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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110518
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】プロジェクター
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20240808BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240808BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
G03B21/14 F
G03B21/00 E
H04N5/74 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015117
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】月岡 敬太
(72)【発明者】
【氏名】米山 拓応
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2K203FA03
2K203FA24
2K203FA32
2K203GA04
2K203GA08
2K203GA20
2K203GA36
2K203GA40
2K203GB02
2K203GB25
2K203GB27
2K203HA15
2K203HA34
2K203HA35
2K203HA63
2K203HA74
2K203HB22
2K203MA14
2K203MA32
5C058BA35
5C058EA02
5C058EA13
(57)【要約】
【課題】小型化を維持しつつ、液晶パネルの温度上昇を抑制可能なプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクターは、第1偏光の白色光と第2偏光の白色光とを出射する光源装置と、光源装置からの第1偏光の白色光を反射し第2偏光の白色光を透過させる偏光分離素子と、偏光分離素子にて反射された第1偏光の白色光の第1色光を変調した第2偏光の第1画像光を出射する第1画素、第2色光を変調した第2偏光の第2画像光を出射する第2画素、及び、第3色光を変調した第2偏光の第3画像光を出射する第3画素を有する反射型液晶パネルと、第1色光を透過し第2,第3色光を反射する第1フィルター、第2色光を透過し第1及び第3色光を反射する第2フィルター及び第3色光を透過し第1及び第2色光を反射する第3フィルターを有する反射型カラーフィルターと、偏光分離素子を透過した第2偏光の第1~第3画像光を投射する投射レンズと、備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1偏光の白色光と第2偏光の白色光とを含む光を出射する光源装置と、
前記光源装置から入射する白色光のうち、前記第1偏光の白色光を第1方向に反射し、前記第2偏光の白色光を前記第1方向に交差する第2方向に透過させる偏光分離素子と、
前記偏光分離素子にて反射された前記第1偏光の白色光に含まれる第1色光、第2色光及び第3色光のうち、前記第1色光を変調した前記第2偏光の第1画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第1画素と、前記第2色光を変調した前記第2偏光の第2画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第2画素と、前記第3色光を変調した前記第2偏光の第3画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第3画素と、を有する反射型液晶パネルと、
前記第1画素に応じて設けられて、前記第1色光を透過し、前記第2色光及び前記第3色光を反射する第1フィルターと、前記第2画素に応じて設けられて、前記第2色光を透過し、前記第1色光及び前記第3色光を反射する第2フィルターと、前記第3画素に応じて設けられて、前記第3色光を透過し、前記第1色光及び前記第2色光を反射する第3フィルターと、を有する反射型カラーフィルターと、
前記第1画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第1画像光と、前記第2画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第2画像光と、前記第3画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第3画像光とを投射する投射レンズと、備える、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子は、前記第1フィルター、前記第2フィルター及び前記第3フィルターのそれぞれにて反射されて、前記第1方向とは反対方向に入射する前記第1偏光の光を前記第2方向とは反対方向に反射し、
前記光源装置は、前記偏光分離素子から入射する前記第1偏光の光を散乱させて出射する散乱部を有する、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項3】
請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子を前記第2方向に透過した前記第2偏光の光を前記第2方向とは反対方向に反射する反射素子を備え、
前記散乱部は、前記偏光分離素子を前記第2方向とは反対方向に透過して入射する前記第2偏光の光を散乱させて、前記第1偏光の光及び前記第2偏光の光を出射する、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記光源装置と前記偏光分離素子との間の光路に配置され、入射する光を反射するリフレクターを備える、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項5】
請求項4に記載のプロジェクターにおいて、
前記リフレクターは、前記入射する光を散乱させて、前記第1偏光の光及び前記第2偏光の光を出射する、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項6】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記光源装置と前記偏光分離素子との間の光路に配置されて、前記光源装置から出射された光を平行化する平行化レンズを備え、
前記平行化レンズは、フレネルレンズである、ことを特徴とするプロジェクター。
【請求項7】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子と前記投射レンズとの間の光路に配置され、入射する前記第1偏光の光を遮蔽し、入射する前記第2偏光の光を透過する偏光素子を備え、
前記偏光分離素子は、
一対の透光性部材と、
前記一対の透光性部材の間に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜して配置される偏光分離膜と、を備える、ことを特徴とするプロジェクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プロジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源と、光源から出射された光を変調する光変調装置と、光変調装置によって変調された光を投射する投射レンズと、を備えるプロジェクターが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、光源から出射された光は、第1の透過フレネルレンズを介して、透過型のカラーLCDパネルに入射される。カラーLCDパネルにて変調された光は、第2の透過フレネルレンズを介して投影レンズに導かれ、投影レンズから反射ミラーを介してスクリーンに拡大投影される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-319066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、カラー画像を形成する液晶パネルには、カラーフィルターが配置される。カラーフィルターは、複数の画素のそれぞれが有する3つのサブ画素に応じて配置される赤用フィルター、緑用フィルター及び青用フィルターを有する。赤用フィルターは、赤色光を透過させ、他の色光を吸収する。緑用フィルターは、緑色光を透過させ、他の色光を吸収する。青用フィルターは、青色光を透過させ、他の色光を吸収する。
このようなカラーフィルターに入射する光が強くなると、カラーフィルターの発熱量が大きくなり、カラーフィルターが配置された液晶パネルが熱により劣化する。
一方、液晶パネルを冷却するために大型の冷却機構を設けると、プロジェクターが大型化しやすいという問題がある。
このため、小型化を維持しつつ、液晶パネルの温度上昇を抑制可能な構成が要望されてきた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るプロジェクターは、第1偏光の白色光と第2偏光の白色光とを含む光を出射する光源装置と、前記光源装置から入射する白色光のうち、前記第1偏光の白色光を第1方向に反射し、前記第2偏光の白色光を前記第1方向に交差する第2方向に透過させる偏光分離素子と、前記偏光分離素子にて反射された前記第1偏光の白色光に含まれる第1色光、第2色光及び第3色光のうち、前記第1色光を変調した前記第2偏光の第1画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第1画素と、前記第2色光を変調した前記第2偏光の第2画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第2画素と、前記第3色光を変調した前記第2偏光の第3画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第3画素と、を有する反射型液晶パネルと、前記第1画素に応じて設けられて、前記第1色光を透過し、前記第2色光及び前記第3色光を反射する第1フィルターと、前記第2画素に応じて設けられて、前記第2色光を透過し、前記第1色光及び前記第3色光を反射する第2フィルターと、前記第3画素に応じて設けられて、前記第3色光を透過し、前記第1色光及び前記第2色光を反射する第3フィルターと、を有する反射型カラーフィルターと、前記第1画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第1画像光と、前記第2画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第2画像光と、前記第3画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第3画像光とを投射する投射レンズと、備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す模式図。
図2】第1実施形態に係る光源装置の概略構成を示す模式図。
図3】第1実施形態に係る反射型カラーフィルター及び反射型カラー液晶パネルの概略構成を示す模式図。
図4】第2実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1Aの概略構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、光源装置2から出射された光を変調して画像情報に応じた画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン等の被投射面に拡大投射する画像表示装置である。
プロジェクター1Aは、図1に示すように、光源装置2、リフレクター3、平行化レンズ4、偏光分離素子5、反射型液晶パネル6、反射型カラーフィルター7、反射素子8及び投射レンズ9を備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1Aは、プロジェクター1Aを制御する制御装置、プロジェクター1Aの電子部品に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1Aの冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
【0008】
以下の説明では、互いに直交する三方向を+X方向、+Y方向及び+Z方向とする。これらのうち、+Z方向を、+Y方向から見て後述する光源装置2が光を出射する方向とし、+X方向を、+Y方向から見て後述する投射レンズ9が画像光を投射する方向とする。図示を省略するが、+X方向とは反対方向を-X方向とし、+Y方向とは反対方向を-Y方向とし、+Z方向とは反対方向を-Z方向とする。+X方向に沿う軸をX軸とし、+Y方向に沿う軸をY軸とし、+Z方向に沿う軸をZ軸とする。
なお、-X方向は、第1方向に相当し、+Z方向は、第2方向に相当する。
【0009】
[光源装置の概略構成]
光源装置2は、s偏光の白色光WLs及びp偏光成分の白色光WLpを含む白色光WLを出射する。白色光WLは、赤色光、緑色光及び青色光を含む光である。
本実施形態では、s偏光は、第1偏光に相当し、偏光分離素子5にて反射される直線偏光である。p偏光は、第2偏光に相当し、偏光分離素子5を透過する直線偏光である。赤色光は第1色光に相当し、緑色光は第2色光に相当し、青色光は第3色光に相当する。
光源装置2の構成については、後に詳述する。
【0010】
[リフレクターの構成]
リフレクター3は、光源装置2と偏光分離素子5との間の光路に設けられている。リフレクター3は、+Z方向に向かうに従って外径が大きくなる円錐台形状又は角錐台形状に形成されている。リフレクター3における-Z方向の端部は、光漏れが発生しないように光源装置2と接続され、+Z方向の端部は、光漏れが発生しないように平行化レンズ4と接続される。
リフレクター3は、光源装置2から出射された白色光WLを平行化レンズ4に導くとともに、白色光WLをリフレクター3の内面にて散乱させて、白色光WLの照度を均一化する。また、リフレクター3は、偏光分離素子5から-Z方向に入射する光を、リフレクター3の内面にて散乱させつつ、光源装置2に導く。リフレクター3は、入射する光を散乱させやすくするために、粗面の表面で構成することが好ましい。
リフレクター3は、例えば内部に空間が形成された中空のリフレクターであってもよく、内部に透光性材料が充填された中実のリフレクターであってもよい。
【0011】
[平行化レンズの構成]
平行化レンズ4は、光源装置2から出射されてリフレクター3を介して入射する白色光WLを平行化して、偏光分離素子5に入射させる。また、平行化レンズ4は、偏光分離素子5から-Z方向に入射する光を光源装置2に集光する。
本実施形態では、平行化レンズ4は、フレネルレンズである。このため、平行化レンズ4によって、光源装置2から拡散出射された白色光WLを効率よく平行化できる他、偏光分離素子5から-Z方向に入射する光を光源装置2に短距離で集光できる。
なお、平行化レンズ4は、リフレクター3から入射する光を平行化し、偏光分離素子5から入射する光を光源装置2に集光できれば、フレネルレンズに限定されない。また、平行化レンズ4は、1つのレンズに限らず、複数のレンズを備えるものであってもよい。
【0012】
[偏光分離素子の構成]
偏光分離素子5は、光源装置2に対して+Z方向に配置される。偏光分離素子5は、略直角二等辺三角柱状の2つの透光性部材51と、2つの透光性部材51の間に設けられた偏光分離層52と、を有するプリズム型の偏光分離素子である。
2つの透光性部材51のそれぞれは、透光性を有するプリズム片であり、主に硝子材によって構成されている。
偏光分離層52は、+X方向及び+Z方向のそれぞれに対して45°傾斜している。詳述すると、偏光分離層52は、XY平面及びYZ平面に対して45°傾斜している。偏光分離層52は、s偏光の光を反射し、p偏光の光を透過する偏光分離特性を有する。このため、例えば光源装置2から出射されて+Z方向に入射する白色光WLのうち、s偏光の白色光WLsは、偏光分離素子5によって-X方向に反射され、p偏光の白色光WLpは、偏光分離素子5を+Z方向に透過する。
なお、偏光分離素子5は、プリズム型の偏光分離素子に限らず、プレート型の偏光分離素子であってもよい。
【0013】
[反射型液晶パネル及び反射型カラーフィルターの配置]
反射型液晶パネル6及び反射型カラーフィルター7は、偏光分離素子5に対して-X方向に配置されている。すなわち、反射型液晶パネル6及び反射型カラーフィルター7は、偏光分離素子5に対して、偏光分離素子5が光源装置2から入射する白色光WLのうち、s偏光の白色光WLsを出射する方向に配置されている。
【0014】
[反射型液晶パネルの構成]
図2は、反射型液晶パネル6及び反射型カラーフィルター7を示す模式図である。なお、図2では、反射型液晶パネル6が有する複数の画素61のうち、1つの画素61を図示し、反射型カラーフィルター7が有する複数のフィルター71のうち、1つの赤用フィルター71R、1つの緑用フィルター71G及び1つの青用フィルター71Bを図示している。
反射型液晶パネル6は、反射型カラーフィルター7を介して偏光分離素子5から入射する光を変調した画像光を、偏光分離素子5からの光の入射方向とは反対方向に出射する。反射型液晶パネル6は、図2に示すように、入射する光を変調する複数の画素61を有する。複数の画素61のそれぞれは、液晶層を有する複数のサブ画素62によって構成されている。
【0015】
サブ画素62には、反射型カラーフィルター7を通過したs偏光の色光が入射し、サブ画素62は、入射した色光を変調する。色光の偏光方向は、図示しない反射層で電圧が印加されたサブ画素62の液晶層を往復することによって回転する。サブ画素62による色光の回転角は、サブ画素62に印加される電圧によって変化する。
例えばサブ画素62に印加される電圧値が最大値である場合には、サブ画素62に入射されたs偏光の色光は、p偏光の色光に変換されて出射される。また例えば、サブ画素62に印加される電圧値が最小値である場合には、サブ画素62に入射されたs偏光の色光は、偏光方向が回転されず、s偏光のまま出射される。また例えば、サブ画素62に印加される電圧が中間値である場合には、サブ画素62に入射されたs偏光の色光の偏光方向がs偏光の偏光方向とp偏光の偏光方向との中間の角度に回転されて出射される。このようにして、偏光分離素子5を通過して投射レンズ9によって投射される投射画像の階調が調節される。
【0016】
複数のサブ画素62は、赤用サブ画素62R、緑用サブ画素62G及び青用サブ画素62Bを含む。
赤用サブ画素62Rは、第1画素に相当し、偏光分離素子5から赤用フィルター71Rを-X方向に透過して入射するs偏光の赤色光RLsを変調し、変調した赤色画像光RLiを+X方向に出射する。赤色画像光RLiは、第1画像光に相当する。
緑用サブ画素62Gは、第2画素に相当し、偏光分離素子5から緑用フィルター71Gを-X方向に透過して入射するs偏光の緑色光GLsを変調し、変調した緑色画像光GLiを+X方向に出射する。緑色画像光GLiは、第2画像光に相当する。
青用サブ画素62Bは、第3画素に相当し、偏光分離素子5から青用フィルター71Bを-X方向に透過して入射するs偏光の青色光BLsを変調し、変調した青色画像光BLiを+X方向に出射する。青色画像光BLiは、第3画像光に相当する。
【0017】
[反射型カラーフィルターの構成]
反射型カラーフィルター7は、偏光分離素子5と反射型液晶パネル6との間に配置されている。反射型カラーフィルター7には、偏光分離素子5から-X方向に沿ってs偏光の白色光WLsが入射する他、反射型液晶パネル6から+X方向に沿って各画像光RLi,GLi,BLiが入射する。
反射型カラーフィルター7は、図2に示すように、反射型液晶パネル6の各画素61が有する複数のサブ画素62のそれぞれに応じて設けられる複数のフィルター71を有する波長選択フィルターである。複数のフィルター71は、赤用フィルター71R、緑用フィルター71G及び青用フィルター71Bを含む。
【0018】
赤用フィルター71Rは、第1フィルターに相当し、赤用サブ画素62Rに応じて設けられる。赤用フィルター71Rは、赤用サブ画素62Rに対して、赤色光RLsの入射側である+X方向に設けられる。
赤用フィルター71Rは、偏光方向をほぼ回転させずに、赤色光RLsを透過し、緑色光GLs及び青色光BLsを反射する。
このため、赤用フィルター71Rは、偏光分離素子5から-X方向に入射する赤色光RLsを、-X方向に透過して赤用サブ画素62Rに入射させる。赤用フィルター71Rは、赤用サブ画素62Rから+X方向に入射する赤色画像光RLiを、偏光方向を回転させずに透過して、偏光分離素子5に入射させる。
【0019】
緑用フィルター71Gは、第2フィルターに相当し、緑用サブ画素62Gに応じて設けられる。緑用フィルター71Gは、緑用サブ画素62Gに対して、緑色光GLsの入射側である+X方向に設けられる。
緑用フィルター71Gは、偏光方向をほぼ回転させずに、緑色光GLsを透過し、赤色光RLs及び青色光BLsを反射する。
このため、緑用フィルター71Gは、偏光分離素子5から-X方向に入射する緑色光GLsを、-X方向に透過して緑用サブ画素62Gに入射させる。緑用フィルター71Gは、緑用サブ画素62Gから+X方向に入射する緑色画像光GLiを、偏光方向を回転させずに透過して、偏光分離素子5に入射させる。
【0020】
青用フィルター71Bは、第3フィルターに相当し、青用サブ画素62Bに応じて設けられる。青用フィルター71Bは、青用サブ画素62Bに対して、青色光BLsの入射側である+X方向に設けられる。
青用フィルター71Bは、偏光方向をほぼ回転させずに、青色光BLsを透過し、赤色光RLs及び緑色光GLsを反射する。
このため、青用フィルター71Bは、偏光分離素子5から-X方向に入射する青色光BLsを、-X方向に透過して青用サブ画素62Bに入射させる。青用フィルター71Bは、青用サブ画素62Bから+X方向に入射する青色画像光BLiを、偏光方向を回転させずに透過して、偏光分離素子5に入射させる。
偏光分離素子5に入射した各画像光RLi,GLi,BLiのうち、p偏光の画像光RLi,GLi,BLiは、偏光分離素子5を+X方向に透過して、投射レンズ9に入射する。なお、偏光分離素子5に入射した各画像光RLi,GLi,BLiのうち、s偏光の各画像光RLi,GLi,BLiは、偏光分離素子5にて-Z方向に反射される。
【0021】
[反射素子及び投射レンズの構成]
反射素子8は、偏光分離素子5に対して+Z方向に配置される。詳述すると、反射素子8は、プリズム型の偏光分離素子5における+Z方向を向く面に設けられている。反射素子8は、入射する光を反射する全反射ミラーである。このため、偏光分離素子5を+Z方向に透過したp偏光の白色光WLpは、反射素子8によって偏光方向をほぼ回転させずに、-Z方向に反射されて偏光分離素子5に入射する。
投射レンズ9は、入射する光を被投射面に投射する。すなわち、投射レンズ9は、偏光分離素子5を+X方向に透過したp偏光の各画像光RLi,GLi,BLiによって形成されるカラー画像光CLiを投射する。投射レンズ9としては、複数のレンズと、複数のレンズを収容する鏡筒とを備えた組レンズを例示できる。
【0022】
[光源装置の詳細構成]
図3は、光源装置2の構成を示す模式図である。
光源装置2は、図3に示すように、ベース部材21、反射層22、固体発光素子23及び蛍光体層24を備える。ベース部材21、反射層22及び蛍光体層24は、本開示の散乱部SPを構成する。
【0023】
ベース部材21は、例えば光を反射可能な金属により形成され、反射層22、固体発光素子23及び蛍光体層24を支持する。ベース部材21は、第1面211及び凹部212を有する。
第1面211は、ベース部材21において光源装置2による白色光WLの出射側の面である。すなわち、第1面211は、+Z方向を向く。
凹部212は、第1面211に設けられ、円錐台形状又は角錐台形状に-Z方向に凹んでいる。凹部212は、第1面211から凹部212の底部213に向かうに従って内径が小さくなるように形成されている。
なお、凹部212を有するベース部材21に代えて、平板状の基板と、基板に設けられて固体発光素子23及び蛍光体層24の側面を覆う被覆部材とを有する支持部材を採用してもよい。
【0024】
反射層22は、凹部212の内面に設けられ、入射する光を反射する。具体的に、反射層22は、凹部212の内面と固体発光素子23及び蛍光体層24との間に設けられ、固体発光素子23及び蛍光体層24から入射する光を反射する。反射層22は、入射する光を散乱させやすくするために、粗面の表面や散乱粒子を含む層で構成することが好ましい。なお、凹部212の内面が十分な光反射特性を有する場合には、反射層22を省略してもよい。この場合、凹部の表面を粗面にすることが好ましい。
このような反射層22が設けられた凹部212は、入射する光を光源装置2の外に向けて反射することから、リフレクター3とは別のリフレクターと言うこともできる。
【0025】
固体発光素子23は、凹部212の底部213に配置される。固体発光素子23は、励起光である青色光BLを出射する。固体発光素子23から出射された青色光BLは、非偏光の青色光であり、s偏光の青色光BLsとp偏光の青色光BLpとを含む。固体発光素子23としては、ピーク波長が440nmの青色光を出射するLED(Light Emitting Diode)を例示できる。
【0026】
蛍光体層24は、青色光BLにより励起されて非偏光の蛍光YLを散乱光として出射する蛍光体を含有する。すなわち、蛍光体層24は、入射する青色光BLを、青色光BLの波長よりも長い波長を有する非偏光の蛍光YLに変換する波長変換層である。蛍光YLは、p偏光の蛍光YLpと、s偏光の蛍光YLsと、を含む。詳述すると、蛍光YLは、赤色光及び緑色光を含み、赤色光は、s偏光の赤色光RLsとp偏光の赤色光RLpとを含み、緑色光は、s偏光の緑色光GLsとp偏光の緑色光GLpとを含む。
蛍光体層24にて青色光BLから変換された蛍光YLは、蛍光YLに変換されなかった青色光BLとともに蛍光体層24の表面241から散乱しつつ出射され、s偏光の白色光WLs及びp偏光の白色光WLpを含む白色光WLとして光源装置2から出射される。
このように、固体発光素子23及び蛍光体層24は、白色光WLを出射することから、光源装置2は、固体発光素子23及び蛍光体層24によって構成される白色LEDを備えるということもできる。
【0027】
[光源装置から出射された光の光路]
上記のように、光源装置2は、s偏光の白色光WLs及びp偏光の白色光WLpを含む白色光WLを+Z方向に出射する。白色光WLは、リフレクター3及び平行化レンズ4を介して偏光分離素子5に+Z方向に入射する。
偏光分離素子5に入射した白色光WLのうち、s偏光の白色光WLsは、偏光分離素子5にて-X方向に反射される。すなわち、偏光分離素子5に入射した白色光WLsを構成する赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsは、偏光分離素子5にて-X方向に反射される。
【0028】
偏光分離素子5にて-X方向に反射された赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsは、図2に示したように、反射型カラーフィルター7に入射する。
ここで、赤用フィルター71Rに入射した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsのうち、赤色光RLsは、赤用フィルター71Rを透過して赤用サブ画素62Rに入射するが、緑色光GLs及び青色光BLsは、赤用フィルター71Rにて+X方向に反射される。
緑用フィルター71Gに入射した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsのうち、緑色光GLsは、緑用フィルター71Gを透過して緑用サブ画素62Gに入射するが、赤色光RLs及び青色光BLsは、緑用フィルター71Gにて+X方向に反射される。
青用フィルター71Bに入射した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsのうち、青色光BLsは、青用フィルター71Bを透過して青用サブ画素62Bに入射するが、赤色光RLs及び緑色光GLsは、青用フィルター71Bにて+X方向に反射される。
各サブ画素62R,62G,62Bは、入射する色光を変調した赤色画像光RLi、緑色画像光GLi及び青色画像光BLiを+X方向に出射する。各画像光RLi,GLi,BLiは、対応するフィルター71を通過して、偏光分離素子5に+Z方向に入射する。
【0029】
+X方向に偏光分離素子5に入射した各画像光RLi,GLi,BLiのうち、偏光分離素子5を通過可能な偏光方向の各画像光RLi,GLi,BLiは、偏光分離素子5を通過して、投射レンズ9に入射する。投射レンズ9は、入射した画像光RLi,GLi,BLiを投射する。これにより、被投射面に各画像光RLi,GLi,BLiに基づく画像が表示される。
+X方向に偏光分離素子5に入射した各画像光RLi,GLi,BLiのうち、偏光分離素子5を通過できない偏光方向の各色光は、偏光分離素子5にて-Z方向に反射され、平行化レンズ4及びリフレクター3を介して、光源装置2に入射する。
反射型カラーフィルター7にて反射されて+X方向に偏光分離素子5に入射した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsも、偏光分離素子5にて-Z方向に反射され、平行化レンズ4及びリフレクター3を介して光源装置2に入射する。
【0030】
偏光分離素子5に+Z方向に入射した白色光WLのうち、p偏光の白色光WLpは、偏光分離素子5を+Z方向に通過して、反射素子8に入射する。
反射素子8に入射した白色光WLpは、反射素子8にて偏光方向をほぼ回転させずに反射され、-Z方向に偏光分離素子5を通過して、平行化レンズ4及びリフレクター3を介して光源装置2に入射する。
【0031】
このように、偏光分離素子5を+Z方向に透過し、反射素子8にて反射されて偏光分離素子5を-Z方向に透過したp偏光の白色光WLpと、偏光分離素子5にて-X方向に反射され、反射型カラーフィルター7にて反射されて偏光分離素子5にて-Z方向に反射されたs偏光の白色光WLsと、偏光分離素子5にて-X方向に反射され、反射型カラーフィルター7を透過して反射型液晶パネル6にて反射されて偏光分離素子5にて-Z方向に反射されたs偏光の光とは、戻り光として光源装置2に入射する。
なお、偏光分離素子5にて-X方向に反射され、反射型カラーフィルター7を透過して反射型液晶パネル6にて反射されて偏光分離素子5にて-Z方向に反射されたs偏光の光は、反射型液晶パネル6にて画像光として変調されなかった色光である。
【0032】
各戻り光のうち、一部の光は、図3に示すベース部材21の第1面211に入射し、第1面211にて+Z方向に反射される。
各戻り光のうち、他の一部の光は、第1面211の凹部212内に設けられた蛍光体層24の表面241にて+Z方向に反射される。
【0033】
各戻り光のうち、残りの光は、蛍光体層24の内部に入射する。蛍光体層24の内部に入射した光は、蛍光体層24内に入射するときに散乱される。
蛍光体層24の内部に入射した光のうち、一部の光は、蛍光体層24内にて伝播された後、反射層22にて反射され、凹部212内にて内面反射を繰り返す等して偏光方向が回転されて、蛍光体層24から+Z方向に出射される。
ここで、蛍光体層24の内部に入射した光のうち、一部の青色光BLは、蛍光体層24に含有された蛍光体を励起し、蛍光体によって非偏光の蛍光YLに変換される。蛍光体から出射される蛍光YLは、蛍光体から放射状に出射される散乱光となる。一部の蛍光YLは、蛍光体から蛍光体層24を伝播して蛍光体層24から+Z方向に出射される。他の一部の蛍光YLは、蛍光体層24内を伝播して反射層22にて反射されて蛍光体層24から+Z方向に出射される。一方、赤色光及び緑色光は、蛍光体に入射されても、蛍光体を励起せず、蛍光体にて散乱される。すなわち、蛍光体は、入射する光を散乱させる散乱要素の1つである。
なお、蛍光体層24において光が伝播する距離が長いほど、蛍光体層24の外部に出射されるときに、当該光の偏光状態は乱れやすくなり、当該光は非偏光となりやすい。
【0034】
このように、第1面211及び蛍光体層24の表面241にて+Z方向に反射された光と、蛍光体層24から+Z方向に出射された光は、s偏光の白色光WLs及びp偏光の白色光WLpを含む白色光WLの一部として、光源装置2の外部に出射されて、リフレクター3及び平行化レンズ4を介して、再び偏光分離素子5に入射する。また、リフレクター3は、入射する光を散乱し非偏光の白色光を生成する一助として機能する。
偏光分離素子5に入射した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsは、+X方向に反射されて、反射型カラーフィルター7の各フィルター71R,71G,71Bを透過した赤色光RLs、緑色光GLs及び青色光BLsが、反射型液晶パネル6による画像形成に利用される。
一方、偏光分離素子5に入射した赤色光RLp、緑色光GLp及び青色光BLpを含む白色光WLpと、偏光分離素子5にて-X方向に反射された白色光WLsのうち、反射型液晶パネル6による画像形成に利用されなかった光は、偏光分離素子5から再度光源装置2に入射する。
そして、光源装置2と、反射型液晶パネル6、反射型カラーフィルター7及び反射素子8との間を往復し、偏光方向が回転されてs偏光となった光が、偏光分離素子5にて-X方向に反射され、反射型液晶パネル6による画像形成に利用される。
【0035】
[第1実施形態の効果]
以上説明した第1実施形態に係るプロジェクター1Aは、以下の効果を奏する。
プロジェクター1Aは、光源装置2と、偏光分離素子5と、反射型液晶パネル6と、反射型カラーフィルター7と、投射レンズ9と、備える。
光源装置2は、s偏光の白色光WLsとp偏光の白色光WLpとを含む白色光WLを出射する。s偏光は第1偏光に相当し、p偏光は第2偏光に相当する。
偏光分離素子5は、光源装置2から入射するs偏光の白色光WLsを-X方向に反射し、p偏光の白色光WLpを+Z方向に透過させる。-X方向は、第1方向に相当し、+Z方向は、第1方向に交差する第2方向に相当する。
【0036】
反射型液晶パネル6は、偏光分離素子5にて反射されたs偏光の白色光WLsを変調した画像光を出射する。反射型液晶パネル6は、赤用サブ画素62R、緑用サブ画素62G及び青用サブ画素62Bを有する。赤用サブ画素62R、緑用サブ画素62G及び青用サブ画素62Bは、第1画素、第2画素及び第3画素に相当する。
赤用サブ画素62Rは、白色光WLsに含まれるs偏光の赤色光RLsを変調した赤色画像光RLiを+X方向に出射する。
緑用サブ画素62Gは、白色光WLsに含まれるs偏光の緑色光GLsを変調した緑色画像光GLiを+X方向に出射する。
青用サブ画素62Bは、白色光WLsに含まれるs偏光の青色光BLsを変調した青色画像光BLiを+X方向に出射する。
【0037】
反射型カラーフィルター7は、赤用フィルター71R、緑用フィルター71G及び青用フィルター71Bを有する。赤用フィルター71R、緑用フィルター71G及び青用フィルター71Bは、第1フィルター、第2フィルター及び第3フィルターに相当する。
赤用フィルター71Rは、赤用サブ画素62Rに応じて設けられて、赤色光RLsを透過し、緑色光GLs及び青色光BLsを反射する。
緑用フィルター71Gは、緑用サブ画素62Gに応じて設けられて、緑色光GLsを透過し、赤色光RLs及び青色光BLsを反射する。
青用フィルター71Bは、青用サブ画素62Bに応じて設けられて、青色光BLsを透過し、赤色光RLs及び緑色光GLsを反射する。
投射レンズ9は、赤色画像光RLiのうち偏光分離素子5を透過したp偏光の赤色画像光RLiと、緑色画像光GLiのうち偏光分離素子5を透過したp偏光の緑色画像光GLiと、青色画像光BLiのうち偏光分離素子5を透過したp偏光の青色画像光BLiとを投射する。
【0038】
このような構成によれば、光源装置2から出射された白色光WLのうち、s偏光の白色光WLsは、偏光分離素子5にて-X方向に反射されて、反射型カラーフィルター7に入射する。
反射型カラーフィルター7に入射したs偏光の白色光WLsのうち、赤用フィルター71Rを透過した赤色光RLsは赤用サブ画素62Rに入射し、緑用フィルター71Gを透過した緑色光GLsは緑用サブ画素62Gに入射し、青用フィルター71Bを透過した青色光BLsは青用サブ画素62Bに入射する。そして、反射型液晶パネル6の各サブ画素62R,62G,62Bにて各色光が変調された各画像光RLi,GLi,BLiは、各フィルター71R,71G,71Bのうち対応するフィルターを通過し、更に偏光分離素子5を通過して、投射レンズ9によって投射される。
【0039】
ここで、赤用フィルター71Rに入射した赤色光RLs以外の色光は赤用フィルター71Rによって反射され、緑用フィルター71Gに入射した緑色光GLs以外の色光は緑用フィルター71Gによって反射され、青用フィルター71Bに入射した青色光BLs以外の色光は青用フィルター71Bによって反射される。このように、各フィルター71R,71G,71Bは、光を吸収しないことから、反射型カラーフィルター7の発熱を抑制できる。これにより、反射型カラーフィルター7から反射型液晶パネル6に熱で伝達することを抑制できるので、反射型液晶パネル6の劣化を抑制できる他、反射型カラーフィルター7及び反射型液晶パネル6を冷却する冷却機構として、小型の冷却機構を採用できる。
この他、反射型液晶パネル6によって変調された各画像光RLi,GLi,BLiを選択して投射レンズ9に入射させる光学素子として偏光分離素子5を用いることができるので、偏光板を反射型液晶パネル6と偏光分離素子5との間に設ける必要がない。このため、反射型液晶パネル6と投射レンズ9との間の光路を短くすることができ、プロジェクター1Aを小型化できる。
従って、プロジェクター1Aの小型化を維持しつつ、反射型液晶パネル6への熱的な影響を抑制できる。
【0040】
偏光分離素子5は、各フィルター71R,71G,71Bのそれぞれにて反射されて、+X方向に入射するs偏光の白色光WLsを-Z方向に反射する。光源装置2は、偏光分離素子5から入射するs偏光の白色光WLsを散乱させて出射する散乱部SPを有する。
このような構成によれば、散乱部SPは、各フィルター71R,71G,71B及び偏光分離素子5にて反射されたs偏光の色光を散乱させて出射するので、各フィルター71R,71G,71Bのそれぞれに、s偏光の白色光WLsを入射させることができる。これにより、反射型カラーフィルター7の各フィルター71R,71G,71Bによって反射された色光を、他のフィルターに入射させて反射型液晶パネル6の各サブ画素62R,62G,62Bに入射させることができる。従って、反射型液晶パネル6による各画像光RLi,GLi,BLiの形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0041】
プロジェクター1Aは、偏光分離素子5を+Z方向に透過したp偏光の白色光WLpを-Z方向に反射する反射素子8を備える。散乱部SPは、偏光分離素子5を-Z方向に透過して入射するp偏光の白色光WLpを散乱させて、s偏光の白色光WLp及びp偏光の白色光WLpを出射する。
このような構成によれば、光源装置2から出射されて偏光分離素子5を透過したp偏光の白色光WLpを光源装置2に戻すことができる。光源装置2に入射されたp偏光の白色光WLpの一部は、散乱部SPにて散乱され、繰り返し反射される等して偏光方向が回転されて、s偏光の白色光WLpに変換される。
このため、偏光分離素子5を透過したp偏光の白色光WLpをリサイクルして、反射型カラーフィルター7に入射させることができる。従って、反射型液晶パネル6による各画像光RLi,GLi,BLiの形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0042】
プロジェクター1Aは、光源装置2と偏光分離素子5との間の光路に配置され、入射する光を反射するリフレクター3を備える。
このような構成によれば、光源装置2から拡散して出射された光を、リフレクター3によって反射して偏光分離素子5に導くことができ、光の損失を抑制できる。
【0043】
リフレクター3は、入射する光を散乱させて、s偏光の光及びp偏光の光を出射する。
このような構成によれば、偏光分離素子5を透過して光源装置2に入射するp偏光の白色光WLpは、リフレクター3によって散乱されて偏光方向が回転され、s偏光の白色光WLsに変換される。このため、光源装置2から出射されたp偏光の白色光WLpをリサイクルしてs偏光の白色光WLsに変換でき、反射型カラーフィルター7に入射させることができる。従って、反射型液晶パネル6による各画像光RLi,GLi,BLiの形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0044】
プロジェクター1Aは、光源装置2と偏光分離素子5との間の光路に配置されて、光源装置2から出射された光を平行化する平行化レンズ4を備える。
平行化レンズ4は、フレネルレンズである。
このような構成によれば、光源装置2から偏光分離素子5に入射する白色光WLを平行化しつつ、光源装置2と偏光分離素子5との間の光路長を短くできる。従って、プロジェクター1Aの小型化を図ることができる。この他、平行化レンズ4として複数のレンズを採用する場合に比べて、平行化レンズ4を軽量化できる。
【0045】
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成を備えるが、偏光分離素子5と投射レンズ9との間に配置される偏光素子を更に備える点で相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】
[プロジェクターの概略構成]
図4は、本実施形態に係るプロジェクター1Bの概略構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Bは、偏光素子PEを更に備える他は、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成及び機能を備える。
偏光素子PEは、X軸において偏光分離素子5と投射レンズ9との間の光路に配置される。詳述すると、偏光素子PEは、プリズム型の偏光分離素子5における+X方向の面に取り付けられている。すなわち、偏光素子PEは、偏光分離素子5において偏光分離層52を通過した各画像光RLi,GLi,BLiの出射面に設けられている。
偏光素子PEは、入射する光のうち、p偏光の光を透過し、s偏光の光を遮蔽する。具体的に、偏光素子PEは、入射するp偏光の光を透過し、入射するs偏光の光を吸収する偏光板である。なお、偏光素子PEは、p偏光の光を透過し、s偏光の光を反射してもよい。
【0047】
ここで、偏光分離素子5の透光性部材51を構成する硝子材には、製造時に歪みが生じる場合がある他、入射する光の強度に応じた熱による歪みが発生する場合がある。このような歪みが発生すると、位相差が発生して、透光性部材51を通過するp偏光の光の一部がs偏光の光に変換され、s偏光の光の一部がp偏光の光に変換されてしまう。
例えば、透光性部材51の歪みにより、反射素子8にて反射されたp偏光の白色光WLpの一部がs偏光の白色光WLsに変換されると、変換されたs偏光の白色光WLsは、偏光分離層52にて+X方向に反射されて投射レンズ9に入射されてしまい、投射される画像のコントラストを低下させてしまう。また、透光性部材51の歪みにより、反射型カラーフィルター7にて反射されたs偏光の各色光RLs,GLs,BLsの一部がp偏光に変換されると、変換されたp偏光の各色光は、偏光分離層52を+X方向に通過して、投射レンズ9に入射してしまう。
一方、透光性部材51の歪みにより、反射型液晶パネル6から出射されたp偏光の画像光の一部がs偏光の画像光に変換されると、変換されたs偏光の画像光は、偏光分離層52にて-Z方向に反射されて光源装置2に入射されてしまう。このような画像光は、迷光となって、投射レンズ9に入射されなくなり、投射レンズ9に入射される画像光の光量が低下するため、投射される画像のコントラストを低下させてしまう。
【0048】
これに対し、本実施形態に係るプロジェクター1Bでは、偏光分離層52に対して投射レンズ9側に位置する透光性部材51において投射レンズ9側の出射面に、上記した偏光素子PEを配置している。これにより、偏光素子PEによってs偏光の光が遮蔽されるので、透光性部材51に歪みが発生した場合でも、投射レンズ9にs偏光の光が入射することが抑制され、p偏光の画像光が投射レンズ9に入射する。このため、投射レンズ9によって投射される画像のコントラストが低下することが抑制される。
なお、偏光素子PEは、偏光分離素子5から離間していてもよい。この場合には、偏光素子PEがs偏光の光を吸収して発熱する場合でも、偏光素子PEの熱が偏光分離素子5に伝達されることを抑制でき、例えば上記した歪みの発生を抑制できる。一方、偏光素子PEが偏光分離素子5に取り付けられている場合には、偏光素子PEを固定する部材が不要となるため、プロジェクター1Bの構成を簡略化できる。
【0049】
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Bは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の効果を奏する他、以下の効果を奏する。
プロジェクター1Bでは、偏光分離素子5と投射レンズ9との間の光路に配置され、s偏光の光を遮蔽し、p偏光の光を透過する偏光素子PEを備える。上記のように、s偏光は第1偏光に相当し、p偏光は第2偏光に相当する。
偏光分離素子5は、一対の透光性部材51と、偏光分離層52と、を有する。
偏光分離層52は、一対の透光性部材51の間に設けられている。偏光分離層52は、-X方向及び+Z方向のそれぞれに対して傾斜して配置されている。-X方向は第1方向に相当し、+Z方向は第2方向に相当する。
このような構成によれば、上記したように、透光性部材51に歪みが生じた場合でも、偏光分離素子5から投射レンズ9に入射するs偏光の光を遮蔽できる。従って、投射レンズ9によって投影される画像のコントラストが低下することを抑制できる。
【0050】
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
上記各実施形態では、白色光WLを出射する光源装置2は、ベース部材21、反射層22、固体発光素子23及び蛍光体層24を有するとした。しかしながら、これに限らず、光源装置2は、白色光WLs,WLpを含む白色光WLを出射可能であれば、光源装置2の構成は、上記に限定されない。例えば、光源装置2は、赤色光を出射する固体発光素子と、緑色光を出射する固体発光素子と、青色光を出射する固体発光素子と、を有する構成であってもよい。
また、光源装置2の向きは、+Z方向に白色光WLを出射する向きに限らず、+Z方向に白色光WLを偏光分離素子5に入射させることができれば、例えば反射部材を光路上に設ける等して、光源装置2の向きは、+X方向又は-X方向に白色光WLを出射する向きであってもよい。
【0051】
上記各実施形態において、プロジェクター1A,1Bは、リフレクター3及び反射素子8を備えるとした。しかしながら、これに限らず、プロジェクター1A,1Bは、リフレクター3及び反射素子8のうち少なくとも一方を備えなくてもよい。
【0052】
上記第2実施形態では、偏光素子PEは、偏光分離素子5と投射レンズ9との間の光路に設けられているとした。しかしながら、これに限らず、偏光素子PEは、投射レンズ9における画像光の出射側の端部に設けられていてもよい。
【0053】
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
[付記1]
第1偏光の白色光と第2偏光の白色光とを含む光を出射する光源装置と、
前記光源装置から入射する白色光のうち、前記第1偏光の白色光を第1方向に反射し、前記第2偏光の白色光を前記第1方向に交差する第2方向に透過させる偏光分離素子と、
前記偏光分離素子にて反射された前記第1偏光の白色光に含まれる第1色光、第2色光及び第3色光のうち、前記第1色光を変調した前記第2偏光の第1画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第1画素と、前記第2色光を変調した前記第2偏光の第2画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第2画素と、前記第3色光を変調した前記第2偏光の第3画像光を前記第1方向とは反対方向に出射する第3画素と、を有する反射型液晶パネルと、
前記第1画素に応じて設けられて、前記第1色光を透過し、前記第2色光及び前記第3色光を反射する第1フィルターと、前記第2画素に応じて設けられて、前記第2色光を透過し、前記第1色光及び前記第3色光を反射する第2フィルターと、前記第3画素に応じて設けられて、前記第3色光を透過し、前記第1色光及び前記第2色光を反射する第3フィルターと、を有する反射型カラーフィルターと、
前記第1画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第1画像光と、前記第2画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第2画像光と、前記第3画像光のうち前記偏光分離素子を透過した前記第2偏光の前記第3画像光とを投射する投射レンズと、備える、ことを特徴とするプロジェクター。
【0054】
このような構成によれば、光源装置から出射された白色光のうち、第1偏光の白色光は、偏光分離素子にて第1方向に反射されて、反射型カラーフィルターに入射する。
反射型カラーフィルターに入射した第1偏光の白色光のうち、第1フィルターを透過した第1色光は第1画素に入射し、第2フィルターを透過した第2色光は第2画素に入射し、第3フィルターを透過した第3色光は第3画素に入射する。そして、反射型液晶パネルの第1~第3画素にて各色光が変調された各画像光は、第1~第3フィルターのうち対応するフィルターを通過し、更に偏光分離素子を通過して、投射レンズによって投射される。
【0055】
ここで、第1フィルターに入射した第1色光以外の色光は第1フィルターによって反射され、第2フィルターに入射した第2色光以外の色光は第2フィルターによって反射され、第3フィルターに入射した第3色光以外の色光は第3フィルターによって反射される。このように、各フィルターは、光を吸収しないことから、反射型カラーフィルターの発熱を抑制できる。これにより、反射型カラーフィルターから反射型液晶パネルに熱で伝達することを抑制できるので、反射型液晶パネルの劣化を抑制できる他、反射型カラーフィルター及び反射型液晶パネルを冷却する冷却機構として、小型の冷却機構を採用できる。
この他、反射型液晶パネルによって変調された画像光を選択して投射レンズに入射させる光学素子として偏光分離素子を用いることができるので、偏光板を反射型液晶パネルと偏光分離素子との間に設ける必要がない。このため、反射型液晶パネルと投射レンズとの間の光路を短くすることができ、プロジェクターを小型化できる。
従って、プロジェクターの小型化を維持しつつ、反射型液晶パネルへの熱的な影響を抑制できる。
【0056】
[付記2]
付記1に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子は、前記第1フィルター、前記第2フィルター及び前記第3フィルターのそれぞれにて反射されて、前記第1方向とは反対方向に入射する前記第1偏光の光を前記第2方向とは反対方向に反射し、
前記光源装置は、前記偏光分離素子から入射する前記第1偏光の光を散乱させて出射する散乱部を有する、ことを特徴とするプロジェクター。
このような構成によれば、第1フィルター、第2フィルター及び第3フィルターにて反射された第1偏光の色光は、光源装置から反射型カラーフィルターに至る光路を反対方向に進行して、光源装置に到達する。光源装置の散乱部は、入射する第1偏光の光を散乱させて出射するので、反射型カラーフィルターの第1~第3フィルターのそれぞれに、第1偏光の白色光を入射させることができる。これにより、反射型カラーフィルターの各フィルターによって反射された色光を、他のフィルターに入射させて反射型液晶パネルの画素に入射させることができる。従って、反射型液晶パネルによる画像光の形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0057】
[付記3]
付記2に記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子を前記第2方向に透過した前記第2偏光の光を前記第2方向とは反対方向に反射する反射素子を備え、
前記散乱部は、前記偏光分離素子を前記第2方向とは反対方向に透過して入射する前記第2偏光の光を散乱させて、前記第1偏光の光及び前記第2偏光の光を出射する、ことを特徴とするプロジェクター。
このような構成によれば、光源装置から出射されて偏光分離素子を透過した第2偏光成分の光を光源装置に戻すことができる。光源装置に入射された第2偏光の光の一部は、散乱部にて散乱され、繰り返し反射される等して偏光方向が回転されて、第1偏光の光に変換される。
このため、偏光分離素子を第2方向に透過した第2偏光の白色光をリサイクルして、反射型カラーフィルターに入射させることができる。従って、反射型液晶パネルによる画像光の形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0058】
[付記4]
付記1から付記3のいずれか1つに記載のプロジェクターにおいて、
前記光源装置と前記偏光分離素子との間の光路に配置され、入射する光を反射するリフレクターを備える、ことを特徴とするプロジェクター。
このような構成によれば、光源装置から拡散して出射された光を、リフレクターによって偏光分離素子に導くことができ、光の損失を抑制できる。
【0059】
[付記5]
付記4に記載のプロジェクターにおいて、
前記リフレクターは、前記入射する光を散乱させて、前記第1偏光の光及び前記第2偏光の光を出射する、ことを特徴とするプロジェクター。
このような構成によれば、光源装置から出射されて偏光分離素子を透過した第2偏光成分の光は、リフレクターによって散乱されて偏光方向が回転され、第1偏光の光に変換される。このため、光源装置から出射された第2偏光の白色光をリサイクルして第1偏光の白色光に変換でき、反射型カラーフィルターに入射させることができる。従って、反射型液晶パネルによる画像光の形成に利用される光の光量を増加させることができ、投射される画像の明るさを高めることができる。
【0060】
[付記6]
付記1から付記5のいずれか1つに記載のプロジェクターにおいて、
前記光源装置と前記偏光分離素子との間の光路に配置されて、前記光源装置から出射された光を平行化する平行化レンズを備え、
前記平行化レンズは、フレネルレンズである、ことを特徴とするプロジェクター。
このような構成によれば、光源装置と偏光分離素子との間の光路に配置する平行化レンズとしてフレネルレンズを採用することにより、光源装置から偏光分離素子に入射する光を平行化しつつ、光源装置と偏光分離素子との間の光路長を短くできる。従って、プロジェクターの小型化を図ることができる。この他、平行化レンズとして複数のレンズを採用する場合に比べて、平行化レンズを軽量化できる。
【0061】
[付記7]
付記1から付記6のいずれか1つに記載のプロジェクターにおいて、
前記偏光分離素子と前記投射レンズとの間の光路に配置され、入射する前記第1偏光の光を遮蔽し、入射する前記第2偏光の光を透過する偏光素子を備え、
前記偏光分離素子は、
一対の透光性部材と、
前記一対の透光性部材の間に設けられ、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜して配置される偏光分離膜と、を備える、ことを特徴とするプロジェクター。
【0062】
ここで、偏光分離素子の透光性部材が硝子材によって構成されていると、製造時に透光性部材に歪みが生じる場合がある他、入射する光の強度に応じた熱により透光性部材に歪みが発生する場合がある。このような歪みが発生すると、位相差が生じて、透光性部材を通過する第1偏光の光の一部が第2偏光の光に変換されるとともに、第2偏光の光の一部が第1偏光の光に変換されてしまう。
例えば、反射型カラーフィルターにて反射された第1偏光の各色光の一部が第2偏光に変換されると、変換された第2偏光の各色光は、偏光分離層を第1方向とは反対方向に通過して、投射レンズに入射してしまう。
一方、透光性部材の歪みにより、反射型液晶パネルから出射された第2偏光の画像光の一部が第1偏光に変換されると、変換された第1偏光の画像光は、偏光分離層にて第2方向とは反対方向に反射されて光源装置に入射されてしまう。このような画像光は、迷光となって、投射レンズに入射されなくなり、投射レンズに入射される画像光の光量が低下するため、投射される画像のコントラストを低下させてしまう。
また、プロジェクターが上記反射素子を備える場合には、透光性部材の歪みによって、反射素子にて反射された第2偏光の白色光の一部が第1偏光の白色光に変換されると、変換された第1偏光の白色光は、偏光分離層にて第1方向とは反対方向に反射されて投射レンズに入射されてしまい、投射される画像のコントラストを低下させてしまう。
これに対し、付記7の構成によれば、透光性部材に歪みが発生した場合でも、偏光素子によって、投射レンズに第1偏光の光が入射することが抑制され、第2偏光の画像光が投射レンズに入射する。従って、投射レンズによって投射される画像のコントラストが低下することを抑制できる。
【符号の説明】
【0063】
1A,1B…プロジェクター、2…光源装置、21…ベース部材、22…反射層、23…固体発光素子、24…蛍光体層、3…リフレクター、4…平行化レンズ、5…偏光分離素子、51…透光性部材、52…偏光分離層、6…反射型液晶パネル、61…画素、62…サブ画素、62B…青用サブ画素(第3画素)、62G…緑用サブ画素(第2画素)、62R…赤用サブ画素(第1画素)、7…反射型カラーフィルター、71B…青用フィルター(第3フィルター)、71G…緑用フィルター(第2フィルター)、71R…赤用フィルター(第1フィルター)、8…反射素子、9…投射レンズ、PE…偏光素子、BL,BLp,BLs…青色光(第3色光)、BLi…青色画像光(第3画像光)、GLi…緑色画像光(第2画像光)、GLp,GLs…緑色光(第2色光)、RLi…赤色画像光(第1画像光)、RLp,RLs…赤色光(第3色光)、WL,WLp,WLs…白色光。
図1
図2
図3
図4