(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110448
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】重機搭載型防犯カメラシステム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20240808BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240808BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20240808BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240808BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H02J7/00 P
H02J7/35 K
H02J7/00 302D
G03B15/00 U
G03B15/00 S
H02J7/35 B
G07C5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023014973
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】523039215
【氏名又は名称】株式会社飯塚工業
(71)【出願人】
【識別番号】517029093
【氏名又は名称】株式会社日建
(74)【代理人】
【識別番号】100078695
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 司
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 潤
(72)【発明者】
【氏名】雨宮 隆
(72)【発明者】
【氏名】今井 扶佐章
【テーマコード(参考)】
3E138
5C054
5G503
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138MA10
3E138MB08
3E138MC20
3E138MD05
3E138ME04
3E138MF05
3E138MF06
5C054BA03
5C054EA01
5C054EA07
5C054FF06
5C054GB01
5C054HA30
5G503AA04
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB02
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB13
5G503CC02
5G503DA04
5G503DA07
5G503FA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】重機にカメラを設置できるとともに、そのカメラをドライブレコーダーとして使用する重機搭載型防犯カメラシステムを提供する。
【解決手段】重機搭載型防犯カメラシステムにおいて、重機のシガーソケット電源2に接続するドライブレコーダーとして使用するカメラ1対して、シガーソケット電源2との配線に、手動スイッチ3及びリレー制御の自動切換スイッチ4を配置する。自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの一つは、重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネル7から充電されるリチウムバッテリー5に接続され、他の一つはシガーソケット電源2を充電電源とするモバイルバッテリー8に接続され、重機の稼働時と非稼働時とで自動切換スイッチ4が切替わり、稼働時はカメラ1への電源供給とモバイルバッテリー8への電源供給をシガーソケット電源2から行い、非稼働時はリチウムバッテリー5から電源供給を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重機のシガーソケット電源に接続するドライブレコーダーとして使用するカメラに対して、シガーソケット電源とカメラとの配線に、手動スイッチ、およびリレー制御の自動切換スイッチを配置し、該自動切換スイッチの切り替え接点の一つは重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるリチウムバッテリーに接続され、自動切換スイッチの切り替え接点の他の一つは前記シガーソケット電源を充電電源とするモバイルバッテリーに接続され、
重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチで切替え、重機稼働時はカメラへの電源供給とモバイルバッテリーへの電源供給をシガーソケット電源から行い、重機の非稼働時は、リチウムバッテリーからカメラに電源供給を行い、リチウムバッテリーの電圧降下で電力供給を遮断し、リレー制御によりモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うことを特徴とした重機搭載型防犯カメラシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重機の盗難を防止する重機搭載型防犯カメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、急速に建設車両の盗難事件が増加している。建設車両は、夜間、工事現場に置かれることが多い為、窃盗集団が大型トラック等を用いて、大規模且つ大胆に窃盗を行っても、一般の人から見ると工事を行っているようにしかみえず、分解しているのは車両の整備をしているのだろうと思われるため、窃盗していることに気づきにくく、横行している。
【0003】
下記特許文献は、建築現場、土木現場、広場、工場等の屋外に置いてある建築資材・土木資材・資材・遊具・機材や重機等の盗難防止と、その抑制を意図する防犯エリア内の盗難か、正常化の状況を把握できる屋外用防犯装置として提案されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
この特許文献1は、建築資材・土木資材・資材や重機が、屋外に置いてある建築現場、土木現場の防犯エリアに一基又は数基設けたフレーム、柱の構造物と、この構造物に設けた受信部・発信部・制御部を備えたコントローラー、及び映像転送装置、並びにバッテリーを収容するキャビネットと、また、この構造物に設けた監視カメラ、及びライト、並びにスピーカーの警報部と、前記構造物に離間し、かつ前記防犯エリアの建築資材・土木資材・資材や重機に対峙して、前記防犯エリアに一基又は数基配備した発信部、及びセンサー駆動部、並びに判定部、送信部を備えたセンサー送信機とでなる屋外用防犯装置である。
【0006】
前記防犯エリアに設けた一基又は数基配備したセンサー送信機の発信部からの遠赤外線を発信し、この防犯エリア内に感熱エリアを形成し、この感熱エリアで、侵入者、又は前記建築資材・土木資材・資材や重機が移動し、温度変化を検知した場合に、このセンサー送信機の送信部から信号を送信し、この信号を前記コントローラーの受信部に伝達し、この伝達を介して、このコントローラーの発信部から指令により、前記ライト点灯及び/又はスピーカーからの警報音を発生するとともに、前記監視カメラの映像を、映像転送装置を介して、携帯通信装置に配信する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1はカメラを防犯カメラとして使用するが、カメラは土木現場の防犯エリアに設けたフレーム、柱の構造物に設置するもので、重機に設置するものではなく、そのため複数個所に設置しなければならない。
【0008】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、重機にカメラを設置できるとともに、そのカメラをドライブレコーダーとして使用するカメラを利用できるので使い勝手がよい重機搭載型防犯カメラシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、重機のシガーソケット電源に接続するドライブレコーダーとして使用するカメラに対して、シガーソケット電源とカメラとの配線に、手動スイッチ、およびリレー制御の自動切換スイッチを配置し、該自動切換スイッチの切り替え接点の一つは重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるリチウムバッテリーに接続され、自動切換スイッチの切り替え接点の他の一つは前記シガーソケット電源を充電電源とするモバイルバッテリーに接続され、重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチで切替え、重機稼働時はカメラへの電源供給とモバイルバッテリーへの電源供給をシガーソケット電源から行い、重機の非稼働時は、リチウムバッテリーからカメラに電源供給を行い、リチウムバッテリーの電圧降下で電力供給を遮断し、リレー制御によりモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うことを要旨とするものである。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、ドライブレコーダーとして使用するカメラをそのまま防犯カメラとして重機に備えた状態で使用でき、しかも防犯カメラとして稼働させる重機の非稼働時はシガーソケット電源に頼らず、リチウムバッテリーとモバイルバッテリーから電源供給を受けることができる。
【0011】
また、リチウムバッテリーは重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるものであるが、このリチウムバッテリーの電圧降下の場合はモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うでのカメラに安定した電源供給を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
以上述べたように本発明の重機搭載型防犯カメラシステムは、重機にカメラを設置できるとともに、そのカメラをドライブレコーダーとして使用するカメラを利用できるので使い勝手がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の重機搭載型防犯カメラシステムの1実施形態を示す回路図である。
【
図2】本発明の重機搭載型防犯カメラシステムのソーラーパネルの設置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の重機搭載型防犯カメラシステムの1実施形態を示す回路図で、図中1はカメラであり、これはドライブレコーダーとして使用するカメラで、重機に搭載されている。一例としてカメラ1は、重機のキャブ9の外側に両面テープまたはマグネットで取り付ける。
【0015】
カメラ1の仕様は一例として下記の通りである。
〇ESS 建設重機専用設計ドライブレコーダー EM1
〇200万画素 フルHD高画質
〇耐振、防水、防塵設計
〇防水・防塵性能:IP66防水・防塵
〇動作温度:-10℃~60℃
保存温度:-20℃~70℃
〇2つのカメラで常時録画(フロント・リアカメラの2台で常時録画可能 取付位置の自由度が高い)
〇カメラは1台のみ使用
〇カメラケーブルは6.8m仕様で様々な建設機械に取り付け可能
〇記録形式:MP4(H.264)
〇モニターはなくてもよい(Wi-Fi スマホ接続対応)
〇データ録画時間:専用高耐久SDカード 256GB(最大512GB)
〇総録画時間 40時間
〇建設機械への取付方法:3M 超強力粘着テープまたはマグネット
〇電源:DC12V・24V
〇動作温度:-10℃~60℃
〇保存温度:-20℃~70℃
【0016】
カメラ1は、重機のシガーソケット電源2に接続され、シガーソケット電源2とカメラ1との配線途中にON-OFFの手動スイッチ3、およびリレー制御の自動切換スイッチ4を配置した。
【0017】
リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの一つは
図2に示すように、重機のキャブ9の屋根に設置したソーラーパネル7にソーラーコントローラー6を介して接続される。
【0018】
図中5はリチウムバッテリー(MB1)で、ソーラーパネル7から充電を受けるべくソーラーコントローラー6を介してソーラーパネル7に接続されるが、前記リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの一つはこのリチウムバッテリー(MB1)5にソーラーコントローラー6を介して接続される。
【0019】
リチウムバッテリー(MB1)5にソーラーコントローラー6との間にはON-OFFの手動スイッチ3を介在させた。
【0020】
前記ソーラーコントローラー6は、「ソーラーパネルからの入力端子」「バッテリーへの充電端子」「負荷側(カメラ側)への出力端子」の3つの端子を備えたものであり、ソーラーパネル7から発電された入力電圧(最大25V)・入力電流(最大8.5A)を12Vのリチウムイオンバッテリ5に充電できる電圧・電流に変換し充電する。また、リチウムイオンバッテリ5の過充電による保護機能も備えている。
【0021】
さらに、リチウムイオンバッテリ5から供給される電圧値が11.5V以下になると負荷側(カメラ側)の電力供給をカットする(過放電防止機能)。
【0022】
図中8はモバイルバッテリー(MB2)で、前記リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの他の一つに接続される。
【0023】
なお、このモバイルバッテリー(MB2)8はシガーソケット電源2に接続され、充電される。
【0024】
これら手動スイッチ3、リレー制御の自動切換4、スイッチ6、モバイルバッテリー(MB2)8は本体ボックス10に収めて、リチウムバッテリー(MB1)5、ソーラーコントローラー6はソーラー蓄電用ボックス11に収めそれぞれを接続することでシムテムパッケージとした。
【0025】
ソーラー蓄電用ボックス11は、重機使用時には取り外し、他の場所で単独で充電可能なもので、本体と切り離すことでバッテリー容量の増減が簡単に変更できる。また、基本的に屋外に設置することを前提にボックスのIP等級は高めに設定している。
【0026】
このようにソーラー蓄電用ボックス11とすることで、バッテリー交換作業も容易(メンテナンス性向上)であり、長期使用しない場合は、取り外しておくこともできる。
【0027】
次に使用法および動作について説明する。カメラ1は重機の可動時にはドライブレコーダーとして使用する。その電源はシガーソケット電源2から得る。また、モバイルバッテリー8への電源供給がシガーソケット電源2から行われる。
【0028】
重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチ4で切替えられる。重機の非稼働時はカメラ1は盗難防止の防犯カメラとして使用する。
【0029】
カメラ1はアナログカメラとして使用するが、レコーダーなどの記録端末にアクセスすることで遠隔監視は可能となる。なお、カメラ本体にWebサーバ機能を持たせ、ネットワークカメラと使用することも可能である。
【0030】
重機の稼働時と非稼働時はリチウムバッテリー5からカメラ1に電源供給を行い、リチウムバッテリー5の電圧降下で電力供給を遮断し、自動切換スイッチ4のリレー制御によりリチウムバッテリー5からモバイルバッテリー8に切り替えてカメラ1に電源供給を行う。
【0031】
このように、重機の稼働時・非稼働時の判別における自動切替はリレーによる切替制御となっており、リレー切替は下記の2つである。
・リレー1(接点1:シガーソケット電源)(接点2:リチウム電源およびモバイル電源)の切替
・リレー2(接点3:リチウム電源)(接点4:モバイル電源)の切替
稼働時では、リレー1の接点1の電圧が12Vで主電源となる。
非稼働時では、リレー1の接点1の電圧が0となると接点2に切り替わり、レー2の接点3の電圧が0となると接点4に切り替わる。
【符号の説明】
【0032】
1…カメラ 2…シガーソケット電源
3…手動スイッチ 4…リレー制御の自動切換スイッチ
4a…接点 5…リチウムバッテリー(MB1)
6…ソーラーコントローラー 7…ソーラーパネル
8…モバイルバッテリー(MB2)
9…キャブ 10…本体ボックス
11…ソーラー蓄電用ボックス
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重機の盗難を防止する重機搭載型防犯カメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、急速に建設車両の盗難事件が増加している。建設車両は、夜間、工事現場に置かれることが多い為、窃盗集団が大型トラック等を用いて、大規模且つ大胆に窃盗を行っても、一般の人から見ると工事を行っているようにしかみえず、分解しているのは車両の整備をしているのだろうと思われるため、窃盗していることに気づきにくく、横行している。
【0003】
下記特許文献は、建築現場、土木現場、広場、工場等の屋外に置いてある建築資材・土木資材・資材・遊具・機材や重機等の盗難防止と、その抑制を意図する防犯エリア内の盗難か、正常化の状況を把握できる屋外用防犯装置として提案されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
この特許文献1は、建築資材・土木資材・資材や重機が、屋外に置いてある建築現場、土木現場の防犯エリアに一基又は数基設けたフレーム、柱の構造物と、この構造物に設けた受信部・発信部・制御部を備えたコントローラー、及び映像転送装置、並びにバッテリーを収容するキャビネットと、また、この構造物に設けた監視カメラ、及びライト、並びにスピーカーの警報部と、前記構造物に離間し、かつ前記防犯エリアの建築資材・土木資材・資材や重機に対峙して、前記防犯エリアに一基又は数基配備した発信部、及びセンサー駆動部、並びに判定部、送信部を備えたセンサー送信機とでなる屋外用防犯装置である。
【0006】
前記防犯エリアに設けた一基又は数基配備したセンサー送信機の発信部からの遠赤外線を発信し、この防犯エリア内に感熱エリアを形成し、この感熱エリアで、侵入者、又は前記建築資材・土木資材・資材や重機が移動し、温度変化を検知した場合に、このセンサー送信機の送信部から信号を送信し、この信号を前記コントローラーの受信部に伝達し、この伝達を介して、このコントローラーの発信部から指令により、前記ライト点灯及び/又はスピーカーからの警報音を発生するとともに、前記監視カメラの映像を、映像転送装置を介して、携帯通信装置に配信する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1はカメラを防犯カメラとして使用するが、カメラは土木現場の防犯エリアに設けたフレーム、柱の構造物に設置するもので、重機に設置するものではなく、そのため複数個所に設置しなければならない。
【0008】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、重機にカメラを設置できるとともに、そのカメラをドライブレコーダーとして使用するカメラを利用できるので使い勝手がよい重機搭載型防犯カメラシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、重機のシガーソケット電源に接続するドライブレコーダーとして使用するカメラに対して、シガーソケット電源とカメラとの配線に、手動スイッチ、およびリレー制御の自動切換スイッチを配置し、リレー制御の自動切換スイッチは2つのリレーを有し、第1のリレーはその接点1は前記手動スイッチに、接点2は第2のリレーに接続され、この第2のリレーの接点3は重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるリチウムバッテリーに接続され、前記第2のリレーの接点4は前記シガーソケット電源を充電電源とするモバイルバッテリーに接続され、 重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチで切替え、重機稼働時はカメラへの電源供給とモバイルバッテリーへの電源供給をシガーソケット電源から行い、重機の非稼働時は、リチウムバッテリーからカメラに電源供給を行い、リチウムバッテリーの電圧降下で電力供給を遮断し、リレー制御によりモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うことを要旨とするものである。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、ドライブレコーダーとして使用するカメラをそのまま防犯カメラとして重機に備えた状態で使用でき、しかも防犯カメラとして稼働させる重機の非稼働時はシガーソケット電源に頼らず、リチウムバッテリーとモバイルバッテリーから電源供給を受けることができる。
【0011】
また、リチウムバッテリーは重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるものであるが、このリチウムバッテリーの電圧降下の場合はモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うでのカメラに安定した電源供給を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
以上述べたように本発明の重機搭載型防犯カメラシステムは、重機にカメラを設置できるとともに、そのカメラをドライブレコーダーとして使用するカメラを利用できるので使い勝手がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の重機搭載型防犯カメラシステムの1実施形態を示す回路図である。
【
図2】本発明の重機搭載型防犯カメラシステムのソーラーパネルの設置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の重機搭載型防犯カメラシステムの1実施形態を示す回路図で、図中1はカメラであり、これはドライブレコーダーとして使用するカメラで、重機に搭載されている。一例としてカメラ1は、重機のキャブ9の外側に両面テープまたはマグネットで取り付ける。
【0015】
カメラ1の仕様は一例として下記の通りである。
〇ESS 建設重機専用設計ドライブレコーダー EM1
〇200万画素 フルHD高画質
〇耐振、防水、防塵設計
〇防水・防塵性能:IP66防水・防塵
〇動作温度:-10℃~60℃
保存温度:-20℃~70℃
〇2つのカメラで常時録画(フロント・リアカメラの2台で常時録画可能 取付位置の自由度が高い)
〇カメラは1台のみ使用
〇カメラケーブルは6.8m仕様で様々な建設機械に取り付け可能
〇記録形式:MP4(H.264)
〇モニターはなくてもよい(Wi-Fi スマホ接続対応)
〇データ録画時間:専用高耐久SDカード 256GB(最大512GB)
〇総録画時間 40時間
〇建設機械への取付方法:3M 超強力粘着テープまたはマグネット
〇電源:DC12V・24V
〇動作温度:-10℃~60℃
〇保存温度:-20℃~70℃
【0016】
カメラ1は、重機のシガーソケット電源2に接続され、シガーソケット電源2とカメラ1との配線途中にON-OFFの手動スイッチ3を配設し、この手動スイッチ3に並列接続されるように、自動切換スイッチ4を設ける。
【0017】
自動切換スイッチ4は後述のソーラーコントローラー6とシガーソケット電源2およびカメラ1との間に配設されて、シガーソケット電源2とカメラ1とを接続するリレー制御の自動切換スイッチ4を前記手動スイッチ3に接続される。
【0018】
自動切換スイッチ4としてのリレーはリレー1とリレー2の2つがあり、リレー1の切り替え接点4aの接点2はリレー2に接続される。
【0019】
リレー1はその固定側の接点1は手動スイッチ3を介してシガーソケット電源と接続され、リレー2の接点3,接点4は、リチウム電源とモバイル電源にそれぞれ切替可能に接続される。
【0020】
リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの一つは
図2に示すように、重機のキャブ9の屋根に設置したソーラーパネル7にソーラーコントローラー6を介して接続される。
【0021】
図中5はリチウムバッテリー(MB1)で、ソーラーパネル7から充電を受けるべくソーラーコントローラー6を介してソーラーパネル7に接続されるが、前記リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの一つはこのリチウムバッテリー(MB1)5にソーラーコントローラー6を介して接続される。
【0022】
リチウムバッテリー(MB1)5にソーラーコントローラー6との間には第2のON-OFFの手動スイッチ3′を介在させた。
【0023】
前記ソーラーコントローラー6は、ソーラーチャージャーであり、「ソーラーパネルからの入力端子」「バッテリーへの充電端子」「負荷側(カメラ側)への出力端子」の3つの端子を備えたものであり、ソーラーパネル7から発電された入力電圧(最大25V)・入力電流(最大8.5A)を12Vのリチウムイオンバッテリ5に充電できる電圧・電流に変換し充電する。また、リチウムイオンバッテリ5の過充電による保護機能も備えている。
【0024】
さらに、リチウムイオンバッテリ5から供給される電圧値が11.5V以下になると負荷側(カメラ側)の電力供給をカットする(過放電防止機能)。
【0025】
図中8はモバイルバッテリー(MB2)で、前記リレー制御の自動切換スイッチ4の切り替え接点4aの他の一つに接続される。
【0026】
なお、このモバイルバッテリー(MB2)8はシガーソケット電源2に接続され、充電される。
【0027】
これら手動スイッチ3、リレー制御の自動切換4、スイッチ6、モバイルバッテリー(MB2)8は本体ボックス10に収めて、リチウムバッテリー(MB1)5、ソーラーコントローラー6はソーラー蓄電用ボックス11に収めそれぞれを接続することでシムテムパッケージとした。
【0028】
ソーラー蓄電用ボックス11は、重機使用時には取り外し、他の場所で単独で充電可能なもので、本体と切り離すことでバッテリー容量の増減が簡単に変更できる。また、基本的に屋外に設置することを前提にボックスのIP等級は高めに設定している。
【0029】
このようにソーラー蓄電用ボックス11とすることで、バッテリー交換作業も容易(メンテナンス性向上)であり、長期使用しない場合は、取り外しておくこともできる。
【0030】
次に使用法および動作について説明する。カメラ1は重機の可動時にはドライブレコーダーとして使用する。その電源はシガーソケット電源2から得る。また、モバイルバッテリー8への電源供給がシガーソケット電源2から行われる。
【0031】
重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチ4で切替えられる。重機の非稼働時はカメラ1は盗難防止の防犯カメラとして使用する。
【0032】
カメラ1はアナログカメラとして使用するが、レコーダーなどの記録端末にアクセスすることで遠隔監視は可能となる。なお、カメラ本体にWebサーバ機能を持たせ、ネットワークカメラと使用することも可能である。
【0033】
重機の稼働時と非稼働時はリチウムバッテリー5からカメラ1に電源供給を行い、リチウムバッテリー5の電圧降下で電力供給を遮断し、自動切換スイッチ4のリレー制御によりリチウムバッテリー5からモバイルバッテリー8に切り替えてカメラ1に電源供給を行う。
【0034】
このように、重機の稼働時・非稼働時の判別における自動切替はリレーによる切替制御となっており、リレー切替は下記の2つである。
・リレー1(接点1:シガーソケット電源)(接点2:リチウム電源およびモバイル電源)の切替
・リレー2(接点3:リチウム電源)(接点4:モバイル電源)の切替
稼働時では、リレー1の接点1の電圧が12Vで主電源となる。
非稼働時では、リレー1の接点1の電圧が0となると接点2に切り替わり、レー2の接点3の電圧が0となると接点4に切り替わる。
【符号の説明】
【0035】
1…カメラ 2…シガーソケット電源
3、3´…手動スイッチ 4…リレー制御の自動切換スイッチ
4a…接点 5…リチウムバッテリー(MB1)
6…ソーラーコントローラー 7…ソーラーパネル
8…モバイルバッテリー(MB2)
9…キャブ 10…本体ボックス
11…ソーラー蓄電用ボックス
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重機のシガーソケット電源に接続するドライブレコーダーとして使用するカメラに対して、シガーソケット電源とカメラとの配線に、手動スイッチ、およびリレー制御の自動切換スイッチを配置し、リレー制御の自動切換スイッチは2つのリレーを有し、第1のリレーはその接点1は前記手動スイッチに、接点2は第2のリレーに接続され、この第2のリレーの接点3は重機のキャブ屋根に設置したソーラーパネルから充電されるリチウムバッテリーに接続され、前記第2のリレーの接点4は前記シガーソケット電源を充電電源とするモバイルバッテリーに接続され、
重機の稼働時と非稼働時は前記自動切換スイッチで切替え、重機稼働時はカメラへの電源供給とモバイルバッテリーへの電源供給をシガーソケット電源から行い、重機の非稼働時は、リチウムバッテリーからカメラに電源供給を行い、リチウムバッテリーの電圧降下で電力供給を遮断し、リレー制御によりモバイルバッテリーからカメラに電源供給を行うことを特徴とした重機搭載型防犯カメラシステム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】