(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110163
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】載置装置
(51)【国際特許分類】
B60K 1/04 20190101AFI20240807BHJP
H01M 50/244 20210101ALI20240807BHJP
H01M 50/207 20210101ALI20240807BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20240807BHJP
【FI】
B60K1/04 A
H01M50/244 A
H01M50/207
H01M50/249
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014570
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】関内 陵博
【テーマコード(参考)】
3D235
5H040
【Fターム(参考)】
3D235AA06
3D235BB20
3D235BB24
3D235CC15
3D235DD37
3D235EE63
3D235HH51
5H040AA03
5H040AA07
5H040AS04
5H040AS07
5H040CC12
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】バッテリーの位置決め精度を向上させることが可能な載置装置を提供する。
【解決手段】載置装置は、車両に取り付けられるバッテリーを載置する載置部と、載置部に設けられ、バッテリーの底部に形成された被位置決め部と係合して、バッテリーを位置決めする位置決め部と、位置決め部に向けてバッテリーを案内するための案内面を有し、載置部から突出して設けられる案内部と、を備え、案内部は、バッテリーにおける案内面との接触部分が、案内面における案内方向の下流端に位置した際に、バッテリーの被位置決め部に対応する位置に位置決め部が位置するように配置されている。
【選択図】
図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられるバッテリーを載置する載置部と、
前記載置部に設けられ、前記バッテリーの底部に形成された被位置決め部と係合して、前記バッテリーを位置決めする位置決め部と、
前記位置決め部に向けて前記バッテリーを案内するための案内面を有し、前記載置部から突出して設けられる案内部と、
を備え、
前記案内部は、前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分が、前記案内面における案内方向の下流端に位置した際に、前記バッテリーの前記被位置決め部に対応する位置に前記位置決め部が位置するように配置されている、
載置装置。
【請求項2】
前記案内面は、前記案内方向における下流側に向かうにつれ、前記載置部側に位置するように傾斜している、
請求項1に記載の載置装置。
【請求項3】
前記位置決め部は、前記接触部分が前記下流端に位置した際に、前記被位置決め部に前記位置決め部が係合可能に、前記載置部に設けられている、
請求項1に記載の載置装置。
【請求項4】
前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分は、前記バッテリーの底部に設けられた凸部であり、
前記案内部の高さは、前記凸部の高さより小さい、
請求項1に記載の載置装置。
【請求項5】
車両に脱着可能なバッテリーを載置する載置部と、
前記バッテリーを第1方向から前記載置部の目標位置に向けて移動させる間に、前記バッテリーと接触し、前記第1方向と直交する第2方向へ案内する案内面を有する案内部と、
を備え、
前記案内面は、前記目標位置の中央側が下がるように傾斜し、
前記第2方向において、前記案内面の前記目標位置の中央側の端部と、前記目標位置の端部と、が対応する位置にある、
載置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、載置装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車、ハイブリッド車両等、バッテリーを備える車両においては、載置装置にバッテリーが載置される。一般的に、載置装置では、バッテリーの位置決めのための位置決め部が設けられることが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、バッテリーを収容するモジュールケースの挿入孔と係合する固定突起がバッテリーパック(載置装置)の底面に設けられた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、位置決め部によりバッテリーを位置決めする場合、位置決め部と、バッテリーの孔との位置のばらつきが発生するので、位置決め精度に課題があった。
【0006】
本開示の目的は、バッテリーの位置決め精度を向上させることが可能な載置装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る載置装置は、
車両に取り付けられるバッテリーを載置する載置部と、
前記載置部に設けられ、前記バッテリーの底部に形成された被位置決め部と係合して、前記バッテリーを位置決めする位置決め部と、
前記位置決め部に向けて前記バッテリーを案内するための案内面を有し、前記載置部から突出して設けられる案内部と、
を備え、
前記案内部は、前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分が、前記案内面における案内方向の下流端に位置した際に、前記バッテリーの前記被位置決め部に対応する位置に前記位置決め部が位置するように配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、バッテリーの位置決め精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施の形態に係る載置装置を備えた車両を示す図である。
【
図2】本実施の形態に係る載置装置をX方向から見た図である。
【
図3A】内側位置と外側位置との間におけるバッテリーの移動を説明するための図である。
【
図3B】内側位置と外側位置との間におけるバッテリーの移動を説明するための図である。
【
図5A】案内部によるバッテリーの案内について説明するための図である。
【
図5B】案内部によるバッテリーの案内について説明するための図である。
【
図6】変形例に係る載置部をY方向から見た図である。
【
図7A】変形例に係る案内部によるバッテリーの案内について説明するための図である。
【
図7B】変形例に係る案内部によるバッテリーの案内について説明するための図である。
【
図8】変形例に係る位置決め部および被位置決め部を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係る載置装置を備えた車両を示す図である。
【0011】
本実施の形態の規制装置に関する構造を説明するにあたり、直交座標系(X,Y,Z)を使用する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。X方向は、載置装置が搭載される車両1の左右方向を示し、Y方向は車両1の前後方向を示し、Z方向は車両1の上下方向を示す。
【0012】
図1に示すように、車両1は、電気自動車、ハイブリッド車両等、バッテリー2で走行可能な車両である。また、車両1は、トラック等の大型車両であり、荷台1Aを搭載している。また、車両1における、荷台1Aが搭載された車体1Bには、バッテリー2を取り付けるための取付装置10が設けられている。
【0013】
図2に示すように、取付装置10は、本体部11と、スライド部12と、載置部13とを備える。
【0014】
本体部11は、荷台1Aの下方(Z方向の-側)に対応する位置に配置され、壁部111および支持部112を有する。
【0015】
壁部111は、Z方向に沿って配置される壁であり、例えば、車体1Bの側面(X方向の+側)に固定される。壁部111には、バッテリー2の側面に設けられるストライカ2Aと係合するラッチ111Aが設けられる(
図3B参照)。ラッチ111Aとストライカ2Aとが係合することで、バッテリー2が車両1に固定される。
【0016】
支持部112は、壁部111のZ方向の-側の端部からX方向の+側に向かって延びる部材であり、Y方向に並んで2つ設けられる。支持部112は、車両1にバッテリー2が固定された際に、載置部13およびバッテリー2をZ方向の-側から支持するように配置される。
【0017】
スライド部12は、バッテリー2を車両1の内側位置と外側位置との間を移動させるための伸縮式のスライドレールである。スライド部12は、例えば、支持部112に固定されている。
【0018】
図3Aに示すように、スライド部12は、最も縮んだ状態である場合、X方向において、車両1の内側の範囲に位置する。上記の内側位置は、X方向において車両1より外側にバッテリー2が位置しない位置であり、例えば、スライド部12が最も縮んだ状態のときのバッテリー2(載置部13)の位置であっても良い。
【0019】
図3Bに示すように、スライド部12は、最も伸ばした状態である場合、先端部が荷台1AよりもX方向の+側、つまり、車両1の外側の範囲に位置する。上記の外側位置は、X方向において車両1より外側であって載置部13からバッテリー2が着脱可能な位置であり、例えば、スライド部12が最も伸びた状態のときのバッテリー2(載置部13)の位置であっても良い。
【0020】
載置部13は、車両1に脱着可能なバッテリー2を載置する部分であり、スライド部12に取り付けられている。載置部13のZ方向の+側の面には、バッテリー2の底面に設けられるストライカ2Bと係合するラッチ13Aが設けられる。ラッチ13Aとストライカ2Bとが係合することで、バッテリー2が載置部13に固定される。
【0021】
また、載置部13が車両1の外側の範囲に位置した際に、ラッチ13Aとストライカ2Bとの係合を解除すると、バッテリー2を取り外して、交換することが可能となる。
【0022】
また、
図4Aおよび
図4Bに示すように、載置部13には、位置決め部131と、案内部132とが設けられている。位置決め部131および案内部132を含む載置部13は、本開示の「載置装置」に対応する。
【0023】
位置決め部131は、載置部13上でバッテリー2を位置決めするためのものであり、載置部13におけるY方向の両端部のそれぞれに1つずつ設けられている(
図4B参照)。
【0024】
位置決め部131は、載置部13からZ方向の+側に突出している。また、バッテリー2の底部には、各位置決め部131に対応する位置に孔2Cが設けられており、位置決め部131は、孔2Cと係合可能となっている。位置決め部131と孔2Cが係合することで、バッテリー2が載置部13上で位置決めされる。孔2Cは、本開示の「被位置決め部」に対応する。
【0025】
案内部132は、Z方向の+側から位置決め部131に向けてバッテリー2を案内するためのものであり、2つの位置決め部131のそれぞれに対応して2つずつ設けられている。1つの位置決め部131に対応する2つの案内部132は、位置決め部131をX方向の両側から挟むように配置されており(
図4A参照)、載置部13から突出している。1つの位置決め部131に対応する2つの案内部132のうちの1つが、バッテリー2を位置決め部131に向けて案内するために用いられる。
【0026】
なお、1つの位置決め部131に対応する2つの案内部132は、X方向において対称の構造を有している。以下の説明では、2つの案内部132のうち、X方向の+側に位置する案内部132について説明し、X方向の-側に位置する案内部132については、説明を省略する。また、X方向の-側に位置する案内部132の構成は、X方向の+側の案内部132におけるX方向の+側および-側の関係が逆となる。
【0027】
案内部132のZ方向の+側の端面は、第1面132Aおよび第2面132Bで構成される。第1面132Aは、XY平面に沿った面である。
【0028】
第2面132Bは、第1面132AよりもX方向の-側(位置決め部131側)に位置する面であり、バッテリー2を位置決め部131に向けて案内する案内面である。バッテリー2は、例えば、
図5Aおよび
図5Bに示すように、X方向の+側の角部分を第2面132Bに接触して移動させられることにより、位置決め部131に案内される。言い換えると、第2面132Bは、バッテリー2をZ方向(第1方向)から載置部13の目標位置に向けて移動させる間に、バッテリー2と接触し、Z方向と直交するX方向(第2方向)へ案内する。目標位置は、例えば、載置部13の載置面における、バッテリー2が位置決めされる位置(範囲)であっても良い。
【0029】
第2面132Bは、第1面132AのX方向の-側の端部から、X方向の-側に向かうにつれZ方向の-側(載置部13側)に位置するように傾斜している。言い換えると、第2面132Bは、案内方向における下流側に向かうにつれ、載置部13側に位置するように傾斜している。さらに言い換えると、第2面132Bは、目標位置の中央側(X方向の-側)に向かうにつれ下がるように傾斜している。
【0030】
また、X方向において、第2面132Bの目標位置の中央側の端部(X方向の-側の端部)と、目標位置のX方向の+側の端部とが、対応する位置にあっても良い。
【0031】
案内方向は、バッテリー2が位置決め部131に向かう方向であり、例えば、X方向の-側に向かう方向である。また、案内方向は、バッテリー2の案内に用いられる案内部132が、2つの案内部132のうち、X方向の-側に位置する案内部132である場合、X方向の+側に向かう方向となる。
【0032】
また、
図5Bに示すように、案内部132は、バッテリー2における第2面132Bとの接触部分が、第2面132Bにおける案内方向の下流端に位置した際、バッテリー2の孔2Cに対応する位置に位置決め部131が位置するように、位置決め部131から離間して配置されている。
【0033】
具体的には、バッテリー2の底部がXY平面に沿った姿勢で、バッテリー2における第2面132Bとの接触部分が、第2面132Bにおける案内方向の下流端に位置した際、孔2CのX方向の位置が、位置決め部131のX方向の位置と重なるような位置に、案内部132が配置されている。
【0034】
このように構成されることで、バッテリー2を載置部13に載置する際、位置決め部131に向けてバッテリー2を精度良く案内することができる。
【0035】
すなわち、本実施の形態では、案内部132が設けられることにより、バッテリー2の位置決め精度を向上させることができる。
【0036】
また、位置決め部131は、第2面132Bにおけるバッテリー2の接触部分が、第2面132Bの下流端に位置した際に、孔2Cに位置決め部131が入り込み可能(係合可能)に、載置部13から突出していても良い。
【0037】
例えば、第2面132Bにおけるバッテリー2の接触部分が、第2面132Bの下流端に位置した際に、位置決め部131の先端部がバッテリー2の孔2Cに入り込むように、位置決め部131の突出量(高さ)が設定されていても良い。
【0038】
これにより、第2面132Bに沿ってバッテリー2を移動させるだけで、バッテリー2が位置決め部131により位置決めされるので、バッテリー2の位置決め精度をさらに向上させることができる。
【0039】
なお、載置部13へのバッテリー2の載置に関するバッテリー2の移動は、例えば、ロボット装置等の、バッテリー2を搬送する装置によって行われても良いし、作業者の手によって行われても良い。
【0040】
また、バッテリー2の移動は、バッテリー2の底部がXY平面に沿った姿勢で行われても良いし、バッテリー2の底部がXY平面に対して、傾いた姿勢で行われも良い。
【0041】
ところで、載置部から突出する位置決め部をバッテリーの底部の孔に係合して、バッテリーの位置決めを行う構成では、位置決め部の位置のばらつきが発生しやすい。このばらつきを吸収するため、例えば、案内部を有さない従来の構成では、位置決め部を太くする、または、高くする等、位置決め部を大きくする対策が行われることがある。
【0042】
位置決め部を高くすると、傾きの影響が大きくなるので、バッテリーの底部の孔を大きくする必要が生じる。そうすると、位置決め部と孔とのガタが大きくなり、バッテリーの位置決め精度が悪化する。
【0043】
それに対し、本実施の形態では、案内部132により、孔2Cを位置決め部131に向けて正確に案内することができるので、従来の構成と比較して、バッテリー2の位置決め精度を向上させることができる。
【0044】
また、本実施の形態では、案内部132により、孔2Cを位置決め部131に向けて正確に案内することができるので、必要以上に位置決め部131を大きくする必要がなく、ひいては孔2Cを大きくする必要がない。そのため、載置部13上におけるスペースを逼迫すること抑制することができ、簡易な構造とすることができる。
【0045】
また、X方向において、第2面132Bの目標位置の中央側の端部(X方向の-側の端部)と、目標位置のX方向の+側の端部とが、対応する位置にあることで、バッテリー2を位置決めの目標となる目標位置に案内しやすくすることができる。
【0046】
なお、上記実施の形態では、バッテリー2が載置部13上に直接載置されていたが、本開示はこれに限定されず、
図6に示すように、スペーサ部材3を介して載置部13に載置されても良い。
【0047】
スペーサ部材3は、板状に構成された部材であり、Z方向の+側の面にバッテリーを配置可能に構成されている。また、スペーサ部材3のZ方向の-側の面には、挿入部31と、凸部32とが設けられている。
【0048】
挿入部31は、位置決め部131が挿入される部分である。挿入部31は、2つの位置決め部131のそれぞれに対応して1つずつ設けられており、スペーサ部材3から突出している。挿入部31の先端部分には、位置決め部131が挿入される孔31Aが設けられている。挿入部31は、本開示の「バッテリーの底部」に対応する。
【0049】
凸部32は、案内部132の第2面132B(案内面)と接触する部分であり、スペーサ部材3から突出して設けられている。凸部32は、2つの挿入部31のそれぞれに対応して2つずつ設けられている。1つの挿入部31に対応する2つの凸部32は、X方向で挿入部31を挟んで配置されている。
【0050】
図7Aおよび
図7Bに示すように、2つの凸部32のうちの1つの凸部32が第2面132Bに接触した状態でバッテリー2が移動させられることにより、案内部132は、バッテリー2を位置決め部131に向けて案内する。
【0051】
そして、
図7Bに示すように、案内部132が、バッテリー2における第2面132Bとの接触部分(凸部32)が、第2面132Bにおける案内方向の下流端に位置した際、バッテリー2の挿入部31の孔31Aに対応する位置に位置決め部131が位置するように、位置決め部131から離間して配置されている。
【0052】
このような構成とすることで、案内部132が設けられることにより、バッテリー2の位置決め精度を向上させることができる。
【0053】
また、案内部132の高さは、凸部32の高さより小さくしても良い。
【0054】
このような構成とすることで、バッテリー2が位置決めされた際に、バッテリー2の底部(スペーサ部材3)が案内部132と干渉することを抑制することができる。
【0055】
また、凸部32がスペーサ部材3に設けられていたが、バッテリー2の底面に設けられていても良い。
【0056】
また、上記実施の形態では、案内部132が第1面132Aおよび第2面132Bを有する形状であったが、本開示はこれに限定されず、案内面を有している限り、どのような形状であっても良い。
【0057】
また、上記実施の形態では、2つの位置決め部131が設けられていたが、本開示はこれに限定されず、1つの位置決め部のみが設けられていても良いし、3つ以上の位置決め部が設けられていても良い。
【0058】
また、上記実施の形態では、1つの位置決め部に対応して2つの案内部が設けられていたが、1つの位置決め部に対応して1つの案内部のみが設けられた構成であっても良い。
【0059】
また、上記実施の形態では、バッテリーが案内面の下流端に位置した際に、バッテリーの底部の孔に位置決め部が入り込むように位置決め部の突出量が設定されていたが、本開示はこれに限定されない。例えば、位置決め部の突出量が、バッテリーが案内面の下流端に位置した際にバッテリーの底部の孔に位置決め部が入り込まない程度の突出量であっても良い。
【0060】
また、上記実施の形態では、バッテリーが案内面の下流端に位置した際に、バッテリーの底部の孔のX方向の位置が、位置決め部のX方向の位置と重なっていたが、本開示はこれに限定されず、孔が位置決め部の中心を超えた位置であれば、位置決め部の傾きが案内部と同様の役割を果たすため、孔のX方向の位置が、位置決め部のX方向の位置と重なっていなくても良い。
【0061】
また、上記実施の形態では、被位置決め部の例として孔2Cが示されていたが、本開示はこれに限定されず、例えば、
図8に示すように、被位置決め部がバッテリーの底面から突出する突出部2Dであっても良い。この場合、載置部13に設けられる位置決め部が突出部2Dと係合可能な孔133であっても良い。
【0062】
その他、上記実施の形態は、何れも本開示を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本開示の載置装置は、バッテリーの位置決め精度を向上させることが可能な載置装置として有用である。
【符号の説明】
【0064】
1 車両
1A 荷台
1B 車体
2 バッテリー
2A ストライカ
2B ストライカ
2C 孔
3 スペーサ部材
10 取付装置
11 本体部
12 スライド部
13 載置部
13A ラッチ
31 挿入部
31A 孔
32 凸部
111 壁部
111A ラッチ
112 支持部
131 位置決め部
132 案内部
132A 第1面
132B 第2面
【手続補正書】
【提出日】2024-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられるバッテリーを載置する載置部と、
前記載置部に設けられ、前記バッテリーの底部に形成された被位置決め部と係合して、前記バッテリーを位置決めする位置決め部と、
前記位置決め部に向けて前記バッテリーを案内するための案内面を有し、前記載置部における前記位置決め部とは異なる位置から突出して設けられる案内部と、
を備え、
前記案内部は、前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分が、前記案内面における案内方向の下流端に位置した際に、前記バッテリーの前記被位置決め部に対応する位置に前記位置決め部が位置するように配置されている、
載置装置。
【請求項2】
前記案内面は、前記案内方向における下流側に向かうにつれ、前記載置部側に位置するように傾斜している、
請求項1に記載の載置装置。
【請求項3】
前記位置決め部は、前記接触部分が前記下流端に位置した際に、前記被位置決め部に前記位置決め部が係合可能に、前記載置部に設けられている、
請求項1に記載の載置装置。
【請求項4】
前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分は、前記バッテリーの底部に設けられた凸部であり、
前記案内部の高さは、前記凸部の高さより小さい、
請求項1に記載の載置装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る載置装置は、
車両に取り付けられるバッテリーを載置する載置部と、
前記載置部に設けられ、前記バッテリーの底部に形成された被位置決め部と係合して、前記バッテリーを位置決めする位置決め部と、
前記位置決め部に向けて前記バッテリーを案内するための案内面を有し、前記載置部における前記位置決め部とは異なる位置から突出して設けられる案内部と、
を備え、
前記案内部は、前記バッテリーにおける前記案内面との接触部分が、前記案内面における案内方向の下流端に位置した際に、前記バッテリーの前記被位置決め部に対応する位置に前記位置決め部が位置するように配置されている。