(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024110676
(43)【公開日】2024-08-16
(54)【発明の名称】アクティブマトリクスアレイ装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20240808BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240808BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20240808BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240808BHJP
【FI】
H01L29/78 612C
G09G3/20 621E
G09G3/20 622E
G09G3/20 622C
G09F9/302 Z
G09F9/30 338
G09G3/20 621M
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023015397
(22)【出願日】2023-02-03
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 歩
【テーマコード(参考)】
5C080
5C094
5F110
【Fターム(参考)】
5C080BB06
5C080CC06
5C080DD10
5C080DD21
5C080FF12
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C094CA20
5C094DB01
5F110AA30
5F110BB01
5F110BB03
5F110GG02
5F110NN72
(57)【要約】
【課題】 機能の異なる複数のサブアレイを基板上に自由に配置することが可能なアクティブマトリクスアレイ装置を提供する。
【解決手段】 アクティブマトリクスアレイ装置は、基板2と、基板2上に設けられ、マトリクス状に配置された複数のサブアレイ11を有し、複数のサブアレイ11の各々は、マトリクス状に配置された複数の素子12を含む、サブアレイ群10と、サブアレイ11に設けられ、それぞれが第1方向に延びる複数のゲート線と、第2方向に並んだ複数のサブアレイ11に共通接続された複数のソース線と、サブアレイ11の領域内に設けられ、複数のゲート線に接続され、複数のゲート線に順に駆動信号を供給し、直列接続された複数のゲートドライバ14Aとを含む。サブアレイ群10は、第2方向に並んだ第1及び第2サブアレイ11、11Aを含み、第2サブアレイ11Aの素子の面積は、第1サブアレイ11の素子の面積より大きい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に設けられ、マトリクス状に配置された複数のサブアレイを有し、前記複数のサブアレイの各々は、マトリクス状に配置された複数の素子を含む、サブアレイ群と、
前記サブアレイに設けられ、それぞれが第1方向に延びる複数のゲート線と、
前記第1方向に直交する第2方向に並んだ複数のサブアレイに共通接続された複数のソース線と、
前記サブアレイの領域内に設けられ、前記複数のゲート線に接続され、前記複数のゲート線に順に駆動信号を供給し、直列接続された複数のゲートドライバと、
を具備し、
前記サブアレイ群は、前記第2方向に並んだ第1及び第2サブアレイを含み、
前記第2サブアレイの素子の面積は、前記第1サブアレイの素子の面積より大きい
アクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項2】
前記第2サブアレイのゲート線の本数は、前記第1サブアレイのゲート線の本数より少ない
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項3】
前記第2サブアレイにおいて、1本のゲート線ごとに複数のゲートドライバが配置され、
前記複数のゲートドライバの1つのみが前記ゲート線に接続される
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項4】
前記複数のゲートドライバのうち前記ゲート線に接続されないゲートドライバは、次段のゲートドライバに出力する出力信号を遅延させるように動作する
請求項3に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項5】
前記第2サブアレイにおいて、1本のゲート線ごとに複数のゲートドライバが配置され、
前記複数のゲートドライバはそれぞれ、ダイオードを介して前記ゲート線に接続される
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項6】
前記複数のゲートドライバは、前記ゲート線に出力する駆動信号のパルス幅を長くするように動作する
請求項5に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項7】
前記複数のゲートドライバの各々は、クロックに基づいて動作し、前段のゲートドライバから入力された入力信号に基づいて出力信号を生成し、前記出力信号を次段のゲートドライバに出力する
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項8】
前記複数のソース線に接続されたソースドライバをさらに具備する
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【請求項9】
前記素子は、センサー、アクチュエーター、又は表示素子で構成される
請求項1に記載のアクティブマトリクスアレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクティブマトリクスアレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GIP(Gate driver in panel)あるいはGoA(Gate driver on Array)は、アクティブマトリクス駆動のディスプレイやセンサーなどのアレイの外側(額縁)にゲートドライバを形成する技術であり、狭額縁(Narrow Bezel)及び自由形状のパネルを低コストで実現する上で極めて重要な技術である。しかし、額縁に回路を配置する構成では、その配置領域が必要であるため、狭額縁化にも限界がある。このような状況下で、この課題を解決するために、ゲートドライバをアレイエリア内に搭載する技術が提案されている。
【0003】
アレイエリア内にゲートドライバを搭載する技術は、例えばGIA(Gate driver in Active array)(非特許文献1)、GDM(Gate driver monolithic circuitry)(非特許文献2)などと呼ばれている。この技術は、パネルのタイリングにおける狭額縁化やFoldable(折りたためる)ディスプレイ構造を実現するための技術として開発されている。このように、当該技術は、狭額縁やそれに伴う異形ディスプレイに適用する技術として注目されている(特許文献1)。また、当該技術は、ディスプレイだけでなく、センサーやアクチュエーターなどのアクティブマトリクス基板についても適用可能な技術である。
【0004】
また、当該技術を用いることでゲート線をいくつかの領域に分けて独立させることが可能である。この特徴を活かして、共通のソース線を有する単位でディスプレイを複数の領域に分割し、領域ごとに異なる駆動周波数で駆動する手法が提案されている(特許文献2)。この手法を用いることで領域ごとに目的や用途、素子特性に応じて駆動周波数だけでなくクロック周波数を変更することが可能となる。
【0005】
しかしながら、特許文献2における手法では、共通のソース線を有する単位ごとにクロック周波数の変更は可能であるが、共通のソース線を有する単位内でのクロック周波数の変更は困難である。そのため、共通のソース線を有する単位内に素子サイズの異なる複数の素子アレイを配置した場合、その単位内ではクロック周波数を変更できず、パネル全体における読み出し、もしくは書き込みのタイミングをゲート線方向で合わせることができなくなってしまう。また、機能の異なる素子アレイごとに読み出し、もしくは、書き込みの時間を変更することも困難である。以上のことから、機能の異なる複数の素子アレイをアクティブマトリクス基板に自由に配置することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6077704号公報
【特許文献2】特許第6230074号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】“Bezel Free Design of Organic Light Emitting Diode Displayvia a-InGaZnO Gate Driver Circuit Integration within Active Array” SID Sym. Digest of Tech. Paper, 58-1, p814, (2019)
【非特許文献2】“Flexible Flat-Panel Display Designs with Gate Driver Circuits Integrated within the Pixel Area”, SID Sym. Digest of Tech. Paper, 46, p879, (2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、機能の異なる複数のサブアレイを基板上に自由に配置することが可能なアクティブマトリクスアレイ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1態様によると、基板と、前記基板上に設けられ、マトリクス状に配置された複数のサブアレイを有し、前記複数のサブアレイの各々は、マトリクス状に配置された複数の素子を含む、サブアレイ群と、前記サブアレイに設けられ、それぞれが第1方向に延びる複数のゲート線と、前記第1方向に直交する第2方向に並んだ複数のサブアレイに共通接続された複数のソース線と、前記サブアレイの領域内に設けられ、前記複数のゲート線に接続され、前記複数のゲート線に順に駆動信号を供給し、直列接続された複数のゲートドライバとを具備し、前記サブアレイ群は、前記第2方向に並んだ第1及び第2サブアレイを含み、前記第2サブアレイの素子の面積は、前記第1サブアレイの素子の面積より大きい、アクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0010】
本発明の第2態様によると、前記第2サブアレイのゲート線の本数は、前記第1サブアレイのゲート線の本数より少ない、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0011】
本発明の第3態様によると、前記第2サブアレイにおいて、1本のゲート線ごとに複数のゲートドライバが配置され、前記複数のゲートドライバの1つのみが前記ゲート線に接続される、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0012】
本発明の第4態様によると、前記複数のゲートドライバのうち前記ゲート線に接続されないゲートドライバは、次段のゲートドライバに出力する出力信号を遅延させるように動作する、第3態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0013】
本発明の第5態様によると、前記第2サブアレイにおいて、1本のゲート線ごとに複数のゲートドライバが配置され、前記複数のゲートドライバはそれぞれ、ダイオードを介して前記ゲート線に接続される、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0014】
本発明の第6態様によると、前記複数のゲートドライバは、前記ゲート線に出力する駆動信号のパルス幅を長くするように動作する、第5態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0015】
本発明の第7態様によると、前記複数のゲートドライバの各々は、クロックに基づいて動作し、前段のゲートドライバから入力された入力信号に基づいて出力信号を生成し、前記出力信号を次段のゲートドライバに出力する、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0016】
本発明の第8態様によると、前記複数のソース線に接続されたソースドライバをさらに具備する、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【0017】
本発明の第9態様によると、前記素子は、センサー、アクチュエーター、又は表示素子で構成される、第1態様に係るアクティブマトリクスアレイ装置が提供される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、機能の異なる複数のサブアレイを基板上に自由に配置することが可能なアクティブマトリクスアレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係るアクティブマトリクスアレイ装置のブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示したサブアレイ群のブロック図である。
【
図3】
図3は、サブアレイの他の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、1個のサブアレイに含まれるゲートドライバ群のブロック図である。
【
図5】
図5は、1個のゲートドライバの回路図である。
【
図6】
図6は、直列接続された3個のゲートドライバの構成を説明するブロック図である。
【
図7】
図7は、
図5に示したゲートドライバの動作の一例を説明するタイミング図である。
【
図8】
図8は、サブアレイに含まれるゲートドライバ群の構成を説明する図である。
【
図10】
図10は、サブアレイに含まれるゲートドライバ群の動作を説明するタイミング図である。
【
図11】
図11は、他の実施例に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の構成を説明する図である。
【
図12】
図12は、本発明の第2実施形態に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の構成を説明する図である。
【
図15】
図15は、1本のゲート線に接続されたゲートドライバの構成を説明する回路図である。
【
図16】
図16は、サブアレイに含まれるゲートドライバ群の動作を説明するタイミング図である。
【
図17】
図17は、他の実施例に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の構成を説明する図である。
【
図18】
図18は、1本のゲート線に接続されたゲートドライバの構成を説明する回路図である。
【
図19】
図19は、サブアレイに含まれるゲートドライバ群の動作を説明するタイミング図である。
【
図20】
図20は、本発明の第3実施形態に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の回路図である。
【
図21】
図21は、2個のサブアレイがY方向に沿って配置された構成を説明するブロック図である。
【
図23】
図23は、本発明の第4実施形態に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の回路図である。
【
図24】
図24は、本発明の第5実施形態に係るサブアレイに含まれるゲートドライバ群の構成を説明する図である。
【
図25】
図25は、サブアレイに含まれるゲートドライバ群の動作を説明するタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0021】
[1] 第1実施形態
[1-1] アクティブマトリクスアレイ装置1の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るアクティブマトリクスアレイ装置1のブロック図である。
図1において、X方向は、ゲート線が延びるロウ方向であり、Y方向は、ソース線が延びるカラム方向である。アクティブマトリクスアレイ装置1は、アレイ基板2、端子部3、ソースドライバ4、制御回路5、電圧発生回路6、及びサブアレイ群10を備える。
【0022】
サブアレイ群10は、マトリクス状に配置された複数のサブアレイ11を備える。サブアレイ群10は、アレイ基板2上に設けられる。複数のサブアレイ11の各々には、それぞれがX方向に延びる複数のゲート線GLが配設される。Y方向に並んだ複数のサブアレイ11には、それぞれがY方向に延びる複数のソース線SLが設けられる。すなわち、ゲート線GLは、サブアレイ11ごとに設けられ、ソース線SLは、Y方向に並んだ複数のサブアレイ11に共通接続される。X方向に並んだ複数のサブアレイ11において、互いのゲート線GLは独立している。
【0023】
さらに、サブアレイ群10は、少なくとも1つのサブアレイ11Aを備える。サブアレイ11Aに配設されるゲート線GLの本数は、サブアレイ11に配設されるゲート線GLの本数と異なり、例えばサブアレイ11に配設されるゲート線GLの本数より少ない。サブアレイ11Aに配設されるソース線SLの本数は、サブアレイ11に配設されるソース線SLの本数と同じである。
【0024】
端子部3は、複数の端子を備える。端子部3は、アレイ基板2上に設けられる。アレイ基板2に設けられた複数の配線は、端子部3を介してアレイ基板2の外に引き出される。
【0025】
ソースドライバ4は、複数のソース線SLに接続される。ソースドライバ4は、制御回路5又は外部から入力されたデータに基づいて、複数のソース線SLにデータを送信する。又は、ソースドライバ4は、複数のソース線SLからデータを受信し、受信したデータを制御回路5又は外部へ出力する。
【0026】
制御回路5は、アクティブマトリクスアレイ装置1の動作を統括的に制御する。制御回路5は、ソースドライバ4、及び後述するゲートドライバに制御信号を送信し、ソースドライバ4、及びゲートドライバの動作を制御する。
【0027】
電圧発生回路6は、アクティブマトリクスアレイ装置1内の各回路の動作に必要な各種電圧を生成し、これら電圧を対応する回路に供給する。
【0028】
[1-2] サブアレイ11の構成
図2は、
図1に示したサブアレイ群10のブロック図である。
図2には、2個のサブアレイ11と、1個のサブアレイ11Aとを抽出して示している。
【0029】
サブアレイ11は、マトリクス状に配置された複数の素子12を備える。X方向に並んだ一行分の素子12は、1本のゲート線GLに共通接続される。Y方向に並んだ一列分の素子12は、1本のソース線SLに共通接続される。サブアレイ11の行数及び列数は、任意に設定可能である。
【0030】
ゲート線GLは、サブアレイ11の行を選択するために用いられ、また素子12を駆動するために用いられる。複数のゲート線GLに順に入力される駆動信号(走査信号ともいう)によって、サブアレイ11の複数の行が走査される。ソース線SLは、素子12にデータを入力、又は素子12からデータを出力するために用いられる。
【0031】
複数の素子12の各々は、ゲート線GLによって駆動することが可能なように構成される。例えば、素子12は、ゲート線GLにゲートが接続されたスイッチング素子を含む。また、素子12は、ソース線SLからのデータを入力、又はソース線SLにデータを出力可能なように構成される。
【0032】
複数の素子12の各々は、センサー、アクチュエーター、又は表示素子で構成される。センサーは、例えば、圧力センサーを含む。アクチュエーターは、触覚デバイスを含む。表示素子は、画像を表示するための素子であり、画素とも呼ばれる。
【0033】
サブアレイ11Aは、マトリクス状に配置された複数の素子12Aを備える。素子12Aの面積は、素子12の面積と異なり、例えば素子12の面積より大きい。素子12Aの種類及び機能は、素子12と同じである。また、素子12Aの種類及び機能は、素子12と異なっていてもよい。
【0034】
サブアレイ11Aには、複数の素子12Aの行数に対応した数のゲート線GLが配設される。サブアレイ11Aに配設される複数のソース線SLのうち、複数の素子12Aの列数に対応する数のソース線SLが複数の素子12Aに接続される。
【0035】
図3は、サブアレイ11Aの他の構成例を示す図である。サブアレイ11Aは、1個の素子12Aを備える。サブアレイ11Aには、1本のゲート線GLが配設され、このゲート線GLが素子12Aに接続される。サブアレイ11Aに配設される複数のソース線SLのうち1本のソース線SLが素子12Aに接続される。
【0036】
[1-3] ゲートドライバ群13の構成
図4は、1個のサブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13のブロック図である。アクティブマトリクスアレイ装置1は、複数のサブアレイ11にそれぞれ設けられた複数のゲートドライバ群13を備える。複数のゲートドライバ群13は、アレイ基板2上に設けられる。また、ゲートドライバ群13は、これに対応するサブアレイ11の領域内に配置される。
【0037】
ゲートドライバ群13は、複数のゲートドライバ14Aを備える。複数のゲートドライバ14Aは、サブアレイ11に配設された複数のゲート線GLに対応して設けられ、複数のゲート線GLにそれぞれ接続される。ゲートドライバ14Aは、ゲート線GLを駆動するとともに、ゲート線GLにパルス状の駆動信号を供給する。
【0038】
サブアレイ11に含まれる複数のゲートドライバ14Aは、直列接続される。複数のゲートドライバ14Aは、複数のゲート線GLを上から順に駆動するように動作するとともに、複数のゲート線GLを走査するように動作する。直列接続された複数のゲートドライバ14Aは、シフトレジスタ回路を構成する。
【0039】
Y方向に並んだ複数のサブアレイ11のうち初段のサブアレイ11には、制御回路5からスタート信号STが入力される。スタート信号STは、1フレームの走査を開始する場合にハイレベルとなる信号である。
【0040】
初段以外のサブアレイ11は、前段のサブアレイ11から出力信号Voutを受ける。ゲートドライバ14Aの出力信号Voutは、パルス状の信号である。サブアレイ11は、前段のサブアレイ11からの出力信号Voutが活性化された場合に、走査動作を開始する。
【0041】
[1-4] ゲートドライバ14Aの構成
次に、ゲートドライバ14Aの構成の一例について説明する。
【0042】
図5は、1個のゲートドライバ14Aの回路図である。ゲートドライバ14Aは、単位シフトレジスタ回路を構成する。ゲートドライバ14Aを構成する複数のトランジスタは、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)で構成され、またNチャネルTFTで構成される。TFTは、結晶質シリコンを含み、例えばアモルファスシリコンにより形成された半導体層を備えていてもよく、ポリシリコンにより形成された半導体層を備えていてもよい。回路構成の説明における接続は、電気的に接続されていることを意味する。
【0043】
ゲートドライバ14Aは、高電位側トランジスタM2と、低電位側トランジスタM5と、転送用トランジスタM3bと、出力用トランジスタM3と、2個のプルダウントランジスタM4、M4bと、2個のブートストラップコンデンサCbo、Cbtと、第1ノードAnと、擬インバータ回路とを備える。擬インバータ回路は、第1トランジスタM6と、第2トランジスタM7と、コンデンサCaと、第2ノードBnとを備える。
【0044】
高電位側トランジスタM2のゲートは、入力信号Vinの入力端子に接続される。高電位側トランジスタM2のドレインは、ゲートに接続される。すなわち、トランジスタM2は、ダイオード接続される。高電位側トランジスタM2のドレインには、高電圧VGHが印加されてもよい。高電圧VGHは、例えば電源電圧Vddである。高電位側トランジスタM2のソースは、第1ノードAnに接続される。
【0045】
低電位側トランジスタM5のゲートは、リセット信号RSTinの入力端子に接続される。低電位側トランジスタM5のソースには、低電圧VGLが印加される。低電圧VGLは、例えば接地電圧Vssである。低電位側トランジスタM5のドレインは、第1ノードAnに接続される。
【0046】
転送用トランジスタM3bのゲートは、第1ノードAnに接続される。転送用トランジスタM3bのドレインは、出力用トランジスタM3のドレインおよびクロックClkAの入力端子に接続される。転送用トランジスタM3bのソースは、出力信号Voutの出力端子と、リセット信号RSToutの出力端子とに接続される。出力信号Voutは、次段の単位シフトレジスタ回路のスタート信号(入力信号Vin)として用いられる。リセット信号RSToutは、前段の単位シフトレジスタ回路のリセット信号(RSTin)として用いられる。転送用トランジスタM3bのゲート-ソース間には、ブートストラップコンデンサCbtが接続される。
【0047】
出力用トランジスタM3のゲートは、第1ノードAnに接続される。出力用トランジスタM3のドレインは、転送用トランジスタM3bのドレインおよびクロックClkAの入力端子に接続される。出力用トランジスタM3のソースは、ゲート線GLを駆動する駆動信号Goutの出力端子に接続される。出力用トランジスタM3のゲート-ソース間には、ブートストラップコンデンサCboが接続される。
【0048】
プルダウントランジスタM4bのゲートは、クロックClkBの入力端子に接続される。プルダウントランジスタM4bのソースには、接地電圧Vss(=VGL)が印加される。プルダウントランジスタM4bのドレインは、出力信号Voutの出力端子に接続される。
【0049】
プルダウントランジスタM4のゲートは、クロックClkBの入力端子に接続される。プルダウントランジスタM4のソースには、接地電圧Vss(=VGL)が印加される。プルダウントランジスタM4のドレインは、駆動信号Goutの出力端子に接続される。
【0050】
プルダウントランジスタM4、M4bは、クロックClkBがハイレベルのときにオンし、ゲート線GLおよびリセット信号RSToutをローレベル(=Vss)に保持する。
【0051】
第1トランジスタM6のゲートは、第2ノードBnを介して第2トランジスタM7のドレインに接続されるとともに、コンデンサCaを介してクロックClkAの入力端子に接続される。第1トランジスタM6のソースには、接地電圧Vss(=VGL)が印加される。第1トランジスタM6のドレインは、第1ノードAnに接続される。第1トランジスタM6は、第2ノードBnの電位がハイレベル(=VGH)になっているときにオンし、第1ノードAnの電位を低電圧VGL(=Vss)電位に向けて変化させる。
【0052】
第2トランジスタM7のゲートは、第1ノードAnに接続される。第2トランジスタM7のソースには、接地電圧Vss(=VGL)が印加される。第2トランジスタM7のドレインは、第2ノードBnに接続される。第2トランジスタM7は、第1ノードAnの電位がハイレベル(VGH)になっているときにオンし、第2ノードBnの電位を低電圧VGL(=Vss)に向けて変化させる。
【0053】
擬インバータ回路においては、コンデンサCaは、ダイオード接続トランジスタの代わりに配置されており、ダイオード接続トランジスタの劣化により出力が不安定となることを回避することができる。なお、上記のようにコンデンサCaはダイオード接続トランジスタに代えて用いられるものであるため大容量である必要はなく、コンデンサCaを採用したとしても単位シフトレジスタ回路の回路規模が大きくなることを抑制することができる。
【0054】
第1トランジスタM6、第2トランジスタM7、及びコンデンサCaを備える擬インバータ回路は、出力用トランジスタM3のゲートおよび転送用トランジスタM3bのゲートの電圧を安定させるための回路である。
【0055】
図6は、直列接続された3個のゲートドライバ14Aの構成を説明するブロック図である。ゲートドライバ14A及びゲート線GLに付記した“j”は、サブアレイ11に配設された複数のゲート線GLのうち任意のゲート線GLの番号である。
【0056】
直列接続された複数のゲートドライバ14Aには、クロックClkとクロックXClkとが入力される。クロックClkとクロックXClkとは逆位相のクロック(相補クロック)である。クロックClk、XClkは、前述したクロックClkA、ClkBとして用いられる。すなわち、クロックClkAとクロックClkBとは、逆位相のクロックとなる。直列接続された2個のゲートドライバ14Aには、クロックClkとクロックXClkとが交互に入れ替わるように供給される。
【0057】
ゲートドライバ14A_(j-1)の出力信号Voutは、ゲートドライバ14A_jのスタート信号(入力信号Vin)の入力端子に入力される。ゲートドライバ14A_jの駆動信号Goutは、ゲート線GLjに出力される。ゲートドライバ14A_jのリセット信号RSToutは、ゲートドライバ14A_(j-1)のリセット信号RSTinの入力端子に入力される。すなわち、ゲートドライバ14A_jのリセット信号RSToutが活性化された場合に、ゲートドライバ14A_(j-1)は、駆動信号Goutをリセットする。
【0058】
なお、初段のサブアレイ11の初段のゲートドライバ14Aには、入力信号Vinとして、制御回路5からスタート信号STが入力される。
【0059】
次に、ゲートドライバ14Aの動作について説明する。
図7は、
図5に示したゲートドライバ14Aの動作の一例を説明するタイミング図である。
図7には、クロックClkA、ClkB、入力信号Vin、リセット信号RSTin、第1ノードAnの電位、第2ノードBnの電位、及び出力信号Voutを示している。
【0060】
第1ノードAnは、出力用トランジスタM3のゲートおよび転送用トランジスタM3bのゲートに接続されたノードであり、ゲートドライバ14Aの出力を制御する電圧が印加されるノードである。第2ノードBnは、第1トランジスタM6のゲートおよび第2トランジスタM7のドレインに接続されたノードであり、第1ノードAnの電位を安定化させるために設けられたノードである。
【0061】
クロックClkAとクロックClkBとは同時にハイレベルとなることがなく、ハイレベルとローレベルとが周期的に切り替わる信号である。クロックClkAとクロックClkBとは、逆位相のクロックである。クロックClkAとクロックClkBとは、同時に活性化しないようにタイミング制御される。
【0062】
時刻t1において、クロックClkAがローレベルであり、入力信号Vinがハイレベルとなると、高電位側トランジスタM2がオンし、第1ノードAnに高電圧VGHが印加される。この状態でクロックClkBがハイレベルとなり、出力信号Voutは低電圧VGLに維持される。このとき、第2トランジスタM7がオンし、第2ノードBnには低電圧VGL(=Vss)が印加される。
【0063】
続いて、入力信号Vinがローレベルとなり、高電位側トランジスタM2がオフする。
【0064】
時刻t2において、クロックClkAがハイレベルとなると、転送用トランジスタM3bのドレインおよび出力用トランジスタM3のドレインにハイレベルの電圧が印加され、これに伴いブートストラップコンデンサCbo、Cbtの電圧が上昇する。ブートストラップコンデンサCbo、Cbtの一端は、出力用トランジスタM3のゲートおよび転送用トランジスタM3bのゲートに接続されるため、ブートストラップコンデンサCbo、Cbtの電圧上昇に伴い、第1ノードAnの電位が上昇する。これにより、出力用トランジスタM3および転送用トランジスタM3bがオンし、出力信号Voutおよび駆動信号Goutがハイレベルとなる。
【0065】
時刻t3において、クロックClkAがローレベルとなると、ブートストラップコンデンサCbo、Cbtの電圧が降下し、これに伴い第1ノードAnの電位も降下する。これにより、出力用トランジスタM3および転送用トランジスタM3bがオフする。
【0066】
時刻t4において、クロックClkBとリセット信号RSTinとがハイレベルとなると、プルダウントランジスタM4、M4bがオンして出力信号Voutおよび駆動信号Goutが低電圧VGL(=Vss)となるとともに、低電位側トランジスタM5がオンして第1ノードAnに低電圧VGL(=Vss)が印加される。
【0067】
[1-5] サブアレイ11Aの構成
図8は、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の構成を説明する図である。
図8には、サブアレイ11Aに隣接するサブアレイ11の構成も示している。サブアレイ11には、n本のゲート線GL1~GLnが配設される。
【0068】
サブアレイ11Aは、複数のゲートドライバ14A及び複数のゲートドライバ14Bを備える。
図8では、サブアレイ11Aのゲート線GLの本数は、サブアレイ11のゲート線GLの本数の半分である構成例を示している。
図8において、図面の理解を容易にするために、ゲートドライバ14Aを“ゲートドライバA”と表記し、ゲートドライバ14Bを“ゲートドライバB”と表記する。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ14Aは、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ14Aと同じ構成である。
【0069】
1個のゲートドライバ14Aと1個のゲートドライバ14Bとが、1本のゲート線に対応して設けられる。ゲートドライバ14Aは、対応するゲート線GLに接続される。
図8の構成例では、複数のゲートドライバ14Aは、奇数番目のゲート線GLに接続される。なお、サブアレイ11Aに配設されたゲート線GLの番号は、サブアレイ11との対比で定義しているが、連続番号で定義してもよい。
【0070】
ゲートドライバ14Bは、シフトレジスタ回路の駆動信号のタイミングを調整するために使用される。ゲートドライバ14Bは、ゲート線GLに接続されない。
【0071】
サブアレイ11とサブアレイ11Aとの対比で、サブアレイ11Aのゲート線GLが配設されていない領域にゲートドライバ14Bが配置される。
図8の構成例では、複数のゲートドライバ14Aと複数のゲートドライバ14Bとは交互に配置される。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ14A、14B全体の数は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ14Aの全数と同じである。サブアレイ11Aに含まれる複数のゲートドライバ14A及び複数のゲートドライバ14Bは、直列接続される。
【0072】
次に、ゲートドライバ14Bの構成について説明する。
図9は、ゲートドライバ14Bの回路図である。
【0073】
ゲートドライバ14Bは、高電位側トランジスタM2、転送用トランジスタM3b、プルダウントランジスタM4b、低電位側トランジスタM5、擬インバータ回路(第1トランジスタM6、第2トランジスタM7、及びコンデンサCa)、及びブートストラップコンデンサCbtを備える。
【0074】
ゲートドライバ14Bは、ゲート線GLを駆動する駆動信号Goutを生成する回路を備えていない。ゲートドライバ14Aと比較すると、ゲートドライバ14Bは、出力用トランジスタM3、プルダウントランジスタM4、、及びブートストラップコンデンサCboを備えていない。
【0075】
高電位側トランジスタM2、転送用トランジスタM3b、プルダウントランジスタM4b、低電位側トランジスタM5、擬インバータ回路(第1トランジスタM6、第2トランジスタM7、及びコンデンサCa)、及びブートストラップコンデンサCbtの接続関係は、ゲートドライバ14Aと同じである。
【0076】
ゲートドライバ14Bは、前段のゲートドライバから入力信号Vinを受ける。ゲートドライバ14Bは、クロックClkA、ClkBに応じて、次段のゲートドライバに出力信号Voutを出力するように動作する。また、ゲートドライバ14Bは、後段のゲートドライバからリセット信号RSTinを受ける。ゲートドライバ14Bは、リセット信号RSTinに応じて、第1ノードAnの電位をリセットする。
【0077】
[1-6] 動作
上記のように構成されたアクティブマトリクスアレイ装置1の動作について説明する。
【0078】
図10は、サブアレイ11、11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図10では、クロックClkAとクロックClkBとが同時に遷移するように示されているが、詳細には、クロックClkAとクロックClkBとは同時に活性化しないようにタイミング制御される。
【0079】
図10(a)は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。サブアレイ11には、n本のゲート線GL1~GLnが配設され、ゲート線GL1~GLnには、ゲートドライバ群13から駆動信号G1~Gnが供給される。駆動信号G1~Gnは、
図5に示したゲートドライバ14Aの駆動信号Goutに対応する。
【0080】
複数のゲートドライバ14Aはそれぞれ、パルス状の駆動信号をゲート線GL1~GLnに出力する。駆動信号のパルス幅は、クロックClkA、ClkBのパルス幅とほぼ同じである。複数のゲートドライバ14Aは、クロックClkA、ClkBのパルスとほぼ同じタイミングで連続して駆動信号を出力する。
【0081】
サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13は、ゲート線GL1~GLnを順次活性化する(ハイレベルにする)ように動作する。また、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13は、ゲート線GL1~GLnを走査するように動作する。
【0082】
図10(b)は、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図10(b)は、
図8に示したサブアレイ11Aの動作に対応する。
【0083】
図8に示すように、サブアレイ11Aには、サブアレイ11のゲート線GLの本数の半分のゲート線GLが配設される。すなわち、サブアレイ11Aには、サブアレイ11に配設されたゲート線GLのうち奇数番目のゲート線GL(GL1、GL3、GL5、・・・、GLn-1)が配設される。
【0084】
1本のゲート線GLに対応して設けられたゲートドライバ14A、14Bのうち、ゲートドライバ14Aは、パルス状の駆動信号をゲート線GLに出力するように動作する。ゲートドライバ14Bは、ゲートドライバ14Aから出力信号Voutを受けてからクロックClkAの半周期分経過した後に、後段のゲートドライバに出力信号Voutを出力する。ゲートドライバ14Bは、ゲート線GLに駆動信号を供給しない。
【0085】
サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1を出力する。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、ゲート線GL1、GL3、GL5、・・・、GLn-1を順次活性化する(ハイレベルにする)ように動作する。また、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、ゲート線GL1、GL3、GL5、・・・、GLn-1を走査するように動作する。駆動信号G1と駆動信号G3とは、クロックClkAの半周期分空けるように活性化される。
【0086】
図10(b)の例では、サブアレイ11Aは、サブアレイ11に比べて、1/2の駆動周波数で動作することが可能である。サブアレイ11Aの駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1のパルスのタイミングは、サブアレイ11の駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1のパルスのタイミングと同じである。同じ行に含まれるサブアレイ11とサブアレイ11Aとにおいて、サブアレイ11全体を走査する時間は、サブアレイ11A全体を走査する時間と同じである。
【0087】
[1-7] 他の実施例
次に、アクティブマトリクスアレイ装置1の他の実施例について説明する。
図11は、他の実施例に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の構成を説明する図である。
図11には、サブアレイ11Aに隣接するサブアレイ11の構成も示している。
【0088】
図11では、サブアレイ11Aのゲート線GLの本数は、サブアレイ11のゲート線GLの本数の1/3である構成例を示している。サブアレイ11Aには、ゲート線GL1、GL4、・・・、GLn-2が配設される。
【0089】
1個のゲートドライバ14Aと2個のゲートドライバ14Bとは、1本のゲート線GLに対応して設けられる。ゲートドライバ14Aは、対応するゲート線GLに接続される。ゲートドライバ14Aの後段には、2個のゲートドライバ14Bが直列接続される。
【0090】
図11の実施例では、サブアレイ11Aは、サブアレイ11に比べて、1/3の駆動周波数で動作することが可能である。
【0091】
1本のゲート線GLに対応して設けられるゲートドライバ14Bの数は、適宜設定可能である。
【0092】
[1-8] 第1実施形態の効果
第1実施形態によれば、第1面積を有する複数の素子12を備えたサブアレイ11と、第1面積と異なる第2面積を有する複数の素子12Aを備えたサブアレイ11Aとをアレイ基板2に配置可能なアクティブマトリクスアレイ装置1を構成することができる。また、機能の異なる複数のサブアレイ11とサブアレイ11Aとをアレイ基板2に配置可能なアクティブマトリクスアレイ装置1を構成することができる。また、アレイ基板2に、サブアレイ11とサブアレイ11Aとを自由に配置することができる。
【0093】
また、ソース線SLに共通接続されたサブアレイ11とサブアレイ11Aとを互いに異なる駆動周波数を駆動することができる。また、ゲート線GLが延びるX方向に並んだサブアレイ11とサブアレイ11Aとを互いに異なる駆動周波数を駆動することができる。
【0094】
また、X方向に並んだ複数のサブアレイ(サブアレイ11Aを含む)で、駆動信号のタイミングを合わせることができる。これにより、全てのサブアレイのクロックタイミングがずれることなく、全てのサブアレイ(1フレーム)を走査することができる。
【0095】
また、アレイエリア内にゲートドライバを搭載するGIA技術を採用している。これにより、狭額縁化やFoldable(折りたためる)ディスプレイ構造を実現することができる。
【0096】
[2] 第2実施形態
第2実施形態は、ゲートドライバ群が出力する駆動信号のパルス幅を変化させるようにしている。
【0097】
[2-1] ゲートドライバ群13の構成
図12は、本発明の第2実施形態に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の構成を説明する図である。
図12には、サブアレイ11Aに隣接するサブアレイ11の構成も示している。サブアレイ11の構成は、第1実施形態と同じである。
【0098】
サブアレイ11Aは、複数のゲートドライバ14C及び複数のゲートドライバ14Dを備える。
図12では、サブアレイ11Aのゲート線GLの本数は、サブアレイ11のゲート線GLの本数の半分である構成例を示している。
図12において、図面の理解を容易にするために、ゲートドライバ14Cを“ゲートドライバC”と表記し、ゲートドライバ14Dを“ゲートドライバD”と表記する。
【0099】
ゲートドライバ14Cとゲートドライバ14Dとは、直列接続される。ゲートドライバ14Cとゲートドライバ14Dとは、1本のゲート線GLに接続される。この関係を維持しつつ、複数のゲートドライバ14C及び複数のゲートドライバ14Dは、直列接続される。
図12の構成例では、複数のゲートドライバ14Cと複数のゲートドライバ14Dとは交互に配置される。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ14C、14D全体の数は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ14Aの全数と同じである。
【0100】
図13は、ゲートドライバ14Cの回路図である。ゲートドライバ14Cは、ゲートドライバ14Aの回路に、さらにトランジスタM8を追加して構成される。トランジスタM8以外の回路構成は、ゲートドライバ14Aと同じである。
【0101】
トランジスタM8のドレインは、ゲートに接続される。すなわち、トランジスタM8は、ダイオード接続され、ダイオードとして機能する。トランジスタM8のドレインは、出力用トランジスタM3のソースに接続される。トランジスタM8のソースは、ゲート線GLを駆動する駆動信号Goutの出力端子、すなわちゲート線GLに接続される。
【0102】
ダイオード接続されたトランジスタM8をダイオードとも称する。すなわち、ダイオードM8のアノードは、出力用トランジスタM3のソースに接続される。ダイオードM8のカソードは、ゲート線GLを駆動する駆動信号Goutの出力端子、すなわちゲート線GLに接続される。
【0103】
なお、
図12の構成例(模式図)では、ダイオードM8をゲートドライバ14Cの外に抽出して示している。
図12の構成例では、ダイオードM8のアノードは、駆動信号Goutの出力端子に接続される。ダイオードM8のカソードは、ゲート線GLに接続される。ダイオードM8は、ゲートドライバ14Cの出力をゲート線GLに転送するとともに、ゲート線GLの電位がゲートドライバ14CのうちダイオードM8のアノード側の素子に印加されるのを防ぐ機能を有する。
【0104】
図14は、ゲートドライバ14Dの回路図である。ゲートドライバ14Dは、ゲートドライバ14Aの回路に、さらにトランジスタM8、M9を追加して構成される。トランジスタM8、M9以外の回路構成は、ゲートドライバ14Aと同じである。
【0105】
トランジスタM8の構成は、ゲートドライバ14Cと同じである。
【0106】
トランジスタM9は、プルダウントランジスタである。トランジスタM9のゲートは、リセット信号RSTinの入力端子に接続される。トランジスタM9のドレインは、駆動信号Goutの出力端子、すなわちゲート線GLに接続される。トランジスタM9のソースには、低電圧VGL(=Vss)が印加される。トランジスタM9は、リセット信号RSTinが活性化された場合に、ゲート線GLを接地電圧Vssにプルダウンする。
【0107】
図15は、1本のゲート線GLjに接続されたゲートドライバ14C、14Dの構成を説明する回路図である。
図15の四角で示したユニットは、ゲートドライバ14Aと同じ構成である。
【0108】
ゲートドライバ14Cにおいて、トランジスタM8のゲート及びドレインは、駆動信号Goutの出力端子に接続され、トランジスタM8のソースは、ゲート線GLjに接続される。
【0109】
ゲートドライバ14Dにおいて、トランジスタM8のゲート及びドレインは、駆動信号Goutの出力端子に接続され、トランジスタM8のソースは、ゲート線GLjに接続される。
【0110】
ゲートドライバ14Dにおいて、トランジスタM9のゲートは、ゲート線GLj+2に接続され、トランジスタM9のドレインは、ゲート線GLjに接続される。トランジスタM9のソースには、接地電圧Vssが印加される。なお、
図14では、トランジスタM9のゲートにリセット信号RSTinが入力されている。
図15では、トランジスタM9のゲートは、ゲート線GLj+2に接続されている。
図14と
図15とで、トランジスタM9のゲート信号の論理は同じである。
図14と
図15とのどちらの構成を採用してもよい。
【0111】
[2-2] 動作
図16は、サブアレイ11、11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図16(a)は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
【0112】
図16(b)は、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図16(b)は、
図12に示したサブアレイ11Aの動作に対応する。
【0113】
図12に示すように、サブアレイ11Aには、サブアレイ11のゲート線GLの本数の半分のゲート線GLが配設される。すなわち、サブアレイ11Aには、サブアレイ11に配設されたゲート線GLのうち奇数番目のゲート線GL(GL1、GL3、GL5、・・・、GLn-1)が配設される。
【0114】
1本のゲート線GLに対応して設けられたゲートドライバ14C、14Dのうち、ゲートドライバ14Cは、パルス状の駆動信号をゲート線GLに出力するように動作する。ゲートドライバ14Dは、ゲートドライバ14Cからの出力信号Voutに連続してパルス状の駆動信号をゲート線GLに出力するように動作する。
【0115】
サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1を出力する。1本のゲート線GLに接続されたゲートドライバ14C、14Dはそれぞれ、ゲート線GLに連続してパルスを出力するように動作する。結果として、ゲートドライバ14C、14Dは、クロックClkAの1周期分のパルス幅を有するパルスを出力する。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、サブアレイ11の2倍のパルス幅になるように、駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1を生成する。駆動信号G1、G3、G5、・・・、Gn-1は、間隔を空けずに連続して走査される。
図16(b)の例では、サブアレイ11Aは、サブアレイ11に比べて、1/2の駆動周波数で動作することが可能である。
【0116】
[2-3] 他の実施例
次に、アクティブマトリクスアレイ装置1の他の実施例について説明する。
図17は、他の実施例に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の構成を説明する図である。
図17には、サブアレイ11Aに隣接するサブアレイ11の構成も示している。
【0117】
図17では、サブアレイ11Aのゲート線GLの本数は、サブアレイ11のゲート線GLの本数の1/3である構成例を示している。サブアレイ11Aには、ゲート線GL1、GL4、・・・、GLn-2が配設される。
【0118】
ゲートドライバ14C、ゲートドライバ14C、及びゲートドライバ14Dは、この順に直列接続される。ゲートドライバ14C、ゲートドライバ14C、及びゲートドライバ14Dは、1本のゲート線GLに接続される。この関係を維持しつつ、複数のゲートドライバ14C及び複数のゲートドライバ14Dは、直列接続される。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ14C、14D全体の数は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ14Aの全数と同じである。ゲートドライバ14C、14Dの構成はそれぞれ、
図13、
図14と同じである。
【0119】
図18は、1本のゲート線GLjに接続された2個のゲートドライバ14C及び1個のゲートドライバ14Dの構成を説明する回路図である。
図18の四角で示したユニットは、ゲートドライバ14Aと同じ構成である。
【0120】
直列接続された2個のゲートドライバ14Cの各々において、トランジスタM8のゲート及びドレインは、駆動信号Goutの出力端子に接続され、トランジスタM8のソースは、ゲート線GLjに接続される。
【0121】
ゲートドライバ14Dにおいて、トランジスタM8のゲート及びドレインは、駆動信号Goutの出力端子に接続され、トランジスタM8のソースは、ゲート線GLjに接続される。
【0122】
ゲートドライバ14Dにおいて、トランジスタM9のゲートは、ゲート線GLj+3に接続され、トランジスタM9のドレインは、ゲート線GLjに接続される。トランジスタM9のソースには、低電圧VGLが印加される。なお、
図14では、トランジスタM9のゲートにリセット信号RSTinが入力されている。
図18では、トランジスタM9のゲートは、ゲート線GLj+3に接続されている。
図14と
図18とで、トランジスタM9のゲート信号の論理は同じである。
図14と
図18とのどちらの構成を採用してもよい。
【0123】
図19は、サブアレイ11、11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図19(a)は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
【0124】
図19(b)は、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図19(b)は、
図17に示したサブアレイ11Aの動作に対応する。
【0125】
図17に示すように、サブアレイ11Aには、サブアレイ11のゲート線GLの本数の1/3のゲート線GLが配設される。すなわち、サブアレイ11Aには、ゲート線GL1、GL4、・・・、GLn-2が配設される。
【0126】
サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、駆動信号G1、G4、・・・、Gn-2を出力する。1本のゲート線GLに接続された2個のゲートドライバ14C及び1個のゲートドライバ14Dは、ゲート線GLに連続してパルスを出力するように動作する。結果として、2個のゲートドライバ14C及び1個のゲートドライバ14Dは、クロックClkAの1.5周期分のパルス幅を有するパルスを出力する。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、サブアレイ11の3倍のパルス幅になるように、駆動信号G1、G4、・・・、Gn-2を生成する。駆動信号G1、G4、・・・、Gn-2は、間隔を空けずに連続して走査される。
図19(b)の例では、サブアレイ11Aは、サブアレイ11に比べて、1/3の駆動周波数で動作することが可能である。
【0127】
[2-4] 第2実施形態の効果
第2実施形態によれば、サブアレイ11Aは、ゲート線GLに供給される駆動信号のパルス幅を変更することができる。その他の効果は、第1実施形態と同じである。
【0128】
[3] 第3実施形態
サブアレイ11Aにおいて、Y方向に隣接する2本のゲート線GLでパルスが切り替わるタイミングでクロストークが発生する可能性がある。第3実施形態は、Y方向に隣接する2本のゲート線GLにおけるクロストークを抑制する実施例である。
【0129】
図20は、本発明の第3実施形態に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の回路図である。
図20には、1本のゲート線GLjに接続された3個のゲートドライバを抽出して示している。
【0130】
1本のゲート線GLjに接続された3個のゲートドライバのうち1段目のゲートドライバ14Cは、第1ノードAnの出力端子を備える。第1ノードAnは、
図5に示す通りである。第1ノードAnの出力を信号Anoutと称する。
図20のゲートドライバ14Cに含まれるユニット(ゲートドライバ14Aに対応するユニット)に、出力端子Anoutが示される。
【0131】
3段目のゲートドライバ14Dは、トランジスタM10をさらに備える。トランジスタM10は、プルダウントランジスタである。トランジスタM10のゲートには、次段のゲートドライバ14Cから信号Anoutが入力される。トランジスタM10のドレインは、ゲート線GLjに接続される。トランジスタM10のソースには、クロックClkAが入力される。
【0132】
トランジスタM10は、次段のゲートドライバの第1ノードAnの電位(An電位)がハイレベルである場合にオンする。An電位がハイレベルである期間は、
図7の期間t1~t3である。トランジスタM10は、次段のAn電位がハイレベルであり、クロックClkAがローレベルに変化した瞬間からゲート線GLjをプルダウンする。すなわち、トランジスタM10は、ゲートドライバ14Dがゲート線GLjをハイレベルからローレベルに切り替えるタイミングに合わせて、ゲート線GLjを接地電圧Vssにプルダウンする。なお、クロックClkAがハイレベルの期間は、次段の第1ノードAnがハイレベルでもゲート線GLjはトランジスタM10によりプルダウンされない。
【0133】
図21は、サブアレイ11及びサブアレイ11AがY方向に沿って配置された構成を説明するブロック図である。
図22は、
図21の構成のシミュレーション結果を示す図である。
【0134】
図22から理解できるように、サブアレイ11とサブアレイ11Aとで、駆動周波数を変えることができる。また、Y方向に隣接する2本のゲート線GLにおけるクロストークを抑制できている。
【0135】
第3実施形態によれば、ゲートドライバ14Dは、ゲート線GLの駆動信号の立ち下がりをより急峻に制御できる。これにより、Y方向に隣接する2本のゲート線GLにおけるクロストークを抑制することができる。
【0136】
[4] 第4実施形態
サブアレイ11Aの次段が駆動周波数を変更しないサブアレイ11である場合、再度、クロックClkAがハイレベルになったタイミングでトランジスタM9がオフになり、かつ、トランジスタM10のゲートに入力されるAn電位がプルダウンされるタイミングが遅いために、トランジスタM10を介してクロックClkAからの電荷がゲート線GLに流入してしまう可能性がある。これにより、オフのゲート線GLの電位が上昇してしまう可能性がある。第4実施形態は、サブアレイ11Aの最終段のゲート線GLの電位変動を抑制する実施例である。
【0137】
図23は、本発明の第4実施形態に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の回路図である。
図23には、1本のゲート線GLjに接続された3個のゲートドライバを抽出して示している。
図23において、駆動周波数を変更するサブアレイ11Aの後段に、駆動周波数を変更しないサブアレイ11が接続されているものとする。ゲート線GLjは、サブアレイ11Aの最終段のゲート線GLであり、ゲート線GLj+3、GLj+4は、次段のサブアレイ11に含まれるゲート線である。
【0138】
ゲート線GLjには、2個のゲートドライバ14C及び1個のゲートドライバ14Dが接続される。
図23の信号RSTout、Anoutは、ゲートドライバ14Dの次段、すなわちゲート線GLj+3に接続されたゲートドライバ14Aの出力信号である。
図23の信号Anout2は、ゲートドライバ14Dの次々段、すなわちゲート線GLj+4に接続されたゲートドライバ14Aの出力信号である。
【0139】
3段目のゲートドライバ14Dは、トランジスタM11をさらに備える。トランジスタM11は、プルダウントランジスタである。トランジスタM11のゲートには、次々段のゲートドライバ14Aから信号Anout2が入力される。トランジスタM11のドレインは、ゲート線GLjに接続される。トランジスタM11のソースには、低電圧VGLが印加される。
【0140】
トランジスタM11は、次々段のAn電位がハイレベルになったタイミングで、ゲート線GLjをプルダウンする。これにより、トランジスタM10を介してクロックClkAの電荷がゲート線GLjに流入するのを抑制できる。よって、オフのゲート線GLjの電位が変動するのを抑制できる。
【0141】
[5] 第5実施形態
第5実施形態では、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群は、ゲート線GLの駆動信号のパルス幅を変化させるとともに、隣接するパルスの間隔を空けるように、駆動信号を生成するようにしている。
【0142】
図24は、本発明の第5実施形態に係るサブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の構成を説明する図である。
図24には、サブアレイ11Aに隣接するサブアレイ11の構成も示している。
【0143】
図24では、サブアレイ11Aのゲート線GLの本数は、サブアレイ11のゲート線GLの本数の1/3である構成例を示している。サブアレイ11Aには、ゲート線GL1、GL4、・・・、GLn-2が配設される。
【0144】
ゲートドライバ14C、14D、14Bは、1本のゲート線GLに対応して設けられる。ゲートドライバ14C、14Dは、対応するゲート線GLに接続される。ゲートドライバ14Bは、ゲート線GLに接続されない。ゲートドライバ14C、14D、14Bは、この順に直列接続される。この関係を維持しつつ、複数のゲートドライバ14C、複数のゲートドライバ14D、及び複数のゲートドライバ14Bは、直列接続される。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ14C、14D、14B全体の数は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ14Aの全数と同じである。ゲートドライバ14C、14D、14Bの構成はそれぞれ、
図13、
図14、
図9と同じである。
【0145】
図25は、サブアレイ11、11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
図25(a)は、サブアレイ11に含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
【0146】
図25(b)は、サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13の動作を説明するタイミング図である。
【0147】
サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、駆動信号G1、G4、・・・、Gn-2を出力する。1本のゲート線GLに接続されたゲートドライバ14C及びゲートドライバ14Dはそれぞれ、ゲート線GLにパルスを出力するように動作する。ゲートドライバ14Bは、ゲートドライバ14Dから出力信号Voutを受けてからクロックClkAの半周期分経過した後に、後段のゲートドライバに出力信号Voutを出力する。結果として、ゲートドライバ14C、14D、14Bは、クロックClkAの1周期分のパルス幅を有するパルスを出力するとともに、隣接するパルスの間隔を半周期分空けるように動作する。サブアレイ11Aに含まれるゲートドライバ群13は、クロックClkAの1.5周期に1パルスの駆動信号を出力するように、駆動信号G1、G4、・・・、Gn-2を生成する。
【0148】
図25(b)の例では、サブアレイ11Aは、サブアレイ11に比べて、1/3の駆動周波数で動作することが可能である。なお、1本のゲート線GLに対応して設けられるゲートドライバ14Bの数は、適宜設定可能である。
【0149】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0150】
1…アクティブマトリクスアレイ装置、2…アレイ基板、3…端子部、4…ソースドライバ、5…制御回路、6…電圧発生回路、10…サブアレイ群、11,11A…サブアレイ、12,12A…素子、13…ゲートドライバ群、14A,14B,14C,14D…ゲートドライバ。