IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ムラコシ精工の特許一覧

<>
  • 特開-戸当り装置 図1
  • 特開-戸当り装置 図2
  • 特開-戸当り装置 図3
  • 特開-戸当り装置 図4
  • 特開-戸当り装置 図5
  • 特開-戸当り装置 図6
  • 特開-戸当り装置 図7
  • 特開-戸当り装置 図8
  • 特開-戸当り装置 図9
  • 特開-戸当り装置 図10
  • 特開-戸当り装置 図11
  • 特開-戸当り装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110509
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】戸当り装置
(51)【国際特許分類】
   E05C 17/56 20060101AFI20240808BHJP
【FI】
E05C17/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015103
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000137959
【氏名又は名称】株式会社ムラコシ精工
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】今野 僚太
(57)【要約】
【課題】扉を開いて所定位置で止めた後、扉を閉める際には、常に待機位置に戻すことができる簡易な構成の戸当り装置を提供するようにする。
【解決手段】開閉可能な扉(1)に設けられる戸当り装置(3)は、扉(1)に取り付けられるケース(310)と、ケース(310)に設けられ、床面(4)の受金具(5)に対して回動自在に取り付けられたフラップ(52)を引き寄せるマグネット(350)と、マグネット(350)によって引き寄せられたフラップ(52)の係止孔(52h)と係止される突起爪(322)が設けられた係合体(320)と、係合体(320)の回動を規制するように当該係合体(320)に取り付けられた弾性体(328)と、ケース(310)に対して保持され、係合体(320)の突起爪(322)を下方から突出させた状態で係合体(320)を移動および回動可能に支持する係合体ホルダ(330)と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な扉に設けられる戸当り装置であって、
前記扉に取り付けられるケースと、
前記ケースに設けられ、床面の受金具に対して回動自在に取り付けられたフラップを引き寄せるマグネットと、
前記マグネットによって引き寄せられた前記フラップの係止孔と係止される突起爪が設けられた係合体と、
前記係合体の回動を規制するように当該係合体に取り付けられた弾性体と、
前記ケースに対して保持され、前記係合体の前記突起爪を下方から突出させた状態で前記係合体を移動および回動可能に支持する係合体ホルダと
を備える戸当り装置。
【請求項2】
前記係合体は、前記弾性体の付勢力により押されて前記フラップと係止することのない待機状態を維持する
請求項1に記載の戸当り装置。
【請求項3】
前記係合体は、前記フラップの先端で前記突起爪が押されると、前記弾性体の付勢力に抗して回転し、前記フラップの前記係止孔と前記突起爪とが係止する
請求項1に記載の戸当り装置。
【請求項4】
前記係合体の前記突起爪は、その先端部が曲面を為している
請求項1に記載の戸当り装置。
【請求項5】
前記係合体の前記突起爪は、前記扉の移動に応じて前記フラップの上に乗った状態で摺動し前記待機状態に戻る
請求項2に記載の戸当り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉等の戸体に取り付けられる戸当り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、磁石を用いたドアストッパ(例えば、特許文献1を参照。)があり、扉の下部に取り付けられた扉側機構部と、床面に取り付けられた床面側機構部とを有している。扉側機構部は、磁石を有し、床面側機構部は回動可能な磁性体からなるフラップを有している。
【0003】
実際上、扉が開き、床面側機構部の上方に扉側機構部が来ると、扉側機構部の磁石が床面側機構部のフラップを引き寄せて当接することにより当該扉の開閉を阻止する。また、扉側機構部には、床面側機構部のフラップと係合することにより扉の開閉を規制する係止部材を有している。
【0004】
このドアストッパにおいては、磁石によって引き寄せられた床面側機構部のフラップの貫通穴に対して上下する第2爪部が係合することにより扉が開いた状態で保持される。その後、ドアを閉鎖しようとすると、扉に対して閉方向に加えられる力が大きくなり、やがてその力が板バネの屈曲部により回転体の被付勢部を押す力よりも大きくなると回転体が回動し、扉の開状態が解除されるという構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-67000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたドアストッパにおいては、板ばねの弾性力よって回転体の回転を制御する構造であり、回転体とフラップとが係合した状態から、何等かの要因によって回転体とフラップとの係合が外れてしまった場合、回転体は回転することがないので、係合位置のままとなり元の解除位置に戻り得ないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、扉を開いて所定位置で止めた後、扉を閉める際には、常に待機位置に戻すことができる簡易な構成の戸当り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明においては、開閉可能な扉に設けられる戸当り装置であって、前記扉に取り付けられるケースと、前記ケースに設けられ、床面の受金具に対して回動自在に取り付けられたフラップを引き寄せるマグネットと、前記マグネットによって引き寄せられた前記フラップの係止孔と係止される突起爪が設けられた係合体と、前記係合体の回動を規制するように当該係合体に取り付けられた弾性体と、前記ケースに対して保持され、前記係合体の前記突起爪を下方から突出させた状態で前記係合体を移動および回動可能に支持する係合体ホルダとを備える。
【0009】
本発明の戸当り装置において、前記係合体は、前記弾性体の付勢力により押されて前記フラップと係止することのない待機状態を維持することが好ましい。
【0010】
本発明の戸当り装置において、前記係合体は、前記フラップの先端で前記突起爪が押されると、前記弾性体の付勢力に抗して回転し、前記フラップの前記係止孔と前記突起爪とが係止することが好ましい。
【0011】
本発明の戸当り装置において、前記係合体の前記突起爪は、その先端部が曲面を為していることが好ましい。
【0012】
本発明の戸当り装置において、前記係合体の前記突起爪は、前記扉の移動に応じて前記フラップの上に乗った状態で摺動し前記待機状態に戻ることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る態様によれば、扉を開いて所定位置で止めた後、扉を閉める際には、常に待機位置に戻すことができる簡易な構成の戸当り装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施の形態に係る戸当り装置が受金具のフラップと当接した状態を示す斜視図である。
図2】本実施の形態に係る戸当り装置が受金具のフラップと当接する直前の状態を示す斜視図である。
図3】本実施の形態に係る受金具の構成を示す斜視図である。
図4】本実施の形態に係る戸当り装置を一方の側からみたときの構成(1)を示す分解斜視図である。
図5】本実施の形態に係る戸当り装置のケース、係合体ホルダ、係合体、および、マグネットの構成を示す分解斜視図である。
図6】本実施の形態に係る戸当り装置のケースに対して取り付けられた磁石の配置を示す断面図である。
図7】本実施の形態に係る戸当り装置のケースおよび係合体ホルダの構成を示す断面図である。
図8】本実施の形態に係る戸当り装置の係合体の構成を示す斜視図である。
図9】本実施の形態に係る戸当り装置の係合体ホルダの構成を示す斜視図である。
図10】本実施の形態に係る戸当り装置の待機状態(A)、および、フラップと係合体とが接触した状態(B)を示す断面図である。
図11】本実施の形態に係る戸当り装置の突起爪とフラップとが係止した係止状態(A)、および、扉の閉方向への移動により係合体が回転した状態(B)を示す断面図である。
図12】本実施の形態に係る戸当り装置の係合体の突起爪がフラップの上に乗った係止解除直前の状態(A)、および、突起爪の解除状態(B)を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号が括弧を付して記載されている。
【0016】
〔1〕本発明の代表的な実施の形態にかかる、開閉可能な扉(1)に設けられる戸当り装置(3)は、扉(1)に取り付けられるケース(310)と、ケース(310)に設けられ、床面(4)の受金具(5)に対して回動自在に取り付けられたフラップ(52)を引き寄せるマグネット(350)と、マグネット(350)によって引き寄せられたフラップ(52)の係止孔(52h)と係止される突起爪(322)が設けられた係合体(320)と、係合体(320)の回動を規制するように当該係合体(320)に取り付けられた弾性体(328)と、ケース(310)に対して保持され、係合体(320)の突起爪(322)を下方から突出させた状態で係合体(320)を移動および回動可能に支持する係合体ホルダ(330)と、を備える。
【0017】
〔2〕上記戸当り装置(3)において、係合体(320)は、弾性体(328)の付勢力により押されてフラップ(52)と係止することのない待機状態を維持する。
【0018】
〔3〕上記戸当り装置(3)において、係合体(320)は、フラップ(52)の先端で突起爪(322)が押されると、弾性体(328)の付勢力に抗して回転し、フラップ(52)の係止孔(52h)と突起爪(322)とが係止する。
【0019】
〔4〕上記戸当り装置(3)において、係合体(320)の突起爪(322)は、その先端部が曲面を為している。
【0020】
〔5〕上記戸当り装置(3)において、係合体(320)の突起爪(322)は、扉(1)の移動に応じてフラップ(52)の上に乗った状態で摺動し待機状態に戻る。
【0021】
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の代表的な実施の形態にかかる戸当り装置の構成について図1乃至図12を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとり得る。
【0022】
なお、説明の都合上、図1において戸体(扉)1の開閉方向を開方向(Open)、閉方向(Close)とする。また、図2および図4において、戸当り装置3の構成部材の位置関係について、上述した扉1の閉方向(Close)と一致する矢印a方向を奥側、扉1の開方向(Open)と一致する矢印b方向を手前側とし、矢印ab方向を奥行方向とする。また、戸当り装置3を正面に見たときの矢印c方向を左側または左方、矢印d方向を右側または右方とし、矢印cd方向を水平方向と言う場合がある。さらに、矢印e方向を上側または上方、矢印f方向を下側または下方とし、矢印ef方向を上下方向と言う場合がある。なお、これらの方向は、説明の便宜上用いられるのであって、実際の使用状況に対応した方向ではない。
【0023】
(2-1)本実施の形態
図1および図2に示すように、本実施の形態に係る戸当り装置が設けられた扉装置10の構成について説明する。この場合、図1において扉装置10の紙面手前側を部屋の外側空間とし、扉装置10の紙面奥側を部屋の内側空間とする。
【0024】
扉装置10は、枠体2と、当該枠体2に一端側が軸支された戸体(以下これを「扉」とも言う。)1と、枠体2に対して開閉可能な扉1の先端側の下端外側に取り付けられた戸当り装置3と、床面4に設置され戸当り装置3に設けられた後述するマグネット350(図4等)の吸引力により戸当り装置3と当接する受金具5とを有している。
【0025】
<受金具の構成>
図3に示すように、受金具5は、円盤形状のカバー部51と、取付部54と、を有している。取付部54は、一端が軸支された略矩形状の薄板状部材からなるフラップ52と、当該フラップ52を回動自在に支持する回動軸53とを有している。
【0026】
取付部54は、2つの貫通孔54a、54aおよび1つの貫通孔54bを介して床面4に対してネジにより固定される。取付部54のほぼ中央には回動軸53を介してフラップ52が回動自在に支持されている。具体的には、フラップ52は、取付部54に面接触して倒れた横倒状態と、回動軸53を中心に起き上がった起立状態との間で自在に回動する。
【0027】
カバー部51は、取付部54を覆うように取り付けられる。すなわちカバー部51は、取付部54の貫通孔54a、54aおよび1つの貫通孔54bを介してネジにより床面4に固定する部分を隠蔽し、フラップ52および回動軸53だけを露出する化粧板である。また、このカバー部51には、フラップ52および回動軸53を露出するため、フラップ52および回動軸53の大きさに対応したサイズの貫通穴51hが形成されている。
【0028】
さらに、フラップ52には、略矩形状に貫通した係止孔52hが形成されている。図2に示すように、扉1の開動作により戸当り装置3が移動して受金具5に近接していくが、扉1の戸当り装置3と受金具5とが対向していない状態では、フラップ52は、受金具5の取付部54に面接触して倒れた横倒状態であり、カバー部51とフラップ52とが面一になっている。
【0029】
一方、扉1の開動作により戸当り装置3が受金具5に更に近接し、扉1の戸当り装置3と受金具5とが対向するように配置されたとき、フラップ52の先端が戸当り装置3の内部に設けられたマグネット350(図4)の吸引力によって上方に引き寄せられ、戸当り装置3のケース310の手前側(矢印b方向)の先端部分318a(図4)に当接する。
【0030】
<戸当り装置の構成>
図4乃至図9を用いて、戸当り装置3の構成について以下説明する。戸当り装置3は、主に、カバー300、ケース310、係合体アセンブリ340(係合体320および係合体ホルダ330)、および、マグネット350等を有している。
【0031】
(カバー)
カバー300は、ケース310、係合体アセンブリ340(係合体320および係合体ホルダ330)、および、マグネット350等の主要部品を全体的に覆う部材であり、角部に面取りが施された略三角筒形状を有している。カバー300は、金属または樹脂からなり、底部が床面4および受金具5と接触することのないように離間している。
【0032】
(ケース)
図4乃至図7に示すように、ケース310は、扉1の下方外側端部に取り付けられる部材であり、内部に後述するマグネット350を収容するマグネット収容空間311、係合体アセンブリ340(係合体320および係合体ホルダ330)を収容する係合体アセンブリ収容空間312を有している。マグネット収容空間311および係合体アセンブリ収容空間312は、ケース310の水平方向(矢印cd方向)において並列に設けられている。
【0033】
また、ケース310は、左方(矢印c方向)および右方(矢印d方向)にそれぞれ突出したフランジ部313およびフランジ部314を有し、そのフランジ部313、314には上下方向(矢印ef方向)に縦長状かつ長円形状の貫通孔313h、314hが形成されている。ケース310のフランジ部313、314は、扉1に押し当てられた状態で当該フランジ部313、314の貫通孔313h、314hを介してネジ等により当該扉1に取り付けられる。
【0034】
図6に示すように、ケース310の底壁部318の底面は、奥行方向(矢印ab方向)に沿って切った断面において、手前側(矢印b方向)から奥側(矢印a方向)に向かって僅かに上側(矢印e方向)へ傾斜している。
【0035】
すなわちケース310は、手前側(矢印b方向)から奥側(矢印a方向)に向かって僅かに上側(矢印e方向)へ傾斜した底壁部318を有し、その底壁部318に対してマグネット350およびマグネットホルダ360が載置されている。マグネットホルダ360は、ヨークとして機能し、マグネット350の磁束の漏れをコントロールする。
【0036】
また、ケース310は、マグネット収容空間311を形成する略L字状からなるマグネットホルダ係止部319を有し、マグネットホルダ係止部319によりマグネットホルダ360の奥行側(矢印ab方向)への移動を規制している。
【0037】
ケース310における底壁部318の手前側(矢印b方向)の先端部分318aは、マグネット350によって引き寄せられた受金具5のフラップ52が最初に当接される部分である。扉1が開方向(Open)へ移動すると、フラップ52の先端が底壁部318と接触したままの状態で先端部分318aから奥側(矢印a)方向へ移動していく。
【0038】
ここでケース310の底壁部318には、マグネットホルダ360と対応する部分に貫通孔318hが形成されている。これによりケース310では、マグネットホルダ360を下方の貫通孔318hから挿入して組み立てることができる。
【0039】
なお、ケース310の底壁部318には、奥側(矢印a方向)の端部に下側(矢印f方向)に突出した凸部318zが設けられている。凸部318zは、扉1が開いた場合に、戸当り装置3および受金具5によって所定の位置で扉1の動きが規制されることなく移動し続けた場合、マグネット350の作用により底壁部318に当接されたままのフラップ52の先端部と当接し、扉1の移動を停止させるためのストッパとして機能する。これにより扉1の開動作を停止することができる。
【0040】
さらにケース310は、図7(A)および(B)に示すように、上方(矢印e方向)の開口310pから下方(矢印f方向)の開口310qに向かって連通しており、手前内壁部316q、および、奥内壁部316rを有している。
【0041】
手前内壁部316qは、ケース310の手前側(矢印b方向)の端部に設けられ、上下方向(矢印ef方向)に沿って直線状に延び、かつ途中から下方(矢印f方向)に向かって奥内壁部316rに近づくように傾斜した部分である。
【0042】
手前内壁部316qは、その内側において、下方(矢印f方向)に向かって垂直に延びる平坦な平坦面316qa、および、その平坦面316qaから下方(矢印f方向)に向かって奥内壁部316rに近づくように傾斜して延びる平坦な傾斜面316qbを有している。
【0043】
また、手前内壁部316qは、その上方(矢印e方向)に平坦な上端面316qcを有している。手前内壁部316qの上端面316qcには、後述する係合体ホルダ330の上壁部335における庇部分335hが載置される。
【0044】
奥内壁部316rは、手前内壁部316qと対向するように奥側(矢印a方向)の端部に設けられ、上下方向(矢印ef方向)に沿って直線状に延びる部分であり、内側に平坦な平坦面316raを有している。
【0045】
また、奥内壁部316rは、その上方(矢印e方向)の端部に手前内壁部316qへ向かって僅かに突出した突起316rpを有している。この突起316rpは、後述する係合体ホルダ330の凹部332pの平坦面332ptと係合する部分である。
【0046】
ケース310において、奥内壁部316rは上下方向(矢印ef方向)に沿って直線状に延びているが、手前内壁部316qが途中から下方(矢印f方向)に向かって奥内壁部316rに近づくように傾斜しているため、下方に向かって空間が狭くなっている。
【0047】
したがって、ケース310は、手前内壁部316qおよび奥内壁部316rによって形成される空間に係合体ホルダ330を上方の開口310pから収容した場合、係合体ホルダ330と手前内壁部316qおよび奥内壁部316rとが接触し、係合体ホルダ330を落下させることなく保持することができる。
【0048】
実際上、ケース310は、手前内壁部316qおよび奥内壁部316rによって係合体ホルダ330を保持する際、手前内壁部316qの上端面316qcに上壁部335の庇部分335hが載置されると共に、奥内壁部316rの突起316rpと係合体ホルダ330の凹部332pの平坦面332ptとが係合される。
【0049】
これにより、ケース310は、係合体ホルダ330が開口310qから下方(矢印f方向)へ抜け落ちることがなく、かつ、上方(矢印e方向)へ飛び出すことのない状態で保持することができる。
【0050】
(マグネット)
図4乃至図6に示すように、マグネット350は、永久磁石からなり受金具5のフラップ52を吸引力(磁力)によって引き寄せることができる。マグネット350は、略直方体形状を有し、ケース310のマグネット収容空間311に対して後方(矢印a方向)から挿入される。
【0051】
このときマグネット350は、断面略U字状からなるマグネットホルダ360に覆われた状態でマグネット350およびマグネットホルダ360と共にケース310のマグネット収容空間311に収容されて保持される。
【0052】
図6に示すように、ケース310のマグネット収容空間311に収容されたマグネット350およびマグネットホルダ360は、当該ケース310の底壁部318に沿って手前側(矢印b方向)から奥側(矢印a方向)に向かって僅かに上側(矢印e方向)へ傾斜した状態で保持される。
【0053】
ここで、マグネットホルダ360は、鉄製の磁性体であり、マグネット350と組み合わせることにより当該マグネット350から出る磁束を通り易くして磁気回路を形成し、フラップ52を引き寄せる吸着力を高めるものである。因みに、マグネット350だけで十分な吸着力があれば、必ずしもマグネットホルダ360を用いる必要はない。
【0054】
(係合体アセンブリ)
図4および図5に示すように、係合体アセンブリ340は、係合体320と係合体ホルダ330とが組み合わされたアッセンブリ構造である。
【0055】
係合体アセンブリ340は、係合体ホルダ330によって係合体320を矢印aで示す閉方向(Close)または矢印bで示す開方向(Open)に対して移動および回転可能(回動可能)に支持している。すなわち、係合体アセンブリ340の係合体320は、係合体ホルダ330を介してケース310に対し閉方向(Close)および開方向(Open)の両方向に回動自在である。
【0056】
(係合体)
図8(A)および(B)に示すように、係合体320は、薄板状の金属または樹脂等からなり、平面視略三角形状の係合本体321と、その係合本体321の下方(矢印f方向)の端部から下方(矢印f方向)へ突出した突起爪322と、係合体ホルダ330に対して係合本体321が回動可能に支持される回動軸体323とを有している。
【0057】
係合本体321は、弾性体である圧縮コイルバネ(以下、これを単に「バネ」と呼ぶ。)328が取り付けられる平坦な正面321a、その正面321aに向かって左側となる左側面321b、右側となる右側面321c、正面321aと背向する背面321dを有している。
【0058】
係合本体321の正面321aには、上方(矢印e方向)の端部にバネ328の一端が嵌め込まれる円形の凹部321rが形成されている。その凹部321rの内径はバネ328の外径と同じか或いは僅かに大きく、バネ328の一巻分または二巻分が収容される程度の深さを有している。
【0059】
係合本体321の左側面321bは、平面視略三角形状の平坦な面である。係合本体321の右側面321cについても、左側面321bと同じく平面視略三角形状の平坦な面であるが、その下方(矢印f方向)の端部には回動軸体323が一体に設けられている。
【0060】
右側面321cの回動軸体323は、長円柱形状のスライド軸体部323aと、そのスライド軸体部323aの正面321a側の端部に重ねて設けられた円柱状の円柱体部323bとによって形成されている。
【0061】
スライド軸体部323aは、係合体ホルダ330(図9(A))に設けられた係合溝部338の長スライド溝部分336に係合されてスライド移動する部分である。円柱体部323bは、係合溝部338の短スライド溝部分337に係合されてスライド移動する部分である。
【0062】
係合本体321の背面321dは、上方(矢印e方向)から下方(矢印f方向)に向かって次第に正面321aから離れるように延びる平坦な面であり、正面321aに対して所定の角度で傾斜している。背面321dは、係合体ホルダ330に支持された係合体320がバネ328の付勢力で押された待機状態において(図10(A))、その係合体ホルダ330の内側面332dに接触し、係合体320の回転を規制するストッパ面として機能する。
【0063】
係合本体321の下方(矢印f方向)の端部には、下方(矢印f方向)へ所定の長さだけ突出した突起爪322が設けられている。突起爪322は、係合本体321の正面321aから背面321dに向かって次第に傾斜するように湾曲した滑らかな曲面322cによって正面321aと繋がっている。突起爪322の曲面322cは、受金具5のフラップ52の先端で押される際に接触する部分である。なお、突起爪322の先端部は、R面取り加工された曲面を為している。
【0064】
(係合体ホルダ)
図9に示すように、係合体アセンブリ340の係合体ホルダ330は、薄板状の金属または樹脂等からなり、第1壁部331、第2壁部332、および、第1壁部331と第2壁部332とを繋ぐ側壁部333、および、上壁部335等を有している。
【0065】
係合体ホルダ330の第1壁部331は、上方(矢印e方向)から下方(矢印f方向)へ向かって垂直に形成された平坦な平坦面331a、および、平坦面331aの下方端部から下方(矢印f方向)へ向かって第2壁部332へ向かって傾斜した平坦な傾斜面331bを有している。
【0066】
第1壁部331の平坦面331aおよび傾斜面331bは、ケース310(図7(A))の手前内壁部316qにおける平坦面316qa、および、傾斜面316qbと接触する面である。第1壁部331の傾斜面331bの傾斜角度と、ケース310の傾斜面316qbの傾斜角度とは同じであり、両者は面接触することができる。
【0067】
係合体ホルダ330の第2壁部332は、上方(矢印e方向)から下方(矢印f方向)に向かって垂直に延びる平坦な外側面332aを有している。第2壁部332の外側面332aは、ケース310(図7(A))の奥内壁部316rの平坦面316raと接触する面である。
【0068】
また、第2壁部332は、上方(矢印e方向)の端部が略直方体状に切り欠かれた凹部332pを有している。第2壁部332においては、その凹部332pを形成している平坦面332ptと、ケース310の突起316rp(図7(A))とが係合する。
【0069】
第2壁部332は、係合体ホルダ330の内側空間を形成する内側面332dを有している。内側面332dは、外側面332aと背向しており、上方(矢印e方向)から下方(矢印f方向)に向かって外側面332aに近づくように所定の角度で傾斜している。内側面332dは、係合体320の背面321d(図8(A)および(B))と面接触する面である。
【0070】
係合体ホルダ330の側壁部333は、所定の厚さを有し、第1壁部331と第2壁部332とを繋ぐ部分であると共に、係合体320を保持する空間を形成する一部分である。側壁部333は、第2壁部332の下方(矢印f方向)に第2壁部332から第1壁部331に向かって上壁部335に近づくように次第に傾斜した細長い貫通孔からなる溝(以下、これを「係合溝部」と呼ぶ。)338を有している。
【0071】
係合溝部338は、長スライド溝部分336および短スライド溝部分337が水平方向(矢印cd方向)に並列に重ねられて形成されており、双方の空間が互いに連通している。長スライド溝部分336は、側面視長円形状のスライド用溝336aと、側面視略扇形状の回動用溝336bとが一体となった溝空間であり、係合体320の回動軸体323における長円柱形状のスライド軸体部323a(図8(A))が収容される。
【0072】
スライド軸体部323aが長スライド溝部分336に収容された状態において、係合体320のスライド軸体部323aが回動用溝336bに入り込んだ場合、図10(B)に示すように、回動用溝336bの中で円柱体部323bを中心に反時計回り方向(太矢印)へ約45度ほど回転可能である。
【0073】
係合溝部338の短スライド溝部分337は、側面視長円形状のスライド用溝であり、長スライド溝部分336(スライド用溝336aおよび回動用溝336b)の全長よりも短い。短スライド溝部分337は、長スライド溝部分のスライド用溝336aと並列に重なっているが、回動用溝336bとは重なっていない。
【0074】
短スライド溝部分337における円の部分の直径は、長スライド溝部分336のスライド用溝336aにおける円の部分の直径と同じであり、係合体320の円柱体部323b(図8(A))が収容される。つまり、係合体320は、円柱体部323bを介して短スライド溝部分337の範囲内でスライド移動可能な状態で保持される。
【0075】
係合体ホルダ330の上壁部335は、第1壁部331、第2壁部332、および、側壁部333の上方(矢印e方向)において3者と接続された屋根部分であり、係合体320を保持する空間を形成する一部分である。
【0076】
上壁部335は、第1壁部331から僅かに外側へはみ出した庇部分335hを有している。この庇部分335hは、ケース310に係合体ホルダ330が収容された際、当該ケース310における手前内壁部316qの上端面316qc(図7(A))に載置される部分である。
【0077】
これにより係合体ホルダ330は、ケース310の手前内壁部316qおよび奥内壁部316rによって保持される際、手前内壁部316qの上端面316qcに上壁部335の庇部分335hが当接されると共に、ケース310の奥内壁部316rの突起316rpと凹部332pの平坦面332ptとが係合される。
【0078】
これにより、係合体ホルダ330はケース310の開口310qから下方(矢印f方向)へ抜け落ちることがなく、かつ、上方(矢印e方向)へ外れることのない状態で保持されることができる。
【0079】
<戸当り装置の動作>
次に、このような構成の戸当り装置3により開動作中の扉1を受金具5の位置で停止させるための係止動作、係止動作により受金具5の位置で停止した扉1を閉動作に伴って係合解除する係止解除動作について説明する。
【0080】
(戸当り装置による係止動作)
次に、図10(A)に示すように、扉1の戸当り装置3と受金具5とが係止されていない待機状態(または「待機位置」とも言う。)から、図11(B)に示すように係止状態(または「係止位置」とも言う。)へ遷移する係止動作について説明する。
【0081】
最初に、図示しないが、扉1の開方向(Open)への移動により、戸当り装置3と受金具5とが近づいていく。この段階では、戸当り装置3と受金具5とが互いに対向配置されておらず、受金具5のフラップ52が立ち上がっていない待機状態にある。
【0082】
その後、図10(A)に示すように、扉1の開方向(Open)への更なる移動によって、戸当り装置3と受金具5とが互いに対向配置された状態になると、戸当り装置3のマグネット350の作用により受金具5のフラップ52が引き寄せられて立ち上がる。これにより、ケース310における底壁部318の先端部分318aとフラップ52の先端とが最初に当接される。
【0083】
そのままの状態で扉1が開方向(Open)へ更に移動すると、図10(B)に示すように、フラップ52の先端が係合体アセンブリ340における係合体320の突起爪322の曲面322cと接触し、その突起爪322を第2壁部332の方へ押す。
【0084】
この待機状態においては、係合体320の回動軸体323におけるスライド軸体部323aが係合溝部338の長スライド溝部分336における回動用溝336bに配置されている。しかしながら、係合体320の突起爪322がバネ328の付勢力よりも大きな力で押されない限り、待機状態が維持される。
【0085】
係合体320は、突起爪322がフラップ52の先端によって閉方向(Close)である第2壁部332の方へ押されると、全体的に図中反時計回り方向の第1壁部331に近づくように回転しようとする。
【0086】
このとき係合体320は、バネ328の付勢力によって図中時計回り方向に回転するように押されているので、その付勢力を上回る力で押され続けると、図10(B)に示すように、バネ328の付勢力に抗して図中反時計回り方向(太矢印方向)へ回転し始める。この場合、係合体320のスライド軸体部323aは、長スライド溝部分336の回動用溝336bの内部空間の範囲で円柱体部323bを中心として回転する。
【0087】
係合体320は、スライド軸体部323aが回動用溝336bの内部空間の範囲以上に図中反時計回り方向へ回転することはない。係合体320が回転することにより、フラップ52の先端が突起爪322を乗り越え易くなり、突起爪322がフラップ52の上に乗って摺動する。
【0088】
ここで係合体320の突起爪322の先端が曲面を為しているため、突起爪322がフラップ52の上に乗って摺動する際に引っ掛かりがないだけでなく、摩擦抵抗についても低減されている。その後、係合体320は、図11(A)に示すように突起爪322がフラップ52の係止孔52hに入り込むことにより係止される。これを係止状態(係止位置)と呼ぶ。
【0089】
戸当り装置3では、係止状態(係止位置)において(図11(A))、係合体320の突起爪322とフラップ52の係止孔52hとが係止しているので、当該戸当り装置3と受金具5とが対向した位置を維持することができる。
【0090】
このとき、係合体320のスライド軸体部323aが回動用溝336bに配置されているので、図中反時計回り方向へ回転可能であるが、突起爪322がフラップ52の係止孔52hと係止しており、かつ、バネ328の付勢力により押されているため、半時計回り方向へ回転することはない。すなわち係止状態(係止位置)が維持される。
【0091】
(戸当り装置による係止解除動作)
図11(A)に示すように、扉1の戸当り装置3が受金具5によって係止された係止状態(係止位置)から、図12(B)に示すように係止状態が解除された係止解除状態へ遷移する係止解除動作について次に説明する。
【0092】
扉1の戸当り装置3と受金具5とが係止された係止状態(図11(A))において、図11(B)に示すように、扉1の閉方向(Close)への移動が開始される。
【0093】
このとき、係合体320の突起爪322とフラップ52の係止孔52hとが係止した係止状態にあるため、扉1の閉方向(Close)への移動と共に係合体320の回動軸体323は長スライド溝部分336のスライド用溝336aに沿って第1壁部331の方へスライド移動する。このとき、係合体320は、バネ328の付勢力に抗して移動するので、バネ328は縮んだ状態となる。
【0094】
図12(A)に示すように、その後も扉1が閉方向(Close)へ移動すると、係合体320の正面321aと係合体ホルダ330の第1壁部331とが接触し、それ以上移動できなくなるが、受金具5のフラップ52は閉方向(Close)へ移動し続けているので、突起爪322がフラップ52を下方に押し下げながら当該フラップ52の上に乗る。
【0095】
その後もフラップ52が閉方向(Close)へ移動し続けているため、突起爪322はフラップ52の上で摺動する。その後、図12(B)に示すように、突起爪322がフラップ52の上から外れると、バネ328の付勢力によって係合体320は第2壁部332の方へ押し下げられ、元の待機状態(待機位置)に戻る(図10(A))。
【0096】
<効果>
本実施の形態における戸当り装置3では、扉1の開方向(Open)への移動に基づいて受金具5とマグネット350とが対向配置されると、マグネット350がフラップ52を引き寄せ、フラップ52の先端で係合体320の突起爪322を第2壁部332の方へ押す(図10(A)および(B))。これにより、係合体320は、係合体ホルダ330に対して図中反時計回り方向である第1壁部331に近づくように回転する(図10(B))。
【0097】
そして戸当り装置3では、扉1の更なる開方向(Open)への移動により、係合体320の突起爪322をフラップ52が乗り越えた後、そのフラップ52の係止孔52hに突起爪322が入り込むことにより係止される。これにより戸当り装置3は、係止状態(図11(A))となり、戸当り装置3と受金具5とが対向配置された位置に扉1を停止することができる。
【0098】
このように戸当り装置3は、扉1の開方向(Open)への移動だけで容易に係止状態を形成することができる。また、戸当り装置3では、扉1が速く移動された場合であっても、フラップ52の先端が必ずケース310の底壁部318の凸部318zに当接して停止するので、係合体320の突起爪322とフラップ52の係止孔52hとが必ず係止し、係止状態を形成することができる。
【0099】
また、戸当り装置3は、係止状態において、扉1を閉方向(Close)へ移動させる際、フラップ52の係止孔52hと突起爪322とが係止されているために係合体320が第1壁部331の方へスライド移動するが、係合体320の正面321aと係合体ホルダ330の第1壁部331とが接触し、係合体ホルダ330に対する係合体320の移動が規制される(図11(B))。
【0100】
扉1はその後も閉方向(Close)へ移動し続けているため、係合体320の突起爪322がフラップ52を下方に押し下げながら当該フラップ52の上に乗って摺動し、突起爪322がフラップ52の上から外れると、バネ328の付勢力によって係合体320は第2壁部332の方へ押し下げられ、元の待機状態(待機位置)に戻る。
【0101】
このように戸当り装置3では、扉1を係止状態(図11(A))に設定して停止させた後、係合体320に対するバネ328の付勢力よりも大きな力で扉1を閉方向(Close)に移動する場合、突起爪322がフラップ52を乗り越えて係止状態から待機状態に戻る。このとき、戸当り装置3では、バネ328の付勢力により係合体320を押し続けているため、常に待機位置に戻すことができる。また、戸当り装置3では、バネ328の弾性力に応じて扉1を閉める際の力の大きさが決まるので、バネ328を交換さえすれば扉1を閉める力の大きさについても任意に変更することができる。
【0102】
さらに戸当り装置3は、バネ328が係合体320の凹部321rに嵌め込むだけであり、当該バネ328を係合体ホルダ330の第1壁部331と接触させるだけの簡単な嵌め込み等の作業だけで組み立てることができるので、接着等によってバネ328を固定する必要がなく、バネ328を容易に交換することができる。これにより、戸当り装置3は、扉1を閉める際の力の大きさを容易に調整することができる。
【0103】
(3)他の実施の形態
なお、上述した本実施の形態においては、圧縮コイルバネからなるバネ328を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、円柱状または角柱状からなる弾性体を用いるようにしてもよい。
【0104】
本発明に係る戸当り装置3は、本実施の形態に限定されるものではない。なお、その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の戸当り装置3を適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【符号の説明】
【0105】
1…戸体(扉)、2…枠体、3…戸当り装置、4…床面、5…受金具、10…扉装置、51…カバー部、51h…貫通穴、52…フラップ、52h…係止孔、53…回動軸、54…取付部、54a、54b…貫通孔、300…カバー、310…ケース、311…マグネット収容空間、312…係合体アセンブリ収容空間、313,314…フランジ部、313h,314h…貫通孔、316q…手前内壁部、316r…奥内壁部、318…底壁部、318a…先端部分、318h…貫通孔、318z…凸部、319…マグネットホルダ係止部、320…係合体、321…係合本体、321a…正面、321b…左側面、321c…右側面、321d…背面、322…突起爪、323…回動軸体、323a…スライド軸体部、323b…円柱体部、328…バネ、330…係合体ホルダ、331…第1壁部、332…第2壁部、333…側壁部、335…上壁部、336…長スライド溝部分、337…短スライド溝部分、340…係合体アセンブリ、350…マグネット、360…マグネットカバー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12