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特開2024-110250違反作業検知装置、違反作業検知システム及び違反作業検知方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110250
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】違反作業検知装置、違反作業検知システム及び違反作業検知方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240807BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014732
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000233491
【氏名又は名称】株式会社日立システムズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田尾 晋
(72)【発明者】
【氏名】北見 淳
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】簡便に介護サービスの実施のための条件の不満足を検知する技術の提供を目的とする。
【解決手段】 違反作業検知装置は、介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、利用者および介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、介護サービスの内容の入力を受け付けて、提供者が利用者に対して実施する介護サービスについて開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、
利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可部と、
を備えることを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の違反作業検知装置であって、
前記介護サービスの実施結果の入力を受け付けると、前記提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして前記記憶部に記録するサービス記録部と、
前記サービス記録部により記録された前記介護サービスに、前記介護開始許可部により開始を許可されていない前記介護サービスが含まれる場合に、違反作業として検知する違反検知部と、
を備えることを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項3】
請求項2に記載の違反作業検知装置であって、
前記違反検知部により違反作業が検知されると、当該違反作業を前記利用者の関係者の端末に知らせるアラート部と、
を備えることを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の違反作業検知装置であって、
前記記憶部には、前記利用者ごとに前記介護サービスの開始予定日時を対応付ける介護予定データが格納され、
前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たし、かつ、前記開始予定日時に該当する場合に開始を許可する、
ことを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の違反作業検知装置であって、
前記記憶部には、前記利用者ごとに前記介護サービスの実施位置を対応付ける介護予定データが格納され、
前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力と、前記利用者の現在地と、を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たし、かつ、前記現在地が前記実施位置に該当する場合に開始を許可する、
ことを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載の違反作業検知装置であって、
前記開始条件は、前記介護サービスの前記提供者が有する介護関連資格であり、
前記記憶部には、前記提供者が有する前記介護関連資格と、前記介護サービスの提供に必要な介護関連資格が格納され、
前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスに必要な前記介護関連資格を有する場合に開始を許可する、
ことを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の違反作業検知装置であって、
前記開始条件は、前記介護サービスの前記提供者の人数であり、
前記記憶部には、前記介護サービスごとに前記提供者の必要人数が格納され、
前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記提供者の人数が前記開始条件を満たす場合に開始を許可する、
ことを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項8】
請求項2または3に記載の違反作業検知装置であって、
前記記憶部には、前記介護サービスごとに標準的な実施時間である標準時間が記憶され、
前記違反検知部は、前記サービス記録部により記録された前記介護サービスに、前記介護開始許可部により開始を許可されていない前記介護サービスが含まれる場合、または前記介護サービスの実施時間が前記標準時間から所定時間以上逸脱する場合に、違反作業として検知する、
ことを特徴とする違反作業検知装置。
【請求項9】
介護サービスに係る違反作業を検知する違反作業検知装置と、前記違反作業検知装置と通信可能に接続される可搬端末と、を備える違反作業検知システムであって、
前記可搬端末は、
前記介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、
前記生体情報読取部が読み取った前記生体情報を前記違反作業検知装置に送信して生体認証を要求する生体認証部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付ける入出力制御部と、
を備え、
前記違反作業検知装置は、
前記介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、
前記利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可部と、
を備えることを特徴とする違反作業検知システム。
【請求項10】
違反作業検知装置を用いた違反作業検知方法であって、
前記違反作業検知装置は、
介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理ステップと、
前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可ステップと、
を実施することを特徴とする違反作業検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、違反作業検知装置、違反作業検知システム及び違反作業検知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
介護サービスの現場では、高齢化の加速、介護サービスの多様化、複雑化等により、介護施設や訪問介護サービス機関等の業務負荷が増加している。介護施設や訪問介護サービス機関では、介護サービスを実施、提供するにあたり、誰が、いつ、どこで、誰に対して、何を行ったかを客観的かつ正確に記録する必要性も高まっている。しかし、紙とペンによる記録、あるいはタブレット端末等を用いた記録作業は、煩雑かつ誤入力等の課題があり、介護者の業務負荷が高い。また、これらの介護サービスにおいて、介護者から介護内容について関係者、例えば被介護者の身元引受人等、所定の関係がある者等へ報告する業務も、介護施設側の業務負荷となっている。
【0003】
なお、特許文献1には、被介護者の居室に設置されたスマートスピーカーと、前記スマートスピーカーとクラウドサーバーとを接続するインターネット通信手段と、前記クラウドサーバー内には、前記スマートスピーカーに応答して音声認識、自然言語処理を行うソフトウェアおよび前記介護サービスの記録に必要な項目の介護テーブルが格納されており、前記介護者の介護サービス項目に関連する呼びかけに対し、前記AIアシスタントソフトウェアと前記介護テーブルとは協働して前記介護テーブルの項目内容を介護日誌として記録するサービスシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-120752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のシステムでは、介護施設の介護サービスの記録、参照が可能となるが、介護サービスの実施のための条件が満足されているか検知することはできない。
【0006】
本発明の目的は、上記の点に鑑みてなされたものであり、簡便に介護サービスの実施のための条件の不満足を検知する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る違反作業検知装置は、介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可部と、を備える。
【0009】
また、上記の違反作業検知装置において、前記介護サービスの実施結果の入力を受け付けると、前記提供者から前記利用者へ提供された前記介護サービスとして前記記憶部に記録するサービス記録部と、前記サービス記録部により記録された前記介護サービスに、前記介護開始許可部により開始を許可されていない前記介護サービスが含まれる場合に、違反作業として検知する違反検知部と、を備えるものであってもよい。
【0010】
また、上記の違反作業検知装置において、前記違反検知部により違反作業が検知されると、当該違反作業を前記利用者の関係者の端末に知らせるアラート部と、を備えるものであってもよい。
【0011】
また、上記の違反作業検知装置において、前記記憶部には、前記利用者ごとに前記介護サービスの開始予定日時を対応付ける介護予定データが格納され、前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たし、かつ、前記開始予定日時に該当する場合に開始を許可するものであってもよい。
【0012】
また、上記の違反作業検知装置において、前記記憶部には、前記利用者ごとに前記介護サービスの実施位置を対応付ける介護予定データが格納され、前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力と、前記利用者の現在地と、を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たし、かつ、前記現在地が前記実施位置に該当する場合に開始を許可するものであってもよい。
【0013】
また、上記の違反作業検知装置において、前記開始条件は、前記介護サービスの前記提供者が有する介護関連資格であり、前記記憶部には、前記提供者が有する前記介護関連資格と、前記介護サービスの提供に必要な介護関連資格が格納され、前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスに必要な前記介護関連資格を有する場合に開始を許可するものであってもよい。
【0014】
また、上記の違反作業検知装置において、前記開始条件は、前記介護サービスの前記提供者の人数であり、前記記憶部には、前記介護サービスごとに前記提供者の必要人数が格納され、前記介護開始許可部は、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記提供者の人数が前記開始条件を満たす場合に開始を許可するものであってもよい。
【0015】
また、上記の違反作業検知装置において、前記記憶部には、前記介護サービスごとに標準的な実施時間である標準時間が記憶され、前記違反検知部は、前記サービス記録部により記録された前記介護サービスに、前記介護開始許可部により開始を許可されていない前記介護サービスが含まれる場合、または前記介護サービスの実施時間が前記標準時間から所定時間以上逸脱する場合に、違反作業として検知するものであってもよい。
【0016】
また、本発明の別の態様にかかる違反作業検知システムは、介護サービスに係る違反作業を検知する違反作業検知装置と、前記違反作業検知装置と通信可能に接続される可搬端末と、を備える違反作業検知システムであって、前記可搬端末は、前記介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る生体情報読取部と、前記生体情報読取部が読み取った前記生体情報を前記違反作業検知装置に送信して生体認証を要求する生体認証部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付ける入出力制御部と、を備え、前記違反作業検知装置は、前記介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、前記利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理部と、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可部と、を備える。
【0017】
また、本発明の別の態様にかかる違反作業検知方法は、違反作業検知装置を用いた違反作業検知方法であって、前記違反作業検知装置は、介護サービスごとに開始条件を記憶する記憶部と、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、利用者および前記介護サービスの一人以上の提供者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて前記介護サービスの前記提供者および前記利用者のそれぞれを特定する認証管理ステップと、前記介護サービスの内容の入力を受け付けて、前記提供者が前記利用者に対して実施する前記介護サービスについて前記開始条件を満たす場合に開始を許可する介護開始許可ステップと、を実施する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、簡便に介護サービスの実施のための条件の不満足を検知する技術を提供することができる。
【0019】
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】違反作業検知システムの概要の一例を示す図である。
図2】違反作業検知システムの実施例の一例を示す図である。
図3】介護者データの一例を示す図である。
図4】被介護者データの一例を示す図である。
図5】関係者データの一例を示す図である。
図6】サービス履歴の一例を示す図である。
図7】介護実施許可データの一例を示す図である。
図8】介護予定データの一例を示す図である。
図9】介護ルールデータの一例を示す図である。
図10】可搬端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図11】記録シーケンスの一例を示す図である。
図12】許可シーケンスの一例を示す図である。
図13】画面遷移(実施内容申請まで)の一例を示す図である。
図14】介護者許可通知画面の一例を示す図である。
図15】介護者不許可通知画面の一例を示す図である。
図16】違反検知処理のフローの一例を示す図である。
図17】関係者画面の一例を示す図である。 関係者画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の例である実施形態について図面を用いて説明する。
【0022】
図1は、違反作業検知システムの概要の一例を示す図である。本例においては、違反作業検知システム1は、被介護者の自宅等にて介護サービスを提供する訪問介護を対象として例示している。介護者、被介護者はそれぞれ介護サービス提供者、介護サービス利用者をそれぞれ指すものである。なお、介護サービスの形態は、訪問介護に限られず、介護施設あるいはそのブランチにおいて行われる介護を対象に含むものであってもよい。
【0023】
違反作業検知システム1では、介護者やスタッフが被介護者に介護サービスを行うと、介護者やスタッフが使用する可搬端末200においてその業務記録を入力する。可搬端末200は、インターネット等のネットワーク50を介して違反作業検知装置300に記録内容を送信する。違反作業検知装置300は、業務記録を蓄積し、被介護者の家族、身元引受人等の関係者が有する端末である通知者端末400および可搬端末200に介護サービスの違反作業を知らせる通知を行う(これを違反検知処理と称呼することもある)。そのため、関係者は介護上の違反を把握することができる。これにより、介護施設を家族がより信頼しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。
【0024】
また、違反作業検知システム1では、介護者やスタッフが被介護者に介護サービスを行う直前に、介護者やスタッフが使用する可搬端末200においてその介護サービス業務の許可依頼を行う。可搬端末200は、インターネット等のネットワーク50を介して違反作業検知装置300に許可依頼の内容(業務内容)を送信する。違反作業検知装置300は、許可依頼を受け付けると、業務の開始条件の判定を行い、満たしていれば許可を可搬端末200に通知する(これを許可シーケンスと称呼することもある)。そのため、介護者やスタッフは介護上の違反を事前に回避することができる。これにより、介護施設を家族がより信頼しやすくなり、被介護者を皆で支える社会を実現できる。
【0025】
なお、介護サービス業務の記録(違反検知処理)および許可依頼(許可シーケンス)の際には、介護者と被介護者が生体情報(静脈、指紋、虹彩等)を可搬端末200に読み取らせ、違反作業検知装置300が生体認証サービス350に生体情報を認証させることで、証跡としての真正性・信頼性を高めることができる。
【0026】
図2は、違反作業検知システムの概要の一例を示す図である。本実施形態における違反作業検知システム1は、利用者の介護サービス利用に関する情報を蓄積し違反作業があれば関係者および介護サービスの提供者に通知する。また、違反作業検知システム1は、業務の開始前に業務開始条件を判定し許可/不許可を介護者等に通知できる。また、違反作業検知システム1には、可搬端末200と、可搬端末200とネットワーク50を介して通信可能に接続される違反作業検知装置300と、違反作業検知装置300とネットワーク50を介して通信可能に接続される生体認証サービス350と、通知者端末400と、が含まれる。
【0027】
可搬端末200は、基本的に介護サービス提供者が携行する情報処理装置である。可搬端末200は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、又はタブレット端末等の情報処理装置である。生体認証サービス350は、例えばクラウドサービスとして提供され、所定のURL(Uniform Resource Locator)によりアクセスを要求されると所定のサービスを実施し、その結果を要求元へ返す。通知者端末400は、PC、スマートフォン、PDA、又はタブレット端末等の情報処理装置である。なお、可搬端末200を使用する者は、本実施形態においては、介護者(介護サービス提供者)、被介護者(介護サービス利用者)である。通知者端末400を使用する者は、本実施形態においては、被介護者の関係者(例えば、被介護者の親族や後見人等の身元引受人)である。
【0028】
ネットワーク50は、例えば、インターネットあるいはイントラネット等のネットワークである。ネットワーク50は、これに限られず、さらに、WAN(Wide Area Network)、携帯電話網等、あるいはこれらが複合した通信網であってもよい。または、ネットワーク50は、携帯電話通信網等の無線通信網上のVPN(Virtual Private Network)等であってもよい。
【0029】
可搬端末200は、処理部210と、記憶部220と、通信部230と、生体情報読取部240と、表示部250と、位置取得部260と、を備える。処理部210は、アプリケーション機能を実現する。例えば、処理部210は、介護サービスの提供者あるいは利用者に対するポータル画面等の各種の操作画面を提供する。処理部210には、生体認証部211と、入出力制御部212と、が含まれる。生体認証部211は、生体情報読取部240が読み取った生体情報を違反作業検知装置300に送信して生体認証を要求する。生体認証部211は、認証に用いる生体情報として、1)介護サービスの提供者および利用者の静脈を撮影した生体画像、2)介護サービスの提供者および利用者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の1)2)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いることができる。また、生体認証部211は、生体情報の送信時に、あわせて位置取得部260にて取得した現在地を違反作業検知装置300に送信する。入出力制御部212は、利用者が利用した介護サービスの内容についての入力を受け付けて違反作業検知装置300に送信する。
【0030】
通信部230は、ネットワーク50を介する他の装置との通信の制御を行う。
【0031】
生体情報読取部240は、介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を読み取る。具体的には、生体情報読取部240は、読み取る生体情報に応じて、静脈センサ241と、カメラ242と、を用いる。読み取る生体情報が静脈を撮影した生体画像の場合には、生体情報読取部240は、静脈センサ241を用いる。読み取る生体情報が顔を撮影した生体画像の場合には、生体情報読取部240は、カメラ242を用いる。
【0032】
表示部250は、一つ以上のI/Oインターフェースデバイスあるいは一つ以上の通信インターフェースデバイスである。すなわち、提供者あるいは利用者は、可搬端末200をI/Oインターフェースデバイス経由で使用する。あるいは、提供者あるいは利用者は、可搬端末200を一つ以上の通信インターフェースデバイスを介して他の情報処理装置(例えば、スマートフォン)等経由で使用する。
【0033】
位置取得部260は、現在地を測位する。例えば、位置取得部260は、GPS(Global Positioning System)、Glonass(Global Navigation Satellite System)、みちびき、Galileo、北斗等の衛星測位システムである。あるいは、位置取得部260は、近傍の無線アクセスポイントからの距離電波強度から算出して位置を特定するものであってもよい。
【0034】
違反作業検知装置300は、処理部310と、記憶部320と、通信部340と、を備える。処理部310には、認証管理部311と、サービス記録部312と、介護開始許可部313と、違反検知部314と、アラート部315と、が含まれる。認証管理部311は、認証要求を受け付けると、所定の介護施設における介護サービスの提供者および利用者の生体情報を要求し、それぞれの認証を行う。具体的には、認証管理部311は、介護サービスの提供者および利用者の生体情報を受け付けると、該生体情報を用いて介護サービスの提供者および利用者のそれぞれを特定する。
【0035】
より具体的には、認証管理部311は、介護サービスの提供者の生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた生体情報との適合を判断して提供者を特定する。また、認証管理部311は、介護サービスの利用者に登録された生体情報をあらかじめ保持し、受け付けた生体情報との適合を判断して利用者を特定する。また、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、1)介護サービスの提供者および利用者の静脈を撮影した生体画像、2)介護サービスの提供者および利用者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の1)2)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。後者の暗号化した情報を用いることで、生体情報そのものの漏洩や不正取得がなされることを防ぐことができる。また、パスワードのように定期的に暗号化パラメータを変更することで過去の生体情報の再利用を防ぐことが可能となるため、生体情報管理上のセキュリティレベルを高めることができる。
【0036】
また、認証管理部311は、介護サービスの提供者および利用者の生体情報を生体認証サービス350へ送信して、介護サービスの提供者および利用者の特定結果を得るものであってもよい。
【0037】
サービス記録部312は、利用された介護サービスの内容の入力を受け付けるとサービスの提供者から利用者へ提供されたサービスの内容と関連付けてサービス履歴324に記憶させる。その際、サービス記録部312は、介護サービスが利用された日付、時刻、可搬端末200の現在地を併せてサービス履歴324に記憶させる。
【0038】
介護開始許可部313は、介護サービスの内容の入力を受け付けて、介護サービスの提供者が利用者に対して実施する介護サービスについて開始条件を満たす場合に開始を許可し、開始条件を満たさない場合に開始を不許可とする。すなわち、介護開始許可部313は、介護サービスの実施直前に、違反作業となることを未然に防止する。
【0039】
また、介護開始許可部313は、介護サービスの内容の入力を受け付けて、介護サービスの提供者が利用者に対して実施する介護サービスについて開始条件を満たし、かつ、処理時点における現在時刻が介護予定データ326に含まれる開始予定日時に該当する場合に開始を許可する。介護予定データ326の詳細は、後述する。
【0040】
また、介護開始許可部313は、介護サービスの内容の入力と、利用者の現在地(すなわち、可搬端末200の現在地)と、を受け付けて、介護サービスの提供者が利用者に対して実施する介護サービスについて開始条件を満たし、かつ、現在地が介護予定データ326に含まれる実施位置に該当する場合に開始を許可する。
【0041】
また、介護開始許可部313は、介護サービスの内容の入力を受け付けて、介護サービスの提供者が利用者に対して実施する介護サービスに必要な介護関連資格を有する場合に開始を許可する。
【0042】
また、介護開始許可部313は、介護サービスの内容の入力を受け付けて、介護サービスの提供者が利用者に対して実施する介護サービスについて提供者の人数が開始条件を満たす場合に開始を許可する。
【0043】
違反検知部314は、サービス記録部312により記録された介護サービスに、介護開始許可部313により開始を許可されていない介護サービスが含まれる場合に、違反作業として検知する。すなわち、違反検知部314は、介護開始許可を得ずに実施されて記録された介護サービスを事後的に違反作業として検知する。
【0044】
また、違反検知部314は、サービス記録部312により記録された介護サービスの実施時間(業務許可から記録シーケンスのステップS12の介護履歴への記録までの時間)が標準時間から著しく逸脱する場合に、違反作業として検知する。
【0045】
アラート部315は、違反検知部314により違反作業が検知されると、当該違反作業を利用者の関係者の端末(通知者端末400および可搬端末200)に知らせる。
【0046】
記憶部320には、介護者データ321と、被介護者データ322と、関係者データ323と、サービス履歴324と、介護実施許可データ325と、介護予定データ326と、介護ルールデータ327と、が含まれる。
【0047】
図3は、介護者データの一例を示す図である。介護者データ321は、介護サービスを提供する介護者の情報を記憶する。介護者データ321には、介護者ID321aと、氏名321bと、性別321cと、資格321dと、座標321eと、所属施設321fと、生体認証ID321gと、が含まれる。介護者ID321aは、介護者を他の介護者から識別する情報である。氏名321bと、性別321cとは、介護者の氏名および性別の情報である。資格321dは、介護者が有する介護関連資格を特定する情報である。例えば、介護関連資格は、「0」無資格者(身体介護不可能、掃除・洗濯・食事支度・買い物代行等の生活援助のみ)、「1」介護職員初任者研修(食事・入浴・排泄等の介助等の身体介護可能)、「2」介護福祉士実務者研修(痰吸引や経管栄養の実施可能)、「3」介護福祉士、「4」認定介護福祉士、「5」ケアマネージャー(ケアプラン作成可能)等、資格と関連付けられたレベルの情報とする。
【0048】
座標321eは、介護者の現在地を特定する情報である。所属施設321fは、介護者が所属する介護施設(あるいは介護事業者)を特定する情報である。生体認証ID321gは、予め登録された介護者の生体情報である。
【0049】
図4は、被介護者データの一例を示す図である。被介護者データ322は、介護サービスを利用する被介護者の情報を記憶する。被介護者データ322には、被介護者ID322aと、氏名322bと、性別322cと、生年月日322dと、生体認証ID322eと、介護等級322fと、が含まれる。被介護者ID322aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名322bと、性別322cとは、被介護者の氏名および性別の情報である。生年月日322dは、被介護者の生年月日を特定する情報である。生体認証ID322eは、予め登録された被介護者の生体情報である。介護等級322fは、被介護者の介護等級を特定する情報である。
【0050】
図5は、関係者データの一例を示す図である。関係者データ323は、介護サービスの利用者である被介護者の身元引受人等、所定の関係がある者の情報を記憶する。関係者データ323には、関係者ID323aと、氏名323bと、被介護者323cと、関係者区分323dと、が含まれる。関係者ID323aは、関係者を他の関係者から識別する情報である。氏名323bは、関係者の氏名の情報である。被介護者323cは、対象の被介護者を特定する情報である。関係者区分323dは、被介護者との関係(例えば、配偶者、子供、兄弟、金融機関、外部委託先等)を判別する所定の区分である。
【0051】
図6は、サービス履歴の一例を示す図である。サービス履歴324は、サービス提供者(介護者)が提供し利用者(被介護者)が利用した介護サービスの内容を記憶する。サービス履歴324には、作業連番324aと、日付324bと、時刻324cと、座標324dと、被介護者324eと、介護者324fと、作業区分324gと、作業記録324hと、が含まれる。
【0052】
作業連番324aは、実施された介護サービスを他の介護サービスから識別する情報である。日付324bと、時刻324cと、座標324dとは、それぞれサービスを実施した日付と、時刻と、位置とを特定する情報である。被介護者324eと、介護者324fとは、それぞれ、実施された介護サービスの利用者および提供者を特定する情報である。作業区分324gは、実施された介護サービスの区分を特定する情報である。作業記録324hは、実施された介護サービスの具体的な内容である。すなわち、サービス履歴324には、介護サービス利用の履歴が記憶される。
【0053】
図7は、介護実施許可データの一例を示す図である。介護実施許可データ325は、被介護者ごとに実施する介護サービスに関する業務許可依頼についてなされた許可/不許可の判定結果を記憶する。介護実施許可データ325には、被介護者ID325aと、氏名325bと、連番325cと、発生日時325dと、内容325eと、許可/不許可325fと、が含まれる。このうち、連番325cと、発生日時325dと、内容325eと、許可/不許可325fとは、被介護者ID325aごとに一又は複数関連付けられる。
【0054】
被介護者ID325aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名325bは、被介護者の氏名の情報である。連番325cは、介護サービスの業務許可依頼を他の業務許可依頼から識別する情報である。発生日時325dは、業務許可依頼が実施された日付および時刻を特定する情報である。内容325eは、依頼された介護サービスの内容である。許可/不許可325fは、判定結果の情報(すなわち、許可/不許可のいずれか)である。
【0055】
図8は、介護予定データの一例を示す図である。介護予定データ326は、被介護者ごとに実施する介護サービスの予定を記憶する。介護予定データ326には、被介護者ID326aと、氏名326bと、連番326cと、開始予定日時326dと、内容325eと、実施位置326fと、が含まれる。このうち、連番326cと、開始予定日時326dと、内容326eと、実施位置326fとは、被介護者ID326aごとに一又は複数関連付けられる。
【0056】
被介護者ID326aは、被介護者を他の被介護者から識別する情報である。氏名326bは、被介護者の氏名の情報である。連番326cは、実施予定を他の予定から識別する情報である。開始予定日時326dは、介護サービスが実施される予定の日付および時刻を特定する情報である。内容326eは、予定される介護サービスの内容である。実施位置326fは、予定される介護サービスがなされる位置(介護サービス開始時点の位置)を特定する情報である。散歩等介護内容によっては位置が変動するものも含まれるため、実施位置326fは、開始時点の位置としているが、これに限られず、例えば所定の空間的範囲(住所や部屋、建物等)を指定するものであってもよい。
【0057】
図9は、介護ルールデータの一例を示す図である。介護ルールデータ327には、介護サービスを示す介護内容327aごとに、介護サービスの提供開始のために満たすべき条件である開始条件327bと、介護サービスの標準的な実施時間である標準時間327cと、が含まれる。
【0058】
介護内容327aは、介護業務を特定する情報である。例えば、介護内容327aには、掃除、洗濯、食事支度、買い物代行、食事介助、入浴介助、排泄等の介助、痰吸引、経管栄養等のいずれかを一度行う業務を示す情報が含まれる。開始条件327bには、介護内容327aにより特定される業務の実施に際して必要な介護関連資格、実施に必要な介護者の人数(必要人数)、あるいはそれらの組み合わせが含まれる。例えば、掃除等は生活援助に相当し、資格レベル「0」の無資格者1人が実施可能な業務であるのに対して、身体的接触を含む介護業務は資格レベル「1」の介護職員初任者研修修習者が必須であり、特に入浴介助についてはさらに2人以上が業務実施に必要である。その他、診察等の医療行為は医師等の資格を有する者でなければ実施できない。開始条件327bは、これらの業務実施上の条件を含む。
【0059】
図2の説明に戻る。通信部340は、ネットワーク50を介する他の装置との通信の制御を行う。
【0060】
生体認証サービス350は、ネットワーク経由で生体認証を実現する。具体的には、生体認証サービス350は、ネットワーク50経由で違反作業検知装置300へのログインを実現する。例えば、生体認証サービス350は、一般的なLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバー、あるいはAD(Active Directory)サーバーにより違反作業検知装置300へのログインを実現する。生体認証サービス350は、可搬端末200が読み取った利用者の生体情報をペアで受け付けて、ペアの生体情報の一致度合いが所定以上であれば認証し、違反作業検知装置300へのアクセスを許可する。
【0061】
図10は、可搬端末のハードウェア構成の一例を示す図である。可搬端末200は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、タッチパネルディスプレイ15と、通信装置16と、カメラ17と、静脈センサ18と、測位センサ19と、を有し、各構成要素はバスにより接続されている。また、電源は、一次電池でも、充電可能な二次電池でも良く、消耗・劣化した際に交換可能とすることができる。
【0062】
プロセッサ11はCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又はストレージ13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。可搬端末200では、メモリ12又はストレージ13上に読み出されたプログラムに従って動作するプロセッサ11により処理が行われる。処理部210、生体認証部211、入出力制御部212は、プロセッサ11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0063】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。ストレージ13は、書き込み及び読み出し可能な記憶装置である。記憶部220は、メモリ12又はストレージ13によりその機能が実現される。なお、記憶部220は、通信装置16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0064】
タッチパネルディスプレイ15は、入出力を行うためのインターフェースを提供する装置であり、ディスプレイに出力を行い、タッチパネルにて入力を受け付ける。
【0065】
通信装置16は、可搬端末200を外部の装置と通信接続するためのインターフェースである。例えば、通信装置16は、無線LAN(Local Area Network)等に参加する所定の周波数帯域(例えば、2.4GHz(ギガヘルツ)あるいは5.2~5.6GHz帯)の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行う。また、通信装置16は、5Gネットワークあるいは4Gネットワーク等の携帯電話通信網に参加する所定の電波を利用できるアンテナを用いて無線通信を行うものであってもよい。
【0066】
カメラ17は、所定の画角で周囲を撮像する。望ましくは、カメラ17には、インカメラと呼ばれるカメラと、インカメラで写せない範囲を撮像するアウトカメラと呼ばれるカメラが含まれる。その場合、インカメラは、タッチパネルディスプレイ15の表示面にレンズが設けられて、タッチパネルディスプレイ15を見ている人の顔(主に、介護者の顔)を撮像する。アウトカメラは、タッチパネルディスプレイ15の表示面の裏側にレンズが設けられて、タッチパネルディスプレイ15を見ている人に対面している人の顔(主に、被介護者の顔)を撮像する。なお、インカメラとアウトカメラの区別がなく一つしかカメラレンズがない場合には、当該カメラレンズにて介護者、被介護者のいずれも撮像する。
【0067】
静脈センサ18は、所定のセンサ部に接触している利用者(介護者あるいは被介護者)の指の透過波あるいは反射波を検出して、指静脈の形状を撮像して生体画像を得る。
【0068】
測位センサ19は、GPS、Glonass、みちびき、Galileo、北斗等の衛星測位システムにおける受信用アンテナを含むセンサである。
【0069】
なお、可搬端末200の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、可搬端末200の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0070】
違反作業検知装置300および通知者端末400は、可搬端末200のハードウェア構成と概ね同じであるが、タッチパネルディスプレイ15と、カメラ17と、静脈センサ18と、測位センサ19とは、備える必要はない。
【0071】
次に、違反作業検知システム1の処理の流れについて説明する。図11は、違反作業検知システム1の記録シーケンス図である。本シーケンス図の処理は、介護サービス実施後に可搬端末200を違反作業検知装置300に接続して作業記録を取る場合のシーケンスである。
【0072】
まず、可搬端末200の生体認証部211は、違反作業検知装置300に認証開始を要求する(ステップS01)。その際、生体認証部211は、違反作業検知装置300に介護者情報(介護者ID)を送信する。
【0073】
違反作業検知装置300の認証管理部311は、認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当て、生体情報を取得するよう可搬端末200に要求する(ステップS02)。認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当てられない場合には、認証管理部311は、介護者の新規登録処理を開始する(図示せず)。
【0074】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の生体情報を取得し違反作業検知装置300に送信する(ステップS03)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて介護者の顔の生体画像を得る場合には、インカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、タッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0075】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、介護者データ321に予め登録された生体認証ID321gと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS04)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、A)介護者の静脈を撮影した生体画像、B)介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記のA)B)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0076】
生体認証サービス350は、介護者の生体情報を判別して、生体認証ID321gとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS05)。ここで、生体認証サービス350は、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0077】
そして、認証管理部311は、介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS06)。なお、介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0078】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の認証が成功した旨の通知を受信すると、被介護者の生体情報を取得し違反作業検知装置300に送信する(ステップS07)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により被介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて被介護者の顔の生体画像を得る場合には、アウトカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、介護者がタッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0079】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、被介護者データ322に予め登録された生体認証ID322eと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS08)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、C)被介護者の静脈を撮影した生体画像、D)被介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記のC)D)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0080】
生体認証サービス350は、被介護者の生体情報を判別して、生体認証ID322eとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS09)。ここで、生体認証サービス350は、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0081】
そして、認証管理部311は、被介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS10)。なお、被介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該被介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0082】
そして、可搬端末200の生体認証部211が被介護者の認証が成功した旨の通知を受信すると、可搬端末200の入出力制御部212は、介護者からのサービス内容の入力を受け付けて違反作業検知装置300に送信する(ステップS11)。より具体的には、入出力制御部212は、介護者からのサービス内容の入力に加えて、位置取得部260が取得した現在地の座標を違反作業検知装置300に送信する。なお、入力されるサービス内容には、サービスの提供者および利用者、サービスの作業区分、サービスの実際の内容を示すテキストが含まれる。
【0083】
そして、違反作業検知装置300のサービス記録部312は、介護者と被介護者と、サービス内容と、を紐づけて介護履歴に記録する(ステップS12)。具体的には、サービス記録部312は、介護者から入力されたサービス内容と、認証結果と、送信された現在地と、現在時刻とを用いて、サービス履歴324に情報を格納する。
【0084】
以上が、記録シーケンスである。記録シーケンスによれば、介護サービスの主体、客体、内容、時期、位置を記録することができるため、作業証跡を残すことができるようになる。また、その際には、面倒な入力を極力行わず、特に認証および主客体の特定を生体認証により行うことが可能となるため、簡便かつ正確に介護サービスの記録が可能となる。また、介護サービスの内容についても、何(介護サービス、消耗品交換、嗜好品の購入や特別メニューの食事の注文等、不定期に生じる有料サービス)に対して、いくらの費用が発生したかを正確に記録できる。また、介護サービスの内容に、健康に関する情報(例えば、被介護者の体温、体重、食事摂取量、痛みや不快感の訴え、視野、聴力、意識レベル等)を含めて記録することもできる。つまり、簡便かつ正確に介護サービスの実施結果を記録することができる。
【0085】
図12は、違反作業検知システム1の許可シーケンス図である。本シーケンス図の処理は、介護サービス実施前に可搬端末200を違反作業検知装置300に接続して業務許可を取る場合のシーケンスである。
【0086】
まず、可搬端末200の生体認証部211は、違反作業検知装置300に認証開始を要求する(ステップS21)。その際、生体認証部211は、違反作業検知装置300に介護者情報(介護者ID)と、位置取得部260が取得した現在地の座標を送信する。
【0087】
違反作業検知装置300の認証管理部311は、認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当て、被介護者の生体情報を取得するよう可搬端末200に要求する(ステップS22)。認証開始を要求した介護者の介護者データを引き当てられない場合には、認証管理部311は、介護者の新規登録処理を開始する(図示せず)。
【0088】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、被介護者の生体情報を取得し違反作業検知装置300に送信する(ステップS23)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により被介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて被介護者の顔の生体画像を得る場合には、アウトカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、介護者がタッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0089】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、被介護者データ322に予め登録された生体認証ID322eと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS24)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、3)被介護者の静脈を撮影した生体画像、4)被介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記の3)4)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0090】
生体認証サービス350は、被介護者の生体情報を判別して、生体認証ID322eとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS25)。ここで、生体認証サービス350は、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0091】
そして、認証管理部311は、被介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS26)。なお、被介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該被介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0092】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の生体情報を取得し違反作業検知装置300に送信する(ステップS27)。具体的には、生体認証部211は、生体情報読取部240の静脈センサ241あるいはカメラ242により介護者の生体情報を取得する。望ましくは、生体認証部211は、カメラ242にて介護者の顔の生体画像を得る場合には、インカメラを用いて取得する。これにより、可搬端末200の向きを変えることなく、タッチパネルディスプレイ15を見ながらスムーズな操作を可能とする。
【0093】
そして、認証管理部311は、受信した生体情報と、介護者データ321に予め登録された生体認証ID321gと、を生体認証サービス350に送信する(ステップS28)。なお、認証管理部311は、認証に用いる生体情報として、上述のとおり、A)介護者の静脈を撮影した生体画像、B)介護者の顔を撮影した生体画像を用いてもよいし、あるいは上記のA)B)のそれぞれの生体画像を所定のパラメータで暗号化した情報を用いるようにしてもよい(既存技術)。
【0094】
生体認証サービス350は、介護者の生体情報を判別して、生体認証ID321gとの適合を判別して認証し、応答を返す(ステップS29)。ここで、生体認証サービス350は、所定以上の適合を確認できない場合には、認証失敗を返す。
【0095】
そして、認証管理部311は、介護者の認証が成功した旨の通知を可搬端末200に送信する(ステップS30)。なお、介護者の認証が失敗している場合には、認証管理部311は、記録シーケンスを終了させるか、複数回の連続失敗が発生している場合には当該介護者の利用を一時停止する等の措置を取る。
【0096】
なお、複数の介護者が介護サービスを実施する場合には、実施する介護者ごとに上述のステップS27~S30の認証シーケンスを実施する。例えば、入浴介助を行う場合には、少なくとも2名の介護者が認証シーケンスを行い、認証に成功するまで繰り返す。
【0097】
そして、可搬端末200の生体認証部211は、介護者の認証が成功した旨の通知を受信すると、可搬端末200の入出力制御部212は、介護者から実施するサービス内容の入力を受け付けて違反作業検知装置300に業務許可申請を送信する(ステップS31)。より具体的には、入出力制御部212は、介護者からのサービス内容の入力に加えて、位置取得部260が取得した現在地の座標を違反作業検知装置300に送信する。なお、入力されるサービス内容には、サービスの提供者および利用者、サービスの作業区分、サービスの実際の内容を示すテキストが含まれる。
【0098】
そして、違反作業検知装置300の介護開始許可部313は、介護者および被介護者が介護サービスの開始条件を満たし、実施予定と合致する場合に業務許可を可搬端末200に通知する(ステップS32)。具体的には、介護開始許可部313は、介護予定データ326の開始予定日時326dおよび実施位置326fが、現在時刻および現在地の座標と一致あるいは類似(例えば、時刻については前後10分程度、位置については数メートル程度の誤差を許容する範囲内)の場合には、業務許可を可搬端末200に通知する。介護開始許可部313は、介護者および被介護者が介護サービスの開始条件を満たさないか、実施予定と合致しない場合には、業務不許可を可搬端末200に通知する。
【0099】
以上が、許可シーケンスである。許可シーケンスによれば、介護サービスの主体、客体、内容、時期、位置に応じて業務開始前に違反がないか確認することができるため、違反作業の発生を減少させることができるようになる。また、その際には、面倒な入力を極力行わず、特に認証および主客体の特定を生体認証により行うことが可能となるため、簡便かつ正確に違反を検出することが可能となる。
【0100】
図13は、画面遷移(実施許可申請まで)の一例を示す図である。被介護者ログイン画面500は、許可シーケンスのステップS23において表示される。被介護者ログイン画面500には、静脈認証501と、顔認証502と、の選択入力領域が表示される。選択に応じて、静脈センサ241あるいはカメラ242が起動し、被介護者の生体情報の読み取りが行われる。
【0101】
介護者ログイン画面510は、許可シーケンスのステップS27において表示される。介護者ログイン画面510には、静脈認証511と、顔認証512と、の選択入力領域が表示される。選択に応じて、静脈センサ241あるいはカメラ242が起動し、介護者の生体情報の読み取りが行われる。
【0102】
操作選択画面520と、介護内容画面530とは、許可シーケンスのステップS31において表示される。操作選択画面520では、静脈認証521と、顔認証522と、の選択入力領域と、操作メニュー523の選択入力領域が表示される。静脈認証521と、顔認証522と、のいずれかの選択を受け付けると、静脈センサ241あるいはカメラ242が起動され、介護者の生体情報の読み取りが行われ、介護者の認証が行われる。介護内容画面530には、操作選択画面520の操作メニュー523の選択内容に応じた情報が表示される。具体的には、介護内容画面530では、実施する介護サービスの具体的な作業項目選択領域531と、戻るボタン532と、登録ボタン533と、が表示される。戻るボタン532への入力がなされると、操作選択画面520へと画面が遷移する。登録ボタン533への入力がなされると、作業項目選択領域531にて選択入力された作業項目が確定され業務許可申請が違反作業検知装置300へ送信される。
【0103】
図14は、介護者許可通知画面の一例を示す図である。介護者許可通知画面600は、許可シーケンスのステップS32において違反作業検知装置300が業務許可を返す場合に、表示される。介護者許可通知画面600には、主客体表示欄610と、許可対象業務表示欄620と、が含まれる。主客体表示欄610には、介護サービスの提供者である介護者と、利用者である被介護者と、が含まれる。許可対象業務表示欄620には、許可対象の業務の表示が含まれる。
【0104】
図15は、介護者不許可通知画面の一例を示す図である。介護者不許可通知画面700は、許可シーケンスのステップS32において違反作業検知装置300が業務不許可を返す場合に、表示される。介護者不許可通知画面700には、主客体表示欄710と、不許可対象業務表示欄720と、不許可理由表示欄730と、が含まれる。主客体表示欄710には、介護サービスの提供者である介護者と、利用者である被介護者と、が含まれる。不許可対象業務表示欄720には、不許可対象の業務の表示が含まれる。不許可理由表示欄730には、不満足の開始条件あるいは合致しない実施予定の表示が含まれる。
【0105】
図16は、違反検知処理のフローの一例を示す図である。違反検知処理は、記録シーケンスにて記録された作業記録について、介護開始許可部313により開始を許可されていない介護サービスが含まれる場合、または介護サービスの実施時間が標準時間から著しく逸脱する場合に、違反作業として検知し、アラートを送信する処理である。
【0106】
まず、違反検知部314は、直近のサービス履歴を取得する(ステップS101)。具体的には、違反検知部314は、サービス履歴324を読み出して、被介護者ごとに直近期間(例えば、最新の1週間)の介護サービスの記録を読み出す。
【0107】
そして、違反検知部314は、実施されたサービス(介護業務)ごとに、業務許可後の実施であったか否か判定する(ステップS102)。具体的には、違反検知部314は、サービス履歴324から読み出した介護サービスの記録のそれぞれについて、対応する介護実施許可データ325を参照して、許可がなされている介護サービスであるか否か判定する。
【0108】
そして、違反検知部314は、実施されたサービス(介護業務)ごとに、実施時間は適正であるか否か判定する(ステップS103)。具体的には、違反検知部314は、サービス履歴324から読み出した介護サービスの記録の実施時間のそれぞれについて、介護サービスに対応する介護ルールデータ327を参照して、標準時間327cを基準として適正であるか否か判定する。例えば、違反検知部314は、標準時間327cの20%超過または20%不足までの範囲を逸脱する場合に適正ではないと判定する。
【0109】
そして、違反検知部314は、何らかの違反が検知されたか否か判定する(ステップS104)。具体的には、違反検知部314は、ステップS102において業務許可後の実施ではないサービスが発見された場合、あるいはステップS103において実施時間が適正ではないサービスが発見された場合に、違反が検知されたと判定する。違反が検知されなかった場合(ステップS104にて「No」の場合)には、違反検知部314は、違反検知処理を終了する。
【0110】
何らかの違反が検知された場合(ステップS104にて「Yes」の場合)には、アラート部315は、関係者に、違反を通知する(ステップS105)。具体的には、アラート部315は、当該違反作業を利用者の関係者の端末(通知者端末400および可搬端末200)に違反のあったサービスの作業連番と違反内容を知らせる。
【0111】
以上が、違反検知処理の流れである。違反検知処理によれば、介護サービスの実施条件の違反の検知が可能となるだけでなく、介護スタッフが気づきにくいサービス実施時間の過不足についても、簡便に検知し報知することができる。
【0112】
図17は、関係者画面の一例を示す図である。関係者画面800は、違反検知処理のステップS105において違反作業検知装置300が違反内容を関係者に通知する場合に、通知者端末400に表示される。関係者画面800には、違反作業表示欄810と、問い合わせ指示受付領域820と、が含まれる。違反作業表示欄810には、違反のあった業務の実施日時、作業連番の表示が含まれる。問い合わせ指示受付領域820は、入力を受け付けると、介護サービスの提供事業者の窓口へ架電するためのソフトフォン等の通話機能を起動させる。
【0113】
以上が、違反作業検知システム1の実施形態の例である。違反作業検知システム1によれば、簡便に介護サービスの実施のための条件の不満足を検知することができる。
【0114】
以上、本発明に係る実施形態の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
【0115】
上記した実施形態の例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0116】
1・・・違反作業検知システム、50・・・ネットワーク、200・・・可搬端末、210・・・処理部、211・・・生体認証部、212・・・入出力制御部、220・・・記憶部、230・・・通信部、240・・・生体情報読取部、241・・・静脈センサ、242・・・カメラ、250・・・表示部、260・・・位置取得部、300・・・違反作業検知装置、310・・・処理部、311・・・認証管理部、312・・・サービス記録部、313・・・介護開始許可部、314・・・違反検知部、315・・・アラート部、320・・・記憶部、321・・・介護者データ、322・・・被介護者データ、323・・・関係者データ、324・・・サービス履歴、325・・・介護実施許可データ、326・・・介護予定データ、327・・・介護ルールデータ、340・・・通信部、350・・・生体認証サービス、400・・・通知者端末。
図1
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図17