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  • 特開-防犯装置 図1
  • 特開-防犯装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110469
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】防犯装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 15/00 20060101AFI20240808BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240808BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240808BHJP
   G08B 13/196 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
G08B15/00
G08B25/04 E
G08B25/00 510M
G08B13/196
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015012
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】518251848
【氏名又は名称】合同会社Gugenka
(74)【代理人】
【識別番号】100209129
【弁理士】
【氏名又は名称】山城 正機
(72)【発明者】
【氏名】丸山 和良
【テーマコード(参考)】
5C084
5C087
【Fターム(参考)】
5C084AA02
5C084AA07
5C084AA08
5C084BB27
5C084CC16
5C084DD41
5C084DD86
5C084FF04
5C084GG01
5C084GG78
5C087DD05
5C087EE10
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG69
5C087GG70
5C087GG80
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】消費電力を低減しつつ電源が切断された際に確実に画像を撮影することが可能な防犯装置を提供する。
【解決手段】本発明の防犯装置1は、作動状態を操作する電源スイッチ10、物体の知覚を行うセンサからなる感知ユニット20、 画像の撮影を行う撮像ユニット30、外部機器との通信を行う通信ユニット、撮像ユニット及び通信ユニットに電力供給を行う電源ユニット80、及び、撮像ユニット30、通信ユニット及び電源ユニット80を制御する制御ユニット90を備える。そして、制御ユニット90は、感知ユニット20によって所定距離内に物体を検知した時に撮像ユニット30によって画像の撮影を行うよう制御するとともに、電源スイッチ10が切られた際には、撮像ユニット30による画像撮影を行うとともに、撮影した画像を通信ユニットによって外部機器へ送信してから電源ユニット80からの電力供給の遮断を行うよう制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動状態を操作する電源スイッチ、
物体の知覚を行うセンサからなる感知ユニット、
画像の撮影を行う撮像ユニット、
外部機器との通信を行う通信ユニット、
前記撮像ユニット及び前記通信ユニットに電力供給を行う電源ユニット、
及び、前記撮像ユニット、前記通信ユニット及び前記電源ユニットを制御する制御ユニットを備え、
前記制御ユニットは、前記感知ユニットによって所定距離内に物体を検知した時に前記撮像ユニットによって画像の撮影を行うよう制御するとともに、前記電源スイッチが切られた際には、前記撮像ユニットによる画像撮影を行うとともに、前記撮影した画像を前記通信ユニットによって前記外部機器へ送信してから前記電源ユニットからの電力供給の遮断を行うよう制御する、
ことを特徴とする防犯装置。
【請求項2】
前記各ユニットを設置する筐体をさらに備え、
前記感知ユニット、前記撮像ユニット及び前記電源スイッチが前記筐体の同一面に設けられている、
請求項1に記載の防犯装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯装置に関し、特に、空き家や常時監視が必要な家屋やビル等を監視するにあたり、消費電力を低減しつつ確実に監視を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば空き家や家屋などにおいては、侵入者や空き巣などの不審者を監視するための防犯装置が普及している。
【0003】
いつ現れるか分からない不審者を監視するために、従来の防犯装置は常時映像を撮影するよう構成されており、常時映像を撮影するデバイスにおいては電力の消費量が多大となる。また、撮影した映像データの容量も大きく、全てを保存するためには防犯装置本体のみに保管するのでは足りず、常時サーバなどの外部機器と通信を行い、撮影した映像を送信する必要があるため、通信のための電力消費も必要となる。
【0004】
そこで、防犯装置における消費電力を低減するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載された技術は、バッテリ駆動の防犯装置において、赤外線センサを用いて人の動きを検知し、検知した結果に基づいてカメラを作動させることで消費電力を低減している(特許文献1)。
【0005】
同様に、特許文献2に記載された技術は、バッテリで作動する監視カメラユニットにおいて、ビデオ録画ではなくスチル画像を記録することで、低消費電力化を図るものである(特許文献2)。
【0006】
特許文献1及び特許文献2に開示された技術によると、人を検知したときのみカメラを駆動して画像を撮影する構成とすることで、常時電力の供給が必要なビデオカメラを用いた防犯装置に比して、装置の作動及び通信に係る消費電力を低減することができる。しかしながら、このような構成の場合、故意に電源が切断された場合に電源を切った人物を確実に撮像することはできない。
【0007】
すなわち、不審者が何らかの手段により、センサによる検知や、カメラによる撮影をかいくぐって電源を切断することに成功した場合、電源を切断した後にはカメラは作動しないため、電源を切断した人物がカメラに撮像されることはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4492582号公報
【特許文献2】特表2007-507764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、消費電力を低減しつつ電源が切断された際に確実に画像を撮影することが可能な防犯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0011】
第1の特徴に係る防犯装置は、作動状態を操作する電源スイッチ、物体の知覚を行うセンサからなる感知ユニット、画像の撮影を行う撮像ユニット、外部機器との通信を行う通信ユニット、撮像ユニット及び通信ユニットに電力供給を行う電源ユニット、及び、撮像ユニット、通信ユニット及び電源ユニットを制御する制御ユニットを備える。そして、制御ユニットは、感知ユニットによって所定距離内に物体を検知した時に撮像ユニットによって画像の撮影を行うよう制御するとともに、電源スイッチが切られた際には、撮像ユニットによる画像撮影を行うとともに、撮影した画像を通信ユニットによって外部機器へ送信してから電源ユニットからの電力供給の遮断を行うよう制御する。
【0012】
第1の特徴に係る発明によれば、制御ユニットは、感知ユニットによって所定距離内に物体を検知した時に撮像ユニットによって画像の撮影を行うよう制御するため、不審者が所定距離まで近づいたとき以外には撮像ユニットを作動させることがなく、常時の消費電力を低減することができる。
【0013】
また制御ユニットは、電源スイッチが切られた際には、撮像ユニットによる画像撮影を行うとともに、撮影した画像を通信ユニットによって外部機器へ送信してから電源ユニットからの電力供給の遮断を行うよう制御するため、電源スイッチが強制的に切断された場合であっても、電源が切断された時の状況を瞬時に撮影し、外部機器に送信することができる。また、撮影と画像の送信を行った後に電力の供給を止めるため、不必要な電力の供給が行われることを抑制することができる。
【0014】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、各ユニットを設置する筐体をさらに備え、撮像ユニット及び電源スイッチが筐体の同一面に設けられる。
【0015】
第2の特徴に係る発明によれば、電源スイッチと撮像ユニットが筐体の同一面に設置されるため、電源スイッチを見ながら切断した者の顔を確実に撮影することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、消費電力を低減しつつ電源が切断された際に確実に画像を撮影することが可能な防犯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本実施形態に係る防犯装置1の全体構成を示す模式図である。
図2図2は、本実施形態に係る防犯装置1を構成する制御ユニットの詳細を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0019】
[防犯装置1の全体構成]
図1及び図2を用いて、本実施形態に係る防犯装置1の全体構成を説明する。図1は、本実施形態に係る防犯装置1の全体構成を示す模式図であり、図2は制御ユニットの詳細について示す模式図である。
【0020】
本実施形態の防犯装置1は、図1に示すように、電源スイッチ10、感知ユニット20、撮像ユニット30、警報ブザー40、警告灯50、赤外線ランプ60、筐体70、電源ユニット80、制御ユニット90及び図示しない通信ユニットによって構成される。
【0021】
電源スイッチ10は、防犯装置1の作動状態を操作するスイッチであり、ONとOFFを切り替え可能に構成されている。
【0022】
感知ユニット20は、物体の知覚を行うセンサからなるものであり、本実施形態においては赤外線センサが用いられる。なお、感知ユニット20を構成するセンサは赤外線センサに限ったものでなく、物体が所定距離に存在することを感知することができるものであれば、他の種類のセンサを用いてもよい。
【0023】
撮像ユニット30は、撮像ユニット30が向けられた方向の静止画像の撮影を行うものであり、CCD素子やCMOS素子などの撮像素子を備える。
【0024】
警報ブザー40は、不審者が近づいたことを大音量の警告音をもって報知するものであるが、音をもって報知するものであれば、音声をもって報知するなど他の方法を用いてもよい。
【0025】
警告灯50は、防犯装置1に近づいた人体に向けて照射するための光源を備える。
【0026】
赤外線ランプ60は、赤外線を照射する複数の赤外線光源からなり、夜間など周囲が暗い状況下における撮像に使用される。光源としては、長期の使用を考慮して主にLEDが使用されるが、これに限ったものではない。
【0027】
筐体70は、各ユニットを格納ないし配設するものであり、本実施形態においては略直方体形状、好ましくは略立方体形状に形成される。
【0028】
電源ユニット80は、防犯装置1を作動させるための電力を供給するものである。具体的には、後述する制御ユニット90、感知ユニット20、撮像ユニット30及び通信ユニットなどに電力供給を行う。電力を供給する電源ユニット80としては、防犯装置1に内蔵するバッテリや商用のAC電源が用いられるが、空き家など商用電源による電力供給が見込めない場所への設置を考慮すると、バッテリが使用されることが好ましい。
【0029】
制御ユニット90は、撮像ユニット30、通信ユニット及び電源ユニット80を制御する。特に、本実施形態においては、通常監視時は感知ユニット20によって所定距離内に物体を検知した時に撮像ユニット30によって画像の撮影を行うよう制御する。また、電源スイッチ80が切られた際には、撮像ユニット30による画像撮影を行うとともに、撮影した画像を通信ユニット80によって外部機器へ送信してから電源ユニット80からの電力供給の遮断を行うよう制御する。この制御については後述する。
【0030】
図示しない通信ユニットは、設置者が保有する携帯端末や警備会社のサーバなどの外部機器との通信を行う。通信にはインターネット回線や電話回線などを使用する。なお、防犯装置1の個体を識別するために、通信ユニットとしてSIM(Subscriber Identity Module)を用いてもよい。
【0031】
[制御ユニット90の構成]
次に、図2を用いて制御ユニット90の詳細について説明する。なお、本実施形態においては、電源ユニット80として定格9Vの電圧を有するバッテリを筐体70内に設置した場合について説明するが、商用のAC電源を用いた場合にも、コンバータの有無や調整する電圧が異なるのみで、構成や動作に特段の相違はない。
【0032】
制御ユニット90は、逆接を防止するFETユニットQ2、マイコンU7や通信ユニットへの電力供給制御を行う第一電源制御ユニットU3、電源ユニット80から供給される電力の電圧を3.3Vに調整する第一電源ICユニットU4、I/Oへの電力供給制御を行う第二電源制御ユニットU5、電源ユニット80から供給される電力の電圧を3.8Vに調整する第二電源ICユニットU6、各種制御信号のやり取りを行うマイコンU7、信号の入出力を管理する拡張I/OユニットU8によって構成される。
【0033】
FETユニットQ2は、電源ユニット80と接続し、主に電力供給のON-OFF時における逆接を防止する。
【0034】
第一電源制御ユニットU3は、マイコンU7や通信ユニットへの電力供給制御を行うものであり、電源スイッチ10がONになったときに制御下9Vの電力を供給するか、あるいは、拡張I/OユニットU8の第一出力ポートOU3からONの信号を受け制御下9Vの電力を供給する。つまり、電源スイッチ10又は拡張I/OユニットU8から出力される信号のどちらかがONのときに制御下9Vの電力供給を行うよう制御する。言い換えると、電源スイッチ10及び拡張I/OユニットU8から出力される信号のどちらもOFFのときには電力供給を行わない。
【0035】
第一電源ICユニットU4は、第一電源制御ユニットU3を介して電源ユニット80から供給される電力の電圧を3.3Vに調整し、マイコンU7及び第二電源制御ユニットU5に対して電力供給を行う。
【0036】
第二電源制御ユニットU5は、図示しないI/Oへの電力供給制御を行うものであり、後述する拡張I/OユニットU8から通電ONの信号を受け、図示しないI/Oへ電力供給を行う。つまり、第二電源制御ユニットU5には、第一電源ICユニットU4で3.3Vに電圧が調整された電力が供給されるとともに、拡張I/OユニットU8の第二出力ポートOU5から出力されるI/O用電源制御の信号が入力される。そして、第二出力ポートOU5から出力されたI/O用電源制御の信号がONのときにI/Oに電力を供給するよう制御する。
【0037】
第二電源ICユニットU6は、第一電源制御ユニットU3を介して電源ユニット80から供給される電力の電圧を3.8Vに調整し、図示しない通信ユニットに対して電力供給を行う。第二電源ICユニットU6には、第一電源制御ユニットU3を介して制御下9Vの電力が供給されるとともに、拡張I/OユニットU8の第三出力ポートOU6から出力される通信ユニット用電源制御の信号が入力される。そして、第三出力ポートOU6から出力された通信ユニット用電源制御の信号がONのときに通電し、制御下9Vの電力の電圧を3.8Vに調整して通信ユニットに供給する。
【0038】
マイコンU7は、第一電源ICユニットU4から供給される3.3V電力によって作動するとともに、拡張I/OユニットU8とI2C通信によって各種制御信号をやりとりすることで、防犯装置1の各ユニットの制御を行う。
【0039】
拡張I/OユニットU8は、第一電源ICユニットU4から供給される3.3V電力によって作動するとともに、マイコンU7からI2C通信によって伝達される信号を受け各種出力を行う。拡張I/OユニットU8は、各種入出力を行うために、電源スイッチ10のON-OFF状態を入力する入力ポートI10、第一電源制御ユニットU3に制御信号を出力する第一出力ポートOU3、第二電源制御ユニットU5に制御信号を出力する第二出力ポートOU5、及び、第二電源ICユニットU6に制御信号を出力する第三出力ポートOU6を備える。
【0040】
[制御ユニット90による制御手順]
次に、図2を用いて、制御ユニット90による制御手順について説明する。
【0041】
まず、防犯装置1を電源ユニット80に接続した状態においては、第一電源制御ユニットU3は常時起動した状態となる。つまり、電源ユニット80としてバッテリを使用する場合、防犯装置1にバッテリを取り付けることで、第一電源制御ユニットU3が起動状態となる。また、電源ユニット80として商用AC電源を使用する場合、防犯装置1を商用AC電源に接続することで、第一電源制御ユニットU3が起動状態となる。
【0042】
そして、防犯装置1が電源ユニット80に接続され第一電源制御ユニットU3が起動している状態で電源スイッチ10をONにすると、電源スイッチ10がONとなったという信号を受けた第一電源制御ユニットU3が制御下9Vへの通電を開始する。制御下9Vに通電されると、第一電源ICユニットU4を介して電圧が3.3Vに調整された電力が第二電源制御ユニットU5、マイコンU7及び拡張I/OユニットU8に供給される。
【0043】
第一電源ICユニットU4を介してマイコンU7に電力が供給されるとマイコンU7が起動する。ここで、電源スイッチ10がONとなる通常の監視状態においては、マイコンU7からI2C通信によって拡張I/OユニットU8に対して信号を発信し、拡張I/OユニットU8による制御で各制御線がONになり、通信ユニットや感知ユニット20などが機能する状態となる。
【0044】
このような通常の監視状態においては、撮像ユニット30は待機状態であり、多少の電力の消費はあるものの、稼働状態の消費電力より少ない状態である。そして、感知ユニット20が所定距離内における物体の存在を検知すると、撮像ユニット30が稼働し画像の撮影を行う。撮影の際には大きな電力を消費することになるが、撮影の時間は一瞬であるため、電力消費量は抑えられる。また撮像ユニット30が画像を撮影すると、第三出力ポートOU6から第二電源ICユニットU6を介して図示しない通信ユニットに通電して稼働させ、外部機器へ撮影した画像の送信を行う。このようにして、制御ユニット90を介して防犯装置1の各ユニットに電力が供給され、各ユニットが機能するようになっている。
【0045】
一方、何者かによって電源スイッチ10が強制的にOFFにされた場合、すぐに電力の供給を遮断するのではなく、撮像ユニット30による画像の撮影と、通信ユニットによる撮影した画像の外部機器への送信を行うまでは電力供給を継続し、撮影と送信を行った後に電力供給を遮断する制御を行う。
【0046】
つまり、電源スイッチ10が強制的にOFFにされると、第一電源制御ユニットU3に電源スイッチ10がOFFになったことを示す信号が入力される。ここで、拡張I/OユニットU8の第一出力ポートOU3からはONの出力が継続しているため、第一電源ユニットU3からの制御下9Vの電力の供給は継続される。
【0047】
また、電源スイッチ10が強制的にOFFにされると、拡張I/OユニットU8の入力ポートI10に、電源スイッチ10がOFFになったことを示す信号が入力される。これがマイコンU7に伝達され、電源スイッチ10がOFFになったことを検知したマイコンU7は、拡張I/OユニットU8を介して、撮像ユニット30に通電し画像の撮影を行う指令、及び、通信ユニットに通電し画像の送信を行う指令を出す。その後マイコンU7は拡張I/OユニットU8に対し、第一出力ポートOU3から第一電源制御ユニットU3に対して制御線をOFFにする指令を出すよう信号を送る。制御線をOFFとする出力指令を受けた第一電源制御ユニットU3は制御下9Vを遮断して通電を停止する。この一連の動作により制御下9Vが遮断されるまでの間に、撮像ユニット30による画像の撮影と、通信ユニットによる撮影した画像の外部機器への送信を行う。
【0048】
このような制御を行うことにより、電源スイッチ10が強制的にOFFにされた場合であっても、電源がOFFにされた時の状況を瞬時に撮影し、外部機器に送信することができる。また、撮影と画像の送信を行った後に電力の供給を止めるため、不必要な電力の供給が行われることを抑制することができる。
【0049】
特に、本実施形態に係る防犯装置1においては、電源スイッチ10と撮像ユニット30が筐体70の同一面、つまり正面に設置されているため、電源スイッチ10を見ながらOFFにした者の顔を確実に撮影することができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0051】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0052】
この発明の防犯装置は、空き家や住宅の防犯用など、侵入者や不審者などの監視の用に供することができる。また、住宅用だけでなく、オフィスや工場などの設備の防犯用にも使用することが可能である。
【符号の説明】
【0053】
10 電源スイッチ
20 感知ユニット
30 撮像ユニット
40 警報ブザー
50 警告灯
60 赤外線ランプ
70 筐体
80 電源ユニット
90 制御ユニット

図1
図2