(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110216
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】シート固定装置
(51)【国際特許分類】
A61F 13/15 20060101AFI20240807BHJP
【FI】
A61F13/15 321
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014669
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 哲
(72)【発明者】
【氏名】本田 貴大
(72)【発明者】
【氏名】金田 悠太郎
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200BB05
3B200EA01
(57)【要約】
【課題】本開示は、通紙作業の効率低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】原反ロールからシートを原反ロールの設置位置よりも重力方向上方に通紙する通紙路途中において、シートを加圧固定するシート固定部と、シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第1操作部であって、原反ロールの設置位置側に設けられた第1操作部と、シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第2操作部であって、通紙路途中に設けられた第2操作部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原反ロールからシートを前記原反ロールの設置位置よりも重力方向上方に通紙する通紙路途中において、前記シートを加圧固定するシート固定部と、
前記シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第1操作部であって、前記原反ロールの設置位置側に設けられた第1操作部と、
前記シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第2操作部であって、前記通紙路途中に設けられた第2操作部と、
を備える、シート固定装置。
【請求項2】
前記シートは、吸収性物品の資材であり、
前記シート固定装置は、前記吸収性物品を製造する吸収性物品製造装置とは別系統の電源を備える、
請求項1に記載のシート固定装置。
【請求項3】
前記シート固定部は、
前記シートを加圧固定するための加圧部と、
前記加圧部を駆動する空圧アクチュエータと、
を有する、
請求項1または2に記載のシート固定装置。
【請求項4】
前記原反ロールは、シート状のパルプが巻かれたロールであり、
前記シート固定部は、前記シートの原反先端を加圧固定可能である、
請求項1または2に記載のシート固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、使い捨ておむつや生理用品などの吸収性物品が知られている。吸収性物品は、パルプ繊維によって形成された吸収体を備え、着用者が排出した尿などの排出液を吸収する。特許文献1には、シート状のパルプを解砕機によって解砕してパルプ繊維に加工した後、パルプ繊維を成型ドラムに供給することで、吸収体を成型する吸収性物品の製造装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸収性物品などの紙製品においては、原材料となるシート状の資材(以下、単に「シート」と称する)を原反ロールから解砕機などの加工機に供給することが一般的に行われている。原反ロールから引き出されたシートは、原反ロールの設置位置から重力方向上方の通紙路に通紙された後、加工機に供給される。シートを通紙する通紙作業中に通紙路の途中でシートが自重で落下するという問題が生じる得る。シートの落下は、通紙作業の効率低下を引き起こすという問題がある。
【0005】
本開示は、通紙作業の効率低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係るシート固定装置は、原反ロールからシートを前記原反ロールの設置位置よりも重力方向上方に通紙する通紙路途中において、前記シートを加圧固定するシート固定部と、前記シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第1操作部であって、前記原反ロールの設置位置側に設けられた第1操作部と、前記シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能な第2操作部であって、前記通紙路途中に設けられた第2操作部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、通紙作業の効率低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、原反ロールからシートを引き出して、加工機に供給する工程を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るシート固定装置の空圧回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るシート固定装置について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
【0010】
<実施形態>
本実施形態では、使い捨ておむつや生理用品などの吸収性物品の原材料となるパルプの原反ロールから引き出したシートを吸収性物品の製造装置に供給する工程において用いられるシート固定装置について説明する。吸収性物品は、一般的に、パルプ繊維によって形成された吸収体を備えている。吸収体は、シート状のパルプを解砕機に送り、解砕機によって解砕したパルプ繊維をフォーミングドラム(成型ドラム)に供給する。フォーミングドラムは、供給された解砕機から吸収体を成型する。パルプの原反ロールから解砕機にシートを供給する際に、当該シートは、原反ロールの設置位置から重力方向上方の通紙路に一旦通紙された後、解砕機に供給されることが一般的に行われている。
【0011】
図1は、原反ロールからシートを引き出して、加工機に供給する工程を模式的に示す図である。原反ロール100は、シート状のパルプがロール状に巻かれている。原反ロール100は、フォークリフトなどの輸送機器などで工場内を運搬され、所定位置に設置される。原反ロール100から引き出されたシート101は、通紙路102内に通紙される。なお、シート101は、吸収性物品の資材である。通紙路102内には、ガイドローラ103、104が設けられている。ガイドローラ103は、原反ロール100からシート101を引き出すためのロールである。ガイドローラ103は、新しい原反ロール100の上端と概ね同じ水平線上に設けらる。ガイドローラ104は、原反ロール100よりも重力方向上方(以下、単に「上方」と称する場合がある)に設けられる。ガイドローラ104によって、シート101が原反ロール100の設置位置よりも上方に通紙される。通紙路内において、ガイドローラ104の設置位置でシート101が最も高い位置を通過する。シート101は、ガイドローラ104を通過した後、重力方向下方(以下、単に「下方」と称する)に送られ、シート101に対して上下に設けられた一対のローラ105、106を通過し、解砕機107に供給される。解砕機107は、パルプのシート101を繊維状に解砕(粉砕)してフラッフパルプを形成する。フラッフパルプは、フォーミングドラム109に供給される。解砕機107とフォーミングドラム109の間には、フラッフパルプが漏れ出ないようにケース108で覆われている。解砕機107から供給されるフラッフパルプは、ケース108内を充満し、フォーミングドラム109によって吸引され、その表面上に堆積して吸収体に成型される。なお、通紙路102の開始点は、原反ロールの設置位置であり、通紙路102の終了点は、解砕機107の手前までである。
【0012】
このように、吸収体の原材料となるパルプの原反ロール100から引き出されたシート101は、通紙路102内を介して解砕機107まで通紙される。シート101の先端部分は、工場内の作業員の手によって原反ロール100から引き出され、ガイドローラ103、104を介して、解砕機107まで通紙される。通紙路102に沿って設けられた作業員用の階段および通路(階段および通路は、不図示)が設けられており、作業員はその階段および通路を通って通紙作業を行う。なお、原反ロール100からシート101を引き出す位置よりも上方にシート101を通紙するのは、解砕機の設置位置が当該引き出し位置よりも上方であるためである。シート101を引き出す位置は、吸収性物品製造工場の床面近傍であり、解砕機のシートの供給口は当該床面よりも3m程高いことが一般的である。
【0013】
作業員は、新しい原反ロール100が設置位置に設置されると、シート101の原反先端を引き出して通紙路102に通紙する。ガイドローラ104は、吸収性物品製造工場の床面から2m以上上方に設置されており、ガイドローラ103からガイドローラ104までシート101を通紙する通紙作業中に、シート101を固定しないと、シート101が自重で落下する虞がある。本実施形態に係るシート固定装置は、シート101を通紙する通紙作業中にシート101が自重で落下するのを防止する。
【0014】
図1に示されるように、シート固定装置1は、シート101を加圧固定するシート固定部2を備える。シート固定部2は、原反ロール100からシート101を原反ロール10
0の設置位置よりも上方に通紙する通紙路102の途中に設けられており、その位置でシート101を加圧固定することができる。シート固定部2は、ゴム製のニップパッド3と、シート受け板4を有する。シート101に対して上側に配置されたニップパッド3(本願でいう「加圧部」の一例)は、空圧回路によって上下方向に駆動され、下方に移動することで、シート101に対して下側に配置されたシート受け板4とシート101を挟持する。これにより、シート固定部2は、シート101を加圧固定することができる。
【0015】
原反ロール100からシート101を解砕機107まで通紙する通紙作業時には、原反ロール100から解砕機107まで作業員の手によってシート101が送り出される。通紙作業において、原反ロール100から解砕機107までシートを一気に送り出そうとすると、作業員の体力を大きく消費する上に、通紙作業の途中でシート101の先端が落下した場合には通紙作業のやり直しとなる。
【0016】
そこで、通紙路102の途中に本実施形態に係るシート固定装置1を設けた。原反ロール100からシート101を送り出し、ガイドローラ103とガイドローラ104の間に設けたシート固定部2によってシート101の先端を固定できる。シート固定装置1の加圧固定の操作および加圧開放の操作は、2箇所に設けた操作部によって行うことができる。シート固定装置1は、原反ロール100の設置位置側(通紙路102の開始点側)に設けられた第1操作部20と、第1操作部20よりも高い位置であり、通紙路102途中に設けられた第2操作部21とを備える。第1操作部20および第2操作部21は、シート固定部の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能なボタン式のスイッチである。第1操作部20は、床面より1m程の高さに設置されている。例えば、作業員は、通紙路102の半分ほどまでシート101の先端を送り出したところで、原反ロール100の近傍に配置された第1操作部20を操作して、シート固定部2を加圧固定状態に設定し、その後、通紙路102に沿って設けられた階段を登って第2操作部21の設置位置まで行き、第2操作部21を操作してシート固定部2の加圧開放の操作を行う。その後、作業員は、シート101の先端を持ち、シート101を解砕機107まで通紙する。シート固定部2の加圧固定の操作および加圧開放の操作は、原反ロール100側の第1操作部20と、シート固定部2側の第2操作部21との2箇所で行うことができる。シート固定装置1は、原反ロール100が設置される高さ位置で第1操作部20の操作によってシート101を加圧固定可能であり、原反ロール100から離れているシート固定部2の位置でも第2操作部21の操作によって加圧開放可能な機構である。これにより、従来では、解砕機107近くまで一気に通紙作業を行う必要があったのを、途中のシート固定部2まで通紙する工程と、シート固定部2から解砕機107まで通紙する工程との2工程に分けることができる。また、この工程の間ではシート101をシート固定部2が加圧固定しているので、シート101が自重によって落下する虞もない。このように、本実施形態に係るシート固定装置1は、通紙作業の効率低下を抑制できる。また、シート固定装置1は、圧縮空気で稼働するため、設置する際に電気工事が不要であり、安価で容易に設置可能である。なお、シート固定装置1を稼働するためには、吸収性物品の製造装置に使用する圧縮空気をわずかに使用するだけで足り、シート固定装置1は当該圧縮空気で駆動するように構成してもよい。シート固定装置1は、安価で稼働可能である。
【0017】
次に、本実施形態に係るシート固定装置1の駆動源について説明する。
図2は、本実施形態に係るシート固定装置の空圧回路図である。
図2に示される空圧回路によってニップパッド3が上下に駆動される。
【0018】
図2に示されるように、この空圧回路は、複動式シリンダ10(本願でいう「空圧アクチュエータ」の一例)を作動するためのものである。複動式シリンダ10は、
図1に示すニップパッド3を上下に駆動させるアクチュエータである。複動式シリンダ10のピストンロッドの先端にニップパッド3が固定されている。
【0019】
この空圧回路には、第1操作部20と、第2操作部21と、第1操作部20または第2操作部21の操作によって、複動式シリンダ10を加圧駆動(下方駆動)または複動式シリンダ10を加圧開放駆動(上方駆動)に切り替えるための圧縮空気を複動式シリンダ10に供給するエアオペレートバルブ13とが設けられている。
【0020】
第1操作部20は、加圧固定の操作を行う押しボタン式の方向切替バルブ20Aと、加圧解除の操作を行う押しボタン式の方向切替バルブ20Bと、コンプレッサなどの空圧源20C、20Dを有している。同様に、第2操作部21は、加圧固定の操作を行う押しボタン式の方向切替バルブ21Aと、加圧解除の操作を行う押しボタン式の方向切替バルブ21Bと、コンプレッサなどの空圧源21C、21Dを有している。ここで、第1操作部20の加圧固定の操作を行う方向切替バルブ20Aと、第2操作部21の加圧固定の操作を行う方向切替バルブ21Aとは、同一のシャトルバルブ18に接続されている。シャトルバルブ18の2つの入力側ポートの各々には、方向切替バルブ20Aと方向切替バルブ21Aのいずれかから圧縮空気が供給され、その圧縮空気がエアオペレートバルブ13に供給される。また、第1操作部20の加圧解除の操作を行う方向切替バルブ20Bと、第2操作部21の加圧解除の操作を行う方向切替バルブ21Bとは、同一のシャトルバルブ19に接続されている。シャトルバルブ19の2つの入力側ポートの各々には、方向切替バルブ20Bと方向切替バルブ21Bのいずれかから圧縮空気が供給され、その圧縮空気が選択的にエアオペレートバルブ13に供給される。
【0021】
エアオペレートバルブ13は、5ポート2位置型の方向切替バルブである。エアオペレートバルブ13の切り替えは、シャトルバルブ18、19の圧縮空気の供給によって切り替えられる。エアオペレートバルブ13のPポートには、コンプレッサなどの空圧源16から圧縮空気が供給される。この圧縮空気は、エアオペレートバルブ13によって複動式シリンダ10を加圧駆動または加圧開放駆動をするために、複動式シリンダ10に供給される。
【0022】
エアオペレートバルブ13と複動式シリンダ10の間には、流量制御バルブ(スピードコントローラ)11、12が設けられている。本実施形態の空圧回路では、複動式シリンダ10の速度制御方式として、メータアウト方式が採用されている。メータアウト方式は、複動式シリンダ10から流れ出す空気の流量を調整する方式である。流量制御バルブ11には、複動式シリンダ10の加圧開放駆動時に圧縮空気が流入する。流量制御バルブ12には、複動式シリンダ10の加圧駆動時に圧縮空気が流入する。また、エアオペレートバルブ13のAポートが流量制御バルブ11を介して複動式シリンダ10に接続されており、また、エアオペレートバルブ13のBポートが流量制御バルブ12を介して複動式シリンダ10に接続されている。
【0023】
このような空圧回路は、次の通りに作動する。作業員が第1操作部20の方向切替バルブ20Aまたは第2操作部21の方向切替バルブ21Aのボタンを押圧操作すると、エアオペレートバルブ13のPポートとAポートが繋がり、BポートとRポートが繋がる。これによって、空圧源16から圧縮空気がAポートを介して複動式シリンダ10に供給され、また、複動式シリンダ10からの圧縮空気は流量制御バルブ12を介してエアオペレートバルブ13のBポートに流入し、Rポートから排出される。この空圧回路の作動によって、複動式シリンダ10が加圧駆動を行い、
図1に示すニップパッド3がシート101を加圧固定する。
【0024】
一方、作業員が第1操作部20の方向切替バルブ20Bまたは第2操作部21の方向切替バルブ21Bのボタンを押圧操作すると、エアオペレートバルブ13のPポートとBポートが繋がり、AポートとRポートが繋がる。これによって、空圧源16から圧縮空気が
Bポートを介して複動式シリンダ10に供給され、また、複動式シリンダ10からの圧縮空気が流量制御バルブ12を介してエアオペレートバルブ13のAポートに流入し、Rポートから排出される。この空圧回路の作動によって、複動式シリンダ10が加圧開放駆動を行い、
図1に示すニップパッド3によるシート101の加圧固定が解放される。このように、本実施形態に係るシート固定装置1は、第1操作部20または第2操作部21のいずれを操作しても、シート固定部2の加圧固定と加圧開放とを切り替え可能である。
【0025】
また、本実施形態に係るシート固定装置1は、吸収性物品を製造する吸収性物品製造装置とは別系統の電源22を備える。なお、本実施形態における吸収性物品製造装置とは、
図1に示される、ガイドローラ103、104、解砕機107、およびフォーミングドラム109が含まれる。電源22から空圧回路の空圧源16、20C、20D、21C、21Dに電源電圧が供給される。これにより、本実施形態に係るシート固定装置1は、吸収性物品製造装置の電源状態が不安定であってもその影響を受けずに、シート101の通紙作業を行うことができる。
【0026】
本実施形態に係るシート固定装置1は、シート固定部2の駆動源として空圧回路が採用されている。空圧回路による駆動機構は、複動式シリンダ10を加圧駆動した後、電源22の電源状態が不安定になった場合においても、シート101の加圧固定を維持可能であり、加圧開放は圧縮空気を複動式シリンダ10から排出すればよく、電源状態の影響を受け難い。また、電源22の電源状態が不安定になった場合においても、シート101の加圧固定を維持可能であるため、シート101の先端が落下するのを防止でき、通紙作業も継続することができる。例えば、電源22の電源状態が不安定になった場合においても、シート101を解砕機107まで通紙でき、さらに吸収性物品製造装置の電源状態が安定するまで通紙されたシート101の状態を維持し、吸収性物品製造装置の電源状態の安定後での再度の通紙作業を不要にできる。
【0027】
また、シート固定部2は、シート101の原反先端を加圧固定可能である。原反ロール100から引き出されたシート101の先端は、原反ロール100に巻かれていないため、原反ロール100の内側の部位よりも固くなく解繊し難いが、シート固定部2は、当該先端を加圧固定できる。これにより、シート101の先端部分からの解砕を確実に行うことができる。
【0028】
なお、本実施形態では、吸収性物品の資材であるシート材を固定する場合のシート固定装置の使用例について例示したが、シート固定装置の使用例はこれに限られない。例えば、本実施形態に係るシート固定装置1は、吸収性物品以外の紙製品のシートを固定する場合にも使用可能である。本実施形態に係るシート固定装置1によれば、通紙作業の効率を向上することができる。
【0029】
以上で開示した実施形態やその変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0030】
1・・シート固定装置
2・・シート固定部
3・・ニップパッド
4・・シート受け板
10・・複動式シリンダ
11、12・・速度制御バルブ
13・・エアオペレートバルブ
16・・空圧源
18、19・・シャトルバルブ
20・・第1操作部
20A、20B・・方向切替バルブ
20C、20D・・空圧源
21・・第2操作部
21A、21B・・方向切替バルブ
21C、21D・・空圧源
22・・電源
100・・原反ロール
101・・シート
102・・通紙路
103、104・・ガイドローラ
105、106・・ローラ
107・・解砕機
108・・カバー
109・・フォーミングドラム