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特開2024-110217情報通信システム装置、情報受信装置、情報送信装置、情報通信方法、情報送信方法、情報受信方法、情報中継方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110217
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】情報通信システム装置、情報受信装置、情報送信装置、情報通信方法、情報送信方法、情報受信方法、情報中継方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 9/08 20060101AFI20240807BHJP
   G06F 21/60 20130101ALI20240807BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20240807BHJP
【FI】
H04L9/08 C
G06F21/60 320
G06F21/62 309
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014670
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】片山 紘希
(72)【発明者】
【氏名】外村 彰英
(72)【発明者】
【氏名】足立 浩基
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌也
(72)【発明者】
【氏名】山地 智
(72)【発明者】
【氏名】山上 辰典
(72)【発明者】
【氏名】石田 州裕
(57)【要約】      (修正有)
【課題】回線が非接続状態の2以上のネットワーク間で通信を行う場合のセキュリティリスクを抑制可能な情報通信システム装置を提供する。
【解決手段】互いに回線が非接続状態な情報送信装置及び情報受信装置を含む情報通信システム装置において、情報送信装置は、送信側鍵情報格納画像を生成して出力し、読み取った受信側鍵情報格納画像を復号した暗号化受信側鍵情報を、送信側鍵情報を用いて受信側鍵情報に復号し、送信対象データを受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、暗号化データ格納画像を出力する。情報受信装置は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、送信側鍵情報で暗号化した暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、受信側鍵情報格納画像を出力し、読み取った暗号化データ格納画像を暗号化データに復号し、受信側鍵情報を用いて暗号化データを復号する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報送信装置、及び、情報受信装置を含み、
前記情報送信装置と、前記情報受信装置とは、互いに回線が非接続状態であり、

前記情報送信装置は、データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信装置は、画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信装置において、
前記画像読取部は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信装置において、
前記画像読取部は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報通信システム装置。
【請求項2】
さらに、少なくとも一つの情報中継装置を含み、
前記情報中継装置は、画像読取部、通信部、及び出力部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信部は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力する、請求項1に記載の情報通信システム装置。
【請求項3】
データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力する、情報送信装置。
【請求項4】
画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報受信装置。
【請求項5】
情報送信工程、及び、情報受信工程を含み、
前記情報送信工程は、データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信工程は、画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信工程において、
前記画像読取工程は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信工程において、
前記画像読取工程は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報通信方法。
【請求項6】
データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力する、情報送信方法。
【請求項7】
画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報受信方法。
【請求項8】
画像読取工程、通信工程、及び出力工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信工程は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力し、
請求項2記載の情報通信システム装置の前記情報中継装置を用いて前記各工程が実行される、情報中継方法。
【請求項9】
データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順を含み、
前記データ取得手順は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成手順は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理手順は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理手順は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記暗号化データ格納画像を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順を含み、
前記画像読取手順は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成手順は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理手順は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理手順は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信システム装置、情報送信装置、情報受信装置、情報通信方法、情報送信方法、情報受信方法、情報中継方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
オープンネットワークとクローズドネットワークのように、複数の異なるネットワークと接続された装置間において通信を可能とするシステムが知られている(特許文献1、2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4551218号公報
【特許文献2】特開2022-58599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
異なるネットワークに接続された装置間で情報のやりとりをする場合、特許文献1および2のように、やり取りをする装置が有線、無線問わず物理的に接続されている場合、装置が接続されたネットワークを介して外部から攻撃や侵入を受けるといったセキュリティリスクがあるという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、回線が非接続状態の2以上の装置間における通信を行う場合のセキュリティリスクを抑制可能な情報通信システム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の情報通信システム装置は、
情報送信装置、及び、情報受信装置を含み、
前記情報送信装置と、前記情報受信装置とは、互いに回線が非接続状態であり、

前記情報送信装置は、データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信装置は、画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信装置において、
前記画像読取部は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信装置において、
前記画像読取部は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する。
【0007】
本発明の情報送信装置は、
データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力する。
【0008】
本発明の情報受信装置は、
画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する。
【0009】
本発明の情報通信方法は、
情報送信工程、及び、情報受信工程を含み、
前記情報送信工程は、データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信工程は、画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信工程において、
前記画像読取工程は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信工程において、
前記画像読取工程は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する。
【0010】
本発明の情報送信方法は、
データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力する。
【0011】
本発明の情報受信方法は、
画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する。
【0012】
本発明の第1のプログラムは、
データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順を含み、
前記データ取得手順は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成手順は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理手順は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理手順は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記暗号化データ格納画像を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0013】
本発明の第2のプログラムは、
画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順を含み、
前記画像読取手順は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成手順は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理手順は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理手順は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、回線が非接続状態の2以上の装置間における通信を行う場合のセキュリティリスクを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態1の情報通信システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の情報送信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の情報受信装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態1の情報通信システム装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、情報通信システム装置の変形例の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0017】
[実施形態1]
本実施形態の情報通信システム装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の情報送信装置10、及び情報受信装置20を含む情報通信システム装置100の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報通信システム装置100は、情報送信装置10及び情報受信装置20を含むため、例えば、情報通信システム100ともいう。情報送信装置10及び情報受信装置20は、例えば、独立した装置であってもよい。
【0018】
情報送信装置10及び情報受信装置20は、互いに回線が非接続状態である。前記「互いに回線が非接続状態である」とは、例えば、情報送信装置10及び情報受信装置20が物理的(有線、無線問わず)に非接続であり通信が行うことができない状態、又は、実質的に通信を行うことができない状態を意味する。前記「実質的に通信を行うことができない」とは、例えば、情報送信装置10及び情報受信装置20が、物理的には接続されており通信が可能であるが、通信が禁止されている(例えば、アクセス制限、運用上の接続禁止等)場合、通信を一時的に停止している状態等を含む。また、情報送信装置10及び情報受信装置20は、少なくとも一方がいずれのネットワークにも接続されないスタンドアロンの装置であってもよいし、例えば、図1に示すように、互いに回線が非接続状態の二つ以上のネットワーク(例えば、一方のネットワーク30A及び他方のネットワーク30B)に接続されていてもよい。この場合、情報送信装置10は、例えば、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能であり、情報受信装置20は、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能であってもよい。図1において、情報送信装置10と接続されている一方の通信装置40Aは、1つであるが、本発明はこれには限定されず、2以上の複数であってもよい。図1において、情報受信装置20と接続されている他方の通信装置40Bは、1つであるが、本発明はこれには限定されず、2以上の複数であってもよい。情報送信装置10と一方の通信装置40Aとの接続、及び、情報受信装置20と他方の通信装置40Bとの接続は、例えば、有線で接続されてもよいし、無線で接続されてもよい。図示していないが、情報送信装置10及び情報受信装置20は、例えば、通信回線網を介して、システム管理者の外部端末とも接続可能であり、システム管理者は、前記外部端末から情報送信装置10及び情報受信装置20の管理を実施してもよい。情報通信システム装置100は、例えば、情報送信装置10、及び情報受信装置20の少なくとも一方を複数含んでもよい。また、図1において、情報通信システム装置100は、非接続状態の一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aおよび他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な場合を図示しているが、本発明はこれには限定されず、通信装置100は、一方のネットワーク30A及び他方のネットワーク30Bの少なくとも一方と非接続状態のさらに異なるネットワークに接続されたさらなる通信装置と通信可能であってもよい。
【0019】
一方のネットワーク30Aは、複数の一方の通信装置40Aが接続された通信回線網であり、他方のネットワーク30Bは、複数の他方の通信装置40Bが接続された通信回線網である。通信装置40(一方の通信装置40A及び他方の通信装置40B)は、特に制限されず、例えば、パーソナルコンピュータ、スーパーコンピュータ、メインフレーム、サーバ、マイクロコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の各種情報処理装置である。前記通信回線網は、例えば、オープンネットワークでもよいし、クローズドネットワークでもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。一方のネットワーク30Aと他方のネットワーク30Bとは、例えば、互いに非接続状態のネットワークである。前記「非接続状態のネットワーク」とは、例えば、一方のネットワーク30Aに接続された複数の装置(情報送信装置10、一方の通信装置40A)と、他方のネットワーク30Bに接続された複数の装置(情報受信装置20、他方の通信装置40B)とが接続されていない状態を意味する。前記接続されていない状態は、例えば、前記一方のネットワーク30Aに接続された装置(情報送信装置10、一方の通信装置40A)及び他方のネットワーク30Bに接続された装置(情報受信装置20、他方の通信装置40B)が物理的(有線、無線問わず)に非接続であり通信を行うことができない状態、又は、実質的に通信を行うことができない状態を意味する。前記「実質的に通信を行うことができない」とは、例えば、前記一方のネットワーク30Aに接続された装置(情報送信装置10、一方の通信装置40A)及び他方のネットワーク30Bに接続された装置(情報受信装置20、他方の通信装置40B)が、物理的には接続されており通信が可能であるが、通信が禁止されている(例えば、アクセス制限、運用上の接続禁止等)場合、通信を一時的に停止している状態等を含む。
【0020】
以下、情報通信システム装置100が含む情報送信装置10について説明する。図1に示すように、情報送信装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、データ取得部11、鍵情報生成部12、画像変換部13、出力部14、画像読取部15、暗号処理部16、及び復号処理部17を含む。図示していないが、本装置10は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0021】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0022】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0023】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、データ取得部11、鍵情報生成部12、画像変換部13、出力部14、画像読取部15、暗号処理部16、及び復号処理部17として機能する。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0024】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、一方の通信装置40A、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス(通信部)107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。なお、本装置10は、例えば、よりセキュアな通信を行う観点から、一方のネットワーク30Aと非接続状態の他のネットワーク(例えば、他方のネットワーク30B)に接続された通信装置(例えば、通信装置40B)とは接続されていないことが好ましい。
【0025】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0026】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。
【0027】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0028】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0029】
以下、情報通信システム装置100が含む情報受信装置20について説明する。図1に示すように、情報受信装置20(以下、「本装置20」ともいう)は、画像読取部21、画像変換部22、鍵情報生成部23、暗号処理部24、出力部25、及び復号処理部26を含む。図示していないが、本装置20は、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0030】
本装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、前述の通りである。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0031】
図3に、本装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置205、出力装置206、通信デバイス207等を含む。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して相互に接続されている。
【0032】
中央処理装置201は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置20の全体の制御を担う。本装置20において、中央処理装置201により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置201が、画像読取部21、画像変換部22、鍵情報生成部23、暗号処理部24、出力部25、及び復号処理部26として機能する。本装置20は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0033】
バス203は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、他方の通信装置40B、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置20は、例えば、バス203に接続された通信デバイス(通信部)207により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。なお、本装置20は、例えば、よりセキュアな通信を行う観点から、他方のネットワーク30Bと非接続状態の他のネットワーク(例えば、一方のネットワーク30A)と接続された通信装置(例えば、通信装置40A)とは接続されていないことが好ましい。
【0034】
メモリ202は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置201が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置204に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ202が読み込み、中央処理装置201は、メモリ202からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ202は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0035】
記憶装置204は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置204には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置204は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置204は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置20が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置204は、前記記憶部として機能する。
【0036】
本装置20において、メモリ202及び記憶装置204は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置20によって生成した情報、本装置20が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ202及び記憶装置204は、例えば、前述の本装置のユーザの情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ202及び記憶装置204以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0037】
本装置20は、例えば、さらに、入力装置205、出力装置206を備える。入力装置205は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置206は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態において、入力装置205と出力装置206とは、別個に構成されているが、入力装置205と出力装置206とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0038】
つぎに、本実施形態の情報通信方法の一例を、図4のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報通信方法は、例えば、図1に示す情報通信システム装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報通信方法は、図1の情報通信システム装置100の使用には限定されない。図4は、左から情報送信装置10(情報送信装置10)の処理(S1~S10)、及び、情報受信装置20(情報受信装置20)の処理(S21~S29)の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、情報通信システム装置100が、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aと通信可能な情報送信装置10と、他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bと通信可能な情報受信装置20とを一つずつ含み、一方のネットワーク30Aに接続された一方の通信装置40Aから取得した情報を、情報通信システム装置100を介して他方のネットワーク30Bに接続された他方の通信装置40Bに入力する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示にはなんら制限されない。
【0039】
まず、情報送信装置10のデータ取得部11は、送信対象データを取得する(S1、データ取得工程)。前記送信対象データは、例えば、情報送信装置10から情報受信装置20へ送信する対象の情報であり、任意の情報が使用できる。前記送信対象データにおいて、例えば、その種類、形式、サイズ等は特に制限されない。前記送信対象データは、例えば、情報送信装置10のメモリ102又は記憶装置104に記憶された情報でもよいし、一方の通信装置40Aが記憶している情報でもよい。
【0040】
つぎに、鍵情報生成部12は、送信側鍵情報を生成する(S2、鍵情報生成工程)。前記送信側鍵情報は、公開鍵および秘密鍵の組でもよいし、共通鍵でもよいが、セキュリティの観点から、鍵情報生成部12は、例えば、公開鍵および秘密鍵の組を生成することが好ましい。S2は、例えば、送信側鍵情報生成工程ともいう。
【0041】
つぎに、画像変換部13は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成する(S3、画像変換工程)。前記画像は、例えば、前記送信側鍵情報に再変換が可能な画像であれば特に制限されない。前記画像の具体例としては、情報を格納可能なシンボル画像があげられる。前記シンボル画像の具体例としては、バーコード等の一次元コード;QRコード(登録商標)、CPコード、DataMatrix、MaxiCode、VeriCode、Semacode、AztecCode、PDF417(登録商標)、UCC/EANコンポジット、カメレオンコード(登録商標)等の二次元コード;等があげられる。前記送信側鍵情報が前記公開鍵及び秘密鍵の組である場合、画像変換部13は、例えば、前記送信側鍵情報として、前記公開鍵を前記シンボル画像に変換することで送信側鍵情報格納画像を生成できる。前記送信側鍵情報が共通鍵である場合、画像変換部13は、例えば、前記送信側鍵情報として、前記共通鍵を前記シンボル画像に変換することで送信側鍵情報格納画像を生成できる。また、画像変換部13は、例えば、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成してもよい。この場合、画像変換部13は、パケット分割された送信側鍵情報から1つの送信側鍵情報格納画像を生成してもよいし、2以上の複数の送信側鍵情報格納画像を生成してもよい。このように、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成することで、例えば、送信側鍵情報格納画像の一部が第三者に傍受されたとしても、送信側鍵情報への復号が困難になるため、セキュリティをさらに向上できる。S3は、例えば、送信側鍵情報格納画像生成工程ともいう。
【0042】
つぎに、出力部14は、前記送信側鍵情報格納画像を出力する(S4、出力工程)。出力部14は、例えば、本装置10が備える出力装置(ディスプレイ)106に前記画像を出力(表示)してもよいし、バス103を介して接続された外部表示装置に前記画像を出力し、前記外部表示装置に画像を表示させてもよい。前記送信側鍵情報格納画像が複数ある場合、出力部14は、例えば、前記複数の画像を同時に出力(表示)してもよいし、順次出力してもよい。S4は、例えば、送信側鍵情報格納画像出力工程ともいう。
【0043】
つぎに、情報受信装置20の画像読取部21は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取る(S21、画像読取工程)。画像読取部21は、例えば、本装置20が備える入力装置(撮像装置)205により、前記画像を撮像することにより画像を読み取ってもよいし、バス203を介して接続された外部撮像装置により前記画像を撮像し、前記外部撮像装置が撮像した画像を取得することにより前記画像を読み取ってもよい。S21は、例えば、送信側鍵情報格納画像読取工程ともいう。
【0044】
つぎに、画像変換部22は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換する(S22、画像変換工程)。画像変換部22は、例えば、前記画像の種類に応じて適切な手法を用いて前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換できる。具体例として、例えば、前記画像が前記シンボル画像である場合、前記シンボル画像の種類に応じた情報読取手段が利用できる。また、例えば、S3において、複数の送信側鍵情報格納画像を生成されている場合、画像読取部21は、複数の画像を順次読み取りし、画像変換部22は、読み取った複数の画像を変換した情報を順次連結して前記送信側鍵情報に復号できる。S22は、例えば、送信側鍵情報変換工程ともいう。
【0045】
つぎに、鍵情報生成部23は、受信側鍵情報を生成する(S23、鍵情報生成工程)。前記受信側鍵情報は、公開鍵および秘密鍵の組でもよいし、共通鍵でもよいが、例えば、処理速度を担保する観点から共通鍵を生成することが好ましい。S23は、例えば、受信側鍵情報生成工程ともいう。
【0046】
つぎに、暗号処理部24は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成する(S24、暗号処理工程)。前記暗号化処理は、例えば、前記送信側鍵情報の種類に応じて、公知の暗号化処理アルゴリズムを適切に利用できる。具体的には、例えば、前記送信側鍵情報が共通鍵である場合、暗号処理部24は、例えば、RC4、DES(Data Encryption Standard)、3DES、AES(Advanced Encryption Standard)等のアルゴリズムにより前記受信側鍵情報を暗号化できる。また、S22において、前記送信側鍵情報として、前記送信側鍵情報格納画像から前記公開鍵を復号した場合、暗号処理部24は、例えば、RSA(Rivest-Shamir-Adleman cryptosystem)、ElGamal等のアルゴリズムにより前記受信側鍵暗号を暗号化できる。
【0047】
つぎに、画像変換部22は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成する(S25、画像変換工程)。また、画像変換部22は、例えば、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成してもよい。画像変換部22による処理は、例えば、前記送信側鍵情報に代えて、前記暗号化受信側鍵情報を用いる点以外は、情報送信装置10による処理S3と同様にして実行できる。S25は、例えば、受信側鍵情報格納画像生成工程ともいう。
【0048】
つぎに、出力部25は、前記受信側鍵情報格納画像を出力する(S26、出力工程)。出力部25は、例えば、本装置20が備える出力装置(ディスプレイ)206に前記画像を出力(表示)してもよいし、バス203を介して接続された外部表示装置に前記画像を出力し、前記外部表示装置に画像を表示させてもよい。前記受信側鍵情報格納画像が複数ある場合、出力部25は、例えば、前記複数の画像を同時に出力(表示)してもよいし、順次出力してもよい。S26は、例えば、受信側鍵情報格納画像出力工程ともいう。
【0049】
そして、情報送信装置10において、画像読取部15は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取る(S5、画像読取工程)。画像読取部15は、例えば、本装置10が備える入力装置(撮像装置)105により、前記画像を撮像することにより画像を読み取ってもよいし、バス103を介して接続された外部撮像装置により前記画像を撮像し、前記外部撮像装置が撮像した画像を取得することにより前記画像を読み取ってもよい。S5は、例えば、受信側鍵情報格納画像読取工程ともいう。
【0050】
つぎに、画像変換部13は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換する(S6、画像変換工程)。画像変換部13は、例えば、前記画像の種類に応じて適切な手法を用いて前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換できる。具体例として、例えば、前記画像が前記シンボル画像である場合、前記シンボル画像の種類に応じた情報読取手段が利用できる。また、例えば、S25において、複数の受信側鍵情報格納画像を生成されている場合、画像読取部15は、複数の画像を順次読み取りし、画像変換部13は、読み取った複数の画像を変換した情報を順次連結して前記受信側鍵情報に復号できる。S6は、例えば、受信側鍵情報変換工程ともいう。
【0051】
つぎに、復号処理部17は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号する(S7、復号処理工程)。復号処理部17は、前記S2において、前記送信側鍵情報として公開鍵及び秘密鍵の組を生成していた場合、前記秘密鍵を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号でき、前記送信側鍵情報として共通鍵を生成していた場合、前記共通鍵を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号できる。復号処理部17は、例えば、前記S24において情報受信装置20の暗号処理部24が用いた暗号化アルゴリズムに対応するアルゴリズムを利用することで前記復号処理を実施できる。S7は、例えば、受信側鍵情報復号工程ともいう。
【0052】
つぎに、暗号処理部16は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成する(S8、暗号処理工程)。前記暗号化処理は、例えば、前記受信側鍵情報の種類に応じて、公知の暗号化処理アルゴリズムを適切に利用できる。具体的には、例えば、前記受信側鍵情報が共通鍵である場合、暗号処理部16は、例えば、RC4、DES(Data Encryption Standard)、3DES、AES(Advanced Encryption Standard)等のアルゴリズムにより前記送信対象データを暗号化できる。また、前記受信側鍵情報が公開鍵である場合、暗号処理部16は、例えば、RSA(Rivest-Shamir-Adleman cryptosystem)、ElGamal等のアルゴリズムにより前記送信対象データを暗号化できる。また、暗号処理部16は、例えば、前記送信対象データをパケット分割し、パケット分割された前記送信対象データから暗号化データを生成してもよい。この場合、暗号処理部16は、例えば、分割された複数の暗号化データを生成できる。これにより、例えば、暗号化データの一部が第三者に傍受されたとしても、暗号化データへの復号が困難になるため、セキュリティをさらに向上できる。S8は、例えば、送信対象データ暗号化工程ともいう。
【0053】
画像変換部13は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成する(S9、画像変換工程)。画像変換部13は、例えば、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成してもよい。S9における画像変換部13による処理は、例えば、前記送信側鍵情報に代えて、前記暗号化データを用いる点以外は、処理S3と同様にして実行できる。S9は、例えば、暗号化データ格納画像生成工程ともいう。
【0054】
出力部14は、前記暗号化データ格納画像を出力する(S10、出力工程)。出力部14は、例えば、本装置10が備える出力装置(ディスプレイ)106に前記画像を出力(表示)してもよいし、バス103を介して接続された外部表示装置に前記画像を出力し、前記外部表示装置に画像を表示させてもよい。前記暗号化データ格納画像が複数ある場合、出力部14は、例えば、前記複数の画像を同時に出力(表示)してもよいし、順次出力してもよい。S10は、例えば、暗号化データ格納画像出力工程ともいう。
【0055】
そして、情報受信装置20において、画像読取部21は、前記暗号化データ格納画像を読み取る(S27、画像読取工程)。S27は、前記送信側鍵情報格納画像に代えて前記暗号化データ格納画像を読み取ること以外は前記S21と同様にして実施できる。S27は、例えば、暗号化データ格納画像読取工程ともいう。
【0056】
つぎに、画像変換部22は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに変換する(S28、画像変換工程)。S28は、前記送信側鍵情報格納画像に代えて、前記暗号化データ格納画像を用いること以外は前記S22と同様にして実施できる。S28は、例えば、暗号化データ格納画像変換工程ともいう。
【0057】
そして、復号処理部26は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する(S29、復号処理工程)。復号処理部26は、前記S23において、前記受信側鍵情報として公開鍵及び秘密鍵の組を生成していた場合、前記秘密鍵を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号でき、前記受信側鍵情報として共通鍵を生成していた場合、前記共通鍵を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号できる。復号処理部26は、例えば、前記S8において情報送信装置10の暗号処理部16が用いた暗号化アルゴリズムに対応するアルゴリズムを利用することで前記復号処理を実施できる。S29は、例えば、暗号化データ復号工程ともいう。
【0058】
なお、本実施形態においては、S1~S10、及びS21~S29を順次実行しているが、本発明の情報通信方法はこれに限定されない。S1~S10は、例えば、順次実行してもよいし、少なくとも一つ以上の工程を同時に実行してもよい。また、S21~S29は、例えば、順次実行してもよいし、少なくとも一つ以上の工程を同時に実行してもよい。
【0059】
本実施形態の情報通信システム装置によれば、例えば、暗号化に使用する鍵情報は互いに回線が非接続状態の情報送信装置と情報受信装置とで生成され、実際に出力される情報は、鍵情報を格納した画像情報である。このため、通信の途中で鍵情報を傍受されることなく、セキュアに送信対象データを通信できる。
【0060】
(変形例)
上記実施形態1では、情報送信装置10及び情報受信装置20間において、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像を直接出力及び読取する場合を例に挙げて説明したが、本実施形態の情報通信システム装置100は、上記の例にはなんら制限されない。本変形例では、情報通信システム装置100がさらに、少なくとも一つの情報中継装置を含む場合について説明する。
【0061】
図5に示すように、情報中継装置50は、画像読取部51、通信部52、及び出力部53を含み、画像読取部51は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、通信部52は、読み取ったデータを通信回線網30を介して他の情報中継装置50と送受信可能であり、出力部53は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力する。
【0062】
情報中継装置50は、例えば、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。情報中継装置50は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、NFCリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。情報中継装置50は、例えば、中央処理装置、メモリ、バス、記憶装置、入力装置、出力装置、通信デバイス(通信部)等を備える。情報中継装置50において、中央処理装置が、画像読取部51、通信部52、及び出力部53として機能する。情報中継装置50の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バスを介して接続されている。情報中継装置50の各構成の説明は、情報送信装置10の各構成の説明を援用できる。
【0063】
本変形例の情報通信システム装置100は、例えば、前記実施形態1の図4におけるS4で出力された送信側鍵情報格納画像を、情報中継装置50の画像読取部51により読み取り、通信部52により、読み取ったデータを他の情報中継装置50(例えば、情報受信装置20の近辺にある情報中継装置50)に送信する。そして、他の情報中継装置50は、通信部52により前記送信側鍵情報格納画像を受信し、出力部53により、受信した前記送信側鍵情報格納画像を出力(例えば、情報中継装置50のディスプレイに表示)する。そして、情報受信装置20は、S21において、前記他の情報中継装置50により出力された送信側鍵情報格納画像を読み取る。同様にして、情報中継装置50は、前記実施形態1の図4におけるS26で出力された受信側鍵情報格納画像及びS10で出力された暗号化データ格納画像を、情報送信装置10および情報受信装置20間において中継できる。このため、本変形例の情報通信システム装置100によれば、情報送信装置10が生成した送信側鍵情報格納画像および暗号化データ格納画像、ならびに情報受信装置20が生成した受信側鍵情報格納画像を、通信回線網30を介して中継することができる。このため、本変形例の情報通信システム装置100によれば、前記本発明の情報通信方法をより簡便に実施できる。また、本変形例の情報通信システム装置100は、情報中継装置50により、通信回線網30を介して前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像を中継できるが、送信側鍵情報及び受信側鍵情報は情報送信装置10または情報受信装置20にのみ保持され、通信回線網30に接続されない。このため、本変形例の情報通信システム100によれば、セキュア且つ簡便な送信対象データの通信が可能になる。
【0064】
[実施形態2]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の情報通信方法における情報送信方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順を実行させるためのプログラムである。
【0065】
前記データ取得手順は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成手順は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理手順は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理手順は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記暗号化データ格納画像を出力する。
【0066】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0067】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の情報通信システム装置及び情報通信方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第1のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第1のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態の第1のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0068】
[実施形態3]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の情報通信方法における情報受信方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータに、画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順を実行させるためのプログラムである。
【0069】
前記画像読取手順は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成手順は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理手順は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理手順は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する。
【0070】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順として機能させるプログラムということもできる。
【0071】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の情報通信システム装置及び情報通信方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態の第2のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリー(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態の第2のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態の第2のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0072】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0073】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報送信装置、及び、情報受信装置を含み、
前記情報送信装置と、前記情報受信装置とは、互いに回線が非接続状態であり、

前記情報送信装置は、データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信装置は、画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信装置において、
前記画像読取部は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信装置において、
前記画像読取部は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報通信システム装置。
(付記2)
前記情報送信装置の前記画像変換部は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記1記載の情報通信システム装置。
(付記3)
前記情報送信装置の前記画像変換部は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記1又は2記載の情報通信システム装置。
(付記4)
前記情報受信装置の前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、付記1から3のいずれかに記載の情報通信システム装置。
(付記5)
さらに、少なくとも一つの情報中継装置を含み、
前記情報中継装置は、画像読取部、通信部、及び出力部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信部は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力する、付記1から4のいずれかに記載の情報通信システム装置。
(付記6)
データ取得部、鍵情報生成部、画像変換部、出力部、画像読取部、暗号処理部、及び復号処理部を含み、
前記データ取得部は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成部は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理部は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理部は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力部は、前記暗号化データ格納画像を出力する、情報送信装置。
(付記7)
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記6記載の情報送信装置。
(付記8)
前記画像変換部は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記6又は7記載の情報送信装置。
(付記9)
付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置に使用する、付記6から8のいずれかに記載の情報送信装置。
(付記10)
画像読取部、画像変換部、鍵情報生成部、暗号処理部、出力部、及び復号処理部を含み、
前記画像読取部は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成部は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理部は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力部は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取部は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換部は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理部は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報受信装置。
(付記11)
前記画像変換部は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、
付記10記載の情報受信装置。
(付記12)
付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置に使用する、付記10又は11記載の情報受信装置。
(付記13)
画像読取部、通信部、及び出力部を含み、
前記画像読取部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信部は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力部は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力し、
付記5記載の情報通信システム装置に使用する、情報中継装置。
(付記14)
情報送信工程、及び、情報受信工程を含み、
前記情報送信工程は、データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報受信工程は、画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を前記送信側鍵情報に変換し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、

前記情報送信工程において、
前記画像読取工程は、前記受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を前記暗号化受信側鍵情報に変換し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を前記受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力し、

前記情報受信工程において、
前記画像読取工程は、前記暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を前記暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報通信方法。
(付記15)
前記情報送信工程の前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記14記載の情報通信方法。
(付記16)
前記情報送信工程の前記画像変換工程は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記14又は15記載の情報通信方法。
(付記17)
前記情報受信工程の前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、付記14から16のいずれかに記載の情報通信方法。
(付記18)
さらに、情報中継工程を含み、
前記情報中継工程は、少なくとも一つの情報中継装置の制御方法であり、
前記情報中継工程は、画像読取工程、通信工程、及び出力工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信工程は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の装置と送受信可能であり、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力する、付記14から17のいずれかに記載の情報通信方法。
(付記19)
付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置、又は、付記6から9のいずれかに記載の情報送信装置及び付記10から12のいずれかに記載の情報受信装置を使用する、付記14から18のいずれかに記載の情報通信方法。
(付記20)
データ取得工程、鍵情報生成工程、画像変換工程、出力工程、画像読取工程、暗号処理工程、及び復号処理工程を含み、
前記データ取得工程は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成工程は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理工程は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理工程は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記暗号化データ格納画像を出力する、情報送信方法。
(付記21)
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記20記載の情報送信方法。
(付記22)
前記画像変換工程は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記20又は21記載の情報送信方法。
(付記23)
付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報送信装置、又は、付記6から9のいずれかに記載の情報送信装置を用いて前記各工程が実行される付記20から22のいずれかに記載の情報送信方法。
(付記24)
画像読取工程、画像変換工程、鍵情報生成工程、暗号処理工程、出力工程、及び復号処理工程を含み、
前記画像読取工程は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成工程は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理工程は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力工程は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取工程は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換工程は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理工程は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号する、
情報受信方法。
(付記25)
前記画像変換工程は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、
付記24記載の情報受信方法。
(付記26)
付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報受信装置、又は、付記10から12のいずれかに記載の情報受信装置を用いて前記各工程が実行される付記24又は25記載の情報受信方法。
(付記27)
画像読取工程、通信工程、及び出力工程を含み、
前記画像読取工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信工程は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力工程は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力し、
付記5記載の情報通信システム装置の前記情報中継装置、又は付記13記載の情報中継装置を用いて前記各工程が実行される、情報中継方法。
(付記28)
データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順を含み、
前記データ取得手順は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成手順は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理手順は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理手順は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記暗号化データ格納画像を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記29)
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記28記載のプログラム。
(付記30)
前記画像変換手順は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記28又は29記載のプログラム。
(付記31)
コンピュータを、付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報送信装置、又は、付記6から9のいずれかに記載の情報送信装置として機能させるための、付記28から30のいずれかに記載のプログラム。
(付記32)
画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順を含み、
前記画像読取手順は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成手順は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理手順は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理手順は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記33)
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、
付記32記載のプログラム。
(付記34)
コンピュータを、付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報受信装置、又は、付記10から12のいずれかに記載の情報受信装置として機能させるための付記32又は33記載のプログラム。
(付記35)
画像読取手順、通信手順、及び出力手順を含み、
前記画像読取手順は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信手順は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力し、
コンピュータを、付記5記載の情報通信システム装置の前記情報中継装置、又は付記13記載の情報中継装置として機能させるためのプログラム。
(付記36)
データ取得手順、鍵情報生成手順、画像変換手順、出力手順、画像読取手順、暗号処理手順、及び復号処理手順を含み、
前記データ取得手順は、送信対象データを取得し、
前記鍵情報生成手順は、送信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報から送信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、受信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記受信側鍵情報格納画像を、前記送信側鍵情報で受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報に復号し、
前記復号処理手順は、前記送信側鍵情報を用いて前記暗号化受信側鍵情報を受信側鍵情報に復号し、
前記暗号処理手順は、前記送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データを生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化データから暗号化データ格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記暗号化データ格納画像を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記37)
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記送信側鍵情報から前記送信側鍵情報格納画像を生成する、付記36記載の記録媒体。
(付記38)
前記画像変換手順は、前記暗号化データをパケット分割し、パケット分割された前記暗号化データから前記暗号化データ格納画像を生成する、付記36又は37記載の記録媒体。
(付記39)
コンピュータを、付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報送信装置、又は、付記6から9のいずれかに記載の情報送信装置として機能させるための、付記36から38のいずれかに記載の記録媒体。
(付記40)
画像読取手順、画像変換手順、鍵情報生成手順、暗号処理手順、出力手順、及び復号処理手順を含み、
前記画像読取手順は、送信側鍵情報格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記送信側鍵情報格納画像を送信側鍵情報に復号し、
前記鍵情報生成手順は、受信側鍵情報を生成し、
前記暗号処理手順は、前記送信側鍵情報で前記受信側鍵情報を暗号化した暗号化受信側鍵情報を生成し、
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報から受信側鍵情報格納画像を生成し、
前記出力手順は、前記受信側鍵情報格納画像を出力し、
前記画像読取手順は、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データから生成された暗号化データ格納画像を読み取り、
前記画像変換手順は、前記暗号化データ格納画像を、送信対象データを前記受信側鍵情報で暗号化した暗号化データに復号し、
前記復号処理手順は、前記受信側鍵情報を用いて前記暗号化データを送信対象データに復号し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記41)
前記画像変換手順は、前記暗号化受信側鍵情報をパケット分割し、パケット分割された前記暗号化受信側鍵情報から前記受信側鍵情報格納画像を生成する、
付記40記載の記録媒体。
(付記42)
コンピュータを、付記1から5のいずれかに記載の情報通信システム装置の前記情報受信装置、又は、付記10から12のいずれかに記載の情報受信装置として機能させるための付記40又は41記載の記録媒体。
(付記43)
画像読取手順、通信手順、及び出力手順を含み、
前記画像読取手順は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを読み取り、
前記通信手順は、読み取ったデータを通信回線網を介して他の情報中継装置と送受信可能であり、
前記出力手順は、前記送信側鍵情報格納画像、前記受信側鍵情報格納画像、及び前記暗号化データ格納画像の少なくとも一つを出力し、
コンピュータを、付記5記載の情報通信システム装置の前記情報中継装置、又は付記13記載の情報中継装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明によれば、回線が非接続状態の2以上の装置を直接接続することなく情報を送受信できる。このため、装置間におけるデータの送受信時に、外部から侵入や攻撃を受けるリスクを抑制できる。したがって、本発明は、ネットワーク間での通信を行う様々な分野において有用である。
【符号の説明】
【0075】
100 情報通信システム装置
10 情報送信装置
11 データ取得部
12 鍵情報生成部
13 画像変換部
14 出力部
15 画像読取部
16 暗号処理部
17 復号処理部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
20 情報受信装置
21 画像読取部
22 画像変換部
23 鍵情報生成部
24 暗号処理部
25 出力部
26 復号処理部
201 中央処理装置
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 入力装置
206 出力装置
30A 一方のネットワーク
40A 一方の通信装置
30B 他方のネットワーク
40B 他方の通信装置
50 情報中継装置
51 画像読取部
52 通信部
53 出力部

図1
図2
図3
図4
図5