(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110510
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】遊戯画像撮影装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/53 20210101AFI20240808BHJP
G03B 15/03 20210101ALI20240808BHJP
G03B 15/02 20210101ALI20240808BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20240808BHJP
H04N 23/56 20230101ALI20240808BHJP
H04N 23/60 20230101ALI20240808BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20240808BHJP
G07F 17/26 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
G03B17/53
G03B15/03 W
G03B15/02 Z
H04N5/222 500
H04N23/56
H04N23/60
H04N5/765
G07F17/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015108
(22)【出願日】2023-02-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年1月18日に住友不動産大崎ガーデンタワー11F大崎ガーデンオフィスにて公開。 令和5年1月18日にromakyun(ろまきゅん)製品概要書にて公開。
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】白木 彩織
【テーマコード(参考)】
2H104
5C122
【Fターム(参考)】
2H104AA19
2H104BC48
5C122DA34
5C122EA60
5C122EA61
5C122FA09
5C122FH18
5C122FJ03
5C122FK28
5C122FK37
5C122FK38
5C122FK40
5C122FK42
5C122FL03
5C122GB07
5C122GC14
5C122GC52
5C122GG03
5C122GG26
5C122GG30
5C122HB01
5C122HB02
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】遊戯画像撮影装置の演出に多様性をもたらす。
【解決手段】遊戯画像撮影装置は、撮影空間および編集空間の双方または一方の照明を制御する照明制御部と、撮影空間において、ユーザを撮影する撮影処理部と、編集空間において、撮影画像に対するユーザからの編集入力を受け付ける編集処理部と、編集後の撮影画像である編集画像を外部媒体に出力する画像出力部を備える。照明制御部は、複数の演出モードのうち、ユーザに選択された演出モードに対応する色を照明の基調色として設定する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザおよび第2のユーザそれぞれから、テーマの選択を受け付ける受付部と、
撮影空間において、ユーザを撮影する撮影処理部と、
編集空間において、撮影画像に対するユーザからの編集入力を受け付ける編集処理部と、
編集後の撮影画像である編集画像を外部媒体に出力する画像出力部と、
撮影空間を演出する撮影演出部と、を備え、
前記第1のユーザにより第1のテーマが選択され、前記第2のユーザにより前記第1のテーマとは異なる第2のテーマが選択されたとき、
前記撮影演出部は、前記撮影空間における前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの入室中に、前記第1のテーマに対応して第1の演出を実行する第1の演出時間と、前記第2のテーマに対応して第2の演出を実行する第2の演出時間を分けて設定する、遊戯画像撮影装置。
【請求項2】
前記撮影演出部は、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが前記撮影空間に入室するときに前記第1の演出時間を設定し、
前記撮影処理部は、前記第1の演出時間の終了後に前記第1のユーザおよび前記第2のユーザを撮影する撮影時間を設定し、
前記撮影演出部は、前記撮影時間の終了後に前記第2の演出時間を設定する、請求項1に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項3】
前記撮影空間には主照明装置が設置され、
前記撮影演出部は、前記第1の演出時間においては、前記主照明装置の基調色を前記第1のテーマに対応する第1の色に設定し、前記第2の演出時間においては、前記主照明装置の基調色を前記第2のテーマに対応する第2の色に設定する、請求項1に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項4】
前記撮影演出部は、撮影に際しては、前記主照明装置の基調色を基本色に設定する、請求項3に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項5】
前記撮影空間には、更に、副照明装置が設置され、
前記撮影演出部は、前記主照明装置の基調色が基本色に設定されるときであっても、前記副照明装置の基調色を前記第1の色または前記第2の色のいずれかに設定する、請求項4に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項6】
前記撮影処理部は、ユーザを複数回撮影し、
前記撮影演出部は、撮影が実行されるごとに前記副照明装置の基調色を前記第1の色および前記第2の色のいずれかに変更する、請求項5に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項7】
前記撮影演出部は、前記第1の演出時間において、いずれかのユーザにより演出変更入力がなされたとき、前記第1の演出時間の終了前であっても、前記第2の演出時間に変更する、請求項1に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項8】
前記編集処理部は、前記第1のユーザからの編集入力を受け付ける第1の画像領域を前記第1のテーマに対応する第1の方法により演出し、前記第2のユーザからの編集入力を受け付ける第2の画像領域を前記第2のテーマに対応する第2の方法により演出する、請求項1に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項9】
前記編集処理部は、前記第1のユーザから前記第1のテーマに対応する第1の色の濃度が指定されたとき、前記指定された濃度の前記第1の色により前記第1画像領域の画像を補正する、請求項8に記載の遊戯画像撮影装置。
【請求項10】
前記編集処理部は、前記第1のユーザから文字列が指定されたとき、前記第1のテーマに対応する第1の色により前記指定された文字列を装飾したスタンプ画像を生成する、請求項8に記載の遊戯画像撮影装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯画像の撮影、特に、撮影時の演出技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリクラ(登録商標)とよばれる遊戯画像撮影装置は、女子高校生を中心として根強い人気を誇る。ユーザは、自らを撮影し、編集用のディスプレイにて撮影画像にさまざまな装飾を施す。装飾後の画像はシール台紙に印刷される(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004‐32213号公報
【特許文献2】特開2016‐184287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遊戯画像撮影装置は、1人で楽しむこともできるが、複数のユーザで楽しむことも多い。たとえば、仲良しのユーザ同士でお出かけしたときに、遊戯画像撮影装置で記念の撮影を楽しむことがある。同じ撮影空間を共有するユーザたちにさまざまな楽しみを提供できることは遊戯画像撮影装置の魅力のひとつである。本発明者らは、ユーザは「いっしょに撮影を楽しみたい」という願望だけでなく「自分の個性を生かした撮影も楽しみたい」という願望を持っていることを認識した。
【0005】
本発明は、本発明者らによる上記着眼点に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、遊戯画像撮影装置において複数のユーザの好みに応えるための技術、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様における遊戯画像撮影装置は、第1のユーザおよび第2のユーザそれぞれから、テーマの選択を受け付ける受付部と、撮影空間において、ユーザを撮影する撮影処理部と、編集空間において、撮影画像に対するユーザからの編集入力を受け付ける編集処理部と、編集後の撮影画像である編集画像を外部媒体に出力する画像出力部と、撮影空間を演出する撮影演出部と、を備え、第1のユーザにより第1のテーマが選択され、第2のユーザにより第1のテーマとは異なる第2のテーマが選択されたとき、撮影演出部は、撮影空間における第1のユーザおよび第2のユーザの入室中に、第1のテーマに対応して第1の演出を実行する第1の演出時間と、第2のテーマに対応して第2の演出を実行する第2の演出時間を分けて設定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊戯画像撮影装置において複数のユーザの好みに対応しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】遊戯画像撮影装置におけるプレイの流れを示すフローチャートである。
【
図5】遊戯画像撮影装置を上から見た平面図である。
【
図7】受付処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11】編集画面にてスタンプを捺した場合の画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態における遊戯画像撮影装置は、撮影ブース(撮影空間)と編集ブース(編集空間)を備える。ユーザは撮影ブースにて自らを撮影する。以下、撮影ブースにおいて被写体(ユーザ)を撮影した画像のことを「撮影画像」とよぶ。遊戯画像撮影装置は、撮影ブースにおいて肌の美白化、髪のつや出しなどの画像修正を撮影画像に施す(以下、このような画像修正を「事前修正」とよぶ)。本実施形態における遊戯画像撮影装置は、撮影ブースにおいて静止画像だけでなく動画像も撮影する。撮影画像のうち、動画像として取得されるものを「撮影動画像」、静止画像として取得されるものを「撮影静止画像」とよぶ。本実施形態においては、最大6セットの撮影画像(撮影動画像と撮影静止画像のセット)が取得される。
【0010】
なお、本実施形態においては、撮影空間と編集空間は別々の空間であるとして説明するが、撮影空間と編集空間は同一空間としてもよい。この場合、所定の空間を撮影時は撮影空間として利用し、編集時は編集空間として利用してもよい。
【0011】
事前修正を施された撮影画像は、編集ブースに送信される。ユーザは、編集ブースにおいて、スタンプ画像の貼付やスタイラスペンによる落書きなど任意の装飾を撮影画像に施すことができる(以下、このような画像の装飾を「装飾加工」または「編集」とよぶ)。編集ブースにおいて編集対象となっている撮影画像のことを「対象画像」とよぶ。また、対象画像のうち、撮影動画像を編集対象としたものを「対象動画像」、撮影静止画像を編集対象としたものを「対象静止画像」とよぶ。編集後の対象画像のことを「編集画像」とよび、編集画像のうち、対象動画像を編集したものを「編集動画像」、対象静止画像を編集したものを「編集静止画像」とよぶ。本実施形態においては、最大6セットの撮影画像が取得されるため、最大6セットの編集画像(6本の編集動画像と6枚の編集静止画像)が生成される。
【0012】
ユーザは、編集静止画像のレイアウトおよび背景を定義する台紙画像を選ぶ。ユーザは、選んだ台紙画像に編集静止画像を合成する。以下、台紙画像に編集静止画像を嵌め込んで得られる最終成果物としての画像を「レイアウト済画像」とよぶ。
【0013】
遊戯画像撮影装置は、レイアウト済画像をシール台紙(外部媒体)に印刷する。また、遊戯画像撮影装置は、編集動画像、編集静止画像を台紙画像に嵌め込んだ画像であるレイアウト済画像をサーバ(外部媒体)にアップロードする。ユーザは、スマートフォンなどのユーザ端末からサーバにアクセスすることにより、編集画像等をダウンロードすることもできる。以上のように、本実施形態における遊戯画像撮影装置は、撮影機能、編集機能、印刷機能および通信機能を備える。
【0014】
以下、二人のユーザP1、P2が一緒に遊戯画像撮影装置で撮影する前提で説明する。
ユーザP1、ユーザP2は遊戯画像撮影装置の受付において「コース」を選択する。本実施形態においては、コースとして「ぴゅあかわいい」と「やみかわいい」を想定する。「ぴゅあかわいい」コースは、いわゆる量産系女子を想定したコースであり、ブラウン系のメイクやうすいピンクチークを施し、やさしくかわいらしい雰囲気の事前修正を行う。「やみかわいい」コースは、いわゆる地雷系女子を想定したコースであり、黒目を強調し口紅の赤味を強めるメイクを施し、きりっとした少し影のある雰囲気の事前修正を行う。各コースは、ユーザP1、ユーザP2に共通して適用される。
【0015】
「コース」を選択したあとは、ユーザP1とユーザP2はそれぞれ「テーマ」を選択する。本実施形態のテーマには色が対応づけられている。本実施形態では8テーマ(8色)の中から自分の好みの色、いわゆる、推し色を選ぶ。テーマに応じて、撮影空間での演出や、編集空間での編集方法が変化する。
【0016】
図1は、遊戯画像撮影システム200の全体構成図である。
遊戯画像撮影システム200においては、遊戯画像撮影装置100はインターネット204を介してサーバ202およびユーザ端末206(携帯デバイス)と接続される。遊戯画像撮影装置100においてユーザは自らを撮影する。遊戯画像撮影装置100は、被写体(ユーザ)を含む撮影画像を取得し、必要に応じて事前修正を撮影画像に施し、ユーザによる装飾加工を受け付ける。
【0017】
装飾加工後の編集画像およびレイアウト済画像はユーザIDとともに遊戯画像撮影装置100からサーバ202にアップロードされる。サーバ202は、ユーザID、撮影日時、編集画像(編集動画像と編集静止画像)およびレイアウト済画像(編集静止画像と台紙画像の合成画像)を対応づけて保存する。ユーザは、ユーザIDを指定してサーバ202にアクセスすることにより、サーバ202から編集画像等をダウンロードできる。
【0018】
図2は、遊戯画像撮影装置100の外観斜視図である。
遊戯画像撮影装置100は、受付装置102、撮影ブース104、編集ブース106および印刷装置110を備える。ユーザは、受付装置102において遊戯画像撮影装置100の使用を予約する。ユーザは、受付装置102においてユーザIDを入力するとともに、現金または電子マネーにてプレイ料金を支払う。ユーザは、受付装置102において二人共通のコースを選択する。ユーザは、二人それぞれT1からT8の8テーマの中から一つを選択する。本実施形態ではユーザP1、ユーザP2の順で、ユーザP1はテーマT1、ユーザP2はテーマT2を選んだとする。また、テーマT1に対応する推し色はC1色(ピンク)、テーマT2に対応する推し色はC2色(パープル)であるとする。
【0019】
撮影ブース104においてユーザは写真撮影を行う。撮影終了後、ユーザは編集ブース106に移動する。編集ブース106には、編集装置126が設置される。編集装置126は、編集モニタ120を備える。編集モニタ120には対象画像(装飾加工の対象となる撮影画像)が表示される。本実施形態における編集モニタ120は、静電容量式タッチパネルにより形成される。1つの編集モニタ120に対して、2つのスタイラスペン122a、122bが用意される。ユーザはスタイラスペン122および指を使って対象画像に装飾加工を施す。編集終了後、印刷装置110はレイアウト済画像をシール台紙に印刷する。また、編集装置126は、編集画像等をサーバ202にアップロードする。
【0020】
図3は、撮影ブース104の外観斜視図である。
撮影ブース104は、カーテン124により外部から遮蔽される。撮影ブース104には、撮影装置128が設置される。撮影装置128は、被写体となるユーザを3方向から照らすライトである主照明装置116、撮影静止画像および撮影動画像を取得するためのカメラ118、第1撮影モニタ112、第2撮影モニタ114、主照明装置116の周りにある小さいライトである副照明装置260、演出変更ボタン262を備える。主照明装置116は、撮影ブース104全体を照明するための大型の照明装置であり、通常の照明光である白色光のほか、テーマに応じて8色に発光可能である。以下、テーマに応じて発光する8色の光のことを「有色光」という。また、通常設定時における照明色のことを「基本色」とよぶ。本実施形態における基本色は「白色」である。副照明装置260は、第1撮影モニタ112の周囲を演出するための小型の照明装置である。副照明装置260も、主照明装置116と同じく、有光色に加え、基本色の発光が可能であるが、本実施形態では有光色のみ発光可能とする。
【0021】
第1撮影モニタ112は、ユーザの撮影画像(撮影動画像と撮影静止画像)をプレビュー表示させる。また、第1撮影モニタ112にはユーザが自らの姿を確認するためのライブビュー画像(姿見画像)のほか、撮影タイミングを示すためのカウントダウン画像も表示される。演出変更ボタン262は、押下することで撮影時間中の演出を変更することが可能となるが、詳細は後述する。
【0022】
図4は、遊戯画像撮影装置100におけるプレイの流れを示すフローチャートである。
図5は、遊戯画像撮影装置100を上から見た平面図である。
ユーザは、受付装置102において使用予約を行うと、受付装置102は受付処理を実行する(S10)。受付に際しては、ユーザは人数、コースおよびテーマを選択する。S10の詳細については、
図7にて説明する。受け付け後、ユーザは撮影ブース104に入室する。二人のうち、ユーザP1が先にテーマT1(C1色:ピンク)を選んだ場合には、主照明装置および副照明装置は、ユーザP1が選択したテーマT1に対応する推し色C1(ピンク)を基調色とする有色光にて撮影ブース104を照明する。ここでいう「基調色」とは、複数の色の中で中心・主体となる色を意味する。
【0023】
撮影装置128は、ユーザの撮影画像を取得する(S12)。撮影ブース104においては、ユーザは所定数の撮影画像を取得できる。撮影動画像と撮影静止画像は同時に取得され、撮影動画像と撮影静止画像のペアを1セットの撮影画像とカウントする。本実施形態においては、6セットの撮影画像(撮影動画像と撮影静止画像のセット)が取得される。撮影装置128は選択されたコースにしたがって撮影画像に事前修正を施す(後述)。撮影装置128は、撮影画像を取得するごとに事前修正を実行する。
【0024】
撮影後、第1撮影モニタ112には、2つの編集ブース106のいずれかを指示する指示情報が表示される。ユーザは、2つの編集ブース106a、106bのうち、第1撮影モニタ112により指定された編集ブース106に移動する。撮影装置128からは、編集装置126に撮影画像(対象画像)が転送される。ユーザは、編集装置126において転送された撮影画像(対象画像)に装飾加工を施す(S14)。ユーザは、台紙画像を選び、台紙画像に編集画像をレイアウトすることでレイアウト済画像を作成する。
【0025】
編集後、編集装置126はレイアウト済画像を印刷装置110に送り、印刷装置110はレイアウト済画像をシール台紙に印刷する(S16)。また、編集装置126は、インターネット204を介して編集画像およびレイアウト済画像をサーバ202にアップロードする(S18)。ユーザは、サーバ202にアクセスすることにより、編集画像等をサーバ202からユーザ端末206にダウンロードできる。
【0026】
一般的には、撮影作業よりも編集作業に時間がかかる。本実施形態における遊戯画像撮影装置100においては、1つの撮影ブース104に対して2つの編集ブース106a、106b(編集装置126a、126b)を設けることにより、顧客回転率を高めている。
【0027】
図6は、遊戯画像撮影装置100の機能ブロック図である。
遊戯画像撮影装置100の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コプロセッサ(Co-Processor)などの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。
上述したように、遊戯画像撮影装置100は、撮影装置128、受付装置102、編集装置126および印刷装置110の集合体として構成される。以下に説明する各ブロックは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0028】
遊戯画像撮影装置100は、ユーザインタフェース処理部130、データ処理部132、通信部134およびデータ格納部136を含む。また、上述したように、遊戯画像撮影装置100はカメラ118および主照明装置116と副照明装置260から構成される照明装置210を含む。
ユーザインタフェース処理部130は、受付モニタ108、編集モニタ120等を介したユーザインタフェース処理を担当する。通信部134は、インターネット204を介してサーバ202との通信処理を担当する。通信部134は、Wi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信によりユーザ端末206と直接通信することもできる。たとえば、通信部134は、ユーザ端末206に編集画像を直接送信してもよい。データ格納部136は各種データを格納する。データ処理部132は、通信部134により取得されたデータおよびデータ格納部136に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。
【0029】
ユーザインタフェース処理部130は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力部140と、ユーザへの情報提示を行う出力部142を含む。
【0030】
入力部140は、受付装置102、撮影装置128、編集装置126等に設置されるタッチパネルに対するユーザの操作入力を検出する。入力部140は、スタイラスペン122による操作入力も検出する。入力部140は、また、受付装置102においてユーザIDを検出する。
【0031】
出力部142は、受付装置102、撮影装置128、編集装置126等における画像表示のほか、音声出力、印刷出力など各種の出力処理を実行する。
【0032】
出力部142は、撮影時において、第1撮影モニタ112にユーザ(被写体)のライブビュー画像(姿見画像)を表示させる。ユーザはライブビュー画像により自分の姿を鏡に映すように確認しながら撮影を実行する。また、出力部142は、撮影直後において、第1撮影モニタ112に撮影静止画像をプレビュー表示させる。
【0033】
データ処理部132は、照明制御部218、撮影処理部144、撮影演出部220、編集処理部146、受付処理部148および印刷処理部150を含む。
照明制御部218は、照明装置210を制御する。具体的には、照明制御部218は、照明装置210の点灯や消灯、光量、色彩を設定する。撮影演出部220は、照明装置210を制御することにより、撮影ブース104における演出方法を制御する(後述)。
【0034】
撮影処理部144は、撮影ブース104における撮影処理を制御する。撮影タイミングを時刻tXとすると、撮影処理部144は時刻tXよりも1.5秒前から0.1秒前まで動画像(以下、「前半動画像」とよぶ)を記録し、時刻tXにおいて撮影静止画像を取得し、時刻tXの0.1秒後から1.5秒後まで動画像(以下、「後半動画像」とよぶ)を再び記録する。撮影処理部144は、前半動画像と後半動画像をつなげることにより撮影動画像を生成する。撮影処理部144は、カメラ118に撮影の開始指示および停止指示を送信することにより、カメラ118を制御する。また、撮影処理部144は、撮影静止画像の取得時においては、図示しないストロボを発光させる。撮影動画像は、撮影静止画の取得期間、いいかえれば、ストロボ発光時の動画が含まれないため、ストロボ発光が映り込むことがない。
【0035】
撮影処理部144は、ユーザの選択にしたがって、撮影タイミングの時刻tXよりも前に撮影動画像を取得し、撮影動画像の取得後に続けて撮影静止画像を取得することもできる。
【0036】
撮影処理部144は、カウントダウンの表示および音声による通知を出力部142に指示することにより、ユーザに撮影タイミングを通知する。
【0037】
出力部142は、撮影画像を対象画像として編集モニタ120(静電容量式のタッチパネル)に表示させる。編集処理部146は、ユーザからの操作入力にしたがって対象画像を装飾加工する。受付処理部148は、受付装置102においてユーザによるプレイ料金の支払いを管理する。また、受付処理部148は、ユーザによるコースおよびテーマの選択も受け付ける。受付処理部148は、撮影ブース104において撮影作業が終了するごとに、予約中のユーザを撮影ブース104に案内する。印刷処理部150は、印刷装置110における編集画像の印刷を制御する。
【0038】
通信部134は、データを受信する受信部230と、データを送信する送信部232を含む。
【0039】
図7は、受付処理の流れを示すフローチャートである。
ユーザは、はじめに人数を選択する(S20)。ユーザは人数選択時に料金の支払い、ユーザIDの入力等も行う。本実施形態においては二人のユーザP1、P2がいっしょに撮影を楽しむため、人数は「2人」となる。ユーザは、次にコースを選択する(S22)。上述したようにコースは「ぴゅあかわいい」と「やみかわいい」の2種類があり、全ユーザに共通して適用される。コースの違いによって、事前修正の内容も変わる。
【0040】
ユーザは、次にテーマを選択する(S24)。テーマはユーザごとに選択される。テーマによって推し色が決まり、撮影演出と編集方法が変化する。推し色の選び方は任意であり、たとえば、今日着ている服の色に合わせるといった選び方も可能である。本実施形態では、まず1人目のユーザとしてユーザP1がテーマT1(C1色:ピンク)を選択する。
【0041】
受付処理では次に、テーマを選択していないユーザの有無の確認を行う(S26)。未選択のユーザが存在する場合(S26のY)、受付処理はテーマの選択(S24)に戻る。ユーザP1のみがテーマを選択したあとはユーザP2がテーマを選択する(S24)。上述したように、ユーザP2はテーマT2(C2色:パープル)を選ぶ。二人とも、すなわち、全ユーザがテーマ選択を完了している場合(S26のN)、受付処理は完了となる。
【0042】
図8は、撮影処理過程を示すタイムチャートである。
撮影処理過程は、第1演出時間(ユーザP1のテーマに合わせた演出時間)、撮影時間、第2演出時間(ユーザP2のテーマに合わせた演出時間)の三つの時間帯で構成される。
ユーザは、まず、受付装置102において受付を行う。受付が完了した時点をt0とする。時刻t0で、受付処理部148は撮影ブース104への入室をユーザに指示する。このとき、撮影演出部220の指示にしたがい、照明制御部218は、受付装置102において選択されたテーマに基づく照明色を設定する。具体的には、テーマT1が選択されたときには、照明制御部218は、照明装置210が、テーマT1に対応した推し色C1(ピンク)で発光するよう設定する。このため、ユーザが撮影ブース104に入室したときには、撮影ブース104は推し色C1(ピンク)で満たされた空間として演出される。照明装置210が撮影ブース104を推し色C1で照らす演出を「第1演出」とよぶ。本実施形態においては、撮影演出部220は、先にテーマを選んだユーザに対する演出を優先する。ユーザP1がテーマT1を先に選択したため、撮影演出部220は、第1演出として、ユーザP1の推し色C1(ピンク)にて撮影ブース104を照明するように照明制御部218に指示する。
【0043】
撮影演出部220は、時刻t0からt2までを、第1演出時間として設定する。時刻t0に受付が完了したあと、撮影処理部144はタイマーをスタートさせる。時刻t0から所定時間が経過したあとの時刻t1において準備期間が開始される。出力部142は第1撮影モニタ112にユーザの撮像画像をプレビュー表示させる。第1演出中の準備期間(時刻t1~t2)において、ユーザはプレビュー表示を見ながら身だしなみを整えたり、各自所持しているスマートフォン等で自撮りを行ったりする。第1演出中に準備期間が設定されるので、推し色C1で満たされた空間の中で、ユーザは身だしなみを整えたり、スマートフォン等で撮影を行ったりする。
【0044】
時刻t2からt8は、撮影時間である。時刻t1から所定時間が経過したあと、時刻t2に撮影処理部144は1枚目の撮影を実行する。上述したように、撮影処理部144は撮影静止画像および撮影動画像を取得し、それぞれに事前修正を施す。より厳密には、撮影処理部144は、時刻t2に撮影静止画像を取得し、時刻t2の前後の3.0秒間にて撮影動画像を取得し、撮影静止画像に事前修正を施す。
【0045】
事前修正は、たとえば、肌色、唇の色、髪のつや、睫毛や涙袋の形状などに関する画像補正である。上述したように、事前修正の方法は、
図7のS22において選択されたコースによって変化する。
【0046】
一定時間経過後、時刻t3に2枚目の撮影が自動的に実行される。以後、時刻t4,t5,t6,t7においても3~6枚目の撮影が行われる。この結果、6セット分の撮影静止画像および撮影動画像が得られる。
【0047】
撮影時間(時刻t2からt8の間)においては、撮影演出部220の指示にしたがい、照明制御部218は主照明装置116を、撮影画像に有色光の色移りがしないように基本色によって発光させる。一方、照明制御部218は、副照明装置260を、撮影するごとに交互に色を変え有色光に発光させる。具体的には時刻t3からt4(2枚目)、時刻t5からt6(4枚目)、時刻t7からt8(6枚目)は推し色C1、時刻t2からt3(1枚目)、時刻t4からt5(3枚目)、時刻t6からt7(5枚目)は推し色C2で発光している。このように、撮影時間においては、撮影画像への有色光の映り込みを抑制するために主照明装置116を白色発光させる一方、撮影品質には影響しない小型の副照明装置260では二人の推し色を交互に発光させることで撮影時間を二人のテーマに合わせて演出している。
【0048】
時刻t8からt9は、第2演出時間である。6枚目の撮像終了から所定時間が経過した時刻t8において、撮影演出部220の指示にしたがい、照明制御部218は、照明装置210がテーマT2に対応した推し色C2(パープル)で発光するよう設定する。このとき撮影ブース104は推し色C2の空間として演出される。照明装置210が撮影ブース104を推し色C2で照らす演出を「第2演出」とよぶ。本実施形態では、ユーザP1とユーザP2がプレイするのに際し、受付処理において、ユーザP1のあとにユーザP2がテーマT2を選択したため、第2演出はユーザP2の推し色C2(パープル)で行われる。第1演出時間と同様に、第2演出時間において、ユーザは各自所持しているスマートフォン等で撮影を行うことができる。
【0049】
撮影処理過程にユーザP1のための第1演出時間、ユーザP2のための第2演出時間を設けることで、推し色に囲まれた空間の中で、それぞれのユーザが各自所持しているスマートフォンなどによる自撮りも楽しむことができる。
【0050】
第1演出から第2演出または第2演出から第1演出に変更すること、もしくは第1演出または第2演出を終了させることを「演出変更」とよぶ。第1演出時間中に演出変更ボタン262がタッチされると、撮影演出部220は、第1演出を第2演出に変更する。この場合、第2演出は1枚目の撮影が開始する時刻t2まで継続する。撮影演出部220は、撮影時間終了後は第2演出を実行する。同様に、第2演出時間中に演出変更ボタン262をタッチすると、撮影演出部220は第2演出を第1演出に変更する。このように、ユーザが演出変更ボタン262をタッチしたときには、撮影演出部220は第1演出と第2演出を切り替える。
なお、第1演出時間および第2演出時間のいずれかにおいて演出変更ボタン262をタッチした場合、撮影演出部220は、第1演出と第2演出を切り替えないとしてもよい。たとえば、第1演出時間中に演出変更ボタン262がタッチされたときには、撮影演出部220は第1演出から第2演出に変更し、第2演出時間中に演出変更ボタン262がタッチされたとしても、撮影演出部220は第2演出を維持するとしてもよい。
【0051】
第1演出時間中に演出変更ボタン262を長押しすると、撮影演出部220は、第1演出時間を途中で終了させる。たとえば、第1演出時間中にユーザが演出変更ボタン262を長押しした場合には、撮影演出部220は第1演出時間を終了させ、撮影処理部144に撮影開始を指示する。この結果、第1演出時間が短縮されるとともに、撮影ブース104における滞在時間も短縮されることになる。同様に、第2演出時間中に演出変更ボタン262を長押しすると、第2演出時間を途中で終了させることができる。なお、第1演出時間および第2演出時間のいずれかにおいて演出変更ボタン262を長押しした場合、撮影演出部220は、演出時間を途中で終了させなくてもよい。たとえば、第1演出時間中に演出変更ボタン262が長押しされたときには、撮影演出部220は第1演出を終了させ、第2演出時間中に演出変更ボタンが長押しされたとしても、撮影演出部220は第2演出を継続するとしてもよい。ユーザは、演出時間の途中であっても、自身のための時間を充分に満喫できたと感じた時点で演出変更ボタン262を長押しすることで、次の工程に速やかに進むことができる。なお、ここでいう「長押し」とは、演出変更ボタン262を所定時間以上、たとえば、1秒以上押すことを意味する。
【0052】
図9は、編集画面240の第1の画面図である。
編集画面240は、編集モニタ120に表示される。
図9では、二人のユーザP1、ユーザP2を含む対象画像が編集対象となっている。編集処理部146は、編集画面240を第1編集領域162a(第1の編集画面)と第2編集領域162b(第2の編集画面)に分割する。ユーザP1は第1編集領域162aで編集を行い、ユーザP2は第2編集領域162bで編集を行う。また、編集処理部146は、ユーザP1の推し色C1を反映する形で、第1編集領域162aの背景色をC1色に設定する(第1の方法)。同様に編集処理部146は、ユーザP2の推し色を反映する形で、第2編集領域162bの背景色をC2色に設定する(第2の方法)。
【0053】
第1編集領域162aおよび第2編集領域162bには第1画像表示領域166aと第2画像表示領域166bがそれぞれ設定される。なお、第1編集領域162aと第2編集領域162bに対応して2つの編集モニタ120を別々に設けてもよい。第1画像表示領域166aと第2画像表示領域166bには個別に対象画像が表示される。ユーザP1は第1画像表示領域166a内の画像を、ユーザP2は第2画像表示領域166b内の画像を、それぞれ個別に編集できる。
【0054】
図9においては、ユーザP1は第1画像表示領域166aに表示される対象画像を装飾加工し、ユーザP2は第2画像表示領域166bに表示される対象画像を装飾加工する。編集モニタ120は静電容量式タッチパネルであるから、ユーザは、スマートフォンと同様の操作感にて、スタイラスペン122または指により各種操作入力を行う。ユーザP1は第1編集領域162aの左隣りに設置されるスタイラスペン122aを使用する。ユーザP2は第2編集領域162bの右隣りに設置されるスタイラスペン122bを使用する。スタイラスペン122aは導電コード172aを介して編集装置126と接続され、スタイラスペン122bは導電コード172bを介して編集装置126と接続される。
【0055】
上述したように最大6セットの撮影画像が取得される。1つの撮影画像は、撮影静止画像と撮影動画像を含む。出力部142は、画像表示領域166に撮影静止画像を対象画像(対象静止画像)として表示する。画像表示領域166においては、6枚の対象静止画像が重ねて表示される。ユーザは6つのタブ168(タブ168aおよびタブ168b)を選択することにより、編集対象となる対象静止画像を選択できる。また、ユーザが再生ボタン190をタッチすると、出力部142は対象静止画像に対応する約3秒間の対象動画像を再生表示する。編集処理部146は、対象静止画像に対する装飾加工の結果を対象動画像にも反映させてもよい。
【0056】
編集処理部146は、編集の制限時間を管理する。出力部142は、残余時間表示領域174に残余の制限時間をカウントダウン表示する。制限時間が満了すると、編集処理部146は、編集作業を強制終了させる。制限時間未了であっても、ユーザは終了ボタン176をタッチすることにより、編集処理を強制終了させることができる。
【0057】
第1編集領域162aおよび第2編集領域162bの下部には装飾選択領域182とともに複数の装飾ボタン180が表示される。装飾ボタン180は、推し色ボタン180a、目の盛りボタン180b、全体盛りボタン180c、メイクボタン180d、ペン・スタンプボタン180eを含む。編集作業に際し、ユーザは、いずれかの装飾ボタン180を適宜選択する。推し色ボタン180aは、各ユーザの推し色をベースとしたメイクやヘアカラーを実施するためのボタンである。目の盛りボタン180bは、目や睫毛の形状調整を行うためのボタンである。全体盛りボタン180cは、肌や顔の形の微調整を行うためのボタンである。メイクボタン180dは、ファンデーションや口紅といったメイクを行うためのボタンである。ペン・スタンプボタン180eは、メッセージを書いたりスタンプを押したりといった、いわゆる落書きを行うためのボタンである。
【0058】
出力部142は、装飾ボタン180の選択に応じて、装飾選択領域182の表示を切り替える。
図9の第1編集領域162aにおいては推し色ボタン180aが選択されている。推し色ボタン180aが選択されたとき、出力部142は「メイク」「キャッチライト」「デコレーション」「フィルター」「推し事」という5種類の選択肢183を装飾選択領域182に表示する。また、
図9では装飾選択領域182において、選択肢183のうち項目メイク183aが選択されている。このとき、出力部142は、パレット184に推し色メイク184aと推し色ヘアスプレー184bを表示させる。
【0059】
推し色メイク184aとして示される領域には、ユーザP1の場合はC1色(ピンク)をベースとしたメイクセットが表示され、このメイクセットにより、頬周りや目の周りおよび唇などの色をピンク系の色で調整できる。たとえば、チークを付けると地肌に明るいピンク色の色味が乗り、アイシャドウを付けると目の周りに明るいピンク色の色味が乗り、口紅を付けると唇に明るいピンク色の色味が乗った撮像画像が表示される。チーク、アイシャドウおよび口紅については、画像認識によって決められた範囲からはみ出さないように色を調整できる。ユーザP2の場合はC2色(パープル)をベースとしたメイクセットが表示され、同様に頬周りや目の周りおよび唇などの色をパープル系の色で調整することができる。
【0060】
推し色ヘアスプレー184bにより、ユーザP1の場合はC1色(ピンク)を基調としたスプレーで髪の色を調整することができる。噴射量(1回あたりの噴射範囲)については「大きさ」で調整することができる。また「ヘア消し」を選択して、消しゴムの要領で、スプレーで噴射された色を消去することも可能である。
【0061】
図10は、編集画面240の第2の画面図である。
推し色ボタン180aの選択後、項目フィルター183bを選択することで、第1画像表示領域166aや第2画像表示領域166bの周囲に、額縁のような前景を重ねることができる。前景はパレット184の中から、オーラのような画像である前景オーラ184c、光のマークが付いた画像である前景光184d、ハートのマークが付いた画像である前景ハート184e、集中線が付いた画像である前景集中線184fの4つを選択できる。
【0062】
図10において、ユーザP1は前景光184d、ユーザP2は前景ハート184eを選択している。スライダーバー184gのボタンを左右に操作することで、前景の推し色の濃淡を調整できる。前景の推し色を濃くすることで、推し色のイメージを強く打ち出すことができ、推し色を淡くすることで推し色のイメージを控えめに打ち出すことができるため、前景の存在感を自在に変えることができる。複数枚の撮像画像に対して、スライダーバー184gで前景の推し色の濃淡を調整することで、推し色のイメージの種類に富んだ写真を作成することができる。スライダーバー184gの横にあるオフボタン184hをタッチすると、前景を除去できる。
【0063】
図11は、編集画面にてスタンプを捺した場合の画面図である。
第1画像表示領域166a上や第2画像表示領域166b上の任意の場所に、スタンプを捺すことができる。スタンプの中には、特定の文字列(定型文字列)と自分で入力する文字列(任意文字列)を組み合わせた連結文字を推し色で囲んで生成する連結文字スタンプ185が存在する。
図11において、第1画像表示領域166a上に「地雷系女子代表(空白)てゃ」という定型文字列と、「ゆあ」という任意文字列を組み合わせて「地雷系女子代表ゆあてゃ」という連結文字を作成し、さらにユーザP1の推し色C1色で囲んで生成した連結文字スタンプ185が捺されている。
【0064】
編集処理部146は、第1画像表示領域166a上や第2画像表示領域166b上に捺すことのできるスタンプおよび定型文字列を保持している。連結文字スタンプ185の生成において、ユーザは、連結文字の軸となる文言を複数の定型文字列の中から選択する。また、自分の名前などの簡単な単語を任意文字列として入力する。編集処理部146は、ユーザが指定した定型文字列と、ユーザが入力した任意文字列を組み合わせて連結文字を作成する。さらに編集処理部146は、作成した連結文字をユーザの推し色で囲み、連結文字スタンプ185を生成する。
【0065】
連結文字スタンプ185の生成にあたり、ユーザは定型文字列の選択と、簡単な単語からなる任意文字列の入力さえ行えばよいので、オリジナリティのあるスタンプを容易に生み出すことができる。また、編集画像の背景は推し色がベースとなっているため、連結文字スタンプ185において連結文字を囲う色も推し色に合わせることで、写真全体としての統一感を持たせることができる。
【0066】
第1画像表示領域166aや第2画像表示領域166bに対する、メイクや前景およびスタンプなどの編集が完了した後、ユーザは推し色に合わせた複数の台紙画像の中から一つを選択する。台紙画像は、推し色に合わせて選択することも可能である。たとえばC1色(ピンク)を選んだユーザP1の場合は、濃いピンクの台紙画像、通常ピンクの画像、薄いピンクの台紙画像、白い台紙画像といったラインナップの中から選択することができる。C2色(パープル)を選んだユーザP2の場合も同様である。ユーザは選択した台紙画像に編集画像を当てはめることで、レイアウト済画像を作成する。レイアウト済画像は、外部媒体(シール台紙、外部装置など)に出力可能である。印刷処理部150は、編集中にユーザに選択された台紙画像にしたがってシール台紙にレイアウト済画像を配置して印刷できる。また、会員登録をしているユーザは、あらかじめメールアドレスを登録しているため、送信部232は編集画像とレイアウト済画像を指定されたメールアドレスに送信してもよい。
【0067】
[総括]
以上、実施形態に基づいて遊戯画像撮影装置100、サーバ202および遊戯画像撮影システム200を説明した。
ユーザは撮影時間の前後に、撮影ブース104において推し色に囲まれた演出時間を楽しむことができる。撮影時間では、主照明装置116によって基本色の光を照らすだけでなく、副照明装置260を推し色(有色光)にて発光させ、推し色に囲まれた空間を仄かに演出しつつ、撮影品質を保っている。撮影時間にユーザP1のための第1演出時間とユーザP2のための第2演出時間をそれぞれ設けることで、二人の好みにそれぞれ応えつつ、一緒に写真を撮る楽しみを共有することができる。コースやテーマが複数用意されているため、一つの撮影装置で多数の演出や雰囲気を楽しむことができることから、継続利用率の上昇が見込める。
【0068】
コースの選択では、自分の雰囲気に合った事前修正を行うことができる。たとえば、かわいい服を着ているときは「ぴゅあかわいい」コースを選択してかわいい雰囲気の顔に、シックな落ち着いた服を着ているときは「やみかわいい」コースを選択してくっきりとした雰囲気の顔に修正することで、その時々の自分の服装の雰囲気に合わせた事前修正を行うことも可能である。
【0069】
テーマの選択では、推し色の選択を行うことが可能である。たとえば、ピンク系の服を着ているときは、推し色をピンクにすることで、ピンクを基調とした写真を撮影して統一感を生み出すことができる。一方、パープルの服を着ているときは、推し色をパープルにすることで、同様に写真に統一感を生み出すことができる。テーマを選択することで、撮影ブース104の雰囲気、編集方法および台紙画像が変化するので、選んだテーマの雰囲気をプレイ中に体感できるだけではなく、写真の仕上がりに反映させることができる。このような演出は各ユーザに適用されるため、それぞれに満足感を与えることができる。
【0070】
撮影時間の前には第1演出時間、後には第2演出時間を設けている。それぞれの時間は、スマートフォンなどを用いて各ユーザがSNSにアップするための写真撮影などを楽しむことができる。各演出時間において、副照明装置260を用いて各ユーザの推し色を照らすことで、平等感を与えることができる。また撮影時間中も、副照明装置260が推し色C1色とC2色を交互に照らすことで、テーマの継続性を意識させることができる。
【0071】
写真に捺すスタンプの中には、固定された文字列と手動で入力する文字列を組み合わせた連結文字を推し色で囲んだ連結文字スタンプ185が用意されており、より個性的なスタンプを作ることで、写真に独自性を生み出すことができる。
【0072】
たとえば、あるアイドルグループAに所属するアイドルA1の推し色が赤であり、同グループに所属するアイドルA2の推し色が緑であるとする。アイドルA1が推し(好き)であるユーザP3と、アイドルA2が推しであるユーザP4が、二人でアイドルグループAのコンサートに行き、コンサート終了後に遊戯画像撮影装置100で写真を撮影することを想定する。ユーザP3はアイドルA1のグッズ(赤系)を取り出し、ユーザP4はアイドルA2のグッズ(緑系)を取り出し、写真撮影を行う。ユーザP3とユーザP4は同じアイドルグループAが好きだが、推しているメンバーはそれぞれ違う。このような場合でも、遊戯画像撮影装置100では、各ユーザの好みに合わせて、演出時間や副照明装置260で推し色を照らした撮影時間を設けたり、推し色をベースにした編集を行ったりするなど、それぞれのユーザが満足できる演出を行うことができる。
【0073】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【0074】
遊戯画像撮影装置100とサーバ202、ユーザ端末206により、特に、遊戯画像撮影装置100とサーバ202により遊戯画像撮影システム200が構成されるとして説明したが、遊戯画像撮影装置100の機能の一部はサーバ202により実現されてもよいし、サーバ202の機能の一部が遊戯画像撮影装置100に割り当てられてもよい。また、遊戯画像撮影装置100やサーバ202以外の第3の装置が、これらの装置の機能の一部を担ってもよい。1つまたは複数のハードウェアに対して、本発明を実現するために必要な複数の機能をどのように配分するかは、各ハードウェアの処理能力や遊戯画像撮影システム200に求められる仕様等に鑑みて決定されればよい。
【0075】
[変形例]
本実施形態では、テーマに応じて推し色を変えることができると説明としたが、コースやテーマによって、BGMを変える演出が加わってもよい。第1演出時間と第2演出時間でBGMを変えてもよい。コースあるいはテーマによって、ボイス(案内の声の声優)を変える演出が加わってもよい。コースあるいはテーマによって、撮影する際に指示するポーズを変えてもよい。
【0076】
本実施形態では、テーマで選んだ色がユーザの好み、演出の基調を示すと説明したが、色以外の要素(背景の模様など)を選ぶとしてもよい。
【0077】
本実施形態では、受付処理(S10)においてコースで事前修正の方法、テーマで推し色の選択を行うと説明したが、変形例として、好きなアイドルを選択してもよい。事前に選んだアイドルの写真が一緒に写るようにしてもよい。たとえば、テーマの選択(S24)において複数のアイドルの画像が用意されており、その中からアイドルA1を選択すると、撮影処理過程中、第1撮影モニタ112にアイドルA1の画像が表示され、アイドルA1とユーザが並んだ撮像画像が生成されてよい。事前に好きなアイドルのボイスを選択して、プレイ中の操作指示等で流してもよい。事前に選択したアイドルに合わせた推し色で照明装置210が照明する、あるいは編集の際にアイドルの推し色に合わせたスタンプが選択できてもよい。
【0078】
本実施形態では、受付処理(S10)においてコースで事前修正の方法、テーマで推し色の選択を行うと説明したが、変形例として、好きなアニメのキャラクタやBGMを選択できるようにしてもよい。事前に選んだアニメキャラクタの写真が一緒に写るようにしてもよい。事前に好きなアニメキャラクタのボイスを選択して、プレイ中の操作指示等で流すようにしてもよい。事前に好きなアニメのBGMを選択して、プレイ中に流すようにしてもよい。事前に選択したアニメキャラクタに合わせた基調色で照明装置210が照明する、あるいは編集の際にアニメキャラクタのスタンプが選択できるようにするなどしてもよい。
【0079】
本実施形態におけるコースは、「ぴゅあかわいい」と「やみかわいい」の2種類であるとして説明したが、コースは3種類以上であってもよい。その時々のトレンドに応じたかわいさのコースを多数用意することで、すべてのコースをコンプリート(全体験)してみたいというユーザの意欲を喚起しやすくなる。また、本実施形態におけるテーマは8種類として説明したが、テーマは8種類以上であってもよい。アイドルグループの構成人数等に応じたテーマを用意することで、より多くのユーザの利用が見込まれる。
【0080】
コースやテーマには、特段の演出を行わないノーマルモードがあってもよい。たとえば、受付処理におけるコースの選択(S22)の際、ノーマルモードを選択すると、撮影完了後に撮影装置128は事前修正を行わずに、撮影画像(対象画像)を編集装置126にそのまま転送するとしてもよい。あるいは、テーマの選択(S24)の際、ノーマルモードを選択すると、照明装置210は基本色の光に固定されるとしてもよい。
【0081】
本実施形態においては、テーマに応じて撮影ブース104の照明光を有色光(基調色の光)に設定するとして説明した。これに限らず、照明制御部218は編集ブース106のライト(不図示)も有色光に設定してもよい。たとえば、ユーザP1がテーマT1を選んだとき、照明制御部218は撮影ブース104において照明装置210をC1色に設定する。撮影が終了してユーザが編集ブース106aに案内されるときには照明制御部218は編集ブース106aのライトをC1色に設定してもよい。このような制御方法によれば、撮影だけでなく編集に際してもC1色の照明光が継続するため、テーマの継続性や統一感を保ちやすくなる。また、撮影ブース104においては照明装置210を基本色の光に固定し、編集ブース106においてのみ有色光により照明するとしてもよい。
【0082】
ユーザは、ユーザ端末206によりコースおよびテーマを設定してもよい。たとえば、ユーザ端末206においてコースおよびテーマを選択すると、ユーザ端末206にインストールされるアプリケーションソフトウェアはコースおよびテーマに対応する二次元コードを画面表示させてもよい。ユーザは、ユーザ端末206の二次元コードを受付装置102のカメラ(不図示)にかざすことで、受付モニタ108にコースおよびテーマの選択を通知してもよい。
【0083】
あるいは、ユーザは、ユーザ端末206からサーバ202にユーザIDを指定してアクセスし、コースやテーマを設定する。サーバ202は、ユーザIDとコースおよびテーマを対応づけて登録しておく。次に、ユーザが受付モニタ108においてユーザIDを入力したとき、サーバ202はユーザIDにあらかじめ対応づけられるコースやテーマを遊戯画像撮影装置100に通知する。遊戯画像撮影装置100はこの通知にしたがってコースやテーマを設定してもよい。
【0084】
このほか、ユーザは撮影ブース104に入室してから、コースやテーマを選択してもよい。たとえば、出力部142はユーザの入室時に、第1撮影モニタ112にコースやテーマを選択させるための画面を表示させてユーザにコースやテーマを選択させてもよい。
【0085】
ユーザは、撮影ブース104において撮影開始ボタン(不図示)をタッチしてもよい。撮影開始ボタンは機械的スイッチであってもよいし、撮影ブース104に表示される画像ボタンであってもよい。ユーザが撮影開始ボタンをタッチしてから所定時間経過後に、撮影処理部144は6枚分の撮影を開始するとしてもよい。この場合、照明制御部218は撮影開始ボタンがタッチされるまでは照明装置210を有色光に設定し、撮影開始ボタンがタッチされたときに照明装置210を基本色の光に設定するとしてもよい。
【0086】
プレビュー表示のときに照明装置210を基本色の光に設定するとしてもよいし、撮影時のみ照明装置210を基本色の光に設定するとしてもよい。たとえば、照明制御部218は前半動画像の撮影開始時に照明装置210を基本色の光に設定し、後半動画像の撮影終了時に照明装置210を有色光に戻すとしてもよい。このような制御方法によれば、撮影ブース104においては通常は有色光照明がなされるものの、静止画および動画の撮影時には基本色の光による照明とすることで、テーマにともなう雰囲気の維持と撮影画像への有色光の映り込み抑制とを両立させやすくなる。また、前半動画像は白色光の雰囲気、後半動画像は有色光の別の雰囲気となるため、途中から雰囲気の変化する撮影動画像をつくることができる。
【0087】
撮影動画像を取得しつつ撮影静止画像も取得する場合、撮影静止画像の取得時にストロボを発光させてもよい。この場合、撮影動画像および撮影静止画像の撮影中においても、照明制御部218は照明装置210を有色光に設定してもよい。いいかえれば、ユーザが撮影ブース104に存在する間は、照明制御部218は照明装置210を常時有色光に設定してもよい。ストロボ発光によって強い基本色の光を照射すれば、撮影静止画像に対する有色光の影響を緩和できる。この結果、テーマに対応する基調色の影響が残る撮影動画像と、基調色(有色光)の影響の少ない撮影静止画像を同時に取得できるため、ユーザは1回の撮影につき2種類の照明効果を楽しむことができる。
【0088】
ユーザは事前修正メニューから適用すべき事前修正を選択してもよい。たとえば、受付処理部148は「目」、「唇」、「頬」などの複数の事前修正場所を提示し、ユーザはこれらの修正場所ごとに有効/無効を選択してもよい。ユーザが「目」を無効指定したときには、撮影処理部144は「目」を事前修正の対象外としてもよい。たとえば、「ぴゅあかわいい」コースを選択したときには、目元をやわらかく補正し、ブラウン系のメイクやうすいピンクチークを施す事前修正を行うが、「目」が無効指定されているときには、撮影処理部144は撮影画像におけるユーザの目には事前修正を施さないとしてもよい。
【0089】
本実施形態においては、ユーザの入室時に照明装置210を有色光に設定し、撮影時に照明装置210を基本色の光に設定するとして説明した。変形例として、ユーザが撮影ブース104に入室したあとは照明装置210を有色光に設定したまま維持するとしてもよい。この場合、撮影画像には有色光の映り込みが生じる可能性がある。たとえば、テーマT1に基づきC1色(ピンク)が選択されたときには、ユーザの顔や肌はピンク色がかった色になる可能性がある。
【0090】
有色光の映り込みに対応して、撮影処理部144は、撮影画像の基調色を弱めるように色彩補正を行ってもよい。たとえば、基調色がパープルのときには、撮影処理部144は赤成分(R)と青成分(B)の輝度を下げるように色彩調整を行うことで肌本来の色となるように、いいかえれば、紫の映り込み効果をキャンセルするように色彩を調整してもよい。このような色彩の調整は人物あるいは肌色部分のみに適用されてもよいし、撮影画像全体に適用されてもよい。
【0091】
選択されたテーマによって、照明装置210の照明色を変更することは必須ではない。たとえば、テーマによって編集画面240の基調色を変更するものの、照明装置210は基本色の光のまま維持されるとしてもよい。
【0092】
上述したように、編集画面240においてはスタイラスペン122でも指でも編集入力できる。編集処理部146は、スタイラスペン122と指のいずれによるタッチであるかは、静電容量の計測により判別できる。スタイラスペン122で入力するための装飾選択領域182(編集ツール)と指で入力するための装飾選択領域182(編集ツール)を別々に設けてもよい。また、同一のスタンプ画像をタッチしたときでも、スタイラスペン122でタッチしたときと指でタッチしたときではスタンプ画像の表示態様(色、形状、キャラクタのポーズなど)を異ならせてもよい。
【0093】
本実施形態では、撮影処理過程が第1演出時間、撮影時間、第2演出時間という時間帯で構成されると説明したが、これらの時間帯の順序は自由に入れ替えてもよいものとする。たとえば、第1演出時間、第2演出時間、撮影時間の順、あるいは撮影時間、第1演出時間、第2演出時間の順で撮影処理過程が進んでもよい。
【0094】
本実施形態では、受付処理においてユーザP1がユーザP2より先にテーマを選択したため、第1演出はユーザP1の推し色C1色で演出されると説明したが、第1演出で演出される推し色を決めるための条件は変えてもよい。たとえば、ユーザP1の方が有料会員であること、あるいはユーザP1の方がより長時間のプレイ実績があることなどを条件にして、第1演出で演出される推し色を決めてもよい。また、第1演出で演出される推し色は、ランダムに決めてもよい。
【0095】
スライダーバー185のボタンを左右に操作することで、前景の推し色の濃淡を調整することができると説明したが、第1画像表示領域166aおよび第2画像表示領域166b内の他の箇所についても調整できるとしてもよい。たとえば、第1画像表示領域166aおよび第2画像表示領域166b上に表示される光のマークやハートマークなどの色の濃淡を調整できるとしてもよい。
【0096】
上述したように、本実施形態における遊戯画像撮影装置100においては撮影ブース104(撮影空間)と編集ブース106(編集空間)が別々に構成されているが、撮影ブース104および編集ブース106は兼用であってもよい。たとえば、
図2に示す撮影ブース104に撮影装置128だけでなく編集装置126を設置するとしてもよい。ユーザは、撮影装置128により撮影を行ったあと、撮影ブース104において続けて編集装置126による編集作業を行ってもよい。この場合、照明制御部218は受付装置102において選択されたテーマに基づいて撮影ブース104に設置される照明装置210を制御すればよい。
【0097】
本実施形態においては、最大6セットの撮影画像(撮影動画像と撮影静止画像のセット)を取得するとして説明したが、6セットは例示であり、7セット以上あるいは5セット以下であってもよい。なお、ユーザはセット数を自由に選んでもよい。ユーザの種別、たとえば、プレミアム会員と一般ユーザに応じてセット数を異ならせてもよい。
【0098】
t0からt2にかかる第1演出時間において、前半を「推し色タイム」、後半を「身だしなみチェックタイム」に分割してもよい。また、本実施形態においては、t0からt2にかかる第1演出時間において、主照明装置116および副照明装置260が共に推し色C1色で発光するとして説明した。変形例として、前半の「推し色タイム」では主照明装置116および副照明装置260は共に推し色C1で発光し、後半の「身だしなみチェックタイム」では主照明装置116が基本色、副照明装置260は推し色C1で発光するとしてもよい。
【0099】
また、撮影画像のセットが7セットの場合には、「推し色タイム」と「身だしなみチェックタイム」のあと、副照明装置260を1枚目は推し色C1、2枚目は推し色C2により交互に発光させ、最後の7枚目は推し色C1にて発光させてもよい。また、7枚の撮影が終了したあとは、主照明装置116および副照明装置260の双方を推し色C2にて発光させてもよい。
【0100】
本実施形態では、編集画面240において推し色ボタン180aを選択した後、項目フィルター183bを選択すると、パレット184の中から4セットの前景を選択できると説明したが、4セットは例示であり、5セット以上あるいは3セット以下であってもよい。また、前景のパターンとして、たとえば泡のようなデザインが施された前景を選べるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0101】
100 遊戯画像撮影装置、102 受付装置、104 撮影ブース、106 編集ブース、108 受付モニタ、110 印刷装置、112 第1撮影モニタ、114 第2撮影モニタ、116 主照明装置、118 カメラ、120 編集モニタ、122 スタイラスペン、124 カーテン、126 編集装置、128 撮影装置、130 ユーザインタフェース処理部、132 データ処理部、134 通信部、136 データ格納部、140 入力部、142 出力部、144 撮影処理部、146 編集処理部、148 受付処理部、150 印刷処理部、162a 第1編集領域、162b 第2編集領域、166 画像表示領域、166a 第1画像表示領域、166b 第2画像表示領域、168 タブ、174 残余時間表示領域、176 終了ボタン、180 装飾ボタン、180a 推し色ボタン、180b 目の盛りボタン、180b 盛りボタン、180c 全体盛りボタン、180d メイクボタン、180e ペン・スタンプボタン、182 装飾選択領域、183 選択肢、183a 項目メイク、183b 項目フィルター、184 パレット、184a 推し色メイク、184b 推し色ヘアスプレー、184c 前景オーラ、184d 前景光、184e 前景ハート、184f 前景集中線、184g スライダーバー、184h オフボタン、185 連結文字スタンプ、190 再生ボタン、200 遊戯画像撮影システム、202 サーバ、204 インターネット、206 ユーザ端末、210 照明装置、218 照明制御部、220 撮影演出部、230 受信部、232 送信部、240 編集画面、260 副照明装置、262 演出変更ボタン