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特開2024-110254情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110254
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/258 20110101AFI20240807BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20240807BHJP
   H04N 21/233 20110101ALI20240807BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/235
H04N21/233
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014740
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MA07S
5C164PA41
5C164SB04P
5C164SB08P
5C164SC11P
5C164SD12S
5C164YA10
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】情報処理装置は、第1ユーザの操作に基づく音声を配信する配信部と、音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御する調整部と、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する通知部と、を有する。
【選択図】図21
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザの操作に基づく音声を配信する配信部と、
前記音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、前記音声の音質を前記第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御する調整部と、
前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知する通知部と、を有する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、複数の第2ユーザのうち、前記第1音声を前記第2音声に調整しているユーザと、前記第1音声を前記第2音声に調整していないユーザとを識別可能な状態で前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知部は、複数の第2ユーザのうち、前記音声の音質を所定の閾値以上に前記第1音声から前記第2音声に調整しているユーザを識別可能な状態で前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記第2音声を前記第1ユーザが再生した場合、前記第2音声を前記第1音声に戻すように前記第2ユーザに対して案内を出すか否かを前記第1ユーザに問い合わせる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知部は、複数の第2ユーザのうち、前記第1ユーザに対して課金している課金ユーザの前記第2音声に関する情報を識別可能な状態で前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2音声に関する情報を統計した統計データを出力する出力部を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記通知部は、前記統計データに基づいて推奨される音質の設定を前記第1ユーザに通知する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記配信部は、前記音声を前記統計データに基づいて推奨される音質に変換して配信する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記通知部は、前記統計データに基づいて推奨される話題を前記第1ユーザに通知する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知部は、所定時間経過後、前記統計データが所定以上変化した場合、前記統計データの変化に関する情報を前記第1ユーザに通知する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記通知部は、前記音声の配信中に所定数以上の前記第2ユーザが前記第1音声を前記第2音声に調整している場合、前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記通知部は、前記音声の配信終了後、前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記通知部は、前記第2音声に調整した時間に関連付けて前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第2ユーザに前記第1音声を前記第2音声に調整した履歴を示す履歴情報がある場合、
前記通知部は、前記履歴情報に基づいて推奨される前記音声の音質に関するパラメータの設定を前記第2ユーザに通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記通知部は、前記第1音声を前記第2音声に調整している前記第2ユーザに対して、前記第1ユーザの指示に基づいて前記第2音声から前記第1音声に戻すことを依頼する案内を通知し、
前記調整部は、前記第2ユーザが前記案内を承認した場合、前記音声の音質を前記第2音声から前記第1音声に変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
プロセッサが、第1ユーザの操作に基づく音声を配信し、
プロセッサが、前記音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、前記音声の音質を前記第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御し、
プロセッサが、前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知する、
情報処理方法。
【請求項17】
プロセッサに、第1ユーザの操作に基づく音声を配信させ、
プロセッサに、前記音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、前記音声の音質を前記第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御させ、
プロセッサに、前記第2音声に関する情報を前記第1ユーザに通知させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
配信ユーザの音声を含む動画を配信し、配信されたその動画を視聴ユーザが視聴する際に、視聴ユーザが配信ユーザの音声を変更して視聴することができることは、既に知られている。
例えば、特許文献1には、動画を視聴中の視聴ユーザは、ボイスチェンジギフトを送信して配信ユーザの許可を得ると、配信中の動画に合成されている配信ユーザの音声を、男性の声から女性の声、又は人間の声からロボットのような電子的な音等に変更することができる動画配信システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-133429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、視聴ユーザが配信ユーザの音声を変更する場合、わざわざ配信ユーザの許可を得ることを条件としているので、視聴ユーザに余計な手間が発生するうえ、配信ユーザにとっても、視聴ユーザごとにその都度許否を判断するのは大きな負担となり現実的ではない。そのため、実際には、配信ユーザの許可を得ずとも、視聴ユーザが自由に音声を変更することができるシステムも多く、そのようなシステムの場合は、配信ユーザは視聴ユーザがどのような音声で自身の動画を再生して視聴しているか把握することができない。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1ユーザの操作に基づく音声を配信する配信部と、音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御する調整部と、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する通知部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一つの実施形態に係る情報処理装置を含む映像配信システムの概念図である。
図2】映像コンテンツ表示画面の一例を示す図である。
図3】映像コンテンツ表示画面の一例を示す図である。
図4】音質調整画面の一例を示す図である。
図5】通知画面の一例を示す図である。
図6】視聴者一覧画面の一例を示す図である。
図7】問い合わせ画面の一例を示す図である。
図8】設定変更依頼画面の一例を示す図である。
図9】分析画面の一例を示す図である。
図10】詳細情報画面の一例を示す図である。
図11】統計情報画面の一例を示す図である。
図12】推奨画面の一例を示す図である。
図13】ユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。
図14】サーバのハードウェア構成を示す図である。
図15】ユーザ情報を示す図である。
図16】配信ユーザ情報を示す図である。
図17】視聴ユーザ情報を示す図である。
図18】音質と話題との関連付けに係る情報を示す図である。
図19】配信ユーザのユーザ端末の機能についての説明図である。
図20】視聴ユーザのユーザ端末の機能についての説明図である。
図21】本発明の一つの実施形態に係る情報処理装置の機能についての説明図である。
図22A】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その1)。
図22B】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その2)。
図23】統計出力処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
また、本明細書において、「ユーザ」は、本発明の情報処理装置の機能を利用する者であり、詳しくは、所定の機器を操作することで、本発明の情報処理装置の機能がもたらす恩恵(サービス)を享受することができる。所定の機器は、ユーザが所有する機器(例えば、後述のユーザ端末12)でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有していないものの店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータであってもよい。
【0011】
<本発明の概要>
本発明は、音声又は音声を含む動画(以下、映像コンテンツ)の配信、表示、及びこれらに付随する内容についての情報処理技術である。本発明の一つの実施形態(以下、本実施形態という)に係る情報処理装置は、サーバ10により構成され、図1に示すように、ユーザ端末12と共に映像配信システムSを構築する。ユーザは、映像配信システムSを通じて、映像コンテンツを他のユーザに配信することができ、他のユーザは、配信された映像コンテンツをユーザ端末12にて視聴することができる。なお、図1では、図示の便宜上、ユーザ端末12の台数が3台であるが、実際には、情報処理装置の機能を利用するユーザの人数に応じた台数のユーザ端末12が存在する。
【0012】
以下、映像コンテンツの配信者である配信元のユーザを「配信ユーザ」(本発明の第1ユーザに相当)と呼び、配信された映像コンテンツを視聴する視聴者であるユーザを「視聴ユーザ」(本発明の第2ユーザに相当)と呼び、これらを区別しない場合には単に「ユーザ」と呼ぶこととする。ちなみに、配信ユーザは、自身が映像コンテンツを配信していない場合には、他の配信ユーザが配信する映像コンテンツを視聴する視聴ユーザにもなり得る。また、配信ユーザは、映像コンテンツを配信する期間中、その映像コンテンツを自分のユーザ端末12にて視聴(確認)することができる。
【0013】
視聴ユーザは、任意の配信ユーザをお気に入り登録することもできる。お気に入り登録は、視聴ユーザが登録相手とする配信ユーザを指定し、その配信ユーザに対して登録要求を行うことで実施される。また、視聴ユーザ同士又は視聴ユーザと配信ユーザとの間には、所定関係(フレンド関係)が成立するようにしてもよい。フレンド関係は、一方のユーザからの申請に他方のユーザが承諾することで成立する。申請可能な相手となるユーザは、特に限定されないが、視聴ユーザが視聴している映像コンテンツの配信ユーザの登録者、すなわち、その配信ユーザをお気に入り登録している視聴ユーザに限定してもよい。
【0014】
映像コンテンツは、映像データ及び音声データを含むコンテンツ(詳しくは、電子データ)であり、配信ユーザの映像コンテンツである。ここで、配信ユーザの映像コンテンツとは、例えば、配信ユーザの配信操作に基づいて作成されるコンテンツである。
配信操作とは、配信ユーザのユーザ端末12にインストールされたコンテンツ配信用のプログラムを起動する等、映像コンテンツの作成及び配信に必要な一連の操作である。配信操作には、配信ユーザがユーザ端末12に搭載されたカメラで自分を撮影して映像データを作成する操作、及び、自分の発声音又は歌唱等をユーザ端末12に搭載されたマイクによって収音して音声データを作成する操作等が含まれる。また、音声データには、配信ユーザの発生音そのままの音声データの他、配信ユーザの発生音を機械音声若しくはプリセット音声等に変換した音声データ、及び、配信ユーザがユーザ端末12に搭載されたキーボード等によって入力した文字から変換された音声データ等も含まれる。なお、撮影操作及び収音操作等については、配信ユーザの依頼に応じて他の者(例えば、配信ユーザの協力者等)が代行してもよい。
【0015】
サーバ10は、通信ネットワークNを介して、配信ユーザのユーザ端末12から映像コンテンツを取得すると共に、コンテンツ配信先となる視聴ユーザを特定し、特定された視聴ユーザに上記の映像コンテンツを配信する。コンテンツ配信先として特定される視聴ユーザは、自分のユーザ端末12にインストールされたコンテンツ視聴用のプログラムを起動し、コンテンツ配信元である配信ユーザを指定する。サーバ10は、各視聴ユーザのユーザ端末12に向けて、各視聴ユーザが指定した配信ユーザから取得した映像コンテンツを送信する。
【0016】
本実施形態において、サーバ10は、配信ユーザから取得した映像コンテンツを即時に視聴ユーザに配信する。これにより、視聴ユーザは、配信された映像コンテンツを実質的にリアルタイムで視聴することができる。つまり、本実施形態における映像コンテンツの配信方式は、ライブ配信方式である。ライブ配信は、HTTP Live Streaming、Common Media Application Format、Web Real-Time Communications、Real-Time Messasing Protocol及びMPEG DASH等の既存のライブ配信技術を用いて実現されるとよい。
【0017】
なお、ライブ配信は、映像コンテンツ(詳しくは、映像コンテンツ中の各時点の要素画像及び音声等)が配信ユーザ側から送信された際に、視聴ユーザが所定の遅延をもって当該映像コンテンツを視聴可能な配信方式を含む。遅延に関して言うと、少なくとも、配信ユーザと視聴ユーザとのやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許容される。他方、ライブ配信は、映像コンテンツを一旦サーバ10に保存してから任意のタイミングで視聴ユーザからの要求に応じて当該映像コンテンツをサーバ10から視聴ユーザに配信するオンデマンド方式の配信とは区別される。ただし、本発明は、オンデマンド方式での映像コンテンツの配信にも適用可能である。
【0018】
ここで、図2及び図3を参照して、配信された映像コンテンツが表示される画面(映像コンテンツ表示画面G1,G2)について説明する。なお、図2は、上記のとおり特定された視聴ユーザのユーザ端末12に表示される画面であり、図3は、配信ユーザのユーザ端末12に表示される画面である。
【0019】
図2及び図3に示すように、映像コンテンツ表示画面G1,G2は、配信者のアバターが背景画像や背景音楽等と共に表示されるアバター表示領域51、視聴ユーザと配信ユーザ、及び視聴ユーザ同士がコミュニケーションを取ることが可能なメッセージ表示領域52、並びに、視聴ユーザ又は配信ユーザがメッセージ表示領域52に表示させるコメント、絵文字、画像、動画若しくは音声等のメッセージを入力するためのメッセージ入力欄53等を有する。視聴ユーザ又は配信ユーザがメッセージ入力欄53から入力したメッセージは、メッセージ表示領域52に投稿したタイミングに従って下から上に向かって順次表示され、古いメッセージは、時間の経過と共にメッセージ表示領域52の上方へ流れていき、順次フレームアウトする。また、後述する投げ銭及び投げ銭に伴うメッセージもメッセージ表示領域52に表示されるが、他のメッセージよりも目立つように表示される。
なお、メッセージ表示領域52等は、視聴ユーザと配信ユーザの双方に同様の画面が表示されていてもよいし、配信ユーザと視聴ユーザのそれぞれに対して、配信ユーザ専用又は視聴ユーザ専用の画面が表示されてもよい。また、ユーザごとに一部非表示にしたり、表示される大きさを変更したりする等のカスタマイズができてもよい。
【0020】
本実施形態において、映像コンテンツは、図2及び図3に示すように、配信ユーザのアバターを表示する映像コンテンツ、つまり、アバターのアニメーション動画である。また、配信ユーザの配信操作に基づく音声がアバターと共に映像コンテンツを構成する。なお、アバター及び音声の他、音楽又は静止画等が映像コンテンツ中にさらに加えられてもよい。同様に、アバターが仮想空間上を移動できるようなメタバース上の一部から配信するようにしてよい。
【0021】
アバターは、例えば人、動物又はキャラクタ等を模した仮想オブジェクトであり、配信ユーザによって作成される。アバターの作成手順については、公知であるため、詳しい説明を省略するが、例えば、アバターを構成する複数の部位(パーツ)の各々について、一つ以上のパーツ素材を含むパーツ素材候補群から一つのパーツ素材を部位ごとに選定し、各部位のパーツ素材を組み合わせることでアバターを作成すればよい。本実施形態に係るアバターは、映像コンテンツにおいて、配信ユーザの配信操作に基づいて動き、具体的には、撮影等で配信ユーザの動きがセンシングされた配信ユーザの体の動きに連動して動き、配信ユーザの表情に応じた表情を表し、配信ユーザの発声音等に応じた音声を発する。
【0022】
また、図2に示すように、視聴ユーザのユーザ端末12に表示される映像コンテンツ表示画面G1は、さらに、視聴ユーザから配信ユーザに対して任意の金額を寄付するための投げ銭ボタン54、及び、映像コンテンツを構成する音声の音質を調整するための音質調整ボタン55を有する。
【0023】
視聴ユーザが配信ユーザに対して金銭を寄付(投げ銭)する場合は、映像コンテンツを視聴している間に投げ銭ボタン54を押して任意の金額を入力又は選択し、その金額(投げ銭の対価)に相当する通貨又は電子マネー等の価値を支払うことにより負担(課金)する。投げ銭は、映像コンテンツの視聴用のプログラムを起動し、当該プログラムの機能を通じて実施することができるが、投げ銭に伴う決済処理(対価の支払いに係る一連の情報処理)については、通常の課金処理と同様であり、公知であるため、説明を省略することとする。なお、投げ銭のように金銭を直接贈る場合の他、アバターに装着できるアイテム、背景画像又は背景音楽等の映像コンテンツにおいて使用できるオブジェクトを視聴ユーザが購入して配信ユーザに贈ることができてもよい。
【0024】
また、視聴ユーザは、音質調整ボタン55を押して操作することにより、配信ユーザが設定した映像コンテンツを構成する音声(本発明の第1音声に相当)の音質を任意に調整して変更することができる。音声の音質の調整は、音の高低を調整する場合の他、例えば、男性の音声、女性の音声、子供の音声、若者の音声、老人の音声、芸能人若しくはアナウンサー等の有名人の音声、アニメ等のキャラクタの音声、又は機械音声等に調整して変更する場合を含む。なお、音質調整ボタン55により調整可能な音質は音声に限らず、声を含まない音、例えば、音楽、単音又は和音等の音質の調整を可能としてもよい。ただし、単なる音量の調整、及びスピードの調整は、ここでいう音質の調整には含まない。
具体的には、視聴ユーザが音質調整ボタン55を押すと、図4に示すように、映像コンテンツ表示画面G1上に音質調整画面G3が表示される。視聴ユーザは、音質調整画面G3において、用意されている選択肢の中から所望の音質(例えば、女性の音声)を選択し、カーソルをスライドさせて音の高低等のパラメータを設定すると、映像コンテンツの音声がその設定した音声(本発明の第2音声に相当)に変更された状態で、映像コンテンツが再生される。また、視聴ユーザが、同じ配信ユーザの映像コンテンツを過去に音質を調整して視聴していた場合、音質調整画面G3には、そのときはどのような設定で音質を調整していたか等、視聴ユーザごとに、履歴情報に基づいて推奨される音声の音質に関するパラメータの設定が表示される。なお、本実施形態では、音質調整画面G3は、映像コンテンツ表示画面G1の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0025】
一方、図3に示すように、配信ユーザのユーザ端末12に表示される映像コンテンツ表示画面G2は、さらに、映像コンテンツの配信開始及び配信終了等の操作を行うための開始/終了ボタン56、並びに、自身が配信している映像コンテンツを視聴ユーザがどのような音質の音声で視聴しているかを確認するための音質確認ボタン57を有する。配信ユーザは、配信する映像コンテンツのタイトル、内容説明、音声(第1音声)、及び視聴条件等の詳細を設定した後、開始/終了ボタン56を押して映像コンテンツの配信を開始する。また、映像コンテンツの配信を終了する場合は、開始/終了ボタン56を再び押して映像コンテンツの配信を終了する。なお、映像コンテンツ表示画面G2には、第2音声に変更して視聴している視聴ユーザの数を全視聴者数と共に表示してもよい。
【0026】
<第2音声の確認>
次に、視聴ユーザが視聴している音声の音質の設定を、配信ユーザが確認する手順について説明する。配信ユーザは、通知を受けた場合、又は配信ユーザの任意のタイミングで、配信中又は配信終了した映像コンテンツの音声を視聴ユーザがどのような音質で視聴しているか(視聴していたか)、確認することができる。なお、以下では、配信ユーザが映像コンテンツの配信中に確認する場合について説明するが、配信終了後に確認する場合も同様である。
【0027】
映像コンテンツの配信中に所定数以上(例えば、〇人以上又は視聴者のうち○%以上)の視聴ユーザが、配信ユーザが設定した第1音声ではなく、視聴ユーザ側で各自調整した第2音声に変更して映像コンテンツを視聴している場合、第2音声に関する情報が配信ユーザに通知される。
具体的には、図5に示すように、第2音声に関する情報が配信ユーザに通知されると、映像コンテンツ表示画面G2上に通知画面G4が通知音と共に表示される。通知画面G4には、第2音声に関する情報として、現時点でどれだけの視聴ユーザが第2音声に変更しているかが表示されており、第2音声に変更している視聴ユーザが多いという情報を提示することにより、第2音声の詳細等を確認することを配信ユーザに案内する。配信ユーザが、通知画面G4にて「はい」の確認ボタン58を押すと、通知画面G4から視聴者一覧画面G5に遷移する。一方、配信ユーザが、通知画面G4にて「いいえ」の確認ボタン58を押すと、通知画面G4が閉じて映像コンテンツ表示画面G2に戻る。なお、本実施形態では、通知画面G4は、映像コンテンツ表示画面G2の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0028】
視聴者一覧画面G5は、図6に示すように、第2音声に関する情報として、映像コンテンツの音声を第2音声に変更して視聴している視聴ユーザの人数とその一覧が表示される。各視聴ユーザがそれぞれ調整している第2音声は、各視聴ユーザに対応する試聴ボタン59を押すことにより、配信ユーザもユーザ端末12にて再生して確認することができる。また、配信ユーザが各視聴ユーザに対応するチェックボックスを押す等して視聴ユーザを選択すると、後述する問い合わせ画面G6に遷移する。このとき、選択した視聴ユーザについては、プロフィール等の詳細情報の他、その視聴ユーザが調整した第2音声の設定内容等を確認することができてもよく、これらの情報も第2音声に関する情報に含まれる。
なお、視聴者一覧画面G5は、通知を受けなくても、すなわち、通知画面G4を経由しなくても表示させることもでき、配信ユーザは、映像コンテンツ表示画面G1において音質確認ボタン57を押すことにより、任意のタイミングで第2音声に変更している視聴ユーザの詳細を確認することができる。また、本実施形態では、視聴者一覧画面G5は、映像コンテンツ表示画面G2の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0029】
また、視聴者一覧画面G5では、確認する必要がない視聴ユーザ等を見分けやすくする等のため、例えば、以下(a)-(e)に例示するように視聴ユーザを分類して、特定の視聴ユーザを識別可能、又は優先的に表示してもよい。なお、優先して表示する場合には、表示の順番が他より早く表示される場合、表示位置が他より上位(画面上部)に表示される場合、特別なマークを付けて表示される場合、又は、表示態様が他より強調して表示される場合等を含む。
(a)図中では、第2音声に変更している視聴ユーザに限り表示しているが、全ての視聴ユーザを表示し、その中でも、第1音声を第2音声に調整している視聴ユーザと、第1音声を第2音声に調整していない視聴ユーザとを識別可能な状態で表示してもよい。
(b)音声の音質を所定の閾値以上に第1音声から第2音声に調整して変更している視聴ユーザを識別可能な状態で表示してもよい。所定の閾値以上に該当する例としては、例えば、第1音声が男性の音声の場合に、第2音声を女性の音声に変更している場合等、極端に異なる音声に変更している場合を含む。
(c)配信ユーザに対して投げ銭等をして課金している課金ユーザ(例えば、図中で星マークを付けて表示している視聴ユーザ)と、その他のユーザとを識別可能な状態で表示してもよい。この場合は、特に課金額が多い視聴ユーザを優先的に表示するとよい。また、課金ユーザと共に課金額を併せて表示してもよい。
(d)お気に入りに登録してくれている視聴ユーザ、又は、フレンド関係を有する視聴ユーザと、その他のユーザとを識別可能な状態で表示してもよい。
(e)第2音声の種類によって、視聴ユーザを識別可能な状態で表示してもよい。例えば、女性の音声であれば赤色、男性の音声であれば青色、子供の声であれば黄色等で表示する。また、第2音声に対応するキャラクタのアイコン画像等を表示してもよい。
【0030】
視聴者一覧画面G5において、配信ユーザが各視聴ユーザに対応するチェックボックスを押す等して視聴ユーザを選択すると、図7に示すように、問い合わせ画面G6に遷移する。
問い合わせ画面G6は、選択した視聴ユーザに対して第2音声を第1音声に戻すように案内を出すか否かについて、配信ユーザに問い合わせるものであり、配信ユーザが、問い合わせ画面G6にて「はい」の確認ボタン60を押すと、後述するように、視聴ユーザに対して第2音声を第1音声に戻すように案内が通知される。一方、配信ユーザが、問い合わせ画面G6にて「いいえ」の確認ボタン60を押すと、問い合わせ画面G6が閉じて視聴者一覧画面G5に戻る。なお、本実施形態では、問い合わせ画面G6は、映像コンテンツ表示画面G2の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0031】
具体的には、図8に示すように、第2音声を第1音声に戻すように案内が通知されると、視聴ユーザが視聴している映像コンテンツ表示画面G1上に設定変更依頼画面G7が通知音と共に表示される。上記案内が通知された視聴ユーザは、配信ユーザからの依頼に応じる場合は、設定変更依頼画面G7にて「はい」の確認ボタン61を押し、音声の音質の設定を第2音声から第1音声に戻す。一方、依頼に応じず、そのまま第2音声で視聴し続ける場合は、設定変更依頼画面G7にて「いいえ」の確認ボタン61を押し、設定変更依頼画面G7を閉じて、映像コンテンツ表示画面G1に戻る。なお、本実施形態では、設定変更依頼画面G7は、映像コンテンツ表示画面G1の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0032】
また、視聴者一覧画面G5に代えて、又は視聴者一覧画面G5と共に、第2音声に関する情報として、第2音声に変更した視聴ユーザの増減等の数字を、時系列情報と対応させてグラフ等で視覚的に理解しやすい形で表現してもよい。
具体的には、図9に示すように、映像コンテンツ表示画面G1上に分析画面G8が表示される。視聴ユーザの数は、例えば、第2音声に関する情報を解析して時間に対応付けてもよいし、配信ユーザが予め目次を作成して0分~2分までは○○の話題、2分~4分までは〇〇の話題と決めているときは、第2音声に変更した視聴ユーザの数をその目次(話題)に対応付けてもよい。配信ユーザは、分析画面G8から、配信時間に対してどのような音質の調整がどのタイミングで行われているか判別することができ、さらにグラフ上の任意の位置を指定すると(図中矢印)、図10に示すように、分析画面G8から詳細情報画面G9に遷移する。詳細情報画面G9では、第2音声に関する情報として、配信ユーザが指定した時点における、配信ユーザが話していた話題、第2音声に変更して視聴していた視聴ユーザの数、第1音声のまま視聴していた視聴ユーザを含む全視聴ユーザの数(図中かっこ内の人数)、第2音声に変更していた視聴ユーザの詳細(だれがどのような音質で視聴していたか)等の情報が表示される。なお、本実施形態では、分析画面G8及び詳細情報画面G9は、映像コンテンツ表示画面G2の一部領域に表示されることとするが、これに限定されない。
【0033】
また、配信ユーザは、映像コンテンツの配信中、又は配信終了後に、所定の集計期間内のデータを基に従来既知の統計手法を用いて導き出した統計結果を確認することもできる。なお、統計結果については、映像コンテンツの配信中に表示されることを除外するものではないが、映像コンテンツの配信終了後に表示させることが好ましいため、以下では、映像コンテンツの配信終了後に表示する場合について説明する。ただし、統計情報画面G10、推奨画面G11、及びこれらに伴うその他の通知画面等は、映像コンテンツの配信中に映像コンテンツ表示画面G2の一部領域に表示されることとしてもよい。
【0034】
具体的には、図11に示すように、第2音声に関する情報として、配信ユーザが指定した任意の期間、又は、自動的に設定された期間における、配信回数、第1音声のまま視聴していた視聴ユーザを含む全視聴ユーザの数、及び、音質調整をして第2音声に変更して視聴していた視聴ユーザの数とその変更内容等の情報を含む統計情報画面G10が、配信ユーザのユーザ端末12に表示される。このとき、上記の統計結果は、配信回別、時間帯別、話題別に分け、誰がどのような音質で視聴していたかについて、それぞれ統計されているとよい。
【0035】
また、統計情報画面G10では、第2音声として設定されている数が多い音質(例えば、過半数や所定の閾値以上の音質)、又は、課金ユーザ等の優先すべき視聴ユーザが第2音声として設定している音質に応じて推奨音質が特定されて表示されている。そして、その統計結果に基づく推奨音質の設定を配信ユーザに通知する。
具体的には、図12に示すように、配信ユーザのユーザ端末12に、推奨画面G11が通知音と共に表示される。推奨画面G11には、統計結果から導き出された推奨音質(図中では女性の音声)が表示され、その推奨音質を使用することを配信ユーザに案内する。配信ユーザが、推奨画面G11にて「はい」の確認ボタン62を押すと、次回の配信において、映像コンテンツを構成する音声としてその推奨音質が第1音声として設定される。なお、配信中であれば、配信途中で第1音声がその推奨音質に変更される。一方、配信ユーザが、推奨画面G11にて「いいえ」の確認ボタン62を押すと、推奨画面G11が閉じて統計情報画面G10に戻る。なお、配信ユーザが事前に推奨音質を使用する設定をしている場合等、都度配信ユーザの確認を要せず、推奨音質に自動的に変更することとしてもよい。
【0036】
また、統計情報画面G10では、視聴ユーザの属性、第2音声として設定されている音質の数、又は、課金ユーザ等の優先すべき視聴ユーザが第2音声として設定している音質に応じて推奨話題が特定されて表示されている。そして、その統計結果に基づく推奨話題について、不図示の推奨画面を配信ユーザのユーザ端末12に表示させることにより、案内する。例えば、第2音声として女性の音声に変更している視聴ユーザが多い場合であれば、化粧品やファッションの話題が視聴ユーザの好評を得る可能性が高い等の案内を行う。
【0037】
また、所定期間経過後、統計結果が所定以上変化した場合、例えば、人気のある第2音声が変化したことを含め、第2音声の比率や種類が大きく変化した場合、統計結果が変化したことを示す情報を配信ユーザに通知し、統計結果をあらためて確認するように案内する。
【0038】
<映像配信システムの構成例>
次に、再び図1を参照しつつ、映像配信システムSの構成例について説明する。
映像配信システムSにおいて、サーバ10とユーザ端末12は、通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット及びイーサネット(登録商標)等を含んでもよい。
【0039】
ユーザ端末12は、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、情報入力が可能なテレビ受像機、又はウェアラブル端末等によって構成される。また、ユーザ端末12には、OS(Operating System)用のプログラムと、映像コンテンツ利用のアプリケーションプログラム(以下、アプリ)がインストールされている。このアプリは、映像コンテンツの配信用プログラムと、視聴用プログラムとを含んでいる。ユーザは、映像コンテンツを利用する際に、上記2つのプログラムのうち、ユーザが希望する映像コンテンツの利用形態(具体的には、映像コンテンツを配信するか、あるいは視聴するか)と対応する方のプログラムを起動させる。
【0040】
ユーザ端末12は、図13に示すように、プロセッサ12a、メモリ12b、及び通信用インタフェース12cを備える。これらの機器の構成は、後述するサーバ10が備える機器(具体的には、プロセッサ10a、メモリ10b、及び通信用インタフェース10c)に準ずる。また、ユーザ端末12は、タッチパネル、マウス及びキーボード等からなる入力機器12dと、ディスプレイ及びスピーカ等からなる出力機器12eとをさらに備える。なお、入力機器12dには、撮影用のカメラ、及び収音用のマイク等が含まれる。
【0041】
ユーザ端末12は、ユーザによって利用され、ユーザは、ユーザ端末12を通じて各種の操作を行う。具体的に説明すると、配信ユーザは、映像コンテンツを配信するために、ユーザ端末12を通じて配信操作等を行う。なお、配信操作には、視聴ユーザを選択してその選択した視聴ユーザが調整した音質を確認するための音質確認操作を含む。また、視聴ユーザは、映像コンテンツを視聴するために、ユーザ端末12を通じて視聴操作等を行う。なお、視聴操作には、映像コンテンツの音声の音質を調整するための音質調整操作、及び配信ユーザに対して投げ銭を行うための投げ銭操作を含む。
【0042】
サーバ10は、コンピュータの一例であり、具体的には、SNSサーバ、若しくはクラウドサービス用のサーバコンピュータによって構成される。クラウドサービス用のサーバコンピュータには、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータ等が含まれる。また、サーバ10は、1台のコンピュータでもよく、並列分散された複数台のコンピュータでもよい。
【0043】
サーバ10は、映像コンテンツの利用に関する各種の情報処理を実行する。具体的には、サーバ10は、配信ユーザのユーザ端末12と通信することで、配信ユーザ側で作成された映像コンテンツを取得し、取得した映像コンテンツを、視聴ユーザに対して配信する。また、視聴ユーザが音質調整操作を行った場合、サーバ10は、当該操作を受け付け、具体的には、視聴ユーザのユーザ端末12と通信して音質の設定内容を示す情報を取得し、その操作内容に基づく音質の音声に変更した映像コンテンツを、当該視聴ユーザに対して配信する。また、配信ユーザが音質確認操作を行った場合、サーバ10は、当該操作を受け付け、具体的には、配信ユーザのユーザ端末12と通信して確認対象となる視聴ユーザを示す情報を取得し、その操作内容に基づく視聴ユーザが設定している音質の音声に変更した映像コンテンツを、配信ユーザに対して配信する。さらに、視聴ユーザが投げ銭操作を行った場合、サーバ10は、当該操作を受け付け、具体的には、視聴ユーザのユーザ端末12と通信して投げ銭の内容を示す情報を取得し、その操作内容に基づいて、視聴ユーザにより付与された金銭を配信ユーザに付与する。
【0044】
サーバ10の構成について説明すると、サーバ10は、ハードウェア機器として、図14に示すように、プロセッサ10a、メモリ10b、通信用インタフェース10c、及びストレージ10dを有する。
【0045】
プロセッサ10aは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0046】
メモリ10bは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0047】
通信用インタフェース10cは、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インタフェース10cによるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0048】
ストレージ10dは、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。ストレージ10dは、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよいし、又はNAS(Network Attached Storage)等であってもよい。
【0049】
また、ストレージ10dは、サーバ10と通信可能に接続された第三のコンピュータ、例えば、データベースサーバやオンラインストレージ等によって構成されてもよい。この場合、サーバ10は、ストレージ10dを構成する第三のコンピュータと共に本発明の情報処理装置を構成することになる。
【0050】
ストレージ10dには、各種の情報が記憶されて蓄積されている。具体的に説明すると、ストレージ10dには、図15に示すユーザ情報が記憶されている。ユーザ情報は、ユーザの識別ID(ユーザID)、ユーザ名、現時点で配信ユーザであるか否かを示すフラグ情報(配信フラグ)、現時点で視聴ユーザであるか否かを示すフラグ情報(視聴フラグ)、フレンドの有無及びフレンドを有する場合には当該フレンドのユーザID、過去に映像コンテンツを配信したことがあるかを示す配信履歴、並びに、過去にいつ、誰の映像コンテンツを視聴したことがあるかを示す視聴履歴等を含む。視聴履歴には、音質を調整して視聴していた場合、配信ユーザごとに調整した音声(第2音声)の音質に関するパラメータの設定に関する情報を含む。
【0051】
また、配信ユーザに対しては、図16に示す配信ユーザ情報が生成されてストレージ10dに記憶される。配信ユーザ情報は、配信ユーザの識別ID(ユーザID)、現時点で配信している映像コンテンツのコンテンツID、当該映像コンテンツの配信開始時間、当該映像コンテンツに対して配信ユーザが設定したアバター(アバター本体を構成する各パーツの情報)及び第1音声、当該映像コンテンツを視聴している視聴ユーザの数及び視聴ユーザのユーザID、第1音声とは異なる第2音声に調整して視聴している視聴ユーザの数及び当該視聴ユーザのユーザID、並びに、お気に入り登録をしてくれた視聴ユーザのユーザID等を含む。
【0052】
また、視聴ユーザについては、図17に示す視聴ユーザ情報が生成されてストレージ10dに記憶される。視聴ユーザ情報は、視聴ユーザの識別ID(ユーザID)、現時点で視聴している映像コンテンツのコンテンツID、現時点で音質を調整して変更しているか否かを示すフラグ情報(音質調整フラグ)、音質を調整している場合には当該音質(第2音声の音質)のパラメータの設定、及び、当該映像コンテンツの視聴時間を含む。
【0053】
ストレージ10dには、また、図18に示す音質と話題との関連付けに係る情報が記憶されている。音質と話題との関連付けに係る情報は、例えば、女性の音声には化粧品の話題、子供の音声にはアニメの話題等のように、音質と視聴ユーザの数との関連性、及び、各種マーケティングの結果から導き出した、音質ごとに盛り上がる可能性が高い話題(テーマ、ジャンル)が関連付けられている。なお、音質と話題との関連付けに係る情報は、マーケティング結果に基づく流行等を反映して定期又は不定期に変化する動的な情報である。
【0054】
また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)用のプログラム、及び、映像コンテンツに関する各種の処理プログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。サーバ10のプロセッサ10aが上記のプログラムに従って動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、映像コンテンツの配信等を含め、映像コンテンツに関する一連のデータ処理を実行する。なお、上記のプログラムは、サーバ10が読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよいし、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワークを介して受信(ダウンロード)することで取得してもよい。
【0055】
次に、サーバ10及びユーザ端末12の各々の構成について、機能面から説明することとする。なお、ユーザ端末12については、配信ユーザ側の機能と、視聴ユーザ側の機能とに分けて説明することとする。
【0056】
(配信ユーザのユーザ端末に備わる機能)
配信ユーザのユーザ端末12は、図19に示すように、入力部21、コンテンツ作成部22、コンテンツ出力部23、コンテンツ送信部24、及び操作データ送信部25を有する。これらの機能部は、配信ユーザのユーザ端末12が有するハードウェア機器と、そのユーザ端末12にインストールされたソフトウェア(具体的には、アプリに含まれる映像コンテンツ配信用のプログラム)との協働によって実現される。
【0057】
入力部21は、映像コンテンツの作成及び配信に必要な情報(入力情報)の入力を受け付けて、入力情報を取得する。入力情報には、配信ユーザが自分を撮影することで得られる配信ユーザ自身の映像情報、配信ユーザの音声を収音することで得られる音声情報、及び、配信ユーザがユーザ端末12を操作することで得られる操作情報等が含まれる。また、操作情報には、映像コンテンツの配信要求に関する情報(配信操作に基づく情報)、視聴ユーザを選択してその視聴ユーザが調整した音質を確認するための情報(音質確認操作に基づく情報)、並びに、その他、配信ユーザがユーザ端末12を通じて行う選択及び指定に関する各種情報等が含まれる。
【0058】
コンテンツ作成部22は、入力部21が取得した入力情報に基づいて、映像コンテンツを作成する。具体的に説明すると、コンテンツ作成部22は、映像情報及び音声情報に基づき、配信ユーザの映像に応じて動いたり配信ユーザの音声に応じて発話したりするアバターの映像コンテンツを作成する。
【0059】
コンテンツ出力部23は、コンテンツ作成部22によって作成された映像コンテンツを、配信ユーザのユーザ端末12に備えられたディスプレイに表示させ、当該映像コンテンツに含まれる音声を、配信ユーザのユーザ端末12に備えられたスピーカから発せられる。また、配信ユーザが設定した音声(第1音声)の音質を調整して視聴している視聴ユーザがいる場合は、その視聴ユーザを指定することにより、当該視聴ユーザが視聴している調整後の第2音声が配信ユーザのユーザ端末12に備えられたスピーカから発せられる。このように、配信ユーザは、ディスプレイに表示された映像コンテンツを見て、また、スピーカから発せられた音声(第1音声又は第2音声)を聞いて、配信される映像コンテンツを確認することができる。
【0060】
コンテンツ送信部24は、コンテンツ作成部22によって作成された映像コンテンツを、サーバ10に向けて送信する。
【0061】
操作データ送信部25は、入力部21が取得した入力情報のうち、配信ユーザが行った操作に関する操作情報をデータ化し、得られた操作データをサーバ10に向けて送信する。
【0062】
(視聴ユーザのユーザ端末に備わる機能)
視聴ユーザのユーザ端末12は、図20に示すように、操作入力部31、コンテンツ出力部32、及び操作データ送信部33を有する。これらの機能部は、視聴ユーザのユーザ端末12が有するハードウェア機器と、そのユーザ端末12にインストールされたソフトウェア(具体的には、アプリに含まれる映像コンテンツ視聴用のプログラム)との協働によって実現される。
【0063】
操作入力部31は、視聴ユーザがユーザ端末12を通じて行う操作の入力を受け付けて、入力操作情報を取得する。入力操作情報には、映像コンテンツの視聴要求に関する情報(視聴操作に基づく情報)、映像コンテンツの音声の音質を調整するための情報(音質調整操作に基づく情報)、配信ユーザに対して投げ銭を行うための情報(投げ銭操作に基づく情報)、及び、その他、視聴ユーザがユーザ端末12を通じて行う選択及び指定に関する各種情報等が含まれる。
【0064】
コンテンツ出力部32は、サーバ10から通信ネットワークNを通じて映像コンテンツを受信し、受信した映像コンテンツを出力する。これにより、映像コンテンツ表示画面G1、すなわち、映像コンテンツとしてのアバターの映像が、視聴ユーザのユーザ端末12に備えられたディスプレイに表示され、同コンテンツ中に含まれる音声が、視聴ユーザのユーザ端末12に備えられたスピーカから発せられる。また、視聴ユーザが、映像コンテンツを構成する配信ユーザが設定した音声(第1音声)の音質を調整している場合は、第1音声とは異なる調整後の第2音声が視聴ユーザのユーザ端末12に備えられたスピーカから発せられる。
【0065】
操作データ送信部33は、操作入力部31が取得した入力操作情報をデータ化し、得られた操作データをサーバ10に向けて送信する。
【0066】
(サーバに備わる機能)
サーバ10は、図21に示すように、操作受付部41、表示制御部42、配信部43、調整部44、出力部45、及び、通知部46を有する。これらの機能部は、サーバ10が有するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたソフトウェア(プログラム)との協働によって実現される。
【0067】
(操作受付部)
操作受付部41は、配信ユーザ及び視聴ユーザのユーザ端末12と通信することによって、映像コンテンツの利用に関して配信ユーザ及び視聴ユーザの各々が行う操作を受け付ける。具体的には、操作受付部41は、操作データ送信部25及び操作データ送信部33から送信される操作情報のデータを受信することで、各ユーザの操作を受け付ける。操作受付部41が受け付ける操作には、映像コンテンツの利用に関する各種の操作が含まれ、具体的には、選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録、予約及びその他の入力操作等が含まれる。
【0068】
例えば、操作受付部41は、配信ユーザからは、映像コンテンツを配信するための配信操作の他、視聴ユーザが調整した音質を確認するための音質確認操作等を受け付ける。また、操作受付部41は、視聴ユーザからは、映像コンテンツを視聴するための視聴操作の他、映像コンテンツの音声の音質を調整するための音質調整操作、及び、配信ユーザに対して投げ銭を行うための投げ銭操作等を受け付ける。
【0069】
(表示制御部)
表示制御部42は、配信ユーザ及び視聴ユーザのユーザ端末12を制御し、配信ユーザの映像コンテンツ、すなわち、アバターを含む映像コンテンツを配信ユーザ(本人)及び特定された視聴ユーザのユーザ端末12の画面に表示させる。具体的には、表示制御部42は、配信部43、出力部45及び通知部46等による情報処理の結果等を表示するための表示データを生成し、生成されたその表示データをネットワーク14によりユーザ端末12に向けて送信する。
【0070】
(配信部)
配信部43は、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザのユーザ端末12(詳しくは、コンテンツ送信部24)から送信された映像コンテンツを受信する。そして、配信部43は、受信した映像コンテンツの視聴を要求するユーザ(視聴ユーザ)を特定し、特定された視聴ユーザのユーザ端末12と通信することによって、その特定された視聴ユーザに向けて上記の映像コンテンツを配信する。また、配信部43は、後述する出力部45により生成された統計データがある場合、配信ユーザの指示に基づいて、又は自動的に、映像コンテンツを構成する音声の音質を統計データに基づいて推奨される音質に変換して配信する。
【0071】
また、配信部43は、映像コンテンツの音声の音質を、配信ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整して視聴している視聴ユーザに対しては、変更後の第2音声で映像コンテンツを配信する。また、配信部43は、第2音声に変更している視聴ユーザの中から特定の視聴ユーザを配信ユーザが選択した場合、配信ユーザに対して、その選択された特定の視聴ユーザが設定している第2音声で映像コンテンツを配信する。なお、配信部43が、第2音声で映像コンテンツを配信するタイミングは、配信中であってもよいし、配信終了後のアーカイブから選択された任意のタイミングであってもよい。
【0072】
(調整部)
調整部44は、視聴ユーザから受け付けた音質調整操作に基づいて、映像コンテンツを構成する音声の音質を配信ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整する。具体的には、調整部44は、男性の音声、女性の音声、老人の音声、若者の音声、子供の音声、芸能人若しくはアナウンサー等の有名人の音声、アニメ等のキャラクタの音声、又は機械音声等、用意されている音声の中から視聴ユーザが選択した音質に調整する。また、調整部44は、視聴ユーザの指示に基づいて、音の高低等のパラメータを調整する。なお、調整部44は、調整後の音声(第2音声)を、その第2音声を調整した視聴ユーザに対して配信される映像コンテンツに関連付ける。
【0073】
また、調整部44は、既に第1音声を第2音声に調整している視聴ユーザに対して、配信ユーザの指示に基づいて第2音声から第1音声に戻すことを依頼する案内が通知された場合であって、視聴ユーザがその案内を承認した場合は、視聴ユーザの指示に基づいて、又は自動的に、映像コンテンツを構成する音声の音質を第2音声から第1音声に変更する。すなわち、配信ユーザが設定している元々の音声の音質に戻す。
【0074】
(出力部)
出力部45は、第2音声に関する情報を統計した統計データを出力する。具体的には、配信ユーザ又は自動的に設定された所定の集計期間(例えば、第1回目から第10回目までの映像コンテンツ、1月1日から3月31日までに配信した映像コンテンツ、又は、第1回目の映像コンテンツの開始0分から10分までの間等)において、何人の視聴ユーザが視聴していたか、そのうちの何人の視聴ユーザが音質を調整して第1音声から第2音声に変更していたか、どのような音質に変更していた視聴ユーザが多かったか、どのような属性の視聴ユーザがどのような音質に変更してたか、又は視聴者数を増やすにはどのような音質や話題が推奨されるか等の情報をまとめた統計結果を、配信ユーザに対して確認可能な状態で出力するための統計データを生成する。このとき、出力部45は、統計データを、第2音声に変更した視聴ユーザの増減等の数字を、時系列情報と対応させてグラフ等で視覚的に理解しやすい形で表現してもよい。例えば、第2音声に関する情報を解析して時間に対応付けてもよいし、配信ユーザが予め目次を作成して2分~4分は〇〇の話題と決めているときは、その話題に対応付けてもよい。
なお、出力部45は、統計結果によって推奨される音質や話題については、第1音声のままで視聴している視聴ユーザと第2音声に変更して視聴している視聴ユーザとの比率、視聴ユーザが第2音声に変更している時間、並びに、視聴ユーザが現時点で視聴しているか否か及び視聴時間等の各要素を考慮したうえで、統計情報に重みづけを行い、推奨される音質や話題を決定する。
【0075】
(通知部)
通知部46は、映像コンテンツを構成する第1音声を第2音声に調整して変更している視聴ユーザがいる場合、第2音声に関する情報、すなわち、何人の視聴ユーザが第1音声を第2音声に変更しているか、どの視聴ユーザが第1音声を第2音声に変更しているか、又はどのような第2音声に変更しているか等の情報を、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザに通知する。
【0076】
通知部46は、第2音声に関する情報を配信ユーザに通知するに際して、複数の視聴ユーザのうち、第1音声を第2音声に調整している視聴ユーザと、第1音声を第2音声に調整していない視聴ユーザとを識別可能な状態で通知するとよい。また、通知部46は、複数の視聴ユーザのうち、音声の音質を所定の閾値以上、例えば、男性の音声を女性に音声に調整している場合等、配信ユーザとして許容できる変化量以上に第1音声から第2音声に調整している視聴ユーザを識別可能な状態で通知するとよい。また、通知部46は、複数の視聴ユーザのうち、投げ銭等を行って配信ユーザに対して課金している課金ユーザ、配信ユーザとフレンド関係を有する視聴ユーザ、又は配信ユーザをお気に入り登録している視聴ユーザ等の第2音声に関する情報を識別可能な状態で通知するとよい。なお、課金ユーザについては、課金額を併せて表示したり、課金額が多い視聴ユーザをより目立つように表示したりするとよい。さらに、通知部46は、視聴ユーザが第2音声に調整した時間と関連付けて第2音声に関する情報を第1ユーザに通知してもよい。すなわち、配信開始から何分後に何人の視聴ユーザが第1音声を第2音声に変更しているか等の情報を通知してもよい。
【0077】
また、第2音声に関する情報を配信ユーザに通知するタイミングは特に限定されない。例えば、映像コンテンツの配信中、及び配信終了後のいずれのタイミングで通知してもよい。特に、映像コンテンツの配信中であれば、所定数以上(例えば、全体の半数以上等)の視聴ユーザが第1音声を第2音声に調整している場合、第2音声に関する情報を配信ユーザに通知するとよい。
【0078】
また、通知部46は、配信ユーザによって選択された視聴ユーザが設定している第2音声を配信ユーザが再生して確認した場合、その第2音声を第1音声に戻すように視聴ユーザに対して案内を出すか否かを配信ユーザに問い合わせる。そして、通知部46は、配信ユーザより案内を出すとの回答を得た場合、該当する視聴ユーザに対して、配信ユーザの指示に基づいて第2音声から第1音声に戻すことを依頼する案内を通知する。
【0079】
また、通知部46は、統計データに基づいて推奨される音質の設定又は話題を配信ユーザに通知する。具体的には、通知部46は、第2音声として女性の音声に変更して視聴している視聴ユーザが多ければ、女性の音声を推奨する音質として通知し、また、女性向けのファッションや化粧品等の話題を推奨する話題として通知する。また、通知部46は、所定時間経過後、人気のある音質の設定が女性の音声から男性の音声に変化した等、統計データが所定以上変化した場合、統計データが上記のように変化したことを配信ユーザに通知すると共に、推奨される音質や話題を更新してあらためて通知する。
【0080】
また、通知部46は、配信ユーザに限らず、視聴ユーザに対しても適宜通知する。具体的には、上記の第2音声から第1音声に戻すことを依頼する案内を通知する他、フレンド又はお気に入りに登録している配信ユーザによる映像コンテンツの配信の開始予定時間(開始数分前等を含む)になった場合、又は実際に開始した場合、配信が開始したことを、対象となる視聴ユーザに通知する。
また、通知部46は、視聴ユーザに第1音声を第2音声に調整した履歴を示す履歴情報がある場合、その履歴情報に基づいて推奨される音声の音質に関するパラメータの設定を視聴ユーザに通知する。例えば、通知部46は、視聴ユーザが配信ユーザXYZの配信を前回は女性の音声で視聴していた場合、次に当該視聴ユーザが同じ配信ユーザXYZの配信を視聴する際にはその旨を通知し、同じ設定を利用するように案内する。
【0081】
なお、通知部46による通知方法は、例えば、配信中であれば、配信ユーザが映像コンテンツを配信している映像コンテンツ表示画面G2、又は、視聴ユーザが映像コンテンツを視聴している映像コンテンツ表示画面G1において、メッセージ表示領域52に当該内容を示すメッセージを表示することにより通知してもよいし、映像コンテンツ表示画面G1,G2上に当該内容を示すダイアログボックスを表示することにより通知してもよい。また、配信終了後又は配信開始前であれば、映像コンテンツ利用のアプリ上において、映像コンテンツ表示画面G1,G2以外で通知してもよいし、当該アプリを起動していない待機画面等でショートメール又は他のアプリのメッセージ機能等を用いて通知してもよい。
【0082】
<本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法について>
次に、図22及び図23を参照しながら、映像コンテンツの利用に関する情報処理フローについて説明する。本実施形態に係る情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する映像配信システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップ(具体的には、図22及び図23に示す各ステップ)は、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0083】
(情報処理フロー)
この情報処理フローは、本発明の根幹をなす映像配信のための情報処理であり、例えば、図22に示す流れに従って進行する。
【0084】
図22に示すように、情報処理フローでは、サーバ10、配信ユーザのユーザ端末12、及び視聴ユーザのユーザ端末12のそれぞれのプロセッサ10a、12aが、対応する処理を実行し、また、機器間でのデータ通信が行われる。具体的に説明すると、配信ユーザがユーザ端末12にて配信操作を行うと、配信ユーザのユーザ端末12が配信ユーザの映像コンテンツを作成し、サーバ10に向けて送信する(S101)。具体的には、配信ユーザの設定した第1音声を含む映像コンテンツが作成され、サーバ10に向けて送信される。
【0085】
サーバ10は、上記の映像コンテンツを受信した後、上記の映像コンテンツの視聴を要求するユーザ(視聴ユーザ)を特定し、特定された視聴ユーザに対して上記の映像コンテンツを配信する(S102)。一方、視聴ユーザ側では、配信された映像コンテンツがユーザ端末12によって受信され、同コンテンツがユーザ端末12のディスプレイに表示され、スピーカから音声が発せられる(S103)。つまり、第1音声を含む映像コンテンツが、視聴ユーザのユーザ端末12によって出力される。
【0086】
視聴ユーザは、ユーザ端末12を通じて上記の映像コンテンツを視聴し、また、映像コンテンツの視聴中、配信ユーザによってその映像コンテンツに設定された第1音声を、自身が所望する第2音声に調整して変更することもできる。具体的には、視聴ユーザがユーザ端末12にて音質調整操作を行い、ユーザ端末12から送信されたその操作内容に基づく映像コンテンツの音声の音質を調整するための情報をサーバ10が受信すると(S104:YES)、サーバ10は、映像コンテンツに設定されている第1音声を視聴ユーザによって調整された第2音声に変更し、当該音質調整操作を行った視聴ユーザに対し、音声の音質を第1音声から第2音声に変更した映像コンテンツを配信する(S105)。一方、視聴ユーザ側では、配信された映像コンテンツがユーザ端末12によって受信され、同コンテンツがユーザ端末12のディスプレイに表示され、スピーカから音声が発せられる(S106)。つまり、音声の音質が第1音声から第2音声に変更された映像コンテンツが、視聴ユーザのユーザ端末12によって出力される。なお、視聴ユーザが音声の音質を調整していない場合は(S104:NO)、引き続き、サーバ10によって、第1音声のままの映像コンテンツが配信されることになる。
【0087】
続いて、サーバ10は、所定数以上の視聴ユーザが映像コンテンツの音声を第1音声から第2音声に変更していると判断すると(S107:YES)、何人の視聴ユーザが第2音声に変更しているか、及び、どの視聴ユーザがどのような第2音声に変更しているか等の情報を含む第2音声に関する情報を、配信ユーザのユーザ端末12に向けて送信し、配信ユーザに通知する(S108)。一方、配信ユーザ側では、送信された第2音声に関する情報の通知がユーザ端末12によって受信され、同通知がユーザ端末12のディスプレイに表示されたり、スピーカから音声が発せられたりすることにより出力される(S109)。なお、サーバ10は、所定数以上の視聴ユーザが映像コンテンツの音声を第1音声から第2音声に変更していないと判断すると(S107:NO)、そのまま次の処理に移行する。
【0088】
そして、配信ユーザがユーザ端末12にて音質確認操作、具体的には、第2音声に変更している視聴ユーザの中から特定の視聴ユーザを選択する操作を行い、ユーザ端末12から送信されたその操作内容に基づく特定の視聴ユーザが調整した映像コンテンツの音声の音質を確認するための情報をサーバ10が受信すると(S110:YES)、サーバ10は、配信ユーザに対し、選択された視聴ユーザが設定している第2音声の映像コンテンツを配信する(S111)。一方、配信ユーザ側では、配信された映像コンテンツがユーザ端末12によって受信され、同コンテンツがユーザ端末12のディスプレイに表示され、スピーカから音声が発せられる(S112)。つまり、選択した視聴ユーザによって音声の音質が第1音声から第2音声に変更された映像コンテンツが、配信ユーザのユーザ端末12によって出力される。また、このとき、併せて選択した視聴ユーザに対して音声の音質の変更依頼を出すか否かを問い合わせてもよい。なお、配信ユーザが音声の音質を確認しない場合は(S110:NO)、引き続き、サーバ10によって、配信ユーザには、第1音声のままの映像コンテンツが配信されることになる。
【0089】
次に、サーバ10は、配信ユーザがユーザ端末12にて変更依頼操作を行い、ユーザ端末12から送信されたその操作内容に基づいて、特定の視聴ユーザに対して映像コンテンツの音声の音質を変更するように依頼する情報をサーバ10が受信すると(S113:YES)、第2音声から第1音声に戻すことを依頼する案内を含む第2音声の変更を依頼する情報を、対象となる視聴ユーザのユーザ端末12に向けて送信し、当該視聴ユーザに通知する(S114)。一方、視聴ユーザ側では、送信された変更を依頼する情報の通知がユーザ端末12によって受信され、同通知がユーザ端末12のディスプレイに表示されたり、スピーカから音声が発せられたりすることにより出力される(S115)。なお、サーバ10は、配信ユーザから変更依頼を受け付けていないと判断すると(S113:NO)、そのまま次の処理に移行する。
【0090】
視聴ユーザは、配信ユーザからの依頼に応じる場合、映像コンテンツに設定した第2音声を、元々の第1音声に再調整するための音質調整操作をユーザ端末12にて行い、ユーザ端末12から送信されたその操作内容に基づく映像コンテンツの音声の音質を再調整するための情報をサーバ10が受信すると(S116:YES)、サーバ10は、映像コンテンツに設定されている第2音声を、配信ユーザが元々設定していた第1音声に変更し、当該音質調整操作を行った視聴ユーザに対し、音声の音質を第2音声から第1音声に戻した映像コンテンツを配信する(S117)。一方、視聴ユーザ側では、配信された映像コンテンツがユーザ端末12によって受信され、同コンテンツがユーザ端末12のディスプレイに表示され、スピーカから音声が発せられる(S118)。つまり、音声の音質が第2音声から第1音声に戻された映像コンテンツが、視聴ユーザのユーザ端末12によって出力される。なお、視聴ユーザが配信ユーザの依頼に応じず音声の音質を再調整していない場合は(S116:NO)、引き続き、サーバ10によって、第2音声のままの映像コンテンツが配信されることになる。
【0091】
以上までに説明してきた一連のステップは、配信ユーザが映像コンテンツの配信を終了するまで繰り返し実行される(S119:NO)。つまり、視聴ユーザは、映像コンテンツの配信が終了するまではその映像コンテンツを継続して視聴することができ、配信ユーザが映像コンテンツの配信を終了した時点(S119:YES)で、情報処理フローが終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0092】
(統計出力処理)
次に、図23に基づいて、統計出力処理の一例について説明する。
統計出力処理とは、サーバ10において実行される処理であり、映像コンテンツの配信中でもよいが、好ましくは映像コンテンツの配信終了後に実行される処理である。なお、統計出力処理においても、サーバ10と配信ユーザのユーザ端末12との間でデータ通信が行われるが、サーバ10側の処理に主眼を置くこととし、ユーザ端末12側での処理の説明は省略する。
【0093】
図23に示すように、先ず、サーバ10は、第2音声に関する情報、すなわち、所定の集計期間において、何人の視聴ユーザが視聴していたか、そのうちの何人の視聴ユーザが音質を調整して第1音声から第2音声に変更していたか、どのような音質に変更していた視聴ユーザが多かったか、又は、どのような属性の視聴ユーザがどのような音質に変更してたか等の情報を統計して統計データを生成し(S201)、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザに対してその生成した統計データを出力する(S202)。
【0094】
そして、サーバ10は、例えば、女性の音声の方が視聴ユーザの数も多くなり視聴ユーザの評判が良い等、生成した統計データに基づいて推奨される音質の設定を特定し(S203)、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザに対してその推奨される音質の設定を通知する(S204)。続いて、サーバ10は、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザから受け付けた操作情報に基づいて、音質の変更、すなわち、推奨する音質への変更を受け付けたと判断すると(S205:YES)、映像コンテンツを構成する音声の音質をその推奨する音質へ変更する(S206)。このとき、サーバ10は、映像コンテンツの配信終了後であれば、次回の配信時に上記変更を反映させる。一方、サーバ10は、推奨する音質への変更を受け付けていないと判断すると(S205:NO)、そのまま次の処理へ移行する。なお、サーバ10は、配信ユーザから変更を受け付けることなく、推奨される音質の設定を通知すると共に自動的に音質を変更することとしてもよい。
【0095】
さらに、サーバ10は、例えば、生成した統計データに基づいて推奨される音質の設定と、動的に変化する音質と話題との関連付けに係る情報に基づいて、例えば、女性の音声であれば現時点ではファッションや化粧品の話題が盛り上がって視聴ユーザの数が増える可能性が高い等、推奨される話題を特定し(S207)、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザに対してその推奨される話題を通知する(S208)。
【0096】
また、サーバ10は、所定時間経過後、人気のある音質の設定が女性の音声から男性の音声に変化した等、統計データが所定以上変化したと判断すると(S209:YES)、配信ユーザのユーザ端末12と通信することによって、配信ユーザに対して統計データが上記のように変化したことを通知して(S210)、処理を終了する。なお、このとき、サーバ10は、推奨される音質や話題を更新して、配信ユーザにあらためて通知してもよい。一方、サーバ10は、統計データが所定以上変化していないと判断すると(S209:NO)、そのまま次の処理を終了する。
以上が、統計出力処理の一例である。
【0097】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0098】
また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0099】
また、上記の実施形態における各種情報の通知・連絡・提示の手段は、特に限定されず、例えば、メールによる通知・連絡・提示であってもよく、ユーザ端末12にメッセージを表示したり、音/音声を再生したりしてもよい。また、SNS(Social Networking Service)用のアカウントを有するユーザに対して情報を通知・連絡・提示する場合には、SNSでの投稿やメッセージ交換等を活用してもよい。また、メッセージ等を表示させる画面は、映像コンテンツ表示画面G1,G2でもよく、あるいは、ユーザ端末12の初期画面(具体的には、待ち受け画面)でもよい。
【0100】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末12に表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。同様に、ユーザ端末12から音声を発せさせる態様には、端末自体に備わった再生器(スピーカ)により発せさせる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された音響装置から発せさせる態様が含まれる。なお、ユーザ端末12に接続された表示器又は音響装置には、一般的な据え置き型のディスプレイやスピーカ等の他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0101】
また、本発明に関しては、上記の実施形態とは異なる他の実施形態(変形例)が複数考えられ得る。以下、それぞれの変形例について説明する。なお、以下では、上記の実施形態と相違する点を主として説明し、共通する点については説明を省略することとする。
【0102】
本発明の情報処理装置は、サーバ10によって構成される場合に限定されず、本発明の情報処理装置が備える機能のうちの一部が、ユーザ端末12に備わってもよい。その場合には、サーバ10とユーザ端末12との協働によって本発明の情報処理装置が構成されることになる。
【0103】
上記の実施形態では、映像コンテンツが配信ユーザのユーザ端末12により作成され、サーバ10が、ユーザ端末12から送信される映像コンテンツを取得し、取得した映像コンテンツを視聴ユーザに配信することとした。ただし、これに限定されず、映像コンテンツは、配信ユーザのユーザ端末12ではなく、サーバ10によって作成されてもよい。この場合、サーバ10は、撮影操作及び収音操作を含む配信ユーザの配信操作を、配信ユーザのユーザ端末12を通じて受け付け、受け付けた操作に基づいて映像コンテンツを作成すればよい。
【0104】
また、多用する話題やジャンル、又は配信時間帯等に基づいて配信ユーザをグループ分けし、グループごとに集計した第1音声若しくは第2音声の設定、又は、同じグループに属する他の配信ユーザの第1音声若しくは第2音声の設定等の情報(統計情報を含む)をユーザ間で共有できるようにしたり、同じ設定を利用できるようにしたりしてもよい。同じコンテンツを取り扱っていても、配信ユーザによって視聴ユーザ数に差が出る原因としては、音声設定による差もあるため、同じコンテンツを取り扱っている他の配信ユーザの第1音声の設定や、その配信の視聴ユーザの第2音声の設定の情報を知ることは有益である。例えば、ゲーム実況を主に行っている配信ユーザであれば、同じくゲーム実況を主に行っている他の人気配信ユーザ(視聴ユーザ数が多い配信ユーザ)の音声設定を参考にしたり、そのまま利用したりすることができる。
【0105】
以上までに説明してきた複数の実施形態(各実施形態の変形例を含む)については、それぞれの実施形態の要素及び特徴を適宜組み合わせてもよい。すなわち、上記の複数の実施形態のうち、いずれかの実施形態における構成は、それ以外の実施形態でも適用可能であり、その構成がもたらす効果が同様に奏されてもよい。
【0106】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の一つは、音の配信市場を活性化することである。
【0107】
[付記1]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記1]
第1ユーザの操作に基づく音声を配信する配信部と、音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御する調整部と、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する通知部と、を有する、情報処理装置。
上記の情報処理装置によれば、第1ユーザが配信した音声を再生する第2ユーザが、その音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整している場合、その第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する。そのため、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【0108】
[付記2]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、どの第2ユーザが音声設定を変更して視聴しているかを確認することができるようにすることである。
[付記2]
通知部は、複数の第2ユーザのうち、第1音声を第2音声に調整しているユーザと、第1音声を第2音声に調整していないユーザとを識別可能な状態で第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、どの第2ユーザが音声設定を変更して視聴しているかを確認することができる。
【0109】
[付記3]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、許容できる範囲を超えて音声設定を変更して視聴している第2ユーザを確認することができるようにすることである。
[付記3]
通知部は、複数の第2ユーザのうち、音声の音質を所定の閾値以上に第1音声から第2音声に調整しているユーザを識別可能な状態で第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、許容できる範囲を超えて音声設定を変更して視聴している第2ユーザを確認することができる。
【0110】
[付記4]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、許容できる範囲を超えて音声設定を変更して視聴している第2ユーザに対して、第1ユーザが設定した第1音声に変更させることができるようにすることである。
[付記4]
通知部は、第2音声を第1ユーザが再生した場合、第2音声を第1音声に戻すように第2ユーザに対して案内を出すか否かを第1ユーザに問い合わせる、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、第1ユーザの判断に基づいて、第2音声を第1音声に戻すように第2ユーザに対して案内を出すことができるので、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、許容できる範囲を超えて音声設定を変更して視聴している第2ユーザに対して、第1ユーザが設定した第1音声に変更させることができる。
【0111】
[付記5]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、第1ユーザにとって重要度の高い課金ユーザを確認することができるようにすることである。
[付記5]
通知部は、複数の第2ユーザのうち、第1ユーザに対して課金している課金ユーザの第2音声に関する情報を識別可能な状態で第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、第1ユーザにとって重要度の高い課金ユーザを確認することができる。
【0112】
[付記6]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データを確認することができるようにすることである。
[付記6]
第2音声に関する情報を統計した統計データを出力する出力部を有する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データを確認することができる。
【0113】
[付記7]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される音質の設定を確認することができるようにすることである。
[付記7]
通知部は、統計データに基づいて推奨される音質の設定を第1ユーザに通知する、[付記6]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される音質の設定を確認することができる。
【0114】
[付記8]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される音質の設定に変換して配信することができるようにすることである。
[付記8]
配信部は、音声を統計データに基づいて推奨される音質に変換して配信する、[付記6]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される音質の設定に変換して配信することができる。
【0115】
[付記9]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される話題を確認することができるようにすることである。
[付記9]
通知部は、統計データに基づいて推奨される話題を第1ユーザに通知する、[付記6]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいて推奨される話題を確認することができる。
【0116】
[付記10]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいてトレンドの変化を確認することができるようにすることである。
[付記10]
通知部は、所定時間経過後、統計データが所定以上変化した場合、統計データの変化に関する情報を第1ユーザに通知する、[付記6]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定に関する情報をまとめた統計データに基づいてトレンドの変化を確認することができる。
【0117】
[付記11]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、音声設定を変更して視聴している第2ユーザが多いことを確認することができるようにすることである。
[付記11]
通知部は、音声の配信中に所定数以上の第2ユーザが第1音声を第2音声に調整している場合、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザのうち、音声設定を変更して視聴している第2ユーザが多いことを確認することができる。
【0118】
[付記12]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信終了後に、配信を再生していた第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記12]
通知部は、音声の配信終了後、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信終了後に、配信を再生していた第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【0119】
[付記13]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信の時間軸と共に変化する、配信を再生している第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記13]
通知部は、第2音声に調整した時間に関連付けて第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声を配信している第1ユーザが、配信の時間軸と共に変化する、配信を再生している第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【0120】
[付記14]に対する課題
本発明の目的の一つは、配信を再生する第2ユーザが、自身の過去の音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記14]
第2ユーザに第1音声を第2音声に調整した履歴を示す履歴情報がある場合、通知部は、履歴情報に基づいて推奨される音声の音質に関するパラメータの設定を第2ユーザに通知する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、配信を再生する第2ユーザが、自身の過去の音声設定を確認することができる。
【0121】
[付記15]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声設定を変更して視聴している第2ユーザに対して、第1ユーザが設定した第1音声に変更させることができる。
[付記15]
通知部は、第1音声を第2音声に調整している第2ユーザに対して、第1ユーザの指示に基づいて第2音声から第1音声に戻すことを依頼する案内を通知し、調整部は、第2ユーザが案内を承認した場合、音声の音質を第2音声から第1音声に変更する、[付記1]に記載の情報処理装置。
これにより、音声設定を変更して視聴している第2ユーザに対して、第1ユーザが設定した第1音声に変更させることができる。
【0122】
[付記16]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記16]
プロセッサが、第1ユーザの操作に基づく音声を配信し、プロセッサが、音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御し、プロセッサが、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知する、情報処理方法。
上記の情報処理方法によれば、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【0123】
[付記17]に対する課題
本発明の目的の一つは、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができるようにすることである。
[付記17]
プロセッサに、第1ユーザの操作に基づく音声を配信させ、プロセッサに、音声を再生する第2ユーザの操作に基づいて、音声の音質を第1ユーザが設定した第1音声とは異なる第2音声に調整可能に制御させ、プロセッサに、第2音声に関する情報を第1ユーザに通知させる、プログラム。
上記のプログラムによれば、音声を配信している第1ユーザが、配信を再生する第2ユーザの音声設定を確認することができる。
【符号の説明】
【0124】
10 サーバ(情報処理装置)
10a プロセッサ
10b メモリ
10c 通信用インタフェース
10d ストレージ
12 ユーザ端末
12a プロセッサ
12b メモリ
12c 通信用インタフェース
12d 入力機器
12e 出力機器
21 入力部
22 コンテンツ作成部
23 コンテンツ出力部
24 コンテンツ送信部
25 操作データ送信部
31 操作入力部
32 コンテンツ出力部
33 操作データ送信部
41 操作受付部
42 表示制御部
43 配信部
44 調整部
45 出力部
46 通知部
51 アバター表示領域
52 メッセージ表示領域
53 メッセージ入力欄
54 投げ銭ボタン
55 音質調整ボタン
56 開始/終了ボタン
57 音質確認ボタン
58 確認ボタン
59 試聴ボタン
60 確認ボタン
61 確認ボタン
62 確認ボタン
G1 映像コンテンツ表示画面
G2 映像コンテンツ表示画面
G3 音質調整画面
G4 通知画面
G5 視聴者一覧画面
G6 問い合わせ画面
G7 設定変更依頼画面
G8 分析画面
G9 詳細情報画面
G10 統計情報画面
G11 推奨画面
N 通信ネットワーク
S 映像配信システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23