取り付ける前の様子を斜め上前方から見た斜視図である。
【
図9】
図9は、保持部品にナットを取り付ける前の様子を下方から見た底面図である。
【
図10】
図10は、
図9の保持部品にナットを取り付けた後の様子を下方から見た底面図である。
【
図11】
図11は、第1端子アッセンブリを斜め下前方から見た斜視図である。
【
図12】
図12は、第1端子アッセンブリを斜め上前方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
[1]本開示のコネクタは、ハウジングと、端子アッセンブリと、を備え、前記ハウジングは、第1方向に貫通する貫通孔を有するハウジング本体部を備え、前記端子アッセンブリは、端子と、前記端子とともに前記貫通孔に挿入される保持部品と、前記端子に直接取り付けられて前記貫通孔の内壁と前記端子との間をシールするシール部材と、前記保持部品に取り付けられて仮保持されるナットと、を備え、前記保持部品は、前記端子が挿通される端子挿通孔と、前記端子挿通孔に挿通された前記端子を位置決めする端子位置決め部と、前記端子位置決め部に連なって設けられ前記ナットを位置決めするナット位置決め部と、を有し、前記ハウジングは、前記ナットを前記ナット位置決め部によって位置決めされた状態に保持するナット保持壁を有する、コネクタである。
【0011】
ナットは保持部品に取り付けられて仮保持されるようになっているから、ナットの圧入が不要になり、ナットの圧入忘れ、圧入時のナットの位置ずれ等の不具合が発生しないようにできる。また、シール部材が端子に直接取り付けられているから、端子とナットをそれぞれ保持部品に取り付けることで、端子とシール部材が端子位置決め部によって位置決めされ、ナットがナット位置決め部によって位置決めされる。この結果、端子とナットとシール部材とが保持部品という一つの部品によって相対的に位置決めされた端子アッセンブリを構成できるとともに、保持部品とは別にシール部材を位置決めする部品が不要になるため、部品コストを削減できる。
【0012】
ナット保持壁によってナットを位置決め状態に保持できるから、ナットの位置決め精度を向上させることができる。ここで、相手側端子と端子とをボルトとナットとによって締結する際には、位置決め状態に保持されたナットの位置を基準として相手側端子と端子とが締結される。すなわち、締結によって端子が位置ずれするおそれはなく、端子が位置決め状態に保持されるため、シール部材が均等に潰れることによって防水機能を確保できる。
【0013】
[2]上記[1]において、前記ナット保持壁は、前記端子との間に前記ナットを配置して前記ナットの離脱を抑制する基板部を有することが好ましい。
【0014】
基板部と端子の間にナットが配置されるから、仮保持されたナットが保持部品から離脱することを抑制できる。
【0015】
[3]上記[1]または[2]において、前記ナット保持壁は、前記ナットの外周面に係合することで前記ナットを回り止めする側板部を有することが好ましい。
【0016】
側板部がナットの外周面に係合するから、相手側端子と端子とを締結する際にナットが回って位置ずれすることを抑制できる。
【0017】
[4]上記[3]において、前記側板部は、被係止部を有し、前記保持部品は、前記被係止部に係止することで前記端子アッセンブリを前記ハウジング本体部に取り付けられた状態に保持する係止部を有することが好ましい。
【0018】
端子アッセンブリをハウジング本体部に取り付けると保持部品の係止部が側板部の被係止部に係止することで端子アッセンブリをハウジング本体部に保持できる。
【0019】
[5]上記[4]において、前記保持部品は撓み可能な撓み片を有し、前記撓み片に前記係止部が設けられていることが好ましい。
【0020】
端子アッセンブリをハウジングに取り付ける途中で撓み片が撓み変形すると係止部が被係止部を乗り越えるようになっており、係止部が被係止部を乗り越えると同時に撓み片が復帰変形することで係止部が被係止部に係止するため、端子アッセンブリをハウジング本体部に取り付ける作業を簡単に人手で行うことができる。
【0021】
[6]上記[1]から[5]のいずれか1つにおいて、前記ナット位置決め部は、前記ナットを前記第1方向から挟んで仮保持する仮保持リブを有することが好ましい。
【0022】
仮保持リブによってナットを第1方向から挟むことでナットを保持部品に仮保持できる。
【0023】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「平行」や「垂直」や「直交」は、厳密に平行や垂直や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね平行や垂直や直交の場合も含まれる。
【0024】
各図面では、互いに垂直な3方向を示し、当該3方向をそれぞれ第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3として示している。すなわち、第1方向D1と第2方向D2とは互いに垂直であり、第1方向D1と第3方向D3とは互いに垂直であり、第2方向D2と第3方向D3とは互いに垂直である。各方向を示す実線の両側に矢印を記載していることにより、符号が記載された側の矢印の方向のみならず、符号が記載されていない側の矢印の方向も当該方向を示すものとする。
【0025】
また、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。また、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれる。
【0026】
また、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角形環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、外縁形状と内縁形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と内縁形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、中心軸方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。また、本明細書における「環状」は、全体として環と見做せればよく、C字状のように一部に切り欠きやスリット等を有するものを含む。
【0027】
また、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
【0028】
<実施形態>
(コネクタ10の構成)
コネクタ10は、車両用の相手側機器1に接続されるコネクタ10である。相手側機器1は、例えば駆動用の高圧バッテリやモータなどである。
図4に示すように、相手側機器1は、導電性の金属材料で構成された筐体2と、筐体2内に設けられた相手側ハウジング3及び相手側端子4と、を備えている。相手側ハウジング3には、上下一対の嵌合凹部5が設けられている。筐体2には、第1方向D1に貫通する取付孔6が設けられている。
【0029】
図1に示すように、コネクタ10は、ハウジング20と、第2方向D2に並んで配された上下一対の端子アッセンブリ30,40と、を備えている。上下一対の端子アッセンブリ30,40のうち上側のものは第1端子アッセンブリ30とされ、下側のものは第2端子アッセンブリ40とされている。各端子アッセンブリ30,40は第1方向D1の長さが異なっているものの、ほぼ同様の構成であるため、共通の構成については第1端子アッセンブリ30を代表として説明する。
【0030】
(ハウジング20の構成)
図4に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体部21と、ハウジング本体部21の外周側に張り出す取付板22と、第2方向D2に並んで配された上下一対のナット保持壁23と、フード部24と、第2方向D2に並んで配された上下一対の端子収容壁25と、を備えている。ハウジング20の材料としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂材料を挙げることができる。
【0031】
(ハウジング本体部21の構成)
ハウジング本体部21は、各端子アッセンブリ30,40が取り付けられる上下一対の貫通孔21Aを有している。ハウジング本体部21は、筐体2の上下一対の嵌合凹部5に嵌合可能な上下一対の嵌合部21Bを有している。ハウジング本体部21は、
図2に示すように、第1方向D1から見て上下方向に長い略方形のブロック状とされている。
【0032】
嵌合部21Bの外周面には、
図5に示すように、環状の第1シール部材21Cが装着されている。第1シール部材21Cは軸シールである。嵌合部21Bが嵌合凹部5に嵌合すると、
図4に示すように、嵌合部21Bの外周面と嵌合凹部5の内周面とによって第1シール部材21Cが全周にわたって圧縮された状態となり、相手側ハウジング3の内部がシールされる。
【0033】
(取付板22の構成)
取付板22は、
図6に示すように、ハウジング本体部21の外周面から第2方向D2及び第3方向D3に張り出した部分である。取付板22は、第1方向D1から見て略方形の板状とされている。取付板22の四隅には、金属製のカラー22Aが圧入又はインサート成形によって固定されている。カラー22Aにボルトを挿通して筐体2のボルト孔に締結することにより、コネクタ10が相手側機器1に取り付け固定される。
【0034】
取付板22における筐体2と対向する面には、第2シール部材22Bが装着されている。第2シール部材22Bは面シールである。コネクタ10が相手側機器1に取り付けられると、
図4に示すように、筐体2と取付板22とによって第2シール部材22Bが圧縮された状態となり、筐体2の内部がシールされる。
【0035】
ハウジング本体部21と取付板22の間には、金属製のシールド部材50が取り付けられている。シールド部材50は、第1方向D1から見て略方形の筒状をなしている。各端子アッセンブリ30,40のうち筐体2の外部に配された部分は、シールド部材50の内側に位置するようになっている。シールド部材50は、
図6に示すように、コネクタ10が相手側機器1に取り付けられた際に、筐体2に接触する複数の接触片51を有している。
【0036】
(ナット保持壁23の構成)
ナット保持壁23は、嵌合部21Bの底壁から第1方向D1に突出して形成された板状の基板部23Aと、基板部23Aの上面から貫通孔21Aの内壁上面にわたって第1方向D1にのびる一対の側板部23Bと、を備える。一対の側板部23Bは、第3方向D3に並んで平行に配されている。側板部23Bの先端は、嵌合部21Bの開口縁と基板部23Aの先端との間に配されている。一対の側板部23Bの外側面には、一対の被係止部23Cが設けられている。
【0037】
ナット35は、
図4に示すように、第1端子アッセンブリ30がハウジング本体部21に取り付けられた状態では、基板部23Aによって支持されるようになっている。ナット35は、基板部23Aと端子32の端子接続部32Cとの間に適合して収容されるため、第2方向D2に位置決め状態に保持される。保持部品31によって仮保持されたナット35は、基板部23Aによって保持部品31に保持され、保持部品31から離脱することが抑制される。
【0038】
ナット35は、
図5に示すように、第1端子アッセンブリ30がハウジング本体部21に取り付けられた状態では、一対の側板部23Bの間に適合して収容されるようになっている。相手側端子4と端子32とを締結する際にナット35が回転しようとした場合でも、一対の側板部23Bがナット35の外周面に係合することでナット35の回転及び位置ずれが抑制される。
【0039】
(フード部24及び端子収容壁25の構成)
フード部24は、取付板22から嵌合部21Bとは反対側に突出して形成されている。
図1に示すように、フード部24は、第1方向D1から見て略方形の筒状をなしている。
図4に示すように、フード部24の内部には、一対の端子収容壁25が収容されている。端子収容壁25は、第1方向D1から見て略方形の筒状をなしている。各端子収容壁25は、上下一対の貫通孔21Aに対応する位置に配されている。端子収容壁25の内部と対応する貫通孔21Aとは連通している。
【0040】
貫通孔21Aのうち端子収容壁25側の端部開口は、端子32のみを通過させる大きさに形成されている。このため、後述する第3シール部材33は、端子32とともに貫通孔21Aに挿入された場合に、ハウジング本体部21の内部に保持され、貫通孔21Aを通過して端子収容壁25側には飛び出さないようになっている。したがって、端子収容壁25の内部には端子32のみがハウジング本体部21から突出して配される。
【0041】
(第1端子アッセンブリ30の構成)
第1端子アッセンブリ30は、
図12に示すように、保持部品31と、端子32と、第3シール部材33と、絶縁部材34と、ナット35と、を備える。第3シール部材33は、環状をなし、端子32の外周面に直接取り付けられている。
図4に示すように、端子32と相手側端子4は、ボルトBをナット35に締結することによって接続される。
図7に示すように、第3シール部材33は、第1方向D1から見て横長円形の環状とされ、複数の内周リップ33Aと複数の外周リップ33Bとを有している。第3シール部材33は、「シール部材」に相当する。
【0042】
(端子32の構成)
端子32は、第1方向D1に長い略方形の板状とされている。端子32の材料として、例えば、鉄系または銅系またはアルミニウム系などの金属材料を挙げることができる。端子32の中央部における両側縁部には、一対のシール部材装着部32Aが形成されている。シール部材装着部32Aは、第1方向D1から見て半円形状の外周面を有している。第3シール部材33を端子32に第1方向D1から装着すると、シール部材装着部32Aの外周面及び端子32の上下面に内周リップ33Aが密着するようになっている。
【0043】
シール部材装着部32Aの第1方向D1における両端部には、一対の段差32Bが形成されている。段差32Bによって第3シール部材33の第1方向D1への移動が抑制され、一対のシール部材装着部32Aに第3シール部材33が位置決めされて保持される。
【0044】
端子32の第1方向D1における一端部には、端子接続部32Cが形成されている。端子接続部32Cには、ボルト挿通孔32Dが板厚方向に貫通して形成されている。一方、端子32の第1方向D1における他端部には、絶縁部材装着部32Eが形成されている。絶縁部材装着部32Eには、略門形をなす絶縁部材34が第1方向D1から装着される。絶縁部材34は、絶縁性の樹脂材料によって構成されている。
【0045】
絶縁部材装着部32Eの外周縁には、複数の突部32Fが形成されている。一方、絶縁部材34の内周縁には、複数の凹部34Aが形成されている。各突部32Fが各凹部34Aに対して異なる三方向から凹凸嵌合することで絶縁部材34が絶縁部材装着部32Eに保持される。
【0046】
(ナット35の構成)
図11に示すように、ナット35は、例えば、四角柱に形成されている。ナット35は、ナット35を厚さ方向に貫通する貫通孔35Aを有している。貫通孔35Aは、ナット35の上面から下面まで貫通するように形成されている。貫通孔35Aは、例えば、その貫通孔35Aの貫通方向(ここでは、第2方向D2)から見た形状が円形状に形成されている。貫通孔35Aは、例えば、上面及び下面の平面中央に形成されている。貫通孔35Aは、例えば、端子32及びナット35が保持部品31に取り付けられた状態において、端子接続部32Cのボルト挿通孔32Dと同軸状に配される。ナット35は、例えば、貫通孔35Aの貫通方向から見た平面形状が四角形に形成されている。ナット35の外周面は、4つの平坦な外周側面によって構成されている。
【0047】
(保持部品31の構成)
保持部品31は、
図8及び
図12に示すように、ナット35が内部に収容されるナット収容部31Aと、端子32が内部に収容される端子収容部31Bと、端子32に直交する配置で板状をなすフランジ部31Cと、を備えている。ナット収容部31Aは端子収容部31Bに連なって設けられている。保持部品31は、ハウジング20よりも柔らかい樹脂材料で構成されている。ナット収容部31Aは、「ナット位置決め部」に相当し、端子収容部31Bは、「端子位置決め部」に相当する。
【0048】
(ナット収容部31Aの構成)
ナット収容部31Aは、第2方向D2に開口する略方形の枠状に形成されている。
図9に示すように、ナット収容部31Aの周壁のうち第1方向D1に対向する壁部には、第2方向D2にのびるリブ状をなす複数の仮保持リブ31A1が形成されている。本実施形態ではナット収容部31Aの前側壁部(フランジ部31Cと反対側の壁部)に1つの仮保持リブ31A1が配され、後側壁部(フランジ部31C側の壁部)に3つの仮保持リブ31A1が配されている。
【0049】
ナット収容部31Aの前側壁部には、一対の位置決めリブ31A2が形成されている。一対の位置決めリブ31A2は、第2方向D2にのびるリブ状をなし、前側壁部の仮保持リブ31A1を中心として対称となるように配されている。
図10に示すように、一対の位置決めリブ31A2は、ナット35に当接することでナット35を第3方向D3に位置決め可能とされている。ナット35は、一対の位置決めリブ31A2によって第3方向D3に位置決めされて仮保持されるとともに、複数の仮保持リブ31A1によって第1方向D1に位置決めされて仮保持されている。
【0050】
保持部品31によってナット35を仮保持する際には、ナット35を保持部品31のナット収容部31Aの内部に第2方向D2から取り付けることになるものの、保持部品31がハウジング20よりも柔らかい樹脂材料で構成されているため、圧入用の機械が不要で、人手で取り付けることができる。さらに、仮保持リブ31A1と位置決めリブ31A2とによって第1方向D1と第3方向D3とからナット35が位置決めされるため、圧入時の位置ずれ等の不具合が発生しないようにできる。
【0051】
図3及び
図11に示すように、ナット収容部31Aの周壁のうち第3方向D3に対向する壁部にはスリットSが形成されており、このスリットSによって後述する前側収容部31B1と分離された撓み片31A3が設けられている。撓み片31A3は、ナット収容部31Aの位置決めリブ31A2側を基端部としてフランジ部31C側に向けて突出する片持ち梁状に形成されている。撓み片31A3は、第3方向D3に対向する配置で一対設けられている。一対の撓み片31A3の自由端部における対向部には一対の係止部31A4が形成されている。
【0052】
図5に示すように、第1端子アッセンブリ30がハウジング20に取り付けられた状態では、一対の係止部31A4が一対の被係止部23Cに係止することで、第1端子アッセンブリ30がハウジング20に保持されるようになっている。第1端子アッセンブリ30をハウジング20に取り付ける途中では、係止部31A4が被係止部23Cに乗り上げるように撓み片31A3が撓み変形し、係止部31A4が被係止部23Cを乗り越えると同時に撓み片31A3が復帰変形する。したがって、第1端子アッセンブリ30をハウジング20に人手で取り付けることができる。
【0053】
(端子収容部31Bの構成)
端子収容部31Bは、
図8に示すように、フランジ部31Cを第1方向D1に貫通する配置で設けられている。端子収容部31Bは、ナット収容部31Aと一体に形成された前側収容部31B1と、フランジ部31Cを中心として前側収容部31B1と反対側に形成された後側収容部31B2と、を備えている。
【0054】
前側収容部31B1は、上下方向に開口する略方形の枠状に形成されている。前側収容部31B1には端子32の端子接続部32Cが収容される。前側収容部31B1の周壁のうちフランジ部31Cと対向する前側壁部には端子接続部32Cが第1方向D1に当接して前止まりされることで端子接続部32Cが第1方向D1に位置決めされるようなっている。また、前側収容部31B1の周壁のうち第3方向D3に対向する対向壁部には端子接続部32Cが第3方向D3に当接することで端子接続部32Cが第3方向に位置決めされるようになっている。
【0055】
前側収容部31B1の対向壁部の下端部には、端子接続部32Cの両側縁部を支持する支持面31B3が連なって形成されている。支持面31B3には端子接続部32Cが第2方向D2に当接することで端子接続部32Cが第2方向D2に位置決めされるようになっている。
【0056】
後側収容部31B2は、横長の筒状をなしており、第1方向D1に貫通する端子挿通孔31B4を有している。端子挿通孔31B4には、端子32のうち端子接続部32Cとシール部材装着部32A(第3シール部材33に囲われた部分)との間の部分が収容されるようになっている。端子32は、端子挿通孔31B4の周壁に対して全周にわたって当接するようになっており、これにより第2方向D2と第3方向D3とに位置決めされるようになっている。
【0057】
端子32が端子収容部31Bの内部に取り付けられた状態では、端子32が第1方向D1と第2方向D2と第3方向D3とから位置決めされた状態となっている。この状態で、ナット35がナット収容部31Aの内部に第2方向D2から取り付けられると、ナット35の上面が端子接続部32Cの下面に当接することでナット35が第2方向D2に位置決めされる。したがって、ナット35と端子32と第3シール部材33とは、保持部品31という一つの部品によって相対的に位置決めされる。
【0058】
(フランジ部31Cの構成)
フランジ部31Cは、第1方向D1から見て略方形の板状をなし、端子収容部31Bの外周面から外周側に張り出すように形成されている。フランジ部31Cにおけるナット収容部31Aの下方には、組付用開口31C1が第1方向D1に貫通して設けられている。組付用開口31C1は、第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に取り付ける際に、ナット保持壁23が挿通されるようになっている。
【0059】
図4に示すように、フランジ部31Cは周壁31C2を有し、この周壁31C2は嵌合部21Bの外周面及びナット保持壁23の外周面に嵌合する。このように周壁31C2が嵌合部21B及びナット保持壁23に外嵌することで、保持部品31がハウジング20に対して第2方向D2及び第3方向D3に位置決めされるようになっている。また、嵌合部21Bの先端がフランジ部31Cに当接することで、第1端子アッセンブリ30がハウジング本体部21に対して第1方向D1に位置決めされる。
【0060】
図5に示すように、周壁31C2は、嵌合部21Bの外周面に嵌着された第1シール部材21Cの位置決め機能を有する。第1シール部材21Cを嵌合部21Bの外周面に装着し、第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に取り付けると、周壁31C2が嵌合部21Bの外周面に外嵌することで、第1シール部材21Cが嵌合部21Bの外周面から離脱することが防止され、嵌合部21Bの外周面に位置決めされて保持される。
【0061】
(第1端子アッセンブリ30の組み立て方法)
次に、第1端子アッセンブリ30を組み立てる方法について説明する。まず、
図7に示すように、第3シール部材33と絶縁部材34を端子32に対して取り付ける。すると、
図8に示すように、第3シール部材33は一対のシール部材装着部32Aに位置決め状態で装着され、絶縁部材34は絶縁部材装着部32Eに固定される。
【0062】
次に、端子32を保持部品31に対して第1方向D1から取り付ける。端子32は、端子収容部31Bの内部に位置決め状態で装着される。この状態では、
図9に示すように、第3シール部材33が端子収容部31Bの端部に当接しているため、フランジ部31C側への移動が阻止される。また、ナット収容部31Aは、端子接続部32Cによって上方から覆われた状態となっているため、ナット35をナット収容部31Aの内部に装着するには、第2方向D2(端子接続部32Cと反対側)から取り付けることになる。
【0063】
図10に示すように、ナット35をナット収容部31Aの内部に装着すると、複数の仮保持リブ31A1によってナット35が第1方向D1から挟まれて位置決め状態で仮保持されるとともに、一対の位置決めリブ31A2に当接することでナット35が第3方向D3に位置決めされる。また、ナット35の上面が端子接続部32Cの下面に当接することでナット35が第2方向D2に位置決めされる。以上により、第1端子アッセンブリ30の組み立てが完了する。
【0064】
図11に示すように、第1端子アッセンブリ30が組み立てられた状態では、端子32と第3シール部材33とナット35との相対的な位置関係が保持部品31という一つの部品によって決定される。この状態から、
図6に示すように、第1端子アッセンブリ30をハウジング20の嵌合部21Bの内部に第1方向D1から挿入していく。挿入の途中で、端子32の先端が貫通孔21Aに進入し、ナット保持壁23がフランジ部31Cの組付用開口31C1に進入する。また、保持部品31の係止部31A4がハウジング20の被係止部23Cに乗り上げて撓み片31A3が撓み変形する。
【0065】
第1端子アッセンブリ30がハウジング本体部21に正規に取り付けられると、
図4に示すように、保持部品31の周壁31C2が嵌合部21Bに外嵌し、嵌合部21Bの先端がフランジ部31Cに当接することで、第1端子アッセンブリ30がハウジング本体部21に対して第1方向D1に位置決めされる。ここで、端子32は保持部品31によって位置決めされているから、第3シール部材33が端子32と貫通孔21Aの内壁との間で均等に潰され、本来の防水性能が発揮されることになる。この結果、貫通孔21Aがシールされ、端子収容壁25内と嵌合部21B内との間が止水される。
【0066】
また、
図5に示すように、ナット35は一対の側板部23Bの間に緊密に嵌まり込み、ナット35の外周面は一対の側板部23Bに係合している。ここで、側板部23Bを構成するハウジング20は、保持部品31よりも硬くて丈夫な樹脂材料で構成されているため、保持部品31によって位置決めされたナット35がボルト締結の際に回転することを抑制できる。
【0067】
(本実施形態の作用効果)
(1)コネクタ10は、相手側機器1に接続されるコネクタ10であって、相手側機器1の筐体2に固定されるハウジング20と、筐体2内に設けられた相手側ハウジング3に嵌合可能な第1端子アッセンブリ30と、を備える。ハウジング20は、第1方向D1に貫通する貫通孔21Aを有するハウジング本体部21を備える。第1端子アッセンブリ30は貫通孔21Aに対して第1方向D1に挿入されることでハウジング本体部21に取り付けられる。第1端子アッセンブリ30は、ハウジング本体部21を第1方向D1に貫通する姿勢で配置される端子32と、端子32が挿通される端子挿通孔31B4を有し、端子32とともに貫通孔21Aに挿入される保持部品31と、端子挿通孔31B4から突出した端子32に直接取り付けられて貫通孔21Aの内壁と端子32との間をシールする第3シール部材33と、第1方向D1に直交する第2方向D2から保持部品31に取り付けられて仮保持されるナット35と、を備える。保持部品31は、端子挿通孔31B4に挿通された端子32を位置決めする端子収容部31Bと、端子収容部31Bに連なって設けられナット35を位置決めするナット収容部31Aと、を有する。ハウジング20は、ナット35をナット収容部31Aによって位置決めされた状態に保持するナット保持壁23を有する。
【0068】
ナット35は第2方向D2から保持部品31に取り付けられて仮保持されるようになっているから、ナット35の圧入が不要になり、ナット35の圧入忘れ、圧入時のナット35の位置ずれ等の不具合が発生しないようにできる。また、第3シール部材33が端子32に直接取り付けられているから、端子32とナット35をそれぞれ保持部品31に取り付けることで、端子32と第3シール部材33が端子収容部31Bによって位置決めされ、ナット35がナット収容部31Aによって位置決めされる。この結果、端子32とナット35と第3シール部材33とが保持部品31という一つの部品によって相対的に位置決めされた第1端子アッセンブリ30を構成できるとともに、保持部品31とは別に第3シール部材33を位置決めする部品が不要になるため、部品コストを削減できる。
【0069】
ナット保持壁23によってナット35を位置決め状態に保持できるから、ナット35の位置決め精度を向上させることができる。ここで、相手側端子4と端子32とをボルトBとナット35とによって締結する際には、位置決め状態に保持されたナット35の位置を基準として相手側端子4と端子32とが締結される。すなわち、締結によって端子32が位置ずれするおそれはなく、端子32が位置決め状態に保持されるため、第3シール部材33が均等に潰れることによって防水機能を確保できる。
【0070】
(2)ナット保持壁23は、端子32との間にナット35を配置してナット35の離脱を抑制する基板部23Aを有する。
【0071】
基板部23Aと端子32の間にナット35が配置されるから、仮保持されたナット35が保持部品31から離脱することを抑制できる。
【0072】
(3)ナット保持壁23は、ナット35の外周面に係合することでナット35を回り止めする側板部23Bを有する。
【0073】
側板部23Bがナット35の外周面に係合するから、相手側端子4と端子32とを締結する際にナット35が回って位置ずれすることを抑制できる。
【0074】
(4)側板部23Bは、被係止部23Cを有し、保持部品31は、被係止部23Cに係止することで第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に取り付けられた状態に保持する係止部31A4を有する。
【0075】
第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に取り付けると保持部品31の係止部31A4が側板部23Bの被係止部23Cに係止することで第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に保持できる。
【0076】
(5)保持部品31は撓み可能な撓み片31A3を有し、撓み片31A3に係止部31A4が設けられている。
【0077】
第1端子アッセンブリ30をハウジング20に取り付ける途中で撓み片31A3が撓み変形すると係止部31A4が被係止部23Cを乗り越えるようになっており、係止部31A4が被係止部23Cを乗り越えると同時に撓み片31A3が復帰変形する。これにより、係止部31A4が被係止部23Cに係止するため、第1端子アッセンブリ30をハウジング本体部21に取り付ける作業を簡単に人手で行うことができる。
【0078】
(6)ナット収容部31Aは、第2方向D2にのびるとともにナット35を第1方向D1から挟んで仮保持する仮保持リブ31A1を有する。
【0079】
仮保持リブ31A1によってナット35を第1方向D1から挟むことでナット35を保持部品31に仮保持できる。
【0080】
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0081】
・上記実施形態では、第1端子アッセンブリ30と第2端子アッセンブリ40を備えるコネクタ10を例示したが、第1端子アッセンブリ30のみを備えるコネクタとしてもよい。
【0082】
・上記実施形態では、ナット保持壁23の基板部23Aがナット35を直接保持する構成としたが、ナット保持壁が保持部品を介してナット35を間接的に保持する構成としてもよい。例えば、保持部品のナット収容部に底板を形成し、ナットをナット収容部に対して上方から取り付けて底壁で支持させた状態とした後、ナット収容部の底壁の下面に沿うようにしてナット保持壁の基板部を配してもよい。
【0083】
・上記実施形態では、ナット35の外周面に一対の側板部23Bを係合させて回り止めを行っているが、ナットの外周面に突起を形成し、この突起が嵌まり込む孔をハウジングに形成することでナットの回り止めを行ってもよい。
【0084】
・上記実施形態では、保持部品31に撓み片31A3を形成しているが、ハウジングの側板部に撓み片を形成してもよい。
【0085】
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
1:相手側機器
2:筐体
3:相手側ハウジング
4:相手側端子
5:嵌合凹部
6:取付孔
10:コネクタ
20:ハウジング
21:ハウジング本体部
21A:貫通孔
21B:嵌合部
21C:第1シール部材
22:取付板
22A:カラー
22B:第2シール部材
23:ナット保持壁
23A:基板部
23B:側板部
23C:被係止部
24:フード部
25:端子収容壁
30:第1端子アッセンブリ
31:保持部品
31A:ナット収容部(ナット位置決め部)
31A1:仮保持リブ
31A2:位置決めリブ
31A3:撓み片
31A4:係止部
31B:端子収容部(端子位置決め部)
31B1:前側収容部
31B2:後側収容部
31B3:支持面
31B4:端子挿通孔
31C:フランジ部
31C1:組付用開口
31C2:周壁
32:端子
32A:シール部材装着部
32B:段差
32C:端子接続部
32D:ボルト挿通孔
32E:絶縁部材装着部
32F:突部
33:第3シール部材(シール部材)
33A:内周リップ
33B:外周リップ
34:絶縁部材
34A:凹部
35:ナット
35A:貫通孔
40:第2端子アッセンブリ
50:シールド部材
51:接触片
B:ボルト
D1:第1方向
D2:第2方向
D3:第3方向
S:スリット