(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110214
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】タグ管理装置、ICタグ、ICタグ読取装置、対象管理システム、タグ管理方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06K 19/08 20060101AFI20240807BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
G06K19/08
G06K7/10 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014665
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(57)【要約】
【課題】 低コストで複数の読取手段を有するタグを利用可能とするタグ管理装置を提供する。
【解決手段】 本発明のタグ管理装置は、チップ識別情報取得部、シンボル情報生成部、及び情報管理部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成部は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理部は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ識別情報取得部、シンボル情報生成部、及び情報管理部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成部は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理部は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する、タグ管理装置。
【請求項2】
登録情報取得部を含み、
前記登録情報取得部は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、
前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、
前記情報管理部は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、請求項1記載のタグ管理装置。
【請求項3】
前記情報管理部は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、請求項2記載のタグ管理装置。
【請求項4】
通知部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、
前記通知部は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する、請求項2又は3記載のタグ管理装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知する、請求項4記載のタグ管理装置。
【請求項6】
ICチップと、情報格納用画像とを含み、
前記ICチップは、チップ識別情報を格納し、
前記情報格納用画像は、前記チップ識別情報が格納されている、ICタグ。
【請求項7】
情報読取部、及び通信部を含み、
前記情報読取部は、ICタグのICチップ又は情報格納用画像の少なくとも一方から前記チップ識別情報を読み取り、
前記通信部は、前記チップ識別情報を請求項4記載のタグ管理装置に送信する、ICタグ読取装置。
【請求項8】
請求項4に記載のタグ管理装置、請求項6記載のICタグ、及び、請求項7記載のICタグ読取装置を含む、対象管理支援システム。
【請求項9】
チップ識別情報取得工程、シンボル情報生成工程、及び情報管理工程を含み、
前記チップ識別情報取得工程は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成工程は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理工程は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する、タグ管理方法。
【請求項10】
チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タグ管理装置、ICタグ、ICタグ読取装置、対象管理システム、タグ管理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
落とし物や行方不明の防止策として、持ち物等に氏名や住所を記入することは一般的に行われるが、情報保護の観点からは好ましくない。そこで近年、IC(Integrated Circuit)チップを含むICタグを用いて物品を管理する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなICタグに用いるICチップは、複数の周波数帯が存在し、周波数帯に応じて異なる読取機器が必要になる。また、異なる周波数帯のチップを両立したチップの製造にはコストがかかるため、高価であるという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、低コストで複数の読取手段を有するタグを利用可能とするタグ管理装置、ICタグ、ICタグ読取装置、対象管理システム、タグ管理方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のタグ管理装置は、
チップ識別情報取得部、シンボル情報生成部、及び情報管理部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成部は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理部は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する。
【0007】
本発明のICタグは、
ICチップと、情報格納用画像とを含み、
前記ICチップは、チップ識別情報を格納し、
前記情報格納用画像は、前記チップ識別情報が格納されている。
【0008】
本発明のICタグ読取装置は、
情報読取部、及び通信部を含み、
前記情報読取部は、ICタグのICチップ又は情報格納用画像の少なくとも一方から前記チップ識別情報を読み取り、
前記通信部は、前記チップ識別情報を前記本発明のタグ管理装置に送信する。
【0009】
本発明の対象管理支援システムは、前記本発明のタグ管理装置、前記本発明のICタグ、および前記本発明のICタグ読取装置を含む。
【0010】
本発明のタグ管理方法は、
チップ識別情報取得工程、シンボル情報生成工程、及び情報管理工程を含み、
前記チップ識別情報取得工程は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成工程は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理工程は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する。
【0011】
本発明のプログラムは、
チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0012】
本発明の記録媒体は、
チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、低コストで複数の読取手段を有するタグを利用可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、実施形態1のタグ管理装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1のタグ管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1のタグ管理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態3のタグ管理装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態3のタグ管理装置における、登録情報取得部、及び情報管理部による処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態4の対象管理支援システムの一例の構成を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施形態4の対象管理支援システムを用いた対象管理方法における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0016】
[実施形態1]
図1は、本実施形態のタグ管理装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、チップ識別情報取得部11、シンボル情報生成部12及び情報管理部13を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0017】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0018】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0019】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、チップ識別情報取得部11、シンボル情報生成部12及び情報管理部13として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0020】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0021】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0022】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、チップ識別情報、情報格納用画像、登録情報等を記憶できる。
【0023】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0024】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0025】
つぎに、本実施形態のタグ管理方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態のタグ管理方法は、例えば、
図1又は
図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のタグ管理方法は、
図1又は
図2の装置10の使用には限定されない。
【0026】
まず、チップ識別情報取得部11は、ICタグのチップ識別情報を取得する(S1、チップ識別情報取得工程)。前記ICタグは、ICチップ(集積回路)を有するタグであり、前記ICチップのメモリ領域に、前記チップ識別情報が記憶されている。前記チップ識別情報は、例えば、識別番号等のICタグを識別するための情報である。チップ識別情報取得部11は、前記ICチップを読み取って前記チップ識別情報を取得してもよいし、入力装置105により入力された前記チップ識別情報を取得してもよい。
【0027】
つぎに、シンボル情報生成部12は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成する(S2、シンボル情報生成工程)。前記情報格納用画像は、例えば、情報を格納可能なシンボル画像である。前記シンボル画像の具体例としては、バーコード等の一次元コード;QRコード(登録商標)、CPコード、DataMatrix、MaxiCode、VeriCode、Semacode、AztecCode、PDF417(登録商標)、UCC/EANコンポジット、カメレオンコード(登録商標)等の二次元コード;等があげられる。前記情報格納用画像がQRコード(登録商標)である場合、シンボル情報生成部12は、例えば、公知のQRコード(登録商標)生成手段、例えば、クルクルマネージャー(製品名、株式会社デンソーウェーブ)等を利用して、前記QRコード(登録商標)を生成できる。また、シンボル情報生成部12は、例えば、前記情報格納用画像に後述する登録情報の入力用のURLをさらに格納してもよい。
【0028】
また、本装置10は、例えば、前記出力部により、生成した情報格納用画像を出力してもよい。前記出力部は、例えば、前記情報格納用画像をプリンタ等の出力装置106に出力してもよいし、通信デバイス107を介して本装置10外部に出力してもよい。本装置10は、例えば、前記チップ識別情報を取得した端末、前記ICタグの生産者、前記ICタグの販売者等に前記情報格納用画像を出力できる。
【0029】
そして、情報管理部13は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する(S3、情報管理工程)。具体的に、情報管理部13は、例えば、本装置10のメモリ102又は記憶装置104に前記チップ識別情報を記録することで管理してもよい。また、情報管理部13は、例えば、装置外の記憶装置またはサーバ装置等にチップ識別情報を記憶させて管理してもよい。これにより、前記情報格納用画像が発行されたICタグを特定して管理することが可能になる。
【0030】
本実施形態のタグ管理装置によれば、ICタグのチップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、チップ識別情報を管理できる。このため、本実施形態のタグ管理装置により生成した情報格納用画像(例えば、QRコード(登録商標))をICタグに付与することで、複数の読み取り手段を備えたICタグを安価に製造できる。本実施形態のタグ管理装置によれば、例えば、情報格納用画像を有する本発明のICタグを発行できるため、本実施形態のタグ管理装置は、例えば、タグ発行装置ということもできる。
【0031】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明のICタグの例である。
【0032】
本発明のICタグは、ICチップと、情報格納用画像とを含み、前記ICチップは、チップ識別情報を格納し、前記情報格納用画像は、前記チップ識別情報が格納されていること以外は特に制限されない。
【0033】
本発明のICタグは、例えば、基材を含み、前記基材に、前記ICチップと前記情報格納用画像とが配置され、前記基材が、粘着部を含んでいてもよい。前記基材の材質、形状、大きさなどは、特に制限されず、例えば、一般的なICタグと同様とできる。本発明のICタグが基材に粘着部を含む場合、前記粘着部によりICタグにより管理したい対象にICタグを貼り付けることが可能になるため、利用が簡便である。
【0034】
本発明のタグにおいて、ICチップの周波数帯は、特に制限されないが、例えば、UHF(Ultra High Frequency)帯(860MHz~920MHz)であることが好ましい。ICタグのICチップの周波数帯がUHF帯であれば、遠距離からはICチップを読み取ることで複数のタグを一括で読み取ることが可能になる。通常、UHF帯のICチップを使用した場合、ICタグの情報の読み取りには専用の機器が必要になるが、本発明のICタグによれば、一般のスマートフォンを用いて情報格納用画像を読み取ることで、ICタグのチップ識別情報を読み取ることができる。このため、本発明のICタグは、複数の読み取り手段を低コストに両立できる。本発明のICタグによれば、例えば、安価に対象物の管理ができる。
【0035】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明のタグ管理装置の他の例である。
【0036】
本実施形態のタグ管理装置は、実施形態1のタグ管理装置10の構成に加えて、登録情報取得部を含むこと以外は前記実施形態1のタグ管理装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態のタグ管理装置10Aは、例えば、登録情報取得部を含み、前記登録情報取得部は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、前記情報管理部は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する。
【0037】
図4は、本実施形態のタグ管理装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、タグ管理装置10Aは、実施形態1のタグ管理装置10の構成に加えて、登録情報取得部14を含む。また、タグ管理装置10Aは、例えば、チップ識別情報取得部11、及びシンボル情報生成部12を備えるサーバA(タグ発行装置)と、情報管理部13、及び登録情報取得部14を備えるサーバB(対象管理支援装置)とが通信回線網を介して接続されている形態であってもよい。なお、サーバAおよびサーバBにおいて、例えば、各部の構成は任意であり、これに制限されない。タグ管理装置10Aのハードウェア構成は、
図2のタグ管理装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1のタグ管理装置10の構成に代えて、
図4のタグ管理装置10Aの構成を備える以外は同様である。以下、情報管理部13、及び登録情報取得部14の処理を説明する。情報管理部13、及び登録情報取得部14の処理は、例えば、前記実施形態1で説明した
図3のフローチャートにおける任意の位置に適宜挿入してもよいし、
図5に示すように、独立したフローであってもよい。
【0038】
まず、情報管理部13、及び登録情報取得部14の処理に先立って、前記実施形態1で説明したように、ICタグのチップ識別情報を格納した情報格納用画像を予め生成し、前記情報格納用画像とICチップを含む本発明のICタグを生成する。
【0039】
登録情報取得部14は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得する(S11、登録情報取得工程)。前記登録情報は、ユーザ識別情報を含む。前記ユーザ識別情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザの氏名、ニックネーム、ID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス、登録用端末の機器固有情報(端末のシリアルナンバー、国際移動体装置識別番号(International Mobile Equipment Identifier)等があげられる。前記登録用端末は、例えば、前記ICタグの情報格納用画像又はICチップを読み取った端末であり、ICタグを用いて対象を管理しようとするユーザの所有する端末(スマートフォン、タブレット端末、PC、ICタグリーダー等)があげられる。登録情報取得部14は、例えば、前記ICタグの情報格納用画像又はICチップを読み取った登録用端末から前記登録情報及び前記チップ識別情報を取得できる。
【0040】
情報管理部13は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する(S12、情報管理工程)。具体的に、情報管理部13は、例えば、本装置10Aのメモリ102又は記憶装置104に前記チップ識別情報と前記登録情報を紐づけて記録することで管理してもよい。また、情報管理部13は、例えば、装置外の記憶装置またはサーバ装置等にチップ識別情報及び登録情報の組を記憶させ、本装置10Aのメモリ102又は記憶装置104に記憶させた組を識別する情報を記憶することで管理してもよい。また、情報管理部13は、例えば、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合に、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理してもよい。情報管理部13がチップ識別情報に紐づけられているか否かを判定する登録情報は、例えば、S11で取得したユーザの登録情報と同じ登録情報でもよいし、異なる登録情報でもよい。これにより、一つのチップ識別情報に複数の登録情報が紐づけられることを抑制できる。
【0041】
本実施形態のタグ管理装置によれば、前記ICタグのICチップにユーザの登録情報を紐づけて管理できる。このため、本実施形態のタグ管理装置によれば、本発明のICタグを用いた対象物の管理が可能となる。
【0042】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明のタグ管理装置を含む対象管理支援システムの例である。
【0043】
本実施形態のタグ管理装置を含む対象管理支援システムについて、
図6を用いて説明する。
図6は、本実施形態のタグ管理装置10B、ICタグ読取装置20、管理対象30を含む対象管理支援システム100の一例の構成を示すブロック図である。図示していないが、対象管理支援システム100は、例えば、複数のICタグ読取装置20を含んでもよい。また、対象管理支援システム100は、例えば、複数の管理対象30を含んでもよい。対象管理支援システムは、例えば、対象管理支援システム装置ともいう。
図6に示すように、タグ管理装置10B及びICタグ読取装置20は、通信回線網40を介して互いに接続可能である。図示していないが、タグ管理装置10Bは、通信回線網40を介して、装置外のデータベースと接続可能であってもよい。また、図示していないが、タグ管理装置10Bは、例えば、通信回線網40を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末からタグ管理装置10Bの管理を実施してもよい。
【0044】
図6に示すように、本実施形態のタグ管理装置10Bは、実施形態3のタグ管理装置10Aの構成に加えて、通知部を含むこと以外は前記実施形態3のタグ管理装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。本実施形態のタグ管理装置10Bは、例えば、通知部を含み、前記チップ識別情報取得部は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、前記通知部は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する。タグ管理装置10Bのハードウェア構成は、
図2のタグ管理装置10のハードウェア構成において、中央処理装置101が、
図1のタグ管理装置10の構成に代えて、
図6のタグ管理装置10Bの構成を備える以外は同様である。
【0045】
ICタグ読取装置20(以下、「読取装置20」ともいう)は、
図6に示すように、情報読取部21、及び通信部22を含む。読取装置20は、例えば、情報読取部21により、ICタグのICチップ又は情報格納用画像の少なくとも一方から前記チップ識別情報を読み取り可能であり、通信部22により、前記チップ識別情報をタグ管理装置10Bに送信可能であれば特に制限されない。また、読取装置20は、例えば、後述する通知情報をタグ管理装置10Bに送信可能であることが好ましい。ICタグ読取装置20の具体例としては、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末、ICタグリーダー等があげられる。また、読取装置20は、例えば、上記の機能を備えるスマートポール(多機能電柱)であってもよい。
【0046】
管理対象30は、対象管理支援システム100のユーザが対象管理支援システム100により管理を行う対象であり、ヒト等の生物でもよいし、非生物の物品でもよい。管理対象30は、ICタグ31が付与されている。ICタグ31は、前記本発明のICタグであり、実施形態2の説明を援用できる。
【0047】
つぎに、本実施形態の対象管理方法の一例を、
図7のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の対象管理方法は、例えば、
図6に示す対象管理支援システム100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の対象管理方法は、
図6の対象管理支援システム100の使用には限定されない。以下の説明においては、対象管理支援システム100のユーザが、管理対象30に本発明のICタグ31を付与し、その後、紛失した管理対象30の情報を対象管理支援システム100により通知される場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示にはなんら制限されない。
【0048】
まず、本装置10Bの利用に先立ち、前記実施形態1のS1~S3と同様にして、本発明のICタグ31を発行する。対象管理支援システム100のユーザは、管理対象30にICタグ31を付与する。そして、前記実施形態3のS11~S12と同様にして、ICタグ31のチップ識別情報とユーザの登録情報とを紐づけて本装置10Bに登録する。
【0049】
その後、例えば、ユーザが管理対象30を逸失する。逸失した管理対象30を発見した発見者は、例えば、自身のスマートフォン(ICタグ読取装置20)にて、管理対象30に付与されたICタグ31の情報格納用画像(例えば、QRコード(登録商標))を読み取る。また、これには制限されず、例えば、管理対象30が警察組織に届けられた場合、警察署のICチップリーダー(ICタグ読取装置20)により、ICタグ31のICチップが読み取られてもよい。また、街中に設置されたスマートポール(ICタグ読取装置20)により、ICタグ31のICチップ又は情報格納用画像の少なくとも一方が読み取られてもよい。各種ICタグ読取装置20は、情報読取部21によりICタグ31のチップ識別情報を読み取ると、通信部22により、本装置10Bにチップ識別情報を送信する。また、この際、前記チップ識別情報と併せて通知情報を送信してもよい。前記通知情報は、特に制限されず、例えば、発見者の連絡先、ICタグ読取装置20の位置情報等があげられる。
【0050】
つぎに、前記チップ識別情報取得部は、ICタグ読取装置20から前記チップ識別情報を取得する(S21、チップ識別情報取得工程)。
【0051】
通知部15は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し(S22A)、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合(S22A、Yes)、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する(S22B、通知工程)。また、通知部15は、例えば、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知してもよい。前記通知情報は、例えば、前述の通りである。
【0052】
本実施形態の対象管理支援システム100によれば、例えば、管理対象に個人情報を記載することなく、管理対象にユーザの情報を紐づけて登録できる。また、管理対象に付与される本発明のICタグに格納されている情報は、ICタグのチップ識別情報のみであるため、管理対象を逸失した際に、管理対象から第三者に個人情報が流出することを抑制できる。
【0053】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、前述のタグ管理方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を実行させるためのプログラムである。
【0054】
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する。
【0055】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0056】
本実施形態のプログラムは、前記本発明のタグ管理装置及びタグ管理方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0057】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0058】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
チップ識別情報取得部、シンボル情報生成部、及び情報管理部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成部は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理部は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する、タグ管理装置。
(付記2)
登録情報取得部を含み、
前記登録情報取得部は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、
前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、
前記情報管理部は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記1記載のタグ管理装置。
(付記3)
前記情報管理部は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記2記載のタグ管理装置。
(付記4)
通知部を含み、
前記チップ識別情報取得部は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、
前記通知部は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する、付記2又は3記載のタグ管理装置。
(付記5)
前記通知部は、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知する、付記4記載のタグ管理装置。
(付記6)
ICチップと、情報格納用画像とを含み、
前記ICチップは、チップ識別情報を格納し、
前記情報格納用画像は、前記チップ識別情報が格納されている、ICタグ。
(付記7)
前記ICチップの周波数帯が、UHF帯である、付記6記載のICタグ。
(付記8)
基材を含み、
前記基材に、前記ICチップと前記情報格納用画像とが配置され、
前記基材が、粘着部を含む、付記6又は7記載のICタグ。
(付記9)
付記1から5のいずれかのタグ管理装置に使用する付記6から8のいずれかに記載のICタグ。
(付記10)
情報読取部、及び通信部を含み、
前記情報読取部は、ICタグのICチップ又は情報格納用画像の少なくとも一方から前記チップ識別情報を読み取り、
前記通信部は、前記チップ識別情報を付記4又は5記載のタグ管理装置に送信する、ICタグ読取装置。
(付記11)
前記通信部は、前記通知情報を付記5記載のタグ管理装置に送信する、付記10記載のICタグ読取装置。
(付記12)
付記4又は5に記載のタグ管理装置、付記6から9のいずれかに記載のICタグ、及び、付記10又は11記載のICタグ読取装置を含む、対象管理支援システム。
(付記13)
チップ識別情報取得工程、シンボル情報生成工程、及び情報管理工程を含み、
前記チップ識別情報取得工程は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成工程は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理工程は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理する、タグ管理方法。
(付記14)
登録情報取得工程を含み、
前記登録情報取得工程は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、
前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、
前記情報管理工程は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記13記載のタグ管理方法。
(付記15)
前記情報管理工程は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記14記載のタグ管理方法。
(付記16)
通知工程を含み、
前記チップ識別情報取得工程は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、
前記通知工程は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する、付記14又は15記載のタグ管理方法。
(付記17)
前記通知工程は、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知する、付記16記載のタグ管理方法。
(付記18)
チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記19)
登録情報取得手順を含み、
前記登録情報取得手順は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、
前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、
前記情報管理手順は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記18記載のプログラム。
(付記20)
前記情報管理手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記19記載のプログラム。
(付記21)
通知手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、
前記通知手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する、付記19又は20記載のプログラム。
(付記22)
前記通知手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知する、付記21記載のプログラム。
(付記23)
チップ識別情報取得手順、シンボル情報生成手順、及び情報管理手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグのチップ識別情報を取得し、
前記シンボル情報生成手順は、前記チップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、
前記情報管理手順は、前記情報格納用画像が生成されたチップ識別情報を管理し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記24)
登録情報取得手順を含み、
前記登録情報取得手順は、登録用端末からユーザの登録情報を前記チップ識別情報と紐づけて取得し、
前記登録情報は、ユーザ識別情報を含み、
前記情報管理手順は、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記23記載の記録媒体。
(付記25)
前記情報管理手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がない場合、前記チップ識別情報と前記登録情報とを紐づけて管理する、付記24記載の記録媒体。
(付記26)
通知手順を含み、
前記チップ識別情報取得手順は、ICタグ読取装置から前記チップ識別情報を取得し、
前記通知手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた登録情報があるか否かを判定し、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに通知する、付記24又は25記載の記録媒体。
(付記27)
前記通知手順は、前記チップ識別情報に紐づけられた前記登録情報がある場合、通知情報を取得し、前記登録情報に基づいて、前記チップ識別情報に紐づけられたユーザに前記通知情報を通知する、付記26記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によれば、ICタグのチップ識別情報を格納した情報格納用画像を生成し、チップ識別情報を管理できる。このため、本実施形態のタグ管理装置により生成した情報格納用画像(例えば、QRコード(登録商標))をICタグに付与することで、複数の読み取り手段を備えたICタグを安価に製造できる。したがって、本発明は、IT等の分野において、特に好適に利用できる。
【符号の説明】
【0060】
10 タグ管理装置
11 チップ識別情報取得部
12 シンボル情報生成部
13 情報管理部
14 登録情報取得部
15 通知部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス