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特開2024-110295業務支援システム、業務支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110295
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】業務支援システム、業務支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/134 20200101AFI20240807BHJP
【FI】
G06F40/134
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014816
(22)【出願日】2023-02-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年4月13日、https://garoon.cybozu.co.jp/、https://garoon.cybozu.co.jp/mtcontents/expand/plugin/plugin_create-company-portal.html、https://garoon.cybozu.co.jp/mtcontents/expand/assets/img/detail/plugin_create-company-portal/create-company-portal-plugin-v1.0.0.pdf、https://garoon.cybozu.co.jp/support/cloud/update/、https://garoon.cybozu.co.jp/mtcontents/support/cloud/update/220508.html 令和4年5月8日、https://cybozu.com/ 令和4年5月18日、https://m.facebook.com/、https://m.facebook.com/cybozugaroon/posts/5719796431370021/ 令和4年5月19日、https://twitter.com/、https://twitter.com/cybozu_garoon/status/1527061469086502912
(71)【出願人】
【識別番号】500022557
【氏名又は名称】サイボウズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】久保 京介
(72)【発明者】
【氏名】河内山 琢哉
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NH20
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を高める。
【解決手段】業務支援システム(1)の表示制御部(101)は、業務を支援するための業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、リンクのデザインを事後的にユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる。取得部(102)は、デザイン指定ページでユーザが指定したデザインを示すデザインデータを取得する。作成部(103)は、デザインデータに基づいて、ポータルページを作成する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインを事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御部と、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを取得する取得部と、
前記デザインデータに基づいて、前記ポータルページを作成する作成部と、
を含む業務支援システム。
【請求項2】
前記業務支援システムは、前記ユーザが所定の追加操作を行った場合に、前記ポータルページのプラグインを記憶部に追加する追加部を更に含み、
前記表示制御部は、前記プラグインに基づいて、前記デザイン指定ページを表示させ、
前記取得部は、前記プラグインに基づいて、前記デザインデータを取得し、
前記作成部は、前記プラグインに基づいて、前記ポータルページを作成する、
請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、複数の項目を含む前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、未入力の前記項目があったとしても、前記リンクのデザイン内における当該項目に対応する領域の配置が変わらないように、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項4】
前記作成部は、前記ポータルページを表示するためのウィンドウのサイズが変更されたとしても、前記ポータルページにおける前記リンクのデザインの配置が変わらないように、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項5】
前記ポータルページでは、複数の行と、複数の列と、の各々に前記リンクが並べられ、
前記表示制御部は、前記デザインを前記ユーザが指定するための指定画像が並べられた前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、前記デザイン指定ページにおける前記指定画像の順序に応じた行及び列に前記リンクが並べられるように、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項6】
前記作成部は、前記行又は列ごとに、最も幅が長い前記リンクのデザインの幅に合うように、前記リンクのデザインの幅を決定する、
請求項5に記載の業務支援システム。
【請求項7】
前記作成部は、前記ポータルページのHTMLポートレットに、前記ユーザが指定した前記リンクのデザインを識別可能なHTMLタグを追加し、当該HTMLタグに基づいて、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項8】
前記デザイン指定ページでは、前記ユーザが所定のコピー操作を行い、
前記作成部は、前記コピー操作によってコピーされた前記HTMLタグが前記HTMLポートレットに貼り付けられた場合に、前記HTMLポートレットに前記HTMLタグを追加する、
請求項7に記載の業務支援システム。
【請求項9】
前記作成部は、複数の前記ポータルページを作成可能であり、
前記ポータルページごとに、前記ユーザが前記デザインを指定し、
前記作成部は、前記ポータルページごとに、前記HTMLポートレットに前記HTMLタグを追加する、
請求項7に記載の業務支援システム。
【請求項10】
前記業務支援システムでは、前記HTMLポートレットに前記ユーザが前記コードを入力可能であり、
前記作成部は、前記取得部により取得された前記デザインデータと、前記HTMLポートレットに対して前記ユーザが入力した前記コードと、に基づいて、前記ポータルページを作成する、
請求項7に記載の業務支援システム。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記ユーザが前記デザインを指定するための指定画像が並べられた前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、前記デザイン指定ページにおける前記指定画像の順序に基づいて、前記ポータルページにおける前記リンクの配置を決定し、
前記表示制御部は、前記ユーザが所定の順序変更操作を行った場合に、前記順序を変更する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項12】
業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインを事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御ステップと、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを取得する取得ステップと、
前記デザインデータに基づいて、前記ポータルページを作成する作成ステップと、
を含む業務支援方法。
【請求項13】
業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインを事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御部、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを取得する取得部、
前記デザインデータに基づいて、前記ポータルページを作成する作成部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項14】
業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインを事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを取得する取得部、
前記デザインデータに基づいて、前記ポータルページを作成する作成部、
前記ポータルページを表示させる表示制御部、
としてコンピュータを機能させ、
前記ユーザが所定の追加操作を行った場合に、前記ポータルページのプラグインとして前記コンピュータに追加されるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、業務支援システム、業務支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの業務を支援するための業務支援システムが知られている。業務支援システムは、グループウェアと呼ばれることもある。業務支援システムでは、種々のページへの入口になるポータルページが利用される。ユーザが自分でポータルページを作成しようとすると、HTML又はCSS等のコードの知識が必要なので、ポータルページの作成を支援する技術が求められている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、ユーザがコードを入力しなくても、ウェブページを作成可能なオープンソースのツールが記載されている。非特許文献1のツールでは、ユーザが、予め用意されたテンプレートの画像をプレビュー画面にドラッグアンドドロップしたり、プレビュー画面に対して直接的に入力したりすることによって、ユーザがコードを入力しなくても、ウェブページを作成できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「ブログから大規模サイトまで作れる」,インターネット,2022年12月12日検索,online,https://ja.wordpress.org/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1の技術は、一般的なウェブページの作成を想定したものであり、業務支援システムのポータルページに特化したものではない。非特許文献1以外の他のツールも同様に、一般的なウェブページの作成を支援するためのツールにすぎず、業務支援システムのポータルページに特化したものではない。このため、従来の技術では、業務支援システムのポータルページを作成するユーザの利便性を十分に高めることはできなかった。
【0006】
本開示の目的の1つは、ユーザの利便性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係る業務支援システムは、業務を支援するための業務支援ページへのリンクを含むポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインを事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御部と、前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを取得する取得部と、前記デザインデータに基づいて、前記ポータルページを作成する作成部と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザの利便性を高められる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】業務支援システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】トップページの一例を示す図である。
図3】プラグインページの一例を示す図である。
図4】デザイン指定ページの一例を示す図である。
図5】ポートレットページの一例を示す図である。
図6】ポータルページの一例を示す図である。
図7】リンクが選択された場合に表示される業務支援ページの一例を示す図である。
図8】業務支援システムで実現される機能の一例を示す図である。
図9】プラグインデータベースの一例を示す図である。
図10】業務支援システムで実行される処理の一例を示す図である。
図11】業務支援システムで実行される処理の一例を示す図である。
図12】未入力の項目がある場合のポータルページの一例を示す図である。
図13】ウィンドウのサイズが変更された場合のポータルページの一例を示す図である。
図14】変形例3におけるポータルページの一例を示す図である。
図15】指定画像の順序が変更される様子の一例を示す図である。
図16】順序変更操作の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.業務支援システムの全体構成]
本開示に係る業務支援システムの実施形態の一例を説明する。図1は、業務支援システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、業務支援システム1は、サーバ10及びユーザ端末20を含む。サーバ10及びユーザ端末20の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。図1では、ユーザ端末20が1つだけ示されているが、業務支援システム1を利用する複数のユーザの各々のユーザ端末20が存在する。
【0011】
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、の少なくとも一方を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、タブレット、又はスマートフォンである。例えば、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の各々のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、マウス、タッチパネル、又はキーボード等の入力デバイスである。表示部25は、液晶又は有機EL等のディスプレイである。
【0013】
なお、記憶部12,22に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。サーバ10及びユーザ端末20の各々のハードウェア構成は、図1の例に限られない。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器と直接的に接続するための入出力部(例えば、USB端子)が含まれてもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読取部又は入出力部を介して供給されてもよい。
【0014】
また、業務支援システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。業務支援システム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。例えば、業務支援システム1は、ユーザ端末20を含まなくてもよい。この場合、ユーザ端末20は、業務支援システム1の外部に存在し、業務支援システム1は、サーバ10だけを含む。業務支援システム1は、サーバ10と、他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。業務支援システム1は、サーバコンピュータ以外の他のコンピュータだけを含んでもよい。
【0015】
[2.業務支援システムの概要]
業務支援システム1は、ユーザの業務を支援するために開発されたプログラムを利用して、ユーザの業務を支援する。業務自体は、任意の内容であってよく、例えば、会社、個人事業、行政機関、非営利法人、又はその他の組織における業務であってもよい。例えば、ユーザが操作部24を操作して業務支援システム1にログインすると、業務支援システム1のトップページが表示部25に表示される。
【0016】
図2は、トップページの一例を示す図である。本実施形態では、クラウド型の業務支援システム1を例に挙げるが、業務支援システム1は、オンプレミス型であってもよい。更に、ブラウザで各ページが表示される場合を説明するが、業務支援システム1に専用のアプリケーションで各ページが表示されてもよい。ページは、ユーザの何らかの操作を受け付けるユーザインタフェースということもできる。例えば、ユーザは、トップページP1から、業務支援システム1で提供される種々の業務支援ページにアクセスできる。
【0017】
業務支援ページは、ユーザの業務を業務支援システム1が支援するためのページである。例えば、業務支援ページは、ユーザの業務の何らかの操作を受け付けるユーザインタフェースである。業務支援ページは、ユーザの操作を受け付けるのではなく、ユーザの業務の何らかの情報を表示するだけのページであってもよい。業務支援ページは、公知のページであってよく、例えば、出張申請又は休暇申請といった各種申請をユーザが行うためのページ、ユーザが経費精算をするためのページ、ユーザが社内規則集を閲覧するためのページ、又はユーザがタイムカードを打刻するためのページである。
【0018】
本実施形態では、業務支援システム1が提供する機能のうち、主に、業務支援システム1がポータルページを作成するための機能を説明する。ポータルページは、業務支援ページへのリンク(後述)を含むページである。ポータルページは、ある特定の組織の業務支援ページへの入口の役割を果たす。トップページP1も、何らかの業務支援ページにユーザ端末20がアクセスできるという意味では入口の役割を果たすが、トップページP1は、個々のユーザがカスタマイズできるのに対し、ポータルページは、同じ組織に属するユーザ同士で共通のページである。例えば、業務支援システム1は、組織ごとにポータルページを作成する。本実施形態では、管理者権限を有するユーザだけが、ポータルページをカスタマイズできるものとする。プラグイン(後述)が利用される場合には、ポータルページは、プラグインのトップページに相当する。
【0019】
リンクは、ユーザ端末20が業務支援ページにアクセスするための情報である。リンクは、ポータルページの中に表れる。本実施形態では、ブラウザが利用されるので、リンクにはURLが関連付けられる。リンクには、業務支援ページを示す情報が関連付けられるようにすればよく、URLの一部(例えば、ドメイン以外の他の部分、又は、当該他の部分のうちの引数のみ)だけが関連付けられてもよい。例えば、ブラウザではなく業務支援システム1に専用のアプリケーションが利用される場合には、リンクには、URLではなく、個々の業務支援ページを識別可能なID又はその他の情報が関連付けられてもよい。例えば、リンクは、業務支援ページのタイトル、説明、アイコン、又はこれらの組み合わせを含む。リンクは、任意の形式であってよく、例えば、JPEG、PNG、GIF、又はBMPといった画像形式であってもよいし、業務支援ページのタイトルを示す文字列(テキスト)の形式、又はポータルページに含まれる枠線等のパーツであってもよい。
【0020】
本実施形態では、ユーザが所定の追加操作(後述)を行った場合に、サーバ10が、ポータルページのプラグインを記憶部12に追加する。プラグインは、業務支援システム1の拡張機能の1つである。プラグインは、アプリ等の他の名前で呼ばれることもある。プラグインは、機能を拡張するためのプログラムだけではなく、ユーザ端末20に表示させるページの基本的なデータ(例えば、ページのフォーマットとなるHTMLデータ)を含んでもよい。例えば、ユーザがトップページP1のボタンB10を選択すると、プラグインを追加するためのプラグインページが表示部25に表示される。
【0021】
図3は、プラグインページの一例を示す図である。例えば、プラグインページP2には、サーバ10が追加済みのプラグインの一覧が表示される。図3の例では、サーバ10は、ポータルページのプラグインであるポータルページプラグインを追加済みである。ユーザがボタンB20を選択すると、サーバ10は、新たなプラグインを追加する。ユーザがボタンB20を選択する操作は、後述の追加操作の一例である。サーバ10が、まだポータルページプラグインを記憶部12に追加していなければ、ユーザがボタンB20を選択した場合に、サーバ10は、ポータルページプラグインを記憶部12に追加する。
【0022】
例えば、ユーザは、プラグインページP2から、追加済みのプラグインの設定を示すプラグイン設定データをサーバ10に変更させるための操作を行うことができる。ユーザが、ポータルページプラグインのボタンB21を選択すると、主にリンクのデザイン(後述)をユーザが指定可能なデザイン指定ページをユーザ端末20が表示させる。ユーザ端末20がデザイン指定ページを表示させるためのデータも、ポータルページプラグインに含まれる。このため、本実施形態においては、サーバ10がポータルページプラグインを追加していなければ、デザイン指定ページは表示されない。なお、ユーザが他のプラグインのボタンB22を選択すると、ユーザは、当該他のプラグインの設定を示すプラグイン設定データを変更できる。
【0023】
図4は、デザイン指定ページの一例を示す図である。例えば、デザイン指定ページP3は、ポータルページのタイトルをユーザが入力するための入力フォームF30、ポータルページの説明をユーザが入力するための入力フォームF31、及びリンクのデザインをユーザが指定するための指定画像I32Aを含む。以降、ユーザが指定したデザインを示すデータを、デザインデータという。本実施形態では、デザインデータは、リンクのタイトル、リンクの説明、リンクに関連付けるリンク、及びリンクの背景色の4項目である場合を説明する。デザインデータは、プラグインの設定を示すプラグイン設定データの1つである。
【0024】
図4の例では、指定画像I32Aは、リンクのタイトルをユーザが入力するための入力フォームF320A、リンクの説明をユーザが入力するための入力フォームF321A、リンクに関連付けるURLをユーザが入力するための入力フォームF322A、リンクの背景色をユーザが入力するための入力フォームF323A、及び後述のボタンB324A,B325Aを含む。これらの画像群が、指定画像I32Aに相当する。指定画像I32Aは、ユーザがリンクのデザインを指定するための画像である。デザイン指定ページP3に含まれる各パーツに対するフォーカスは、操作部24のキーボードのTabキーによって、順番に移動するようにしてもよい。
【0025】
例えば、ユーザは、入力フォームF30,F31,F320A,F321A,F322Aの各々に対し、任意の文字列を入力できる。ユーザは、特に文字列を入力せずに空欄のままにすることもできる。ユーザは、入力フォームF323Aのプルダウンで表示される背景色の候補の中から、任意の背景色を選択できる。ユーザがボタンB324Aを選択すると、ユーザ端末20は、ボタンB324Aの下に新たな指定画像B324Bを追加する。ユーザがボタンB325Aを選択すると、ユーザ端末20は、指定画像B324Aを削除する。
【0026】
図4の下側には、ユーザが6つのリンクのデザインを指定した場合のデザイン指定ページP3の一例が示されている。図4の下側のデザイン指定ページP3は、6つのリンクに対応する6つの指定画像I32A~I32Fを含む。6つの指定画像I32A~I32Fは、デザイン指定ページP3の上から下に向けて並べられている。指定画像I32A~I32Fの順序は、ポータルページにおけるリンクの順序に対応するようになっている。
【0027】
以降、指定画像I32A~I32Fを区別しない時は、指定画像I32という。同様に、入力フォームF320A~F320F,F321A~F321F,F322A~F322F,F323A~F323Fを区別しない時は、それぞれ入力フォームF320,F321,F322,F323という。ボタンB324A~B324F,B325A~B325Fを区別しない時は、それぞれボタンB324,B325という。
【0028】
例えば、ユーザがボタンB33を選択すると、サーバ10は、プラグイン設定データを保存する。ユーザがボタンB34を選択すると、サーバ10は、プラグイン設定データの保存をキャンセルする。本実施形態では、サーバ10がプラグイン設定データを保存しただけでは、ポータルページに反映されないものとする。例えば、ユーザは、プラグイン設定データをポータルページに反映させるために、HTMLポートレット(後述)にHTMLタグ(後述)を追加する操作を行う。HTMLタグが追加されると、プラグイン設定データがポータルページに反映される。
【0029】
HTMLポートレットは、HTMLタグを記述して作成するポートレットである。ポートレットは、ウェブページに対して機能又は情報を追加するためのプログラムの一種である。HTMLタグは、HTMLにおけるコードである。HTMLタグは、<>といった特定の記号によって定義される。HTMLポートレットの仕組みは、公知の仕組みであってよい。ポータルページプラグイン以外の他のプラグインも、HTMLポートレットを呼び出すことができる。
【0030】
例えば、デザイン指定ページP3は、HTMLポートレットに追加するHTMLタグを示す表示領域A35を含む。HTMLタグは、デザイン指定ページP3で設定中のプラグイン設定データを識別可能な情報である。HTMLタグは、ユーザが指定可能であってもよいが、本実施形態では、ユーザの組織又はプラグインの名前等に基づいて、自動的に生成されるものとする。ユーザがボタンB36を選択すると、ユーザ端末20は、表示領域A35に表示されたHTMLタグをコピーする。例えば、ユーザがボタンB37を選択すると、ユーザ端末20は、ポータルページプラグインのHTMLポートレットを編集するためのポートレットページを表示させる。
【0031】
図5は、ポートレットページの一例を示す図である。例えば、ポートレットページP4は、ポートレットの名前をユーザが入力するための入力フォームF40、ポートレットが属するグループをユーザが入力するための入力フォームF41、個々のユーザ専用のポータルページであるマイポータルへの登録可否をユーザが入力するための入力フォームF42、及びHTMLポートレットの内容をユーザが入力するための入力フォームF43を含む。ユーザは、入力フォームF40~F43に対し、任意の文字列を入力できる。
【0032】
例えば、ユーザは、入力フォームF43に対し、デザイン指定ページP3でコピーしたHTMLタグを貼り付ける操作を行う。入力フォームF43は、HTMLのコードをユーザが入力するためのエディタに相当する。本実施形態におけるコードは、任意の種類であってよく、HTMLに限られない。例えば、コードは、XML又はCSSのコードであってもよい。コードは、マークアップ言語に限られず、スクリプト言語又はその他のプログラム言語におけるコードであってもよい。コードは、何らかの処理を実行するための命令に限られない。例えば、コードは、何らかの情報を参照するための記述、又は、何らかの変数を定義するための記述であってもよい。HTMLタグもコードの一種である。コードは、HTMLタグ以外の他のタグも含む。
【0033】
ユーザがボタンB44を選択すると、HTMLポートレットの変更が完了する。ユーザが、HTMLポートレットを変更した後に、トップページP1のボタンB11を選択すると、変更後のHTMLポートレットに応じたポータルページが表示部25に表示される。なお、ユーザがポートレットページP4のボタンB45を選択すると、HTMLポートレットの変更がキャンセルされる。
【0034】
図6は、ポータルページの一例を示す図である。例えば、ポータルページP5には、デザイン指定ページP3の入力フォームF30,F31に入力されたタイトル(図6の例では、「xyz株式会社ポータルページ」)及び説明(図6の例では、「社内の手続や申請をまとめたポータルページです」)が表示される。その下には、2行×3列の行列になるように、リンクL50A~L50Fが並べられる。以降、リンクL50A~L50Fを区別しない時は、リンクL50という。図6の例では、リンクL50のサイズが互いに同じであるが、リンクL50のサイズは、互いに異なっていてもよい。
【0035】
本実施形態では、デザイン指定ページP3における指定画像I32の上からの順序と、ポータルページP5におけるリンクL50の左上からの順序と、が一致するようになっている。例えば、1行目1列目のリンクL50Aは、デザイン指定ページP3の上から1番目の指定画像I32Aの内容を示す。1行目2列目のリンクL50Bは、デザイン指定ページP3の上から2番目の指定画像I32Bの内容を示す。1行目3列目のリンクL50Cは、デザイン指定ページP3の上から3番目の指定画像I32Cの内容を示す。
【0036】
例えば、4つ目以降のリンクL50D~L50Fは、2行目に並べられる。2行目1列目のリンクL50Dは、デザイン指定ページP3の上から4番目の指定画像I32Dの内容を示す。2行目2列目のリンクL50Eは、デザイン指定ページP3の上から5番目の指定画像I32Eの内容を示す。2行目3列目のリンクL50Fは、デザイン指定ページP3の上から6番目の指定画像I32Fの内容を示す。7つ以上のリンクL50を表示させる場合も同様にして、3行目以降にリンクL50が並べられるようにすればよい。
【0037】
図7は、リンクL50が選択された場合に表示される業務支援ページの一例を示す図である。図7の例では、ユーザがリンクL50Aを選択し、出張申請の業務支援ページP6が表示部25に表示されている。例えば、ユーザが、ポータルページP5の中から任意のリンクL50を選択すると、当該選択されたリンクL50に関連付けられたリンクが示す業務支援ページP6が表示部25に表示される。ユーザが他のリンクL50B~L50Fを選択した場合も同様にして、それぞれ、休暇申請、経費精算、施設予約、社内規則集、及びタイムカードの各々の業務支援ページP6が表示部25に表示される。
【0038】
以上のように、例えば、ユーザが編集をしていない初期状態のポータルページP5が表示された後に、ユーザが設定ページP3からリンクL50のデザインを編集する。ユーザが、編集を完了した後にポータルページP5を表示させる操作を行うと、編集内容が反映されたポータルページP5が表示される。本実施形態では、ユーザがポータルページP5のコードを入力しなくても、HTMLタグをHTMLポートレットに貼り付ける操作をユーザが行えば、編集内容がポータルページP5に反映されるようになっている。これにより、HTML又はCSS等のコードの知識がないユーザだったとしても、ユーザがポータルページP5をカスタマイズできるので、ユーザの利便性を高められるようになっている。以降、業務支援システム1の詳細について説明する。
【0039】
[3.業務支援システムで実現される機能]
図8は、業務支援システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0040】
[3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、追加部101、表示制御部102、取得部103、及び作成部104を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。追加部101、表示制御部102、取得部103、及び作成部104は、制御部11により実現される。
【0041】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザの業務を支援するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、プラグインデータベースDBを記憶する。
【0042】
図9は、プラグインデータベースDBの一例を示す図である。例えば、プラグインデータベースDBは、ユーザが追加したプラグインが格納されたデータベースである。例えば、プラグインデータベースDBには、組織の名前を示す組織データ、組織に属するユーザが追加したプラグイン、プラグインに対応するHTMLポートレット、HTMLタグ、及びプラグイン設定を示すプラグイン設定データが格納される。本実施形態では、ポータルページプラグインを主に説明するが、プラグインデータベースDBには、ポータルページプラグイン以外の他のプラグインも格納されるものとする。
【0043】
なお、プラグインデータベースDBには、任意のデータが格納されてよい。プラグインデータベースDBに格納されるデータは、図9の例に限られない。例えば、プラグインデータベースDBには、プラグインが参照するデータ、後述の追加部101がプラグインを追加することによって表示できるようになるデザイン指定ページP3等のページのデータ、プラグインのアクセス権を示すデータ、又はプラグインの公開有無を示すデータが格納されてもよい。
【0044】
組織の名前は、業務支援システム1を利用する組織を識別可能な組織識別情報の一例である。組織識別情報は、何らかの形で組織を識別可能であればよく、組織の名前に限られない。例えば、組織識別情報は、組織に対応づけられたID、組織の代表的なメールアドレス、又は組織の電話番号であってもよい。組織データは、これらの組織識別情報を示すデータであってもよい。個人で業務支援システム1を利用しているユーザについては、組織ではなく、個人の名前を示すデータがプラグインデータベースDBに格納されていてもよい。
【0045】
プラグインデータベースDBには、プラグインの名前を示すプラグイン名データが格納されてもよい。プラグインの名前は、プラグインを識別可能なプラグイン識別情報の一例である。プラグイン識別情報は、何らかの形でプラグインを識別可能であればよく、プラグインの名前に限られない。例えば、プラグイン識別情報は、プラグインごとに発行されたID、又は、HTMLタグであってもよい。プラグイン識別情報ごとに、HTMLポートレットが格納される。例えば、HTMLポートレットは、プラグインによって表示されるページのHTMLデータ、当該ページを表示させるためのプログラム、表示以外の他の処理に必要なデータ、及び当該他の処理を実行するためのプログラムを含む。
【0046】
HTMLタグは、プラグイン設定データを識別可能な設定識別情報の一例である。ポータルページプラグインであれば、図4,5で説明したHTMLタグがプラグインデータベースDBに格納される。他のプラグインも同様のHTMLタグがプラグインデータベースDBに格納されてもよい。設定識別情報は、何らかの形でプラグイン設定データを識別可能であればよく、HTMLタグに限られない。例えば、設定識別情報は、プラグイン設定データごとに発行されたID又は名前であってもよい。設定識別情報は、ユーザが指定可能であってもよい。
【0047】
本実施形態では、プラグイン設定データは、ポータルページP5全体の設定を示す全体設定データと、個々のリンクL50のデザインを示すデザインデータと、を含む。図4の例では、全体設定データは、ポータルページP5全体のタイトル及び説明を示す。全体設定データは、ポータルページP5の何らかの設定を示せばよく、図4の例に限られない。例えば、全体設定データは、ポータルページP5に対するアクセス権、ポータルページP5の表示/非表示、ポータルページP5全体の背景の設定、又はリンクL50以外の他のパーツの設定を示してもよい。
【0048】
図4の例では、デザインデータは、リンクL50のタイトル、説明、URL、及び背景色を示す。デザインデータは、リンクL50の何らかのデザインを示せばよく、図4の例に限られない。例えば、デザインデータは、リンクL50として利用する画像データ、リンクL50のサイズ、リンクL50の形状、リンクL50のエフェクト、リンクL50内の文字のフォント、リンクL50内の文字の色、リンクL50内の文字のサイズ、又はリンクL50に含めるアイコンを示してもよい。デザインデータは、リンクL50の順序(デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序)を示してもよい。
【0049】
なお、データ記憶部100が記憶するデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、任意のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、ユーザが業務支援システム1にログインするためのデータ、トップページP1等の各ページのHTMLデータ、プラグインのリスト、及び業務支援システム1側で用意されたHTMLポートレットのフォーマットを記憶してもよい。
【0050】
[追加部]
追加部101は、ユーザが所定の追加操作を行った場合に、ポータルページプラグインをデータ記憶部100に追加する。本実施形態では、ユーザがボタンB20を選択することが追加操作に相当する場合を説明するが、追加操作は、予め定められた操作であればよく、他の操作であってもよい。例えば、ユーザがキーボードの所定のキーを選択する操作、ドラッグアンドドロップ操作、又はフリック操作が追加操作に相当してもよい。図3の例であれば、ユーザが、ボタンB20を選択した後に、ポータルページプラグインを選択すると、追加部101は、ポータルページプラグインをプラグインデータベースDBに格納する。
【0051】
[表示制御部]
表示制御部102は、業務支援システム1が業務を支援するための各種ページを表示部25に表示させる。表示制御部102は、表示対象となるページの表示データをユーザ端末20に送信することによって、当該ページを表示部25に表示させる。本実施形態では、ブラウザが利用されるので、表示データの一例として、HTMLデータを説明する。表示データは、任意の形式であってよく、例えば、XMLデータ、JPG等の画像データ、又は他の形式のデータであってもよい。ブラウザではなく業務支援サービスに専用のアプリケーションが利用される場合には、当該アプリケーションで何らかのページを表示させるためのデータが表示データに相当すればよい。
【0052】
本実施形態では、表示制御部102は、業務支援ページへのリンクL50を含むポータルページP5のコードをユーザが入力しなくても、リンクL50のデザインを事後的にユーザが指定可能なデザイン指定ページP3を表示させる。ユーザがコードを入力することは、コードを構成する文字、数字、又はこれらの両方をユーザが入力することである。文字及び数字以外の他の記号がコードを構成しうる場合には、ユーザが他の記号を入力することは、ユーザがコードを入力することに相当する。ユーザは、キーボード又はソフトウェアキーボードから、文字、数字、又は他の記号を入力することによってコードを入力する。本実施形態のように、HTMLタグを貼り付ける操作は、文字、数字、又は他の記号をユーザが入力するわけではないので、ユーザがコードを入力することには相当しない。
【0053】
また、表示制御部102は、ポータルページプラグインに基づいて、デザイン指定ページP3を表示させる。ポータルページプラグインは、表示制御部102がデザイン指定ページP3を表示させるためのプログラムを含む。表示制御部102は、当該プログラムに基づいて、デザイン指定ページP3を表示させる。デザイン指定ページP3は、ユーザによるコードの入力を一切受け付けないようにしてもよいし、ユーザがコードを入力できるようにしてもよい。例えば、デザイン指定ページP3は、ポートレットページP4の入力フォームF43と同様の入力フォームを含み、この入力フォームからユーザがコードを入力できるようにしてもよい。デザイン指定ページP3は、ユーザがデザインデータを入力するために、コードの入力が必須ではないようにすればよい。ユーザがコードを入力することによって、ユーザがデザインを指定できるようにしてもよい。
【0054】
リンクL50のデザインとは、リンクL50の見た目である。リンクL50のデザインは、ポータルページP5におけるリンクL50の配置ではなく、リンクL50の中身ということもできる。リンクL50のデザインは、リンクL50に含まれる文字列そのものではなく美観に影響するものである。例えば、文字列のフォント、文字列の色、文字列のサイズ、又はこれらの組み合わせは、リンクL50のデザインに相当する。例えば、リンクL50に含まれるアイコン又はその他の画像も、リンクL50のデザインに相当する。例えば、リンクL50全体を1つの画像とする場合には、当該1つの画像も、リンクL50のデザインに相当する。リンクL50の色、形状、サイズ、エフェクト、又はこれらの組み合わせも、リンクL50のデザインに相当する。
【0055】
本実施形態では、表示制御部102は、複数の項目を含むデザイン指定ページP3を表示させる。例えば、入力フォームF320~F323に対してユーザが入力する4項目を示すデザインデータが、リンクL50のデザインデータに相当する。リンクL50のデザインデータは、複数の項目ではなく、1つの項目だけであってもよい。図4の例では、ポータルページP5自体のタイトル及び説明といったように、リンクL50のデザイン以外の他の設定を示す全体設定データも存在するが、本実施形態では、主にデザインデータを説明する。
【0056】
本実施形態のポータルページP5では、複数の行と、複数の列と、の各々にリンクL50が並べられる。行は、縦方向の位置が同じ画素の集まりである。列は、横方向の位置が同じ画素の集まりである。行数及び列数は、図6のような2行×3列に限られず、任意の行数及び列数であってよい。例えば、行数は、1又は3行以上であってもよい。列数は、1、2、又は4列以上であってもよい。行数及び列数は、デザインデータに含まれる項目としてユーザが入力可能であってもよい。
【0057】
例えば、表示制御部102は、ユーザがデザインを指定するための指定画像I32が並べられたデザイン指定ページP3を表示させる。図4の例では、表示制御部102は、複数の指定画像I32の各々が上から下に並べられたデザイン指定ページP3を表示させる。表示制御部102は、複数の指定画像I32の各々が、下から上、左から右、又は右から左といった他の方向に並べられたデザイン指定ページP3を表示させてもよい。リンクL50の数と、指定画像I32の数と、は同じものとするが、これらの数は異なってもよい。
【0058】
[取得部]
取得部103は、デザイン指定ページP3でユーザが指定したデザインを示すデザインデータを取得する。本実施形態では、取得部103がサーバ10によって実現されるので、取得部103は、ユーザ端末20から、デザイン指定ページP3で入力されたデザインデータを取得する。図4の例であれば、取得部103は、入力フォームF30~F323の各々に入力された内容を取得することによって、デザインデータを取得する。本実施形態では、全体設定データも存在するので、取得部103は、全体設定データ及びデザインデータを含むプラグイン設定データを取得する。
【0059】
例えば、取得部103は、ポータルページプラグインに基づいて、デザインデータを取得する。ポータルページプラグインは、取得部103がデザインデータを取得するためのプログラムを含む。取得部103は、当該プログラムに基づいて、デザインデータを取得する。取得部103は、ユーザ端末20から取得したプラグイン設定データを、プラグインデータベースDBに格納する。取得部103は、プラグインデータベースDBに格納されたプラグイン設定データを、いつでも取得できるものとする。例えば、サーバ10が、ユーザ端末20からポータルページP5を表示させるための要求を受信した場合に、取得部103は、このポータルページP5のデザインデータ等を取得できる。
【0060】
[作成部]
作成部104は、取得部103により取得されたデザインデータに基づいて、ポータルページP5を作成する。ポータルページP5を作成することは、ユーザ端末20に表示させるポータルページP5の最終的な表示データを作成することである。本実施形態では、ブラウザが利用されるので、ポータルページP5のHTMLデータを作成することがポータルページP5を作成することに相当する。ブラウザではなく、業務支援システム1に専用のアプリケーションが利用される場合には、ユーザ端末20の当該アプリケーションに対して送信される画像データ等の最終的なデータを作成することがポータルページP5を作成することに相当する。先述した表示制御部102は、作成部104により作成されたポータルページP5を表示させる。
【0061】
例えば、作成部104は、ポータルページプラグインに基づいて、ポータルページP5を作成する。ポータルページプラグインは、作成部104がポータルページP5を作成するためのプログラムを含む。作成部104は、当該プログラムに基づいて、ポータルページP5を作成する。本実施形態では、サーバ10が、ユーザ端末20から、ポータルページP5の表示要求を受信した場合に、作成部104が、プラグインデータベースDBに格納されたデザインデータに基づいて、ポータルページP5の表示データをその場で動的に作成する場合を説明する。作成部104は、ユーザ端末20からの表示要求を受信する前に、ポータルページP5の表示データを予め作成しておいてもよい。予め作成された表示データは、データ記憶部100に記録される。ユーザ端末20からの表示要求をサーバ10が受信した場合に、表示制御部102が、データ記憶部100に記録された表示データを読み出して、ユーザ端末20に送信してもよい。
【0062】
本実施形態では、ポータルページP5の大まかなデザインは、ポータルページプラグインに定義されている。即ち、ポータルページP5の大まかなフォーマットは、ポータルページプラグインに定義されている。ポータルページP5の細かなデザインは、デザイン指定ページP3でユーザが指定したデザインによって変わる。本実施形態では、ユーザは、リンクL50のデザインだけではなく、ポータルページP5のタイトル及び説明といった他の内容も指定できる。全体設定データ及びデザインデータをポータルページP5のフォーマットのどの部分に反映すればよいかといったことも、ポータルページプラグインに定義されている。デザインデータが示す順序通りになるように、リンクL50を作成部104が並べる処理も、ポータルページプラグインに定義されている。
【0063】
本実施形態では、作成部104は、追加部101により追加されたポータルページプラグインに基づいて、ポータルページP5を作成する。作成部104は、ポータルページプラグインに基づいて、ポータルページP5を作成する。ポータルページプラグインは、作成部104がポータルページP5を作成するためのプログラムを含む。作成部104は、当該プログラムに基づいて、ポータルページP5を作成する。
【0064】
本実施形態では、作成部104は、ポータルページP5のHTMLポートレットに、デザインデータを識別可能なHTMLタグを追加し、当該HTMLタグに基づいて、ポータルページP5を作成する。図4の例であれば、デザイン指定ページP3では、ユーザが所定のコピー操作を行う。コピー操作は、任意の操作であってよく、ボタンB36を選択する操作に限られない。例えば、キーボードの所定のキーを押下する操作、タッチパネルを長押しする操作、マウスを利用した操作、又は音声入力を利用した操作がコピー操作に相当してもよい。作成部104は、HTMLポートレットのHTMLタグに基づいて、どのデザインデータを利用してポータルページP5を作成すべきかを特定する。
【0065】
例えば、作成部104は、コピー操作によってコピーされたHTMLタグがHTMLポートレットに貼り付けられた場合に、HTMLポートレットにHTMLタグを追加する。図5の例であれば、作成部104は、ポートレットページP4の入力フォームF43に対し、所定の貼り付け操作が行われた場合に、HTMLポートレットにHTMLタグを追加する。貼り付け操作は、任意の操作であってよく、キーボードの所定のキーを押下する操作、タッチパネルをタップする操作、マウスを利用した操作、又は音声入力を利用した操作が貼り付け操作に相当してもよい。
【0066】
なお、ユーザがHTMLポートレットにHTMLタグの貼り付け操作をしない場合には、ポータルページP5には、何の情報も表示されないようにしてもよいし、業務支援システム1の運営者によって用意されたデフォルトのポータルページP5が表示されるようにしてもよい。更に、ユーザがHTMLポートレットにHTMLタグを貼り付けない場合、ポータルページP5自体が表示されないようにしてもよい。
【0067】
例えば、作成部104は、デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序に応じた行及び列にリンクL50が並べられるように、ポータルページP5を作成する。作成部104は、デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序と、ポータルページP5におけるリンクL50の順序と、が一致するように、リンクL50の配置を決定してポータルページP5を作成する。図4,6の例であれば、作成部104は、デザイン指定ページP3における上から下の順序通りに、ポータルページP5においてリンクL50が左上から順番に並ぶように、ポータルページP5を作成する。
【0068】
例えば、作成部104は、デザイン指定ページP3における上から1番目の指定画像I32Aの入力フォームF320A、F321Aが示すタイトル及び説明を含み、指定画像I32Aの入力フォームF322Aが示すURLが関連付けられた、指定画像I32の入力フォームF323Aが示す背景色のリンクL50Aを、ポータルページP5における1番目である左上に配置する。以降同様に、作成部104は、リンクL50B~L50Fの各々をポータルページP5における2番目~6番目に並べる。
【0069】
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末20は、データ記憶部200、表示制御部201、及び操作受付部202を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。表示制御部201及び操作受付部202は、制御部21により実現される。
【0070】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザが業務支援システム1を利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、業務支援システム1の種々のページを表示するためのブラウザを記憶する。例えば、データ記憶部200は、業務支援システム1に専用のアプリケーションを記憶する。
【0071】
[表示制御部]
表示制御部201は、業務支援システム1における各種ページを、表示部25に表示させる。例えば、表示制御部201は、サーバ10から受信した表示データに基づいて、トップページP1、プラグインページP2、デザイン指定ページP3、ポートレットページP4、ポータルページP5、及び業務支援ページP6の各々を、表示部25に表示させる。
【0072】
[操作受付部]
操作受付部202は、表示制御部201が表示させた各ページにおける操作を受け付ける。ユーザ端末20は、ユーザの操作内容を、サーバ10に適宜送信する。
【0073】
[4.業務支援システムで実行される処理]
図10及び図11は、業務支援システム1で実行される処理の一例を示す図である。制御部11,21が、それぞれ記憶部12,22に記憶されたプログラムを実行することによって、図10及び図11の処理が実行される。サーバ10は、ユーザが属する組織にポータルページプラグインをプラグインデータベースDBに追加済みであるものとする。
【0074】
ユーザ端末20は、サーバ10との間で、デザイン指定ページP3を表示するための処理を実行する(S1)。S1では、サーバ10は、ユーザ端末20からデザイン指定ページP3の表示要求を受信すると、プラグインデータベースDBを参照し、デザイン指定ページP3の表示データを取得する。この表示データは、プラグインの一部として、プラグインデータベースDBに格納されているものとする。サーバ10は、ユーザ端末20に対し、デザイン指定ページP3の表示データを送信する。本実施形態では、S1のステップは、デザイン指定ページP3を表示させる表示制御ステップに相当する。
【0075】
ユーザ端末20は、デザイン指定ページP3を表示部25に表示させると、操作部24の検出信号に基づいて、デザイン指定ページに対するユーザの操作を特定する(S2)。ここでは、ユーザは、入力フォームF30,F31に対する入力、指定画像I32に対する入力、ボタンB33の選択、ボタンB34の選択、ボタンB36の選択、又はボタンB37の選択を行うものとする。
【0076】
入力フォームF30,F31に対する入力をユーザが行った場合(S2:F30,F31)、ユーザ端末20は、ユーザが入力したポータルページP5の全体的な設定を示す全体設定データを記憶部22に記録する(S3)。S2において、指定画像I32に対する入力をユーザが行った場合(S2:I32)、ユーザ端末20は、ユーザが指定したリンクL50のデザインを示すデザインデータを記憶部22に記録する(S4)。S4では、ユーザが指定画像I32のボタンB324,B325を選択した場合には、ユーザ端末20は、指定画像I32を追加又は削除する。
【0077】
S2において、ユーザがボタンB33を選択した場合(S2:B33)、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、プラグイン設定データを保存するための処理を実行する(S5)。本実施形態では、デザインデータがプラグイン設定データに含まれるので、S5のステップは、デザインデータを含むプラグイン設定データを取得する取得ステップに相当する。S2において、ユーザがボタンB34を選択した場合(S2:B34)、本処理は終了する。S2において、ユーザがボタンB36を選択した場合(S2:B36)、ユーザ端末20は、HTMLタグをコピーする(S6)。なお、S1の時点で、サーバ10は、HTMLタグを生成し、デザイン指定ページP3の表示データに含めるものとする。
【0078】
S2において、ユーザがボタンB37を選択した場合(S2:B37)、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、ポートレットページP4を表示するための処理を実行する(S7)。ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S8)。ここでは、ユーザは、入力フォームF40~F42に対する入力、入力フォームF43に対する貼り付け操作、ボタンB44の選択、又はボタンB45の選択を行うものとする。
【0079】
S8において、ユーザが入力フォームF40~F42に対する入力を行った場合(S8:F40~F42)、ユーザ端末20は、ユーザが入力したポートレット名等を示すデータを記憶部22に記録する(S9)。S8において、ユーザが入力フォームF43に対する貼り付け操作を行った場合(S8:F43)、ユーザ端末20は、入力フォームF43に対し、HTMLタグを貼り付ける(S10)。S8において、ユーザがボタンB45を選択した場合(S8:B45)、本処理は終了する。
【0080】
S8において、ユーザがボタンB44を選択した場合(S8:B44)、図11に移り、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、HTMLポートレットを変更する処理を実行する(S11)。S11では、サーバ10は、ユーザ端末20からHTMLポートレットの変更内容を受信し、プラグインデータベースDBを更新する。ユーザ端末20は、ユーザがボタンB11を選択した場合に、サーバ10に対し、ポータルページP5の表示要求を送信する(S12)。
【0081】
サーバ10は、表示要求を受信すると(S13)、プラグインデータベースDBを参照し、ポータルページP5のHTMLポートレットを取得する(S14)。サーバ10は、プラグインデータベースDBを参照し、HTMLポートレットに含まれるHTMLタグに基づいて、デザイン指定ページP3で入力されたプラグイン設定データを取得する(S15)。サーバ10は、S15で取得されたプラグイン設定データに基づいて、ポータルページP5の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S16)。本実施形態では、S16のステップは、ポータルページP5を作成する作成ステップに相当する。
【0082】
S16では、サーバ10は、プラグイン設定データが示すタイトル及び説明を、ポータルページP5の所定の位置に当てはめる。サーバ10は、プラグイン設定データに含まれるデザインデータの順序通りにリンクL50が並ぶように、ポータルページP5にリンクL50を配置する。サーバ10は、これらの一連の処理によってポータルページP5の表示データを生成する。ユーザ端末20は、サーバ10から、ポータルページP5の表示データを受信すると(S17)、ポータルページP5を表示部25に表示させ(S18)、本処理は終了する。
【0083】
本実施形態の業務支援システム1は、ポータルページP5のコードをユーザが入力しなくても、リンクL50のデザインを事後的にユーザが指定可能なデザイン指定ページP3を表示させる。業務支援システム1は、デザイン指定ページP3でユーザが指定したデザインを示すデザインデータに基づいて、ポータルページP5を作成する。これにより、HTML又はCSSといったコードの知識のないユーザが、リンクL50のデザインをカスタマイズできるので、ユーザの利便性を高められる。コードの知識があるユーザの立場からしても、ユーザがコードを入力する手間が省けるので、利便性を高められる。作成されたポータルページP5を利用するユーザの立場からしても、ユーザは、使い勝手の良いポータルページP5を利用できるので、業務効率が高まる。
【0084】
また、業務支援システム1は、ユーザが所定の追加操作を行った場合に、ポータルページプラグインを業務支援システム1に追加する。業務支援システム1は、当該追加されたプラグインに基づいて、デザイン指定ページP3の表示、デザインデータの取得、及びポータルページP5の作成を行う。ポータルページP5のコードをユーザが入力しなくても、リンクL50のデザインをユーザが指定可能な仕組みをプラグインによって実現できる。例えば、必要なユーザだけがポータルページプラグインの追加操作を行えばよいので、リソースの無駄がなくなる。
【0085】
また、業務支援システム1は、デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序に応じた行及び列にリンクL50が並べられるように、ポータルページP5を作成する。デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序と、ポータルページP5におけるリンクL50の順序と、が対応するので、ユーザが直感的に分かりやすいデザイン指定ページP3になる。例えば、ユーザがプレビューでドラッグアンドドロップして位置合わせをするといった手間がなくなる。
【0086】
また、業務支援システム1は、ポータルページP5のHTMLポートレットに、ユーザが指定したデザインを識別可能なHTMLタグを追加し、当該HTMLタグに基づいて、ポータルページP5を作成する。これにより、ユーザが行う操作が簡易になるので、ユーザの利便性を高められる。更に、業務支援システム1の開発者は、既存のHTMLポートレットの仕組みを流用して、ポータルページP5を作成する仕組みを提供できるので、開発者の開発工数を減らし、かつ、業務支援システム1の動作が安定する。
【0087】
また、業務支援システム1は、デザイン指定ページP3におけるコピー操作によってコピーされたHTMLタグがHTMLポートレットに貼り付けられた場合に、HTMLポートレットにHTMLタグを追加する。これにより、ユーザがコピー操作といった簡易な操作をすれば済むので、ユーザの利便性を高められる。ユーザがHTMLタグを誤入力することが起きなくなる。
【0088】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上説明した実施形態の例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0089】
[5-1.変形例1]
例えば、表示制御部102は、デザインデータの複数の項目を含むデザイン指定ページP3を表示させてもよい。この点は、実施形態で説明した通りである。図4の例では、リンクL50のタイトル、リンクL50の説明、リンクL50に埋め込むURL、及びリンクL50の背景色といった4項目が存在する。これら4項目は、ユーザによる入力が必須の項目としてもよいが、変形例1では、ユーザによる入力が任意の項目(入力が必須ではない項目)であるものとする。このため、ユーザは、4項目の全てを入力しないこともできる。4項目の中には、ユーザによる入力が必須の項目と、ユーザによる入力が任意の項目と、が混在してもよい。
【0090】
図12は、未入力の項目がある場合のポータルページP5の一例を示す図である。変形例1の作成部104は、未入力の項目があったとしても、リンクL50のデザイン内における当該項目に対応する領域の配置が変わらないように、ポータルページP5を作成する。例えば、作成部104は、デザインデータで未入力の項目があるリンクL50については、当該未入力の項目が何の情報も含まないように、かつ、当該項目に対応する領域が保たれるように(例えば、予め定められたサイズの領域が確保されるように)、ポータルページP5を作成する。図12の例では、入力フォームF320C,F321Fが未入力なので、リンクL50Cのタイトルは表示されず、リンクL50Fの説明は表示されない。ただし、リンクL50Cには、入力されなかったタイトルに相当する領域が存在する。リンクL50Fには、入力されなかった説明に相当する領域が存在する。
【0091】
なお、作成部104がリンクL50のデザイン内における各項目に対応する領域の配置を決定する方法自体は、実施形態と同様であってよい。個々の項目と、リンクL50のデザイン内における領域と、の対応関係が予め定められており、作成部104は、当該対応関係に基づいて、リンクL50のデザイン内における各項目に対応する領域の配置を決定すればよい。変形例1の作成部104は、未入力の項目があるか否かに関係なく、リンクL50のデザイン内における各項目の配置を決定することによって、ポータルページP5を作成すればよい。また、作成部104は、デザインデータで未入力の項目があるリンクL50は、何の情報も含まないようにするのではなく、デフォルトの情報を含むように、ポータルページP5を作成してもよい。
【0092】
変形例1の業務支援システム1は、未入力の項目があったとしても、リンクL50のデザイン内における当該項目に対応する領域の配置が変わらないように、ポータルページP5を作成する。これにより、ユーザが入力しなかった項目があっても、業務支援システム1がポータルページP5を作成できるので、ユーザの利便性を高められる。
【0093】
[5-2.変形例2]
例えば、ポータルページP5を表示するためのウィンドウのサイズは、ウィンドウの端をドラッグアンドドロップする等の操作をユーザが行うことによって、ユーザが自由に変更できる。この点、ウィンドウのサイズの変更に応じて表示を自動変更する技術は、レスポンシブ・ウェブデザインと呼ばれることもある。
【0094】
例えば、業務支援システム1が、レスポンシブ・ウェブデザインを利用して、リンクL50の並びを動的に変更することも考えられる。図6の例であれば、ウィンドウの横幅が短くなった場合に、業務支援システム1が、2行×3列のリンクL50を、3行×2列に変更することも考えられる。逆に、ウィンドウの横幅が長くなった場合に、業務支援システム1が、4列に変更し、2行目は、2列目までだけにリンクL50を表示させることも考えられる。
【0095】
しかしながら、ユーザによっては、ポータルページP5におけるリンクL50のデザインの配置を直感的に覚えていることがあるので、レスポンシブ・ウェブデザインでリンクL50のデザインの配置を業務支援システム1が自動的に変えると、逆にユーザの使い勝手が悪くなってしまうことがある。そこで、作成部104は、ポータルページP5を表示するためのウィンドウのサイズが変更されたとしても、ポータルページP5におけるリンクL50のデザインの配置が変わらないように、ポータルページP5を作成してもよい。リンクL50のデザインの配置とは、ポータルページP5におけるリンクL50同士の相対的な位置関係である。別の言い方をすれば、リンクL50のデザインの配置とは、ポータルページP5におけるリンクL50の順序である。例えば、この順序は、行及び列の少なくとも一方を含む。
【0096】
変形例2の作成部104は、レスポンシブ・ウェブデザインの機能をオフにしたポータルページP5を作成する。この機能自体は、公知の種々の機能であってよい。例えば、作成部104は、CSSにおけるメディアクエリを参照せずに、ポータルページP5を作成してもよい。メディアクエリは、ウィンドウのサイズと、表示部25自体のサイズと、を初めとする表示環境に応じて適用するスタイルシートを切り替える機能である。
【0097】
例えば、作成部104は、メディアクエリを参照せずにポータルページP5を作成することによって、ウィンドウのサイズを変更してもリンクL50のデザインの配置が変わらないポータルページP5を作成できる。ただし、メディアクエリを一切参照しない場合には、リンクL50のサイズ等が完全に固定されるので、作成部104は、メディアクエリを参照し、リンクL50のサイズを自動的に変更するが、リンクL50のデザインの配置は自動的に変更しないように、ポータルページP5を作成してもよい。
【0098】
図13は、ウィンドウのサイズが変更された場合のポータルページP5の一例を示す図である。変形例2の作成部104は、ウィンドウのサイズが変更された場合に、リンクL50のデザインの配置は変えないがリンクL50の見た目が変わるように、ポータルページP5を作成してもよい。例えば、作成部104は、ウィンドウの横幅が短くなった場合に、リンクL50のデザインの横幅が短くなるように、ポータルページP5を作成してもよい。逆に、作成部104は、ウィンドウの横幅が長くなった場合に、リンクL50のデザインの横幅が長くなるように、ポータルページP5を作成してもよい。
【0099】
また、上記の例において、リンクL50のデザインの横幅の上限値及び下限値の少なくとも一方が定められていてもよい。ウィンドウの縦幅が変更された場合も同様に、リンクL50のデザインの縦幅が動的に変わってもよい。ただし、ポータルページP5におけるリンクL50のデザインの配置は、変わらないものとする。横幅の下限値に達するまでウィンドウが小さくなった場合には、リンクL50は、それ以上小さくならない。リンクL50が収まりきらない場合には、横スクロール可能なウィンドウとすればよい。
【0100】
変形例2の業務支援システム1は、ポータルページP5を表示するためのウィンドウのサイズが変更されたとしても、ポータルページP5におけるリンクL50のデザインの配置が変わらないように、ポータルページP5を作成する。これにより、リンクL50のデザインの配置を直感的に覚えているユーザの利便性を高められる。
【0101】
[5-3.変形例3]
例えば、実施形態では、図6のように、6つのリンクL50のサイズが全て同じである場合を説明した。図6の例では、リンクL50のタイトル及び説明が互いに同程度の文字数のため、同じサイズにしても、全てのリンクL50のタイトル及び説明が収まる。一方で、リンクL50のタイトル及び説明の文字数が互いに大きく異なると、その文字数の文字を収めようとすると、リンクL50のサイズが互いに異なることがある。
【0102】
例えば、全てのリンクL50のサイズが互いに異なると、リンクL50が行と列に並べられたとしても、リンクL50の縁の位置が互いに合っておらず、視認性が悪くなる可能性がある。そこで、リンクL50のサイズは、行又は列ごとに、視認性が高くなるように作成部104が決定してもよい。変形例3の作成部104は、行又は列ごとに、最も幅が長いリンクL50のデザインの幅に合うように、リンクL50のデザインの幅を決定する。
【0103】
図14は、変形例3におけるポータルページP5の一例を示す図である。例えば、作成部104は、行ごとに、当該行の中で最も縦幅が長いリンクL50のデザインの縦幅に合うように、リンクL50のデザインの縦幅を決定することによって、ポータルページP5を作成する。図14の上側の例では、リンクL50Dの説明の文字数が、他のリンクL50A~L50C,L50E,L50Fに比べると非常に多い。この場合、作成部104は、2行目については、最も縦幅が長いリンクL50Dのデザインの縦幅に、同じ行のリンクL50E,L50Fが合うように、ポータルページP5を作成する。
【0104】
なお、作成部104は、列ごとに、当該列の中で最も横幅が長いリンクL50のデザインの横幅に合うように、リンクL50のデザインの横幅を決定することによって、ポータルページP5を作成してもよい。この場合のポータルページP5は、図14の下側の例である。図14の下側の例では、リンクL50Aの説明の文字数が、他のリンクL50B~L50に比べるとある程度は長い。この場合、作成部104は、1列目については、最も横幅が長いリンクL50Aのデザインの横幅に、同じ列のリンクL50Dが合うように、ポータルページP5を作成する。
【0105】
変形例3の業務支援システム1は、行又は列ごとに、最も幅が長いリンクL50のデザインの幅に合うように、リンクL50のデザインの幅を決定することによって、ポータルページP5を作成する。これにより、ポータルページP5の視認性を高められる。
【0106】
[5-4.変形例4]
例えば、作成部104は、複数のポータルページP5を作成可能であってもよい。即ち、作成部104は、同一の組織の中で、複数のポータルページP5を作成可能であってもよい。個々のポータルページP5を作成部104が作成する流れは、実施形態と同様であってよい。1つのポータルページプラグインで複数のポータルページP5を作成部104が作成できるようにしてもよいが、変形例4では、1つのポータルページプラグインで作成部104が作成可能なポータルページP5は、1つであるものとする。このため、ユーザが作成したいポータルページP5の数だけ、追加部101は、ポータルページプラグインを追加する。
【0107】
変形例4では、ポータルページP5ごとに、ユーザがデザインを指定する。個々のポータルページP5を作成するためのデザインデータは、実施形態と同様であってよい。サーバ10は、個々のポータルページP5ごとに、デザインデータを含むプラグイン設定データをプラグインデータベースDBに格納する。作成部104は、ポータルページP5ごとに、HTMLポートレットにHTMLタグを追加する。個々のポータルページP5のHTMLタグを追加する流れも、実施形態と同様であってよい。
【0108】
変形例4の業務支援システム1は、ポータルページP5ごとに、HTMLポートレットにHTMLタグを追加する。これにより、ユーザが複数のポータルページP5を作成する必要があったとしても、どのポータルページP5についても、ユーザがコードを入力しなくて済むので、ユーザの利便性を高められる。
【0109】
[5-5.変形例5]
例えば、実施形態で説明したように、業務支援システム1では、HTMLポートレットにユーザがコードを入力可能であってもよい。図5の例では、ポートレットページP4の入力フォームF43に対し、ユーザがコードを入力可能である。コードは、ポートレットページP4における入力フォームF43以外の他の入力フォーム、又は、ポートレットページP4以外の他のページに対してユーザが入力可能であってもよい。
【0110】
変形例5の作成部104は、取得部103により取得されたデザインデータと、HTMLポートレットに対してユーザが入力したコードと、に基づいて、ポータルページP5を作成する。作成部104は、ポータルページP5のうち、リンクL50の内容については、デザインデータに基づいて決定し、他の内容については、コードに基づいて決定する。リンクL50のデザインを示すコードをユーザが入力した場合には、作成部104は、デザインデータ又はコードの何れか一方を優先する。作成部104が何れを優先するかは、業務支援システム1の開発者が予め定めておけばよい。例えば、入力フォームF43においてHTMLタグが貼り付けられた位置と、リンクL50のデザインを示すコードが記述された位置と、のうち、順番的に後の方が優先されるようにしてもよい。
【0111】
変形例5の業務支援システム1は、デザインデータと、HTMLポートレットに対して入力されたコードと、に基づいて、ポータルページP5を作成する。これにより、業務支援システム1は、自由度の高いポータルページP5を作成できる。更に、業務支援システム1の開発者は、既存のHTMLポートレットの仕組みを流用して、ポータルページP5を作成する仕組みを提供できるので、開発工数を減らし、かつ、業務支援システム1の動作を安定させることができる。
【0112】
[5-6.変形例6]
例えば、実施形態で説明したように、表示制御部102は、ユーザがデザインを指定するための指定画像I32が並べられたデザイン指定ページP3を表示させる。更に、作成部104は、デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序に基づいて、ポータルページP5におけるリンクL50の配置を決定する。これらの処理は、実施形態で説明した通りである。変形例6では、指定画像I32の順序を手軽な操作で変更できるものとする。
【0113】
図15は、指定画像I32の順序が変更される様子の一例を示す図である。変形例6の表示制御部102は、ユーザが所定の順序変更操作を行った場合に、順序を変更する。図15の例では、ドラッグアンドドロップが順序変更操作に相当する場合を説明するが、順序変更操作は、任意の操作であってよく、図15の例に限られない。例えば、順序変更操作は、指定画像I32を上下方向に移動させるためのボタンを選択する操作、クリック、ダブルクリック、フリック、長押し、又はキーボードの所定のキーを選択する操作であってもよい。
【0114】
図15の例では、一部の符号のみを記載している。例えば、図15の上側のデザイン指定ページP3において、ユーザが、指定画像I32Eをドラッグして、指定画像I32B上にドロップしたとする。この場合、図15の下側のデザイン指定ページP3のように、ドラッグアンドドロップ前に指定画像I32Eが示す社内規則集に関連するデザインデータが示すデザインが、指定画像I32Bに表示される。ドラッグアンドドロップ前に指定画像I32B~I32Eの各々が示す休暇申請、経費精算、及び施設予約に関連するデザインデータは、順序が1つずつ後になる。
【0115】
図16は、順序変更操作の他の例を示す図である。図16のように、ユーザがデザイン指定ページのボタンB38を選択すると、ユーザ端末20は、ポータルページP5のプレビューPV39を、デザイン指定ページP3に表示させる。プレビューPV39の内容は、ポータルページP5と同様である。ユーザ端末20は、ポータルページP5と同様にして、プレビューPV39を表示させる。
【0116】
例えば、順序変更操作は、プレビューPV39におけるリンクL390A~L390Fの何れかをユーザが移動させる操作であってもよい。図16の例では、リンクL390Dのドラッグアンドドロップが順序変更操作に相当する場合を説明するが、順序変更操作がドラッグアンドドロップに限られない点は、先述した通りである。例えば、ユーザがリンクL390DをリンクL390Bの上にドラッグアンドドロップすると、ドロップ先にあるリンクL390B以降のものが自動的に移動する。
【0117】
プレビューPV39におけるリンクL390A~L390Fの各々の位置は、予め定められているので、これらの順序さえ決まれば、リンクL390A~L390Fの位置は決まる。即ち、リンクL390A~L390Fの各々が配置される予定の箇所が予め設定されているので、リンクL390A~L390Fの順序が決まれば、リンクL390A~L390Fの各々が配置される箇所(位置、実際の配置場所)が決まる。ドロップ先にあるリンクL390B以降のものが自動的に移動することによって、ドロップ先のリンクL390B,L390E,L390Fをユーザがドラッグアンドドロップして別の場所に移動させる必要がなくなる。これら一連の表示制御は、表示制御部102又は表示制御部201により実行される。
【0118】
変形例6の業務支援システム1は、ユーザが順序変更操作を行った場合に、デザイン指定ページP3における指定画像I32の順序を変更する。これにより、業務支援システム1は、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0119】
[5-7.その他の変形例]
例えば、変形例1~6を組み合わせてもよい。
【0120】
例えば、実施形態では、業務支援システム1が、ポータルページプラグインを利用して、ポータルページP5を作成する場合を説明したが、業務支援システム1は、ポータルページプラグインではなく、業務支援システム1のデフォルトの機能として、ポータルページP5を作成する機能をユーザに提供してもよい。この場合、ユーザは、追加操作をしなくても、デフォルトの機能として、業務支援システム1がポータルページP5を作成する機能を利用する。
【0121】
例えば、リンクL50は、行及び列に揃うように配置されるのではなく、ユーザが任意の位置に配置してもよい。例えば、ポータルページP5に含まれるリンクL50は、1つだけであってもよい。例えば、ユーザが貼り付け操作を行わなくても、サーバ10又はユーザ端末20が、HTMLタグをHTMLポートレットに自動的に貼り付けてもよい。例えば、サーバ10は、HTMLポートレットを利用することなく、デザイン指定ページP3に対して入力されたデザインデータに基づいて、ポータルページP5の表示データを作成してもよい。
【0122】
例えば、上記説明した各機能は、業務支援システム1における任意の装置で実現されるようにすればよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能がユーザ端末20によって実現されてもよい。この場合、サーバ10と同様の機能が、ブラウザのスクリプトによって実行されたり、ユーザ端末20にインストールされたアプリケーションによって実行されたりすることによって実現されるようにすればよい。例えば、ユーザ端末20で実現されるものとして説明した機能がサーバ10によって実現されてもよい。例えば、各機能が複数のコンピュータによって分担されるのではなく、1つのコンピュータによって実現されてもよい。
【符号の説明】
【0123】
1 業務支援システム、10 サーバ、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、20 ユーザ端末、24 操作部、25 表示部、N ネットワーク、DB プラグインデータベース、P1 トップページ、P2 プラグインページ、P3 デザイン指定ページ、P4 ポートレットページ、P5 ポータルページ、P6 業務支援ページ、100 データ記憶部、101 追加部、102 表示制御部、103 取得部、104 作成部、200 データ記憶部、201 表示制御部、202 操作受付部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織における業務を支援する業務支援ページへのリンクを含む前記組織のポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインとして、前記リンクの見た目を事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御部と、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを、前記ユーザのユーザ端末から取得して、前記ユーザが属する前記組織に対応する記憶領域に格納し、当該記憶領域から当該デザインデータを取得する取得部と、
前記デザインデータが示す前記デザインの前記リンクを含む前記ポータルページを作成する作成部と、
前記ユーザが所定の追加操作を行った場合に、前記表示制御部が前記デザイン指定ページを表示させるための第1プログラムと、前記取得部が前記デザインデータを取得するための第2プログラムと、前記作成部が前記ポータルページを作成するための第3プログラムと、を含むプラグインを、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加する追加部と、
を含
前記表示制御部は、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第1プログラムに基づいて、前記デザイン指定ページを表示させ、
前記取得部は、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第2プログラムに基づいて、前記デザインデータを取得し、
前記作成部は、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第3プログラムに基づいて、前記ポータルページを作成する、
務支援システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記リンクに含める文字列と、前記デザインと、を前記ユーザが指定可能な前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、前記文字列が未入力ったとしても、前記リンクにおける当該文字列に対応する領域が何の情報も含まないように、かつ、予め定められたサイズの当該領域が確保される前記ポータルページを作成する、
請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項3】
前記作成部は、前記ポータルページを表示するためのウィンドウのサイズが変更されたとしても、前記ポータルページにおける前記リンクの配置が変わらないように、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項4】
前記ポータルページでは、複数の行と、複数の列と、の各々に前記リンクが並べられ、
前記表示制御部は、前記デザインを前記ユーザが指定するための指定画像が並べられた前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、前記デザイン指定ページにおける前記指定画像の順序に応じた行及び列に前記リンクが並べられるように、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項5】
前記作成部は、前記行又は列ごとに、最も幅が長い前記リンクの幅に合うように、前記リンクの幅を決定する、
請求項に記載の業務支援システム。
【請求項6】
前記作成部は、前記ポータルページのHTMLポートレットに、前記ユーザが指定した前記デザインを識別可能なHTMLタグを追加し、当該HTMLタグに基づいて、前記ポータルページを作成する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項7】
前記デザイン指定ページでは、前記ユーザが所定のコピー操作を行い、
前記作成部は、前記コピー操作によってコピーされた前記HTMLタグが前記HTMLポートレットに貼り付けられた場合に、前記HTMLポートレットに前記HTMLタグを追加する、
請求項に記載の業務支援システム。
【請求項8】
前記作成部は、複数の前記ポータルページを作成可能であり、
前記ポータルページごとに、前記ユーザが前記デザインを指定し、
前記作成部は、前記ポータルページごとに、前記HTMLポートレットに前記HTMLタグを追加する、
請求項に記載の業務支援システム。
【請求項9】
前記業務支援システムでは、前記HTMLポートレットに前記ユーザが前記コードを入力可能であり、
前記作成部は、前記取得部により取得された前記デザインデータと、前記HTMLポートレットに対して前記ユーザが入力した前記コードと、に基づいて、前記ポータルページを作成する、
請求項に記載の業務支援システム。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記ユーザが前記デザインを指定するための指定画像が並べられた前記デザイン指定ページを表示させ、
前記作成部は、前記デザイン指定ページにおける前記指定画像の順序に基づいて、前記ポータルページにおける前記リンクの配置を決定し、
前記表示制御部は、前記ユーザが所定の順序変更操作を行った場合に、前記順序を変更する、
請求項1又は2に記載の業務支援システム。
【請求項11】
組織における業務を支援する業務支援ページへのリンクを含む前記組織のポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインとして、前記リンクの見た目を事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御ステップと、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを、前記ユーザのユーザ端末から取得して、前記ユーザが属する前記組織に対応する記憶領域に格納し、当該記憶領域から当該デザインデータを取得する取得ステップと、
前記デザインデータが示す前記デザインの前記リンクを含む前記ポータルページを作成する作成ステップと、
前記ユーザが所定の追加操作を行った場合に、前記表示制御ステップが前記デザイン指定ページを表示させるための第1プログラムと、前記取得ステップが前記デザインデータを取得するための第2プログラムと、前記作成ステップが前記ポータルページを作成するための第3プログラムと、を含むプラグインを、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加する追加ステップと、
を含
前記表示制御ステップは、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第1プログラムに基づいて、前記デザイン指定ページを表示させ、
前記取得ステップは、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第2プログラムに基づいて、前記デザインデータを取得し、
前記作成ステップは、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加された前記プラグインの前記第3プログラムに基づいて、前記ポータルページを作成する、
業務支援方法。
【請求項12】
組織における業務を支援する業務支援ページへのリンクを含む前記組織のポータルページのコードをユーザが入力しなくても、前記リンクのデザインとして、前記リンクの見た目を事後的に前記ユーザが指定可能なデザイン指定ページを表示させる表示制御部、
前記デザイン指定ページで前記ユーザが指定した前記デザインを示すデザインデータを、前記ユーザのユーザ端末から取得して、前記ユーザが属する前記組織に対応する記憶領域に格納し、当該記憶領域から当該デザインデータを取得する取得部、
前記デザインデータが示す前記デザインの前記リンクを含む前記ポータルページを作成する作成部、
してコンピュータを機能させ、前記ユーザが所定の追加操作を行った場合に、前記ポータルページのプラグインとして、前記ユーザが属する前記組織に対応する前記記憶領域に追加されるプログラム。