(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110365
(43)【公開日】2024-08-15
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置を用いた方法、情報処理装置に手順を実行させるプログラム及び電気測定システム
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20240807BHJP
G08C 17/00 20060101ALI20240807BHJP
【FI】
G06F9/445
G08C17/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014927
(22)【出願日】2023-02-02
(71)【出願人】
【識別番号】000141060
【氏名又は名称】株式会社関電工
(74)【代理人】
【識別番号】100075410
【弁理士】
【氏名又は名称】藤沢 則昭
(74)【代理人】
【識別番号】100135541
【弁理士】
【氏名又は名称】藤沢 昭太郎
(72)【発明者】
【氏名】中島 栄一
(72)【発明者】
【氏名】山▲ざき▼ 誠
【テーマコード(参考)】
2F073
5B376
【Fターム(参考)】
2F073AA11
2F073AA16
2F073AA19
2F073AA28
2F073AA29
2F073AA31
2F073AA40
2F073AB01
2F073AB04
2F073BB01
2F073BC02
2F073CC03
2F073CC07
2F073CC12
2F073CC14
2F073CD11
2F073DD01
2F073DE02
2F073DE06
2F073DE13
2F073EE01
2F073EF09
2F073FF01
2F073FG01
2F073FG02
2F073FG11
2F073GG01
2F073GG05
2F073GG08
2F073GG09
5B376AC03
5B376AE18
5B376AE20
5B376BC11
5B376EA15
5B376GA13
(57)【要約】
【課題】様々なハードウェアデバイスと、アプリを柔軟に組み合わせることが可能なように、それぞれの役割に応じて独立したプログラムが、それぞれのI/Fを介して疎に連携するモジュール群として動作する情報処理装置等を提供する。
【解決手段】ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置5であって、情報処理装置5は、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行し、アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行し、ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行する制御手段を有する構成とした。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行し、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行する制御手段を有することを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムの入力を制御するプログラムを呼び出して実行する制御手段を有することを特徴とする、情報処理装置。
【請求項3】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置を用いた方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行するステップを有することを特徴とする、方法。
【請求項4】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置を用いた方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行するステップを有することを特徴とする、方法。
【請求項5】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置に手順を実行させるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行させ、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行させることを特徴とする、プログラム。
【請求項6】
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置に手順を実行させるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行させることを特徴とする、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定機器、移動体、ロボット等の、ベンダーフリーの様々なハードウェアデバイスと連携し、市販のアプリケーションプログラム(=アプリ、記憶媒体)とも柔軟に組み合わせることができるソフトウェアコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
ここでは、ハードウェアデバイスの1つである、測定機器について例を挙げて説明する。近年、測定機器が測定情報を出力する際の通信方式や出力する測定情報の形式に関わらず、任意の記憶媒体に測定情報を記憶させることを目的とする、測定情報入力支援装置が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、第1通信手段としての、CPUが、測定情報が格納されたBLE汎用アトリビュートプロファイルのキャラクタ理スティックスを、測定機器から受信する。また、解釈手段としての、CPUが、キャラクタリスティックスに格納されている測定情報を解釈・特定する。そして、第2通信手段としての、CPUが、解釈・特定された測定情報を、記憶媒体としての描画用アプリに入力可能な形式に、変換する構成の測定情報入力支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1で開示されている構成を、プログラムとして実装した結果、
図12に示すように、個別の測定機器・個別の記憶媒体に密に対応した1つのプログラムになってしまった。
【0006】
そのため、使用上、開発上複数の課題が生じている。使用上の課題としては、具体的には例えば、一の測定機器から別の測定機器に切り替える際に、一度、記憶媒体に係るアプリを閉じて、別の測定機器用の記憶媒体に係るアプリを起動する必要がある。
【0007】
また、開発上の課題としては、具体的には例えば、論理構成は同じであっても、実体としては異なるプログラムであるため、開発するのに負担がかかる。また、記憶媒体に係るアプリの仕様に基づき制限が生じる等、プログラムの拡張性に影響が生じる。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に対処するため、測定機器、移動体、ロボット等の、ベンダーフリーの様々なハードウェアデバイスと、市販のアプリ(記憶媒体)を柔軟に組み合わせることが可能なように、それぞれの役割に応じて独立したプログラムが、それぞれのI/F(インターフェイス)を介して疎に連携するモジュール群として動作する情報処理装置、情報処理装置を用いた方法及び情報処理装置に手順を実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行し、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行する制御手段を有する、情報処理装置とした。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行し、
アプリケーションプログラムの入力を制御するプログラムを呼び出して実行する制御手段を有する、情報処理装置とした。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置を用いた方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行するステップを有する、方法とした。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置を用いた方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行するステップと、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行するステップを有する、方法とした。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置に手順を実行させるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行させ、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行させる、プログラムとした。
【0014】
また、請求項6に係る発明は、
ハードウェアデバイスと通信可能に接続される情報処理装置に手順を実行させるプログラムであって、
前記情報処理装置に、
ハードウェアデバイスを制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムとハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムを呼び出して実行させ、
アプリケーションプログラムを制御するプログラムを呼び出して実行させる、プログラムとした。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、それぞれの役割に応じて独立したプログラムが、それぞれのI/F(インターフェイス)を介して疎に連携するモジュール群として動作するように構成されているため、様々な課題に対応すべく、単数及び複数の様々なハードウェアと、様々なアプリケーションプログラム(記憶媒体)を組み合わせて実現することができる。そのため、様々なニーズに対して適切に対応することがより容易になった。
【0016】
具体的には例えば、同機種、異機種を問わず、複数の移動体や作業実行装置といった複数のハードウェアデバイスを同時に使用したいというニーズがある場合、アプリケーションプログラムを制御するプログラムの改修(詳しくは、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを移動体や作業実行装置の同時使用に対応させる)を行うだけで容易に、かつ、フレキシブルにこのニーズを実現することができる。
【0017】
また、「ある移動体やある作業実行装置といった特定のハードウェアデバイス専用のシステムが欲しい」、「作業実行業務において各種の条件設定(ハードウェアデバイス個体の指定やタイムアウト時間の変更等)を行いたい」、「アプリケーションプログラムに新たな機能を持たせたい」といった多様な要望に対して、一部のプログラム(機能モジュール)の改修や組み合わせの変更、あるいは簡単な設定の変更によって容易に対応することができる。
【0018】
また特に請求項2に係る発明では、アプリケーションプログラムを制御するプログラムと、アプリケーションプログラムの入力を制御するプログラムが、別々のプログラムとして分離しているため、1つのアプリケーションプログラムに係るファイルを開いた状態で別のハードウェアデバイスに変更すること、1つのハードウェアデバイスと接続された状態で別のアプリケーションプログラムに係るファイルを開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施の形態例1の電気測定システムの全体的な構成を例示的に示す図である。
【
図2】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る移動体の構成を概念的に示す図である。
【
図3】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る測定機器保持システムの構成を概念的に示す図である。
【
図4】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る電気測定機器の構成を概念的に示した図である。
【
図5】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る情報処理装置の構成を概念的に示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る情報処理装置に地図情報が表示された状態を示した図である。
【
図7】本発明の実施の形態例1の電気測定システムに係る情報処理装置に地図情報が表示された状態を示した図である。
【
図8】本発明の実施の形態例1の電気測定システムが実行する処理の手順を示す流れ図である。
【
図9】本発明の実施の形態例1の電気測定システムが実行する処理の手順を示す流れ図である。
【
図10】本発明の実施の形態例1の電気測定システムが実行する処理の手順を示す流れ図である。
【
図11】本発明の実施の形態例2の作業実行システムの全体的な構成を例示的に示す図である。
【
図12】従来の測定データ入力支援システムの構成を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態例を詳細に説明する。ただし、この実施の形態例に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0021】
<実施の形態例1>
測定機器、移動体、ロボット等の、ベンダーフリーの様々なハードウェアデバイスと連携し、市販のアプリケーションプログラム(記憶媒体)とも柔軟に組み合わせることができるソフトウェアコンポーネントに関して、本実施の形態例1では、電気測定機器4(測定機器)、移動体1、測定機器保持システム2(ロボット)といった3種類のハードウェアデバイスと連携し、描画用アプリ(記憶媒体)と組み合わせて実現した電気測定システムを用いて説明する。
図1は、本実施の形態例1に係る電気測定システムの全体的な構成を示した図である。
【0022】
本実施の形態例1に係る電気測定システムは、主として、移動体1と、移動体1に設けられた測定機器保持装置20と、測定機器保持装置20が保持する電気測定機器4と、情報処理装置5から構成されている。そして、移動体1、測定機器保持装置20、測定機器保持装置20に設けられたカメラ22(後述)及び測定機器保持装置20を制御する制御装置24と、情報処理装置5は、無線LAN(=Local area network)等を用いて相互に通信可能に接続されている。また、電気測定機器4と情報処理装置5は、BLE(=Bluetooth(登録商標)Low Energy)等を用いて、相互に情報通信可能に接続される。
【0023】
<移動体1の構成>
移動体1は、AMR(=Auto Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)や移動ロボット等の人又は荷物を載せて移動する装置である。そして、移動体1は、
図2に示すように、移動のための駆動力を発生させる車輪、二足歩行装置、多足方向装置、プロペラ等の駆動手段11を有する。従って、移動体1は、例えば、無人搬送車、移動ロボット、モバイルロボット、ドローンである。しかし、移動体1は、これらに限定されるわけではなく、情報処理装置5から座標情報を受信して、当該座標情報を目的地として走行できるものであれば良い。なお、本実施の形態例1では、移動体1として、AMRを用いる。
【0024】
移動体1は、相互に通信可能に接続された情報処理装置5から受信した命令に基づいて走行することもできるし、移動体1が有する、マイクロプロセッサ等の制御手段12によって、自律的に走行することもできる。
【0025】
移動体1は、レーザレンジファインダ、カメラ(又はイメージセンサ)、LIDAR(=Light Detection and Ranging)、ミリ波レーダ、磁気センサ等の外界センサ13を有しており、移動体1は、この外界センサ13によって取得されたセンサデータに基づいて、移動空間内の地図を作成し、保持する。
【0026】
詳しくは、外界センサ13がレーザレンジファインダの場合、外界センサ13は、周期的にたとえば赤外線または可視光のレーザビームを周囲に放射して周囲の空間をスキャンする。そして、マイクロプロセッサ等の制御手段12が、スキャンによって得られたセンサデータを繰り返し重ね合わせることにより、移動空間の地図を作成し、記憶手段14内に記憶させる。
【0027】
制御手段12は、外界センサ13から受信したセンサデータに基づき、移動体1の位置及び姿勢を推定し、当該位置情報と、記憶手段14から呼び出した移動空間の地図とを比較して、移動空間内の自己位置を推定しながら、移動体1を走行させる。
【0028】
制御手段12は、定周期で、移動体1の位置を示す、自身が保持する地図情報上の現在の座標情報を、情報処理装置5に対し出力する。
【0029】
また、制御手段12は、センサデータに基づく現在の位置情報と、記憶手段14から呼び出した移動空間内の地図上の目的地に係る座標情報を比較する。その結果、現在の位置情報と目的地に係る座標情報が一致した場合には、移動体1が目的地に到着したと認識する。そして、制御手段12は、移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を、情報処理装置5に出力する。また、制御手段12は、移動体1が目的地に到着した旨の通知を、測定機器保持システム2の制御装置24に出力する。
【0030】
<測定機器保持システム2の構成>
測定機器保持システム2は、電気測定機器4を保持し、電気測定機器4をコンセント60の刃受け61に挿入し、コンセント60の刃受け61から電気測定機器4を引き出す自律式ロボットシステムである。測定機器保持システム2は、
図3に示すように、主として、測定機器保持装置20、保持部21、カメラ22、照明装置23及び測定機器保持装置20を制御する制御装置24から構成されている。
【0031】
測定機器保持装置20は、例えば、垂直多関節ロボットを用いることができる。測定機器保持装置20は、先端に、コンセントチェッカー等の電気測定機器4を保持する保持部21を有する。保持部21は、複数のフィンガーを有するロボットハンド(エンドエフェクタ)で形成され、対向位置にあるフィンガーが互いに接離することにより、コンセントチェッカー等の電気測定機器4を保持又は解放するように形成されている。なお、保持部21はロボットハンドの構成に限定されることなく、例えば、吸着や吸引によって電気測定機器4を保持する構成としてもよい。測定機器保持装置20は、制御装置24から入力された命令に応じて、駆動制御される。
【0032】
なお、本実施の形態例1では、測定機器保持装置20の保持部21で電気測定機器4を保持する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、保持部21にコンセントチェッカー等の電気測定機器4を、アダプター等を用いて、固定する構成としても良い。固定する構成とすれば、保持部21からコンセントチェッカー等の電気測定機器4が外れて落下したりすることがなく、便宜である。
【0033】
また、測定機器保持装置20の保持部21付近には、カラー映像、あるいはモノクロ映像を撮像する可視光カメラ等のカメラ22と、照明装置23が設けられている。なお、本実施の形態例1では、カメラ22が設けられている位置は、測定機器保持装置20上の保持部21付近であるが、この構成に限定されるものではない。電気測定機器4を挿入する(差し込む)、あるいは引き出すコンセント60付近を、俯瞰する位置で撮像することができれば、測定機器保持装置20のいずれの箇所であっても、あるいは、測定機器保持装置20とは別にカメラ22だけを、移動体1上に設ける構成であっても良い。また、照明装置23は、例えば、カメラ22のレンズ周辺に配置され、電気測定機器4を挿入する、あるいは引き出すコンセント60付近を照明する。
【0034】
測定機器保持装置20には、制御装置24が接続されている。制御装置24は、測定機器保持装置20、保持部21、カメラ22及び照明装置23と、情報や命令のやり取りを行い、測定機器保持装置20及び保持部21を駆動・制御し、カメラ22及び照明装置23を制御する。
【0035】
制御装置24は、制御部241、記憶部242を有している。制御部241は、例えば、PLC(=Programmable Logic Controller)等のプロセッサから形成される。但し、制御部241は、MCU(=Micro Controller Unit)、MPU(=Micro Processor Unit)、FPGA(=Field Programmable Gate Array)、CPU、システムLSI(=large scale integrated circuit)等から形成されても良い。
【0036】
制御部241は、測定機器保持装置20及び保持部21に設けられているモータ(図示省略)等を制御することで、測定機器保持装置20及び保持部21を駆動・制御する。
【0037】
測定機器保持装置20及び保持部21の駆動・制御について、詳しくは、制御部241は、保持部21に電気測定機器4を保持させる制御を行う。また、制御部241は、カメラ22が撮像した映像を認識し、測定機器保持装置20に設けられたカメラ22を、駆動・制御し、コンセント60を探索させる制御を行う。
【0038】
詳しくは、制御部241は、移動体1から目的地に到着した旨の通知を受信等すると、測定機器保持装置20に設けられたカメラ22を昇降駆動及び旋回駆動させ、コンセント60を探索させる。制御部241は、撮像映像に対して、パターンマッチング等の処理を施すことで撮像映像内のコンセント60の存在を検出・認識する。
【0039】
制御部241が行うパターンマッチング等の処理は、例えば、撮像映像にコンセント60のプロファイリングが含まれているか否かを判断する。具体的には、撮像映像の特徴量のマッチング、パターンマッチング等により、撮像映像内にコンセント60が含まれているか否かを判断する。即ち、制御部241は、撮像映像から得られた特徴量と記憶部242に予め記憶されているコンセント60の映像における特徴量とを比較し、両者の特徴量が一致すれば、撮像映像内にコンセント60が在ると認識し、両者の特徴量が一致しない場合は、撮像映像内にコンセント60が存在しないと認識する。
【0040】
あるいは、制御部241は、記憶部242に予め記憶されているコンセント60の表面の輪郭、模様、凸凹等を示す基準プロファイリングと、撮像映像から得られた映像プロファイリングを比較し、基準プロファイリングと映像プロファイリングが一致した場合は、撮像画像内にコンセント60が在ると認識し、基準プロファイリングと映像プロファイリングが一致しなかった場合は、撮像画像内にコンセント60が存在しないと認識する。
【0041】
また、制御部241は、コンセント60の存在を認識すると、測定機器保持装置20に、保持された電気測定機器4とコンセント60間の位置合わせを行わせ、電気測定機器4をコンセント60に挿入させる制御を行う。
【0042】
電気測定機器4とコンセント60間の位置合わせを行わせ、電気測定機器4をコンセント60に挿入させる制御は、具体的には、制御部241は、カメラ22が撮像した映像を認識し、当該撮像映像に含まれる電気測定機器4の測定部41の位置を特定する。そして、特定した電気測定機器4の測定部41の位置について、パターンマッチング等の処理を行い、電気測定機器4の測定部41が、コンセント60の刃受け61に正しく挿入されたか否かを判断する。
【0043】
電気測定機器4の測定部41の位置について行うパターンマッチングについて、以下詳しく説明する。制御部241は、カメラ22が撮像した電気測定機器4の測定部41付近の撮像映像と、記憶部242に格納されている、電気測定機器4の測定部41がコンセント60の刃受け61に正しく嵌った「模範状態の撮像映像」とを、パターンマッチングにより比較する。そして、制御部241は、パターンマッチングによる相関値が所定の値以上になっている場合には、電気測定機器4の測定部41が、コンセント60の刃受け61に正しく挿入されていると認識する。一方、この相関値が所定の値未満になっている場合には、電気測定機器4の測定部41がコンセント60の刃受け61に正しく挿入されていないと認識する。
【0044】
また、制御部241は、電気測定機器4の測定部41が、コンセント60の刃受け61に正しく挿入されていると認識すると、測定機器保持装置20の保持部21等に、コンセント60に挿入された電気測定機器4の測定ボタン等の入力部47を押し下げさせる制御を行う。更に、制御部241は、カメラ22が撮像した映像を認識し、測定機器保持装置20に、コンセント60に挿入されている電気測定機器4を保持させ、コンセント60から電気測定機器4を引き出させる制御を行う。
【0045】
記憶部242に含まれるHDD(=Hard Disc Drive)、SSD(=Solid State Drive)、あるいは不揮発性メモリ等は、制御部241で実行されるプログラム及び各種情報を記憶する。特に、HDD等には、コンセント60の映像における特徴量や、コンセント60の表面の輪郭、模様、凸凹等を示す基準プロファイリングや、電気測定機器4の測定部41がコンセント60の刃受け61に正しく嵌った「模範状態の撮像映像」等が記憶されている。
【0046】
記憶部242に含まれる揮発性メモリ等は、情報等を一時的に記憶する。制御部241は、記憶部242に含まれるHDD等から、プログラムを不揮発性メモリ上に呼び出して実行することで、測定機器保持装置20及び保持部21を駆動・制御し、カメラ22及び照明装置23を制御する。
【0047】
<電気測定機器4の構成>
電気測定機器4は、例えば、コンセントチェッカーであって、コンセント60の活電線極Lと中性極N間の電圧等を測定し、測定情報に基づき、当該コンセント60に係る電圧や極性が適切か否かを判定し、判定情報を出力する。なお、電気測定機器4は、コンセントチェッカーに限定されず、電圧計や電流計やテスターや検電器等の電気を測定可能な機器であれば良い。
【0048】
次に、電気測定機器4のハードウェア構成について、
図4を参照にして説明する。
【0049】
栓刃等の測定部41は、コンセント60の刃受け61に差し込んで、コンセント60内部の活電線極L、中性極Nに接続する。電圧計42は、制御部46からの命令を受けて、コンセント60の活電線極Lと中性極N間の電圧等を測定し、電圧等の測定情報に応じたアナログ信号を、A/D変換部43に出力する。
【0050】
A/D変換部43は、例えば、A/Dコンバータで実現され、入力された測定情報に係るアナログ信号を、デジタル信号に変換して出力する。表示部44は、例えば7セグメントディスプレイで実現され、測定された電圧等の測定情報を表示する。
【0051】
通信部45は、インターフェイス(以下、I/Fという)であり、電気測定機器4は、この通信部45を介して情報処理装置5と情報及び命令のやり取りを行う。例えば、本実施の形態例1では、通信部45は、BLE I/F(Peripheral)である。通信部45は、電気測定機器4の電源がオンの場合、アドバタイズパケットを一定の間隔で外部に出力する。また、情報処理装置5のBLEI/F(Central)である通信手段56が開始するコネクション(接続)確立手順に応答し、情報処理装置5との間でコネクションを確立する。また、通信部45は、制御部46からの命令に応じて、測定情報及び判定情報が格納されたBLE汎用アトリビュートプロファイル内の「キャラクタリスティックス」を、情報処理装置5のBLE I/F(Central)である通信手段56に対して出力する。
【0052】
制御部46は、例えば単一のLSIから成るマイコンで実現される。特に、制御部46は、電圧計42に対し、コンセント60の活電線極Lと中性極N間の電圧等を測定する旨の命令を出力する。また、制御部46は、A/D変換部43から受信した、デジタル信号に係る電圧等の測定情報を、制御部46内(例えば、制御部46内のFIFOテーブル)に格納する。また、制御部46は、制御部46内に格納された測定情報及び判定情報を、表示部44上に表示する。
【0053】
また、制御部46は、制御部46内に格納されている測定情報と所定値(あるいは、所定の範囲の値)を比較し、当該コンセント60に係る電圧や極性等が適切か否かを判定する。そして、制御部46は、判定結果である判定情報を、判定対象の測定情報に関連付けて、制御部46内に格納する。また、制御部46は、制御部46内に格納されている判定情報を、関連付けられている測定情報と共に、表示部44上に表示する。また、制御部46は、制御部46内に格納されている測定情報及び関連付けられている判定情報を呼び出し、通信部45を通じて、情報処理装置5に出力する。
【0054】
この「制御部46内から格納されている測定情報及び関連付けられている判定情報を呼び出して、通信部45を通じて、情報処理装置5に出力する」処理について、詳しく説明する。制御部46は、BLEI/F(Peripheral)である通信部45を通じて、BLE汎用アトリビュートプロファイル内の「キャラクタリスティックス」に測定情報及び関連付けられている判定情報を格納する。そして、測定情報及び判定情報が格納されたBLE汎用アトリビュートプロファイル内の「キャラクタリスティックス」を、情報処理装置5のBLEI/F(Central)である通信手段56に対して出力する。
【0055】
入力部47は、作業者等のユーザが押し下げることができるボタン等であり、作業者等のユーザや測定機器保持システム2から「測定開始命令」等の命令の入力を受け付ける。
【0056】
<情報処理装置5の構成>
情報処理装置5は、例えば、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、スマートフォン等であって、移動体1と通信を行い、移動体1の走行を制御する機能を有している。
【0057】
また、情報処理装置5は、電気測定機器4と通信を行い、電気測定機器4に電圧等の測定を行わせ、測定情報に基づき、当該コンセント60に係る電圧や極性等が適切か否かを判定させ、電気測定機器4から測定情報や判定情報を受信する機能を有している。そして、受信した測定情報及び判定情報を、自身内に格納されている、描画用アプリ(=アプリケーションプログラム)や表計算用アプリを用いて表示する機能を有している。また、情報処理装置5は、測定情報や判定情報を、当該アプリに入力(読み込み)可能なデータ形式に変換して記憶する機能を有している。
【0058】
なお、情報処理装置5は、当該機能に特化した専用の装置で実現しても良いし、汎用のPCやサーバに当該機能を組み込んで実現しても良い。
【0059】
本実施の形態例1では、Auto-CAD等の描画用アプリがインストールされたPCで、情報処理装置5を実現した構成に基づき、説明する。
【0060】
また、本実施の形態例1では、情報処理装置5は、タブレットPCを想定して説明している。タブレットPCは、通常、タッチパネルが搭載されており、作業者等のユーザが、画面に指で直接タッチして命令や情報の入力を行うことができ、キーボードやポインティングデバイスを用いる必要がない。そのため、作業者等のユーザが現場で、命令や情報の入力がし易い。また、画面上に表示された地図情報の表示箇所の移動や、表示倍率の変更を、画面に指で直接タッチして行うことができ、便宜である。
【0061】
次に、情報処理装置5のハードウェア構成について、
図5を参照して説明する。
図5は、情報処理装置5のハードウェア構成を模式的に示した概念図である。
【0062】
図5において、CPU(=Central Processing Unit)51は、後述する記憶手段52に含まれるHD(=Hard Disk)等に格納されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し、記憶手段52に含まれるRAM(=Random Access Memory)にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う制御手段である。
【0063】
特に、CPU51は、
図6及び
図7に示すように、記憶手段52内の地図情報記憶領域521内に記憶されている地図情報を呼び出して、表示手段54上に表示させる。詳しくは、表示手段54上に表示された、特定の地図情報を示すアイコンがクリック(又はタップ)される等、入力手段53を通じて、特定の地図情報の選択を受け付けると、選択された当該地図情報に係る地図識別情報に基づいて、記憶手段52内の地図情報記憶領域521内を検索し、同一の地図識別情報に関連付けて記憶されている地図情報を呼び出して、表示手段54上に表示させる。
【0064】
また、CPU51は、表示手段54上に表示されたアイコン「接続開始」ボタン(
図7中の「接続開始」ボタン)が、入力手段53を通じて、クリック(又はタップ)されたことを認識する。すると、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51は、電気測定機器4と「接続開始」の命令を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51は、記憶媒体制御手段から受信した電気測定機器4と「接続開始」の命令を、測定機器制御手段に出力する。CPU51(測定機器制御手段の一例)は、測定機器制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51は、通信制御手段から受信した電気測定機器4と「接続開始」の命令に基づき、BLEI/F(Central)である通信手段56を通じて、BLEの所定の手順に従い、電気測定機器4とのコネクションを確立する。以下、詳しく説明する。
【0065】
CPU51は、入力手段53を通じて入力された、作業者等のユーザからの命令に応じて、情報処理装置5の周辺をスキャンする。そして、通信手段56を通じて、電気測定機器4から出力されているAdvertiseパケットの受信に成功すると、電気測定機器4との接続を確立する。
【0066】
一方、情報処理装置5の周辺をスキャンしても、接続したい電気測定機器4のAdvertiseパケットを受信できなかった場合には、接続が失敗した旨のダイアログボックスを表示手段54上に表示させる。
【0067】
また、CPU51は、
図6に示すように、作業者等のユーザから、タッチパネル等の入力手段53を通じた、表示手段54に表示された地図情報上の任意の一点である第1基点に係る箇所のタップ(選択)を認識すると、当該箇所の座標情報を第1基点と認識する。また、CPU51は、
図6に示すように、作業者等のユーザから、タッチパネル等の入力手段53を通じた、表示手段54に表示された地図情報上の任意のもう一点である第2基点に係る箇所のタップ(選択)を認識すると、当該箇所の座標情報を第2基点と認識する。
【0068】
また、CPU51は、移動体1が保持する地図情報上の座標情報と、情報処理装置5の表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報を対応させる校正(=キャリブレーション)を行う。
【0069】
詳しくは、CPU51は、
図7に示すように、表示手段54上に表示されたアイコン「キャリブレーション」ボタンが、入力手段53を通じて、クリック(又はタップ)されたことを認識する。すると、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、移動体1に対する、地図情報上の現在の座標情報(=第1基点に係る座標情報)を出力せよとの「第1基点座標情報出力命令」を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、記憶媒体制御手段から受信した移動体1に対する「第1基点座標情報出力命令」を、移動体制御手段に出力する。そして、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体1に対する「第1基点座標情報出力命令」を、移動体1に入力可能なデータ形式に変換して、変換後の「第1基点座標情報出力命令」を、通信手段56を通じて移動体1に出力する。
【0070】
CPU51は、通信手段56を通じて、移動体1から出力された、第1基点に係る座標情報を受信する。
【0071】
CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、第1基点に係る座標情報を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。
【0072】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された第1基点に係る座標情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該基準点に係る座標情報の形式を変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0073】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、形式を変換した第1基点に係る座標情報を、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0074】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、形式を変換した第1基点に係る座標情報を、RAM等の記憶手段52内に出力して、一時的に記憶させる。
【0075】
CPU51は、表示手段54上に表示された地図情報上の第1基点に係る座標情報と、移動体1から受信した、移動体1自身が保持する地図情報上の第1基点に係る座標情報を対応させる。
【0076】
CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、第1基点に係る座標情報を対応させたことを認識すると、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、移動体1に対する、地図情報上の任意で特定されたもう一点(
図6では、「第2基点」)に係る座標情報を出力せよとの「第2基点座標情報出力命令」を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、記憶媒体制御手段から受信した移動体1に対する「第2基点座標情報出力命令」を、移動体制御手段に出力する。そして、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体1に対する「第2基点座標情報出力命令」を、移動体1に入力可能なデータ形式に変換して、変換後の「第2基点座標情報出力命令」を、通信手段56を通じて移動体1に出力する。
【0077】
CPU51は、通信手段56を通じて、移動体1から出力された、第2基点に係る座標情報を受信する。
【0078】
CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、第2基点に係る座標情報を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。
【0079】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された第2基点に係る座標情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該第2基点に係る座標情報の形式を変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0080】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、形式を変換した第2基点に係る座標情報を、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0081】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、形式を変換した第2基点に係る座標情報を、RAM等の記憶手段52内に出力して、一時的に記憶させる。
【0082】
また、CPU51は、表示手段54上に表示された地図情報上の第2基点に係る座標情報と、移動体1から受信した、移動体1自身が保持する地図情報上の第2基点に係る座標情報を対応させる。
【0083】
なお、校正を行う際には、このように少なくとも、2つの点(第1基点及び第2基点)において、表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報と、移動体1から受信した、移動体1自身が保持する地図情報上の座標情報を対応させる必要がある。2つの点において、対応させることで、表示手段54上に表示された地図情報と、移動体1が保持する地図情報上の傾きの差異、及び縮尺の差異を検出することができ、これらの差異に合わせて、表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報と、移動体1が保持する地図情報の座標情報を対応させることができる。
【0084】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、入力手段53を通じて、表示手段54上に表示されたアイコン「走行開始」のタップを認識すると、あるいは、測定機器保持システム2の制御装置24から、コンセント検査が終了した旨の通知を受信すると、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51は、表示手段54上に表示された地図情報上の、目的地に係る座標情報を、移動体1が保持する地図情報上の座標情報に変換する。そして、「変換後の座標情報」と、当該座標情報の位置まで移動せよとの「移動命令」を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、記憶媒体制御手段から受信した移動体1に対する「変換後の座標情報」と「移動命令」を、移動体制御手段に出力する。そして、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体1に対する「変換後の座標情報」と「移動命令」を、移動体1に入力可能なデータ形式に変換して、変換後の「変換後の座標情報」と「移動命令」を、通信手段56を通じて移動体1に出力する。
【0085】
なお、この場合、CPU51は、表示手段54上に表示された地図情報上のいずれかの箇所について、入力手段53を通じて作業者等のユーザからのタップ(選択)を認識すると、タップされた箇所に係る座標情報を、目的地と認識し、設定情報記憶領域523に、当該座標情報を目的地として記憶させるという、作業者等のユーザによる目的地の設定操作を、予め、入力手段53を通じて受け付けている。なお、
図7では、作業者等のユーザによって、4か所の目的地(測定ポイント1~4)が設定された状態を示している。
【0086】
また、CPU51は、移動体1から移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を受信する。
【0087】
CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、移動体1に係る現在の座標情報を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。
【0088】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された移動体1に係る現在の座標情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該移動体1に係る現在の座標情報の形式を変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0089】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、描画用アプリに入力可能な形式を変換した移動体1に係る現在の座標情報を、表示手段54上に表示される地図情報上の座標情報に変換して、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0090】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、表示手段54上に表示される地図情報上の座標情報に変換された、移動体1に係る現在の座標情報を、計時手段55を参照し、現在時刻と共に、移動体位置情報記憶領域522に記憶させる。また、表示手段54上に表示された地図情報上の対応箇所を、移動体1の位置として表示させる。
【0091】
また、CPU51は、移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を、移動体1から受信する。
【0092】
CPU51(移動体制御手段の一例)は、移動体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(移動体制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1に係る現在の座標情報を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。
【0093】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1に係る現在の座標情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該移動体1に係る現在の座標情報の形式を変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0094】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、描画用アプリに入力可能な形式を変換した解釈・特定された移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1に係る現在の座標情報を、表示手段54上に表示される地図情報上の座標情報に変換して、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0095】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、表示手段54上に表示される地図情報上の座標情報に変換された、移動体1に係る現在の座標情報を、計時手段55を参照し、現在時刻と共に、移動体位置情報記憶領域522に記憶させる。また、表示手段54上に表示された地図情報上の対応箇所を、移動体1の位置として表示させる。更に、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、移動体1が目的地に到着した旨の通知に基づき、移動体1が目的地に到着したと認識する。
【0096】
また、CPU51は、HDD等の記憶手段52等に格納されている描画用アプリや、表計算用のアプリを呼び出して、実行し、RAM等の記憶手段52に描画用アプリや表計算用アプリの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する。
【0097】
CPU51は、通信手段56を通じて、BLE I/F(Peripheral)である通信部45から出力された、測定情報及び判定情報が格納された「キャラクタリスティックス」を受信する。
【0098】
CPU51(測定機器制御手段の一例)は、測定機器制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(測定機器制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、BLE汎用アトリビュートプロファイルのキャラクタリスティックスに格納されている測定情報及び判定情報を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。例えば、測定情報に含まれる数値情報が「1」でレンジ情報が「×100」の場合には、当該測定情報は「100V」と解釈・特定される。
【0099】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された測定情報及び判定情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該測定情報及び判定情報の形式を変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0100】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、形式を変換した測定情報及び判定情報を、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0101】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、形式を変換した測定情報及び判定情報を、地図情報記憶領域521内に出力して、目的地に係る座標情報に関連付けて記憶させる。また、CPU51は、表示手段54上に表示された地図情報上の対応箇所に、測定情報及び判定情報を表示させる(
図7では、測定ポイント1に係る測定情報として「639lx」と表示されている)。
【0102】
記憶手段52は、大容量メモリとして機能するHD(=Hard Disk)が設けられており、このHDには、地図情報記憶領域521、移動体位置情報記憶領域522、設定情報記憶領域523及びプログラム記憶領域524が設けられている。
【0103】
地図情報記憶領域521は、移動体1を移動させる移動空間に係る地図情報が記憶される。例えば、地図情報は、「tfx.」形式、「tfs.」形式、及び「dwg.」形式で記憶される。但し、地図情報は、表示手段54上に表示された地図上の位置を座標情報で表すことができるものであれば、形式は問わない。また、移動体位置情報記憶領域522には、移動体1の現在位置に係る、表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報が、日時情報と共に記憶される。また、設定情報記憶領域523には、表示手段54上に表示された地図情報上の目的地に係る座標情報等の予め設定する設定情報を記憶する。
【0104】
プログラム記憶領域524には、CPU51に、上記した測定機器制御手段として機能させるプログラムが記憶されている。また、CPU51に、上記した移動体制御手段として機能させるプログラムが記憶されている。また、CPU51に、上記した通信制御手段として機能させるプログラムが記憶されている。更に、CPU51に、上記した記憶媒体制御手段として機能させるプログラムが記憶されている。また、CPU51に、上記した記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムが記憶されている。
【0105】
また、記憶手段52には、CPU等であるCPU51の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAM(=Random Access Memory)が設けられている。また、記憶手段52には、内部に基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種データを記憶するROM(=Read Only Memory)が設けられている。
【0106】
入力手段53は、作業員等のユーザから情報処理装置5に対する情報や命令の入力を受け付ける、例えば、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス(マウス)である。
【0107】
表示手段54は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ドットマトリクス型のディスプレイであり、入力手段53から入力された命令や、それに対する情報処理装置5の応答出力等を表示するものである。
【0108】
計時手段55は、例えば、リアルタイムクロックであって、現在時刻を計時する。
【0109】
通信手段56はインターフェイスであり、情報処理装置5は、この通信手段56を通じて、移動体1、測定機器保持システム2及び電気測定機器4等の他の機器と命令や情報のやり取りを行う。詳しくは例えば、通信手段56は、無線LANを通じて、移動体1及び測定機器保持システム2と命令や情報のやり取りを行う。また、通信手段56は、BLEを通じて、電気測定機器4と命令や情報のやり取りを行い、BLEI/F(Central)としての役割を果たす。
【0110】
バス57は、情報処理装置5内のデータの流れを司るものである。
【0111】
なお、本実施の形態例1では、CPU51が、通信手段56を通じて、電気測定機器4の通信部45との間でコネクションを確立する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、情報処理装置5は、データカード(ハードウェアデバイス)等からなる、通信制御手段を有する(図示省略)。そして、通信制御手段が、通信手段56を通じて、電気測定機器4からのアドバタイズパケットの受信を契機として、電気測定機器4の通信部45との間でコネクションを確立する、測定情報及び判定情報が格納されたBLE汎用アトリビュートプロファイル内の「キャラクタリスティックス」を受信する構成としても良い。
【0112】
また、以上の各装置と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
【0113】
<電気測定システムの処理の流れ>
次に、本実施の形態例1に係る電気測定システムの処理の流れについて
図8~
図10を用いて説明する。
【0114】
まず準備として、作業員等のユーザは、電気測定機器4に対し電源のオン操作を行う。そして、情報処理装置5は、BLEを用いた、電気測定機器4との接続を確立する。
【0115】
また、表示手段54上に表示された描画用のアプリのアイコンをクリックする等して、作業者等のユーザは情報処理装置5を操作し、情報処理装置5に、描画用のアプリを記憶手段52から呼び出させ、描画用アプリを実行(起動)させておく必要がある。
【0116】
更に、作業員等のユーザは、表示手段54上に表示された、特定の地図情報を示すアイコンがクリック(タップ)する等、入力手段53を通じて、特定の地図情報を選択し、選択した当該地図情報に係る地図識別情報に基づいて、同一の地図識別情報に関連付けて記憶されている地図情報を呼び出して、表示手段54上に表示させておく必要がある。
【0117】
また、作業者等のユーザは、測定機器保持システム2の保持部21に電気測定機器4を保持させておく必要がある。
【0118】
次に、
図6に示すように、作業者等のユーザが、タッチパネル等の入力手段53を操作して、表示手段54に表示された地図情報上の第1基点(=校正用の任意の一点)に係る箇所をタップする。
【0119】
また、情報処理装置5は、当該箇所のタップ(選択)を認識すると、当該箇所の座標情報を第1基点と認識する。
【0120】
作業者等のユーザは、移動体1を動かして、移動空間における第1基点に対応する箇所に配置する。
【0121】
また、情報処理装置5は、移動体1の現在位置を示す、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を出力せよとの出力命令を、移動体1に対し出力する。
【0122】
出力命令を受けた移動体1は、自身の位置を示す、自身が保持する地図情報上の現在の座標情報を、情報処理装置5に対し出力する。
【0123】
情報処理装置5は、
図8に示すように、移動体1から移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を受信すると、当該座標情報と、表示手段54上に表示された地図情報上の第1基点に係る座標情報を対応させる(ステップS801)。
【0124】
また、
図6に示すように、作業者等のユーザが、タッチパネル等の入力手段53を操作して、表示手段54に表示された地図情報上の第2基点(=校正用の任意のもう一点)に係る箇所をタップする。
【0125】
また、情報処理装置5は、当該箇所のタップ(選択)を認識すると、当該箇所の座標情報を第2基点と認識する。
【0126】
作業者等のユーザは、移動体1を動かして、移動空間における第2基点に対応する箇所に配置する。
【0127】
また、情報処理装置5は、移動体1の現在位置を示す、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を出力せよとの出力命令を、移動体1に対し出力する。
【0128】
出力命令を受けた移動体1は、自身の位置を示す、自身が保持する地図情報上の現在の座標情報を、情報処理装置5に対し出力する。
【0129】
情報処理装置5は、移動体1から移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を受信すると、当該座標情報と、表示手段54上に表示された地図情報上の第2基点に係る座標情報を対応させる(ステップS802)。
【0130】
このように少なくとも、2つの点(第1基点及び第2基点)において、表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報と、移動体1から受信した、移動体1自身が保持する地図情報上の座標情報を対応させることで、校正(=キャリブレーション)は完了する。
【0131】
次に、
図7に示すように、情報処理装置5は、入力手段53を通じて、表示手段54上に表示されたアイコン「走行開始」のタップを認識すると、設定情報記憶領域523に予め記憶されている、表示手段54上に表示された地図情報上の第1の目的地(例えば、ここでは「測定ポイント1」)に係る座標情報を呼び出して、移動体1が保持する地図情報上の座標情報に変換し、変換後の座標情報を、「当該座標情報の位置に移動せよ」との移動命令と共に、移動体1に対し出力する(ステップS803)。
【0132】
移動体1は、目的地に係る座標情報を移動命令と共に受信すると、当該目的地(例えば、ここでは、「測定ポイント1」)に向かって走行する。
【0133】
移動体1は、定周期で、自身の位置を示す、自身が保持する地図情報上の現在の座標情報を、情報処理装置5に対し出力する。
【0134】
情報処理装置5は、移動体1から移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を受信すると、計時手段55を参照し、表示手段54上に表示された地図情報上の座標情報に変換し、現在時刻と共に、移動体位置情報記憶領域522に記憶させる。また、表示手段54上に表示された地図情報上の対応箇所を、移動体1の位置として表示させる(ステップS804)。
【0135】
移動体1は、目的地に到着したことを認識すると、情報処理装置5に目的地に到着した旨の通知と、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標を出力し、また、測定機器保持システム2の制御装置24に目的地に到着した旨の通知を出力する。情報処理装置5は、移動体1が目的地に到着した旨の通知と、移動体1が保持する地図情報上の現在の座標情報を、移動体1から受信すると、移動体1が目的地(ここでは、「測定ポイント1」)に到着したと認識する(ステップS805)。
【0136】
次に、目的地に着いた後の測定機器保持システム2の動作について、
図9を用いて説明する。測定機器保持システム2は、制御装置24で、目的地に到着した旨の通知を移動体1から受信すると、カメラ22によって撮像した映像を認識し、測定機器保持装置20に設けられたカメラ22を、駆動・制御し、コンセント60を探索する(ステップS901)。また、測定機器保持システム2の制御装置24は、コンセント60の存在を検出・認識すると、測定機器保持装置20に、保持された電気測定機器4とコンセント60間の位置合わせを行わせ、電気測定機器4をコンセント60に挿入させる制御を行う(ステップS902)。
【0137】
電気測定機器4とコンセント60間の位置合わせについて詳しくは、制御装置24は、カメラ22でコンセント60の存在を検出・認識し、コンセント60までの距離と方向(角度)を算出する。制御装置24は、算出された距離と方向に係る情報を移動体1に出力する。当該情報を受信した移動体1は、コンセント60に近付く。移動体1は、目的地に到着したことを認識すると、測定機器保持システム2の制御装置24に目的地に到着した旨の通知を出力する。制御装置24は、目的地に到着した旨の通知を移動体1から受信すると、カメラ22でコンセント60の存在を検出・認識し、コンセント60までの距離と方向(角度)を算出する。その結果、コンセント60までの距離が、「所定の値以下(例えば、300mm以下)」になり、方向(方向)が「垂直」になっている場合には、電気測定機器4をコンセント60に挿入させる制御を行う。
【0138】
一方、コンセント60までの距離と方向(角度)を算出した結果、コンセント60までの距離が、「所定の値以下」になっておらず、方向が「垂直」になっていない場合には、距離が「所定の値以下」になり、方向が「垂直」になるまで処理を繰り返す。即ち、制御装置24は、算出された距離と方向に係る情報を移動体1に出力し、当該情報を受信した移動体1は、コンセント60に近付き、測定機器保持システム2の制御装置24に目的地に到着した旨の通知を出力する。制御装置24は、目的地に到着した旨の通知を移動体1から受信すると、カメラ22でコンセント60の存在を検出・認識し、コンセント60までの距離と方向(角度)を算出する。なお、移動体1からコンセント60までの距離が所定の値以下で、移動体1とコンセント60の方向(角度)が「垂直」というのは、測定機器保持装置20が、コンセント60に届く距離で、かつ、コンセント60に電気測定機器4の測定部41が真っ直ぐに挿さる方向(角度)を示している。
【0139】
そして、測定機器保持システム2の制御装置24は、カメラ22が撮像した映像を認識し、当該撮像映像に含まれる電気測定機器4の測定部41の位置を特定し、特定した電気測定機器4の測定部41の位置について、パターンマッチング等の処理を行い、電気測定機器4の測定部41が、コンセント60の刃受け61に正しく挿入されたか否かを判断する(ステップS903)。正しく挿入されていないと判断すると(ステップS903で「NO」)、測定機器保持システム2の制御装置24は、コンセント60の存在を認識し、測定機器保持装置20に、再度、保持された電気測定機器4とコンセント60間の位置合わせを行わせ、電気測定機器4をコンセント60に挿入させる制御を行う(ステップS902)。そして、電気測定機器4の測定部41が、コンセント60の刃受け61に正しく挿入されたか否かを判断する(ステップS903)。
【0140】
次に、測定機器保持システム2が、電気測定機器4に、当該目的地に係るコンセント60の電圧等の測定及び判定を行わせ、情報処理装置5が、測定情報及び判定情報を受信して、記憶するまでの「測定処理」の流れを、
図10を用いて、説明する。
【0141】
測定機器保持システム2の制御装置24は、電気測定機器4がコンセント60に正しく挿入されたことを、認識すると(ステップS903で「YES」)、保持部21等に、コンセント60に挿入された電気測定機器4の「測定ボタン」等の入力部47を押し下げさせる。
【0142】
電気測定機器4は、入力部47を通じて、「測定ボタン」等の入力部47の押し下げといった「測定開始命令」の入力を認識すると(ステップS1001)、電圧計42に対し、コンセント60の活電線極Lと中性極N間の電圧等を測定する旨の命令を出力する。電圧計42は、電圧等を測定し(ステップS1002)、測定した電圧等に応じたアナログ信号(測定情報)を、A/D変換部43に出力し、A/D変換部43で、入力された測定情報に係るアナログ信号を、デジタル信号に変換し、電気測定機器4に出力する。また、電気測定機器4は、A/D変換部43から受信した、デジタル信号に係る電圧等の測定情報を、制御部46内に格納する。
【0143】
そして、電気測定機器4は、制御部46内に格納されている測定情報と所定値(あるいは、所定の範囲の値)を比較し、当該コンセント60に係る電圧や極性等が適切か否かを判定する(ステップS1003)。そして、電気測定機器4は、判定情報を、判定対象の測定情報に関連付けて、制御部46内に格納する。
【0144】
次に、電気測定機器4は、制御部46内に格納されている測定情報及び関連付けられている判定情報を呼び出し、通信部45を通じて、情報処理装置5に出力する(ステップS1004)。
【0145】
情報処理装置5は、通信手段56を通じて、BLE I/F(Peripheral)である通信部45から出力された、測定情報及び判定情報が格納されたBLE汎用プロファイル内の「キャラクタリスティックス」を受信する(ステップS1005)。
【0146】
そして、情報処理装置5は、通信手段56を通じて受信した、「キャラクタリスティックス」に格納されている測定情報及び判定情報を解釈・特定する(ステップS1006)。
【0147】
また、情報処理装置5は、解釈・特定された測定情報及び判定情報を、描画用アプリに入力(読み込み)可能な形式に、当該測定情報及び判定情報の形式を変換する(ステップS1007)。
【0148】
情報処理装置5は、形式を変換した測定情報及び判定情報を、地図情報記憶領域521内に出力して、目的地に係る座標情報に関連付けて記憶する(ステップS1008)。また、情報処理装置5は、
図7に示すように、表示手段54上に、当該測定情報及び判定情報を表示させる。なお、
図7では、測定ポイント1の測定情報「639lX」が表示されている。
【0149】
情報処理装置5は、形式を変換した測定情報及び判定情報が、地図情報記憶領域521に記憶されたことを認識すると、測定機器保持システム2に、測定情報及び判定情報が入力済みである旨の通知を出力する。
【0150】
測定機器保持システム2の制御装置24は、測定情報及び判定情報が入力済みである旨の通知を受信すると、カメラ22が撮像した映像を認識し、測定機器保持装置20に、コンセント60に挿入されている電気測定機器4を保持させ、コンセント60から電気測定機器4を引き出させる。そして、測定機器保持システム2の制御装置24は、情報処理装置5にコンセント検査(チェック)が終了した旨の通知を出力する。
【0151】
そして、情報処理装置5は、制御装置24からコンセント検査が終了した旨の通知を受信すると、設定情報記憶領域523に予め記憶されている、表示手段54上に表示された地図情報上の次の目的地(例えば、ここでは、「測定ポイント2」)に係る座標情報を、記憶手段52から呼び出して、移動体1が保持する地図情報上の座標情報に変換し、変換後の座標情報を、当該座標情報の位置まで移動せよとの移動命令と共に、移動体1に対し出力する(ステップS803)。以降、ステップS1008までの処理を再び実行する。
【0152】
そして、設定情報記憶領域523内に予め記憶されている、全ての目的地(例えば、測定ポイント3及び4)について、ステップS803~S1008の処理を実行する。
【0153】
<変形例>
なお、本実施の形態例1では、測定機器として電気測定機器4が、測定情報及び判定情報を「Bluetooth(登録商標)Low Energy(=BLE)」という無線通信方式を用いて出力し、任意のAuto CAD図面(記憶媒体)に入力(記憶)する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、電気測定機器4が、測定情報及び判定情報を、有線シリアル通信を用いて出力し、任意のExcelワークシート(記憶媒体)に入力(記憶)する。また、電気測定機器4が、測定情報及び判定情報を、Bluetooth(登録商標)(=BR/EDR)、シリアル通信及びWebI/Fを用いて出力し、所定のテキストファイル(記憶媒体)に入力(記憶)する構成としても良い。
【0154】
また、本実施の形態例1では、情報処理装置5が、測定機器保持システム2の制御装置24から、ある目的地に係るコンセント検査が終了した旨の通知を受信すると、次の目的地に係る座標情報と移動命令を、移動体1に対し出力する構成、即ち、複数の目的地に係るコンセント検査を行う際に、各目的地に係るコンセント検査が終了すると、情報処理装置5が次の目的地に係る座標情報と移動命令を出力する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、情報処理装置5を用いて作業者等のユーザによって複数の目的地が設定された場合、情報処理装置5は、当該複数の目的地に係る座標情報と各目的地を順に回る旨の移動命令を、移動体1に出力する。移動体1は受信した当該複数の目的地に係る座標情報を記憶し、ある目的地で制御装置24からコンセント検査が終了した旨の通知を受信すると、次の目的地に係る座標情報を呼び出して、次の目的地に移動する構成としても良い。このように、移動体1を最初の目的地に移動させる際に、情報処理装置5は複数の目的地に係る座標情報をまとめて出力し、移動体1に記憶させる構成とした場合、各目的地に係るコンセント検査が終了するたびに、情報処理装置5から次の目的地に係る座標情報及び移動命令を出力する必要がなくなり、便宜である。
【0155】
<実施の形態例2>
測定機器、移動体、ロボット等の、ベンダーフリーの様々なハードウェアデバイスと連携し、市販のアプリケーションプログラム(記憶媒体)とも柔軟に組み合わせることができるソフトウェアコンポーネントに関して、本実施の形態例1では、電気測定機器4(測定機器)、移動体1、測定機器保持システム2(ロボット)といった3種類のハードウェアデバイスと連携し、描画用アプリ(記憶媒体)と組み合わせて実現した電気測定システムを用いて説明した。そして、実施の形態例1では、描画用アプリ(記憶媒体)がインストールされている情報処理装置5と移動体1間で、命令や情報等に関して双方向の通信を行う構成を示した。また、電気測定機器4(測定機器)から情報処理装置5に対し、情報等を出力する一方向の通信を行う構成を示した。
【0156】
次に、実施の形態例2では、移動体1、器具配置システム7(ロボット)といった2種類のハードウェアデバイスと連携し、表計算用アプリ(記憶媒体)と組み合わせて実現した作業実行システムを用いて説明する。そして、実施の形態例2では、表計算用アプリ(記憶媒体)がインストールされている情報処理装置5と移動体1間で、命令や情報等に関して双方向の通信を行い、情報処理装置5と器具配置システム7間で、命令や情報等に関して双方向の通信を行う。
【0157】
なお、以下では、本実施の形態例1及びその変形例と異なる構成についてのみ、説明し、同一の構成については、説明を省略する。また、情報処理装置5から移動体1に対し、移動命令を出力し、移動体1が、器具を配置するための目的地に移動するまで構成や処理の流れについては、説明を省略する。
【0158】
移動体1上に設けられているロボットアーム等の器具配置システム7の制御装置74は、
図11に示すように、情報処理装置5から器具を配置せよとの作業実行命令を受信すると、この命令に応じて、器具であるロードコーン8(=道路や工事現場等の規制や区分けを目的として置かれる、円錐形の保安器具)を、器具配置装置70を駆動・制御させて、配置する。
【0159】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、入力手段53を通じて、表示手段54上に表示されたアイコン「器具配置開始」(図示省略)のタップを認識すると、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51は、器具の配置を開始せよとの「器具配置開始命令」を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、記憶媒体制御手段から受信した器具配置システム7に対する「器具配置開始命令」を、器具配置システム制御手段に出力する。そして、CPU51(器具配置システム制御手段の一例)は、器具配置システム制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(器具配置システム制御手段の一例)は、「器具配置開始命令」を、器具配置システム7に入力可能なデータ形式に変換して、変換後の「器具配置開始命令」を、通信手段56を通じて器具配置システム7に出力する。
【0160】
器具配置システム7の制御装置74は、「器具配置開始命令」を受信すると、ロードコーン8を、器具配置装置70を駆動・制御させて、配置する。
【0161】
また、制御装置74は、器具の配置が完了したと認識すると、「器具配置完了通知」を情報処理装置5に対し、出力する。
【0162】
すると、情報処理装置5のCPU51は、「器具配置完了通知」を、器具配置システム7から受信する。
【0163】
CPU51(器具配置システム制御手段の一例)は、器具配置システム制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(器具配置システム制御手段の一例)は、通信手段56を通じて受信した、「器具配置完了通知」を解釈・特定し、通信制御手段に出力する。
【0164】
また、CPU51(通信制御手段の一例)は、通信制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(通信制御手段の一例)は、解釈・特定された「器具配置完了通知」を、表計算用アプリに入力(読み込み)可能な形式に変換し、記憶媒体制御手段に出力する。
【0165】
また、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、記憶媒体制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体制御手段の一例)は、表計算用アプリに入力可能な形式を変換した解釈・特定された「器具配置完了通知」を、記憶媒体入力制御手段に出力する。
【0166】
そして、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、記憶媒体入力制御手段として機能させるプログラムをプログラム記憶領域524から呼び出して実行する。即ち、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、「器具配置完了通知」に基づき、計時手段55を参照し、現在時刻と共に、当該目的地で器具の配置が完了した旨を、記憶手段52内に記憶させる。また、表示手段54上に、当該目的地で器具の配置が完了した旨を表示させる。更に、CPU51(記憶媒体入力制御手段の一例)は、「器具配置完了通知」に基づき、当該目的地で器具の配置が完了したことを認識する。
【0167】
上記の通り、測定機器、移動体、ロボット等の、ベンダーフリーの様々なハードウェアデバイスと連携し、市販のアプリケーションプログラム(記憶媒体)とも柔軟に組み合わせることができるソフトウェアコンポーネントに関して、上記実施の形態例1及び2を用いて説明した。もちろん、本ソフトウェアコンポーネントは、上記の実施の形態例1及び2で開示した構成に限定されるものではない。様々な課題に対応すべく、単数及び複数の様々なハードウェアと、様々なアプリケーションプログラム(記憶媒体)を組み合わせて実現することができる。
【0168】
このようなことが可能なのは、本ソフトウェアコンポーネントが、それぞれの役割に応じて独立したプログラムが、それぞれのI/F(インターフェイス)を介して疎に連携するモジュール群として動作するように構成されているためである。即ち、情報処理装置の記憶手段内に、アプリケーションプログラム(記憶媒体)への入力を制御するプログラムである「記憶媒体入力制御手段」、アプリケーションプログラム(記憶媒体)を制御するプログラムである「記憶媒体制御手段」、アプリケーションプログラム(記憶媒体)とハードウェアデバイス間の通信を制御するプログラムである「通信制御手段」、移動体、ロボット、測定機器等のハードウェアデバイスを制御するプログラムである「移動体制御手段」や「測定機器制御手段」といったそれぞれの役割に応じて独立したプログラムを格納しておき、処理を実行する際には、これらのプログラムを呼び出して実行する。
【0169】
なお、それぞれの役割に応じて独立したプログラムが、それぞれのI/F(インターフェイス)を介して疎に連携するモジュール群として動作するように構成されていれば、「ハードウェアデバイスからアプリケーションプログラム(記憶媒体)に情報や命令を出力する」、あるいは「アプリケーションプログラム(記憶媒体)からハードウェアデバイスに情報や命令を出力する」といった一方向の通信であっても、「ハードウェアデバイスとアプリケーションプログラム(記憶媒体)間で情報や命令を相互に出力する」といった双方向の通信であっても対応できる。
【0170】
本ソフトウェアコンポーネントは、単数及び複数の様々なハードウェアと、様々なアプリケーションプログラム(記憶媒体)を組み合わせて実現することができるため、様々なニーズに対して適切に対応することがより容易になった。
【0171】
具体的には例えば、同機種、異機種を問わず、複数の移動体や作業実行装置といった複数のハードウェアデバイスを同時に使用したいというニーズがある場合、アプリケーションプログラムを制御するプログラムの改修(詳しくは、アプリケーションプログラムを制御するプログラムを移動体や作業実行装置の同時使用に対応させる)を行うだけで容易に、かつ、フレキシブルにこのニーズを実現することができる。
【0172】
また、「ある移動体やある作業実行装置といった特定のハードウェアデバイス専用のシステムが欲しい」、「作業実行業務において各種の条件設定(ハードウェアデバイス個体の指定やタイムアウト時間の変更等)を行いたい」、「アプリケーションプログラムに新たな機能を持たせたい」といった多様な要望に対して、一部のプログラム(機能モジュール)の改修や組み合わせの変更、あるいは簡単な設定の変更によって容易に対応することができる。
【0173】
また特に本実施の形態例1で示したように、アプリケーションプログラムを制御するプログラムと、アプリケーションプログラムの入力を制御するプログラムが、別々のプログラムとして分離している構成の場合、1つのアプリケーションプログラムに係るファイルを開いた状態で別のハードウェアデバイスに変更すること、1つのハードウェアデバイスと接続された状態で別のアプリケーションプログラムに係るファイルを開くことができる。また、本実施の形態例1で示したように、1つのハードウェアデバイスを制御するプログラム(移動体制御手段として機能させるプログラム)と、もう1つのハードウェアデバイスを制御するプログラム(測定機器制御手段として機能させるプログラム)が、別々のプログラムとして分離している構成の場合、ユーザインタフェイスを別々に設けることができる。
図7では、移動体1に対するインターフェイス「BLuE AMR1」と、電気測定機器4に対するインターフェイス「BLuE」の2つが示されている。
【符号の説明】
【0174】
1:移動体、11:駆動手段、12:制御手段、13:外界センサ、14:記憶手段、
2:測定機器保持システム、
20:測定機器保持装置、21:保持部、22:カメラ、23:照明装置、24:制御装置、
4:電気測定機器、41:測定部、42:電圧計、43:A/D変換部、44:表示部、45:通信部、46:制御部、47:入力部、
5:情報処理装置、51:CPU、52:記憶手段、521:地図情報記憶領域、522:移動体位置情報記憶領域、523:設定情報記憶領域、524:プログラム記憶領域、53:入力手段、54:表示手段、55:計時手段、56:通信手段、
60:コンセント、61:刃受け、
7:器具配置システム、
70:器具配置装置、74:制御装置