(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110234
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】介護通知装置、介護通知システム及び介護通知方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20240101AFI20240807BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014706
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000233491
【氏名又は名称】株式会社日立システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田尾 晋
(72)【発明者】
【氏名】北見 淳
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】簡便かつ正確に介護サービスの実施報告を関係者に通知する技術の提供を目的とする。
【解決手段】 介護通知装置は、所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、介護サービスの内容の入力を受け付けると介護サービスの提供者から利用者へ提供された介護サービスとして記録するサービス記録部と、記録された介護サービスに係る報告メッセージを利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録部と、
記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理部と、
を備えることを特徴とする介護通知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の介護通知装置であって、
前記認証管理部は、前記介護サービスの前記提供者の前記生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた前記生体情報との適合を判断して前記提供者を特定する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項3】
請求項1に記載の介護通知装置であって、
前記認証管理部は、前記介護サービスの前記利用者の前記生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた前記生体情報との適合を判断して前記利用者を特定する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の介護通知装置であって、
前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告メッセージに前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付けて送信し、前記応答用操作子に対する前記関係者のいずれかからの入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の介護通知装置であって、
前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告メッセージに前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付けて送信し、
前記応答用操作子に対して前記関係者のいずれからも入力を受け付けない場合、前記関係者のうち応答率の高い前記関係者の端末に架電する通話処理部、
を備えることを特徴とする介護通知装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載の介護通知装置であって、
前記利用者ごとに、曜日および時刻帯ごとに前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者を割り当てる報告テーブルを格納する記憶部を備え、
前記メッセージ管理部は、記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信する処理において、前記報告テーブルを参照して曜日および時刻に応じて割り当てられた前記関係者を送信先として特定する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項7】
請求項6に記載の介護通知装置であって、
前記報告テーブルには、前記時刻帯に関わらず緊急時に前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者が含まれており、
前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者を緊急連絡先として特定し該緊急連絡先の該関係者へ前記報告メッセージを送信する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項8】
請求項6に記載の介護通知装置であって、
前記報告テーブルには、前記時刻帯に関わらず緊急時に前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者が含まれており、
前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者を緊急連絡先として特定し、前記報告メッセージに前記緊急連絡先の前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付け、前記応答用操作子に対する入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項9】
請求項8に記載の介護通知装置であって、
前記メッセージ管理部は、所定期間内に前記応答用操作子に対する入力を受け付けない場合、前記緊急連絡先の前記関係者を除く前記関係者のうち応答率の高い前記関係者を前記緊急連絡先として特定し直して前記報告メッセージを送信し、前記応答用操作子に対する入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する、
ことを特徴とする介護通知装置。
【請求項10】
請求項9に記載の介護通知装置であって、
所定期間内に前記応答用操作子に対する入力を受け付けない場合、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者の端末に架電する通話処理部、
を備えることを特徴とする介護通知装置。
【請求項11】
所定の介護施設における介護サービスに係る通知を行う介護通知装置と、前記介護通知装置と通信可能に接続される可搬端末と、を備える介護通知システムであって、
前記可搬端末は、
前記介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、
前記生体情報読取部が読み取った前記生体情報を前記介護通知装置に送信して生体認証を要求する生体認証部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付ける入出力制御部と、
を備え、
前記介護通知装置は、
前記介護施設における前記介護サービスの前記提供者および前記利用者の前記生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの前記提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録部と、
記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理部と、
を備えることを特徴とする介護通知システム。
【請求項12】
介護通知装置を用いた介護通知方法であって、
前記介護通知装置は、所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理ステップと、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録ステップと、
記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理ステップと、
を実施することを特徴とする介護通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護通知装置、介護通知システム及び介護通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
介護サービスの現場では、高齢化の加速、介護サービスの多様化、複雑化等により、介護施設や訪問介護サービス機関等の業務負荷が増加している。介護施設や訪問介護サービス機関では、介護サービスを実施、提供するにあたり、誰が、いつ、どこで、誰に対して、何を行ったかを客観的かつ正確に記録する必要性も高まっている。しかし、紙とペンによる記録、あるいはタブレット端末等を用いた記録作業は、煩雑かつ誤入力等の課題があり、介護者の業務負荷が高い。また、これらの介護サービスにおいて、介護者から介護内容について関係者、例えば被介護者の身元引受人等、所定の関係がある者等へ報告する業務も、介護施設側の業務負荷となっている。
【0003】
なお、特許文献1には、病院や老人ホームなどの施設における各室や待合室などに、タッチ画面式の入力手段を有する表示画面を備えた端末を情報の入出力用の端末として設ける一方、この施設内に、前記入出力端末に接続されて当該端末からの入力情報と当該端末への出力情報とを取扱うための入,出力手段となる端末を具備していると共に、外部情報源などにインターネットなどの通信網を介して接続されるサーバコンピュータを配備して成り、前記端末とサーバコンピュータの間で、放送などの映像,音声データ,医療・介護業務に関する案内データ,脈拍等の測定データ,日用品などのオーダデータ,問診データ,食事メニューの選択データ,薬剤検索データなどの情報交換をすることを特徴とする病院,老人ホーム等の施設における情報サービスシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のシステムは、サービス施設の一部の業務には有用であるが、介護サービスの報告業務の負荷軽減についての効果は限定的である。
【0006】
本発明の目的は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡便かつ正確に介護サービスの実施報告を関係者に通知する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る介護通知装置は、所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録部と、記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理部と、を備える。
【0009】
また、上記の介護通知装置において、前記認証管理部は、前記サービスの前記提供者の前記生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた前記生体情報との適合を判断して前記提供者を特定するものであってもよい。
【0010】
また、上記の介護通知装置において、前記認証管理部は、前記サービスの前記利用者の前記生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた前記生体情報との適合を判断して前記利用者を特定するものであってもよい。
【0011】
また、上記の介護通知装置において、前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告メッセージに前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付けて送信し、前記応答用操作子に対する前記関係者のいずれかからの入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信するものであってもよい。
【0012】
また、上記の介護通知装置において、前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告メッセージに前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付けて送信し、前記応答用操作子に対して前記関係者のいずれからも入力を受け付けない場合、前記関係者のうち応答率の高い前記関係者の端末に架電する通話処理部、を備えるものであってもよい。
【0013】
また、上記の介護通知装置において、前記利用者ごとに、曜日および時刻帯ごとに前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者を割り当てる報告テーブルを格納する記憶部を備え、前記メッセージ管理部は、記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信する処理において、前記報告テーブルを参照して曜日および時刻に応じて割り当てられた前記関係者を送信先として特定するものであってもよい。
【0014】
また、上記の介護通知装置において、前記報告テーブルには、前記時刻帯に関わらず緊急時に前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者が含まれており、前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者を緊急連絡先として特定し該緊急連絡先の該関係者へ前記報告メッセージを送信するものであってもよい。
【0015】
また、上記の介護通知装置において、前記報告テーブルには、前記時刻帯に関わらず緊急時に前記報告メッセージを送信する対象の前記関係者が含まれており、前記メッセージ管理部は、前記介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者を緊急連絡先として特定し、前記報告メッセージに前記緊急連絡先の前記関係者から返信メッセージを送信する応答用操作子を関連付け、前記応答用操作子に対する入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する、ものであってもよい。
【0016】
また、上記の介護通知装置において、前記メッセージ管理部は、所定期間内に前記応答用操作子に対する入力を受け付けない場合、前記緊急連絡先の前記関係者を除く前記関係者のうち応答率の高い前記関係者を前記緊急連絡先として特定し直して前記報告メッセージを送信し、前記応答用操作子に対する入力を受け付けると、前記関係者の端末に所定の返信メッセージを送信するものであってもよい。
【0017】
また、上記の介護通知装置において、所定期間内に前記応答用操作子に対する入力を受け付けない場合、前記報告テーブルの緊急時に割り当てられた前記関係者の端末に架電する通話処理部、を備えるものであってもよい。
【0018】
また、本発明の別の態様にかかる介護通知システムは、所定の介護施設における介護サービスに係る通知を行う介護通知装置と、前記介護通知装置と通信可能に接続される可搬端末と、を備える介護通知システムであって、前記可搬端末は、前記介護サービス施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、前記生体情報読取部が読み取った前記生体情報を前記介護通知装置に送信して生体認証を要求する生体認証部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付ける入出力制御部と、を備え、前記介護通知装置は、前記介護サービス施設における前記介護サービスの前記提供者および前記利用者の前記生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの前記提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録部と、記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理部と、を備える。
【0019】
また、本発明の別の態様にかかる介護通知方法は、介護通知装置を用いた介護通知方法であって、前記介護通知装置は、 所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理ステップと、前記介護サービスの内容の入力を受け付けると前記介護サービスの提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして記録するサービス記録ステップと、記録された前記介護サービスに係る報告メッセージを前記利用者の関係者の端末に送信するメッセージ管理ステップと、を実施する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、簡便かつ正確に介護サービスの実施報告を関係者に通知する技術を提供することができる。
【0021】
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】介護通知システムの概要の一例を示す図である。
【
図2】介護通知システムの実施例の一例を示す図である。
【
図9】可搬端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図11】画面遷移(業務選択まで)の一例を示す図である。
【
図12】画面遷移(業務選択以降)の一例を示す図である。
【
図13】緊急連絡処理のフローの一例を示す図である。
【
図16】別の実施例に係る介護通知システムの概要の一例を示す図である。
【
図17】別の実施例に係る介護通知システムの実施例の一例を示す図である。
【
図20】緊急連絡処理のフローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の例である実施形態について図面を用いて説明する。
【0024】
図1は、介護通知システムの概要の一例を示す図である。本例においては、介護通知システム1は、介護施設を対象として例示している。介護者、被介護者はそれぞれ介護サービス提供者、介護サービス利用者をそれぞれ指すものである。また、介護施設についても、必ずしも同一所在地にある必要はなく、ブランチを含むものであってもよいし、訪問介護等のように被介護者の自宅を含むものであってもよい。
【0025】
介護通知システム1では、介護者やスタッフが被介護者に介護サービスを行うと、介護者やスタッフが使用する可搬端末200においてその業務記録を入力する。可搬端末200は、インターネット等のネットワーク50を介して介護通知装置300に記録内容を送信する。介護通知装置300は、業務記録を蓄積し、被介護者の家族、身元引受人等の関係者が有する端末である通知者端末400に業務内容を知らせる通知を行う。そのため、関係者は介護サービスの実施報告を介護サービスの実施毎に把握することができる。これにより、介護施設と家族とが情報を共有しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。
【0026】
なお、介護サービス業務の記録の際には、介護者と被介護者が生体情報(静脈、指紋、虹彩等)を可搬端末200に読み取らせ、介護通知装置300が生体認証サービス350に生体情報を認証させることで、証跡としての真正性・信頼性を高めることができる。
【0027】
また、被介護者の家族、身元引受人等の関係者は複数になることから、それぞれが有する通知者端末(
図1においては、被介護者の長男は通知者端末(長男)400A、被介護者の長女は通知者端末(長女)400B、被介護者の次男は通知者端末(次男)400C)を含めて通知者端末400とする。
【0028】
図2は、介護通知システムの概要の一例を示す図である。本実施形態における介護通知システム1は、利用者の介護サービス利用に関する情報を蓄積し関係者に通知する。介護通知システム1には、可搬端末200と、可搬端末200とネットワーク50を介して通信可能に接続される介護通知装置300と、介護通知装置300とネットワーク50を介して通信可能に接続される生体認証サービス350と、通知者端末400と、が含まれる。
【0029】
可搬端末200は、基本的に介護サービス提供者が携行する情報処理装置である。可搬端末200は、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、又はタブレット端末等の情報処理装置である。生体認証サービス350は、例えばクラウドサービスとして提供され、所定のURL(Uniform Resource Locator)によりアクセスを要求されると所定のサービスを実施し、その結果を要求元へ返す。通知者端末400は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA、又はタブレット端末等の情報処理装置である。なお、可搬端末200を使用する者は、本実施形態においては、介護者(介護サービス提供者)、被介護者(介護サービス利用者)である。通知者端末400を使用する者は、本実施形態においては、被介護者の関係者(例えば、被介護者の親族や後見人等の身元引受人)である。
【0030】
ネットワーク50は、例えば、インターネットあるいはイントラネット等のネットワークである。ネットワーク50は、これに限られず、さらに、WAN(Wide Area Network)、携帯電話網等、あるいはこれらが複合した通信網であってもよい。または、ネットワーク50は、携帯電話通信網等の無線通信網上のVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
【0031】
可搬端末200は、処理部210と、記憶部220と、通信部230と、生体情報読取部240と、表示部250と、位置取得部260と、を備える。処理部210は、アプリケーション機能を実現する。例えば、処理部210は、介護サービスの提供者あるいは利用者に対するポータル画面等の各種の操作画面を提供する。処理部210には、生体認証部211と、入出力制御部212と、が含まれる。生体認証部211は、生体情報読取部240が読み取った生体情報を介護通知装置300に送信して生体認証を要求する。生体認証部211は、認証に用いる生体情報として、1)介護サービスの提供者および利用者の静脈を撮影した生体画像、2)介護サービスの提供者および利用者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の1)2)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いることができる。入出力制御部212は、利用者が利用した介護サービスの内容についての入力を受け付けて介護通知装置300に送信する。
【0032】
通信部230は、ネットワーク50を介する他の装置との通信の制御を行う。
【0033】
生体情報読取部240は、介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る。具体的には、生体情報読取部240は、読み取る生体情報に応じて、静脈センサ241と、カメラ242と、を用いる。読み取る生体情報が静脈を撮影した生体画像の場合には、生体情報読取部240は、静脈センサ241を用いる。読み取る生体情報が顔を撮影した生体画像の場合には、生体情報読取部240は、カメラ242を用いる。
【0034】
表示部250は、一つ以上のI/Oインターフェースデバイスあるいは一つ以上の通信インターフェースデバイスである。すなわち、提供者あるいは利用者は、可搬端末200をI/Oインターフェースデバイス経由で使用する。あるいは、提供者あるいは利用者は、可搬端末200を一つ以上の通信インターフェースデバイスを介して他の情報処理装置(例えば、スマートフォン)等経由で使用する。
【0035】
位置取得部260は、現在地を測位する。例えば、位置取得部260は、GPS(Global Positioning System)、Glonass(Global Navigation Satellite System)、みちびき、Galileo、北斗等の衛星測位システムである。あるいは、位置取得部260は、近傍の無線アクセスポイントからの距離電波強度から算出して位置を特定するものであってもよい。
【0036】
介護通知装置300は、処理部310と、記憶部320と、通信部340と、を備える。処理部310には、認証管理部311と、サービス記録部312と、メッセージ管理部313と、通話処理部314と、が含まれる。認証管理部311は、認証要求を受け付けると、所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を要求し、それぞれの認証を行う。具体的には、認証管理部311は、介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する。
【0037】
より具体的には、認証管理部311は、介護サービスの提供者の生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた生体情報との適合を判断して提供者を特定する。また、認証管理部311は、介護サービスの利用者に登録された生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた生体情報との適合を判断して利用者を特定する。また、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、1)介護サービスの提供者および利用者の静脈を撮影した生体画像、2)介護サービスの提供者および利用者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の1)2)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。後者の暗号化した情報を用いることで、生体情報そのものの漏洩や不正取得がなされることを防ぐことができる。また、パスワードのように定期的に暗号化パラメータを変更することで過去の生体情報の再利用を防ぐことが可能となるため、生体情報管理上のセキュリティレベルを高めることができる。
【0038】
また、認証管理部311は、介護サービスの提供者および利用者の生体情報を生体認証サービス350へ送信して、介護サービスの提供者および利用者の特定結果を得るものであってもよい。
【0039】
サービス記録部312は、利用された介護サービスの内容の入力を受け付けるとサービスの提供者から利用者へ提供されたサービスの内容と関連付けてサービス履歴324に記憶させる。その際、サービス記録部312は、介護サービスが利用された日付、時刻、位置を併せてサービス履歴324に記憶させる。
【0040】
メッセージ管理部313は、記録された介護サービスに係る報告メッセージを利用者の関係者の通知者端末400に送信する。また、メッセージ管理部313は介護サービスの内容の入力に緊急メッセージの指定が含まれる場合(緊急時)には、報告メッセージに関係者から返信メッセージを送信する応答ボタンを関連付けて送信し、応答ボタンに対する関係者のいずれかからの入力を受け付けると、関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する。
【0041】
通話処理部314は、応答ボタンに対して関係者のいずれからも入力を受け付けない場合、関係者のうち応答率の高い関係者の通知者端末400に架電する。
【0042】
記憶部320は、介護者データ321と、被介護者データ322と、関係者データ323と、サービス履歴324と、メッセージデータ325と、応答率データ326と、を含む。
【0043】
図3は、介護者データの一例を示す図である。介護者データ321は、介護サービスを提供する介護者の情報を記憶する。介護者データ321には、介護者ID321aと、氏名321bと、性別321cと、資格321dと、施設ID321eと、施設名称321fと、生体認証ID321gと、が含まれる。介護者ID321aは、介護者を他の介護者から識別する情報である。氏名321bと、性別321cとは、介護者の氏名および性別の情報である。資格321dは、介護者が有する介護資格を特定する情報である。施設ID321eと、施設名称321fとは、介護者が所属する介護施設を特定する情報および当該施設の名称の情報である。生体認証ID321gは、予め登録された介護者の生体情報である。
【0044】
図4は、被介護者データの一例を示す図である。被介護者データ322は、介護サービスを利用する被介護者の情報を記憶する。被介護者データ322には、被介護者ID322aと、氏名322bと、性別322cと、生年月日322dと、施設ID322eと、施設名称322fと、生体認証ID322gと、介護等級322hと、が含まれる。被介護者ID322aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名322bと、性別322cとは、被介護者の氏名および性別の情報である。生年月日322dは、被介護者の生年月日を特定する情報である。施設ID322eと、施設名称322fとは、被介護者が利用する介護施設を特定する情報および当該施設の名称の情報である。生体認証ID322gは、予め登録された被介護者の生体情報である。介護等級322hは、被介護者の介護等級を特定する情報である。
【0045】
図5は、関係者データの一例を示す図である。関係者データ323は、介護サービスの利用者である被介護者の身元引受人等、所定の関係がある者の情報を記憶する。関係者データ323には、関係者ID323aと、氏名323bと、被介護者323cと、関係者区分323dと、が含まれる。関係者ID323aは、関係者を他の関係者から識別する情報である。氏名323bは、関係者の氏名の情報である。被介護者323cは、対象の被介護者を特定する情報である。関係者区分323dは、被介護者との関係(例えば、配偶者、子供、兄弟、金融機関、外部委託先等)を判別する所定の区分である。
【0046】
図6は、サービス履歴の一例を示す図である。サービス履歴324は、サービス提供者(介護者)が提供し利用者(被介護者)が利用した介護サービスの内容を記憶する。サービス履歴324には、作業連番324aと、日付324bと、時刻324cと、座標324dと、被介護者324eと、介護者324fと、作業区分324gと、作業記録324hと、が含まれる。このうち、作業記録324hは、作業区分324gごとに一又は複数関連付けられる。
【0047】
作業連番324aは、実施された介護サービスを他の介護サービスから識別する情報である。日付324bと、時刻324cと、座標324dとは、それぞれサービスを実施した日付と、時刻と、位置とを特定する情報である。被介護者324eと、介護者324fとは、それぞれ、実施された介護サービスの利用者および提供者を特定する情報である。作業区分324gは、実施された介護サービスの区分を特定する情報である。作業記録324hは、実施された介護サービスの具体的な内容である。すなわち、サービス履歴324には、介護サービス利用の履歴が記憶される。
【0048】
図7は、メッセージデータの一例を示す図である。メッセージデータ325は、被介護者ごとに実施した介護サービスに関する報告メッセージとその管理情報を記憶する。メッセージデータ325には、被介護者ID325aと、氏名325bと、連番325cと、緊急度325dと、発生日時325eと、内容325fと、応答者325gと、無応答カウンタ325hと、が含まれる。このうち、連番325cと、緊急度325dと、発生日時325eと、内容325fと、応答者325gと、無応答カウンタ325hとは、被介護者ID325aごとに一又は複数関連付けられる。
【0049】
被介護者ID325aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名325bは、被介護者の氏名の情報である。連番325cは、実施された介護サービスの報告メッセージを他の報告メッセージから識別する情報である。緊急度325dは、報告メッセージに指定された緊急度を特定する情報である。発生日時325eは、介護サービスが実施された日付および時刻を特定する情報である。内容325fは、実施された介護サービスの報告メッセージの内容である。応答者325gは、報告メッセージに返信ボタンが付随する場合に返信ボタンへの入力を行った関係者を特定する情報である。無応答カウンタ325hは、報告メッセージに返信ボタンが付随する場合に返信ボタンへの入力が無応答か否かをチェックした回数をカウントする情報である。
【0050】
図8は、応答率データの一例を示す図である。応答率は、本実施例では、被介護者の関係者が緊急の架電に応対した件数を、当該関係者が受けた入電数で割った値である。しかし、これに限られるものではなく、緊急の報告メッセージの返信ボタンについて、入力を行った件数の割合であってもよい。応答率データ326には、被介護者ID326aと、氏名326bと、関係者326cと、入電数326dと、応対数326eと、応答率326fとが含まれる。このうち、関係者326cと、入電数326dと、応対数326eと、応答率326fとは、被介護者ID326aごとに一又は複数関連付けられる。
【0051】
被介護者ID326aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名326bは、被介護者の氏名の情報である。関係者ID326cは、関係者を他の関係者から識別する情報である。入電数326dは、関係者に対して架けられた電話の件数である。応対数326eは、関係者に対して架けられた電話のうち関係者が応答した件数である。応答率326fは、応対数を入電数で割った数である。
【0052】
図2の説明に戻る。通信部340は、ネットワーク50を介する他の装置との通信の制御を行う。
【0053】
生体認証サービス350は、ネットワーク経由で生体認証を実現する。具体的には、生体認証サービス350は、ネットワーク50経由で介護通知装置300へのログインを実現する。例えば、生体認証サービス350は、一般的なLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバー、あるいはAD(Active Directory)サーバーにより介護通知装置300へのログインを実現する。生体認証サービス350は、可搬端末200で読み取った利用者の生体情報をペアで受け付けて、ペアの生体情報の一致度合いが所定以上であれば認証し、介護通知装置300へのアクセスを許可する。
【0054】
図9は、可搬端末のハードウェア構成の一例を示す図である。可搬端末200は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、タッチパネルディスプレイ15と、通信装置16と、カメラ17と、静脈センサ18と、を有し、各構成要素はバスにより接続されている。また、電源は、一次電池でも、充電可能な二次電池でも良く、消耗・劣化した際に交換可能とすることができる。
【0055】
プロセッサ11はCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又はストレージ13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。可搬端末200では、メモリ12又はストレージ13上に読み出されたプログラムに従って動作するプロセッサ11により処理が行われる。処理部210、生体認証部211、入出力制御部212は、プロセッサ11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0056】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。ストレージ13は、書き込み及び読み出し可能な記憶装置である。記憶部220は、メモリ12又はストレージ13によりその機能が実現される。なお、記憶部220は、通信装置16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0057】
タッチパネルディスプレイ15は、入出力を行うためのインターフェースを提供する装置であり、ディスプレイに出力を行い、タッチパネルにて入力を受け付ける。
【0058】
通信装置16は、可搬端末200を外部の装置と通信接続するためのインターフェースである。例えば、通信装置16は、無線LAN(Local Area Network)等に参加する所定の周波数帯域(例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)あるいは5.2~5.6GHz帯)の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行う。また、通信装置16は、5Gネットワークあるいは4Gネットワーク等の携帯電話通信網に参加する所定の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行うものであってもよい。
【0059】
カメラ17は、所定の画角で周囲を撮像する。望ましくは、カメラ17には、インカメラと呼ばれるカメラと、インカメラで写せない範囲を撮像するアウトカメラと呼ばれるカメラが含まれる。その場合、インカメラは、タッチパネルディスプレイ15の表示面にレンズが設けられて、タッチパネルディスプレイ15を見ている人の顔(主に、介護者の顔)を撮像する。アウトカメラは、タッチパネルディスプレイ15の表示面の裏側にレンズが設けられて、タッチパネルディスプレイ15を見ている人に対面している人の顔(主に、被介護者の顔)を撮像する。なお、インカメラとアウトカメラの区別がなく一つしかカメラレンズがない場合には、当該カメラレンズにて介護者、被介護者のいずれも撮像する。
【0060】
静脈センサ18は、所定のセンサ部に接触している利用者(介護者あるいは被介護者)の指の透過波あるいは反射波を検出して、指静脈の形状を撮像して生体画像を得る。
【0061】
なお、可搬端末200の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、可搬端末200の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0062】
介護通知装置300および通知者端末400は、可搬端末200のハードウェア構成と概ね同じであるが、タッチパネルディスプレイ15と、カメラ17と、静脈センサ18とは、備える必要はない。
【0063】
次に、介護通知システム1の処理の流れについて説明する。
図10は、介護通知システム1の記録シーケンス図である。本シーケンス図の処理は、可搬端末200を介護通知装置300に接続して作業記録を取る場合のシーケンスである。
【0064】
まず、可搬端末200の生体認証部211は、介護通知装置300に認証開始を要求する(ステップS01)。その際、生体認証部211は、介護通知装置300に介護者情報(介護者ID)を送信する。
【0065】
介護通知装置300の認証管理部311は、認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当て、生体情報を取得するよう可搬端末200に要求する(ステップS02)。認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当てられない場合には、認証管理部311は、介護者の新規登録処理を開始する(図示せず)。
【0066】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の生体情報を取得し介護通知装置300に送信する(ステップS03)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて介護者の顔の生体画像を得る場合には、インカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、タッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0067】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、介護者データ321に予め登録された生体認証ID321gと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS04)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、1)介護者の静脈を撮影した生体画像、2)介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の1)2)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0068】
生体認証サービス350は、介護者の生体情報を判別して、生体認証ID321gとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS05)。ここで、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0069】
そして、認証管理部311は、介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS06)。なお、介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0070】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の認証が成功した旨の通知を受信すると、被介護者の生体情報を取得し介護通知装置300に送信する(ステップS07)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により被介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて被介護者の顔の生体画像を得る場合には、アウトカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、介護者がタッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0071】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、被介護者データ322に予め登録された生体認証ID322gと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS08)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、3)被介護者の静脈を撮影した生体画像、4)被介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の3)4)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0072】
生体認証サービス350は、被介護者の生体情報を判別して、生体認証ID322gとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS09)。ここで、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0073】
そして、認証管理部311は、被介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS10)。なお、被介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該被介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0074】
そして、可搬端末200の生体認証部211が被介護者の認証が成功した旨の通知を受信すると、可搬端末200の入出力制御部212は、介護者からのサービス内容の入力を受け付けて介護通知装置300に送信する(ステップS11)。より具体的には、入出力制御部212は、介護者からのサービス内容の入力に加えて、位置取得部260が取得した現在地の座標を介護通知装置300に送信する。なお、入力されるサービス内容には、サービスの提供者および利用者、サービスの作業区分、サービスの実際の内容を示すフリーテキスト、緊急メッセージの指定の有無が含まれる。
【0075】
そして、介護通知装置300のサービス記録部312は、介護者と被介護者と、サービス内容と、を紐づけて介護履歴に記録する(ステップS12)。具体的には、サービス記録部312は、介護者から入力されたサービス内容と、認証結果と、送信された現在地と、現在時刻とを用いて、サービス履歴324に情報を格納する。
【0076】
そして、メッセージ管理部313は、緊急度に応じて関係者に連絡する(ステップS13)。具体的には、メッセージ管理部313は、サービス内容に緊急メッセージの指定が含まれない場合には、関係者データ323を参照して、当該被介護者に係る関係者を特定し、所定の業務内容の報告メッセージを送信する。なお、メッセージは、SNS(Social Network Service)やチャット、SMS(Short Message Service)、電子メール等、双方向性のあるメッセージングサービスを利用して送信するものであってよい。例えば、メッセージ管理部313は、SNSのユーザーグループに「2022年9月27日 17:30 職員BとCにて、Aさんの入浴を行いました。」等のメッセージを送信する。
【0077】
また、メッセージ管理部313は、サービス内容に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、関係者データ323を参照して、当該被介護者に係る関係者を特定し、所定の業務内容の報告メッセージにリプライ(返信)入力を受け付ける応答ボタン、操作子等のウィジェットを付帯して送信する。例えば、メッセージ管理部313は、SNSのユーザーグループに「2022年9月30日 9:30 Aさんの発熱を発見しました。急ぎお伝えしたいことがありますので、ご来所のリプライをお願い致します。」等の報告メッセージを送信する。メッセージ管理部313は、この報告メッセージに対し、入力を受け付けると「対応します」とのメッセージを入力者に関連付けて当該ユーザーグループに送信する応答ボタン、操作子等のウィジェットを付帯させる。
【0078】
以上が、記録シーケンスである。記録シーケンスによれば、介護サービスの主体、客体、内容、時期、位置を記録することができるため、作業証跡を残すことができるようになる。また、その際には、面倒な入力を極力行わず、特に認証および主客体の特定を生体認証により行うことが可能となるため、簡便かつ正確に介護サービスの記録が可能となる。また、介護サービスの内容についても、何(介護サービス、消耗品交換、嗜好品の購入や特別メニューの食事の注文等、不定期に生じる有料サービス)に対して、いくらの費用が発生したかを正確に記録できる。また、介護サービスの記録に応じて、被介護者に関連付けて登録してある関係者に対して報告メッセージを送信することができる。つまり、簡便かつ正確に介護サービスの実施報告を関係者に通知することができる。さらには、そのうち緊急のメッセージについては、関係者からの応答を受け付けることができる。これにより、介護施設と家族とが情報を共有しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。
【0079】
図11は、画面遷移(業務選択まで)の一例を示す図である。介護者ログイン画面500は、記録シーケンスのステップS01において表示される。介護者ログイン画面500には、静脈認証501と、顔認証502と、の選択入力領域が表示される。選択に応じて、静脈センサ241あるいはカメラ242が起動し、介護者の生体情報の読み取りが行われる。
【0080】
被介護者ログイン画面510は、記録シーケンスのステップS07において表示される。被介護者ログイン画面510には、静脈認証511と、顔認証512と、の選択入力領域が表示される。選択に応じて、静脈センサ241あるいはカメラ242が起動し、被介護者の生体情報の読み取りが行われる。
【0081】
操作選択画面520と、介護登録画面530とは、記録シーケンスのステップS11において表示される。操作選択画面520では、操作メニュー521の選択入力領域が表示される。選択に応じて、介護登録画面530が表示される。介護登録画面530では、実施する介護サービスの具体的な作業項目選択領域531と、戻るボタン532と、登録ボタン533と、が表示される。戻るボタン532への入力がなされると、操作選択画面520へと画面が遷移する。登録ボタン533への入力がなされると、作業項目選択領域531にて選択入力された作業項目を確定して後述の介護記録入力画面540へ遷移する。
【0082】
図12は、画面遷移(業務選択以降)の一例を示す図である。介護記録入力画面540は、介護登録画面530に続いて表示される。介護記録入力画面540には、介護記録入力欄541と、戻るボタン542と、登録ボタン543と、緊急メッセージ指定チェックボックス544と、が表示される。介護記録入力欄541は、サービス内容に関するテキストの入力を受け付ける。戻るボタン542への入力がなされると、介護登録画面530へと画面が遷移する。登録ボタン543への入力がなされると、介護記録入力欄541にて入力されたサービス内容を確定して後述の送信確認画面550へ遷移する。緊急メッセージ指定チェックボックス544が「チェック済」に指定されると、当該サービス内容に係るメッセージは緊急として扱われる必要があるものとされ、後述する報告メッセージにおいて応答ボタンが表示され、関係者から応答が可能となる。
【0083】
送信確認画面550には、介護登録画面530にて選択された介護サービスの具体的な作業項目551と、介護記録入力画面540にて入力されたサービス内容に関するテキスト552と、戻るボタン553と、送信ボタン554と、が表示される。戻るボタン553への入力がなされると、介護記録入力画面540へと画面が遷移する。送信ボタン554への入力がなされると、作業項目551とテキスト552との内容が介護通知装置300へ送信され、記録シーケンスのステップS12が開始される。
【0084】
図13は、緊急連絡処理のフローの一例を示す図である。緊急連絡処理は、記録シーケンスにて記録された作業記録について、緊急メッセージと指定された報告メッセージを送信する処理である。
【0085】
まず、メッセージ管理部313は、報告メッセージに応答ボタンを追加して関係者に送信する(ステップS101)。具体的には、メッセージ管理部313は、関係者データ323を参照して、当該被介護者に係る関係者を特定し、所定の業務内容の報告メッセージにリプライ(返信)入力を受け付ける応答ボタン等のウィジェットを付帯して送信する。例えば、メッセージ管理部313は、SNSのユーザーグループに「2022年9月30日 9:30 Aさんの発熱を発見しました。急ぎお伝えしたいことがありますので、ご来所のリプライをお願い致します。」等の報告メッセージを送信する。メッセージ管理部313は、この報告メッセージには、入力を受け付けると「対応します」とのメッセージを入力者に関連付けて当該ユーザーグループに送信する応答ボタン等のウィジェットを付帯させる。
【0086】
そして、メッセージ管理部313は、関係者の誰かが応答ボタンを押下したか否か判定する(ステップS102)。誰も応答ボタンを押下しない場合(ステップS102にて「No」の場合)には、メッセージ管理部313は、所定時間待機して待機回数をインクリメントし(ステップS104)、待機回数が所定未満か判定し(ステップS105)、待機回数が所定未満であれば(ステップS105にて「Yes」)、ステップS102を再実施する。
【0087】
関係者のいずれかが応答ボタンを押下した場合(ステップS102にて「Yes」の場合)には、メッセージ管理部313は、押下した関係者の発言として所定のメッセージ(例えば、「対応します」等)を他の関係者にも送信する(ステップS103)。
【0088】
待機回数が所定以上であれば(ステップS105にて「No」)、メッセージ管理部313は、介護者の可搬端末200において、応答率の高い関係者への架電を誘導する(ステップS106)。具体的には、メッセージ管理部313は、応答率データ326を参照して、入電数に占める応対数の割合すなわち応答率の高い関係者を特定し、介護者の可搬端末200において後述する架電誘導画面700等を表示させ、少ない操作(例えば、1タップ)で当該応答率の高い関係者へ架電する架電ボタン等の入力ウィジェットと、待機指示を受け付ける待機指示ボタン等の入力ウィジェットと、を表示させる。
【0089】
メッセージ管理部313は、待機指示を受け付けたか否か判定する(ステップS107)。具体的には、メッセージ管理部313は、待機指示ボタンへの入力を受け付けたか否か判定する。待機指示ボタンへの入力を受け付けた場合(ステップS107にて「Yes」の場合)には、メッセージ管理部313は、ステップS102を再実施する。
【0090】
架電ボタンへの入力を受け付けた場合(ステップS107にて「No」の場合)には、通話処理部314は、介護者の可搬端末200にて応答率の高い関係者へ架電する(ステップS108)。
【0091】
以上が、緊急連絡処理である。緊急連絡処理によれば、緊急連絡のある旨を関係者(被介護者の家族、成年後見人等の身元引受人)が共有することで、適切な介護の実施が可能となる。また、緊急連絡については関係者からの応答を待つことができ、また報告メッセージに応答がない場合でも関係者に架電して関係者とより密な連絡を試みることができる。
【0092】
図14は、メッセージ画面の一例を示す図である。メッセージ画面600は、通知者端末400において報告メッセージを表示する画面である。メッセージ画面600には、介護施設側から通知された報告メッセージ610、緊急の報告メッセージ620、入力を受け付けると所定の報告メッセージを関係者に送信する応答ボタン630、応答ボタンに対して入力があったことに起因する報告メッセージである応答メッセージ640等が表示される。
【0093】
図15は、架電誘導画面の一例を示す図である。架電誘導画面700は、可搬端末200において緊急連絡に対する関係者からの応答がない場合、すなわち緊急連絡処理のステップS106において表示される。架電誘導画面700には、応答率の高い関係者へ架電する指示を受け付ける架電ボタン710と、待機指示を受け付ける待機指示ボタン720と、が表示される。
【0094】
以上、本発明に係る実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態では、介護サービスの実施に伴う報告メッセージは、関係者全員へ通知されるが、これに限られるものではなく、ルールに従って関係者の一部に通知されるようにしてもよい。以下、そのような第二の実施例について説明を行うが、第二の実施例は、基本的には第一の実施例と同様であり、一部相違するものであるため、相違点を中心に説明する。
【0095】
図16は、別の実施例に係る介護通知システムの概要の一例を示す図である。介護通知システム1´では、介護通知装置300は、業務記録を蓄積し、被介護者の家族、身元引受人等の関係者が有する端末である通知者端末400に業務内容を知らせる通知において、報告テーブル327を用いて、通知先となる被介護者家族を曜日および時刻帯に応じて特定し通知を行う。そのため、関係者間で介護サービスの実施報告を分担して受けることができるため、無理なく介護サービスの実施を把握することができる。これにより、介護施設と家族とが情報を共有しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。また、緊急連絡は通知先となる被介護者家族を曜日に応じて設定できるため、緊急に対応可能な可能性の高い関係者に容易に連絡をとることが可能となる。
【0096】
また、緊急連絡の場合、介護通知装置300は、報告メッセージに対し所定期間(例えば、15分間)に応答入力を受け付けない場合、緊急連絡先の関係者を除く関係者のうち応答率の高い関係者を緊急連絡先として特定し直して報告メッセージ(第二の報告メッセージとも称呼する)を送信する。第二の報告メッセージに関する応答入力を受け付けると、介護通知装置300は、他の関係者の端末に所定の返信メッセージを送信する。第二の報告メッセージに関しても所定期間(例えば、15分間)に入力を受け付けない場合、介護通知装置300は、はじめに報告メッセージを送信された連絡先となる被介護者家族の通知者端末400に対して架電する架電誘導画面700を表示する。
【0097】
図17は、別の実施例に係る介護通知システムの実施例の一例を示す図である。別の実施例に係る介護通知システム1´においては、介護通知装置300の記憶部320に、報告テーブル327が含まれる。また、メッセージ管理部313の動作が一部異なる。
【0098】
図18は、報告テーブルの一例を示す図である。報告テーブル327は、曜日の軸327aと、時刻帯の軸327bと、の二軸を含んで構成される。そして、それぞれの交点において、報告メッセージの送信先の関係者が登録される。ここで、時刻帯の軸327bには、例えば「昼間」、「夜間」の時刻帯に加え、「緊急」が含まれる。「昼間」は、例えば「AM6:00~PM6:00」、「夜間」は、例えば「PM6:00~AM6:00」、「緊急」は、全時刻帯を示すものとする。ただし、これに限られるものではなく、他の時刻帯であってもよいし、より細かな時刻帯の設定を可能としてもよい。
【0099】
図19は、記録シーケンスの一例を示す図である。別の実施例に係る記録シーケンスでは、ステップS12の実行後に、メッセージ管理部313は、日時、緊急度に応じて関係者に連絡する(ステップS13´)。具体的には、メッセージ管理部313は、サービス内容に緊急メッセージの指定が含まれない場合には、報告テーブル327および関係者データ323を参照して、当該被介護者に係る関係者のうち、処理時点の日時に応じた関係者を特定し、所定の業務内容の報告メッセージを送信する。
【0100】
なお、メッセージは、SNSやチャット、SMS、電子メール等、双方向性のあるメッセージングサービスを利用して送信するものであってよい。例えば、メッセージ管理部313は、電子メールを通じて、報告テーブル上で、曜日と時刻帯とを用いて特定する送付対象の関係者に、「2022年9月27日 17:30 職員BとCにて、Aさんの入浴を行いました。」等のメッセージを送信する。
【0101】
また、メッセージ管理部313は、サービス内容に緊急メッセージの指定が含まれる場合には、報告テーブル327および関係者データ323を参照して、当該被介護者に係る関係者のうち、「緊急」の時刻帯および処理時点の曜日に応じた関係者を特定する。そして、メッセージ管理部313は、業務内容の報告メッセージにリプライ(返信)入力を受け付ける応答ボタン等のウィジェットを付帯して当該関係者の通知者端末400に送信する。応答ボタンに対する関係者からの入力を受け付けると、メッセージ管理部313は、他の関係者の通知者端末400に所定の返信メッセージを送信する。
【0102】
例えば、メッセージ管理部313は、電子メールを通じて、報告テーブル上で、曜日と「緊急」相当の時刻帯とを用いて特定する送付対象の関係者に、「2022年9月30日 9:30 Aさんの発熱を発見しました。急ぎお伝えしたいことがありますので、ご来所のリプライをお願い致します。」等の報告メッセージを送信する。メッセージ管理部313は、この報告メッセージに対し、入力を受け付けると「対応します」とのメッセージを入力者に関連付けて他の関係者宛に送信する応答ボタン等のウィジェットを付帯させる。
【0103】
図20は、緊急連絡処理のフローの一例を示す図である。別の実施例に係る緊急連絡処理では、メッセージ管理部313は、ステップS101に代えて、報告メッセージに応答ボタンを追加して、「緊急」の時刻帯および処理時点の曜日に応じた関係者に送信する(ステップS101´)。
【0104】
また、メッセージ管理部313は、ステップS101´において報告メッセージを送信された関係者が応答ボタンを押下したか否かを判定し(ステップS102´)、押下した場合(ステップS102´にて「Yes」の場合)には、メッセージ管理部313は、押下した関係者の発言として所定のメッセージ(例えば、「対応します」等)を他の関係者にも送信する(ステップS103´)。
【0105】
また、ステップS105において「No」の場合(待機回数が所定以上の場合)、メッセージ管理部313は、応答率の高い関係者に切り替えて報告メッセージを送信する(ステップS111)。具体的には、メッセージ管理部313は、応答率データ326を参照して、入電数に占める応対数の割合すなわち応答率の高い関係者を特定し、応答ボタンが追加された報告メッセージを送信する。
【0106】
そして、メッセージ管理部313は、ステップS111において報告メッセージを送信された関係者が応答ボタンを押下したか否かを判定し(ステップS112)、押下した場合(ステップS112にて「Yes」の場合)には、ステップS103´に制御を進める。
【0107】
ステップS113、ステップS114については、第一の実施例におけるステップS104、ステップS105と実質的に同様である。
【0108】
また、ステップS107においては、待機指示を受け付けた場合(ステップS107にて「Yes」となる場合)には、メッセージ管理部313は、制御をステップS101´に戻す。
【0109】
以上が、第二の実施例に係る介護通知システム1´である。介護通知システム1´によれば、被介護者の家族、身元引受人等の関係者が有する端末である通知者端末400に業務内容を知らせる通知において、通知先となる被介護者家族を曜日および時刻帯に応じて特定し通知を行うことができる。そのため、関係者間で介護サービスの実施報告を分担して受けることができ、無理なく介護サービスの実施を把握することができる。これにより、介護施設と家族とが情報を共有しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。また、緊急連絡は通知先となる被介護者家族を曜日に応じて設定できるため、緊急に対応可能な可能性の高い関係者に容易に連絡をとることが可能となる。
【0110】
また、緊急連絡の場合、報告メッセージに対し所定期間に応答入力を受け付けない場合、緊急連絡先の関係者を除く関係者のうち応答率の高い関係者を緊急連絡先として特定し直して第二の報告メッセージを送信する。第二の報告メッセージに関しても所定期間に入力を受け付けない場合、緊急連絡先とされた被介護者家族に対して連絡先を別途検索する必要なく架電を誘導することができる。そのため、介護者の負担を大幅に減らすことができる。
【0111】
上記した実施形態の例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0112】
1・・・介護通知システム、50・・・ネットワーク、200・・・可搬端末、210・・・処理部、211・・・生体認証部、212・・・入出力制御部、220・・・記憶部、230・・・通信部、240・・・生体情報読取部、241・・・静脈センサ、242・・・カメラ、250・・・表示部、260・・・位置取得部、300・・・介護通知装置、310・・・処理部、311・・・認証管理部、312・・・サービス記録部、313・・・メッセージ管理部、314・・・通話処理部、320・・・記憶部、321・・・介護者データ、322・・・被介護者データ、323・・・関係者データ、324・・・サービス履歴、325・・・メッセージデータ、326・・・応答率データ、340・・・通信部、350・・・生体認証サービス、400・・・通知者端末。