(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110235
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、アルコールチェッカ、及びアルコール測定システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240807BHJP
G16H 10/00 20180101ALI20240807BHJP
G01N 33/497 20060101ALI20240807BHJP
G01N 33/98 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16H10/00
G01N33/497 A
G01N33/98
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014707
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】長坂 政彦
(72)【発明者】
【氏名】白木 正孝
【テーマコード(参考)】
2G045
5L049
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
2G045CB22
2G045DA74
2G045JA11
5L049CC11
5L050CC11
5L099AA22
(57)【要約】
【課題】アルコールチェッカの持ち運びを容易にする。
【解決手段】アルコールチェッカ(20)は、呼気流入部(24)と、呼気中のアルコール濃度を測定する測定部(25)と、測定部(25)を加熱する加熱部(26)と、加熱部(26)に流す電流を制御する制御部(22)と、を備え、制御部(22)は、所定のケーブルを介して接続される情報処理装置(10)から流れる電流を用いて加熱部(26)を加熱させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のケーブルを介して自装置とアルコールチェッカとが接続されたことが検出された場合に、前記ケーブルを介して前記自装置から前記アルコールチェッカに電力を供給するとともに、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記処理の実行中に前記アルコール濃度の測定に関する被測定者の操作を検出した場合、前記アルコールチェッカに含まれる、前記アルコール濃度を測定する測定部を加熱するための加熱信号を前記ケーブルを介して前記アルコールチェッカに送信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記加熱信号を送信してから所定時間経過後に、呼気の吹き込みを促す画面を表示する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ケーブルは、OTG(On-The-Go)規格に準拠するUSBケーブルである、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
被測定者の呼気が吹き込まれる呼気流入部と、
前記呼気流入部に吹き込まれた前記被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する測定部と、
前記測定部を加熱する加熱部と、
所定のケーブルを介して接続される情報処理装置から流れる電流を用いて前記加熱部を加熱するように制御する制御部と、を備える、
アルコールチェッカ。
【請求項5】
情報処理装置と、アルコールチェッカとを含むアルコール測定システムであって、
前記情報処理装置は、
所定のケーブルを介して前記情報処理装置と前記アルコールチェッカとが接続されたことが検出された場合に、前記ケーブルを介して前記情報処理装置から前記アルコールチェッカに電力を供給するとともに、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理を実行する第1制御部を備え、
前記第1制御部は、
前記処理の実行中に前記アルコール濃度の測定に関する被測定者の操作を検出した場合、前記アルコールチェッカに含まれる、前記アルコール濃度を測定する測定部を加熱するための加熱信号を前記ケーブルを介して前記アルコールチェッカに送信し、
前記アルコールチェッカは、
前記被測定者の呼気が吹き込まれる呼気流入部と、
前記呼気流入部に吹き込まれた前記被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する前記測定部と、
前記測定部を加熱する加熱部と、
前記情報処理装置から前記加熱信号を受信したとき、前記情報処理装置から流れる電流を用いて前記加熱部を加熱するように制御する第2制御部と、を備える、
アルコール測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、アルコールチェッカ、及びアルコール測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に乗車する前に酒気帯びの有無を確認する方法として、アルコールチェッカを用いた方法が知られている。特許文献1に記載されたアルコールチェッカにはバッテリ及びアルコールセンサが設けられており、バッテリからアルコールセンサに電力を供給する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルコールチェッカに設けられるアルコールセンサは熱に弱いため、アルコールチェッカを車内に保管しておくことができず、下車時にはアルコールチェッカを持ち出す必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されたアルコールチェッカのようにバッテリが内蔵されていると、バッテリの重量によりアルコールチェッカの持ち運びに負担が生じる。
【0005】
本開示の一態様は、アルコールチェッカの持ち運びを容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理装置は、所定のケーブルを介して自装置とアルコールチェッカとが接続されたことが検出された場合に、前記ケーブルを介して前記自装置から前記アルコールチェッカに電力を供給するとともに、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理を実行する制御部を備え、前記制御部は、前記処理の実行中に前記アルコール濃度の測定に関する被測定者の操作を検出した場合、前記アルコールチェッカに含まれる、前記アルコール濃度を測定する測定部を加熱するための加熱信号を前記ケーブルを介して前記アルコールチェッカに送信する。
【0007】
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るアルコールチェッカは、被測定者の呼気が吹き込まれる呼気流入部と、前記呼気流入部に吹き込まれた前記被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する測定部と、前記測定部を加熱する加熱部と、所定のケーブルを介して接続される情報処理装置から流れる電流を用いて前記加熱部を加熱するように制御する制御部と、を備える。
【0008】
前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係るアルコール測定は、情報処理装置と、アルコールチェッカとを含むアルコール測定システムであって、前記情報処理装置は、所定のケーブルを介して前記情報処理装置と前記アルコールチェッカとが接続されたことが検出された場合に、前記ケーブルを介して前記情報処理装置から前記アルコールチェッカに電力を供給するとともに、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理を実行する第1制御部を備え、前記第1制御部は、前記処理の実行中に前記アルコール濃度の測定に関する被測定者の操作を検出した場合、前記アルコールチェッカに含まれる、前記アルコール濃度を測定する測定部を加熱するための加熱信号を前記ケーブルを介して前記アルコールチェッカに送信し、前記アルコールチェッカは、前記被測定者の呼気が吹き込まれる呼気流入部と、前記呼気流入部に吹き込まれた前記被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する前記測定部と、前記測定部を加熱する加熱部と、前記情報処理装置から前記加熱信号を受信したとき、前記情報処理装置から流れる電流を用いて前記加熱部を加熱するように制御する第2制御部と、を備える。
【0009】
本開示の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記情報処理装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本開示の範疇に入る。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、アルコールチェッカを容易に持ち運ぶことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態に係るアルコール測定システムの一例を示す概略構成図である。
【
図2】情報処理装置、アルコールチェッカ、及び管理サーバの構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置、アルコールチェッカ、及び管理サーバによって実施される処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【
図4】情報処理装置、アルコールチェッカ、及び管理サーバによって実施される処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【
図5】アプリを起動した際のログイン画面を示す図である。
【
図6】アルコール濃度を測定するための手順を示す図である。
【
図7】アルコール濃度を測定するための手順を示す図である。
【
図8】アルコール濃度を測定するための手順を示す図である。
【
図9】アルコール濃度を測定するための手順を示す図である。
【
図10】情報処理装置のバッテリからアルコールチェッカに流れる電流の推移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の一実施形態について、詳細に説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0013】
(アルコール測定システム100)
図1を参照して本実施形態に係るアルコール測定システム100について説明する。
図1は、本実施形態に係るアルコール測定システム100の一例を示す概略構成図である。
【0014】
図1に示すように、アルコール測定システム100は、情報処理装置10と、アルコールチェッカ20と、管理サーバ30と、OTG(On-The-Go)規格に準拠するケーブルであるOTGケーブル40と、ネットワーク50とを含む。アルコール測定システム100は、主には、ユーザが車両を運転する前ならびに車両を運転した後に呼気中のアルコール濃度を測定するために用いられる。以下では、ユーザを被測定者と称する。
【0015】
情報処理装置10(以下、自装置と称する場合がある)は、被測定者が操作する端末であり、インターネットなどのネットワーク50に接続可能な端末である。本実施形態では情報処理装置10をスマートフォンとして説明するが、情報処理装置10はスマートフォンに限定されず、タブレット端末又はパーソナルコンピュータなどでもよい。
【0016】
アルコールチェッカ20は、被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する装置である。アルコールチェッカ20の表示部23及び呼気流入部24については、後述する
図2にて詳細に説明する。
【0017】
アルコールチェッカ20及び情報処理装置10は、OTGケーブル40に対応したUSBインターフェースを備えている。アルコールチェッカ20と情報処理装置10とがOTGケーブル40によって接続されると、情報処理装置10のバッテリ(不図示)からアルコールチェッカ20に電力が供給される。本実施形態におけるアルコールチェッカ20は、電源を備えておらず、情報処理装置10のバッテリを電源として動作する。OTG(On-The-Go)とは、USB機器同士を接続して使用ために制定されたUSB規格である。従来のUSB規格では、パーソナルコンピュータを「ホスト(親)」とし、マウス、プリンタ、デジカメなどのUSB周辺機器を「クライアント(子)」とし、パーソナルコンピュータ側からUSB機器を制御していた。これに対し、USB周辺機器に「ホスト(親)」の機能を与えて、接続できるように制定されたのがOTGである。なお、OTGは、「USB OTG」と称されることもある。本実施形態では、情報処理装置10が「ホスト(親)」に該当し、アルコールチェッカ20が「クライアント(子)」に該当する。
【0018】
管理サーバ30は、アルコール濃度の測定結果などを記憶及び管理するサーバである。管理サーバ30の設置場所は特に限定されないが、例えば管理サーバ30はアルコールチェッカ20の販売、メンテナンスなどを行う事業者の管理センタに設置される。
【0019】
次に、
図2を参照して、情報処理装置10、アルコールチェッカ20、及び管理サーバ30の詳細について説明する。
図2は、情報処理装置10、アルコールチェッカ20、及び管理サーバ30の構成を示すブロック図である。
【0020】
(情報処理装置10)
最初に情報処理装置10について説明する。
図2に示すように、情報処理装置10は、通信I/F11と、制御部12と、表示部13と、記憶部14と、を備える。
【0021】
通信I/F11は、OTGケーブル40に対応するUSBインターフェース、及びインターネットなどのネットワーク50を介した通信を行う通信用インターフェースを含む。USBインターフェースは、OTGケーブル40に対応するUSBコネクタである。USBコネクタは特に限定されないが、例えばType-Cである。通信用インターフェースは、ネットワークアダプタなどのハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装される。情報処理装置10は、OTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20との間でデータを送受信する。また、OTGケーブル40を介して情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電力が供給される。情報処理装置10は、インターネットなどのネットワーク50を介して管理サーバ30との間でデータを送受信する。
【0022】
制御部12は、汎用のマイクロコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などのメモリを含むプロセッサを備え、情報処理装置10を制御する。記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの大容量の記憶装置であり、CPUが実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータが格納されている。プログラムは、記憶部14から読み出されてメモリにロードされ、CPUによって実行される。プログラムの一例として、記憶部14にはアプリケーションプログラム141(以下、単にアプリ141と称する)が記憶されている。
【0023】
アプリ141は、アルコール濃度の測定の際に用いられるプログラムである。主として、アプリ141が制御部12によって実行されることにより、アルコール濃度を測定するための手順を示す画面が表示部13に表示される。
【0024】
表示部13は、各種の情報を表示する表示装置であり、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどで構成される。表示部13は、例えば静電容量式のタッチセンサを備えており、被測定者のタッチ操作を入力操作として受け付ける。すなわち、表示部13は、表示装置と入力装置とが一体として形成された装置である。
【0025】
(アルコールチェッカ20)
次に、アルコールチェッカ20について説明する。アルコールチェッカ20は、通信I/F21と、制御部22と、表示部23と、呼気流入部24と、測定部25と、加熱部26と、を備える。
【0026】
通信I/F21は、OTGケーブル40に対応するUSBインターフェースである。USBインターフェースは、OTGケーブル40に対応するUSBコネクタである。USBコネクタは特に限定されないが、例えばType-Cである。アルコールチェッカ20は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10との間でデータを送受信する。
【0027】
制御部22は、汎用のマイクロコンピュータであり、CPU、ROM及びRAMなどのメモリを含むプロセッサを備え、アルコールチェッカ20を制御する。
【0028】
表示部23は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)で構成される。表示部23は、アルコールチェッカ20が通電していることを示したり、アルコール濃度の測定結果の良否を示したりする。具体例について、
図1の表示部23a~23cを用いて説明する。表示部23aは、情報処理装置10のバッテリから電力が供給されているときに点灯し、アルコールチェッカ20が通電していることを示す。また、表示部23bは、アルコール濃度の測定結果が0.15mg/L未満であるときに「OK」という文字表示になるように点灯する。表示部23cは、アルコール濃度の測定結果が0.15mg/L以上であるときに「NG」という文字表示になるように点灯する。なお、表示部23aは、設けられなくてもよい。
【0029】
呼気流入部24は、管状部材で構成される。呼気流入部24において、アルコールチェッカ20の外部に突出した部分の端部は、被測定者の口にくわえられ、被測定者の呼気が吹き込まれる吹込み口である(
図1参照)。被測定者は、呼気流入部24に自身の呼気を吹き込む。被測定者から吹き込まれた呼気は、呼気流入部24の内部を通り、測定部25に導かれる。
【0030】
測定部25は、呼気中のアルコール濃度を測定するセンサによって構成される。このようなセンサは、特に限定されないが、本実施形態では半導体式センサとして説明する。半導体式センサには金属酸化物半導体が内蔵されている。金属酸化物半導体は、酸素に触れると酸化する性質があり、その濃度によって変化する電気抵抗値からアルコール濃度が測定される。
【0031】
加熱部26は、測定部25、すなわち半導体式センサを加熱するためのヒータである。半導体式センサを加熱することにより、前回測定時の残渣をクリーニングする。
【0032】
上述したように、アルコールチェッカ20は、電源を備えておらず、単体では動作しない。通信I/F21、制御部22、表示部23、測定部25、及び加熱部26で使用される電力は、すべて情報処理装置10のバッテリから供給される電力によって賄われる。電源を設けないことにより、アルコールチェッカ20の小型化及び軽量化が実現する。これにより、アルコールチェッカ20の持ち運びが容易になる。加えて、アルコールチェッカ20は、ディスプレイなどの表示画面も有しておらず、発光ダイオードのみのシンプルな表示機構で構成される。このような構成は、アルコールチェッカ20の小型化及び軽量化に寄与する。また、半導体式センサは、他のセンサ(例えば電気化学式センサ)と比較して、小型であるため、半導体式センサを採用することはアルコールチェッカ20の小型化及び軽量化に寄与する。さらに、アルコールチェッカ20は、近距離無線通信機能であるBluetooth(登録商標)も備えていない。
【0033】
(管理サーバ30)
次に、管理サーバ30について説明する。管理サーバ30は、通信I/F31と、制御部32と、記憶部33と、を備える。
【0034】
通信I/F31は、ネットワークアダプタなどのハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、管理サーバ30と情報処理装置10との間でインターネットなどのネットワーク50を介した通信を行うために用いられる。管理サーバ30は、通信I/F31を介して情報処理装置10との間でデータを送受信する。
【0035】
制御部32は、汎用のマイクロコンピュータであり、CPU、ROM及びRAMなどのメモリを含むプロセッサを備え、管理サーバ30を制御する。記憶部33は、HDD、SSDなどの大容量の記憶装置であり、CPUが実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータが格納されている。主な機能として制御部32は、情報処理装置10から受信したアルコール濃度の測定結果を記憶部33に記憶する。
【0036】
(処理の流れ)
次に、
図3~9を参照して、情報処理装置10、アルコールチェッカ20、及び管理サーバ30によって実施される処理の流れ及び処理中に表示部13に表示される画面について説明する。
図3~4は、情報処理装置10、アルコールチェッカ20、及び管理サーバ30によって実施される処理の流れを示すシーケンスチャートである。
図5~9は、情報処理装置10による処理中に表示部13に表示される画面を示す。以下に示すステップは、時系列順に並んでいるが、この時系列は一例であり、この順で実施することが必須であることを示すものではない。また、一部のステップにおいて、処理タイミングが同じとなる場合もある。なお、「処理タイミングが同じ」とは、完全な同一に限定されない。「処理タイミングが同じ」とは、実質的に同一(ほぼ同一と見なせる)ということを含む。
【0037】
ステップS101において、情報処理装置10の制御部12は、被測定者のタッチ操作に基づいてアプリ141を起動する。アプリ141が起動すると、
図5に示すログイン画面が表示される。被測定者は、IDとパスワードを入力してログインする。
【0038】
処理はステップS102に進み、情報処理装置10の制御部12は、入力されたIDとパスワードが正しいか否か管理サーバ30に照合させる。管理サーバ30の記憶部33には、ID及びパスワードの認証情報が予め記憶されている。入力されたIDとパスワードが管理サーバ30の記憶部33に記憶されている内容と一致した場合、情報処理装置10の制御部12は、管理サーバ30による照合結果に基づいて入力されたIDとパスワードを認証する。
【0039】
処理はステップS103に進み、情報処理装置10の制御部12は、第1待機画面を表示部13に表示する。第1待機画面の図示は省略するが、第1待機画面では被測定者の所属部署、名前、自動車のナンバーなどを含む被測定者の情報が表示される。
【0040】
OTGケーブル40を介して情報処理装置10とアルコールチェッカ20とが接続されたことが検出された場合(ステップS104)、処理はステップS105に進み、情報処理装置10の制御部12は、第1待機画面を切り替えて第2待機画面を表示部13に表示する。第2待機画面の一例を
図6に示す。
図6に示すように、第2待機画面では「USBケーブルにスマートフォンを接続し、本体の電源ランプが点灯したら、測定ボタンをタッチしてください」というメッセージと、測定ボタン131が表示される。ここでいう「本体の電源ランプ」とは、
図1に示すアルコールチェッカ20の表示部23aを指す。
図6に示す第2待機画面は、アルコール濃度を測定するための手順を示す画面の1つである。なお、被測定者がIDとパスワードを入力してログインする際に、OTGケーブル40を介して情報処理装置10とアルコールチェッカ20とが接続されている場合は、情報処理装置10の制御部12は、第1待機画面を経由せず、第2待機画面を表示部13に表示してもよい。
【0041】
OTGケーブル40を介して情報処理装置10とアルコールチェッカ20とが接続されたことが検出されると、情報処理装置10の制御部12は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電力を供給する(ステップS106)。
【0042】
情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電力が供給されると、アルコールチェッカ20の制御部22が起動する(ステップS107)。
【0043】
ステップS108において、被測定者は、表示部13に表示された測定ボタン131をタッチする。被測定者のタッチ操作を検出した情報処理装置10の制御部12は、第2待機画面を切り替えて測定準備画面を表示する(ステップS109)。測定準備画面の一例を
図7に示す。
図7に示すように、測定準備画面では「測定準備中カウントダウンあと○秒」というメッセージと、測定中であることを示すアイコン132が表示される。このカウントダウンは、加熱部26が測定部25を加熱するために必要な時間であり、一例は、10秒である。ステップS109の処理と同じタイミングで、情報処理装置10の制御部12は、測定部25を加熱させるための加熱信号をOTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20に送信する(ステップS110)。
図7に示す測定準備画面は、アルコール濃度を測定するための手順を示す画面の1つである。
【0044】
ステップS111において、アルコールチェッカ20の制御部22は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10から加熱信号を受信する。アルコールチェッカ20の制御部22は、受信した加熱信号に基づいて加熱部26に加熱用の電流を流す。この加熱用の電流は、情報処理装置10とアルコールチェッカ20との通信で用いられる電流よりも大きい電流であり、一例として100~200mAである。なお、加熱用の電流は、OTGケーブル40の定格電流以下に設定されている。加熱用の電流も、情報処理装置10のバッテリから供給される。加熱部26の熱により、測定部25が加熱される(ステップS112)。
【0045】
図7に示す測定準備画面を表示後、所定時間が経過したら、情報処理装置10の制御部12は、自動的に測定準備画面を切り替えて測定画面を表示部13に表示する(ステップS113)。測定画面の一例を
図8に示す。
図8に示すように、測定画面では「息を吹き付けてください!あと○秒」というメッセージと、測定中であることを示すアイコン132が表示される。ここでいう所定時間とは、加熱部26が測定部25を加熱するために必要な時間であり、上述の例に照らせば、10秒である。
図8に示す測定画面は、アルコール濃度を測定するための手順を示す画面の1つである。
【0046】
このシーケンスチャートでは、情報処理装置10の制御部12は、所定時間後に自動的に測定準備画面を切り替えて測定画面を表示しているが、これに限定されない。例えば、情報処理装置10の制御部12は、アルコールチェッカ20から加熱完了信号を受信したことをトリガとして、測定準備画面を切り替えて測定画面を表示してもよい。
【0047】
測定画面の指示にしたがい、被測定者は、呼気流入部24に自身の呼気を吹き込む。
【0048】
ステップS114において、アルコールチェッカ20の測定部25は、呼気流入部24に吹き込まれた呼気中のアルコール濃度を測定する。アルコール濃度の測定が完了した後、アルコールチェッカ20の制御部22は、OTGケーブル40を介してアルコール濃度の測定結果を情報処理装置10に送信する(ステップS115)。
【0049】
情報処理装置10の制御部12は、OTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20からアルコール濃度の測定結果を受信する(ステップS116)。
【0050】
処理はステップS117に進み、情報処理装置10の制御部12は、OTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20からアルコール濃度の測定結果を受信したことをトリガとして、測定画面を切り替えて測定完了画面を表示部13に表示する。測定完了画面の一例を
図9に示す。
図9に示すように、測定完了画面では「測定完了!続けて測定する場合は、測定ボタンをタッチして下さい。」というメッセージと、測定ボタン131が表示される。被測定者が測定ボタン131をタッチした場合、処理はステップS109に戻る。
図9に示す測定完了画面は、アルコール濃度を測定するための手順を示す画面の1つである。
【0051】
ステップS117の処理と同じタイミングで、情報処理装置10の制御部12は、測定部25の加熱を停止させるための加熱停止信号をOTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20に送信する(ステップS118)。これは、アルコール濃度の測定の完了に伴い、測定部25を加熱する必要がなくなったための処理である。また、加熱を停止することにより、情報処理装置10のバッテリの電力消費が抑制される。
【0052】
ステップS119において、アルコールチェッカ20の制御部22は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10から加熱停止信号を受信する。アルコールチェッカ20の制御部22は、受信した加熱停止信号に基づいて加熱部26に流していた加熱用の電流を停止させる(ステップS120)。
【0053】
ステップS121において、情報処理装置10の制御部12は、アルコール濃度の測定結果に基づいて、アルコール濃度の良否判定を行う。情報処理装置10の制御部12は、アルコール濃度の測定結果が0.15mg/L未満であればOKと判定し、0.15mg/L以上であればNGと判定する。この判定方法は一例であり、これに限定されるものではない。情報処理装置10の制御部12は、良否判定結果を示す良否信号をOTGケーブル40を介してアルコールチェッカ20に送信する。なお、ステップS121の処理は、ステップS117の処理と同じタイミングで実施されてもよい。
【0054】
ステップS122において、アルコールチェッカ20の制御部22は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10から良否信号を受信する。アルコールチェッカ20の制御部22は、受信した良否信号に基づいて、表示部23b又は表示部23cを制御する(ステップS123)。具体的には、良否判定がOKであれば、アルコールチェッカ20の制御部22は、表示部23bを点灯させる(
図1参照)。一方で、良否判定がNGであれば、アルコールチェッカ20の制御部22は、表示部23cを点灯させる(
図1参照)。被測定者は、表示部23b又は表示部23cを確認することにより、自身の良否結果を一目で把握することができる。
【0055】
ステップS124において、情報処理装置10の制御部12は、ネットワーク50を介してアルコール濃度の測定結果を管理サーバ30に送信する。なお、ステップS124の処理は、ステップS117の処理と同じタイミングで実施されてもよい。
【0056】
処理はステップS125に進み、管理サーバ30の制御部32は、ネットワーク50を介して情報処理装置10からアルコール濃度の測定結果を受信する。処理はステップS126に進み、管理サーバ30の制御部32は、受信したアルコール濃度の測定結果を記憶部33に記憶する。記憶されるデータは、測定日時、アルコール濃度の数値、運転する車両の情報、運転する前及び運転した後の判別情報などである。なお、アルコール濃度の測定結果を管理サーバ30の代わりに、外部のクラウドサーバに記憶する構成としてもよく、又は管理サーバ30及び外部のクラウドサーバの両方に記憶する構成としてもよい。
【0057】
なお、情報処理装置10の制御部12は、
図6~9で示したメッセージを音声で被測定者に伝えてもよい。これにより被測定者は、画面を見なくても測定手順を把握することが可能になる。
【0058】
(アルコールチェッカ20に流れる電流の推移)
次に、
図10を参照して、アルコール濃度の測定時における、情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に流れる電流の推移を示す。
図10に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はアルコールチェッカ20に流れる電流の大きさを示す。
【0059】
タイミングt1は、OTGケーブル40を介して情報処理装置10とアルコールチェッカ20とが接続されたタイミングを示す。この接続により、情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電流が流れ、電力が供給される。このとき流れる電流の大きさを電流Aとする。情報処理装置10のバッテリから供給される電力により、アルコールチェッカ20の制御部22が起動する。なお、タイミングt1は、
図3のステップS107に相当する。
【0060】
タイミングt2は、アルコールチェッカ20の制御部22が、OTGケーブル40を介して情報処理装置10から加熱信号を受信したタイミングである。加熱信号の受信により、アルコールチェッカ20の制御部22は、加熱部26に加熱用の電流を流す。このとき流れる電流の大きさを電流Bとする。電流B>電流Aである。電流Bの値は、上述した通り、例えば100~200mAであり、OTGケーブル40の定格電流以下に設定されている。これにより、情報処理装置10のバッテリの電力消費を抑制しつつ、半導体式センサを加熱することが可能となる。なお、タイミングt2は、
図3のステップS111に相当する。
【0061】
タイミングt3は、アルコールチェッカ20の制御部22が、OTGケーブル40を介して情報処理装置10から加熱停止信号を受信したタイミングである。加熱停止信号の受信により、アルコールチェッカ20の制御部22は、加熱用の電流を停止させる。これにより、アルコールチェッカ20に流れる電流の大きさは電流Aになる。なお、タイミングt3は、
図4のステップS119に相当する。
【0062】
タイミングt4は、OTGケーブル40を介した情報処理装置10とアルコールチェッカ20との接続が解除されたタイミングを示す。このタイミングは、例えば、被測定者がアルコール濃度を測定した後に、OTGケーブル40を情報処理装置10及びアルコールチェッカ20から抜いたタイミングである。接続の解除により、情報処理装置10のバッテリから電力が供給されなくなるため、アルコールチェッカ20に流れる電流はゼロとなる。
【0063】
(作用効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
【0064】
情報処理装置10は、所定のケーブルを介して自装置とアルコールチェッカ20とが接続されたことが検出された場合に、ケーブルを介して自装置からアルコールチェッカ20に電力を供給するとともに、所定のアプリケーションプログラムを実行することによって、呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理を実行する制御部12(第1制御部)を備える。制御部12は、処理の実行中にアルコール濃度の測定に関する被測定者の操作を検出した場合、アルコールチェッカ20に含まれる、アルコール濃度を測定する測定部25を加熱するための加熱信号をケーブルを介してアルコールチェッカ20に送信する。
【0065】
「所定のアプリケーションプログラム」とは、アプリ141を意味する。「呼気中のアルコール濃度を測定するための手順を表示する処理」とは、
図6~9に示したように、測定手順を案内する画面を表示部13に表示する処理を意味する。情報処理装置10とアルコールチェッカ20とがケーブルを介して接続されたときに、測定手順を案内する画面を表示部13に表示することにより、被測定者はスムーズにアルコール濃度を測定することが可能になる。
【0066】
「アルコール濃度の測定に関する被測定者の操作」とは、
図6に示す測定ボタン131のタッチ操作を意味する。被測定者のタッチ操作を検出した情報処理装置10の制御部12は、測定部25を加熱するための加熱信号をケーブルを介してアルコールチェッカ20に送信する。上述したように、アルコールチェッカ20は、電源を備えていない。本実施形態によれば、情報処理装置10とアルコールチェッカ20とは、ケーブルを介した信号のやり取りが可能であり、アルコールチェッカ20が使用する電力は、ケーブルを介して情報処理装置10のバッテリから供給される。これにより、アルコールチェッカ20は電源を備えていなくても、アルコール測定装置として機能する。また、電源がないため、アルコールチェッカ20の小型化及び軽量化が実現する。これにより、アルコールチェッカ20の持ち運びが容易になる。
【0067】
情報処理装置10は、加熱信号を送信してから所定時間経過後に、呼気の吹き込みを促す画面を表示してもよい。被測定者は、自動的に切り替わる手順画面を確認することにより、スムーズにアルコール濃度を測定することが可能になる。
【0068】
本実施形態では、ケーブルとして、OTG(On-The-Go)規格に準拠するOTGケーブル40(USBケーブル)を用いる。これにより、情報処理装置10に「ホスト(親)」の機能を与えることができるとともに、情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電力を供給することができる。
【0069】
測定部25(半導体式センサ)の加熱に用いられる電流の値は、OTGケーブル40の定格電流以下である。これにより、情報処理装置10のバッテリの電力消費を抑制しつつ、半導体式センサを加熱することが可能となる。
【0070】
アルコールチェッカ20は、被測定者の呼気が吹き込まれる呼気流入部24と、呼気流入部24に吹き込まれた被測定者の呼気中のアルコール濃度を測定する測定部25と、測定部25を加熱する加熱部26と、所定のケーブルを介して接続される情報処理装置10から流れる電流を用いて加熱部26を加熱するように制御する制御部22(第2制御部)と、を備える。
【0071】
上記構成によれば、情報処理装置10のバッテリから供給される電力を用いることにより、アルコールチェッカ20は電源を備えていなくても、アルコール測定装置として機能する。また、電源がないため、アルコールチェッカ20の小型化及び軽量化が実現する。これにより、アルコールチェッカ20の持ち運びが容易になる。
【0072】
また、制御部22は、情報処理装置10から受信した加熱信号をトリガとして、加熱部26を加熱させる。加熱部26に加熱に関し、アルコールチェッカ20は、情報処理装置10から送信される加熱信号及び電力を処理する機能を有すれば、アルコール測定装置として機能可能である。すなわち、アルコールチェッカ20において、「測定開始ボタン」のような加熱部26の加熱を開始するためのスイッチを設ける必要はなく、加熱部26を加熱するための電源を備える必要もない。上記構成は、アルコールチェッカ20の小型化及び軽量化に寄与する。
【0073】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置10、アルコールチェッカ20、及び管理サーバ30(以下、「各装置」と称する)の機能は、当該各装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、各装置の各制御ブロックとしてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0074】
この場合、各装置は、プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。コンピュータがプログラムを実行することにより、上述の実施形態で説明した各機能が実現される。
【0075】
プログラムは、一時的ではなく、コンピュータが読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、各装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して各装置に供給されてもよい。
【0076】
また、各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0077】
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【0078】
例えば、OTGケーブル40を介して情報処理装置10とアルコールチェッカ20とが接続されたとき、アルコールチェッカ20の制御部22は、アルコールチェッカ20を識別するためのシリアル番号を情報処理装置10に送信してもよい。シリアル番号を用いることにより、情報処理装置10は、正規品でないアルコールチェッカを検出したり、正規品でないアルコールチェッカに対しては動作しないように制御したりすることができる。また、アルコールチェッカ20の測定回数及び測定期間などがシリアル番号と紐付けられて管理されている場合、情報処理装置10は、シリアル番号に基づいてアルコールセンサの交換時期を被測定者に知らせてもよい。なお、シリアル番号の認証方法としては、管理サーバ30に照合することにより、予め記憶部33に登録されている内容と一致するか否か判定する方法が挙げられる。
【0079】
アルコールセンサ(半導体式センサ)の種類によっては、加熱に必要な時間は変化しうる。そこで、アルコールセンサの種類をシリアル番号で管理してもよい。アルコールセンサの種類とシリアル番号が紐づけられることにより、情報処理装置10は、シリアル番号に基づいて
図7に示すカウントダウンに係る表示時間を変更してもよい。
【0080】
上述の実施形態では、情報処理装置10とアルコールチェッカ20との接続にOTGケーブル40を用いたが、情報処理装置10のバッテリからアルコールチェッカ20に電力を供給可能なケーブルであれば、これに限定されない。
【符号の説明】
【0081】
100 アルコール測定システム
10 情報処理装置
20 アルコールチェッカ
40 OTGケーブル
12、22 制御部
24 呼気流入部
25 測定部
26 加熱部
141 アプリケーションプログラム